JPH07281006A - レンズをコーティングする方法および装置 - Google Patents

レンズをコーティングする方法および装置

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JPH07281006A
JPH07281006A JP6308011A JP30801194A JPH07281006A JP H07281006 A JPH07281006 A JP H07281006A JP 6308011 A JP6308011 A JP 6308011A JP 30801194 A JP30801194 A JP 30801194A JP H07281006 A JPH07281006 A JP H07281006A
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lens
coating
coated
lenses
gate
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JP6308011A
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English (en)
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Siegfried Dr Beiswenger
バイスヴェンガー ジークフリート
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Balzers und Leybold Deutschland Holding AG
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Leybold AG
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    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
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    • C23C16/50Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges
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    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 殊にプラスチックからなる光学レンズ(S)
を透明な保護層(P)および透明な光学的単一層または
多重層(O)でコーティングするためのインーライン法
および装置において、少なくとも2つの真空工程を適用
する。第1工程においては、同時に所定量のレンズをコ
ーティングゾーンにおいてPCVD法により、0.5〜
10μmの厚さを有する透明な保護層(P)を設ける。
第1工程のコーティングゾーンに、通過法により連続的
に新しいレンズの部分量を供給し、コーティング後に該
部分量を取出す。第2工程において、第1工程から取出
された部分量を別の通過法により、保護層(P)よりも
小さい厚さを有する透明で反射減少性光学的単一層また
は多重層(O)を設ける。 【効果】 方法はサイクル的に運転でき、前処理工程お
よび後処理工程を有する複雑な製造方法に統合すること
ができ、後続された製造法ないしは製造工程ジャスト・
イン・タイムな供給が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殊にプラスチックから
なる光学レンズを、透明な保護層および透明な光学的単
一層または多重層で、少なくとも2工程で真空中でコー
ティングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ国特許出願公開第4128547
号明細書により、SiO2からなる保護層および次の交
互に高屈折率および低屈折率の保護材料からなる光学層
を、バッチ式に、つまり順次に、唯1つの真空室中で基
板上に設けることは公知である。この場合、保護層は比
較的厚く、基体を機械的および化学的影響に対して保護
すべきである。無機物質からなる基体に比して軟かいプ
ラスチックからなる基体においては、保護層は、局所的
力の作用下にプラスチック基体中への光学層の“押込
み”を阻止するという付加的課題を有し、これはめがね
のレンズの場合には極めて重要な性質である。それとい
うのもめがねレンズは頻繁な浄化工程によりとくに強い
負荷を受けるからである。公知の方法においては、保護
層は、アルゴンの供給されるプラズマ源を同時に作動さ
せて、SiO2の電子線蒸発によって設けられる。光学
層の製造も、電子線蒸発器を用いて行なわれ、その際真
空室には付加的に酸素および/または窒素のような反応
性ガスを供給することができる。
【0003】しかし、公知装置および該装置中で実施さ
れる方法は、連続的または半連続的に実施される製造方
法には統合できない、それというのも常に比較的大量
の、最終的にコーティングされた基体が同時に完成され
るからである。この場合、全基体は同時に球欠形の基体
ホルダにより保持され、該ホルダは個々の基体上だけで
なく、すべての基体の全体上での均一な層分布の必要性
のため、電子線蒸発器ならびにプラズマ源から、かなり
の距離を有していなければならない。前接および後接さ
れた製造プロセスと一致して1個または2個の基板を解
放するサイクル的運転には、公知方法も装置も適当でな
い。
【0004】ドイツ国特許出願公開第2900724号
明細書により、基体(その性質および/または形状寸法
について何も述べられていない)に交互にゴム重量体か
らなる層および金属を設ける方法は公知である。差当り
光学レンズにおいて、殊に金属層が相応する厚さを有す
るときには金属コーティング膜が析出する。層厚比につ
いては何も述べられておらず、個々のコーティングステ
ーションにおけるコーティング速度についても何も述べ
られていない。基体を装置から取出す前に数回循環させ
ることによって厚い層を形成することも自明である。従
って、ゴム重合体からなる層および金属からなる層が交
互に基体上に生じるが、該基体は明白にレンズ、殊にめ
がねレンズではない。
【0005】ドイツ国特許出願公開第3623970号
明細書により、二次元の基体ホルダを直立位置でローラ
系により、両面コーティングも行なうことのできるコー
ティング装置を通過させることは公知である。光学レン
ズは述べられておらず、上記明細書は層厚比に関する記
載も、場合により、著しく相互に異なる層厚を有する層
を順次に同じ連続運転で設けることが重要である場合
に、異なる運搬速度またはサイクル周期に関する記載も
有しない。
【0006】ドイツ国特許出願公開第4203631号
明細書は、既にあらかじめホイル上に存在しているかま
たは前室の形式で処理ステーションの前方でホイル上に
設けられる酸化物層を処理するための方法および装置を
開示する。これは2以上の連続する層の製造に関するも
のでもなく、たんに層の後処理、たとえば層を透明にす
ることに関する。それにより、層厚分配制御の問題は提
示されない。
【0007】基体を均一にパッチ式にコーティングす
る、いわゆるPCVD法(Plasma−chemic
al−Vapour−Deposition)によって
記載した種類の保護層を製造することも公知である。さ
らに、基体をこのような方法において回転可能なドラム
の外面に配置し、基体をドラムの回転によって1つまた
は幾つかのコーティングゾーンを通過させることも公知
である。この場合でも、全基体を同時に完成する、つま
りサイクル式運転および前接および後接された処理を有
する、十分自動的な製造工程に統合することは不可能で
ある。
【0008】“厚い”保護層製造における問題を明示す
るために、下記の記載を指示する:いわゆる熱的蒸発
(電子線衝撃、アーク、または電流を蒸発ボートに導通
することによるジュール熱による蒸発材料の加熱)の場
合には加熱されない基体上に比較的ルーズな組織の層が
生成する。代表的なのは、層厚の増加と共に常に顕著に
なる“茎状構造(Stengelstruktur)”
である。この効果には、基体の温度を高めることによっ
て対抗することができるが、これによって多数の基体材
料に対するかかる方法の適用可能性が排除される。さら
に、このような方法においては、コーティング源と基体
との間に上記に既述した大きい距離が必要である。いず
れにせよ、コーティング速度は比較的小さく;材料によ
り0.1〜5nm/sである。
【0009】従って、プラスチックレンズのコーティン
グ、殊にプラスチックからなるめがねレンズのコーテン
グのために、湿式化学的方法で研摩ずみのレンズ表面に
硬質塗料を塗布するいわゆる塗装法が開発された。次い
で、この硬質塗料の乾燥および硬化した後、透明な反射
減少性単一層または多重層を真空中で設けることができ
る。かかる方法も、サイクル式に運転する製造方法に統
合することはできない。さらに、湿式化学的塗装技術
は、殊に塗料は加工直前にはじめて準備しなければなら
ないので、比較的費用がかかる。
【0010】基体の湿式化学的前塗装は実際に、“イオ
ン支援蒸発(ionenunterstuetztes
Verdampfen)”とも呼ばれる既に挙げたド
イツ国特許出願公開第4128547号明細書による方
法においては不要になるが、この方法も、既に述べたよ
うに、連続的または半連続的ないしはサイクル式製造方
法に統合することはできない。
【0011】PCVD法においては、層は陰板スパッタ
の場合または蒸発の場合のように固体コーティング材料
から形成されないで、気相から析出される。プラズマに
より、相応するガスが“活性化”される。次いで、基体
表面に化学反応が進行し、層が形成する。プラズマ発生
のための電力需要は、同じ析出速度において、スパッタ
または蒸発の場合に必要な電力の約10%である。PC
VDにより形成される誘電体層は、通常比較可能な蒸着
層またはスパッタ蒸着層よりも弾性かつち密である。本
発明は、かかるPCVD法から出発する。
【0012】PCVD法においては、層形成物質として
ガス状ないしは易蒸発性液体が使用される。たとえば石
英類似層は、出発物質TMDSまたはHMDSOから、
または一方でシランおよび他方で酸素または笑気からな
る混合物から析出させることができ、その際しばしばか
なりの水素含分が層の強い架橋を惹起する。この場合、
低圧プラズマ励起は、直流電極によるかまたは交流によ
り誘導的に(特定の周波数の供給されるコイル)または
マイクロ波エネルギーを供給することによって行なわれ
る。これにより、極めて簡単に組立てられ、たとえば1
0~3〜10mバールの間の大きい圧力範囲内で非常に確
実に働く装置が得られる。
【0013】PCVD法により少数の球欠状基体のコー
ティングないし唯1つの基体のコーティングまで、いわ
ゆる冷光線ミラーの製造のために既にドイツ国特許第4
008405号により公知であるが、この場合でも複雑
な製造方法に統合する目的でかかる装置をサイクル式に
運転する手段は記載されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の基礎
になっている課題は、サイクル式に運転できかつ前処理
工程および後処理工程を有する複雑な製造法に統合する
ことができる、冒頭に記載した部類の方法を記載するこ
とである。これにより殊に、後接された製造法ないしは
製造工程のジャスト・イン・タイムな供給の可能性が得
られる。
【0015】
【課題を解決するための手段】設定された課題の解決は
冒頭に記載した方法において本発明により、 a) 第1工程のコーティングゾーンに通過法により連
続的に新しいレンズの部分量を供給し、コーティング後
該部分量を取出し、 b) 第2工程において第1工程から取出した部分量を
別の通過法により透明で反射減少性の光学的単一層また
は多重層を設け、 c) 双方の工程における運搬速度ないしはサイクル周
期を、単位時間あたり平均して各工程により等量のコー
ティングされたレンズが製造されるように調節すること
によって行なわれる。
【0016】本発明方法を用いると、レンズに非常に厚
く、掻傷がつかずかつ化学的抵抗性を有しならびに無色
透明な保護層を設け、ならびに次に反射減少性の単一層
または多重層を等しいサイクルの連続で製造することが
可能となり、従って相応する数のレンズないし単一レン
ズのコーティングがジャスト・イン・タイムで可能とな
る。
【0017】PCVDコーティング技術に関して“ジャ
スト・イン・タイム”装置原理の組合せは、レンズを工
業的にコーティングすると同時に層品質および機能性を
高める場合の経済性を改善するためのポテンシャルを生
じる。
【0018】この場合、本方法の適用は、プラスチック
からなるレンズにおいてとくに有利に可能であるが、決
してこれに制限されないで、無機材料からなる透明なレ
ンズにおいても適用可能である。それというのもレンズ
の比較的僅かな熱負荷に基づき、層品質に対する異なる
熱膨脹係数の影響が減少するからである。この場合、プ
ラスチックとしては次のものが挙げられる: CR39=ジアリルジエチレングリコールカーボネート PMMA=ポリメチルメタクリレート PS =ポリスチロール PC =ポリカーボネート しかし、本発明方法はこれらの材料の使用に制限されて
いない。たとえば、CR39は1.5の屈折率を有す
る;しかしそうしているうちに、屈折率が1.6以上で
あるプラスチックが開発された。光学レンズ、殊に所定
のデイオプトリー数を有するめがねレンズは、屈折率が
高ければ高いほどますます軽くすることができる。
【0019】第2工程に対してはPCVD法以外の方
法、たとえば熱による蒸発、陰極スパッタおよび/また
はたとえばドイツ国特許出願公開第4128547号に
よるイオン支援蒸発コーティングも挙げられる。しか
し、非常に僅小な層厚を有する単一層または多重層が形
成される第2工程もPCVD法に従って実施することが
とくに有利であり、この場合熱による蒸発におけるよう
な蒸発制御の必要性が存在しないので、とくに小さい室
体積を維持することができる。このような層系は、たと
えば交互に高屈折性層材料および低屈折性層材料からな
る。
【0020】本発明の要旨は、極めて異なる厚さの層を
設ける工程を、コーティングされたレンズのたとえば個
々にまたは一対でのサイクル式供給が可能となり、これ
により方法全体の生産性が損なわれることもないように
互いに同調させることである。部分的にコーティングさ
れたレンズの中間貯蔵を行なうことはもはや必要でな
い。かかる中間貯蔵の場合、レンズの側からの不可避な
水蒸気の吸収がとくに不利な影響を有する。
【0021】本発明による方法は、第1工程からのレン
ズを大気に触れることなく第2工程に供給することが可
能である。
【0022】本発明方法によれば、たとえば30〜60
秒の間のサイクル時間で、コーティングゾーンのそれぞ
れにおいて完全な多層系をレンズに設けることができ
る。
【0023】多くの、殊にプラスチックからなるレン
ズ、殊にプラスチックからなるめがねレンズにおいて
は、レンズの両面コーティングが重要である。両面コー
ティングは同時にまたは順次に行なうことができる。
【0024】第1の場合には、とくに有利に、搬入ゲー
トと搬出ゲートの間で動く基体ホルダにより保持された
レンズを、差当り片面コーティングし、片面コーティン
グしたレンズを180°回転し、再び搬入ゲートへの方
向に返送し、基体ホルダに引渡し、回転した状態で第2
の面をコーティングし、その後レンズを搬出ゲートを通
って搬出するよう実施する。
【0025】第2の場合には、相応する穿孔を備えてい
る基体ホルダを、レンズの運搬路の両側に配置された励
起源と結合して使用する。
【0026】この場合、プラズマ用の励起エネルギーを
真空中に配置された少なくとも1つの長方形の電極によ
りプラズマに結合し、その際電極の主要面および長軸は
レンズの少なくとも1つ運搬路に対して平行に延びるの
がとくに有利である。
【0027】長方形の電極とは、丸くされたかどを有す
る縦長の電極ならびに非プレーナ表面、たとえば構造化
表面を有するかかる電極を表わし、この場合構造化はリ
ブのような突出部または突入部によって達成することが
できる。
【0028】PCVD被覆法の効率は、とくに有利に、
プラズマを電極の大きさに幾何学的に類似の閉じた、短
辺と長辺とを有する磁気トンネルによって、電極のレン
ズに面した両に集中することによって高めることができ
る。
【0029】こうして、電極はマグネトロンカソードの
作用を有するが、PCVD法においてスパッタ可能のタ
ーゲットを使用することもない。むしろ、有利に材料交
換および/または方法のパラメータによって、電極材料
がPCVD法自体の間スパッタしないように配慮され
る。
【0030】本発明はまた、真空室、搬入ゲート、搬出
ゲートおよび両方ゲートを互いに結合する運搬装置を、
レンズ用の少なくとも1つの運搬路ならびに励起エネル
ギーをプラズマに搬入するための、真空室内に配置され
た少なくとも1つの電極と共に有する、第1工程を実施
するための装置に関する。
【0031】同じ課題を解決するために、少なくとも1
つの電極は、少なくともレンズの運搬路にわたって延
び、幾つかの運搬路が存在する場合にはレンズの全運搬
路にわたって延びるような長さを有する。
【0032】運搬路は必ずしも直線に延びる必要はな
い;第1および第2工程のPCVD法には、回転する基
体ホルダを有し、レンズが少なくとも1つのゲートによ
り連続的または半連続的に供給され、再び取出されるい
わゆるメリーゴーランド式装置を使用することもでき
る。しかし、少なくとも1つの運搬路を直線にし、電極
を長方形に構成し、その長軸をレンズの少なくとも1つ
の運搬路に対して平行にするのがとくに有利である。
【0033】表現“通過法”により、ゲートからゲート
へのレンズの連続的運搬方法、ならびにレンズがゲート
からゲートへステップ・パイ・ステップに移動しかつそ
の運搬路に通りすがりに保持される半連続的運搬方法を
表わす。ステップ・パイ・ステップの運搬運動は、ゲー
ト弁の開閉によってゲート駆動装置がレンズのとぎれと
ぎれの運搬をもたらすことによって明らかにすることが
できる。
【0034】本発明方法および本発明装置の他の有利な
構成は、他の請求項から明らかである。
【0035】
【実施例】目的物ならびに本発明方法を実施するための
装置の2実施例を、下記に図1〜図5につき詳述する。
【0036】図1においてSは、屈折率n=1.5を有
するCR39からなるめがねレンズによって表わされる
レンズを示す。等しいかまたはより高い屈折率を有する
他の透明な材料は一般的な説明において述べられてい
る。このレンズに、第1工程において、屈折率n=1.
5を有する、S個からなる厚さ3μmの保護層Pが設け
られた。保護層Pの屈折率は、レンズSの屈折率にでき
るだけ十分に近づけるべきである。n=1.5以上の屈
折率を有する基体材料を使用する場合には、保護層Pを
式SiOxNyを有する層材料から構成するのが推奨さ
れる。屈折率の適合のためにはxおよびyの値を変える
ことができる。この場合、xおよびyの値はゼロであっ
てもよい。屈折率を値n=1.7に接近させる場合に
は、有利には式Si34を有する窒化ケイ素を製造す
る。この場合、光学的層系は、高屈折率(H)および低
屈折率(L)が交番する4つの単一層からなる。高屈折
率の層にはたとえば2.2を越える値まで屈折率を有す
るTiO2またはTa25を使用することができ、低屈
折層にはSiO2を使用することができる。この場合、
光学系Oの個々の層の層厚は、使用される測定光の1/
4波長の範囲内にある。従って、光学層O内の個々の層
厚の和は保護層Pの厚さよりも明らかに小さい。
【0037】図2は長く延びた真空室1を示し、該真空
室は側壁2および3に1つ宛の搬入ゲート4および搬出
ゲート5を有する。双方のゲートは公知構造のものであ
り、それぞれ2つのゲート弁を有し、該弁の間にはレン
ズ用の機械的引渡し装置が存在する。そのために、これ
らゲートの詳細を示すことは必要でない。真空を形成す
るための吸込み管ならびに必要な反応ガス用のガス供給
管も同様に示されていない。
【0038】ゲートの間にはエンドレスのコンベヤベル
トからなる運搬装置6が存在し、該運搬装置上にレンズ
Sは搬入ゲート4から乗せられる。運搬装置6の端部に
おいて、レンズSは再び搬出ゲート5により引取られ
る。
【0039】運搬装置6の上方には長方形の電極7が存
在し、該電極は絶縁構造8により真空室1の蓋に懸吊さ
れている。電極7はプラズマの励起エネルギーを導入す
るために使用され、かつ長方形の形を有し、その長軸は
レンズSの運搬路(矢印9)に対して平行に延びる。電
極7は、スパッタ不能の非磁化材料からなるケーシング
からなり、レンズから離反する側に磁石系10(断面図
で示されている)を備えている。この磁石系は電極のレ
ンズに面した側に磁気トンネル10a(点線の磁場線で
示唆されている)を形成する。磁石系10ならびに磁気
トンネル10aは電極7の全周に延びており、従ってそ
れ自体空間的に閉じられている。紙面に対して直角に延
びる電極の長方形の形のため、磁気トンネル10aも長
方形の経過を有し、2つの短辺および2つの長辺を有す
る。図2は、双方の短辺を通る断面図を示す。双方の長
辺は、レンズの運搬方向に対して平行に延びる(矢印
9)。 図2による真空室1内で、差当りレンズSの片
面コーティングのみが行なわれる。両面コーティングの
実施は、図3につき詳述する。差当り、レンズSは運搬
路11の左端に、図2の上左方に示されているような状
態で乗せられる。電極7の走入範囲内には、同時に多数
のレンズSが存在し、該レンズは運搬路11上で片面、
つまりその上面がコーティングされる。運搬路11から
出た後、レンズは運搬装置6から取去られ、鎖線の運搬
路13に沿って運搬装置6の始端に返送されるが、その
際転回装置14(象徴的に示されている)により180
°転回され、その後再び運搬装置6の始端部に、しかも
図2の上右方に示されている位置で乗せられる。乗るの
は、第1の運搬路11に対して平行に延びる第2の運搬
路12の始端部で行なわれるので、運搬装置6上にはレ
ンズSの2つの平行な列が存在する。第2の運搬路12
の端部で、レンズは図示されてない方法で搬出ゲート5
により引取られて、搬出される。双方の運搬路11およ
び12はコーティング速度が極めて重要であるので、磁
石系10ないしは磁気トンネル10aの双方の長辺の下
方に存在する。
【0040】さらに図2から明らかなように、搬出ゲー
ト5から搬出されたレンズは外側の運搬路15でもう1
つの真空室16に運搬され、該真空室の双方の端面壁1
7および18は同様に1つ宛搬入ゲート19および搬送
ゲート20を備えている。真空室16も、双方のゲート
を互いに結合する運搬装置21を有する。しかしこの場
合、この運搬装置21は個々のパレット22からなり、
該パレットは真中にそれぞれ切欠孔22aを有し、その
縁上にレンズSの縁が乗っている。この場合、運搬装置
21の上方および下方には2つの電極23および24が
存在し、該電極は同様にここに詳細に図示されてない磁
石系を有することができる。この構成によって、切欠孔
22aと関連して、レンズの両面コーティングが可能と
なる。パレット22は搬入ゲート19を通って搬入さ
れ、搬出ゲート20を通って再び搬出され、別の外側運
搬路25の方向で、ここに示されていない後加工ステー
ションに供給される。図2から、真空室1にはそのつど
個々のレンズが供給されかつ真空室16は運搬路25に
よりそのつど個々のレンズを後加工に提供することが明
らかである。従って、いわゆる“部分量”はこの場合に
は1である。図2からは同様に、真空室1と16との間
にサイクル同調が存在する、つまり個々の真空室は互い
に“ジャスト・イン・タイム”に供給されることが明ら
かである。
【0041】双方の真空室1および16は空間的に互い
に分離されている必要はないことは明らかである。むし
ろ搬出ゲート5と搬入ゲート19を直接互いに結合する
かまたは唯1つの共通なゲートに代えることが可能であ
る。さらに、結合ゲートの代りに逆止め装置を備えてい
ない圧力段区間を設け、この中で中間吸込み装置によっ
て、真空室1と16の間にいわゆる“横混交(Quer
kontamination)”が起きないように配慮
することも可能である。
【0042】同時に個々のコーティング法にさらされる
コーティング面の数割合に関して、次の考慮が生じる:
これに対し決定的なのは、真空室16内のコーティング
面の数およびコーティング時間である。図1による4層
の光学的層系での完全なコーティングは30秒かかるも
のと思われる。この時間内に、両面コーティングされた
レンズSが提供される。従って、真空室1も同様に全3
0秒で両面コーティングされたレンズを提供しなければ
ならない。真空室1中で形成されるはるかに大きい層厚
のためコーティング工程はここでは約600秒、従って
10分かかるので、真空室1内で両面コーティングの際
には20個のレンズが、電極7によって規定されるコー
ティングゾーン内に存在する。しかし、図2および図3
による方法においてはそのつどレンズの上方に向いた面
だけがコーティングされるにすぎないので、コーティン
グゾーンは合計40個のレンズを収容しなければなら
ず、これは図3によればレンズ20個宛の2つの平行な
列で行なわれる。図3には、この構成からの断片のみが
示されている。
【0043】図4は、上部に類似であるが、2つの互い
に平行平面に整列された、図2における電極7と一致す
る長方形の電極7および7aを備えている真空室1を示
す。
【0044】搬入ゲート4を搬出ゲート5と結合する運
搬装置26は、この場合並列するパレット27を有し、
該パレットはそれぞれ相並んで存在する切欠孔27aを
備えているので、同時的両面コーティングが可能であ
る。これにより、同様に2つの平行な運搬路28および
29が生じる。また、搬入ゲート4は同時に2個のレン
ズを供給し、搬出ゲート5は同時に両面コーティングさ
れたレンズを搬出する。従って、この場合部分量は2で
ある。こうして、レンズの返送および転回は不要であ
る。この場合でも、真空室1には、第2の真空室16が
後接されており、該真空室16は1つの例外を有して図
2によるものと一致する:相並んで配置された2つの切
欠孔27aを有するパレット27は、真空室16に対し
ても使用されるので、1作業サイクルにつき運搬路25
により2個の両面コーティングされたレンズSが供給さ
れる。従って、真空室1および16内のコーティング時
間の比が等しい場合、真空室1内で同時に40個のレン
ズを両面コーティングしなければならない。これは2列
に行なわれるので、各レンズ列はコーティングゾーン内
では同様に20個のレンズからなる。しかし、全装置の
供給度は、図4による例の場合には2倍になっている。
【0045】図4による真空室16内ではそのつど個々
のレンズSだけが、図2と関連して既に説明したよう
に、両面コーティングされる考慮から出発すれば、真空
室1内で同時に両面コーティングにさらされるレンズの
数は20個に減少することができる。ここでも真空室1
6内でのコーティング時間がサイクルの連続を定めるの
で、真空室1内の電極7および7aの長さ、それと共に
コーティングゾーンは約半分の長さに短縮することがで
き、運搬装置26の運搬速度も半分に減少することがで
きるので、コーティングゾーン内でのレンズの滞留時間
は再び一致する。この場合作業サイクルあたり搬出ゲー
ト5の出口にそのつど2個のレンズが提供されるので、
最後に記載した場合には、たんにこれらのレンズを個々
に真空室16中へ搬入することが必要であり、これによ
りそのつど第2のレンズに対したんに30秒の短かい遅
延が生じるだけである。
【0046】いずれにせよ、個々の真空室1および16
内の方法は極めて種々に制御ないしは調節できるので、
層系に広いパレットをサイクル的にないしは“ジャスト
・イン・タイム”に提供することができる。
【0047】しかし、図4および図5につき記載したレ
ンズを1対づつコーティングするのは、殊にめがねレン
ズのコーティングに適当である。それというのも、めが
ねレンズはたいてい一対で注文されるからである。この
場合、真空室16内で同時に4個のコーティング面がコ
ーティングされ、双方の工程のコーティング時間の比に
基づき、この場合には第1の真空室1内で同時に80個
のコーティング面、つまり同時的両面コーティングの場
合にはそれぞれ2個のコーティング面を有する40個の
レンズがコーティング方法にさらされていなければなら
ない。これは、双方の運搬路28および29上にそれぞ
れ20個のレンズを直列に配置することによって達成さ
れる。
【0048】図2および図4における通し電極の代り
に、そのつど同じ長さのコーティングゾーンの共同作用
を形成する、個々の電極の直列配置を設けることもでき
る。この場合、個々の電極を別個に制御することによっ
て層成長の最適化を実施することが可能である。
【0049】さらに、第2の真空室16内での方法を、
第2の真空室内の電極をパルス駆動で動作することによ
り時間的に延長することも可能である。これにより、第
1の真空室内のコーティングゾーンの長さを相応に短か
くすることができるが、運搬速度は比例して減少する。
いずれにせよ、第2の真空室内でのコーティング時間は
第1の真空室内の方法パラメーターにより決定される。
【0050】さらに、第1の真空室の始端部または前接
された列の真空室内に、たとえばレンズ材料と保護層の
間の付着を改善するための付着媒介層の析出を含め、プ
ラズマ処理による表面変更の目的のために、レンズ表面
の付加的処理方法を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】最終状態でのレンズないしはめがねレンズの部
分的断面図、
【図2】第1工程における数個のレンズの片面コーティ
ングのためおよび第2工程の間個々のレンズの両面コー
ティングのための装置の垂直断面図。
【図3】第1工程の間数個のレンズを有する、図2によ
る装置のベルト状運搬装置を、2軌条の運搬路をとくに
強調して示す断面図、
【図4】図2と類似であるが、第1工程におけるレンズ
の同時的両面コーティングのためおよび第2工程におけ
る2個のレンズの両面コーティングのための切欠孔を備
えるレンズの運搬装置を有する装置の垂直断面図、
【図5】2つの平行な運搬路を有する図4による運搬装
置の平面図。
【符号の説明】
1,16 真空室 2,3,17,18 端面壁 4,19 搬入ゲート 5,20 搬出ゲート 6,21,26 運搬装置 7,23,24 電極 8 絶縁構造 9 矢印 10 磁石系 10a 磁気トンネル 11,12,13,15 運搬路 14 回転装置 22,27 パレット 22a,27a 切欠孔 25,28,29 運搬路 S レンズ P 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 16/54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殊にプラスチックからなる光学レンズ
    (S)を、透明な保護層(P)および透明な光学的単一
    層または多重層で、少なくとも2工程で真空中でコーテ
    ィングし、その際第1工程で同時に所定量のレンズに、
    コーティングゾーンにおいてPCVD法により、少なく
    とも主としてケイ素の酸素化合物および/または窒素化
    合物からなり、0.5〜10μmの厚さおよびレンズ材
    料の屈折率にできるだけ十分に近接している屈折率を有
    する透明な保護層(P)を設け、第2工程で保護層
    (P)よりも小さい厚さを有する光学層(O)を形成す
    る方法において、 a) 第1工程のコーティングゾーンに、通過法により
    連続的に新しいレンズの部分量を供給し、コーティング
    後部分量を取り出し、 b) 第2工程において、第1工程から取出された部分
    量をもう1つの通過法によって透明、反射減少性光学的
    単一層および多重層(O)を設け、 c) 双方の工程におけるレンズ(S)の運搬速度ない
    しはサイクル周期を、単位時間あたり平均して各工程に
    より等量のコーティングされたレンズが製造されるよう
    に調節することを特徴とするレンズをコーティングする
    方法。
  2. 【請求項2】 同時に第1工程にさらされるレンズ
    (S)のコーティング面の数は、少なくとも大体におい
    て第1工程におけるコーティング時間と第2工程におけ
    るコーティング時間との商に第2工程においてコーティ
    ングされるコーティング面の数を乗じたものに相当する
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1工程から取出され、第2工程に供給
    される部分量がレンズ1〜2であることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1工程において、搬入ゲート(4)と
    搬出ゲート(5)との間で移動する運搬装置(6)によ
    って保持されるレンズ(S)を差当り片面コーティング
    し、片面コーティングされたレンズを180°転回し、
    再び搬入ゲート(4)への方向に返送し、運搬装置
    (6)に引渡し、転回した状態で第2面をコーティング
    し、その後レンズ(S)を搬出ゲート(5)から搬出す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 レンズ(S)を片面コーティングする
    間、運搬装置(6)によって第1運搬路(11)で案内
    し、その後転回したレンズ(S)を同じ運搬装置(6)
    により、第1運搬路(1)に対して平行な第2運搬路
    (12)で移動させることを特徴とする請求項4記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 レンズ(S)の両面を同時にコーティン
    グすることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 レンズ(S)を互いに平行な幾つかの運
    搬路(11,12)で案内することを特徴とする請求項
    6記載の方法。
  8. 【請求項8】 プラズマの励起エネルギーを、真空内に
    配置された少なくとも1つの電極(7,7a)によりプ
    ラズマに結合し、その際レンズ(S)を、電極(7,7
    a)の主要面および長軸に対して平行に延びる少なくと
    も1つの運搬路(11,12)で案内することを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 プラズマを、電極(7,7a)の周囲に
    幾何学的に類似の、短辺および長辺を有する閉じた磁気
    トンネル(10a)によって、電極(7,7a)のレン
    ズ(S)に面した辺に集束することを特徴とする請求項
    8記載の方法。
  10. 【請求項10】 双方の平行な運搬路(11,12)を
    磁気トンネルの長辺に所属させることを特徴とする請求
    項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 レンズ(S)をコーティングの間、コ
    ーティング面の中心に対して直立する軸を中心に回転さ
    せることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 第2工程において最大2個のコーティ
    ング面を同時にコーティングすることを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 第1工程の真空コーティング装置およ
    び第2工程の真空コーティング装置を直列に配置し、同
    じサイクルで運転することを特徴とする請求項1から1
    2までのいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 真空室(1)、搬入ゲート(4)、運
    出ゲート(5)および双方のゲートを互いに結合する、
    レンズ(S)の少なくとも1つの運搬路(11,12)
    を有し、ならびに真空室(1)内に配置された、プラズ
    マに励起エネルギーを導入するための電極(7,7a)
    を有する請求項1記載の方法を実施する装置において、
    少なくとも1つの電極(7,7a)が少なくとも、レン
    ズ(S)の少なくとも1つの運搬路(11,12)にわ
    たって延びていることを特徴とするレンズをコーティン
    グする装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの運搬路(11,1
    2)が直線に延び、かつ電極(7,7a)は長方形に構
    成されていて、その長軸が少なくとも1つの運搬路(1
    1,12)に対して平行に延びることを特徴とする請求
    項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 電極(7,7a)がスパッタできない
    非磁性体からなり、レンズ(S)から離反する側に磁石
    系(10)を備え、該磁石系により電極(7,7a)の
    レンズ(S)に面した側に、2つの短辺および2つの長
    辺を有し、それ自体閉じた回転する磁気トンネル(10
    a)が形成されかつ2つの運搬路(11,12)が存在
    する場合双方の運搬路(11,12)は磁気トンネルの
    長辺に所属されていることを特徴とする請求項14記載
    の装置。
  17. 【請求項17】 運搬装置(6)に、レンズ(S)を第
    1運搬路(11)の末端部から取出し、転倒状態にして
    第2運搬路の始端部に供給することを特徴とする請求項
    15記載の装置。
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