JPH0728287U - 搬出管のシール構造 - Google Patents

搬出管のシール構造

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JPH0728287U
JPH0728287U JP5845393U JP5845393U JPH0728287U JP H0728287 U JPH0728287 U JP H0728287U JP 5845393 U JP5845393 U JP 5845393U JP 5845393 U JP5845393 U JP 5845393U JP H0728287 U JPH0728287 U JP H0728287U
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光夫 鈴木
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬出管のフランジ継手の間隙内に充填された
シール材層を完全に無圧硬化し得る搬出管のシール構造
を提供する。 【構成】 フランジ10,11の外周部に環状の間隙2
1を有するフランジ継手15を介して接続されたLNG
等の低温液化ガスの搬入搬出管31或いはボイルオフガ
ス搬出管2のシール構造において、上記フランジ継手1
5の外周部に形成される環状の間隙21内の内周側に所
定のグラスウール層23を挿入すると共に、該グラスウ
ール層23より径方向外方にガス抜き管24を延出させ
た後、上記グラスウール層23より外周側となる上記間
隙21内の外周側にシール材層26を充填硬化したもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬出管のシール構造に係り、特に、LNGボイルオフガス等が流れ ている搬出管にガス洩れが生じた際、その洩れ止めを行うべく搬出管のシール構 造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばLNGタンク等からの低温ボイルオフガス(以下BOGという )はリターンガスブロア(以下RGBという)に送られ、それから圧縮機に送ら れ液化後タンクに戻されたり、或いはボイラに送られて燃焼されたりしている。
【0003】 図4に示すように、タンク1からのBOGは搬出管2を通じてRGB3へ送ら れる。BOGは可燃性であり危険であることから、搬出管2はでき得る限りガス 洩れを生じさせぬ構造が採用され、それに介設されるバルブ4部分以外は全て溶 接構造である。バルブ4は搬出管2を開閉するため唯一設けられるもので、交換 、点検等の必要性から搬出管2にボルト接続されている。尚、搬出管2、バルブ 4は保冷材(図示せず)により完全に覆われている。
【0004】 バルブ4は例えば図5に示すようなバタフライ弁で、その弁箱5の入口側と出 口側とにはフランジ部6、7がそれぞれ形成される。入口側フランジ部6には搬 出管2の入口側フランジ8がガスケット9を介してボルト接続される。出口側フ ランジ部7にはバルブフランジ10が予めボルト止めされており、そのバルブフ ランジ10に搬出管2の出口側フランジ11がガスケット9を介してボルト12 、ナット13により接続される。これによって搬出管2にはバルブ4の入口側と 出口側とにフランジ継手14、15が形成される。搬出管2の入口側フランジ8 と出口側フランジ11、及びバルブフランジ10はいずれもそのフランジ面20 がつきだし面となっており、これら接続後フランジ継手14、15にはその外周 部に環状の間隙21が形成される。この間隙21により、搬出管2の入口側フラ ンジ8と出口側フランジ11とをバルブ4に接続する際、充分な締付トルクで締 付けられると同時にフランジ面20同士を充分密着させることができ、フランジ 継手14、15からのBOGの洩れを防止するようになっている。
【0005】 またバルブ4は、その弁棒16に弁体17がオフセットされて設けられ、バル ブ4閉の時は図示するように弁体17がバルブフランジ10の弁体接触面18に テーパ接触するようになっている。弁棒16の下方即ち弁箱5の下部には下蓋1 9がボルト止めされる。
【0006】 一方、図4に戻るが、タンク1には内部の低温液化ガスを他の設備と往来させ るための搬入搬出管31が接続される。この搬入搬出管31には低温液化ガスが 流通され、その気化ガスが少量でありガス洩れの懸念が少ないことから、搬入搬 出管31は前記同様な構造の間隙21を有するフランジ継手32を介して複数箇 所連結される構造となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記搬出管2にはバルブ4があり、バルブ4にはボルト接続箇所が 存在することから、長期使用によりそのボルト接続箇所からガス洩れが発生して しまう問題がある。
【0008】 特にガス洩れの可能性の高いボルト接続箇所は、フランジ継手14、15、及 び下蓋19部分であるが、搬出管2にBOGを流した状態、つまり設備を停止さ せずガス洩れを止める要請があり、その場合バルブ4を取り外して原因を確かめ ることは不可能である。逆にバルブ4の取り外しを行うには設備を一旦停止させ タンク1を空にしなければならない。
【0009】 そこで搬出管2にBOGを流した状態で、上記ボルト接続箇所に図5の鎖線で 示すような覆いOを施してガス検査を行った結果、特に出口側フランジ継手15 のフランジ面20から爆発下限界付近(80%LEL)のBOG洩れが確認された。
【0010】 この原因として、ガスケット9の劣化、フランジ面20の亀裂損傷等が考えら れるが、これらはいずれも調べようがなく、仮にそうであっても設備を停止させ ねば交換、修理ができない。またナット13の緩みも考えられ限界トルクまで増 締めを行ったがガス洩れは止まなかった。さらに、ナット13の締付けは保冷材 の無い状態(所謂ホットアップ)で行われることから、保冷材の有無による低温 と常温との温度差から締付けトルク差が生じ、それによる洩れも考えられたが調 査の結果そうでないことも確認された。このように、ガス洩れの原因は明らかで なく、一方その対策が急がれているのが現状である。
【0011】 この対策の一つとして、冷却状態のバルブ4全体に水をかけそれを凍結させて ガス洩れを防いでいる例も見受けられるが、方法としてあまり適切ではない。
【0012】 そこで別の対策として、ガス洩れの可能性のある接続箇所をシール材でシール してしまう方法がある。具体的には、バルブフランジ10と出口側フランジ11 との間隙21全周に、硬化後ゴム質に変質する粘液状シール材を充填し硬化させ る方法である。しかし、搬出管2にはBOGが 0.15Kg/cm2 程度の一定圧力で流 れており、それがフランジ面20から洩れてくると硬化中(硬化時間120Hr )の シール材層に内圧がかかり、それに外部と連通するガス道(ヘアクラック)を作 ってシールを破ってしまうという問題がある。
【0013】 よって本考案は上記問題点を有効に解決すべく創案されたもので、その目的は 、搬出管のフランジ継手の間隙内に充填されたシール材層を完全に無圧硬化し得 る搬出管のシール構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、フランジの外周部に環状の間隙を有する フランジ継手を介して接続されたLNG等の低温液化ガスの搬入搬出管或いはボ イルオフガス搬出管のシール構造において、上記フランジ継手の外周部に形成さ れる環状の間隙内の内周側に所定のグラスウール層を挿入すると共に、該グラス ウール層より径方向外方にガス抜き管を延出させた後、上記グラスウール層より 外周側となる上記間隙内の外周側にシール材層を充填硬化したものである。
【0015】
【作用】
上記構成により、洩れてきたガスはグラスウール層を経てガス抜き管より排出 されるので、硬化中のシール材層に内圧を加えることなくそれを完全に無圧硬化 させることができる。
【0016】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】 図1は係るシール構造を示す図で、BOGが流れている搬出管2の出口側フラ ンジ継手15に施されたシール作業後の完成断面図である。前述の通り、搬出管 2には、その出口側フランジ11とバルブ4の出口側のバルブフランジ10とが 接続されて出口側フランジ継手15が形成されている。出口側フランジ11とバ ルブフランジ10とは、それらフランジ面20が互いにつきだし面となっており 、これらフランジ面20同士が互いにガスケット9を介して面接触することによ り、出口側フランジ継手15にはその外周部全周に亘る円環状の間隙21が形成 されている。また前記従来例とは異なり、バルブフランジ10はその外周部が鍔 状に形成されている。フランジ10,11の外周部には周方向等間隔にボルト穴 22が配設され、双方のボルト穴22をボルト12が挿通されナット13が両外 側から締付けられて互いのフランジ10,11が密着接続されている。尚、ガス ケット9の外周側には芯だしのための外周リング9aが設けられている。
【0018】 このように形成された出口側フランジ継手15においてシール処理が行われる 。図2にも示すように、間隙21内において、先ずボルト12とボルト穴22と の隙間にはシール材25がすみ肉状に盛られ硬化される。このシール材25は、 粘液状の低温用接着剤で、所定時間で硬化してゴム質に変質するものである。序 でボルト穴22の略中心より内周側の全周に亘りグラスウール層23が形成され る。これはグラスウールの挿入乃至詰め込みにより形成され、フランジ面20か ら洩れてきたBOGの通過層と、グラスウール層23の上層となるシール材層2 6の硬化中における保持材との役割を成すものである。このグラスウール層23 の上部外周端に基端部をほぼ一致させて、洩れてきたBOGを外部へ排出するた めのSUS製ガス抜き管24が上方に延出されて設けられる。このガス抜き管2 4はワイヤ(図示せず)によりバルブ4に結束され、その外部側となる先端部は BOG排出可能となる場所に配置される。そしてグラスウール層23より外周側 にはシール材25が間隙21の最外周まで充填され、これにより径方向所定厚さ を有するシール材層26が形成される。
【0019】 このようにシール材層26の硬化中は、フランジ面20或いはガスケット9か ら洩れてきたBOGはグラスウール層23内を伝わりガス抜き管24を通じて外 部へと排出されるので、硬化中のシール材層26に内圧を加えることはなく、シ ール材層26を完全に無圧硬化させることができる。またシール材層26の硬化 後は、グラスウール層23はガス抜き管24の部分を除いて完全に密閉封鎖され る。
【0020】 また、ガス抜き管24の先端部には外部でそれを開閉するための止弁27が設 けられる。止弁27はシール材層26の硬化中はBOG排出のため開とされ、硬 化後は閉とされる。
【0021】 さらにシール性を高めるため、例えばバルブフランジ10の外側に突出したボ ルト12、ナット13はシール材25に完全に埋め尽くされ、また例えばフラン ジ11の外側に突出したボルト12、ナット13間にはシール材25がすみ肉盛 され、さらにナット13、フランジ11間にシール材25が盛られその上にキャ ップ28が被せられている。そして、フランジ10,11の外周端面部10a, 11a及びシール材層26の外周端面部にもシール材25が塗布され、その上に 鋼帯29が巻かれた後締付部材30が巻回され締付けられる。図3にも示すよう に、鋼帯29はフランジ外周端面部10a,11aに沿って一周しており、その 一端部にはガス抜き管24が入るための切欠部29aを有し、その端部同士は所 定のラップ代hをもって重ね合わされる。また鋼帯29は、バルブフランジ10 の外周端面部10aの間隙21側から、フランジ11の外周端面部11a全幅に 亘るような幅を有している。締付部材30は、フランジ外周端面部10a,11 aの厚み方向の端部上にそれぞれ位置されて三本巻かれている。尚、これら鋼帯 29、締付部材30はSUS製である。
【0022】 次に実施例の作用を述べる。
【0023】 上記構成のシール構造にあっては、ガス抜き管24が設けられているので、硬 化中のシール材層26に内圧を加えることなくそれを完全に無圧硬化させること ができる。またシール材層26硬化後は止弁27が閉とされるので、フランジ2 0面或いはガスケット9から洩れてきたBOGをグラスウール層23内に閉じ込 めて、出口側フランジ継手15からの外部へのガス洩れを防止することができる 。
【0024】 さらにフランジ10,11の外側に突出したボルト12、ナット13にシール 材25及びキャップ28が設けられ、またフランジ10,11の外周端面部10 a,11aにもシール材25、鋼帯29及び締付部材30によりシール処理が施 されるので、シール性はより一層向上される。特に、グラスウール層23のBO G内圧はシール材層26を介して鋼帯29及び締付部材30により受け止められ るので、BOG内圧によるシール材層26の変形ないし膨脹を未然に防ぐことが できる。
【0025】 このようにシール処理が行われた出口側フランジ継手15にあっては、そのB OG洩れ量が処理前の80%LELに対し、1.6%LEL と大巾に低減されたことも確認で きた。
【0026】 尚、従来例で述べたように、タンク1には搬入搬出管31が接続されておりこ れにもフランジ継手32が形成されるが、これにも前記同様のシール処理を行う ことによりガス洩れを防止することができる。また本実施例ではシール材層26 をボルト穴22中心位置までとしたが、これをボルト穴22より内周側まで形成 してもよい。
【0027】
【考案の効果】
本考案は次の如き優れた効果を発揮する。
【0028】 (1)ガス抜き管を設けたことにより、硬化中のシール材層に内圧を加えるこ となくそれを完全に無圧硬化させることができる。
【0029】 (2)洩れてきたガスをグラスウール層内に閉じ込めて、フランジ継手からの 外部へのガス洩れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシール構造の一実施例を示す要部
拡大断面図である。
【図2】シール構造の一実施例を示す概略側断面図であ
る。
【図3】鋼帯及び締付部材を示す上面図である。
【図4】ボイルオフガス搬出管等を示す概略図である。
【図5】搬出管に介設されるバルブ及びフランジ継手を
示す側断面図である。
【符号の説明】
2 搬出管 10,11 フランジ 15,32 フランジ継手 21 間隙 23 グラスウール層 24 ガス抜き管 26 シール材層 31 搬入搬出管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジの外周部に環状の間隙を有する
    フランジ継手を介して接続されたLNG等の低温液化ガ
    スの搬入搬出管或いはボイルオフガス搬出管のシール構
    造において、上記フランジ継手の外周部に形成される環
    状の間隙内の内周側に所定のグラスウール層を挿入する
    と共に、該グラスウール層より径方向外方にガス抜き管
    を延出させた後、上記グラスウール層より外周側となる
    上記間隙内の外周側にシール材層を充填硬化してなるこ
    とを特徴とする搬出管のシール構造。
JP1993058453U 1993-10-28 1993-10-28 搬出管のシール構造 Expired - Lifetime JP2604394Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09269090A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Nichias Corp 配管フランジ部のガス漏洩防止構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09269090A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Nichias Corp 配管フランジ部のガス漏洩防止構造

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