JPH07268452A - 導電性バネ材料およびその製造方法 - Google Patents

導電性バネ材料およびその製造方法

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JPH07268452A
JPH07268452A JP5903994A JP5903994A JPH07268452A JP H07268452 A JPH07268452 A JP H07268452A JP 5903994 A JP5903994 A JP 5903994A JP 5903994 A JP5903994 A JP 5903994A JP H07268452 A JPH07268452 A JP H07268452A
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JP
Japan
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alloy
conductive spring
spring material
temperature
weight
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JP5903994A
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Yuichi Taniguchi
口 裕 一 谷
Michio Endo
藤 道 雄 遠
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Fe−Cu系合金からなる高バネ限界値およ
び高電気伝導度をあわせもつ材料を提供する。 【構成】 重量%で、Cu 30〜70%、Al
0.2〜5.0%、Cr3.0〜9.0%、残部Feお
よび不可避的不純物からなる材料を、300〜500℃
で30〜180分時効処理する、および 合金成分と
してさらにMn、SiもしくはZnの1種または2種以
上をそれぞれ0.1〜3.0重量%含む導伝性バネ材料
およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性と強度の双方に
優れた導電性バネ材料およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】バネ接点材料は、スイッチやコネクター
に広く使用され、電気伝導度と強度の双方の特性が要求
される。これらの材料は、一般には、リン青銅や洋白の
Cuを主成分とするCu系材料と、42合金(42%N
i−Fe)やコバール金属のFeを主成分とするFe系
材料の2つに大別される。
【0003】Cu系材料は、主に導電性を重視する用
途、またFe系材料は強度を重視する用途にそれぞれ適
用されるが、これら2つの特性を併せもつ材料は、見当
らない。特にCuを主体としたバネ接点材料は、電気伝
導度は良好であるが、強度が乏しいため最近の電子部品
の小型化に伴って一層の強度向上が求められている。こ
れに応えた材料としてベリリウム銅が挙げられるが、J
IS1720に規定されるこの合金は、非常に高価であ
るため使用分野が限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した現
状に鑑み、電気伝導度と強度とを併せ持ったバネ接点材
料およびその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】電気伝導度を挙げるには
添加元素を少なくし、限りなく純Cuに近ずけることが
望ましい。一方、強度向上のためにはマトリックスに歪
を加えたり、転位の動きを抑えるために、種々の元素を
添加して合金化する必要がある。このように、電気伝導
度と強度の2つの特性を同時に得るには相反する方法を
取らざるを得ず、実現は非常に難しい。本発明者等は、
このような課題を解決するため、電気伝導度の良い相と
強度の高い相の2相からなる合金の設計に着目し、Cu
−Fe系合金にその可能性を見い出した。
【0006】本発明者等は、FeとCuは二相分離を起
す元素であって、常温では殆んど固溶せず、1000℃
でもCu中へのFeの固溶は3%程度にとどまること、
すなわち、金属組織としてはFe相とCu相の混合体と
なっていて、その混合割合は温度の影響をあまり受け
ず、ほぼ一定であることに注目した。そして、本発明は
導電性をCu相により、また強度をFe相により確保す
ることによって完成に至ったのである。
【0007】本発明は、下記の事項をその要旨とするも
のである。 重量%で、Cu 30〜70%、Al 0.2〜
5.0%、Cr 3.0〜9.0%、あるいはさらにM
n、SiおよびZnのうち1種または2種以上を0.1
〜3.0%、残部Feおよび不可避的不純物からなる合
金であって、300〜500℃で30〜180分時効処
理したことを特徴とする導電性バネ材料の製造方法。 重量%で、Cu 30〜70%、Al 0.2〜
5.0%、Cr 3.0〜9.0%、あるいは、さらに
Mn、SiおよびZnのうち1種または2種以上を0.
1〜3.0重量%含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなる合金を1400〜1700℃で溶解後、鋳型
に注入、冷却し、次いで800℃以上の温度で熱間圧延
にて板状にしてから冷間圧延し、所定の幅にスリット切
断後、さらに300〜500℃の温度で30〜180分
間炉内に保持することを特徴とする導電性バネ材料の製
造方法。
【0008】以下に、本発明を詳細に説明する。まず、
本発明合金の添加元素の役割およびその組成範囲につい
て述べる。Cuは、電気伝導度を高める元素であるが、
70%超では常温および高温強度が低下し、また価格も
上昇する。30%未満では電気伝導度が実用的でなくな
り、耐酸化性も劣化する。したがって、30〜70%を
適性範囲とした。この範囲内でCu濃度を選択でき、電
気伝導度を重視する場合は70%に近いものがよく、一
方、強度を重視する場合は30%に近い低いものが適し
ている。
【0009】Alは、高温での耐酸化性および加工性の
改善に寄与する。5%を越えるとバネ接点材料に必要な
電気伝導度が悪くなり、またハンダ濡れ性の悪化により
不良率が高くなる。このため、0.2〜5.0%の範囲
に限定した。Crは、Fe相に固溶し、Fe相の耐錆性
を向上する。また、高温での耐酸化性に寄与する。Cr
3%以下ではこれらの効果が薄くなり、一方、9%を越
えると加工性が低減するので、3.0〜9.0%を適性
範囲とした。
【0010】Mn、SiおよびZnは、いずれもハンダ
濡れ性に寄与し、また耐酸化性に優れている。これらの
元素のうち、1種でも2種以上でも、0.1%以下では
その効果がなく、また3%以上では電気伝導度が低下す
るので、0.1〜3%を適性範囲とした。
【0011】バネ材料として使用するためには強度の増
大を図る必要があるが、そのための方法として添加元素
を時効処理により析出させて転位の増殖を増し、析出強
化させた。また、これにより、電子の散乱を防止し、電
気伝導度を向上させる効果も得られることをねらった。
【0012】バネ材料の強度やバネ特性に及ぼす時効処
理の影響について調査した結果を次に示す。本発明の合
金の組成範囲に含まれる合金、すなわちCu 50%、
Fe 40%、Cr 5%、Al 5%からなる合金を
各温度で1時間時効処理したときの時効温度と硬度およ
びバネ限界値との関係を、図1および図2に示す。な
お、バネ限界値は、材料がどの応力までバネ性を保持で
きるかの指標であり、試料が所定残留歪に達した時の荷
重から表面応力を算出して求める。例えば、リン青銅で
は25kg/mm2 、ベリリウム銅では70kg/mm
2 である。試験方法は、JIS H3130に規定され
ている。
【0013】図1および図2から、時効温度は200〜
700℃で効果があり、さらに好ましい範囲は200〜
500℃あることがわかる。
【0014】次に、本発明の合金の製造方法について述
べる。本発明の合金の成分範囲にはいる様にそれぞれの
金属を配合し、溶解する溶解雰囲気は、大気もしくは真
空、非酸化ガス雰囲気が可能である。1400〜170
0℃に昇温して溶解後、鋳型に注入し、冷却する。次い
で圧延温度800℃以上で熱間圧延を行い、数mm程度
の板に圧延後、冷間圧延を行い、所定の幅にスリット切
断する。
【0015】その後、300〜500℃の温度範囲に制
御された炉に保持して、時効処理する。保持時間は30
分から3時間で可能だが、工業的には1時間が妥当であ
る。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基いてさらに説明
する。実施例1 表1に化学成分を示したCu−Al−Cr−Fe合金の
板状体を作成し、これから10mm幅×100mm長さ
の試料を切り出した。次いで、300℃で1時間、大気
炉中に保持して時効処理後、バネ限界値、硬度、電気伝
導度の各種特性を評価した。その結果を、時効処理しな
いものと併わせて、表2に示す。
【0017】実施例2 Cu 52kg、Fe 43kg、Al 2.3kg、
Cr 5kg、およびMn 2.2kgを配合し、真空
炉で1600℃に昇温して溶解後、金型に注入した。冷
却後のこの化学成分は、表1に示した通りであり、実施
例1の成分にさらにMnを添加したものである。これか
ら、10mm幅×100mm長さの試料を切り出し、3
50℃で2時間時効処理したものと時効処理しないもの
を比較した。その結果を、表2に示す。
【0018】実施例3 表1に化学成分を示したCu−Al−Cr−Fe−Si
合金の板状体を作成し、これから幅10mm、長さ10
0mmの試料を切り出し、その後400℃で30分の時
効処理を行った。時効処理を行ったものとそうでないも
のについてのバネ限界値、引張強さ、電気伝導度の特性
値を、ハンダ濡れ性の試料結果と共に、表2に示す。ハ
ンダ濡れ性試料は、0.2gのハンダを試料中央部に置
き、200℃で30秒保持した後のハンダ広がり径を測
定したものである。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表1および表2に示した結果から、本発明
合金の組成範囲の材料は強度とバネ特性に優れており、
またこれを時効処理すると著しく結果が増大することが
わかる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、高バ
ネ限界値と高電気伝導度を併せもつ導電性バネ材料を提
供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明合金の硬度に及ぼす時効温度の影響を示
した図。
【図2】本発明合金のバネ限界値に及ぼす時効温度の影
響を示した図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22F 1/08 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、Cu 30〜70%、Al
    0.2〜5.0%、Cr 3.0〜9.0%、残部Fe
    および不可避的不純物からなる合金であって、300〜
    500℃で30〜180分時効処理したことを特徴とす
    る導電性バネ材料。
  2. 【請求項2】前記合金が、さらにMn、SiおよびZn
    のうち1種または2種以上を0.1〜3.0重量%含有
    している請求項1に記載の導電性バネ材料。
  3. 【請求項3】重量%で、Cu 30〜70%、Al
    0.2〜5.0%、Cr 3.0〜9.0%、残部Fe
    および不可避的不純物からなる合金を1400〜170
    0℃で溶解後、鋳型に注入、冷却し、次いで800℃以
    上の温度で熱間圧延にて板状にしてから冷間圧延し、所
    定の幅にスリット切断後、さらに300〜500℃の温
    度で30〜180分間炉内に保持することを特徴とする
    導電性バネ材料の製造方法。
  4. 【請求項4】前記合金が、さらにMn、SiおよびZn
    のうち1種または2種以上を0.1〜3.0重量%含有
    している請求項3に記載の導電性バネ材料の製造方法。
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