JPH07276642A - インクジェット用印字ヘッド及びその製造法 - Google Patents
インクジェット用印字ヘッド及びその製造法Info
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- JPH07276642A JPH07276642A JP6074796A JP7479694A JPH07276642A JP H07276642 A JPH07276642 A JP H07276642A JP 6074796 A JP6074796 A JP 6074796A JP 7479694 A JP7479694 A JP 7479694A JP H07276642 A JPH07276642 A JP H07276642A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクジェット方式のプリンターに使用され
る印字ヘッドにおいて、基板からの剥離、離脱による電
極の消耗を防いだインク加熱電極から構成され、高寿命
で、高速応答性さらに低電圧駆動の優れたインクジェッ
ト用印字ヘッド及びその製造法を提供することを目的と
する。 【構成】 シリコン基板11の導電性インク18と接触
する部分にチタンとシリコンとの固相反応により一対の
低抵抗領域のチタンシリサイド26を形成し、これを電
極12a,12bとして用い、前記シリコン基板11上
にインク室形成用構造体14を密着接合してインク室1
5を設け、導電性インクによる腐食反応、気泡圧力など
による加熱電極の剥離がない高安定性のインクジェット
用印字ヘッドが得られる。
る印字ヘッドにおいて、基板からの剥離、離脱による電
極の消耗を防いだインク加熱電極から構成され、高寿命
で、高速応答性さらに低電圧駆動の優れたインクジェッ
ト用印字ヘッド及びその製造法を提供することを目的と
する。 【構成】 シリコン基板11の導電性インク18と接触
する部分にチタンとシリコンとの固相反応により一対の
低抵抗領域のチタンシリサイド26を形成し、これを電
極12a,12bとして用い、前記シリコン基板11上
にインク室形成用構造体14を密着接合してインク室1
5を設け、導電性インクによる腐食反応、気泡圧力など
による加熱電極の剥離がない高安定性のインクジェット
用印字ヘッドが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンターに用いられ
るインクジェット用印字ヘッド及びその製造法に関する
ものである。
るインクジェット用印字ヘッド及びその製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、導電性インクの直接加熱方式によ
る印字ヘッドは、インクを局部突沸させてインクを飛翔
させるインクジェット方式のプリンター用印字ヘッド用
として提案されている。インクを局部加熱し、突沸させ
てインクを飛翔させる方法としては、導電性のインクに
直接通電し、インク自身のジュール熱を発生させる方法
がある。
る印字ヘッドは、インクを局部突沸させてインクを飛翔
させるインクジェット方式のプリンター用印字ヘッド用
として提案されている。インクを局部加熱し、突沸させ
てインクを飛翔させる方法としては、導電性のインクに
直接通電し、インク自身のジュール熱を発生させる方法
がある。
【0003】以下に従来のインクジェット用印字ヘッド
について図面を参照しながら説明する。図6(a)は従
来のインクジェット用印字ヘッドの断面図である。図6
(b)は従来のインクジェット用印字ヘッドの上部から
みた平面図である。つまり図6(b)のA−A′面の断
面図が図6(a)である。
について図面を参照しながら説明する。図6(a)は従
来のインクジェット用印字ヘッドの断面図である。図6
(b)は従来のインクジェット用印字ヘッドの上部から
みた平面図である。つまり図6(b)のA−A′面の断
面図が図6(a)である。
【0004】図6(a)及び(b)において、ガラス等
で形成された基板1の表面に白金等で形成された電極2
を例えばスパッター法等により形成し、基板1上に、そ
の一部にインク突出用のノズル5を設けたインク室形成
用構造体4を密着接合してインク室3を設ける。インク
室3には導電性インク6が充満されている。実際の印字
動作は、電極2に接続された電気配線10から電圧が印
加され、電極2から導電性インク6に電流が流れること
により、インク自身のジュール熱により局部加熱された
導電性インク6の内部にバブル7が発生し、インク室3
の内部の圧力が高くなりインク滴8がノズル5から矢印
9の方向に飛翔し、記録紙上に印字する。
で形成された基板1の表面に白金等で形成された電極2
を例えばスパッター法等により形成し、基板1上に、そ
の一部にインク突出用のノズル5を設けたインク室形成
用構造体4を密着接合してインク室3を設ける。インク
室3には導電性インク6が充満されている。実際の印字
動作は、電極2に接続された電気配線10から電圧が印
加され、電極2から導電性インク6に電流が流れること
により、インク自身のジュール熱により局部加熱された
導電性インク6の内部にバブル7が発生し、インク室3
の内部の圧力が高くなりインク滴8がノズル5から矢印
9の方向に飛翔し、記録紙上に印字する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記の導電
性インク直接加熱方式によるインクジェット用印字ヘッ
ドでは、電極2は導電性インク6に直接接触するため
に、電極2は化学的かつ熱的に厳しい環境に曝され、ま
た、導電性インク6の毛細管力や突沸による圧力波によ
り、導電性インク6が浸透して白金電極2とガラス基板
1の界面に達し、局部電池形成による電極腐食、腐食反
応、気泡圧力による電極の剥離、脱落を招き、加熱電極
の消耗が著しい。
性インク直接加熱方式によるインクジェット用印字ヘッ
ドでは、電極2は導電性インク6に直接接触するため
に、電極2は化学的かつ熱的に厳しい環境に曝され、ま
た、導電性インク6の毛細管力や突沸による圧力波によ
り、導電性インク6が浸透して白金電極2とガラス基板
1の界面に達し、局部電池形成による電極腐食、腐食反
応、気泡圧力による電極の剥離、脱落を招き、加熱電極
の消耗が著しい。
【0006】その対策として従来の方法は、電極を白金
の代わりにチタンで形成するとともに、耐久性皮膜で電
極の端部を保護して、電極とガラス基板の密着性を改善
する方法や、チタン電極の代わりにチタンシリサイドを
用いて電極とガラス基板の密着性向上により、加熱電極
の消耗を軽減し、印字ヘッドの長寿命化がはかられてい
る。しかしこの場合も、チタンシリサイドとガラス基板
の熱膨張係数の差が大きいことにより電極が剥離すると
いう問題点を有していた。
の代わりにチタンで形成するとともに、耐久性皮膜で電
極の端部を保護して、電極とガラス基板の密着性を改善
する方法や、チタン電極の代わりにチタンシリサイドを
用いて電極とガラス基板の密着性向上により、加熱電極
の消耗を軽減し、印字ヘッドの長寿命化がはかられてい
る。しかしこの場合も、チタンシリサイドとガラス基板
の熱膨張係数の差が大きいことにより電極が剥離すると
いう問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、電極と基板の剥離を生じない長寿命で高速応答性を
有する、低電圧駆動のインクジェット用印字ヘッド及び
その製造法を提供することを目的とする。
で、電極と基板の剥離を生じない長寿命で高速応答性を
有する、低電圧駆動のインクジェット用印字ヘッド及び
その製造法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインクジェット用印字ヘッドは、シリコン基
板のインクと接触する面に、固相反応により電極の少な
くとも一部を形成するチタンシリサイドあるいはチタン
からなる一対の低抵抗領域を形成し、前記低抵抗領域を
除くシリコン基板上に絶縁膜が形成された構造を有する
電極基板を用いた。
に本発明のインクジェット用印字ヘッドは、シリコン基
板のインクと接触する面に、固相反応により電極の少な
くとも一部を形成するチタンシリサイドあるいはチタン
からなる一対の低抵抗領域を形成し、前記低抵抗領域を
除くシリコン基板上に絶縁膜が形成された構造を有する
電極基板を用いた。
【0009】
【作用】この構成によって、加熱電極となるシリコン基
板内部の低抵抗層は、シリコンとチタンの固相反応によ
ってできる金属間化合物のチタンシリサイドで形成され
ることにより、シリコン基板と電極が一体化された構造
となる。このためにシリコン基板と低抵抗層からなる電
極の界面に導電性インクが浸透することなく、したがっ
て、腐食反応、気泡圧力による電極の剥離が無くなる。
また、基板となるシリコンが良好な熱伝導体であること
と、シリコンとチタンシリサイドの熱膨張係数はほぼ同
じであることから、熱膨張による加熱電極の剥離をも防
止することができる。
板内部の低抵抗層は、シリコンとチタンの固相反応によ
ってできる金属間化合物のチタンシリサイドで形成され
ることにより、シリコン基板と電極が一体化された構造
となる。このためにシリコン基板と低抵抗層からなる電
極の界面に導電性インクが浸透することなく、したがっ
て、腐食反応、気泡圧力による電極の剥離が無くなる。
また、基板となるシリコンが良好な熱伝導体であること
と、シリコンとチタンシリサイドの熱膨張係数はほぼ同
じであることから、熱膨張による加熱電極の剥離をも防
止することができる。
【0010】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1(a)及び図2は本発明の第
1実施例におけるインクジェット用印字ヘッドの構造を
示す断面図、図1(b)は本発明の第1実施例における
インクジェット用印字ヘッドの上部から見た平面図でA
−A′面の断面図が図1(a)及び図2である。図1
(c)は本発明の第1実施例におけるインクジェット用
印字ヘッドのインク室形成用構造体の斜視図である。
照しながら説明する。図1(a)及び図2は本発明の第
1実施例におけるインクジェット用印字ヘッドの構造を
示す断面図、図1(b)は本発明の第1実施例における
インクジェット用印字ヘッドの上部から見た平面図でA
−A′面の断面図が図1(a)及び図2である。図1
(c)は本発明の第1実施例におけるインクジェット用
印字ヘッドのインク室形成用構造体の斜視図である。
【0011】図1において、11は抵抗率1×106 Ω
・cmを有するシリコン基板、12a,12bはシリコン
基板11の一部にチタンとの固相反応により形成したチ
タンシリサイドからなる低抵抗領域で、インク加熱電極
を構成する。13は前記シリコン基板の低抵抗領域12
a,12bを形成した部分以外のシリコン基板11の表
面を熱酸化して得られるSiO2 からなる絶縁膜、14
はインク室形成用構造体で図1(c)に示したように耐
熱性樹脂によって、内部にはインク室を形成するための
空間が設けられ、上部にはノズル16を設け、下部はシ
リコン基板11と密着接合する面であり解放口17が設
けられている。
・cmを有するシリコン基板、12a,12bはシリコン
基板11の一部にチタンとの固相反応により形成したチ
タンシリサイドからなる低抵抗領域で、インク加熱電極
を構成する。13は前記シリコン基板の低抵抗領域12
a,12bを形成した部分以外のシリコン基板11の表
面を熱酸化して得られるSiO2 からなる絶縁膜、14
はインク室形成用構造体で図1(c)に示したように耐
熱性樹脂によって、内部にはインク室を形成するための
空間が設けられ、上部にはノズル16を設け、下部はシ
リコン基板11と密着接合する面であり解放口17が設
けられている。
【0012】15はインク室形成用構造体14をシリコ
ン基板11と密着接合させることにより形成されるイン
ク室である。以上のように構成されたインクジェット用
印字ヘッドについて、図1を用いてその動作を説明す
る。
ン基板11と密着接合させることにより形成されるイン
ク室である。以上のように構成されたインクジェット用
印字ヘッドについて、図1を用いてその動作を説明す
る。
【0013】まず電圧供給装置(図示せず)から電極1
2a,12bに電圧が印加されると導電性インク18内
を電極12aから電極12bに矢印19の方向に電流が
流れる。このとき電圧はシリコン基板11の内部にも印
加されるが、シリコン基板11の抵抗率が導電性インク
18の抵抗率に比べて十分大きいので電流は導電性イン
ク18にのみ流れる。従ってI2 R(I:電流、R:導
電性インクの抵抗)で表される電流のジュール損失によ
って導電性インク18が自己発熱し、時間の経過に伴い
突沸が始まり、バブル(図示せず)が発生、膨張する。
2a,12bに電圧が印加されると導電性インク18内
を電極12aから電極12bに矢印19の方向に電流が
流れる。このとき電圧はシリコン基板11の内部にも印
加されるが、シリコン基板11の抵抗率が導電性インク
18の抵抗率に比べて十分大きいので電流は導電性イン
ク18にのみ流れる。従ってI2 R(I:電流、R:導
電性インクの抵抗)で表される電流のジュール損失によ
って導電性インク18が自己発熱し、時間の経過に伴い
突沸が始まり、バブル(図示せず)が発生、膨張する。
【0014】このバブルの膨張にともない、導電性イン
ク18内の電流はバブルが絶縁体でその中を電流が通過
できないためバブルの両側へ曲げられ、電流密度はバブ
ル表面で最も高くなる。よってバブル表面が最も加熱さ
れてバブルの膨張が一層加速され、バブルの膨張によ
り、インク室15内の導電性インク18の圧力が急激に
高まる。この高圧になった導電性インク18はノズル1
6から矢印21の方向に飛び出しインク滴20となって
記録紙22に飛翔して付着し、ドットの形成が行われ
る。
ク18内の電流はバブルが絶縁体でその中を電流が通過
できないためバブルの両側へ曲げられ、電流密度はバブ
ル表面で最も高くなる。よってバブル表面が最も加熱さ
れてバブルの膨張が一層加速され、バブルの膨張によ
り、インク室15内の導電性インク18の圧力が急激に
高まる。この高圧になった導電性インク18はノズル1
6から矢印21の方向に飛び出しインク滴20となって
記録紙22に飛翔して付着し、ドットの形成が行われ
る。
【0015】バブルの膨張が最大の大きさに達すると電
流通過経路のかなりの部分をバブルが占めるようになる
ので、導電性インク18に流れる電流が減少し、ジュー
ル熱の発生が抑えられる。一方ではバブルの熱が導電性
インク18、シリコン基板11、インク室形成用構造体
14へ奪われることから、バブルが急激に収縮し消滅す
る。つまり、バブル自身の持つ熱が全方向に奪われ、導
電性インク18はほぼ初期状態の温度近くまで冷却され
る。
流通過経路のかなりの部分をバブルが占めるようになる
ので、導電性インク18に流れる電流が減少し、ジュー
ル熱の発生が抑えられる。一方ではバブルの熱が導電性
インク18、シリコン基板11、インク室形成用構造体
14へ奪われることから、バブルが急激に収縮し消滅す
る。つまり、バブル自身の持つ熱が全方向に奪われ、導
電性インク18はほぼ初期状態の温度近くまで冷却され
る。
【0016】シリコン基板11は良好な熱伝導体である
ために、バブル消滅後の導電性インク18は従来のガラ
ス基板を用いた印字ヘッドに比べ極めて早く冷却され
る。このことにより、インクジェット用印字ヘッドとし
て高速応答性を実現できるものである。絶縁膜13はシ
リコン基板11の表面を電流が流れることを防止すると
共に、バブルが膨張するのに必要な熱のシリコン基板1
1への過度の放熱を防ぐ効果も有するものである。
ために、バブル消滅後の導電性インク18は従来のガラ
ス基板を用いた印字ヘッドに比べ極めて早く冷却され
る。このことにより、インクジェット用印字ヘッドとし
て高速応答性を実現できるものである。絶縁膜13はシ
リコン基板11の表面を電流が流れることを防止すると
共に、バブルが膨張するのに必要な熱のシリコン基板1
1への過度の放熱を防ぐ効果も有するものである。
【0017】以上の動作の繰り返しにより、たとえばコ
ンピューター等から送られてくる印字信号に応じて、電
極12a,12bに駆動電圧を印加され、記録紙22へ
の印字が可能となる。
ンピューター等から送られてくる印字信号に応じて、電
極12a,12bに駆動電圧を印加され、記録紙22へ
の印字が可能となる。
【0018】以上の実施例では、チタンシリサイドによ
り形成された低抵抗領域12a,12bのみを電極とし
たシリコン基板11を用いたが、チタンシリサイドとチ
タンシリサイドを形成せずに残ったチタン膜の一部とで
電極を構成した例を図2に示す。同図において、25は
チタンシリサイドを形成せずに残ったチタン膜の一部で
あり、チタンシリサイドよりなる低抵抗領域12a,1
2bとは固相反応により接合されている。この例におい
てもインクジェット用印字ヘッドの動作は上記と同一で
ある。
り形成された低抵抗領域12a,12bのみを電極とし
たシリコン基板11を用いたが、チタンシリサイドとチ
タンシリサイドを形成せずに残ったチタン膜の一部とで
電極を構成した例を図2に示す。同図において、25は
チタンシリサイドを形成せずに残ったチタン膜の一部で
あり、チタンシリサイドよりなる低抵抗領域12a,1
2bとは固相反応により接合されている。この例におい
てもインクジェット用印字ヘッドの動作は上記と同一で
ある。
【0019】次に本実施例のインクジェット用印字ヘッ
ドの製造方法の第一段階である基板作成工程ついて図3
を用いて説明する。まず図3(a)に示すように、基体
として抵抗率1×106 Ω・cmのシリコン基板11を準
備する。次に図3(b)に示すようにシリコン基板11
の表面の自然酸化膜を除去した後、真空蒸着法でチタン
膜25を0.5μm成長させる。この時のバックプレッ
シャーは1×10-6Pa、成長速度50nm/secとした。
ドの製造方法の第一段階である基板作成工程ついて図3
を用いて説明する。まず図3(a)に示すように、基体
として抵抗率1×106 Ω・cmのシリコン基板11を準
備する。次に図3(b)に示すようにシリコン基板11
の表面の自然酸化膜を除去した後、真空蒸着法でチタン
膜25を0.5μm成長させる。この時のバックプレッ
シャーは1×10-6Pa、成長速度50nm/secとした。
【0020】次に図3(c)に示すようにフォトリソグ
ラフィ技術により不要な部分を除き、電極寸法50μm
角、電極間距離30μmの一対のチタン膜25を残す。
次に図3(d)に示すように100mPaの真空中で55
0℃、30分間の熱処理によりチタン膜25中のチタン
をシリコン基板11中へ拡散させる。同図に示すように
前記拡散処理によってチタン膜25中のチタンは、シリ
コン基板11中に拡散してチタンシリサイド26を形成
した。更に5時間の熱処理で図3(e)に示すように、
チタン膜25中のチタンはほぼ全部がシリコン基板11
中へ拡散して低抵抗領域12a,12bが形成された。
ラフィ技術により不要な部分を除き、電極寸法50μm
角、電極間距離30μmの一対のチタン膜25を残す。
次に図3(d)に示すように100mPaの真空中で55
0℃、30分間の熱処理によりチタン膜25中のチタン
をシリコン基板11中へ拡散させる。同図に示すように
前記拡散処理によってチタン膜25中のチタンは、シリ
コン基板11中に拡散してチタンシリサイド26を形成
した。更に5時間の熱処理で図3(e)に示すように、
チタン膜25中のチタンはほぼ全部がシリコン基板11
中へ拡散して低抵抗領域12a,12bが形成された。
【0021】断面分析によればチタンのシリコン基板1
1への拡散深さは約1.5μmであり、低抵抗領域12
a,12bの抵抗値は0.01Ω・cm以下であった。次
に図3(f)に示すように、低抵抗領域12a,12b
を含むシリコン基板11上に窒化膜27をプラズマCV
Dによって成膜した後、図3(g)に示したようにフォ
トリソグラフィ法によって低抵抗領域12a,12bの
直上以外の膜を除去し、一対の窒化膜27を残す。
1への拡散深さは約1.5μmであり、低抵抗領域12
a,12bの抵抗値は0.01Ω・cm以下であった。次
に図3(f)に示すように、低抵抗領域12a,12b
を含むシリコン基板11上に窒化膜27をプラズマCV
Dによって成膜した後、図3(g)に示したようにフォ
トリソグラフィ法によって低抵抗領域12a,12bの
直上以外の膜を除去し、一対の窒化膜27を残す。
【0022】次に、図3(h)に示すように、水蒸気
中、850℃で30分熱処理することにより、窒化膜2
7が無く、露出したシリコン基板11の表面を熱酸化し
てSiO2 絶縁膜13を形成する。その後、図3(i)
に示すように窒化膜27を除去し、低抵抗領域すなわち
電極12a,12bとSiO2 絶縁膜13を備えたシリ
コン基板11が得られる。
中、850℃で30分熱処理することにより、窒化膜2
7が無く、露出したシリコン基板11の表面を熱酸化し
てSiO2 絶縁膜13を形成する。その後、図3(i)
に示すように窒化膜27を除去し、低抵抗領域すなわち
電極12a,12bとSiO2 絶縁膜13を備えたシリ
コン基板11が得られる。
【0023】次に、上記の基板作成工程で得られたシリ
コン基板11上に、図1(c)に示したようにインク室
形成用構造体14を密着接合するインク室形成工程を経
て、図1(a)に示すようなインクジェット用印字ヘッ
ドが形成される。チタン膜25中のチタンのシリコン基
板11への拡散処理による低抵抗領域12a,12bの
形成において、チタン膜25のシリコン基板11中への
拡散とチタンシリサイド26の形成温度は不純物、特に
酸素の介在によって著しく上昇するので、拡散処理は真
空中あるいは不活性ガス中で行う必要がある。チタンシ
リサイド26の形成は450℃以上で起こり、温度の上
昇と共に反応速度が大きくなる。
コン基板11上に、図1(c)に示したようにインク室
形成用構造体14を密着接合するインク室形成工程を経
て、図1(a)に示すようなインクジェット用印字ヘッ
ドが形成される。チタン膜25中のチタンのシリコン基
板11への拡散処理による低抵抗領域12a,12bの
形成において、チタン膜25のシリコン基板11中への
拡散とチタンシリサイド26の形成温度は不純物、特に
酸素の介在によって著しく上昇するので、拡散処理は真
空中あるいは不活性ガス中で行う必要がある。チタンシ
リサイド26の形成は450℃以上で起こり、温度の上
昇と共に反応速度が大きくなる。
【0024】しかし、あまり高温になるとチタンシリサ
イド26の結晶性が乱れて低抵抗領域12a,12b内
に非晶質粒界や空孔などの欠陥が著しく多くなると共
に、シリコンの析出が顕著になり、本発明の目的とする
長寿命で高速応答性を有するインク加熱電極が実現でき
ない。そのために拡散温度は850℃以下が必要であ
る。
イド26の結晶性が乱れて低抵抗領域12a,12b内
に非晶質粒界や空孔などの欠陥が著しく多くなると共
に、シリコンの析出が顕著になり、本発明の目的とする
長寿命で高速応答性を有するインク加熱電極が実現でき
ない。そのために拡散温度は850℃以下が必要であ
る。
【0025】一方、上述した長寿命で高速応答性に加え
て、低電圧駆動を可能にするインクジェット用印字ヘッ
ドの製造方法について実施例2で説明する。
て、低電圧駆動を可能にするインクジェット用印字ヘッ
ドの製造方法について実施例2で説明する。
【0026】(実施例2)以下本発明のインクジェット
用印字ヘッドの製造法の第2の実施例について図面を参
照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例におけ
るインクジェット用印字ヘッドを作成する方法を説明す
る第一段階の基板作成工程図である。図4(a)に示す
ように表面に酸化膜28aを形成したシリコン基板28
を使用する。次に図4(b)に示すように、シリコン基
板28の酸化膜28a上にシリコン膜29を、例えばC
VD法等により形成する。この場合シリコン膜29の厚
みは1〜3μの範囲が適当である。1μ以下では電極と
しての厚みが不足で、3μ以上では膜が剥離しやすい。
用印字ヘッドの製造法の第2の実施例について図面を参
照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例におけ
るインクジェット用印字ヘッドを作成する方法を説明す
る第一段階の基板作成工程図である。図4(a)に示す
ように表面に酸化膜28aを形成したシリコン基板28
を使用する。次に図4(b)に示すように、シリコン基
板28の酸化膜28a上にシリコン膜29を、例えばC
VD法等により形成する。この場合シリコン膜29の厚
みは1〜3μの範囲が適当である。1μ以下では電極と
しての厚みが不足で、3μ以上では膜が剥離しやすい。
【0027】また、ここで用いたシリコン膜29とシリ
コン基板28の酸化膜28aとの密着性は優れており、
薄膜トランジスタ等の製品技術として確立されている。
次に図4(c)に示すようにシリコン膜29上に真空蒸
着法でチタン膜25を0.5μm成長させる。この状態
は第1の実施例で述べた図3(b)の状態に相当する。
次に図4(d)に示すようにフォトリソグラフィ技術に
より不要な部分を除き、電極寸法50μm角、電極間距
離30μmの一対のチタン膜25を残す。
コン基板28の酸化膜28aとの密着性は優れており、
薄膜トランジスタ等の製品技術として確立されている。
次に図4(c)に示すようにシリコン膜29上に真空蒸
着法でチタン膜25を0.5μm成長させる。この状態
は第1の実施例で述べた図3(b)の状態に相当する。
次に図4(d)に示すようにフォトリソグラフィ技術に
より不要な部分を除き、電極寸法50μm角、電極間距
離30μmの一対のチタン膜25を残す。
【0028】次に図4(e)に示すように100mPaの
真空中で550℃、30分間の熱処理により一対のチタ
ン膜25中のチタンをシリコン膜29中へ拡散させるこ
とにより、一対のチタンシリサイド26を形成した。更
に5時間の熱処理で図4(f)に示すように、一対のチ
タン膜25中のチタンはほぼ全部がシリコン膜29中へ
拡散して低抵抗領域12a,12bが形成された。断面
分析によればチタンのシリコン膜29への拡散深さは約
1.5μmであり、低抵抗領域12a,12bの抵抗値
は0.01Ω・cm以下であった。
真空中で550℃、30分間の熱処理により一対のチタ
ン膜25中のチタンをシリコン膜29中へ拡散させるこ
とにより、一対のチタンシリサイド26を形成した。更
に5時間の熱処理で図4(f)に示すように、一対のチ
タン膜25中のチタンはほぼ全部がシリコン膜29中へ
拡散して低抵抗領域12a,12bが形成された。断面
分析によればチタンのシリコン膜29への拡散深さは約
1.5μmであり、低抵抗領域12a,12bの抵抗値
は0.01Ω・cm以下であった。
【0029】次に図4(g)に示すように、低抵抗領域
12a,12bを含むシリコン膜29上に窒化膜27を
プラズマCVDによって成膜した後、図4(h)に示し
たようにフォトリソグラフィ法によって低抵抗領域12
a,12bの直上以外の膜を除去し、一対の窒化膜27
を残す。次に図4(i)に示すように、水蒸気中、85
0℃で30分熱処理することにより、一対の窒化膜27
が無く、露出したシリコン膜29の表面を熱酸化してS
iO2 絶縁膜13を形成する。その後、図4(j)に示
すように一対の窒化膜27を除去し、低抵抗領域12
a,12bとSiO2 絶縁膜13を備えたシリコン基板
28が得られる。
12a,12bを含むシリコン膜29上に窒化膜27を
プラズマCVDによって成膜した後、図4(h)に示し
たようにフォトリソグラフィ法によって低抵抗領域12
a,12bの直上以外の膜を除去し、一対の窒化膜27
を残す。次に図4(i)に示すように、水蒸気中、85
0℃で30分熱処理することにより、一対の窒化膜27
が無く、露出したシリコン膜29の表面を熱酸化してS
iO2 絶縁膜13を形成する。その後、図4(j)に示
すように一対の窒化膜27を除去し、低抵抗領域12
a,12bとSiO2 絶縁膜13を備えたシリコン基板
28が得られる。
【0030】次に、上記の基板作成工程で得られたシリ
コン基板28を用いて実施例1に記載したと同様に、シ
リコン基板28上に図1(c)に示したようにインク室
形成用構造体14を密着接合するインク室形成工程を経
て、図1(a)に示すようにインクジェット用印字ヘッ
ドが形成される。
コン基板28を用いて実施例1に記載したと同様に、シ
リコン基板28上に図1(c)に示したようにインク室
形成用構造体14を密着接合するインク室形成工程を経
て、図1(a)に示すようにインクジェット用印字ヘッ
ドが形成される。
【0031】上記では表面に酸化膜28aを形成したシ
リコン基板28を電極基板として用いた場合の実施例を
示したが、表面酸化シリコン基板に代ってガラス基板を
用いた場合も実施例1または実施例2の方法で得たのと
同じ機能を有するインクジェット用印字ヘッドが得られ
る。ここで電極基板として用いる材料の熱絶縁性は、シ
リコン基板、表面酸化シリコン基板、ガラス基板の順に
高くなり、それら電極基板より構成された印字ヘッド内
部の導電性インクのバブル膨張に要する駆動電圧は順に
低くなる。
リコン基板28を電極基板として用いた場合の実施例を
示したが、表面酸化シリコン基板に代ってガラス基板を
用いた場合も実施例1または実施例2の方法で得たのと
同じ機能を有するインクジェット用印字ヘッドが得られ
る。ここで電極基板として用いる材料の熱絶縁性は、シ
リコン基板、表面酸化シリコン基板、ガラス基板の順に
高くなり、それら電極基板より構成された印字ヘッド内
部の導電性インクのバブル膨張に要する駆動電圧は順に
低くなる。
【0032】一方熱膨張による熱応力の大きさは前述の
逆の傾向を示し、熱膨張の大きな基板を用いると電極剥
離などによる印字ヘッドの寿命に影響を与えるので、用
途によって基板を使い分けるのが望ましい。
逆の傾向を示し、熱膨張の大きな基板を用いると電極剥
離などによる印字ヘッドの寿命に影響を与えるので、用
途によって基板を使い分けるのが望ましい。
【0033】(実施例3)次に本発明のインクジェット
用印字ヘッドの製造方法の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の第3実施例にお
けるインクジェット用印字ヘッドを作成する方法を説明
する第一段階の基板作成工程図である。図5(a)に示
すようにシリコン基板11を使用し、図5(b)に示す
ようにシリコン基板11上に真空蒸着法でチタン膜25
を0.5μm成長させる。
用印字ヘッドの製造方法の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の第3実施例にお
けるインクジェット用印字ヘッドを作成する方法を説明
する第一段階の基板作成工程図である。図5(a)に示
すようにシリコン基板11を使用し、図5(b)に示す
ようにシリコン基板11上に真空蒸着法でチタン膜25
を0.5μm成長させる。
【0034】次に図5(c)に示すようにフォトリソグ
ラフィ技術により不要な部分を除き、電極寸法50μm
角、電極間距離30μmの一対のチタン膜25を残す。
次に図5(d)に示すように100mPaの真空中で55
0℃、30分間の熱処理により一対のチタン膜25中の
チタンの一部をシリコン基板11中へ拡散させることに
より、拡散せずに残ったチタン膜25とチタンシリサイ
ドからなる低抵抗領域12a,12bを形成する。
ラフィ技術により不要な部分を除き、電極寸法50μm
角、電極間距離30μmの一対のチタン膜25を残す。
次に図5(d)に示すように100mPaの真空中で55
0℃、30分間の熱処理により一対のチタン膜25中の
チタンの一部をシリコン基板11中へ拡散させることに
より、拡散せずに残ったチタン膜25とチタンシリサイ
ドからなる低抵抗領域12a,12bを形成する。
【0035】次に図5(e)に示すように、チタン膜2
5を含むシリコン膜11上に窒化膜27をプラズマCV
Dによって成膜した後、図5(f)に示したようにフォ
トリソグラフィ法によってチタン膜25の直上以外の膜
を除去し、一対の窒化膜27を残す。次に図5(g)に
示すように、水蒸気中、850℃で30分熱処理するこ
とにより、一対の窒化膜27が無く、露出したシリコン
基板11の表面を熱酸化してSiO2 絶縁膜13を形成
する。その後、図5(h)に示すように一対の窒化膜2
7を除去し、チタンシリサイドからなる低抵抗領域12
a,12bとチタン膜25およびSiO2 絶縁膜13を
備えたシリコン基板11が得られる。
5を含むシリコン膜11上に窒化膜27をプラズマCV
Dによって成膜した後、図5(f)に示したようにフォ
トリソグラフィ法によってチタン膜25の直上以外の膜
を除去し、一対の窒化膜27を残す。次に図5(g)に
示すように、水蒸気中、850℃で30分熱処理するこ
とにより、一対の窒化膜27が無く、露出したシリコン
基板11の表面を熱酸化してSiO2 絶縁膜13を形成
する。その後、図5(h)に示すように一対の窒化膜2
7を除去し、チタンシリサイドからなる低抵抗領域12
a,12bとチタン膜25およびSiO2 絶縁膜13を
備えたシリコン基板11が得られる。
【0036】次に、上記の基板作成工程で得られたシリ
コン基板11を用いて実施例1に記載したと同様に、シ
リコン基板11上に図1(c)に示したインク室形成用
構造体14を密着接合するインク室形成工程を経て、図
1(a)に示すようにインクジェット用印字ヘッドが形
成される。
コン基板11を用いて実施例1に記載したと同様に、シ
リコン基板11上に図1(c)に示したインク室形成用
構造体14を密着接合するインク室形成工程を経て、図
1(a)に示すようにインクジェット用印字ヘッドが形
成される。
【0037】以上述べた第1実施例、第2実施例および
第3実施例の方法でインクジェット用印字ヘッドを作製
して、低抵抗領域12a,12bの寿命試験を行った。
10Vの電圧を5MHzの周波数で印加して、繰り返し
2千万回の印字を行ったあと、低抵抗領域12a,12
bの消耗状態を調べた。本発明のインクジェット用印字
ヘッドでは導電性インク18のシリコン基板11と低抵
抗領域12a,12b間への浸透による剥離は生じず、
電極の膜厚方向に0.1μm程度の消耗した凹形状にな
った程度であった。
第3実施例の方法でインクジェット用印字ヘッドを作製
して、低抵抗領域12a,12bの寿命試験を行った。
10Vの電圧を5MHzの周波数で印加して、繰り返し
2千万回の印字を行ったあと、低抵抗領域12a,12
bの消耗状態を調べた。本発明のインクジェット用印字
ヘッドでは導電性インク18のシリコン基板11と低抵
抗領域12a,12b間への浸透による剥離は生じず、
電極の膜厚方向に0.1μm程度の消耗した凹形状にな
った程度であった。
【0038】一方、ガラス基板上にスパッター法等によ
りチタン膜を形成した従来の加熱電極は、チタン膜の膜
厚減少と剥離、脱落が激しく、約40%の面積が残存し
ているにすぎなかった。第1実施例、第2実施例ではチ
タンをシリコン基板中に完全に拡散させたものを用いた
が、チタンが一部残った第3実施例の形状の加熱電極に
おいても基板とチタンの密着性はチタンシリサイドの形
成によって強固であり、加熱電極の剥離、離脱が押さえ
られ従来の加熱電極よりも寿命が長い結果が得られた。
りチタン膜を形成した従来の加熱電極は、チタン膜の膜
厚減少と剥離、脱落が激しく、約40%の面積が残存し
ているにすぎなかった。第1実施例、第2実施例ではチ
タンをシリコン基板中に完全に拡散させたものを用いた
が、チタンが一部残った第3実施例の形状の加熱電極に
おいても基板とチタンの密着性はチタンシリサイドの形
成によって強固であり、加熱電極の剥離、離脱が押さえ
られ従来の加熱電極よりも寿命が長い結果が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、シリコン基板の
導電性インクと接触する部分に、チタンとシリコンの固
相反応による低抵抗領域を形成して加熱電極とし、前記
基板上にインク室形成用構造体を密着接合することによ
りインクジェット用印字ヘッドを形成したものであり、
本発明のインクジェット用印字ヘッドは加熱電極と基板
の剥離を生じない、寿命の長いインクジェット用印字ヘ
ッを提供することができる。
導電性インクと接触する部分に、チタンとシリコンの固
相反応による低抵抗領域を形成して加熱電極とし、前記
基板上にインク室形成用構造体を密着接合することによ
りインクジェット用印字ヘッドを形成したものであり、
本発明のインクジェット用印字ヘッドは加熱電極と基板
の剥離を生じない、寿命の長いインクジェット用印字ヘ
ッを提供することができる。
【0040】また低抵抗領域を形成するチタンシリサイ
ドは電気化学的に安定な材料であり、電極反応による消
耗も少ない特徴がある。
ドは電気化学的に安定な材料であり、電極反応による消
耗も少ない特徴がある。
【0041】更に基板としてシリコン基板を用いるため
に熱の放散が早く高速応答性に優れることと、シリコン
とチタンシリサイドの熱膨張係数がほぼ同じであるため
に熱応力の発生が少ない利点もある。更に印字動作にお
ける駆動電圧を押さえる方法として、シリコン基板の代
わりに、表面に酸化膜を形成したシリコン基板、あるい
はガラス基板等の熱絶縁性基板を用いて加熱電極構成す
ることにより、インクジェット用印字ヘッドの駆動電圧
を低減できる。
に熱の放散が早く高速応答性に優れることと、シリコン
とチタンシリサイドの熱膨張係数がほぼ同じであるため
に熱応力の発生が少ない利点もある。更に印字動作にお
ける駆動電圧を押さえる方法として、シリコン基板の代
わりに、表面に酸化膜を形成したシリコン基板、あるい
はガラス基板等の熱絶縁性基板を用いて加熱電極構成す
ることにより、インクジェット用印字ヘッドの駆動電圧
を低減できる。
【0042】本発明による低抵抗領域を形成する方法と
しての拡散による固相反応法は、従来のスパッター法等
により形成した電極と違って、基板のシリコンとの結晶
構造が連続的に変化するので、欠陥が極めて少なく劣化
のない加熱電極を提供し、高信頼性、高寿命、そして低
電圧駆動の優れたインクジェット用印字ヘッドを実現で
きるものである。
しての拡散による固相反応法は、従来のスパッター法等
により形成した電極と違って、基板のシリコンとの結晶
構造が連続的に変化するので、欠陥が極めて少なく劣化
のない加熱電極を提供し、高信頼性、高寿命、そして低
電圧駆動の優れたインクジェット用印字ヘッドを実現で
きるものである。
【図1】本発明の第1実施例におけるインクジェット用
印字ヘッドの構造を示す図
印字ヘッドの構造を示す図
【図2】本発明の第1実施例におけるインクジェット用
印字ヘッドの構造を示す図
印字ヘッドの構造を示す図
【図3】本発明の第1実施例における加熱電極を作製す
る方法を説明する基板作成工程図
る方法を説明する基板作成工程図
【図4】本発明の第2実施例におけるインクジェット印
字用ヘッドを作成する方法を説明する第一段階の基板作
成工程図
字用ヘッドを作成する方法を説明する第一段階の基板作
成工程図
【図5】本発明の第3実施例におけるインクジェット用
印字ヘッドを作成する方法を説明する第一段階の基板作
成工程図
印字ヘッドを作成する方法を説明する第一段階の基板作
成工程図
【図6】(a)従来のインクジェット用印字ヘッドの断
面図 (b)従来のインクジェット用印字ヘッドの上部からみ
た平面図
面図 (b)従来のインクジェット用印字ヘッドの上部からみ
た平面図
11,28 シリコン基板 12a,12b 低抵抗領域(電極) 13 絶縁膜 14 インク室形成用構造体 15 インク室 16 ノズル 25 チタン膜 26 チタンシリサイド 27 窒化膜 28a 酸化膜 29 シリコン膜
Claims (6)
- 【請求項1】シリコン基板と、前記シリコン基板のイン
クと接触する面に設けた金属間化合物領域を備えた一対
の電極と、前記電極を除く前記シリコン基板上の絶縁膜
と、その一部にインク突出用のノズルを備えたインク室
形成用構造体とからなることを特徴とするインクジェッ
ト用印字ヘッド。 - 【請求項2】前記金属間化合物領域がチタンシリサイド
であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
用印字ヘッド。 - 【請求項3】前記電極が前記チタンシリサイドと前記チ
タンシリサイド上のチタン過剰領域とで構成されてなる
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット用印字
ヘッド。 - 【請求項4】前記シリコン基板が、酸化膜を被覆したシ
リコンと、その表面に形成したシリコン膜からなること
を特徴とする請求項1記載のインクジェット用印字ヘッ
ド。 - 【請求項5】前記シリコン基板が、ガラスの表面に形成
したシリコン膜からなることを特徴する請求項1記載の
インクジェット用印字ヘッド。 - 【請求項6】シリコン基板上に、フォトリソグラフィ法
により一対のチタン層を形成した後、真空あるいは窒
素、アルゴン、ヘリウムの不活性ガス雰囲気中で450
℃以上850℃以下の温度で熱処理を行い、チタンの全
部または一部ををシリコン中に拡散させることにより、
シリコンの面内にチタンあるいはチタンシリサイドから
なる一対の電極の少なくとも一部を形成する低抵抗領域
を設け、前記低抵抗領域を除く前記シリコン基板上には
絶縁膜を形成する基板作成工程と、前記基板上にインク
室を形成する構造体を密着接合するインク室形成工程と
からなることを特徴とするインクジェット用印字ヘッド
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6074796A JPH07276642A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | インクジェット用印字ヘッド及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6074796A JPH07276642A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | インクジェット用印字ヘッド及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07276642A true JPH07276642A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13557634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6074796A Pending JPH07276642A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | インクジェット用印字ヘッド及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07276642A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011204776A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Stanley Electric Co Ltd | 圧電体素子の製造方法 |
| CN105366625A (zh) * | 2015-10-21 | 2016-03-02 | 上海大学 | 一种基于mems工艺的电磁力喷头 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP6074796A patent/JPH07276642A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011204776A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Stanley Electric Co Ltd | 圧電体素子の製造方法 |
| CN105366625A (zh) * | 2015-10-21 | 2016-03-02 | 上海大学 | 一种基于mems工艺的电磁力喷头 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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