JPH08245405A - 保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置 - Google Patents

保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置

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JPH08245405A
JPH08245405A JP7079379A JP7937995A JPH08245405A JP H08245405 A JPH08245405 A JP H08245405A JP 7079379 A JP7079379 A JP 7079379A JP 7937995 A JP7937995 A JP 7937995A JP H08245405 A JPH08245405 A JP H08245405A
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JP
Japan
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blood
anion
adjusting device
anion concentration
transfusion
Prior art date
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Application number
JP7079379A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yuasa
武史 湯浅
Kensho Shirahama
憲昭 白濱
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Publication date
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Priority to DE69519419T priority patent/DE69519419T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存中の血液製剤中の特定の陰イオン濃度を
調整する装置に関する。 【構成】 輸血時の保存血液製剤の陰イオン濃度調整装
置であって、導入口と導出口を有する陰イオン調整室を
備え、該陰イオン調整室内には、特定の血液中の陰イオ
ン濃度を調整することができる陰イオン交換樹脂を装填
した血液製剤の陰イオン濃度調整装置。 【効果】 従来の成分採血や輸血時に体内に入る抗凝固
剤(クエン酸)を大幅に低下させるため、クエン酸中毒
症状の発現が抑えられ、安全な輸血ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、保存中の血液製剤中の特定の陰
イオン濃度を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】大量
出血に伴う急速、大量輸血、新生児の溶血性疾患に対す
る交換輸血、連続血液成分分離装置の使用や血漿交換な
どでは、輸血(返血)に伴いクエン酸が輸注されるた
め、大量の場合には急性中毒の症状を呈することがあ
る。これはクエン酸イオンが血中カルシウムイオン(C
2+)とキレート反応により錯体を作り、カルシウムイ
オン(Ca2+)濃度の低下により引き起こされるのが主
な原因で、軽度症状では手足のしびれ感、寒気を呈する
が、症状が進むと悪心、嘔吐を伴い、痙攣、意識喪失を
経て死亡することもある。これらのクエン酸による急性
中毒症状は、カルシウムを補うことで、改善されること
から、大量輸血の際には様子を見ながら必要に応じてカ
ルシウムを輸注することが多い。特に肝機能の低下して
患者や低体重の患者などでは、中毒症状は出現しやすい
このため輸血用血液中の過剰クエン酸(遊離クエン酸、
クエン酸イオン)を除去することが望まれていた。そこ
で本発明は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ね
た結果次の発明に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、輸血時の保存血液製剤の陰イオン濃度
調整装置であって、導入口と導出口を有する陰イオン調
整室を備え、該陰イオン調整室内には、特定の血液中の
陰イオン濃度を調整することができる陰イオン交換樹脂
を装填した保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置を提供
する。 [2]本発明は、陰イオン調整室の導入口に連結された
チューブの他端に血液バッグが接続されている[1]に
記載の保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置を提供す
る。 [3]本発明は、血液バッグの内部に、連通部材を配置
した隔壁を形成することにより血液バッグを陰イオン調
整室と血液保存室とに区画し、前記陰イオン調整室に陰
イオン交換樹脂を装填した陰イオン濃度調整装置を提供
する。
【0004】
【作用】血液製剤を保存した血液バッグより連結チュー
ブを通じて、陰イオン調整室に血液を通過させるので、
陰イオン調整室を出た血液は、特定の陰イオン濃度が調
整されたものとなる。本発明においては、陰イオン交換
樹脂を使用することにより輸血用血液中の過剰クエン酸
(遊離クエン酸、クエン酸イオン)を除去することがで
きる。輸血時に陰イオン交換樹脂に血液を通すことによ
り血液中のクエン酸イオンをCl- と交換し、過剰のク
エン酸が輸注されることを防ぐため、大量、急速輸血時
にもクエン酸の急性中毒症状が起こらず、安全な輸血を
行う一助となる。
【0005】
【実施例】図1は、本発明の保存血液製剤の陰イオン濃
度調整装置1aの一実施例を示す平面図である。図1に
示すように、保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置1a
においては、陰イオン調整室6aの導入口5、導出口9
にそれぞれ連結チューブ3、輸血チューブ10が接続さ
れており、連結チューブ3の先端には保存血液を導入す
るための合成樹脂製瓶針2が接続され、輸血チューブ1
0の先端には、注射針11が接続されている。そして、
連結チューブ3及び輸血チューブ10の途中には、ロー
ルクランプ4a、4bが配置されている。陰イオン調整
室6aには陰イオン交換樹脂8aが装填され、上下にフ
ィルター7a、7bが装着されている。本発明に使用す
る陰イオン交換樹脂は、交換能が0.5〜4mEq/m
lで、粒径が0.2〜1.5mm、好ましくは、交換能
が0.8〜2.5mEq/mlで、粒径0.4〜1.0
mmのものを使用する。本発明においては陰イオン交換
樹脂として、例えば末端が塩化トリメチルアンモニウム
等のCl- (塩素イオン)型のものや、ジメチルエタノ
ールアミン等のOH- 型のものを使用することができ
る。
【0006】上記の保存血液製剤の陰イオン濃度調整装
置1aを用いて保存血液製剤の陰イオン濃度調整を行う
には、合成樹脂製瓶針2を血液製剤が保存されている血
液バッグ(図示せず)の輸血口に差し込んで接続し、ロ
ールクランプ4a、4bを解放するとともに、血液バッ
グと保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置1aにヘッド
差を利用して、連結チューブ3、陰イオン調整室6a、
輸血チューブ10の順に保存血液を通して行き、注射針
を患者に穿刺した後、ロールクランプ4bにて血液流速
の調整を行い輸血が行われる。
【0007】図2の陰イオン濃度調整装置1bは、図1
の連結チューブ3の途中にローリングチューブ12を設
けたもので、急速輸血時や、より血液流速に精密性が必
要な場合に、血液ポンプにローリングチューブをセット
して使用し、血液流速の調整を行うことができる。
【0008】図3の陰イオン濃度調整装置1cは、図1
に示した保存血液の陰イオン濃度調整装置1aより、合
成樹脂製瓶針2の代わりに、連通ピース13を介して、
血液バッグ14と接続したものである。陰イオン調整室
6aの導入口5に連結チューブ3が接続されており、連
結チューブ3と血液バッグ14の間に、連通ピース13
が設けられている。血液バッグ14には血液保存液が所
定量入っており、該血液バッグ14には、採血チューブ
15が接続され、該採血チューブ15の先端には採血針
16が接続されている。
【0009】次に上記の保存血液製剤の陰イオン濃度調
整装置1cを用いて保存血液製剤の陰イオン濃度調整を
行う方法の一例について説明する。まず、採血針16よ
り採血チューブ15を介して、血液を血液バッグ14に
採血した後、該採血チューブ15の、血液バッグ14と
の接続部に近い位置を高周波ウエルダーを使用してシー
ルし、採血針16を接続した採血チューブ15を切り離
し、血液を輸血時まで保存する。図4に示すように輸血
時に連通ピース13を折り、ロールクランプ4a、4b
を解放し、血液製剤をヘッド差を利用して、連結チュー
ブ3、陰イオン調整室6a、輸血チューブ10の順に通
して行き、注射針11を患者に穿刺した後、ロールクラ
ンプ4bにて血液流速の調整を行い輸血を行う。本装置
を急速輸血に用いる場合、保存血液の入った血液バッグ
14に図5に示すようにプレッシャーカフ21にて加圧
することで、急速輸血を行うことが可能である。なお、
図3に示した血液バッグ14は一つのバッグが付いたシ
ングルバッグであるが、血液バッグ14に代えて二つ以
上のバッグが付いたマルチバッグ(例えば、血液バッグ
14に1個の子バッグ、血液バッグ14に複数の子バッ
グを連結をする場合)を連結チューブ3に接続して、閉
鎖系で使用することができる。この場合、マルチバッグ
の種類は、目的とする血液製剤によって、自由に選択で
きる。
【0010】図6(図7は、図6のA−B−C−D断面
図である。)の陰イオン濃度調整装置1dは、陰イオン
交換樹脂8bを血液バッグ14の内部に納めて一体化し
たものである。血液バッグ14の内部は途中にボール弁
19等の連通部材を配置した隔壁20を形成することに
より陰イオン調整室6bと血液保存室14aに区画さ
れ、陰イオン交換樹脂8bは、フィルター7cに内封さ
れた状態で、陰イオン調整室6b内に配置される。血液
バッグ14に保存された血液は、隔壁20とボール弁1
9によって、輸血時まで液密性を保たれ、輸血時にボー
ル弁19を解除することによって血液バッグ14中の保
存血を陰イオン調整室6bに通液することができる。
【0011】また前記図1から図3、図6の陰イオン濃
度調整装置1aから1dにおいて、注射針11に代え
て、例えばルアーコネクター等の輸血セット連結部を装
着することができ、また輸血チューブ10、連結チュー
ブ3の途中に点滴筒を配置することもできる。
【0012】図1の陰イオン濃度調整装置1aを用いて
保存血液中のクエン酸イオン濃度調整試験を次の通り行
った。実施例1 血液保存液としてACD液を含む軟質ポリ塩化ビニル製
血液バッグ(採血容量200ml〜400ml)に保存
した血液100、200、300、400mlをクラン
プ4a、4bを調節して、連結チューブ3を経て陰イオ
ン調整室6aへ落差70cmで導入する。血液の流下速
度は、20ml/分で通過させ、血液を受け器に採取す
る。陰イオン調整室6aの内部には、平均粒型0.5m
m、交換能1.5mEq/mlの陰イオン交換樹脂とし
てポリスチレン塩化トリメチルアンモニウムを25ml
充填した。
【0013】実施例2 実施例1と同様に陰イオン調整室6aの内部にポリスチ
レン塩化トリメチルアンモニウムを15ml充填した。
CPD液に保存した全血(100、200、300、4
00ml)を実施例4と同様に処理した。実施例3 実施例1と同様に陰イオン調整室6aの内部にポリスチ
レン塩化トリメチルアンモニウムを15ml充填した。
MAP液に保存した濃厚赤血球(100、200、30
0ml)を実施例4と同様に処理した。実施例4 実施例1と同様に陰イオン調整室6aの内部にポリスチ
レン塩化トリメチルアンモニウムを20ml充填した。
MAP液に保存した濃厚赤血球(100、200、30
0ml)を実施例1と同様に連結チューブ3を経て陰イ
オン調整室6aに導入し、流下速度100ml/分で通
過させ血液受器に採取した。以上の結果を表1に示す。
表1より90%以上のクエン酸を除去できることが確認
できた。
【0014】
【表1】
【0015】
実施例1から実施例4は、クエン
酸濃度の調整例を挙げているが、陰イオン交換樹脂の種
類、サイズ、容量を目的とする陰イオンの濃度に対応さ
せることによって、他の血液中の陰イオン濃度を調整す
ることができることは、いうまでもないことである。
【0016】
【発明の効果】陰イオン調整体として陰イオン交換樹脂
を用いることにより 従来の成分採血や輸血時に体内に入る抗凝固剤(クエ
ン酸)を大幅に低下させるため、クエン酸中毒症状の発
現が抑えられ、安全な輸血ができる。 クエン酸除去は、赤血球を含む製剤(WB、CRC、
MAP−CRCなど)において2単位処理として90%
以上除去することができる。 急速、大量輸血時にも、クエン酸を十分除去でき、大
量出血時の安全な輸血に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰イオン濃度調整装置を示す平面図
【図2】図1の別の実施例を示す平面図
【図3】図1の別の実施例を示す平面図
【図4】図3の使用説明図
【図5】図3の使用説明図
【図6】図1の別の実施例を示す平面図
【図7】図6のA−B−C−D断面図
【符合の説明】
1a. イオン濃度調整装置 1b. イオン濃度調整装置 1c. イオン濃度調整装置 1d. イオン濃度調整装置 2. 合成樹脂製瓶針 3. 連結チューブ 4a. クランプ 4b. クランプ 5. 導入口 6a. 陰イオン調整室 6b. 陰イオン調整室 7a. フィルタ− 7b. フィルタ− 7c. フィルタ− 8a. 陰イオン交換樹脂 8b. 陰イオン交換樹脂 9. 導出口 10. 輸血チューブ 11. 注射針 12. ローリングチューブ 13. 連通ピース 14. 血液バッグ 14a.血液保存室 15. 採血チューブ 16. 採血針 17. 輸血口 18. 輸血口プロテクター 19. ボール弁 20. 隔壁 21. プレッシャーカフ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸血時の保存血液製剤の陰イオン濃度調整
    装置であって、導入口と導出口を有する陰イオン調整室
    を備え、該陰イオン調整室内には、特定の血液中の陰イ
    オン濃度を調整することができる陰イオン交換樹脂を装
    填したことを特徴とする保存血液製剤の陰イオン濃度調
    整装置。
  2. 【請求項2】陰イオン調整室の導入口に連結されたチュ
    ーブの他端に血液バッグが接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載の保存血液製剤の陰イオン濃度調整
    装置。
  3. 【請求項3】血液バッグの内部に、連通部材を配置した
    隔壁を形成することにより血液バッグを陰イオン調整室
    と血液保存室とに区画し、前記陰イオン調整室に陰イオ
    ン交換樹脂を装填したことを特徴とする陰イオン濃度調
    整装置。
JP7079379A 1995-02-22 1995-03-13 保存血液製剤の陰イオン濃度調整装置 Pending JPH08245405A (ja)

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ES95120169T ES2153007T3 (es) 1995-02-22 1995-12-20 Metodo de produccion de un dispositivo de transfusion de sangre.
DE69519419T DE69519419T2 (de) 1995-02-22 1995-12-20 Herstellungsverfahren für eine Bluttransfusionsvorrichtung
EP95120169A EP0728491B1 (en) 1995-02-22 1995-12-20 Method of producing a blood transfusion device

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