JPH07281707A - 制御装置及びディジタル制御装置 - Google Patents

制御装置及びディジタル制御装置

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JPH07281707A
JPH07281707A JP6747094A JP6747094A JPH07281707A JP H07281707 A JPH07281707 A JP H07281707A JP 6747094 A JP6747094 A JP 6747094A JP 6747094 A JP6747094 A JP 6747094A JP H07281707 A JPH07281707 A JP H07281707A
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parameter
gain
digital
margin
crossover frequency
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JP6747094A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Takenami
佳則 武並
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動的にパラメータ設計ができる制御装置を
提供する。 【構成】 伝達関数がべき級数の逆数で与えられる制御
対象51aを制御する制御装置において、データ格納手
段14が、所定の積分パラメータ(又は微分パラメー
タ)、ゲイン交差周波数、ゲイン余裕及び位相余裕を格
納し、データ格納手段14が格納する積分パラメータ
(又は微分パラメータ)、ゲイン交差周波数、位相余裕
並びに制御対象51aとPIDコントローラ50aとの
一巡伝達関数とゲイン交差周波数及び位相余裕の定義と
により導出されたパラメータ、ゲイン交差周波数及び位
相余裕の関係式に基づき、パラメータ演算手段15が、
未知の微分パラメータ(又は積分パラメータ)及び比例
パラメータを演算する構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御装置に関し、特に
位置決め制御等に用いられ、制御対象の出力が取るべき
目標値と、制御対象の出力との偏差の比例、積分、微分
の各信号に予め定められた各々のパラメータを乗算した
各信号を加算して、制御対象への入力信号を生成するP
IDコントローラを有する制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来の一般的なPID制御系
の構成例を示すブロック図である。PIDコントローラ
50から操作量uが制御対象51へ与えられ、制御対象
51では、操作量uと伝達関数P(s)=K/(sn
1 n-1 +・・・+an )とに基づき、制御量yを出
力する。制御量yは引き出し点57から差し引き点52
へフィードバックされ、制御量yが取るべき目標値rと
の偏差が求められる。この偏差は、PIDコントローラ
50内の比例要素53、積分要素54、微分要素55へ
入力される。比例要素53へ入力された偏差は、予め定
められた比例パラメータKp を乗算され、加え合わせ点
56へ出力される。積分要素54へ入力された偏差は、
積分された後、予め定められた積分パラメータKi を乗
算され、加え合わせ点56へ出力される。微分要素55
へ入力された偏差は、微分された後、予め定められた微
分パラメータKd を乗算され、加え合わせ点56へ出力
される。比例要素53、積分要素54、微分要素55の
各出力は、加え合わせ点56において加算され、PID
コントローラ50の伝達関数C(s)=(Kd s2 +K
p s+Ki )/sに基づき操作量uとして、制御対象5
1へ入力される。以下、上述の動作が連続的に行われる
ようになっている。
【0003】ところで、一般に制御系の設計とは、与え
られた設計仕様を満足するコントローラを設計すること
であり、PID制御系の場合、設計仕様を満足するよう
に、PIDコントローラの比例パラメータ、積分パラメ
ータ、微分パラメータを決めることで、目的を果たすこ
とができる。設計仕様としては、速応性(応答の速
さ)、最大行き過ぎ量(制御量が目標値を超えてから最
初に現れる行き過ぎ量の最大値)、オフセット(目標値
がステップ状に変化する場合の定常偏差)等の制御性能
に関する特性及びロバスト安定性(制御対象が変動した
場合などに制御系が持ち堪えられる程度)に関する特性
等がある。制御系を設計する方法には、図21に例示す
るようなボード線図に図示される一巡伝達関数G(s)
=C(s)×P(s)の周波数応答を用いる設計方法が
あり、この場合、設計仕様は、速応性の指標となるゲイ
ン交差周波数ωc (ゲイン曲線が0dBの線と交差する
点の周波数)と、ロバスト安定性の指標となるゲイン余
裕Gm (位相曲線が−180°と交差する点におけるゲ
イン0dBに対する余裕)、位相余裕(ゲイン曲線が0
dBの線と交差する点における−180°に対する余
裕)とで与えられる。従来は、これらの設計仕様を満足
するような制御系を設計する為に、例えば、ボード線図
等を用いて、設計仕様間の調整を図式的に行いながら、
PIDコントローラの3つのパラメータを調整してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、PIDコン
トローラの3つのパラメータを調整する手順に明確なも
のは無く、経験と試行錯誤とによって調整を行ってお
り、設計仕様の全てを満足するように、3つのパラメー
タを調整することは、容易では無く、また、時間を要す
る作業であった。また、PIDパラメータの調整方法
(又は、パラメータの初期値の与え方)として、限界感
度法、北森の方法等もあるが、これらの方法により計算
したパラメータを設定した場合に、設計仕様が満足され
るかどうかは明らかでは無い。これらの調整方法は、も
とはプロセス制御用に考えられた手法と言うこともあ
り、サーボ系の制御に適用できるとは限らない(例え
ば、限界感度法によりパラメータを求めると、安定余裕
が不十分である。また、北森の方法では、積分パラメー
タが無条件に0になり積分要素が0になるが、加速度入
力の目標値に追従する為には、コントローラが1次以上
の積分要素を含む必要がある)。また、PIDパラメー
タの調整を自動化する方法として、例えば、特開平4−
346101号に開示された方法もあるが、この方法
は、制御対象を2重積分系に限定したものである。その
為、例えば、サーボモータを用いたサーボ系が制御対象
である場合、1次積分+2次遅れ系になる場合があるの
で、この方法を適用することはできない。
【0005】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、伝達関数がべき級数の逆数で表現され
る制御対象を設計対象として、第1,2発明では、所定
のパラメータ及び特性値を格納するデータ格納手段と、
これらのパラメータ及び特性値を用いて、与えられた演
算式に基づき未知のパラメータを演算するパラメータ演
算手段とを設けることにより、自動的にパラメータ設計
ができる制御装置を提供することを目的とする。第3発
明では、所定のパラメータの内の1パラメータの変更指
定に対して、その他の所定のパラメータを、与えられた
算出式に基づき連動して変更するパラメータ調整手段を
設けることにより、容易にパラメータの調整ができる制
御装置を提供することを目的とする。
【0006】第4発明では、与えられたパラメータと伝
達関数とに基づき、特性値を演算する制御特性演算手段
を設けることにより、特定の特性に注目して、容易にパ
ラメータの調整ができる制御装置を提供することを目的
とする。第5発明では、制御特性演算手段が演算したゲ
イン余裕と所定のゲイン余裕との差が所定値より小さく
なる迄、パラメータを繰り返し演算するゲイン余裕調整
手段を設けることにより、ゲイン余裕特性に注目して、
容易にパラメータの調整ができる制御装置を提供するこ
とを目的とする。第6発明では、制御特性演算手段が演
算した位相余裕と所定の位相余裕との差が所定値より小
さくなる迄、パラメータを繰り返し演算する位相余裕調
整手段を設けることにより、位相余裕特性に注目して、
容易にパラメータの調整ができる制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】第7発明では、制御特性演算手段が演算し
たゲイン交差周波数と所定のゲイン交差周波数との差が
所定値より小さくなる迄、パラメータを繰り返し演算す
るゲイン交差周波数調整手段を設けることにより、ゲイ
ン交差周波数特性に注目して、容易にパラメータの調整
ができる制御装置を提供することを目的とする。第8発
明では、所定のパラメータ及び特性値を格納するデータ
格納手段と、これらのパラメータ及び特性値を用いて、
与えられた演算式に基づき未知のディジタルパラメータ
を演算するディジタルパラメータ演算手段とを設けるこ
とにより、自動的にディジタルパラメータを設計できる
ディジタル制御装置を提供することを目的とする。
【0008】第9発明では、所定のパラメータの内の1
パラメータの変更指定に対して、その他の所定のパラメ
ータを、与えられた算出式に基づき連動して変更するデ
ィジタルパラメータ調整手段を設けることにより、容易
にディジタルパラメータの調整ができる制御装置を提供
することを目的とする。第10発明では、伝達関数を所
定のサンプリング周期を用いて離散化する制御対象離散
化手段と、与えられたディジタルパラメータと離散化さ
れた伝達関数とに基づき、離散系特性値を演算する離散
系制御特性演算手段とを設けることにより、特定の特性
に注目して、容易にパラメータの調整ができる制御装置
を提供することを目的とする。第11発明では、離散系
制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン余裕と所定の
ゲイン余裕との差が所定値より小さくなる迄、ディジタ
ルパラメータを繰り返し演算する離散系ゲイン余裕調整
手段を設けることにより、離散系ゲイン余裕特性に注目
して、容易にパラメータの調整ができる制御装置を提供
することを目的とする。
【0009】第12発明では、離散系制御特性演算手段
が演算した離散系位相余裕と所定の位相余裕との差が所
定値より小さくなる迄、ディジタルパラメータを繰り返
し演算する離散系位相余裕調整手段を設けることによ
り、離散系位相余裕特性に注目して、容易にパラメータ
の調整ができる制御装置を提供することを目的とする。
第13発明では、離散系制御特性演算手段が演算した離
散系ゲイン交差周波数と所定のゲイン交差周波数との差
が所定値より小さくなる迄、ディジタルパラメータを繰
り返し演算する離散系ゲイン交差周波数調整手段を設け
ることにより、ゲイン交差周波数特性に注目して、容易
にパラメータの調整ができる制御装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る制御装置
は、制御対象の出力が取るべき目標値と、制御対象の出
力で定まる主フィードバック信号との偏差の比例、積
分、微分の各信号に予め定められた比例パラメータ、積
分パラメータ、微分パラメータをそれぞれ乗算した各信
号を加算して、制御対象への入力信号を生成するPID
コントローラを備え、与えられた入力に対する出力の伝
達関数がべき級数の逆数で与えられる制御対象を制御す
る制御装置において、前記積分パラメータ(又は微分パ
ラメータ)、所定のゲイン交差周波数、ゲイン余裕及び
位相余裕を格納するデータ格納手段と、該データ格納手
段に格納された積分パラメータ(又は微分パラメー
タ)、ゲイン交差周波数、位相余裕、並びに前記制御対
象と前記PIDコントローラとの一巡伝達関数とゲイン
交差周波数及び位相余裕の定義とにより導出されたパラ
メータ、ゲイン交差周波数及び位相余裕の関係式に基づ
き、未知の微分パラメータ(又は積分パラメータ)及び
前記比例パラメータを演算するパラメータ演算手段とを
備えることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る制御装置は、伝達関数が
(1)式で与えられ、パラメータ、ゲイン交差周波数及
び位相余裕の関係式が(2),(3)式で与えられるこ
とを特徴とする。 P (s) =K/(sn +a1 n-1 +・・・+an ) (1) Kp(s) ={yd ( ωc )+xd ( ωc )tanPm } /ωc (1+tan2 Pm )1/2 (2) |ωc 2 Kd −Ki |=|xd ( ωc ) −yd ( ωc ) tanPm | /(1+tan2 Pm )1/2 (3) 但し、 s:ラプラス演算子 K:ゲイン定数 n:自然数 ai :任意の実数(i=1,
2,…,n) ωc :所定のゲイン交差周波数 Pm :所定の位相余
裕 Kp :比例パラメータ Ki :積分パラメー
タ Kd :微分パラメータ xd ( ωc ) =Re{( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K yd ( ωc ) =Im {( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K Re:実部 Im :虚部
【0012】第3発明に係る制御装置は、比例パラメー
タ、積分パラメータ、微分パラメータの3PIDパラメ
ータの内の1パラメータの変更指定に対して、その他の
パラメータを(2),(3)式に基づき連動して変更す
るパラメータ調整手段を備えることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る制御装置は、与えられた3
PIDパラメータ及び伝達関数に基づき、周波数応答、
ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算する制
御特性演算手段を備えることを特徴とする。
【0014】第5発明に係る制御装置は、制御特性演算
手段が演算したゲイン余裕と所定のゲイン余裕との差及
び(2),(3),(4)式により新たに3PIDパラ
メータを求め、この3PIDパラメータ及び伝達関数に
基づき、制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、
位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、制御特
性演算手段に演算させたゲイン余裕と所定のゲイン余裕
との差が所定値より小さくなる迄、制御特性演算手段に
周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数
を演算させる動作及び新たに3PIDパラメータを演算
する動作を繰り返すゲイン余裕調整手段を備えることを
特徴とする。 Kpa=Kp −C1 ×(Gm0−Gm ) (4) 但し、Kpa:新たに求められた比例パラメータ C1
:定数 Gm0:所定のゲイン余裕 Gm :演算されたゲイン余裕
【0015】第6発明に係る制御装置は、制御特性演算
手段が演算した位相余裕と所定の位相余裕との差及び
(2),(3),(5)式により新たに3PIDパラメ
ータを求め、この3PIDパラメータ及び伝達関数に基
づき、制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位
相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、制御特性
演算手段が演算した位相余裕と所定の位相余裕との差が
所定値より小さくなる迄、制御特性演算手段に周波数応
答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算さ
せる動作及び新たに3PIDパラメータを演算する動作
を繰り返す位相余裕調整手段を備えることを特徴とす
る。 Kda=Kd +C2 ×(Pm0−Pm ) (5) 但し、Kda:新たに求められた比例パラメータ C
2 :定数 Pm0:所定の位相余裕 Pm :演算された位相余裕
【0016】第7発明に係る制御装置は、制御特性演算
手段が演算したゲイン交差周波数と所定のゲイン交差周
波数との差及び(2),(3),(6)式により新たに
3PIDパラメータを求め、この3PIDパラメータ及
び伝達関数に基づき、制御特性演算手段に周波数応答、
ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、
以下、制御特性演算手段が演算したゲイン交差周波数と
所定のゲイン交差周波数との差が所定値より小さくなる
迄、制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位相
余裕、ゲイン交差周波数を演算させる動作及び新たに3
PIDパラメータを演算する動作を繰り返すゲイン交差
周波数調整手段を備えることを特徴とする。 Kpa=Kp +C3 ×(ωc0−ωc ) (6) 但し、ωc0:所定のゲイン交差周波数 ωc :演算されたゲイン交差周波数
【0017】第8発明に係るディジタル制御装置は、制
御対象の出力が取るべき目標値と、制御対象の出力であ
る制御量で定まる主フィードバック信号との偏差の比
例、積分、微分の各信号に予め定められたディジタル比
例パラメータ、ディジタル積分パラメータ、ディジタル
微分パラメータをそれぞれ乗算した各信号を加算して、
制御対象への入力信号を生成するディジタルPIDコン
トローラを備え、与えられた入力に対する出力の伝達関
数が(1)式で与えられる制御対象を制御するディジタ
ル制御装置において、所定の積分パラメータ(又は微分
パラメータ)、ゲイン交差周波数、ゲイン余裕及び位相
余裕を格納するデータ格納手段と、該データ格納手段に
格納された積分パラメータ(又は微分パラメータ)、ゲ
イン交差周波数、ゲイン余裕、位相余裕及び(2),
(3),(7),(8),(9)式に基づき、未知のデ
ィジタル微分パラメータ(又はディジタル積分パラメー
タ)、ディジタル比例パラメータを演算するディジタル
パラメータ演算手段とを備えることを特徴とする。
【0018】 DKp =Kp (7) DKi =Ki ×Ts (8) DKd =Kd /Ts (9) 但し、DKp :ディジタル比例パラメータ DKi :ディジタル積分パラメータ DKd :ディジタル微分パラメータ Ts :サンプリング周期 Dωc :演算された離散系ゲイン交差周波数
【0019】第9発明に係るディジタル制御装置は、デ
ィジタル比例パラメータ、ディジタル積分パラメータ、
ディジタル微分パラメータの3ディジタルPIDパラメ
ータの内の1パラメータの変更指定に対して、その他の
パラメータを(2),(3),(7),(8),(9)
式に基づき連動して変更するディジタルパラメータ調整
手段を備えることを特徴とする。
【0020】第10発明に係るディジタル制御装置は、
伝達関数を所定のサンプリング周期を用いて離散化する
制御対象離散化手段と、与えられた3ディジタルPID
パラメータ及び離散化された伝達関数に基づき、離散系
の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波
数を演算する離散系制御特性演算手段とを備えることを
特徴とする。
【0021】第11発明に係るディジタル制御装置は、
離散系制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン余裕と
所定のゲイン余裕との差及び(2),(3),(7),
(8),(9),(10)式により新たに3ディジタル
PIDパラメータを求め、この3ディジタルPIDパラ
メータ及び離散化された伝達関数に基づき、離散系制御
特性演算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相
余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、離散系制御
特性演算手段が演算した離散系ゲイン余裕と所定のゲイ
ン余裕との差が所定値より小さくなる迄、離散系制御特
性演算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余
裕、ゲイン交差周波数を演算させる動作及び新たに3P
IDディジタルパラメータを演算する動作を繰り返す離
散系ゲイン余裕調整手段を備えることを特徴とする。 DKpa=DKp −C4 ×(Gm0−DGm ) (10) 但し、DKpa:新たに求められたディジタル比例パラメ
ータ C4 :定数 DGm :演算された離散系ゲイン余裕
【0022】第12発明に係るディジタル制御装置は、
離散系制御特性演算手段が演算した離散系位相余裕と所
定の位相余裕との差及び(2),(3),(7),
(8),(9),(11)式により新たに3ディジタル
PIDパラメータを求め、この3ディジタルPIDパラ
メータ及び離散化された伝達関数に基づき、離散系制御
特性演算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相
余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、離散系制御
特性演算手段が演算した離散系位相余裕と所定の位相余
裕との差が所定値より小さくなる迄、離散系制御特性演
算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、
ゲイン交差周波数を演算させる動作及び新たに3ディジ
タルPIDパラメータを演算する動作を繰り返す離散系
位相余裕調整手段を備えることを特徴とする。 DKda=DKd +C5 ×(Pm0−DPm ) (11) 但し、DKda:新たに求められたディジタル微分パラメ
ータ C5 :定数 DPm :演算された離散系位相余裕
【0023】第13発明に係るディジタル制御装置は、
離散系制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン交差周
波数と所定のゲイン交差周波数との差及び(2),
(3),(7),(8),(9),(12)式により新
たに3ディジタルPIDパラメータを求め、この3ディ
ジタルPIDパラメータ及び離散化式された伝達関数に
基づき、離散系制御特性演算手段に離散系の周波数応
答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算さ
せ、以下、離散系制御特性演算手段が演算した離散系ゲ
イン交差周波数と所定のゲイン交差周波数との差が所定
値より小さくなる迄、離散系制御特性演算手段に離散系
の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波
数を演算させる動作及び新たに3ディジタルPIDパラ
メータを演算する動作を繰り返す離散系ゲイン交差周波
数調整手段を備えることを特徴とする。 DKpa=DKp +C6 ×(ωc0−Dωc ) (12) 但し、 C6 :定数 Dωc :演算された離散系ゲイン交差周波数
【0024】
【作用】第1発明に係る制御装置では、所定の積分パラ
メータ(又は微分パラメータ)、ゲイン交差周波数、ゲ
イン余裕及び位相余裕をデータ格納手段が格納し、これ
らの格納された積分パラメータ(又は微分パラメー
タ)、ゲイン交差周波数、位相余裕、並びに制御対象と
PIDコントローラとの一巡伝達関数とゲイン交差周波
数及び位相余裕の定義とにより導出されたパラメータ、
ゲイン交差周波数及び位相余裕の関係式に基づき、パラ
メータ演算手段が、未知の微分パラメータ(又は積分パ
ラメータ)及び比例パラメータを演算する。
【0025】第2発明に係る制御装置では、与えられた
入力に対する出力の伝達関数が(1)式で与えられる制
御対象を制御する制御装置において、積分パラメータ
(又は微分パラメータ)、所定のゲイン交差周波数、ゲ
イン余裕及び位相余裕をデータ格納手段が格納し、これ
らの格納されたパラメータ、ゲイン交差周波数、ゲイン
余裕、位相余裕及び(2),(3)式に基づき、パラメ
ータ演算手段が、未知の微分パラメータ(又は積分パラ
メータ)及び比例パラメータを演算する。
【0026】 P (s) =K/(sn +a1 n-1 +・・・+an ) (1) Kp(s) ={yd ( ωc )+xd ( ωc )tanPm } /ωc (1+tan2 Pm )1/2 (2) |ωc 2 Kd −Ki |=|xd ( ωc ) −yd ( ωc ) tanPm | /(1+tan2 Pm )1/2 (3) 但し、 s:ラプラス演算子 K:ゲイン定数 n:自然数 ai :任意の実数(i=1,
2,…,n) ωc :所定のゲイン交差周波数 Pm :所定の位相余
裕 Kp :比例パラメータ Ki :積分パラ
メータ Kd :微分パラメータ xd ( ωc ) =Re{( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K yd ( ωc ) =Im {( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K Re:実部 Im :虚部
【0027】第3発明に係る制御装置では、パラメータ
調整手段が、比例パラメータ、積分パラメータ、微分パ
ラメータの3PIDパラメータの内の1パラメータの変
更指定に対して、その他のパラメータを(2),(3)
式に基づき連動して変更する。
【0028】第4発明に係る制御装置では、制御特性演
算手段が、与えられた3PIDパラメータ及び伝達関数
に基づき、周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン
交差周波数を演算する。
【0029】第5発明に係る制御装置では、ゲイン余裕
調整手段が、制御特性演算手段が演算したゲイン余裕と
所定のゲイン余裕との差及び(2),(3),(4)式
により新たに3PIDパラメータを求め、この3PID
パラメータ及び伝達関数に基づき、制御特性演算手段に
周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数
を演算させ、以下、制御特性演算手段に演算させたゲイ
ン余裕と所定のゲイン余裕との差が所定値より小さくな
る迄、制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位
相余裕、ゲイン交差周波数を演算させる動作及び新たに
3PIDパラメータを演算する動作を繰り返す。 Kpa=Kp −C1 ×(Gm0−Gm ) (4) 但し、Kpa:新たに求められた比例パラメータ C1
:定数 Gm0:所定のゲイン余裕 Gm :演算されたゲイン余裕
【0030】第6発明に係る制御装置では、位相余裕調
整手段が、制御特性演算手段が演算した位相余裕と所定
の位相余裕との差及び(2),(3),(5)式により
新たに3PIDパラメータを求め、この3PIDパラメ
ータ及び伝達関数に基づき、制御特性演算手段に周波数
応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算
させ、以下、制御特性演算手段が演算した位相余裕と所
定の位相余裕との差が所定値より小さくなる迄、制御特
性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイ
ン交差周波数を演算させる動作及び新たに3PIDパラ
メータを演算する動作を繰り返す。 Kda=Kd +C2 ×(Pm0−Pm ) (5) 但し、Kda:新たに求められた比例パラメータ C
2 :定数 Pm0:所定の位相余裕 Pm :演算された位相余裕
【0031】第7発明に係る制御装置では、ゲイン交差
周波数調整手段が、制御特性演算手段が演算したゲイン
交差周波数と所定のゲイン交差周波数との差及び
(2),(3),(6)式により新たに3PIDパラメ
ータを求め、この3PIDパラメータ及び伝達関数に基
づき、制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位
相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、制御特性
演算手段が演算したゲイン交差周波数と所定のゲイン交
差周波数との差が所定値より小さくなる迄、制御特性演
算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交
差周波数を演算させる動作及び新たに3PIDパラメー
タを演算する動作を繰り返す。 Kpa=Kp +C3 ×(ωc0−ωc ) (6) 但し、ωc0:所定のゲイン交差周波数 ωc :演算されたゲイン交差周波数
【0032】第8発明に係るディジタル制御装置では、
与えられた入力に対する出力の伝達関数が(1)式で与
えられる制御対象を制御するディジタル制御装置におい
て、所定の積分パラメータ(又は微分パラメータ)、ゲ
イン交差周波数、ゲイン余裕及び位相余裕をデータ格納
手段が格納し、これらデータ格納手段に格納された積分
パラメータ(又は微分パラメータ)、ゲイン交差周波
数、ゲイン余裕、位相余裕及び(2),(3),
(7),(8),(9)式に基づき、ディジタルパラメ
ータ演算手段が、未知のディジタル微分パラメータ(又
はディジタル積分パラメータ)及びディジタル比例パラ
メータを演算する。 DKp =Kp (7) DKi =Ki ×Ts (8) DKd =Kd /Ts (9) 但し、DKp :ディジタル比例パラメータ DKi :ディジタル積分パラメータ DKd :ディジタル微分パラメータ Ts :サンプリング周期
【0033】第9発明に係るディジタル制御装置では、
ディジタルパラメータ調整手段が、ディジタル比例パラ
メータ、ディジタル積分パラメータ、ディジタル微分パ
ラメータの3ディジタルPIDパラメータの内の1パラ
メータの変更指定に対して、その他のパラメータを
(2),(3),(7),(8),(9)式に基づき連
動して変更する。
【0034】第10発明に係るディジタル制御装置で
は、制御対象離散化手段が、伝達関数を所定のサンプリ
ング周期を用いて離散化し、離散系制御特性演算手段
が、与えられた3ディジタルPIDパラメータ及び離散
化された伝達関数に基づき、離散系の周波数応答、ゲイ
ン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算する。
【0035】第11発明に係るディジタル制御装置で
は、離散系ゲイン余裕調整手段が、離散系制御特性演算
手段が演算した離散系ゲイン余裕と所定のゲイン余裕と
の差及び(2),(3),(7),(8),(9),
(10)式により新たに3ディジタルPIDパラメータ
を求め、この3ディジタルPIDパラメータ及び離散化
された伝達関数に基づき、離散系制御特性演算手段に離
散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差
周波数を演算させ、以下、離散系制御特性演算手段が演
算した離散系ゲイン余裕と所定のゲイン余裕との差が所
定値より小さくなる迄、離散系制御特性演算手段に離散
系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周
波数を演算させる動作及び新たに3PIDディジタルパ
ラメータを演算する動作を繰り返す。 DKpa=DKp −C4 ×(Gm0−DGm ) (10) 但し、DKpa:新たに求められたディジタル比例パラメ
ータ C4 :定数 DGm :演算された離散系ゲイン余裕
【0036】第12発明に係るディジタル制御装置で
は、離散系位相余裕調整手段が、離散系制御特性演算手
段が演算した離散系位相余裕と所定の位相余裕との差及
び(2),(3),(7),(8),(9),(11)
式により新たに3ディジタルPIDパラメータを求め、
この3ディジタルPIDパラメータ及び離散化された伝
達関数に基づき、離散系制御特性演算手段に離散系の周
波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を
演算させ、以下、離散系制御特性演算手段が演算した離
散系位相余裕と所定の位相余裕との差が所定値より小さ
くなる迄、離散系制御特性演算手段に離散系の周波数応
答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算さ
せる動作及び新たに3ディジタルPIDパラメータを演
算する動作を繰り返す。 DKda=DKd +C5 ×(Pm0−DPm ) (11) 但し、DKda:新たに求められたディジタル微分パラメ
ータ C5 :定数 DPm :演算された離散系位相余裕
【0037】第13発明に係るディジタル制御装置で
は、離散系ゲイン交差周波数調整手段が、離散系制御特
性演算手段が演算した離散系ゲイン交差周波数と所定の
ゲイン交差周波数との差及び(2),(3),(7),
(8),(9),(12)式により新たに3ディジタル
PIDパラメータを求め、この3ディジタルPIDパラ
メータ及び離散化式された伝達関数に基づき、離散系制
御特性演算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位
相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、離散系制
御特性演算手段が演算した離散系ゲイン交差周波数と所
定のゲイン交差周波数との差が所定値より小さくなる
迄、離散系制御特性演算手段に離散系の周波数応答、ゲ
イン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させる動
作及び新たに3ディジタルPIDパラメータを演算する
動作を繰り返す。 DKpa=DKp +C6 ×(ωc0−Dωc ) (12) 但し、 C6 :定数 Dωc :演算された離散系ゲイン交差周波数
【0038】
【実施例】図1は、第1〜7発明に係る制御装置の1実
施例の構成を示すブロック図である。PIDコントロー
ラ50aから操作量uが制御対象51aへ与えられ、制
御対象51aでは、操作量uと伝達関数P(s)=K/
(sn +a1 n-1 +・・・+an )とに基づき、制御
量yを出力する。制御量yは引き出し点57から差し引
き点52へフィードバックされ、制御量yが取るべき目
標値rとの偏差が求められる。この偏差は、PIDコン
トローラ50a内の比例要素53a、積分パラメータ要
素10、微分パラメータ要素12へ入力される。比例要
素53aへ入力された偏差は、予め定められた比例パラ
メータKp を乗算され、加え合わせ点56へ出力され
る。積分パラメータ要素10へ入力された偏差は、与え
られた積分パラメータKi を乗算された後、積分要素1
1において積分され、加え合わせ点56へ出力される。
微分パラメータ要素12へ入力された偏差は、与えられ
た微分パラメータKd を乗算された後、微分要素13に
おいて微分され、加え合わせ点56へ出力される。比例
要素53a、積分要素11、微分要素13の各出力は、
加え合わせ点56において加算され、PIDコントロー
ラ50aの伝達関数C(s)=(Kd s2 +Kp s+K
i )/sに基づき、操作量uとして制御対象51aへ入
力される。
【0039】比例要素53a、積分パラメータ要素1
0、微分パラメータ要素12へ与えられる比例パラメー
タ、積分パラメータ、微分パラメータの3PIDパラメ
ータは、PIDコントローラ50aの外部に設けられた
パラメータ演算手段15、パラメータ調整手段16、ゲ
イン余裕調整手段18、位相余裕調整手段19又はゲイ
ン交差周波数調整手段20から出力され、制御特性演算
手段17へも与えられる。制御特性演算手段17へは制
御対象51aから伝達関数P(s)が与えられ、制御特
性演算手段17において、これら与えられた3PIDパ
ラメータ及び伝達関数と記憶しているPIDコントロー
ラ50aの伝達関数C(s)とに基づいて演算されたゲ
イン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数は、それぞれゲ
イン余裕調整手段18、位相余裕調整手段19、ゲイン
交差周波数調整手段20へ与えられる。パラメータ演算
手段15、ゲイン余裕調整手段18、位相余裕調整手段
19又はゲイン交差周波数調整手段20において演算さ
れた3PIDパラメータは、パラメータ調整手段16に
も与えられる。データ格納手段14に格納されたパラメ
ータ、ゲイン余裕、位相余裕又はゲイン交差周波数は、
必要に応じて、パラメータ演算手段15、パラメータ調
整手段16、ゲイン余裕調整手段18、位相余裕調整手
段19又はゲイン交差周波数調整手段20へ与えられ
る。
【0040】このような構成の制御装置の動作を以下に
説明する。伝達特性が(1)式で与えられる制御対象5
1aを制御するPIDコントローラ50aを設計すると
き、データ格納手段14に、所定の積分パラメータKi
(又は微分パラメータKd )、ゲイン交差周波数ωc0、
ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0を格納しておく。積分
パラメータKi 、ゲイン交差周波数ωc0、ゲイン余裕G
m0及び位相余裕Pm0が、データ格納手段14に格納され
ているとき、パラメータ演算手段15は、データ格納手
段14から積分パラメータKi 、ゲイン交差周波数ωc
0、ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0を受け取り、
(2),(3)式の演算を実行して、未知の比例パラメ
ータKp 、微分パラメータKd を求める。
【0041】 P (s) =K/(sn +a1 n-1 +・・・+an ) (1) Kp(s) ={yd ( ωc )+xd ( ωc )tanPm } /ωc (1+tan2 Pm )1/2 (2) |ωc 2 Kd −Ki |=|xd ( ωc ) −yd ( ωc ) tanPm | /(1+tan2 Pm )1/2 (3) 但し、 s:ラプラス演算子 K:ゲイン定数 n:自然数 ai :任意の実数(i=1,
2,…,n) ωc :所定のゲイン交差周波数 Pm :所定の位相余
裕 Kp :比例パラメータ Ki :積分パラメー
タ Kd :微分パラメータ xd ( ωc ) =Re{( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K yd ( ωc ) =Im {( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K Re:実部 Im :虚部
【0042】一方、微分パラメータKd 、ゲイン交差周
波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0が、データ
格納手段14に格納されているとき、パラメータ演算手
段15は、データ格納手段14から微分パラメータKd
、ゲイン交差周波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及び位相余
裕Pm0を受け取り、(2),(3)式の演算を実行し
て、未知の比例パラメータKp 、積分パラメータKi を
求める。上述の1回の演算で設計仕様を満足するPID
パラメータを得られない場合、設計者が、パラメータ調
整手段16を用いて、3PIDパラメータの内の1パラ
メータを手動で変更指定するとき、パラメータ調整手段
16は、(2),(3)式の演算を実行して、他のPI
Dパラメータを求める。
【0043】設計仕様の中で、ゲイン余裕Gm に関する
仕様を正確に満足させるPIDパラメータを求める場
合、ゲイン余裕調整手段18と制御特性演算手段17と
が、ゲイン余裕Gm 以外の制御特性も略仕様通りに維持
しながら、3PIDパラメータを演算により求める。設
計仕様の中で、位相余裕Pm に関する仕様を正確に満足
させるPIDパラメータを求める場合、位相余裕調整手
段19と制御特性演算手段17とが、位相余裕Pm 以外
の制御特性も略仕様通りに維持しながら、3PIDパラ
メータを演算により求める。設計仕様の中で、ゲイン交
差周波数ωc に関する仕様を正確に満足させるPIDパ
ラメータを求める場合、ゲイン交差周波数調整手段20
と制御特性演算手段17とが、ゲイン交差周波数ωc 以
外の制御特性も略仕様通りに維持しながら、3PIDパ
ラメータを演算により求める。
【0044】以下に、(2),(3)式の導出方法を説
明する。制御対象51aの伝達関数が(1)式で与えら
れる場合の、位相余裕Pm 、ゲイン交差周波数ωc を満
足するPIDパラメータKp ,Ki ,Kd を求める。P
IDコントローラ50aの伝達関数は C (s) =Kp +Ki /s+Kd s= (Kd s2 +Kp s+Ki ) /s 従って、PIDコントローラ50aと制御対象51aと
の一巡伝達関数は、 G (s) =C (s) ×P (s) ={ (Kd s2 +Kp s+Ki ) /s}× K/(sn +a1 n-1 +・・・+an ) = (Kd s2 +Kp s+Ki ) / (α0 n+1 +α1 n +・・・+αn s) 但し、α0 =1/K,α1 =a1 /K,・・・αn =an /K
【0045】 G (jω)= (−ω2 Kd +jωKp +Ki ) /{α0 ( jω ) n+1+α1 ( jω ) n+・・・+αn jω} ={xn ( ω )+jyn ( ω )} /{xd ( ω )+jyd ( ω )} 但し、xn ( ω )=Ki −ω2 Kd (13) yn ( ω )=ωKp (14) xd ( ω )=分母の実部 yd ( ω )=分母の虚部 ここで、図21に例示するような一巡伝達関数G(j
ω)の周波数応答を示すボード線図において、ゲイン曲
線が0dB(ゲインが1)の線と交差する点の周波数で
あるゲイン交差周波数ωc と、位相曲線が−180°と
交差する点におけるゲイン0dBに対する余裕であるゲ
イン余裕Gm と、ゲイン曲線が0dBの線と交差する点
における−180°に対する余裕である位相余裕とが求
められる。ゲイン交差周波数ωc 、位相余裕Pm の定義
より |G (jωc )|=1 (15) argG (jωc )=Pm −180° (16) (15)式より |G (jωc )|2 ={xn ( ωc )2 +yn ( ωc )2 } /(xd ( ωc )2 +yd ( ωc )2 ) =1
【0046】よって xn ( ωc )2 +yn ( ωc )2 =xd ( ωc )2 +yd ( ωc )2 (15a) また、(16)式に関して G (jωc )=(xn +jyn )/(xd +jyd ) =(xn +jyn )(xd −jyd )/(xd 2 +yd 2 ) ={xn d +yn d +j(yn d −xn d )} /(xd 2 +yd 2 ) 従って、 argG (jωc ) =tan-1(yn d −xn d )/(xn d +yn d ) =Pm −180°
【0047】よって (yn d −xn d )/(xn d +yn d ) =tan(Pm −180°) =tanPm 故に yn d −xn d =(xn d +yn d )tanPm yn =xn (yd +xd tanPm ) /(xd −yd tanPm ) (16a) ここで、(15a),(16a)式からyn ( ωc )を
消去すると、 xn 2 +(yd +xd tanPm )2 n 2 /(xd −yd tanPm )2 =xd 2 +yd 2 (xd 2 +yd 2 tan2 Pm +yd 2 +xd 2 tan2 Pm )xn 2 =(xd 2 +yd 2 )(xd −yd tanPm )2 (xd 2 +yd 2 )(1+tan2 Pm )xn 2 =(xd 2 +yd 2 )(xd −yd tanPm )2
【0048】よって xn 2 =(xd −yd tanPm )2 /(1+tan2 Pm ) |xn |=|xd −yd tanPm |/(1+tan2 Pm )1/2 (13)式よりxn を元に戻して、 |Ki −ωc 2 Kd |=|xd ( ωc )−yd ( ωc )tanPm | /(1+tan2 Pm )1/2 (3) 同様にして、(14a),(15a)からxn ( jωc
)を消去する。 (xd −yd tanPm )2 n 2 /(yd +xd tanPm )2 +yn 2 =xd 2 +yd 2 (xd 2 +yd 2 )(1+tan2 Pm )yn 2 =(xd 2 +yd 2 )(yd +xd tanPm )2
【0049】よって yn 2 =(yd +xd tanPm )2 /(1+tan2 Pm ) (14)式よりyn を元に戻して、 Kp ={yd ( ωc )+xd ( ωc )tanPm } /ωc (1+tan2 Pm )1/2 (2) 以上より、ゲイン交差周波数ωc 、位相余裕Pm が与え
られた場合、PIDパラメータの内で、比例パラメータ
Kp は一意に定まり、(2)式で与えられることが分か
る。また、積分パラメータKi 、微分パラメータKd は
一意には定まらないが、(3)式の関係が有ることが分
かる。
【0050】図2は、パラメータ演算手段15の動作を
示すフローチャートである。以下に、図2のフローチャ
ートを参照しながら、パラメータ演算手段15の動作を
説明する。パラメータ演算手段15は、まず、所定のゲ
イン交差周波数ωc0、位相余裕Pm0をデータ格納手段1
4から受入れ(S1)、このゲイン交差周波数ωc0と位
相余裕Pm0とを用いて、(2)式を演算し、比例パラメ
ータKp を求める(S2)。
【0051】ここで、データ格納手段14に積分パラメ
ータKi が格納されている場合(S3)、パラメータ演
算手段15は、データ格納手段14から積分パラメータ
Kiを受入れて(S4)、この積分パラメータKi と先
に受入れたゲイン交差周波数ωc0及び位相余裕Pm0とを
用いて、(3)式を演算し、微分パラメータKd を求め
る(S5)。次いで、この微分パラメータKd 及び積分
パラメータKi と先に求めた比例パラメータKp とをP
IDコントローラ50a、パラメータ調整手段16又は
制御特性演算手段17へ出力する(S6)。一方、デー
タ格納手段14に微分パラメータKd が格納されている
場合(S3)、パラメータ演算手段15は、データ格納
手段14から微分パラメータKd を受入れて(S7)、
この微分パラメータKd と先に受入れたゲイン交差周波
数ωc0及び位相余裕Pm0とを用いて、(3)式を演算
し、積分パラメータKi を求める(S8)。次いで、こ
の積分パラメータKi 及び微分パラメータKd と先に求
めた比例パラメータKp とをPIDコントローラ50
a、パラメータ調整手段16又は制御特性演算手段17
へ出力する(S6)。
【0052】図3は、パラメータ調整手段16の外観例
を示す外観図である。PIDパラメータの内の1パラメ
ータを変更することによって、他のパラメータが自動的
に変更される連動モードを指定する連動モード釦60
と、各PIDパラメータが互いに無関係に変更される独
立モードを指定する独立モード釦61とが、下部に設置
されている。また、上部左側には、上から比例パラメー
タKp 、積分パラメータKi 、微分パラメータKd を手
で設定入力する為のそれぞれの入力窓62,63,64
が設置され、上部右側には、入力窓62,63,64に
それぞれ隣合う態様で、上から比例パラメータKp 、積
分パラメータKi 、微分パラメータKd の調整用スライ
ダー65,66,67が設置されている。
【0053】調整用スライダー65,66,67のノブ
65a,66a,67aを操作することにより、比例パ
ラメータKp 、積分パラメータKi 、微分パラメータK
d が設定入力されると共に、そのときの数値がそれぞれ
に対応する入力窓62,63,64に表示されるように
なっている。また、逆に、入力窓62,63,64に手
動操作により設定入力された数値によって、それぞれに
対応する調整用スライダー65,66,67のノブ65
a,66a,67aが移動し、その位置によっても設定
値が読めるようになっている。連動モード釦60、独立
モード釦61の何れもが操作されていないときは、パラ
メータ演算手段15等、制御装置の他の部分で演算され
設定されたそのときの比例パラメータKp 、積分パラメ
ータKi 、微分パラメータKd を入力窓62,63,6
4及び調整用スライダー65,66,67にて表示す
る。
【0054】図4,5は、パラメータ調整手段16の動
作を示すフローチャートである。以下に、図4,5のフ
ローチャートを参照しながら、パラメータ調整手段16
の動作を説明する。連動モード釦60、独立モード釦6
1の何れもが操作されていないときは、表示モードとし
て(S11)、パラメータ演算手段15等、制御装置の
他の部分で演算され設定された比例パラメータKp 、積
分パラメータKi 、微分パラメータKd を受入れ、入力
窓62,63,64及び調整用スライダー65,66,
67にて表示する(S12)。
【0055】連動モード釦60が操作されて連動モード
になっている場合(S13)、入力窓62又は調整用ス
ライダー65のノブ65aが操作されて、比例パラメー
タKp が変更されたとき(S14)、所定の位相余裕P
m0をデータ格納手段14から受入れ(S15)、この位
相余裕Pm0と変更された比例パラメータKp とを用いて
(2)式を演算し、ゲイン交差周波数ωc を求める(S
16)。
【0056】ここで、積分パラメータKi を固定してお
く場合(S17)、その積分パラメータKi と所定の位
相余裕Pm0と上述の演算で求めたゲイン交差周波数ωc
とを用いて、(3)式を演算し、微分パラメータKd を
求めて(S18)、入力窓64及び調整用スライダー6
7に表示する(S19)。それと共に、新しく定まった
比例パラメータKp 、積分パラメータKi 、微分パラメ
ータKd の組を、必要に応じて、PIDコントローラ5
0a又は制御特性演算手段17へ出力する(S20)。
微分パラメータKd を固定しておく場合(S17)、そ
の微分パラメータKdと所定の位相余裕Pm0と上述の演
算で求めたゲイン交差周波数ωc とを用いて、(3)式
を演算し、積分パラメータKi を求めて(S22)、入
力窓63及び調整用スライダー66に表示する(S2
3)。それと共に、新しく定まった比例パラメータKp
、積分パラメータKi 、微分パラメータKd の組を、
必要に応じて、PIDコントローラ50a又は制御特性
演算手段17へ出力する(S20)。
【0057】入力窓63又は調整用スライダー66のノ
ブ66aが操作されて、積分パラメータKi が変更され
たとき(S24)、所定の位相余裕Pm0及びゲイン交差
周波数ωc0をデータ格納手段14から受入れ(S2
5)、この位相余裕Pm0及びゲイン交差周波数ωc0と変
更された積分パラメータKi とを用いて(3)式を演算
し、微分パラメータKd を求める(S26)。次いで、
求めた微分パラメータKdを、入力窓64及び調整用ス
ライダー67に表示する(S19)と共に、新しく定ま
った比例パラメータKp 、積分パラメータKi 、微分パ
ラメータKd の組を、必要に応じて、PIDコントロー
ラ50a又は制御特性演算手段17へ出力する(S2
0)。
【0058】入力窓64又は調整用スライダー67のノ
ブ67aが操作されて、微分パラメータKd が変更され
たとき(S27)、所定の位相余裕Pm0及びゲイン交差
周波数ωc0をデータ格納手段14から受入れ(S2
8)、この位相余裕Pm0及びゲイン交差周波数ωc0と変
更された微分パラメータKd とを用いて(3)式を演算
し、積分パラメータKi を求める(S29)。次いで、
求めた積分パラメータKiを、入力窓63及び調整用ス
ライダー66に表示する(S30)と共に、新しく定ま
った比例パラメータKp 、積分パラメータKi 、微分パ
ラメータKd の組を、必要に応じて、PIDコントロー
ラ50a又は制御特性演算手段17へ出力する(S2
0)。
【0059】独立モード釦61が操作されて独立モード
になっている場合(S13)、入力窓62,63,64
の何れかにて変更されたパラメータは、それぞれの調整
用スライダー65,66,67のノブ65a,66a,
67aが移動することにより表示される。または、ノブ
65a,66a,67aの移動により変更されたパラメ
ータは、それぞれの入力窓62,63,64にて表示さ
れる。新しく定まった比例パラメータKp 、積分パラメ
ータKi 、微分パラメータKd の組は、必要に応じて、
PIDコントローラ50a又は制御特性演算手段17へ
出力する(S21)。
【0060】図6は、制御特性演算手段17の動作を示
すフローチャートである。以下に、図6のフローチャー
トを参照しながら、制御特性演算手段17の動作を説明
する。パラメータ演算手段15、パラメータ調整手段1
6、ゲイン余裕調整手段18、位相余裕調整手段19、
ゲイン交差周波数調整手段20の何れかから比例パラメ
ータKp 、積分パラメータKi 、微分パラメータKd を
受入れ(S33)、PIDコントローラ50aの伝達関
数C(s)=(Kd s2 +Kp s+Ki )/sを定め
る。次いで、制御対象17から伝達関数P(s)=K/
(sn +a1 n- 1 +・・・+an )を受入れ(S3
4)、制御系の一巡伝達関数G(s)=C(s)×P
(s)を演算する(S35)。一巡伝達関数G(s)の
周波数応答G(jω)を演算し(S36)、これにより
ゲイン余裕Gm 、位相余裕Pm 、ゲイン交差周波数ωc
を求める(S37)。求めたゲイン余裕Gm 、位相余裕
Pm 、ゲイン交差周波数ωc 及び先に受入れた3PID
パラメータを、必要に応じて、ゲイン余裕調整手段1
8、位相余裕調整手段19、ゲイン交差周波数調整手段
20の何れかへ出力する(S38)。
【0061】図7は、ゲイン余裕調整手段18の動作を
示すフローチャートである。以下に、図7のフローチャ
ートを参照しながら、ゲイン余裕調整手段18の動作を
説明する。制御特性演算手段17から、比例パラメータ
Kp と積分パラメータKi と制御特性演算手段17が求
めたゲイン余裕Gm 及び位相余裕Pm とを受入れ(S4
1)、データ格納手段14から、所定のゲイン余裕Gm0
を受入れる(S42)。次いで、比例パラメータKp と
制御特性演算手段17が求めたゲイン余裕Gm と所定の
ゲイン余裕Gm0とを用いて、(4)式を演算し、新たに
比例パラメータKpaを求める(S43)。 Kpa=Kp −C1 ×(Gm0−Gm ) (4) 但し、Kpa:新たに求められた比例パラメータ C1
:定数 Gm0:所定のゲイン余裕 Gm :演算されたゲイン余裕
【0062】新たに求めた比例パラメータKpaと制御特
性演算手段17が求めた位相余裕Pm とを用いて、
(2)式を演算し、そのときのゲイン交差周波数ωc を
求め(S44)、このゲイン交差周波数ωc と積分パラ
メータKi と制御特性演算手段17が求めた位相余裕P
m とを用いて、(3)式を演算し、新たに微分パラメー
タKdaを求める(S45)。次いで、|Gm0−Gm |を
演算し、所定値よりも小さいとき(S46)、新たに求
めた比例パラメータKpa、積分パラメータKi 、微分パ
ラメータKdaの組を、調整後の3PIDパラメータとし
て表示する為に、パラメータ調整手段16へ出力し(S
48)、所定のゲイン余裕Gm0に注目したPIDパラメ
ータの調整処理を終える。また、必要に応じて、この3
PIDパラメータをPIDコントローラ50aへも出力
する。|Gm0−Gm |を演算し、所定値よりも大きいと
き(S46)、新たに求めた比例パラメータKpa、積分
パラメータKi 、微分パラメータKdaの組を制御特性演
算手段17へ出力し、制御特性演算手段17にこの3P
IDパラメータを用いて、再度、制御特性を演算させる
(S47)。
【0063】図8は、位相余裕調整手段19の動作を示
すフローチャートである。以下に、図8のフローチャー
トを参照しながら、位相余裕調整手段19の動作を説明
する。制御特性演算手段17から、比例パラメータKp
と微分パラメータKd と制御特性演算手段17が求めた
位相余裕Pm 及びゲイン交差周波数ωc とを受入れ(S
51)、データ格納手段14から、所定の位相余裕Pm0
を受入れる(S52)。次いで、微分パラメータKd と
制御特性演算手段17が求めた位相余裕Pm と所定の位
相余裕Gm0とを用いて、(5)式を演算し、新たに微分
パラメータKdaを求める(S53)。 Kda=Kd +C2 ×(Pm0−Pm ) (5) 但し、Kda:新たに求められた微分パラメータ C
2 :定数 Pm0:所定の位相余裕 Pm :演算された位相余裕
【0064】新たに求めた微分パラメータKdaと制御特
性演算手段17が求めた位相余裕Pm 及びゲイン交差周
波数ωc とを用いて、(3)式を演算し、新たに積分パ
ラメータKiaを求める(S54)。次いで、|Pm0−P
m |を演算し、所定値よりも小さいとき(S55)、新
たに求めた比例パラメータKp 、積分パラメータKia、
微分パラメータKdaの組を、調整後の3PIDパラメー
タとして表示する為に、パラメータ調整手段16へ出力
し(S57)、所定のゲイン余裕Pm0に注目したPID
パラメータの調整処理を終える。また、必要に応じて、
この3PIDパラメータをPIDコントローラ50aへ
も出力する。|Pm0−Pm |を演算し、所定値よりも大
きいとき(S55)、新たに求めた比例パラメータKp
、積分パラメータKia、微分パラメータKdaの組を制
御特性演算手段17へ出力し、制御特性演算手段17に
この3PIDパラメータを用いて、再度、制御特性を演
算させる(S56)。
【0065】図9は、ゲイン交差周波数調整手段20の
動作を示すフローチャートである。以下に、図9のフロ
ーチャートを参照しながら、ゲイン交差周波数調整手段
20の動作を説明する。制御特性演算手段17から、比
例パラメータKp と積分パラメータKi と制御特性演算
手段17が求めたゲイン交差周波数ωc 及び位相余裕P
m とを受入れ(S61)、データ格納手段14から、所
定のゲイン交差周波数ωc0を受入れる(S62)。次い
で、比例パラメータKp と制御特性演算手段17が求め
たゲイン交差周波数ωc と所定のゲイン交差周波数ωc0
とを用いて、(6)式を演算し、新たに比例パラメータ
Kpaを求める(S63)。 Kpa=Kp +C3 ×(ωc0−ωc ) (6) 但し、Kpa:新たに求められた比例パラメータ C
3 :定数 ωc0:所定のゲイン交差周波数 ωc :演算されたゲイン交差周波数
【0066】新たに求めた比例パラメータKpaと制御特
性演算手段17が求めた位相余裕Pm とを用いて、
(2)式を演算し、そのときのゲイン交差周波数ωcaを
求め(S64)、このゲイン交差周波数ωcaと積分パラ
メータKi と制御特性演算手段17が求めた位相余裕P
m とを用いて、(3)式を演算し、新たに微分パラメー
タKdaを求める(S65)。次いで、|ωc0−ωc |を
演算し、所定値よりも小さいとき(S66)、新たに求
めた比例パラメータKpa、積分パラメータKi 、微分パ
ラメータKdaの組を、調整後の3PIDパラメータとし
て表示する為に、パラメータ調整手段16へ出力し(S
68)、所定のゲイン交差周波数ωc0に注目したPID
パラメータの調整処理を終える。また、必要に応じて、
この3PIDパラメータをPIDコントローラ50aへ
も出力する。|Gm0−Gm |を演算し、所定値よりも大
きいとき(S66)、新たに求めた比例パラメータKp
a、積分パラメータKi 、微分パラメータKdaの組を制
御特性演算手段17へ出力し、制御特性演算手段17に
この3PIDパラメータを用いて、再度、制御特性を演
算させる(S67)。
【0067】図10は、第8〜13発明に係るディジタ
ル制御装置の1実施例の構成を示すブロック図である。
ディジタルPIDコントローラ29からの操作量ud
が、0次ホールド26により連続信号に変換されて制御
対象27へ与えられ、制御対象27では、この連続信号
と伝達関数P(s)=K/(sn +a1 n-1 +・・・
+an )とに基づき、制御量yを出力する。制御量y
は、サンプラー28により間欠的に伝達されて、離散系
制御量yd となり、引き出し点57から差し引き点52
へフィードバックされ、制御量yd が取るべき目標値r
との偏差が求められる。この偏差は、ディジタルPID
コントローラ29内のディジタル比例パラメータ要素2
3、ディジタル積分パラメータ要素21、ディジタル微
分パラメータ要素24へ入力される。
【0068】ディジタル比例パラメータ要素23へ入力
された偏差は、予め定められたディジタル比例パラメー
タDKp を乗算され、加え合わせ点56へ出力される。
ディジタル積分パラメータ要素21へ入力された偏差
は、与えられたディジタル積分パラメータDKi を乗算
された後、ディジタル積分要素22において積分され、
加え合わせ点56へ出力される。ディジタル微分パラメ
ータ要素24へ入力された偏差は、与えられたディジタ
ル微分パラメータDKd を乗算された後、ディジタル微
分要素25において微分され、加え合わせ点56へ出力
される。ディジタル比例パラメータ要素23、ディジタ
ル積分要素22、ディジタル微分要素25の各出力は、
加え合わせ点56において加算され、ディジタルPID
コントローラ29の伝達関数C(z)=DKp +DKi
/(1−z-1)+DKd (1−z-1)に基づき、操作量
ud として0次ホールド26へ出力される。
【0069】ディジタル比例パラメータ要素23、ディ
ジタル積分パラメータ要素21、ディジタル微分パラメ
ータ要素24へ与えられるディジタル比例パラメータ、
ディジタル積分パラメータ、ディジタル微分パラメータ
の3ディジタルPIDパラメータは、ディジタルPID
コントローラ29の外部に設けられたディジタルパラメ
ータ演算手段35、ディジタルパラメータ調整手段3
6、離散系ゲイン余裕調整手段38、離散系位相余裕調
整手段39又は離散系ゲイン交差周波数調整手段40か
ら出力され、離散系制御特性演算手段37へ与えられ
る。離散系制御特性演算手段37へは制御対象27か
ら、制御対象離散化手段31により離散化された伝達関
数P(z)が与えられ、離散系制御特性演算手段37に
おいて、これら与えられた3ディジタルPIDパラメー
タ及び伝達関数と記憶しているディジタルPIDコント
ローラ29の伝達関数C(z)とに基づいて演算された
離散系ゲイン余裕、離散系位相余裕、離散系ゲイン交差
周波数は、それぞれ離散系ゲイン余裕調整手段38、離
散系位相余裕調整手段39、離散系ゲイン交差周波数調
整手段40へ与えられる。
【0070】また、ディジタルパラメータ演算手段3
5、離散系ゲイン余裕調整手段38、離散系位相余裕調
整手段39又は離散系ゲイン交差周波数調整手段40に
おいて演算されたディジタル3PIDパラメータは、デ
ィジタルパラメータ調整手段36へも与えられる。デー
タ格納手段34に格納されたパラメータ、ゲイン余裕、
位相余裕又はゲイン交差周波数は、必要に応じて、ディ
ジタルパラメータ演算手段35、ディジタルパラメータ
調整手段36、離散系ゲイン余裕調整手段38、離散系
位相余裕調整手段39又は離散系ゲイン交差周波数調整
手段40へ与えられる。
【0071】このような構成のディジタル制御装置の動
作を以下に説明する。伝達特性が(1)式で与えられる
制御対象27を制御するディジタルPIDコントローラ
29を設計するとき、データ格納手段34に、所定の積
分パラメータKi (又は微分パラメータKd )、ゲイン
交差周波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0を格
納しておく。積分パラメータKi 、ゲイン交差周波数ω
c0、ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0が、データ格納手
段34に格納されているとき、ディジタルパラメータ演
算手段35は、データ格納手段34から積分パラメータ
Ki 、ゲイン交差周波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及び位相
余裕Pm0を受け取り、(2),(3)式の演算を実行し
て、未知の比例パラメータKp 、微分パラメータKd を
求める。次いで、比例パラメータKp 、積分パラメータ
Ki 、微分パラメータKd を用いて、それぞれ(7),
(8),(9)式を演算して、ディジタル比例パラメー
タDKp 、ディジタル積分パラメータDKi 、ディジタ
ル微分パラメータDKd を求める。
【0072】 DKp =Kp (7) DKi =Ki ×Ts (8) DKd =Kd /Ts (9) 但し、Ts :サンプリング周期
【0073】一方、微分パラメータKd 、ゲイン交差周
波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及び位相余裕Pm0が、データ
格納手段34に格納されているとき、ディジタルパラメ
ータ演算手段35は、データ格納手段34から微分パラ
メータKd 、ゲイン交差周波数ωc0、ゲイン余裕Gm0及
び位相余裕Pm0を受け取り、(2),(3)式の演算を
実行して、未知の比例パラメータKp 、積分パラメータ
Ki を求める。次いで、比例パラメータKp 、積分パラ
メータKi 、微分パラメータKd を用いて、それぞれ
(7),(8),(9)式を演算して、ディジタル比例
パラメータDKp、ディジタル積分パラメータDKi 、
ディジタル微分パラメータDKd を求める。上述の1回
の演算で設計仕様を満足するディジタルPIDパラメー
タを得られない場合、設計者が、ディジタルパラメータ
調整手段36を用いて、3ディジタルPIDパラメータ
の内の1ディジタルパラメータを手動で変更指定すると
き、ディジタルパラメータ調整手段36は、(7),
(8),(9),(2),(3)式の演算を実行して、
他のディジタルPIDパラメータを求める。
【0074】設計仕様の中で、ゲイン余裕Gm に関する
仕様を正確に満足させる3ディジタルPIDパラメータ
を求める場合、離散系ゲイン余裕調整手段38と離散系
制御特性演算手段37とが、ゲイン余裕Gm 以外の制御
特性を略仕様通りに維持しながら、3ディジタルPID
パラメータを演算により求める。設計仕様の中で、位相
余裕Pm に関する仕様を正確に満足させる3ディジタル
PIDパラメータを求める場合、離散系位相余裕調整手
段39と離散系制御特性演算手段37とが、位相余裕P
m 以外の制御特性も略仕様通りに維持しながら、3ディ
ジタルPIDパラメータを演算により求める。設計仕様
の中で、ゲイン交差周波数ωc に関する仕様を正確に満
足させる3ディジタルPIDパラメータを求める場合、
離散系ゲイン交差周波数調整手段40と離散系制御特性
演算手段37とが、ゲイン交差周波数ωc 以外の制御特
性も略仕様通りに維持しながら、3ディジタルPIDパ
ラメータを演算により求める。
【0075】図11は、ディジタルパラメータ演算手段
35の動作を示すフローチャートである。以下に、図1
1のフローチャートを参照しながら、ディジタルパラメ
ータ演算手段35の動作を説明する。ディジタルパラメ
ータ演算手段35は、まず、所定のゲイン交差周波数ω
c0、位相余裕Pm0をデータ格納手段34から受入れ(S
71)、このゲイン交差周波数ωc0と位相余裕Pm0とを
用いて、(2)式を演算し、比例パラメータKp を求め
る(S72)。
【0076】ここで、データ格納手段34に積分パラメ
ータKi が格納されている場合(S73)、パラメータ
演算手段35は、データ格納手段34から積分パラメー
タKi を受入れ(S74)、この積分パラメータKi と
先に受入れたゲイン交差周波数ωc0及び位相余裕Pm0と
を用いて、(3)式を演算し、微分パラメータKd を求
める(S75)。次いで、先に求めた比例パラメータK
p 、積分パラメータKi 、微分パラメータKd を用い
て、それぞれ(7),(8),(9)式を演算し、ディ
ジタル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメー
タDKi 、ディジタル微分パラメータDKd を求めて
(S76)、ディジタルPIDコントローラ29、ディ
ジタルパラメータ調整手段36又は離散系制御特性演算
手段37へ出力する(S77)。
【0077】一方、データ格納手段34に微分パラメー
タKd が格納されている場合(S73)、ディジタルパ
ラメータ演算手段35は、データ格納手段34から微分
パラメータKd を受入れて(S78)、この微分パラメ
ータKd と先に受入れたゲイン交差周波数ωc0及び位相
余裕Pm0とを用いて、(3)式を演算し、積分パラメー
タKi を求める(S79)。次いで、先に求めた比例パ
ラメータKp 、積分パラメータKi 、微分パラメータK
d を用いて、それぞれ(7),(8),(9)式を演算
し、ディジタル比例パラメータDKp 、ディジタル積分
パラメータDKi 、ディジタル微分パラメータDKd を
求めて(S76)、ディジタルPIDコントローラ2
9、ディジタルパラメータ調整手段36又は離散系制御
特性演算手段37へ出力する(S77)。
【0078】図12は、ディジタルパラメータ調整手段
36の外観例を示す外観図である。ディジタルPIDパ
ラメータの内の1ディジタルパラメータを変更すること
によって、他のディジタルパラメータが自動的に変更さ
れる連動モードを指定する連動モード釦70と、各ディ
ジタルPIDパラメータが互いに無関係に変更される独
立モードを指定する独立モード釦71とが、下部に設置
されている。また、上部左側には、上からディジタル比
例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメータDKi
、ディジタル微分パラメータDKd を手で設定入力す
る為のそれぞれの入力窓72,73,74が設置され、
上部右側には、入力窓72,73,74にそれぞれ隣合
う態様で、上からディジタル比例パラメータDKp 、デ
ィジタル積分パラメータDKi 、ディジタル微分パラメ
ータDKd の調整用スライダー75,76,77が設置
されている。
【0079】調整用スライダー75,76,77のノブ
75a,76a,77aを操作することにより、ディジ
タル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメータ
DKi 、ディジタル微分パラメータDKd が設定入力さ
れると共に、そのときの数値がそれぞれに対応する入力
窓72,73,74に表示されるようになっている。ま
た、逆に、入力窓72,73,74に手動操作により設
定入力された数値によって、それぞれに対応する調整用
スライダー75,76,77のノブ75a,76a,7
7aが移動し、その位置によっても設定値が読めるよう
になっている。連動モード釦70、独立モード釦71の
何れもが操作されていないときは、ディジタルパラメー
タ演算手段35等、ディジタル制御装置の他の部分で演
算され設定されたそのときのディジタル比例パラメータ
Kp 、ディジタル積分パラメータKi 、ディジタル微分
パラメータKd を入力窓72,73,74及び調整用ス
ライダー75,76,77にて表示する。
【0080】図13,14,15は、ディジタルパラメ
ータ調整手段36の動作を示すフローチャートである。
以下に、図13,14,15のフローチャートを参照し
ながら、ディジタルパラメータ調整手段36の動作を説
明する。連動モード釦70、独立モード釦71の何れも
が操作されていないときは、表示モードとして(S8
4)、ディジタルパラメータ演算手段35等、ディジタ
ル制御装置の他の部分で演算され設定されたディジタル
比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメータDK
i 、ディジタル微分パラメータDKd を受入れ、入力窓
72,73,74及び調整用スライダー75,76,7
7にて表示する(S85)。
【0081】連動モード釦70が操作されて連動モード
になっている場合(S86)、入力窓72又は調整用ス
ライダー75のノブ75aが操作されて、ディジタル比
例パラメータDKp が変更されたとき(S87)、ディ
ジタル比例パラメータDKpにより(7)式を演算して
比例パラメータKp を求める(S88)。次いで、所定
の位相余裕Pm0をデータ格納手段34から受入れ(S8
9)、この位相余裕Pm0と演算された比例パラメータK
p とを用いて(2)式を演算し、ゲイン交差周波数ωc
を求める(S90)。
【0082】ここで、ディジタル積分パラメータDKi
を固定しておく場合(S91)、そのディジタル積分パ
ラメータDKi により(8)式を演算して積分パラメー
タKi を求める(S92)。次いで、この積分パラメー
タKi と所定の位相余裕Pm0と上述の演算で求めたゲイ
ン交差周波数ωc とを用いて、(3)式を演算し、微分
パラメータKd を求める(S93)。求めた微分パラメ
ータKd により(9)式を演算して、ディジタル微分パ
ラメータDKd を求めて(S94)、入力窓74及び調
整用スライダー77に表示する(S95)。それと共
に、新しく定まったディジタル比例パラメータDKp 、
ディジタル積分パラメータDKi 、ディジタル微分パラ
メータDKd の組を、必要に応じて、ディジタルPID
コントローラ29又は離散系制御特性演算手段37へ出
力する(S96)。
【0083】ディジタル微分パラメータDKd を固定し
ておく場合(S91)、そのディジタル微分パラメータ
DKd より(9)式を演算して微分パラメータKd を求
める(S91)。次いで、この微分パラメータKd と所
定の位相余裕Pm0と上述の演算で求めたゲイン交差周波
数ωc とを用いて、(3)式を演算し、積分パラメータ
Ki を求める(S99)。求めた積分パラメータKi に
より(8)式を演算してディジタル積分パラメータDK
i を求めて(S100)、入力窓73及び調整用スライ
ダー76に表示する(S101)。それと共に、新しく
定まったディジタル比例パラメータDKp 、ディジタル
積分パラメータDKi 、ディジタル微分パラメータDK
d の組を、必要に応じて、ディジタルPIDコントロー
ラ29又は離散系制御特性演算手段37へ出力する(S
96)。
【0084】入力窓73又は調整用スライダー76のノ
ブ76aが操作されて、ディジタル積分パラメータDK
i が変更されたとき(S102)、その変更されたディ
ジタル積分パラメータDKi により(8)式を演算して
積分パラメータKi を求める(S103)。次いで、所
定の位相余裕Pm0及びゲイン交差周波数ωc0をデータ格
納手段34から受入れ(S104)、この位相余裕Pm0
及びゲイン交差周波数ωc0と変更された積分パラメータ
Ki とを用いて(3)式を演算し、微分パラメータKd
を求める(S105)。求めた微分パラメータKd によ
り(9)式を演算してディジタル微分パラメータDKd
を求めて(S94)、入力窓74及び調整用スライダー
77に表示する(S95)。それと共に、新しく定まっ
たディジタル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パ
ラメータDKi 、ディジタル微分パラメータDKd の組
を、必要に応じて、ディジタルPIDコントローラ29
又は離散系制御特性演算手段37へ出力する(S9
6)。
【0085】入力窓74又は調整用スライダー77のノ
ブ77aが操作されて、ディジタル微分パラメータDK
d が変更されたとき(S106)、そのディジタル微分
パラメータDKd により(9)式を演算し微分パラメー
タKd を求める(S107)。次いで、所定の位相余裕
Pm0及びゲイン交差周波数ωc0をデータ格納手段34か
ら受入れ(S108)、この位相余裕Pm0及びゲイン交
差周波数ωc0と演算された微分パラメータKd とを用い
て(3)式を演算し、積分パラメータKi を求める(S
109)。求めた積分パラメータKi により(9)式を
演算しディジタル積分パラメータDKi を求めて(S1
10)、入力窓73及び調整用スライダー76に表示す
る(S111)。それと共に、新しく定まったディジタ
ル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメータD
Ki 、ディジタル微分パラメータDKd の組を、必要に
応じて、ディジタルPIDコントローラ29又は離散系
制御特性演算手段37へ出力する(S96)。
【0086】独立モード釦71が操作されて独立モード
になっている場合(S86)、入力窓72,73,74
の何れかにて変更されたディジタルパラメータは、それ
ぞれの調整用スライダー75,76,77のノブ75
a,76a,77aが移動することにより表示される。
または、ノブ75a,76a,77aの移動により変更
されたパラメータは、それぞれの入力窓72,73,7
4にて表示される。新しく定まったディジタル比例パラ
メータDKp 、ディジタル積分パラメータDKi、ディ
ジタル微分パラメータDKd の組は、必要に応じて、デ
ィジタルPIDコントローラ29又は離散系制御特性演
算手段37へ出力する(S97)。
【0087】図16は、離散系制御特性演算手段37の
動作を示すフローチャートである。以下に、図16のフ
ローチャートを参照しながら、離散系制御特性演算手段
37の動作を説明する。ディジタルパラメータ演算手段
35、ディジタルパラメータ調整手段36、離散系ゲイ
ン余裕調整手段38、離散系位相余裕調整手段39、離
散系ゲイン交差周波数調整手段40の何れかからディジ
タル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメータ
DKi 、ディジタル微分パラメータDKd を受入れ(S
114)、ディジタルPIDコントローラ29の伝達関
数C(z)=DKp +DKi /(1−z-1)+DKd
(1−z-1)を定める。
【0088】次いで、制御対象離散化手段31から制御
対象27の離散化された伝達関数
【0089】
【数1】
【0090】を受入れ(S115)、ディジタル制御系
の離散化一巡伝達関数G(z)=C(z)×P(z)を
演算する(S116)。次に、z=(1+s)/(1−
s)を離散化一巡伝達関数G(z)へ代入し、離散化一
巡伝達関数G(z)の周波数応答G(jω)を演算し
(S117)、これにより離散系ゲイン余裕DGm 、離
散系位相余裕DPm 、離散系ゲイン交差周波数Dωc を
求める(S118)。求めた離散系位相余裕DPm 、離
散系位相余裕DPm 、離散系ゲイン交差周波数Dωc 及
び先に受入れた3ディジタルPIDパラメータを、必要
に応じて、離散系ゲイン余裕調整手段38、離散系位相
余裕調整手段39、離散系ゲイン交差周波数調整手段4
0の何れかへ出力する(S119)。
【0091】図17は、離散系ゲイン余裕調整手段38
の動作を示すフローチャートである。以下に、図17の
フローチャートを参照しながら、離散系ゲイン余裕調整
手段38の動作を説明する。離散系制御特性演算手段3
7から、ディジタル比例パラメータDKp とディジタル
積分パラメータDKi と離散系制御特性演算手段37が
求めた離散系ゲイン余裕DGm 及び離散系位相余裕DP
m とを受入れ(S121)、データ格納手段34から、
所定のゲイン余裕Gm0を受入れる(S122)。次い
で、ディジタル比例パラメータDKp により(10)式
を演算し、新たにディジタル比例パラメータDKpaを求
め(S123)、このディジタル比例パラメータDKp
a、ディジタル積分パラメータDKi により(7),
(8)式を演算して、比例パラメータKpa、積分パラメ
ータKi を求める(S124)。 DKpa=DKp −C4 ×(Gm0−DGm ) (10) 但し、DKpa:新たに求められたディジタル比例パラメ
ータ C4 :定数 DGm :演算された離散系ゲイン余裕
【0092】新たに求めた比例パラメータKpaと離散系
制御特性演算手段37が求めた離散系位相余裕DPm と
を用いて、(2)式(但し、DPm =Pm とする)を演
算し、そのときのゲイン交差周波数ωc を求め(S12
5)、このゲイン交差周波数ωc と積分パラメータKi
と離散系制御特性演算手段37が求めた離散系位相余裕
DPm とを用いて、(3)式を演算し、新たに微分パラ
メータKdaを求める(S126)。求めた微分パラメー
タKdaにより(9)式を演算し、ディジタル微分パラメ
ータDKdaを求める。次いで、|Gm0−DGm |を演算
し、予め定められた値よりも小さいとき(S128)、
新たに求めたディジタル比例パラメータDKpa、ディジ
タル積分パラメータDKi 、ディジタル微分パラメータ
DKdaの組を、調整後の3ディジタルPIDパラメータ
として表示する為に、ディジタルパラメータ調整手段3
6へ出力し(S130)、所定のゲイン余裕Gm0に注目
したディジタルPIDパラメータの調整処理を終える。
また、必要に応じて、この3ディジタルPIDパラメー
タをディジタルPIDコントローラ29へも出力する。
|Gm0−DGm |を演算し、予め定められた値よりも大
きいとき(S128)、新たに求めたディジタル比例パ
ラメータDKpa、ディジタル積分パラメータDKi 、デ
ィジタル微分パラメータDKdaの組を、離散系制御特性
演算手段37へ出力し、離散系制御特性演算手段37に
この3ディジタルPIDパラメータを用いて、再度、離
散系制御特性を演算させる(S129)。
【0093】図18は、離散系位相余裕調整手段39の
動作を示すフローチャートである。以下に、図18のフ
ローチャートを参照しながら、離散系位相余裕調整手段
39の動作を説明する。離散系制御特性演算手段37か
ら、ディジタル比例パラメータDKp とディジタル微分
パラメータDKd と離散系制御特性演算手段37が求め
た離散系位相余裕DPm 及び離散系ゲイン交差周波数D
ωc とを受入れ(S134)、データ格納手段34か
ら、所定の位相余裕Pm0を受入れる(S135)。次い
でディジタル微分パラメータDKd により(11)式を
演算し、新たにディジタル微分パラメータDKdaを求め
(S136)、このディジタル微分パラメータDKdaに
より(9)式を演算して、微分パラメータKdaを求める
(S137)。 DKda=DKd +C5 ×(Pm0−DPm ) (11) 但し、DKda:新たに求められたディジタル微分パラメ
ータ C5 :定数 DPm :演算された離散系位相余裕
【0094】新たに求めた微分パラメータKdaと離散系
制御特性演算手段37が求めた離散系位相余裕DPm 及
び離散系ゲイン交差周波数Dωc とを用いて、(3)式
を演算し(但し、DPm =Pm ,Dωc =ωc とす
る)、新たに積分パラメータKiaを求め(S138)、
この求めた積分パラメータKiaにより(8)式を演算し
て、ディジタル積分パラメータDKiaを求める(S13
9)。次いで、|Pm0−DPm |を演算し、予め定めら
れた値よりも小さいとき(S140)、新たに求めたデ
ィジタル比例パラメータDKp 、ディジタル積分パラメ
ータDKia、ディジタル微分パラメータDKdaの組を、
調整後の3ディジタルPIDパラメータとして表示する
為に、ディジタルパラメータ調整手段36へ出力し(S
142)、所定のゲイン余裕Pm0に注目したディジタル
PIDパラメータの調整処理を終える。また、必要に応
じて、このディジタル3PIDパラメータをディジタル
PIDコントローラ29へも出力する。|Pm0−DPm
|を演算し、予め定められた値よりも大きいとき(S1
40)、新たに求めたディジタル比例パラメータDKp
、ディジタル積分パラメータDKia、ディジタル微分
パラメータDKdaの組を、離散系制御特性演算手段37
へ出力し、離散系制御特性演算手段37にこの3ディジ
タルPIDパラメータを用いて、再度、離散系制御特性
を演算させる(S141)。
【0095】図19は、離散系ゲイン交差周波数調整手
段40の動作を示すフローチャートである。以下に、図
19のフローチャートを参照しながら、離散系ゲイン交
差周波数調整手段40の動作を説明する。離散系制御特
性演算手段37から、ディジタル比例パラメータDKp
とディジタル積分パラメータDKi と離散系制御特性演
算手段37が求めた離散系ゲイン交差周波数Dωc 及び
離散系位相余裕DPm とを受入れ(S146)、データ
格納手段34から、所定のゲイン交差周波数Dωc0を受
入れる(S147)。次いで、ディジタル比例パラメー
タDKp により(12)式を演算し、新たにディジタル
比例パラメータDKpaを求め(S148)、このディジ
タル比例パラメータDKpa、ディジタル積分パラメータ
DKi により(7),(8)式を演算して、比例パラメ
ータKpa、積分パラメータKi を求める(S149)。 DKpa=DKp +C6 ×(ωc0−Dωc ) (12) 但し、 C6 :定数 Dωc :演算された離散系ゲイン交差周波数
【0096】新たに求めた比例パラメータKpaと離散系
制御特性演算手段37が求めた離散系位相余裕DPm と
を用いて、(2)式(但し、DPm =Pm とする)を演
算し、そのときのゲイン交差周波数ωcaを求め(S15
0)、このゲイン交差周波数ωcaと積分パラメータKi
と離散系制御特性演算手段37が求めた離散系位相余裕
DPm とを用いて、(3)式を演算し、新たに微分パラ
メータKdaを求める(S151)。求めた微分パラメー
タKdaにより(9)式を演算し、ディジタル微分パラメ
ータDKdaを求める。次いで、|ωc0−Dωc |を演算
し、予め定められた値よりも小さいとき(S153)、
新たに求めたディジタル比例パラメータDKpa、ディジ
タル積分パラメータDKi 、ディジタル微分パラメータ
DKdaの組を、調整後の3ディジタルPIDパラメータ
として表示する為に、ディジタルパラメータ調整手段3
6へ出力し(S155)、所定のゲイン交差周波数ωc0
に注目したディジタルPIDパラメータの調整処理を終
える。また、必要に応じて、この3ディジタルPIDパ
ラメータをディジタルPIDコントローラ29へも出力
する。|ωc0−Dωc |を演算し、予め定められた値よ
りも大きいとき(S153)、新たに求めたディジタル
比例パラメータDKpa、ディジタル積分パラメータDK
i 、ディジタル微分パラメータDKdaの組を、離散系制
御特性演算手段37へ出力し、離散系制御特性演算手段
37にこの3ディジタルPIDパラメータを用いて、再
度、離散系制御特性を演算させる(S154)。
【0097】
【発明の効果】第1,2発明に係る制御装置によれば、
データ格納手段に格納されたパラメータ及び特性値を用
いて、与えられた演算式に基づき未知のパラメータを演
算するので、容易に自動的にパラメータ設計ができる。
【0098】第3発明に係る制御装置によれば、所定の
パラメータの内の1パラメータの変更指定に対して、そ
の他の所定のパラメータを、与えられた算出式に基づき
連動して変更するので、容易にパラメータの調整ができ
る。
【0099】第4発明に係る制御装置によれば、与えら
れたパラメータと伝達関数とに基づき、特性値を演算
し、特定の特性に注目して、容易にパラメータの調整が
できる。
【0100】第5発明に係る制御装置によれば、制御特
性演算手段が演算したゲイン余裕と所定のゲイン余裕と
の差が予め定められた値より小さくなる迄、パラメータ
を繰り返し演算するので、ゲイン余裕特性に注目して、
容易にパラメータの調整ができる。
【0101】第6発明に係る制御装置によれば、制御特
性演算手段が演算した位相余裕と所定の位相余裕との差
が所定値より小さくなる迄、パラメータを繰り返し演算
するので、位相余裕特性に注目して、容易にパラメータ
の調整ができる。
【0102】第7発明に係る制御装置によれば、制御特
性演算手段が演算したゲイン交差周波数と所定のゲイン
交差周波数との差が所定値より小さくなる迄、パラメー
タを繰り返し演算するので、ゲイン交差周波数特性に注
目して、容易にパラメータの調整ができる。
【0103】第8発明に係るディジタル制御装置によれ
ば、データ格納手段に格納されたパラメータ及び特性値
を用いて、与えられた演算式に基づき未知のディジタル
パラメータを演算するので、容易に自動的にディジタル
パラメータを設計できる。
【0104】第9発明に係るディジタル制御装置によれ
ば、所定のパラメータの内の1パラメータの変更指定に
対して、その他の所定のパラメータを、与えられた算出
式に基づき連動して変更するので、容易にディジタルパ
ラメータの調整ができる。
【0105】第10発明に係るディジタル制御装置によ
れば、与えられたディジタルパラメータと離散化された
伝達関数とに基づき、離散系特性値を演算し、特定の特
性に注目して、容易にパラメータの調整ができる。
【0106】第11発明に係るディジタル制御装置によ
れば、離散系制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン
余裕と所定のゲイン余裕との差が所定値より小さくなる
迄、ディジタルパラメータを繰り返し演算するので、離
散系ゲイン余裕特性に注目して、容易にパラメータの調
整ができる。
【0107】第12発明に係るディジタル制御装置によ
れば、離散系制御特性演算手段が演算した離散系位相余
裕と所定の位相余裕との差が所定値より小さくなる迄、
ディジタルパラメータを繰り返し演算するので、離散系
位相余裕特性に注目して、容易にパラメータの調整がで
きる。
【0108】第13発明に係るディジタル制御装置によ
れば、離散系制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン
交差周波数と所定のゲイン交差周波数との差が所定値よ
り小さくなる迄、ディジタルパラメータを繰り返し演算
するので、ゲイン交差周波数特性に注目して、容易にパ
ラメータの調整ができる。
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜7発明に係る制御装置の1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】第2発明に係る制御装置のパラメータ演算手段
の動作を示すフローチャートである。
【図3】第3発明に係る制御装置のパラメータ調整手段
の外観を示す外観図である。
【図4】第3発明に係る制御装置のパラメータ調整手段
の動作を示すフローチャートである。
【図5】第3発明に係る制御装置のパラメータ調整手段
の動作を示すフローチャートである。
【図6】第4発明に係る制御装置の制御特性演算手段の
動作を示すフローチャートである。
【図7】第5発明に係る制御装置のゲイン余裕調整手段
の動作を示すフローチャートである。
【図8】第6発明に係る制御装置の位相余裕調整手段の
動作を示すフローチャートである。
【図9】第7発明に係る制御装置のゲイン交差周波数調
整手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】第8〜13発明に係るディジタル制御装置の
1実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】第8発明に係るディジタル制御装置のディジ
タルパラメータ演算手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】第8発明に係るディジタル制御装置のディジ
タルパラメータ調整手段の外観を示す外観図である。
【図13】第9発明に係るディジタル制御装置のディジ
タルパラメータ調整手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】第9発明に係るディジタル制御装置のディジ
タルパラメータ調整手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図15】第9発明に係るディジタル制御装置のディジ
タルパラメータ調整手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】第10発明に係るディジタル制御装置の離散
系制御特性演算手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】第11発明に係るディジタル制御装置の離散
系ゲイン余裕調整手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図18】第12発明に係るディジタル制御装置の離散
系位相余裕調整手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図19】第13発明に係るディジタル制御装置の離散
系ゲイン交差周波数調整手段の動作を示すフローチャー
トである。
【図20】従来のPID制御系の構成例を示すブロック
図である。
【図21】周波数応答の特性値を例示したボード線図で
ある。
【符号の説明】
14,34 データ格納手段 15 パラメータ演算手段 16 パラメータ調整手段 17 制御特性演算手段 18 ゲイン余裕調整手段 19 位相余裕調整手段 20 ゲイン交差周波数調整手段 26 0次ホールド 27,51a 制御対象 28 サンプラー 29 ディジタルPIDコントローラ 31 制御対象離散化手段 35 ディジタルパラメータ演算手段 36 ディジタルパラメータ調整手段 37 離散系制御特性演算手段 38 離散系ゲイン余裕調整手段 39 離散系位相余裕調整手段 40 離散系ゲイン交差周波数調整手段 50a PIDコントローラ 60,70 連動モード釦 61,71 独立モード釦 62,63,64,72,73,74 入力窓 65,66,67,75,76,77 調整用スライダ
ー 65a,66a,67a,75a,76a,77a ノ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の出力が取るべき目標値と、制
    御対象の出力で定まる主フィードバック信号との偏差の
    比例、積分、微分の各信号に予め定められた比例パラメ
    ータ、積分パラメータ、微分パラメータをそれぞれ乗算
    した各信号を加算して、制御対象への入力信号を生成す
    るPIDコントローラを備え、与えられた入力に対する
    出力の伝達関数がべき級数の逆数で与えられる制御対象
    を制御する制御装置において、 前記積分パラメータ(又は微分パラメータ)、所定のゲ
    イン交差周波数、ゲイン余裕及び位相余裕を格納するデ
    ータ格納手段と、該データ格納手段に格納された積分パ
    ラメータ(又は微分パラメータ)、ゲイン交差周波数、
    位相余裕、並びに前記制御対象と前記PIDコントロー
    ラとの一巡伝達関数とゲイン交差周波数及び位相余裕の
    定義とにより導出されたパラメータ、ゲイン交差周波数
    及び位相余裕の関係式に基づき、未知の微分パラメータ
    (又は積分パラメータ)及び前記比例パラメータを演算
    するパラメータ演算手段とを備えることを特徴とする制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達関数が(1)式で与えられ、前
    記パラメータ、ゲイン交差周波数及び位相余裕の関係式
    が(2),(3)式で与えられることを特徴とする請求
    項1記載の制御装置。 P (s) =K/(sn +a1 n-1 +・・・+an ) (1) Kp(s) ={yd ( ωc )+xd ( ωc )tanPm } /ωc (1+tan2 Pm )1/2 (2) |ωc 2 Kd −Ki |=|xd ( ωc ) −yd ( ωc ) tanPm | /(1+tan2 Pm )1/2 (3) 但し、 s:ラプラス演算子 K:ゲイン定数 n:自然数 ai :任意の実数(i=1,
    2,…,n) ωc :所定のゲイン交差周波数 Pm :所定の位相余
    裕 Kp :比例パラメータ Ki :積分パラメー
    タ Kd :微分パラメータ xd ( ωc ) =Re{( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K yd ( ωc ) =Im {( jωc ) n+1 +a1 ( jωc ) n + ・・・+an ( jωc ) }/K Re:実部 Im :虚部
  3. 【請求項3】 前記比例パラメータ、前記積分パラメー
    タ、前記微分パラメータの3PIDパラメータの内の1
    パラメータの変更指定に対して、その他のパラメータを
    (2),(3)式に基づき連動して変更するパラメータ
    調整手段を備えることを特徴とする請求項2記載の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 与えられた前記3PIDパラメータ及び
    前記伝達関数に基づき、周波数応答、ゲイン余裕、位相
    余裕、ゲイン交差周波数を演算する制御特性演算手段を
    備えることを特徴とする請求項2又は3記載の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御特性演算手段は、演算したゲイ
    ン余裕と前記所定のゲイン余裕との差及び(2),
    (3),(4)式により新たに3PIDパラメータを求
    め、この3PIDパラメータ及び前記伝達関数に基づ
    き、前記制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、
    位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、前記制
    御特性演算手段に演算させたゲイン余裕と前記所定のゲ
    イン余裕との差が所定値より小さくなる迄、前記制御特
    性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイ
    ン交差周波数を演算させる動作及び新たに3PIDパラ
    メータを演算する動作を繰り返すゲイン余裕調整手段を
    備えることを特徴とする請求項3記載の制御装置。 Kpa=Kp −C1 ×(Gm0−Gm ) (4) 但し、Kpa:新たに求められた比例パラメータ C1
    :定数 Gm0:所定のゲイン余裕 Gm :演算されたゲイン余裕
  6. 【請求項6】 前記制御特性演算手段が演算した位相余
    裕と前記所定の位相余裕との差及び(2),(3),
    (5)式により新たに3PIDパラメータを求め、この
    3PIDパラメータ及び前記伝達関数に基づき、前記制
    御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、
    ゲイン交差周波数を演算させ、以下、前記制御特性演算
    手段が演算した位相余裕と前記所定の位相余裕との差が
    所定値より小さくなる迄、前記制御特性演算手段に周波
    数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演
    算させる動作及び新たに3PIDパラメータを演算する
    動作を繰り返す位相余裕調整手段を備えることを特徴と
    する請求項4又は5記載の制御装置。 Kda=Kd +C2 ×(Pm0−Pm ) (5) 但し、Kda:新たに求められた比例パラメータ C
    2 :定数 Pm0:所定の位相余裕 Pm :演算された位相余裕
  7. 【請求項7】 前記制御特性演算手段が演算したゲイン
    交差周波数と前記所定のゲイン交差周波数との差及び
    (2),(3),(6)式により新たに3PIDパラメ
    ータを求め、この3PIDパラメータ及び前記伝達関数
    に基づき、前記制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン
    余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、
    前記制御特性演算手段が演算したゲイン交差周波数と前
    記所定のゲイン交差周波数との差が所定値より小さくな
    る迄、前記制御特性演算手段に周波数応答、ゲイン余
    裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算させる動作及び
    新たに3PIDパラメータを演算する動作を繰り返すゲ
    イン交差周波数調整手段を備えることを特徴とする請求
    項4〜6何れか記載の制御装置。 Kpa=Kp +C3 ×(ωc0−ωc ) (6) 但し、ωc0:所定のゲイン交差周波数 ωc :演算されたゲイン交差周波数
  8. 【請求項8】 制御対象の出力が取るべき目標値と、制
    御対象の出力である制御量で定まる主フィードバック信
    号との偏差の比例、積分、微分の各信号に予め定められ
    たディジタル比例パラメータ、ディジタル積分パラメー
    タ、ディジタル微分パラメータをそれぞれ乗算した各信
    号を加算して、制御対象への入力信号を生成するディジ
    タルPIDコントローラを備え、与えられた入力に対す
    る出力の伝達関数が(1)式で与えられる制御対象を制
    御するディジタル制御装置において、 所定の積分パラメータ(又は微分パラメータ)、ゲイン
    交差周波数、ゲイン余裕及び位相余裕を格納するデータ
    格納手段と、該データ格納手段に格納されたパラメー
    タ、ゲイン交差周波数、位相余裕及び(2),(3),
    (7),(8),(9)式に基づき、未知のディジタル
    微分パラメータ(又はディジタル積分パラメータ)及び
    前記ディジタル比例パラメータを演算するディジタルパ
    ラメータ演算手段とを備えることを特徴とするディジタ
    ル制御装置。 DKp =Kp (7) DKi =Ki ×Ts (8) DKd =Kd /Ts (9) 但し、DKp :ディジタル比例パラメータ DKi :ディジタル積分パラメータ DKd :ディジタル微分パラメータ Ts :サンプリング周期
  9. 【請求項9】 前記ディジタル比例パラメータ、前記デ
    ィジタル積分パラメータ、前記ディジタル微分パラメー
    タの3ディジタルPIDパラメータの内の1パラメータ
    の変更指定に対して、その他のパラメータを(2),
    (3),(7),(8),(9)式に基づき連動して変
    更するディジタルパラメータ調整手段を備えることを特
    徴とする請求項8記載のディジタル制御装置。
  10. 【請求項10】 前記伝達関数を予め定められたサンプ
    リング周期を用いて離散化する制御対象離散化手段と、
    与えられた前記3ディジタルPIDパラメータ及び離散
    化された前記伝達関数に基づき、離散系の周波数応答、
    ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演算する離
    散系制御特性演算手段とを備えることを特徴とする請求
    項8又は9記載のディジタル制御装置。
  11. 【請求項11】 前記離散系制御特性演算手段が演算し
    た離散系ゲイン余裕と前記所定のゲイン余裕との差及び
    (2),(3),(7),(8),(9),(10)式
    により新たに3ディジタルPIDパラメータを求め、こ
    の3ディジタルPIDパラメータ及び離散化された前記
    伝達関数に基づき、前記離散系制御特性演算手段に離散
    系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周
    波数を演算させ、以下、前記離散系制御特性演算手段が
    演算した離散系ゲイン余裕と前記所定のゲイン余裕との
    差が所定値より小さくなる迄、前記離散系制御特性演算
    手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲ
    イン交差周波数を演算させる動作及び新たに3PIDデ
    ィジタルパラメータを演算する動作を繰り返す離散系ゲ
    イン余裕調整手段を備えることを特徴とする請求項10
    記載の制御装置。 DKpa=DKp −C4 ×(Gm0−DGm ) (10) 但し、DKpa:新たに求められたディジタル比例パラメ
    ータ C4 :定数 DGm :演算された離散系ゲイン余裕
  12. 【請求項12】 前記離散系制御特性演算手段が演算し
    た離散系位相余裕と前記所定の位相余裕との差及び
    (2),(3),(7),(8),(9),(11)式
    により新たに3ディジタルPIDパラメータを求め、こ
    の3ディジタルPIDパラメータ及び離散化された前記
    伝達関数に基づき、前記離散系制御特性演算手段に離散
    系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周
    波数を演算させ、以下、前記離散系制御特性演算手段が
    演算した離散系位相余裕と前記所定の位相余裕との差が
    所定値より小さくなる迄、前記離散系制御特性演算手段
    に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン
    交差周波数を演算させる動作及び新たに3ディジタルP
    IDパラメータを演算する動作を繰り返す離散系位相余
    裕調整手段を備えることを特徴とする請求項10又は1
    1記載の制御装置。 DKda=DKd +C5 ×(Pm0−DPm ) (11) 但し、DKda:新たに求められたディジタル微分パラメ
    ータ C5 :定数 DPm :演算された離散系位相余裕
  13. 【請求項13】 前記離散系制御特性演算手段が演算し
    た離散系ゲイン交差周波数と前記所定のゲイン交差周波
    数との差及び(2),(3),(7),(8),
    (9),(12)式により新たに3ディジタルPIDパ
    ラメータを求め、この3ディジタルPIDパラメータ及
    び離散化式された前記伝達関数に基づき、前記離散系制
    御特性演算手段に離散系の周波数応答、ゲイン余裕、位
    相余裕、ゲイン交差周波数を演算させ、以下、前記離散
    系制御特性演算手段が演算した離散系ゲイン交差周波数
    と前記所定のゲイン交差周波数との差が所定値より小さ
    くなる迄、前記離散系制御特性演算手段に離散系の周波
    数応答、ゲイン余裕、位相余裕、ゲイン交差周波数を演
    算させる動作及び新たに3ディジタルPIDパラメータ
    を演算する動作を繰り返す離散系ゲイン交差周波数調整
    手段を備えることを特徴とする請求項10〜12の何れ
    か記載の制御装置。 DKpa=DKp +C6 ×(ωc0−Dωc ) (12) 但し、 C6 :定数 Dωc :演算された離散系ゲイン交差周波数
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