JPH0726722B2 - 火力プラントの運転制御方法 - Google Patents

火力プラントの運転制御方法

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JPH0726722B2
JPH0726722B2 JP60034556A JP3455685A JPH0726722B2 JP H0726722 B2 JPH0726722 B2 JP H0726722B2 JP 60034556 A JP60034556 A JP 60034556A JP 3455685 A JP3455685 A JP 3455685A JP H0726722 B2 JPH0726722 B2 JP H0726722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は火力プラントの運転制御方法に係り、特に同一
用途の補機を2台以上有し、且つ回転数制御を行い、低
負荷プラント運転状態にも2台以上運転していて、内1
台の補機が故障しても残りの補機でプラントの運転出力
を継続しなければならない火力プラントの運転制御方法
に関するものである。
〔発明の背景〕
第2図はこの種の制御を行う火力プラントの一例につい
て燃焼機器付近を描いた概要的な系統図である。
本例においては、ボイラフアンである押込通風機(以
下、FDFと称する)2基を備えている。この2基のFDF1,
2は同一用途の補機であつて、それぞれのFDF1及び同2
は外気を吸入し、風道3を介してボイラ4に燃焼用空気
を供給している。ボイラ4で燃焼して出て来た排気ガス
は煙道5を通つて煙突6から大気へ放出される。FDF1,2
によつて送り込まれる空気量の制御は、負荷デマンドに
よつて要求される燃料量に見合つた空気量をプラント制
御装置からの指令信号により、ON−OFF制御のFDF出口ダ
ンパ7,8に連動したFDF入口ダンパ9,10の開度を制御して
行なわれる。一方、FDF1,2は所内電源11から遮断器12,1
3を介して電力が供給されるモータ14,15によつて常時全
速で駆動される。
プラント側からFDF1,2の追従性に対する要求仕様として
は、通常の負荷変化に追従できること、負荷ランバツク
に追従できることなどがあげられるが、最近は更に、急
速な追従性が要求される運転パターンとして、FDF1,2で
50%プラント出力のボイラ両肺運転時に、一方のFDF1が
トリツプ停止した場合にも他方のFDF2によるボイラ片肺
運転で50%プラント出力を継続させるという仕様が出て
来ている。この時、FDF2は、ボイラのドラフト変動を考
慮して5秒程度の短時間に50%風量から100%風量まで
上昇させて所要の風量を確保するように制御されねばな
らない。第3図は、この時のプラント発電出力16とFDF
1,2の吐出風量17,18とを示した図表である。プラントの
発電出力16を50%でボイラ両肺運転中、T1時にFDF1がト
リップ停止した時に、FDF2のボイラ片肺運転による50%
プラント出力を継続させる為には、FDF1の吐出風量17が
短時間後のT2時にはゼロになるのに対応して、FDF2の吐
出風量18をT1時からT2時までの短時間の間に50%から10
0%に上昇させる必要があり、この制御をFDF2の高速油
圧駆動の入口ダンパ10(第2図)にて行つている。
一方、最近では、補機の省電力運転の為に、回転数制御
を行い、補機の運転所要動力に応じた電力を供給する方
式が採用され始めている。
第4図には、モータの一次側電圧、周波数制御を電力半
導体素子により構成された変換器により行い、FDFの回
転数制御を行う場合の概略系統図を示す。回転数制御の
場合には、負荷ランバツク等の減速方向の追従性につい
ては、入口ダンパ9,10によつて制御できるので問題は無
いが、前述の50%プラント出力のボイラ両肺運転から一
方のFDF1がトリツプ停止した為の他方のFDF2によるボイ
ラ片肺運転移行時には、50%プラント出力両肺運転中の
FDF1,2は50%吐出風量であり低速運転である為、FDF2に
よる片肺運転移行時のFDF2の吐出風量を50%から100%
まで増加させる為には、短時間にFDF2の回転数を全速ま
で上昇させる必要がある。この為には、大きな加速トル
クを必要とし、この加速トルクを出すためにはモータ1
4,15や変換器19,20の容量を大きくする必要があり、コ
ストが非常に高くなる。例えば、4000〜5000kW級のFDF
ではこの追従性を満足させる為には200〜300%の加速ト
ルクの加速トルクが必要となり、この為のコストは2〜
3倍程度になる問題があつた。更に流体継手を介してFD
Fを駆動している場合は該流体継手に滑りを生じるた
め、急激な加速はいつそう困難である。
〔発明の目的〕
本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、火力プラ
ントに同一用途の補機を2台以上設けてこれらの補機の
回転数制御を行い、該プラントの低負荷運転時にも上記
2台以上の補機を運転し、内1台の補機が故障,停止し
た場合に残りの補機の出力を上昇させてプラントの運転
を継続させるプラントについて、回転数制御装置の容量
を格別に増加させる必要なく、2台以上の補機の内の1
部が故障した場合に、該補機によつてサポートされてい
る構成部分に悪影響を与えることなく当該火力プラント
の運転を継続し得る制御方法を提供しようとするもので
ある。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成する為に創作した本発明の制御方法に
ついて、先ず、その基本的原理を説明する。
回転数制御している同一目的の補機を備え、プラント低
負荷運転状態でも2台以上の補機を運転する火力プラン
トにおいて、1台の補機がトリツプ停止しても、残りの
補機で同一のプラント出力を継続させる場合に、残りの
補機の回転数を短時間に上昇させて出力を増加させる必
要があるが、この為には、非常に大きな加速トルクが必
要となり、回転数制御装置の容量及び性能を大幅にアツ
プする必要がある。この時、回転数制御装置は通常の追
従性能のままにしておき、逆にこの追従性能に見合うよ
うにプラントの出力の方を制御することも考えられる。
この点に着力すると、前述の従来形プラント制御装置に
簡単な制御ロジツクを追加することにより、回転数制御
装置の容量,性能,コストをアツプすることなく、プラ
ントの運転出力を継続できるように制御できる。上述の
原理に基づいて前記の目的を達成するため、本発明に係
る制御方法は、前記1台の補機の故障を表わす信号、及
び該1台の補機を停止せしめる信号の少なくとも何れか
一方の信号によつて当該火力プラントの運転出力を一時
的に低下させ、該プラントの通常負荷変化率の加速レー
トに合わせて前記残りの補機を加速させ、該補機の出力
と前記火力プラントの運転転出力とがバランスした時点
で再び該火力プラントの運転出力を徐々に復元させて、
当該火力プラント負荷での運転を継続することを特徴と
する。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の制御方法を実施した場合のプラント発
電出力およびFDF吐出風量の経時的変化の一例を示す図
表で、従来技術における第3図に対応する図である。
次に、本第1図を参照しつつ、かつ、前述の従来技術に
係る制御方法(第3図)と対比しつつ、本発明方法の一
実施例を説明する。この第1図は、FDF1,2の回転数制御
装置の追従性能を通常の性能とした場合、すなわちモー
タ14,15及び変換器19,20を通常の運転追従仕様に基づく
容量とした場合を表わしている。従つてFDF1がトリツプ
停止したT1時点でFDF2の回転数をモータ14,15及び変換
器19,20の熱的制限条件内での最大昇速率で増加させて
も充分な追従はできず、FDF1トリツプ停止のT1時点のプ
ラント発電出力21から要求される燃料量に見合つた空気
量をFDF2で即時に供給することは不可能である。このた
め、従来技術による制御方法においてはボイラ4の燃焼
不安定、炉内圧変動等により、該ボイラ4の運転継続が
困難となる。
こうした事情に対応して、本実施例においてはFDF1がト
リツプした場合、該トリツプを検知してT1時点からプラ
ントの発電出力21を急減させ(25%出力を目標とする)
ボイラ4の必要空気量を減少させる。一方FDF2の回転数
は通常の追従性能に従つて上昇し、その吐出量22はT1時
点以降徐々に増加し、プラント発電出力21と空気量22と
がバランスし、ボイラ4の炉内圧変動も解除されたT3時
点で再びプラント発電出力21を徐々に復元上昇させる。
すなわちFDF1トリツプ停止のT1時点以前の値、即ち50%
出力まで比較的徐々に上昇させる。
これにより、多少の負荷変動は伴うがモータ14,15や変
換器19,20の大幅な容量アツプによる大幅なコストアツ
プもせずに、通常の追従性能にて、安定なボイラ4の燃
焼及びプラントの発電出力を継続させることが可能とな
る。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の制御方法によれば、プラ
ントの発電出力を通常の回転数制御装置の追従性能に合
わせて制御させる為回転数制御装置の容量アツプによる
コストアツプなしに、またシステムに悪影響を与えるこ
となく所定のプラント出力を継続できるという優れた実
用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における火力プラントの発電
出力と、補機(FDF)の吐出風量とを示す図表である。
第2図は従来技術における押込通風機のダンパ制御系統
図、第3図は第2図におけるプラント発電出力と押込通
風機の吐出量特性を示す図表、第4図は押込通風機に、
電力用半導体素子より構成される変換器を使用した回転
数制御系統図である。 1,2……補機の一例としてのFDF(押込通風機)、7,8,9,
10……ダンパ、11……所内電源、12,13……遮断器、14,
15……モータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火力プラントに同一用途の補機を2台以上
    設け、これらの補機の回転数制御を行い、前記火力プラ
    ントの低負荷運転時にも前記2台以上の補機を並列運転
    し、内1台の補機が故障,停止した場合に残りの補機の
    出力を上昇させて当該火力プラント負荷での運転を継続
    させる火力プラントの運転制御方法において、前記1台
    の補機の故障を表わす信号、及び該1台の補機を停止せ
    しめる信号の少なくとも何れか一方の信号によって当該
    火力プラントの運転出力を一時的に低下させ、該火力プ
    ラントの通常負荷変化率の加速レートに合わせて前記残
    りの補機を加速させ、該補機の出力と前記火力プラント
    の運転出力とがバランスした時点で再び該火力プラント
    の運転出力を徐々に復元させて、当該火力プラント負荷
    での運転を継続させることを特徴とする火力プラントの
    運転制御方法。
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