JPH07268352A - メソカーボンマイクロビーズの製造方法 - Google Patents

メソカーボンマイクロビーズの製造方法

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JPH07268352A
JPH07268352A JP6492994A JP6492994A JPH07268352A JP H07268352 A JPH07268352 A JP H07268352A JP 6492994 A JP6492994 A JP 6492994A JP 6492994 A JP6492994 A JP 6492994A JP H07268352 A JPH07268352 A JP H07268352A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1〜20μm程度の小粒径のメソカーボンマ
イクロビーズを高収率で製造する。 【構成】 3環式以上の芳香族化合物、あるいは分子中
に1個以上の硫黄原子または酸素原子を含む芳香族また
は環式脂肪族化合物(例えば、アントラセン、ペリレ
ン、コロネン、アントラキノン、チアントレン)を特定
量添加したコールタールまたはコールタールピッチを3
00〜500℃の温度範囲で熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メソカーボンマイクロ
ビーズ(以下、MCMBと略する)の製造方法に係り、
詳しくは、粒径が1〜20μmの小粒径のMCMBの高
収率製造方法に関する。本発明のMCMBは、特殊炭素
材の原料やリチウム二次電池負極材料の原料等の各用途
において使用できる。
【0002】
【従来の技術】コールタールやコールタールピッチを3
00〜500℃で加熱すると、粗MCMBが生成する。
MCMBの製造方法に関する従来技術としては、例え
ば、特公平1−27968号公報、特開平1−2426
91号公報等に記載の方法がある。そして、MCMBの
製造に際して、MCMBの収率を向上させるためには、
加熱反応器内での滞留時間を長くすれば良いと考えられ
る。
【0003】しかしながら、加熱反応器内での滞留時間
を長くする方法には、MCMBの収率が向上する一方に
おいて、生成したMCMBが合体あるいは成長等し、結
果として得られるMCMBの粒径が大きくなるという欠
点がある。従って、この方法では、各用途における有用
性が高い1〜20μm程度の小粒径のMCMBを製造す
ることが困難であり、小粒径のMCMBの収率の大幅な
改善を求めることは実際上不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コールター
ルまたはコールタールピッチを原料としてMCMBを高
収率で製造する方法を提供することを目的とし、特に、
小粒径のMCMBを高収率で製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】MCMBの生成機構につ
いては、十分には解明されていないが、コールタールま
たはコールタールピッチを300〜500℃の温度範囲
で熱処理すると、原料中の比較的大きな縮合芳香族分子
がファンデアワールス力を推進力として積層し、球晶前
駆体を形成、更にこの球晶前駆体に芳香族分子が引き寄
せられてMCMBが生成するといわれている。
【0006】そこで、本発明者は、球晶前駆体を形成す
る核となるような芳香族化合物を原料に添加すれば、小
粒径のMCMBの収率が向上するのではないかという着
想に基き、環数や置換基の有無など多種多様である芳香
族化合物の中から球晶前駆体の核となるような種々の芳
香族化合物を選択して、実験及び研究を重ね、具体的に
は、種々の芳香族化合物を原料に添加して、どのような
芳香族化合物がMCMBの収率を向上させるために効果
的であるかを研究した。
【0007】その結果、本発明者は、原料中の3環式以
上の芳香族化合物がMCMBの収率に関与すること、及
び、原料コールタール又はコールタールピッチに3環式
以上の芳香族化合物を添加することにより、MCMBの
粒径があまり悪影響を受けることなくMCMBの収率が
大幅に向上すこと、並びに、分子中に1個以上の硫黄原
子または酸素原子を含む芳香族または環式脂肪族化合物
が前記3環式以上の芳香族化合物と同様の効果を有する
ことを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、以
下のMCMBの製造方法を提供するものである。
【0008】1. コールタールまたはコールタールピ
ッチに、3環式以上の芳香族化合物を0.5〜25重量
%添加し、300〜500℃の温度範囲で熱処理をする
ことを特徴とするメソカーボンマイクロビーズの製造方
法。
【0009】2. コールタールまたはコールタールピ
ッチに、3〜7環式の芳香族化合物を添加して、3〜7
環式の芳香族化合物の含有量を2〜25重量%に調製
し、300〜500℃の温度範囲で熱処理をすることを
特徴とするメソカーボンマイクロビーズの製造方法。
【0010】3. コールタールまたはコールタールピ
ッチに、分子中に1個以上の硫黄原子または酸素原子を
含む芳香族または環式脂肪族化合物を0.5〜25重量
%添加し、300〜500℃の温度範囲で熱処理をする
ことを特徴とするメソカーボンマイクロビーズの製造方
法。
【0011】本発明において原料として使用するコール
タール及びコールタールピッチについては特に限定はな
く、一般に、各種炭素材料の原料として使用されている
コールタールまたはコールタールピッチを使用すること
ができ、具体的には、石炭の乾留において得られる留分
及びその任意の分留品を使用することができる。また、
コールタールを熱処理してコールタールピッチとして使
用することもできる。ただし、本発明は、特に、原料と
して3環式以上の芳香族化合物の含有量が20重量%以
下、好ましくは3〜7環式の芳香族化合物の含有量が1
0重量%以下、更に好ましくは3〜7環式の芳香族化合
物の含有量が5重量%以下であるコールタールまたはコ
ールタールピッチを使用する場合に有効である。
【0012】本発明において使用する3環式以上の芳香
族化合物は、分子中に1個以上の3環式以上の縮合環を
含む芳香族化合物であり、具体的には、3環式縮合環を
含むアントラセン、アントラキノン、フルオレン、フェ
ナントレン等、4環式縮合環を含むピレン、クリセン、
ナフタセン、テトラフェン、トリフェニレン等、5環式
縮合環を含むペリレン、7環式縮合環を含むコロネンを
挙げることができる。中でも本発明において使用する3
環式以上の芳香族化合物としては、効果の点において3
〜9環式、好ましくは3〜7環式、具体的には、アント
ラセン、アントラキノン、ペリレン及びクリセンが好適
であり、更に好ましくは3〜5環式の芳香族化合物が好
適であり、さらに、入手の容易さにおいて3環式の芳香
族化合物が好適であり、具体的にはアントラセン及びア
ントラキノンが好適である。
【0013】本発明において使用する分子中に1個以上
の硫黄原子または酸素原子を含む芳香族または環式脂肪
族化合物は、分子中に1個以上の炭化水素環を含み且つ
1個以上の硫黄原子または酸素原子を含む化合物であ
り、炭化水素環は縮合していてもよく、また、硫黄原子
または酸素原子は、−OH基、−O−結合、−CHO
基、=O基等の酸素原子を含む置換基等又は−SH基、
−S−結合、=S基等の硫黄原子を含む置換基等として
存在していても、また、ベンゾフラン環、ベンゾチオフ
ェン環、クマロン環、シベンゾフラン環、チアントレン
環等の複素環を形成して存在していてもよい。
【0014】本発明において使用する分子中に1個以上
の硫黄原子または酸素原子を含む芳香族または環式脂肪
族化合物としては、分子中に硫黄原子及び酸素原子を1
〜4個、好ましくは1〜3個、更に好ましくは2個含む
化合物が好適であり、具体的には、アントラキノン、チ
アントレン、シクロヘキサノン、インデン、ナフタレノ
ン、ベンゾキノン、ナフトキノン、シクロヘキサチオ
ン、アントラチオン、キサンテン、アントロン等を挙げ
ることができ、中でも、入手の容易さ及び効果の点にお
いて、アントラキノン及びチアントレンが好適である。
【0015】本発明においては、MCMBを製造する際
に、原料として使用するコールタールまたはコールター
ルピッチに3環式以上の芳香族化合物、好ましくは3〜
7環式の芳香族化合物、あるいは、分子中に1個以上の
酸素原子または硫黄原子を含む芳香族または環式脂肪族
化合物を添加する。その添加量は、通常0.5〜25重
量%程度、好ましくは0.5〜20重量%、更に好まし
くは1〜10重量%である。この添加量が多すぎる場合
には上記の添加化合物が原料に完全に溶解することがで
きないので加熱反応時にコーキングが起こり、逆に、こ
の添加量が少なすぎる場合にはMCMBの球晶前駆体の
生成量が少なくなり、結果として、MCMBの収率が低
下する。
【0016】本発明において、3環式以上の芳香族化合
物、例えば3環式〜7環式の芳香族化合物を添加する場
合には、原料中の3〜7環式の芳香族化合物の含有量を
2〜25重量%、好ましくは2.5〜22重量%に調製
するのがよく、詳しくは、アントラセン含有量は2.5
〜22.5重量%、ペリレン含有量は1〜21重量%、
コロネン含有量は1〜21重量%に調節するのがよい。
分子中に1個以上の酸素原子または硫黄原子を含む芳香
族または環式脂肪族化合物を添加する場合には、原料中
の分子中に1個以上の酸素原子または硫黄原子を含む芳
香族または環式脂肪族化合物の含有量を0.5〜25重
量%、好ましくは0.5〜20重量%、更に好ましくは
1〜15重量%に調製するのがよい。
【0017】さらに、本発明において、アントラセン、
コロネン、ペリレン、アントラキノン及びチアントレン
からなる群から選ばれた少なくとも1種の芳香族化合物
を添加する場合には、アントラセン、コロネン、ペリレ
ン、アントラキノン及びチアントレンの合計の含有量を
2〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、更に好ま
しくは10〜20重量%に調製するのがよい。特に、ア
ントラセンを添加する場合には、アントラセンの含有量
を2〜25重量%、好ましくは3〜22重量%、更に好
ましくは5〜20重量%に調製するのがよく、アントラ
キノンまたはチアントレンを添加する場合には、アント
ラキノン及びチアントレンの合計の含有量を0.5〜2
5重量%、好ましくは2.5〜20重量%に調製するの
がよい。また、ペリレンを添加する場合には、ペリレン
の含有量を0.5〜25重量%、好ましくは1〜22重
量%、更に好ましくは5〜20重量%に調製するのがよ
く、コロネンを添加する場合には、コロネンの含有量を
1〜25重量%、好ましくは1.5〜22重量%、更に
好ましくは5〜20重量%に調製するのがよい。
【0018】本発明においては、上記の添加化合物を添
加したコールタールまたはコールタールピッチを熱処理
することによりMCMBを生成させる。この熱処理の加
熱温度は、300〜500℃程度の範囲内とする。この
加熱温度が高すぎる場合には、コールタールコーキング
が起こり、また、低すぎる場合にはMCMBの生成反応
が起こりにくく、結果として、MCMBの収率が低下す
る。
【0019】熱処理による反応時の圧力は、特に限定さ
れるものではないが、通常、0.1〜2.1MPa程
度、より好ましくは0.2〜1.1MPa程度とする。
加圧は、加熱によって生ずる自生圧によっても良く、或
いは非酸化性ガス(窒素、アルゴンなど)による積極的
加圧によっても良い。上記熱処理によって生成したMC
MBは、公知の方法で分離し、必要に応じて洗浄精製
し、乾燥することにより回収することができる。
【0020】
【作用】本発明により、MCMBの収率が向上する理由
は、未だ充分に解明されていないが、おそらく以下のよ
うな作用によるものと推測される。すなわち、3環式以
上の芳香族化合物、特に3〜7環式の芳香族化合物は原
料中で加熱されると、ファンデアワールス力を推進力と
して積層し、球晶前駆体を形成、さらにこの球晶前駆体
に芳香族分子が引き寄せられてMCMB生成するものと
考えられる。
【0021】一方、分子中に1個以上の硫黄原子または
酸素原子を含む芳香族または環式脂肪族化合物は、原料
中で加熱されると、酸素原子や硫黄原子が脱離して重合
し、比較的環数の大きな芳香族化合物となる。これが前
記3式環以上の芳香族化合物と同様にファンデアワール
ス力を推進力として積層し、球晶前駆体を形成、さらに
この球晶前駆体に芳香族分子が引き寄せられてMCMB
生成するものと考えられる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、MCMBを高収率で製
造することができる。本発明は、1〜20μm程度の小
粒径のMCMBを製造する方法として特に有用である。
【0023】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明確にする。
【0024】比較例1 撹拌装置を備えた1リットルオートクレーブに100℃
以下の沸点留分を除去したコールタール(脱水タール:
一次QI分2.7%)500gを加え、窒素0.4MP
aの加圧下に420℃で8時間反応させた後、反応生成
物を室温まで冷却し、次いでキノリンで処理して、キノ
リン不溶分を回収した。さらにコールタールに由来する
一次QI分を除去してMCMBを得た。脱水タール基準
によるMCMBの収率および粒径を後記表1に示す。
【0025】実施例1 撹拌装置を備えた1リットルオートクレーブに100℃
以下の沸点留分を除去したコールタール(脱水タール:
一次QI分2.7%、アントラセン含有量2.0重量
%、ペリレン含有量0.5重量%、コロネン含有量0.
8重量%、アントラキノン含有量トレース、チアントレ
ン含有量トレース)485gとアントラセン15gを加
え、窒素0.4MPaの加圧下に420℃で8時間反応
させた後、反応生成物を室温まで冷却し、次いでキノリ
ンで処理して、キノリン不溶分39.5gを回収した。
【0026】コールタールに由来する一次QI分13g
を除去して26.5gのMCMBを得た。脱水タール基
準によるMCMBの収率および粒径を後記表1に示す。
実施例1によれば、アントラセンを添加しない比較例1
に比してMCMBの収率が約1.1倍になっている。
【0027】実施例2 アントラセンに代えて、ペリレンを使用する以外は、実
施例1と同様にしてコールタールの熱処理を行い、引き
続き同様の操作を行って、MCMBを得た。結果を表1
に示す。実施例2によれば、ペリレンを添加しない比較
例1に比してMCMBの収率が約1.4倍になってい
る。
【0028】実施例3 アントラセンに代えて、コロネンを使用する以外は、実
施例1と同様にしてコールタールの熱処理を行い、引き
続き同様の操作を行って、MCMBを得た。結果を表1
に示す。実施例3によれば、コロネンを添加しない比較
例1に比してMCMBの収率が約1.7倍になってい
る。
【0029】実施例4 アントラセンに代えて、アントラキノンを使用する以外
は実施例1と同様にしてコールタールの熱処理を行い、
引き続き同様の操作を行って、MCMBを得た。結果を
表1に示す。実施例4によれば、アントラキノンを添加
しない比較例1に比してMCMBの収率が約1.5倍に
なっている。
【0030】実施例5 実施例4において、コールタールの使用量を495g、
アントラキノンの添加量を5gとするほかは同様にして
コールタールの熱処理を行い、引き続き同様の操作を行
って、MCMBを得た。結果を表1に示す。実施例5に
よれば、アントラキノンを添加しない比較例1に比して
MCMBの収率が約1.3倍になっている。
【0031】実施例6 実施例4において、コールタールの使用量を470g、
アントラキノンの添加量を30gとするほかは同様にし
てコールタールの熱処理を行い、引き続き同様の操作を
行って、MCMBを得た。結果を表1に示す。実施例6
によれば、アントラキノンを添加しない比較例1に比し
てMCMBの収率が約1.8倍になっている。
【0032】実施例7 実施例4において、コールタールの使用量を450g、
アントラキノンの添加量を50gとするほかは同様にし
てコールタールの熱処理を行い、引き続き同様の操作を
行って、MCMBを得た。結果を表1に示す。実施例7
によれば、アントラキノンを添加しない比較例1に比し
てMCMBの収率が約2.3倍になっている。
【0033】実施例8 アントラセンに代えて、チアントレンを使用する以外は
実施例1と同様にしてコールタールの熱処理を行い、引
き続き同様の操作を行って、MCMBを得た。結果を表
1に示す。実施例8によれば、チアントレンを添加しな
い比較例1に比してMCMBの収率が約1.4倍になっ
ている。
【0034】
【表1】 添加化合物 収率(%) 中心粒径(μm) 実施例1 アントラセン 3%添加 5.3 6.5 実施例2 ペリレン 3%添加 6.8 6.8 実施例3 コロネン 3%添加 8.1 7.2 実施例4 アントラキノン 3%添加 7.1 6.8 実施例5 アントラキノン 1%添加 6.4 6.6 実施例6 アントラキノン 6%添加 8.8 9.7 実施例7 アントラキノン10%添加 11.2 13.7 実施例8 チアントレン 3%添加 6.9 6.4比較例1 添加化合物なし 4.8 6.5 比較例2 実施例1で使用したものと同様の100℃以下の沸点留
分を除去したコールタール(一次QI分2.7%)を1
80℃、670Paの条件下に3時間熱処理して、軟化
点83.5℃のコールタールピッチを収率70%で得
た。コールタールに代えて、得られたコールタールピッ
チを使用し、反応温度を410℃とする以外は、比較例
1と同様にしてコールタールピッチの熱処理を行い、引
き続き同様の操作を行って、MCMBを得た。コールタ
ールピッチ基準によるMCMBの収率および粒径を後記
表2に示す。
【0035】実施例9 実施例1で使用したものと同様の100℃以下の沸点留
分を除去したコールタール(一次QI分2.7%)を1
80℃、670Paの条件下に3時間熱処理して、軟化
点83.5℃のコールタールピッチ(アントラセン含有
量2.9重量%、ペリレン含有量0.72重量%、コロ
ネン含有量1.2重量%、アントラキノン含有量トレー
ス、チアントレン含有量トレース)を収率70%で得
た。
【0036】コールタールに代えて、得られたコールタ
ールピッチを使用し、反応温度を410℃とする以外
は、実施例1と同様にしてコールタールピッチの熱処理
を行い、引き続き同様の操作を行って、MCMBを得
た。コールタールピッチ基準によるMCMBの収率およ
び粒径を後記表2に示す。実施例9によれば、アントラ
センを添加しない比較例2に比してMCMBの収率が約
1.2倍になっている。
【0037】実施例10 アントラセンに代えて、アントラキノンを使用する以外
は実施例9と同様にしてコールタールピッチの熱処理を
行い、引き続き同様の操作を行って、MCMBを得た。
結果を表2に示す。実施例10によれば、アントラキノ
ンを添加しない比較例2に比してMCMBの収率が約
1.5倍になっている。
【0038】実施例11 アントラセンに代えて、チアントレンを使用する以外は
実施例9と同様にしてコールタールピッチの熱処理を行
い、引き続き同様の操作を行って、MCMBを得た。結
果を表2に示す。実施例11によれば、チアントレンを
添加しない比較例2に比してMCMBの収率が約1.5
倍になっている。
【0039】
【表2】 添加化合物 収率(%) 中心粒径(μm) 実施例9 アントラセン 3%添加 7.2 6.4 実施例10 アントラキノン 3%添加 9.0 6.5 実施例11 チアントレン 3%添加 8.8 6.3比較例2 添加化合物なし 6.0 6.5 表1および表2に示す結果から明らかなように、3環式
以上の芳香族化合物および分子中に1個以上の硫黄原子
または酸素原子を含む芳香族または環式脂肪族化合物を
添加した場合、MCMBの収率が向上することがわかっ
た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コールタールまたはコールタールピッチ
    に、3環式以上の芳香族化合物を0.5〜25重量%添
    加し、300〜500℃の温度範囲で熱処理をすること
    を特徴とするメソカーボンマイクロビーズの製造方法。
  2. 【請求項2】 3環式以上の芳香族化合物が、3〜7環
    式の芳香族化合物である請求項1に記載のメソカーボン
    マイクロビーズの製造方法。
  3. 【請求項3】 3環式以上の芳香族化合物が、アントラ
    セン、ペリレン、コロネン、アントラキノン及びチアン
    トレンからなる群から選ばれた少なくとも1種の芳香族
    化合物である請求項1に記載のメソカーボンマイクロビ
    ーズの製造方法。
  4. 【請求項4】 コールタールまたはコールタールピッチ
    に、3〜7環式の芳香族化合物を添加して、3〜7環式
    の芳香族化合物の含有量を2〜25重量%に調製し、3
    00〜500℃の温度範囲で熱処理をすることを特徴と
    するメソカーボンマイクロビーズの製造方法。
  5. 【請求項5】 コールタールまたはコールタールピッチ
    に、アントラセン、ペリレン、コロネン、アントラキノ
    ン及びチアントレンからなる群から選ばれた少なくとも
    1種の芳香族化合物を添加して、3〜7環式の芳香族化
    合物の含有量を2〜25重量%に調製し、300〜50
    0℃の温度範囲で熱処理をすることを特徴とするメソカ
    ーボンマイクロビーズの製造方法。
  6. 【請求項6】 コールタールまたはコールタールピッチ
    に、分子中に1個以上の硫黄原子または酸素原子を含む
    芳香族または環式脂肪族化合物を0.5〜25重量%添
    加し、300〜500℃の温度範囲で熱処理をすること
    を特徴とするメソカーボンマイクロビーズの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006109497A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-19 Osaka Gas Co., Ltd. メソカーボンマイクロビーズの製造方法
JP2008047427A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Jfe Chemical Corp メソカーボン小球体黒鉛化物およびその製造方法、リチウムイオン二次電池負極材料、リチウムイオン二次電池負極ならびにリチウムイオン二次電池

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