JPH0726701Y2 - 検体採取容器 - Google Patents

検体採取容器

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JPH0726701Y2
JPH0726701Y2 JP1991084390U JP8439091U JPH0726701Y2 JP H0726701 Y2 JPH0726701 Y2 JP H0726701Y2 JP 1991084390 U JP1991084390 U JP 1991084390U JP 8439091 U JP8439091 U JP 8439091U JP H0726701 Y2 JPH0726701 Y2 JP H0726701Y2
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JP
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tip
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base end
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浩昭 林
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/508Rigid containers without fluid transport within
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Instruments for taking body samples for diagnostic purposes; Other methods or instruments for diagnosis, e.g. for vaccination diagnosis, sex determination or ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/0038Devices for taking faeces samples; Faecal examination devices

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は糞便の検査をする場合
の検査の対象となる糞便を検体として採取する場合に使
用する検体採取容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糞便は生体の生理や病理の状態をよく反
映しているので、生体の生理や病理状態を無侵襲で検査
する場合に検体として使用されることが多い。このよう
に糞便は優れた検体であるが、臭気があったり、周囲の
環境に漏洩することのおそれがあるのでその取扱いが煩
雑で、注意を要するものとなっている。糞便を検体とし
て使用する場合は、通常は採取した糞便を検査液に懸濁
させ、そのろ過した液体を使用する。この場合に重要な
ことは採取した糞便の定量性である。検査液に対する懸
濁した糞便の量が一定の範囲を越えて過多、過少がある
と、良好な検査が行えない。
【0003】このような採取した検体の定量性を確保す
ることを目的とした技術としては、従来例えば昭和64
年実用新案公開第42454号公報に示されたものがあ
る。この昭和64年実用新案公開第42454号公報に
示された糞便採取容器は、糞便を懸濁させるための液体
を収容しうる容器本体と、先端付近に切欠部、凹部、叉
は貫通孔の少なくとも1つを有する採取棒を備えかつ前
記容器本体に密封可能な手段を介して連結できるキャッ
プ、及び内部にフィルターを備えた滴下部から成り、キ
ャップ、容器内部を少なくとも2室に区画する分離壁、
並びにこの分離壁を貫通する採取棒とで形成されたスト
ッカー部を有するものであって、分離壁を貫通する採取
棒の周囲に付着した余分の検体を分離壁で掻き取ってス
トッカー部に収容し、これにより検査液に懸濁する検体
の量を切欠部、凹部、叉は貫通孔に収容されていた分だ
けに限定して、検体の定量性を確保しようとするもので
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるにこのような従
来の技術においては、ストッカー部を区画する部材の1
つとして、キャップが使用されており、大径の容器本体
とキャップの間で検体に対する密封構造を形成する必要
があるので、容器本体とキャップとの間のシール構造を
高精度にする必要があって、容器の製造が複雑であるこ
と、また、採取棒は分離壁を貫通することによって採取
棒の側面に付着した検体は掻き取られるが、採取棒の先
端に付着している検体は分離壁によっては掻き取られな
いので、そのまま切欠部、凹部、叉は貫通孔に収容され
ている試料と共に検査液中に懸濁されることとなり、検
体の定量性を確保できない、という問題が残っている。
【0005】この考案は上記のごとき事情に鑑みてなさ
れたものであって、検体である糞便の取扱いが容易であ
り、構造が簡単で、周囲の環境に糞便が漏洩することを
良好に防止することができ、しかも検体の定量性を確実
に確保することができる検体採取容器を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の考案の検体採取容器は、検査液を収納可能で先端に開
封可能な薄壁で閉じられたノズル部を有する基端開放の
容器本体と、容器本体の開放の基端から容器本体に挿入
可能な検体保持具とを有し、検体保持具は中栓と検体採
取棒とからなり、中栓は容器本体の胴部の内面に液密に
嵌合する寸法を有する大径部と大径部よりも外径が小さ
い小径部とが肩部を境にして連続している筒状をなし、
小径部の先端は閉じており、大径部の基端部は開放して
いると共に、小径部の先端部と基端部の間には小径部の
壁を穿孔して窓が形成されており、中栓の小径部の内面
には小径部の基端側に凸起及び窓の周辺に擦り切り部と
先部シール部がそれぞれ環状に突出して設けられてお
り、検体採取棒は小径の挿入棒部と大径の把持部とを肩
部を介して軸方向に連続して備えていて、挿入棒部の基
端部寄りの位置に凸起を有すると共に先端寄りの位置に
側面が開放した状態の窪みからなる検体保持部とその窪
みの縁を構成する擦り切り部と先部シ―ル部とを有する
検体保持部を有し、検体採取棒の最大挿入位置におい
て、中栓の擦り切り部とが検体採取棒の挿入棒部と検体
保持部の擦り切り部と当接して中栓の内周面と挿入棒部
の外周面との間の環状空間からなる余剰収容部の軸方向
端部を閉じると共に挿入棒部の先端は先部シ―ル部が中
栓の先端部の内部に液密に収納されるように構成された
ことを特徴としている。
【0007】また、この考案の他の検体採取容器は、検
査液を収納可能で先端に開封可能な薄壁で閉じられたノ
ズル部を有する基端開放の容器本体と、容器本体の開放
の基端から容器本体に挿入可能な検体保持具とを有し、
検体保持具は中栓と検体採取棒とからなり、中栓は容器
本体の胴部の内面に液密に嵌合する寸法を有する大径部
と大径部よりも外径が小さい小径部とが肩部を境にして
連続している筒状をなし、小径部の先端は閉じており、
大径部の基端部は開放していると共に、小径部の先端部
と小径部の基端部の間には小径部の壁を穿孔して窓が形
成されており、中栓の小径部の基端側と窓との間に擦り
切り部が形成されており、検体採取棒は小径の挿入棒部
と大径の把持部とを肩部を介して軸方向に連続して備え
ていて、挿入棒部の先端寄りの位置に側面が開放した状
態の窪みからなる検体保持部を有し、挿入棒部は中栓の
擦り切り部と液体密に嵌合可能な寸法を有し、かつ中栓
の大径部にエア―抜きを形成して備え、検体採取棒の最
大挿入位置において、中栓の擦り切り部が検体採取棒の
挿入棒部と密接して中栓の内周面と挿入棒部の外周面と
の間の環状空間からなる余剰収容部の軸方向端部を閉じ
ると共に挿入棒部の先端は先部シ―ル部が中栓の先端部
の内部に液密に収納されるように構成されたことを特徴
としている。
【0008】
【作用】組み立てられている容器本体と中栓と検体採取
棒から検体採取棒をはずし、これを検体である糞便に突
き刺す。こうして検体が付着した検体採取棒を中栓に挿
入する。検体採取棒の外周に付着している余分の検体は
擦り切り部で掻き取られる。掻き取られた余分の検体は
中栓と検体採取棒との間の余剰収容部に収納されて密封
される。検体保持部が中栓の窓に一致し、検体採取棒部
の先端に付着している検体は中栓の先端部の先端空間内
に密封される。これによって検体保持部に保持されてい
る一定量の検体だけが窓を通して検査液と接触し懸濁さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の詳細をー実施例を示す図面
について説明する。図1及び図2において、1は検体採
取容器である。検体採取容器1は、基端5が開放の容器
本体6と、前記開放の基端5から容器本体6に挿入可能
な検体保持具12とを備えている。容器本体6は検査液
2を収納可能で、先端に開封可能な薄壁3で閉じられた
ノズル部4を有し、ノズル部4の出口7にいたるまでの
液体通路8にフィルタ11が設けられている。検体保持
具12は中栓13と検体採取棒14とからなっている。
中栓13は基端15が開放の筒状をなしていて、大径部
16の先端17と小径部18の基端19とが肩22を境
にして連続しており、小径部18の先端23は閉じてお
り、大径部16の基端15は開放している。
【0010】小径部18の先端23と基端19の間には
開放端15から距離L1 の位置に小径部18の壁を貫通
して窓24が形成されている。小径部18の外径は容器
本体6の胴部の内径よりも細い。一方、大径部16の外
径は容器本体6の胴部の内径に液密に嵌合する寸法を有
するが、大径部16の表面に軸方向に溝25を有する。
この溝25の軸方向の先端26は開放しており、軸方向
の基端27は閉じている。
【0011】大径部16の開放の基端15には位置決め
リング28がフランジ状に突出しており、一方、容器本
体6の開放の基端5の近傍の内面には位置決め用の段部
31が形成されている。中栓13は位置決めリング28
が容器本体6の位置決め用の段部31に接当することに
よって中栓13の容器本体6内への最大挿入位置が規定
される。
【0012】中栓13の小径部18の内面には開放端1
5から軸方向にL2 の位置に凸起32が設けられ、L3
の位置に擦り切り部33が設けられ、さらにL4 の位置
に先部シール部34が環状に突出して設けられている。
【0013】図3に示すように、凸起32は小径部18
の基端19寄りに位置し、凸起32の内径DPI2 は小径
部18の内径DPI1 よりも小さい、すなわち凸起32の
内周面は小径部18の内周面よりもDPI1 ーDPI2 だけ
内側に出ている。なお図3は寸法関係だけを示してい
る。
【0014】図4に示すように、擦り切り部33は小径
部18の窓24の基端側に隣り合って位置し、窓24の
縁を形成している。擦り切り部33の内径DPI3 は小径
部18の内径DPI1 よりも小さい。すなわち擦り切り部
33の内周面は小径部18の内周面よりもDPI1 ーDPI
3 だけ内側に出ている。なお図4は寸法関係だけを示し
ている。
【0015】先部のシール部34は小径部18の窓24
の先端側に隣り合って位置し、擦り切り部33と協働し
て窓24の縁を形成している。先部シール部34の内径
DPI4 は小径部18の内径DPI1 よりも小さい。すなわ
ち先部シール部34の内周面は小径部18の内周面より
もDPI1 ーDPI4 だけ内側に出ている。したがって擦り
切り部33と先部のシール部34とは窓24を挟んで小
径部18の軸方向に対向して位置している。
【0016】検体採取棒14は小径の挿入棒部35と大
径の把持部36とが肩部37を介して軸方向に連続して
構成されている。挿入棒部35は中栓13内に挿入可能
で、その最大挿入位置は把持部36の先端の外周に形成
された位置決め用の段部38が中栓13の開放端の位置
決めリング28に接当することによって規定される。
【0017】挿入棒部35は段部38からL6 の位置に
凸起41を複数個有し、かつ先端近傍の位置に検体採取
部42を有する。検体採取部42は側面が開放した状態
の窪みからなる検体保持部43とその窪みの検体保持部
43の縁を構成する2つの擦り切り部44及び先部シー
ル部45とを有する。
【0018】検体保持部43は段部38からL5 の位置
にあり、擦り切り部44はL7 の位置にあり、先部シー
ル部45はL8 の位置にあり、挿入棒部35の凸起41
の位置L6 と中栓13の凸起32の位置L2 とはほぼ等
しいか或いはわずかにL6 の方が大きく、従って検体採
取棒14が最大挿入位置にある時に凸起41と凸起32
と軸方向に位置して接当する。検体保持部43の位置L
5 と窓24の位置L1 とはほぼ等しく、従って検体採取
棒が最大挿入位置にある時に検体保持部43と窓24と
は軸方向に一致して位置する。先部シール部45の位置
L8 と先部シール部34の位置L4 とはほぼ等しく、従
って検体採取棒14が最大挿入位置にある時に先部シー
ル部45と先部シール部34とは軸方向に一致して位置
する。
【0019】図3に示すように凸起41の頂部の外径D
SI2 は凸起32の頂部の内径DPI2よりも大きい。擦り
切り部44の外径DSI3 は擦り切り部33の内周(DPI
3 )と密接する寸法である。先部シール部45の外径D
SI4 は先部シール部34の内周(DPI4 )と密接する寸
法である。
【0020】検体採取棒14の先端46の位置L11は中
栓13の小径部18の内部空間の先端空間47の先端4
8の位置L12よりも小さく、したがって最大挿入位置に
おいて先端46と先端48の間に軸方向長さL12−L11
の隙間が形成される。検体採取棒14の把持部36の先
端部52は容器本体6の基端部51の内面に密接に挿入
嵌合が可能な寸法を有する。
【0021】次にこのように構成された検体採取容器の
使用の仕方について説明する。検体採取容器の組立時に
検体治具を挿入する場合、検体保持具の挿入によって容
器本体6内では圧縮された空気は検体保持具12が容器
本体6に完全に挿入され終わる直前までは、溝25を通
して外部に排出される。ただし検体保持具12が容器本
体6に完全に挿入されて、中栓13の位置決めリング2
8が容器本体6の位置決め用の段部31に接当する位置
では溝25は容器本体6の内面によって閉じられる。
【0022】組み立てられている容器本体6と中栓13
と検体採取棒14から検体採取棒14をはずし、この検
体採取棒14の挿入棒部35を検体である糞便に突き刺
し、しかる後に引き出す。こうして検体が付着した検体
採取棒14を中栓13に挿入する。検体採取棒14が最
大挿入位置まで挿入される過程で検体採取棒14の外周
に付着している余分の検体は擦り切り部33で掻き取ら
れる。掻き取られた余分の検体は中栓13の小径部18
と検体採取棒14の挿入棒部35との間の余剰収容部5
3及び中栓13の大径部16と検体採取棒14の挿入棒
部35との間の他の余剰収容部50に収納される。検体
採取棒14には検体保持部43に収納されている一定量
の検体と挿入棒部の先端に付着している余分の検体とだ
けになる。
【0023】ついで挿入棒部35が最大挿入位置に達す
ると、検体保持部43が中栓13の窓24に一致し、挿
入棒部35の先端46に付着している検体は中栓13の
先端部の先端空間47内に密封される。このとき、余剰
収容部53は凸起32と凸起41との接当及び擦り切り
部33と擦り切り部44との接当によって軸方向の両端
が閉止され、検体は余剰収容部53に液密に封入され
る。
【0024】また他の余剰収容部50は凸起32と凸起
41との接当及び大径部16の基端部と把持部36の先
端部との密接によって軸方向の両端が閉止され、検体は
他の余剰収容部50にも液密に封入される。これによっ
て検体保持部43に保持されている一定量の検体だけが
窓24を通して検査液2と接触し懸濁される。検体採取
棒14を容器本体6内の中栓に最大挿入位置まで挿入し
たこの状態では検体採取棒の14の把持部36の先端部
52が容器本体6の基端部51の内面にきつく嵌着して
固定される。
【0025】これによって検体保持部43に保持されて
いる一定量の検体だけが窓24を通して検査液2と接触
し懸濁される。この検体を懸濁した懸濁検査液を取り出
す場合は、ノズル部4の出口の薄壁3を針等で穿孔して
懸濁検査液をフィルター11でろ過してとり出す。
【0026】この考案の検体採取容器は、検体が付着し
た検体採取棒を中栓に挿入した時に、中栓の凸起32を
栓体採取棒の凸起41が乗り越えたときに軽く音がする
ようになっているので、前記両者のセットが完了したこ
とが体感でき、その状態で検査液体を充填した容器本体
に挿入するが、検体採取棒の外周に付着している余分の
検体は擦り切り部で掻き取られ、掻き取られた余分の検
体は中栓と検体採取棒との間の余剰収容部である空間に
収納されて密封され、検体保持部が中栓の窓に一致し、
検体採取棒部の先端に付着している検体は中栓の先端部
の先端空間内に密封されるので、検体保持部に保持され
ている一定量の検体だけが窓を通して検査液と接触し懸
濁されることになる。
【0027】このことから検体の定量性が良好に実現さ
れる。また、余分の検体は空間及び中栓の先端の空間に
密封されるので、これらの余分の検体が検査液体に懸濁
することがないし外部に漏洩することもない。また、余
分の検体を収容する空間が中栓と検体採取棒との2つの
部材での構成されるので、密封構造の形成が容易であ
る。
【0028】次に他の検体採取容器について説明する。
前記の検体採取容器1は検体である糞便の取扱いが容易
であり、構造が簡単で、周囲の環境に糞便が漏洩するこ
とを良好に防止することができ、しかも検体の定量性を
確実にすることができる利点を持つものであるが、容器
本体6が中栓13によって閉じられているので、容器本
体6としてその内部容積が検体採取棒14の外形状に対
してあまり大きくないものを使用する場合には、検体を
採取した検体採取棒14を中栓に挿入してリセットする
場合に、容器本体6内が陽圧になることがあり、検査者
が検査のためにノズル部3の出口7を開口させた時に、
容器本体6内の検体懸濁液が陽圧に押されて、飛び出
し、周囲に飛散する恐れがある。また、採取した検体が
液状便である場合には、検体採取棒を挿入したときに発
生する陽圧で、検体を容器本体6の外へ押し戻そうとす
る力が作用し、採取量にばらつきが生じる恐れがある。
【0029】ここで説明する他の検体採取容器は、これ
らの問題点を解決して、容器本体として検体採取棒に対
して比較的内容積の小さいものを使用した場合にも、検
体採取棒の挿入時に陽圧の発生を低減させることがで
き、従って、懸濁液の飛散や検体の押し戻し等が発生す
ることがない検体採取容器を提供するものである。
【0030】図6において、1bは検体採取容器であ
る。検体採取容器1bは、基端5が開放の容器本体6
と、前記開放の基端5から容器本体6に挿入可能な検体
保持具12とを備えている。
【0031】容器本体6は検査液2を収納可能で、先端
に開封可能な薄壁3で閉じられたノズル部4を有し、ノ
ズル部4の出口7にいたるまでの液体通路8にフィルタ
11が設けられている。検体保持具12は中栓13と検
体採取棒14とからなっている。中栓13は基端15が
開放の筒状をなしていて、大径部16の先端17と小径
部18の基端19とが肩22を境にして連続しており、
小径部18の先端23は閉じており、大径部16の基端
15は開放している。大径部16にはエア―抜き54が
形成されているエア―抜き54は貫通孔55、外溝56
及び内溝57からなっている。すなわち、大径部16に
肉厚方向に貫通する貫通孔55が形成されており、大径
部16の外面に外溝56が形成され、大径部16の内面
に内溝57が形成されている。外溝56は軸方向の先端
は開放しており軸方向の基端は貫通孔55に連通してい
る。内溝57は軸方向の先端はは貫通孔55が形成され
ているE−E面で閉じており、軸方向の基端は大径部1
6の基端15に達して開放している。但し内溝57の軸
方向の先端はE−E面内で貫通孔55の位置とは90°
ずれている。
【0032】小径部18の先端23と基端19の間には
開放端15から距離L23の位置に小径部18の壁を貫通
して窓24が形成されている。小径部18の外径は容器
本体6の胴部の内径よりも細い。一方、大径部16の外
径は容器本体6の胴部の内径に液密に嵌合する寸法を有
する。
【0033】大径部16の開放の基端15には位置決め
リング28がフランジ状に突出しており、一方、容器本
体6の開放の基端5の近傍の内面には位置決め用の段部
31が形成されている。中栓13は位置決めリング28
が容器本体6の位置決め用の段部31に接当することに
よって中栓13の容器本体6内への最大挿入位置が規定
される。
【0034】中栓13の小径部18の内面には円筒面か
らなる擦り切り部33bが設けられている。先部のシー
ル部34は小径部18の窓24の先端側に隣り合って位
置し、擦り切り部33と協働して窓24の縁を形成して
いる。したがって擦り切り部33と先部のシール部34
とは窓24を挟んで小径部18の軸方向に対向して位置
している。
【0035】検体採取棒14は小径の挿入棒部35と大
径の把持部36とが肩部37を介して軸方向に連続して
構成されている。挿入棒部35は中栓13内に挿入可能
で、その最大挿入位置は把持部36の先端の外周に形成
された位置決め用の段部38が中栓13の開放端の位置
決めリング28に接当することによって規定される。
【0036】挿入棒部35は先端近傍の位置に検体採取
部43及び先部シ―ル部45とを有する。検体採取部4
3は側面が開放した状態の窪みからなる。
【0037】検体保持部43は段部38からL21の位置
にあり、先部シール部45はL22の位置にある。検体保
持部43の位置L21と窓24の位置L23とはほぼ等し
く、従って検体採取棒が最大挿入位置にある時に検体保
持部43と窓24とは軸方向に一致して位置する。
【0038】先部シール部45の位置L22と先部シール
部34の位置L24とはほぼ等しく、従って検体採取棒1
4が最大挿入位置にある時に先部シール部45と先部シ
ール部34とは軸方向に一致して位置する。
【0039】挿入棒部35の外径は擦り切り部33の内
周と密接する寸法である。先部シール部45の外径は先
部シール部34の内周と密接する寸法である。検体採取
棒14の先端46の位置L25は中栓13の小径部18の
内部空間の先端空間47の先端48の位置L26よりも小
さく、したがって最大挿入位置において先端46と先端
48の間に軸方向長さL26−L25の隙間が形成される。
検体採取棒14の把持部36の先端部52は容器本体6
の基端部51の内面に密接に挿入嵌合が可能な寸法を有
する。
【0040】次にこのように構成された検体採取容器の
使用の仕方について説明する。組み立てられている容器
本体6と中栓13と検体採取棒14から検体採取棒14
をはずし、この検体採取棒14の挿入棒部35を検体で
ある糞便に突き刺し、しかる後に引き出す。こうして検
体が付着した検体採取棒14を中栓13に挿入する。
【0041】検体採取棒14が最大挿入位置まで挿入さ
れる過程で検体採取棒14の外周に付着している余分の
検体は擦り切り部33で掻き取られる。掻き取られた余
分の検体は中栓13の大径部16と検体採取棒14の挿
入棒部35との間の余剰収容部50に収納される。検体
採取棒14には検体保持部43に収納されている一定量
の検体と挿入棒部の先端に付着している余分の検体とだ
けになる。
【0042】ついで挿入棒部35が最大挿入位置に達す
ると、検体保持部43が中栓13の窓24に一致し、挿
入棒部35の先端46に付着している検体は中栓13の
先端部の先端空間47内に密封される。余剰収容部50
は擦り切り部33と挿入棒部35との密接によって軸方
向の両端が閉止され、検体は余剰収容部50に液密に封
入される。これによって検体保持部43に保持されてい
る一定量の検体だけが窓24を通して検査液2と接触し
懸濁される。検体採取棒14を容器本体6内の中栓に最
大挿入位置まで挿入したこの状態では検体採取棒の14
の把持部36の先端部52が容器本体6の基端部51の
内面にきつく嵌着して固定される。
【0043】 これによって検体保持部43に保持さ
れている一定量の検体だけが窓24を通して検査液2と
接触し懸濁される。この検体を懸濁した懸濁検査液を取
り出す場合は、ノズル部4の出口の薄壁3を針等で穿孔
して懸濁検査液をフィルター11でろ過してとり出す。
検体採取棒14を中栓に挿入する際に、その挿入によっ
て押された容器本体6内のエアーは図8に示すように、
矢印a,b及びcで示すように、エアー抜き54、すな
わち、連通した外溝56、貫通孔55、内溝57を通し
て中栓13の基端15の開放端から放出され、挿入棒部
43が最大挿入位置に達する直前に貫通孔55が検体採
取棒14によって閉じられ、これによってエアー抜き5
4の連通が遮断され、容器本体6の内部空間は密封され
る。
【0044】この考案の検体採取容器は、検体採取棒の
外周に付着している余分の検体は擦り切り部で掻き取ら
れ、掻き取られた余分の検体は中栓と検体採取棒との間
の余剰収容部である空間に収納されて密封され、検体保
持部が中栓の窓に一致し、検体採取棒部の先端に付着し
ている検体は中栓の先端部の先端空間内に密封されるの
で、検体保持部に保持されている一定量の検体だけが窓
を通して検査液と接触し懸濁されることになる。
【0045】このことから検体の定量性が良好に実現さ
れる。また、余分の検体は空間及び中栓の先端の空間に
密封されるので、これらの余分の検体が検査液体に懸濁
することがないし外部に漏洩することもない。また、余
分の検体を収容する空間が中栓と検体採取棒との2つの
部材での構成されるので、密封構造の形成が容易であ
る。
【0046】更に特に重要なこととして、検体採取棒を
中栓に挿入する際に、その挿入によって押された容器本
体6内のエア―は最後に挿入棒部35が最大挿入位置に
達する直前まで連通した外溝、貫通孔、内溝を通して排
出し続けるので、容器本体内のエア―は圧縮されること
がなく容器本体内が陽圧になることがなく、従って開封
時の懸濁液の飛散を防ぐことができ、また、検体の押し
戻しを生ずることもない。
【0047】
【考案の効果】このようにこの考案によれば、検体であ
る糞便の取扱いが容易であり、構造が簡単で、周囲の環
境に糞便が漏洩することを良好に防止することができ、
しかも検体の定量性を確実に確保することができる検体
採取容器をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検体採取容器の縦断面説明図である。
【図2】図1のA−A部拡大断面説明図である。
【図3】図1のC−C部断面拡大説明図である。
【図4】図1におけるB−B部断面拡大説明図である。
【図5】他の検体採取容器の縦断面図である。
【図6】図5のD−D部断面拡大説明図である。
【図7】図5のE−E部断面拡大説明図である。
【図8】検体採取棒を途中まで挿入した状態を示す検体
容器の縦断面説明図である。
【符号の説明】
1,1b 検体採取容器 2 検査液 3 薄壁 4 ノズル部 5 基端 6 容器本体 7 出口 8 液体通路 11 フィルタ 12 検体保持具 13 中栓 14 検体採取棒 15 基端 16 大径部 17 先端 18 小径部 19 基部 22 肩 23 先端 24 窓 25 溝 26 先端 27 基部 28 位置決めリング 31 段部 32 凸起 33,33b 擦り切り部 34 先部シ―ル部 35 挿入棒部 36 把持部 37 肩部 38 段部 41 凸起 42 検体採取部 43 検体保持部 44 擦り切り部 45 先部シ―ル部 46 先端 47 先端空間 48 先端 50 他の余剰収容部 51 基端部 52 先端部 53 余剰収容部 54 エア―抜き 55 貫通孔 56 外溝 57 内溝 L1 窓24の位置 L2 凸起の位置 L3 擦り切り部の位置 L4 先部シ―ル部の位置 L5 検体保持部の位置 L6 凸起の位置 L7 擦り切り部の位置 L8 先部シ―ル部の位置 L11 検体採取棒の先端の位置 L12 先端空間の先端の位置 L21 検体保持部の位置 L22 先部シール部の位置 L23 窓の位置 L24 先部シール部の位置 L25 検体採取棒の先端の位置 L26 先端空間の先端の位置

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査液を収納可能で先端に開封可能な薄
    壁で閉じられたノズル部を有する基端開放の容器本体
    と、 前記容器本体の前記開放の基端から前記容器本体に挿入
    可能な検体保持具とを有し、 前記検体保持具は中栓と検体採取棒とからなり、 中栓は前記容器本体の胴部の内面に液密に嵌合する寸法
    を有する大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部
    とが肩部を境にして連続している筒状をなし、小径部の
    先端は閉じており、大径部の基端部は開放していると共
    に、小径部の先端部と基端部の間には小径部の壁を穿孔
    して窓が形成されており、 中栓の小径部の内面には小径部の基端側に凸起及び前記
    窓の周辺に擦り切り部と先部シール部がそれぞれ環状に
    突出して設けられており、 検体採取棒は小径の挿入棒部と大径の把持部とを肩部を
    介して軸方向に連続して備えていて、挿入棒部の基端部
    寄りの位置に凸起を有すると共に先端寄りの位置に側面
    が開放した状態の窪みからなる検体保持部とその窪みの
    縁を構成する擦り切り部と先部シ―ル部とを有する検体
    保持部を有し、 検体採取棒の最大挿入位置において、前記中栓の擦り切
    り部が検体採取棒の挿入棒部と検体保持部の擦り切り部
    と当接して中栓の内周面と前記挿入棒部の外周面との間
    の環状空間からなる余剰収容部の軸方向端部を閉じると
    共に前記挿入棒部の先端は前記先部シ―ル部が中栓の先
    端部の内部に液密に収納されるように構成されたことを
    特徴とする検体採取容器
  2. 【請求項2】 容器本体の開放端の近傍の内面には位置
    決め用の段部が形成されており、前記中栓の小径部の外
    径は容器本体の胴部の内径よりも細くかつ大径部の外径
    は容器本体の胴部の内径に液密に嵌合する寸法を有する
    と共に、大径部の表面に軸方向の先端は開放しており軸
    方向の基端は閉じている溝を有し、 大径部の開放端には位置決めリングがフランジ状に突出
    していて、位置決めリングが容器本体の位置決め用の段
    部に接当することによって中栓の容器本体内への最大挿
    入位置が規定されることを特徴とする請求項1記載の検
    体採取容器。
  3. 【請求項3】 検査液を収納可能で先端に開封可能な薄
    壁で閉じられたノズル部を有する基端開放の容器本体
    と、 前記容器本体の前記開放の基端から前記容器本体に挿入
    可能な検体保持具とを有し、 前記検体保持具は中栓と検体採取棒とからなり、 中栓は前記容器本体の胴部の内面に液密に嵌合する寸法
    を有する大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部
    とが肩部を境にして連続している筒状をなし、小径部の
    先端は閉じており、大径部の基端部は開放していると共
    に、小径部の先端部と小径部の基端部の間には小径部の
    壁を穿孔して窓が形成されており、 中栓の小径部の基端側と前記窓との間に擦り切り部が形
    成されており、 検体採取棒は小径の挿入棒部と大径の把持部とを肩部を
    介して軸方向に連続して備えていて、挿入棒部の先端寄
    りの位置に側面が開放した状態の窪みからなる検体保持
    部を有し、前記挿入棒部は前記中栓の前記擦り切り部と
    液体密に嵌合可能な寸法を有し、かつ前記中栓の大径部
    にエア―抜きを形成して備え、 検体採取棒の最大挿入位置において、前記中栓の擦り切
    り部が検体採取棒の挿入棒部と密接して中栓の内周面と
    前記挿入棒部の外周面との間の環状空間からなる余剰収
    容部の軸方向端部を閉じると共に前記挿入棒部の先端は
    前記先部シ―ル部が中栓の先端部の内部に液密に収納さ
    れるように構成されたことを特徴とする検体採取容器
  4. 【請求項4】 容器本体の開放端の近傍の内面には位置
    決め用の段部が形成されており、前記中栓の小径部の外
    径は容器本体の胴部の内径よりも細くかつ大径部の外径
    は容器本体の胴部の内径に液密に嵌合する寸法を有する
    と共に、大径部に貫通孔が形成されており、大径部の外
    面に軸方向の先端は開放しており軸方向の基端は前記貫
    通孔に連通している溝を有し、前記大径部の内面に軸方
    向の先端は前記貫通孔が形成されている軸方向位置の近
    傍で閉じており、軸方向の基端は前記大径部の基端部の
    開放部に連通している溝を有し、 大径部の開放端には位置決めリングがフランジ状に突出
    していて、位置決めリングが容器本体の位置決め用の段
    部に接当することによって中栓の容器本体内への最大挿
    入位置が規定されることを特徴とする請求項3記載の検
    体採取容器。
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