JPH0726532A - 漏水箇所の検出可能な防水土木シート - Google Patents

漏水箇所の検出可能な防水土木シート

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JPH0726532A
JPH0726532A JP5187069A JP18706993A JPH0726532A JP H0726532 A JPH0726532 A JP H0726532A JP 5187069 A JP5187069 A JP 5187069A JP 18706993 A JP18706993 A JP 18706993A JP H0726532 A JPH0726532 A JP H0726532A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水土木シートの破損による貯留物の流出の
可能性をできる限り少なくすると共に、破損した場合に
は直ちにその箇所を特定し、容易に補修することができ
るようにする。 【構成】 2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の部分
で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシートの間
に互いに分離された複数の密閉セルを形成する。第1発
明では、各セル毎に異なった色の染料を封入する。第2
発明では、各部分区毎の両ゴムシートの間に正負電極を
互いに接触しないように設け、各部分区毎に独立にリー
ド線を引き出し、外部の警報ランプ等に接続する。第3
発明では、各部分区内の電極を1本とし、地面及び/又
は貯留池内に設けた外電極との間に警報ランプ等を接続
する。 【効果】 第1発明では、集水路の水又は貯留物の着色
により破損の事実及び破損箇所を知ることができる。第
2、第3発明では警報ランプにより検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯水池、産業廃棄物埋
立地等の底や建物の屋上に敷く防水用のゴムシートであ
る土木シートに関する。
【0002】
【従来の技術】貯水池、用水路等の場合には漏水を防止
するため、また、産業廃棄物埋立地の場合には有害な物
質の地下水への浸透を防止するため、それらを施工する
時は底面及びのり面にわたって一面に防水土木シートを
敷きつめ、漏れのないことを確認する。建物の屋上に敷
く場合も同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】施工時に漏れがないこ
とが確認されても、基盤の転圧が不十分であったり、或
いは、上に投棄した廃棄物の重量が予想以上に大きかっ
た場合に、岩の一角が基盤から突出して、上に敷かれた
土木シートを破るということが生じ得る。また、建物の
屋上の場合には、長期間の日光及び大気暴露によるゴム
の劣化、人間やカラス等による物理的損傷等により、土
木シートが破損することがある。使用中に防水シートが
破損すると、産業廃棄物埋立地の場合、有害物質が地下
水に混入し、近隣に大きな影響を及ぼす。この場合、一
刻も早く破損箇所を修理する必要があるが、破損箇所が
特定できないと埋め立て地の全廃棄物を除去せざるを得
ず、埋立地が広大な場合には非常な長時間と大きな労力
を要する。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、土木シートの破損による貯留物の
流出の可能性をできる限り少なくすると共に、破損した
場合には直ちにその箇所を特定することができ、容易に
補修することのできる防水土木シートを提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る第1の防水土木シート(第1発
明)は、2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の部分で
両ゴムシートを接着することにより両ゴムシートの間に
互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、各部分区
毎に異なった色の染料を封入したものである。
【0006】また、本発明に係る第2の防水土木シート
(第2発明)は、2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状
の部分で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシー
トの間に互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、
各部分区毎の両ゴムシートの間に正負電極を互いに接触
しないように設け、各部分区毎に独立に外部にリード線
を引き出したものである。
【0007】更に、本発明に係る第3の防水土木シート
(第3発明)は、2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状
の部分で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシー
トの間に互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、
各部分区毎の両ゴムシートの間に1本の電極(内電極)
を設けて、各部分区毎に独立に外部にリード線を引き出
したものである。
【0008】
【作用】第1発明の防水土木シートでは、或る部分区に
おいて下のゴムシートが破損すると、その部分区に封入
された染料が基盤の方に流出し、着色された水が集水路
に流れ出すことにより発見される。この色は部分区毎に
異なるため、その水の色を見ることにより土木シートの
どの部分が破損したかを特定することができ、土木シー
トの補修が容易となる。なお、上のゴムシートが破損し
たときも、染料が貯留物中に流出し、その場で破損の事
実及びその箇所が検出される。貯留物が産業廃棄物の場
合でも、通常、雨水等により多少の水が貯留しているこ
と、及び、地下の方に浸透する場合に比べると拡散範囲
が狭いことから、ゴムシートの破損による染料拡散の発
見は十分可能である。
【0009】第2発明の防水土木シートでは、施工後、
外部に引き出されたリード線の先に電源(直流、交流い
ずれでも構わない)及び部分区毎の導通検出器を設けて
おく。或る部分区において上下いずれかのゴムシートが
破損した場合、外部から水がその部分区内に侵入し、侵
入した水によりその部分区の正負両電極が導通状態とな
る。この両電極の導通状態はその部分区に対応する導通
検出器のみにより検出されるため、第1発明と同様、迅
速な補修工事を行なうことができる。
【0010】第3発明の防水土木シートでは、施工の際
に、施工地の外側の任意の地点の地面及び/又は貯留池
内に、他方の電極(外電極。これは、全部分区に対して
1本でよい)を設けておく。本土木シートを施工後、外
部に引き出された各部分区のリード線と外電極(接地電
極及び/又は貯留池内電極)との間に電源(直流、交流
いずれでも構わない)及びリード線毎の(すなわち、部
分区毎の)導通検出器を設けておく。或る部分区におい
て上下いずれかのゴムシートが破損した場合、外部から
水がその部分区内に侵入し、その部分区内の内電極と外
電極(施工地の下の地面及び/又は貯留池内の水)とが
導通状態となる。この導通状態はその部分区に対応する
導通検出器のみにより検出されるため、第1、第2発明
と同様、迅速な補修工事を行なうことができる。
【0011】
【実施例】第1発明の一実施例を図1及び図2を用いて
説明する。本実施例の土木シート10は図1に示すよう
に上下2枚のゴムシート11、12から成る。このゴム
シート11、12には、従来より用いられている普通の
土木シート用ゴムシートを用いることができる。両ゴム
シート11、12は、図2に示すように、シート全体を
網目状に走る線状の部分(接着部)14で互いに接着さ
れ、これにより、土木シート10の全体はいくつかの矩
形のセルに分割される。なお、図2において、細い実線
15は上のゴムシート11の継ぎ目を示し、細い破線1
6は下のゴムシート12の継ぎ目を示す。図2に示した
通り、接着部14はできれば各ゴムシート11、12の
継ぎ目15、16を避けることが望ましい。
【0012】接着部14で区切られ、密閉された各セル
の中には、セル毎に色の異なる染料13a、13b、1
3cを封入する。この染料13a、13b、13cに
は、人体に対して無害である食品添加用色素、或いは、
水難用として市販されている警報染料を用いることがで
きる。
【0013】本実施例の土木シート10は、比較的小面
積のものであれば、予め工場で製作しておき、その後現
場に運んでそのまま基盤の上に敷くという方法をとるこ
とができる。施工面積が大きい場合には、1個又は少数
個のセルから成る土木シート10を工場で製作してお
き、現場でそのような土木シート10を接合するという
方法をとることもできるが、全て現場で製作することも
できる。この場合の施工方法は例えば次のようになる。
最初に基盤上に下ゴムシート12を敷き、その上に、容
易に破れる袋に入れた染料13a等を適宜の間隔で置
く。その上に上ゴムシート11を敷き、染料袋と染料袋
の間で上下のゴムシート11、12を接着する。最後
に、上ゴムシート11の上から衝撃を加えることにより
染料袋を壊し、染料をセル内に拡散させる。なお、染料
袋が疎水性のものであれば、そのまま使用してもよい。
【0014】こうして本実施例の土木シート10を貯水
池或いは産業廃棄物埋立地の底に敷いておくと、万が
一、下ゴムシート12が破れた場合には、その部分のセ
ルに封入されている染料13a等が基盤の方に流出し、
集水路の水を着色させる。従って、集水路の水が着色し
ていることが発見された場合、土木シート10の下ゴム
シート12が破損したことが分かり、更に、その色によ
り直ちに破損箇所も特定することができる。これによ
り、土木シート10の補修が容易となる上に、通常、上
下のゴムシート11及び12が一気に破損する可能性は
少ないため、この段階で補修を行なうことにより、貯留
物が流出する前に漏洩防止対策をとることができる。例
えば、産業廃棄物埋立地の場合は、その部分の廃棄物の
みを取り出し、ゴムシート11又は12を補修すること
により、有害な廃棄物の地下水への浸入が未然に防止で
きる。
【0015】第2発明の一実施例を図3〜図5を用いて
説明する。本実施例の土木シート20は、上記第1発明
の実施例の場合と同様、上下2枚のゴムシート21、2
2により構成され、適宜の部分24で線接着を行なうこ
とにより全体を複数のセルに分割したものであるが、各
セルの内部に染料を入れるのではなく、正負電極25、
26を封入している。両電極25、26は互いに接触し
ないように、上下のゴムシート21、22の内面に固定
(接着、テープによる固定等)しておくことが好まし
い。本実施例の土木シート20では、一方の電極25を
上ゴムシート11の内面に、他方の電極26を下ゴムシ
ート12の内面に貼付し、両者の間に介挿材23として
乾燥した不織布を介在させている。両電極25、26は
接着部24まで導かれ、接着部24の中を走るリード線
27に接続される。
【0016】現場(貯留池、建物の屋上等)では上記実
施例と同様の方法で施工した後、全てのリード線27を
監視ボックス30に導く。監視ボックス30内では、各
リード線27に電源28及びモニタランプ29(発光ダ
イオード、豆電球等)が接続される。ここで、電源28
は全てのリード線に対して共通のもの1個を用いるのみ
でよいが、モニタランプ29は各セル毎に別個に設け、
各セルの位置と対応させておく。例えば、施工地の地図
をパネルに描いておき、各セルの場所に対応するモニタ
ランプ29を地図上に配置するという方法をとることが
できる。
【0017】施工後、土木シート20がいずれかの箇所
で破損すると、下ゴムシート22の場合には基盤側の土
から、上ゴムシート21の場合には貯留物(建物の屋上
に敷く場合には屋上に貯まった雨水)から、水がその箇
所のセルに浸入する。この水分により、そのセルの両電
極25、26が短絡し、監視ボックス30内の対応する
モニタランプ29を点灯させる。これにより上記実施例
の場合と同様、監視員はどの箇所のゴムシートが破損し
たかを直ちに知ることができ、迅速な修理を行なうこと
ができる。
【0018】第3発明の一実施例を図6、図7を用いて
説明する。本実施例の土木シート40は第1、第2発明
の実施例の場合と同様、上下2枚のゴムシートにより構
成され、適宜の部分44で線接着を行なうことにより全
体を複数のセルに分割したものである。ただし、本実施
例の土木シート40では、各セルの内部には、第2発明
の実施例とは異なり、1本の電極(内電極)45のみが
封入される。各セルの内電極45は接着部44の中を走
るリード線47に接続され、セル毎に独立に外部へ引き
出される。
【0019】現場(貯留池、建物の屋上等)では上記実
施例と同様の方法で施工した後、全てのリード線47を
独立に監視ボックス50に導く。また、施工地のすぐ外
の地面に電極(接地電極)51を埋設するとともに、土
木シートにより形成される貯留池(建物の屋上に敷く場
合には、土木シートの上)にも電極(貯留池電極)52
を設け、これらの外電極51、52からのリード線も監
視ボックス50に引き込む。監視ボックス50内では、
各リード線47と接地電極51及び貯留池電極52の間
に電源48及びモニタランプ49(発光ダイオード、豆
電球等)を接続する。ここで、上記実施例と同様、電源
48は全てのリード線に対して共通のもの1個を用いる
のみでよいが、モニタランプ49は各セル毎及び接地/
貯留池毎に別個に設け、各セルの位置及び接地/貯留池
の別と対応させておく。例えば上記同様、施工地の地図
をパネルに描いておき、各セルの場所に対応する2個の
モニタランプ49を接地/貯留池別(ランプ49の色を
変える等で区別するとよい)に地図上に配置するという
方法をとることができる。
【0020】施工後、土木シート40がいずれかの箇所
で破損すると、下ゴムシートの場合には基盤側の土か
ら、上ゴムシートの場合には貯留物(建物の屋上に敷く
場合には屋上に貯まった雨水)から、水がその箇所のセ
ルに浸入する。この水分により、そのセル内の電極45
と外電極(接地電極51又は貯留池電極52)が短絡
し、監視ボックス50内の対応するモニタランプ49を
点灯させる。これにより上記実施例の場合と同様、監視
員はどの箇所のゴムシートが破損したかを直ちに知るこ
とができ、迅速な修理を行なうことができる。
【0021】なお、第2、第3発明の実施例において
は、警報としてはランプだけではなく、ブザー等の他の
警報手段を併用してもよい。また、図4、図6に示した
各セル内の電極25、26、45のパターンは勿論一例
に過ぎず、任意のパターンをとることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明では、第1〜第3発明のいずれの
防水土木シートについても、上又は下の一方のゴムシー
トが破損した段階で、ゴムシートが破損したこと、及
び、その破損箇所を知ることができ、しかもその段階で
は他方のシートにより未だ貯留物(貯水や産業廃棄物
等)は流出していない状態にある。従って、破損箇所を
迅速に修理することにより、貯留物の流出を常に未然に
防止することができる。特に、建物の屋上に敷く防水シ
ートには本第2発明のシートが適しており、上面のゴム
シートが化学的に劣化したり物理的に損傷して漏水が開
始した場合、その箇所が直ちに導通検出器により検出さ
れるため、迅速な補修対策を行なうことができ、建物内
への雨水の浸入を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の実施例である土木シートの断面
図。
【図2】 第1発明の実施例の土木シートの平面図。
【図3】 第2発明の実施例である土木シートの断面
図。
【図4】 第2発明の実施例の土木シートの内部におけ
る電極配置の一例を示す平面図。
【図5】 第2発明の実施例の土木シートの破損検出シ
ステムの回路図。
【図6】 第3発明の実施例の土木シートの内部におけ
る電極配置の一例を示す平面図。
【図7】 第3発明の実施例の土木シートの破損検出シ
ステムの回路図。
【符号の説明】
10、20、40…土木シート 11、21…上ゴムシート 12、22…下ゴ
ムシート 13a、13b、13c…染料(互いに色が異なってい
る) 23…介挿材 14、24、44…上下ゴムシートの接着部 15…上ゴムシートの継ぎ目 16…下ゴムシ
ートの継ぎ目 25、26…正負電極 45…シート内
部電極 51、52…外部電極 27、47…リ
ード線 28、48…電源 29、49…モ
ニタランプ 30、50…監視ボックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の
    部分で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシート
    の間に互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、各
    部分区毎に異なった色の染料を封入したことを特徴とす
    る漏水箇所の検出可能な防水土木シート。
  2. 【請求項2】 2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の
    部分で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシート
    の間に互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、各
    部分区毎の両ゴムシートの間に正負電極を互いに接触し
    ないように設け、各部分区毎に独立に外部にリード線を
    引き出したことを特徴とする漏水箇所の検出可能な防水
    土木シート。
  3. 【請求項3】 2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の
    部分で両ゴムシートを接着することにより両ゴムシート
    の間に互いに分離された複数の密閉部分区を形成し、各
    部分区毎の両ゴムシートの間に1本の電極を設けて各部
    分区毎に独立に外部にリード線を引き出したことを特徴
    とする漏水箇所の検出可能な防水土木シート。
JP5187069A 1993-05-10 1993-06-29 漏水箇所の検出可能な防水土木シート Expired - Lifetime JPH081054B2 (ja)

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JP5-132590 1993-05-10
JP13259093 1993-05-10
JP5187069A JPH081054B2 (ja) 1993-05-10 1993-06-29 漏水箇所の検出可能な防水土木シート

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JPH0726532A true JPH0726532A (ja) 1995-01-27
JPH081054B2 JPH081054B2 (ja) 1996-01-10

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290228A (ja) * 1996-04-24 1997-11-11 Shimizu Corp 漏水検知装置
CN114654855A (zh) * 2022-01-11 2022-06-24 上海豫宏(金湖)防水科技有限公司 一种带渗漏定位报警功能的防水卷材

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JPH09290228A (ja) * 1996-04-24 1997-11-11 Shimizu Corp 漏水検知装置
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