JPH07272994A - 荷電粒子ビーム描画装置における信号検出方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置における信号検出方法

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JPH07272994A
JPH07272994A JP6060594A JP6059494A JPH07272994A JP H07272994 A JPH07272994 A JP H07272994A JP 6060594 A JP6060594 A JP 6060594A JP 6059494 A JP6059494 A JP 6059494A JP H07272994 A JPH07272994 A JP H07272994A
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signal
aperture
deflection
charged particle
scaling
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JP6060594A
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Hitoshi Takemura
等 竹村
Hironobu Manabe
弘宣 眞部
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スケーリングを行った場合におけるマーク位
置検出などの精度を高め、その後の描画精度を向上させ
ることができる荷電粒子ビーム描画装置における信号検
出方法を実現する。 【構成】 コンピュータ11に、スケーリング値Sと電
子ビームのサイズX2,Y2がセットされる。コンピュー
タ11は、偏向増幅器16,18の可変抵抗器22,2
3を制御し、データ転送回路13、ショット分割器14
を介して偏向増幅器16に供給されるマーク検出用ビー
ムサイズデータとして、X2/S,Y2/Sをセットす
る。この結果、データX2/S,Y2/Sは、偏向増幅器
16を通過する際に、スケーリング値Sに応じて増幅率
が制御されているので、成形偏向器5に供給される信号
は、スケーリング値S成分がキャンセルされ、スケーリ
ングをかけない状態におけるビームサイズ信号X2,Y2
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビームやイオンビ
ームを矩形断面に成形し、矩形断面のビームを被描画材
料に投射するようにした荷電粒子ビーム描画装置におい
て、矩形ビームのサイズの調整や、矩形ビームの位置決
めの調整を行う時の信号検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置として、電子ビーム
の断面を可変して描画する方式の装置が広く利用されて
いる。この装置では、電子ビームを第1のアパーチャに
照射し、第1のアパーチャの開口像を第2のアパーチャ
上に結像するようにしている。そして、第1のアパーチ
ャの開口像の第2のアパーチャ上の投射位置を第1と第
2のアパーチャの間に配置された偏向器で変化させるこ
とにより、任意の面積の矩形断面を有した電子ビームが
成形される。
【0003】このような電子ビーム描画方式において、
パターンを描画する場合、電子ビームを偏向して一度に
描画できる範囲(フィールド)が限られているため、電
子ビームの偏向と被描画材料が載せられたステージの移
動とを組み合わせてチップ全体の所望の描画を行うよう
にしている。そのため、ステージ移動量および方向、電
子ビームの偏向量および偏向方向、電子ビームのサイズ
などの描画前の合わせ込み(キャリブレーションともい
う)が、精度の良い描画を行うために必須となる。ま
た、このようなキャリブレーションのいくつかは、周期
的にチェックを行う必要がある。上記キャリブレーショ
ンや重ね合わせ描画の際の位置合わせ動作は、主とし
て、被描画材料や材料が載せられたステージに設けられ
たマークの位置を、電子ビームを走査することによって
検出したり、ナイフエッジを横切って電子ビームを走査
し、ナイフエッジを通った電子ビームを検出することに
よって行う。
【0004】一方、実際の描画の際、設計されたデータ
に基づくパターンよりも少し大きめに、または、少し小
さめにパターンを描画したいという機能に対する要求が
ある。この機能はスケーリングと称している。この場
合、設計データそのものをスケーリングしてしまえば問
題は生じないが、膨大な設計データ全てに対してスケー
リングをかけることは極めて面倒で多大な時間が必要と
なる。そのため、設計データ自体は何等変更せず、描画
装置側にスケーリング機能を追加するようにしている。
【0005】描画装置側のスケーリング機能は、電子ビ
ームの偏向範囲、ステージの移動量、電子ビームのサイ
ズに対して、ハードウェア的、あるいは、ソフトウェア
的に変えることによって行う。より具体的には、位置決
め用の偏向器および電子ビームの成形用偏向器の出力電
圧をスケーリング量に応じてアナログ的に変更すること
が行われている。また、ステージの移動量はソフトウェ
アで変更を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したスケーリング
機能を働かせた場合、そのまま電子ビームの位置決め用
偏向器と電子ビームの成形用偏向器の出力電圧にスケー
リングをかけてしまうと、電子ビームのサイズが拡大ス
ケーリングであると大きくなり、逆に縮小スケーリング
であると小さくなる。そのため、ステージ移動量および
方向、電子ビームの偏向量および偏向方向、電子ビーム
のサイズなどの描画前のキャリブレーションを行うと
き、マーク検出時の信号レベルが大きくなったりまた小
さくなったりする。そのため、各種キャリブレーション
の精度が悪化し、結果としてその後の描画精度にも悪影
響を及ぼす。
【0007】更に、上記キャリブレーションにおいては
被描画材料やステージに設けられたマークの位置を検出
することによって行うが、このマーク検出はスケーリン
グをかけた状態で行われる。この時、電子ビームがマー
ク上を走査する速度は、マークに対し拡大スケーリング
であれば早くなり、逆に縮小スケーリングの場合には遅
くなる。この原因は、ディジタル的に電子ビームの走査
を行っているためである。すなわち、1ポイント電子ビ
ームを動かす時間は変わらないが、1ポイント当たりの
動かす距離がスケーリング値に応じて変化するからであ
り、マークから見ると、電子ビームの走査速度が変化す
ることになる。
【0008】この点を図1を用いて更に説明する。図1
でMは被描画材料あるいはステージ上に設けられたマー
クであり、このマークMに対して電子ビームEBが走査
される。なお、Dは位置決め偏向器である。スケーリン
グをかけないときのマーク検出のための電子ビームの偏
向幅はW1であり、そのときの電子ビームは実線で示さ
れている。一方、拡大スケーリングの時には、偏向幅は
2となり、その時の電子ビームは点線で示されてい
る。また、縮小スケーリングの時には、偏向幅はW3
なり、その時の電子ビームは一点鎖線で示されている。
このように、スケーリングによって電子ビームの偏向幅
(EBの走査距離)はW1,W2,W3と変化するが、こ
の場合のいずれの偏向幅のときも、偏向に要する時間は
一定である。その結果、偏向幅の変化によって走査の速
度が変化する。
【0009】マーク検出においては、電子ビームをマー
クを横切って走査し、その際得られた反射電子などを検
出している。この反射電子検出信号は微分回路に供給さ
れて微分処理などの信号処理が行われるが、上記した電
子ビームの走査速度が変化すると、それに応じて微分信
号の信号レベルが変化してしまう。このため、マーク検
出のエラーが発生したり、検出精度が低下したりする。
【0010】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、スケーリングを行った場合におけ
るマーク位置検出などの精度を高め、その後の描画精度
を向上させることができる荷電粒子ビーム描画装置にお
ける信号検出方法を実現するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、第1のアパ
ーチャの開口像を成形偏向器によって偏向して第2のア
パーチャ上に結像し、第2のアパーチャの開口を透過し
た矩形断面の荷電粒子ビームを位置決め偏向器によって
偏向して被描画材料上の所望位置に投射すると共に、ス
ケーリングを成形偏向器に供給される偏向信号を増幅す
る偏向増幅器と位置決め偏向器に供給される偏向信号を
増幅する偏向増幅器の増幅率を変えることによって行う
ようにした荷電粒子ビーム描画装置において、矩形断面
の荷電粒子ビームをマーク部分などで走査し、この走査
に基づいて得られた信号を検出し、検出信号を微分処理
し、マーク位置や矩形ビームの断面形状などの検出を行
う際、前記信号検出時に成形偏向器用の偏向増幅器に供
給されるビームサイズに応じた信号に対してスケーリン
グ値の逆数を掛けるようにしたことを特徴としている。
【0012】また、本発明では、信号検出時に位置決め
偏向器用の偏向増幅器に供給されるステップ状の走査信
号のステップ時間間隔をスケーリング値に応じて変化さ
せ、あるいは、微分処理する過程で、信号の増幅回路の
増幅率をスケーリング値に応じて変化させるようにした
ことを特徴としている。
【0013】更に、本発明では、信号検出時に成形偏向
器用の偏向増幅器に供給されるビームサイズに応じた信
号に対してスケーリング値の逆数を掛けると共に、ビー
ムの走査方向に垂直な方向のビームサイズをスケーリン
グに応じて変化させたことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明は、矩形断面の荷電粒子ビームをマーク
部分などで走査し、この走査に基づいて得られた信号を
検出し、検出信号を微分処理し、マーク位置や矩形ビー
ムの断面形状などの検出を行う方法において、前記信号
検出時に成形偏向器用の偏向増幅器に供給されるビーム
サイズに応じた信号に対してスケーリング値の逆数を掛
けるようにした。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図2は本発明の方法を実施するための可変
面積型電子ビーム描画装置の一例を示している。1は電
子ビームEBを発生する電子銃であり、該電子銃1から
発生した電子ビームEBは、照明レンズ2を介して第1
成形アパーチャ3上に照射される。第1成形アパーチャ
の開口像は、成形レンズ4により、第2成形アパーチャ
6上に結像されるが、その結像の位置は、成形偏向器5
により変えることができる。第2成形アパーチャ6によ
り成形された像は、縮小レンズ7、対物レンズ8を経て
描画材料10上に照射される。描画材料10への照射位
置は、位置決め偏向器9により変えることができる。
【0016】11はコンピュータであり、コンピュータ
11はパターンデータメモリー12からのパターンデー
タをデータ転送回路13に転送する。データ転送回路1
3からのパターンデータは、ショット分割器14に供給
されてショット分割される。ショット分割器14からの
描画データに応じた信号は、DA変換器15を介して偏
向増幅器16、DA変換器17を介して偏向増幅器1
8、DA変換器19を介して電子銃1から発生した電子
ビームのブランキングを行うブランキング電極20を制
御するブランキングコントロール回路21に供給され
る。
【0017】偏向増幅器16の出力電圧は、成形偏向器
5に供給され、また、偏向増幅器18の出力電圧は、位
置決め偏向器9に供給される。なお、22,23は、そ
れぞれ偏向増幅器16,18の増幅率を変化させるため
の可変抵抗器であり、その抵抗値はコンピュータ11に
よって制御される。
【0018】更に、コンピュータ11は、材料のフィー
ルド毎の移動のために、材料10が載せられたステージ
24の駆動機構25を制御する。このステージ24の移
動量は、レーザ測長器26によって測定され、その測定
結果はコンピュータ11に供給される。材料10への電
子ビームEBの照射によって2次電子や反射電子が発生
するが、例えば、反射電子は一対の反射電子検出器27
によって検出される。反射電子検出器27の検出信号
は、加算器28によって加算された後、第1の微分回路
29、第2の微分回路30によって微分された後、ゲー
ト信号作成器31に供給される。このような構成の動作
を次に説明する。
【0019】まず、通常の描画動作について説明する。
パターンデータメモリ12に格納されたパターンデータ
は、逐次読み出され、データ転送回路13を経てショッ
ト分割器14に供給される。ショット分割器14で分割
されたデータに基づき、電子ビームの成形データはDA
変換器15を介して偏向増幅器16に供給され、そして
増幅器16によって増幅された信号が成形偏向器5に供
給される。また、描画パターンに応じた電子ビームの偏
向信号は、DA変換器17を介して偏向増幅器18に供
給され、そして増幅器18によって増幅された信号が位
置決め偏向器9に供給される。
【0020】この結果、各分割されたパターンデータに
基づき、成形偏向器5により電子ビームの断面が所望の
面積の矩形形状に成形され、その断面が矩形のビーム
が、位置決め偏向器9に供給される偏向信号に応じて順
々に材料上にショットされ、所望の形状のパターン描画
が行われる。なお、この時、ブランキングコントロール
回路21からブランキング電極20へのブランキング信
号により、材料10への電子ビームのショットに同期し
て電子ビームのブランキングが実行される。
【0021】また、電子ビームの偏向による描画動作
は、フィールド単位で行われ、特定のフィールド内の描
画が終了した後は、ステージ24が駆動機構25によっ
てフィールドの長さ分移動させられ、次のフィールドの
描画が行われる。このステージ24の移動量は、レーザ
測長器26によって測定され、その測定値はコンピュー
タ11に供給される。コンピュータ11は測定移動量に
基づき、駆動機構25を制御し、正確なステージ24の
移動を可能としている。
【0022】次にパターンのスケーリングを行う場合、
コンピュータ11からの制御により、偏向増幅器16の
可変抵抗器22の抵抗値と、偏向増幅器18の可変抵抗
器23の抵抗値とがそのスケーリングに応じて変化させ
られる。例えば、拡大スケーリングを行う場合には、偏
向増幅器22と23の増幅率が高くなるように制御さ
れ、逆に縮小スケーリングを行う場合には、偏向増幅器
22と23の増幅率が低くなるように制御される。
【0023】次に、上記した描画動作に先立って行われ
る装置のキャリブレーションの動作について説明する。
例えば、位置決め偏向器9用の偏向増幅器18の増幅率
の調整を行う場合、フィールドの一端にステージ24に
設けられた十字マークを位置させる。そしてマーク部分
に位置決め偏向器9によって電子ビームを偏向し、更に
その部分で電子ビームを走査してマークの位置の検出を
行う。マーク位置の検出は、良く知られているように、
マーク部分で電子ビームの走査を繰り返し行い、その結
果発生した反射電子を検出することによって行う。反射
電子は検出器27によって検出され、その検出信号は加
算器28により加算され、第1の微分回路29に供給さ
れる。
【0024】図3は検出信号波形を示しており、図3
(a)は加算された反射電子信号を示している。この信
号は、第1の微分回路29によって微分され、図3
(b)の信号が得られる。この図3(b)の信号は更に
第2の微分回路30によって微分され、図3(c)の信
号が得られる。図3(c)の信号はゲート信号発生器3
1に供給され、図3(d)の信号が得られる。ゲート信
号発生器31の出力信号はコンピュータ11に供給さ
れ、ゲート信号に基づいてマーク位置の検出が行われ
る。
【0025】フィールドの一端に位置されたマークの位
置を電子ビームの偏向によって確認した後、ステージ2
4はフィールド分移動させられる。この場合もその移動
量は、レーザ測長器26によって正確に制御される。こ
の結果、マークもフィールドの長さ分移動させられ、電
子ビームから見た場合、フィールドの他端にマークが位
置することになる。この状態で再びマーク部分に位置決
め偏向器9によって電子ビームを偏向し、更にその部分
で電子ビームを走査してマークの位置の検出を行う。
【0026】このようにして電子ビームの偏向によって
検出されたフィールドの一端と他端におけるマークの位
置情報から求められたフィールドの長さと、レーザ測長
器26によって制御されたステージ24の正確な移動量
とから、位置決め偏向器9に供給される偏向信号を増幅
する偏向増幅器18の増幅率の調整が行われる。この調
整により、電子ビームの偏向量が正確なものとなる。
【0027】さて、このような増幅器18の増幅率の調
整の際、スケーリングが行われていると、マーク検出の
際の電子ビームの走査幅が、偏向増幅器18から位置決
め偏向器9に供給される出力電圧の変化に伴って変化す
る。また、走査に用いている矩形電子ビームのサイズ
も、偏向増幅器16から成形偏向器5に供給される電圧
の変化に伴って変化する。例えば、縮小スケーリングを
行っている場合には、電子ビームの矩形サイズが小さく
なるため、反射電子検出の信号もそれに伴って小さくな
り、信号レベルが変化し、測定が困難となるか、測定精
度が悪化することは前に述べた。
【0028】このため、本実施例では、スケーリングを
かけた場合、キャリブレーションに使用する電子ビーム
の矩形サイズデータ(偏向増幅器16に供給される信
号)として、スケーリングをかけないときに使用する電
子ビームのサイズに、スケーリング値の逆数をかけたビ
ームサイズのデータを使用することにしている。図4に
スケーリングをかけ、キャリブレーションのためにマー
ク検出を行うための処理のフローチャートを示してい
る。
【0029】最初に、コンピュータ11に、スケーリン
グ値Sとマーク検出のための電子ビームのサイズX2
2がセットされる。次に、コンピュータ11は与えら
れたスケーリング値に基づいて、偏向増幅器16,18
の可変抵抗器22,23を制御する。最後に、データ転
送回路13、ショット分割器14を介して偏向増幅器1
6に供給されるマーク検出用ビームサイズデータとし
て、X2/S,Y2/Sをセットする。この結果、ビーム
サイズデータX2/S,Y2/Sは、偏向増幅器16を通
過する際に、スケーリング値Sに応じて増幅率が制御さ
れているので、成形偏向器5に供給される信号は、スケ
ーリング値S成分がキャンセルされ、スケーリングをか
けない状態におけるビームサイズ信号X2,Y2となる。
このようなセットの後、マーク検出動作が実行される。
【0030】例えば、4μmのビームサイズに対して
0.8の縮小スケーリングをかけた場合、そのままでは
偏向増幅器16を通過することによって3.2μmの信
号となってしまうが、事前に4μm/0.8のデータを
作成し、偏向増幅器16に供給するようにしたので、実
際上は4μmに応じた信号が成形偏向器5に供給され
る。その結果、反射電子検出器27に検出される信号の
レベルは、スケーリングに無関係に常に一定とすること
ができる。従って、測定が困難となるようなこともな
く、また、マーク検出の精度も安定に維持することがで
きる。
【0031】さて、スケーリングをかけることにより、
マーク検出の際、マークに対する電子ビームの走査速度
が変化し、マーク検出信号を微分すると微分後の信号レ
ベルが変化することは前に述べた。この問題を解決する
実施例を図5に示す。この図でマーク走査信号発生器3
2は基準クロック発生器33からのクロック信号によっ
てステップ状のマーク走査信号を発生する。この走査信
号はDA変換器17、偏向増幅器18を介して位置決め
偏向器9に供給される。すなわち、クロック信号発生タ
イミングにより電子ビームの走査速度が決定される。基
準クロック発生器33のクロック信号は、クロック信号
変調回路34によってクロック時間に変調が加えられ
る。クロック信号変調回路34はコンピュータ11によ
って制御されており、クロックの時間間隔はスケーリン
グの値に応じて変化させられる。なお、このマーク走査
信号発生器32、クロック発生器33、クロック信号変
調回路34は、図2の実施例においては、コンピュータ
11の中に含めても良く、また、データ転送回路12の
中に含めても良い。更には、これらの回路を独立して設
けてもよい。
【0032】上記構成の動作を図6のフローチャートを
参考にして説明する。まず、コンピュータ11にスケー
リング値Sと電子ビームの走査速度vとが設定される。
その後スケーリングがかけられ、偏向増幅器16,18
の可変抵抗器22,23がスケーリング値Sに応じて調
整される。クロック信号発生器33からのクロック信号
の間隔は電子ビームの走査速度vに対応したものであ
り、このクロック信号はクロック信号変調回路34に供
給される。クロック信号変調回路34は、コンピュータ
11からの制御により、スケーリング値Sに応じた信号
に基づき、クロック信号発生器33からのクロック信号
に対して、v/Sに応じた信号間隔となるように変調を
かける。この変調されたクロック信号に応じてマーク走
査信号発生器32は電子ビームの走査信号を発生する。
【0033】マーク走査信号発生器32からの走査信号
は、DA変換器17を介して偏向増幅器18に供給され
るが、この信号はステップ状に電子ビームを走査する信
号となる。この偏向増幅器18に供給される走査信号の
速度は、前記したようにv/Sである。この速度の信号
が偏向増幅器18で増幅される過程で、スケーリング値
Sによる変換を受けることになる。すなわち、偏向増幅
器18を通過させることでv/Sの速度の信号の走査速
度は、(v/S)×Sとなり、位置決め偏向器9に供給
される走査信号のマークから見た走査速度は、vとな
る。この結果、マーク検出時の電子ビームの走査速度
は、スケーリングの値によらず常に一定となり、反射電
子検出信号を微分処理などしても、信号レベルに変化は
なくなり、マーク検出の精度を著しく向上させることが
できる。
【0034】マーク検出信号の微分処理により信号レベ
ルをスケーリングの値によらず常に一定とするため、図
5の実施例ではマーク走査信号発生器32からのマーク
走査信号の走査速度に予めスケーリングの値に応じた変
調を加えるようにしたが、このような方式以外にも、微
分信号のレベルを一定とすることができる。例えば、図
2の実施例において、コンピュータ11から第1の微分
回路29や第2の微分回路30の中に含まれている増幅
回路の増幅率を変化させても良い。すなわち、スケーリ
ング値によってマークに対する走査速度が変わることに
より、微分信号レベルがどの程度変化するかを予め調べ
ておき、設定されたスケーリング値に応じて微分回路内
の増幅回路の増幅率を変化させ、微分信号レベルがスケ
ーリング値によらず一定とする。なお、微分信号レベル
を一定とするため、第1の微分回路29や第2の微分回
路30の内部の増幅回路の増幅率を変化させても良く、
また、加算回路28やその他検出信号の増幅回路を制御
しても良い。
【0035】更に、上記したマーク検出信号の処理過程
でスケーリング値に応じて信号強度の調整を行う方式以
外に、マーク検出の際に用いる矩形ビームの形状をスケ
ーリング値に応じて変化させる方式を用いても良い。こ
の方式を図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0036】まず、スケーリング値Sと、スケーリング
値がSの場合のビームサイズの変更比Bsと、マーク検
出時のビームサイズX2,Y2とが設定される。次に、ス
ケーリングがかけられマーク検出動作が開始される。こ
の時、X方向の走査を行う場合のビームサイズはX2
2とされ、Y2=Bs×Y2とされる。従って、拡大ス
ケーリングの時、すなわち、ビーム走査速度が速くなる
ときには、その分微分信号レベルが高くなるので、Y方
向のビームサイズは狭くされる。一方、縮小スケーリン
グの時、すなわち、ビーム走査速度が遅くなるときに
は、その分微分信号レベルが低くなるので、Y方向のビ
ームサイズは広くされる。このように、ビームサイズの
変更を行った上で、図8のように十字マークMに対して
BxのようにEBの走査が行われる。
【0037】次に、図8の十字マークMに対して、By
のようにY方向への電子ビームの走査を行う場合、ビー
ムサイズはX2=Bs×X2とされ、Y2=Y2とされる。
従って、拡大スケーリングの時、すなわち、ビーム走査
速度が速くなるときには、その分微分信号レベルが高く
なるので、X方向のビームサイズは狭くされる。一方、
縮小スケーリングの時、すなわち、ビーム走査速度が遅
くなるときには、その分微分信号レベルが低くなるの
で、X方向のビームサイズは広くされる。
【0038】なお、このマーク走査時には、説明を簡単
にするために、スケーリングによる微分信号レベルの変
化をキャンセルする方法についてのみ触れた。実際に
は、図4のフローチャートで説明したように、スケーリ
ングによるビームサイズの変化をキャンセルするため
に、成形偏向器5用の偏向増幅器16に供給されるビー
ムサイズに応じた信号に対してスケーリング値の逆数を
かけることは必要である。
【0039】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこの実施例に限定されない。例えば、可変面積型の電
子ビーム描画装置を例に説明したが、イオンビーム描画
装置にも本発明を用いることができる。また、マーク検
出の場合について詳述したが、ナイフエッジを設け、ナ
イフエッジの開口を通ったビームをファラデーカップに
より検出し、ビームの形状などを測定する場合にも適用
することができる。更に、反射電子を検出するようにし
たが、反射電子以外に電子ビームの照射によって発生す
る、例えば、2次電子を検出しても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、矩形断
面の荷電粒子ビームをマーク部分などで走査し、この走
査に基づいて得られた信号を検出し、検出信号を微分処
理し、マーク位置や矩形ビームの断面形状などの検出を
行う方法において、前記信号検出時に成形偏向器用の偏
向増幅器に供給されるビームサイズに応じた信号に対し
てスケーリング値の逆数を掛けるようにした。その結
果、検出信号のレベルは、スケーリングに無関係に常に
一定とすることができる。従って、測定が困難となるよ
うなこともなく、また、マーク検出などの精度も安定に
維持することができ、結果として描画精度を向上させる
ことができる。
【0041】また、信号検出時に位置決め偏向器用の偏
向増幅器に供給されるステップ状の走査信号のステップ
時間間隔をスケーリング値に応じて変化させ、あるい
は、微分処理する過程で、信号の増幅回路の増幅率をス
ケーリング値に応じて変化させるようにしたので、マー
ク検出などの時の走査速度は、スケーリングの値によら
ず常に一定となり、反射電子検出信号を微分処理などし
ても、信号レベルに変化はなくなり、マーク検出などの
精度を著しく向上させることができる。
【0042】更に、信号検出時に成形偏向器用の偏向増
幅器に供給されるビームサイズに応じた信号に対してス
ケーリング値の逆数を掛けると共に、ビームの走査方向
に垂直な方向のビームサイズをスケーリングに応じて変
化させたので、マーク検出などの時の走査速度は、スケ
ーリングの値によらず常に一定となり、反射電子検出信
号を微分処理などしても、信号レベルに変化はなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】マーク位置検出の際のビームの偏向幅とスケー
リングとの関係を説明するための図である。
【図2】本発明を実施するための電子ビーム描画システ
ムの一例を示す図である。
【図3】マーク検出信号波形を示す図である。
【図4】本発明の一実施例のフローチャートを示す図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を実施するための構成の要
部を示す図である。
【図6】図5の実施例の動作のフローチャートを示す図
である。
【図7】本発明の他の実施例の動作のフローチャートを
示す図である。
【図8】図7の実施例におけるマーク走査の様子を示す
図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 照明レンズ 3,6 成形アパーチャ 4 成形レンズ 5,9 偏向器 7 縮小レンズ 8 対物レンズ 10 材料 11 コンピュータ 12 メモリ 13 データ転送回路 14 ショット分割器 15,17,19 DA変換器 16,18 偏向増幅器 20 ブランキング電極 21 ブランキングコントロール回路 22,23 可変増幅器 24 ステージ 25 駆動機構 26 レーザ測長器 27 反射電子検出器 28 加算器 29,30 微分回路 31 ゲート信号作成器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアパーチャの開口像を成形偏向器
    によって偏向して第2のアパーチャ上に結像し、第2の
    アパーチャの開口を透過した矩形断面の荷電粒子ビーム
    を位置決め偏向器によって偏向して被描画材料上の所望
    位置に投射すると共に、スケーリングを成形偏向器に供
    給される偏向信号を増幅する偏向増幅器と位置決め偏向
    器に供給される偏向信号を増幅する偏向増幅器の増幅率
    を変えることによって行うようにした荷電粒子ビーム描
    画装置において、矩形断面の荷電粒子ビームをマーク部
    分などで走査し、この走査に基づいて得られた信号を検
    出し、検出信号を微分処理し、マーク位置や矩形ビーム
    の断面形状などの検出を行う際、前記信号検出時に成形
    偏向器用の偏向増幅器に供給されるビームサイズに応じ
    た信号に対してスケーリング値の逆数を掛けるようにし
    たことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置における信
    号検出方法。
  2. 【請求項2】 ビームの走査方向に垂直な方向のビーム
    サイズをスケーリングに応じて変化させたことを特徴と
    する請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置における信
    号検出方法。
  3. 【請求項3】 第1のアパーチャの開口像を成形偏向器
    によって偏向して第2のアパーチャ上に結像し、第2の
    アパーチャの開口を透過した矩形断面の荷電粒子ビーム
    を位置決め偏向器によって偏向して被描画材料上の所望
    位置に投射すると共に、スケーリングを成形偏向器に供
    給される偏向信号を増幅する偏向増幅器と位置決め偏向
    器に供給される偏向信号を増幅する偏向増幅器の増幅率
    を変えることによって行うようにした荷電粒子ビーム描
    画装置において、矩形断面の荷電粒子ビームをマーク部
    分などで走査し、この走査に基づいて得られた信号を検
    出し、検出信号を微分処理し、マーク位置や矩形ビーム
    の断面形状などの検出を行う際、前記信号検出時に位置
    決め偏向器用の偏向増幅器に供給されるステップ状の走
    査信号のステップ時間間隔をスケーリング値に応じて変
    化させるようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム描
    画装置における信号検出方法。
  4. 【請求項4】 第1のアパーチャの開口像を成形偏向器
    によって偏向して第2のアパーチャ上に結像し、第2の
    アパーチャの開口を透過した矩形断面の荷電粒子ビーム
    を位置決め偏向器によって偏向して被描画材料上の所望
    位置に投射すると共に、スケーリングを成形偏向器に供
    給される偏向信号を増幅する偏向増幅器と位置決め偏向
    器に供給される偏向信号を増幅する偏向増幅器の増幅率
    を変えることによって行うようにした荷電粒子ビーム描
    画装置において、矩形断面の荷電粒子ビームをマーク部
    分などで走査し、この走査に基づいて得られた信号を検
    出し、検出信号を微分処理し、マーク位置や矩形ビーム
    の断面形状などの検出を行う際、微分処理する過程で、
    信号の増幅回路の増幅率をスケーリング値に応じて変化
    させるようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画
    装置における信号検出方法。
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WO2004085959A1 (ja) * 2003-03-27 2004-10-07 Advantest Corporation 試料観察装置、エッジ位置算出装置、及びプログラム

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JPWO2004085959A1 (ja) * 2003-03-27 2006-06-29 株式会社アドバンテスト 試料観察装置、エッジ位置算出装置、及びプログラム
JP4536004B2 (ja) * 2003-03-27 2010-09-01 株式会社アドバンテスト 試料観察装置、エッジ位置算出装置、及びプログラム

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