JPH0727074A - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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JPH0727074A
JPH0727074A JP33247893A JP33247893A JPH0727074A JP H0727074 A JPH0727074 A JP H0727074A JP 33247893 A JP33247893 A JP 33247893A JP 33247893 A JP33247893 A JP 33247893A JP H0727074 A JPH0727074 A JP H0727074A
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suction
cylinder
suction hole
cylinder chamber
center line
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Taiji Yamamoto
泰司 山本
Masanori Masuda
正典 増田
Takahiro Uematsu
孝洋 植松
Takao Kawajiri
隆雄 川尻
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸入孔52からシリンダ室51の低圧室Xへと
ガス流体が吸入されるときの流動抵抗を小さくして、こ
の吸入ガス流体の低圧室Xでの圧力損失を低減する。 【構成】吸入孔52及び吐出孔53が開口するシリンダ
室51をもつシリンダ5と、駆動軸3の偏心軸部31に
嵌合され、シリンダ室51に内装されるローラ7と、シ
リンダ室51の内部を吸入口54に通じる低圧室Xと吐
出口55に通じる高圧室Yとに区画するブレード9とを
備えたロータリー圧縮機において、吸入孔52をシリン
ダ室51の内周面で吸入孔52の形成部位における接線
方向に近づく方向に傾けて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用するロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリー圧縮機としては、例え
ば実開昭63−54882号公報に記載されたものが知
られている。この従来の圧縮機は、図9で示したよう
に、シリンダAのシリンダ室A1に、駆動軸の偏心軸部
Bに挿嵌されたローラCを内装すると共に、前記シリン
ダAの軸方向一側にフロントヘッド(図示せず)を、ま
た、軸方向他側にリヤヘッド(図示せず)を設ける一
方、前記シリンダ室A1に開口する吸入孔Dと吐出孔E
とを周方向に所定間隔を置いて形成し、これら吸入孔D
と吐出孔Eとの間に半径方向に延びるブレード保持溝F
を設け、この保持溝FにブレードGを進退移動可能に設
けて、該ブレードGの先端を前記ローラCの外周面に常
時接触させることにより、前記シリンダ室A1の内部を
前記吸入孔Dに通じる低圧室Xと前記吐出孔Eに通じる
高圧室Yとに区画している。又、前記吸入孔Dは前記シ
リンダAにおけるブレードG近くにおいて、前記シリン
ダ室A1の中心部に向かって半径方向に、換言すると前
記吸入孔Dの中心線が、該中心線と交差する点における
シリンダ室A1の内周面の接線と直交する方向に形成さ
れている。尚、前記ローラCは内外2つのローラ部材で
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の構成
によれば、前記吸入孔Dが前記シリンダAのブレードG
近くで前記シリンダ室A1の中心部に向かって半径方向
に形成されていることから、前記吸入孔Dからシリンダ
室A1の低圧室Xへとガス流体を吸入するとき、このガ
ス流体は、図9の矢印イで示すように、前記吸入孔Dか
ら前記ローラCの外周面に垂直に衝突した後、さらに、
そのまま垂直方向に跳ね返ろうとしながら前記低圧室X
の反ブレード側に向かってほぼ直交状に導入されること
となり、このため前記吸入孔Dから低圧室Xに吸入する
吸入ガス流体の流動抵抗が大きくなって、該低圧室Xで
の吸入圧力損失が大きくなる問題があった。
【0004】本発明の目的は、吸入孔からシリンダ室の
低圧室へとガス流体が吸入されるときの流動抵抗を小さ
くできて、低圧室での吸入圧力損失を低減することがで
きるロータリー圧縮機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、吸入孔52及び吐出孔53
が開口するシリンダ室51をもつシリンダ5と、駆動軸
3の偏心軸部31に嵌合され、前記シリンダ室51に内
装されるローラ7と、前記シリンダ室51の内部を吸入
孔52に通じる低圧室Xと吐出孔53に通じる高圧室Y
とに区画するブレード9とを備えたロータリー圧縮機に
おいて、前記吸入孔52を、該吸入孔52の少なくとも
前記シリンダ室51への開口側における中心線aを、前
記シリンダ室51の内周面における前記中心線aと交差
する点の接線bに近づく方向に傾けて形成したのであ
る。
【0006】請求項2記載の発明は、前記吸入孔52に
おける吸入管接続側の中心線dが前記シリンダ室51の
中心に向かい、前記吸入孔52における前記シリンダ室
51への開口側の中心線aが該シリンダ室51の内周面
における前記中心線aと交差する点の接線Bに近づく方
向に傾くように形成したのである。
【0007】請求項3記載の発明は、前記シリンダ5の
軸方向一側に付設され、シリンダ室51の軸方向一側を
閉鎖する閉鎖部材6に、吸入管8と連通する吸入通路6
1を設けて、この吸入通路61の先端側を前記シリンダ
5に向かって傾斜状に形成し、前記シリンダ5の吸入孔
52における前記シリンダ室51への開口側の中心線a
が該シリンダ室51の内周面における前記中心線aと交
差する点の接線bに近づく方向に傾斜した前記吸入孔5
2に連続させたのである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記閉鎖部材6に形成する吸入通路61に
おける吸入管8と連通する入口側の中心線が前記シリン
ダ室51の中心に向かい、前記吸入通路61における前
記吸入孔52への連続側の中心線が、該吸入孔52の前
記シリンダ室51への開口側の中心線aと同じ方向に傾
くように形成したのである。
【0009】請求項5記載の発明は、前記ブレード9を
ローラ7の外周部に突設状に結合し、前記シリンダ5に
前記ブレード9の突出先端側を進退自由に受入れる受入
溝10aをもった揺動ブッシュ10を揺動可能に保持し
て、前記シリンダ室51に開口する吸入孔52に対向す
るローラ7の外周面に、前記吸入穴52から導入される
吸入ガスを低圧室Xに案内するガイド溝71を凹入させ
たのである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、前記吸入孔52を、
該吸入孔52の少なくとも前記シリンダ室51への開口
側における中心線aが、前記シリンダ室51の内周面に
おける前記中心線aと交差する点の接線bに近づく方向
に傾くように形成したから、前記吸入孔52から前記シ
リンダ室51の低圧室Xにガス流体が吸入されるとき、
この吸入ガス流体は、前記ローラ7の外周面に垂直に当
たることなく、該外周面に、該外周面の接線に近づく角
度で衝突するので、衝突した後の吸入ガス流体を、前記
駆動軸3の回転方向に向かって反射させられるから、吸
入ガス流体を前記低圧室Xへと円滑に流入させられるの
であり、その流動抵抗を少なくでき、この吸入ガス流体
の低圧室Xでの圧力損失を低減できる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記吸入
孔52における吸入管接続側の中心線dが前記シリンダ
室51の中心に向かい、前記吸入孔52における前記シ
リンダ室51への開口側の中心線aが該シリンダ室51
の内周面における前記中心線aと交差する点の接線bに
近づく方向に傾くように形成したから、吸入管又は該吸
入管を接続するインレットチューブを前記吸入孔52に
圧入固定する際には、該吸入管等を前記シリンダ5の中
心に向かって接続することができるので、前記吸入管又
はインレットチューブを前記中心線aと同じ方向に向か
って圧入する場合に生じる不具合、即ち、前記中心線a
方向への圧入により前記シリンダ5が回転作用を受ける
ことになり、回転モーメントが発生して、部品が歪んだ
り、組立隙間のずれが発生し易くなる不具合を解消でき
るし、また、一般にロータリー圧縮機では、前記ブレー
ド9の配設位置と前記吸入孔52とが近接していて、フ
ロントヘッド及びリヤヘッドの閉鎖部材とシリンダ5と
をボルト締めにより結合する場合、前記ブレード9と吸
入孔52との間にボルト締めのためのスペースが確保で
きず、このため前記シリンダ5の端面と該シリンダ5の
軸方向に配設される前記フロントヘッド及びリヤヘッド
の閉鎖部材の端面との間の面圧が低下し、この結果、各
端面間に漏れが生ずるのであるが、この問題も解消で
き、さらに、前記吸入管8を継手管で支持する場合、該
継手管も前記中心線a方向に向かって前記ケーシング1
に固定しなくてはならないことから、前記継手管の形状
が特異の形状となり、従来から使用している部品を使用
できないことになり部品の共通化が図れず、しかも、そ
の溶接作業が困難となるなどの不具合も解消できるので
ある。
【0012】従って、吸入ガス流体の流動抵抗を少なく
して、低圧室Xでの圧力損失を低減できながら、部品の
歪みや組立隙間のずれを防止でき、前記ブレード9の配
設位置と前記吸入孔52における入口側との間にスペー
スを確保してボルト締めを可能とし、この結果、前記閉
鎖部材端面からの漏れも防止でき、さらに、前記吸入管
8を接続する際に取付けていた継手管も前記シリンダ5
の中心方向に向かって接続できることになるので、従来
から使用されている継手管の共通化が図れ、溶接作業も
簡単に行えるのである。
【0013】請求項3記載の発明では、前記シリンダ5
の軸方向一側に付設され、シリンダ室51の軸方向一側
を閉鎖する閉鎖部材6に、吸入管8と連通する吸入通路
61を設けて、この吸入通路61の先端側を前記シリン
ダ5に向かって傾斜状に形成し、前記シリンダ5の吸入
孔52における前記シリンダ室51への開口側の中心線
aが該シリンダ室51の内周面における前記中心線aと
交差する点の接線bに近づく方向に傾斜した前記吸入孔
52に連続させたから、前記シリンダ5及びローラ7の
軸方向長さを短く扁平とした場合でも、前記閉鎖部材6
から流動抵抗を少なく吸入させ得るのである。即ち、前
記ローラ7と前記シリンダ室51とを径大で扁平状と
し、その軸方向寸法を小さくして小形化する場合や、複
数のシリンダ5を用いることにより、1シリンダ分の軸
方向長さを短くしたりする場合、前記シリンダ5の扁平
化に伴い、該シリンダ5に接続する前記吸入管8の口径
が小径になり、充分な吸入孔サイズが得られないことに
なるが、リヤヘッドなどの前記閉鎖部材6に吸入通路6
1を設けることにより、必要な吸入孔サイズを確保でき
るし、また、この吸入通路61の先端側をシリンダ5に
向かって傾斜させ、かつ、前記シリンダ室51における
内周面の前記接線bに近づく方向に傾斜させた前記吸入
孔52に連続させたから、前記シリンダ室51の容積に
見合う必要量のガ4流体を、前記吸入管8から前記吸入
通路61及び吸入孔52を介して前記シリンダ室51内
の低圧室Xに流動抵抗を少なく導入させることができ
て、この低圧室Xでの圧力損失を低減することができる
のである。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記閉鎖部材6に形成する吸入通路61
における吸入管8と連通する入口側の中心線が前記シリ
ンダ室51の中心に向かい、前記吸入通路61における
前記吸入孔52への連続側の中心線が、該吸入孔52の
前記シリンダ室51への開口側の中心線aと同じ方向に
傾くように形成したから、前記吸入管8を前記シリンダ
5の中心に向かって接続することができるので、従っ
て、前記シリンダ室51の容積に見合う必要量のガス流
体を、前記吸入管8から前記吸入通路61及び吸入孔5
2を介して前記シリンダ室51内の低圧室Xに流動抵抗
を少なく導入させて、低圧室Xでの圧力損失を低減でき
ながら、部品の歪みや組立隙間のずれを防止でき、前記
ブレード9の配設位置と前記吸入孔52における入口側
との間にボルト締めのためのスペースを確保して漏れも
防止できるのである。
【0015】請求項5記載の発明は、前記ブレード9を
ローラ7の外周部に突設状に結合し、前記シリンダ5に
前記ブレード9の突出先端側を進退自由に受入れる受入
溝10aをもった揺動ブッシュ10を揺動可能に保持し
て、前記シリンダ室51に開口する吸入孔52に対向す
るローラ7の外周面に、前記吸入穴52から導入される
吸入ガスを低圧室Xに案内するガイド溝71を凹入形成
したから、吸入孔52の出口とローラ7外周面との間の
空間を大きくでき、この空間により、前記吸入孔52か
らシリンダ室51に吸入したガス流体の吸入抵抗を小さ
くできるし、さらに前記ガイド溝71により吸入ガス流
体をより円滑に低圧室X側に案内できるので、流動抵抗
をより一層小さくできて、吸入ガス流体の低圧室Xでの
圧力損失をより一層低減できるのである。
【0016】
【実施例】第1実施例について図面に基づいて説明す
る。図8に示したロータリー圧縮機は、密閉ケーシング
1の内方上部にモータ2を設けると共に、このモータ2
の下部側に、該モータ2から延びる駆動軸3で回転駆動
される圧縮要素4を配設している。この圧縮要素4は、
内部にシリンダ室51をもったシリンダ5と、該シリン
ダ5の軸方向両側を閉鎖するフロント及びリヤヘッドか
ら成る閉鎖部材6,6と、前記駆動軸3の偏心軸部31
に嵌合され、前記シリンダ室51に内装されるローラ7
とを備えている。
【0017】また、前記シリンダ5には、図1,図2で
明らかなように、一端が前記密閉ケーシング1の外部か
ら挿入する吸入管8がインレットチューブ81を介して
接続され、他端が前記シリンダ室51に開口する吸入孔
52と、前記ケーシング1内の吐出空間に開口される吐
出孔53とを形成すると共に、前記吸入孔52と吐出孔
53との間に、前記シリンダ室51の内部を前記吸入孔
52に通じる低圧室Xと前記吐出孔53に通じる高圧室
Yとに区画するブレード9を設けている。
【0018】さらに、図1の第1実施例のロータリー圧
縮機は、前記ブレード9を揺動可能とした揺動式圧縮機
を構成している。即ち、前記ローラ7の外周一部に前記
ブレード9の基端側を埋め込んで径方向外方に突出させ
ると共に、前記シリンダ5の径方向におけるシリンダ室
側で前記吸入孔52と吐出孔53との間に、前記ブレー
ド9の突出先端側を進退自由に受入れる受入溝10aを
持つ、円柱状の揺動ブッシュ10を周方向に回転可能に
保持して、この揺動ブッシュ10の受入溝10aに前記
ブレード9の突出先端側を進退移動可能で、かつ、揺動
可能に挿入させることにより、前記駆動軸3の回転駆動
に伴い前記ブレード9を前記ブッシュ10の受入溝10
aに対し進退移動させ、かつ、このブッシュ10を介し
て前記ブレード9を前記シリンダ5に対し揺動させなが
ら、前記ローラ7を自転させることなく前記シリンダ室
51内で公転させて、前記ブレード9で前記シリンダ室
51の内部を前記吸入孔52に通じる低圧室Xと前記吐
出孔53に通じる高圧室Yとに区画するようにしてい
る。
【0019】以上の揺動式圧縮機を構成する場合、前記
ブレード9を前記ローラ7に一体に結合させているの
で、前記ブレード9の突出先端側を前記ローラ7の外周
面に常時接触させる公転式圧縮機のように、これらロー
ラ7とブレード9との接触面から前記高圧室Y内の高圧
流体が前記低圧室X側に漏れたりするのをより有効に阻
止できるので、その圧縮効率を高めることができ、しか
も、前記ブレード9は、前記ローラ7の外周面との摺動
はないことから、これらローラ7とブレード9との摩擦
損失をなくして動力損失を小さくすることもできるので
ある。
【0020】しかして、以上の構成において、図1及び
図2に示した第1実施例は、前記吸入孔52を、該吸入
孔52の少なくとも前記シリンダ室51への開口側にお
ける中心線aが、前記シリンダ室51の内周面における
前記中心線aと交差する点の接線bに近づく方向に傾く
ように形成したのである。つまり、前記吸入孔52の中
心線をaとし、前記シリンダ室51の内周面で前記中心
線aとの交差点における接線をbとし、また、該接線b
と直交する直線をcとしたとき、前記吸入孔52の中心
線aが、前記直線cに対しブレード9側に倒伏して前記
接線bに近づく方向に傾斜するように、前記吸入孔52
を前記シリンダ5に形成したのである。
【0021】以上のように、前記シリンダ5に前記吸入
孔52を形成するに際して、この吸入孔52を通る中心
線aが、前記シリンダ室51の内周面で前記吸入孔52
の形成部位における前記接線bに近づく方向に傾斜させ
て形成することにより、前記吸入孔52から前記シリン
ダ室51の低圧室Xにガス流体が吸入されるとき、この
吸入ガス流体は、前記ローラ7の外周面に垂直に当たる
ことなく、該外周面に、該外周面の接線に近づく角度で
衝突するので、衝突した後の吸入ガス流体を、前記駆動
軸3の回転方向に向かって反射させられるから、吸入ガ
ス流体を前記低圧室Xへと円滑に流入させられるのであ
り、前記吸入孔52から前記低圧室Xへとガス流体を流
動抵抗少なくスムーズに導入させることができ、吸入ガ
ス流体の低圧室Xでの圧力損失を低減できるのである。
【0022】次に、第2実施例について説明する。図3
に示す第2実施例は、前記シリンダ5に形成する前記吸
入孔52の形状を変形させたもので、前記吸入孔52に
おける吸入管接続側の中心線dが前記シリンダ室51の
中心に向かい、前記吸入孔52における前記シリンダ室
51への開口側の中心線aが該シリンダ室51の内周面
における前記中心線aと交差する点の接線bに近づく方
向に傾くように前記吸入孔52を同一平面内で屈曲させ
て形成して、後記する前記第1実施例で生じる不具合を
解消するようにしたものである。
【0023】即ち、前記第1実施例のように、前記吸入
管8を前記インレットチューブ81を介して前記吸入孔
52に接続する際、前記インレットチューブ81を前記
中心線aの方向に圧入固定により接続すると、シリンダ
室51内での流動抵抗を軽減して圧力損失を低減できる
効果は有するが、前記中心線a方向への圧入により、前
記シリンダ5を回転させる作用が生じ、回転モーメント
が発生して、部品が歪んだり、組立隙間のずれが発生す
る不具合が生じ易いし、また、前記ブレード9の配設位
置と前記吸入孔52とが近接して、このブレード9と吸
入孔52との間にボルト締めのためのスペースが確保で
きず、前記シリンダ5の端面と該シリンダ5の軸方向に
配設される閉鎖部材6の端面との間の面圧低下による各
端面間の漏れが生じたりする不具合が生じ易いし、さら
に、前記インレットチューブ81を継手管82で支持す
る場合、該継手管82も前記中心線a方向に向かって前
記ケーシング1に固定しなくてはならず、前記継手管8
2の形状が特異の形状となり、従来から使用している部
品を使用できないことになり部品の共通化が図れない
し、しかも、その溶接作業が困難となるなどの不具合が
生じることとなるのである。
【0024】そこで、図3に示す第2実施例のように、
前記吸入孔52の吸入管接続側における中心線dをシリ
ンダの中心に向け、前記吸入孔52のシリンダ室側開口
部における中心線aを前記シリンダ5の内周面における
前記接線bに近づける形状とすることにより、前記吸入
管8を前記インレットチューブ81を介して前記吸入孔
52に接続する際には、該インレットチューブ81を前
記シリンダ5の中心に向かって圧入することができるの
で、前記した前記インレットチューブ81を前記中心線
aと同じ方向に向かって圧入する場合に生じる不具合を
解消できるのである。従って、吸入ガス流体の流動抵抗
を少なくして、低圧室Xでの圧力損失を低減できなが
ら、部品の歪みや組立隙間のずれを防止でき、前記ブレ
ード9の配設位置と前記吸入孔52における入口側との
間にスペースを確保でき、従って、前記ブレード9と吸
入孔52との間に、前記閉鎖部材6とシリンダ5とを結
合するための固定ボルトBを配設でき、このボルトBの
締め込みにより、前記シリンダ5と閉鎖部材6との各端
面間からの漏れも防止できるのであり、さらに、前記イ
ンレットチューブ81を圧入する際に取付けていた継手
管82も前記シリンダ5の中心方向に向かって接続でき
ることになるので、従来から一般に使用されている継手
管の共通化ができ、溶接作業も簡単に行えるのである。
【0025】次に、第3実施例について、図4及び図5
に基づいて説明する。圧縮機において、該圧縮機の軸方
向長さを短くしたり、また、複数のシリンダから圧縮機
を構成する場合など、前記シリンダ5及びローラ7の軸
方向寸法を短くして扁平状とする場合には、前記シリン
ダ5に前記吸入管8を接続する場合、その口径は、該シ
リンダ5の厚さに左右され、厚さが薄くなるだけ吸入孔
サイズが制約され圧力損失に連がるが、図4,図5で示
した第3実施例では、前記各閉鎖部材6のうち一方側、
例えば下部側閉鎖部材6のリヤヘッドを肉厚大として、
このリヤヘッド6に、吸入通路61を、図4に示すよう
にその吸入通路61の中心線aが前記シリンダ室51に
おける内周面の該中心線aとの交差点における接線bに
近づく方向に傾斜させて形成したのであり、また、図5
に示すように該吸入通路61の先端側を前記シリンダ5
のシリンダ室51に向かって上方に傾斜させ、かつ、前
記吸入通路61の外側に前記吸入管8を前記インレット
チューブ81を介して接続する一方、前記シリンダ5に
設ける前記吸入孔52を、図4に示すように前記吸入通
路61と同様に、その中心線aが前記シリンダ室51に
おける内周面の前記接線bに近づく方向に傾斜させて形
成し、前記吸入孔52を前記吸入通路61の先端側と連
続するように下方に向けて傾斜させることにより、吸入
孔サイズの制約による吸入圧損を回避できる。
【0026】即ち、以上の構成とすることにより、前記
吸入通路61の口径は前記シリンダ5の厚さに係わりな
く充分必要な大きさにでき、しかも、前記吸入孔52と
は傾斜状に連続させるから、前記吸入通路61から吸入
ガス流体を前記吸入孔52を介して前記シリンダ室51
内の低圧室Xへと流動抵抗少なくスムーズに導入させら
れるのであって、吸入ガス流体の低圧室Xでの圧力損失
を低減することができながら、前記シリンダ室51内へ
のガス流体の吸入量不足を避けることができるのであ
る。つまり、前記シリンダ5やローラ7の軸方向寸法を
小さくする場合でも、以上のように構成することによ
り、前記吸入通路61から前記シリンダ5の吸入孔52
を介して前記シリンダ室51内の低圧室Xに流動抵抗少
なく導入させられ、この低圧室Xでの圧力損失を低減す
ることができ、しかも、前記シリンダ室51内へのガス
流体の吸入量不足を避けることができるのである。
【0027】尚、前記した第3実施例では、前記ブレー
ド9は前記ローラ7の外周面一部に突出状に一体形成し
ている。
【0028】また、前記シリンダ5及びローラ7の軸方
向寸法を短く形成する場合に前記閉鎖部材6に吸入管8
を接続する構造するときには、図6に示す第4実施例の
ように、前記閉鎖部材6に形成する吸入通路61におけ
る吸入管8と連通する入口側の中心線が前記シリンダ室
51の中心に向かい、前記吸入通路61における前記吸
入孔52への連続側の中心線が、該吸入孔52の前記シ
リンダ室51への開口側の中心線と同じ方向に傾くよう
に形成することが好ましく、斯くすることによって、前
記した第2実施例のように、前記吸入管8を前記インレ
ットチューブ81を介して前記シリンダ5の中心に向か
って接続することができるので、従って、前記シリンダ
室51の容積に見合う必要量のガス流体を、前記吸入管
8から前記吸入通路61及び吸入孔52を介して前記シ
リンダ室51内の低圧室Xに流動抵抗を少なく導入させ
て、低圧室Xでの圧力損失を低減できながら、部品の歪
みや組立隙間のずれを防止でき、前記ブレード9の配設
位置と前記吸入孔52における入口側との間にボルト締
めのためのスペースを確保して漏れも防止できるのであ
る。
【0029】以上の実施例では、前記下部側閉鎖部材6
のリヤヘッドに前記吸入通路61を形成したが、この吸
入通路61は前記上部側閉鎖部材6のフロントヘッドに
形成することもでき、また、上下2つのシリンダを用
い、これら各シリンダ間にミドルプレートを介装させ
て、前記各シリンダのシリンダ室でガス流体の圧縮を行
うようにしたものにおいては、前記ミドルプレートに前
記吸入通路6を形成することもできる。
【0030】さらに、前記した各実施例は、揺動型のロ
ータリー圧縮機について説明したが、このような揺動型
のロータリー圧縮機により構成する場合には、前記ブレ
ード9の揺動運動により前記ローラ7は自転することな
く公転するだけなので、前記吸入孔52との対向部の位
置は変動せず、従って、前記ローラ7の公転運動を利用
して、図7で示した第5実施例のように、前記ローラ7
の外周面で前記シリンダ5に設ける吸入孔52との対向
部位に、該吸入孔52からから導入される吸入ガスを前
記低圧室Xにスムーズに案内させる円弧状のガイド溝7
1を凹入形成することが好ましい。
【0031】以上の構成とするときには、吸入孔52の
出口とローラ7外周面との間の空間を大きくでき、この
空間により、前記吸入孔52からシリンダ室51に吸入
したガス流体の吸入抵抗を小さくできるし、前記吸入孔
52からシリンダ室51に吸入される吸入ガス流体は前
記円弧形状のガイド溝71を介して前記低圧室X側によ
りスムーズに案内させられるので、前記シリンダ室51
に吸入したガス流体の流動抵抗をより一層小さくでき
て、吸入ガス流体の低圧室Xでの圧力損失をより一層低
減できるのである。
【0032】尚、図7の実施例では、前記ローラ7の外
周部に吸入孔52から吸入されるガス流体を案内する前
記ガイド溝71を凹入形成するのであるから、揺動式と
することが必要であるが、前記した第1乃至第4実施例
においては、必ずしも揺動式とする必要はなく、公転式
としてもよい。また、前記第3及び第4実施例では、前
記シリンダ5及びローラ7を扁平状と成したが、前記閉
鎖部材6に前記吸入管8を接続する場合、前記シリンダ
5やローラ7などは、必ずしも扁平状にする必要はな
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、前記吸入孔52を、該吸入孔52の少なく
とも前記シリンダ室51への開口側における中心線a
が、前記シリンダ室51の内周面における前記中心線a
と交差する点の接線bに近づく方向に傾くように形成し
たから、前記吸入孔52から前記シリンダ室51の低圧
室Xにガス流体が吸入されるとき、この吸入ガス流体
は、前記ローラ7の外周面に垂直に当たることなく、該
外周面に、該外周面の接線に近づく角度で衝突するの
で、衝突した後の吸入ガス流体を、前記駆動軸3の回転
方向に向かって反射させられるから、吸入ガス流体を前
記低圧室Xへと円滑に流入させられるのであり、その流
動抵抗を少なくでき、この吸入ガス流体の低圧室Xでの
圧力損失を低減できる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、前記
吸入孔52における吸入管接続側の中心線dが前記シリ
ンダ室51の中心に向かい、前記吸入孔52における前
記シリンダ室51への開口側の中心線aが該シリンダ室
51の内周面における前記中心線aと交差する点の接線
bに近づく方向に傾くように形成したから、前記吸入管
又は該吸入管を接続するインレットチューブを前記吸入
孔52に圧入固定する際には、該吸入管を前記シリンダ
5の中心に向かって接続することができるので、前記吸
入管又はインレットチューブを前記中心線aと同じ方向
に向かって圧入する場合に生じる不具合を解消できるの
であり、従って、吸入ガス流体の流動抵抗を少なくし
て、低圧室Xでの圧力損失を低減できながら、部品の歪
みや組立隙間のずれを防止でき、前記ブレード9の配設
位置と前記吸入孔52における入口側との間にスペース
を確保してボルト締めを可能とし、この結果、前記閉鎖
部材端面からの漏れも防止でき、さらに、前記吸入管を
接続する際に取付けていた継手管も前記シリンダ5の中
心方向に向かって接続できることになるので、従来から
使用されている継手管の共通化が図れ、溶接作業も簡単
に行えるのである。
【0035】請求項3記載の発明によれば、前記シリン
ダ5の軸方向一側に付設され、シリンダ室51の軸方向
一側を閉鎖する閉鎖部材6に、吸入管8と連通する吸入
通路61を設けて、この吸入通路61の先端側を前記シ
リンダ5に向かって傾斜状に形成し、前記シリンダ5の
吸入孔52における前記シリンダ室51への開口側の中
心線aが該シリンダ室51の内周面における前記中心線
aと交差する点の接線bに近づく方向に傾斜した前記吸
入孔52に連続させたから、前記シリンダ5及びローラ
7の軸方向長さを短く扁平とした場合でも、前記閉鎖部
材6に吸入通路61を設けて、該吸入通路61に吸入管
8を接続することにより、必要な吸入孔サイズを確保で
きるし、また、この吸入通路61の先端側をシリンダ5
に向かって傾斜させ、かつ、前記シリンダ室51におけ
る内周面の前記接線bに近づく方向に傾斜させた前記吸
入孔52に連続させたから、前記シリンダ室51の容積
に見合う必要量のガ4流体を、前記吸入管8から前記吸
入通路61及び吸入孔52を介して前記シリンダ室51
内の低圧室Xに流動抵抗を少なく導入させることができ
て、この低圧室Xでの圧力損失を低減することができる
のである。
【0036】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、前記閉鎖部材6に形成する吸入通路
61における吸入管8と連通する入口側の中心線が前記
シリンダ室51の中心に向かい、前記吸入通路61にお
ける前記吸入孔52への連続側の中心線が、該吸入孔5
2の前記シリンダ室51への開口側の中心線aと同じ方
向に傾くように形成したから、前記吸入管8を前記シリ
ンダ5の中心に向かって接続することができるので、従
って、前記シリンダ室51の容積に見合う必要量のガス
流体を、前記吸入管8から前記吸入通路61及び吸入孔
52を介して前記シリンダ室51内の低圧室Xに流動抵
抗を少なく導入させて、低圧室Xでの圧力損失を低減で
きながら、部品の歪みや組立隙間のずれを防止でき、前
記ブレード9の配設位置と前記吸入孔52における入口
側との間にボルト締めのためのスペースを確保して漏れ
も防止できるのである。
【0037】請求項5記載の発明によれば、前記ブレー
ド9をローラ7の外周部に突設状に結合し、前記シリン
ダ5に前記ブレード9の突出先端側を進退自由に受入れ
る受入溝10aをもった揺動ブッシュ10を揺動可能に
保持して、前記シリンダ室51に開口する吸入孔52に
対向するローラ7の外周面に、前記吸入穴52から導入
される吸入ガスを低圧室Xに案内するガイド溝71を凹
入形成したから、吸入孔52の出口とローラ7外周面と
の間の空間を大きくでき、この空間により、前記吸入孔
52からシリンダ室51に吸入したガス流体の吸入抵抗
を小さくできるし、さらに前記ガイド溝71により吸入
ガス流体をより円滑に低圧室X側に案内できるので、流
動抵抗をより一層小さくできて、吸入ガス流体の低圧室
Xでの圧力損失をより一層低減できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリー圧縮機の第1実施例におけ
る要部を示す横断面図である。
【図2】図1のU−U線方向の拡大断面図である。
【図3】第2実施例を示す横断面図である。
【図4】第3実施例を示す横断面図である。
【図5】図4のV−V線方向の拡大断面図である。
【図6】第4実施例を示す横断面図である。
【図7】第5実施例を示す一部切欠平面図である。
【図8】ロータリー圧縮機の全体構造を示す一部省略し
た縦断面図である。
【図9】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 駆動軸 31 偏心軸部 5 シリンダ 51 シリンダ室 52 吸入孔 53 吐出孔 6 閉鎖部材 61 吸入通路 7 ローラ 8 吸入管 9 ブレード 10 揺動ブッシュ 10a 受入溝 X 低圧室 Y 高圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 孝洋 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 川尻 隆雄 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入孔(52)及び吐出孔(53)が開口
    するシリンダ室(51)をもつシリンダ(5)と、駆動
    軸(3)の偏心軸部(31)に嵌合され、前記シリンダ
    室(51)に内装されるローラ(7)と、前記シリンダ
    室(51)の内部を吸入孔(52)に通じる低圧室
    (X)と吐出孔(53)に通じる高圧室(Y)とに区画
    するブレード(9)とを備えたロータリー圧縮機におい
    て、前記吸入孔(52)を、該吸入孔(52)の少なく
    とも前記シリンダ室(51)への開口側における中心線
    (a)を、前記シリンダ室(51)の内周面における前
    記中心線(a)と交差する点の接線(b)に近づく方向
    に傾けて形成していることを特徴とするロータリー圧縮
    機。
  2. 【請求項2】吸入孔(52)における吸入管接続側の中
    心線(d)が前記シリンダ室(51)の中心に向かい、
    前記吸入孔(52)における前記シリンダ室(51)へ
    の開口側の中心線(a)が該シリンダ室(51)の内周
    面における前記中心線(a)と交差する点の接線(b)
    に近づく方向に傾いて形成されている請求項1記載のロ
    ータリー圧縮機。
  3. 【請求項3】シリンダ(5)の軸方向一側に付設され、
    シリンダ室(51)の軸方向一側を閉鎖する閉鎖部材
    (6)に、吸入管(8)と連通する吸入通路(61)を
    設けて、この吸入通路(61)の先端側を前記シリンダ
    (5)に向かって傾斜状に形成し、前記シリンダ(5)
    の吸入孔(52)における前記シリンダ室(51)への
    開口側の中心線(a)が該シリンダ室(51)の内周面
    における前記中心線(a)と交差する点の接線(b)に
    近づく方向に傾斜した前記吸入孔(52)に連続させて
    いる請求項1記載のロータリー圧縮機。
  4. 【請求項4】閉鎖部材(6)に形成する吸入通路(6
    1)における吸入管(8)と連通する入口側の中心線が
    前記シリンダ室(51)の中心に向かい、前記吸入通路
    (61)における前記吸入孔(52)への連続側の中心
    線が、該吸入孔(52)の前記シリンダ室(51)への
    開口側の中心線(a)と同じ方向に傾いて形成されてい
    る請求項3記載のロータリー圧縮機。
  5. 【請求項5】ブレード(9)がローラ(7)の外周部に
    突設状に結合され、シリンダ(5)には前記ブレード
    (9)の突出先端側を進退自由に受入れる受入溝(10
    a)をもった揺動ブッシュ(10)が揺動可能に保持さ
    れると共に、シリンダ室(51)に開口する吸入孔(5
    2)に対向するローラ(7)の外周面に、前記吸入穴
    (52)から導入される吸入ガスを低圧室(X)に案内
    するガイド溝(71)を凹入させている請求項1,請求
    項2、請求項3、または、請求項4記載のロータリー圧
    縮機。
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