JPH0727633A - 可逆性示温材 - Google Patents
可逆性示温材Info
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- JPH0727633A JPH0727633A JP17456593A JP17456593A JPH0727633A JP H0727633 A JPH0727633 A JP H0727633A JP 17456593 A JP17456593 A JP 17456593A JP 17456593 A JP17456593 A JP 17456593A JP H0727633 A JPH0727633 A JP H0727633A
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- temperature
- melting point
- reversible
- temperature indicating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用状況が限定されず、広範囲の温度に対し
て作用し、それを記録して示すことができる可逆性示温
材を提供することを目的とする。 【構成】 支持体上に、有機高分子樹脂中に有機低分子
物質を微粒子状に分散させてなる示温層を設けた可逆性
示温材であって、上記有機低分子物質が、融点が50℃
〜100℃である長鎖アルキル基含有化合物の少なくと
も1種と、融点が100℃〜160℃であるアルキル基
含有化合物の少なくとも1種とが98:2〜50:50
の割合で混合されている物質であることを特徴とする可
逆性示温材。
て作用し、それを記録して示すことができる可逆性示温
材を提供することを目的とする。 【構成】 支持体上に、有機高分子樹脂中に有機低分子
物質を微粒子状に分散させてなる示温層を設けた可逆性
示温材であって、上記有機低分子物質が、融点が50℃
〜100℃である長鎖アルキル基含有化合物の少なくと
も1種と、融点が100℃〜160℃であるアルキル基
含有化合物の少なくとも1種とが98:2〜50:50
の割合で混合されている物質であることを特徴とする可
逆性示温材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱履歴の記録保存が可
能であり、かつ繰り返し使用可能な可逆性示温材に関す
る。
能であり、かつ繰り返し使用可能な可逆性示温材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】温度を測定するには、アルコール温度
計、水銀温度計、サーミスタ温度計等が日常的に用いら
れ、これらは工業分野でも広く利用されている。これら
の他に容易に温度を測定、表示する手段としては、示温
インキ、示温塗料等を例示できる。後者は、熱によって
変色する性質を持つ物質とバインダーとを主成分として
なり、測定部位にそのまま塗布したり、支持体上に塗布
したものを張り付ける等の方法で用いることができる。
したがって所望の形状に変形させることができるので、
一般的な温度計の類では測り得ない場所、例えば平面、
立体物の側面等の温度分布を測定することができる。こ
れらはサーモラベル等の名称で広く利用されており、総
称して示温材と呼ばれている。上記示温材としては、温
度が元に戻ると復色する可逆タイプと、温度が元に戻っ
ても復色しない不可逆タイプとがある。
計、水銀温度計、サーミスタ温度計等が日常的に用いら
れ、これらは工業分野でも広く利用されている。これら
の他に容易に温度を測定、表示する手段としては、示温
インキ、示温塗料等を例示できる。後者は、熱によって
変色する性質を持つ物質とバインダーとを主成分として
なり、測定部位にそのまま塗布したり、支持体上に塗布
したものを張り付ける等の方法で用いることができる。
したがって所望の形状に変形させることができるので、
一般的な温度計の類では測り得ない場所、例えば平面、
立体物の側面等の温度分布を測定することができる。こ
れらはサーモラベル等の名称で広く利用されており、総
称して示温材と呼ばれている。上記示温材としては、温
度が元に戻ると復色する可逆タイプと、温度が元に戻っ
ても復色しない不可逆タイプとがある。
【0003】可逆タイプの示温材は一般的に、液晶材料
をマイクロカプセル化したものを用いており、アルコー
ル温度計や水銀温度計と同様に、その時どきの温度は計
れるもののそれを記録しておけないので、熱履歴等を管
理するには適していない。不可逆タイプは溶融性の顔料
やワックス等の油脂類の融解反応を利用したものであ
る。温度管理で常時監視できない場所などで使用した場
合、被測定部の熱履歴等の記録が残るので便利である。
しかしながら、一度加熱使用されたものは再使用できな
いという欠点があった。
をマイクロカプセル化したものを用いており、アルコー
ル温度計や水銀温度計と同様に、その時どきの温度は計
れるもののそれを記録しておけないので、熱履歴等を管
理するには適していない。不可逆タイプは溶融性の顔料
やワックス等の油脂類の融解反応を利用したものであ
る。温度管理で常時監視できない場所などで使用した場
合、被測定部の熱履歴等の記録が残るので便利である。
しかしながら、一度加熱使用されたものは再使用できな
いという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭55−1541
78号公報および特開昭62−257883号公報等に
は、熱により画像を可逆的に白濁および透明にする可逆
的感熱記録材、つまり上記不可逆タイプでありながら再
使用できる可逆的感熱記録材が開示されている。
78号公報および特開昭62−257883号公報等に
は、熱により画像を可逆的に白濁および透明にする可逆
的感熱記録材、つまり上記不可逆タイプでありながら再
使用できる可逆的感熱記録材が開示されている。
【0005】しかしながら、上記明細書等に開示された
従来の可逆性感熱記録材は透明化温度幅が狭いので、つ
まり透明状態から白濁状態または白濁状態から透明状態
へと変化させる温度幅が狭いので、測定できる温度が限
られていた。このため、従来の可逆性感熱記録材は使用
される状況が限られており、広範囲に渡って使用するこ
とができなかった。
従来の可逆性感熱記録材は透明化温度幅が狭いので、つ
まり透明状態から白濁状態または白濁状態から透明状態
へと変化させる温度幅が狭いので、測定できる温度が限
られていた。このため、従来の可逆性感熱記録材は使用
される状況が限られており、広範囲に渡って使用するこ
とができなかった。
【0006】そこで本発明においては、前述のサーモラ
ベルのような示温材の持つ欠点を解消し、透明化温度幅
が広く、広範囲にわたって使用することができる新規な
示温材を提供することを目的とするものである。
ベルのような示温材の持つ欠点を解消し、透明化温度幅
が広く、広範囲にわたって使用することができる新規な
示温材を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
有機高分子樹脂中に有機低分子物質を微粒子状に分散さ
せてなる示温層を設けた可逆性示温材であって、上記有
機低分子物質を融点が50℃〜100℃である長鎖アル
キル基含有化合物の少なくとも1種と、融点100〜1
60℃のアルキル基含有化合物の少なくとも1種とが9
8:2〜50:50の割合で混合された物質とすること
により、前記目的を達成した。
有機高分子樹脂中に有機低分子物質を微粒子状に分散さ
せてなる示温層を設けた可逆性示温材であって、上記有
機低分子物質を融点が50℃〜100℃である長鎖アル
キル基含有化合物の少なくとも1種と、融点100〜1
60℃のアルキル基含有化合物の少なくとも1種とが9
8:2〜50:50の割合で混合された物質とすること
により、前記目的を達成した。
【0008】本明細書では可逆性示温材を構成する層で
あって、温度変化あるいは熱履歴によって透明状態また
は白濁状態をとり得る機能を有する層を以下示温層と呼
ぶことにする。この示温層は有機高分子樹脂と有機低分
子物質とからなり、有機高分子樹脂中に有機低分子物質
が微粒子状に分散している。本発明の可逆性示温材は、
加熱温度の違いにより冷却後に白濁状態あるいは透明状
態をとり、その状態を安定に保持できる機能を持つもの
である。しかもこの示温材の透明度変化は不可逆なもの
でなく、一度加熱変色したものでも、何度でも再使用で
きるところに大きな特徴を持っている。また、本発明の
可逆性示温材は白濁状態となる温度により、高温加熱タ
イプと低温加熱タイプとに便宜上分けることができる。
上記高温加熱タイプの可逆性示温材とは、該可逆性示温
材を冷却後白濁化せしめる加熱温度が透明化せしめる温
度より高温であるタイプである。低温加熱タイプの可逆
性示温材とは、白濁化せしめる加熱温度が透明化せしめ
る加熱温度より低温側にあるタイプである。どちらのタ
イプの可逆性示温材でも、本質的には変わらず、同様に
扱うことができるものである。
あって、温度変化あるいは熱履歴によって透明状態また
は白濁状態をとり得る機能を有する層を以下示温層と呼
ぶことにする。この示温層は有機高分子樹脂と有機低分
子物質とからなり、有機高分子樹脂中に有機低分子物質
が微粒子状に分散している。本発明の可逆性示温材は、
加熱温度の違いにより冷却後に白濁状態あるいは透明状
態をとり、その状態を安定に保持できる機能を持つもの
である。しかもこの示温材の透明度変化は不可逆なもの
でなく、一度加熱変色したものでも、何度でも再使用で
きるところに大きな特徴を持っている。また、本発明の
可逆性示温材は白濁状態となる温度により、高温加熱タ
イプと低温加熱タイプとに便宜上分けることができる。
上記高温加熱タイプの可逆性示温材とは、該可逆性示温
材を冷却後白濁化せしめる加熱温度が透明化せしめる温
度より高温であるタイプである。低温加熱タイプの可逆
性示温材とは、白濁化せしめる加熱温度が透明化せしめ
る加熱温度より低温側にあるタイプである。どちらのタ
イプの可逆性示温材でも、本質的には変わらず、同様に
扱うことができるものである。
【0009】上記特徴を有する本発明の可逆性示温材の
光学的状態と、それに与える熱履歴との関係を、図1を
用いて説明する。図1は、上記高温加熱タイプの可逆性
示温材に対する加熱温度を横軸、その温度における可逆
性示温材の光学的状態を縦軸にとり、それらの関係につ
いて模式的に示したのもである。(低温加熱タイプの可
逆性示温材については、図2に示した。)
光学的状態と、それに与える熱履歴との関係を、図1を
用いて説明する。図1は、上記高温加熱タイプの可逆性
示温材に対する加熱温度を横軸、その温度における可逆
性示温材の光学的状態を縦軸にとり、それらの関係につ
いて模式的に示したのもである。(低温加熱タイプの可
逆性示温材については、図2に示した。)
【0010】まず、室温において白濁状態にある可逆性
示温材が透明化する場合について説明する。白濁状態の
可逆性示温材を加熱すると()、徐々に透明化し始め
()、ある温度範囲T1〜T2()(この温度範囲を
TW とし、以下透明化温度幅と略称する)に達するとほ
ぼ透明となる。この状態から、室温TR まで徐冷すると
完全に透明化され最大透明状態となり、この状態()
は室温において安定に保たれる(図1において熱履歴は
→→→と表すことができる。図2では、A→B
→C→Dと表される。)。
示温材が透明化する場合について説明する。白濁状態の
可逆性示温材を加熱すると()、徐々に透明化し始め
()、ある温度範囲T1〜T2()(この温度範囲を
TW とし、以下透明化温度幅と略称する)に達するとほ
ぼ透明となる。この状態から、室温TR まで徐冷すると
完全に透明化され最大透明状態となり、この状態()
は室温において安定に保たれる(図1において熱履歴は
→→→と表すことができる。図2では、A→B
→C→Dと表される。)。
【0011】透明状態にある可逆性示温材を白濁化する
場合について説明する。この可逆性示温材は、透明状態
から加熱し、温度T3 (以下、白濁化温度と呼ぶ)以上
に達すると半透明状態になる。この状態から冷却し始め
ると、しばらく半透明状態を維持するが、ある温度から
急激に白濁化し始め、室温TR まで冷却すると完全な白
濁状態となる。この白濁状態は、室温において安定に保
たれる(図1において熱履歴は→→→→と表
される。図2では、D→B→Aと表される。)。
場合について説明する。この可逆性示温材は、透明状態
から加熱し、温度T3 (以下、白濁化温度と呼ぶ)以上
に達すると半透明状態になる。この状態から冷却し始め
ると、しばらく半透明状態を維持するが、ある温度から
急激に白濁化し始め、室温TR まで冷却すると完全な白
濁状態となる。この白濁状態は、室温において安定に保
たれる(図1において熱履歴は→→→→と表
される。図2では、D→B→Aと表される。)。
【0012】以上説明したように、本発明の可逆性示温
材の室温における光学状態は、該可逆性示温材を最高何
度まで加熱するか、という違いによって透明状態および
白濁状態を任意に選択することができるというものであ
る。すなわち、透明化温度幅に加熱するか、または白濁
化温度まで加熱するかによって光学状態を任意に選択す
ることができる。
材の室温における光学状態は、該可逆性示温材を最高何
度まで加熱するか、という違いによって透明状態および
白濁状態を任意に選択することができるというものであ
る。すなわち、透明化温度幅に加熱するか、または白濁
化温度まで加熱するかによって光学状態を任意に選択す
ることができる。
【0013】透明化温度幅が80℃〜110℃であり、
白濁化温度が110℃以上である可逆性示温材を加熱し
て透明状態とし、これを変圧器の発熱箇所のような被測
定部に添付し、変圧器に通電した場合について以下に説
明する。変圧器に通電するとその電力損失のため発熱
し、変圧器の温度はあるところまで上昇する。通電が終
了して変圧器が充分に冷却された後、該可逆性示温材が
透明状態であれば、変圧器は透明化温度幅、つまり80
℃〜110℃に加熱されたということが判る。また、白
濁状態であれば白濁化温度、つまり110℃以上に加熱
されたことが判る。
白濁化温度が110℃以上である可逆性示温材を加熱し
て透明状態とし、これを変圧器の発熱箇所のような被測
定部に添付し、変圧器に通電した場合について以下に説
明する。変圧器に通電するとその電力損失のため発熱
し、変圧器の温度はあるところまで上昇する。通電が終
了して変圧器が充分に冷却された後、該可逆性示温材が
透明状態であれば、変圧器は透明化温度幅、つまり80
℃〜110℃に加熱されたということが判る。また、白
濁状態であれば白濁化温度、つまり110℃以上に加熱
されたことが判る。
【0014】本発明の示温層に使用される有機高分子樹
脂としては、透明性が良く、機械的強度に優れ、成膜性
の良いものが好ましい。また、この有機高分子樹脂を選
択することにより、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等の熱可塑性樹脂を用いると上記高温加熱タイプ
の特性が得られ、スチレン−ブタジエン共重合体のよう
な熱可塑性エラストマーを用いた時には上記低温加熱タ
イプの特性が得られる。有機高分子樹脂の具体例として
は、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−リン酸エステル共重合体、塩化
ビニル−アクリレート共重合体、ポリ塩化ビリニデン、
塩化ビリニデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、スチレン
ーブタジエン共重合体、トランスポリイソプレン、無定
形エチレンープロピレン、ポリビニルブチラール等が好
ましい。
脂としては、透明性が良く、機械的強度に優れ、成膜性
の良いものが好ましい。また、この有機高分子樹脂を選
択することにより、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等の熱可塑性樹脂を用いると上記高温加熱タイプ
の特性が得られ、スチレン−ブタジエン共重合体のよう
な熱可塑性エラストマーを用いた時には上記低温加熱タ
イプの特性が得られる。有機高分子樹脂の具体例として
は、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−リン酸エステル共重合体、塩化
ビニル−アクリレート共重合体、ポリ塩化ビリニデン、
塩化ビリニデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、スチレン
ーブタジエン共重合体、トランスポリイソプレン、無定
形エチレンープロピレン、ポリビニルブチラール等が好
ましい。
【0015】本発明の示温層に含まれる有機低分子物質
としては、融点が50℃〜100℃の長鎖アルキル基含
有化合物(以下低融点有機低分子物質と呼ぶ)および融
点が100℃〜160℃のアルキル基含有化合物(以下
高融点有機低分子物質と呼ぶ)の混合物が使用される。
低融点有機低分子物質は、炭素数14〜50の長鎖アル
キル基を含む脂肪酸、アルコール、エステル、アミド、
ケトン化合物等から融点により選ばれる。具体的には、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等
の脂肪酸、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、C30アルコール、C50アルコール等のアルコー
ル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、
ベヘニン酸ベヘニル、モンタン酸ベヘニル、ステアリン
酸C30アルコール、ベヘニン酸C30アルコール、ス
テアリン酸C50アルコール、ベヘニン酸C50アルコ
ールエステル、エイコサジ酸ステアリルアルコールジエ
ステル等のエステル、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、N−ス
テアリルステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン
酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−ステア
リルオレイン酸アミド等のアミド、ジステアリルケト
ン、ジベヘニルケトン等のケトンを例示できるが、これ
らに限定されることはない。さらに、これらの長鎖アル
キル基含有化合物は1種のみで使用してもよいが、2種
以上を使用することもできる。
としては、融点が50℃〜100℃の長鎖アルキル基含
有化合物(以下低融点有機低分子物質と呼ぶ)および融
点が100℃〜160℃のアルキル基含有化合物(以下
高融点有機低分子物質と呼ぶ)の混合物が使用される。
低融点有機低分子物質は、炭素数14〜50の長鎖アル
キル基を含む脂肪酸、アルコール、エステル、アミド、
ケトン化合物等から融点により選ばれる。具体的には、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等
の脂肪酸、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、C30アルコール、C50アルコール等のアルコー
ル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、
ベヘニン酸ベヘニル、モンタン酸ベヘニル、ステアリン
酸C30アルコール、ベヘニン酸C30アルコール、ス
テアリン酸C50アルコール、ベヘニン酸C50アルコ
ールエステル、エイコサジ酸ステアリルアルコールジエ
ステル等のエステル、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、N−ス
テアリルステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン
酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−ステア
リルオレイン酸アミド等のアミド、ジステアリルケト
ン、ジベヘニルケトン等のケトンを例示できるが、これ
らに限定されることはない。さらに、これらの長鎖アル
キル基含有化合物は1種のみで使用してもよいが、2種
以上を使用することもできる。
【0016】一方高融点有機低分子物質としては、飽和
脂肪酸ビスアミド、飽和脂肪族ジカルボン酸、あるいは
ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸モ
ノアミド類、メチロールステアリン酸アミド等のメチロ
ールアミド類、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、
N、N’−ジオレイルアジピン酸アミド等の不飽和脂肪
酸ビスアミド類、m−キシリレンビスステアリン酸アミ
ド等の芳香族系ビスアミド類、N−ステアリル−N’−
ステアリル尿素等の置換尿素類等から、融点が100℃
〜160℃の範囲にあるものが使用できる。このうち、
飽和脂肪族ビスアミド、および飽和脂肪族ジカルボン酸
が好適である。
脂肪酸ビスアミド、飽和脂肪族ジカルボン酸、あるいは
ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸モ
ノアミド類、メチロールステアリン酸アミド等のメチロ
ールアミド類、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、
N、N’−ジオレイルアジピン酸アミド等の不飽和脂肪
酸ビスアミド類、m−キシリレンビスステアリン酸アミ
ド等の芳香族系ビスアミド類、N−ステアリル−N’−
ステアリル尿素等の置換尿素類等から、融点が100℃
〜160℃の範囲にあるものが使用できる。このうち、
飽和脂肪族ビスアミド、および飽和脂肪族ジカルボン酸
が好適である。
【0017】飽和脂肪族ビスアミドとは長鎖飽和脂肪族
とアルキレンジアミンとの酸アミド、あるいは飽和脂肪
族ジカルボン酸と長飽和脂肪族アミンとの酸アミドを意
味する。具体的には、次のものが挙げられる。 エチレンビスステアリン酸アミド 融点 143℃ (C17H35CONH)2 (CH2 )2 エチレンビスベヘン酸アミド 融点 141℃ (C21H43CONH)2 (CH2 )2 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド 融点 146℃ (C17H35CONH)2 (CH2 )6 ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド 融点 143℃ (C21H43CONH)2 (CH2 )6 N,N’−ジステアリルアジピン酸アミド 融点 144℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )4 N,N’−ジステアリルエイコサンジ酸アミド 融点 128℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )18 N,N’−ジステアリルセバシン酸アミド 融点 138℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )8 N,N’−ジラウリルドデカンジ酸アミド 融点 138℃ (C12H25NHCO)2 (CH2 )10 N,N’−ジラウリルエイコサンジ酸アミド 融点 130℃ (C12H25NHCO)2 (CH2 )18 N,N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド 融点 130℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )10 またジカルボン酸としては次のものが挙げられる。 アジピン酸 HOOC(CH2 )4 COOH 融点 153℃ ピメリン酸 HOOC(CH2 )5 COOH 融点 105℃ スベリン酸 HOOC(CH2 )6 COOH 融点 140℃ アゼライン酸 HOOC(CH2 )7 COOH 融点 107℃ セバシン酸 HOOC(CH2 )8 COOH 融点 133℃ ウンデカンジ酸 HOOC(CH2 )9 COOH 融点 111℃ ドデカンジ酸 HOOC(CH2 )10COOH 融点 128℃ トリデカンジ酸 HOOC(CH2 )11COOH 融点 113℃ テトラデカンジ酸 HOOC(CH2 )12COOH 融点 125℃ ペンタデカンジ酸 HOOC(CH2 )13COOH 融点 115℃ ヘキサデカンジ酸 HOOC(CH2 )14COOH 融点 125℃ ヘプタデカンジ酸 HOOC(CH2 )15COOH 融点 118℃ オクタデカンジ酸 HOOC(CH2 )16COOH 融点 125℃ ノナデカンジ酸 HOOC(CH2 )17COOH 融点 119℃ エイコサンジ酸 HOOC(CH2 )18COOH 融点 120℃ なおこれらの高融点有機低分子物質は、1種類使用して
もよいが、2種類以上用いてもよい。
とアルキレンジアミンとの酸アミド、あるいは飽和脂肪
族ジカルボン酸と長飽和脂肪族アミンとの酸アミドを意
味する。具体的には、次のものが挙げられる。 エチレンビスステアリン酸アミド 融点 143℃ (C17H35CONH)2 (CH2 )2 エチレンビスベヘン酸アミド 融点 141℃ (C21H43CONH)2 (CH2 )2 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド 融点 146℃ (C17H35CONH)2 (CH2 )6 ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド 融点 143℃ (C21H43CONH)2 (CH2 )6 N,N’−ジステアリルアジピン酸アミド 融点 144℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )4 N,N’−ジステアリルエイコサンジ酸アミド 融点 128℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )18 N,N’−ジステアリルセバシン酸アミド 融点 138℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )8 N,N’−ジラウリルドデカンジ酸アミド 融点 138℃ (C12H25NHCO)2 (CH2 )10 N,N’−ジラウリルエイコサンジ酸アミド 融点 130℃ (C12H25NHCO)2 (CH2 )18 N,N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド 融点 130℃ (C18H37NHCO)2 (CH2 )10 またジカルボン酸としては次のものが挙げられる。 アジピン酸 HOOC(CH2 )4 COOH 融点 153℃ ピメリン酸 HOOC(CH2 )5 COOH 融点 105℃ スベリン酸 HOOC(CH2 )6 COOH 融点 140℃ アゼライン酸 HOOC(CH2 )7 COOH 融点 107℃ セバシン酸 HOOC(CH2 )8 COOH 融点 133℃ ウンデカンジ酸 HOOC(CH2 )9 COOH 融点 111℃ ドデカンジ酸 HOOC(CH2 )10COOH 融点 128℃ トリデカンジ酸 HOOC(CH2 )11COOH 融点 113℃ テトラデカンジ酸 HOOC(CH2 )12COOH 融点 125℃ ペンタデカンジ酸 HOOC(CH2 )13COOH 融点 115℃ ヘキサデカンジ酸 HOOC(CH2 )14COOH 融点 125℃ ヘプタデカンジ酸 HOOC(CH2 )15COOH 融点 118℃ オクタデカンジ酸 HOOC(CH2 )16COOH 融点 125℃ ノナデカンジ酸 HOOC(CH2 )17COOH 融点 119℃ エイコサンジ酸 HOOC(CH2 )18COOH 融点 120℃ なおこれらの高融点有機低分子物質は、1種類使用して
もよいが、2種類以上用いてもよい。
【0018】上記低融点有機低分子物質に高融点有機低
分子物質を添加すると、透明化温度幅Twの上限T2 を
高温側にシフトさせることができ、その結果、透明化温
度幅Twが広くなる。また、高融点有機低分子物質の添
加量を加減することで、白濁化温度、あるいは透明化温
度幅を自由にコントロールすることができる。一般に、
有機低分子物質として低融点有機低分子物質と高融点有
機低分子物質とからなる混合物を使用すると、透明化温
度幅Twの下限は低融点有機低分子物質の融点より数℃
低くなる。すなわち、低融点有機低分子物質と高融点有
機低分子物質とを適宜選択することで、透明化温度範囲
および透明化温度幅をコントロールすることができる。
分子物質を添加すると、透明化温度幅Twの上限T2 を
高温側にシフトさせることができ、その結果、透明化温
度幅Twが広くなる。また、高融点有機低分子物質の添
加量を加減することで、白濁化温度、あるいは透明化温
度幅を自由にコントロールすることができる。一般に、
有機低分子物質として低融点有機低分子物質と高融点有
機低分子物質とからなる混合物を使用すると、透明化温
度幅Twの下限は低融点有機低分子物質の融点より数℃
低くなる。すなわち、低融点有機低分子物質と高融点有
機低分子物質とを適宜選択することで、透明化温度範囲
および透明化温度幅をコントロールすることができる。
【0019】本発明において、上記低融点有機低分子物
質と高融点有機低分子物質との配合割合は、重量比で9
8:2〜50:50の範囲であることが好ましい。高融
点有機低分子物質の有機低分子物質全体に占める割合が
2重量%以下になると透明化温度幅幅の拡大に対して効
果が得られず、一方、50重量%よりも高くなると白濁
の程度が悪化するため好ましくない。
質と高融点有機低分子物質との配合割合は、重量比で9
8:2〜50:50の範囲であることが好ましい。高融
点有機低分子物質の有機低分子物質全体に占める割合が
2重量%以下になると透明化温度幅幅の拡大に対して効
果が得られず、一方、50重量%よりも高くなると白濁
の程度が悪化するため好ましくない。
【0020】上記有機高分子樹脂中に分散させる有機低
分子物質の配合量は、有機高分子樹脂100重量部に対
して、低融点有機低分子物質と高融点有機低分子物質と
を合わせて5重量部〜100重量部の範囲であることが
好ましく、特に10重量部〜50重量部の範囲にあるこ
とが好ましい。有機低分子物質の量が5重量部未満の場
合、可逆性示温材の白濁化が充分でなく良好なコントラ
ストを得ることかできず、逆に100重量部より多いと
可逆性示温材の成膜性が悪化するので好ましくない。
分子物質の配合量は、有機高分子樹脂100重量部に対
して、低融点有機低分子物質と高融点有機低分子物質と
を合わせて5重量部〜100重量部の範囲であることが
好ましく、特に10重量部〜50重量部の範囲にあるこ
とが好ましい。有機低分子物質の量が5重量部未満の場
合、可逆性示温材の白濁化が充分でなく良好なコントラ
ストを得ることかできず、逆に100重量部より多いと
可逆性示温材の成膜性が悪化するので好ましくない。
【0021】さらに、本可逆性示温材の示温層には、例
えば可塑剤、界面活性剤等の添加剤を必要に応じて添加
することもできる。これらを添加することによって、透
明状態の可逆性示温材の透明度を向上させ、透明化温度
幅を広げる効果がある。例えば可塑剤としては、リン酸
トリブチル、リン酸トリ−2−エチルエキシル、リン酸
トリフェニル、リン酸トリクレジル、オレイン酸ブチ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチ
ル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソ
ノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ジイソデ
シル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジブチル、
アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチ
ルヘキシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セ
バシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジ−2−エチルブチラート等を例示でき
る。また、界面活性剤としては多価アルコール高級脂肪
酸エステル、多価アルコール高級アルキルエーテル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、高級アルキルベ
ンゼンスルフォン酸のNa、Ca、BaまたはMg塩等
を例示できる。しかしながら、上記物質は一例であっ
て、これらに限定されるものではない。
えば可塑剤、界面活性剤等の添加剤を必要に応じて添加
することもできる。これらを添加することによって、透
明状態の可逆性示温材の透明度を向上させ、透明化温度
幅を広げる効果がある。例えば可塑剤としては、リン酸
トリブチル、リン酸トリ−2−エチルエキシル、リン酸
トリフェニル、リン酸トリクレジル、オレイン酸ブチ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチ
ル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソ
ノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ジイソデ
シル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジブチル、
アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチ
ルヘキシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セ
バシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジ−2−エチルブチラート等を例示でき
る。また、界面活性剤としては多価アルコール高級脂肪
酸エステル、多価アルコール高級アルキルエーテル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、高級アルキルベ
ンゼンスルフォン酸のNa、Ca、BaまたはMg塩等
を例示できる。しかしながら、上記物質は一例であっ
て、これらに限定されるものではない。
【0022】本発明の可逆性示温材に用いる支持体とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト等の合成樹脂フィルム、紙、金属箔、金属板、ガラス
等が使用できる。また、それらの表面または裏面に着色
層を設けたり、着色顔料を混練した合成樹脂フィルム等
を使用することができる。さらに、表面または裏面に光
反射層として金属箔を貼り付けたり、金属蒸着層を設け
たりすることも可能である。なお、示温層が充分にその
形状を保持できるだけの力学的強度を有するものであれ
ば、支持体を用いず単独で使用することもできる。
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト等の合成樹脂フィルム、紙、金属箔、金属板、ガラス
等が使用できる。また、それらの表面または裏面に着色
層を設けたり、着色顔料を混練した合成樹脂フィルム等
を使用することができる。さらに、表面または裏面に光
反射層として金属箔を貼り付けたり、金属蒸着層を設け
たりすることも可能である。なお、示温層が充分にその
形状を保持できるだけの力学的強度を有するものであれ
ば、支持体を用いず単独で使用することもできる。
【0023】以下、本発明の可逆性示温材の製造方法に
ついて説明する。まず、示温層の製造方法について説明
する。本発明における可逆性示温材の示温層は、有機高
分子樹脂と、低融点有機低分子物質と、高融点有機低分
子物質とを溶剤に溶解、または分散させた塗液を支持体
の上に塗布、印刷、またはそのほかの方法で成膜するこ
とにより設けることができる。上記溶液を塗布すること
により示温層を成膜した場合、示温層の膜厚は1μm以
上が好ましく、特に3〜60μmの範囲がより好まし
い。厚さが1μmよりも薄いと示温層の白濁度が充分で
はなく、60μmより厚いと透明度が悪化するため好ま
しくない。
ついて説明する。まず、示温層の製造方法について説明
する。本発明における可逆性示温材の示温層は、有機高
分子樹脂と、低融点有機低分子物質と、高融点有機低分
子物質とを溶剤に溶解、または分散させた塗液を支持体
の上に塗布、印刷、またはそのほかの方法で成膜するこ
とにより設けることができる。上記溶液を塗布すること
により示温層を成膜した場合、示温層の膜厚は1μm以
上が好ましく、特に3〜60μmの範囲がより好まし
い。厚さが1μmよりも薄いと示温層の白濁度が充分で
はなく、60μmより厚いと透明度が悪化するため好ま
しくない。
【0024】形成される示温層において、有機低分子物
質は前記高分子樹脂中に粒子状に分散された状態で存在
する。また、有機低分子物質の粒径はおよそ0.5〜2
μmの範囲に分布している。
質は前記高分子樹脂中に粒子状に分散された状態で存在
する。また、有機低分子物質の粒径はおよそ0.5〜2
μmの範囲に分布している。
【0025】本発明の可逆性示温材は、必要に応じて、
例えば以下に述べる層構成をとることができる。図3か
ら10は、これらを概略的に示した図である。しかしな
がら、層構成については使用目的、使用状況、使用場所
等によりさまざまな形態を取ることができ、以下に例示
するものが全てでないことは言うまでもない。図3は、
支持体上に示温層を設けた2層構造を持つ例を示す図で
ある。この場合示温層は支持体上に塗工してもよいし、
転写、あるいは張り合わせて作成することもできる。ま
た、離型性のある支持体の表面に塗工し、ついで剥離し
て示温層のみで使用することも可能である。
例えば以下に述べる層構成をとることができる。図3か
ら10は、これらを概略的に示した図である。しかしな
がら、層構成については使用目的、使用状況、使用場所
等によりさまざまな形態を取ることができ、以下に例示
するものが全てでないことは言うまでもない。図3は、
支持体上に示温層を設けた2層構造を持つ例を示す図で
ある。この場合示温層は支持体上に塗工してもよいし、
転写、あるいは張り合わせて作成することもできる。ま
た、離型性のある支持体の表面に塗工し、ついで剥離し
て示温層のみで使用することも可能である。
【0026】図4、5は透明化温度幅、白濁化温度の異
なる数種の示温層を同一支持体上に設けた場合の示温材
を示す図であり、これにより正確に熱履歴を知ることが
できる。図4では各示温層を積層した構造を有するもの
であり、各層の白濁化温度が異なるから非測定部の温度
が高いと白濁化する層が多くなり、白濁度が増し、逆に
被測定部の温度が低いと白濁化する層が少ないことから
白濁度が低下するため、ある温度範囲で段階的に白濁度
が変化する。したがって、温度分布が濃淡となって可視
化することができ便利である。また、図5は支持体の上
に各示温層を各々別の位置に並べて設置したものであ
り、どの示温層が透明化または白濁化するかで示温材の
到達温度を知ることができるものである。
なる数種の示温層を同一支持体上に設けた場合の示温材
を示す図であり、これにより正確に熱履歴を知ることが
できる。図4では各示温層を積層した構造を有するもの
であり、各層の白濁化温度が異なるから非測定部の温度
が高いと白濁化する層が多くなり、白濁度が増し、逆に
被測定部の温度が低いと白濁化する層が少ないことから
白濁度が低下するため、ある温度範囲で段階的に白濁度
が変化する。したがって、温度分布が濃淡となって可視
化することができ便利である。また、図5は支持体の上
に各示温層を各々別の位置に並べて設置したものであ
り、どの示温層が透明化または白濁化するかで示温材の
到達温度を知ることができるものである。
【0027】図6は透明状態と白濁状態とのコントラス
トを向上させるための反射層として金属層が設けられた
示温材を示す概略図である。この金属層は金属箔または
蒸着膜として設けることができ、Al、Zn、Sn、A
g、Au等が好ましい。
トを向上させるための反射層として金属層が設けられた
示温材を示す概略図である。この金属層は金属箔または
蒸着膜として設けることができ、Al、Zn、Sn、A
g、Au等が好ましい。
【0028】図7は温度等の文字が印刷された場合の示
温材を示す概略図である。この示温材が透明化温度幅に
加熱された場合、加熱冷却後示温層が透明化することで
その文字が見え、より便利である。また、白濁化温度よ
り高い温度になるまで加熱された場合示温層は白濁する
ため、文字と下地とのコントラストがなくなり、見かけ
上文字が消失することになる。つまり、印刷された文字
は示温層によって隠ぺいされることになる。図7に示さ
れた示温材は、金属蒸着層の上に示温層を設け、その上
に白い文字を印刷したものであるが、この文字は示温層
の下に設けることもできる。さらに、文字の色は白であ
る必要はない。
温材を示す概略図である。この示温材が透明化温度幅に
加熱された場合、加熱冷却後示温層が透明化することで
その文字が見え、より便利である。また、白濁化温度よ
り高い温度になるまで加熱された場合示温層は白濁する
ため、文字と下地とのコントラストがなくなり、見かけ
上文字が消失することになる。つまり、印刷された文字
は示温層によって隠ぺいされることになる。図7に示さ
れた示温材は、金属蒸着層の上に示温層を設け、その上
に白い文字を印刷したものであるが、この文字は示温層
の下に設けることもできる。さらに、文字の色は白であ
る必要はない。
【0029】図8は保護層が設けられた示温材を示す概
略図である。この保護層は示温層を保護するために示温
層の表面に積層された層であり、例えばシリコーン樹
脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂等、あるいは光硬化
性または電子線硬化性のウレタン−アクリレート樹脂等
の耐熱性の高い樹脂を主成分として設けることができ
る。また上記成分の他に、示温材の表面性、たとえば撥
水性を向上させる等の目的でシリコーン等の添加剤を加
えることもできる。
略図である。この保護層は示温層を保護するために示温
層の表面に積層された層であり、例えばシリコーン樹
脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂等、あるいは光硬化
性または電子線硬化性のウレタン−アクリレート樹脂等
の耐熱性の高い樹脂を主成分として設けることができ
る。また上記成分の他に、示温材の表面性、たとえば撥
水性を向上させる等の目的でシリコーン等の添加剤を加
えることもできる。
【0030】図9は、示温層と上記保護層との間に中間
層が設けられた示温材を示す概略図である。この中間層
は、示温層中の有機低分子物質が他の層へ移行するのを
防止するため、示温層と保護層との接着性を高めるた
め、あるいは示温層上の厚さを増すことにより示温層へ
の熱的または機械的ダメージをやわらげること等を目的
として設けられる。
層が設けられた示温材を示す概略図である。この中間層
は、示温層中の有機低分子物質が他の層へ移行するのを
防止するため、示温層と保護層との接着性を高めるた
め、あるいは示温層上の厚さを増すことにより示温層へ
の熱的または機械的ダメージをやわらげること等を目的
として設けられる。
【0031】図10は、被測定部に可逆性示温材を固定
するために粘着層または磁石を用いた場合を示す概略図
である。粘着層または磁石は、通常支持体/示温層の支
持体側に設けるが、支持体が透明なものである場合は、
示温層の上に粘着材や磁石を設けてもよい。
するために粘着層または磁石を用いた場合を示す概略図
である。粘着層または磁石は、通常支持体/示温層の支
持体側に設けるが、支持体が透明なものである場合は、
示温層の上に粘着材や磁石を設けてもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明の可逆性示温材
をより詳しく説明する。なお、実施例中「部」とは「重
量部」を示すものとする。
をより詳しく説明する。なお、実施例中「部」とは「重
量部」を示すものとする。
【0033】(実施例1)厚さが50μmである透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの片面に、アルミニ
ウムを蒸着したものを支持体として、下記組成からなる
示温層用の塗料を支持体のアルミニウム蒸着面の反対側
にワイヤーバーを用いて塗布した。乾燥した後、厚さが
10μmである示温層が形成された。 モンタン酸ベヘニル(融点:80℃) 95部 N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:130℃) 5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 300部 テトラヒドロフラン 1600部 なお、上記モンタン酸ベヘニルは低融点有機低分子物質
として、N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドは
高融点有機低分子物質として含有させた。
リエチレンテレフタレートフィルムの片面に、アルミニ
ウムを蒸着したものを支持体として、下記組成からなる
示温層用の塗料を支持体のアルミニウム蒸着面の反対側
にワイヤーバーを用いて塗布した。乾燥した後、厚さが
10μmである示温層が形成された。 モンタン酸ベヘニル(融点:80℃) 95部 N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:130℃) 5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 300部 テトラヒドロフラン 1600部 なお、上記モンタン酸ベヘニルは低融点有機低分子物質
として、N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドは
高融点有機低分子物質として含有させた。
【0034】このようにして本実施例の可逆性示温材を
形成した後、熱傾斜試験機を用いて所定の温度に熱せら
れたヒートブロックを圧力400g/m2 で、1秒間、
得られた可逆性示温媒体のサンプルに押し付け、示温層
が何℃で透明化、白濁化するかを測定した。具体的に
は、ヒートブロックが押し付けられた部分が透明化し、
示温層の下のアルミニウム蒸着面が金属光沢を放つ温度
幅を透明化温度幅として測定した。
形成した後、熱傾斜試験機を用いて所定の温度に熱せら
れたヒートブロックを圧力400g/m2 で、1秒間、
得られた可逆性示温媒体のサンプルに押し付け、示温層
が何℃で透明化、白濁化するかを測定した。具体的に
は、ヒートブロックが押し付けられた部分が透明化し、
示温層の下のアルミニウム蒸着面が金属光沢を放つ温度
幅を透明化温度幅として測定した。
【0035】(実施例2)実施例1では示温層塗料中に
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、4部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、4部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
【0036】(実施例3)実施例1では示温層塗料中に
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、3部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、3部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
【0037】(実施例4)実施例1では示温層塗料中に
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、2部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、2部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
【0038】(比較例1)実施例1では示温層塗料中に
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、1部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、1部含有させた以外は実施例1と同
じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明
化温度幅を測定した。
【0039】(比較例2)実施例1では示温層塗料中に
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、60部含有させた以外は実施例1と
同じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透
明化温度幅を測定した。
N,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミドを5部含有
させたのに対して、60部含有させた以外は実施例1と
同じ方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透
明化温度幅を測定した。
【0040】(実施例5)実施例における塗料組成を下
記のものに変えた以外はすべて実施例1と同様の操作を
行った。 ステアリン酸(融点:65℃) 75部 スベリン酸(融点:140℃) 25部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 350部 テトラヒドロフラン 1800部 なお、上記ステアリン酸は低融点有機低分子物質とし
て、スベリン酸は高融点有機低分子物質として含有させ
た。
記のものに変えた以外はすべて実施例1と同様の操作を
行った。 ステアリン酸(融点:65℃) 75部 スベリン酸(融点:140℃) 25部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 350部 テトラヒドロフラン 1800部 なお、上記ステアリン酸は低融点有機低分子物質とし
て、スベリン酸は高融点有機低分子物質として含有させ
た。
【0041】(比較例3)実施例1では示温層塗料中に
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:1
30℃)を5部含有させたのに対して、N−ステアリル
ステアリン酸アマイド(融点:94℃)を5部含有させ
たた以外は実施例1と同じ方法で示温層を形成して可逆
性示温材を得、その透明化温度幅を測定した。
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:1
30℃)を5部含有させたのに対して、N−ステアリル
ステアリン酸アマイド(融点:94℃)を5部含有させ
たた以外は実施例1と同じ方法で示温層を形成して可逆
性示温材を得、その透明化温度幅を測定した。
【0042】(比較例4)実施例1では示温層塗料中に
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:8
0℃)を5部含有させたのに対して、ヘキサメチレンビ
スステアリル尿素(融点:173℃)を5部含有させた
以外は実施例1と同じ方法で示温層を形成して可逆性示
温材を得、その透明化温度幅を測定した。
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミド(融点:8
0℃)を5部含有させたのに対して、ヘキサメチレンビ
スステアリル尿素(融点:173℃)を5部含有させた
以外は実施例1と同じ方法で示温層を形成して可逆性示
温材を得、その透明化温度幅を測定した。
【0043】(比較例5)実施例1では示温層塗料中に
モンタン酸ベヘニル(融点:80℃)を95部含有させ
たのに対して、N−オレイルオレイン酸アマイド(融
点:45℃)を95部含有させた以外は実施例1と同じ
方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明化
温度幅を測定した。
モンタン酸ベヘニル(融点:80℃)を95部含有させ
たのに対して、N−オレイルオレイン酸アマイド(融
点:45℃)を95部含有させた以外は実施例1と同じ
方法で示温層を形成して可逆性示温材を得、その透明化
温度幅を測定した。
【0044】(比較例6)実施例1では示温層塗料中に
モンタン酸ベヘニル(融点:80℃)を95部含有させ
たのに対して、ステアリン酸アマイド(融点:107
℃)を95部含有させた以外は実施例1と同じ方法で示
温層を形成して可逆性示温材を得、その透明化温度幅を
測定した。
モンタン酸ベヘニル(融点:80℃)を95部含有させ
たのに対して、ステアリン酸アマイド(融点:107
℃)を95部含有させた以外は実施例1と同じ方法で示
温層を形成して可逆性示温材を得、その透明化温度幅を
測定した。
【0045】透明化温度幅、および白濁化温度を測定し
た結果を表1に示す。
た結果を表1に示す。
【0046】表1の測定結果によれば、高融点有機低分
子物質であるN,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミ
ドの添加量を調整することで容易に透明化温度幅、白濁
化温度を変えることができることがわかる。これによっ
て、特性の異なる示温材を作成することができる。特
に、実施例1から実施例5と、比較例1および2とを比
較すると判るように、本実施例の可逆性示温材には、モ
ンタン酸ベヘニル95部に対してN,N′−ジステアリ
ルドデカンジ酸アミドの含有量が2部〜50部となるよ
うに両者が含有されているので、本実施例の可逆性示温
材は透明状態および白濁状態を取ることができ、かつ比
較例の可逆性示温材と比較して透明化温度幅が広い。
子物質であるN,N′−ジステアリルドデカンジ酸アミ
ドの添加量を調整することで容易に透明化温度幅、白濁
化温度を変えることができることがわかる。これによっ
て、特性の異なる示温材を作成することができる。特
に、実施例1から実施例5と、比較例1および2とを比
較すると判るように、本実施例の可逆性示温材には、モ
ンタン酸ベヘニル95部に対してN,N′−ジステアリ
ルドデカンジ酸アミドの含有量が2部〜50部となるよ
うに両者が含有されているので、本実施例の可逆性示温
材は透明状態および白濁状態を取ることができ、かつ比
較例の可逆性示温材と比較して透明化温度幅が広い。
【0047】さらに、実施例1から実施例5と、比較例
3から比較例6とを比較する。比較例の可逆性示温材は
有機低分子物質として、低融点有機低分子物質は50℃
〜100℃の範囲に、高融点有機低分子物質は100℃
〜160℃の範囲にそれぞれ融点がないものを選んだ示
温材であるが、いずれも透明化温度幅が極端に狭いかも
しくは白濁化しなかった。一方、本実施例の可逆性示温
材は融点が上記範囲内にあるモンタン酸ベヘニルと、
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミドとを含有さ
せて有機低分子物質として使用しているので、透明化温
度幅を有しており、しかもそれが広い。
3から比較例6とを比較する。比較例の可逆性示温材は
有機低分子物質として、低融点有機低分子物質は50℃
〜100℃の範囲に、高融点有機低分子物質は100℃
〜160℃の範囲にそれぞれ融点がないものを選んだ示
温材であるが、いずれも透明化温度幅が極端に狭いかも
しくは白濁化しなかった。一方、本実施例の可逆性示温
材は融点が上記範囲内にあるモンタン酸ベヘニルと、
N、N’−ジステアリルドデカンジ酸アミドとを含有さ
せて有機低分子物質として使用しているので、透明化温
度幅を有しており、しかもそれが広い。
【0048】また、実施例1と実施例5との測定結果を
比較すると、低融点有機低分子物質をモンタン酸ベヘニ
ル(融点:80℃)からステアリン酸(融点:65℃)
に変更するだけで、透明化温度幅の下限が15℃下がっ
ており、透明化温度幅の下限の値は、低融点有機低分子
物質に大きく依存していることが判る。
比較すると、低融点有機低分子物質をモンタン酸ベヘニ
ル(融点:80℃)からステアリン酸(融点:65℃)
に変更するだけで、透明化温度幅の下限が15℃下がっ
ており、透明化温度幅の下限の値は、低融点有機低分子
物質に大きく依存していることが判る。
【0049】次に、「透明化温度幅に加熱→冷却→白濁
化温度に加熱→冷却」を1サイクルとし50サイクル繰
り返し行うことにより、得られた可逆性示温材の耐久性
について調べた。その結果、本実施例の可逆性示温材の
透明化温度幅、白濁化温度には全く変化はなく、透明状
態、白濁状態についても目視での確認ではあるが、変化
は認められず、耐久性の高いことが分かった。
化温度に加熱→冷却」を1サイクルとし50サイクル繰
り返し行うことにより、得られた可逆性示温材の耐久性
について調べた。その結果、本実施例の可逆性示温材の
透明化温度幅、白濁化温度には全く変化はなく、透明状
態、白濁状態についても目視での確認ではあるが、変化
は認められず、耐久性の高いことが分かった。
【0050】また、室温での保存性を調べるため、加熱
冷却直後の状態と48時間保存後の状態とを目視にて確
認し、熱履歴の記録が残っているかどうか調べたが、本
実施例の可逆性示温材は長時間の保存でも、保存前後の
記録状態に違いは見られなく、非常に優れた保存性を有
していることが判った。
冷却直後の状態と48時間保存後の状態とを目視にて確
認し、熱履歴の記録が残っているかどうか調べたが、本
実施例の可逆性示温材は長時間の保存でも、保存前後の
記録状態に違いは見られなく、非常に優れた保存性を有
していることが判った。
【0051】次に、様々な層構成の可逆性示温材につい
て実施例をもとに説明する。 (実施例6)厚さが50μmである透明ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを支持体とし、ついでその支持体
上にアルミ蒸着を施して金属層を形成し、その上に実施
例1〜4で用いた示温層用塗料をそれぞれ乾燥後の示温
層の厚さが10μmとなるように塗工し、透明化温度幅
および白濁化温度の異なる示温層が積層された本実施例
の可逆性示温材を作成した。ついで熱傾斜試験機を用い
て、得られた可逆性示温材を加熱温度を様々に変え、加
熱冷却後の白濁度を調べた。白濁度は、マクベス濃度計
RD−914にて測定した。その結果を表2に示す。
て実施例をもとに説明する。 (実施例6)厚さが50μmである透明ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを支持体とし、ついでその支持体
上にアルミ蒸着を施して金属層を形成し、その上に実施
例1〜4で用いた示温層用塗料をそれぞれ乾燥後の示温
層の厚さが10μmとなるように塗工し、透明化温度幅
および白濁化温度の異なる示温層が積層された本実施例
の可逆性示温材を作成した。ついで熱傾斜試験機を用い
て、得られた可逆性示温材を加熱温度を様々に変え、加
熱冷却後の白濁度を調べた。白濁度は、マクベス濃度計
RD−914にて測定した。その結果を表2に示す。
【0052】(実施例7)厚さが50μmである透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体とし、アル
ミ蒸着を施して金属層を形成し、その上に実施例3で用
いた示温層用塗料を乾燥後の示温層が40μmの厚さに
なるよう塗工し、本実施例の可逆性示温材を作成した。
この可逆性示温材の白色度を、実施例6と同様に測定し
た。結果を、表2に示す。
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体とし、アル
ミ蒸着を施して金属層を形成し、その上に実施例3で用
いた示温層用塗料を乾燥後の示温層が40μmの厚さに
なるよう塗工し、本実施例の可逆性示温材を作成した。
この可逆性示温材の白色度を、実施例6と同様に測定し
た。結果を、表2に示す。
【0053】以下、余白。 なお、表2中の可逆性示温材の冷却後の光学状態を示す
数値は、大きいほど透明で、小さいほど白いことを示し
ている。
数値は、大きいほど透明で、小さいほど白いことを示し
ている。
【0054】表2から判るように、実施例6、および実
施例7の可逆性示温材は、透明化温度幅や白濁化温度幅
の異なる示温層を重ねて用いているので、白濁度を段階
的に変化させることができ、ある特定の温度一点だけの
変化でなく、ある温度範囲内での白色度を変化させるこ
とができる。
施例7の可逆性示温材は、透明化温度幅や白濁化温度幅
の異なる示温層を重ねて用いているので、白濁度を段階
的に変化させることができ、ある特定の温度一点だけの
変化でなく、ある温度範囲内での白色度を変化させるこ
とができる。
【0055】(実施例8)厚さが50μmである透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体として用
い、その上にアルミニウムの金属層を設け、その上に実
施例1で用いた示温層用塗料を乾燥後の示温層の厚さが
10μmとなるように塗工し示温層(透明化温度幅:7
7.5℃〜115.0℃、白濁化温度:115.0℃以
上)を得た。さらにその上に、「巴川」という文字形に
アルミニウムを蒸着させて、本実施例の可逆性示温材を
作成した。得られた可逆性示温材を90℃のオーブンで
熱した後冷却させた状態と、120℃のオーブンで熱し
た後冷却させた状態とを比較した。
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体として用
い、その上にアルミニウムの金属層を設け、その上に実
施例1で用いた示温層用塗料を乾燥後の示温層の厚さが
10μmとなるように塗工し示温層(透明化温度幅:7
7.5℃〜115.0℃、白濁化温度:115.0℃以
上)を得た。さらにその上に、「巴川」という文字形に
アルミニウムを蒸着させて、本実施例の可逆性示温材を
作成した。得られた可逆性示温材を90℃のオーブンで
熱した後冷却させた状態と、120℃のオーブンで熱し
た後冷却させた状態とを比較した。
【0056】(実施例9)厚さが50μmである透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体とし、その
上にアルミニウムを蒸着させて金属層を設け、その上に
白い文字で「製紙所」と印刷し、さらにその上に実施例
1で用いた示温層用塗料を乾燥後の示温層の厚さが10
μmとなるように塗工して示温層(透明化温度幅:7
7.5℃〜115.0℃、白濁化温度:115.0℃以
上)を設け、本実施例の可逆性示温材を作成した。得ら
れた可逆性示温材を、実施例8と同様に、90℃のオー
ブンで熱した後冷却させた状態と、120℃のオーブン
で熱した後冷却させた状態とを比較した。
リエチレンテレフタレートフィルムを支持体とし、その
上にアルミニウムを蒸着させて金属層を設け、その上に
白い文字で「製紙所」と印刷し、さらにその上に実施例
1で用いた示温層用塗料を乾燥後の示温層の厚さが10
μmとなるように塗工して示温層(透明化温度幅:7
7.5℃〜115.0℃、白濁化温度:115.0℃以
上)を設け、本実施例の可逆性示温材を作成した。得ら
れた可逆性示温材を、実施例8と同様に、90℃のオー
ブンで熱した後冷却させた状態と、120℃のオーブン
で熱した後冷却させた状態とを比較した。
【0057】実施例8については、90℃に加熱された
ものは透明化してしまいアルミ地となり、アルミ蒸着で
書かれた「巴川」の文字は見えなくなってしまった。一
方、120℃に加熱されたものは、示温層が白濁化し
「巴川」の文字が白地にはっきりと浮かび上がった。そ
の文字の視認性は非常に良かった。実施例9は、実施例
8と異なり、透明化することにより文字のでてくるもの
であり、90℃に加熱されたものは「製紙所」の文字が
確認できるが、120℃に加熱されたものは、文字が隠
ぺいされ確認できなかった。これらの実験結果から、本
実施例の文字が印刷された可逆性示温材では、その印刷
された文字をはっきりと認識できることが判った。
ものは透明化してしまいアルミ地となり、アルミ蒸着で
書かれた「巴川」の文字は見えなくなってしまった。一
方、120℃に加熱されたものは、示温層が白濁化し
「巴川」の文字が白地にはっきりと浮かび上がった。そ
の文字の視認性は非常に良かった。実施例9は、実施例
8と異なり、透明化することにより文字のでてくるもの
であり、90℃に加熱されたものは「製紙所」の文字が
確認できるが、120℃に加熱されたものは、文字が隠
ぺいされ確認できなかった。これらの実験結果から、本
実施例の文字が印刷された可逆性示温材では、その印刷
された文字をはっきりと認識できることが判った。
【0058】
【発明の効果】本発明の可逆性示温材は、支持体上に、
有機高分子樹脂中に有機低分子物質を微粒子状に分散さ
せてなる示温層を設けた可逆性示温材であって、上記有
機低分子物質が、融点が50℃〜100℃である長鎖ア
ルキル基含有化合物の少なくとも1種と、融点が100
℃〜160℃であるアルキル基含有化合物の少なくとも
1種とが98:2〜50:50の割合で混合されている
物質であることを特徴とする可逆性示温材なので、透明
化温度幅を容易にコントロールできる。したがって、本
発明の可逆性示温材は使用状況に応じて、所望の温度に
対して作用し、それを記録して示すことができるので、
使用状況が限定されず、広範囲にわたって使用すること
ができる。
有機高分子樹脂中に有機低分子物質を微粒子状に分散さ
せてなる示温層を設けた可逆性示温材であって、上記有
機低分子物質が、融点が50℃〜100℃である長鎖ア
ルキル基含有化合物の少なくとも1種と、融点が100
℃〜160℃であるアルキル基含有化合物の少なくとも
1種とが98:2〜50:50の割合で混合されている
物質であることを特徴とする可逆性示温材なので、透明
化温度幅を容易にコントロールできる。したがって、本
発明の可逆性示温材は使用状況に応じて、所望の温度に
対して作用し、それを記録して示すことができるので、
使用状況が限定されず、広範囲にわたって使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高温加熱タイプの可逆性示温材に対する加熱温
度と透明率との関係を示す状態図である。
度と透明率との関係を示す状態図である。
【図2】低温加熱タイプの可逆性示温材に対する加熱温
度と透明率との関係を示す状態図である。
度と透明率との関係を示す状態図である。
【図3】支持体を有する可逆性示温材を示す断面概略図
である。
である。
【図4】白濁化温度が異なる示温層を複数積層した可逆
性示温材を示す断面概略図である。
性示温材を示す断面概略図である。
【図5】白濁化温度が異なる複数の示温層を同一支持体
上に別々に設けた可逆性示温材を示す平面概略図であ
る。
上に別々に設けた可逆性示温材を示す平面概略図であ
る。
【図6】金属層を有する可逆可逆性示温材を示す断面概
略図である。
略図である。
【図7】文字が印刷された可逆性示温材を示す断面概略
図である。
図である。
【図8】保護層を有する可逆性示温材を示す断面概略図
である。
である。
【図9】中間層を有する可逆性示温材を示す断面概略図
である。
である。
【図10】粘着層を有する可逆性示温材を示す断面概略
図である。
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 武 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所情報メディア事業部内 (72)発明者 東 健策 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所情報メディア事業部内
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、有機高分子樹脂中に有機低
分子物質を微粒子状に分散させてなる示温層を設けた可
逆性示温材であって、 上記有機低分子物質が、融点が50℃〜100℃である
長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも1種と、融点が
100℃〜160℃であるアルキル基含有化合物の少な
くとも1種とが98:2〜50:50の割合で混合され
ている物質であることを特徴とする可逆性示温材。 - 【請求項2】 前記融点が100℃〜160℃である長
鎖アルキル基含有化合物が少なくとも飽和脂肪族ビスア
ミドまたは飽和脂肪族ジカルボン酸であることを特徴と
する請求項1記載の可逆性示温材。 - 【請求項3】 透明化温度域または白濁化温度がそれぞ
れ異なる請求項1および請求項2に記載の示温層が複数
積層されていることを特徴とする可逆性示温材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17456593A JP2668635B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 可逆性示温材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17456593A JP2668635B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 可逆性示温材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727633A true JPH0727633A (ja) | 1995-01-31 |
| JP2668635B2 JP2668635B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=15980788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17456593A Expired - Lifetime JP2668635B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 可逆性示温材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2668635B2 (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003121271A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 温度履歴表示体 |
| JP2006153469A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Jiikuesuto:Kk | シリコンウェハー用温度測定具 |
| JP2006250553A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Toppan Forms Co Ltd | 温度管理媒体 |
| JP2007078372A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-29 | Kao Corp | 温度履歴表示材料及びそれを用いた包装材料 |
| JP2009002807A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Japan Energy Corp | 表面温度計 |
| JP2009204573A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | 多段階変色温度インジケータ |
| JP2010204084A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-09-16 | Fujifilm Corp | 熱分布測定セット、熱分布測定体、及び熱分布確認方法 |
| JP2010256297A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | 不可逆性温度管理インジケータ |
| JP2014142249A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Seiko Instruments Inc | 温度感知材料、及び、その製造方法 |
| JP2014142250A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Seiko Instruments Inc | 温度感知素子 |
| WO2015122318A1 (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-20 | 日油技研工業株式会社 | 高温不可逆性温度管理材 |
| WO2018110200A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 株式会社日立製作所 | 温度検知材料、それを用いた温度検知インク、温度インジケータ、温度検知材料の製造方法、及び物品管理システム |
| US10989700B2 (en) | 2015-09-03 | 2021-04-27 | Hitachi, Ltd. | Temperature history indicator |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024072253A1 (ru) * | 2022-09-28 | 2024-04-04 | Общество С Ограниченной Ответственностью "Термоэлектрика" | Устройство для регистрации превышения пороговой температуры |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP17456593A patent/JP2668635B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003121271A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 温度履歴表示体 |
| JP2006153469A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Jiikuesuto:Kk | シリコンウェハー用温度測定具 |
| JP2006250553A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Toppan Forms Co Ltd | 温度管理媒体 |
| JP2007078372A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-29 | Kao Corp | 温度履歴表示材料及びそれを用いた包装材料 |
| JP2009002807A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Japan Energy Corp | 表面温度計 |
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| JP2010204084A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-09-16 | Fujifilm Corp | 熱分布測定セット、熱分布測定体、及び熱分布確認方法 |
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| JP2014142249A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Seiko Instruments Inc | 温度感知材料、及び、その製造方法 |
| JP2014142250A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Seiko Instruments Inc | 温度感知素子 |
| WO2015122318A1 (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-20 | 日油技研工業株式会社 | 高温不可逆性温度管理材 |
| JP2015152434A (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | 日油技研工業株式会社 | 高温不可逆性温度管理材 |
| US10989700B2 (en) | 2015-09-03 | 2021-04-27 | Hitachi, Ltd. | Temperature history indicator |
| WO2018110200A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 株式会社日立製作所 | 温度検知材料、それを用いた温度検知インク、温度インジケータ、温度検知材料の製造方法、及び物品管理システム |
| CN110114647A (zh) * | 2016-12-14 | 2019-08-09 | 株式会社日立产机系统 | 温度检测材料、使用该温度检测材料的温度检测油墨、温度指示器、温度检测材料的制造方法和物品管理系统 |
| JPWO2018110200A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2019-11-21 | 株式会社日立産機システム | 温度検知材料、それを用いた温度検知インク、温度インジケータ、温度検知材料の製造方法、及び物品管理システム |
| EP3557208A4 (en) * | 2016-12-14 | 2020-12-16 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | TEMPERATURE SENSING MATERIAL, USER TEMPERATURE SENSING INK, TEMPERATURE INDICATOR, METHOD OF MANUFACTURING TEMPERATURE SENSING MATERIAL, AND PRODUCT MANAGEMENT SYSTEM |
| CN110114647B (zh) * | 2016-12-14 | 2022-04-22 | 株式会社日立产机系统 | 一种温度检测材料及其制造方法和该温度检测材料的用途 |
| US11572486B2 (en) | 2016-12-14 | 2023-02-07 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Temperature detection material, temperature detection ink using same, temperature indicator, method for manufacturing temperature detection material, and product management system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2668635B2 (ja) | 1997-10-27 |
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