JPH07277209A - 動力舵取装置の作動弁構造 - Google Patents
動力舵取装置の作動弁構造Info
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- JPH07277209A JPH07277209A JP7088894A JP7088894A JPH07277209A JP H07277209 A JPH07277209 A JP H07277209A JP 7088894 A JP7088894 A JP 7088894A JP 7088894 A JP7088894 A JP 7088894A JP H07277209 A JPH07277209 A JP H07277209A
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- steering
- oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】通常走行中の操舵時のようにパワーシリンダへ
の供給油圧が小さいときにはテフロンリングの摺動抵抗
による拘束力を小さくして,実転舵の応答遅れを抑制防
止し、据切り時のようにパワーシリンダへの供給油圧が
大きいときにはテフロンリングへの供給油圧も大きくす
ることでその摺動抵抗による拘束力を大きくして,音振
の抑制防止効果を高める。 【構成】ロータ2の供給油溝4aの隅部Cよりも溝幅内
側寄りの所定位相θ3 を,ロータ2とバルブボディ3と
の相対位相量θ2 に対するテフロンリング6への供給油
圧のアンダラップ分として、この所定位相θ3 に相当す
る円弧長さL3 だけ前記隅部Cより内側にテーパ溝部7
aを形成し、このテーパ溝部7aがバルブボディ3の油
溝5a(5b)に開口する開口面から,オリフィス効果
を発現しながら油路7を通ってテフロンリング6に作動
油圧が供給される構成とした。
の供給油圧が小さいときにはテフロンリングの摺動抵抗
による拘束力を小さくして,実転舵の応答遅れを抑制防
止し、据切り時のようにパワーシリンダへの供給油圧が
大きいときにはテフロンリングへの供給油圧も大きくす
ることでその摺動抵抗による拘束力を大きくして,音振
の抑制防止効果を高める。 【構成】ロータ2の供給油溝4aの隅部Cよりも溝幅内
側寄りの所定位相θ3 を,ロータ2とバルブボディ3と
の相対位相量θ2 に対するテフロンリング6への供給油
圧のアンダラップ分として、この所定位相θ3 に相当す
る円弧長さL3 だけ前記隅部Cより内側にテーパ溝部7
aを形成し、このテーパ溝部7aがバルブボディ3の油
溝5a(5b)に開口する開口面から,オリフィス効果
を発現しながら油路7を通ってテフロンリング6に作動
油圧が供給される構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂パワーステアリン
グ装置等の動力舵取装置に使用される流体圧制御のため
の作動弁構造に関するものであり、特に,操舵時に発生
するステアリングコラムシャフト系への音や振動等の入
力に対して制振効果を発揮するのに好適なものである。
グ装置等の動力舵取装置に使用される流体圧制御のため
の作動弁構造に関するものであり、特に,操舵時に発生
するステアリングコラムシャフト系への音や振動等の入
力に対して制振効果を発揮するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】パワーシリンダ等の操舵力補助装置に供
給される流体圧で操舵補助力を得るパワーステアリング
装置等の動力舵取装置では、操舵角と実転舵角との偏差
に応じた操舵力(操舵トルク)を補うように前記操舵補
助力,つまり流体圧を制御しなければならない。この流
体圧を制御するための作動弁のうち,所謂ロータリバル
ブと称する流体圧制御弁は、例えば図4に示すように構
成されている。即ち、ステアリングコラムシャフト系の
ステアリングホイール側を操舵入力側,タイロッド等の
転舵軸側を操舵出力側と定義すれば、当該ステアリング
コラムシャフト系のうちの操舵入力側部材,即ち操舵入
力軸と操舵出力側部材,即ち操舵出力軸との間にトーシ
ョンバー1が介装されており、これによりステアリング
ホイールに与えられた操舵入力角θが操舵入力軸に入力
されると当該トーションバー1の捩じれ量(θ2 )だけ
小さな操舵出力角θ1 が操舵出力軸に発生する。同図で
は操舵入力軸がスタブシャフト10に相当し、操舵出力
軸が,ラックアンドピニオン機構のピニオンシャフト1
1に相当するのであるが、このスタブシャフト10にト
ーションバー1の一端がピン20等により連結され、ピ
ニオンシャフト11とトーションバー1の他端とがスプ
ライン嵌合され、このうちスタブシャフト10には,前
記トーションバー1と同軸で且つ当該トーションバー1
の外周に配設されるロータ2が一体的に連設されてお
り、またピニオンシャフト11には,前記ロータ2と同
軸で且つ当該ロータ2に外嵌されるバルブボディ部材と
してのバルブボディ(スリーブ等とも称せられる)3が
ピン21等により固着されている。そして、これらの部
材は,図示されないバルブハウジング内に液密に収納さ
れ、前記ロータ2はトーションバー1の捩じれ量に相当
する相対位相量θ2 だけバルブボディ3の内側で相対位
相(相対的に回転することを意味する)する。このロー
タの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の捩じれ量
は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存し、必ずし
もリニアな関係ではないが,実転舵トルクはタイヤと路
面との転がり摩擦力(粘着力及び弾性力)に抗して転舵
輪を転舵する力であって,この転舵に必要な力は車速が
小さいほど及び/又は路面摩擦係数が大きいほど大きく
なり、操舵トルクは操舵角が大きいほど及び/又は操舵
角速度が大きいほど大きくなると考えられる。
給される流体圧で操舵補助力を得るパワーステアリング
装置等の動力舵取装置では、操舵角と実転舵角との偏差
に応じた操舵力(操舵トルク)を補うように前記操舵補
助力,つまり流体圧を制御しなければならない。この流
体圧を制御するための作動弁のうち,所謂ロータリバル
ブと称する流体圧制御弁は、例えば図4に示すように構
成されている。即ち、ステアリングコラムシャフト系の
ステアリングホイール側を操舵入力側,タイロッド等の
転舵軸側を操舵出力側と定義すれば、当該ステアリング
コラムシャフト系のうちの操舵入力側部材,即ち操舵入
力軸と操舵出力側部材,即ち操舵出力軸との間にトーシ
ョンバー1が介装されており、これによりステアリング
ホイールに与えられた操舵入力角θが操舵入力軸に入力
されると当該トーションバー1の捩じれ量(θ2 )だけ
小さな操舵出力角θ1 が操舵出力軸に発生する。同図で
は操舵入力軸がスタブシャフト10に相当し、操舵出力
軸が,ラックアンドピニオン機構のピニオンシャフト1
1に相当するのであるが、このスタブシャフト10にト
ーションバー1の一端がピン20等により連結され、ピ
ニオンシャフト11とトーションバー1の他端とがスプ
ライン嵌合され、このうちスタブシャフト10には,前
記トーションバー1と同軸で且つ当該トーションバー1
の外周に配設されるロータ2が一体的に連設されてお
り、またピニオンシャフト11には,前記ロータ2と同
軸で且つ当該ロータ2に外嵌されるバルブボディ部材と
してのバルブボディ(スリーブ等とも称せられる)3が
ピン21等により固着されている。そして、これらの部
材は,図示されないバルブハウジング内に液密に収納さ
れ、前記ロータ2はトーションバー1の捩じれ量に相当
する相対位相量θ2 だけバルブボディ3の内側で相対位
相(相対的に回転することを意味する)する。このロー
タの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の捩じれ量
は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存し、必ずし
もリニアな関係ではないが,実転舵トルクはタイヤと路
面との転がり摩擦力(粘着力及び弾性力)に抗して転舵
輪を転舵する力であって,この転舵に必要な力は車速が
小さいほど及び/又は路面摩擦係数が大きいほど大きく
なり、操舵トルクは操舵角が大きいほど及び/又は操舵
角速度が大きいほど大きくなると考えられる。
【0003】一方、前記ロータ2の外周面2a及びバル
ブボディ3の内周面3aには,図4及び図5に示すよう
に前記流体圧源(ここでは作動油圧源)からの流体圧
(作動油圧であって,単に油圧とも記す)を,前記パワ
ーシリンダ等の操舵力補助装置に供給するための各種の
流体溝(ここでは油溝に相当する)が形成されている。
このうち、前記ロータ2の外周面2aには、供給油溝4
aと排出油溝4bとが交互に且つ等ピッチで形成されて
おり、このうち排出油溝4bは,当該溝底に形成された
油孔12を介して,ロータ2の中央部に形成されたドレ
ーン孔13に連通している。また、前記バルブボディ3
の内周面3aには、左切り油溝5aと右切り油溝5bと
が交互に且つ等ピッチで形成されており、このうち,左
切り油溝5aは,図5aに明示するように,パワーシリ
ンダ22内でピストン23により区画されている一方の
油室(同図では左方油室)22aに連通され、右切り油
溝5bは,同じく他方の油室(同図では右方油室)22
bに連通されている。また、前記パワーシリンダ22内
のピストン23は,転舵軸(同図ではラックアンドピニ
オン機構によって操舵を行うので,ラック軸に相当す
る)24に連結されており、このラック軸24に連結さ
れたタイロッド25が,ハブナックル等を介して転舵輪
である前左右輪30FL,30FRに連結されている。
また、前記ロータ2の供給油溝4aは,組立時,即ちス
テアリングホイールが中庸状態にあるときに、図5に示
す前記バルブボディ3の作動油供給孔31に対向するよ
うにしてあり、この作動油供給孔31には,油圧源であ
る油圧ポンプから作動油圧が供給されるようにしてあ
る。なお、この従来例では,前記ロータ2の供給油溝4
aと排出油溝41bとの間に形成されている外周面2a
の幅,即ちランド幅に相当するのであるが、このランド
幅は,前記バルブボディ3に形成されている左切り油溝
5a及び右切り油溝5bの溝幅より狭く形成されてい
る。そして、このロータ2のランドに相当する供給油溝
4aと排出油溝41bとの間の各外周面2aは、組立
時,即ちステアリングホイールが中庸状態にあるとき
に、バルブボディ3の各油溝5a,5bの溝幅内に納ま
るようにしてある。
ブボディ3の内周面3aには,図4及び図5に示すよう
に前記流体圧源(ここでは作動油圧源)からの流体圧
(作動油圧であって,単に油圧とも記す)を,前記パワ
ーシリンダ等の操舵力補助装置に供給するための各種の
流体溝(ここでは油溝に相当する)が形成されている。
このうち、前記ロータ2の外周面2aには、供給油溝4
aと排出油溝4bとが交互に且つ等ピッチで形成されて
おり、このうち排出油溝4bは,当該溝底に形成された
油孔12を介して,ロータ2の中央部に形成されたドレ
ーン孔13に連通している。また、前記バルブボディ3
の内周面3aには、左切り油溝5aと右切り油溝5bと
が交互に且つ等ピッチで形成されており、このうち,左
切り油溝5aは,図5aに明示するように,パワーシリ
ンダ22内でピストン23により区画されている一方の
油室(同図では左方油室)22aに連通され、右切り油
溝5bは,同じく他方の油室(同図では右方油室)22
bに連通されている。また、前記パワーシリンダ22内
のピストン23は,転舵軸(同図ではラックアンドピニ
オン機構によって操舵を行うので,ラック軸に相当す
る)24に連結されており、このラック軸24に連結さ
れたタイロッド25が,ハブナックル等を介して転舵輪
である前左右輪30FL,30FRに連結されている。
また、前記ロータ2の供給油溝4aは,組立時,即ちス
テアリングホイールが中庸状態にあるときに、図5に示
す前記バルブボディ3の作動油供給孔31に対向するよ
うにしてあり、この作動油供給孔31には,油圧源であ
る油圧ポンプから作動油圧が供給されるようにしてあ
る。なお、この従来例では,前記ロータ2の供給油溝4
aと排出油溝41bとの間に形成されている外周面2a
の幅,即ちランド幅に相当するのであるが、このランド
幅は,前記バルブボディ3に形成されている左切り油溝
5a及び右切り油溝5bの溝幅より狭く形成されてい
る。そして、このロータ2のランドに相当する供給油溝
4aと排出油溝41bとの間の各外周面2aは、組立
時,即ちステアリングホイールが中庸状態にあるとき
に、バルブボディ3の各油溝5a,5bの溝幅内に納ま
るようにしてある。
【0004】このパワーステアリング装置の作用につい
て簡潔に説明すると、ステアリングホイールが中庸状態
にあるとき,即ち直進走行時には、図5aに示すように
前記油圧源である油圧ポンプから前記作動油供給孔31
を介して,前記バルブボディ3の内周面とロータ2の供
給油溝4aとの間の油室に供給された作動油は、当該バ
ルブボディ3の左切り油溝5a及び右切り油溝5bの溝
幅と,ロータ2の供給油溝5a及び排出油溝5b間の外
周面2aのランド幅との隙間を通って,当該ロータ2の
排出油溝5bに至り、更に各排出油溝5bに形成されて
いる前記油孔12を介してドレーン孔13からリザーバ
タンク等に還元される。従って、この状態では,パワー
シリンダ22の各油室22a,22bに作動油が流入す
ることはなく、また同時にピストン23に作動油圧が作
用することもないから、ラック軸24の移動力として発
現する操舵補助力も発生しない。この状態からステアリ
ングホイールを左切りして、図5bに示すようにロータ
2が,バルブボディ3に対して相対位相量θ2 だけ左方
(反時計回り)に相対位相すると(実際にはバルブボデ
ィ3は前記ピニオンシャフト11と同等の操舵出力角θ
1 だけ左方に回転している)、前記ロータ2の供給油溝
4a及び排出油溝4b間の外周面2aがランドとしてバ
ルブボディ3の内周面3aに密接し、結果的にバルブボ
ディ3の左切り油溝5aと右切り油溝5bとの流路(こ
こでは油路である)が遮蔽されると共に、ロータ2の供
給油溝4aとバルブボディ3の左切り油溝5aとが連通
状態となり且つバルブボディ3の右切り油溝5bとロー
タ2の排出油溝4bとが連通状態となる。従って、前記
油圧源である油圧ポンプから前記作動油供給孔31を介
して,前記バルブボディ3の内周面とロータ2の供給油
溝4aとの間の油室に供給された作動油は、当該バルブ
ボディ3の左切り油溝5aの溝幅とロータ2の供給油溝
5aの溝幅との間に形成される隙間を通って,当該バル
ブボディ3の左切り油溝5aからパワーシリンダ22の
左方油室22aに供給され、その油圧がピストン23を
同図の左方に押圧して当該ピストン23及びラック軸2
4を左方に移動し、このピストン23の移動により体積
が減少するパワーシリンダ22の右方油室22b内の作
動油は前記バルブボディ3の右切り油溝5bから,当該
右切り油溝5bの溝幅とロータ2の排出油溝4bの溝幅
との隙間を通って,当該ロータ2の排出油溝5bに至
り、更に各排出油溝5bに形成されている前記油孔12
を介してドレーン孔13からリザーバタンク等に還元さ
れる。このとき、前記バルブボディ3の左切り油溝5a
の溝幅とロータ2の供給油溝5aの溝幅との間に形成さ
れる隙間は,当該隙間を通過する作動油のオリフィスと
して作用するから、パワーシリンダ22に供給されてピ
ストン23を押圧する作動油圧(パワーシリンダ油圧)
PS は,ロータ2のバルブボディ3に対する相対位相量
θ2 の増加に応じて図5cのように増加すると考えられ
る。そして、このようにパワーシリンダ22のピストン
23に作用する作動油圧が,ラック軸24を移動して転
舵輪である前左右輪30FL,30FRを左切りするか
ら、このラック軸24の移動力が操舵補助力として発現
し、その結果,図4のピニオンシャフト11も次第に左
方に回転されて操舵出力角θ1 が増大し、結果的にロー
タ2のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 も小さく
なり、これに伴って減少する前記パワーシリンダ油圧P
S と共に操舵補助力も小さくなるが、実質的には転舵輪
に対して発生する,サスペンションジオメトリ等から決
まるセルフアライニングトルク等により、前記ロータ2
のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 は零とはなら
ないはずであるから,少なくとも操舵力が付与されてい
る間は操舵補助力が発生し続けることになろう。なお、
ステアリングホイールを右切りしたときの操舵補助力発
生過程については,前記左切り時と左右の記載が異なる
だけで、同等であると考えてよい。また、前述のように
ロータの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の捩じ
れ量は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存するか
ら、通常の走行時における操舵時には,相対位相量θ2
が比較的小さいことからパワーシリンダ油圧PS も比較
的小さくなって操舵補助力も小さく、所謂据切り時に
は,相対位相量θ2 が大きいことからパワーシリンダ油
圧PS も大きくなって操舵補助力も大きくなろう。
て簡潔に説明すると、ステアリングホイールが中庸状態
にあるとき,即ち直進走行時には、図5aに示すように
前記油圧源である油圧ポンプから前記作動油供給孔31
を介して,前記バルブボディ3の内周面とロータ2の供
給油溝4aとの間の油室に供給された作動油は、当該バ
ルブボディ3の左切り油溝5a及び右切り油溝5bの溝
幅と,ロータ2の供給油溝5a及び排出油溝5b間の外
周面2aのランド幅との隙間を通って,当該ロータ2の
排出油溝5bに至り、更に各排出油溝5bに形成されて
いる前記油孔12を介してドレーン孔13からリザーバ
タンク等に還元される。従って、この状態では,パワー
シリンダ22の各油室22a,22bに作動油が流入す
ることはなく、また同時にピストン23に作動油圧が作
用することもないから、ラック軸24の移動力として発
現する操舵補助力も発生しない。この状態からステアリ
ングホイールを左切りして、図5bに示すようにロータ
2が,バルブボディ3に対して相対位相量θ2 だけ左方
(反時計回り)に相対位相すると(実際にはバルブボデ
ィ3は前記ピニオンシャフト11と同等の操舵出力角θ
1 だけ左方に回転している)、前記ロータ2の供給油溝
4a及び排出油溝4b間の外周面2aがランドとしてバ
ルブボディ3の内周面3aに密接し、結果的にバルブボ
ディ3の左切り油溝5aと右切り油溝5bとの流路(こ
こでは油路である)が遮蔽されると共に、ロータ2の供
給油溝4aとバルブボディ3の左切り油溝5aとが連通
状態となり且つバルブボディ3の右切り油溝5bとロー
タ2の排出油溝4bとが連通状態となる。従って、前記
油圧源である油圧ポンプから前記作動油供給孔31を介
して,前記バルブボディ3の内周面とロータ2の供給油
溝4aとの間の油室に供給された作動油は、当該バルブ
ボディ3の左切り油溝5aの溝幅とロータ2の供給油溝
5aの溝幅との間に形成される隙間を通って,当該バル
ブボディ3の左切り油溝5aからパワーシリンダ22の
左方油室22aに供給され、その油圧がピストン23を
同図の左方に押圧して当該ピストン23及びラック軸2
4を左方に移動し、このピストン23の移動により体積
が減少するパワーシリンダ22の右方油室22b内の作
動油は前記バルブボディ3の右切り油溝5bから,当該
右切り油溝5bの溝幅とロータ2の排出油溝4bの溝幅
との隙間を通って,当該ロータ2の排出油溝5bに至
り、更に各排出油溝5bに形成されている前記油孔12
を介してドレーン孔13からリザーバタンク等に還元さ
れる。このとき、前記バルブボディ3の左切り油溝5a
の溝幅とロータ2の供給油溝5aの溝幅との間に形成さ
れる隙間は,当該隙間を通過する作動油のオリフィスと
して作用するから、パワーシリンダ22に供給されてピ
ストン23を押圧する作動油圧(パワーシリンダ油圧)
PS は,ロータ2のバルブボディ3に対する相対位相量
θ2 の増加に応じて図5cのように増加すると考えられ
る。そして、このようにパワーシリンダ22のピストン
23に作用する作動油圧が,ラック軸24を移動して転
舵輪である前左右輪30FL,30FRを左切りするか
ら、このラック軸24の移動力が操舵補助力として発現
し、その結果,図4のピニオンシャフト11も次第に左
方に回転されて操舵出力角θ1 が増大し、結果的にロー
タ2のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 も小さく
なり、これに伴って減少する前記パワーシリンダ油圧P
S と共に操舵補助力も小さくなるが、実質的には転舵輪
に対して発生する,サスペンションジオメトリ等から決
まるセルフアライニングトルク等により、前記ロータ2
のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 は零とはなら
ないはずであるから,少なくとも操舵力が付与されてい
る間は操舵補助力が発生し続けることになろう。なお、
ステアリングホイールを右切りしたときの操舵補助力発
生過程については,前記左切り時と左右の記載が異なる
だけで、同等であると考えてよい。また、前述のように
ロータの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の捩じ
れ量は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存するか
ら、通常の走行時における操舵時には,相対位相量θ2
が比較的小さいことからパワーシリンダ油圧PS も比較
的小さくなって操舵補助力も小さく、所謂据切り時に
は,相対位相量θ2 が大きいことからパワーシリンダ油
圧PS も大きくなって操舵補助力も大きくなろう。
【0005】さて、このような動力舵取装置の作動弁構
造に関して,例えば実開昭61−8776号公報や実開
昭64−52978号公報に記載される提案がなされて
いる。このうち、前者に記載される動力舵取装置の作動
弁構造では、例えばシール部材の摺動抵抗を低減するた
めにテフロンリングを用いることが開示されている。ま
た、後者に記載される動力舵取装置の作動弁構造では、
ステアリングコラムシャフト系の前記入出力軸間に、何
れかの軸と共に回転するフランジと,このフランジに当
接するボールと,このボールをフランジ側に押圧するピ
ストンとを備え、このピストンには前記パワーシリンダ
油圧,即ち油圧反力が作用するようにして、前記ロータ
のバルブボディに対する相対位相量の増加に伴って,当
該油圧反力が大きくなるとボールとフランジとの当接力
が大きくなり、このような相対位相量が大きく発生する
状況下ではボールとフランジとの当接力の増大によっ
て,操舵補助力に対して拘束力が発揮されるようにして
スムーズな転舵が実現できるようにすることが開示され
ている。
造に関して,例えば実開昭61−8776号公報や実開
昭64−52978号公報に記載される提案がなされて
いる。このうち、前者に記載される動力舵取装置の作動
弁構造では、例えばシール部材の摺動抵抗を低減するた
めにテフロンリングを用いることが開示されている。ま
た、後者に記載される動力舵取装置の作動弁構造では、
ステアリングコラムシャフト系の前記入出力軸間に、何
れかの軸と共に回転するフランジと,このフランジに当
接するボールと,このボールをフランジ側に押圧するピ
ストンとを備え、このピストンには前記パワーシリンダ
油圧,即ち油圧反力が作用するようにして、前記ロータ
のバルブボディに対する相対位相量の増加に伴って,当
該油圧反力が大きくなるとボールとフランジとの当接力
が大きくなり、このような相対位相量が大きく発生する
状況下ではボールとフランジとの当接力の増大によっ
て,操舵補助力に対して拘束力が発揮されるようにして
スムーズな転舵が実現できるようにすることが開示され
ている。
【0006】一方、前述のように油圧による動力舵取装
置にあっては,前記ロータとバルブボディとの相対位相
量が大きくなるほど操舵補助力も大きくなるのである
が、この相対位相量が大きくなる端的な事例は前述した
ステアリングホイールの据切り時であろう。このステア
リングホイールの据切り時について子細に考察すると、
一般にタイヤそのものが,その横方向への剛性を高めて
あることに加えて、車速が零である,即ち車輪が回転し
ていないから転がり摩擦力はほぼ静摩擦力(タイヤ粘着
力と考えれば理解し易い)に等しくなって大きい。従っ
て、この据切り時の車輪の転舵に必要な力,即ち実転舵
トルクは前述のように通常走行転舵時に比して非常に大
きく、当該路面が乾燥したアスファルト路面やコンクリ
ート路面等の,所謂高摩擦係数(以下,単にμとも記
す)路面である場合には、当該路面μの増加と共に,こ
の実転舵トルクが更に大きくなる。そこで、操舵トルク
と実転舵トルクとの偏差に応じて,前記ロータとバルブ
ボディの相対位相量が大きくなり、この偏差を補うため
に操舵補助力は大きくなるのであるが、この操舵補助
力,即ちパワーシリンダ22の推力である油圧がタイヤ
の粘着力や横剛性に抗して車輪を転舵する際にチャタリ
ング等のヒステリシスが発生し、これが騒音や振動(こ
れらを総合して音振とも記す)としてステアリングコラ
ムシャフト系から,更にはステアリングホイールにまで
伝達される可能性がある。
置にあっては,前記ロータとバルブボディとの相対位相
量が大きくなるほど操舵補助力も大きくなるのである
が、この相対位相量が大きくなる端的な事例は前述した
ステアリングホイールの据切り時であろう。このステア
リングホイールの据切り時について子細に考察すると、
一般にタイヤそのものが,その横方向への剛性を高めて
あることに加えて、車速が零である,即ち車輪が回転し
ていないから転がり摩擦力はほぼ静摩擦力(タイヤ粘着
力と考えれば理解し易い)に等しくなって大きい。従っ
て、この据切り時の車輪の転舵に必要な力,即ち実転舵
トルクは前述のように通常走行転舵時に比して非常に大
きく、当該路面が乾燥したアスファルト路面やコンクリ
ート路面等の,所謂高摩擦係数(以下,単にμとも記
す)路面である場合には、当該路面μの増加と共に,こ
の実転舵トルクが更に大きくなる。そこで、操舵トルク
と実転舵トルクとの偏差に応じて,前記ロータとバルブ
ボディの相対位相量が大きくなり、この偏差を補うため
に操舵補助力は大きくなるのであるが、この操舵補助
力,即ちパワーシリンダ22の推力である油圧がタイヤ
の粘着力や横剛性に抗して車輪を転舵する際にチャタリ
ング等のヒステリシスが発生し、これが騒音や振動(こ
れらを総合して音振とも記す)としてステアリングコラ
ムシャフト系から,更にはステアリングホイールにまで
伝達される可能性がある。
【0007】このような音振の抑制防止のためには、前
記実開昭64−52978号公報に記載される拘束力発
生手段が有効であろう。しかも、この拘束力発生手段
は,供給される油圧が大きいほど,即ち前記ロータとバ
ルブボディとの相対位相量が大きいほど拘束力が大きく
なるから、所謂制振効果が大きくなって前記据切り時に
スムーズな転舵が実行されると考えられる。しかしなが
ら、この拘束力発生手段は構造的にやや複雑で、作動弁
全体が大きくなるという問題がある。そこで、前記実開
昭61−8776号公報にも鑑み,図4に示すようにロ
ータ2の外周にテフロンリング6を被嵌し、このテフロ
ンリング6の内周に流体路(ここでは油路に相当する)
Aから作動油圧を付与して,当該テフロンリング6の外
周面6aをバルブボディ3の内周面3aに当接させるこ
とが実施されている。この油路Aは前記ロータ2の外周
面2aにあって,前記供給油溝4aから直接的に連通さ
れる油溝で構成されており、前述のようにロータ2とバ
ルブボディ3との相対位相量θ2 が大きくなるとパワー
シリンダ油圧PS ,即ち前記供給油溝4a内の油圧が増
加することから、図5cに示すようにテフロンリング6
への供給油圧(テフロンリング油圧)PT も同等に増加
すると考えてよい。そして、このように例えばテフロン
リング6の内周面にかかるテフロンリング油圧PT が増
加すると、当該テフロンリング6が外側に押し広げられ
て,その外周面6aとバルブボディ3の内周面3aとの
当接力が大きくなるから、前述のように操舵補助力によ
ってロータ2とバルブボディ3とが相対位相すると,こ
のテフロンリング6とバルブボディ3との当接力が摺動
抵抗となって当該相対位相に対する拘束力が発現し、前
述のような据切り時の操舵補助力による音振を抑制防止
してスムーズ転舵が実現される。ここで、このテフロン
リング6を摺動抵抗部材とすれば、この摺動抵抗に相当
する摩擦力(テフロンリング摩擦力)FT は,図5dに
示すようにロータとバルブボディとの相対位相量θ2 の
増加に伴ってリニアに増加すると考えられる。
記実開昭64−52978号公報に記載される拘束力発
生手段が有効であろう。しかも、この拘束力発生手段
は,供給される油圧が大きいほど,即ち前記ロータとバ
ルブボディとの相対位相量が大きいほど拘束力が大きく
なるから、所謂制振効果が大きくなって前記据切り時に
スムーズな転舵が実行されると考えられる。しかしなが
ら、この拘束力発生手段は構造的にやや複雑で、作動弁
全体が大きくなるという問題がある。そこで、前記実開
昭61−8776号公報にも鑑み,図4に示すようにロ
ータ2の外周にテフロンリング6を被嵌し、このテフロ
ンリング6の内周に流体路(ここでは油路に相当する)
Aから作動油圧を付与して,当該テフロンリング6の外
周面6aをバルブボディ3の内周面3aに当接させるこ
とが実施されている。この油路Aは前記ロータ2の外周
面2aにあって,前記供給油溝4aから直接的に連通さ
れる油溝で構成されており、前述のようにロータ2とバ
ルブボディ3との相対位相量θ2 が大きくなるとパワー
シリンダ油圧PS ,即ち前記供給油溝4a内の油圧が増
加することから、図5cに示すようにテフロンリング6
への供給油圧(テフロンリング油圧)PT も同等に増加
すると考えてよい。そして、このように例えばテフロン
リング6の内周面にかかるテフロンリング油圧PT が増
加すると、当該テフロンリング6が外側に押し広げられ
て,その外周面6aとバルブボディ3の内周面3aとの
当接力が大きくなるから、前述のように操舵補助力によ
ってロータ2とバルブボディ3とが相対位相すると,こ
のテフロンリング6とバルブボディ3との当接力が摺動
抵抗となって当該相対位相に対する拘束力が発現し、前
述のような据切り時の操舵補助力による音振を抑制防止
してスムーズ転舵が実現される。ここで、このテフロン
リング6を摺動抵抗部材とすれば、この摺動抵抗に相当
する摩擦力(テフロンリング摩擦力)FT は,図5dに
示すようにロータとバルブボディとの相対位相量θ2 の
増加に伴ってリニアに増加すると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにテフロンリング摩擦力FT がロータとバルブボデ
ィとの相対位相量θ2 に対して,その増加直後からリニ
アに増加すると、確かに据切り時等には操舵補助力に対
して大きな摺動抵抗に伴う大きな拘束力が発現して音振
抑制効果が大きいのであるが、通常走行中の操舵時にも
或る程度の摺動抵抗に伴う拘束力が発生して操舵補助力
を拘束してしまうから、このような通常走行中の操舵時
の実転舵に応答遅れが発生する。
ようにテフロンリング摩擦力FT がロータとバルブボデ
ィとの相対位相量θ2 に対して,その増加直後からリニ
アに増加すると、確かに据切り時等には操舵補助力に対
して大きな摺動抵抗に伴う大きな拘束力が発現して音振
抑制効果が大きいのであるが、通常走行中の操舵時にも
或る程度の摺動抵抗に伴う拘束力が発生して操舵補助力
を拘束してしまうから、このような通常走行中の操舵時
の実転舵に応答遅れが発生する。
【0009】本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発され
たものであり、通常走行中の操舵時にようにパワーシリ
ンダ等の操舵補助装置に供給される流体圧が小さいとき
にはテフロンリング等の摺動抵抗部材の摺動抵抗による
対操舵補助力拘束力を小さくして,実転舵の応答遅れを
抑制防止し、据切り時のように操舵補助装置に供給され
る流体圧が大きいときには摺動部材の摺動抵抗による対
操舵補助力拘束力を大きくして,音振の抑制防止効果を
高めることのできる動力舵取装置の作動弁構造を提供す
ることを目的とするものである。
たものであり、通常走行中の操舵時にようにパワーシリ
ンダ等の操舵補助装置に供給される流体圧が小さいとき
にはテフロンリング等の摺動抵抗部材の摺動抵抗による
対操舵補助力拘束力を小さくして,実転舵の応答遅れを
抑制防止し、据切り時のように操舵補助装置に供給され
る流体圧が大きいときには摺動部材の摺動抵抗による対
操舵補助力拘束力を大きくして,音振の抑制防止効果を
高めることのできる動力舵取装置の作動弁構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の動力舵取装置の
作動弁構造は、ステアリングコラムシャフトの入出力軸
間に介装されたトーションバーの入出力軸間捩じり量に
応じて,バルブボディ部材に対して相対位相するロータ
と、前記ロータの相対位相量に応じた流体圧源からの流
体圧を操舵力補助装置に供給するために,ロータ及びバ
ルブボディ部材に形成された流体路と、前記ロータ及び
バルブボディ部材間で,供給される流体圧に応じて増大
する摺動抵抗を発現する摺動抵抗部材とを備えた動力舵
取装置の作動弁構造において、前記流体圧源から操舵力
補助装置への流体圧が供給され始めるロータの相対位相
量よりも大きな当該ロータの相対位相量で,前記摺動抵
抗部材への流体圧が増大し始める流体路を,前記ロータ
及びバルブボディ部材の少なくとも一方に形成したこと
を特徴とするものである。
作動弁構造は、ステアリングコラムシャフトの入出力軸
間に介装されたトーションバーの入出力軸間捩じり量に
応じて,バルブボディ部材に対して相対位相するロータ
と、前記ロータの相対位相量に応じた流体圧源からの流
体圧を操舵力補助装置に供給するために,ロータ及びバ
ルブボディ部材に形成された流体路と、前記ロータ及び
バルブボディ部材間で,供給される流体圧に応じて増大
する摺動抵抗を発現する摺動抵抗部材とを備えた動力舵
取装置の作動弁構造において、前記流体圧源から操舵力
補助装置への流体圧が供給され始めるロータの相対位相
量よりも大きな当該ロータの相対位相量で,前記摺動抵
抗部材への流体圧が増大し始める流体路を,前記ロータ
及びバルブボディ部材の少なくとも一方に形成したこと
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の動力舵取装置の作動弁構造では、前記
流体圧源からパワーシリンダ等の操舵力補助装置への流
体圧が供給され始めるロータの相対位相量よりも大きな
当該ロータの相対位相量で,前記テフロンリング等の摺
動抵抗部材への流体圧が増大し始めるように、例えばロ
ータがバルブボディ部材に対して相対位相を開始すると
まずバルブボディ部材に形成された流体路の流体圧が増
大してパワーシリンダ等の操舵力補助装置への流体圧が
増加し、然る後,更にロータの相対位相量が大きくなる
とこのバルブボディ部材の流体路の流体圧が,再びロー
タ側に形成された流体路を介して次第に増大するように
テフロンリング等の摺動抵抗部材に供給される構成とし
たため、通常走行中の小さな操舵角入力であって前記流
体圧がテフロンリング等の摺動抵抗部材に供給されるよ
りもロータの相対位相量が小さい領域では,パワーシリ
ンダ等の操舵力補助装置にのみ作動流体圧が供給されて
操舵補助力が発生し、このときテフロンリング等の摺動
抵抗部材は本来的なバルブボディ部材との摺動抵抗に伴
う摩擦力しか当該操舵補助力に抗する拘束力として発生
しないから実転舵の応答遅れは非常に小さく、通常走行
中の小さな操舵角入力であって前記流体圧がテフロンリ
ング等の摺動抵抗部材に供給され始める程度のロータの
相対位相量が小さい領域でも,パワーシリンダ等の操舵
力補助装置が発生する操舵補助力に対して,テフロンリ
ング等の摺動抵抗部材はバルブボディ部材との間の小さ
な摺動抵抗に伴う小さな摩擦力が拘束力として発生する
のみであるから実転舵の応答遅れは小さく、一方、据切
り時のようにロータの相対位相量が大きくなるとパワー
シリンダ等の操舵力補助装置が発生する操舵補助力も大
きくなるが、テフロンリング等の摺動抵抗部材に供給さ
れる作動流体圧は相当に大きくなり、従って当該摺動抵
抗部材はバルブボディとの間で大きな摺動抵抗に伴う大
きな摩擦力が発生し、この摩擦力が前記大きな操舵補助
力に対する拘束力となって前記チャタリング等に伴う音
振の抑制防止効果を発現する。
流体圧源からパワーシリンダ等の操舵力補助装置への流
体圧が供給され始めるロータの相対位相量よりも大きな
当該ロータの相対位相量で,前記テフロンリング等の摺
動抵抗部材への流体圧が増大し始めるように、例えばロ
ータがバルブボディ部材に対して相対位相を開始すると
まずバルブボディ部材に形成された流体路の流体圧が増
大してパワーシリンダ等の操舵力補助装置への流体圧が
増加し、然る後,更にロータの相対位相量が大きくなる
とこのバルブボディ部材の流体路の流体圧が,再びロー
タ側に形成された流体路を介して次第に増大するように
テフロンリング等の摺動抵抗部材に供給される構成とし
たため、通常走行中の小さな操舵角入力であって前記流
体圧がテフロンリング等の摺動抵抗部材に供給されるよ
りもロータの相対位相量が小さい領域では,パワーシリ
ンダ等の操舵力補助装置にのみ作動流体圧が供給されて
操舵補助力が発生し、このときテフロンリング等の摺動
抵抗部材は本来的なバルブボディ部材との摺動抵抗に伴
う摩擦力しか当該操舵補助力に抗する拘束力として発生
しないから実転舵の応答遅れは非常に小さく、通常走行
中の小さな操舵角入力であって前記流体圧がテフロンリ
ング等の摺動抵抗部材に供給され始める程度のロータの
相対位相量が小さい領域でも,パワーシリンダ等の操舵
力補助装置が発生する操舵補助力に対して,テフロンリ
ング等の摺動抵抗部材はバルブボディ部材との間の小さ
な摺動抵抗に伴う小さな摩擦力が拘束力として発生する
のみであるから実転舵の応答遅れは小さく、一方、据切
り時のようにロータの相対位相量が大きくなるとパワー
シリンダ等の操舵力補助装置が発生する操舵補助力も大
きくなるが、テフロンリング等の摺動抵抗部材に供給さ
れる作動流体圧は相当に大きくなり、従って当該摺動抵
抗部材はバルブボディとの間で大きな摺動抵抗に伴う大
きな摩擦力が発生し、この摩擦力が前記大きな操舵補助
力に対する拘束力となって前記チャタリング等に伴う音
振の抑制防止効果を発現する。
【0012】
【実施例】次に本発明の動力舵取装置の作動弁構造を,
所謂ロータリバルブに適用した一実施例について図1〜
図3を用いて詳細に説明する。なお、従来のロータリバ
ルブと同等の構成については前記図4,図5と同様の符
号を付し、その構成及び作用の詳細な説明を省略するこ
ともある。
所謂ロータリバルブに適用した一実施例について図1〜
図3を用いて詳細に説明する。なお、従来のロータリバ
ルブと同等の構成については前記図4,図5と同様の符
号を付し、その構成及び作用の詳細な説明を省略するこ
ともある。
【0013】まず、ステアリングコラム系の操舵入力軸
に相当するスタブシャフト10からは,それよりも外径
の大きなロータ2が,操舵出力軸側に向けて延設されて
おり、このスタブシャフト10及びロータ2の中央部に
は,その軸線方向に貫通するドレーン孔13が形成され
ている。また、ロータ2の外周面2aには,前記供給油
溝4aと排出油溝4bとが交互に且つ等ピッチで形成さ
れており、このうち,排出油溝4bの底部に形成された
油孔12は前記ロータ2中央部のドレーン孔13まで貫
通している。
に相当するスタブシャフト10からは,それよりも外径
の大きなロータ2が,操舵出力軸側に向けて延設されて
おり、このスタブシャフト10及びロータ2の中央部に
は,その軸線方向に貫通するドレーン孔13が形成され
ている。また、ロータ2の外周面2aには,前記供給油
溝4aと排出油溝4bとが交互に且つ等ピッチで形成さ
れており、このうち,排出油溝4bの底部に形成された
油孔12は前記ロータ2中央部のドレーン孔13まで貫
通している。
【0014】前記ドレーン孔13内にはトーションバー
1が挿入されており、このトーションバー1の操舵入力
側端部にはシール部材40が被嵌されて当該ドレーン孔
13内を液密状態に区画し、更にこのトーションバー1
の操舵入力側端部に,スタブシャフト10の外周面から
ピン20を打ち込んで両者を固定している。この状態で
トーションバー1の操舵出力側端部に形成されたスプラ
イン部1aは,前記ロータ2の操舵出力側端部より突出
しており、このトーションバー1のスプライン部1a
に,ピニオン11aが形成されたピニオン軸11が同軸
にスプライン嵌合されている。
1が挿入されており、このトーションバー1の操舵入力
側端部にはシール部材40が被嵌されて当該ドレーン孔
13内を液密状態に区画し、更にこのトーションバー1
の操舵入力側端部に,スタブシャフト10の外周面から
ピン20を打ち込んで両者を固定している。この状態で
トーションバー1の操舵出力側端部に形成されたスプラ
イン部1aは,前記ロータ2の操舵出力側端部より突出
しており、このトーションバー1のスプライン部1a
に,ピニオン11aが形成されたピニオン軸11が同軸
にスプライン嵌合されている。
【0015】一方、前記ロータ2の外周面2aに被嵌さ
れるバルブボディ3の内周面3aは,当該ロータ2が緊
密に収納される内径に形成されており、当該バルブボデ
ィ3の外周面の中央部に形成されている油溝43の底部
から内周面3aに貫通する作動油供給孔31が前記ロー
タ2の各供給油溝4aに対向する位置で当該バルブボデ
ィ3をロータ2の外周に被嵌し、この状態でバルブボデ
ィ3の操舵出力側端部の外周から,前記ピニオンシャフ
ト11の操舵入力側端部に形成されたフランジ部11b
にピン21を打ち込んで両者を固定している。
れるバルブボディ3の内周面3aは,当該ロータ2が緊
密に収納される内径に形成されており、当該バルブボデ
ィ3の外周面の中央部に形成されている油溝43の底部
から内周面3aに貫通する作動油供給孔31が前記ロー
タ2の各供給油溝4aに対向する位置で当該バルブボデ
ィ3をロータ2の外周に被嵌し、この状態でバルブボデ
ィ3の操舵出力側端部の外周から,前記ピニオンシャフ
ト11の操舵入力側端部に形成されたフランジ部11b
にピン21を打ち込んで両者を固定している。
【0016】そして、この状態,即ち前記トーションバ
ー1の捩じれに伴ってロータ2がバルブボディ3に対し
て相対位相していない状態で、前記バルブボディ3の内
周面3aには、前記ロータ2の供給油溝4aと排出油溝
4bとの間の外周面2aに対向する位置に,当該油溝4
a,4b間の外周面2aの幅よりも溝幅の広い左切り油
溝5aと右切り油溝5bとが交互に且つ等ピッチで形成
されており、図1c,dに明示するように,これらの左
切り油溝5a及び右切り油溝5bは、少なくとも前記ロ
ータ2の供給油溝4a及び排出油溝4bの操舵入力側端
部よりも,その操舵入力側端部が更に操舵入力側に位置
するように形成されている。そして、左切り油溝5a
は,前記バルブボディ3の外周面中央部の油溝43の両
隣に隣合って形成された何れか一方の油溝44と図示さ
れない油孔を介して連通され、右切り油溝5bも,何れ
か他方の油溝45と図示されない油孔を介して連通され
ている。そして、当該バルブボディ3の外周面に形成さ
れた各油溝43〜45間にはシール部材42が取付けら
れている。
ー1の捩じれに伴ってロータ2がバルブボディ3に対し
て相対位相していない状態で、前記バルブボディ3の内
周面3aには、前記ロータ2の供給油溝4aと排出油溝
4bとの間の外周面2aに対向する位置に,当該油溝4
a,4b間の外周面2aの幅よりも溝幅の広い左切り油
溝5aと右切り油溝5bとが交互に且つ等ピッチで形成
されており、図1c,dに明示するように,これらの左
切り油溝5a及び右切り油溝5bは、少なくとも前記ロ
ータ2の供給油溝4a及び排出油溝4bの操舵入力側端
部よりも,その操舵入力側端部が更に操舵入力側に位置
するように形成されている。そして、左切り油溝5a
は,前記バルブボディ3の外周面中央部の油溝43の両
隣に隣合って形成された何れか一方の油溝44と図示さ
れない油孔を介して連通され、右切り油溝5bも,何れ
か他方の油溝45と図示されない油孔を介して連通され
ている。そして、当該バルブボディ3の外周面に形成さ
れた各油溝43〜45間にはシール部材42が取付けら
れている。
【0017】そして、これらの部材は前記組立状態で図
示されないバルブハウジング内に液密状態に収納され、
前記バルブボディ3の外周面中央部に形成された油溝4
3の相当位置には,図示されない油圧源からの作動油が
供給される供給口が設けられ、前記左切り油溝5aに連
通された油溝44の相当位置には,操舵力補助装置であ
るパワーシリンダ22の左方油室22aに連通する連通
口が設けられ、前記右切り油溝5bに連通された油溝4
5の相当位置には,同じくパワーシリンダ22の右方油
室22bに連通する連通口が設けられている。従って、
バルブハウジングに対してバルブボディ3が相対位相し
ても,前記作動油供給孔31は油圧源に連通し、前記左
切り油溝5aはパワーシリンダ22の左方油室22aに
連通し、右切り油溝5bはパワーシリンダ22の右方油
室22bに連通していることになる。
示されないバルブハウジング内に液密状態に収納され、
前記バルブボディ3の外周面中央部に形成された油溝4
3の相当位置には,図示されない油圧源からの作動油が
供給される供給口が設けられ、前記左切り油溝5aに連
通された油溝44の相当位置には,操舵力補助装置であ
るパワーシリンダ22の左方油室22aに連通する連通
口が設けられ、前記右切り油溝5bに連通された油溝4
5の相当位置には,同じくパワーシリンダ22の右方油
室22bに連通する連通口が設けられている。従って、
バルブハウジングに対してバルブボディ3が相対位相し
ても,前記作動油供給孔31は油圧源に連通し、前記左
切り油溝5aはパワーシリンダ22の左方油室22aに
連通し、右切り油溝5bはパワーシリンダ22の右方油
室22bに連通していることになる。
【0018】以上が、動力舵取装置,即ちパワーステア
リング装置の作動弁であるロータリーバルブの主要部で
あり、その作用について簡潔に説明すると、ステアリン
グホイールが中庸状態にあるとき,即ち直進走行時に
は、図2aに示すように前記油圧源である油圧ポンプか
ら前記作動油供給孔31を介して,前記バルブボディ3
の内周面とロータ2の供給油溝4aとの間の油室に供給
された作動油は、当該バルブボディ3の左切り油溝5a
及び右切り油溝5bの溝幅と,ロータ2の供給油溝5a
及び排出油溝5b間の外周面2aのランド幅との隙間を
通って,当該ロータ2の排出油溝5bに至り、更に各排
出油溝5bに形成されている前記油孔12を介してドレ
ーン孔13からリザーバタンク等に還元される。従っ
て、この状態では,パワーシリンダ22の各油室22
a,22bに作動油が流入することはなく、また同時に
ピストン23に作動油圧が作用することもないから、ラ
ック軸24の移動力として発現する操舵補助力も発生し
ない。
リング装置の作動弁であるロータリーバルブの主要部で
あり、その作用について簡潔に説明すると、ステアリン
グホイールが中庸状態にあるとき,即ち直進走行時に
は、図2aに示すように前記油圧源である油圧ポンプか
ら前記作動油供給孔31を介して,前記バルブボディ3
の内周面とロータ2の供給油溝4aとの間の油室に供給
された作動油は、当該バルブボディ3の左切り油溝5a
及び右切り油溝5bの溝幅と,ロータ2の供給油溝5a
及び排出油溝5b間の外周面2aのランド幅との隙間を
通って,当該ロータ2の排出油溝5bに至り、更に各排
出油溝5bに形成されている前記油孔12を介してドレ
ーン孔13からリザーバタンク等に還元される。従っ
て、この状態では,パワーシリンダ22の各油室22
a,22bに作動油が流入することはなく、また同時に
ピストン23に作動油圧が作用することもないから、ラ
ック軸24の移動力として発現する操舵補助力も発生し
ない。
【0019】この状態からステアリングホイールを左切
りすると、操舵入力角θに対してトーションバー1が捩
じれた結果,ピニオンシャフト11は操舵入力角θより
も小さい操舵出力角θ1 だけ回転し、その結果、図1及
び図2bに示すようにロータ2が,バルブボディ3に対
して相対位相量θ2 だけ左方(反時計回り)に相対位相
すると(実際にはバルブボディ3は前記ピニオンシャフ
ト11と同等の操舵出力角θ1 だけ左方に回転してい
る)、前記ロータ2の供給油溝4a及び排出油溝4b間
の外周面2aがランドとしてバルブボディ3の内周面3
aに密接し、結果的にバルブボディ3の左切り油溝5a
と右切り油溝5bとの流路(ここでは油路である)が遮
蔽されると共に、ロータ2の供給油溝4aとバルブボデ
ィ3の左切り油溝5aとが連通状態となり且つバルブボ
ディ3の右切り油溝5bとロータ2の排出油溝4bとが
連通状態となる。従って、前記油圧源である油圧ポンプ
から前記作動油供給孔31を介して,前記バルブボディ
3の内周面とロータ2の供給油溝4aとの間の油室に供
給された作動油は、当該バルブボディ3の左切り油溝5
aの溝幅とロータ2の供給油溝5aの溝幅との間に形成
される隙間を通って,当該バルブボディ3の左切り油溝
5aからパワーシリンダ22の左方油室22aに供給さ
れ、その油圧がピストン23を同図の左方に押圧して当
該ピストン23及びラック軸24を左方に移動し、この
ピストン23の移動により体積が減少するパワーシリン
ダ22の右方油室22b内の作動油は前記バルブボディ
3の右切り油溝5bから,当該右切り油溝5bの溝幅と
ロータ2の排出油溝4bの溝幅との隙間を通って,当該
ロータ2の排出油溝5bに至り、更に各排出油溝5bに
形成されている前記油孔12を介してドレーン孔13か
らリザーバタンク等に還元される。このとき、前記バル
ブボディ3の左切り油溝5aの溝幅とロータ2の供給油
溝5aの溝幅との間に形成される隙間は,当該隙間を通
過する作動油のオリフィスとして作用するから、パワー
シリンダ22に供給されてピストン23を押圧する作動
油圧(パワーシリンダ油圧)PS は,ロータ2のバルブ
ボディ3に対する相対位相量θ2 の増加に応じて図3a
のように増加すると考えられる。そして、このようにパ
ワーシリンダ22のピストン23に作用する作動油圧
が,ラック軸24を移動して転舵輪である前左右輪30
FL,30FRを左切りするから、このラック軸24の
移動力が操舵補助力として発現し、その結果,図1のピ
ニオンシャフト11も次第に左方に回転されて操舵出力
角θ1 が増大し、結果的にロータ2のバルブボディ3に
対する相対位相角θ2 も小さくなり、これに伴って減少
する前記パワーシリンダ油圧PS と共に操舵補助力も小
さくなるが、実質的には転舵輪に対して発生する,コー
ナリングフォースやサスペンションジオメトリ等から決
まるセルフアライニングトルク等により、前記ロータ2
のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 は零とはなら
ないはずであるから,少なくとも操舵トルクが付与され
ている間は操舵補助力が発生し続けることになろう。な
お、ステアリングホイールを右切りしたときの操舵補助
力発生過程については,前記左切り時と左右の記載が異
なるだけで、同等であると考えてよい。また、前述のよ
うにロータの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の
捩じれ量は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存す
るから、通常の走行時における操舵時には,相対位相量
θ2 が比較的小さいことからパワーシリンダ油圧PS も
比較的小さくなって操舵補助力も小さく、所謂据切り時
には,相対位相量θ2 が大きいことからパワーシリンダ
油圧PS も大きくなって操舵補助力も大きくなろう。
りすると、操舵入力角θに対してトーションバー1が捩
じれた結果,ピニオンシャフト11は操舵入力角θより
も小さい操舵出力角θ1 だけ回転し、その結果、図1及
び図2bに示すようにロータ2が,バルブボディ3に対
して相対位相量θ2 だけ左方(反時計回り)に相対位相
すると(実際にはバルブボディ3は前記ピニオンシャフ
ト11と同等の操舵出力角θ1 だけ左方に回転してい
る)、前記ロータ2の供給油溝4a及び排出油溝4b間
の外周面2aがランドとしてバルブボディ3の内周面3
aに密接し、結果的にバルブボディ3の左切り油溝5a
と右切り油溝5bとの流路(ここでは油路である)が遮
蔽されると共に、ロータ2の供給油溝4aとバルブボデ
ィ3の左切り油溝5aとが連通状態となり且つバルブボ
ディ3の右切り油溝5bとロータ2の排出油溝4bとが
連通状態となる。従って、前記油圧源である油圧ポンプ
から前記作動油供給孔31を介して,前記バルブボディ
3の内周面とロータ2の供給油溝4aとの間の油室に供
給された作動油は、当該バルブボディ3の左切り油溝5
aの溝幅とロータ2の供給油溝5aの溝幅との間に形成
される隙間を通って,当該バルブボディ3の左切り油溝
5aからパワーシリンダ22の左方油室22aに供給さ
れ、その油圧がピストン23を同図の左方に押圧して当
該ピストン23及びラック軸24を左方に移動し、この
ピストン23の移動により体積が減少するパワーシリン
ダ22の右方油室22b内の作動油は前記バルブボディ
3の右切り油溝5bから,当該右切り油溝5bの溝幅と
ロータ2の排出油溝4bの溝幅との隙間を通って,当該
ロータ2の排出油溝5bに至り、更に各排出油溝5bに
形成されている前記油孔12を介してドレーン孔13か
らリザーバタンク等に還元される。このとき、前記バル
ブボディ3の左切り油溝5aの溝幅とロータ2の供給油
溝5aの溝幅との間に形成される隙間は,当該隙間を通
過する作動油のオリフィスとして作用するから、パワー
シリンダ22に供給されてピストン23を押圧する作動
油圧(パワーシリンダ油圧)PS は,ロータ2のバルブ
ボディ3に対する相対位相量θ2 の増加に応じて図3a
のように増加すると考えられる。そして、このようにパ
ワーシリンダ22のピストン23に作用する作動油圧
が,ラック軸24を移動して転舵輪である前左右輪30
FL,30FRを左切りするから、このラック軸24の
移動力が操舵補助力として発現し、その結果,図1のピ
ニオンシャフト11も次第に左方に回転されて操舵出力
角θ1 が増大し、結果的にロータ2のバルブボディ3に
対する相対位相角θ2 も小さくなり、これに伴って減少
する前記パワーシリンダ油圧PS と共に操舵補助力も小
さくなるが、実質的には転舵輪に対して発生する,コー
ナリングフォースやサスペンションジオメトリ等から決
まるセルフアライニングトルク等により、前記ロータ2
のバルブボディ3に対する相対位相角θ2 は零とはなら
ないはずであるから,少なくとも操舵トルクが付与され
ている間は操舵補助力が発生し続けることになろう。な
お、ステアリングホイールを右切りしたときの操舵補助
力発生過程については,前記左切り時と左右の記載が異
なるだけで、同等であると考えてよい。また、前述のよ
うにロータの相対位相量θ2 ,即ちトーションバー1の
捩じれ量は操舵トルクと実転舵トルクとの偏差に依存す
るから、通常の走行時における操舵時には,相対位相量
θ2 が比較的小さいことからパワーシリンダ油圧PS も
比較的小さくなって操舵補助力も小さく、所謂据切り時
には,相対位相量θ2 が大きいことからパワーシリンダ
油圧PS も大きくなって操舵補助力も大きくなろう。
【0020】一方、前記ロータ2の外周面2aには,例
えば当該外周面に形成された溝内に収納するようにして
テフロンリング6が被嵌されている。このテフロンリン
グ6の外周面6aは前記バルブボディ3の内周面3aに
当接しているが、例えば前記溝内に作動油圧を供給する
などしてこのテフロンリング6の内周面から作動油圧が
付与されると,当該作動油圧の大きさに応じてテフロン
リング6が外側に押し広げられるから、当該テフロンリ
ング6の外周面6aは前記バルブボディ3の内周面3a
に,より強く当接されることになる。そして、このよう
に両者の当接力がある状態で,前述のようにロータ2が
バルブボディ3に対して相対位相するとテフロンリング
6の外周面6aとバルブボディ3の内周面3aとの間に
摺動抵抗が発生するから、この摺動抵抗の大きさ,即ち
摩擦力の大きさが,ロータ2とバルブボディ3との相対
位相の拘束力になる。この両者の相対位相の拘束力は、
前記据切り時のように操舵入力によって両者の相対位相
量θ2 が大きくなり、その結果,パワーシリンダ22へ
の作動油圧が大きくなって操舵補助力も大きくなるもの
の,実転舵トルクとの相関からパワーシリンダ22にチ
ャタリングが発生したような場合、この大きな作動油圧
を用いて前記テフロンリング6によるロータ−バルブボ
ディの相対位相の拘束力が大きくなるようにすれば、ロ
ータリバルブ内で制振効果が発現し、この制振効果によ
って前記チャタリングに伴って発生する音振が,ステア
リングコラム系からステアリングホイールにまで伝達す
るのを抑制防止することができよう。
えば当該外周面に形成された溝内に収納するようにして
テフロンリング6が被嵌されている。このテフロンリン
グ6の外周面6aは前記バルブボディ3の内周面3aに
当接しているが、例えば前記溝内に作動油圧を供給する
などしてこのテフロンリング6の内周面から作動油圧が
付与されると,当該作動油圧の大きさに応じてテフロン
リング6が外側に押し広げられるから、当該テフロンリ
ング6の外周面6aは前記バルブボディ3の内周面3a
に,より強く当接されることになる。そして、このよう
に両者の当接力がある状態で,前述のようにロータ2が
バルブボディ3に対して相対位相するとテフロンリング
6の外周面6aとバルブボディ3の内周面3aとの間に
摺動抵抗が発生するから、この摺動抵抗の大きさ,即ち
摩擦力の大きさが,ロータ2とバルブボディ3との相対
位相の拘束力になる。この両者の相対位相の拘束力は、
前記据切り時のように操舵入力によって両者の相対位相
量θ2 が大きくなり、その結果,パワーシリンダ22へ
の作動油圧が大きくなって操舵補助力も大きくなるもの
の,実転舵トルクとの相関からパワーシリンダ22にチ
ャタリングが発生したような場合、この大きな作動油圧
を用いて前記テフロンリング6によるロータ−バルブボ
ディの相対位相の拘束力が大きくなるようにすれば、ロ
ータリバルブ内で制振効果が発現し、この制振効果によ
って前記チャタリングに伴って発生する音振が,ステア
リングコラム系からステアリングホイールにまで伝達す
るのを抑制防止することができよう。
【0021】しかしながら、このパワーシリンダ22へ
の供給油圧をそのままテフロンリング6への供給油圧に
用いたのでは、ロータ2とバルブボディ3との相対位相
量θ 2 が小さいとき,即ち通常走行中の小さな操舵入力
に対しても操舵補助力の拘束力が発生し、その結果,速
やかな実転舵が望まれる通常走行中の操舵時に転舵の応
答遅れが発生してしまう。そこで、本実施例では、前記
テフロンリング6に作動油圧を供給する油路7を以下の
ように形成している。即ち、この油路7は例えば前記テ
フロンリング6の内周面を支持する溝に連通し且つロー
タ2の外周面に形成された油溝で構成され、この油溝か
らなる油路7は,図1c,d,eに明示するようにその
中心線GCLが,前記ロータ2の供給油溝4aの中心線B
CLに一致するようにして形成されるが、当該供給油溝4
aには連通していない。そして、前述のようにロータ2
とバルブボディ3とを組立てた状態で,この油溝からな
る油路7の操舵出力側端部の溝幅方向両側には、前記バ
ルブボディ3の左切り油溝5a及び右切り油溝5bの操
舵入力側端部よりも操舵出力側寄りで且つロータの供給
油溝4aの操舵入力側端部よりも操舵入力側寄りの位置
に,二つの逆向きのテーパ溝部7aが連設されている。
これらのテーパ溝部7aは、図1dに明示するように,
前記供給油溝4aがロータ2の外周面2aとなす両隅部
Cよりも供給油溝4aの溝幅内側,即ち前記油路7の中
心軸寄りに、当該ロータの外周面2aの所定円弧長さL
3 だけ離れた位置から,次第に幅が広くなると共に深さ
が深くなるように形成されており、両テーパ溝部7aの
交差する最大深さが前記油溝からなる油路7の深さにな
るように設定されていると共に、前記所定円弧長さL3
は、図1eに明示するように,前記供給油溝4aがロー
タ2の外周面2aとなす隅部Cよりも供給油溝4aの溝
幅内側,即ち前記油路7の中心軸GCL寄りの所定位相θ
3 に応じた長さとしてある。なお、説明の便宜上,前記
テーパ溝7aの鋭角端部を単にテーパ溝7aの端部と記
す。
の供給油圧をそのままテフロンリング6への供給油圧に
用いたのでは、ロータ2とバルブボディ3との相対位相
量θ 2 が小さいとき,即ち通常走行中の小さな操舵入力
に対しても操舵補助力の拘束力が発生し、その結果,速
やかな実転舵が望まれる通常走行中の操舵時に転舵の応
答遅れが発生してしまう。そこで、本実施例では、前記
テフロンリング6に作動油圧を供給する油路7を以下の
ように形成している。即ち、この油路7は例えば前記テ
フロンリング6の内周面を支持する溝に連通し且つロー
タ2の外周面に形成された油溝で構成され、この油溝か
らなる油路7は,図1c,d,eに明示するようにその
中心線GCLが,前記ロータ2の供給油溝4aの中心線B
CLに一致するようにして形成されるが、当該供給油溝4
aには連通していない。そして、前述のようにロータ2
とバルブボディ3とを組立てた状態で,この油溝からな
る油路7の操舵出力側端部の溝幅方向両側には、前記バ
ルブボディ3の左切り油溝5a及び右切り油溝5bの操
舵入力側端部よりも操舵出力側寄りで且つロータの供給
油溝4aの操舵入力側端部よりも操舵入力側寄りの位置
に,二つの逆向きのテーパ溝部7aが連設されている。
これらのテーパ溝部7aは、図1dに明示するように,
前記供給油溝4aがロータ2の外周面2aとなす両隅部
Cよりも供給油溝4aの溝幅内側,即ち前記油路7の中
心軸寄りに、当該ロータの外周面2aの所定円弧長さL
3 だけ離れた位置から,次第に幅が広くなると共に深さ
が深くなるように形成されており、両テーパ溝部7aの
交差する最大深さが前記油溝からなる油路7の深さにな
るように設定されていると共に、前記所定円弧長さL3
は、図1eに明示するように,前記供給油溝4aがロー
タ2の外周面2aとなす隅部Cよりも供給油溝4aの溝
幅内側,即ち前記油路7の中心軸GCL寄りの所定位相θ
3 に応じた長さとしてある。なお、説明の便宜上,前記
テーパ溝7aの鋭角端部を単にテーパ溝7aの端部と記
す。
【0022】従って、前記ロータ2とバルブボディ3と
の相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 以下の場合には,
前記テーパ溝部7aの端部が未だ前記バルブボディ3の
左切り油溝5a又は右切り油溝5bに開口するに至らな
いから、例え何れかの左右切り油溝5a,5bに作動油
圧が供給されて当該左右切り油溝5a,5b内の油圧が
増加していてもテーパ溝部7a,即ち油路7からテフロ
ンリング6に供給される油圧は発生せず、その結果,テ
フロンリング6は,その外周面6aが単にバルブボディ
3の内周面に摺接する初期摺動抵抗に応じた初期摩擦力
しか発揮しない。そして、前記ロータ2とバルブボディ
3との相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 より大きくな
って始めて、図1b又は図2cに示すように,例えばス
テアリングホイールを左切りした結果,発生したバルブ
ボディ3の左切り油溝5aの作動油圧がテーパ溝部7a
から油路7を介してテフロンリング6に供給されるが、
このとき当該左切り油溝5aに開口しているテーパ溝部
7aの開口面積がオリフィス効果を発現するから、この
テーパ溝部7aの左切り油溝5aでの開口面積が小さい
とき,即ちロータ2とバルブボディ3との相対位相量θ
2 がさほど大きくないときには、油路7を介してテフロ
ンリング6に作用する作動油圧も小さく、その相対位相
量θ2 の増加に対する増加傾きは小さなものとなろう。
なお、ステアリングホイールを右切りした場合には,テ
フロンリング6への作動油圧はバルブボディ3の右切り
油溝5bから供給されることは言うまでもない。しか
し、この状態から,前記ロータ2とバルブボディ3との
相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 より相当に大きくな
ると、左右切り油溝5a,5bに開口しているテーパ溝
部7aの開口面積によるオリフィス効果は小さくなり、
従って油路7を介してテフロンリング6に作用する作動
油圧が大きくなり、またロータ2とバルブボディ3との
相対位相量θ2 の増加に対するテフロンリング6への作
動油圧の増加傾きは大きくなる。以上より、テフロンリ
ング6に供給される作動油圧(テフロンリング油圧)P
T は図3bに示すように、ロータとバルブボディとの相
対位相量θ2が前記所定位相θ3 より大きくなって始め
て増加し始め、その増加初期は増加傾きが小さく、当該
相対位相量θ2 が相当に大きくなると大きく増加するこ
とになる。
の相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 以下の場合には,
前記テーパ溝部7aの端部が未だ前記バルブボディ3の
左切り油溝5a又は右切り油溝5bに開口するに至らな
いから、例え何れかの左右切り油溝5a,5bに作動油
圧が供給されて当該左右切り油溝5a,5b内の油圧が
増加していてもテーパ溝部7a,即ち油路7からテフロ
ンリング6に供給される油圧は発生せず、その結果,テ
フロンリング6は,その外周面6aが単にバルブボディ
3の内周面に摺接する初期摺動抵抗に応じた初期摩擦力
しか発揮しない。そして、前記ロータ2とバルブボディ
3との相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 より大きくな
って始めて、図1b又は図2cに示すように,例えばス
テアリングホイールを左切りした結果,発生したバルブ
ボディ3の左切り油溝5aの作動油圧がテーパ溝部7a
から油路7を介してテフロンリング6に供給されるが、
このとき当該左切り油溝5aに開口しているテーパ溝部
7aの開口面積がオリフィス効果を発現するから、この
テーパ溝部7aの左切り油溝5aでの開口面積が小さい
とき,即ちロータ2とバルブボディ3との相対位相量θ
2 がさほど大きくないときには、油路7を介してテフロ
ンリング6に作用する作動油圧も小さく、その相対位相
量θ2 の増加に対する増加傾きは小さなものとなろう。
なお、ステアリングホイールを右切りした場合には,テ
フロンリング6への作動油圧はバルブボディ3の右切り
油溝5bから供給されることは言うまでもない。しか
し、この状態から,前記ロータ2とバルブボディ3との
相対位相量θ2 が前記所定位相θ 3 より相当に大きくな
ると、左右切り油溝5a,5bに開口しているテーパ溝
部7aの開口面積によるオリフィス効果は小さくなり、
従って油路7を介してテフロンリング6に作用する作動
油圧が大きくなり、またロータ2とバルブボディ3との
相対位相量θ2 の増加に対するテフロンリング6への作
動油圧の増加傾きは大きくなる。以上より、テフロンリ
ング6に供給される作動油圧(テフロンリング油圧)P
T は図3bに示すように、ロータとバルブボディとの相
対位相量θ2が前記所定位相θ3 より大きくなって始め
て増加し始め、その増加初期は増加傾きが小さく、当該
相対位相量θ2 が相当に大きくなると大きく増加するこ
とになる。
【0023】また、このテフロンリング油圧PT の増加
特性曲線に応じて,テフロンリングとバルブボディとの
摩擦力(テフロンリング摩擦力)FT がリニアに増加す
るものとすると、当該テフロンリング摩擦力FT の特性
曲線は,図3cに示すようになる。即ち、パワーシリン
ダ油圧PS が作用して操舵補助力が発生するが,未だロ
ータ2とバルブボディ3との相対位相量θ2 が前記所定
位相θ3 以下であるときには,前記テフロンリング油圧
PT が発生しないためにテフロンリング摩擦力FT は初
期摩擦力FT0に維持され、ロータ2とバルブボディ3と
の相対位相量θ 2 が所定位相θ3 より大きくなってテフ
ロンリング油圧PT が次第に増加するに従って,テフロ
ンリング摩擦力FT もリニアに増加する。従って、前記
所定位相θ3 は、パワーシリンダ油圧PS による操舵補
助力に対して,テフロンリング油圧PT に相当するテフ
ロンリング摩擦力FT が発揮する拘束力のアンダーラッ
プを発現するものであり、これにより通常走行中の小さ
な操舵入力に対してはパワーシリンダ油圧PS による操
舵補助力は発生するが,テフロンリング油圧PT による
拘束力は発生しない状態とすることで実転舵の応答遅れ
を小さくし、据切り時のような大きな操舵入力に対して
はテフロンリング油圧PT による拘束力を大きくして前
記音振の抑制防止効果を高めることができる。
特性曲線に応じて,テフロンリングとバルブボディとの
摩擦力(テフロンリング摩擦力)FT がリニアに増加す
るものとすると、当該テフロンリング摩擦力FT の特性
曲線は,図3cに示すようになる。即ち、パワーシリン
ダ油圧PS が作用して操舵補助力が発生するが,未だロ
ータ2とバルブボディ3との相対位相量θ2 が前記所定
位相θ3 以下であるときには,前記テフロンリング油圧
PT が発生しないためにテフロンリング摩擦力FT は初
期摩擦力FT0に維持され、ロータ2とバルブボディ3と
の相対位相量θ 2 が所定位相θ3 より大きくなってテフ
ロンリング油圧PT が次第に増加するに従って,テフロ
ンリング摩擦力FT もリニアに増加する。従って、前記
所定位相θ3 は、パワーシリンダ油圧PS による操舵補
助力に対して,テフロンリング油圧PT に相当するテフ
ロンリング摩擦力FT が発揮する拘束力のアンダーラッ
プを発現するものであり、これにより通常走行中の小さ
な操舵入力に対してはパワーシリンダ油圧PS による操
舵補助力は発生するが,テフロンリング油圧PT による
拘束力は発生しない状態とすることで実転舵の応答遅れ
を小さくし、据切り時のような大きな操舵入力に対して
はテフロンリング油圧PT による拘束力を大きくして前
記音振の抑制防止効果を高めることができる。
【0024】なお、据切り状態から急激に中立位置にス
テアリングホイールを戻した場合,油路7に圧油が残っ
てテフロンリング油圧PT による拘束力が残ることも考
えられるが、そのような場合には,前記テフロンリング
油圧をリークさせる手段を講じることで、当該テフロン
リング油圧PT が低減して,当該ステアリングホイール
中立位置での応答性を悪化させることはない。
テアリングホイールを戻した場合,油路7に圧油が残っ
てテフロンリング油圧PT による拘束力が残ることも考
えられるが、そのような場合には,前記テフロンリング
油圧をリークさせる手段を講じることで、当該テフロン
リング油圧PT が低減して,当該ステアリングホイール
中立位置での応答性を悪化させることはない。
【0025】更に、前記実施例ではロータとバルブボデ
ィとの相対位相に対して摺動抵抗を発現する部材として
テフロンリングを用いた場合について詳述したが、この
摺動抵抗部材は,両者の間に介装されて相対位相によっ
て摺動抵抗を発現すると共に、供給される流体圧によっ
てこの摺動抵抗を可変とする部材であれば,これに限定
されずに各種の部材を用いることができる。
ィとの相対位相に対して摺動抵抗を発現する部材として
テフロンリングを用いた場合について詳述したが、この
摺動抵抗部材は,両者の間に介装されて相対位相によっ
て摺動抵抗を発現すると共に、供給される流体圧によっ
てこの摺動抵抗を可変とする部材であれば,これに限定
されずに各種の部材を用いることができる。
【0026】また、前記実施例では操舵補助力を発現す
る装置としてパワーシリンダを用いた場合についてのみ
詳述したが、流体圧によって操舵補助力を発現する装置
であれば,その他の操舵補助装置を用いることができ
る。また、前記実施例では油圧源として油圧ポンプを用
いる場合についてのみ詳述したが、この油圧源はその他
のものを適用することができる。
る装置としてパワーシリンダを用いた場合についてのみ
詳述したが、流体圧によって操舵補助力を発現する装置
であれば,その他の操舵補助装置を用いることができ
る。また、前記実施例では油圧源として油圧ポンプを用
いる場合についてのみ詳述したが、この油圧源はその他
のものを適用することができる。
【0027】また、前記実施例では作動流体として作動
油を用いた場合についてのみ詳述したが、この作動流体
にはその他の流体を用いることもできる。
油を用いた場合についてのみ詳述したが、この作動流体
にはその他の流体を用いることもできる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の動力舵取装
置の作動弁構造によれば、操舵によるロータとバルブボ
ディ部材との相対位相において,操舵補助装置への流体
圧供給に遅れて摺動抵抗部材への流体圧供給が増加し始
めるように構成したため、通常走行中の小さな操舵入力
に対しては前記操舵補助装置による操舵補助力は発生す
るが,摺動補助部材による拘束力は発生しない状態とす
ることで実転舵の応答遅れを小さくし、据切り時のよう
な大きな操舵入力に対しては摺動補助部材による拘束力
を大きくして前記音振の抑制防止効果を高めることがで
きる。
置の作動弁構造によれば、操舵によるロータとバルブボ
ディ部材との相対位相において,操舵補助装置への流体
圧供給に遅れて摺動抵抗部材への流体圧供給が増加し始
めるように構成したため、通常走行中の小さな操舵入力
に対しては前記操舵補助装置による操舵補助力は発生す
るが,摺動補助部材による拘束力は発生しない状態とす
ることで実転舵の応答遅れを小さくし、据切り時のよう
な大きな操舵入力に対しては摺動補助部材による拘束力
を大きくして前記音振の抑制防止効果を高めることがで
きる。
【図1】本発明の動力舵取装置の作動弁構造の一実施例
を示すものであり、(a)はロータリバルブの組立説明
図,(b)はロータリバルブ主要部により作動油の流れ
の説明図,(c)はバルブボディの内周面の平面図,
(d)はロータの外周面の平面図,(e)はロータの断
面図である。
を示すものであり、(a)はロータリバルブの組立説明
図,(b)はロータリバルブ主要部により作動油の流れ
の説明図,(c)はバルブボディの内周面の平面図,
(d)はロータの外周面の平面図,(e)はロータの断
面図である。
【図2】図1のロータリバルブによる作動油の流れの説
明図である。
明図である。
【図3】図1のロータリバルブによる作動油圧及びテフ
ロンリングの摩擦力の特性説明図であり、(a)はパワ
ーシリンダ油圧の特性図,(b)はテフロンリング油圧
の特性図,(c)はテフロンリング摩擦力の特性図であ
る。
ロンリングの摩擦力の特性説明図であり、(a)はパワ
ーシリンダ油圧の特性図,(b)はテフロンリング油圧
の特性図,(c)はテフロンリング摩擦力の特性図であ
る。
【図4】従来の動力舵取装置の作動弁構造の一例を示す
ものであり、(a)はロータリバルブの組立説明図,
(b)はロータの外周面の平面図である。
ものであり、(a)はロータリバルブの組立説明図,
(b)はロータの外周面の平面図である。
【図5】図4のロータリバルブの作用説明図であり、
(a),(b)はロータリバルブによる作動油の流れの
説明図,(c)はパワーシリンダ油圧及びテフロンリン
グ油圧の特性図,(d)はテフロンリング摩擦力の特性
図である。
(a),(b)はロータリバルブによる作動油の流れの
説明図,(c)はパワーシリンダ油圧及びテフロンリン
グ油圧の特性図,(d)はテフロンリング摩擦力の特性
図である。
1はトーションバー 2はロータ 3はバルブボディ 4a,4bは油溝 5a,5bは油溝 6はテフロンリング(摺動抵抗部材) 7は油路(流体路) 22はパワーシリンダ(操舵補助装置)
Claims (1)
- 【請求項1】 ステアリングコラムシャフトの入出力軸
間に介装されたトーションバーの入出力軸間捩じり量に
応じて,バルブボディ部材に対して相対位相するロータ
と、前記ロータの相対位相量に応じた流体圧源からの流
体圧を操舵力補助装置に供給するために,ロータ及びバ
ルブボディ部材に形成された流体路と、前記ロータ及び
バルブボディ部材間で,供給される流体圧に応じて増大
する摺動抵抗を発現する摺動抵抗部材とを備えた動力舵
取装置の作動弁構造において、前記流体圧源から操舵力
補助装置への流体圧が供給され始めるロータの相対位相
量よりも大きな当該ロータの相対位相量で,前記摺動抵
抗部材への流体圧が増大し始める流体路を,前記ロータ
及びバルブボディ部材の少なくとも一方に形成したこと
を特徴とする動力舵取装置の作動弁構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7088894A JPH07277209A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 動力舵取装置の作動弁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7088894A JPH07277209A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 動力舵取装置の作動弁構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07277209A true JPH07277209A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13444524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7088894A Pending JPH07277209A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 動力舵取装置の作動弁構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07277209A (ja) |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP7088894A patent/JPH07277209A/ja active Pending
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