JPH07274968A - 組織因子経路阻害剤の製造法 - Google Patents

組織因子経路阻害剤の製造法

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JPH07274968A
JPH07274968A JP5040210A JP4021093A JPH07274968A JP H07274968 A JPH07274968 A JP H07274968A JP 5040210 A JP5040210 A JP 5040210A JP 4021093 A JP4021093 A JP 4021093A JP H07274968 A JPH07274968 A JP H07274968A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大腸菌の培養による組織因子経路阻害剤の産
生において、組織因子誘導凝固の抑制活性が大きくかつ
均質性の高い組織因子経路阻害剤を高い発現レベルで製
造する方法を提供する。 【構成】 宿主としての大腸菌において組織因子経路阻
害剤(TFPI)の非グリコシル化体の発現を行い、そ
の蛋白質の試験管内リフォールド処理により高度に活性
なTFPIを得、その際大腸菌細胞から単離された細胞
封入体を(1)細胞封入体をサルファイトリシスに付し
てTFPI−S−スルフォネートを形成し、(2)その
スルフォネートをアニオン交換クロマトグラフィーで精
製し、(3)そのスルフォネートをジスルフィド交換反
応でリフォールドし、そして(4)リフォールドされた
活性なTFPIをカチオン交換クロマトグラフィーで精
製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】本発明は組織因子経路阻害剤(TFPI)
として知られ、またリポ蛋白質が会合した凝固抑制剤
(LACI)としても知られる血液凝固抑制剤の新規な
製造法に関する。
【0002】血漿は本明細書において組織因子経路阻害
剤(TFPI)と称される多価のクニッツ型凝固抑制剤
を含有する。この組織因子経路阻害剤と言う名称はアム
ステルダム(Amsterdam)で1991年6月3
0日に開催されたインターナショナル ソサイティー
オン トロンボシス アンド ヘモスタシス(Inte
rnational Society on Thro
mbosis andHemostasis)で認めら
れたものである。TFPIは、ブロッツェ(Broz
e)及びミレチフ(Miletich)がProc.N
atl.Acad.Sci.USA84、1986−
1890(1987)に記載するように、初めヒトのヘ
パトーム細胞であるHep G2から精製され、続いて
ノボツニー(Novotny)等がJ.Biol.Ch
em.264、18832−18837(1989)
において報告しているようにヒトの血漿から、またブン
(Wun)等がJ.Biol.Chem.265、1
6096−16101(1990)に開示しているよう
にチャング(Chang)ヘパトーム及びSKヘパトー
ムの細胞から精製された。TFPI cDNAはブン等
J.Biol.Chem.263、6001−60
04(1988)に、またギラルド(Girard)等
Thromb.Res.55、37−50(198
9)に記載するように胎盤及び内皮のcDNAライブラ
リーから単離された。cDNA配列から推定されるTF
PIの主たるアミノ酸配列は、TFPIが高度に負に帯
電したアミノ末端、3つの直列のクニッツ型抑制性ドメ
イン及び高度に正に帯電したカルボキシル末端を含有し
ていることを示している。TFPIの第一クニッツ−ド
メインは因子VIIa /組織因子複合体の抑制に必要と
され、またTFPIの第二クニッツ−ドメインは、ギラ
ルド等のNature328、518−520(19
89)によれば、因子Xa の抑制に応答可能であるが、
他方第三クニッツ−ドメインの機能は未知のままであ
る。米国特許第5,106,833号明細書も参照され
たい。TFPIは不活性な因子Xa :TFPI:因子V
IIa :組織因子の4次複合体を形成することによって
生体内で凝固の開始を制限する機能を奏すると考えられ
る。TFPIについてのこれ以上の背景情報はラパポー
ト(Rapaport)及びロッツェ等による最近の総
説、即ちラパポートのBlood73、359−36
5(1989)及びブロッツェ等のBiochemis
try29、7539−7546(1990)を参照
することによって知ることができる。
【0003】組換えTFPIはデイ(Day)等がBl
ood76、1538−1545(1990)に開示
するマウスC127細胞;ペダーセン(Pederse
n)等がJ.Biol.Chem.265、1678
6−16793(1990)において報告する新生ハム
スターの腎細胞;チャイニーズハムスターの卵細胞;及
びヒトSKヘパトーム細胞を含めて哺乳類の細胞宿主を
使用してグリコシル化蛋白質として発現された。C12
7TFPIは動物実験で使用され、そしてラビットにお
ける組織因子誘導脈管内凝固の抑制(デイ等の上記文
献)及びイヌにおける血栓崩壊後の動脈の再閉塞の予防
[ハスケル(Haskel)等のCirculatio
84、821−827(1991)]に有効である
ことが示された。
【0004】TFPIのアミノ酸残基数276個の蛋白
質をコード化するTFPI cDNAのクローニングは
ブン等の米国特許第4,966,852号明細書に更に
記載されている。この米国特許明細書の開示を本明細書
において引用、参照するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の方
法には、しかし、TFPIをリフォールドすると活性が
大きく低下すること、大腸菌の培養によるTFPIの産
生において大腸菌におけるTFPIの発現レベルが低い
こと、及び産生TFPIの均質性が低いこと等の問題が
依然として残されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の簡単な説明 本発明によれば、組織因子経路阻害剤(TFPI)の新
規な製造法が提供される。この方法は宿主としての大腸
菌においてTFPIの非グリコシル化体の発現を行い、
その蛋白質の試験管内リフォールド(refold)処
理、即ち再折り畳み処理により高度に活性なTFPIを
得ることを含む。この方法によれば、TFPIはこれを
コードするcDNAを含有する複製可能な発現ベクター
により形質転換されている大腸菌宿主細胞をそのTFP
Iを産生させるのに十分な発酵条件下で培養し、それら
大腸菌細胞を収穫し、収穫された大腸菌細胞から細胞封
入体を単離し、そしてそれら細胞封入体を、本発明の1
つの態様(A)においては
【0007】(1)それら細胞封入体をサルファイトリ
シス(sulfitolysis)に付してTFPI−
S−スルフォネートを形成し、
【0008】(2)そのTFPI−S−スルフォネート
をアニオン交換クロマトグラフィーで精製し、
【0009】(3)そのTFPI−S−スルフォネート
をジスルフィド交換反応でリフォールドし、そして
【0010】(4)リフォールドされた活性なTFPI
をカチオン交換クロマトグラフィーで精製すること
【0011】を含んで成る段階的精製に付すことによっ
て製造される。
【0012】本発明のもう1つの態様(B)によれば、
上記細胞封入体は
【0013】(1)それら細胞封入体を尿素中でのβ−
メルカプトエタノールによる還元に付して還元されたT
FPIを形成し、
【0014】(2)その還元TFPIをカチオン交換ク
ロマトグラフィーで精製し、
【0015】(3)その還元TFPIを尿素中でのジス
ルフィド交換反応でリフォールドし、そして
【0016】(4)リフォールドされた活性なTFPI
をカチオン交換クロマトグラフィーで精製することを含
んで成る段階的精製プロセスに付される。
【0017】上記の両精製プロセスで使用するためのイ
オン交換樹脂の実例は、例えばバイオ ラド社(Bio
Rad)から市販されるAG501−X8混合床イオ
ン交換体;モノ(MONO)Q HR5/5;モノS
HR5/5;モノS HR10/10;及びファーマシ
ア社(Pharmcia)から市販されるハイロード
(HiLoad)10/16Qセファローズ(Seph
arose)イオン交換体等の常用の市販品である。
【0018】粗製の可溶化された細胞封入体の米国特許
第4,923,967号明細書に記載される方法等の方
法による還元/再酸化によって、及びスルホン化/ジス
ルフィド交換反応によってTFPIをリフォールドする
と活性の大きな低下がもたらされた。予想外にも、TF
PIをリフォールド処理工程に先立ってスルホン化で精
製し、続いて本発明の方法の態様(A)に従ってアニオ
ン交換クロマトグラフィーを行うと、後記の実施例1か
ら分かるように組織因子誘導凝固時間検定の抑制におい
て高度に精製された、フル−レングス(full−le
ngth)のSKヘパトーム誘導TFPIより2倍高い
比活性がもたらされた。このことはTFPI上の炭水化
物がTFPIの活性には必要とされないことを示唆して
いる。大腸菌誘導TFPIのこれらの利点は、グリコシ
ル化SKヘパトーム誘導TFPIが、ブン等がJ.Bi
ol.Chem.265、16096−16101
(1990)において報告している他の哺乳類の細胞源
から単離されたTFPIより相当に高い比活性を有する
ことは今までに示されていなかったことから、驚くべき
ことである。
【0019】大腸菌におけるTFPIの産生は、TFP
Iが大きさが約32,000ダルトンで、9個のジスル
フィド結合(Cys残基数18個)を有する高度に組織
化された蛋白質である点で更に予想外のことであった。
極めて複雑なリフォールディング機構が達成されている
に違いない。このような複雑な蛋白質が大腸菌中で発酵
用ブイヨン、即ち液体培地に対して10mg/リットル
を越える最終産生収量で製造されたことを示す文献の例
は、それがあっても数例でしかない。本発明によれば、
100mg/リットルを越える発現レベルが大腸菌発現
系により達成された。比較すると、匹敵する分子量を有
するもう1つの高度に組織化された蛋白質であるレニン
の産生は大腸菌中では達成されなかった。
【0020】本発明のもう1つの利点は、かなりの不均
質性を示すSKヘパトーム誘導物質によるよりも均質性
のレベルが実質的に高いTFPI生成物が得られること
である。蛋白質の不均質性は毒性、免疫原性及び副次的
な影響の可能性を高め得るものである。不均質性を減少
させる試みを行うには更に複雑でコストの高い生成プロ
セスが必要とされる。不均質性が存在するときは、分析
及び監視の方法は効果が少なく[例えば、エレクトロス
プレー(electrospray)質量分光分析]、
かつ更にコストが高くなる。大腸菌の発現系ではなく哺
乳類の発現系から製造されたTFPIには、次のような
幾つかの不均質性群が現れることが観察されている。
【0021】A.燐酸化 哺乳類の発現系はTFPIのSer−2を色々な程度に
燐酸化することが観察された(燐酸化の典型的な値は全
産生TFPIの25%である)。燐酸化はプロトロンビ
ンの血餅形成活性に影響を及ぼさない。大腸菌発現系か
ら産生されたTFPIは燐酸化されない。エレクトロス
プレー質量分光分析は、SK HepTFPIが燐酸化
された種と燐酸化されていない種との混合物であること
を示している。
【0022】B.蛋白質の加水分解により誘導される内
部開裂 CHO、C−127及びSK Hepから産生されたT
FPIはArg−199及びArg−83等の内部部位
に内部蛋白質加水分解性開裂を持つ種を含有することが
恒常的に観察された。これらの開裂は哺乳類発現系から
産生されたTFPIは収穫前に長期間媒体プロテアーゼ
に暴露されなければならないこのと結果であると考えら
れる。大腸菌TFPIはより少量の内部蛋白質加水分解
性開裂しか含有しないことが観察された。これはTFP
Iが不溶性の屈折性体(refractile bod
y)中の大腸菌内に封鎖され、これらの屈折性体がそれ
らが可溶化される時間前に洗浄されて細胞プロテアーゼ
を含まなくなる結果であると考えられる。
【0023】C.グリコシル化 CHO、C−127及びSK Hepから産生されたT
FPIは多重部位で広範にグリコシル化される。哺乳類
産生TFPIの質量の約30%は炭水化物に由来するも
のである。蛋白質加水分解マッピング及び質量分光デー
ターはこれらのグリコシル化部位に高度の不均質性が存
在することを示している。大腸菌産生TFPIはグリコ
シル化されない。
【0024】本発明の1つの好ましい態様によれば、N
−末端アラニン残基が、そうでなければN−末端メチオ
ニン残基であるであろうものの大腸菌中での発現を改良
し、その完全処理を遂行するためにTFPI配列に組み
込まれる。用語法上の便宜のために、J.Biol.C
hem.263、6001−6004(1988)に
おいてブン等により;Thromb.Res.55
37−50(1989)においてギラルド等により;ま
た米国特許第4,466,852号明細書において従来
公にされたTFPI(LACI)の276個のアミノ酸
配列の番号表示系を本明細書でそのまま用い、そしてN
−末端アラニン残基には−1を与える。しかして、大腸
菌において産生されるTFPIのこの好ましい態様はア
ミノ酸残基277個の蛋白質である。本明細書で使用さ
れているTFPIなる用語はアミノ酸276個のTFP
I蛋白質とアミノ酸277個のAla−TFPI蛋白質
の両者を含むことを意味する。
【0025】TFPIをコードするcDNAを挿入する
ことができる好ましい複製可能な発現ベクターは、例え
ばオリンズ(Olins)等がGene73、227
−235(1988)に、またオリンズとラングワラ
(Rangwala)がJ.Biol.Chem.
64、16973−16976(1989)に記載する
ようなものであって、これらはrecAプロモーター
(Prec A)、及びバクテリオファージT7ファージ遺
伝子10リーダー(G10−L−RBS)から誘導され
るリボソーム−結合部位を含有する、pBR327に基
づくプラスミドである。このようなベクターは大腸菌中
で外来遺伝子の高められた発現に適していることが知ら
れている。このようなベクターの実例は図11及び図1
2にそれぞれ示されるプラスミドpMON5557及び
pMON5766である。大腸菌中で外来遺伝子を発現
させるためのこれらの及び他のそのようなベクターは、
例えばブン等がJ.Biol.Chem.263、6
001−6004(1988)に、ギラルド等がThr
omb.Res.55、37−50(1989)に、
そしてブン等が米国特許第4,966,852号明細書
に記載するTFPI用のcDNAを常用の組み替えDN
A法で挿入することができる。例えば、N.Y.州コー
ルド スプリング ハーバー(Cold Spring
Harbor)のコールド スプリング ハーバー
ラボラトリー(Cold SpringHarbor
Laboratry)刊行(1982年)のマニアティ
ス(Maniatis)等によるMolecular
Coning:A Laboratory Manua
を参照されたい。プラスミドpBR327はソベロン
(Soberon)等がGene、287−305
(1980)に記載する市販プラスミドpBR322の
3273bp欠失誘導体であって、ジェンバンク(Ge
nbank)においてSYNP327と言うインデック
スが付けられている。
【0026】発明の詳しい説明 本明細書は特許請求の範囲を以て本発明をなすと見なさ
れる主題を特に指摘し、かつ明確に特許請求するもので
あることを結論するものであるが、本発明は添付図面と
共に次の好ましい態様の詳細な説明から更によく理解さ
れると考えられる。
【0027】図面において、図1は2つの部分、即ち図
1Aと図1BにモノQ HR5/5アニオン交換カラム
によるスルホン化された細胞封入体のクロマトグラフィ
ーを示すものである。細胞封入体は後記の実施例1の方
法の項に記載されるように可溶化され、かつスルホン化
された。スルホン化試料2mL(ミリリットル)(生重
量として細胞封入体20mgに相当)をNaCl・0.
15Mを含有するQ−緩衝液(Tris/HCl・20
mM、pH8、尿素6M及びBrij35ノニオン系洗
浄剤0.01%)中で前以て平衡にされたモノQ HR
5/5カラムの上に装填した。カラムは上記平衡用緩衝
液15mLで洗浄され、そしてQ−緩衝液中で勾配剤
(NaCl・0.15〜0.4M)30mLで溶離され
た。各画分1mLを採集した。(A)モノQ−クロマト
グラム。実線:280nmにおける吸光度;鎖線:Na
Clの勾配。フル−レングスのTFPI蛋白質の大部分
を含有する太い横棒線で示される画分をリフォールド処
理試験用にプールした。(B)SDS−PAGE。各指
定画分10μL(マイクロリットル)を電気泳動のため
に10〜20%勾配のゲルの上に装填した。ゲルはコー
マシー ブルー(Coomassie blue)で染
色した。MWが印されたレーンに分子量の標準値を入れ
た。予備カラム試料をPre−と印されたレーンに入れ
た。
【0028】図2はハイロードQセファローズ16/1
0アニオン交換樹脂カラムによるスルホン化細胞封入体
のクロマトグラフィーを示す。スルホン化細胞封入体は
後記実施例1の方法の項に記載されるようにして製造さ
れた。スルホン化試料40mL(生重量として細胞封入
体0.56gに相当)をNaCl・0.15Mを含有す
るQ−緩衝液中で前以て平衡にされたハイロードQセフ
ァローズ16/10の上に装填した。カラムは平衡用緩
衝液240mLで洗浄され、次いでQ−緩衝液中勾配剤
(NaCl・0.15〜0.4M)396mLで溶離さ
れた。実線:280nmにおける吸光度;鎖線:NaC
lの勾配。太い横棒線で指定された画分(43〜50)
はリフォールド処理用にプールした。インセット(in
set):SDS−PAGE。各指定画分10μLを1
0〜20%勾配のゲルの上に装填した。ゲルは電気泳動
後にコーマシー ブルーで染色した。
【0029】図3は大腸菌TFPIのサルファイトリシ
ス/リフォールド中の比活性の増加を示すグラフであ
る。ハイロードQセファローズからの、プールされた、
スルホン化されたフル−レングスのTFPIをNaCl
・0.3Mを含有するQ−緩衝液で吸光度A280nm
0.07まで希釈した。固体のL−システインを最終濃
度が2mMになるまで加えた。この溶液を室温で24時
間インキュベートし、水により1:1で希釈し、L−シ
ステイン1mMを加え、そして室温で更に24時間及び
4℃で最大8日間までの期間インキュベートした。組織
因子誘導凝固時間検定法を用いて活性を測定し、フル−
レングスのSKヘパトームTFPIの標準製剤の活性と
比較した。比活性は1:10希釈度のリフォールド混合
物が補充された血漿の血餅形成時間を標準カーブと比較
することによって得た。標準カーブの構成は、精製SK
ヘパトームTFPIが補充された血漿の血餅形成に基づ
くものであった。これらの値は誤差バーで示される標準
偏差を持つ3種の製剤の平均である。
【0030】図4はリフォールド混合物のモノS HR
5/5カチオン交換カラム上でのクロマトグラフィーに
よる分画を示すものである。7日間のリフォールド処理
溶液を酢酸10mMの添加でpH4.5まで酸性化し、
アミコン(Amicon)YM10膜を用いる限外濾過
で25倍に濃縮した。濃縮試料2mLをS−緩衝液(燐
酸ナトリウム20mM、pH6.4、尿素6M)で前以
て平衡にされたモノSHR5/5カラムの上に装填し
た。カラムはS−緩衝液10mLで洗浄され、S−緩衝
液中NaCl・0〜0.7Mより成る勾配剤70mLで
溶離されたた。各画分1mLを採集した。実線:280
nmにおける吸光度;鎖線:NaClの勾配;黒塗り
円:画分52に対する比活性。比活性は血餅形成時間を
mL当たりのミリ吸光度単位の画分52の濃度に対して
プロットして構成された標準カーブと比較することによ
って組織因子誘導凝固時間検定法を用いて測定した。イ
ンセット:SDS−PAGE。各指定画分10μLを1
0〜20%勾配のゲルの上に装填した。ゲルを電気泳動
後にコーマシー ブルーで染色した。MWは分子量の標
準値が付けられているレーンである。pre−と印され
ているレーンは予備カラム試料である。分子量の表示の
左側の試料は還元されなかったものであり、同右側の試
料は2−メルカプトエタノールを3.3%含有する試料
緩衝液中で還元され、そして3分間沸騰された後電気泳
動を行ったものである。
【0031】図5は3つの部分、即ち図5A、図5B及
び図5Cにリフォールド混合物についてのモノS HR
5/5カチオン交換カラムクロマトグラフィーの最適化
を示すものである。リフォールド混合物2mLを酢酸1
0mMの添加でpH4.5まで酸性化し、そして出発緩
衝液中で前以て平衡にされたモノS HR5/5カラム
の上に装填した。(A)及び(B)についての出発緩衝
液はS−緩衝液より成り、(C)についての出発緩衝液
はNaCl・0.3Mが補充されたS−緩衝液より成
る。カラムは出発緩衝液10mLで、続いて各パネルに
指定される通りのNaCl勾配剤で洗浄された。実線:
280nmにおける吸光度;黒塗り円:ブランク実験。
NaCl勾配剤は(A)については20mM/mL、
(B)については10mM/mLであった。パネル
(C)において、カラムはS−緩衝液中0.3MのNa
Cl・10mLで、続いて10mM/mLのNaCl勾
配剤で洗浄された。
【0032】図6はリフォールド混合物についてのモノ
S HR10/16カチオン交換カラムによるクロマト
グラフィーを示すものである。リフォールド混合物(1
050mL)を酢酸10mMの添加でpH4.5まで酸
性化し、YM10膜を用いる限外濾過で75倍に濃縮し
た。濃縮液をNaCl・0.3Mを含有するS−緩衝液
中で前以て平衡にされたモノS HR10/16カラム
の上に装填した。カラムは平衡用緩衝液120mL(1
5カラム容量)で洗浄され、そしてS−緩衝液中NaC
l・0.3〜0.5Mの勾配剤で溶離された。実線:2
80nmにおける吸光度;鎖線:NaClの勾配。太い
横棒線はTFPI活性の大部分を有するプールされた画
分(20〜25)を示す。インセット:SDS−PAG
E。レーン1:分子量の標準値;レーン2:非還元性緩
衝液中のプールされた画分20〜25;レーン3:2−
メルカプトエタノール3.3%を含有する試料緩衝液中
で還元され、3分間沸騰させた後電気泳動を行った、プ
ールされた画分20〜25。
【0033】図7は精製SKヘパトームTFPI及びリ
フォールドされた大腸菌TFPIによるウシ因子Xa
阻害を示すグラフである。フル−レングスのSKヘパト
ームTFPIをモノクローナル抗−TFPI−Igがカ
ップリングされたセファローズ4Bカラム、及びモノS
カラムによる、細胞の状態調節された媒体の常法によ
るクロマトグラフィーによって単離した。モノクローナ
ル抗−LACI−Ig−セファローズ4Bカラムによる
通常の免疫クロマトグラフィーについては、例えばデイ
等のBlood76、1538−1545(199
0)及びイン プレス社(In Press)刊(19
92年)のブン等によるThromb.Haemost
as.を参照されたい。ウシ因子Xa の阻害は基質とし
てスペクトロツァイム(Spectrozyme)Xa
を使用するアミド分解(amidolytic)検定法
で測定した。TFPI濃度はアミノ酸分析と吸光度の測
定で評価した。TFPIのモル濃度の計算に、モル消衰
係数・E280nm =2.90×104 及びSK TFPI
及び大腸菌TFPIについてそれぞれ38,000及び
32,000の分子量を用いた。供給業者[アメリカン
ダイアグノスティカ(American Diagn
ostica)]が測定したウシ因子Xa の濃度はブン
等のJ.Biol.Chem.265、16096−
16101(1990)による、p−ニトロフェニル
p’−グアニジノベンゾエートによる活性部位の滴定に
よって得られた値に匹敵する。中抜き円:大腸菌TFP
I;黒塗り円:SK TFPI。
【0034】図8はヒト血漿の組織因子誘導凝固の抑制
におけるフル−レングスのSKヘパトームTFPIの抑
制活性とリフォールドされた大腸菌TFPIの抑制活性
との比較を示すグラフである。組織因子誘導凝固時間検
定は後記実施例1の方法の項に記載される通りに行っ
た。TFPIはアミノ酸分析と280nmにおける吸光
度の測定によって定量した。吸光度の測定でTFPI・
1mA(1×10-3吸光度単位)が34.5nMに相当
することが見いだされた。中抜き円:大腸菌TFPI;
黒塗り円:SK TFPI。
【0035】図9は本明細書に記載される本発明の方法
の態様(A)及び(B)によって製造されたTFPIの
ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲルによる
電気泳動(SDS−PAGE)分析の結果を示すもので
ある。TFPIの第一バンドは還元ゲルと元々のゲルに
対して同じであった。元々のゲルでは、実施例1、態様
(A)によって製造されたTFPIはより高含量の二量
体種を有していることが分かるが、これに対して実施例
2、態様(B)によって製造されたTFPIはより低分
子量の(C−末端側が一部切断された)種をより高含量
で有していることが分かる。分子量のレーンは左側(カ
ラム2本)と右側(カラム1本)に示され、分子量の標
準値は図9の右側にキロダルトン(kDa)で示されて
いる。
【0036】図10はアミノ酸残基277個のAla−
TFPI[SEQ ID NO:1]の3つのクニッツ
ドメインについてのスルホヒドリル結合を示している二
次構造の模式図である。残基1〜276は前に述べたT
FPI(LACI)の公になっている配列に相当し、N
−末端アラニンには−1が与えられている。
【0037】図11はTFPI cDNAの挿入に適し
た3857bpの発現ベクターであるプラスミドpMO
N5557のマップを示す略図である。pMON555
7はrecAプロモーター(PrecA)、翻訳エンハ
ンサー要素及びバクテリオファージT7の遺伝子10リ
ーダー(G10L)に由来するリボソーム結合部位、並
びにT7転写ターミネーター(T7 term)を含有
する、pBR327に基づくプラスミドである。
【0038】図12はTFPI cDNAの挿入に適し
た、3652bpの発現ベクターであるプラスミドpM
ON5766のマップを示す略図である。pMON57
66はPrecA、G10L、多重クローニング部位リ
ンカー、M13複製オリジン(ori−M13)を含有
する、pBR327に基づくプラスミドである。
【0039】
【実施例】特定の好ましい態様を更に詳細に説明するた
めに、次の代表的な、実験室規模の製造研究を行った。
ただし、本発明はこれら特定の実施例又はその中に記載
される特定の細部に限定されるものではないことは了解
されるだろう。実施例1は本発明の態様(A)を例証す
るものであり、実施例2は本発明の態様(B)を例証す
るものである。
【0040】実施例1 材料 尿素[セクエナル(sequenal)級]とBrij
35ノニオン系界面活性剤はピアース社(Pierc
e)から入手した。混合床樹脂AG501−X8イオン
交換体はバイオ ラド社から購入した。モノQ HR5
/5アニオン交換樹脂とハイロードQセファローズアニ
オン交換樹脂、及びモノS HR5/5カチオン交換樹
脂とモノS HR10/16カチオン交換樹脂はファー
マシア社から入手した。トロンボプラスチン試薬[シム
プラスチン エクセル(Simplastin Exc
el:登録商標)]はオルガノン テクニカ社(Org
anon Teknika Corp.)から入手し
た。ウシ因子Xa とスペクトロツァイムXa はアメリカ
ン ダイアグノスチカ社によって供給された。SDS−
PAGE用の10〜20%勾配のゲルは統合されたセパ
レーション システムズ社(Separation S
ystems)から入手した。
【0041】方法 発現ベクター及びクローニング法 フル−レングスのヒトTFPI cDNA[ブン等の
J.Biol.Chem.263、6001−600
4(1988)]を1.4KbのEcoRI断片として
M13mp18ファージのDNAクローニング用ベクタ
ーにクローンした。部位特異的変異誘発(site−d
irected mutagenesis)[オリゴヌ
クレオチド特異的試験管内変異誘発系、バーション2;
アマーシャム(Amersham)]を用いてNcoI
部位を開始ATGにおいて導入した。そのTFPI遺伝
子を次にNcoI/MaeIII側のみが平滑化された
断片としてpMON5557にクローンした(図1
1)。その際、NcoI及びHindIII側のみが平
滑化された端は新しいベクターpMON9308をもた
した。MaeIII部位はTFPI cDNA中の停止
コドンから15bp下流にある。この発現ベクターはr
ecAプロモーター、オリンズとラングワラがJ.Bi
ol.Chem.264、16973−16976
(1989)に記載する、バクテリオファージT7の遺
伝子10リーダーに由来する翻訳エンハンサー要素とリ
ボソーム結合用部位、及びT7転写ターミネーターを含
有していた。プラスミドpMON5557もTFPI遺
伝子により置換されてプラスミドpMON9308を形
成する関係のない配列、即ちbST遺伝子(ウシのソマ
トトロピン)を含有している。
【0042】pMON9308のNcoI/NsiI断
片を次に合成DNA断片で置換した。合成DNA断片は
(1)アラニンコード用コドンを第二の位置において導
入し、(2)遺伝子の5’部のA−T濃厚度(rich
ness)を高め、そして(3)大腸菌のコドン使用の
用法を改良すべく設計されたものである。各鎖について
2種ずつ4種のオリゴヌクレオチドを使用した。全塩基
置換(上側のケースにおいて指定される)はサイレント
変化(silent change)である。ECTF
PI2及び3は5’部において燐酸化された[N.Y.
州コールド スプリング ハーバーのコールド スプリ
ング ハーバー ラボラトリー社の刊行(1982年)
に係るマニアティス等のMolecular Clon
ing:A Laboratory Manual]。
ECTFPI 1及び2とECTFPI 3及び4を7
0℃で5分間インキュベートし、そして室温までゆっく
り冷却することによってキナーゼ緩衝液中でアニーリン
グした。これらの断片をNcoI/NsiIで消化され
たpMON9308にクローンした。PCR拡大法を用
いてTFPI遺伝子の3’端においてTAA終止コドン
のみならずHindIII部位も導入した。PCRプラ
イマーであるTFPIterm及びTFPIterm2
を以下に示す。そのTFPI遺伝子を次にNCOI/H
indIII断片としてpMON5766(図12)に
移動させた。得られたプラスミドはpMON6870で
あった。
【化1】
【0043】pMON6870をBgIII/Hind
IIIを用いて消化した。発現カセットを含有するこの
断片をBgIII/HindIIIにより消化されたp
MON6710[オブコビッツ(Obukowicz)
等のBiochemistry29、9737−97
45(1990)]にクローンした。得られたプラスミ
ドpMON6875はtacプロモーター、バクテリオ
ファージT7からのG10リーダー、Met−Ala
TFPI及びp22転写用ターミネーターを含んでい
る。これらのプラスミドをTFPI蛋白質の発現のため
にJM101からのF’を含有するMON105(rp
oD+rpoH358)に形質転換させた。
【0044】発酵 10リットルずつの発酵をバイオスタッドE発酵体(B
iostad E fermentors)[B.ブラ
ウン(B.Braun)]中20g/L(リットル)の
カザミノ酸が補充されたM9の、塩を最小限度で含む媒
体中で行った。発酵は温度37℃、撹拌速度1000r
pm、空気流量15L/分及び背圧10psiで行っ
た。pHは水酸化アンモニウムで7.0に制御した。発
酵ブイヨン中の残留グルコース濃度は1.0+/−0.
1g/Lに自動制御した。550nmにおける光学濃度
46.0において、温度を37℃から30℃にシフトさ
せ、そして発酵体にイソプロピル β−Dチオガラクト
ピラノシド(IPTG)を最終濃度が1.0mMになる
まで加えた。培養物をアミコンDC10L濃縮器で濃縮
し、続いてベックマン(Beckman)J2−21遠
心分離機で遠心分離することによって4時間の後誘導期
間収穫した。10リットルの発酵で生重量として細胞ペ
ースト335〜456g(平均376+/−46g、n
=6)が生成した。細胞ペーストを更に以下の処理を行
うために−80℃で凍結させた。
【0045】細胞封入体の単離 大腸菌の凍結された細胞ペーストをミリ(Milli)
−Q冷水に濃度75g/Lで再懸濁させた。これらの細
胞をホモジナイザー[ウルトラ−ツラックス(Ultr
a−Turrax)モデルSD−45]により氷上に3
0分間完全に分散させた。細胞をマントン−ガウリン
(Manton−Gaulin)ホモジナイザー(モデ
ル15M−8TA)に12,000psiで3回通すこ
とによって機械的に溶解させた。細胞封入体をソーバル
(Sorvall)RC−2B遠心分離機でそのGSA
ローターに10,000rpm(16,270×g)に
おいて20分間遠心分離した。上層液は捨てた。細胞封
入体のペッレトを採集し、ミリ−Q冷水1Lに再懸濁
し、そしてウルトラ−ツラックス ホモジナイザーを用
いて氷上に30分間分散させた。細胞封入体をマントン
−ガウリン ホモジナイザーを通して氷上に2回以上循
環させた。細胞封入体を前のようにソーバルRC−2B
遠心分離機でペレット化した。溶解した大腸菌のグラム
毎に約60mgの細胞封入体が採集された。これら細胞
封入体を−80℃で貯蔵した。
【0046】緩衝液の調製 大腸菌TFPIのスルホン化とリフォールド処理に使用
した緩衝液は全て高濃度の尿素を含有していた。尿素溶
液をバイオ−ラド混合床樹脂AG501−X6により室
温で少なくとも20分間処理し、そして0.2μmのフ
ィルターを通して濾過した後緩衝液と混合した。クロマ
トグラフィーに使用した溶液は全て0.2μmのフィル
ターで濾過し、ハウス バキューム(house va
cuum)下で約10分間音波処理した。
【0047】細胞封入体のスルホン化 細胞封入体1g(生重量)をトリス(Tris)/HC
l・50mM、pH8及び尿素7.5Mを含有する溶液
に均質化と渦巻き混合によって分散させた。細胞封入体
が大部分溶解された後、亜硫酸ナトリウム800mgを
加え、その混合物を室温で30分間振盪した。次いで、
亜ジチオン酸ナトリウム400mgを加え、その混合物
を4℃で1晩振盪した。その溶液を、スペクラポー(S
pectrapor)#2膜を使用して4℃においてト
リス/HCl・20mM、pH8及び尿素4Mを含有す
る溶液400mLに対して5時間以上透析した。透析さ
れた溶液を48,400×gで1時間遠心分離し、0.
2μmのフィルターを通して濾過し、複数の既知少量に
分け、そして−80℃で貯蔵した。
【0048】スルホン化TFPIのアニオン交換クロマ
トグラフィー 小規模実験において、スルホン化され、かつ透析された
細胞封入体をモノQHR5/5アニオン交換カラムによ
り分別した。即ち、カラムをNaCl・0.15Mを含
有するQ−緩衝液(トリス/HCl・20mM、pH
8、Brij35ノニオン系界面活性剤0.01%)中
で前以て平衡にさせた。スルホン化細胞封入体2mLを
このカラムに装填した。カラムを次に上記平衡用緩衝液
15mLで洗浄し、そしてQ−緩衝液中勾配剤(NaC
l・0.15〜0.4M)30mLにより溶離した。各
画分1mLを採集した。更に大きな規模の実験におい
て、スルホン化試料40mL(生重量として細胞封入体
0.56gに相当)をNaCl・0.15Mを含有する
Q−緩衝液中で前以て平衡にされたハイロードQセファ
ローズ16/10アニオン交換カラムの上に装填した。
カラムを平衡用緩衝液240mLで洗浄し、次いでQ−
緩衝液中勾配剤(NaCl・0.15〜0.4M)39
6mLで溶離した。各画分9mLを採集した。両クロマ
トグラフィーはファーマシアFPLC系で室温において
実施した。
【0049】スルホン化TFPIのリフォールド アニオン交換クロマトグラフィーからの、プールされ
た、スルホン化されたフル−レングスのTFPIをNa
Cl・0.3Mを含有するQ−緩衝液を用いて280n
mにおける吸光度0.07 O.D.単位になるまで希
釈した。固体のL−システインを最終濃度が2mMにな
るまで加えた。この溶液を室温で24時間インキュベー
トし、水で1:1に希釈し、L−システイン1mLを加
え、室温で更に24時間インキュベートし、次いで4℃
で最長で8日間までインキュベートした。
【0050】リフォールド混合物のモノSクロマトグラ
フィー 分析実験において、リフォールド混合物2mLをS−緩
衝液(燐酸ナトリウム20mM、pH6.4、尿素6
M)中で前以て平衡にされたモノS HR5/5カチオ
ン交換カラムの上に装填した。カラムを上記平衡用緩衝
液10mLで洗浄し、そしてS−緩衝液中のNaCl・
0〜0.7Mより成る勾配剤70mLにより溶離した。
各画分1mLを採集した。製造実験において、上記再生
混合物をpH4.5まで酸性化し、75倍に濃縮し、そ
してNaCl・0.3Mを含有するS−緩衝液中で前以
て平衡にされたモノS HR10/16アニオン交換カ
ラムの上に装填した。カラムを上記平衡用緩衝液15カ
ラム容量で洗浄し、そしてS−緩衝液中NaCl・0.
3〜0.5Mで溶離した。
【0051】組織因子誘導凝固時間検定 フィブロメーター(Fibrometer)[ベクトン
ディッキンソン(Becton Dickison
社)]血餅タイマーを用いて通常の凝固時間検定を行っ
た。プールしておいたヒト血漿90μLをウエル中で3
7℃においてTFPI試料又は対照緩衝液10μLと1
分間混合し、そして組織因子[シンプラスチン エクセ
ル、NaCl・75mM、CaCl2 ・12.5mM及
びウシの血清アルブミン0.5mg/mLを含有する溶
液に1:60で希釈したもの]0.2mLを加えて血餅
形成反応を開始させた。
【0052】因子Xa 阻害活性のアミド分解検定 TFPI試料のウシ因子Xa に対する阻害活性を、検定
用緩衝液がトリス/HCl・0.1M、pH8.4及び
トリトン(Triton)X−100ノニオン系界面活
性剤0.1%より成っていたことを除けば、ブン等が以
前にJ.Biol.Chem.265、16096−
16101(1990)に記載したスペクトロツァイム
a の常用アミド分解法により検定した。
【0053】蛋白質の定量 蛋白質の濃度を280nmにおける吸光度により、及び
110℃における24時間のHCl/気相加水分解後の
アミノ酸の定量分析により定量した。
【0054】ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲルによる電気泳動(SDS−PAGE) ダイイチ(Daiichi)予備注型された10〜20
%勾配のゲルをSDS−PAGEのために使用した。試
料は未還元、沸騰されないものか、又は3.3%の2−
メルカプトエタノール中で還元され、3分間沸騰させた
後電気泳動を行ったもののいずれかである。ゲルをコー
マシー ブルーで染色した。
【0055】結果 大腸菌におけるTFPIの発現 3種のベクターを構築し、大腸菌中でのTFPIの発現
に使用した。第一の構築ベクターであるpMON930
8は本来のヒトTFPI cDNA配列(開始ATGは
除く)とrecAプロモーターを含有するもので、発現
を非常に低いレベルでしか達成しなかった(全細胞蛋白
質の<0.5%)。第二の構築ベクターであるpMON
6870は第一のものと同様であるが、第二位置におい
てアラニンを導入し、5’−末端のA−T濃厚度を増加
させ、そして大腸菌コドンの扱い方を改良することによ
って変えられたもので、発現レベルを有意には高めなか
った。第三の構築ベクターであるpMON6875は第
二のものと同様であるが、tacプロモーターを使用し
たもので、全細胞蛋白質の約5−10%の発現レベルを
達成した。このベクターを更なる試験のために使用し
た。32kDaのTFPI蛋白質はSDS−PAGE及
び還元後だけののウエスタン血餅形成によって検出可能
であるので、TFPIの大部分(>90%)は明らか
に、ジスルフィド結合したポリマー体中で細胞封入体に
封鎖された。
【0056】細胞封入体のスルホン化、及びフル−レン
グスのスルホン化TFPIの精製 初めの試験において、大腸菌溶菌液又は単離された細胞
封入体は抗−因子Xaにより、及び組織因子誘導凝固時
間検定により測定して非常に少ないTFPI活性を有し
ていることが見いだされた。粗製の可溶化された細胞封
入体の還元/再酸化反応による、及び同スルホン化/ジ
スルフィド交換反応によるTFPIのリフォールディン
グでは活性の回復は非常に低かった。従って、スルホン
化を行い、続いてスルホン化TFPI上の負に帯電した
18個の付加した基を利用してアニオン交換クロマトグ
ラフィーを行うことによってリフォールド処理工程前に
TFPIを精製する試みがなされた。これらのスルホン
化細胞封入体をまず図1に示される分析用のモノQ H
R5/5アニオン交換カラムで分別した。流通した各初
期勾配画分は汚染物質である大腸菌蛋白質及び一部切断
されたTFPI蛋白質(後者の方が分子量がより小さ
く、抗−TFPI−Igに対して免疫反応性である)の
多くを含有していた。フル−レングスのTFPI−S−
スルホネートはNaCl約0.28Mにおいて溶離し
た。スルホン化細胞封入体の分別を図2に示されるハイ
ロードQセファローズ16/10アニオン交換体を用い
て20倍にスケールアップした。そのクロマトグラムは
明らかにモノQ HR5/5アニオン交換カラムのクロ
マトグラムとは若干異なっていたが、フル−レングスの
TFPI−S−スルホネートの分別はSDS−PAGE
から判断して明らかに類似していた[図1(B)及び図
2、インセット]。
【0057】TFPI−S−スルホネートのリフォール
スルホン化TFPIは適当な濃度のL−システインと混
合すると、リフォールディングと酸化を同時に受けた。
TFPI活性の増加に反映されるリフォールドの効率は
リフォールド条件に依存して大幅に変化する。多数のリ
フォールド条件を比較し、温度、pH、尿素、L−シス
テイン及び蛋白質濃度に関して最適化した。2段階リフ
ォールドが最適のようであった。第一段階において、プ
ールされたフル−レングスのTFPI−S−スルホネー
トを280nmにおける吸光度0.07−O.D.単位
に調整し、新しいL−システイン2mMを添加し、その
混合物を室温で24時間インキュベートした。この期間
中にTFPIの活性が比較用の標準として役立つフル−
レングスのSKヘパトームTFPIに対して0から約1
2%まで増加した。第二段階において、その溶液を水に
より1:1で希釈し、そして新しいL−システインを最
終濃度が1mMになるまで添加した。この混合物を室温
で24時間インキュベートしたが、その間に比活性は
2.6倍増加してSK TFPIのそれの31%になっ
た。その溶液を次に4℃において数日間放置したが、そ
の間にTFPIの活性は初めの24時間でSK TFP
Iのそれの約60%まで増加し、続いてSK TFPI
の約68%まで徐々に増加した(図3)。
【0058】リフォールドされた混合物のモノSクロマ
トグラフィーによる分別 リフォールドされた混合物の比活性は精製された哺乳類
のSK TFPIより低かった。このことは前者が正し
くフォールドされた、即ち折り畳まれた分子と誤ってフ
ォールドされた分子の両者を含有しているか、又は部分
的に活性な誤フォールド分子のみを含有していることを
示唆している。このリフォールド混合物を図4に示され
る分析用のモノSカチオン交換カラムで分別した。UV
−吸収性の画分をTFPI活性について分析した場合、
最高比活性はNaCl・0.52Mにおいて溶離された
シャープなピーク(画分52)と関連していた。他の全
画分の比活性は画分52の比活性の30%未満であっ
た。SDS−PAGE分析(図4、インセット)は画分
52がシャープなバンドを含み、他方他の全ての画分
は、予備カラムのリフォールド混合物と共に、非還元性
条件下で拡散した多重バンドより成っていることを示し
た。これらの拡散バンドは還元するとシャープなバンド
になるので、明らかに、主として様々のリフォールド体
としての主としてフル−レングスのTFPIである(右
側にある最後の2つのレーンを参照されたい)。図5は
分析規模でのモノSクロマトグラフィーの最適化を示す
ものである。勾配を更に小さくすることによって、ピー
クの分割は更に良くなり、そして蛋白質は全て明らかに
より低いNaCl濃度で溶離した[図5(A)及び
(B)]。更に、活性ピークをシャドー勾配(shad
ow gradient)により溶離する前に低活性の
ピークの大部分をNaCl・0.3Mの10カラム容量
により洗い落とすことが可能であった。
【0059】上記の結果に基づいて、クロマトグラフィ
ーを図6に示されるモノS HR10/16カチオン交
換カラムを用いてスケールアップした。カラムを、低活
性ピークを全て本質的に洗い落とすNaCl・0.3M
の15カラム容量により洗浄した。その後、シャドー勾
配は活性なTFPIを含有する蛋白質のピークを溶離し
た。SDS−PAGE分析(図6、インセット)は還元
性条件下でも、或いは非還元性条件下でもシャープなバ
ンドを与えたことを示している。還元されかつ沸騰され
た蛋白質はSDS−PAGEにおいて若干ゆっくり移行
した。
【0060】リフォールドされたTFPIと因子Xa
の相互作用の化学量論関係 活性なリフォールドされた大腸菌TFPIによるウシ因
子Xa の阻害をスペクトロツァイムXa を用いて残留ア
ミド分解活性を測定することによって調べた。図7に示
されるように、ウシ因子Xa の完全阻害をもたらすTF
PI対ウシ因子Xa のモル比は1:1であった(白抜き
円)。比較のために示すと、SK TFPIとウシ因子
a との相互作用の化学量論関係も1:1であった(黒
塗り円)。
【0061】組織因子誘導凝固の抑制 活性なリフォールドされた大腸菌TFPIのヒト血漿中
における組織因子誘導凝固の抑制能を精製されたSK
TFPIの同抑制能と比較した。図8に示される通り、
大腸菌TFPIの活性は同じ血餅形成時間の延長状態を
もたらす各TFPIの濃度から判定して、モル当たり基
準でSK TFPIより約2倍以上活性であった。
【0062】
【表1】 表1活性な大腸菌TFPIのリフォールド及び精製の概要 容量 比活性a 収率 280nm (mL) 全A280nm (SK 単位/mA) (%) 出発物質 細胞封入体 - - - - - 0.56g スルホン化 細胞封入体 6.1 25 153 0 - ハイロードQ プール 0.8 46 37 0 - リフォールド混合物 0.035 1050 37 0.66 100 モノS プール 0.142 48 6.8 2.0 18
【0063】a 比活性は方法の項に記載した組織因子誘
導凝固時間検定により測定した。1SK単位は精製され
たフル−レングスのSKヘプトームTFPI・1mA
(280nmにおける1×10-3吸光度単位)によって
もたらされる活性量に相当する活性量と定義される。
【0064】実施例2 上記実施例1で製造した細胞封入体を別の方法としての
次の精製プロセスに付した。
【0065】予備リフォールドカチオン交換クロマトグ
ラフィー 洗浄した細胞封入体のペレットを尿素8M、NaHPO
4 ・0.05M、B−メルカプトエタノール(BME)
5%、pH8.5(ブイヨン1L相当の各細胞封入体に
対して緩衝液60mL)に懸濁させた。この溶液をアダ
ムス ニューテーター(Adams Nutator)
振盪テーブル[バクスター/サイエンティフィック プ
ロダクツ社(Baxter/Scientific P
roducts)]を用いて6〜8℃において1時間穏
やかに撹拌し、そして37,000×Gで2時間遠心分
離した。上層液を尿素6M、NaHPO4 ・0.05
M、BME5%、pH7.0(平衡用緩衝液)で10倍
に希釈し、そして0.22μmのズラポアー(Dura
pore)PVDFフィルター媒体(ミリポアー社から
市販されるポリビニリデンジフルオリドのマイクロ濾過
膜フィルター)を通して濾過した。この透明になった溶
液を平衡用緩衝液少なくとも15カラム容量で平衡にさ
れたSP−650−Sカチオン交換ゲル樹脂[トソハー
ス(TosoHaas)、トソー社(Tosoh Co
rp.)及びローム アンド ハース社(Rohm a
nd Haas Co.)からのトヨパール(Toyo
pearl)]のカラムの上に装填した。小規模研究の
ために、4.4×16cmのカラムにブイヨン5L相当
を装填した。更に大規模の研究のために、9.0×18
cmのカラムにブイヨン15〜20L相当を装填した。
線流量10〜15cm/時で装填した後、カラムを平衡
用緩衝液10カラム容量で洗浄した。そのカラムを平衡
用緩衝液中NaCl・0〜0.14Mの直線勾配を用い
て、NaCl・1mM/分において溶離した。NaCl
濃度を2カラム容量について0.14Mに保持すると、
その間に主ピークが溶離した。各画分25mLを採集
し、TFPI含量についてRP−HPLC及びSDS−
PAGEで分析し、その後プールした。許容できる画分
を撹拌された細胞(アミコン)を用いて20mg/mL
まで濃縮し、そして緩衝液を脱塩用ゲルであるバイオー
ラドP6DGを用いて尿素6M、NaOAc・50m
M、NaCl・0.5M、pH4.5に交換した。これ
らの画分を次に必要になるまで−40℃において貯蔵し
た。
【0066】TFPIのリフォールド 上記からの凍結画分を融解し、その蛋白質濃度を尿素6
M、NaOAc・0.05M、NaCl・0.5M、N
aPO4 ・0.05M、pH10.5の緩衝液中0.3
mg/mLの蛋白質に調整した。新しく調製した、尿素
6M、NaOAc・50mM、NaCl・0.5M、p
H4.5の緩衝液中L−システイン0.1Mを用いてL
−システイン[シグマ(Sigma)]を加え、濃度
0.1Mとした。10分間混合した後、その溶液を撹拌
することなく10〜15℃において48〜72時間イン
キュベートした。その反応をプロトロビン時間(PT)
活性のために監視し、そしてPT活性が平坦域に到達し
たときpHを2.5N HClにより5.0に調整し、
−40℃で凍結することによってリフォールドを停止さ
せた。
【0067】粗製リフォールド混合物からの活性TFP
Iの精製 粗製のリフォールド混合物を撹拌された細胞中でアミコ
ンYM10膜を用いて5mg/mLまで濃縮し、次いで
緩衝液をバイオ−ラドP6DG樹脂を用いて尿素6M、
NaOAc・0.05M、pH4.5の緩衝液に交換し
た。小規模クロマトグラフィーのために、蛋白質35m
gを尿素2M、NaOAc・50mM、pH6.0の緩
衝液で平衡にされたファーマシア モノ−S HR10
/10カラムの上に装填した。それより大規模の調製の
ために、蛋白質500mgを同じ緩衝液中で平衡にされ
たファーマシア ハイロード26/10Sセファローズ
の上に装填した。NaCl濃度を460mM(33mM
/分)まで増加させることによって溶離を行い、10カ
ラム容量について保持すると、その間に主ピークが溶離
した。イソクラティック工程の始めに画分の採集を開始
すると、主蛋白質ピークのトレーリング側で最高の比活
性を有する画分が溶離した。
【0068】複数画分を比活性に基づいてプールし、尿
素6M、NaOAc・20mM、pH6.0の緩衝液4
容量で希釈し、その後、同じ緩衝液により平衡にされた
ファーマシア モノ−S HR10/10カラムに適用
した。溶離はNaCl・0〜600mMの直線勾配を
3.6mM/分の速度で使用する、NaClを含有する
同じ緩衝液によるものであった。各画分2.5mLを採
集し、PT比活性及びSDS PAGEに基づいてプー
ルした。同じモノ−Sクロマトグラフィーを使用する尿
素6M中での画分の再処理で、高比活性を持つ追加の蛋
白質が回収された。
【0069】上記の実施例1及び2の本発明の方法によ
る態様(A)及び(B)によって産生されたTFPI生
成物を幾つかの方法で更に検定し、次の結果を得た。
【0070】1.ポリアクリルアミドゲルによる電気泳
動分析 両方法からのTFPIの第一バンドは還元ゲル及び元々
のゲルに対して同一であった。しかし、元々のゲルで
は、実施例1からのTFPIは二量体種の含量がより高
いのに対して、実施例2から産生されたTFPIはより
低分子量(C−末端側が一部切断)の種がより高含量で
あった。図9を参照されたい。
【0071】2.逆相分析 実施例1の方法で製造されたTFPIの逆相分析は単一
のシャープなピーク(高純度であることを示す)を明ら
かにしたが、これに対して実施例2の方法で製造された
TFPIの逆相分析は第一ピークと第二ピークを明らか
にした(有意の不均質度であることを示している)。S
K Hep哺乳類系から産生されたTFPIの逆相分析
ははば広い第一ピークと幾つかの第二ピークを明らかに
した(有意の不均質度であることを示す)。
【0072】3.カチオン交換分析 カチオン交換分析は実施例1の方法と実施例2の方法に
より製造されたTFPI間に何らかの差異があることを
明らかにしなかった。両ケースで共に単一の対称なピー
クが得られた。しかし、同じようにして特徴付けられた
粗製のSK Hep TFPIは不均質性を示す第一ピ
ークと第二ピークをもたらした。
【0073】4.エレクトロスプレー質量分光分析 TFPIのエレクトロスプレー分析は、両方法から製造
されたTFPIの主成分の質量は同じであることを示し
た。しかし、実施例2の方法から製造された物質は最大
で30%までの不均質種を含有していたのに対し、実施
例1の方法から製造された物質は明らかに本質的に均質
(>95%)であった。SK HepTFPIのエレク
トロスプレー分析は炭水化物鎖の不均質度が高い故にこ
れを果たすことができなかった。
【0074】実施例3 本実施例はTFPIをコードするcDNAを含有する別
の発現ベクター、即ちプラスミドpMON6890の構
築を例証するものである。pMON6890は変化した
recAプロモーターより成る雑種プロモーターをla
cオペレーターと共に含有する。recAプロモーター
の−35領域を最適化し、かつlexA(リプレッサ
ー)結合を排除すべく次の配列を組み立てた。
【化2】
【0075】PrecAの−35領域に示された塩基の
変化はそれをして−35のコンセンサス配列と同一にし
た。lexボックス(lexAリプレッサーが結合する
部位)に示された塩基置換は構成recAの発現をもた
らすことが示された。lacオペレーター配列の付加は
lacリプレッサーの制御下でrecAプロモーターを
配置した。この配列は消化されたBamH1/XbaI
であったpMON6870(前記実施例1に記載)にB
amH1/XbaI断片としてクローンされた。このT
FPI発現ベクター6890はpBR327に基づく、
reclacプロモーター、バクテリオファージT7遺
伝子10リーダー、及びM13複製起源を含有するプラ
スミドである。
【0076】当業者には、本発明の開示を読めば、本発
明の精神と範囲から逸脱しない範囲で他の色々な実施例
は明らかであろう。そのような他の実施例も全て添付特
許請求の範囲に含まれるものである。
【0077】
【配列表】
(1)SEQ ID NO:1についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:アミノ酸277個 (B)型:アミノ酸 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:蛋白質 (xi)配列の記述:SEQ ID NO:1:
【化3】
【化4】
【化5】
【0078】(1)SEQ ID NO:2についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対35個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:2:
【化6】
【0079】(1)SEQ ID NO:3についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対39個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:3:
【化7】
【0080】(1)SEQ ID NO:4についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対40個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:4:
【化8】
【0081】(1)SEQ ID NO:5についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対28個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:5:
【化9】
【0082】(1)SEQ ID NO:6についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対21個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:6:
【化10】
【0083】(1)SEQ ID NO:7についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対20個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:7:
【化11】
【0084】(1)SEQ ID NO:8についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対64個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:8:
【化12】
【0085】(1)SEQ ID NO:9についての
情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:塩基対21個 (B)型:核酸 (C)鎖の形態:1本鎖 (D)トポロジー:直線状 (ii)分子の種類:DNA(合成) (xi)配列の記述:SEQ ID NO:9:
【化13】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はスルホン化された大腸菌細胞封入体のア
ニオン交換クロマトグラフィーの結果を示すグラフであ
る。Aは鎖線で示される溶離剤中のNaClの指定濃度
勾配における各採集画分の吸光度を示すグラフである。
Bは各採集画分の分子量を示すグラフである。
【図2】図2はスルホン化された大腸菌細胞封入体のア
ニオン交換クロマトグラフィーにおける、鎖線で示され
る溶離剤中のNaClの指定濃度勾配における各採集画
分の吸光度と分子量を示すグラフである。
【図3】図3は大腸菌由来の組織因子経路阻害剤(TF
PI)のサルファイトリシス/リフォールド中のTFP
Iの血餅形成に対する比活性の増加を示すグラフであ
る。
【図4】図4はスルホン化され、リフォールドされた大
腸菌TFPI混合物のカチオン交換クロマトグラフィー
における、鎖線で示される溶離剤中のNaClの指定濃
度勾配における各採集画分の吸光度と分子量を示すグラ
フである。
【図5】図5は図4と同様のカチオン交換クロマトグラ
フィーの結果を示すグラフである。Aは出発緩衝剤とし
てS−緩衝剤を使用し、そしてNaCl勾配剤を20m
M/mLを使用した場合の、鎖線で示される溶離剤中N
aClの指定濃度勾配における各採集画分の吸光度を示
すグラフである。Bは出発緩衝剤としてS−緩衝剤を使
用し、そしてNaCl勾配剤を10mM/mLを使用し
た場合の、鎖線で示される溶離剤中NaClの指定濃度
勾配における各採集画分の吸光度を示すグラフである。
Cは出発緩衝剤としてNaCl・0.3Mが補充された
S−緩衝剤を使用し、そしてNaCl勾配剤を10mM
/mLを使用した場合の、鎖線で示される溶離剤中Na
Clの指定濃度勾配における各採集画分の吸光度を示す
グラフである。各図において、黒塗り円のグラフはブラ
ンク実験の結果を示す。
【図6】図6は図4と同様のカチオン交換クロマトグラ
フィーの結果を示すグラフである。
【図7】図7は精製されたSKヘパトームTFPI及び
リフォールドされた大腸菌TFPIによるウシ因子Xa
に対する阻害活性を示すグラフであって、中抜き円のグ
ラフは大腸菌TFPIの結果を、また黒塗り円のグラフ
はSKヘパトームTFPIの結果である。
【図8】図8はフル−レングスのSKヘパトームTFP
I及びリフォールドされた大腸菌TFPIによるヒト血
漿の組織因子誘導凝固の抑制活性を示すグラフであっ
て、中抜き円のグラフは大腸菌TFPIの結果を、また
黒塗り円のグラフはSKヘパトームTFPIの結果であ
る。
【図9】図9は本発明の精製プロセス(A)及び(B)
により製造されたTFPIのドデシル硫酸ナトリウムポ
リアクリルアミドの還元ゲル及び非還元ゲルによる電気
泳動分析の結果を示すグラフである。
【図10】図10はアミノ算残基277個のAla−T
FPI(SEQ ID NO:1)の3つのクニッツド
メインについてのスルホヒドリル結合を示している二次
構造の模式図である。
【図11】図11はTFPI cDNAの挿入に適し
た、3857bpの発現ベクターであるプラスミドpM
ON5557のマップを示す略図である。
【図12】図12はTFPI cDNAの挿入に適し
た、3652bpの発現ベクターであるプラスミドpM
ON5766のマップを示す略図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 C 9282−4B // A61K 38/00 ACB (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ツェ − チェイン ウン アメリカ合衆国ミズーリ州セント ルイ ス,ハントリィ ハイツ ドライブ 613

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組織因子経路阻害剤の非グリコシル化体
    の製造法にして、組織因子経路阻害剤(TFPI)をコ
    ードするcDNAを含有する複製可能な発現ベクターに
    より形質転換されている大腸菌宿主細胞を該TFPIを
    産生させるのに十分な発酵条件下で培養し、該大腸菌細
    胞を収穫し、収穫された該大腸菌細胞から細胞封入体を
    単離し、そして該細胞封入体を次の: (A)(1)該細胞封入体をサルファイトリシスに付し
    てTFPI−S−スルフォネートを形成し、(2)該T
    FPI−S−スルフォネートをアニオン交換クロマトグ
    ラフィーで精製し、(3)該TFPI−S−スルフォネ
    ートをジスルフィド交換反応でリフォールドし、そして
    (4)リフォールドされた活性なTFPIをカチオン交
    換クロマトグラフィーで精製するシリーズ(A)か、又
    は次の: (B)(1)該細胞封入体を尿素中でのβ−メルカプト
    エタノールによる還元に付して還元されたTFPIを形
    成し、(2)該還元TFPIをカチオン交換クロマトグ
    ラフィーで精製し、(3)該還元TFPIを尿素中での
    ジスルフィド交換反応でリフォールドし、そして(4)
    リフォールドされた活性なTFPIをカチオン交換クロ
    マトグラフィーで精製するシリーズ(B)のいずれかか
    ら成る段階的精製に付す工程を含んで成る前記方法。
  2. 【請求項2】 サルファイトリシスを細胞封入体と亜硫
    酸ナトリウム及びジチオン酸ナトリウムとの反応により
    行う、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アニオン交換クロマトグラフィーを、T
    FPI−S−スルフォネートをモノQアニオン交換樹脂
    のカラムでクロマトグラフすることによって実施する、
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 TFPI−S−スルフォネートのリフォ
    ールド処理を該TFPI−S−スルフォネートとL−シ
    ステインとの反応により行う、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 カチオン交換クロマトグラフィーを、リ
    フォールドされたTFPIをモノSカチオン交換樹脂の
    カラムでクロマトグラフすることによって実施する、請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 サルファイトリシスを細胞封入体と亜硫
    酸ナトリウム及びジチオン酸ナトリウムとの反応により
    行い、アニオン交換クロマトグラフィーを、TFPI−
    S−スルフォネートをモノQアニオン交換樹脂のカラム
    でクロマトグラフすることによって実施し、リフォール
    ド処理を該TFPI−S−スルフォネートとL−システ
    インとの反応により行い、そしてカチオン交換クロマト
    グラフィーを、リフォールドされたTFPIをモノSカ
    チオン交換樹脂のカラムでクロマトグラフすることによ
    って実施する、請求項1に記載の方法。
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