JPH0726812U - レンズ鏡筒 - Google Patents
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- JPH0726812U JPH0726812U JP1325594U JP1325594U JPH0726812U JP H0726812 U JPH0726812 U JP H0726812U JP 1325594 U JP1325594 U JP 1325594U JP 1325594 U JP1325594 U JP 1325594U JP H0726812 U JPH0726812 U JP H0726812U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カメラ不使用時に撮影レンズをワイド端から
更にカメラ本体内の沈胴位置まで繰り込み可能なレンズ
鏡筒を提供する。 【構成】 後群レンズL2を前群レンズL1に対して光
軸方向に相対移動させるためのカム溝51のワイド端5
1Wに、後群レンズL2と一体に移動するカムフォロア
6aが進入する沈胴用開口52を形成し、後群レンズL
2が制限部材1bと当接してその後退が制限された後の
前群レンズL1の単独後退動作を可能とする。カムフォ
ロア6aがカム溝51と沈胴用開口52との間を円滑に
移動するように、カム溝51と沈胴用開口52との接続
部分を沈胴用開口52の入口側から奥側へ向って拡大す
る。
更にカメラ本体内の沈胴位置まで繰り込み可能なレンズ
鏡筒を提供する。 【構成】 後群レンズL2を前群レンズL1に対して光
軸方向に相対移動させるためのカム溝51のワイド端5
1Wに、後群レンズL2と一体に移動するカムフォロア
6aが進入する沈胴用開口52を形成し、後群レンズL
2が制限部材1bと当接してその後退が制限された後の
前群レンズL1の単独後退動作を可能とする。カムフォ
ロア6aがカム溝51と沈胴用開口52との間を円滑に
移動するように、カム溝51と沈胴用開口52との接続
部分を沈胴用開口52の入口側から奥側へ向って拡大す
る。
Description
【0001】
本考案はカメラのレンズ鏡筒に関し、特に撮影レンズをいわゆる沈胴位置まで 繰り込み可能にしたものである。
【0002】
従来から、撮影レンズの交換ができないカメラにおいて、ワイド端とテレ端の 2焦点に切り換え可能なカメラや、ズーミング可能なカメラが知られている。ま た、2焦点カメラにおいては、カメラ不使用時の小形化を企図して、ワイド端か ら更にカメラ本体内の沈胴位置に撮影レンズを繰り込むようにしたカメラが知ら れている。 しかしながら、ズーミング可能なカメラでこの種の沈胴位置まで撮影レンズが 繰り込まれるカメラは知られていない。
【0003】 本考案の目的は、カメラ不使用時に撮影レンズをワイド端から更にカメラ本体 内の沈胴位置まで繰り込み可能なレンズ鏡筒を提供することにある。
【0004】
一実施例を示す図1により説明すると、本考案は、前群レンズL1と後群レン ズL2とから成り駆動モータにより駆動されてワイド端よりもさらにカメラ本体 内に位置する沈胴位置とテレ端位置との間を移動する撮影レンズを備え、前群レ ンズL1と後群レンズL2間距離を調節して焦点距離を変更するレンズ鏡筒に適 用される。 そして上述の目的は、ワイド端からテレ端に対応するカム溝51を有し、前群 レンズL1を保持する前群レンズ保持筒3の光軸方向の移動に伴い回転しつつ光 軸方向に移動するカム筒5と、後群レンズL2を保持し、カム溝51に係合する カムフォロア6aを有する後群レンズ保持筒6であって、カム筒5が回転しつつ 光軸方向に移動すると、カム溝51とカムフォロア6aとの係合により前群レン ズ保持筒3との距離を変更しつつ光軸方向に移動する後群レンズ保持筒6と、少 なくとも前群レンズ保持筒3がワイド端まで繰り込まれると後群レンズ保持筒6 が当接して該後群レンズ保持筒6のそれ以上の繰り込みを制限する制限部材1b とを備えると共に、カム溝51のワイド端側には、光軸に沿ったカメラ前方に広 がる沈胴用開口52が連設され、ワイド端にある前群レンズ保持筒3が更に繰り 込まれると後群レンズ保持筒6が制限部材1bに当接してその繰り込みが制限さ れ、カムフォロア6aが沈胴用開口52内を相対移動して前群レンズ保持筒3の 繰り込みより撮影レンズが沈胴位置へ移行するように構成して達成される。
【0005】
ワイド端からさらに撮影レンズを繰り込むと後群レンズ保持筒6が制限部材1 bに当接し、その繰り込みが規制される。このとき後群レンズ保持筒6のカムフ ォロア6aは沈胴用開口52内に遊嵌しているから、前群レンズ保持筒3の繰込 みが許容され、撮影レンズを沈胴位置まで繰り込ませることができる。カム溝5 1に沈胴用開口52を連設し、後群レンズ保持筒6の繰り込み制限部材1bを設 けるだけでよく、構造が簡単で低コストである。
【0006】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。
【0007】
図1〜図4に基づいて本考案の一実施例を説明する。 (I)実施例の構成 図1および図2は前群および後群レンズがワイド端およびテレ端に、図3は沈 胴位置に位置するときのズ−ムレンズ鏡筒をそれぞれ示し、それぞれ(a)がレ ンズ鏡筒の縦断面を、(b)が(a)のb−b線断面をそれぞれ示す。
【0008】 カメラ側に固定された固定鏡筒1の内周面にはヘリコイド1aが刻設され、こ のヘリコイド1aは、駆動鏡筒2の外周面に刻設されたヘリコイド2aと噛合し ている。また、駆動鏡筒2の外周面には歯車2bが形成され、図示せぬモータに より駆動される歯車20と歯車2bとが噛合している。したがって、モータによ り歯車20が回転すると、駆動鏡筒2は回転しつつ光軸方向に進退する。 さらに、駆動鏡筒2の内周面にはヘリコイド2cが刻設され、このヘリコイド 2cと、前群レンズL1を保持する前群レンズ保持筒3のヘリコイド3aとが噛 合している。この前群レンズ保持筒3に形成された貫通孔3bにはキ−兼用カム 板(以下、キーと称する)4が貫通しており、これにより前群レンズ保持筒3の 回転が阻止される。したがって、前群レンズ保持筒3は、駆動鏡筒2の回転に伴 って回転することなく光軸方向に進退する。また、図1(b)に示すように、前 群レンズ保持筒3には光軸方向に延在する直進溝3cが形成されるとともに、キ −4にはカム溝41と平行溝42とから成る溝部40が形成されている。
【0009】 前群レンズ保持筒3に回転可能に嵌合されたカム筒5には、その外周面に溝部 50が形成されるとともに、キー4のカム溝41と係合するカムフォロア5aが 植設されている。前群レンズ保持筒3の光軸方向の移動に伴ってカムフォロア5 aがカム溝41内を相対運動することにより、カム筒5はキー4の内側で光軸回 りに回転しつつ光軸方向に前群レンズ保持筒3とともに移動する。 なお、後述する沈胴動作時にカムフォロア5aはカム溝41から平行溝42に 移動し、カム筒5は回転することなく直進する。
【0010】 6は、後群レンズL2を保持する後群レンズ保持筒であり、前群レンズ保持筒 3の内周面に嵌設され駆動鏡筒2の回転により前群レンズ保持筒3と一体に光軸 方向に移動可能とされている。この後群レンズ保持筒6にはカムフォロア6aが 植設され、このカムフォロア6aは、前群レンズ保持筒3の直進溝3cおよびカ ム筒5の溝部50にそれぞれ挿入されている。
【0011】 ここで、溝部50の形状について詳細に説明する。 図1(b)に示すとおり、溝部50は光軸に対して斜設されたカム溝51と、 光軸に平行に設けられた沈胴用開口52とから成る。カム溝51のカメラ後方端 部がワイド端51W、前方端部がテレ端51Tであり、カムフォロア6aがワイ ド端51Wと係合するとき、撮影レンズの焦点距離がワイド端(広角端)となり 、カムフォロア6aがテレ端51Tと係合するとき、撮影レンズの焦点距離がテ レ端(望遠端)となる。このような、カム溝51の形状により、直進溝3cによ って回転制限された状態で後群レンズ保持筒6は光軸方向に進退して、前群レン ズ保持筒3との距離を変えてワイド端とテレ端の間でズーミングが行なわれる。 一方、沈胴用開口52は、ワイド端51Wからカメラ前方に広がり、カムフォロ ア6aがその沈胴用開口52に位置するとき、撮影レンズが沈胴位置まで繰り込 まれる。
【0012】 ここで、カム筒5のカム溝51は、カム溝41よりも短くされるとともに、両 カム溝51,41は前群および後群レンズL1,L2がワイド端にあるときには 、図1(b)に示すように光軸方向でdだけ重複している。 また、図1(a)に示すように、前群レンズ保持筒3と後群レンズ保持筒6と の間には、圧縮ばね11が設けられ、後群レンズ保持筒6を常にカメラ後方に付 勢している。この付勢力によりカムフォロア6aは、ワイド端51Wとテレ端5 1Tとの間で移動するとき常にカム溝51のカム面51sに当接することになり 、ガタが防止される。さらに、図1(b)に示すように、カム筒5に設けられた 突起部5pと前群レンズ保持筒3に設けられた突起部3pとには、引張りばね1 2の両端がそれぞれ掛止され、カム筒5を常に図示A方向に付勢している。これ によりカム溝51のカム面51sは常にカムフォロア6aに向かって付勢される 。すなわち、ばね11,12は、カムフォロア6aおよびカム面51sをそれぞ れ対抗する方向に付勢しているので両付勢力が打ち消され、これによりカム筒5 が回転する際の負荷の変動が防止される。
【0013】 一方図1(a)において、1bは、後群レンズ保持筒6が当接してその繰り込 み位置を制限する固定鏡筒1の制限部材であり、少なくとも撮影レンズがワイド 端まで繰り込まれると当接してそれ以上の繰り込みを制限する。この実施例では 、ワイド端からさらに撮影レンズが繰り込まれカムフォロア5aがカム溝41の 平行溝42に進入するときに制限を受ける。
【0014】 (II)実施例の動作 −ワイド端からテレ端への移行− 例えば、前群レンズL1および後群レンズL2を図1(a),(b)に示すワ イド端から図2(a),(b)に示すテレ端まで駆動させるにあたり不図示のモ −タにより歯車20を回転させると、歯車20と歯車2bとの噛合により駆動鏡 筒2が光軸を中心として回転する。この回転に伴ってヘリコイド2c,3aの噛 合により前群レンズ保持筒3および後群レンズ保持筒6が一体に前進する。この とき、キ−4により前群レンズ保持筒3の回転が阻止され、直進溝3cにカムフ ォロア6aが係合することにより後群レンズ保持筒6の回転が阻止される。
【0015】 前群レンズ保持筒3の前進に伴って、カム筒5に植設されたカムフォロア5a がキ−4のカム溝41内を前方に運動するので、カム筒5はキー4の内側で光軸 回りに回転する。この回転により、後群レンズ保持筒6に植設されたカムフォロ ア6aは、カム溝51のカム面51sに押動され直進溝3cに案内されつつカメ ラ前方にテレ端51Tまで運動する。このときカム筒5には、ばね11による負 荷がカム面51sとカムフォロア6aとの当接点を介して作用するが、ばね12 によりその負荷が打ち消される。
【0016】 後群レンズ保持筒6は、カムフォロア6aの運動により前群レンズ保持筒3に 接近し、前群レンズL1と後群レンズL2のレンズ間隔も接近して撮影レンズの 焦点距離が長焦点側に移行していく。カムフォロア6aがカム溝51のテレ端5 1Tと係合すると、撮影レンズは図2のテレ端状態となる。 このときの前群および後群レンズL1,L2の光軸上での変化を示すのが図4 である。すなわち、図4(b)に示すワイド端から図4(a)に示すテレ端まで 移行する間に前群レンズL1と後群レンズL2との距離は徐々に接近するととも に、一体的に前進してテレ端まで移行する。
【0017】 −テレ端からワイド端への移行− また、前群および後群レンズL1,L2をテレ端からワイド端に向けて移動さ せるにあたりモータを逆回転させると、前群および後群レンズL1,L2が光軸 に沿って後退し、カム筒5が上述とは逆方向に回転する。この回転に伴って、ば ね11の付勢力によりカムフォロア6aが上述と同様カム溝51のカム面51s に接したまま直進溝3c内をワイド端51Wまで後退する。このとき、ばね12 の付勢力によりカム筒5に負荷が作用するが、レンズ繰り込み時のばね11のば ね力は、モータによるカム筒5の回転力と同じ方向に作用するから、ばね12に よる負荷が打ち消される。カムフォロア6aがカム溝51のワイド端51Wと係 合したワイド端状態を図1に示す。
【0018】 −ワイド端から沈胴位置への移行− 図1からさらに撮影レンズを沈胴位置まで繰り込ませる場合について説明する 。 モータの回転により歯車20が回転して前群レンズ保持筒3が繰り込まれると 、その初期繰込時はカムフォロア5aがカム溝41にあるからカム筒5が回転し 、ワイド端51Wに位置するカムフォロア6aが沈胴用開口52内に進入を開始 する。さらに前群レンズ保持筒3が繰り込まれるとカムフォロア5aが平行溝4 2に移行してカム筒5は回転しなくなる。この過程で、後群レンズ保持筒6が制 限部材1bに当接すると後群レンズ保持筒6の繰り込みが規制され、図3に示す ように前群レンズ保持筒3だけが圧縮ばね11に抗して繰り込まれ、前群レンズ L1と後群レンズL2との間の距離が図4(c)に示すように接近して撮影レン ズが沈胴する。
【0019】 このようにワイド端から沈胴位置まで撮影レンズを繰り込む際、カムフォロア 6aが沈胴用開口52に遊嵌した状態で光軸方向に移動し、カム溝51とは係合 しない。したがって、沈胴動作時の撮影レンズの負荷は圧縮ばね11のばね力だ けであり、効率が良い。 また、沈胴位置からワイド端まで撮影レンズを繰り出すときには、モータによ り歯車20を回転して前群レンズ保持筒3を前進させると、その初期時にはカム フォロア5aが平行溝42を移動するから前群レンズ保持筒3とカム筒5のみが 前進するが、カムフォロア5aがカム溝41に移行するとカムフォロア6aが沈 胴用開口52のカメラ後方端と接するようになり、カム筒5の前進に伴って後群 レンズ保持筒6も前進し制限部材1bから離れる。そしてカムフォロア6aがワ イド端51Wに係合する位置で撮影レンズが停止する。
【0020】 なお、キー4の溝部40に平行溝42を設けたが、図1(b)に2点鎖線43 で示すような斜設溝のみの構成としても良い。この場合、沈胴動作時にカム筒5 が回転するから沈胴用開口52を光軸と直交する方向に広げる必要がある。
【0021】 以上の実施例では、ばね11によりカムフォロア6aが常にカム面51sに当 接しているので、カムフォロア6aとカム面51sとのガタが防止される。また 、前群および後群レンズL1,L2がワイド端からテレ端まで移動するときには 、ばね11によりカム筒5に作用する負荷がばね12により低減され、テレ端か らワイド端まで移動するときには、ばね12によりカム筒5に作用する負荷がば ね11により低減されるので、往復運動における負荷の変動が低減される。また ばね12は、カムフォロア5aとカム溝41との間のガタを取る機能も有する。
【0022】
本考案によれば、後群レンズ保持筒に植設されたカムフォロアが係合して前群 レンズと後群レンズとの距離を変更するカム溝には、そのワイド端側に沈胴用開 口を連設し、ワイド端からさらに撮影レンズを繰り込ませると後群レンズ保持筒 の繰り込みを規制して上記カムフォロアが沈胴用開口内を相対的にカメラ前方に 移動可能としたので、簡単な構造にてズーミング可能な撮影レンズを沈胴位置ま で繰り込ませることができる。
【提出日】平成6年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案はカメラのレンズ鏡筒に関する。
【0002】
レンズ鏡筒内のレンズ群を光軸方向へ進退させる機構として、レンズ群を保持 するレンズ保持筒にカム筒を外挿し、カム筒およびレンズ保持筒の一方にカム面 を、他方にカムフォロアをそれぞれ設けて両筒の相対回転をレンズ群の光軸方向 の運動に変換するものがある。
【0003】
上述した機構では、カムフォロアがカム面に常時押し付けられるようレンズ保 持筒またはカム筒がばねで付勢される。ところが、レンズ保持筒またはカム筒の いずれか一方を単独のばねで付勢するだけでは、レンズ保持筒が光軸方向へ移動 するにつれてばねの弾性変形量が変化し、カム筒の負荷がレンズ群の位置に応じ て変動する。
【0004】 本考案の目的は、レンズ保持筒等の可動部分をカム機構で駆動する際に、負荷 変動を抑えつつカムフォロアをカム面に確実に押し付けることができるレンズ鏡 筒を提供することにある。
【0005】
一実施例を示す図1により説明すると、本考案のレンズ鏡筒は、光軸の回りに 捩れたカム面51sを有する第1カム部材5と、カム面5sに当接可能なカムフ ォロア6aを備え第1カム部材5に対して光軸方向に相対移動可能かつ光軸回り に相対回転可能に設けられた第2カム部材6と、カム面5sがカムフォロア6a に押し付けられるように第1カム部材5を付勢する第1ばね12と、カムフォロ ア6aがカム面5sに押し付けられるように第2カム部6を付勢する第2ばね1 1とを具備し、第1ばね12および第2ばね11のいずれか一方の弾性変形量が 増加したとき、他方の弾性変形量が減少するように第1ばね12および第2ばね 11が設けられて上述した目的を達成する。
【0006】
第1カム部材5と第2カム部材6との相対回転に伴ってカムフォロア6aがカ ム面5s上を滑って第1カム部材5と第2カム部材6とが光軸方向に相対移動す る。この際、第1ばね12および第2ばね11のそれぞれの付勢力を合計した力 によりカムフォロア6aとカム面5sとが互いに押し付けられる。第1ばね12 および第2ばね11のいずれか一方の弾性変形量が増加すると他方の弾性変形量 が減少し、カムフォロア6aとカム面5sを押し付ける力の変動が抑えられる。
【0007】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。
【0008】
図1〜図4に基づいて本考案の一実施例を説明する。 (I)実施例の構成 図1および図2は前群および後群レンズがワイド端およびテレ端に、図3は沈 胴位置に位置するときのズ−ムレンズ鏡筒をそれぞれ示し、それぞれ(a)がレ ンズ鏡筒の縦断面を、(b)が(a)のb−b線断面をそれぞれ示す。
【0009】 カメラ側に固定された固定鏡筒1の内周面にはヘリコイド1aが刻設され、こ のヘリコイド1aは、駆動鏡筒2の外周面に刻設されたヘリコイド2aと噛合し ている。また、駆動鏡筒2の外周面には歯車2bが形成され、図示せぬモータに より駆動される歯車20と歯車2bとが噛合している。したがって、モータによ り歯車20が回転すると、駆動鏡筒2は回転しつつ光軸方向に進退する。 さらに、駆動鏡筒2の内周面にはヘリコイド2cが刻設され、このヘリコイド 2cと、前群レンズL1を保持する前群レンズ保持筒3のヘリコイド3aとが噛 合している。この前群レンズ保持筒3に形成された貫通孔3bにはキ−兼用カム 板(以下、キーと称する)4が貫通しており、これにより前群レンズ保持筒3の 回転が阻止される。したがって、前群レンズ保持筒3は、駆動鏡筒2の回転に伴 って回転することなく光軸方向に進退する。また、図1(b)に示すように、前 群レンズ保持筒3には光軸方向に延在する直進溝3cが形成されるとともに、キ −4にはカム溝41と平行溝42とから成る溝部40が形成されている。
【0010】 前群レンズ保持筒3に回転可能に嵌合されたカム筒5には、その外周面に溝部 50が形成されるとともに、キー4のカム溝41と係合するカムフォロア5aが 植設されている。前群レンズ保持筒3の光軸方向の移動に伴ってカムフォロア5 aがカム溝41内を相対運動することにより、カム筒5はキー4の内側で光軸回 りに回転しつつ光軸方向に前群レンズ保持筒3とともに移動する。 なお、後述する沈胴動作時にカムフォロア5aはカム溝41から平行溝42に 移動し、カム筒5は回転することなく直進する。
【0011】 6は、後群レンズL2を保持する後群レンズ保持筒であり、前群レンズ保持筒 3の内周面に嵌設され駆動鏡筒2の回転により前群レンズ保持筒3と一体に光軸 方向に移動可能とされている。この後群レンズ保持筒6にはカムフォロア6aが 植設され、このカムフォロア6aは、前群レンズ保持筒3の直進溝3cおよびカ ム筒5の溝部50にそれぞれ挿入されている。
【0012】 ここで、溝部50の形状について詳細に説明する。 図1(b)に示すとおり、溝部50は光軸に対して斜設されたカム溝51と、 光軸に平行に設けられた沈胴用開口52とから成る。カム溝51のカメラ後方端 部がワイド端51W、前方端部がテレ端51Tであり、カムフォロア6aがワイ ド端51Wと係合するとき、撮影レンズの焦点距離がワイド端(広角端)となり 、カムフォロア6aがテレ端51Tと係合するとき、撮影レンズの焦点距離がテ レ端(望遠端)となる。このような、カム溝51の形状により、直進溝3cによ って回転制限された状態で後群レンズ保持筒6は光軸方向に進退して、前群レン ズ保持筒3との距離を変えてワイド端とテレ端の間でズーミングが行なわれる。 一方、沈胴用開口52は、ワイド端51Wからカメラ前方に広がり、カムフォロ ア6aがその沈胴用開口52に位置するとき、撮影レンズが沈胴位置まで繰り込 まれる。
【0013】 ここで、カム筒5のカム溝51は、カム溝41よりも短くされるとともに、両 カム溝51,41は前群および後群レンズL1,L2がワイド端にあるときには 、図1(b)に示すように光軸方向でdだけ重複している。 また、図1(a)に示すように、前群レンズ保持筒3と後群レンズ保持筒6と の間には、圧縮ばね11が設けられ、後群レンズ保持筒6を常にカメラ後方に付 勢している。この付勢力によりカムフォロア6aは、ワイド端51Wとテレ端5 1Tとの間で移動するとき常にカム溝51のカム面51sに当接することになり 、ガタが防止される。さらに、図1(b)に示すように、カム筒5に設けられた 突起部5pと前群レンズ保持筒3に設けられた突起部3pとには、引張りばね1 2の両端がそれぞれ掛止され、カム筒5を常に図示A方向に付勢している。これ によりカム溝51のカム面51sは常にカムフォロア6aに向かって付勢される 。すなわち、ばね11,12は、カムフォロア6aおよびカム面51sをそれぞ れ対抗する方向に付勢しているので両付勢力が打ち消され、これによりカム筒5 が回転する際の負荷の変動が防止される。
【0014】 一方図1(a)において、1bは、後群レンズ保持筒6が当接してその繰り込 み位置を制限する固定鏡筒1の制限部材であり、少なくとも撮影レンズがワイド 端まで繰り込まれると当接してそれ以上の繰り込みを制限する。この実施例では 、ワイド端からさらに撮影レンズが繰り込まれカムフォロア5aがカム溝41の 平行溝42に進入するときに制限を受ける。
【0015】 (II)実施例の動作 −ワイド端からテレ端への移行− 例えば、前群レンズL1および後群レンズL2を図1(a),(b)に示すワ イド端から図2(a),(b)に示すテレ端まで駆動させるにあたり不図示のモ −タにより歯車20を回転させると、歯車20と歯車2bとの噛合により駆動鏡 筒2が光軸を中心として回転する。この回転に伴ってヘリコイド2c,3aの噛 合により前群レンズ保持筒3および後群レンズ保持筒6が一体に前進する。この とき、キ−4により前群レンズ保持筒3の回転が阻止され、直進溝3cにカムフ ォロア6aが係合することにより後群レンズ保持筒6の回転が阻止される。
【0016】 前群レンズ保持筒3の前進に伴って、カム筒5に植設されたカムフォロア5a がキ−4のカム溝41内を前方に運動するので、カム筒5はキー4の内側で光軸 回りに回転する。この回転により、後群レンズ保持筒6に植設されたカムフォロ ア6aは、カム溝51のカム面51sに押動され直進溝3cに案内されつつカメ ラ前方にテレ端51Tまで運動する。このときカム筒5には、ばね11による負 荷がカム面51sとカムフォロア6aとの当接点を介して作用するが、ばね12 によりその負荷が打ち消される。
【0017】 後群レンズ保持筒6は、カムフォロア6aの運動により前群レンズ保持筒3に 接近し、前群レンズL1と後群レンズL2のレンズ間隔も接近して撮影レンズの 焦点距離が長焦点側に移行していく。カムフォロア6aがカム溝51のテレ端5 1Tと係合すると、撮影レンズは図2のテレ端状態となる。 このときの前群および後群レンズL1,L2の光軸上での変化を示すのが図4 である。すなわち、図4(b)に示すワイド端から図4(a)に示すテレ端まで 移行する間に前群レンズL1と後群レンズL2との距離は徐々に接近するととも に、一体的に前進してテレ端まで移行する。
【0018】 −テレ端からワイド端への移行− また、前群および後群レンズL1,L2をテレ端からワイド端に向けて移動さ せるにあたりモータを逆回転させると、前群および後群レンズL1,L2が光軸 に沿って後退し、カム筒5が上述とは逆方向に回転する。この回転に伴って、ば ね11の付勢力によりカムフォロア6aが上述と同様カム溝51のカム面51s に接したまま直進溝3c内をワイド端51Wまで後退する。このとき、ばね12 の付勢力によりカム筒5に負荷が作用するが、レンズ繰り込み時のばね11のば ね力は、モータによるカム筒5の回転力と同じ方向に作用するから、ばね12に よる負荷が打ち消される。カムフォロア6aがカム溝51のワイド端51Wと係 合したワイド端状態を図1に示す。
【0019】 −ワイド端から沈胴位置への移行− 図1からさらに撮影レンズを沈胴位置まで繰り込ませる場合について説明する 。 モータの回転により歯車20が回転して前群レンズ保持筒3が繰り込まれると 、その初期繰込時はカムフォロア5aがカム溝41にあるからカム筒5が回転し 、ワイド端51Wに位置するカムフォロア6aが沈胴用開口52内に進入を開始 する。さらに前群レンズ保持筒3が繰り込まれるとカムフォロア5aが平行溝4 2に移行してカム筒5は回転しなくなる。この過程で、後群レンズ保持筒6が制 限部材1bに当接すると後群レンズ保持筒6の繰り込みが規制され、図3に示す ように前群レンズ保持筒3だけが圧縮ばね11に抗して繰り込まれ、前群レンズ L1と後群レンズL2との間の距離が図4(c)に示すように接近して撮影レン ズが沈胴する。
【0020】 このようにワイド端から沈胴位置まで撮影レンズを繰り込む際、カムフォロア 6aが沈胴用開口52に遊嵌した状態で光軸方向に移動し、カム溝51とは係合 しない。したがって、沈胴動作時の撮影レンズの負荷は圧縮ばね11のばね力だ けであり、効率が良い。 また、沈胴位置からワイド端まで撮影レンズを繰り出すときには、モータによ り歯車20を回転して前群レンズ保持筒3を前進させると、その初期時にはカム フォロア5aが平行溝42を移動するから前群レンズ保持筒3とカム筒5のみが 前進するが、カムフォロア5aがカム溝41に移行するとカムフォロア6aが沈 胴用開口52のカメラ後方端と接するようになり、カム筒5の前進に伴って後群 レンズ保持筒6も前進し制限部材1bから離れる。そしてカムフォロア6aがワ イド端51Wに係合する位置で撮影レンズが停止する。
【0021】 なお、キー4の溝部40に平行溝42を設けたが、図1(b)に2点鎖線43 で示すような斜設溝のみの構成としても良い。この場合、沈胴動作時にカム筒5 が回転するから沈胴用開口52を光軸と直交する方向に広げる必要がある。
【0022】 以上の実施例では、ばね11によりカムフォロア6aが常にカム面51sに当 接しているので、カムフォロア6aとカム面51sとのガタが防止される。また 、前群および後群レンズL1,L2がワイド端からテレ端まで移動するときには 、ばね11によりカム筒5に作用する負荷がばね12により低減され、テレ端か らワイド端まで移動するときには、ばね12によりカム筒5に作用する負荷がば ね11により低減されるので、往復運動における負荷の変動が低減される。また ばね12は、カムフォロア5aとカム溝41との間のガタを取る機能も有する。
【0023】
本考案によれば、レンズ鏡筒内に組み込まれる第1カム部材および第2カム部 材を第1ばねおよび第2ばねでそれぞれ付勢してカム面とカムフォロアとを圧接 させ、しかも第1ばねおよび第2ばねを、いずれか一方の弾性変形量が増加する と他方の弾性変形量が減少する関係で配置したので、カムを駆動する際の負荷変 動を抑えつつカムフォロアをカム面に確実に押し付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズがワイ
ド端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
ド端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図2】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズがテレ
端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図3】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズが沈胴
位置にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
位置にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図4】撮影レンズのテレ端位置(a)、ワイド端位置
(b)、沈胴位置(c)の状態を説明する図。
(b)、沈胴位置(c)の状態を説明する図。
3 前群レンズ保持筒 4 キー 5 カム筒 5a カムフォロア 6 後群レンズ保持筒 6a カムフォロア 11 圧縮ばね 12 引張りばね 40 溝部 41 カム溝 42 平行溝 50 溝部 51 カム溝 52 沈胴用開口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 レンズ鏡筒
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズがワイ
ド端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
ド端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図2】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズがテレ
端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
端にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図3】実施例のレンズ鏡筒において撮影レンズが沈胴
位置にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
位置にある場合を示す図で、(a)がレンズ鏡筒の縦断
面、(b)がそのb−b線断面をそれぞれ示す。
【図4】撮影レンズのテレ端位置(a)、ワイド端位置
(b)、沈胴位置(c)の状態を説明する図。
(b)、沈胴位置(c)の状態を説明する図。
【符号の説明】 3 前群レンズ保持筒 4 キー 5 カム筒 5a カムフォロア 6 後群レンズ保持筒 6a カムフォロア 11 圧縮ばね 12 引張りばね 40 溝部 41 カム溝 42 平行溝 50 溝部 51 カム溝 52 沈胴用開口
フロントページの続き (72)考案者 片野 勇次 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)考案者 赤見 昇 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 前群レンズと後群レンズとから成り駆動
モータにより駆動されてワイド端よりもさらにカメラ本
体内に位置する沈胴位置とテレ端位置との間を移動する
撮影レンズを備え、前記前群レンズと後群レンズ間距離
を調節して焦点距離を変更するレンズ鏡筒において、 前記ワイド端からテレ端に対応するカム溝を有し、前記
前群レンズを保持する前群レンズ保持筒の光軸方向の移
動に伴い回転しつつ光軸方向に移動するカム筒と、 前記後群レンズを保持し、前記カム溝に係合するカムフ
ォロアを有する後群レンズ保持筒であって、前記カム筒
が回転しつつ光軸方向に移動すると、前記カム溝とカム
フォロアとの係合により前記前群レンズ保持筒との距離
を変更しつつ光軸方向に移動する後群レンズ保持筒と、 少なくとも撮影レンズが前記ワイド端まで繰り込まれる
と前記後群レンズ保持筒が当接して該後群レンズ保持筒
のそれ以上の繰り込みを制限する制限部材とを備えると
共に、 前記カム溝のワイド端側には、光軸に沿ったカメラ前方
に広がる沈胴用開口が連設され、ワイド端にある前記前
群レンズ保持筒が更に繰り込まれると前記後群レンズ保
持筒が前記制限部材に当接してその繰り込みが制限さ
れ、前記カムフォロアが前記沈胴用開口内を相対移動し
て前記前群レンズ保持筒の繰込により撮影レンズが前記
沈胴位置へ移行するように構成したことを特徴とするレ
ンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1325594U JP2534134Y2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1325594U JP2534134Y2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レンズ鏡筒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726812U true JPH0726812U (ja) | 1995-05-19 |
| JP2534134Y2 JP2534134Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=11828115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1325594U Expired - Lifetime JP2534134Y2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2534134Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005351982A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Canon Inc | ズームレンズ鏡筒およびカメラ |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP1325594U patent/JP2534134Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005351982A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Canon Inc | ズームレンズ鏡筒およびカメラ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2534134Y2 (ja) | 1997-04-30 |
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