JPH07276792A - 相転移する着色微粒子含有インク材を用いた色材転写熱記録方法および色材転写熱記録装置 - Google Patents
相転移する着色微粒子含有インク材を用いた色材転写熱記録方法および色材転写熱記録装置Info
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- JPH07276792A JPH07276792A JP6704694A JP6704694A JPH07276792A JP H07276792 A JPH07276792 A JP H07276792A JP 6704694 A JP6704694 A JP 6704694A JP 6704694 A JP6704694 A JP 6704694A JP H07276792 A JPH07276792 A JP H07276792A
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- transfer medium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単な構成で高品質のカラー記録画像を容易か
つ安価に形成できる色材転写熱記録方法および装置を提
供する。 【構成】親水性状態から相転移温度よりも昇温すると疎
水性に変化する感温性高分子の外部シェル層(3c)を
有する着色微粒子(3)を溶媒(4)に分散させたイン
ク材(2)に、疎水性表面を有し円筒状の転写媒体
(1)を接触回転させつつ転写媒体(1)を介して画像
信号に対応し相転移温度よりも高い温度の熱信号を熱記
録手段(6)により付与する。着色微粒子(3)が疎水
性に変化し転写媒体(1)に対する付着能が向上して画
像信号に対応した着色微粒子(3)の顕像が転写媒体
(1)に形成される。その後、顕像は冷却され親水性に
戻り転写媒体(1)に対する付着能が低下し、搬送され
てくる被転写材(7)に接触して移行することで画像が
記録される。
つ安価に形成できる色材転写熱記録方法および装置を提
供する。 【構成】親水性状態から相転移温度よりも昇温すると疎
水性に変化する感温性高分子の外部シェル層(3c)を
有する着色微粒子(3)を溶媒(4)に分散させたイン
ク材(2)に、疎水性表面を有し円筒状の転写媒体
(1)を接触回転させつつ転写媒体(1)を介して画像
信号に対応し相転移温度よりも高い温度の熱信号を熱記
録手段(6)により付与する。着色微粒子(3)が疎水
性に変化し転写媒体(1)に対する付着能が向上して画
像信号に対応した着色微粒子(3)の顕像が転写媒体
(1)に形成される。その後、顕像は冷却され親水性に
戻り転写媒体(1)に対する付着能が低下し、搬送され
てくる被転写材(7)に接触して移行することで画像が
記録される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相転移を利用した色材
転写熱記録方法および色材転写熱記録装置に係わり、特
には、熱信号により相転移して転写媒体に対する付着能
を制御できる新規な着色微粒子を含有する色材を利用し
て、色材を被転写材に転写する記録方法および装置に関
する。
転写熱記録方法および色材転写熱記録装置に係わり、特
には、熱信号により相転移して転写媒体に対する付着能
を制御できる新規な着色微粒子を含有する色材を利用し
て、色材を被転写材に転写する記録方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像形成(記録)装置により形成
された画像に対して要求されている主な品質として、解
像度、画像濃度、画像鮮鋭度、階調表現性、色純度、色
重ね性を挙げることができる。
された画像に対して要求されている主な品質として、解
像度、画像濃度、画像鮮鋭度、階調表現性、色純度、色
重ね性を挙げることができる。
【0003】また、画像記録装置の性能としては、記録
速度が速いこと、音が静かであること、ランニングコス
トが低廉であること、小型で軽量であること、普通紙お
よび再生紙のどちらも使用できること、メンテナンスフ
リーであることなどが要求されている。最近では、記録
装置としての基本特性である解像度や画像濃度、記録速
度などが一定の水準まで高まったこともあり、カラー表
現が可能であること、記録紙の種類を問わないこと、小
型で軽量であること等が特に重要視されている。
速度が速いこと、音が静かであること、ランニングコス
トが低廉であること、小型で軽量であること、普通紙お
よび再生紙のどちらも使用できること、メンテナンスフ
リーであることなどが要求されている。最近では、記録
装置としての基本特性である解像度や画像濃度、記録速
度などが一定の水準まで高まったこともあり、カラー表
現が可能であること、記録紙の種類を問わないこと、小
型で軽量であること等が特に重要視されている。
【0004】これまで、様々な画像記録方式が提案され
ているが、前記要求事項を大略満足する普通紙カラー画
像記録方式は未だ実現されていない。
ているが、前記要求事項を大略満足する普通紙カラー画
像記録方式は未だ実現されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、簡
単な方法および装置により高品質なカラー画像を容易か
つ安価に形成することができる色材転写熱記録方法およ
び色材転写熱記録装置を提供することを課題とする。
単な方法および装置により高品質なカラー画像を容易か
つ安価に形成することができる色材転写熱記録方法およ
び色材転写熱記録装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するために、本発明では、親水性状態から昇温によっ
てある温度よりも高い温度で疎水性に変化し、疎水性状
態から降温によってある温度よりも低い温度で親水性に
変化すべく、相転移挙動を示す感温性高分子からなるコ
アシェル粒子である着色微粒子を溶媒に分散させてなる
インク材を利用し、疎水性表面を有する転写媒体を介し
てインク材に画像信号に対応した相転移挙動を示す温度
よりも高い温度を有する熱信号を付与(インク材をドッ
トレベルで選択的に加熱)し、着色微粒子の外部シェル
層を疎水性に変化させることにより、転写媒体の疎水性
表面に対する付着能を向上させて画像信号に対応した着
色微粒子による顕像を転写媒体の疎水性表面上に形成す
るようにした。
決するために、本発明では、親水性状態から昇温によっ
てある温度よりも高い温度で疎水性に変化し、疎水性状
態から降温によってある温度よりも低い温度で親水性に
変化すべく、相転移挙動を示す感温性高分子からなるコ
アシェル粒子である着色微粒子を溶媒に分散させてなる
インク材を利用し、疎水性表面を有する転写媒体を介し
てインク材に画像信号に対応した相転移挙動を示す温度
よりも高い温度を有する熱信号を付与(インク材をドッ
トレベルで選択的に加熱)し、着色微粒子の外部シェル
層を疎水性に変化させることにより、転写媒体の疎水性
表面に対する付着能を向上させて画像信号に対応した着
色微粒子による顕像を転写媒体の疎水性表面上に形成す
るようにした。
【0007】そして、疎水性表面上の顕像の温度を自然
冷却あるいは被転写材を接触させることで相転移挙動を
示す温度よりも低い温度とし、外部シェル層を親水性に
変化させて転写媒体に対する付着能を低下させ、これに
被転写材を接触させることにより、着色微粒子による顕
像を被転写材に移行させて画像を記録するようにした。
冷却あるいは被転写材を接触させることで相転移挙動を
示す温度よりも低い温度とし、外部シェル層を親水性に
変化させて転写媒体に対する付着能を低下させ、これに
被転写材を接触させることにより、着色微粒子による顕
像を被転写材に移行させて画像を記録するようにした。
【0008】すなわち、本発明の第1の態様によれば、
着色材を含み高分子からなる内部コアと、親水性状態か
ら昇温によって温度Tcよりも高い温度で疎水性に変化
し、疎水性状態から降温によって温度Tcよりも低い温
度で親水性に変化すべく、相転移温度Tcを有する感温
性高分子からなる外部シェル層とで構成された着色微粒
子を溶媒に分散させてなるインク材に、疎水性表面を有
する転写媒体を接触させる工程と、前記転写媒体を介し
て前記インク材に画像信号に対応した相転移温度Tcよ
りも高い温度を有する熱信号を付与して、前記着色微粒
子の外部シェル層を疎水性に変化させることにより、前
記転写媒体に対する付着能を向上させて前記画像信号に
対応した前記着色微粒子による顕像を前記転写媒体の疎
水性表面上に形成する工程と、前記疎水性表面上の顕像
の温度を相転移温度Tcよりも低い温度にして、前記外
部シェル層を親水性に変化させることにより、前記転写
媒体に対する付着能を低下させる工程と、前記転写媒体
の疎水性表面に被転写材を接触させることにより、前記
着色微粒子による顕像を前記被転写材に移行させる工程
を順次行い、画像を記録することを特徴とする色材転写
熱記録方法が提供される。
着色材を含み高分子からなる内部コアと、親水性状態か
ら昇温によって温度Tcよりも高い温度で疎水性に変化
し、疎水性状態から降温によって温度Tcよりも低い温
度で親水性に変化すべく、相転移温度Tcを有する感温
性高分子からなる外部シェル層とで構成された着色微粒
子を溶媒に分散させてなるインク材に、疎水性表面を有
する転写媒体を接触させる工程と、前記転写媒体を介し
て前記インク材に画像信号に対応した相転移温度Tcよ
りも高い温度を有する熱信号を付与して、前記着色微粒
子の外部シェル層を疎水性に変化させることにより、前
記転写媒体に対する付着能を向上させて前記画像信号に
対応した前記着色微粒子による顕像を前記転写媒体の疎
水性表面上に形成する工程と、前記疎水性表面上の顕像
の温度を相転移温度Tcよりも低い温度にして、前記外
部シェル層を親水性に変化させることにより、前記転写
媒体に対する付着能を低下させる工程と、前記転写媒体
の疎水性表面に被転写材を接触させることにより、前記
着色微粒子による顕像を前記被転写材に移行させる工程
を順次行い、画像を記録することを特徴とする色材転写
熱記録方法が提供される。
【0009】また、本発明によれば、上記インク材を供
給するインク供給手段と、疎水性表面を有し無端状に設
けられたフィルム状転写媒体と、前記フィルム状転写媒
体の前記疎水性表面の所定領域を前記インク供給手段の
インク材に接触させつつ循環移動自在に支持する支持手
段と、前記転写媒体を循環移動する駆動手段と、前記転
写媒体の前記インク材に接触される部分の内周面近傍に
設けられ、前記転写媒体を介して前記インク材に画像信
号に対応した相転移温度Tcよりも高い温度を有する熱
信号を付与する熱記録手段と、前記熱記録手段の配設位
置を通過後の前記転写媒体の疎水性表面に相転移温度T
cよりも低い温度にある被転写材を接触させつつ搬送す
る搬送手段とを備え、前記熱記録手段により、前記着色
微粒子の外部シェル層が疎水性に変化されて前記転写媒
体に付着することで形成された前記着色微粒子による顕
像を前記被転写材に移行させて画像を記録することを特
徴とする色材転写熱記録装置が提供される。
給するインク供給手段と、疎水性表面を有し無端状に設
けられたフィルム状転写媒体と、前記フィルム状転写媒
体の前記疎水性表面の所定領域を前記インク供給手段の
インク材に接触させつつ循環移動自在に支持する支持手
段と、前記転写媒体を循環移動する駆動手段と、前記転
写媒体の前記インク材に接触される部分の内周面近傍に
設けられ、前記転写媒体を介して前記インク材に画像信
号に対応した相転移温度Tcよりも高い温度を有する熱
信号を付与する熱記録手段と、前記熱記録手段の配設位
置を通過後の前記転写媒体の疎水性表面に相転移温度T
cよりも低い温度にある被転写材を接触させつつ搬送す
る搬送手段とを備え、前記熱記録手段により、前記着色
微粒子の外部シェル層が疎水性に変化されて前記転写媒
体に付着することで形成された前記着色微粒子による顕
像を前記被転写材に移行させて画像を記録することを特
徴とする色材転写熱記録装置が提供される。
【0010】一方、本発明の第2の態様によれば、着色
材を含み疎水性高分子からなる内部コアと、親水性状態
から昇温によって温度Tc2よりも高い温度で疎水性に
変化し、疎水性状態から降温によって温度Tc1よりも
低い温度で親水性に変化すべく、異なる相転移温度Tc
1、Tc2(ただし、Tc1<Tc2)を持ち相転移挙
動にヒステリシス特性を有する感温性高分子からなる外
部シェル層とで構成された着色微粒子を溶媒に分散させ
てなるインク材に、疎水性表面を有する転写媒体を接触
させる工程と、前記転写媒体を介して前記インク材に画
像信号に対応した相転移温度Tc2よりも高い温度を有
する熱信号を付与して、前記着色微粒子の外部シェル層
を疎水性に変化させることにより、前記転写媒体に対す
る付着能を向上させて前記画像信号に対応した前記着色
微粒子による顕像を前記転写媒体の疎水性表面上に形成
する工程と、前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移温
度Tc1よりも低い温度にして、前記外部シェル層を親
水性に変化させることにより、前記転写媒体に対する付
着能を低下させる工程と、前記転写媒体の疎水性表面に
被転写材を接触させることにより、前記着色微粒子によ
る顕像を前記被転写材に移行させる工程を順次行い、画
像を記録することを特徴とする色材転写熱記録方法が提
供される。
材を含み疎水性高分子からなる内部コアと、親水性状態
から昇温によって温度Tc2よりも高い温度で疎水性に
変化し、疎水性状態から降温によって温度Tc1よりも
低い温度で親水性に変化すべく、異なる相転移温度Tc
1、Tc2(ただし、Tc1<Tc2)を持ち相転移挙
動にヒステリシス特性を有する感温性高分子からなる外
部シェル層とで構成された着色微粒子を溶媒に分散させ
てなるインク材に、疎水性表面を有する転写媒体を接触
させる工程と、前記転写媒体を介して前記インク材に画
像信号に対応した相転移温度Tc2よりも高い温度を有
する熱信号を付与して、前記着色微粒子の外部シェル層
を疎水性に変化させることにより、前記転写媒体に対す
る付着能を向上させて前記画像信号に対応した前記着色
微粒子による顕像を前記転写媒体の疎水性表面上に形成
する工程と、前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移温
度Tc1よりも低い温度にして、前記外部シェル層を親
水性に変化させることにより、前記転写媒体に対する付
着能を低下させる工程と、前記転写媒体の疎水性表面に
被転写材を接触させることにより、前記着色微粒子によ
る顕像を前記被転写材に移行させる工程を順次行い、画
像を記録することを特徴とする色材転写熱記録方法が提
供される。
【0011】また、本発明によれば、ヒステリシス特性
を有する上記インク材を供給するインク供給手段と、疎
水性表面を有し無端状に設けられたフィルム状転写媒体
と、前記フィルム状転写媒体の前記疎水性表面の所定領
域を前記インク供給手段のインク材に接触させつつ循環
移動自在に支持する支持手段と、前記転写媒体を循環移
動する駆動手段と、前記転写媒体の前記インク材に接触
される部分の内周面近傍に設けられ、前記転写媒体を介
して前記インク材に画像信号に対応した相転移温度Tc
2よりも高い温度を有する熱信号を付与する熱記録手段
と、前記熱記録手段の配設位置を通過後の前記転写媒体
の疎水性表面に相転移温度Tc1よりも低い温度にある
被転写材を接触させつつ搬送する搬送手段とを備え、前
記熱記録手段により、前記着色微粒子の外部シェル層が
疎水性に変化されて前記転写媒体に付着することで形成
された前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移行
させて画像を記録することを特徴とする色材転写熱記録
装置が提供される。
を有する上記インク材を供給するインク供給手段と、疎
水性表面を有し無端状に設けられたフィルム状転写媒体
と、前記フィルム状転写媒体の前記疎水性表面の所定領
域を前記インク供給手段のインク材に接触させつつ循環
移動自在に支持する支持手段と、前記転写媒体を循環移
動する駆動手段と、前記転写媒体の前記インク材に接触
される部分の内周面近傍に設けられ、前記転写媒体を介
して前記インク材に画像信号に対応した相転移温度Tc
2よりも高い温度を有する熱信号を付与する熱記録手段
と、前記熱記録手段の配設位置を通過後の前記転写媒体
の疎水性表面に相転移温度Tc1よりも低い温度にある
被転写材を接触させつつ搬送する搬送手段とを備え、前
記熱記録手段により、前記着色微粒子の外部シェル層が
疎水性に変化されて前記転写媒体に付着することで形成
された前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移行
させて画像を記録することを特徴とする色材転写熱記録
装置が提供される。
【0012】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明のインク材は、内部コアを感温性高分子の外部シェ
ル層で覆った2層構造のコアシェル粒子としての着色微
粒子を溶媒に分散させてなる。
発明のインク材は、内部コアを感温性高分子の外部シェ
ル層で覆った2層構造のコアシェル粒子としての着色微
粒子を溶媒に分散させてなる。
【0013】感温性高分子は、ある温度(相転移温度)
を境にして異なる挙動を示すもので、例えばポリ(N−
イソプロピルアクリルアミド)と水から構成される高分
子ゲルでは、その下限臨界共溶温度である31〜32゜
Cを境に不連続に親水性と疎水性に変化し、アクリロイ
ルピロリジンの重合体は51〜52゜Cに相転移温度を
有し親水性と疎水性に変化する。また、両者のモル比を
適宜調整すれば31〜52゜Cの間で相転移温度を自由
に設定できる。
を境にして異なる挙動を示すもので、例えばポリ(N−
イソプロピルアクリルアミド)と水から構成される高分
子ゲルでは、その下限臨界共溶温度である31〜32゜
Cを境に不連続に親水性と疎水性に変化し、アクリロイ
ルピロリジンの重合体は51〜52゜Cに相転移温度を
有し親水性と疎水性に変化する。また、両者のモル比を
適宜調整すれば31〜52゜Cの間で相転移温度を自由
に設定できる。
【0014】そして、本発明ではこのような感温性高分
子を外部シェル層としたコアシェル粒子を用いている。
従って、本発明のコアシェル粒子は、相転移温度よりも
低い温度で親水性となり相転移温度よりも高い温度で疎
水性となる。
子を外部シェル層としたコアシェル粒子を用いている。
従って、本発明のコアシェル粒子は、相転移温度よりも
低い温度で親水性となり相転移温度よりも高い温度で疎
水性となる。
【0015】一般に、疎水性分子が水分子と会合する
時、疎水性分子近傍の水分子の会合状態が変化する。水
素結合の割合が増加しエントロピーの減少が起こる。こ
れは、疎水性分子あるいは疎水基が水分子との会合をで
きるだけ減少させるよう凝集することを意味し、見かけ
上、疎水性分子どうし間に引力が働き会合するように見
え疎水性−疎水性相互作用と言われている。本発明のコ
アシェル粒子は、疎水性状態では疎水性物質に吸着する
性質を示し、親水性状態では疎水性物質に付着しない性
質を示す。
時、疎水性分子近傍の水分子の会合状態が変化する。水
素結合の割合が増加しエントロピーの減少が起こる。こ
れは、疎水性分子あるいは疎水基が水分子との会合をで
きるだけ減少させるよう凝集することを意味し、見かけ
上、疎水性分子どうし間に引力が働き会合するように見
え疎水性−疎水性相互作用と言われている。本発明のコ
アシェル粒子は、疎水性状態では疎水性物質に吸着する
性質を示し、親水性状態では疎水性物質に付着しない性
質を示す。
【0016】一方、本発明では、インク材を一旦付着さ
せるために、疎水性表面を有するフィルム状転写媒体を
用いている。それゆえ、画像信号に対応した熱信号を付
与されて相転移温度よりも高い温度となり疎水性となっ
たインク材の着色微粒子が転写媒体に選択的に付着す
る。
せるために、疎水性表面を有するフィルム状転写媒体を
用いている。それゆえ、画像信号に対応した熱信号を付
与されて相転移温度よりも高い温度となり疎水性となっ
たインク材の着色微粒子が転写媒体に選択的に付着す
る。
【0017】転写媒体に付着した着色微粒子は、相転移
温度以下に冷却されると、最早、転写媒体に対する付着
性能が低下するので、これに接触すべく適用された被転
写材(親水性い近い)に容易に転写される。このように
して、色材画像が記録できる。
温度以下に冷却されると、最早、転写媒体に対する付着
性能が低下するので、これに接触すべく適用された被転
写材(親水性い近い)に容易に転写される。このように
して、色材画像が記録できる。
【0018】本発明の第1の態様において、転写媒体に
付着形成された着色微粒子による顕像を被転写材に移行
させるべく外部シェル層を親水性に変化させて付着能を
低下させるため、被転写材に接触する以前あるいは接触
と同時に相転移するように常温よりも少なくとも高い温
度の相転移温度を有する感温性高分子を外部シェル層に
選定している。
付着形成された着色微粒子による顕像を被転写材に移行
させるべく外部シェル層を親水性に変化させて付着能を
低下させるため、被転写材に接触する以前あるいは接触
と同時に相転移するように常温よりも少なくとも高い温
度の相転移温度を有する感温性高分子を外部シェル層に
選定している。
【0019】そこにおいて、色材を構成する着色微粒子
は、着色材が、ジアリーリッドイエロー、ジアリールア
ミドイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカー
ミン6B、レーキッドC、フタロシアニンブルー、カー
ボンブラック、酸化チタンから選ばれた少なくとも1つ
の着色材であることが好ましく、また、内部コアが、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンから選ばれ
た疎水性高分子の少なくとも1つであり、外部シェル層
が、ポリエチレンオキシド、ポリメチルビニルエーテ
ル、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、オキシ
エチレンユニットを側鎖に有するポリビニルエーテル、
ポリアクリロイルピロリジン、ポリアクリロイルピペリ
ジンから選ばれた感温性高分子の少なくとも1つである
ことが好ましい。また、上記着色微粒子は油系溶媒に好
適に分散されるものである。
は、着色材が、ジアリーリッドイエロー、ジアリールア
ミドイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカー
ミン6B、レーキッドC、フタロシアニンブルー、カー
ボンブラック、酸化チタンから選ばれた少なくとも1つ
の着色材であることが好ましく、また、内部コアが、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンから選ばれ
た疎水性高分子の少なくとも1つであり、外部シェル層
が、ポリエチレンオキシド、ポリメチルビニルエーテ
ル、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、オキシ
エチレンユニットを側鎖に有するポリビニルエーテル、
ポリアクリロイルピロリジン、ポリアクリロイルピペリ
ジンから選ばれた感温性高分子の少なくとも1つである
ことが好ましい。また、上記着色微粒子は油系溶媒に好
適に分散されるものである。
【0020】このような本発明に従って画像を記録すれ
ば、簡単な構成で高品質の画像記録が得られる。
ば、簡単な構成で高品質の画像記録が得られる。
【0021】本発明の第2の態様において、転写媒体に
付着形成された着色微粒子による顕像を被転写材に移行
させる以前に着色微粒子の付着能が低下して顕像の乱れ
が生ずるのを防止するため、外部シェル層の感温性高分
子として相転移挙動にヒステリシス特性を有する感温性
高分子を選定し、その疎水性から親水性へ変化する時の
相転移温度を常温よりも少なくとも高い温度であるが極
めて常温に近い温度のものにし、外部シェル層を親水性
に変化させて付着能を低下させる工程を、被転写材への
接触と同時に行うようにしている。すなわち、着色微粒
子は被転写材へ接触する以前には相転移されないように
している。
付着形成された着色微粒子による顕像を被転写材に移行
させる以前に着色微粒子の付着能が低下して顕像の乱れ
が生ずるのを防止するため、外部シェル層の感温性高分
子として相転移挙動にヒステリシス特性を有する感温性
高分子を選定し、その疎水性から親水性へ変化する時の
相転移温度を常温よりも少なくとも高い温度であるが極
めて常温に近い温度のものにし、外部シェル層を親水性
に変化させて付着能を低下させる工程を、被転写材への
接触と同時に行うようにしている。すなわち、着色微粒
子は被転写材へ接触する以前には相転移されないように
している。
【0022】そのような着色微粒子は、着色材が、ジア
リーリッドイエロー、ジアリールアミドイエロー、ベン
ジジンイエロー、ブリリアントカーミン6B、レーキッ
ドC、フタロシアニンブルー、カーボンブラック、酸化
チタンから選ばれた少なくとも1つの着色材であること
が好ましく、また、内部コアが、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレンから選ばれた疎水性高分子の少
なくとも1つであり、外部シェル層が、ポリエチレンオ
キシド、ポリメチルビニルエーテル、ポリ(N−イソプ
ロピルアクリルアミド)、オキシエチレンユニットを側
鎖に有するポリビニルエーテル、ポリアクリロイルピペ
リジンから選ばれた感温性高分子の少なくとも1つと、
カルボキシル基を有する化合物との共重合体が好適であ
る。また、上記着色微粒子は油系溶媒に好適に分散され
るものである。
リーリッドイエロー、ジアリールアミドイエロー、ベン
ジジンイエロー、ブリリアントカーミン6B、レーキッ
ドC、フタロシアニンブルー、カーボンブラック、酸化
チタンから選ばれた少なくとも1つの着色材であること
が好ましく、また、内部コアが、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレンから選ばれた疎水性高分子の少
なくとも1つであり、外部シェル層が、ポリエチレンオ
キシド、ポリメチルビニルエーテル、ポリ(N−イソプ
ロピルアクリルアミド)、オキシエチレンユニットを側
鎖に有するポリビニルエーテル、ポリアクリロイルピペ
リジンから選ばれた感温性高分子の少なくとも1つと、
カルボキシル基を有する化合物との共重合体が好適であ
る。また、上記着色微粒子は油系溶媒に好適に分散され
るものである。
【0023】このような本発明に従って画像を記録する
と、着色微粒子の転写媒体への付着から被転写材への移
行の間、画像部分の乱れを好適に防止して高品質の画像
記録が得られる。
と、着色微粒子の転写媒体への付着から被転写材への移
行の間、画像部分の乱れを好適に防止して高品質の画像
記録が得られる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。全図に渡り、同一箇所は同一符号で示されてい
る。
する。全図に渡り、同一箇所は同一符号で示されてい
る。
【0025】図1は、本発明の第1の態様に基づく色材
転写熱記録装置の基本構造を示す。図1に示す記録装置
Pにおいて、無端状に設けられた転写媒体1が不図示の
支持手段により支持され、駆動手段により矢視a方向に
循環移動自在に設けられている。転写媒体1は疎水性表
面を有するフィルムからなり、図示の如く円筒状に形成
されていることが好ましいが、この形状に限定されず、
さらにはシート状であっても良い。
転写熱記録装置の基本構造を示す。図1に示す記録装置
Pにおいて、無端状に設けられた転写媒体1が不図示の
支持手段により支持され、駆動手段により矢視a方向に
循環移動自在に設けられている。転写媒体1は疎水性表
面を有するフィルムからなり、図示の如く円筒状に形成
されていることが好ましいが、この形状に限定されず、
さらにはシート状であっても良い。
【0026】転写媒体1の下方には、インク材2を収容
したインク供給手段としてのインク槽5が配設されてお
り、転写媒体1の所定領域がインク材2に接触するよう
図示例では転写媒体1をインク槽5内に浸漬させてあ
る。
したインク供給手段としてのインク槽5が配設されてお
り、転写媒体1の所定領域がインク材2に接触するよう
図示例では転写媒体1をインク槽5内に浸漬させてあ
る。
【0027】インク材2に接触する転写媒体1の内側に
は、熱記録手段6としてのサーマルヘッドが転写媒体1
内周面に当接可能に設けられている。熱記録手段6は、
不図示の制御手段からの画像信号を受けてそれに対応し
た熱信号を転写媒体1を介してインク材2の界面近傍に
付与するものである。熱記録手段6としては、上記サー
マルヘッドの他、例えばレーザービームを転写媒体1内
周面に照射する手段を用いることもできる。
は、熱記録手段6としてのサーマルヘッドが転写媒体1
内周面に当接可能に設けられている。熱記録手段6は、
不図示の制御手段からの画像信号を受けてそれに対応し
た熱信号を転写媒体1を介してインク材2の界面近傍に
付与するものである。熱記録手段6としては、上記サー
マルヘッドの他、例えばレーザービームを転写媒体1内
周面に照射する手段を用いることもできる。
【0028】転写媒体1の上方には、熱記録手段6の配
設位置を通過後の転写媒体1の表面に被転写材7(用
紙)を接触させつつ矢視b方向に回転し、被転写材7を
搬送する搬送手段の一部を構成する転写ロール8が配設
してある。転写ロール8は、転写媒体1に近接もしくは
圧接され、例えば弾性ゴムロールや金属ロールで構成す
ることができる。
設位置を通過後の転写媒体1の表面に被転写材7(用
紙)を接触させつつ矢視b方向に回転し、被転写材7を
搬送する搬送手段の一部を構成する転写ロール8が配設
してある。転写ロール8は、転写媒体1に近接もしくは
圧接され、例えば弾性ゴムロールや金属ロールで構成す
ることができる。
【0029】上記インク材2は、図2(a)に拡大して
示すように、着色材3bを有し疎水性高分子からなる内
部コア3aと、外部シェル層3cからなる着色微粒子3
(コアシェル粒子)を、溶媒4に分散して構成される。
着色微粒子3の径は数百nm〜数μmであり、その体積
の殆どはコア部分で占められている。
示すように、着色材3bを有し疎水性高分子からなる内
部コア3aと、外部シェル層3cからなる着色微粒子3
(コアシェル粒子)を、溶媒4に分散して構成される。
着色微粒子3の径は数百nm〜数μmであり、その体積
の殆どはコア部分で占められている。
【0030】内部コア3aは、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等の一般的な疎水性高分子
を使用できる。また、これに分散する着色材3bとして
は、ジアリーリッドイエロー、ジアリールアミドイエロ
ー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカーミン6B、
レーキレッドC、フタロシアニンブルー、カーボンブラ
ック、酸化チタン等、広く知られた顔料を好適に使用で
きる。
リプロピレン、ポリスチレン等の一般的な疎水性高分子
を使用できる。また、これに分散する着色材3bとして
は、ジアリーリッドイエロー、ジアリールアミドイエロ
ー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカーミン6B、
レーキレッドC、フタロシアニンブルー、カーボンブラ
ック、酸化チタン等、広く知られた顔料を好適に使用で
きる。
【0031】外部シェル層3cは、常温よりも高温の相
転移温度Tcを有し、Tcよりも低温では親水性となる
ハイドロゲルであるが、Tcよりも高温では疎水性を示
す感温性高分子である。外部シェル層3cは極めて薄い
ために、着色微粒子3の色は内部コア3aに含まれる着
色材3bの色を呈する。
転移温度Tcを有し、Tcよりも低温では親水性となる
ハイドロゲルであるが、Tcよりも高温では疎水性を示
す感温性高分子である。外部シェル層3cは極めて薄い
ために、着色微粒子3の色は内部コア3aに含まれる着
色材3bの色を呈する。
【0032】外部シェル層3cを構成する高分子として
は、例えばポリエチレンオキシド、ポリメチルビニルエ
ーテル、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、オ
キシエチレンユニットを側鎖に有するポリビニルエーテ
ル、ポリアクリロイルピロリジン、ポリアクリロイルピ
ペリジン等の公知の感温性高分子が用いられる。
は、例えばポリエチレンオキシド、ポリメチルビニルエ
ーテル、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、オ
キシエチレンユニットを側鎖に有するポリビニルエーテ
ル、ポリアクリロイルピロリジン、ポリアクリロイルピ
ペリジン等の公知の感温性高分子が用いられる。
【0033】着色微粒子3を分散させる溶媒4は、着色
微粒子3を安定分散させ、なおかつ適度な粘性と乾燥特
性を有するものが望ましい。また、転写媒体1との親・
疎水性バランスの選定が重要である。すなわち、外部シ
ェル層3cを構成する高分子材料との界面張力の値を、
外部シェル層3cと転写媒体1との界面張力の値よりも
十分に大きくとる必要がある。
微粒子3を安定分散させ、なおかつ適度な粘性と乾燥特
性を有するものが望ましい。また、転写媒体1との親・
疎水性バランスの選定が重要である。すなわち、外部シ
ェル層3cを構成する高分子材料との界面張力の値を、
外部シェル層3cと転写媒体1との界面張力の値よりも
十分に大きくとる必要がある。
【0034】このような溶媒として、各種パラフィン
類、芳香族炭化水素類、水、比較的低分子量のシリコー
ンオイル、アマニ油等を用いることができるが、油系溶
媒が特に好ましい。なお、これら溶媒に対する補助的粘
性調製材として、比較的高分子量の各種高分子を溶解さ
せることもできる。
類、芳香族炭化水素類、水、比較的低分子量のシリコー
ンオイル、アマニ油等を用いることができるが、油系溶
媒が特に好ましい。なお、これら溶媒に対する補助的粘
性調製材として、比較的高分子量の各種高分子を溶解さ
せることもできる。
【0035】さて、このような構成の画像記録装置Pに
おいて、以下、その記録方法をより詳しく説明する。
おいて、以下、その記録方法をより詳しく説明する。
【0036】〈熱記録〉まず、転写媒体1を移動(図1
の矢視a方向)させ、インク槽5内のインク材2に接触
させる(接触工程)。
の矢視a方向)させ、インク槽5内のインク材2に接触
させる(接触工程)。
【0037】次に、熱記録手段6が転写媒体1を介して
インク材2をドットレベルで選択的に加熱(外部シェル
層3cの相転移温度Tcより高温で加熱)する(図2
(b)参照)。そして、インク槽5内の加熱エリアA
(転写媒体1の所定領域内)のインク材2(従って、着
色微粒子3)が相転移温度Tcより高温となり、外部シ
ェル層3cが親水性から疎水性に変化する。よって、所
謂疎水性−疎水性相互作用に基づき、着色微粒子3が最
も界面張力の小さくなる物質としての転写媒体1に付着
する。すなわち、着色微粒子3が熱記録手段6の加熱さ
れたドット部に位置する転写媒体1に付着し熱記録され
る(顕像形成工程)。ここで、着色微粒子3の転写媒体
1への付着量は、熱記録手段6の加熱量に比例する。
インク材2をドットレベルで選択的に加熱(外部シェル
層3cの相転移温度Tcより高温で加熱)する(図2
(b)参照)。そして、インク槽5内の加熱エリアA
(転写媒体1の所定領域内)のインク材2(従って、着
色微粒子3)が相転移温度Tcより高温となり、外部シ
ェル層3cが親水性から疎水性に変化する。よって、所
謂疎水性−疎水性相互作用に基づき、着色微粒子3が最
も界面張力の小さくなる物質としての転写媒体1に付着
する。すなわち、着色微粒子3が熱記録手段6の加熱さ
れたドット部に位置する転写媒体1に付着し熱記録され
る(顕像形成工程)。ここで、着色微粒子3の転写媒体
1への付着量は、熱記録手段6の加熱量に比例する。
【0038】〈冷却〉着色微粒子3の付着した転写媒体
1はさらに回転方向に移動され、搬送手段としての転写
ロール8と対向する位置まで移動する間に自然冷却され
ることになる。この冷却で着色微粒子3が相転移温度T
cよりも低温となれば外部シェル層3cが疎水性から親
水性に変化する。よって、転写媒体1が疎水性であるの
に対して、外部シェル層3cが親水性であるから、付着
力を失って転写媒体1に保持される(付着能低下工
程)。
1はさらに回転方向に移動され、搬送手段としての転写
ロール8と対向する位置まで移動する間に自然冷却され
ることになる。この冷却で着色微粒子3が相転移温度T
cよりも低温となれば外部シェル層3cが疎水性から親
水性に変化する。よって、転写媒体1が疎水性であるの
に対して、外部シェル層3cが親水性であるから、付着
力を失って転写媒体1に保持される(付着能低下工
程)。
【0039】〈転写〉熱記録された着色微粒子3による
顕像の先端が転写ロール8と対向する位置に到達するタ
イミングで被転写材7が搬送される。被転写材7は常温
に保持され搬送され、しかも熱容量が大きいため、顕像
は被転写材7に接触すると同時に相転移温度Tcよりも
低温に確実に冷却される。従って、この時点でも、上記
付着能低下工程が行われる。また、被転写材7は、転写
媒体1と比べて親水性であるゆえ、転写媒体1上の着色
微粒子3(親水性となっている)は被転写材7へ移行し
易くなっている。従って、着色微粒子3が容易に被転写
材7へ移行して転写が完了する(顕像移行工程)。ここ
で、被転写材7への付着量が印字濃度となるから、印字
濃度は転写媒体1への着色微粒子3の付着量により一義
的に決定できる。転写後、インク材2の一部が転写媒体
1に残るが、転写媒体1はさらに移動して再びインク槽
5内に浸漬されインク槽5内のインク材2と混合されて
しまうので、転写媒体1をクリーニングするような格別
の構成は必要としない。ただし、図1に示すように、例
えば可撓性スクレーパ9を転写媒体1に当接させて、残
余のインク材2をインク槽5内に落下させる等して回
収、かつ転写媒体1表面を一旦クリーンにすることもで
きる。このようにして、転写媒体1は繰り返し使用でき
る。
顕像の先端が転写ロール8と対向する位置に到達するタ
イミングで被転写材7が搬送される。被転写材7は常温
に保持され搬送され、しかも熱容量が大きいため、顕像
は被転写材7に接触すると同時に相転移温度Tcよりも
低温に確実に冷却される。従って、この時点でも、上記
付着能低下工程が行われる。また、被転写材7は、転写
媒体1と比べて親水性であるゆえ、転写媒体1上の着色
微粒子3(親水性となっている)は被転写材7へ移行し
易くなっている。従って、着色微粒子3が容易に被転写
材7へ移行して転写が完了する(顕像移行工程)。ここ
で、被転写材7への付着量が印字濃度となるから、印字
濃度は転写媒体1への着色微粒子3の付着量により一義
的に決定できる。転写後、インク材2の一部が転写媒体
1に残るが、転写媒体1はさらに移動して再びインク槽
5内に浸漬されインク槽5内のインク材2と混合されて
しまうので、転写媒体1をクリーニングするような格別
の構成は必要としない。ただし、図1に示すように、例
えば可撓性スクレーパ9を転写媒体1に当接させて、残
余のインク材2をインク槽5内に落下させる等して回
収、かつ転写媒体1表面を一旦クリーンにすることもで
きる。このようにして、転写媒体1は繰り返し使用でき
る。
【0040】以上の工程を繰り返すことによって連続的
に画像記録を行うことができる。
に画像記録を行うことができる。
【0041】以下、本発明の第1の態様に用いたインク
材2の作成例を記す。スチレンとアクリルアミド誘導体
をソープフリー乳化共重合すると、両者の親・疎水性の
違いに因り、表面・内部の組成が異なるラテックス粒子
が得られる。この粒子をシード粒子(種粒子)として、
アクリルアミド誘導体をシード重合すると、外部シェル
層が補強されたコアシェル粒子が作成される。
材2の作成例を記す。スチレンとアクリルアミド誘導体
をソープフリー乳化共重合すると、両者の親・疎水性の
違いに因り、表面・内部の組成が異なるラテックス粒子
が得られる。この粒子をシード粒子(種粒子)として、
アクリルアミド誘導体をシード重合すると、外部シェル
層が補強されたコアシェル粒子が作成される。
【0042】アクリルアミド誘導体としてN−イソプロ
ピルアクリルアミドを用いて、感温性ハイドロゲルを外
部シェル層とするコアシェル構造の粒子を作成し、被転
写材に記録する着色微粒子分散インクとした例を示す。
ピルアクリルアミドを用いて、感温性ハイドロゲルを外
部シェル層とするコアシェル構造の粒子を作成し、被転
写材に記録する着色微粒子分散インクとした例を示す。
【0043】作成例1 −内部コアの作成− 容器中に、イオン交換水、およびイオン交換水に対し
て、N−イソプロピルアクリルアミドモノマーを0.1
Mと、スチレンを1M、顔料としてカーボンブラックを
スチレンに対して1.5wt%、重合開始剤として過硫
酸カリウムを0.004M加え、70℃で約24時間撹
拌してシード粒子を得た。
て、N−イソプロピルアクリルアミドモノマーを0.1
Mと、スチレンを1M、顔料としてカーボンブラックを
スチレンに対して1.5wt%、重合開始剤として過硫
酸カリウムを0.004M加え、70℃で約24時間撹
拌してシード粒子を得た。
【0044】−外部シェル層の作成− 容器中に、イオン交換水、およびイオン交換水に対し
て、上記シード粒子を5wt%、N−イソプロピルアク
リルアミドモノマーを0.2M、架橋剤としてメチレン
ビスアクリルアミドを0.005M、重合開始剤として
過硫酸カリウムを0.001M加え、70℃で約3時間
撹拌し、外部シェル層が補強されたコアシェル粒子(相
転移温度32℃)を得た。
て、上記シード粒子を5wt%、N−イソプロピルアク
リルアミドモノマーを0.2M、架橋剤としてメチレン
ビスアクリルアミドを0.005M、重合開始剤として
過硫酸カリウムを0.001M加え、70℃で約3時間
撹拌し、外部シェル層が補強されたコアシェル粒子(相
転移温度32℃)を得た。
【0045】−コアシェル粒子の分散− このようにして作成したコアシェル粒子(着色微粒子
3)の水溶液を容器10に採り(図4参照)、相転移温
度である32℃以下に保持した。このコアシェル粒子の
水溶液に、Tc以下に保持した油(ドデカン)を加え
て、上層に油層O、下層にコアシェル粒子の水層Wを有
する2層溶液とした。この溶液の2層界面に、図4に示
すように、ヒータ付疎水性フィルムロール11を設置
し、回転させた。
3)の水溶液を容器10に採り(図4参照)、相転移温
度である32℃以下に保持した。このコアシェル粒子の
水溶液に、Tc以下に保持した油(ドデカン)を加え
て、上層に油層O、下層にコアシェル粒子の水層Wを有
する2層溶液とした。この溶液の2層界面に、図4に示
すように、ヒータ付疎水性フィルムロール11を設置
し、回転させた。
【0046】ロール11は、界面上層においては相転移
温度Tc以下、界面下層においては相転移温度Tc以上
となるようにした。界面下層のコアシェル粒子の水層W
において、ロール11近傍の加熱エリアではコアシェル
粒子の外部シェル層が親水性から疎水性に変化し、疎水
性−疎水性相互作用により、コアシェル粒子は疎水性フ
ィルムロール11に付着した。ロール11が回転して上
層の油層Oに入ると、ロール11がTc以下になるの
で、コアシェル粒子の外部シェル層が疎水性から親水性
に変化し、疎水性フィルムロール11への付着力を失っ
て油層O中に分散された。
温度Tc以下、界面下層においては相転移温度Tc以上
となるようにした。界面下層のコアシェル粒子の水層W
において、ロール11近傍の加熱エリアではコアシェル
粒子の外部シェル層が親水性から疎水性に変化し、疎水
性−疎水性相互作用により、コアシェル粒子は疎水性フ
ィルムロール11に付着した。ロール11が回転して上
層の油層Oに入ると、ロール11がTc以下になるの
で、コアシェル粒子の外部シェル層が疎水性から親水性
に変化し、疎水性フィルムロール11への付着力を失っ
て油層O中に分散された。
【0047】コアシェル粒子を油層Oに移動させること
により、本発明に適用する油系のインク材(着色微粒子
分散インク)を得た。
により、本発明に適用する油系のインク材(着色微粒子
分散インク)を得た。
【0048】作成例2 −内部コアの作成− 作成例1のN−イソプロピルアクリルアミドをアリリロ
イルピロリジンに代えた以外は作成例1と同様にしてシ
ード粒子を得た。
イルピロリジンに代えた以外は作成例1と同様にしてシ
ード粒子を得た。
【0049】−外部シェル層の作成− 上記シード粒子を用いるとともに、作成例1のN−イソ
プロピルアクリルアミドをアリリロイルピロリジンに代
え、作成例1に準じて外部シェル層の補強されたコアシ
ェル粒子(相転移温度52℃)を得た。
プロピルアクリルアミドをアリリロイルピロリジンに代
え、作成例1に準じて外部シェル層の補強されたコアシ
ェル粒子(相転移温度52℃)を得た。
【0050】以下、作成例1と同様、図4の装置を用い
本発明に適用する油系のインク材を得た。
本発明に適用する油系のインク材を得た。
【0051】作成例3 作成例1,2に用いたN−イソプロピルアクリルアミド
とアリリロイルピロリジンを単独で用いる代りに両者の
混合物を種々モル比を変更し、作成例1と同様にして種
々のコアシェル粒子を作成し、相転移温度約30〜50
℃の着色微粒子の得られることを確認した。
とアリリロイルピロリジンを単独で用いる代りに両者の
混合物を種々モル比を変更し、作成例1と同様にして種
々のコアシェル粒子を作成し、相転移温度約30〜50
℃の着色微粒子の得られることを確認した。
【0052】次に、本発明の第2の態様に基づく画像記
録方法について述べる。なお、本発明の第2の態様は、
上述の第1の態様におけるインク材を後述する構成のも
のと置き換えたものであるので、第2の態様の画像記録
装置は上述の図1で示したものと基本的に同じであり、
同図を用いて説明し、重複部分の詳細説明は省略する。
録方法について述べる。なお、本発明の第2の態様は、
上述の第1の態様におけるインク材を後述する構成のも
のと置き換えたものであるので、第2の態様の画像記録
装置は上述の図1で示したものと基本的に同じであり、
同図を用いて説明し、重複部分の詳細説明は省略する。
【0053】図3は、本発明の第2の態様に基づくイン
ク材の相転移挙動を説明するための図である。
ク材の相転移挙動を説明するための図である。
【0054】既述のように、本発明の第2の態様におい
て、転写媒体に付着形成された着色微粒子による顕像を
被転写材に移行させる以前に着色微粒子の付着能が低下
して顕像の乱れが生ずる可能性がある。
て、転写媒体に付着形成された着色微粒子による顕像を
被転写材に移行させる以前に着色微粒子の付着能が低下
して顕像の乱れが生ずる可能性がある。
【0055】そこで、本発明の第2の態様では、外部シ
ェル層の感温性高分子として相転移挙動に熱的にヒステ
リシス特性を有する感温性高分子を選定している。すな
わち、外部シェル層は、LCST(下限臨界共溶温度)
型の相図を有する高分子と水から構成されるゲルであっ
て、高分子鎖の側鎖の一部にイオン解離する官能基を導
入し、感温相転移挙動にヒステリシスを持たせてある。
ェル層の感温性高分子として相転移挙動に熱的にヒステ
リシス特性を有する感温性高分子を選定している。すな
わち、外部シェル層は、LCST(下限臨界共溶温度)
型の相図を有する高分子と水から構成されるゲルであっ
て、高分子鎖の側鎖の一部にイオン解離する官能基を導
入し、感温相転移挙動にヒステリシスを持たせてある。
【0056】図3に示すように、昇温時に親水性から疎
水性に変化する温度Tc2は、疎水性に変化した外部シ
ェル層が降温時に疎水性から親水性に変化する温度Tc
1とは異なる(以下、Tc1、Tc2のいずれも相転移
温度と定義する)。従って、上述の第1の態様で述べた
感温性高分子のみのホモポリマーの相転移温度Tcより
も画像記録装置の使用温度Trに対してTc2を高温側
にシフトでき、且つTc1を使用温度Trに近づけるこ
とができる。これにより、上述の第1の態様で述べた
〈熱記録〉から〈転写〉に至る以前に冷却される温度よ
りもTc1を低い温度に設定すれば、疎水性から親水性
への相転移が〈熱記録〉から〈転写〉に至る間では起こ
らず、画像乱れを確実に防止できる。
水性に変化する温度Tc2は、疎水性に変化した外部シ
ェル層が降温時に疎水性から親水性に変化する温度Tc
1とは異なる(以下、Tc1、Tc2のいずれも相転移
温度と定義する)。従って、上述の第1の態様で述べた
感温性高分子のみのホモポリマーの相転移温度Tcより
も画像記録装置の使用温度Trに対してTc2を高温側
にシフトでき、且つTc1を使用温度Trに近づけるこ
とができる。これにより、上述の第1の態様で述べた
〈熱記録〉から〈転写〉に至る以前に冷却される温度よ
りもTc1を低い温度に設定すれば、疎水性から親水性
への相転移が〈熱記録〉から〈転写〉に至る間では起こ
らず、画像乱れを確実に防止できる。
【0057】本発明の第2の態様に基づくインク材2
は、図2(a)に拡大して示した外部シェル層3cが、
上述の第1の態様のものと異なる。
は、図2(a)に拡大して示した外部シェル層3cが、
上述の第1の態様のものと異なる。
【0058】すなわち、本例の外部シェル層3cを構成
する高分子としては、例えばポリエチレンオキシド、ポ
リメチルビニルエーテル、ポリ(N−イソプロピルアク
リルアミド)、オキシエチレンユニットを側鎖に有する
ポリビニルエーテル、ポリアクリロイルピロリジン、ポ
リアクリロイルピペリジン等の公知の感温性高分子の少
なくとも1つと、カルボキシル基を有する化合物との共
重合体である。
する高分子としては、例えばポリエチレンオキシド、ポ
リメチルビニルエーテル、ポリ(N−イソプロピルアク
リルアミド)、オキシエチレンユニットを側鎖に有する
ポリビニルエーテル、ポリアクリロイルピロリジン、ポ
リアクリロイルピペリジン等の公知の感温性高分子の少
なくとも1つと、カルボキシル基を有する化合物との共
重合体である。
【0059】このような構成の画像記録装置Pにおい
て、以下、その記録方法を説明する。
て、以下、その記録方法を説明する。
【0060】〈熱記録〉まず、転写媒体1を移動(図1
の矢視a方向)させ、インク槽5内のインク材2に接触
させる(接触工程)。
の矢視a方向)させ、インク槽5内のインク材2に接触
させる(接触工程)。
【0061】次に、熱記録手段6が転写媒体1を介して
インク材2をドットレベルで選択的に加熱(外部シェル
層3cの相転移温度Tc2より高温で加熱)する(図2
(b)参照)。そして、インク槽5内の加熱エリアA
(転写媒体1の所定領域内)のインク材2(従って、着
色微粒子3)が相転移温度Tc2より高温となり、外部
シェル層3cが親水性から疎水性に変化する。よって、
疎水性−疎水性相互作用に基づき、着色微粒子3が熱記
録手段6の加熱されたドット部に位置する転写媒体1に
付着し熱記録される(顕像形成工程)。ここで、着色微
粒子3の転写媒体1への付着量は、熱記録手段6の加熱
量に比例する。
インク材2をドットレベルで選択的に加熱(外部シェル
層3cの相転移温度Tc2より高温で加熱)する(図2
(b)参照)。そして、インク槽5内の加熱エリアA
(転写媒体1の所定領域内)のインク材2(従って、着
色微粒子3)が相転移温度Tc2より高温となり、外部
シェル層3cが親水性から疎水性に変化する。よって、
疎水性−疎水性相互作用に基づき、着色微粒子3が熱記
録手段6の加熱されたドット部に位置する転写媒体1に
付着し熱記録される(顕像形成工程)。ここで、着色微
粒子3の転写媒体1への付着量は、熱記録手段6の加熱
量に比例する。
【0062】〈冷却〉着色微粒子3の付着した転写媒体
1はさらに回転方向に移動され、搬送手段としての転写
ロール8と対向する位置まで移動する間に自然冷却され
ることになる。この冷却の間、着色微粒子3が相転移温
度Tc1よりも低温となれば外部シェル層3cが疎水性
から親水性に変化する。しかし、本例では、Tc1を極
めて常温近くに設定できるから、付着力を維持したまま
転写媒体1に保持される(付着能維持工程)。
1はさらに回転方向に移動され、搬送手段としての転写
ロール8と対向する位置まで移動する間に自然冷却され
ることになる。この冷却の間、着色微粒子3が相転移温
度Tc1よりも低温となれば外部シェル層3cが疎水性
から親水性に変化する。しかし、本例では、Tc1を極
めて常温近くに設定できるから、付着力を維持したまま
転写媒体1に保持される(付着能維持工程)。
【0063】〈転写〉熱記録された着色微粒子3による
顕像の先端が転写ロール8と対向する位置に到達するタ
イミングで被転写材7が搬送される。被転写材7は常温
に保持され搬送され、しかも熱容量が大きいため、顕像
は被転写材7に接触すると同時に相転移温度Tc1より
も低温に確実に冷却される。従って、この時点で付着能
低下工程が行われる。被転写材7は、転写媒体1と比べ
て親水性であるゆえ、転写媒体1上の着色微粒子3(親
水性となっている)は被転写材7へ移行し易くなり、着
色微粒子3が容易に被転写材7へ移行して転写が完了す
る(顕像移行工程)。
顕像の先端が転写ロール8と対向する位置に到達するタ
イミングで被転写材7が搬送される。被転写材7は常温
に保持され搬送され、しかも熱容量が大きいため、顕像
は被転写材7に接触すると同時に相転移温度Tc1より
も低温に確実に冷却される。従って、この時点で付着能
低下工程が行われる。被転写材7は、転写媒体1と比べ
て親水性であるゆえ、転写媒体1上の着色微粒子3(親
水性となっている)は被転写材7へ移行し易くなり、着
色微粒子3が容易に被転写材7へ移行して転写が完了す
る(顕像移行工程)。
【0064】以下、上述の第1の態様と同様にして、転
写媒体1が繰り返し使用される。
写媒体1が繰り返し使用される。
【0065】以上の工程を繰り返すことによって連続的
に画像記録を行うことができる。
に画像記録を行うことができる。
【0066】以下、本発明の第2の態様に用いたインク
材2の作成例を記す。
材2の作成例を記す。
【0067】作成例4 −内部コアの作成− 容器中に、イオン交換水、およびイオン交換水に対し
て、N−イソプロピルアクリルアミドモノマーを0.1
Mと、スチレンを1M、顔料としてカーボンブラックを
スチレンに対して1.5wt%、重合開始剤として過硫
酸カリウムを0.004M加え、70℃で約24時間撹
拌してシード粒子を得た。
て、N−イソプロピルアクリルアミドモノマーを0.1
Mと、スチレンを1M、顔料としてカーボンブラックを
スチレンに対して1.5wt%、重合開始剤として過硫
酸カリウムを0.004M加え、70℃で約24時間撹
拌してシード粒子を得た。
【0068】−外部シェル層の作成− 容器中に、イオン交換水、およびイオン交換水に対し
て、上記シード粒子を5wt%、N−イソプロピルアク
リルアミドモノマーを0.1M、アクリル酸を0.01
M、架橋剤としてメチレンビスアクリルアミドを0.0
05M、重合開始剤として過硫酸カリウムを0.001
M加え、70℃で約3時間撹拌し、N−イソプロピルア
クリルアミドとアクリル酸との共重合からなる外部シェ
ル層を有するコアシェル粒子(相転移温度Tc1=約3
2℃、Tc2=約42℃)を得た。 −コアシェル粒子の分散− このようにして作成したコアシェル粒子(着色微粒子
3)の水溶液を図4を用いて説明した上述の第1の態様
と同様にして、本発明に適用する油系のインク材(着色
微粒子分散インク)を得た。
て、上記シード粒子を5wt%、N−イソプロピルアク
リルアミドモノマーを0.1M、アクリル酸を0.01
M、架橋剤としてメチレンビスアクリルアミドを0.0
05M、重合開始剤として過硫酸カリウムを0.001
M加え、70℃で約3時間撹拌し、N−イソプロピルア
クリルアミドとアクリル酸との共重合からなる外部シェ
ル層を有するコアシェル粒子(相転移温度Tc1=約3
2℃、Tc2=約42℃)を得た。 −コアシェル粒子の分散− このようにして作成したコアシェル粒子(着色微粒子
3)の水溶液を図4を用いて説明した上述の第1の態様
と同様にして、本発明に適用する油系のインク材(着色
微粒子分散インク)を得た。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、内部コア
を感温性高分子の外部シェル層で覆った2層構造の着色
微粒子を溶媒に分散させてなるインク材を用い、これに
疎水性表面を有するフィルム状転写媒体を介して画像信
号に対応した熱信号を付与し、相転移が生じて転写媒体
への付着性の高まった着色微粒子により一旦転写媒体へ
画像形成し、これを被転写媒体に移行させるようにした
ので、構成が簡単で高品質のカラー記録画像を容易かつ
安価に形成することができる色材転写熱記録方法を提供
できる。
を感温性高分子の外部シェル層で覆った2層構造の着色
微粒子を溶媒に分散させてなるインク材を用い、これに
疎水性表面を有するフィルム状転写媒体を介して画像信
号に対応した熱信号を付与し、相転移が生じて転写媒体
への付着性の高まった着色微粒子により一旦転写媒体へ
画像形成し、これを被転写媒体に移行させるようにした
ので、構成が簡単で高品質のカラー記録画像を容易かつ
安価に形成することができる色材転写熱記録方法を提供
できる。
【0070】より具体的には、着色微粒子に内包させる
着色材を適宜交換することにより容易にカラー記録画像
を形成することができるとともに、通常の親水性の被転
写材であればどのような紙質であっても良好な記録画像
を得ることができる。また、インク材は着色微粒子のみ
選択的に画像部に付着して消費されるものであるから、
ランニングコストが安価で、省資源ともなる。さらに、
このような記録方法を実施する装置を複数個内蔵したマ
ルチカラー記録装置も容易に得られる。
着色材を適宜交換することにより容易にカラー記録画像
を形成することができるとともに、通常の親水性の被転
写材であればどのような紙質であっても良好な記録画像
を得ることができる。また、インク材は着色微粒子のみ
選択的に画像部に付着して消費されるものであるから、
ランニングコストが安価で、省資源ともなる。さらに、
このような記録方法を実施する装置を複数個内蔵したマ
ルチカラー記録装置も容易に得られる。
【図1】本発明の第1の態様に基づく色材転写熱記録装
置の基本構造を示す図。
置の基本構造を示す図。
【図2】図1の装置の要部拡大図であり、(a)は本発
明のインク材に用いる着色微粒子の拡大図、(b)は転
写媒体の加熱エリア近傍の拡大図。
明のインク材に用いる着色微粒子の拡大図、(b)は転
写媒体の加熱エリア近傍の拡大図。
【図3】本発明の第2の態様に基づく着色微粒子のヒス
テリシス特性の説明図。
テリシス特性の説明図。
【図4】本発明に適用するインク材の作成例を示す図。
1・・・転写媒体 2・・・インク材(着色微粒子分散インク) 3・・・着色微粒子 3a・・・内部コア 3b・・・着色材 3c・・・外部シェル層 4・・・溶媒 5・・・インク槽 6・・・熱記録手段(サーマルヘッド) 7・・・被転写材 8・・・転写ロール 9・・・可撓性スクレーパ 10・・・容器 11・・・ヒータ付疎水性フィルムロール A・・・加熱エリア P・・・記録装置 O・・・油層 W・・・水層
Claims (9)
- 【請求項1】 着色材を含み高分子からなる内部コア
と、親水性状態から昇温によって温度Tcよりも高い温
度で疎水性に変化し、疎水性状態から降温によって温度
Tcよりも低い温度で親水性に変化すべく、相転移温度
Tcを有する感温性高分子からなる外部シェル層とで構
成された着色微粒子を溶媒に分散させてなるインク材
に、疎水性表面を有する転写媒体を接触させる工程と、 前記転写媒体を介して前記インク材に画像信号に対応し
た相転移温度Tcよりも高い温度を有する熱信号を付与
して、前記着色微粒子の外部シェル層を疎水性に変化さ
せることにより、前記転写媒体に対する付着能を向上さ
せて前記画像信号に対応した前記着色微粒子による顕像
を前記転写媒体の疎水性表面上に形成する工程と、 前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移温度Tcよりも
低い温度にして、前記外部シェル層を親水性に変化させ
ることにより、前記転写媒体に対する付着能を低下させ
る工程と、 前記転写媒体の疎水性表面に被転写材を接触させること
により、前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移
行させる工程を順次行い、画像を記録することを特徴と
する色材転写熱記録方法。 - 【請求項2】 前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移
温度Tcよりも低い温度にする工程が、前記転写媒体の
疎水性表面に被転写材を接触させる工程である請求項1
記載の色材転写熱記録方法。 - 【請求項3】 着色材を含み高分子からなる内部コア
と、親水性状態から昇温によって温度Tcよりも高い温
度で疎水性に変化し、疎水性状態から降温によって温度
Tcよりも低い温度で親水性に変化すべく、相転移温度
Tcを有する感温性高分子からなる外部シェル層とで構
成された着色微粒子を溶媒に分散させてなるインク材を
供給するインク供給手段と、 疎水性表面を有し無端状に設けられたフィルム状転写媒
体と、 前記フィルム状転写媒体の前記疎水性表面の所定領域を
前記インク供給手段のインク材に接触させつつ循環移動
自在に支持する支持手段と、 前記転写媒体を循環移動する駆動手段と、 前記転写媒体の前記インク材に接触される部分の内周面
近傍に設けられ、前記転写媒体を介して前記インク材に
画像信号に対応した相転移温度Tcよりも高い温度を有
する熱信号を付与する熱記録手段と、 前記熱記録手段の配設位置を通過後の前記転写媒体の疎
水性表面に相転移温度Tcよりも低い温度にある被転写
材を接触させつつ搬送する搬送手段とを備え、 前記熱記録手段により、前記着色微粒子の外部シェル層
が疎水性に変化されて前記転写媒体に付着することで形
成された前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移
行させて画像を記録することを特徴とする色材転写熱記
録装置。 - 【請求項4】 前記着色材が、ジアリーリッドイエロ
ー、ジアリールアミドイエロー、ベンジジンイエロー、
ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、フタロシ
アニンブルー、カーボンブラック、酸化チタンから選ば
れた少なくとも1つの着色料を含み、 前記内部コアが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレンから選ばれた疎水性高分子の少なくとも1つで
あり、 前記外部シェル層が、ポリエチレンオキシド、ポリメチ
ルビニルエーテル、ポリ(N−イソプロピルアクリルア
ミド)、オキシエチレンユニットを側鎖に有するポリビ
ニルエーテル、ポリアクリロイルピロリジン、ポリアク
リロイルピペリジンから選ばれた感温性高分子の少なく
とも1つである請求項1または2記載の色材転写熱記録
方法あるいは請求項3記載の色材転写熱記録装置。 - 【請求項5】 着色材を含み高分子からなる内部コア
と、親水性状態から昇温によって温度Tc2よりも高い
温度で疎水性に変化し、疎水性状態から降温によって温
度Tc1よりも低い温度で親水性に変化すべく、異なる
相転移温度Tc1、Tc2(ただし、Tc1<Tc2)
を持ち相転移挙動にヒステリシス特性を有する感温性高
分子からなる外部シェル層とで構成された着色微粒子を
溶媒に分散させてなるインク材に、疎水性表面を有する
転写媒体を接触させる工程と、 前記転写媒体を介して前記インク材に画像信号に対応し
た相転移温度Tc2よりも高い温度を有する熱信号を付
与して、前記着色微粒子の外部シェル層を疎水性に変化
させることにより、前記転写媒体に対する付着能を向上
させて前記画像信号に対応した前記着色微粒子による顕
像を前記転写媒体の疎水性表面上に形成する工程と、 前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移温度Tc1より
も低い温度にして、前記外部シェル層を親水性に変化さ
せることにより、前記転写媒体に対する付着能を低下さ
せる工程と、 前記転写媒体の疎水性表面に被転写材を接触させること
により、前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移
行させる工程を順次行い、画像を記録することを特徴と
する色材転写熱記録方法。 - 【請求項6】 前記疎水性表面上の顕像の温度を相転移
温度Tc1よりも低い温度にする工程が、前記転写媒体
の疎水性表面に被転写材を接触させる工程である請求項
5記載の色材転写熱記録方法。 - 【請求項7】 着色材を含み高分子からなる内部コア
と、親水性状態から昇温によって温度Tc2よりも高い
温度で疎水性に変化し、疎水性状態から降温によって温
度Tc1よりも低い温度で親水性に変化すべく、異なる
相転移温度Tc1、Tc2(ただし、Tc1<Tc2)
を持ち相転移挙動にヒステリシス特性を有する感温性高
分子からなる外部シェル層とで構成された着色微粒子を
溶媒に分散させてなるインク材を供給するインク供給手
段と、 疎水性表面を有し無端状に設けられたフィルム状転写媒
体と、 前記フィルム状転写媒体の前記疎水性表面の所定領域を
前記インク供給手段のインク材に接触させつつ循環移動
自在に支持する支持手段と、 前記転写媒体を循環移動する駆動手段と、 前記転写媒体の前記インク材に接触される部分の内周面
近傍に設けられ、前記転写媒体を介して前記インク材に
画像信号に対応した相転移温度Tc2よりも高い温度を
有する熱信号を付与する熱記録手段と、 前記熱記録手段の配設位置を通過後の前記転写媒体の疎
水性表面に相転移温度Tc1よりも低い温度にある被転
写材を接触させつつ搬送する搬送手段とを備え、 前記熱記録手段により、前記着色微粒子の外部シェル層
が疎水性に変化されて前記転写媒体に付着することで形
成された前記着色微粒子による顕像を前記被転写材に移
行させて画像を記録することを特徴とする色材転写熱記
録装置。 - 【請求項8】 前記外部シェル層はその感温性高分子鎖
の側鎖の一部にイオン解離する基を有する請求項5また
は6記載の色材転写熱記録方法あるいは請求項7記載の
色材転写熱記録装置。 - 【請求項9】 前記着色材が、ジアリーリッドイエロ
ー、ジアリールアミドイエロー、ベンジジンイエロー、
ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、フタロシ
アニンブルー、カーボンブラック、酸化チタンから選ば
れた少なくとも1つの着色料を含み、 前記内部コアが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレンから選ばれた疎水性高分子の少なくとも1つで
あり、 前記外部シェル層が、ポリエチレンオキシド、ポリメチ
ルビニルエーテル、ポリ(N−イソプロピルアクリルア
ミド)、オキシエチレンユニットを側鎖に有するポリビ
ニルエーテル、ポリアクリロイルピロリジン、ポリアク
リロイルピペリジンから選ばれた感温性高分子の少なく
とも1つと、カルボキシル基を有する化合物との共重合
体である請求項8記載の色材転写熱記録方法あるいは色
材転写熱記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6704694A JPH07276792A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 相転移する着色微粒子含有インク材を用いた色材転写熱記録方法および色材転写熱記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6704694A JPH07276792A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 相転移する着色微粒子含有インク材を用いた色材転写熱記録方法および色材転写熱記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07276792A true JPH07276792A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13333519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6704694A Pending JPH07276792A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 相転移する着色微粒子含有インク材を用いた色材転写熱記録方法および色材転写熱記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07276792A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010534554A (ja) * | 2007-07-17 | 2010-11-11 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 疎水性の固体表面を用いた選鉱法 |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP6704694A patent/JPH07276792A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010534554A (ja) * | 2007-07-17 | 2010-11-11 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 疎水性の固体表面を用いた選鉱法 |
| US8408395B2 (en) | 2007-07-17 | 2013-04-02 | Basf Se | Process for the beneficiation of ores by means of hydrophobic surfaces |
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