JPH07281472A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JPH07281472A
JPH07281472A JP6095687A JP9568794A JPH07281472A JP H07281472 A JPH07281472 A JP H07281472A JP 6095687 A JP6095687 A JP 6095687A JP 9568794 A JP9568794 A JP 9568794A JP H07281472 A JPH07281472 A JP H07281472A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
transfer paper
sizing agent
carbon atoms
carboxylic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP6095687A
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English (en)
Inventor
Kenji Yokoya
賢治 横谷
Iwao Tsuda
五輪夫 津田
Takashi Kotaki
隆司 小滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パルプ繊維、サイズ剤および填料を必須成分
とし、且つpH4〜9で抄紙して得られる電子写真用転
写紙において、該サイズ剤として3または4個のカルボ
キシル基を有する多塩基性カルボン酸(A)と、疎水性
置換基を有するアルキルアルコール、アルケニルアルコ
ール、モノまたはジアルキルアミン、およびモノまたは
ジアルケニルアミンからなる群より選ばれる少なくとも
1種の化合物(B)とからなる脱水縮合物であって、か
つ前記多塩基性カルボン酸(A)の少なくとも1個のカ
ルボキシル基が未反応のまま残存している前記脱水縮合
物を分散相としてなる水性エマルジョンを用いる。 【効果】 抄造機械に汚れが発生しないため、抄紙作業
能率を大幅に改善できる。摩擦係数が安定しているた
め、複写作業時に転写紙の重ね送りの問題が解消され
る。インクジェット記録紙としても好適である。古紙を
用いた再生紙にも優れたコピー適性を付与できるため、
地球環境問題へも貢献できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写機
やプリンターなどに使用される電子写真用転写紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用転写紙としては、特開
昭54-18740号公報、特開昭54-22831号公報等に開示され
ているように、填料としてタルク、カオリン、クレー等
が、さらにサイズ剤としてロジン系サイズ剤が使用され
てなる酸性紙が主流を占めている。しかしながら、近年
製紙業界において、印刷や筆記用の上質紙の製造に当た
っては、填料として炭酸カルシウムを用い、かつサイズ
剤として中性サイズ剤を使用することを内容とする、い
わゆる中性化の指向が高まっている。上質紙を中性化す
ることによる特長としては、安価な炭酸カルシウムを填
料として用いることにより用紙の製造コストを低減しう
ること、更には用紙製造上の省エネルギー、省資源、生
産性向上、設備の延命、排水の浄化等の諸目的を達成し
うることである。当然このような中性抄紙においては、
従来の酸性抄紙に用いられていたロジン系サイズ剤に代
表される酸性サイズ剤を用いても所望するサイズ効果は
得られない。
【0003】このような中性抄紙技術を電子写真用転写
紙に応用した例としては、特開昭59-162560 号公報、特
開昭61-63854号公報、特開昭61-67038号公報、特開昭62
-6994 号公報等が挙げられ、これらの場合の使用サイズ
剤としてはアルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダ
イマーが開示されている。しかしながら、サイズ剤とし
てアルケニル無水コハク酸またはアルキルケテンダイマ
ーを用いた場合には、電子写真用転写紙製造時に抄紙系
のうち特にワイヤー部、プレス部、ドライヤー部などに
汚れが発生し、その結果として成紙に斑点が生じる等の
品質上の問題がある。斯かる品質上の問題を解決するに
は、生じた汚れを洗浄すればよいが、操業性が大幅に低
下する不利がある。また、アルキルケテンダイマーに特
有の問題点としては、抄紙直後に目的とするサイズ効果
が得られず、品質の管理が難しいという点や、成紙の摩
擦係数が経時的に変化するため、電子写真印刷時に転写
紙が重なって供給されるなどの成紙使用時の問題があげ
られる。また、当然ながらこのような中性サイズ剤を従
来の酸性紙に利用しようとしても高いサイズ効果は得ら
れない。このように酸性抄紙から中性抄紙まで広く実用
できるサイズ剤が無いため、酸性紙から中性紙への抄き
替え、あるいは中性紙から酸性紙への抄き替えの際は、
抄紙用水の入れ替えあるいは抄紙系内の洗浄等が必要に
なり操業の効率が著しく低下する。
【0004】また、森林資源の保護等、地球環境問題へ
の対応として古紙を利用した再生紙を電子写真用転写紙
に用いる動きがある。しかしながら、古紙を利用した中
性再生紙は、新聞古紙等からグランドパルプ(GP)、
サーモメカニカルパルプ(TMP)等の高収率パルプが
混入しているため、サイズ剤としてアルケニル無水コハ
ク酸やアルキルケテンダイマーを用いた場合には、十分
なサイズ効果が得られにくい。さらには、アルキルケテ
ンダイマーは通常pH8以上で抄紙されるが、抄紙pH
が8以上になると高収率パルプに含まれる樹脂分の影響
で紙の白色度が低下する問題があり、一方抄紙pHが8
以下の中性付近あるいは酸性ではサイズ効果が不十分で
ある。
【0005】また、近年、直接染料を配合した水性イン
クを用いるインクジェット記録方式による印字も多用さ
れるようになったが、この方式にも共用できる電子写真
用転写紙の開発が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抄紙系の汚
れが発生せず、かつ電子写真用転写紙に適した安定した
摩擦係数を有し、サイズ効果の立ち上がりがよく、しか
も高収率パルプを含有した古紙を用いた再生紙において
も優れたサイズ効果を有すると同時に、インクジェット
記録方式にも好適に使用できる電子写真用転写紙を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、内添サイズ剤
として、特定の物質を分散相とする水性エマルジョンを
用いた場合には、前記課題を悉く解決できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、パルプ繊維、サイズ
剤および填料を必須成分とし、且つpH4〜9で抄紙し
て得られる電子写真用転写紙において、該サイズ剤とし
て、3または4個のカルボキシル基を有する多塩基性カ
ルボン酸(A)と、少なくとも6個の炭素原子を有する
1価アルキルアルコール、少なくとも6個の炭素原子を
有する1価アルケニルアルコール、1つの疎水性置換基
が少なくとも6個の炭素原子を有する1価のモノまたは
ジアルキルアミン、および1つの疎水性置換基が少なく
とも6個の炭素原子を有する1価のモノまたはジアルケ
ニルアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種の化
合物(B)とからなる脱水縮合物であって、前記多塩基
性カルボン酸(A)の少なくとも1個のカルボキシル基
が化合物(B)とエステル結合及び/またはアミド結合
を形成しており、かつ前記多塩基性カルボン酸(A)の
少なくとも1個のカルボキシル基が未反応のまま残存し
ているかまたはカルボキシル基塩を形成している前記脱
水縮合物を分散相としてなる水性エマルジョンを用いる
ことを特徴とする電子写真用転写紙に関する。
【0009】本発明では、(A)多塩基性カルボン酸、
(B)1価のアルキルまたはアルケニルアルコール、1
価のアルキルアミン、アルケニルアミン、ジアルキルア
ミン、ジアルケニルアミンの少なくとも1種から形成さ
れる脱水縮合物を主成分としてなる特定の物質を分散相
とする水性エマルジョンをサイズ剤として用いる。
【0010】ここで、(A)多塩基性カルボン酸(以
下、(A)成分と称す)としてはクエン酸、トリカルバ
リル酸、t−アコニット酸、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸、ブタンテトラカルボン酸などを例示できるが、
これらのなかでもクエン酸が好ましい。
【0011】他の構成成分である少なくとも6個の炭素
原子を有する1価アルキルアルコールまたはアルケニル
アルコール(以下、アルキ(ケニ)ルアルコールと称
す)としては、直鎖状アルキ(ケニ)ルおよび分枝状ア
ルキ(ケニ)ルのいずれでもよく、例えば2−エチルヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレ
イルアルコールなどが挙げられ、これらは単独使用また
は2種以上を併用できる。また、1つの疎水性置換基が
少なくとも6個の炭素原子を有するモノまたはジアルキ
ルアミンあるいはモノまたはジアルケニルアミン(以
下、(ジ)ジアルキ(ケニ)ルアミンと称す)として
は、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミ
ン、、オレイルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルア
ミン、ジステアリルアミン、ジベヘニルアミン、ジオレ
イルアミンなどが挙げられ、これらは単独使用または2
種以上を併用できる。これらのうち特に、炭素数12か
ら22のアルキル基を有するアルキルアルコール及び炭
素数12から22のアルキル基を有するジアルキルアミ
ンから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
【0012】本発明のサイズ剤の分散相を形成する脱水
縮合物は、前記(A)成分と、アルキ(ケニ)ルアルコ
ールおよび/または(ジ)アルキ(ケニ)ルアミン(以
下、(B)成分と称す)とを公知のエステル化またはア
ミド化の条件を採用して脱水縮合させることにより容易
に製造しうる。即ち、両成分を反応容器内に仕込んだ
後、(B)成分の沸点を考慮して、常圧または減圧下に
140〜180℃で1〜24時間撹拌しながら脱水縮合
すればよい。また、反応に際して公知の塩基性または酸
性の触媒を使用することができ、更にはベンゼン、トル
エン、キシレンなどの溶剤を用いて共沸脱水して反応を
進めることもできる。
【0013】また、(A)成分として多塩基性カルボン
酸の低級アルコールエステル又はアミドを出発原料とし
て使用し、(B)成分とのエステル交換反応又はアミド
交換反応を採用する場合は、交換反応触媒として、例え
ば酸化ジ−n−ブチルスズ、p−トルエンスルホン酸等
の存在下に公知の方法を採用して脱水縮合物を製造する
ことができる。
【0014】前記(A)成分と(B)成分との仕込比率
は、(A)成分の少なくとも1個のカルボキシル基が
(B)成分とエステル結合及び/又はアミド結合を形成
し、かつ(A)成分の少なくとも1個のカルボキシル基
が未反応のまま残存するように調節する。すなわち、通
常、(A)成分が3個のカルボキシル基を有する多塩基
性カルボン酸の場合には、(A)成分のカルボキシル基
3当量に対して、(B)成分の水酸基および/またはア
ミノ基が1〜2当量となるように調節する。また、
(A)成分が4個のカルボキシル基を有する多塩基性カ
ルボン酸の場合には、(A)成分のカルボキシル基4当
量に対して、(B)成分の水酸基および/またはアミノ
基が2〜3当量となるように調節するのがよい。また、
得られた脱水縮合物中の少なくとも1個のカルボキシル
基は、カルボキシル基のまま存在していてもよく、カル
ボキシル基塩を形成していてもよい。カルボキシル基塩
としてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、ア
ンモニア、メチルアミン、エタノールアミン等のアンモ
ニウム塩などが挙げられる。
【0015】この(A)成分と(B)成分の脱水縮合反
応生成物は、通常置換度の異なるエステル、あるいはア
ミド化合物と未反応原料とを含む混合物であるが、本発
明においては、上記所定の反応生成物である限り、これ
をそのまま水性エマルジョンの分散相として用いること
ができる。
【0016】上記脱水反応生成物は、分散剤の存在下あ
るいはそれ単独で、水に分散させ水性エマルジョンとす
る。分散剤としては特に制限されず、各種界面活性剤、
アニオン性、カチオン性あるいは両性の疎水性モノマー
と親水性モノマーとの各種共重合体、各種保護コロイド
等を使用できる。
【0017】上記の分散方法としては、いわゆる高圧乳
化法、反転乳化法のいずれをも採用し得る。すなわち、
高圧乳化法による場合は、分散相を形成する前記縮合反
応物を溶融させるかあるいはベンゼン、トルエンなどの
溶剤に溶解させ、ついでこれに必要に応じて前記分散剤
および/または保護コロイドを添加すると同時に温水を
混合し、高圧乳化機を使用して乳化した後、そのまま
で、あるいは溶媒を留去することにより水性分散液をう
ることができる。また、反転法による場合は、固形分で
ある縮合反応物と必要に応じて前記分散剤および/また
は保護コロイドとを充分混練したのち溶融下、撹拌しな
がら徐々に温水を滴下し、相反転させることにより何等
の溶媒及び特殊な乳化装置を使用することなく水性分散
液をうることができる。該水性分散液の固形分濃度は特
に制限はされないが、通常10〜50重量%であり、必
要に応じて稀釈して使用することもできる。
【0018】本発明の電子写真用転写紙は、パルプスラ
リーに、填料およびサイズ剤である前記水性エマルジョ
ンを添加し、さらに必要に応じて水性無機アルミニウム
化合物、カチオン性定着剤、紙力増強剤、填料歩留剤な
どを添加して抄造できる。
【0019】前記サイズ剤の添加量は、パルプに対して
通常0.01〜2.0重量%(固形分換算)、好ましく
は0.03〜1.0重量%である。0.01重量%に満
たない場合は充分なサイズ効果を発現し難く、また、
2.0重量%をこえる場合は過剰に添加する意義が認め
られないため、いずれも好ましくない。
【0020】抄紙pHが4〜9である場合には、特に水
性無機アルミニウム化合物を併用することにより、一層
優れたサイズ効果が得られる。水性無機アルミニウム化
合物としては、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウ
ム、ポリヒドロキシ塩化アルミニウムなどがあげられ、
その添加量は、パルプに対して通常0.1〜10重量%
(固形分換算)の範囲である。好ましくは、抄紙pH6
〜9では0.1〜2重量%、抄紙pH4〜6では0.5
〜5重量%である。
【0021】また、填料としては特に制限されず従来公
知のいずれのもの、例えば炭酸カルシウム、カオリン、
クレー、タルクなどを用いることができる。特にpH6
〜9の中性抄紙の場合には従来の酸性抄紙方法では使用
しえなかった炭酸カルシウムのような安価なアルカリ性
填料を好適に利用できるため、成紙のコスト低減に大き
く寄与し得るという利点がある。填料の使用量は特に制
限されないが、通常はパルプに対して1〜30重量%、
好ましくは2〜10重量%である。
【0022】また、パルプ繊維も特に制限されず従来公
知の各種を使用でき、新聞古紙等の再生紙用パルプも十
分使用できる。
【0023】前記抄紙方法で使用可能なカチオン性定着
剤または紙力増強剤としては、特に制限はされず公知各
種のものを使用できる。たとえば、カチオン化澱粉、ポ
リアミドポリアミンのエピクロルヒドリン変性物、ジシ
アンジアミド樹脂のエピクロルヒドリン変性物、スチレ
ン−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体のエ
ピクロルヒドリン変性物、ポリアクリルアミドのマンニ
ッヒ変性物、アクリルアミド−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート共重合体、ポリアクリルアミドの
ホフマン分解物、ジアルキルジアリルアンモニウムクロ
ライドの単独重合体、および二酸化イオウとの共重合体
などがあげられる。特に、抄紙pH6〜9において上記
カチオン性定着剤を本発明のサイズ剤と別々にあるいは
同時に添加することにより、優れたサイズ効果が得られ
る。カチオン性定着剤の添加量は通常パルプ重量に対し
0.01重量%〜3.0重量%(固形分換算)である。
【0024】前記で得られたサイズ剤を使用して本発明
の電子写真用転写紙を製造するに当たっては、コピー適
性、走光性、カール性等の電子写真複写機適性を付与す
るために、以下に示す原料の配合、調整、製造条件のコ
ントロールが行われる(特公昭44-3673 号公報、特公昭
46-24199号公報、特公昭55-47385号公報)。
【0025】例えば、適当なコピー画像濃度を維持し、
バックグランド(白地部分)の汚れを防ぐために、塩化
ナトリウム、塩化カリウム、スチレン−マレイン酸共重
合体、第4級アンモニウム塩などの導電剤を抄紙機のサ
イズプレスで表面塗布することにより転写紙の表面電気
抵抗(JIS C−2111による)を109 〜1011
Ω(相対湿度65%、温度20℃)にすることができ
る。また、この表面塗液中には表面紙力剤として酸化澱
粉、アクリルアミド系ポリマー、ポリビニルアルコール
等や、表面サイズ剤としてスチレン−(メタ)アクリル
酸系ポリマー、カチオン性もしくはノニオン性のスチレ
ン−アクリル系ポリマー、オレフィン−マレイン酸系ポ
リマー、アルキルケテンダイマーまたは本発明の構成成
分であるサイズ剤分散液等を配合することもできる。ま
た、転写紙の部分的水分吸収による膨潤やカールが発生
すると、転写時に複写紙の感光体と転写紙との密接度が
低下し、コピー画像濃度の低下やコピーの部分的な抜け
が発生するのでこれを防止するために紙の水分を4.5
〜5.5%にして保管時に吸脱湿が発生しないよう、防
湿包装紙で包装することもできる。
【0026】本発明の電子写真用転写紙は、インクジェ
ット方式のプリンター用紙としても好適に用いられる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真用転写紙抄造
工程中で抄造機械に汚れが発生しないため、成紙の商品
価値が向上するとともに、洗浄作業などが不要となるた
め抄紙作業能率も大幅に改善できる。また、本発明で得
られる電子写真用転写紙の摩擦係数が安定しているた
め、複写作業時に転写紙の重ね送りの問題が解消される
などの多大の効果が奏せられる。しかも、本発明の電子
写真用転写紙はインクジェット記録紙としても好適に用
いることができる。さらには、古紙を用いた再生紙にお
いても優れたコピー適性を付与できるため、地球環境問
題へも貢献できる。
【0028】
【実施例】以下に製造例、実施例及び比較例をあげて本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。なお、各例中、部及び%は
重量基準である。
【0029】(脱水縮合物の製造(製造例1〜5)) 製造例1 クエン酸一水和物210部(1モル)と工業的ステアリ
ルアルコール(商品名「NAA−46」、ステアリルア
ルコール/パルミチルアルコール=85/15(%)、
日本油脂(株)製)532部(2モル)を混合し、16
0℃まで加熱し、同温度で1.5時間、脱水縮合反応を
続けた。この反応生成物を冷却してジエステル化合物を
主成分とするワックス状脱水縮合物を得た。該脱水縮合
物の恒数は融点48〜51℃、酸価78.7であった。
【0030】製造例2 クエン酸一水和物210部(1モル)と工業的ジステア
リルアミン(商品名「ARMEEN 2HT」、ステア
リル/(パルミチル及びその他)60/40(%)、ラ
イオン・アクゾ(株)製)1000部(2モル)、およ
びトルエン1252部を混合し、トルエンの還流下で2
0時間、脱水縮合反応を続けた。この反応混合物から減
圧下でトルエンを留去し、ジアミド化合物を主成分とす
るワックス状脱水縮合物を得た。該脱水縮合物の恒数は
融点52〜56℃、酸価55.7であった。
【0031】製造例3 トリカルバリル酸176部(1モル)と工業的ステアリ
ルアルコール(商品名「NAA−46」)532部(2
モル)を混合し、160℃まで加熱し、同温度で1.5
時間脱水縮合反応を続けた。この反応生成物を冷却して
ジエステル化合物を主成分とするワックス状脱水縮合物
を得た。該脱水縮合物の恒数は融点48〜51℃、酸価
78.7であった。
【0032】製造例4 トリカルバリル酸176部(1モル)と工業的ジステア
リルアミン(商品名「ARMEEN 2HT」)100
0部(2モル)、およびトルエン1252部を混合し、
トルエンの還流下で20時間、反応を続けた。この反応
混合物から減圧下でトルエンを除き、ジアミド化合物を
主成分とするワックス状脱水縮合物を得た。該脱水縮合
物の恒数は融点52〜56℃、酸価53.0であった。
【0033】製造例5 t−アコニット酸174部(1モル)と工業的ジステア
リルアミン(商品名「ARMEEN 2HT」)100
0部(2モル)、およびトルエン1252部を混合し、
トルエンの還流下で20時間、反応を続けた。この反応
混合物から減圧下でトルエンを留去し、ジアミド化合物
を主成分とするワックス状脱水縮合物を得た。該脱水縮
合物の恒数は融点52〜56℃、酸価53.0であっ
た。
【0034】(ポリマー系分散剤の製造(製造例6〜
7)) 製造例6 撹拌機、温度計、窒素導入管及び冷却器を備えた反応装
置に、スチレン50部、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル10部、メタクリル酸40部、ラウリルメルカプタン
5部、ポリオキシエチレン(n=13)ドデシルフェニ
ルエーテル硫酸エステルのナトリウム塩5部、ポリオキ
シエチレン(n=9)オレイルエーテル2部、過硫酸カ
リウム3部および水400部を混合し、80℃で4時間
重合反応を行った。ついで、50℃まで反応系を冷却し
た後、系内にアニオン性モノマーと等モルのアンモニア
を加えて1時間撹拌し、スチレン−メタアクリル酸系共
重合体の中和物を20%含有する水溶液を得た。該共重
合体の重量平均分子量は10000であった。
【0035】製造例7 製造例6において使用したモノマーに代えて、メタクリ
ル酸n−ブチル(50部)、メタクリル酸ラウリル(1
0部)、メタクリル酸(30部)およびスチレンスルホ
ン酸ソーダ10部をモノマーとして用いた他は、製造例
6と同様に重合反応を行い、共重合体の中和物を20%
含有する水溶液を得た。該共重合体の重量平均分子量は
15000であった。
【0036】(エマルジョンサイズ剤の製造(製造例8
〜13)) 製造例8 製造例1で得られた脱水縮合物180部を加熱溶融し、
次いで製造例7で得られた共重合体系分散剤100部と
温水(60℃)220部と混合し、高圧乳化機を使用し
て乳化することにより濃度40%の水性分散液Aを調製
した。
【0037】製造例9〜13 製造例8において、使用した脱水縮合物および分散剤の
うちいずれか少なくとも1種を表1に示したように代え
た他は、製造例8と同様に行い、各種水性分散液(以
下、順にB、C、D、E、Fという)を調製した。
【0038】
【表1】
【0039】(電子写真用転写紙の製造) 実施例1〜14および比較例1〜4 L−BKP(フリーネス400ml csf)とN−B
KP(フリーネス500ml csf)の配合比が8
0:20のパルプ(1)、並びにL−BKP(フリーネ
ス450ml csf)、N−BKP(フリーネス55
0ml csf)および新聞DIP(フリーネス200
ml csf)の配合比30:20:50のパルプ
(2)を用い、表2、表3または表4に示す薬品処方に
より、長網式抄紙機(500m/分)にて抄造し、次に
表面サイズ剤として酸化デンプン1g/m2 および塩化
ナトリウム0.1g/m2 を塗布して用紙を作成した。
【0040】(電子写真用転写紙の性能評価)前記用紙
を抄造する際のプレスロールの汚れをドクター付着量と
して測定した。電子写真用転写紙の物性として、平滑度
(J.TAPPI No.5の王研式による)および静
摩擦係数(J.TAPPI No30の水平法による)
を測定した。静摩擦係数は10回の測定の平均値から求
めた。また、重送(用紙が数枚重なって送られること)
に関係がある、上下2枚間の静摩擦係数の差の最大値
(差が少なく、摩擦係数が一定なほど重送しにくい)を
10回の測定値から求めた。重送回数の測定は、電子写
真複写機(キャノンNP−4835、 キャノン(株)
製)を用いて行い、1000枚複写したときに発生した
重送回数で表した。また、サイズ効果はステキヒトサイ
ズ法(JIS P 8122)によった。結果を表2、
表3または表4に示す。
【0041】(インクジェット記録用紙としての性能評
価)前記要領で製造した電子写真用転写紙にキャノン
(株)製インクジェットプリンターであるBJ−10V
を用いて印字し目視にてヒゲ状のニジミ(フェザリン
グ)を評価した。評価基準は、○:ニジミがない、△:
ヒゲ状のニジミが少しある、×:太い線のニジミがあ
る、による。また、ベタ印字部の濃度をサクラ濃度計
(PAD65)にて測定した。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維、サイズ剤および填料を必須
    成分とし、且つpH4〜9で抄紙して得られる電子写真
    用転写紙において、該サイズ剤として3または4個のカ
    ルボキシル基を有する多塩基性カルボン酸(A)と、少
    なくとも6個の炭素原子を有する1価アルキルアルコー
    ル、少なくとも6個の炭素原子を有する1価アルケニル
    アルコール、1つの疎水性置換基が少なくとも6個の炭
    素原子を有する1価のモノまたはジアルキルアミン、お
    よび1つの疎水性置換基が少なくとも6個の炭素原子を
    有する1価のモノまたはジアルケニルアミンからなる群
    より選ばれる少なくとも1種の化合物(B)とからなる
    脱水縮合物であって、前記多塩基性カルボン酸(A)の
    少なくとも1個のカルボキシル基が化合物(B)とエス
    テル結合及び/またはアミド結合を形成しており、かつ
    前記多塩基性カルボン酸(A)の少なくとも1個のカル
    ボキシル基が未反応のまま残存しているかまたはカルボ
    キシル基塩を形成している前記脱水縮合物を分散相とし
    てなる水性エマルジョンを用いることを特徴とする電子
    写真用転写紙。
  2. 【請求項2】 填料が炭酸カルシウム、カオリン、クレ
    ー及びタルクから選ばれる少なくとも1種である請求項
    1記載の電子写真用転写紙。
  3. 【請求項3】 多塩基性カルボン酸(A)がクエン酸で
    ある請求項1または2記載の電子写真用転写紙。
  4. 【請求項4】 化合物(B)が炭素数12から22のア
    ルキル基を有するアルキルアルコール及び炭素数12か
    ら22のアルキル基を有するジアルキルアミンから選ば
    れる少なくとも1種である請求項1、2または3記載の
    電子写真用転写紙。
  5. 【請求項5】 水性無機アルミニウム化合物を含有する
    請求項1、2、3または4記載の電子写真用転写紙。
  6. 【請求項6】 インクジェット記録紙として使用される
    請求項1、2、3、4または5記載の電子写真用転写
    紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077356A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Fuji Xerox Co Ltd 記録用紙及びこれを用いた画像記録方法
JP2010229561A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Daio Paper Corp 再生粒子内添紙

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