JPH0727357U - 自動車用シートのヘッドレスト - Google Patents

自動車用シートのヘッドレスト

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JPH0727357U
JPH0727357U JP5865993U JP5865993U JPH0727357U JP H0727357 U JPH0727357 U JP H0727357U JP 5865993 U JP5865993 U JP 5865993U JP 5865993 U JP5865993 U JP 5865993U JP H0727357 U JPH0727357 U JP H0727357U
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JP5865993U
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芳美 榎
茂樹 我田
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体発泡成形法によるヘッドレストの製造工
程においてフォームが外部に漏れ出すことのないように
する。 【構成】 パッド材3と、このパッド材3の表面を被覆
する表皮4と、パッド材3の内部に埋設される芯材2
と、この芯材2に固定された車幅方向一対のポール23
とが、このポール23を外部に突設させた状態でキャビ
ティが形成された下型K2とキャビティを閉止する上型
K1とからなる金型K内で一体に発泡成形されてなるヘ
ッドレスト1であって、芯材2には内部に中空部が備え
られているとともに外部と流通可能な開口部5が形成さ
れ、この芯材2の上面部には中空部に連通するスリット
22aが形成され、表皮4の上記スリット22aに対応
した部分に切れ目42が形成され、表皮4の切れ目部分
の互いに対向した下面部に一対のL型部材61がその背
面部を互いに当接させるようにして付設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、芯材と表皮とがパッド材を構成する発泡性合成樹脂によって一体に 発泡されて形成されている自動車用シートのヘッドレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すような自動車用のヘッドレストが知られている。なお、図9 においては、ヘッドレスト10は二点鎖線で示す金型内に装着された状態を示し ており、従って、シートバックに装着される状態に対して倒立した状態になって いる。この図に示すように、ヘッドレスト10は、骨格としての芯材2と、この 芯材2の周りに形成されたパッド材3と、このパッド材の表面を被覆する表皮4 0とから構成されている。
【0003】 上記芯材2は、平板をU字形状に折り曲げた直方体状の芯本体21と、この芯 本体21の図9における上面部が互いに対向するように折り曲げられたプレート 部22とから構成されている。また、上記芯本体21の外面部には車幅方向一対 のポール23が溶接によって一体に取り付けられている。このポール23は、ヘ ッドレスト10を図外のシートバックに結合するためのものである。
【0004】 このような芯材20が埋設されたヘッドレスト10は、通常発泡性合成樹脂を 原料として用いた一体発泡成形法によって製造される。すなわち蓋体としての上 型K1と、ヘッドレスト10の外形に相当するキャビティが形成された下型K2 とからなる金型Kの下型K2のキャビティ内に、まず芯材2が内装された表皮4 0が装填され、その後、発泡性合成樹脂が表皮40の内部に供給され、キャビテ ィが上型K1によって閉止された後、加熱による発泡処理を行ってフォームを形 成させることによりヘッドレスト10が製造されるのである。
【0005】 なお、上記表皮40の図9に示す上面部には切れ目42が形成されており、こ の切れ目42からパッド材30を構成しているフォームの原料となる発泡性合成 樹脂および発泡剤(発泡性合成樹脂等)が表皮40内に装填されるようになって いる。そして、上記切れ目42を閉止するために表皮40と同じ材質で形成され た重ね合わせ片41が、切れ目42部分の表皮40の一方に取り付けられており 、この重ね合わせ片41を切れ目42部分の表皮40の他方に重ね合わせるよう になっている。
【0006】 また、図9および同図の円内の部分拡大図である図10に示すように、上記表 皮40に切り込まれた切れ目42と、芯本体21に付設されたプレート部22と の間に若干の隙間が形成されるように金型K内でセッティングされ、この隙間部 分にもフォームが充填されるようになっている。
【0007】 従って、発泡処理時に重ね合わせ片41の裏面と、それに対応した表皮40の 表面との間に膨張しつつあるフォームが進入し、その後固化して重ね合わせ片4 1を表皮40に固定することが可能になる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記のようなヘッドレスト10においては、発泡処理時 に膨張して表皮40の切れ目42に到達したフォームは、この切れ目42から重 ね合わせ片41と表皮40との隙間を通って外部に漏れ出し、この漏れだしたフ ォームで漏出し片31が形成され、この漏出し片31は表皮40の表面に付着し た状態で固まってしまう。
【0009】 そして、このような漏出し片31が形成されると、ヘッドレスト10の外観が 非常に見苦しく汚いものになるというという問題点を有していた。そこで、この ようなフォームの漏れ出しを防止するために重ね合わせ片41の裏面と表皮40 のそれに対応した部分に雌雄のいわゆるマジックテープを縫着し、これらのマジ ックテープによる係止で隙間を閉止することが行われることもあるが、マジック テープの縫着操作によって工数が増加し、製造コストが上昇するという新たな問 題点が発生する。
【0010】 また、上記のような重ね合わせ片41が表皮40に付設されると、表皮40の 表面に段差が形成され、面一ではなくなるため、この点からもヘッドレストが見 苦しいものになるという不都合が存在した。
【0011】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、一体発 泡成形法によるヘッドレストの製造工程において、膨張しつつあるフォームが確 実に外部に漏れ出すことがなく、その結果外観を美麗なものにすることができる 自動車用シートのヘッドレストを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の自動車用シートのヘッドレストは、発泡性合成樹脂の 発泡によって形成されるパッド材と、このパッド材の表面を被覆する表皮と、上 記パッド材の内部に埋設される芯材と、この芯材に固定された車幅方向一対のポ ールとが、このポールを外部に突設させた状態でキャビティが形成された下型と 上記キャビティを閉止する上型とからなる金型内で一体に発泡成形されてなる自 動車用シートのヘッドレストにおいて、上記芯材には内部に中空部が備えられて いるとともに外部と流通可能な開口部が形成され、この芯材の上面部には上記中 空部に連通するスリットが形成され、表皮の上記スリットに対応した部分に切れ 目が形成され、表皮の切れ目部分の互いに対向した下面部に一対のL型部材がそ の背面部を互いに当接させるようにして付設されていることを特徴とするもので ある。
【0013】 本考案の請求項2記載の自動車用シートのヘッドレストは、請求項1記載の自 動車用シートのヘッドレストにおいて、上記一対のL型部材の足部に互いに対向 した貫通孔が穿設されていることを特徴とするものである。
【0014】 本考案の請求項3記載の自動車用シートのヘッドレストは、請求項1記載の自 動車用シートのヘッドレストにおいて、上記一対のL型部材の足部のそれぞれに 外方に向かって突出した爪部が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
上記請求項1記載の自動車用シートのヘッドレストによれば、ヘッドレストの 一体発泡成形による製造工程において、倒立状態で芯材の内装されている表皮が 下型に装着された状態で、表皮に切り込まれた切れ目を押し広げることによって 樹脂装填口を形成させ、この樹脂装填口から芯材のスリット、中空部および開口 部を介して部発泡性合成樹脂を表皮の内部に装填することができる。
【0016】 そして、上記発泡性合成樹脂の表皮内部への装填後、表皮の切れ目部分に付設 されている一対のL型部材の背面部を合わせるようにし、その足部を上記スリッ トに嵌合させ、外部に突出しているポールを把持して芯材を上方に引き上げるこ とによって表皮の切れ目をL型部材で閉止状態にすることができる。
【0017】 このようにL型部材の上面部で表皮の切れ目を閉止してから、上型を下型に装 着すると、上記切れ目はL型部材の翼部介して上型の下面部と芯材の上面部とに 挟持された状態になる。従って、この状態で発泡性合成樹脂の加熱等による発泡 処理を行えば、形成されたフォームが上記挟持状態の切れ目から外部に漏出する ことが確実に防止される。しかも従来のようにフォームの漏出を防止するために 切れ目部分が表皮の二重構造にはなっていないため、表面の段差が解消し、上記 漏出がないこととも相俟ってヘッドレストの表面仕上がり状態が美麗になる。
【0018】 また、上記L型部材を熱可塑性の合成樹脂で形成させれば、縫製によって容易 に表皮にL型部材を取り付けることが可能になる。
【0019】 上記請求項2記載の自動車用シートのヘッドレストによれば、L型部材の足部 に貫通孔が穿設されているため、発泡処理時に形成されたフォームが上記貫通孔 に流入し、この流入したフォームが固化した状態で抜け止めの機能を発揮し、T 型部材は他の固定手段を用いることなく、確実にパッド材に固定された状態にな る。
【0020】 上記請求項3記載の自動車用シートのヘッドレストによれば、L型部材の足部 の先端部に左右一対の外方に向かって突出した爪部が突設されているため、発泡 処理時に形成されたフォームによってパッド材内に上記爪部が埋設され、この爪 部がフォームが固化した状態で抜け止めの機能を発揮し、T型部材は他の固定手 段を用いることなく、確実にパッド材に固定された状態になる。
【0021】
【実施例】
図1は、本考案の自動車用シートのヘッドレストの一例を示す倒立状態の一部 切欠き斜視図であり、表皮の切れ目が押し広げられた状態を描いている。なお、 二点鎖線で製造時に用いられる一体発泡の金型を表している。また、図5は図1 のA−A線断面図である。これらの図に示すように、本考案に係るヘッドレスト 1は、中心部の骨組みをなす芯材2と、この芯材2の周りに形成された発泡性合 成樹脂のフォームからなるパッド材3と、このパッド材3の表面を被覆する表皮 4とから構成されている。
【0022】 上記芯材2は、平板をU字形状に折り曲げた芯本体21と、この芯本体21の 図1における上部に互いに対向するように突設されたプレート部22と、上記芯 本体21の外側面部に外方に突出するように溶接された車幅方向一対のポール2 3とから構成されている。このような芯材2の両側面には開口部5が形成されて いる。
【0023】 そして、上記ヘッドレスト1は、発泡性合成樹脂を金型K内で発泡させるいわ ゆる一体発泡成形法によって製造されている。具体的には、ヘッドレスト1の立 体形状に相当するキャビティが形成された下型K2内に、ポール23を外部に突 出させる状態で予め芯材2が内装された表皮4を装填し、この表皮4内に発泡性 合成樹脂と有機性の発泡剤(発泡性合成樹脂等)とを装填し、その後上型K1で 上記表皮4が嵌め込まれた下型K2のキャビティを閉止し、この状態の金型Kを 均熱炉等の加熱手段に装入して加熱発泡処理を行い、この発泡処理で形成された フォームでパッド材3を形成させるとともに、芯材2とパッド材3と表皮4とを 一体化させてヘッドレスト1が得られる。
【0024】 そして、芯材2を内装した表皮4が下型K2のキャビティ内に装填された状態 で、表皮4内に上記発泡性合成樹脂等を装入するために、表皮4の上面部に切れ 目42が切り込まれている。そして、この切れ目42を押し広げることによって 発泡性合成樹脂を装填するための樹脂装填口が形成されるようになっている。
【0025】 従って、上記樹脂装填口から装入された発泡性合成樹脂等は、芯材2のスリッ ト22aを介して一旦芯材2の内部に導入され、その後芯材2の両側部に形成さ れた開口部5を介して表皮4の内部に供給されるようになっている。
【0026】 そして本考案においては、上記芯材2に形成されたスリット22aに、一対の L型部材61の背面部が互いに当接されて形成されたT型部材6が嵌め込まれる ようになっている。図2は、芯材2のスリット22aに嵌合される第一の例のT 型部材6を示す斜視図である。この図に示すように、上記T型部材6は、下方に 延びる足部63と、この足部63の上部で直角に折れ曲がった翼部62とからな る一対のL型部材61によって構成されているのである。これらの一対のL型部 材61の背面部が互いに当接されてT型部材6が形成されている。このような一 対のL型部材61の足部63が重ね合わされてT型部材6の足部63′が形成さ れている。この足部63′の厚みは上記スリット22aにちょうど嵌合される厚 みに寸法設定されている。
【0027】 このようなT型部材6の構成要素である一対のL型部材61は、本実施例にお いては合成樹脂で形成されている。そして、図3に示すように、表皮4の切れ目 42部分の下面部に互いに背面部を対向させた状態でその翼部62が縫製され、 この縫製によって表皮に縫着部7が形成された状態でL型部材61は表皮4に取 り付けられている。なお、本考案は、L型部材61が縫製によって表皮4に縫着 されることに限定されるものではなく、リベット止め等の他の手段によって取り 付けてられてもよい。
【0028】 そして、図4に示す上型K1の開放状態において、上記T型部材6の足部63 ′をスリット22aに嵌め込むことによってT型部材6は芯材2に装着された状 態になる。そして、図5に示すように、表皮4に内装された芯材2のポール23 を上方に引き上げて芯材2を上昇させれば、芯材2のプレート部22と上部の表 皮4との間にT型部材6の翼部62が挟持された状態になり、左右の表皮4の間 に形成されている切れ目42は上記翼部62によって閉止された状態になる。
【0029】 上記発泡性合成樹脂としては、ウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプ ロピレン系樹脂等が適用され、これらに有機系の所定の発泡剤が添加されたもの がパッド材3を形成しているフォームの原料として使用される。そして、これら の原料が装填された金型は、所定の均熱炉に装入されて加熱による発泡処理が施 され、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォームまたはポリプロピレンフォーム 等からなるパッド材3が形成される。また、上記L型部材61については通常の 熱可塑性合成樹脂が適用されている。
【0030】 図6は、図1に示す芯材2のスリット22aに嵌合される第二の例のT型部材 6aを示す斜視図である。この例のT型部材6aが翼部62と足部63aとから なる左右一対のL型部材61aから構成されることについては先の第一の例のT 型部材6と同じである。そして、この例の場合、左右一対のL型部材61aの足 部63aに、長手方向に亘って互いに対応した状態で複数の貫通孔64が穿設さ れている。
【0031】 従って、左右のL型部材61aの足部63aの背面部が互いに当接されてT型 部材6aが形成された状態においては、T型部材6aの足部63a′には貫通孔 64が形成された状態になっている。このT型部材6aについても、上記第一の 例と同様に、足部63a′が芯材2の上部に形成されたスリット22aに嵌合さ れる。
【0032】 図7は、図1および図5に示す芯材2のスリット22aに嵌合される第三の例 のT型部材6bを示す斜視図である。この例のT型部材6bについても、翼部6 2と足部63bとからなる左右一対のL型部材61bによって構成されているこ とについては上記第一の例のT型部材6と同じである。そして、この例の場合は 、左右一対の足部63bの下端部にそれぞれ外方に突出した爪部65が突設され ている。
【0033】 そして、左右一対のL型部材61bの背面部が互いに当接されてT型部材6b が形成され、このT型部材6bの足部63b′が芯材2のスリット22aに嵌合 されることについては第一の例のT型部材6と同じである。
【0034】 以上、本実施例においては、第一〜第三の例のT型部材6,6a,6bはいず れも一対のL型部材61,61a,61bを合体させることによって形成されて いるが、本考案は、T型部材を一対のL型部材を合体させて形成させることに限 定されるものではなく、当初から一体のT型部材を採用してもよいのはいうまで もない。
【0035】 本考案の自動車用のヘッドレストは、以上のように構成されているので、下型 K2内に芯材2の内装された表皮4を装着した後、図4に示すように、表皮4に 縫着されている左右一対のL型部材61の隙間から芯材2内に発泡性合成樹脂等 を装填し、その後ポール23を把持して上方に引上げることによって、両L型部 材61の足部63を芯材2のプレート部22に形成されたスリット22aに嵌合 させ、上型K1を閉止してから図略の係止手段によってポール23を上型K1に 固定することによって、図5に示すように、切れ目42は表皮4に縫着されてい る両L型部材61からなるT型部材6によって閉止された状態になる。
【0036】 この状態で、上型K1が開かないように図略の別の係止手段によって係止し、 加熱等による発泡性合成樹脂の発泡処理を施せば、表皮4内で生成したフォーム は成長し、表皮4内に充満していわゆる表皮一体発泡が行われ、金型K内に芯材 2とこの芯材2の周りに形成されるパッド材3とこのパッド材3を被覆した表皮 4とからなるヘッドレスト1が得られる。
【0037】 そして、上記の発泡性合成樹脂のフォーム形成過程において、表皮4に縫着さ れた一対のL型部材61の閉止効果によって、フォームが切れ目42から外部に 漏出するのが有効に抑止されるため、従来のように(図10)フォームが漏れ出 して表皮4の表面にフォームの漏出し片31が形成されることはなく、外面が美 麗になる。また、切れ目42部分は従来のような重ね合わせ片41による二重構 造にはなっておらず、面一状態であるため、この面からも外観は美麗なものにな っている。
【0038】 図8は、T型部材が装着された状態を示す部分拡大断面図であり、(イ)は第 二の例のT型部材、(ロ)は第三の例のT型部材の場合を示している。まず同図 の(イ)に示すように、第二の例のT型部材6aにはその足部63a′に貫通孔 64が穿設されているため、発泡性合成樹脂の発泡処理が行われたときに、フォ ームは上記貫通孔64に入り込んでパッド材3の他の部分と一体化し、この貫通 孔64に流入したフォームが固化した状態で抜け止めの効果を発揮し、T型部材 6aは他の固定手段を用いることなく、確実にパッド材3に固定された状態にな り好都合である。
【0039】 また、同図の(ロ)に示すように、第三の例のT型部材6bには、その下端部 に爪部65が突設されているため、発泡処理時に形成されたフォームによってパ ッド材3内に上記爪部65が埋設され、この爪部65がフォームが固化した状態 で抜け止めの機能を発揮し、T型部材6bは他の固定手段を用いることなく、確 実にパッド材に固定された状態になり好都合である。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の自動車用シートのヘッドレストは、パッド材の内 部に埋設される芯材には内部に中空部が備えられているとともに外部と流通可能 な開口部が形成され、この芯材の上面部には上記中空部に連通するスリットが形 成され、表皮の上記スリットに対応した部分に切れ目が形成され、表皮の切れ目 部分の互いに対向した下面部に一対のL型部材がその背面部を互いに当接させる ようにして付設されてなるものである。
【0041】 従って、ヘッドレストの一体発泡成形による製造工程において、倒立状態で芯 材の内装されている表皮が下型に装着された状態で、表皮に切り込まれた切れ目 を押し広げることによって樹脂装填口を形成させ、この樹脂装填口から芯材のス リット、中空部および開口部を介して部発泡性合成樹脂を表皮の内部に装填する ことができる。
【0042】 そして、上記発泡性合成樹脂の表皮内部への装填後、表皮の切れ目部分に付設 されている一対のL型部材の背面部を合わせるようにし、その足部を上記スリッ トに嵌合させ、外部に突出しているポールを把持して芯材を上方に引き上げるこ とによって表皮の切れ目をL型部材の上面部で閉止状態にすることができる。
【0043】 このようにL型部材の上面部で表皮の切れ目を閉止してから、上型を下型に装 着すると、上記切れ目はL型部材の翼部介して上型の下面部と芯材の上面部とに 挟持された状態になる。従って、この状態で発泡性合成樹脂の加熱等による発泡 処理を行えば、形成されたフォームが上記挟持状態の切れ目から外部に漏出する ことが確実に防止される。しかも従来のようにフォームの漏出を防止するために 切れ目部分が表皮の二重構造にはなっていないため、表面の段差が解消し、上記 漏出がないこととも相俟ってヘッドレストの表面仕上がり状態が美麗になる。
【0044】 また、上記L型部材を熱可塑性の合成樹脂で形成させれば、縫製によって容易 に表皮にL型部材を取り付けることが可能になる。
【0045】 さらに、L型部材の足部に貫通孔を穿設すれば、発泡処理時に形成されたフォ ームが上記貫通孔に流入し、この流入したフォームが固化した状態で抜け止めの 機能を発揮し、T型部材は他の固定手段を用いることなく、確実にパッド材に固 定された状態になり好都合である。
【0046】 また、上記のように貫通孔を穿設する代わりに、L型部材の足部の先端部に左 右一対の外方に向かって突出した爪部を突設すれば、発泡処理時に形成されたフ ォームによってパッド材の中に上記爪部が埋設され、この爪部はフォームが固化 した状態で抜け止めの機能を発揮し、T型部材は他の固定手段を用いることなく 、確実にパッド材に固定された状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動車用シートのヘッドレストの一例
を示す一部切欠き斜視図であり、二点鎖線で描いた金型
内に装填された状態を描いている。
【図2】芯材のスリットに嵌合される第一の例のL型部
材を示す斜視図である。
【図3】図2の第一の例のL型部材が表皮に縫着されて
いる状態を示す一部切欠き斜視図である。
【図4】図1のA−A線断面図であり、上型が開放され
た状態を示している。
【図5】図1のA−A線断面図であり、上型が閉止され
た状態を示している。
【図6】芯材のスリットに嵌合される第二の例のL型部
材を示す斜視図である。
【図7】芯材のスリットに嵌合される第三の例のL型部
材を示す斜視図である。
【図8】L型部材が装着された状態を示す部分拡大断面
図であり、(イ)は第二の例のL型部材の場合、(ロ)
は第三の例のL型部材の場合を示している。
【図9】従来の自動車用シートのヘッドレストを例示す
る断面図であり、ヘッドレストが金型に装着されている
状態を示している。
【図10】図9の一点鎖線で示す円内の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドレスト 2 芯材 21 芯本体 22 プレート部 22a スリット 23 ポール 3 パッド材 4 表皮 41 重ね合わせ片 42 切れ目 5 開口部 K 金型 K1 上型 K2 下型

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡性合成樹脂の発泡によって形成され
    るパッド材と、このパッド材の表面を被覆する表皮と、
    上記パッド材の内部に埋設される芯材と、この芯材に固
    定された車幅方向一対のポールとが、このポールを外部
    に突設させた状態でキャビティが形成された下型と上記
    キャビティを閉止する上型とからなる金型内で一体に発
    泡成形されてなる自動車用シートのヘッドレストにおい
    て、上記芯材には内部に中空部が備えられているととも
    に外部と流通可能な開口部が形成され、この芯材の上面
    部には上記中空部に連通するスリットが形成され、表皮
    の上記スリットに対応した部分に切れ目が形成され、表
    皮の切れ目部分の互いに対向した下面部に一対のL型部
    材がその背面部を互いに当接させるようにして付設され
    ていることを特徴とする請求項1記載の自動車用シート
    のヘッドレスト。
  2. 【請求項2】 上記一対のL型部材の足部に互いに対向
    した貫通孔が穿設されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動車用シートのヘッドレスト。
  3. 【請求項3】 上記一対のL型部材の足部のそれぞれに
    外方に向かって突出した爪部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の自動車用シートのヘッドレス
    ト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486387B1 (ko) * 2002-01-15 2005-04-29 주식회사 우보테크 발포성 재료의 발포장치

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