JPH07267633A - ベーマイトゾルの作製法並びにそれを用いたアルミナ質多孔質体の作製法 - Google Patents

ベーマイトゾルの作製法並びにそれを用いたアルミナ質多孔質体の作製法

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JPH07267633A
JPH07267633A JP6062351A JP6235194A JPH07267633A JP H07267633 A JPH07267633 A JP H07267633A JP 6062351 A JP6062351 A JP 6062351A JP 6235194 A JP6235194 A JP 6235194A JP H07267633 A JPH07267633 A JP H07267633A
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alkoxide
sol
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JP6062351A
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English (en)
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Hitohide Oshima
仁英 大嶋
Youji Seki
洋二 積
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
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  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】微細孔径でかつ細孔径分布がシャープなアルミ
ナ質多孔質体とその前駆体となるベーマイトゾルを作製
する。 【構成】アルミニウムアルコキシドに有機溶媒、及びカ
ルボン酸無水物、アセト酢酸エステル、ジカルボン酸エ
ステル、β−ジケトン、エタノールアミンなどのアルコ
キシドの水に対する反応性を低下せしめる化合物を添加
した後、80℃以上の水で加水分解し、場合によっては
沈澱物を濾過した後、あるいはそのままの状態でさらに
酸を添加して80℃以上で解膠することにより、ベーマ
イトゾルを作製し、そのベーマイトゾルを乾燥、焼成す
ることにより細孔径分布がシャープなアルミナ質多孔質
体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒や酵素などの機能
性材料の担体、濾過分離用膜、電解隔壁、吸収吸着剤、
乾燥剤、ゲルマトグラフィーの充填剤など、特に非常に
小さなサイズの細孔を有するアルミナ質多孔質体を製造
するに適した前駆体としてのベーマイトゾルの作製法
と、それを用いた多孔質体の作製法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般の触媒や酵素などの機能性材料の担
体、濾過分離用膜、電解隔壁、吸収吸着剤、乾燥剤、ゲ
ルマトグラフィーの充填剤などの性能は、用いた材料表
面の細孔径の大きさ、及び孔径分布に著しく影響され
る。アルミナ質多孔質体は、ゾルゲル法により比較的簡
便に作製できることがヨルダス(Yoldas)によって報告
されて以来、多くの研究がなされてきた。ヨルダスは、
アルミニウムアルコキシドを80℃以上に加熱した大量
の水で加水分解し、酸を用いて解膠後焼成することで平
均孔径100Å以下のγ−アルミナを作製できることを
示したが、孔径分布は比較的広く、先にあげた種々の用
途に応用しようとしてもそのままでは十分な性能を引き
出すことはできなかった。アルミナの細孔径の大きさ、
孔径分布を制御する方法として、アルミニウムアルコキ
シドを80℃以下の水で加水分解し、その後80℃以上
で解膠し焼成することにより、平均細孔径22Åの比較
的孔径分布の狭いγ−アルミナを作製する方法(特開平
5−238845号)や、アルミニウムアルコキシドの
アルコール溶液にβ−ジケトンを添加した後、加水分解
してバルクゲル体を得、続いて乾燥、焼成することによ
り、細孔径10〜500Åのアルミナ質多孔質体を作製
する方法(特開平2−196076号)等が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、80
℃以下の水によりアルミニウムアルコキシドを加水分解
すると、解膠できないバイアーライトが生成する難点が
あり、それを回避するため生成したバイア−ライトを遠
心分離法等により除去する必要があるなど操作手順が煩
雑になるという問題がある。また、β−ジケトンを添加
しバルクゲル体を経由してアルミナ質多孔質体を作製す
る方法では、細孔径分布が広いという問題がある。微細
孔径を有する多孔質体を用いた応用例としてガス分離膜
がある。分離膜の特性をとして、混合ガスがら目的のガ
スを分離する割合すなわち分離係数と、そのガスの透過
流量が重要である。気体分子は平均自由行程以下の大き
さの細孔をクヌッセン流れによって透過するが、その時
の透過流量Qは標準状態に換算すると次の数1で与えら
れる。
【0004】
【数1】
【0005】上記数1中、Mは透過分子の分子量、Rは
気体定数、Tは絶対温度、rは細孔半径、Lは分離膜の
厚さ、ΔPは分離膜の上流と下流との圧力差である。こ
の分離膜を気体中に存在する直径10nmのウイルスの
濾過に用いる場合、平均細孔径だけでなく最大細孔径も
10nm以下にする必要がある。もし分離膜の孔径分布
が広い場合は、平均細孔径を10nmよりかなり小さく
しなければならない。ところが細孔径を例えば1/2に
小さくすると、数1より透過流量は1/8に落ちてしま
うことが解る。すなわち分離係数と透過流量において優
れた分離膜を作製するためには、シャープな細孔径分布
を持った構造に設計する必要がある。
【0006】よって本発明は、簡便な操作で微細孔径で
かつシャープな細孔径分布を有するアルミナ質多孔質体
を作製するのに適したベーマイトゾルの作製法、および
アルミナ質多孔質体の作製法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点に対して鋭意研究を重ねた結果、ベーマイトゾルを作
製する方法として、第1に、アルミニウムアルコキシド
に対して、水に可溶な有機溶媒と、該アルコキシドの水
に対する反応性を低下せしめる化合物を添加した溶液を
80℃以上の水に添加して加水分解する方法、第2に、
アルミニウムアルコキシドに対して、水に可溶な有機溶
媒と、該アルコキシドの水に対する反応性を低下せしめ
る化合物を添加した溶液を80℃以上の水に添加し加水
分解した後、この溶液に無機酸または有機酸を添加し、
80℃以上で解膠する方法、第3に、アルミニウムアル
コキシドに対し、水に可溶な有機溶媒、及び該アルコキ
シドの水に対する反応性を低下せしめる化合物を添加し
た溶液を80℃以上の水に添加した後、生じた沈澱を吸
引濾過し水洗した後、再び沈澱物を純水に分散し、さら
にその分散溶液に無機酸または有機酸を添加し、80℃
以上で解膠する方法によるものであり、アルミナ質多孔
質体の製造方法としては、上記第1乃至第3のいずれか
により得られたベーマイトゾルを用いて、80℃以下で
乾燥した後、酸化性雰囲気中で400〜1000℃の温
度で0.1〜10時間焼成することにより細孔系分布の
小さい多孔質アルミナ質焼結体が得られることを見出し
たものである。
【0008】ここで、アルコキシドの水に対する反応性
を低下せしめる化合物が、カルボン酸無水物、アセト酢
酸エステル、ジカルボン酸エステルから選択される場
合、第1および第2の方法を、該化合物がβ−ジケトン
の場合は第2の方法を、該化合物が下記化1
【0009】
【化1】
【0010】で表せるエタノールアミンである場合は第
3の方法を採用するのが望ましい。
【0011】以下、本発明を詳述する。まず、本発明の
ベーマイトゾル(AlOOH)の製造方法において、出
発原料として用いられるアルミニウムアルコキシドとし
ては、イソプロポキシド、ブトキシド、2−ブトキシド
等を利用できるが、これらの中でも有機溶媒への溶解度
の高い2−ブトキシドが望ましい。また均一に混合しか
つ水に可溶な有機溶媒としては、エタノール、イソプロ
パノール、2−ブタノール、2−メトキシエタノール、
2−エトキシエタノール等のアルコールが利用できる。
【0012】また、アルコキシドの水に対する反応性を
低下せしめる化合物としては、無水酢酸、無水マレイン
酸などのカルボン酸無水物、アセト酢酸メチル、アセト
酢酸エチル、アセト酢酸プロピルなどのアセト酢酸エス
テル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロン酸
ジプロピルなどのジカルボン酸エステル、アセチルアセ
トンなどのβ−ジケトンおよびN,N’ジメチルモノエ
タノールアミン、N,N’ジエチルモノエタノールアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミンなどのエタノールアミンが利用できる
が、これらはその化学的性質の相違から以下に説明する
ように使い分ける必要がある。そこで、本発明における
ベーマイトゾルの作製法を上記各種の薬品を用いて説明
する。
【0013】まず、第1の方法としては、アルミニウム
アルコキシドに対して、均一に混合しかつ水に可溶な有
機溶媒と、該アルコキシドの水に対する反応性を低下せ
しめる化合物を添加する。この時のアルコキシドの水に
対する反応性を低下せしめる化合物としては、カルボン
酸無水物、アセト酢酸エステルおよびジカルボン酸エス
テルの群から選ばれる少なくとも1種が採用されるが、
これらはアルミニウムアルコキシドに対して0.1〜
0.5モル%の割合で添加される。そして、これらを十
分に混合した後、この溶液を80℃以上、特に80〜9
5℃℃の水に添加して攪拌し加水分解する。この溶液を
水に添加する際は、激しい攪拌下で徐々に添加すること
が望ましい。これは、原料のアルコキシドを水に効率よ
く分散させることにより微小なベーマイトゾルの核を発
生させるためである。また、添加の際の温度を80℃以
上に限定したのは、80℃より低いと一旦、無定形の水
和物が生成した後、解膠ができないバイア−ライトに変
化するためである。
【0014】そして、上記添加終了後は、80℃以上の
温度に保った状態で通常の攪拌で0.5〜72時間攪拌
することにより、ほとんど透明な溶液が得られ、ベーマ
イト(AlOOH)ゾルを作製することができる。
【0015】また、第2の方法としては、アルコキシド
の水に対する反応性を低下せしめる化合物としてβ−ジ
ケトンを用いる場合には、その分散溶液に無機酸または
有機酸を添加し80℃以上で一定時間解膠する必要があ
る。従って、アルミニウムアルコキシドに対して前記第
1の方法と同様な方法および量でアルコキシドの水に対
する反応性を低下せしめる化合物を添加し、その溶液を
80℃以上の水に激しい攪拌下で添加して加水分解した
後、その溶液に塩酸、硝酸、過塩素酸などの無機酸、ま
たは酢酸、トリクロル酢酸、修酸などの有機酸を添加し
た上で、80℃以上、特に80〜95℃の温度で0.5
〜72時間程度攪拌しながら解膠すればよい。この時の
無機酸あるいは有機酸の添加量はアルコキシドに対して
3〜100モル%が適当である。
【0016】なお、上記第2の一連の作製法では、アル
コキシドの水に対する反応性を低下せしめる化合物とし
て、β−ジケトン以外のカルボン酸無水物、アセト酢酸
エステル、ジカルボン酸エステルのいずれかを用いるこ
とも当然可能であるが、これらの化合物は80℃以上の
水中でそれらの化合物自身が加水分解し有機酸を生成す
るため、新たにゲルの解膠のための酸を必ずしも添加す
る必要はない。
【0017】また、第3の方法として、アルコキシドの
水に対する反応性を低下せしめる化合物として、前記化
1で示したような有機塩基を有するエタノールアミンを
用いた場合は、加水分解後その溶液に直接無機酸または
有機酸を添加しても、中和反応が起こり効果的に解膠で
きない。従って、この場合には、上記第1の方法と同様
にしてアルミニウムアルコキシドに、アルコキシドの水
に対する反応性を低下せしめる化合物を添加した溶液を
激しい攪拌下で水に添加すると、凝集したベーマイトの
沈殿が生じる。この沈殿物を吸引濾過し水洗し、再び純
水に分散した後、その分散溶液中に前述した無機酸や有
機酸を添加し、80℃以上、80〜95℃の温度で0.
5〜72時間解膠することによりベーマイトゾルを作製
することができる。
【0018】このようにして得られるベーマイトゾル
は、微細なベーマイト粒子が均一に分散し、実質的に凝
集体を含まない無色透明のゾル溶液である。
【0019】上記のようにして得られたベーマイトゾル
を用いてアルミナ質多孔質体を製造するには、まず、得
られたベーマイトゾルを80℃以下、特に60℃以下の
温度で乾燥した後、その乾燥物を大気などの酸化性雰囲
気中で400〜1000℃℃、特に500〜600℃の
温度で0.1〜10時間程度焼成することにより粉末体
(ゲル)を得ることができる。
【0020】なお、多孔質体としてバルク体を得るに
は、乾燥後のベーマイトを所望の成形手段、例えば、金
型プレス,冷間静水圧プレス,押出し成形などの方法に
より所望の形状に成形した後、上記の条件で焼成すれば
よい。また、シート体や膜体を得る場合には、ベーマイ
トゾルをそのままの状態で、あるいはポリエチレングリ
コールなどの増粘剤を添加した後、これをドクターブレ
ード法や浸漬塗布法などの手法により任意の基体表面に
塗布し、これを乾燥した後、上記と同様な焼成条件で焼
成することにより得ることができる。
【0021】ここで、乾燥時の温度を80℃以下に限定
したのは、80℃を越えると凝集粒が生じやすくなるた
めである。また、焼成時の温度を400〜1000℃に
限定したのは、400℃より低いとγ−アルミナへの結
晶化が十分でなく、1000℃を越えるとα−アルミナ
への相転移が起こり比表面積が急激に低下するからであ
る。
【0022】このようにして得られるアルミナ質多孔質
体は、その平均細孔径が40Å以下、特に30〜40Å
の微細な孔が均一に形成されたものであり、その細孔径
の分布も後述する実施例から明らかなように非常にシャ
ープな分布を有するものである。
【0023】
【作用】本発明によれば、ベーマイトゾルを作製する過
程で、まず、有機溶媒でアルミニウムアルコキシドを希
釈するが、これはアルコキシドの粘度を下げ、水に添加
した際に効率よく分散されやすくし、その結果微小なベ
ーマイトゾルの核を発生させるためである。
【0024】また、上記の溶液にアルコキシドの水に対
する反応性を低下せしめる化合物を添加すると、反応性
の高いアルミニウムアルコキシドが、水中に十分分散で
きないうちに加水分解を受け、粒径の大きなベーマイト
ゾルの核を作ってしまうことを防ぐことができる。その
化合物としてアセチルアセトンのようなβ−ジケトンを
用いた場合、その分散溶液に無機酸または有機酸を添加
し、80℃以上で一定時間解膠する必要があるが、カル
ボン酸無水物、アセト酢酸エステル、ジカルボン酸エス
テルのいずれかを用いた場合は、80℃以上の水中でそ
れらの化合物自身が加水分解し有機酸を生成するため、
新たにゲルの解膠のための酸を必ずしも添加する必要は
ない。また上記化合物としてエタノールアミンのような
有機塩基を用いた場合は、加水分解後その溶液に直接、
無機酸または有機酸を添加しても、中和反応が起こり効
果的に解膠できないので、生成したベーマイト沈澱物を
いったん濾過し、洗浄により有機塩基を除去した後改め
て純水に分散させ、無機または有機酸を添加し解膠する
必要がある。
【0025】最終的にベーマイト粒子の大きさを決定す
るのは、アルコキシドが加水分解を受ける時の条件、即
ち、最初に生成する無定形の水酸化物がベーマイト粒子
に変化するまで溶液中にいかに高分散されているかによ
り決定される。よって、アルコキシドの水に対する反応
性を低下せしめる化合物の添加が必要となるわけであ
る。また、いったん生成したベーマイト一次粒子の大き
さは、その後の解膠工程でも変化しないため、アルコキ
シドの加水分解の時の条件がそのベーマイトゾルを乾
燥、焼成して得られるアルミナ質多孔質体の細孔径の大
きさと孔径分布を決定することになる。
【0026】よって、本発明によれば、ベーマイトが均
一に分散したベーマイトゾルを作製することができるこ
とから、これを用いてアルミナ質多孔質体を作製した場
合においても微細な結晶粒子が均一にそろっているた
め、多孔質体の細孔径もその分布がシャープな多孔質体
が得ることができる。
【0027】これにより、ウイルスなどのフィルターな
どに適用した場合でも精度の高いフィルターを作製する
ことができる。
【0028】
【実施例】
実施例1 十分乾燥したグローブボックス内で、100mlナスフ
ラスコに0.1モルのアルミニウムセカンダリブトキシ
ド(Al(sec−Bu)3 )を入れ、これに0.3モ
ルの2−メトキシエタノール (MeO−CH2 −CH
2 −OH)および0.01モルのアセチルアセトン
((CH3 CO)2 CH2 )を加え十分混合した後グロ
ーブボックスから取り出し、85℃に加熱した水180
ml(10モル)に激しく攪拌しながら添加した。30
分後反応溶液に0.007モルの硝酸を加え、溶液温度
を95℃にしてさらに16時間還流し、ほとんど無色透
明なベーマイトゾルを得た。このゾルを乾燥後、X線回
折測定を行った結果を図1に示す。
【0029】このゾルを60℃で3日間で十分に乾燥
し、大気中500℃で1時間焼成した結果、BET比表
面積は333m2 /g、平均細孔径33Åの多孔質粉末
を得た。得られた粉末の細孔分布を島津マイクロメリテ
ックス社製、アサップス2000により測定した結果を
図2に示した。図2から明らかなように、非常にシャー
プな細孔分布を有するものであった。
【0030】実施例2 十分乾燥したグローブボックス内で、100mlナスフ
ラスコに0.1モルのアルミニウムセカンダリブトキシ
ドを入れ、これに0.3モルの2−メトキシエタノール
および0.01モルの無水酢酸((CH3 CO)2 O)
を加え十分混合した後、グローブボックスから取り出
し、85℃に加熱した水180ml(10モル)に激し
く撹はんしながら添加した。30分後反応溶液に0.0
07モルの硝酸を加え、溶液温度を95℃にしてさらに
16時間還流し、ほとんど無色透明なベーマイトゾルを
得た。このゾルを60℃、3日間乾燥し、大気中で50
0℃1時間焼成した。その結果、BET比表面積は30
4m2 /g、平均細孔径35Åのアルミナ多孔質粉末を
得た。
【0031】実施例3 実施例2において、無水酢酸の添加量を0.05モルに
したところ、乳白色のゾルが得られた。この溶液を60
℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成した結果、
BET比表面積は330m2 /g、平均細孔径33Åの
粉末を得た。
【0032】実施例4 実施例2において、無水酢酸の添加量を0.05モル、
95℃での還流時間を30分にしたところ、無色透明な
ゾルが得られた。このゾルを60℃3日間乾燥し、大気
中500℃1時間焼成した。BET比表面積は344m
2 /g、平均細孔径32Åの粉末を得た。
【0033】実施例5 実施例4において、硝酸を加えることなく95℃で30
分間還流したところ、無色透明なゾルを得た。このゾル
を60℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成し
た。その結果、BET比表面積は345m2 /g、平均
細孔径は32Åであった。
【0034】実施例6 実施例2において、無水酢酸の代わりにアセト酢酸エチ
ル(CH3 COCH2COOC2 5 )0.05モルを
使用したところ、ほとんど無色透明なゾルを得た。この
ゾルを60℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成
した。BET比表面積は329m2 /g、平均細孔径は
34Åであった。
【0035】実施例7 実施例2において、無水酢酸の代わりにマロン酸ジメチ
ル(CH2 (COOCH3 2 )0.05モルを使用し
たところ、ほとんど無色透明なゾルを得た。このゾルを
60℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成した。
BET比表面積は334m2 /g、平均細孔径は33Å
であった。
【0036】実施例8 十分乾燥したグローブボックス内で、100mlナスフ
ラスコに0.1モルのアルミニウムセカンダリブトキシ
ド を入れ、これに0.3モルの2−メトキシエタノー
ルおよび0.05モルのN,N’ジメチルモノエタノー
ルアミン((CH3 2 NCH2 CH2 OH)を加え十
分混合した後グローブボックスから取り出し、85℃に
加熱した水180ml(10モル)に激しく攪拌しなが
ら添加した。30分後沈澱物を濾過し、小量の水で3回
洗浄した後沈澱物を水180mlに分散させた後、その
溶液に0.007モルの硝酸を加え、溶液温度を95℃
にしてさらに16時間還流し、ほとんど無色透明なゾル
を得た。このゾルを60℃3日間乾燥し、大気中500
℃1時間焼成した。得られた粉末のBET比表面積は3
15m2 /g、平均細孔径は34Åであった。
【0037】実施例9 実施例8において、N,N’ジメチルモノエタノールア
ミンの代わりにジエタノールアミン((HN(CH2
2 OH)2 )0.05モルを使用したところ、ほとん
ど無色透明なゾルを得た。このゾルを60℃3日間乾燥
し、大気中500℃1時間焼成した。BET比表面積は
338m2 /g、平均細孔径は33Åであった。
【0038】比較例1 0.1モルのアルミニウムセカンダリブトキシドを、8
5℃に加熱した水180ml(10モル)に激しく撹は
んしながら添加した。30分後反応溶液に0.007モ
ルの硝酸を加え、溶液温度を95℃にしてさらに16時
間還流したところ、乳白色のゾル溶液を得た。この溶液
を60℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成し
た。BET比表面積は254m/g、平均細孔径は49
Åであった。細孔径分布を図2に示す。図2から明らか
なように、本発明品である実施例1に比較して平均細孔
径が大きくしかもブロードな分布を有するものであっ
た。
【0039】比較例2 十分乾燥したグローブボックス内で、100mlナスフ
ラスコに0.1モルのアルミニウムセカンダリブトキシ
ドを入れ、これに0.3モルの2−メトキシエタノール
を加え十分混合した後グローブボックスから取り出し、
85℃に加熱した水180ml(10モル)に激しく攪
拌しながら添加した。30分後反応溶液に0.007モ
ルの硝酸を加え、溶液温度を95℃にしてさらに16時
間時間還流し、ほとんど無色透明なゾルを得た。このゾ
ルを60℃3日間乾燥し、大気中500℃1時間焼成し
た。得られた粉末のBET比表面積は274m2 /g、
平均細孔径は45Åであった。
【0040】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の方法によれ
ば、均一で微細な粒子が分散したベーマイトゾルを作製
することができ、これにより微細孔径でかつシャープな
孔径分布を有するアルミナ質多孔質体を作製することが
できる。これにより、触媒や酵素などの機能性材料の担
体、電解隔壁、吸収吸着剤、乾燥剤、ゲルマトグラフィ
ーの充填剤などに適用した場合に優れた特性を発揮する
ことができる。さらに本発明の方法はゾル状態を経由す
る特徴を有し、ゾル状態で多孔質支持体に浸漬または塗
布することでアルミナ質多孔質膜の形状を付与すること
ができる。したがって本発明は、微細孔径でかつ狭い範
囲の孔径分布を有する濾過膜、液体用または気体用分離
膜、透過膜へ適用した場合に優れた特性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において作製されたベーマイトゾルの
X線回折測定によるチャートを示す図である。
【図2】実施例1および比較例1におけるアルミナ質多
孔質体の細孔径分布を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 38/00 304 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムアルコキシドに対して、水に
    可溶な有機溶媒と、該アルコキシドの水に対する反応性
    を低下せしめる化合物を添加した溶液を80℃以上の水
    に添加し加水分解することを特徴とするベーマイトゾル
    の作製法。
  2. 【請求項2】前記アルコキシドの水に対する反応性を低
    下せしめる化合物が、カルボン酸無水物、アセト酢酸エ
    ステルおよびジカルボン酸エステルの群から選ばれる少
    なくとも1種である請求項1記載のベーマイトゾルの作
    製法。
  3. 【請求項3】アルミニウムアルコキシドに対して、水に
    可溶な有機溶媒と、及び該アルコキシドの水に対する反
    応性を低下せしめる化合物を添加した溶液を80℃以上
    の水に添加して加水分解した後、この溶液に無機酸また
    は有機酸を添加し、80℃以上で解膠することを特徴と
    するベーマイトゾルの作製法。
  4. 【請求項4】前記アルコキシドの水に対する反応性を低
    下せしめる化合物が、β−ジケトン、カルボン酸無水
    物、アセト酢酸エステルおよびジカルボン酸エステルの
    群から選ばれる少なくとも1種である請求項3記載のベ
    ーマイトゾルの作製法。
  5. 【請求項5】アルミニウムアルコキシドに対し、水に可
    溶な有機溶媒、及び該アルコキシドの水に対する反応性
    を低下せしめる化合物を添加した溶液を80℃以上の水
    に添加して加水分解した後、生じた沈澱を吸引濾過し水
    洗した後、再び沈澱物を純水に分散し、さらにその分散
    溶液に無機酸または有機酸を添加し、80℃以上で解膠
    することを特徴とするベーマイトゾルの作製法。
  6. 【請求項6】前記アルコキシドの水に対する反応性を低
    下せしめる化合物が、下記化1 【化1】 で表されるエタノールアミンである請求項5記載のベー
    マイトゾルの作製法。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2および請求項5のうち
    のいずれか1つの方法により得られたベーマイトゾルを
    80℃以下で乾燥した後、酸化性雰囲気中で400〜1
    000℃の温度で焼成することを特徴とするアルミナ質
    多孔質体の作製法。
  8. 【請求項8】平均細孔径が40Å以下である請求項7記
    載のアルミナ質多孔質体の作製法。
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