JPH07284532A - 保存血液製剤のイオン濃度調整装置 - Google Patents
保存血液製剤のイオン濃度調整装置Info
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- JPH07284532A JPH07284532A JP7058124A JP5812495A JPH07284532A JP H07284532 A JPH07284532 A JP H07284532A JP 7058124 A JP7058124 A JP 7058124A JP 5812495 A JP5812495 A JP 5812495A JP H07284532 A JPH07284532 A JP H07284532A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 保存中の血液製剤の血液中のイオン濃度を調
整する装置に関する。 【構成】 輸血時の保存血液製剤のイオン濃度調整装置
であって、導入口と導出口を有するイオン調整室を備
え、イオン調整室内には、特定の血液中イオン濃度を調
整することができるイオン調整体を装填する保存血液製
剤のイオン濃度調整装置。イオン調整室の導入口に連結
されたチューブの他端に血液バッグが接続されている保
存血液製剤のイオン濃度調整装置。イオン調整室と血液
保存室を連通部材を配置した隔壁により区画した保存血
液製剤のイオン濃度調整装置。イオン調整の手段に陽イ
オン交換樹脂を用いている保存血液製剤のイオン濃度調
整装置。 【効果】 本発明の装置に輸血する前に血液製剤を通過
させることにより血漿中のカリウムイオンのイオン濃度
を低下させることができるので、比較的保存期間の長い
血液製剤でも安心して使用でき、洗浄赤血球や新鮮血を
使用する機会も減り、それらの使用に伴う保存期間、副
作用または製剤の確保の問題も減少する。
整する装置に関する。 【構成】 輸血時の保存血液製剤のイオン濃度調整装置
であって、導入口と導出口を有するイオン調整室を備
え、イオン調整室内には、特定の血液中イオン濃度を調
整することができるイオン調整体を装填する保存血液製
剤のイオン濃度調整装置。イオン調整室の導入口に連結
されたチューブの他端に血液バッグが接続されている保
存血液製剤のイオン濃度調整装置。イオン調整室と血液
保存室を連通部材を配置した隔壁により区画した保存血
液製剤のイオン濃度調整装置。イオン調整の手段に陽イ
オン交換樹脂を用いている保存血液製剤のイオン濃度調
整装置。 【効果】 本発明の装置に輸血する前に血液製剤を通過
させることにより血漿中のカリウムイオンのイオン濃度
を低下させることができるので、比較的保存期間の長い
血液製剤でも安心して使用でき、洗浄赤血球や新鮮血を
使用する機会も減り、それらの使用に伴う保存期間、副
作用または製剤の確保の問題も減少する。
Description
【0001】本発明は、保存中の血液製剤の血液中のイ
オン濃度を調整する装置に関するものである。
オン濃度を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】医療
機関において未熟児、腎不全患者または心臓手術時に患
者に血液製剤を輸血する場合、保存期間の長い製剤では
血漿中のカリウムイオン濃度が上昇して輸血後に患者の
血漿中カリウムイオン濃度が上昇することがある。さら
に、カリウムイオン濃度が高くなった保存血液をハイリ
スクの患者に急速に輸血した場合に、高カリウム血症と
なって心停止をきたすことがあり、問題となっていた。
このため従来は、洗浄赤血球が使用されているが、この
製剤は保存ができなく予約性のため、使用したい時に入
手できないことがあった。近年、輸血後に血液製剤中の
活性のある白血球によるGVHD発現の危険性が明らか
になった。その対策として今後、血液製剤への放射線照
射が一般化すると考えられる。しかし、放射線照射され
た血液製剤は、保存期間中にカリウムイオン濃度が上昇
するため、使用直前に照射を行わなければならず、臨床
上の対応が難しい場合が多かった。特公昭55−221
01には、輸血セットの輸血回路中に血液中のカリウム
イオンを吸着する強酸性陽イオン交換樹脂にて吸着する
ことの記載があるが、吸着剤の充填量が多く、吸着部の
サイズが大型化することや、急速輸血に対応していない
ことなど構成や性能面が十分に満足するものではなかっ
た。したがって、輸血の安全性確保の上で血液製剤中の
カリウムイオン濃度を使用直前に無菌的に低下させる新
たな発明が望まれていた。
機関において未熟児、腎不全患者または心臓手術時に患
者に血液製剤を輸血する場合、保存期間の長い製剤では
血漿中のカリウムイオン濃度が上昇して輸血後に患者の
血漿中カリウムイオン濃度が上昇することがある。さら
に、カリウムイオン濃度が高くなった保存血液をハイリ
スクの患者に急速に輸血した場合に、高カリウム血症と
なって心停止をきたすことがあり、問題となっていた。
このため従来は、洗浄赤血球が使用されているが、この
製剤は保存ができなく予約性のため、使用したい時に入
手できないことがあった。近年、輸血後に血液製剤中の
活性のある白血球によるGVHD発現の危険性が明らか
になった。その対策として今後、血液製剤への放射線照
射が一般化すると考えられる。しかし、放射線照射され
た血液製剤は、保存期間中にカリウムイオン濃度が上昇
するため、使用直前に照射を行わなければならず、臨床
上の対応が難しい場合が多かった。特公昭55−221
01には、輸血セットの輸血回路中に血液中のカリウム
イオンを吸着する強酸性陽イオン交換樹脂にて吸着する
ことの記載があるが、吸着剤の充填量が多く、吸着部の
サイズが大型化することや、急速輸血に対応していない
ことなど構成や性能面が十分に満足するものではなかっ
た。したがって、輸血の安全性確保の上で血液製剤中の
カリウムイオン濃度を使用直前に無菌的に低下させる新
たな発明が望まれていた。
【0003】また、心臓手術などにおいて、大量の血液
製剤の輸血が行われた後、ナトリウムイオンが過剰に負
荷されて浮腫を生じることが問題となっていた。大量輸
血に伴うナトリウム過剰負荷に対しては、血液ろ過フィ
ルタ−を用いて血液中のナトリウムイオンを除去する持
続緩徐血液ろ過を行うこともあるが、発症した後の処置
であり、輸血前の時点で、血液製剤中のナトリウムイオ
ン濃度を低く維持し、負荷するナトリウムイオン量を少
なくすることが望まれていた。
製剤の輸血が行われた後、ナトリウムイオンが過剰に負
荷されて浮腫を生じることが問題となっていた。大量輸
血に伴うナトリウム過剰負荷に対しては、血液ろ過フィ
ルタ−を用いて血液中のナトリウムイオンを除去する持
続緩徐血液ろ過を行うこともあるが、発症した後の処置
であり、輸血前の時点で、血液製剤中のナトリウムイオ
ン濃度を低く維持し、負荷するナトリウムイオン量を少
なくすることが望まれていた。
【0004】
[1]本発明は、輸血時の保存血液製剤のイオン濃度調
整装置であって、導入口と導出口を有するイオン調整室
を備え、該イオン調整室内には、特定の血液中イオン濃
度を調整することができるイオン調整体を装填した保存
血液製剤のイオン濃度調整装置を提供する。 [2]また本発明は、イオン調整室の導入口に連結され
たチューブの他端に血液バッグが接続されている[1]
に記載の保存血液製剤のイオン濃度調整装置を提供す
る。 [3]また本発明は、血液バッグの内部に、連通部材を
配置した隔壁を形成することにより血液バッグをイオン
調整室と血液保存室とに区画し、前記イオン調整室にイ
オン調整体を装填した保存血液製剤のイオン濃度調整装
置を提供する。 [4]また本発明は、イオン調整体として陽イオン交換
樹脂を用いる[1]ないし[3]に記載の保存血液製剤
のイオン濃度調整装置を提供する。
整装置であって、導入口と導出口を有するイオン調整室
を備え、該イオン調整室内には、特定の血液中イオン濃
度を調整することができるイオン調整体を装填した保存
血液製剤のイオン濃度調整装置を提供する。 [2]また本発明は、イオン調整室の導入口に連結され
たチューブの他端に血液バッグが接続されている[1]
に記載の保存血液製剤のイオン濃度調整装置を提供す
る。 [3]また本発明は、血液バッグの内部に、連通部材を
配置した隔壁を形成することにより血液バッグをイオン
調整室と血液保存室とに区画し、前記イオン調整室にイ
オン調整体を装填した保存血液製剤のイオン濃度調整装
置を提供する。 [4]また本発明は、イオン調整体として陽イオン交換
樹脂を用いる[1]ないし[3]に記載の保存血液製剤
のイオン濃度調整装置を提供する。
【0005】
【作用】血液製剤を保存した血液バッグより連結チュー
ブを通じて、イオン調整室に血液を通過させるので、イ
オン調整室を出た血液は、特定のイオン濃度が調整され
たものとなる。
ブを通じて、イオン調整室に血液を通過させるので、イ
オン調整室を出た血液は、特定のイオン濃度が調整され
たものとなる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の保存血液製剤のイオン濃度
調整装置1aの一実施例を示す平面図である。図1に示
すように、保存血液製剤のイオン濃度調整装置1aにお
いては、イオン調整室6aの導入口5、導出口9にそれ
ぞれ連結チューブ3、輸血チューブ10が接続されてお
り、連結チューブ3の先端には保存血液を導入するため
の合成樹脂製瓶針2が接続され、輸血チューブ10の先
端には、注射針11が接続されている。そして、連結チ
ューブ3及び輸血チューブ10の途中には、ロールクラ
ンプ4a、4bが配置されている。イオン調整室6aに
はイオン調整体8aが装填され、上下にフィルター7
a、7bが装着されている。本発明に使用するイオン交
換樹脂は、交換能が1〜5mEq/mlで、粒径が0.
2〜1.5mm、好ましくは、交換能が1.5〜3.5
mEq/mlで、粒径0.4〜1.0mmの陽イオン交
換樹脂が使用され、例えばポリスチレンスルホン酸ナト
リウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチ
レンスルホン酸、メタクリル酸ナトリウム等が使用され
る。
調整装置1aの一実施例を示す平面図である。図1に示
すように、保存血液製剤のイオン濃度調整装置1aにお
いては、イオン調整室6aの導入口5、導出口9にそれ
ぞれ連結チューブ3、輸血チューブ10が接続されてお
り、連結チューブ3の先端には保存血液を導入するため
の合成樹脂製瓶針2が接続され、輸血チューブ10の先
端には、注射針11が接続されている。そして、連結チ
ューブ3及び輸血チューブ10の途中には、ロールクラ
ンプ4a、4bが配置されている。イオン調整室6aに
はイオン調整体8aが装填され、上下にフィルター7
a、7bが装着されている。本発明に使用するイオン交
換樹脂は、交換能が1〜5mEq/mlで、粒径が0.
2〜1.5mm、好ましくは、交換能が1.5〜3.5
mEq/mlで、粒径0.4〜1.0mmの陽イオン交
換樹脂が使用され、例えばポリスチレンスルホン酸ナト
リウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチ
レンスルホン酸、メタクリル酸ナトリウム等が使用され
る。
【0007】上記の保存血液製剤のイオン濃度調整装置
1aを用いて保存血液製剤のイオン濃度調整を行うに
は、合成樹脂製瓶針2を血液製剤が保存されている血液
バッグ(図示せず)の輸血口に差し込んで接続し、ロー
ルクランプ4a、4bを解放するとともに、血液バッグ
と保存血液製剤のイオン濃度調整装置1aにヘッド差を
利用して、連結チューブ3、イオン調整室6a、輸血チ
ューブ10の順に保存血液を通して行き、注射針を患者
に穿刺した後、ロールクランプ4bにて血液流速を調整
し輸血を行う。
1aを用いて保存血液製剤のイオン濃度調整を行うに
は、合成樹脂製瓶針2を血液製剤が保存されている血液
バッグ(図示せず)の輸血口に差し込んで接続し、ロー
ルクランプ4a、4bを解放するとともに、血液バッグ
と保存血液製剤のイオン濃度調整装置1aにヘッド差を
利用して、連結チューブ3、イオン調整室6a、輸血チ
ューブ10の順に保存血液を通して行き、注射針を患者
に穿刺した後、ロールクランプ4bにて血液流速を調整
し輸血を行う。
【0008】図2のイオン濃度調整装置1bは、図1の
連結チューブ3の途中にローリングチューブ12を設け
たもので、急速輸血時や、より血液流速に精密性が必要
な場合に、血液ポンプにローリングチューブをセットし
て使用し、血液流速の調整を行うことができる。
連結チューブ3の途中にローリングチューブ12を設け
たもので、急速輸血時や、より血液流速に精密性が必要
な場合に、血液ポンプにローリングチューブをセットし
て使用し、血液流速の調整を行うことができる。
【0009】図3のイオン濃度調整装置1cは、図1に
示した保存血液のイオン濃度調整装置1aより、合成樹
脂製瓶針2の代わりに、連通ピース13を介して、血液
バッグ14と接続したものである。イオン調整室6aの
導入口5に連結チューブ3が接続されており、連結チュ
ーブ3と血液バッグ14の間に、連通ピース13が設け
られている。血液バッグ14には血液保存液が所定量入
っており、該血液バッグ14には、採血チューブ15が
接続され、該採血チューブ15の先端には採血針16が
接続されている。
示した保存血液のイオン濃度調整装置1aより、合成樹
脂製瓶針2の代わりに、連通ピース13を介して、血液
バッグ14と接続したものである。イオン調整室6aの
導入口5に連結チューブ3が接続されており、連結チュ
ーブ3と血液バッグ14の間に、連通ピース13が設け
られている。血液バッグ14には血液保存液が所定量入
っており、該血液バッグ14には、採血チューブ15が
接続され、該採血チューブ15の先端には採血針16が
接続されている。
【0010】次に上記の保存血液製剤のイオン濃度調整
装置1cを用いて保存血液製剤のイオン濃度調整を行う
方法の一例について説明する。まず、採血針16より採
血チューブ15を介して、血液を血液バッグ14に採血
した後、該採血チューブ15の、血液バッグ14との接
続部に近い位置を高周波ウエルダーを使用してシール
し、採血針16を接続した採血チューブ15を切り離
し、血液を輸血時まで保存する。図4に示すように輸血
時に連通ピース13を折り、ロールクランプ4a、4b
を解放し、血液製剤をヘッド差を利用して、連結チュー
ブ3、イオン調整室6a、輸血チューブ10の順に通し
て行き、注射針11を患者に穿刺した後、ロールクラン
プ4bにて血液流速の調整を行い輸血を行う。本装置を
急速輸血に用いる場合、保存血液の入った血液バッグ1
4に図5に示すようにプレッシャーカフ21にて加圧す
ることで、急速輸血を行うことが可能である。なお、図
3に示した血液バッグ14は一つのバッグが付いたシン
グルバッグであるが、血液バッグ14に代えて二つ以上
のバッグが付いたマルチバッグ(例えば、血液バッグ1
4に1個の子バッグ、血液バッグ14に複数の子バッグ
を連結する場合)を連結チューブ3に接続して、閉鎖系
で使用することができる。この場合、マルチバッグの種
類は、目的とする血液製剤によって、自由に選択でき
る。
装置1cを用いて保存血液製剤のイオン濃度調整を行う
方法の一例について説明する。まず、採血針16より採
血チューブ15を介して、血液を血液バッグ14に採血
した後、該採血チューブ15の、血液バッグ14との接
続部に近い位置を高周波ウエルダーを使用してシール
し、採血針16を接続した採血チューブ15を切り離
し、血液を輸血時まで保存する。図4に示すように輸血
時に連通ピース13を折り、ロールクランプ4a、4b
を解放し、血液製剤をヘッド差を利用して、連結チュー
ブ3、イオン調整室6a、輸血チューブ10の順に通し
て行き、注射針11を患者に穿刺した後、ロールクラン
プ4bにて血液流速の調整を行い輸血を行う。本装置を
急速輸血に用いる場合、保存血液の入った血液バッグ1
4に図5に示すようにプレッシャーカフ21にて加圧す
ることで、急速輸血を行うことが可能である。なお、図
3に示した血液バッグ14は一つのバッグが付いたシン
グルバッグであるが、血液バッグ14に代えて二つ以上
のバッグが付いたマルチバッグ(例えば、血液バッグ1
4に1個の子バッグ、血液バッグ14に複数の子バッグ
を連結する場合)を連結チューブ3に接続して、閉鎖系
で使用することができる。この場合、マルチバッグの種
類は、目的とする血液製剤によって、自由に選択でき
る。
【0011】図6(図7は、図6のA−B−C−D断面
図である。)のイオン濃度調整装置1dは、イオン調整
体8bを血液バッグ14の内部に納めて一体化したもの
である。血液バッグ14の内部は途中にボール弁19等
の連通部材を配置した隔壁20を形成することによりイ
オン調整室6bと血液保存室14aに区画され、イオン
調整体8bは、フィルター7cに内封された状態で、イ
オン調整室6b内に配置される。血液バッグ14に保存
された血液は、隔壁20とボール弁19によって、輸血
時まで液密性を保たれ、輸血時にボール弁19を解除す
ることによって血液バッグ14中の保存血をイオン調整
室6bに通液することができる。
図である。)のイオン濃度調整装置1dは、イオン調整
体8bを血液バッグ14の内部に納めて一体化したもの
である。血液バッグ14の内部は途中にボール弁19等
の連通部材を配置した隔壁20を形成することによりイ
オン調整室6bと血液保存室14aに区画され、イオン
調整体8bは、フィルター7cに内封された状態で、イ
オン調整室6b内に配置される。血液バッグ14に保存
された血液は、隔壁20とボール弁19によって、輸血
時まで液密性を保たれ、輸血時にボール弁19を解除す
ることによって血液バッグ14中の保存血をイオン調整
室6bに通液することができる。
【0012】また前記図1から図3、図6のイオン濃度
調整装置1aから1dにおいて、注射針11に代えて、
例えばルアーコネクター等の輸血セット連結部を装着す
ることができ、また輸血チューブ10、連結チューブ3
の途中に点滴筒を配置することもできる。
調整装置1aから1dにおいて、注射針11に代えて、
例えばルアーコネクター等の輸血セット連結部を装着す
ることができ、また輸血チューブ10、連結チューブ3
の途中に点滴筒を配置することもできる。
【0013】図1のイオン濃度調整装置1aを用いて保
存血液中のカリウムイオン濃度調整試験を次の通り行っ
た。実施例1 血液保存液としてCPD液を含む軟質ポリ塩化ビニル製
血液バッグ(採血容量200ml)に保存した血液20
0mlをクランプ4a、4bを調節して、連結チューブ
3を経てイオン調整室8aへ落差70cmで導入した。
血液の流下速度は、20ml/分で通過させ、血液を受
け器に採取した。イオン調整室8aの内部には、平均粒
型0.4mm、交換能70mg/g(カリウムイオン)
の陽イオン交換樹脂としてポリスチレンスルホン酸ナト
リウム5gを充填した。実施例2 実施例1と同様に、保存した血液200mlをクランプ
4a、4bを調節して、連結チューブ3を経てイオン調
整室8aへ落差70cmで導入した。血液の流下速度
は、50ml/分で通過させ、血液を受け器に採取し
た。イオン調整室8aの内部には、平均粒型0.6m
m、交換能70mg/g(カリウムイオン)の陽イオン
交換樹脂としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム8g
を充填した。上記の装置1aを用いてイオン調整室8a
通過前後の血漿中カリウムイオン濃度をDIONEX社
のイオンクロマトグラフ装置4500iを用いて測定し
た。結果を表−1に示す。
存血液中のカリウムイオン濃度調整試験を次の通り行っ
た。実施例1 血液保存液としてCPD液を含む軟質ポリ塩化ビニル製
血液バッグ(採血容量200ml)に保存した血液20
0mlをクランプ4a、4bを調節して、連結チューブ
3を経てイオン調整室8aへ落差70cmで導入した。
血液の流下速度は、20ml/分で通過させ、血液を受
け器に採取した。イオン調整室8aの内部には、平均粒
型0.4mm、交換能70mg/g(カリウムイオン)
の陽イオン交換樹脂としてポリスチレンスルホン酸ナト
リウム5gを充填した。実施例2 実施例1と同様に、保存した血液200mlをクランプ
4a、4bを調節して、連結チューブ3を経てイオン調
整室8aへ落差70cmで導入した。血液の流下速度
は、50ml/分で通過させ、血液を受け器に採取し
た。イオン調整室8aの内部には、平均粒型0.6m
m、交換能70mg/g(カリウムイオン)の陽イオン
交換樹脂としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム8g
を充填した。上記の装置1aを用いてイオン調整室8a
通過前後の血漿中カリウムイオン濃度をDIONEX社
のイオンクロマトグラフ装置4500iを用いて測定し
た。結果を表−1に示す。
【0014】 実施例1及び実施例2は、カリウムイオン濃度の調整例
を挙げているが、イオン交換樹脂の種類、サイズ、容量
を目的とするイオンの濃度に対応させることによって、
ナトリウムイオンやカルシウムイオンなど他の血液中の
イオン濃度を調整することができることは、いうまでも
ないことである。
を挙げているが、イオン交換樹脂の種類、サイズ、容量
を目的とするイオンの濃度に対応させることによって、
ナトリウムイオンやカルシウムイオンなど他の血液中の
イオン濃度を調整することができることは、いうまでも
ないことである。
【0015】
(1)保存血液製剤を未熟児、腎不全患者や心臓手術に
使用する時、血液バッグに接続、もしくは、血液バッグ
システムの中に組み込んである本発明の装置に輸血する
前に血液製剤を通過させることにより血漿中のカリウム
イオンのイオン濃度を低下させることができるので、比
較的保存期間の長い血液製剤でも安心して使用でき、洗
浄赤血球や新鮮血を使用する機会も減り、それらの使用
に伴う保存期間、副作用または製剤の確保の問題も減少
する。 (2)また本発明の装置に使用するイオン交換樹脂に
は、イオン交換能にすぐれたものを使用することによ
り、イオン交換室を小型化することが可能であり、さら
に粒径の均一性においても、すぐれたものを使用するこ
とによって、保存血液がイオン調整室を通過する際の圧
損失を抑えることができるので、血液ポンプやプレッシ
ャーカフの使用によって、血液流速が50ml/分とな
るような急速輸血での使用が可能となり、心臓手術をは
じめとする大量輸血症例に対応することができる。 (3)また、本発明の装置は、イオン調整室を含め全体
が閉鎖系で高圧蒸気滅菌されているので、細菌混入の心
配もなく安全に使用することもできるものである。
使用する時、血液バッグに接続、もしくは、血液バッグ
システムの中に組み込んである本発明の装置に輸血する
前に血液製剤を通過させることにより血漿中のカリウム
イオンのイオン濃度を低下させることができるので、比
較的保存期間の長い血液製剤でも安心して使用でき、洗
浄赤血球や新鮮血を使用する機会も減り、それらの使用
に伴う保存期間、副作用または製剤の確保の問題も減少
する。 (2)また本発明の装置に使用するイオン交換樹脂に
は、イオン交換能にすぐれたものを使用することによ
り、イオン交換室を小型化することが可能であり、さら
に粒径の均一性においても、すぐれたものを使用するこ
とによって、保存血液がイオン調整室を通過する際の圧
損失を抑えることができるので、血液ポンプやプレッシ
ャーカフの使用によって、血液流速が50ml/分とな
るような急速輸血での使用が可能となり、心臓手術をは
じめとする大量輸血症例に対応することができる。 (3)また、本発明の装置は、イオン調整室を含め全体
が閉鎖系で高圧蒸気滅菌されているので、細菌混入の心
配もなく安全に使用することもできるものである。
【図1】本発明のイオン濃度調整装置を示す平面図
【図2】図1の別の実施例を示す平面図
【図3】図1の別の実施例を示す平面図
【図4】図3の使用説明図
【図5】図3の使用説明図
【図6】図1の別の実施例を示す平面図
【図7】図6のA−B−C−D断面図
1a.イオン濃度調整装置 1b.イオン濃度調整装置 1c.イオン濃度調整装置 1d.イオン濃度調整装置 2.合成樹脂製瓶針 3.連結チューブ 4a.クランプ 4b.クランプ 5.導入口 6a.イオン調整室 6b.イオン調整室 7a.フィルタ− 7b.フィルタ− 7c.フィルタ− 8a.イオン調整体 8b.イオン調整体 9.導出口 10.輸血チューブ 11.注射針 12.ローリングチューブ 13.連通ピース 14.血液バッグ 14a.血液保存室 15.採血チューブ 16.採血針 17.輸血口 18.輸血口プロテクター 19.ボール弁 20.隔壁 21.プレッシャーカフ
Claims (4)
- 【請求項1】 輸血時の保存血液製剤のイオン濃度調整
装置であって、導入口と導出口を有するイオン調整室を
備え、該イオン調整室内には、特定の血液中イオン濃度
を調整することができるイオン調整体を装填したことを
特徴とする保存血液製剤のイオン濃度調整装置。 - 【請求項2】 イオン調整室の導入口に連結されたチュ
ーブの他端に血液バッグが接続されていることを特徴と
する請求項1に記載の保存血液製剤のイオン濃度調整装
置。 - 【請求項3】 血液バッグの内部に、連通部材を配置し
た隔壁を形成することにより血液バッグをイオン調整室
と血液保存室とに区画し、前記イオン調整室にイオン調
整体を装填したことを特徴とする保存血液製剤のイオン
濃度調整装置。 - 【請求項4】 イオン調整体として陽イオン交換樹脂を
用いることを特徴とする請求項1ないし3に記載の保存
血液製剤のイオン濃度調整装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7058124A JPH07284532A (ja) | 1994-02-23 | 1995-02-22 | 保存血液製剤のイオン濃度調整装置 |
| ES95120169T ES2153007T3 (es) | 1995-02-22 | 1995-12-20 | Metodo de produccion de un dispositivo de transfusion de sangre. |
| DE69519419T DE69519419T2 (de) | 1995-02-22 | 1995-12-20 | Herstellungsverfahren für eine Bluttransfusionsvorrichtung |
| EP95120169A EP0728491B1 (en) | 1995-02-22 | 1995-12-20 | Method of producing a blood transfusion device |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4990194 | 1994-02-23 | ||
| JP6-49901 | 1994-02-23 | ||
| JP7058124A JPH07284532A (ja) | 1994-02-23 | 1995-02-22 | 保存血液製剤のイオン濃度調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284532A true JPH07284532A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=26390346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7058124A Pending JPH07284532A (ja) | 1994-02-23 | 1995-02-22 | 保存血液製剤のイオン濃度調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07284532A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4029586Y1 (ja) * | 1964-03-23 | 1965-10-18 | ||
| JPS5522101A (en) * | 1978-08-03 | 1980-02-16 | Oval Eng Co Ltd | Flow meter |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP7058124A patent/JPH07284532A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4029586Y1 (ja) * | 1964-03-23 | 1965-10-18 | ||
| JPS5522101A (en) * | 1978-08-03 | 1980-02-16 | Oval Eng Co Ltd | Flow meter |
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