JPH07278390A - 光崩壊性樹脂フイルム - Google Patents

光崩壊性樹脂フイルム

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JPH07278390A
JPH07278390A JP7090765A JP9076595A JPH07278390A JP H07278390 A JPH07278390 A JP H07278390A JP 7090765 A JP7090765 A JP 7090765A JP 9076595 A JP9076595 A JP 9076595A JP H07278390 A JPH07278390 A JP H07278390A
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vinyl chloride
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Kimihiro Fujii
公博 藤井
Akira Mizuno
明 水野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】初期には要求される物性を有すると共に、所定
期間経過後には、自然環境下に速やかに光崩壊する塩化
ビニル系樹脂フイルムを提供することにある。 【構成】本発明による光崩壊性樹脂フイルムは、重合度
600〜2500の塩化ビニルの単独重合体又はその共
重合体100重量部、ジエン共重合体0〜30重量部、
遷移金属化合物0〜5重量部、及び充填剤50〜200
重量部を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光崩壊性樹脂フイルム
に関し、詳しくは、太陽光の照射によつて自然に光崩壊
する塩化ビニル系樹脂フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂よりなるフイルムやテ
ープは、種々の農業用資材として広く用いられている。
例えば、接木は、特開昭61−95072号公報に詳細
に記載されているように、農業において広く採用されて
いるが、この接木用テープは、従来、接木部分を結束し
て後、3〜5か月後に手作業によつて取り除かれてい
る。そのために、この作業は、手間と時間を要し、数か
月の太陽光の照射によつて、自然崩壊するような接木テ
ープが強く要求されている。
【0003】かかる要求に応えるために、上記した公開
公報ほか、特開昭61−95047号公報に光崩壊性の
塩化ビニル系樹脂フイルムが提案されている。これら光
崩壊性フイルムは、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体や鉄化合物を塩化ビニル系樹脂に混合し、これをフ
イルムにやテープに成形してなるものであるが、尚、光
崩壊性が十分でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の光崩
壊性樹脂フイルムにおける上記した問題を解決するため
になされたものであつて、初期には要求される物性を有
すると共に、所定期間経過後には、自然環境下に速やか
に光崩壊する塩化ビニル系樹脂フイルムを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による光崩壊性樹
脂フイルムは、重合度600〜2500の塩化ビニルの
単独重合体又はその共重合体100重量部、ジエン共重
合体0〜30重量部、遷移金属化合物0〜5重量部、及
び充填剤50〜200重量部を含有することを特徴とす
る。
【0006】本発明による光崩壊性樹脂フイルムは、こ
のように、樹脂フイルムに光崩壊性を与える光崩壊性成
分として、ジエン共重合体と遷移金属化合物とを含有す
ると共に、充填剤を多量に含有する点に特徴を有し、こ
れによつて、いわば柔らかく光崩壊させるようにするこ
とができる。
【0007】先ず、本発明による光崩壊性樹脂フイルム
において、基材樹脂は塩化ビニルの単独重合体又はその
共重合体であつて、共重合体単量体成分としては、例え
ば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニ
ル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル等のメタクリル酸エステル類、マレイン酸
ジエチル、マレイン酸ジブチル等のマレイン酸ジエステ
ル類、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル等のフマル
酸ジエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルブチル
エーテル、ビニルオクチルエーテル等のビニルアルキル
エーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のシアン化ビニル類、エチレン、プロピレン、スチレン
等のα−オレフイン類、塩化ビニリデン、臭化ビニリデ
ン、フツ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン類を挙
げることができる。これらの共重合体単量体成分は、そ
の共重合体において、30重量%以下、好ましくは20
重量%以下の範囲で含有される。
【0008】本発明において用いるかかる塩化ビニルの
単独重合体又はその共重合体は、主として、カレンダー
加工によるフイルムへの成形性を確保するために、その
平均重合度が600〜2500の範囲にあることが必要
であり、特に、好ましくは、700〜1300の範囲で
ある。重合度が上記範囲をはずれるときは、いずれもカ
レンダー加工によるフイルムへの成形が困難である。但
し、本発明による樹脂フイルムは、その加工法において
限定されるものではない。
【0009】本発明による光崩壊性樹脂フイルムは、上
記のような塩化ビニルの単独重合体又は共重合体と共
に、光崩壊性成分として、ジエン共重合体と遷移金属化
合物とを含有する。ジエン共重合体は、本来、比較的劣
化しやすいので、樹脂フイルムにかかるジエン共重合体
を含有させることによつて、樹脂フイルムの光崩壊性を
促進する。また、遷移金属化合物は、一般に、重合体の
劣化を触媒的に促進する。
【0010】上記ジエン共重合体としては、例えば、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロツク共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体等を挙げることができ、また、上記遷移金
属化合物としては、例えば、鉄、マンガン、銅、コバル
ト等の種々の無機化合物及び有機化合物を含むが、例え
ば、酸化第二鉄やステアリン酸コバルトのような有機酸
の遷移金属塩を好ましく用いることができる。
【0011】上記ジエン共重合体は、塩化ビニルの単独
重合体又はその共重合体100重量部に対して、通常、
0〜30重量部の範囲で配合され、また、上記遷移金属
化合物は、塩化ビニルの単独重合体又はその共重合体1
00重量部に対して、通常、0〜5重量部の範囲で配合
される。
【0012】本発明による樹脂フイルムは、上記ジエン
共重合体の光劣化を促進するために、光反応開始剤を含
有していてもよい。このような光反応開始剤としては、
従来より知られている任意のものを用いることができる
が、例えば、「イルガキユア651」(チバ・ガイギー
社製)として市販されているベンジルジメチルケタール
を好ましい一例として挙げることができる。光反応開始
剤は、通常、光反応性化合物100重量部に対して、0.
1〜5重量部の範囲で用いられる。
【0013】本発明による光崩壊性樹脂フイルムは、更
に、充填剤を塩化ビニルの単独重合体又はその共重合体
100重量部に対して50〜200重量部の範囲で含有
する。このように樹脂フイルムに多量の充填剤を含有さ
せることによつて、フイルムは自然環境下に放置された
とき、柔らかく崩壊する。
【0014】即ち、本発明は、樹脂フイルムが光崩壊す
る機構によつては何ら制限されるものではないが、樹脂
フイルムが充填剤を含有しない場合は、上記ジエン共重
合体が光照射によつて樹脂フイルム中において重合し、
又は樹脂フイルム中の重合体に架橋共重合する結果、樹
脂フイルムが硬くなり、数か月間にわたつて、自然環境
下に放置された後は、例えば、僅かな折曲げ等の外力を
加えることによつて、容易に破壊される。
【0015】しかしながら、本発明に従つて、樹脂フイ
ルムに上記のように光崩壊性成分と共に充填剤を含有さ
せることによつて、樹脂フイルムは、硬く、脆いがため
に、外力によつて容易に破壊されて崩壊するのではな
く、いわば土塊のようにぼろぼろに柔らかく崩壊する。
かかる充填剤としては、本発明においては、炭酸カルシ
ウムが好ましく用いられる。このような炭酸カルシウム
としては、種々の市販品を用いることができる。
【0016】特に、本発明においては、炭酸カルシウム
を塩化ビニルの単独重合体又はその共重合体100重量
部について、100〜200重量部の範囲で用いること
が好ましい。また、本発明によれば、透明である充填
剤、例えば、長石系鉱物を用いることによつて、透明な
樹脂フイルムを得ることができる。樹脂フイルムが透明
であるときは、内部を透視することができるので、農業
資材として有利である。
【0017】本発明においては、上記のような光崩壊性
成分を含む塩化ビニルの単独重合体又はその共重合体を
カレンダー加工等によつてフイルムに成形するに際し
て、前記ジエン共重合体の熱重合を防止するために、塩
化ビニルの単独重合体又はその共重合体の樹脂配合物に
ヒドロキノン等の熱重合禁止剤を含有させることが好ま
しい。更に、成形時の熱安定性を確保するために、樹脂
配合物は、安定剤を含有していてもよい。かかる安定剤
としては、従来より塩化ビニル系樹脂成形品の製造に用
いられている任意の安定剤を用いることができ、具体例
として、例えば、種々のリン脂肪酸塩、リンメルカプチ
ド、バリウム−亜鉛系安定剤、カドミウム−亜鉛系安定
剤、マグネシウム−亜鉛系安定剤等を挙げることができ
る。これら安定剤は、通常、塩化ビニル重合体又は共重
合体100重量部について、0.1〜10重量部の範囲で
用いられる。
【0018】また、本発明による光崩壊性樹脂フイルム
は、従来より塩化ビニル系樹脂の成形品の製造に用いら
れる任意の可塑剤を含有していてもよい。このような可
塑剤の具体例として、例えば、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−2
−エチルヘキシル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸
ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジルや、高級アルコ
ールフタル酸エステル等のフタル酸エステル系、トリメ
リト酸トリ−2−エチルヘキシル等のトリメリト酸エス
テル系、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライ
ン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セ
バシン酸ジ−2−エチルヘキシル等の脂肪酸エステル
系、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリクレ
ジル等のリン酸エステル系、更には、ポリエステル系可
塑剤やエポキシ化大豆油を挙げることができる。
【0019】これら可塑剤は、特に限定されるものでは
ないが、通常、塩化ビニルの単独重合体又はその共重合
体100重量部に対して、100重量部以下の範囲で配
合される。 本発明による光崩壊性樹脂フイルムは、以
上のような成分を通常の方法にてフイルムに成形するこ
とによつて得ることができる。通常、カレンダー加工に
よることが好ましいが、しかし、ゾル法、押出法等によ
ることもできる。また、本発明において、フイルムはテ
ープをも含み、その厚さは、通常、20〜500μmの
範囲であることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明による光崩壊性樹
脂フイルムは、光崩壊性成分として、ジエン共重合体と
遷移金属化合物とを含有する共に、多量の充填剤を含有
するので、太陽光の存在する自然環境条件下にて、通
常、3〜5か月経過後には、手で触れる等の外力を加え
ことによつて、土塊のように、柔らかく容易に崩壊す
る。従つて、前述したように、本発明による樹脂フイル
ムからなるテープを接木テープに用いた場合、その結び
めをいちいち手作業にて解く手間なしに、容易に接木テ
ープを取り外すことができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明による光崩壊性
主フイルムを具体的に説明する。 実施例1 ポリ塩化ビニル(平均重合度1100)100重量部、
Ba−Zn系安定剤1.5重量部、フタル酸60重量部、
光反応開始剤「イルガキユア651」(熱重合禁止剤と
してのヒドロキノン400ppmを含有する。)0.6重
量部、スチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合
体15重量部、ステアリン酸コバルト2.0重量部、及び
充填剤として透明な長石系鉱物(白石工業(株)製 Min
ex#4)150重量部からなる配合物をカレンダー加工
にて厚さ100μmの透明なフイルムに成形した。
【0022】このフイルムに耐候性試験機「ユブコン」
にて紫外線を照射し、フイルムの光崩壊性を評価した。
100時間の照射によつて、フイルムは僅かに劣化し、
150時間の照射後には、フイルムは、僅かの外力によ
つて、ぼろぼろに崩壊した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/02 LBJ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度600〜2500の塩化ビニルの単
    独重合体又はその共重合体100重量部、ジエン共重合
    体0〜30重量部、遷移金属化合物0〜5重量部、及び
    充填剤50〜200重量部を含有することを特徴とする
    光崩壊性樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】充填剤が炭酸カルシウムである請求項1記
    載の光崩壊性樹脂フイルム。
  3. 【請求項3】充填剤が透明である請求項1記載の光崩壊
    性樹脂フイルム。
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