JPH07276514A - 長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法Info
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- JPH07276514A JPH07276514A JP6090566A JP9056694A JPH07276514A JP H07276514 A JPH07276514 A JP H07276514A JP 6090566 A JP6090566 A JP 6090566A JP 9056694 A JP9056694 A JP 9056694A JP H07276514 A JPH07276514 A JP H07276514A
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- roving
- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 別個に樹脂含浸した複数本のロービングを束
ねて成形体中に均一に混交一体化するに際し、含浸性高
く、ロービングがうまく混交し、外観が滑らかな繊維強
化樹脂組成物の提供。 【構成】 樹脂含浸用ダイボックス中でロービングを樹
脂で含浸する方法において、少なくとも2本の別々に含
浸を行ったロービングを混交一体化した後ノズルを通し
て引き抜く長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
ねて成形体中に均一に混交一体化するに際し、含浸性高
く、ロービングがうまく混交し、外観が滑らかな繊維強
化樹脂組成物の提供。 【構成】 樹脂含浸用ダイボックス中でロービングを樹
脂で含浸する方法において、少なくとも2本の別々に含
浸を行ったロービングを混交一体化した後ノズルを通し
て引き抜く長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は補強用繊維を高い充填密
度に含有させ、熱可塑性樹脂を浸透あるいは被覆(本発
明ではこれらを含浸という。)させた繊維強化熱可塑性
樹脂組成物の製造方法に関する。この樹脂組成物は、高
剛性、高耐衝撃性、耐クリープ性が要求される自動車部
品、建材、並びに産業資材分野の部品に利用される。
度に含有させ、熱可塑性樹脂を浸透あるいは被覆(本発
明ではこれらを含浸という。)させた繊維強化熱可塑性
樹脂組成物の製造方法に関する。この樹脂組成物は、高
剛性、高耐衝撃性、耐クリープ性が要求される自動車部
品、建材、並びに産業資材分野の部品に利用される。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維等の長繊維束(ロービング)
に樹脂含浸する場合、ダイボックス内に溶融樹脂を充填
し、その中を単にロービングを通しただけでは、ロービ
ングの内部まで樹脂を含浸することが難しい。
に樹脂含浸する場合、ダイボックス内に溶融樹脂を充填
し、その中を単にロービングを通しただけでは、ロービ
ングの内部まで樹脂を含浸することが難しい。
【0003】そこで、ロービング中の個々の繊維フィラ
メントへの樹脂含浸性を改善するために、例えば特公昭
63−37694等に記載されているように、ダイボッ
クス中に設けたロービングを開繊するための各種のスプ
レッダー(これは、ピン、バー、回転体等を含む)の利
用によって繊維束をひろげ、個々の繊維が樹脂と接触し
やすくする手段が取られている。例えばその一例を図5
に示す。
メントへの樹脂含浸性を改善するために、例えば特公昭
63−37694等に記載されているように、ダイボッ
クス中に設けたロービングを開繊するための各種のスプ
レッダー(これは、ピン、バー、回転体等を含む)の利
用によって繊維束をひろげ、個々の繊維が樹脂と接触し
やすくする手段が取られている。例えばその一例を図5
に示す。
【0004】図において原料樹脂1は押出機2において
溶融され、溶融樹脂導入口6からダイボックス7に供給
される。一方、ロービング供給装置2から補強用繊維束
4がロービング導入口5を経て同じくダイボックス7に
供給される。
溶融され、溶融樹脂導入口6からダイボックス7に供給
される。一方、ロービング供給装置2から補強用繊維束
4がロービング導入口5を経て同じくダイボックス7に
供給される。
【0005】ダイボックス7は図6に示すようなロービ
ングを開繊するためのスプレッダー21、ノズル8等を
備えており、ロービング4中への溶融樹脂の均一な含浸
と、ロービングへの樹脂の含浸量の調節、さらには溶融
樹脂とロービングからなる樹脂組成物に所望の形状の付
与などの機能を備えている。ノズル8からでた樹脂組成
物には冷却器(場合によっては乾燥器)9にて形状が固
定され、引取機10を経てカッター11により所定の長
さに切断され、ペレット13または型材(L型、板、円
筒など)となる。
ングを開繊するためのスプレッダー21、ノズル8等を
備えており、ロービング4中への溶融樹脂の均一な含浸
と、ロービングへの樹脂の含浸量の調節、さらには溶融
樹脂とロービングからなる樹脂組成物に所望の形状の付
与などの機能を備えている。ノズル8からでた樹脂組成
物には冷却器(場合によっては乾燥器)9にて形状が固
定され、引取機10を経てカッター11により所定の長
さに切断され、ペレット13または型材(L型、板、円
筒など)となる。
【0006】繊維束は多数のフィラメントが束ねられて
いるが、その数があまりに多いと樹脂が内部まで含浸す
ることが難しくなるので、通常は数千〜数万本程度のフ
ィラメントからなるロービングに分け、この分けられた
ロービングに樹脂を含浸させることが行われている。樹
脂を充分に含浸したロービングはノズル8で一体化され
ると共に余分な樹脂を絞り、場合によってはノズルの形
状を変えることにより所望の断面形状にし、冷却器で形
状を固定し、所定の長さに切断する。
いるが、その数があまりに多いと樹脂が内部まで含浸す
ることが難しくなるので、通常は数千〜数万本程度のフ
ィラメントからなるロービングに分け、この分けられた
ロービングに樹脂を含浸させることが行われている。樹
脂を充分に含浸したロービングはノズル8で一体化され
ると共に余分な樹脂を絞り、場合によってはノズルの形
状を変えることにより所望の断面形状にし、冷却器で形
状を固定し、所定の長さに切断する。
【0007】処理量を増加して生産性を高めるため、あ
るいは含浸の効率化のため、ダイボックスに入るロービ
ングを複数の束に分け、そのそれぞれを同じダイボック
ス中で並列して樹脂含浸を行い、ノズルにおいてこれら
を数本を単位として合わせ、一体化することも行われて
いる。
るいは含浸の効率化のため、ダイボックスに入るロービ
ングを複数の束に分け、そのそれぞれを同じダイボック
ス中で並列して樹脂含浸を行い、ノズルにおいてこれら
を数本を単位として合わせ、一体化することも行われて
いる。
【0008】この状態を図6に示す。図6はダイボック
ス7中のスプレッダー21及びノズル8部分の拡大図で
ある。この方法では一体化はノズルによって行われ、こ
のような方法で得られた樹脂組成物(ペレット13)の
断面はそれぞれの補強用繊維束14がうまく一体化せ
ず、極端な場合は図7に示すように成形体中で分離した
形になったり、一部のロービングが表面に飛び出したり
して成形体の表面に凹凸が形成され、外観を損なったり
する。
ス7中のスプレッダー21及びノズル8部分の拡大図で
ある。この方法では一体化はノズルによって行われ、こ
のような方法で得られた樹脂組成物(ペレット13)の
断面はそれぞれの補強用繊維束14がうまく一体化せ
ず、極端な場合は図7に示すように成形体中で分離した
形になったり、一部のロービングが表面に飛び出したり
して成形体の表面に凹凸が形成され、外観を損なったり
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、別個に樹脂
含浸した複数本のロービングを束ねて、成形体中に均一
に一体化(本発明においては混交一体化という。)する
に際し、含浸性が高く、且つ成形体中で各ロービングが
うまく混交し、その周囲が樹脂で覆われるようにし、外
観が滑らかな長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造を目
的とする。
含浸した複数本のロービングを束ねて、成形体中に均一
に一体化(本発明においては混交一体化という。)する
に際し、含浸性が高く、且つ成形体中で各ロービングが
うまく混交し、その周囲が樹脂で覆われるようにし、外
観が滑らかな長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂含浸用ダ
イボックス中で連続したロービングを溶融熱可塑性樹脂
で含浸することにより長繊維強化熱可塑性樹脂組成物を
製造する方法において、2本またはそれ以上の別々に含
浸を行った各ロービングを混交一体化した後ノズルを通
して引き抜くことを特徴とする長繊維強化熱可塑性樹脂
組成物の製造方法を開発することにより上記の目的を達
成した。
イボックス中で連続したロービングを溶融熱可塑性樹脂
で含浸することにより長繊維強化熱可塑性樹脂組成物を
製造する方法において、2本またはそれ以上の別々に含
浸を行った各ロービングを混交一体化した後ノズルを通
して引き抜くことを特徴とする長繊維強化熱可塑性樹脂
組成物の製造方法を開発することにより上記の目的を達
成した。
【0011】即ち、本発明では複数に分割されたロービ
ングをダイボックス中で溶融樹脂であらかじめ含浸した
後、ノズル等の出口直前で少なくとも1組のロービング
の方向を変更するためのスプレッダー、複数のロービン
グが走行に伴い混交一体化するためのV時型に切り込み
を有するロービング集束用ピンを設置することによっ
て、ノズルに入る前の段階でロービングを混交一体化さ
せ、樹脂によって完全に含浸の完了したロービングを1
本に束ね、次いでノズル形状に合わせて強化用繊維を任
意の形状に集約した形で樹脂組成物を成形する長繊維強
化熱可塑性樹脂成形装置を開発した。
ングをダイボックス中で溶融樹脂であらかじめ含浸した
後、ノズル等の出口直前で少なくとも1組のロービング
の方向を変更するためのスプレッダー、複数のロービン
グが走行に伴い混交一体化するためのV時型に切り込み
を有するロービング集束用ピンを設置することによっ
て、ノズルに入る前の段階でロービングを混交一体化さ
せ、樹脂によって完全に含浸の完了したロービングを1
本に束ね、次いでノズル形状に合わせて強化用繊維を任
意の形状に集約した形で樹脂組成物を成形する長繊維強
化熱可塑性樹脂成形装置を開発した。
【0012】本発明で対象とする熱可塑性樹脂は、繊維
強化する系統の樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン等である。
強化する系統の樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン等である。
【0013】また補強用繊維としては、ガラス繊維、炭
素繊維などの通常合成樹脂の補強用繊維として用いられ
ている繊維であれば良く、更に熱可塑性樹脂が低融点で
あれば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの合成
繊維も使用できる。これらの繊維はフィラメントの形の
長繊維が好ましく、数100〜数千本のフィラメントを
集束剤またはサイジング剤で集束したストランドを数1
0〜数100エンドをそろえたロービングの形のものを
用いる。樹脂含浸に際してはダイボックスに入る前また
は入れた後でこのロービングを適当な数に分割し、樹脂
を含浸し、1または数個の樹脂含浸のロービングとして
取り出すことになる。
素繊維などの通常合成樹脂の補強用繊維として用いられ
ている繊維であれば良く、更に熱可塑性樹脂が低融点で
あれば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの合成
繊維も使用できる。これらの繊維はフィラメントの形の
長繊維が好ましく、数100〜数千本のフィラメントを
集束剤またはサイジング剤で集束したストランドを数1
0〜数100エンドをそろえたロービングの形のものを
用いる。樹脂含浸に際してはダイボックスに入る前また
は入れた後でこのロービングを適当な数に分割し、樹脂
を含浸し、1または数個の樹脂含浸のロービングとして
取り出すことになる。
【0014】以下、本発明を図面を用いて説明する。図
1は、ダイボックス7内部の構造の例を示したものであ
る。ダイボックス7中を開繊用バー、回転ロール等のス
プレッダー21を利用してロービング4を水平方向に開
繊し、複数のスプレッダーを通過せしめることによりこ
れに樹脂を含浸せしめる。ダイボックス7の終末近くに
おいて、含浸した2本またはそれ以上のロービング14
を最終のスプレッダー21によりそれぞれのロービング
が重なり合わないように方向を変えて、最終のスプレッ
ダー21と上下に段差を持つロービング集束用ピン22
を通過させることによって、1つに束ねた後ノズル8等
のダイボックス出口に設けた賦形装置により余分の樹脂
を絞り出し、ロービングが高充填化された成形物の引抜
き成形を行う。
1は、ダイボックス7内部の構造の例を示したものであ
る。ダイボックス7中を開繊用バー、回転ロール等のス
プレッダー21を利用してロービング4を水平方向に開
繊し、複数のスプレッダーを通過せしめることによりこ
れに樹脂を含浸せしめる。ダイボックス7の終末近くに
おいて、含浸した2本またはそれ以上のロービング14
を最終のスプレッダー21によりそれぞれのロービング
が重なり合わないように方向を変えて、最終のスプレッ
ダー21と上下に段差を持つロービング集束用ピン22
を通過させることによって、1つに束ねた後ノズル8等
のダイボックス出口に設けた賦形装置により余分の樹脂
を絞り出し、ロービングが高充填化された成形物の引抜
き成形を行う。
【0015】この時のロービング集束用ピン22の形状
としては、求められる成形品中でのロービングの分散状
態により異なるが、ロービングが引き取られる場合に張
力によりロービング集束用ピン22の凹部頂部を押圧し
ながら引き取られ、全部のロービングが一箇所に集まる
ような角度を有していることが必要である。しかし、ロ
ービングの集束性があればその形状は底部がアールをな
すV字形、U字形など任意の形状であって良い。
としては、求められる成形品中でのロービングの分散状
態により異なるが、ロービングが引き取られる場合に張
力によりロービング集束用ピン22の凹部頂部を押圧し
ながら引き取られ、全部のロービングが一箇所に集まる
ような角度を有していることが必要である。しかし、ロ
ービングの集束性があればその形状は底部がアールをな
すV字形、U字形など任意の形状であって良い。
【0016】特にノズル直径をφ、ロービング集束用ピ
ン22の凹部の頂部の弧の半径をRとしたとき、 φ/5≦R≦φ/2 のような凹部形状を有するとき、うまく混交一体化でき
る。
ン22の凹部の頂部の弧の半径をRとしたとき、 φ/5≦R≦φ/2 のような凹部形状を有するとき、うまく混交一体化でき
る。
【0017】ロービング集束用ピン22の形状は図1に
示すごとく、棒状態の一部をV字形にカットしたもの、
あるいは図3に示すごとく板状態の一部をU字形にカッ
トしたものなど各種の変形が可能であり、ダイボックス
の都合に合わせて適宜な形状を選ぶことができる。
示すごとく、棒状態の一部をV字形にカットしたもの、
あるいは図3に示すごとく板状態の一部をU字形にカッ
トしたものなど各種の変形が可能であり、ダイボックス
の都合に合わせて適宜な形状を選ぶことができる。
【0018】本発明の混交一体化方法は、特に樹脂の含
浸性に優れているため補強用繊維の密度、含浸樹脂の密
度によって異なるが、高充填量、例えば50重量%、9
0重量%程度の補強用長繊維の高充填熱可塑性樹脂の製
造に有利に使用できる。
浸性に優れているため補強用繊維の密度、含浸樹脂の密
度によって異なるが、高充填量、例えば50重量%、9
0重量%程度の補強用長繊維の高充填熱可塑性樹脂の製
造に有利に使用できる。
【0019】
【作用】本発明においては、最終のスプレッダー手前ま
では各々のスプレッダーは独立に樹脂の含浸作業が行わ
れ、ロービング集束用ピン22によってノズル8の方向
に向かって向きを変えると共に、凹部の傾斜面とロービ
ングの張力により1つに束ねられる。このとき、横方向
に並んでいたロービングが上下に段差をつけた最終スプ
レッダーとロービング集束用ピン及びロービングの張力
によって力を受けて、ロービング同士が上下左右に力を
受けることになり、ランダムに分散され、ロービングが
成形物中ではやや中央よりに偏りなく配向する。その際
ロービングと樹脂は押しつぶされるので各フィラメント
間の隙間にまで樹脂が侵入し、ロービングの一体化と同
時に樹脂含浸性も向上する。この配向度合いはロービン
グ集束用ピンのデザインをV字形、U字形等に変えるこ
とにより、任意に変えることも可能である。またダイボ
ックス構造も高充填タイプとそれ以外(強化繊維含有率
10〜40wt%)のタイプとでは先端の最終スプレッ
ダーから先のユニットを後付けすることにより変更可能
なため、製作コスト、メンテナンスとも有利である。
では各々のスプレッダーは独立に樹脂の含浸作業が行わ
れ、ロービング集束用ピン22によってノズル8の方向
に向かって向きを変えると共に、凹部の傾斜面とロービ
ングの張力により1つに束ねられる。このとき、横方向
に並んでいたロービングが上下に段差をつけた最終スプ
レッダーとロービング集束用ピン及びロービングの張力
によって力を受けて、ロービング同士が上下左右に力を
受けることになり、ランダムに分散され、ロービングが
成形物中ではやや中央よりに偏りなく配向する。その際
ロービングと樹脂は押しつぶされるので各フィラメント
間の隙間にまで樹脂が侵入し、ロービングの一体化と同
時に樹脂含浸性も向上する。この配向度合いはロービン
グ集束用ピンのデザインをV字形、U字形等に変えるこ
とにより、任意に変えることも可能である。またダイボ
ックス構造も高充填タイプとそれ以外(強化繊維含有率
10〜40wt%)のタイプとでは先端の最終スプレッ
ダーから先のユニットを後付けすることにより変更可能
なため、製作コスト、メンテナンスとも有利である。
【0020】
(測定法) 含浸性:成形した樹脂組成物の断面をインクに浸し、イ
ンクの吸い上げた距離を測定したものを用いた。樹脂含
浸不良の部分は繊維の周辺が溶融樹脂で完全に充填され
ていないため、ガラス繊維の束が残ってボイドとなり、
インクは上昇するが、一方樹脂の含浸が良好なものは繊
維の周辺が樹脂で充填されているためインクはほとんど
上昇しない。ここでは含浸性の良否はランダムに抜き出
した製品ペレット20本の1分間当たりのインク上昇長
の平均長さで表した。
ンクの吸い上げた距離を測定したものを用いた。樹脂含
浸不良の部分は繊維の周辺が溶融樹脂で完全に充填され
ていないため、ガラス繊維の束が残ってボイドとなり、
インクは上昇するが、一方樹脂の含浸が良好なものは繊
維の周辺が樹脂で充填されているためインクはほとんど
上昇しない。ここでは含浸性の良否はランダムに抜き出
した製品ペレット20本の1分間当たりのインク上昇長
の平均長さで表した。
【0021】物性:長さ13mmに切断した直径約2.
8mmの長繊維強化熱可塑性ペレットをマトリックス樹
脂でガラス繊維充填率40重量%に薄めた後、射出成形
して試験片を作製し、曲げ試験、引張試験、衝撃試験
(アイゾット;ノッチ付き)、引張クリープ試験を実施
し、物性を評価した。基本物性の評価はJIS規定の繊
維強化プラスチックの評価方法に準じた。成形条件は樹
脂温度210℃、金型温度40℃である。
8mmの長繊維強化熱可塑性ペレットをマトリックス樹
脂でガラス繊維充填率40重量%に薄めた後、射出成形
して試験片を作製し、曲げ試験、引張試験、衝撃試験
(アイゾット;ノッチ付き)、引張クリープ試験を実施
し、物性を評価した。基本物性の評価はJIS規定の繊
維強化プラスチックの評価方法に準じた。成形条件は樹
脂温度210℃、金型温度40℃である。
【0022】 引張試験:JIS K−7054(23℃) 曲げ試験:JIS K−7055(23℃) 衝撃試験(IZOD):JIS K−7110(23
℃)
℃)
【0023】(実施例1)プルトルージョン用ダイボッ
クスで長繊維強化熱可塑性ペレットの製造を行った。補
強用繊維として繊維径16μmのE−ガラス繊維を約4
000本引きそろえ、所定の表面処理と集束処理を施し
たロービングを使用した。またマトリックス樹脂として
は0.5phrの無水マレイン酸で変性したMFR=3
0g/10分のブロックポリプロピレンを使用した。
クスで長繊維強化熱可塑性ペレットの製造を行った。補
強用繊維として繊維径16μmのE−ガラス繊維を約4
000本引きそろえ、所定の表面処理と集束処理を施し
たロービングを使用した。またマトリックス樹脂として
は0.5phrの無水マレイン酸で変性したMFR=3
0g/10分のブロックポリプロピレンを使用した。
【0024】ロービングの引き取り速度を15m/mi
nとし、ロービング2本をダイボックス中で1つに束ね
2.8mmφのノズルを通して成形すると、組成比はガ
ラス繊維60重量%、ポリプロピレン40重量%であっ
た。含浸性も良好で、ロービングの糸切れも見られず表
面平滑性にも優れていた。
nとし、ロービング2本をダイボックス中で1つに束ね
2.8mmφのノズルを通して成形すると、組成比はガ
ラス繊維60重量%、ポリプロピレン40重量%であっ
た。含浸性も良好で、ロービングの糸切れも見られず表
面平滑性にも優れていた。
【0025】本ペレットを用い、繊維強化プラスチック
の試験片を作製し、物性を評価した。結果を表1に示
す。
の試験片を作製し、物性を評価した。結果を表1に示
す。
【0026】(実施例2)ダイボックス中で3本のロー
ビングを1つの束ねる方法で、実施例1と同じ変性ブロ
ックポリプロピレン、ガラス繊維ロービング及び装置を
使用し、ロービングの引取速度を15m/minとし、
ロービング3本をダイボックス中で1つに束ね3mmφ
のノズルを通して成形した。得られた樹脂組成物の組成
比はガラス繊維70重量%、ポリプロピレン30重量%
であった。含浸性も良好で、ロービングの糸切れも見ら
れず、表面平滑性は良好ではあるが、実施例1よりはわ
ずか劣っていた。次いで実施例1と同様の方法で物性を
評価した。結果を表1に示す。
ビングを1つの束ねる方法で、実施例1と同じ変性ブロ
ックポリプロピレン、ガラス繊維ロービング及び装置を
使用し、ロービングの引取速度を15m/minとし、
ロービング3本をダイボックス中で1つに束ね3mmφ
のノズルを通して成形した。得られた樹脂組成物の組成
比はガラス繊維70重量%、ポリプロピレン30重量%
であった。含浸性も良好で、ロービングの糸切れも見ら
れず、表面平滑性は良好ではあるが、実施例1よりはわ
ずか劣っていた。次いで実施例1と同様の方法で物性を
評価した。結果を表1に示す。
【0027】(比較例)図1に示すロービング集束用ピ
ンに代え、図6に示すような凹部のない集束用ピンで実
施例1と同じガラスロービング、変性ブロックポリプロ
ピレン及び付帯設備を使用して同条件で成形した。ロー
ビング2本をダイボックス中で1つに束ね2.8mmφ
のノズルを通して成形すると、組成比はガラス繊維60
重量%、ポリプロピレン40重量%であった。含浸性は
悪化し、ロービングの糸切れも多く表面平滑性に劣る。
次いで実施例1と同様の方法で物性を評価した。結果を
表1に示す。
ンに代え、図6に示すような凹部のない集束用ピンで実
施例1と同じガラスロービング、変性ブロックポリプロ
ピレン及び付帯設備を使用して同条件で成形した。ロー
ビング2本をダイボックス中で1つに束ね2.8mmφ
のノズルを通して成形すると、組成比はガラス繊維60
重量%、ポリプロピレン40重量%であった。含浸性は
悪化し、ロービングの糸切れも多く表面平滑性に劣る。
次いで実施例1と同様の方法で物性を評価した。結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、製作した樹脂組成
物中での補強用繊維の分散性が向上し、また表面平滑性
も向上するため取り扱い性が容易になる。例えば本発明
で製造したペレットは表面平滑性が良いため、水切れ性
(表面が平滑なものほどペレット製造の際の水切れが良
い。)、押出機スクリューへの喰い込み性(表面が荒れ
ているとブリッジングしやすく、喰い込みが悪くな
る。)、ドライブレンド性(マスターバッチや他のブレ
ンドする他の樹脂ペレットとのドライブレンド性は表面
が平滑な程分散性は良い。)に優れている。
物中での補強用繊維の分散性が向上し、また表面平滑性
も向上するため取り扱い性が容易になる。例えば本発明
で製造したペレットは表面平滑性が良いため、水切れ性
(表面が平滑なものほどペレット製造の際の水切れが良
い。)、押出機スクリューへの喰い込み性(表面が荒れ
ているとブリッジングしやすく、喰い込みが悪くな
る。)、ドライブレンド性(マスターバッチや他のブレ
ンドする他の樹脂ペレットとのドライブレンド性は表面
が平滑な程分散性は良い。)に優れている。
【0030】更に、ダイボックス構造も高充填タイプと
それ以外(強化繊維含有率10〜40wt%)のタイプ
とでは先端の最終スプレッダーから先のユニットを交換
することにより変更可能なため、製作コスト、メンテナ
ンスとも有利である。
それ以外(強化繊維含有率10〜40wt%)のタイプ
とでは先端の最終スプレッダーから先のユニットを交換
することにより変更可能なため、製作コスト、メンテナ
ンスとも有利である。
【図1】本発明のダイボックス出口近傍の概念図であ
る。
る。
【図2】本発明方法により製造されたペレットの拡大図
である。
である。
【図3】本発明に使用できる他のタイプのロービング集
束用ピンである。
束用ピンである。
【図4】ロービング集束用ピンの凹部のサイズを表す。
【図5】長繊維強化樹脂組成物の製造ユニットの概念図
である。
である。
【図6】従来のダイボックス出口近傍の概念図である。
【図7】従来法により製造されたペレットの拡大図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 樹脂 2 押出機 3 ロービング供給装置 4 ロービング 5 ロービング導入口 6 溶融樹脂導入口 7 ダイボックス 8 ノズル 9 冷却器 10 引取機 11 カッター 12 樹脂組成物 13 ペレット 14 補強用繊維 15 樹脂層 21 スプレッダー 22 ロービング集束用ピン
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂含浸用ダイボックス中で連続したロ
ービングを溶融熱可塑性樹脂で含浸することにより長繊
維強化熱可塑性樹脂組成物を製造する方法において、2
本またはそれ以上の別々に含浸を行った各ロービングを
混交一体化した後ノズルを通して引き抜くことを特徴と
する長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項2】 凹部を有するロービング集束用ピンの凹
部内を押圧しながら通すことにより各ロービングの混交
一体化を行うことからなる請求項1記載の長繊維強化熱
可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項3】 ロービング集束用ピン凹部頂部の弧の半
径Rが、ノズルの直径がφとしたとき、 φ/5≦R≦φ/2 である請求項2記載の長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の
製造方法。 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂組成物中の補強用繊維の含
有量が50〜90重量%である請求項1または2記載の
長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6090566A JPH07276514A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6090566A JPH07276514A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07276514A true JPH07276514A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=14001990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6090566A Pending JPH07276514A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07276514A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101325482B1 (ko) * | 2011-04-11 | 2013-11-07 | 한화엘앤씨 주식회사 | 열가소성 수지로 함침된 장섬유 복합재를 이용한 압출 프로파일 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 창호용 프로파일 |
| JP2018501376A (ja) * | 2014-12-29 | 2018-01-18 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | 繊維複合材料を製造する方法および装置 |
| WO2020071923A1 (en) * | 2018-10-05 | 2020-04-09 | Comrod As | Apparatus and method for controlling a quantity of binder resine that follows a thread |
| CN117002050A (zh) * | 2023-08-21 | 2023-11-07 | 江苏集萃复合材料装备研究所有限公司 | 环向性能增强的复合材料组合型材的制作方法 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6090566A patent/JPH07276514A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101325482B1 (ko) * | 2011-04-11 | 2013-11-07 | 한화엘앤씨 주식회사 | 열가소성 수지로 함침된 장섬유 복합재를 이용한 압출 프로파일 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 창호용 프로파일 |
| JP2018501376A (ja) * | 2014-12-29 | 2018-01-18 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | 繊維複合材料を製造する方法および装置 |
| WO2020071923A1 (en) * | 2018-10-05 | 2020-04-09 | Comrod As | Apparatus and method for controlling a quantity of binder resine that follows a thread |
| US11820705B2 (en) | 2018-10-05 | 2023-11-21 | Comrod As | Apparatus and method for controlling a quantity of binder resin that follows a thread |
| CN117002050A (zh) * | 2023-08-21 | 2023-11-07 | 江苏集萃复合材料装备研究所有限公司 | 环向性能增强的复合材料组合型材的制作方法 |
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