JPH07278517A - 木質接着剤用アクリルエマルション組成物 - Google Patents

木質接着剤用アクリルエマルション組成物

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JPH07278517A
JPH07278517A JP7733094A JP7733094A JPH07278517A JP H07278517 A JPH07278517 A JP H07278517A JP 7733094 A JP7733094 A JP 7733094A JP 7733094 A JP7733094 A JP 7733094A JP H07278517 A JPH07278517 A JP H07278517A
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JP
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acrylic emulsion
monomer
acrylic
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JP7733094A
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Inventor
Kazuya Shinoda
一弥 新小田
Masao Kishi
岸  正夫
Akihiro Takahashi
昭博 高橋
Takeshi Ito
武志 伊藤
Kei Nagata
挂 永田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】コアー層のTgが−10〜+90℃の芳香族ビ
ニル系モノマー、不飽和カルボン酸エステルモノマー、
アミド基を有するアクリルモノマー及びカルボキシル基
を有するアクリルモノマー(モノカルボン酸)の共重合
体で、シェル層のTgが−50〜+20℃の芳香族ビニ
ル系モノマー、不飽和カルボン酸エステルモノマー及び
カルボキシル基を有するアクリルモノマー(ジカルボン
酸)の共重合体である、二層構造よりなるアクリルエマ
ルションに対して、炭酸亜鉛アンモニウム水溶液を配合
して得られる木質接着用アクリルエマルション組成物。 【効果】本発明の組成物は、従来の接着剤のごとくアミ
ノ系縮合樹脂を併用することなく、耐温水性、耐煮沸性
等に優れ、且つ作業環境的にも優れる等、木質基材接着
剤、とりわけ突板化粧合板用接着剤として極めて有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合板を基板とした化粧合
板の製造に於いて、通常用いられる小麦粉として代表さ
れる増量剤との混和性を有し、ロールコーター等での接
着剤塗布時の機械的安定性及び塗布作業性に優れ、耐温
水及び耐煮沸性接着力に優れた木質接着用アクリルエマ
ルション組成物に関する。更に詳しくは、銘木を0.2
〜3mmの厚みに薄くスライスした突板と称する単板で
合板を化粧するときに用いるアクリルエマルションに関
し、特に薄い突板接着時の突板表面への接着剤の浸み出
し汚染と、寒熱繰り返し試験により突板が干割れを起こ
さない木質接着用アクリルエマルション組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、突板化粧合板は尿素系縮合樹脂、
メラミン系縮合樹脂又は尿素−メラミン系縮合樹脂に代
表されるアミノ系縮合樹脂と小麦粉として代表される増
量剤の配合物や、酢酸ビニル系エマルション又はスチレ
ン−ブタジエン系共重合体ラテックスと小麦粉及びアミ
ノ系縮合樹脂の配合物が接着剤として用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】突板化粧合板は周知の
ごとく床材、壁材、家具類等に多用されている。突板の
厚さが薄くなるほど突板表面への接着剤の浸み出し及
び、干割れ(木目に沿って発生する細かい亀裂)が多発
生する問題がある。前記アミノ系縮合樹脂と小麦粉を配
合した接着剤に代表される突板用接着剤は、通常熱プレ
スにて接着するが耐温水性及び耐煮沸性等の接着力は優
れるものの、接着剤が熱硬化性樹脂であるため接着剤硬
化物が硬過ぎ、薄い突板が無数の干割れを起こすと同時
に、突板表面にアミノ系縮合樹脂が浸み出し光沢を発
し、商品価値を著しく低下させ、浸み出し量が多いと商
品にならないと言う問題があった。又、作業環境的にも
アミノ系縮合樹脂から放出されるホルマリンが人体へ悪
影響を及ぼす等の問題もあった。
【0004】この問題を解決する手段として、熱可塑性
の酢酸ビニル系エマルションのごとく樹脂エマルション
をアミノ系縮合樹脂と小麦粉配合物に配合する方法や、
ガラス転移温度(以下Tgと略称する)が低く中性域の
pHであるスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスの
ごとく、エラストマーを前記アミノ系縮合樹脂と小麦粉
配合物に配合する試みがなされている。前者の酢酸ビニ
ル系エマルションを用いた場合、耐温水及び耐煮沸性接
着力(以下耐水接着力と略称する)を補うため多量のア
ミノ系縮合樹脂の配合が必須となり、突板の干割れはア
ミノ系縮合樹脂に比し若干の向上は見られるものの満足
されるものではなかった。後者のスチレン−ブタジエン
共重合体ラテックスを用いた場合も、耐水接着力を補う
ため若干量のアミノ系縮合樹脂を併用することが必要
で、突板の干割れについても前記酢酸ビニル系エマルシ
ョンを用いた場合より優れてはいるものの、アミノ系縮
合樹脂を用いている限り限界があった。また、スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックスを用いた場合、小麦粉
との混和性に欠け配合物は高粘度化し流動性が悪くな
り、ロールコーター等で配合物を塗布する際の塗布性が
悪く作業性が極めて悪いと言う問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノ系
縮合樹脂を用いずアクリルエマルション単体で小麦粉と
の混和性と機械的安定性を有し、突板の干割れ、接着剤
の浸み出し汚染、更には耐水接着力を具備したエマルシ
ョン型接着剤の開発の検討を重ねた結果、小麦粉との混
和性とロールコーター等での塗布時の機械的安定性はア
クリルエマルションのpHに依存するところが大きく、
突板の干割れ防止、接着剤の浸み出し汚染及び耐水接着
力向上にはアクリルエマルションのTgと、一般的に言
われる官能基モノマーの影響が極めて大きいことを見い
だした。即ち、耐水接着力を付与するためにはアミド基
を有するアクリルモノマーを共重合させることが最も効
果的であるが、小麦粉との混和性は著しく阻害される。
この混和性は不飽和カルボン酸を共重合させ、低pH域
に調整することで付与される。これ等両物性を兼備させ
るためには、コアーシェル構造のごとく異相構造とし、
コアー層にアミド基を有するアクリルモノマーを用い、
シェル層に不飽和カルボン酸を共重合させることで目的
が達成されることを見いだした。更にアクリルエマルシ
ョン中の不飽和カルボン酸を亜鉛化合物で金属架橋する
ことにより、耐水接着力は著しく向上することを見いだ
した。
【0006】即ち本発明は、次の(1)〜(6)の通り
である。 1)コアー層が芳香族ビニル系モノマー、不飽和カルボ
ン酸エステルモノマー、アミド基を有するアクリルモノ
マー及び不飽和カルボン酸の共重合体、シェル層が芳香
族ビニル系モノマー、不飽和カルボン酸エステルモノマ
ー及び不飽和カルボン酸の共重合体である、二層構造よ
りなるアクリルエマルション(a)の固形分100重量
部あたり炭酸亜鉛アンモニウム(b)を、アクリルエマ
ルション(a)のカルボキシル基を有するアクリルモノ
マー総量に対し、亜鉛として0.1〜1.0モル比量配
合することを特徴とする木質接着用アクリルエマルショ
ン組成物。 2)アクリルエマルション(a)のコアー層/シェル層
のモノマー構成比が、モノマー総量100重量部あた
り、30〜70/70〜30重量部であることを特徴と
する1)記載の木質接着用アクリルエマルション組成
物。 3)アクリルエマルション(a)のコアー層のガラス転
移温度(Tg)が−10〜+90℃、シェル層のガラス
転移温度(Tg)が−50〜+20℃、であることを特
徴とする1)記載の木質接着用アクリルエマルション組
成物。 4)アクリルエマルション(a)のコアー層のアミド基
を有するアクリルモノマー及び不飽和カルボン酸の量が
コアー層モノマー総量100重量部あたり各1〜6重量
部、シェル層の不飽和カルボン酸の量がシェル層モノマ
ー総量100重量部あたり1〜10重量部であることを
特徴とする1)記載の木質接着用アクリルエマルション
組成物。 5)アクリルエマルション(a)のpHがアンモニア水
を用い、4〜6の範囲に調整されたものであることを特
徴とする1)記載の木質接着用アクリルエマルション組
成物。 6)炭酸亜鉛アンモニウム(b)が水、炭酸アンモニウ
ム、酸化亜鉛及びアンモニア水からなる15〜20重量
%濃度の透明な水溶液で、pHが9〜10に調整された
ものであることを特徴とする1)記載の木質接着用アク
リルエマルション組成物。
【0007】アクリルエマルション(a)の乳化重合に
用いる芳香族ビニル系モノマーとしは、スチレン、αメ
チルスチレン、ジビニルベンゼン等が、不飽和エステル
モノマーとしては、メチルメタアクリレート、エチルア
クリレート、イソブチルメタアクリレート、tertブ
チルメタアクリレート、酢酸ビニル、アクリルニトリ
ル、イソブチルアクリレート、nブチルアクリレート、
2エチルヘキシルアクリレート、2エチルヘキシルメタ
アクリレート、ラウリルメタアクリレート等の4〜12
のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアクリル
酸エステル等があげられるが、中でも経済性、乳化重合
のし易さからスチレン及び、又はメチルメタアクリレー
トとnブチルアクリレートの組み合わせが好ましい。
【0008】アミド基を有するアクリルモノマーとして
はアクリルアミド、メタアクリルアミド、マレイミド、
N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタア
クリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N
−イソプロポキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシ
メチルアクリルアミド、N−イソブトキシメチルアクリ
ルアミド、N−オクチロキシメチルアクリルアミド、N
−カルボキシメチルアクリルアミド等があげられ、中で
も接着力、耐水性、耐温水性等からメチロール基を有す
るN−メチロールアクリルアミド及びN−メチロールメ
タアクリルアミドが好ましい。
【0009】アクリルエマルション(a)のカルボキシ
ル基を有するアクリルモノマーとしては、モノカルボン
酸としてアクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、等
があげられ、ジカルボン酸としてはイタコン酸、マレイ
ン酸、フマール酸等があげられる。これ等カルボキシル
基を有するアクリルモノマー中、コアー層にはアミド基
を有するアクリルモノマーとの共重合性と、乳化重合時
の安定性及び機械的安定性からモノカルボン酸が好まし
い。
【0010】一方、シェル層には水溶液重合し易く、エ
マルション粒子界面に存在する確立が高いジカルボン酸
が好ましく、特に低pH域でのアクリルエマルションの
機械的安定性及び小麦粉との混和性に有効に作用する。
具体的にはコアー層に用いるモノカルボン酸としてはア
クリル酸もしくはメタアクリル酸、シェル層に用いるジ
カルボン酸としてはイタコン酸が好ましい。
【0011】本発明のアクリルエマルション(a)のコ
アー層/シェル層のモノマー構成比は、モノマー総10
0重量部中、30〜70/70〜30重量部である。好
ましくは50/50重量部である。モノマー構成比がこ
の範囲外の場合、小麦粉との混和性に欠けるため流動性
が悪くなり、ロールコーター等で配合物を塗布する際の
塗布性が悪くなり被着体への安定な塗布状態が得られな
くなったり、ロールコーター等で配合物を塗布する際の
機械的シェアーによる安定性が悪くなり、被着体への安
定な塗布状態が得られない。又、耐水接着力のバランス
が保てなくなり、木質接着用アクリルエマルション組成
物としては不向きになる。具体的に例を示すと、シェル
層が70重量部より多い場合は小麦粉との混和性、ロー
ルコーター等での機械的安定性は向上するものの、耐水
接着力は損なわれる。逆に30重量部より少ない場合
は、耐水接着力は得られるものの小麦粉との混和性が著
しく低下する。
【0012】アクリルエマルション(a)のコアー層の
Tgが−10〜+90℃、シェルー層のTgが−50〜
+20℃である。更に好ましくはコアー層及びシェル層
のTgが0〜+60℃及び−40〜0℃で、室温での該
エマルションの造膜性、突板の干割れ性及び耐水接着力
の点よりシェル層のTgが低い方が好ましい。コアー層
Tgが−10℃未満の場合耐水接着力が得られず、+9
0℃を超える場合は乳化重合時の安定性に欠け、場合に
よっては乳化重合中ゲル化の危険性があり、突板の干割
れ防止効果も得られない。又、シェル層Tgが−50℃
未満の場合耐水接着力が得られず、+20℃を超える場
合は造膜性が低下する関係上、耐水接着力常態接着力が
低下し、突板の干割れ防止効果も著しく低下する。
【0013】本発明のアクリルエマルション(a)のコ
アー層のアミド基及びカルボキシル基を有するアクリル
モノマー量はコアー層モノマー総量100重量部中、そ
れぞれ1〜6重量部である。乳化重合時の安定性及び耐
水接着力より好ましくは2〜5重量部である。1重量部
より少ない場合は耐水接着力が得られず、6重量部より
多い場合は乳化重合時の安定性が著しく低下し乳化重合
中にゲル化を起こす。
【0014】アクリルエマルション(a)のシェル層の
カルボキシル基を有するアクリルモノマー量はシェル層
モノマー総量100重量部中、1〜10重量部である。
好ましくは2〜5重量部である。1重量部より少ない場
合は小麦粉との混和性に欠けロールコーター等の塗布時
に塗布性が悪くなり被着体への安定な塗布状態が得られ
ない。又、塗布の際の機械的安定性も悪くなる。10重
量部より多い場合は乳化重合速度が著しく低下し、所定
の乳化重合時間内に重合が完結せず、残モノマーが多く
なり実用性に欠け耐水接着力も得られない。
【0015】アクリルエマルション(a)のpHはアン
モニア水を用い4〜6に調整する。より好ましくは4.
5〜5.5である。4未満の場合前記機械的安定性が得
られず被着体への安定な塗布状態が得られない、6を超
えると小麦粉との混和性も著しく低下し塗布性が悪くな
り被着体への安定な塗布状態が得られなくなり支障をき
たす。炭酸亜鉛アンモニウム(b)は15〜20重量%
濃度の透明な水溶液で、pHが9〜10に調整されたも
のであり、本水溶液中の亜鉛濃度としては4〜5重量%
である。
【0016】本水溶液は例えば蒸留水112重量部に酸
化亜鉛12重量部と炭酸アンモニウム20重量部を撹拌
混合し、28%アンモニア水を約50重量部用い、pH
が9〜10となるまで徐々に添加することで、16重量
%の炭酸亜鉛アンモニウム(亜鉛濃度が4.5%)の透
明な水溶液が得られる。本炭酸亜鉛アンモニウム(b)
の配合割合はアクリルエマルション(a)中の不飽和カ
ルボン酸総量に対し、亜鉛モル数比として0.1〜1.
0モル配合することにより、カルボキシル基と亜鉛のキ
レート反応により耐水接着力等が著しく向上する。0.
1モル未満の場合十分な耐水接着力が得られず、等モル
以上の場合接着剤配合物の固形分及び粘度低下を起こす
と同時に、耐水接着力は平衡状態となり増量の意味がな
い。
【0017】以上のごとく本発明の木質接着用アクリル
エマルション組成物は、合板と突板の接着に於いて従来
の接着剤のアミノ系縮合樹脂を併用することなく耐水接
着力が得られ、作業環境的にも問題がなく増量剤として
用いる小麦粉との混和性に優れ、ロールコーター等の塗
布時の機械的安定性及び塗布性を始め、特に薄くスライ
スした突板表面への接着剤の浸み出し汚染と干割れ発生
率が低いことから、突板化粧合板用接着剤としての実用
価値は極めて高くその意義は大である。
【0018】具体的な本発明の木質接着用アクリルエマ
ルション組成物は、例えば1リットルビーカーに固形分
50%のアクリルエマルション(a)を採集し、撹拌し
ながら16%の炭酸亜鉛アンモニウム水溶液を配合し撹
拌混合することで得られる。実際の合板と突板を接着す
る場合には、前記木質用アクリルエマルション100g
に対して10〜100gの小麦粉と、場合によっては水
を加え均一混合して用いる。先の16%の炭酸亜鉛アン
モニウム水溶液に関しては、場合によっては小麦粉配合
時の前後に配合しても良い。
【0019】本発明の木質接着用アクリルエマルション
組成物は、所望の効果を阻害しない範囲で防腐剤、水、
分散剤、消泡剤、造膜助剤、可塑剤、着色剤、ポリビニ
ルアルコール、凍結防止剤及びアミノ系縮合樹脂を併用
しても良い。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の製造例、実施例及び比較例
をあげて説明する。例中の部及び%は特に指定のない限
り重量基準による。また、表中の数字は特に指定のない
限り重量部を表わす。例中で使用した略号等は次の通り
である。
【0021】乳化重合時の安定性表示 G : フラスコ内付着及び粗大粒子が極めて僅少
(良好) LP : 粗大粒子あり GL : ゲル化 NP : 未反応(残モノマー量大) モノマーの略称 ST : スチレン nBA : n−ブチルアクリレート N−MAM : N−メチロールアクリルアミド N−MMAM : N−メチロールメタアクリルアミド MAM : メタアクリルアミド AA : アクリル酸 IA : イタコン酸 HEMA : ヒドロキシエチルメタアクリレート MMA : メチルメタアクリレート tDM : tert−ドテシルメルカプタン
【0022】製造例1〜20 表−1に示す組成割合のコアー及びシェル層用の混合モ
ノマー100部と連鎖移動剤(tDM)の混合物を別々
に予め計量し、各々蒸留水50部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ0.5部中に、撹拌条下で滴下しプレ乳
化モノマーとした。別途、1リットルフラスコに蒸留水
95部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1部仕
込み、窒素シール下で撹拌しながら70℃に昇温後、
0.5部の過硫酸カリウムとエマルションの種とすべ
く、nブチルアクリレート、メチルメタアクリレート及
びヒドロキシエチルメタアクリレートの等量混合モノマ
ーを仕込み、30分反応させエマルション粒子の種を形
成させた。次いで、前記コアー用プレ乳化モノマーを表
−1のコアー/シェル比見合い分3時間かけて連続滴下
し、滴下終了後1時間残モノマーを反応させた。引き続
きシェル用乳化モノマーを前記同様の見合い分3時間か
け滴下し、残モノマーの反応を3時間行った後、40℃
に冷却し14%アンモニア水を用いpH5に調整し、1
00メッシュの金網でろ過し、固形分50%のアクリル
エマルションを得た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】実施例1〜15 製造例1〜13で得たアクリルエマルションに示した割
合の16%濃度の炭酸亜鉛アンモニウム水溶液(亜鉛濃
度として4.5%)を配合し、本発明の木質接着用アク
リルエマルション組成物を得た。本エマルション100
部に対し小麦粉(日本製粉(株)製、商品名、赤牡丹
(グルテン高含有品))を30部配合し、粘度5000
〜10000cpsの突板化粧合板用接着剤に調整し
た。本突板化粧合板用接着剤をスプレッダーで、12m
m厚合板尺角当たり10g塗布し予め水中に浸漬させて
置いた0.25mm厚のホワイトオーク突板を覆せ、1
15℃熱プレスを用いプレス圧10Kg/cm2で1分
間圧締し、室温迄冷却しアミノアルキッド樹脂を焼き付
け塗装した。
【0027】下記に示す評価試験に供し結果を表−2に
示した。 <評価試験> 1.作業性 小麦粉配合時の流動性の有無を目視で観察し下記のごと
く表示した。 ○:配合が容易で流動性がありロールコーター塗布が十
分可能 △:配合可能、但し高粘度化し流動性に欠けるがロール
コーター塗布可能 ×:配合が困難で、まま粉状態になりロールコーター塗
布不可能 2.二類浸漬剥離試験 前記試料から1辺が75mmの正方形状のものを4片裁
断し、70℃温水に2時間浸漬後、60℃乾燥機で3時
間乾燥し、同一接着層における剥離しない部分の長さを
それぞれの側面で測定した。JAS適合基準に準じ判定
し合格片数を表示した。JAS適合基準とは、同一接着
層における剥離しない部分の長さがそれぞれの側面にお
いて50mm以上であることである。 3.一類浸漬剥離試験 前記二類浸漬剥離試験同様の試料を煮沸水に4時間浸漬
後、60℃乾燥機で20時間乾燥後、再度煮沸水に4時
間浸漬し、60℃乾燥機で3時間乾燥して、前記同様の
評価を行い同様に表示した。 4.寒熱繰り返し試験 前記試料から1辺が15cmの正方形状のものを2片角
裁断し、80℃乾燥機で2時間、−20℃で2時間を1
サイクルとして2サイクル(合計8時間)処理後室温に
戻し、突板表面の干割れの数を測定し表示した。JAS
適合基準とは、試験片に割れ、ふくれ、しわ等を生じな
いことである。 ○:面積当たりの干割れ数 なし △: 〃 1〜5ヶ所未満 ×: 〃 5ヶ所以上 5.樹脂浸み出し汚染 熱プレス直後のプレス盤からの剥がれ易さ及び、突板表
面の樹脂浸み出しによる突板表面の光沢の有無を観察し
下記のごとく表示した。 ○:プレス盤からの剥がれ良好、且つ突板表面の光沢な
し △:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面の若干の
光沢あり ×:プレス盤から剥がれ難く、且つ突板表面の光沢あり
【0028】
【表4】 *16%炭酸亜鉛アンモニウム水溶液欄のモル数とは、カルボキ
シル基を有するアクリルモノマーに対しての亜鉛モル数
比。
【0029】比較例1〜6 製造例14〜19で得たアクリルエマルションを用い、
実施例1同様に表−3に示した割合で16%炭酸亜鉛ア
ンモニウム及び小麦粉を配合し、実施例1同様の試験に
供し結果を表−3に示した。尚、製造例の20、21、
22はゲル化につき評価を中止した。
【0030】比較例7 実施例1から16%炭酸亜鉛アンモニウム水溶液を除
き、実施例1同様の試験に供し結果を表−3に示した。 比較例8 実施例1から16%炭酸亜鉛アンモニウム水溶液を、カ
ルボキシル基を有するアクリルモノマーに対して亜鉛モ
ル数比を1.5とし、実施例1同様の試験に供し結果を
表−3に示した。 比較例9 実施例1に用いたアクリルエマルションをスチレン−ブ
タジエンラテックス(SBR)(三井東圧化学(株)
製、商品名ポリラック750、固形分48%、粘度10
0cps、pH7、Tg+8℃、アクリル酸2%、N−
メチロールアクリルアマイド2%変性)に変えた以外
は、実施例1と同様に16%炭酸亜鉛アンモニウム及び
小麦粉を配合し、実施例1同様の試験に供し結果を表−
3に示した。 比較例10 比較例9の配合物から16%炭酸亜鉛アンモニウム水溶
液を除き、代わりにアミノ系縮合樹脂(三井東圧化学
(株)製、商品名ユーロイド310、固形分50%、粘
度190cps)を80部配合したものを、実施例1同
様の試験に供し結果を表−3に示した。
【0031】
【表5】 ※比較例2、3、7、9作業性の悪いロールコーターに
て塗布が不可能な為、木ベラを用いて配合物を被着体に
塗布した。
【0032】
【発明の効果】本発明の木質系接着用アクリルエマルシ
ョン組成物は、合板と突板の接着に於いて、従来の接着
剤のごとくアミノ系縮合樹脂を併用することなく耐温水
性及び耐煮沸性等に優れる。又、作業環境的にも問題が
なく、増量剤として用いる小麦粉との混和性にも優れ
る。即ち流動性を有し、ロールコーター塗布時の機械的
安定性、作業性及び被着体への安定な塗布性を始め、特
に薄くスライスした突板表面への接着剤の浸み出し汚染
と干割れ発生率が低いことから、木質接着剤、とりわけ
突板化粧合板用接着剤としての実用価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 武志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 永田 挂 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアー層が芳香族ビニル系モノマー、不飽
    和カルボン酸エステルモノマー、アミド基を有するアク
    リルモノマー及び不飽和カルボン酸の共重合体、シェル
    層が芳香族ビニル系モノマー、不飽和カルボン酸エステ
    ルモノマー及び不飽和カルボン酸の共重合体である、二
    層構造よりなるアクリルエマルション(a)の固形分1
    00重量部あたり炭酸亜鉛アンモニウム(b)を、アク
    リルエマルション(a)のカルボキシル基を有するアク
    リルモノマー総量に対し、亜鉛として0.1〜1.0モ
    ル比量配合することを特徴とする木質接着用アクリルエ
    マルション組成物。
  2. 【請求項2】アクリルエマルション(a)のコアー層/
    シェル層のモノマー構成比が、モノマー総量100重量
    部あたり、30〜70/70〜30重量部であることを
    特徴とする請求項1記載の木質接着用アクリルエマルシ
    ョン組成物。
  3. 【請求項3】アクリルエマルション(a)のコアー層の
    ガラス転移温度(Tg)が−10〜+90℃、シェル層
    のガラス転移温度(Tg)が−50〜+20℃、である
    ことを特徴とする請求項1記載の木質接着用アクリルエ
    マルション組成物。
  4. 【請求項4】アクリルエマルション(a)のコアー層の
    アミド基を有するアクリルモノマー及び不飽和カルボン
    酸の量がコアー層モノマー総量100重量部あたり各1
    〜6重量部、シェル層の不飽和カルボン酸の量がシェル
    層モノマー総量100重量部あたり1〜10重量部であ
    ることを特徴とする請求項1記載の木質接着用アクリル
    エマルション組成物。
  5. 【請求項5】アクリルエマルション(a)のpHがアン
    モニア水を用い、4〜6の範囲に調整されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の木質接着用アクリルエ
    マルション組成物。
  6. 【請求項6】炭酸亜鉛アンモニウム(b)が、水、炭酸
    アンモニウム、酸化亜鉛及びアンモニア水からなる15
    〜20重量%濃度の透明な水溶液で、pHが9〜10に
    調整されたものであることを特徴とする請求項1記載の
    木質接着用アクリルエマルション組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569949B1 (en) * 1997-03-31 2003-05-27 Avery Dennison Corporation Pressure-sensitive adhesives for marking films
JP2010126616A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Nichiban Co Ltd アクリルエマルション粘着剤
JP2016074775A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 旭化成ケミカルズ株式会社 水性エマルジョン及びそれを用いた接着剤組成物
US10266629B2 (en) 2010-05-18 2019-04-23 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive composition for optical film, pressure-sensitive adhesive layer for optical film, pressure-sensitive adhesive optical film, and image display device

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