JPH0728049U - キャップ - Google Patents
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- JPH0728049U JPH0728049U JP6223593U JP6223593U JPH0728049U JP H0728049 U JPH0728049 U JP H0728049U JP 6223593 U JP6223593 U JP 6223593U JP 6223593 U JP6223593 U JP 6223593U JP H0728049 U JPH0728049 U JP H0728049U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャップ本体の嵌合溝にゴム状弾性体を装着
し、上蓋の閉蓋時にゴム状弾性体をキャップ本体と上蓋
との間で弾性変形せしめるキャップにおいて、ゴム状弾
性体を確実に弾性変形せしめること。 【構成】 キャップ本体13にヒンジ14を介して上蓋
15を一体成形し、キャップ本体13と上蓋15との間
にゴム状弾性体42を設けてなるキャップ12におい
て、キャップ本体13における嵌合溝41回りのヒンジ
側表面と、嵌合溝41の内壁面との交差部を、略直角又
は鋭角のストッパコーナー部53としてなるもの。
し、上蓋の閉蓋時にゴム状弾性体をキャップ本体と上蓋
との間で弾性変形せしめるキャップにおいて、ゴム状弾
性体を確実に弾性変形せしめること。 【構成】 キャップ本体13にヒンジ14を介して上蓋
15を一体成形し、キャップ本体13と上蓋15との間
にゴム状弾性体42を設けてなるキャップ12におい
て、キャップ本体13における嵌合溝41回りのヒンジ
側表面と、嵌合溝41の内壁面との交差部を、略直角又
は鋭角のストッパコーナー部53としてなるもの。
Description
【0001】
本考案は洗剤容器等のキャップに関する。
【0002】
従来のキャップには、キャップ本体が容器の口部に装着され、キャップ本体に 対し上蓋が開閉自在に構成されたものがある。更に、このようなキャップには、 実開平3-69656 号公報や実開昭63-88965号公報に記載された考案のように、キャ ップ本体及び上蓋間に板ばねを配置し、この板ばねの付勢力によって上蓋を開蓋 するように構成されている。
【0003】 ところが、板ばねは付勢力が強く、上蓋が急激に開いてしまう。また、板ばね は、一般に金属製であるため錆易く、キャップ本体のノズルから注出される容器 内の内容物に上記錆が混入する虞れもある。
【0004】 そこで、本出願人は、内容物に錆が混入することがなく、かつ、ゴム状弾性体 の復元力により上蓋を適切な速度で緩やかに開くことができるキャップとして、 特願平5-168356号に記載のものを提案している。このキャップは、キャップ本体 にヒンジを介して上蓋が開閉自在に一体成形され、キャップ本体もしくは上蓋の 少なくとも一方の上記ヒンジ近傍にゴム状弾性体を装着し、上蓋の閉蓋時に上記 ゴム状弾性体がキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめられ、キャップ本体 と上蓋とに設けられ、上蓋の閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力を発生する閉蓋 係止手段とを有してなるようにしたものである。
【0005】 本出願人が提案済の上記キャップによれば、キャップ本体及び上蓋間に配設さ れたゴム状弾性体が上蓋の閉蓋時に弾性変形するよう構成されたので、係止機構 を解除すれば、この弾性変形したゴム状弾性体の復元力によって上記上蓋を開蓋 させることができる。この復元力は、板ばね等のように過大でないため、上蓋を 適切な速度で緩やかに開かせることができる。また、上蓋に復元力を作用する物 体がゴム状弾性体であり、板ばね等の金属製でないので腐食せず、このため、キ ャップ本体のノズルから注出される内容物に錆が混入することがない。
【0006】
然るに、本考案者の研究の結果、本出願人が提案済の上記ゴム状弾性体を採用 したキャップにおいては、下記〜の技術的課題があることを認めた。 上蓋の閉蓋時に、ゴム状弾性体をキャップ本体と上蓋との間で確実に弾性変 形せしめるため、ゴム状弾性体が上蓋に圧縮されてキャップ本体の嵌合溝内にす べり込んで逃げる如くを防止する必要がある。
【0007】 ゴム状弾性体の基端部をキャップ本体の嵌合溝に係入させた状態下で、ゴム 状弾性体を弾性変形力や引抜力の作用下でも嵌合溝に確実に係止保持せしめる必 要がある。
【0008】 キャップの生産段階で、ゴム状弾性体の基端部をキャップ本体の嵌合溝に組 込容易としてその生産性を向上する必要がある。
【0009】 本考案は、キャップ本体の嵌合溝にゴム状弾性体を装着し、上蓋の閉蓋時にゴ ム状弾性体をキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめるキャップにおいて、 ゴム状弾性体を確実に弾性変形せしめることを目的とする。
【0010】 また、本考案は、ゴム状弾性体を弾性変形力や引抜力の作用下でも嵌合溝に確 実に係止保持せしめることを目的とする。
【0011】 また、本考案は、ゴム状弾性体をキャップ本体の嵌合溝に組込容易としてその 生産性を向上することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の本考案によれば、キャップ本体にヒンジを介して上蓋が開閉 自在に一体成形され、キャップ本体における上記ヒンジ近傍の表面に開設した嵌 合溝にゴム状弾性体の基端部を係入し、上蓋の閉蓋時に上記ゴム状弾性体の上蓋 側に向けて延びる弾性変形部がキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめられ 、キャップ本体と上蓋とに設けられ、上蓋の閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力 を発生する閉蓋係止手段とを有してなるキャップであって、キャップ本体におけ る嵌合溝回りのヒンジ側表面と、嵌合溝の内壁面との交差部を、略直角又は鋭角 のストッパコーナー部としてなるようにしたものである。
【0013】 請求項2に記載の本考案によれば、請求項1に記載の本考案において更に、前 記嵌合溝がキャップ本体の表面から裏面に貫通するように設けられ、前記ゴム状 弾性体の基端部がキャップ本体における嵌合溝回りのヒンジ側裏面に係止する突 起状係止部を備えてなるようにしたものである。
【0014】 請求項3に記載の本考案によれば、請求項1又は2に記載の本考案において更 に、キャップ本体における嵌合溝回りのヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝の内 壁面との交差部に、テーパ状ガイド面を設けてなるようにしたものである。
【0015】
請求項1に記載の本考案によれば、下記、の作用がある。 キャップ本体と上蓋との間に介装されたゴム状弾性体が上蓋の閉蓋時に弾性 変形するように構成されたので、キャップ本体と上蓋との閉蓋状態が解除される と、この弾性変形したゴム状弾性体の弾性復元力が上蓋を開蓋させるものとなる 。この復元力は、コイルばねの如くに過大でなく、上蓋を適切な速度で緩やかに 開かせることができる。
【0016】 また、上蓋に復元力を付与する部材がゴム状弾性体であり、コイルばねの如く の金属製でないから腐食せず、キャップ本体の注出口から注出される内容物に錆 の混入を生ずることもない。
【0017】 キャップ本体の嵌合溝に基端部を係止せしめられたゴム状弾性体は、上蓋の 閉蓋に伴う弾性変形に際し、上蓋側に向けて延びる弾性変形部をストッパコーナ ー部により受止められる。ストッパコーナー部は、略直角又は鋭角の角からなっ ているため、上蓋に圧縮されてくるゴム状弾性体に食い込み、ゴム状弾性体の嵌 合溝内へのすべり込みを阻止し、結果として、ゴム状弾性体を確実に弾性変形せ しめる。
【0018】 請求項2に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 ゴム状弾性体の基端部をキャップ本体の嵌合溝に係入させたとき、ゴム状弾 性体の基端部の突起状係止部がキャップ本体における貫通嵌合溝回りの裏面に係 止される。従って、上蓋の閉蓋に伴ってゴム状弾性体が曲げの弾性変形力を付与 されたり、或いは不用意な引抜力が付与されても、ゴム状弾性体は嵌合溝から外 れることなく確実に係止保持される。
【0019】 このとき、ゴム状弾性体の突起状係止部は、嵌合溝回りのヒンジ側裏面に係止 されるから、上蓋の閉蓋に伴う曲げの弾性変形力がゴム状弾性体に作用するとき 、上記突起状係止部はこの曲げの弾性変形力によって嵌合溝回りのヒンジ側裏面 に加圧され、確実な係止状態を形成されるものとなる。
【0020】 尚、本考案の実施においては、ゴム状弾性体の基端部に、嵌合溝回りの反ヒン ジ側裏面に係止する突起状係止部を設ければ、この突起状係止部は不用意な引抜 力に対してゴム状弾性体を嵌合溝に係止保持することに寄与する。但し、この溝 回りの反ヒンジ側裏面に係止する突起状係止部は、上述の閉蓋に伴う曲げの弾性 変形力によって反ヒンジ側裏面から離れ、ゴム状弾性体を弾性変形力に対して係 止保持するものにはならない。
【0021】 請求項3に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 キャップの生産段階で、ゴム状弾性体の基端部は、キャップ本体における嵌 合溝回りのヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝の内壁面との交差部に設けたテー パ状ガイド面にスムースにガイドされ、嵌合溝に容易に組込み可能となり、その 生産性を向上し得るものとなる。
【0022】
図1は第1実施例に係るキャップが適用された容器を示す模式図、図2は第1 実施例に係るキャップの開蓋状態を示す模式図であり、(A)は断面図、(B) は平面図、図3は第1実施例に係るキャップの閉蓋状態を示す模式図、図4は第 1実施例のゴム状弾性体を示す模式図であり、(A)は斜視図、(B)は端面図 、図5はゴム状弾性体の変形例を示す模式図であり、(A)は斜視図、(B)は 端面図、(C)はこのゴム状弾性体を用いたキャップの閉蓋状態を示す模式図、 図6は第2実施例に係るキャップの開蓋状態を示す模式図であり、(A)は断面 図、(B)は平面図である。
【0023】 (第1実施例)(図1〜図3) 容器10は、容器本体11の開口部にキャップ12を取付け、キャップ12の 開蓋状態下で、容器本体11をスクイズ変形(絞り変形)せしめる等により、洗 剤等の内容物を注出可能とする。
【0024】 キャップ12は、キャップ本体13にヒンジ14を介して上蓋15を開閉自在 としている。キャップ本体13とヒンジ14と上蓋15はポリプロピレン等の熱 可塑性樹脂にて一体成形されている。
【0025】 キャップ本体13は、注出口21を備える天面部22と、天面部22の注出口 21回りに一体的に設けられる取付筒23と、天面部22の取付筒23回りに一 体的に設けられる外側筒24とを有する。また、キャップ本体13は、キャップ 12の前面側で外側筒24のヒンジ14に相対する位置に陥凹部25を有する。 取付筒23は丸筒状であって雌ねじ26を有し、この雌ねじ26を容器本体11 の開口部に設けてある雄ねじに螺着することにて、キャップ12を容器本体11 に取付可能とする。外側筒24は容器本体11の外径に適合する角筒状である。
【0026】 上蓋15は、椀型状であり、キャップ本体13の注出口21に密封状態で係合 して閉蓋状態を維持し得る突起状の密封係合部31をその内面中央部に有する。 注出口21と密封係合部31とは、本考案の閉蓋係止手段を構成し、上蓋15の 閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力を発生する。また、上蓋15は、キャップ1 2の前面側でキャップ本体13に設けた陥凹部25の上方に、開蓋操作力を付与 し得る開蓋操作部32を有する。
【0027】 さて、キャップ本体13の天面部22には、ヒンジ14の近傍の表面に開設し た嵌合溝41にゴム状弾性体42の基端部43を係止し、上蓋15の閉蓋時にゴ ム状弾性体42の上蓋15側に向けて延びる弾性変形部(先端部44と中間部4 5)がキャップ本体13と上蓋15との間で、圧縮及び曲げの弾性変形を付与さ れる。
【0028】 ゴム状弾性体42は、ゴム又はエラストマー等(例えば、コンパウンドとして 信越化学工業株式会社製KE951Uと、加硫剤として同社製C−8とで合成さ れるメチルビニル系生ゴム)から構成される。また、ゴム状弾性体42は、図2 (A)、図4(A)、(B)に示すように断面略コ字形状であり、キャップ本体 13の嵌合溝41に係入される基端部43と、上蓋15の開蓋時に上蓋15の内 面に沿うように延びる先端部44と、基端部43と先端部44とを連結する中間 部45とを有し、上蓋15の開蓋時にこれらの基端部43と先端部44と中間部 45とにより断面略コ字形状をなす。そして、ゴム状弾性体42の先端部44は 先細りの楔形状に形成され、上蓋15の閉蓋時に、先端部44が上蓋15の内面 に接触して、前述弾性変形部としての先端部44と中間部45に圧縮及び曲げの 弾性変形を付与する。
【0029】 即ち、図2、図3に示すように、上蓋15を閉蓋する過程で、ゴム状弾性体4 2の先端部44が上蓋15の内面に当接し、押圧される。この押圧により、ゴム 状弾性体42の先端部44が内向きに曲がり、ゴム状弾性体42はA部42A及 びB部42Bで曲げ変形し、上蓋15の閉蓋時に、先端部44はゴム状弾性体4 2の内面42Cと上蓋15の内面との間に畳み込まれる如くになって圧縮変形す る。
【0030】 然るに、キャップ12にあっては、キャップ本体13における嵌合溝41回り のヒンジ側表面51と、嵌合溝41の内壁面52Aとの交差部を、略直角又は鋭 角のストッパコーナー部53としている。
【0031】 また、キャップ12にあっては、嵌合溝41がキャップ本体13の表面から裏 面に貫通するように設けられ、ゴム状弾性体42の基端部43がキャップ本体1 3における嵌合溝41回りのヒンジ側裏面に係止する突起状係止部54、嵌合溝 41回りの反ヒンジ側裏面に係止する突起状係止部55を備えている。
【0032】 また、キャップ12にあっては、キャップ本体13における嵌合溝41回りの ヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝41の内壁面52B、52C、52Cに、テ ーパ状ガイド面56、57、57を設けている。
【0033】 然るに、キャップ12は以下の如くに開閉される。 (1) キャップ12の閉蓋時、上蓋15の密封係合部31がキャップ本体13の 注出口21に密封状態で係合して閉蓋係止力を発生せしめ、閉蓋状態が維持され る。このとき、ゴム状弾性体42は、キャップ本体13と上蓋15との間で曲げ 及び圧縮の弾性変形を付与される。
【0034】 (2) キャップ12の開蓋時、容器本体11を片手で握り、その例えば親指が加 える開蓋操作力により上蓋15の開蓋操作部32を押上げる。これにより、上蓋 15はヒンジ14を中心として開蓋方向に押上げられ、ひいては上蓋15の密封 係合部31をキャップ本体13の注出口21から離脱せしめる。この密封係合部 31と注出口21との係合解除と同時に、上記(1) の弾性変形状態にあるゴム状 弾性体42の弾性復元力が上蓋15の開き力として作用し、上蓋15を開蓋する 。
【0035】 以下、本実施例の作用について説明する。 キャップ本体13と上蓋15との間に介装されたゴム状弾性体42が上蓋1 5の閉蓋時に弾性変形するように構成されたので、キャップ本体13と上蓋15 との閉蓋状態が解除されると、この弾性変形したゴム状弾性体42の弾性復元力 が上蓋15を開蓋させるものとなる。この復元力は、コイルばねの如くに過大で なく、上蓋15を適切な速度で緩やかに開かせることができる。
【0036】 また、上蓋15に復元力を付与する部材がゴム状弾性体42であり、コイルば ねの如くの金属製でないから腐食せず、キャップ本体13の注出口21から注出 される内容物に錆の混入を生ずることもない。
【0037】 更に、ゴム状弾性体42の一端部43がキャップ本体13の嵌合溝41に嵌着 され、接着剤等が使用されないので、接着剤が容器内の内容物に流出することが なく、更に接着剤が内容物によって劣化する現象も生じない。
【0038】 キャップ本体13の嵌合溝41に基端部43を係止せしめられたゴム状弾性 体42は、上蓋15の閉蓋に伴う弾性変形に際し、上蓋15側に向けて延びる弾 性変形部(先端部44と中間部45)をストッパコーナー部53により受止めら れる。ストッパコーナー部53は、略直角又は鋭角の角からなっているため、上 蓋15に圧縮されてくるゴム状弾性体42に食い込み、ゴム状弾性体42の嵌合 溝41内へのすべり込みを阻止し、結果として、ゴム状弾性体42を確実に弾性 変形せしめる。
【0039】 ゴム状弾性体42の基端部43をキャップ本体13の嵌合溝41に係入させ たとき、ゴム状弾性体42の基端部43の突起状係止部54、55がキャップ本 体13における貫通嵌合溝41回りの裏面に係止される。従って、上蓋15の閉 蓋に伴ってゴム状弾性体42が曲げの弾性変形力を付与されたり、或いは不用意 な引抜力が付与されても、ゴム状弾性体42は嵌合溝41から外れることなく確 実に係止保持される。
【0040】 このとき、ゴム状弾性体42の突起状係止部54は、嵌合溝41回りのヒンジ 側裏面に係止されるから、上蓋15の閉蓋に伴う曲げの弾性変形力がゴム状弾性 体42に作用するとき、上記突起状係止部54はこの曲げの弾性変形力によって 嵌合溝41回りのヒンジ側裏面に加圧され、確実な係止状態を形成されるものと なる。
【0041】 尚、ゴム状弾性体42の基端部43は、嵌合溝41回りの反ヒンジ側表面に係 止する突起状係止部55も設けられており、この突起状係止部55は不用意な引 抜力に対してゴム状弾性体42を嵌合溝41に係止保持することに寄与する。但 し、この溝回りの反ヒンジ側裏面に係止する突起状係止部55は、上述の閉蓋に 伴う曲げの弾性変形力によって反ヒンジ側裏面から離れ、ゴム状弾性体42を弾 性変形力に対して係止保持するものにはならない。
【0042】 従って、上述のゴム状弾性体42は、図5に示したゴム状弾性体42Aの如く に変形できる。ゴム状弾性体42Aは、ゴム状弾性体42における突起状係止部 55を削除し、この削除部分にテーパ状ガイド面58を設けたものである。テー パ状ガイド面58は、キャップ本体13側のテーパ状ガイド面56とともに、嵌 合溝41への基端部43の組込を容易とする。
【0043】 キャップ12の生産段階で、ゴム状弾性体42の基端部43は、キャップ本 体13における嵌合溝41回りのヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝の内壁面と の交差部に設けたテーパ状ガイド面56、57、57にスムースにガイドされ、 嵌合溝41に容易に組込み可能となり、その生産性を向上し得るものとなる。
【0044】 尚、キャップ12にあっては、図2(A)に示す開蓋状態下で、キャップ本体 13における天面部22の表面と、ゴム状弾性体42における中間部45の外面 とを略同一レベルに設定している。これは、上蓋15が開かれたとき、ゴム状弾 性体42の存在を目立たないものとする効果がある。
【0045】 (第2実施例)(図6) キャップ本体110は、キャップ本体111と上蓋112とが、ヒンジ113 により開閉自在に連結して構成される。
【0046】 キャップ本体111は、天面114を有する略円筒形状であり、筒部115の 内面に雌ねじ116が形成される。図示しない容器の口部に雄ねじが形成され、 この雄ねじに上記雌ねじ116が螺装されて、キャップ110が容器に取り付け られる。また、天面114には、膨出部117の中央部分にノズル部118が形 成され、このノズル部118にノズル口119が開口される。容器をスクイズす ること等により、上記ノズル口119から容器内の内容物が吐出(注出)可能と される。
【0047】 上蓋112は略椀形状であり、中央部分にインナシール120が、このインナ シール120の周囲にアウタシール121が、それぞれ一体成形される。上蓋1 12の閉蓋時に、インナシール120がノズル口119に液密に嵌合可能に設け られる。また、アウタシール121は円筒形状に構成される。このアウタシール 121は、上蓋112の閉蓋時に、膨出部117及びノズル部118間に液密に 嵌合可能に設けられる。これらのインナシール120及びアウタシール121に より、ノズル口119が確実にシールされる。
【0048】 ヒンジ113は、キャップ本体111及び上蓋112間に薄肉に形成されてヒ ンジ支点部のみ撓み変形可能に構成され、ヒンジ支点の位置が固定的なものであ り、これらのキャップ本体111及び上蓋112に一体成形される。また、キャ ップ本体111には、上記ヒンジ113に関し反対位置に係止面122が形成さ れる。上蓋112の閉蓋時に、係止面122に上蓋112の係止部123が嵌合 可能に設けられる。これらの係止面122及び係止部123が係止手段124と して構成される。尚、上記アウタシール121も、膨出部117及びノズル部1 18間に嵌入されて、閉蓋係止手段として機能する。
【0049】 さて、キャップ本体111の天面部114には、ヒンジ113の近傍の表面に 開設した嵌合溝141にゴム状弾性体142の基端部143を係止し、上蓋11 2の閉蓋時にゴム状弾性体142の上蓋112側に向けて延びる弾性変形部(先 端部144と中間部145)がキャップ本体111と上蓋112との間で、圧縮 及び曲げの弾性変形を付与される。尚、ゴム状弾性体142の基端部143は凹 状係合部を備え、嵌合溝141の内壁面152A、152Bには凸状係合部を備 え、ゴム状弾性体142はこれらの凹凸係合部によって嵌合溝141に係入保持 される。
【0050】 ゴム状弾性体142は、ゴム又はエラストマー等(例えば、コンパウンドとし て信越化学工業株式会社製KE951Uと、加硫剤として同社製C−8とで合成 されるメチルビニル系生ゴム)から構成される。また、ゴム状弾性体142は、 図6(A)に示すように断面略コ字形状であり、キャップ本体111の嵌合溝1 41に係入される基端部143と、上蓋112の開蓋時に上蓋112の内面に沿 うように延びる先端部144と、基端部143と先端部144とを連結する中間 部145とを有し、上蓋112の開蓋時にこれらの基端部143と先端部144 と中間部145とにより断面略コ字形状をなす。そして、ゴム状弾性体142の 先端部144は先細りの楔形状に形成され、上蓋112の閉蓋時に、先端部14 4が上蓋112の内面に接触して、前述弾性変形部としての先端部144と中間 部145に圧縮及び曲げの弾性変形を付与する。
【0051】 即ち、図6に示すように、上蓋112を閉蓋する過程で、ゴム状弾性体142 の先端部144先端が上蓋112の内面に当接し、押圧される。この押圧により 、ゴム状弾性体142の先端部144が内向きに曲がり、ゴム状弾性体142は A部142A及びB部142Bで曲げ変形し、上蓋112の閉蓋時に、先端部1 44はゴム状弾性体142の内面142Cと上蓋112の内面との間に畳み込ま れる如くになって圧縮変形する。
【0052】 然るに、キャップ110にあっては、キャップ本体111における嵌合溝14 1回りのヒンジ側表面151と、嵌合溝141の内壁面152Aとの交差部を、 略直角又は鋭角のストッパコーナー部153としている。
【0053】 また、キャップ110にあっては、キャップ本体111における嵌合溝141 回りのヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝141の内壁面152B、152C、 152Cに、テーパ状ガイド面156、157、157を設けている。
【0054】 然るに、キャップ110は以下の如くに開閉される。 (1) キャップ110の閉蓋時、上蓋112の係止部123がキャップ本体11 1の係止面122に係合して閉蓋係止力を発生せしめ、閉蓋状態が維持される。 このとき、ゴム状弾性体142は、キャップ本体111と上蓋112との間で曲 げ及び圧縮の弾性変形を付与される。
【0055】 (2) キャップ110の開蓋時、容器本体111を片手で握り、その例えば親指 が加える開蓋操作力により上蓋112を押上げる。これにより、上蓋112はヒ ンジ113を中心として開蓋方向に押上げられ、ひいては上蓋112の係止部1 23をキャップ本体111の係止面122から離脱せしめる。この係止部123 と係止面122との係合解除と同時に、上記(1) の弾性変形状態にあるゴム状弾 性体142の弾性復元力が上蓋112の開き力として作用し、上蓋112を開蓋 する。
【0056】 以下、本実施例の作用について説明する。 キャップ本体111と上蓋112との間に介装されたゴム状弾性体142が 上蓋112の閉蓋時に弾性変形するように構成されたので、キャップ本体111 と上蓋112との閉蓋状態が解除されると、この弾性変形したゴム状弾性体14 2の弾性復元力が上蓋112を開蓋させるものとなる。この復元力は、コイルば ねの如くに過大でなく、上蓋112を適切な速度で緩やかに開かせることができ る。
【0057】 また、上蓋112に復元力を付与する部材がゴム状弾性体142であり、コイ ルばねの如くの金属製でないから腐食せず、キャップ本体111のノズル口11 9から注出される内容物に錆の混入を生ずることもない。
【0058】 更に、ゴム状弾性体142の基端部143がキャップ本体111の嵌合溝14 1に嵌着され、接着剤等が使用されないので、接着剤が容器内の内容物に流出す ることがなく、更に接着剤が内容物によって劣化する現象も生じない。 することで、ゴム状弾性体の厚みを1.6mm の薄肉(ばね力234gf )としながら、 5℃、24時間放置の開き角度を110 度にまで大きくできた。
【0059】 キャップ本体111の嵌合溝141に基端部143を係止せしめられたゴム 状弾性体142は、上蓋112の閉蓋に伴う弾性変形に際し、上蓋112側に向 けて延びる弾性変形部(先端部144と中間部145)をストッパコーナー部1 53により受止められる。ストッパコーナー部153は、略直角又は鋭角の角か らなっているため、上蓋112に圧縮されてくるゴム状弾性体142に食い込み 、ゴム状弾性体142の嵌合溝141内へのすべり込みを阻止し、結果として、 ゴム状弾性体142を確実に弾性変形せしめる。
【0060】 キャップ110の生産段階で、ゴム状弾性体142の基端部143は、キャ ップ本体111における嵌合溝141回りのヒンジ側表面を除く表面と、嵌合溝 141の内壁面152B、152C、152Cとの交差部に設けたテーパ状ガイ ド面156、157、157にスムースにガイドされ、嵌合溝141に容易に組 込み可能となり、その生産性を向上し得るものとなる。
【0061】 以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの 実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等 があっても本考案に含まれる。
【0062】
以上のように本考案によれば、キャップ本体の嵌合溝にゴム状弾性体を装着し 、上蓋の閉蓋時にゴム状弾性体をキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめる キャップにおいて、ゴム状弾性体を確実に弾性変形せしめることができる。
【0063】 また、本考案によれば、ゴム状弾性体を弾性変形力や引抜力の作用下でも嵌合 溝に確実に係止保持せしめることができる。
【0064】 また、本考案によれば、ゴム状弾性体をキャップ本体の嵌合溝に組込容易とし てその生産性を向上することができる。
【図1】図1は第1実施例に係るキャップが適用された
容器を示す模式図である。
容器を示す模式図である。
【図2】図2は第1実施例に係るキャップの開蓋状態を
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
【図3】図3は第1実施例に係るキャップの閉蓋状態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図4】図4は第1実施例のゴム状弾性体を示す模式図
であり、(A)は斜視図、(B)は端面図である。
であり、(A)は斜視図、(B)は端面図である。
【図5】図5はゴム状弾性体の変形例を示す模式図であ
り、(A)は斜視図、(B)は端面図、(C)はこのゴ
ム状弾性体を用いたキャップの閉蓋状態を示す模式図で
ある。
り、(A)は斜視図、(B)は端面図、(C)はこのゴ
ム状弾性体を用いたキャップの閉蓋状態を示す模式図で
ある。
【図6】図6は第2実施例に係るキャップの開蓋状態を
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
12、110 キャップ 13、111 キャップ本体 14、113 ヒンジ 15、112 上蓋 21 注出口(閉蓋係止手段) 31 密封係合部(閉蓋係止手段) 122 係止面(閉蓋係止手段) 123 係止部(閉蓋係止手段) 41、141 嵌合溝 42、142 ゴム状弾性体 43、143 基端部 53、153 ストッパコーナー部 54、154 突起状係止部 56、57、156、157 テーパ状ガイド面
Claims (3)
- 【請求項1】 キャップ本体にヒンジを介して上蓋が開
閉自在に一体成形され、 キャップ本体における上記ヒンジ近傍の表面に開設した
嵌合溝にゴム状弾性体の基端部を係入し、上蓋の閉蓋時
に上記ゴム状弾性体の上蓋側に向けて延びる弾性変形部
がキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめられ、 キャップ本体と上蓋とに設けられ、上蓋の閉蓋時に互い
に係止して閉蓋係止力を発生する閉蓋係止手段とを有し
てなるキャップであって、 キャップ本体における嵌合溝回りのヒンジ側表面と、嵌
合溝の内壁面との交差部を、略直角又は鋭角のストッパ
コーナー部としてなるキャップ。 - 【請求項2】 前記嵌合溝がキャップ本体の表面から裏
面に貫通するように設けられ、前記ゴム状弾性体の基端
部がキャップ本体における嵌合溝回りのヒンジ側裏面に
係止する突起状係止部を備えてなる請求項1記載のキャ
ップ。 - 【請求項3】 キャップ本体における嵌合溝回りのヒン
ジ側表面を除く表面と、嵌合溝の内壁面との交差部に、
テーパ状ガイド面を設けてなる請求項1記載又は2記載
のキャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6223593U JPH0728049U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6223593U JPH0728049U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | キャップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0728049U true JPH0728049U (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=13194299
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6223593U Withdrawn JPH0728049U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | キャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0728049U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005185856A (ja) * | 1997-02-19 | 2005-07-14 | Gillette Co | シェービングカミソリハンドル |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP6223593U patent/JPH0728049U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005185856A (ja) * | 1997-02-19 | 2005-07-14 | Gillette Co | シェービングカミソリハンドル |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |