JPH07284832A - 制御方法及び装置 - Google Patents
制御方法及び装置Info
- Publication number
- JPH07284832A JPH07284832A JP6080477A JP8047794A JPH07284832A JP H07284832 A JPH07284832 A JP H07284832A JP 6080477 A JP6080477 A JP 6080477A JP 8047794 A JP8047794 A JP 8047794A JP H07284832 A JPH07284832 A JP H07284832A
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- JP
- Japan
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- control
- amount
- disturbance
- state quantity
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非線形性の強い制御対象物に外乱が入って
も、制御性を良好に保つ。 【構成】 外乱推定器6の状態量推定部6aは、状態量
a,bの相互の関係を表す制御モデルfを用いて、状態
量検出計3で検出された状態量bに対する状態量aSを
推定する。外乱推定器6の差分器6bは、状態量推定部
6aで推定された状態量aSと状態量検出計3で検出さ
れた状態量aとの差を外乱Aとしてフィードバック補償
制御器7に出力する。フィードバック補償制御器7は、
外乱Aによる制御量yの変化を打ち消すようなフィード
バック補償量xFBCを求める。加算器8は、このフィー
ドバック補償量xFBCとフィードバック制御器4からの
フィードバック操作量xFBとを加算して、制御対象1に
与える。
も、制御性を良好に保つ。 【構成】 外乱推定器6の状態量推定部6aは、状態量
a,bの相互の関係を表す制御モデルfを用いて、状態
量検出計3で検出された状態量bに対する状態量aSを
推定する。外乱推定器6の差分器6bは、状態量推定部
6aで推定された状態量aSと状態量検出計3で検出さ
れた状態量aとの差を外乱Aとしてフィードバック補償
制御器7に出力する。フィードバック補償制御器7は、
外乱Aによる制御量yの変化を打ち消すようなフィード
バック補償量xFBCを求める。加算器8は、このフィー
ドバック補償量xFBCとフィードバック制御器4からの
フィードバック操作量xFBとを加算して、制御対象1に
与える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、多種多様な圧
延材を様々な条件で圧延する圧延機等、非線形性の強い
制御対象を制御する制御装置及び制御方法に関する。
延材を様々な条件で圧延する圧延機等、非線形性の強い
制御対象を制御する制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】制御対象としては、例えば、多種多様な
圧延材を様々な条件で圧延する圧延機のように、非線形
性の強いものがある。このような非線形性の強い制御対
象に対する制御では、制御対象の状態が比較的安定した
定常状態で目標値となるような制御器の動作点を求める
セットアップ制御が行なわれる。なお、火力発電機やプ
ラント制御では、セットポイント制御と呼ばれている。
セットアップ制御は、“板圧延の理論と実際”、日本鉄
鋼協会、昭和59年9月1発行の289項より292項
に具体的に記述されている。
圧延材を様々な条件で圧延する圧延機のように、非線形
性の強いものがある。このような非線形性の強い制御対
象に対する制御では、制御対象の状態が比較的安定した
定常状態で目標値となるような制御器の動作点を求める
セットアップ制御が行なわれる。なお、火力発電機やプ
ラント制御では、セットポイント制御と呼ばれている。
セットアップ制御は、“板圧延の理論と実際”、日本鉄
鋼協会、昭和59年9月1発行の289項より292項
に具体的に記述されている。
【0003】セットアップ制御系で動作点が決定される
と、動作点近傍では制御対象の変動が線形近似可能な範
囲であると仮定して、線形制御モデルを作成し、この線
形制御モデルに対して、動作点からのずれを零にするレ
ギュレータ問題や参照入力への追従を行なうサーボ問題
として、システムのダイナミクスを表す微分方程式を対
象に、入力パワー及び状態の変動を最小とするような最
適解(フィードバックゲイン)を求める線形制御理論等
により、フィードバック制御を行なうことで、所望の制
御性能をもつ制御系を実現しようと試みられている。
と、動作点近傍では制御対象の変動が線形近似可能な範
囲であると仮定して、線形制御モデルを作成し、この線
形制御モデルに対して、動作点からのずれを零にするレ
ギュレータ問題や参照入力への追従を行なうサーボ問題
として、システムのダイナミクスを表す微分方程式を対
象に、入力パワー及び状態の変動を最小とするような最
適解(フィードバックゲイン)を求める線形制御理論等
により、フィードバック制御を行なうことで、所望の制
御性能をもつ制御系を実現しようと試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧延機の加減
速運転や連続圧延中に目標出側板厚及び目標前方張力を
変更する走間板厚変更など、大幅に動作点が変化する場
合、さらには、圧延材にスキッドマーク等の温度変動が
あり圧延荷重が変動したり、入側板厚が変動する外乱が
あるような場合には、線形制御モデルを対象としてフィ
ードバック制御を行う制御系では、動作点近傍で線形性
が保たれず、実際の制御対象と線形制御モデルとの誤差
が大きくなり、目標とする制御性能を維持できなくなる
という問題点がある。
速運転や連続圧延中に目標出側板厚及び目標前方張力を
変更する走間板厚変更など、大幅に動作点が変化する場
合、さらには、圧延材にスキッドマーク等の温度変動が
あり圧延荷重が変動したり、入側板厚が変動する外乱が
あるような場合には、線形制御モデルを対象としてフィ
ードバック制御を行う制御系では、動作点近傍で線形性
が保たれず、実際の制御対象と線形制御モデルとの誤差
が大きくなり、目標とする制御性能を維持できなくなる
という問題点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、非線形性の強い制御対象に
外乱等が入っ場合でも、制御性の優れた制御装置、及び
制御方法を提供することを目的とする。
て着目してなされたもので、非線形性の強い制御対象に
外乱等が入っ場合でも、制御性の優れた制御装置、及び
制御方法を提供することを目的とする。
【0006】なお、関連する従来技術としては、特開昭
60−83720号公報、特開昭61−71117号公
報、特開昭62−118913号公報、特開平1−20
2305号公報等に記載されているものがある。
60−83720号公報、特開昭61−71117号公
報、特開昭62−118913号公報、特開平1−20
2305号公報等に記載されているものがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の制御装置は、制御対象からの出力である制御量を検出
する制御量検出手段と、前記制御対象の状態量を検出す
る状態量検出手段と、前記制御量検出手段で検出された
前記制御量と予め定めた目標制御量との偏差に応じてフ
ィードバック操作量を求めるフィードバック操作量演算
手段と、前記制御対象に与える前記操作量と前記制御対
象の前記状態量との関係を表す第1の制御モデル、及
び、前記制御量と前記目標制御量との偏差と、前記制御
対象に対する外乱と、前記フィードバック操作量を補償
するフィードバック補償量との関係を示す第2の制御モ
デルを記憶する制御モデル記憶手段と、前記第1の制御
モデルを用いて、前記制御対象に与える前記操作量に対
する前記制御対象の前記状態量を推定する状態量推定手
段と、前記状態量検出手段で検出された前記状態量と前
記状態量推定手段で推定された前記状態量との差を求
め、該差を前記制御対象の前記外乱とする外乱推定手段
と、前記第2の制御モデルを用いて、前記偏差が0にな
るような、前記外乱推定手段で求められた前記外乱に対
する前記フィードバック補償量を求めるフィードバック
補償量演算手段と、前記フィードバック操作量演算手段
で求められた前記フィードバック操作量に、前記フィー
ドバック補償量演算手段で求められた前記フィードバッ
ク補償量を加えて、これを前記操作量として前記制御対
象に与える操作量加算手段とを備えていることを特徴と
するものである。
の制御装置は、制御対象からの出力である制御量を検出
する制御量検出手段と、前記制御対象の状態量を検出す
る状態量検出手段と、前記制御量検出手段で検出された
前記制御量と予め定めた目標制御量との偏差に応じてフ
ィードバック操作量を求めるフィードバック操作量演算
手段と、前記制御対象に与える前記操作量と前記制御対
象の前記状態量との関係を表す第1の制御モデル、及
び、前記制御量と前記目標制御量との偏差と、前記制御
対象に対する外乱と、前記フィードバック操作量を補償
するフィードバック補償量との関係を示す第2の制御モ
デルを記憶する制御モデル記憶手段と、前記第1の制御
モデルを用いて、前記制御対象に与える前記操作量に対
する前記制御対象の前記状態量を推定する状態量推定手
段と、前記状態量検出手段で検出された前記状態量と前
記状態量推定手段で推定された前記状態量との差を求
め、該差を前記制御対象の前記外乱とする外乱推定手段
と、前記第2の制御モデルを用いて、前記偏差が0にな
るような、前記外乱推定手段で求められた前記外乱に対
する前記フィードバック補償量を求めるフィードバック
補償量演算手段と、前記フィードバック操作量演算手段
で求められた前記フィードバック操作量に、前記フィー
ドバック補償量演算手段で求められた前記フィードバッ
ク補償量を加えて、これを前記操作量として前記制御対
象に与える操作量加算手段とを備えていることを特徴と
するものである。
【0008】ここで、前記状態量検出手段は、前記外乱
の決定に用いられる前記状態量の他に、前記操作量に対
して一意的に定まる状態量(以下、特定状態量とす
る。)も検出し、前記第1の制御モデルの前記操作量
は、前記特定状態量であり、前記状態量推定手段は、該
特定状態量と他の状態量との関係を示す該第1の制御モ
デルを用いて、前記状態量検出手段で検出された該特定
状態量に対する該他の状態量を推定し、前記外乱推定手
段は、前記状態量検出手段で検出された前記他の状態量
と前記状態量推定手段で推定された前記他の状態量との
差を求め、該差を前記制御対象の前記外乱とするように
してもよい。
の決定に用いられる前記状態量の他に、前記操作量に対
して一意的に定まる状態量(以下、特定状態量とす
る。)も検出し、前記第1の制御モデルの前記操作量
は、前記特定状態量であり、前記状態量推定手段は、該
特定状態量と他の状態量との関係を示す該第1の制御モ
デルを用いて、前記状態量検出手段で検出された該特定
状態量に対する該他の状態量を推定し、前記外乱推定手
段は、前記状態量検出手段で検出された前記他の状態量
と前記状態量推定手段で推定された前記他の状態量との
差を求め、該差を前記制御対象の前記外乱とするように
してもよい。
【0009】なお、操作量に対して一意的に定める状態
量とは、例えば、制御対象がある流路を流れる流体とこ
の流体の流量を調節する流量調節弁である場合、操作量
として弁開度を流量調節弁に与えたときの現実の弁開度
(状態量)のように、流路を流れる流体の温度や圧力等
の状態量に影響されることなく、操作量に対して一対一
対応の関係で定まる状態量のことである。
量とは、例えば、制御対象がある流路を流れる流体とこ
の流体の流量を調節する流量調節弁である場合、操作量
として弁開度を流量調節弁に与えたときの現実の弁開度
(状態量)のように、流路を流れる流体の温度や圧力等
の状態量に影響されることなく、操作量に対して一対一
対応の関係で定まる状態量のことである。
【0010】また、前記目的を達成するための他の制御
装置は、複数の外乱が入力する非線形性の強い制御対象
に対して、複数の操作量を与え、該制御対象からの出力
である複数の制御量をそれぞれ目標の値にする制御装置
において、前記制御対象からの出力である複数の前記制
御量を検出する制御量検出手段と、複数の前記操作量の
うち、少なくとも一の操作量と一意的な関係にある特定
状態量と、他のいくつかの状態量とを検出する状態量検
出手段と、前記制御量検出手段で検出された複数の前記
制御量と複数の該制御量に対してそれぞれ定めた目標制
御量との偏差に応じて、及び、前記状態量検出手段で検
出された複数の状態量のうち少なくも一つの状態量と該
状態量に対して定められた目標状態量との偏差に応じ
て、複数の前記操作量におけるフィードバック操作量を
それぞれ求めるフィードバック操作量演算手段と、前記
制御対象の複数の前記状態量の相互関係を表す第1の制
御モデル、及び、複数の前記制御量とそれぞれの前記目
標制御量との偏差と、複数の前記外乱と、複数の前記フ
ィードバック操作量毎にこれを補償する複数のフィード
バック補償量との関係を示す複数の第2の制御モデルを
記憶する制御モデル記憶手段と、前記第1の制御モデル
を用いて、複数の前記他の状態量のうち一の状態量を、
該一の状態量を除き前記状態量検出手段で検出された前
記特定状態量を含む状態量から推定する状態量推定手段
と、前記状態量検出手段で検出された前記一の状態量と
前記状態量推定手段で推定された前記一の状態量との差
を求め、該差を複数の前記外乱うちの一の特定外乱とす
ると共に、前記状態量検出手段で検出された複数の前記
他の状態量うちの前記一の状態量以外の状態量から、複
数の前記外乱のうち前記一の特定外乱以外の外乱を求め
る外乱推定手段と、複数の前記第2の制御モデルを用い
て、複数の前記偏差がそれぞれ0になるような、前記外
乱推定手段で求められた複数の前記外乱に対する、複数
の前記フィードバック操作量毎のフィードバック補償量
をそれぞれ求めるフィードバック補償量演算手段と、前
記フィードバック操作量演算手段で求められた複数の前
記フィードバック操作量に、前記フィードバック補償量
演算手段で求められた複数の前記フィードバック補償量
のうち対応するフィードバック補償量をそれぞれ加え
て、これらを複数の前記操作量として前記制御対象に与
える操作量加算手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
装置は、複数の外乱が入力する非線形性の強い制御対象
に対して、複数の操作量を与え、該制御対象からの出力
である複数の制御量をそれぞれ目標の値にする制御装置
において、前記制御対象からの出力である複数の前記制
御量を検出する制御量検出手段と、複数の前記操作量の
うち、少なくとも一の操作量と一意的な関係にある特定
状態量と、他のいくつかの状態量とを検出する状態量検
出手段と、前記制御量検出手段で検出された複数の前記
制御量と複数の該制御量に対してそれぞれ定めた目標制
御量との偏差に応じて、及び、前記状態量検出手段で検
出された複数の状態量のうち少なくも一つの状態量と該
状態量に対して定められた目標状態量との偏差に応じ
て、複数の前記操作量におけるフィードバック操作量を
それぞれ求めるフィードバック操作量演算手段と、前記
制御対象の複数の前記状態量の相互関係を表す第1の制
御モデル、及び、複数の前記制御量とそれぞれの前記目
標制御量との偏差と、複数の前記外乱と、複数の前記フ
ィードバック操作量毎にこれを補償する複数のフィード
バック補償量との関係を示す複数の第2の制御モデルを
記憶する制御モデル記憶手段と、前記第1の制御モデル
を用いて、複数の前記他の状態量のうち一の状態量を、
該一の状態量を除き前記状態量検出手段で検出された前
記特定状態量を含む状態量から推定する状態量推定手段
と、前記状態量検出手段で検出された前記一の状態量と
前記状態量推定手段で推定された前記一の状態量との差
を求め、該差を複数の前記外乱うちの一の特定外乱とす
ると共に、前記状態量検出手段で検出された複数の前記
他の状態量うちの前記一の状態量以外の状態量から、複
数の前記外乱のうち前記一の特定外乱以外の外乱を求め
る外乱推定手段と、複数の前記第2の制御モデルを用い
て、複数の前記偏差がそれぞれ0になるような、前記外
乱推定手段で求められた複数の前記外乱に対する、複数
の前記フィードバック操作量毎のフィードバック補償量
をそれぞれ求めるフィードバック補償量演算手段と、前
記フィードバック操作量演算手段で求められた複数の前
記フィードバック操作量に、前記フィードバック補償量
演算手段で求められた複数の前記フィードバック補償量
のうち対応するフィードバック補償量をそれぞれ加え
て、これらを複数の前記操作量として前記制御対象に与
える操作量加算手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0011】さらに、他の制御装置は、複数の外乱が入
力する非線形性の強い制御対象に対して、複数の操作量
を与え、該制御対象からの出力である制御量が目標制御
量になるよう制御する制御装置において、前記制御対象
からの出力である前記制御量を検出する制御量検出手段
と、前記制御対象の状態から複数の前記外乱を推定する
外乱推定手段と、複数の操作量のそれぞれに対して、前
記制御量と前記目標制御量との偏差及び複数の前記外乱
の関係を示す複数の制御モデルを記憶する制御モデル記
憶手段と、複数の前記制御モデルを用いて、前記外乱検
出手段で検出された複数の外乱から、前記制御量検出手
段で検出された前記制御量と前記目標制御量との偏差が
0になるような複数の操作量を求め、複数の該操作量を
前記制御対象に与える操作量演算手段とを備えているこ
とを特徴とするものである。
力する非線形性の強い制御対象に対して、複数の操作量
を与え、該制御対象からの出力である制御量が目標制御
量になるよう制御する制御装置において、前記制御対象
からの出力である前記制御量を検出する制御量検出手段
と、前記制御対象の状態から複数の前記外乱を推定する
外乱推定手段と、複数の操作量のそれぞれに対して、前
記制御量と前記目標制御量との偏差及び複数の前記外乱
の関係を示す複数の制御モデルを記憶する制御モデル記
憶手段と、複数の前記制御モデルを用いて、前記外乱検
出手段で検出された複数の外乱から、前記制御量検出手
段で検出された前記制御量と前記目標制御量との偏差が
0になるような複数の操作量を求め、複数の該操作量を
前記制御対象に与える操作量演算手段とを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】熱間連続圧延等の場合のような非線形性の強い
制御対象物では、セットアップ制御系で動作点を決定
し、動作点近傍では制御対象の変動が線形近似可能な範
囲であると仮定して、線形制御モデルを用いてフィード
バック制御する。しかし、制御対象物に外乱等が入る
と、動作点近傍で線形性が保たれず、実際の制御対象と
線形制御モデルとの誤差が大きくなる。
制御対象物では、セットアップ制御系で動作点を決定
し、動作点近傍では制御対象の変動が線形近似可能な範
囲であると仮定して、線形制御モデルを用いてフィード
バック制御する。しかし、制御対象物に外乱等が入る
と、動作点近傍で線形性が保たれず、実際の制御対象と
線形制御モデルとの誤差が大きくなる。
【0013】そこで、本発明では、実際の制御対象と制
御モデルとの誤差に着目し、実際の制御対象の状態量と
制御モデルにより求められる状態量とを比較し、両状態
量の差を外乱として、この外乱の制御量への影響を打ち
消すような操作量を制御対象物に与えることにより、フ
ィードバック制御を補っている。
御モデルとの誤差に着目し、実際の制御対象の状態量と
制御モデルにより求められる状態量とを比較し、両状態
量の差を外乱として、この外乱の制御量への影響を打ち
消すような操作量を制御対象物に与えることにより、フ
ィードバック制御を補っている。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について、図面
を用いて説明する。本実施例の制御装置は、図1に示す
ように、連続圧延装置の制御装置である。
を用いて説明する。本実施例の制御装置は、図1に示す
ように、連続圧延装置の制御装置である。
【0015】連続圧延装置は、直列的に複数の圧延機が
並べられているものである。第i番目の圧延機10i
は、上下方向に互いに対向するように設けられている一
対のロール11,12と、下側ロール12を回転させる
ロール回転駆動装置14と、上側ロール11を上下方向
に移動させるロール圧下装置12とを有して構成されて
いる。
並べられているものである。第i番目の圧延機10i
は、上下方向に互いに対向するように設けられている一
対のロール11,12と、下側ロール12を回転させる
ロール回転駆動装置14と、上側ロール11を上下方向
に移動させるロール圧下装置12とを有して構成されて
いる。
【0016】連続圧延装置の制御装置は、下側ロール1
2の回転速度を検出するロール速度計25、上側ロール
11の圧下位置(上下方向の位置)を検出するロール圧
下位置計23、圧延機10の出側における圧延材Aの厚
みを検出する出側板厚計21、ある圧延機と次の圧延機
との間の圧延材Aにかかる張力を検出する前方張力計2
2、圧延材Aを圧延する際に上側ロール11にかかる圧
延荷重を検出する圧延荷重計24等の検出手段を備えて
いる。これら検出手段は、各圧延機に設けられている。
なお、図1においては、第i目の圧延機10iと、この
圧延機10iに対する各検出手段の他、第i−1番目の
圧延機10(i-1)の出側板厚計21(i-1)及び前方張力計
22(i-1)を描いている。
2の回転速度を検出するロール速度計25、上側ロール
11の圧下位置(上下方向の位置)を検出するロール圧
下位置計23、圧延機10の出側における圧延材Aの厚
みを検出する出側板厚計21、ある圧延機と次の圧延機
との間の圧延材Aにかかる張力を検出する前方張力計2
2、圧延材Aを圧延する際に上側ロール11にかかる圧
延荷重を検出する圧延荷重計24等の検出手段を備えて
いる。これら検出手段は、各圧延機に設けられている。
なお、図1においては、第i目の圧延機10iと、この
圧延機10iに対する各検出手段の他、第i−1番目の
圧延機10(i-1)の出側板厚計21(i-1)及び前方張力計
22(i-1)を描いている。
【0017】本実施例の制御装置は、さらに、圧延機1
0と圧延材Aとから成る制御対象に対する線形制御モデ
ルを決定する制御モデル決定器30と、制御モデル決定
器30で決定された線形制御モデルを記憶する制御モデ
ル記憶部35と、制御モデル記憶部35に記憶されてい
る線形制御モデルに基づいてフィードバック制御用のゲ
イン及びフィードバック補償制御用のゲインを求める制
御ゲイン演算器50と、各検出量及び制御ゲイン演算器
50で求められたフィードバック制御ゲインに基づい
て、圧下装置13に対するフィードバック圧下指令値及
びロール回転駆動装置14に対するフィードバック速度
指令値を求めるフィードバック制御器60と、各検出量
から制御対象に対する外乱の量を推定する外乱推定器4
0と、外乱推定器40で推定された外乱及び制御ゲイン
演算器50で求められたフィードバック補償制御ゲイン
に基づいて、圧下装置13に対するフィードバック補償
圧下指令値及びロール回転駆動装置14に対するフィー
ドバック補償速度指令値を求めるフィードバック補償制
御器65と、フィードバック圧下指令値とフィードバッ
ク補償圧下指令値とを加算してこれを圧下装置13に出
力する圧下指令値加算器69と、フィードバック速度指
令値とフィードバック補償速度指令値とを加算してこれ
をロール回転駆動装置14に出力する速度指令値加算器
63とを備えている。
0と圧延材Aとから成る制御対象に対する線形制御モデ
ルを決定する制御モデル決定器30と、制御モデル決定
器30で決定された線形制御モデルを記憶する制御モデ
ル記憶部35と、制御モデル記憶部35に記憶されてい
る線形制御モデルに基づいてフィードバック制御用のゲ
イン及びフィードバック補償制御用のゲインを求める制
御ゲイン演算器50と、各検出量及び制御ゲイン演算器
50で求められたフィードバック制御ゲインに基づい
て、圧下装置13に対するフィードバック圧下指令値及
びロール回転駆動装置14に対するフィードバック速度
指令値を求めるフィードバック制御器60と、各検出量
から制御対象に対する外乱の量を推定する外乱推定器4
0と、外乱推定器40で推定された外乱及び制御ゲイン
演算器50で求められたフィードバック補償制御ゲイン
に基づいて、圧下装置13に対するフィードバック補償
圧下指令値及びロール回転駆動装置14に対するフィー
ドバック補償速度指令値を求めるフィードバック補償制
御器65と、フィードバック圧下指令値とフィードバッ
ク補償圧下指令値とを加算してこれを圧下装置13に出
力する圧下指令値加算器69と、フィードバック速度指
令値とフィードバック補償速度指令値とを加算してこれ
をロール回転駆動装置14に出力する速度指令値加算器
63とを備えている。
【0018】制御モデル決定器30は、図2に示すよう
に、圧延理論や圧延機10の試験等に基づいて非線形性
の強い制御対象の圧延モデルを記憶する圧延モデル記憶
部31を有している。この圧延モデル記憶部31には、
(数1)から(数5)に示される影響係数が未決定の線
形制御モデルも記憶されている。なお、(数1)から
(数5)については後述する。制御モデル決定器30
は、さらに、定常状態において、出側板厚h、入側板厚
H、出側板速v、前方張力tf、後方張力tb等が目標値
となるように、上側ロール11の圧下位置S、ロール速
度ωm等の動作点を定めるセットアップ制御部32と、
線形制御モデルの影響係数を決定して線形制御モデルを
定める影響係数決定部33とを有している。
に、圧延理論や圧延機10の試験等に基づいて非線形性
の強い制御対象の圧延モデルを記憶する圧延モデル記憶
部31を有している。この圧延モデル記憶部31には、
(数1)から(数5)に示される影響係数が未決定の線
形制御モデルも記憶されている。なお、(数1)から
(数5)については後述する。制御モデル決定器30
は、さらに、定常状態において、出側板厚h、入側板厚
H、出側板速v、前方張力tf、後方張力tb等が目標値
となるように、上側ロール11の圧下位置S、ロール速
度ωm等の動作点を定めるセットアップ制御部32と、
線形制御モデルの影響係数を決定して線形制御モデルを
定める影響係数決定部33とを有している。
【0019】圧延機10において、出側板厚hや前方張
力tf(以下、これらを制御量とする。)を目標値に保
つための外乱としては、入側板厚Hの変動や圧延荷重P
の変動等がある。そこで、外乱推定器40は、図1に示
すように、これらの外乱を推定するために、入側板厚外
乱推定部41と圧延荷重外乱推定部45とを有してい
る。
力tf(以下、これらを制御量とする。)を目標値に保
つための外乱としては、入側板厚Hの変動や圧延荷重P
の変動等がある。そこで、外乱推定器40は、図1に示
すように、これらの外乱を推定するために、入側板厚外
乱推定部41と圧延荷重外乱推定部45とを有してい
る。
【0020】入側板厚外乱推定部41は、図3に示すよ
うに、第i-1番目の圧延機(以下、第i-1スタンドとす
る。)10(i-1)の出側板厚計21(i-1)の出力をファー
ストインファーストアウトで記憶する板厚記憶部42
と、各検出手段のサンプリング時刻を記憶しておくサン
プリングタイム記憶部43と、各検出値から第i-1スタ
ンド10(i-1)と第i番目の圧延機(以下、第iスタンドと
する。)10iとの間の圧延材Aの速度を推定し、これに
一定時間を掛け第i-1スタンド10(i-1)から出てくる圧
延材Aの移動距離を求める移動距離推定部44と、圧延
材Aの移動距離が第i-1スタンド10(i-1)と第iスタン
ド10iとの間の距離に至ったか否かを判断し、第i-1ス
タンド10(i-1)の出側板厚Δhのうち第iスタンド1
0iに至った圧延材Aの部分の出側板厚を第iスタンド1
0iの入側板厚ΔHとして板厚記憶部42に出力させる
移動距離管理部44aとを有している。
うに、第i-1番目の圧延機(以下、第i-1スタンドとす
る。)10(i-1)の出側板厚計21(i-1)の出力をファー
ストインファーストアウトで記憶する板厚記憶部42
と、各検出手段のサンプリング時刻を記憶しておくサン
プリングタイム記憶部43と、各検出値から第i-1スタ
ンド10(i-1)と第i番目の圧延機(以下、第iスタンドと
する。)10iとの間の圧延材Aの速度を推定し、これに
一定時間を掛け第i-1スタンド10(i-1)から出てくる圧
延材Aの移動距離を求める移動距離推定部44と、圧延
材Aの移動距離が第i-1スタンド10(i-1)と第iスタン
ド10iとの間の距離に至ったか否かを判断し、第i-1ス
タンド10(i-1)の出側板厚Δhのうち第iスタンド1
0iに至った圧延材Aの部分の出側板厚を第iスタンド1
0iの入側板厚ΔHとして板厚記憶部42に出力させる
移動距離管理部44aとを有している。
【0021】圧延荷重外乱推定部45は、図2に示すよ
うに、(数3)を用いて各検出値に対する圧延荷重を推
定する圧延荷重推定部46と、圧延荷重推定部46で推
定された推定圧延荷重と圧延荷重計24で検出された実
圧延荷重との差(=圧延荷重外乱)を求める差分器47
とを有している。
うに、(数3)を用いて各検出値に対する圧延荷重を推
定する圧延荷重推定部46と、圧延荷重推定部46で推
定された推定圧延荷重と圧延荷重計24で検出された実
圧延荷重との差(=圧延荷重外乱)を求める差分器47
とを有している。
【0022】フィードバック制御器60は、積分器61
とフィードバック制御部62とを有している。積分器6
1は、出側板厚計21の出力とその目標値との偏差Δ
h、及び前方張力計22の出力とその目標値との偏差Δ
tfを積分する。フィードバック制御器62は、ロール
速度計25、ロール圧下位置計23、前方張力計22
i、後方張力計22(i-1)からのそれぞれの出力とそれ
ぞれの目標値との偏差ΔvR,ΔS,Δtf,Δtb、及
び積分器61からの出力値に、制御ゲイン演算器50で
求められたフィードバック制御ゲインを掛けて、フィー
ドバック速度指令値及びフィードバック圧下指令値を決
定する。そして、速度指令値加算器63を介して、フィ
ードバック速度指令値をロール回転駆動装置14に与え
ると共に、圧下指令値加算器69を介して、フィードバ
ック圧下指令値を圧下装置13に与えて、制御量である
出側板厚、及び前方張力を一定に保つ制御を行なう。
とフィードバック制御部62とを有している。積分器6
1は、出側板厚計21の出力とその目標値との偏差Δ
h、及び前方張力計22の出力とその目標値との偏差Δ
tfを積分する。フィードバック制御器62は、ロール
速度計25、ロール圧下位置計23、前方張力計22
i、後方張力計22(i-1)からのそれぞれの出力とそれ
ぞれの目標値との偏差ΔvR,ΔS,Δtf,Δtb、及
び積分器61からの出力値に、制御ゲイン演算器50で
求められたフィードバック制御ゲインを掛けて、フィー
ドバック速度指令値及びフィードバック圧下指令値を決
定する。そして、速度指令値加算器63を介して、フィ
ードバック速度指令値をロール回転駆動装置14に与え
ると共に、圧下指令値加算器69を介して、フィードバ
ック圧下指令値を圧下装置13に与えて、制御量である
出側板厚、及び前方張力を一定に保つ制御を行なう。
【0023】ところで、圧延現象は非線形性が強いた
め、現代制御理論などのように線形制御対象を前提とし
て制御する場合、先ず、定常状態において出側板厚h、
入側板厚H、出側板速v、前方張力tf、後方張力tb等
が目標値となるように、上側ロール11の圧下位置Sや
ロール速度ωm等の動作点をセットアップ制御部32に
おいて決定する。次に、以下の(数1)から(数5)で
表される線形制御モデル35を決定する。
め、現代制御理論などのように線形制御対象を前提とし
て制御する場合、先ず、定常状態において出側板厚h、
入側板厚H、出側板速v、前方張力tf、後方張力tb等
が目標値となるように、上側ロール11の圧下位置Sや
ロール速度ωm等の動作点をセットアップ制御部32に
おいて決定する。次に、以下の(数1)から(数5)で
表される線形制御モデル35を決定する。
【0024】ここで、(数1)〜(数5)中において、
上付き文字は各圧延機を示すインデックスであり、Δは
動作点での値からの微少変化量を表す。また、SP、ωP
はそれぞれ圧下位置指令、ロール速度指令を表す。ま
た、TS、Tmは時定数を表し、Pd、H、Sd、ωdはそ
れぞれ圧延荷重外乱、入側板厚外乱、圧下位置零点のず
れ等による圧下位置変動、ロール偏心等によるロール速
度変動を表している。また、Kは制御対象をバネ系とし
た場合のバネ定数である。
上付き文字は各圧延機を示すインデックスであり、Δは
動作点での値からの微少変化量を表す。また、SP、ωP
はそれぞれ圧下位置指令、ロール速度指令を表す。ま
た、TS、Tmは時定数を表し、Pd、H、Sd、ωdはそ
れぞれ圧延荷重外乱、入側板厚外乱、圧下位置零点のず
れ等による圧下位置変動、ロール偏心等によるロール速
度変動を表している。また、Kは制御対象をバネ系とし
た場合のバネ定数である。
【0025】具体的には、(数1)は、圧下装置13に
対する圧下位置指令値SPと実際の圧下位置Sとの関係
を示す微分方程式である。
対する圧下位置指令値SPと実際の圧下位置Sとの関係
を示す微分方程式である。
【0026】
【数1】
【0027】(数2)は、ロール回転駆動装置14に対
するロール速度指令値ωPと実際のロール速度ωmとの関
係を示す微分方程式である。
するロール速度指令値ωPと実際のロール速度ωmとの関
係を示す微分方程式である。
【0028】
【数2】
【0029】(数3)は、圧延荷重ΔPと各検出値等と
の関係を示している。各検出値に掛けられている()内
の値は、影響係数である。
の関係を示している。各検出値に掛けられている()内
の値は、影響係数である。
【0030】
【数3】
【0031】(数4)は、制御量である前方張力Δtf
と各検出値等との関係を示している。
と各検出値等との関係を示している。
【0032】
【数4】
【0033】(数5)は、制御量である出側板厚Δhと
各検出値等との関係を示している。なお、(数4)及び
(数5)においても、()内の値は影響係数である。
各検出値等との関係を示している。なお、(数4)及び
(数5)においても、()内の値は影響係数である。
【0034】
【数5】
【0035】圧延モデル記憶部31には、前述したよう
に、以上の(数1)から(数5)に示される影響係数が
未決定の線形制御モデルが記憶されている。このため、
(数1)から(数5)で表される線形制御モデル35
は、未決定の影響係数を影響係数決定部33で決定する
ことにより、決定される。例えば、(数3)において、
ある変数に対する影響係数は、他の変数をセットアップ
制御部32で決定されたそれぞれの動作点で固定してお
き、ある変数をその動作点で微小変化させたときの圧延
荷重変化から求める。
に、以上の(数1)から(数5)に示される影響係数が
未決定の線形制御モデルが記憶されている。このため、
(数1)から(数5)で表される線形制御モデル35
は、未決定の影響係数を影響係数決定部33で決定する
ことにより、決定される。例えば、(数3)において、
ある変数に対する影響係数は、他の変数をセットアップ
制御部32で決定されたそれぞれの動作点で固定してお
き、ある変数をその動作点で微小変化させたときの圧延
荷重変化から求める。
【0036】制御ゲイン演算器50では、フィードバッ
ク制御ゲインとフィードバック補償制御ゲインとを線形
制御モデル35を用いて決定する。ここでは、線形制御
モデル35に対し、フィードバック制御部65が積分補
償型最適サーボ制御器であるものとして、制御ゲイン演
算器50のフィードバック制御ゲイン決定動作について
以下に示す。
ク制御ゲインとフィードバック補償制御ゲインとを線形
制御モデル35を用いて決定する。ここでは、線形制御
モデル35に対し、フィードバック制御部65が積分補
償型最適サーボ制御器であるものとして、制御ゲイン演
算器50のフィードバック制御ゲイン決定動作について
以下に示す。
【0037】制御ゲイン演算器50のシステム行列決定
部51は、線形制御モデル35の制御モデルパラメータ
を、線形制御理論を適用するために状態空間表現で表
す、即ち、システム行列に展開する。
部51は、線形制御モデル35の制御モデルパラメータ
を、線形制御理論を適用するために状態空間表現で表
す、即ち、システム行列に展開する。
【0038】システム行列決定部51は、先ず、第iス
タンドでの、状態ベクトル、入力ベクトル、出力ベクト
ル、外乱ベクトルを、それぞれ、(数6)、(数7)、
(数8)、(数9)のように定義する。
タンドでの、状態ベクトル、入力ベクトル、出力ベクト
ル、外乱ベクトルを、それぞれ、(数6)、(数7)、
(数8)、(数9)のように定義する。
【0039】
【数6】
【0040】
【数7】
【0041】
【数8】
【0042】
【数9】
【0043】第iスタンドにおける、(数6)に示す状
態ベクトルの状態方程式、及び、(数8)に示す出力ベ
クトルの出力方程式は、それぞれ、(数10)、(数1
1)のように表すことができる。
態ベクトルの状態方程式、及び、(数8)に示す出力ベ
クトルの出力方程式は、それぞれ、(数10)、(数1
1)のように表すことができる。
【0044】
【数10】
【0045】
【数11】
【0046】但し、以上の式において、A(i,i+1)、A
(i,i)、A(i,i-1)は、それぞれ、i+1、i、i-1スタンド
の状態ベクトルがiスタンドの状態ベクトルの変動に影
響を及ぼす3×3定数行列。B(i,i)は、iスタンドの入
力ベクトルがiスタンドの状態ベクトルの変動に影響を
及ぼす3×2定数行列。E(i,i+1)、E(i,i)は、それぞ
れ、i+1、iスタンドの外乱ベクトルがiスタンドの状態
ベクトルの変動に影響を及ぼす3×4定数行列。C(i,
i)、C(i,i-1)は、それぞれ、i、i-1スタンドの状態ベ
クトルがiスタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2×
3定数行列。F(i,i)は、iスタンドの外乱ベクトルがi
スタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2×4定数行
列。
(i,i)、A(i,i-1)は、それぞれ、i+1、i、i-1スタンド
の状態ベクトルがiスタンドの状態ベクトルの変動に影
響を及ぼす3×3定数行列。B(i,i)は、iスタンドの入
力ベクトルがiスタンドの状態ベクトルの変動に影響を
及ぼす3×2定数行列。E(i,i+1)、E(i,i)は、それぞ
れ、i+1、iスタンドの外乱ベクトルがiスタンドの状態
ベクトルの変動に影響を及ぼす3×4定数行列。C(i,
i)、C(i,i-1)は、それぞれ、i、i-1スタンドの状態ベ
クトルがiスタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2×
3定数行列。F(i,i)は、iスタンドの外乱ベクトルがi
スタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2×4定数行
列。
【0047】次に、参照入力である出側板厚h、前方張
力tfに対する追従制御を行なうため、(数12)のよ
うに参照入力ベクトルを定義する。
力tfに対する追従制御を行なうため、(数12)のよ
うに参照入力ベクトルを定義する。
【0048】
【数12】
【0049】そして、(数13)に示すように、参照入
力ベクトルと出力ベクトルとの差である誤差システム
(エラーシステム)を導入し、第iスタンドのエラーシ
ステムを第iスタンドの状態ベクトルに組み込み、これ
を拡大系の状態ベクトルとして、(数14)のように表
す。
力ベクトルと出力ベクトルとの差である誤差システム
(エラーシステム)を導入し、第iスタンドのエラーシ
ステムを第iスタンドの状態ベクトルに組み込み、これ
を拡大系の状態ベクトルとして、(数14)のように表
す。
【0050】
【数13】
【0051】
【数14】
【0052】ここで、(数14)に示す、第iスタンド
における拡大系の状態ベクトルの状態方程式は、(数1
5)のように表すことができる。
における拡大系の状態ベクトルの状態方程式は、(数1
5)のように表すことができる。
【0053】
【数15】
【0054】また、第iスタンドの拡大系の出力方程式
は、(数16)のように表すことができる。
は、(数16)のように表すことができる。
【0055】
【数16】
【0056】但し、(数15)及び(数16)におい
て、新たに導入した行列は、(数17)に示すものであ
る。
て、新たに導入した行列は、(数17)に示すものであ
る。
【0057】
【数17】
【0058】以上より、全スタンドの状態方程式及び出
力方程式は、それぞれ、(数18)、(数19)のよう
に表すことができる。
力方程式は、それぞれ、(数18)、(数19)のよう
に表すことができる。
【0059】
【数18】
【0060】
【数19】
【0061】但し、(数18)及び(数19)におい
て、nは、スタンド数。xeは、全スタンドの拡大系の
5n次元の状態ベクトル。uは、全スタンドの2n次元
の入力ベクトル。rは、全スタンドの2n次元の参照入
力ベクトル。wは、全スタンドの4n次元の外乱ベクト
ル。yは、全スタンドの2n次元の出力ベクトル。Ae
は、状態ベクトルが状態ベクトルの変動に影響を及ぼす
5n×5n定数行列。Beは、入力ベクトルが状態ベク
トルの変動に影響を及ぼす5n×2n定数行列。Ce
は、状態ベクトルが出力ベクトルに影響を及ぼす2n×
5n定数行列。Eeは、外乱ベクトルが状態ベクトルの
変動に影響を及ぼす5n×4n定数行列。Fは、外乱ベ
クトルがiスタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2n
×4n定数行列。Gは、参照ベクトルが状態ベクトルの
変動に影響を及ぼす5n×2n定数行列。
て、nは、スタンド数。xeは、全スタンドの拡大系の
5n次元の状態ベクトル。uは、全スタンドの2n次元
の入力ベクトル。rは、全スタンドの2n次元の参照入
力ベクトル。wは、全スタンドの4n次元の外乱ベクト
ル。yは、全スタンドの2n次元の出力ベクトル。Ae
は、状態ベクトルが状態ベクトルの変動に影響を及ぼす
5n×5n定数行列。Beは、入力ベクトルが状態ベク
トルの変動に影響を及ぼす5n×2n定数行列。Ce
は、状態ベクトルが出力ベクトルに影響を及ぼす2n×
5n定数行列。Eeは、外乱ベクトルが状態ベクトルの
変動に影響を及ぼす5n×4n定数行列。Fは、外乱ベ
クトルがiスタンドの出力ベクトルに影響を及ぼす2n
×4n定数行列。Gは、参照ベクトルが状態ベクトルの
変動に影響を及ぼす5n×2n定数行列。
【0062】上記したシステムに対し、評価関数Jは、
(数20)のように示される。
(数20)のように示される。
【0063】
【数20】
【0064】但し、Qeは、状態量に対する重みを与え
る5n×5n対角行列、Rは、入力に対する重みを与え
る2n×2n対角行列である。これらの重み行列は、制
御ゲイン演算器50の重み行列設定部52で設定され
る。
る5n×5n対角行列、Rは、入力に対する重みを与え
る2n×2n対角行列である。これらの重み行列は、制
御ゲイン演算器50の重み行列設定部52で設定され
る。
【0065】入力として状態フィードバックU=−KX
eを与えることを仮定すると、最適レギュレータ理論に
より、評価関数Jを最小とするフィードバックゲインK
を求めることができる。このフィードバックゲインK
は、制御ゲイン演算器50のフィードバックゲイン決定
部53で演算され、フィードバック制御器60に送られ
る。なお、以上では、フィードバック制御器60を積分
補償型最適サーボとして説明したが、これに限らず、0
型最適サーボ、最適レギュレータ、PID制御等で構成
してもよい。
eを与えることを仮定すると、最適レギュレータ理論に
より、評価関数Jを最小とするフィードバックゲインK
を求めることができる。このフィードバックゲインK
は、制御ゲイン演算器50のフィードバックゲイン決定
部53で演算され、フィードバック制御器60に送られ
る。なお、以上では、フィードバック制御器60を積分
補償型最適サーボとして説明したが、これに限らず、0
型最適サーボ、最適レギュレータ、PID制御等で構成
してもよい。
【0066】外乱推定器40の入側板厚外乱推定部41
では、第i-1スタンドの出側板厚変化Δh(i-1)から第i
スタンドの入側板厚変化ΔHiを推定する。入側板厚外
乱推定器41の板厚記憶部42には、第i-1スタンド1
0(i-1)の出側板厚計21(i-1)からの出力Δh(i-1)が
ファーストインファーストアウトで記憶される。移動距
離推定部44には、第iスタンドの圧下位置ΔS、第i
スタンドの前方張力Δtf、第i-1スタンドの前方張
力、つまり第iスタンドの後方張力Δfb、第iスタン
ドのロール速度ΔVR、第i−1スタンドの出側板厚Δ
h(i-1)が入力される。移動距離推定部44は、まず、
入力したこれらの値から第i-1スタンド10(i-1)と第i
スタンド10iとの間の圧延材Aの速度V0を推定する。
圧延材Aの速度V0は、(数21)に示すように、ロー
ル速度VRといわゆる先進率fとで決定される。
では、第i-1スタンドの出側板厚変化Δh(i-1)から第i
スタンドの入側板厚変化ΔHiを推定する。入側板厚外
乱推定器41の板厚記憶部42には、第i-1スタンド1
0(i-1)の出側板厚計21(i-1)からの出力Δh(i-1)が
ファーストインファーストアウトで記憶される。移動距
離推定部44には、第iスタンドの圧下位置ΔS、第i
スタンドの前方張力Δtf、第i-1スタンドの前方張
力、つまり第iスタンドの後方張力Δfb、第iスタン
ドのロール速度ΔVR、第i−1スタンドの出側板厚Δ
h(i-1)が入力される。移動距離推定部44は、まず、
入力したこれらの値から第i-1スタンド10(i-1)と第i
スタンド10iとの間の圧延材Aの速度V0を推定する。
圧延材Aの速度V0は、(数21)に示すように、ロー
ル速度VRといわゆる先進率fとで決定される。
【0067】
【数21】
【0068】また、この先進率fは、ロール速度VRを
除く他の検出値に応じて定まる。従って、他の検出値か
ら先進率fを求めて、(数21)を用いて、圧延材Aの
速度V0を推定する。次に、この圧延材速度V0に一定時
間を掛けて、第i-1スタンド10(i-1)から出てくる圧延
材Aの移動距離を求める。移動距離管理部44aでは、
圧延材Aの移動距離が第i-1スタンド10(i-1)と第iス
タンド10iとの間の距離に至ったか否かを判断する。
そして、板厚記憶部42に記憶されている第i-1スタン
ド10(i-1)の出側板厚のうち、第iスタンド10iに至
った圧延材Aの部分の出側板厚Δh(i-1)を第iスタンド
10iの入側板厚外乱ΔHとして、板厚記憶部42から
フィードバック補償制御器65及び圧延荷重外乱推定器
45へ出力させる。
除く他の検出値に応じて定まる。従って、他の検出値か
ら先進率fを求めて、(数21)を用いて、圧延材Aの
速度V0を推定する。次に、この圧延材速度V0に一定時
間を掛けて、第i-1スタンド10(i-1)から出てくる圧延
材Aの移動距離を求める。移動距離管理部44aでは、
圧延材Aの移動距離が第i-1スタンド10(i-1)と第iス
タンド10iとの間の距離に至ったか否かを判断する。
そして、板厚記憶部42に記憶されている第i-1スタン
ド10(i-1)の出側板厚のうち、第iスタンド10iに至
った圧延材Aの部分の出側板厚Δh(i-1)を第iスタンド
10iの入側板厚外乱ΔHとして、板厚記憶部42から
フィードバック補償制御器65及び圧延荷重外乱推定器
45へ出力させる。
【0069】ところで、以上では、第iスタンド10iの
入側板厚外乱ΔHiを推定するに当たり、圧延材Aの移
動速度やスタンド間距離等を考慮したが、単純に、材料
移送時間Lを定数として、(数22)に従って、第i-1
スタンド10(i-1)の出側板厚Δh(i-1)が第iスタンド
10iの入側板厚ΔHとなる時間、つまり無駄時間か
ら、入側板厚外乱ΔHを求めるようにしてもよい。
入側板厚外乱ΔHiを推定するに当たり、圧延材Aの移
動速度やスタンド間距離等を考慮したが、単純に、材料
移送時間Lを定数として、(数22)に従って、第i-1
スタンド10(i-1)の出側板厚Δh(i-1)が第iスタンド
10iの入側板厚ΔHとなる時間、つまり無駄時間か
ら、入側板厚外乱ΔHを求めるようにしてもよい。
【0070】
【数22】
【0071】圧延荷重外乱推定部45は、圧延荷重外乱
Pdを推定する。圧延荷重外乱推定器45の圧延荷重推
定部46では、線形制御モデル35の(数3)を用い、
この式に、圧下位置計23で測定された圧下位置ΔS、
前方張力計22iで測定された前方張力Δtf、後方張
力計(第i-1の前方張力計)22(i-1)で測定された後方
張力Δtb、及び入側板厚外乱推定部41で求められた
入側板厚ΔHを代入して、圧延荷重を推定する。差分器
47では、推定された圧延荷重と圧延荷重計24で測定
された実圧延荷重との差が求められ、これを圧延荷重外
乱ΔPdとして、フィードバック補償制御器65に出力
している。すなわち、即ち、圧延荷重外乱推定器45で
は、(数3)を変形した(数23)を逐次計算して、圧
延荷重外乱ΔPdを求めている。
Pdを推定する。圧延荷重外乱推定器45の圧延荷重推
定部46では、線形制御モデル35の(数3)を用い、
この式に、圧下位置計23で測定された圧下位置ΔS、
前方張力計22iで測定された前方張力Δtf、後方張
力計(第i-1の前方張力計)22(i-1)で測定された後方
張力Δtb、及び入側板厚外乱推定部41で求められた
入側板厚ΔHを代入して、圧延荷重を推定する。差分器
47では、推定された圧延荷重と圧延荷重計24で測定
された実圧延荷重との差が求められ、これを圧延荷重外
乱ΔPdとして、フィードバック補償制御器65に出力
している。すなわち、即ち、圧延荷重外乱推定器45で
は、(数3)を変形した(数23)を逐次計算して、圧
延荷重外乱ΔPdを求めている。
【0072】
【数23】
【0073】なお、圧延荷重外乱推定部45で推定され
る圧延荷重外乱ΔPdは、圧延材Aの温度変動による圧
延荷重変動等の本来の外乱の他、運転員が目標前方張力
を変更した場合等の圧延荷重変動も含まれる。
る圧延荷重外乱ΔPdは、圧延材Aの温度変動による圧
延荷重変動等の本来の外乱の他、運転員が目標前方張力
を変更した場合等の圧延荷重変動も含まれる。
【0074】フィードバック補償制御器65は、板厚外
乱推定器41からの入側板厚外乱ΔH及び圧延荷重外乱
推定器45からの圧延荷重外乱ΔPdによる、出側板厚
及び前方張力への影響を定常状態でキャンセルするよう
なロール圧下位置指令値及びロール速度指令値を決定
し、それぞれを加算器69,63を介して、ロール圧下
装置13、ロール回転駆動装置14に与える。入側板厚
外乱及び圧延荷重外乱による、出側板厚及び前方張力へ
の影響を定常状態でキャンセルするようなロール圧下位
置指令値及びロール速度指令値は、線形制御モデル35
に基づいて決定される。
乱推定器41からの入側板厚外乱ΔH及び圧延荷重外乱
推定器45からの圧延荷重外乱ΔPdによる、出側板厚
及び前方張力への影響を定常状態でキャンセルするよう
なロール圧下位置指令値及びロール速度指令値を決定
し、それぞれを加算器69,63を介して、ロール圧下
装置13、ロール回転駆動装置14に与える。入側板厚
外乱及び圧延荷重外乱による、出側板厚及び前方張力へ
の影響を定常状態でキャンセルするようなロール圧下位
置指令値及びロール速度指令値は、線形制御モデル35
に基づいて決定される。
【0075】このロール圧下位置指令及びロール速度指
令を決定する方法について、以下に示す。圧延荷重外乱
による出側板厚への影響を定常状態でキャンセルするよ
うなロール圧下位置指令値の決定では、(数5)におけ
る、出側板厚偏差と、操作量であるロール圧下指令値に
一意的な関係のある検出圧下位置の項と、圧延荷重外乱
の項とを着目して、(数24)に示すように、出側板厚
偏差=0とする。
令を決定する方法について、以下に示す。圧延荷重外乱
による出側板厚への影響を定常状態でキャンセルするよ
うなロール圧下位置指令値の決定では、(数5)におけ
る、出側板厚偏差と、操作量であるロール圧下指令値に
一意的な関係のある検出圧下位置の項と、圧延荷重外乱
の項とを着目して、(数24)に示すように、出側板厚
偏差=0とする。
【0076】
【数24】
【0077】また、圧延荷重外乱による前方張力への影
響を定常状態でキャンセルするようなロール速度指令値
の決定では、(数4)における、操作量であるロール速
度指令値に一意的な関係のある検出ロール速度の項と、
操作量であるロール圧下指令値に一意的な関係のある検
出圧下位置の項と、圧延荷重外乱の項とを着目して、
(数25)に示すように、前方張力偏差=0とする。
響を定常状態でキャンセルするようなロール速度指令値
の決定では、(数4)における、操作量であるロール速
度指令値に一意的な関係のある検出ロール速度の項と、
操作量であるロール圧下指令値に一意的な関係のある検
出圧下位置の項と、圧延荷重外乱の項とを着目して、
(数25)に示すように、前方張力偏差=0とする。
【0078】
【数25】
【0079】そして、これらの(数24)及び(数2
5)を検出圧下位置及び検出ロール速度について、(数
26)及び(数27)に示すように解き、これらを圧延
荷重外乱による前方張力及び出側板厚への影響を定常状
態でキャンセルするようなロール圧下位置指令値及びロ
ール速度指令値とする。
5)を検出圧下位置及び検出ロール速度について、(数
26)及び(数27)に示すように解き、これらを圧延
荷重外乱による前方張力及び出側板厚への影響を定常状
態でキャンセルするようなロール圧下位置指令値及びロ
ール速度指令値とする。
【0080】
【数26】
【0081】
【数27】
【0082】なお、(数26)及び(数27)の圧延荷
重外乱ΔPdに掛けられている値(フィードバック補償
制御ゲイン)は、制御ゲイン演算器50におけるフィー
ドバック補償ゲイン決定部54において、線形制御モデ
ル35を用いて決定される。
重外乱ΔPdに掛けられている値(フィードバック補償
制御ゲイン)は、制御ゲイン演算器50におけるフィー
ドバック補償ゲイン決定部54において、線形制御モデ
ル35を用いて決定される。
【0083】同様に、入側板厚外乱による出側板厚への
影響を定常状態でキャンセルするようなロール圧下位置
指令値の決定でも、(数28)に示すように、(数5)
を用いて、出側板厚偏差=0とするロール圧下位置を求
める。
影響を定常状態でキャンセルするようなロール圧下位置
指令値の決定でも、(数28)に示すように、(数5)
を用いて、出側板厚偏差=0とするロール圧下位置を求
める。
【0084】
【数28】
【0085】さらに、入側板厚外乱による前方張力への
影響を定常状態でキャンセルするようなロール速度指令
値の決定でも、(数29)に示すように、(数4)を用
いて、前方張力偏差=0とするロール圧下位置を求め
る。
影響を定常状態でキャンセルするようなロール速度指令
値の決定でも、(数29)に示すように、(数4)を用
いて、前方張力偏差=0とするロール圧下位置を求め
る。
【0086】
【数29】
【0087】なお、(数28)及び(数29)の入側板
厚外乱ΔHに掛けられている値(フィードバック補償制
御ゲイン)も、制御ゲイン演算器50におけるフィード
バック補償ゲイン決定部54において、線形制御モデル
35を用いて決定される。
厚外乱ΔHに掛けられている値(フィードバック補償制
御ゲイン)も、制御ゲイン演算器50におけるフィード
バック補償ゲイン決定部54において、線形制御モデル
35を用いて決定される。
【0088】従って、圧延荷重外乱及び入側板厚外乱に
よる出側板厚及び前方張力への影響を定常状態でキャン
セルするようなロール圧下位置指令値は、(数30)に
示すように、(数26)の右辺に(数28)の右辺を加
算したものになる。
よる出側板厚及び前方張力への影響を定常状態でキャン
セルするようなロール圧下位置指令値は、(数30)に
示すように、(数26)の右辺に(数28)の右辺を加
算したものになる。
【0089】
【数30】
【0090】また、圧延荷重外乱及び入側板厚外乱によ
る出側板厚及び前方張力への影響を定常状態でキャンセ
ルするようなロール速度指令値は、(数31)に示すよ
うに、(数27)の右辺に(数29)の右辺を加算した
ものになる。
る出側板厚及び前方張力への影響を定常状態でキャンセ
ルするようなロール速度指令値は、(数31)に示すよ
うに、(数27)の右辺に(数29)の右辺を加算した
ものになる。
【0091】
【数31】
【0092】なお、フィードバック補償制御器65は、
前述したフィードバック補償制御ゲインに圧延荷重外乱
や入側板厚外乱を掛けて、(数30)及び(数31)の
演算を実行する。
前述したフィードバック補償制御ゲインに圧延荷重外乱
や入側板厚外乱を掛けて、(数30)及び(数31)の
演算を実行する。
【0093】フィードバック補償制御器65から出力さ
れたロール圧下位置指令値及びロール速度指令値は、そ
れぞれ、圧下指令値加算器69及び速度指令値加算器6
3で、フィードバック制御器60から出力されたロール
圧下位置指令値及びロール速度指令値が加えられ、その
後、ロール圧下装置13、ロール回転駆動装置14に送
られる。
れたロール圧下位置指令値及びロール速度指令値は、そ
れぞれ、圧下指令値加算器69及び速度指令値加算器6
3で、フィードバック制御器60から出力されたロール
圧下位置指令値及びロール速度指令値が加えられ、その
後、ロール圧下装置13、ロール回転駆動装置14に送
られる。
【0094】以上のように、本実施例では、非線形性の
強い圧延現象においても、外乱等によりフィードバック
制御では補いきれい制御性をフィードフォワード制御的
に補っているので、外乱等が発生した場合でも、制御応
答性の悪化を防ぐことができる。また、本実施例では、
フィードバック制御に必要な検出計21や圧延機10の
管理において本来的必要な検出計24と制御モデル35
とを用いて、制御対象物の外乱を推定しているので、こ
の外乱を把握するために、わざわざ特別な検出計を設け
る必要がなく、製造コストを抑えることができる。
強い圧延現象においても、外乱等によりフィードバック
制御では補いきれい制御性をフィードフォワード制御的
に補っているので、外乱等が発生した場合でも、制御応
答性の悪化を防ぐことができる。また、本実施例では、
フィードバック制御に必要な検出計21や圧延機10の
管理において本来的必要な検出計24と制御モデル35
とを用いて、制御対象物の外乱を推定しているので、こ
の外乱を把握するために、わざわざ特別な検出計を設け
る必要がなく、製造コストを抑えることができる。
【0095】ところで、二つの外乱である圧延荷重外乱
ΔPd及び入側板厚外乱ΔHは、相互に独立したもので
はなく、相互に依存関係のあるものである。従って、例
えば、圧下指令値Spは、圧延荷重外乱ΔPdのみで決定
されるのではなく、圧延荷重外乱ΔPd及び入側板厚外
乱ΔHの相互により決定され、速度指令値Vpも、入側
板厚外乱ΔHのみで決定されるのではなく、圧延荷重外
乱ΔPd及び入側板厚外乱ΔHの相互により決定され
る。本実施例では、二つの操作量である圧下指令値Sp
及び速度指令値Vpを決定するに当たり、二つの操作量
Sp(=S),Vp(=ωm)と二つのΔPd,ΔHとの関
係を示す(数4)、及び一方の操作量Spと二つの外乱
ΔPd,ΔHとの関係を示す(数5)の二つの方程式を
連立させて、二つの操作量Sp,Vpを求めているので、
それぞれの操作量の値を正確に求めることができ、制御
性を高めることができる。なお、本実施例において、圧
延荷重外乱ΔPdを推定するに当たり、検出圧下位置を
用いているが、操作量である圧下位置指令値を用いても
よい。
ΔPd及び入側板厚外乱ΔHは、相互に独立したもので
はなく、相互に依存関係のあるものである。従って、例
えば、圧下指令値Spは、圧延荷重外乱ΔPdのみで決定
されるのではなく、圧延荷重外乱ΔPd及び入側板厚外
乱ΔHの相互により決定され、速度指令値Vpも、入側
板厚外乱ΔHのみで決定されるのではなく、圧延荷重外
乱ΔPd及び入側板厚外乱ΔHの相互により決定され
る。本実施例では、二つの操作量である圧下指令値Sp
及び速度指令値Vpを決定するに当たり、二つの操作量
Sp(=S),Vp(=ωm)と二つのΔPd,ΔHとの関
係を示す(数4)、及び一方の操作量Spと二つの外乱
ΔPd,ΔHとの関係を示す(数5)の二つの方程式を
連立させて、二つの操作量Sp,Vpを求めているので、
それぞれの操作量の値を正確に求めることができ、制御
性を高めることができる。なお、本実施例において、圧
延荷重外乱ΔPdを推定するに当たり、検出圧下位置を
用いているが、操作量である圧下位置指令値を用いても
よい。
【0096】また、以上の実施例は圧延機の制御装置で
あるが、本発明はこれに限定されるものではなく、非線
形性の強い制御対象物であれば、いかなるものに適用し
てもよい。以下に、図4を用いて、非線形性の強い一般
的な制御対象物1に対する制御装置の基本構成について
説明する。
あるが、本発明はこれに限定されるものではなく、非線
形性の強い制御対象物であれば、いかなるものに適用し
てもよい。以下に、図4を用いて、非線形性の強い一般
的な制御対象物1に対する制御装置の基本構成について
説明する。
【0097】この制御装置は、制御対象1からの出力で
ある制御量yを検出する制御量検出計2と、制御対象1
の状態量a,bを検出する状態量検出計3と、制御量検
出計2で検出された制御量yと予め定めた目標制御量y
0との偏差Δyに応じてフィードバック操作量xFBを求
めるフィードバック制御器4と、制御対象1の線形制御
モデルf,gが記憶さている制御モデル記憶部5と、状
態量検出計3で検出された状態量a,bを用いて制御対
象1の外乱Aを推定する外乱推定器6と、偏差Δyが0
になるような外乱Aに対するフィードバック補償量x
FBCを求めるフィードバック補償制御器7と、フィード
バック制御器4で求められたフィードバック操作量xFB
とフィードバック補償制御器7で求められたフィードバ
ック補償量xFBCとを加算して、これを制御対象1に与
える加算器8とを備えている。制御モデル記憶部5に
は、制御対象1の状態量aと状態量bとの関係を表す第
1の線形制御モデルfと、偏差Δyと外乱Aとフィード
バック補償量xFBCとの関係を示す第2の制御モデルg
とが記憶されている。また、外乱推定器6は、第1の制
御モデルfを用いて状態量検出計3で検出された状態量
bに対する状態量aSを推定する状態量推定部6aと、
状態量推定部6aで推定された状態量aSと状態量検出
計3で検出された状態量aとの差を外乱Aとしてフィー
ドバック補償制御器7に出力する差分器6bとを有して
いる。
ある制御量yを検出する制御量検出計2と、制御対象1
の状態量a,bを検出する状態量検出計3と、制御量検
出計2で検出された制御量yと予め定めた目標制御量y
0との偏差Δyに応じてフィードバック操作量xFBを求
めるフィードバック制御器4と、制御対象1の線形制御
モデルf,gが記憶さている制御モデル記憶部5と、状
態量検出計3で検出された状態量a,bを用いて制御対
象1の外乱Aを推定する外乱推定器6と、偏差Δyが0
になるような外乱Aに対するフィードバック補償量x
FBCを求めるフィードバック補償制御器7と、フィード
バック制御器4で求められたフィードバック操作量xFB
とフィードバック補償制御器7で求められたフィードバ
ック補償量xFBCとを加算して、これを制御対象1に与
える加算器8とを備えている。制御モデル記憶部5に
は、制御対象1の状態量aと状態量bとの関係を表す第
1の線形制御モデルfと、偏差Δyと外乱Aとフィード
バック補償量xFBCとの関係を示す第2の制御モデルg
とが記憶されている。また、外乱推定器6は、第1の制
御モデルfを用いて状態量検出計3で検出された状態量
bに対する状態量aSを推定する状態量推定部6aと、
状態量推定部6aで推定された状態量aSと状態量検出
計3で検出された状態量aとの差を外乱Aとしてフィー
ドバック補償制御器7に出力する差分器6bとを有して
いる。
【0098】非線形性の強い制御対象1を制御する場
合、まず、セットアップ制御系で動作点を決定する。制
御モデル記憶部5に、動作点近傍では制御対象1の変動
が線形近似可能な範囲であると仮定して作成された線形
制御モデルf,gを記憶させる。フィードバック制御器
4では、状態の変動を最小とするような最適解(フィー
ドバックゲイン)を求める線形制御理論等により、フィ
ードバック制御を行なう。しかし、目標制御量y0の変
更等で動作点が大幅に変化する場合や、外乱があるよう
な場合には、線形制御モデルを対象としてフィードバッ
ク制御を行う制御系では、動作点近傍で線形性が保たれ
ず、実際の制御対象と線形制御モデルとの誤差が大きく
なり、目標とする制御性能を維持できなくなる。
合、まず、セットアップ制御系で動作点を決定する。制
御モデル記憶部5に、動作点近傍では制御対象1の変動
が線形近似可能な範囲であると仮定して作成された線形
制御モデルf,gを記憶させる。フィードバック制御器
4では、状態の変動を最小とするような最適解(フィー
ドバックゲイン)を求める線形制御理論等により、フィ
ードバック制御を行なう。しかし、目標制御量y0の変
更等で動作点が大幅に変化する場合や、外乱があるよう
な場合には、線形制御モデルを対象としてフィードバッ
ク制御を行う制御系では、動作点近傍で線形性が保たれ
ず、実際の制御対象と線形制御モデルとの誤差が大きく
なり、目標とする制御性能を維持できなくなる。
【0099】そこで、ここでは、実際の制御対象1と第
1の線形制御モデルfとの誤差が、前述した、目標制御
量y0の変更等による動作点の大幅な変化や、制御対象
1に対する一般的な外乱を表していることに着目し、実
際の制御対象1の状態量aと線形制御モデルfにより求
められる状態量aSとを比較し、両状態量a,aSの差を
外乱Aとしている。具体的には、まず、状態量推定部6
aで、制御モデル記憶部5に記憶されている第1の線形
制御モデルfを用いて、状態量検出計3で検出した状態
量bに対する状態量aSを推定する。そして、この状態
量aSと状態量検出計3で検出された状態量bとの差を
差分器6bで求めて、これを外乱Aとしてフィードバッ
ク補償制御器7に出力する。フィードバック補償制御器
7では、この外乱Aによる制御量yの変化を打ち消すよ
うなフィードバック補償量xFBCを求め、これを加算器
8を介して、制御対象1に与える。
1の線形制御モデルfとの誤差が、前述した、目標制御
量y0の変更等による動作点の大幅な変化や、制御対象
1に対する一般的な外乱を表していることに着目し、実
際の制御対象1の状態量aと線形制御モデルfにより求
められる状態量aSとを比較し、両状態量a,aSの差を
外乱Aとしている。具体的には、まず、状態量推定部6
aで、制御モデル記憶部5に記憶されている第1の線形
制御モデルfを用いて、状態量検出計3で検出した状態
量bに対する状態量aSを推定する。そして、この状態
量aSと状態量検出計3で検出された状態量bとの差を
差分器6bで求めて、これを外乱Aとしてフィードバッ
ク補償制御器7に出力する。フィードバック補償制御器
7では、この外乱Aによる制御量yの変化を打ち消すよ
うなフィードバック補償量xFBCを求め、これを加算器
8を介して、制御対象1に与える。
【0100】以上のように、非線形性の強い一般的な制
御対象1に対する場合であっても、本実施例では、制御
対象1の実際の状態量aと線形制御モデルfにより求め
られる状態量aSとの差を外乱Aとして、この外乱Aに
よる制御量yの変化を打ち消すような操作量xを制御対
象1に与えて、フィードバック制御を補っているので、
制御対象1に外乱等が入力しても、制御性の悪化を防ぐ
ことができる。
御対象1に対する場合であっても、本実施例では、制御
対象1の実際の状態量aと線形制御モデルfにより求め
られる状態量aSとの差を外乱Aとして、この外乱Aに
よる制御量yの変化を打ち消すような操作量xを制御対
象1に与えて、フィードバック制御を補っているので、
制御対象1に外乱等が入力しても、制御性の悪化を防ぐ
ことができる。
【0101】ここで、本実施例と先の実施例との対応関
係について説明する。本実施例の制御対象1は、先の実
施例における圧縮機10と圧延材である。また、本実施
例の制御量yは、先の実施例の出側板厚hであり、本実
施例の状態量a,bは、それぞれ、先の実施例の圧延荷
重P、圧下位置Sであり、本実施例の操作量xは、先の
実施例の圧下装置13に対する圧下指令値SPである。
従って、本実施例の制御量検出計2は、先の実施例の出
側板厚計21iであり、本実施例の状態量検出計3は、
先の実施例の圧延荷重計24と圧下位置計23である。
また、本実施例のフィードバック制御器4には、先の実
施例のフィードバック制御器60と制御ゲイン演算器5
0とであり、本実施例のフィードバック補償制御器7
は、先の実施例のフィードバック補償制御器65と制御
ゲイン演算器50とである。
係について説明する。本実施例の制御対象1は、先の実
施例における圧縮機10と圧延材である。また、本実施
例の制御量yは、先の実施例の出側板厚hであり、本実
施例の状態量a,bは、それぞれ、先の実施例の圧延荷
重P、圧下位置Sであり、本実施例の操作量xは、先の
実施例の圧下装置13に対する圧下指令値SPである。
従って、本実施例の制御量検出計2は、先の実施例の出
側板厚計21iであり、本実施例の状態量検出計3は、
先の実施例の圧延荷重計24と圧下位置計23である。
また、本実施例のフィードバック制御器4には、先の実
施例のフィードバック制御器60と制御ゲイン演算器5
0とであり、本実施例のフィードバック補償制御器7
は、先の実施例のフィードバック補償制御器65と制御
ゲイン演算器50とである。
【0102】なお、以上の実施例においても、先の実施
例においても、制御モデル記憶部に記憶されている制御
モデルは、いずれも線形のものであるが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、非線形モデルであってもよ
い。これは、非線形モデルを用いても、この非線形モデ
ルと実際の制御対象との誤差が、結局、フィードバック
制御系にとっては外乱を表していることになるからであ
る。
例においても、制御モデル記憶部に記憶されている制御
モデルは、いずれも線形のものであるが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、非線形モデルであってもよ
い。これは、非線形モデルを用いても、この非線形モデ
ルと実際の制御対象との誤差が、結局、フィードバック
制御系にとっては外乱を表していることになるからであ
る。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、制御対象の実際の状態
量と制御モデルにより求められる状態量との差を制御対
象に対する外乱として、この外乱による制御量の変化を
打ち消すような操作量を制御対象に与えて、フィードバ
ック制御を補っているので、制御対象に外乱等が入力し
ても、制御性の悪化を防ぐことができる。
量と制御モデルにより求められる状態量との差を制御対
象に対する外乱として、この外乱による制御量の変化を
打ち消すような操作量を制御対象に与えて、フィードバ
ック制御を補っているので、制御対象に外乱等が入力し
ても、制御性の悪化を防ぐことができる。
【図1】本発明に係る一実施例の制御装置の制御ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明に係る一実施例の制御モデル決定器、制
御ゲイン演算器及び圧延荷重外乱推定部の機能ブロック
図である。
御ゲイン演算器及び圧延荷重外乱推定部の機能ブロック
図である。
【図3】本発明に係る一実施例の入側板厚外乱推定部の
機能ブロック図である。
機能ブロック図である。
【図4】本発明に係る他の実施例の制御装置の制御ブロ
ック図である。
ック図である。
1…制御対象、2…制御量検出計2、3…状態量検出
計、10…圧延機、11…上側ロール、12…下側ロー
ル、13…圧下装置、14…ロール回転駆動装置、21
…板厚計、22…張力計、23…圧下位置計、24…圧
延荷重計、25…ロール速度計、30…制御モデル決定
器、35,5…制御モデル記憶部、40…外乱推定器、
41…入側外乱推定部、45…圧延荷重外乱推定部、4
6…圧延荷重推定部46、47…差分器、50…制御ゲ
イン演算器、53…フィードバック制御ゲイン決定部、
54…フィードバック補償制御ゲイン決定部54、6
0,4…フィードバック制御器、63,8…加算器、6
5,7…フィードバック補償制御器、69,8…加算
器。
計、10…圧延機、11…上側ロール、12…下側ロー
ル、13…圧下装置、14…ロール回転駆動装置、21
…板厚計、22…張力計、23…圧下位置計、24…圧
延荷重計、25…ロール速度計、30…制御モデル決定
器、35,5…制御モデル記憶部、40…外乱推定器、
41…入側外乱推定部、45…圧延荷重外乱推定部、4
6…圧延荷重推定部46、47…差分器、50…制御ゲ
イン演算器、53…フィードバック制御ゲイン決定部、
54…フィードバック補償制御ゲイン決定部54、6
0,4…フィードバック制御器、63,8…加算器、6
5,7…フィードバック補償制御器、69,8…加算
器。
Claims (10)
- 【請求項1】非線形性の強い制御対象に対して操作量を
与え、該制御対象からの出力である制御量を目標値にす
る制御装置において、 前記制御対象からの出力である前記制御量を検出する制
御量検出手段と、 前記制御対象の状態量を検出する状態量検出手段と、 前記制御量検出手段で検出された前記制御量と予め定め
た目標制御量との偏差に応じてフィードバック操作量を
求めるフィードバック操作量演算手段と、 前記制御対象に与える前記操作量と、前記制御対象の前
記状態量との関係を表す第1の制御モデル、及び、前記
制御量と前記目標制御量との偏差と、前記制御対象に対
する外乱と、前記フィードバック操作量を補償するフィ
ードバック補償量との関係を示す第2の制御モデルを記
憶する制御モデル記憶手段と、 前記第1の制御モデルを用いて、前記制御対象に与える
前記操作量に対する前記制御対象の前記状態量を推定す
る状態量推定手段と、 前記状態量検出手段で検出された前記状態量と前記状態
量推定手段で推定された前記状態量との差を求め、該差
を前記制御対象の前記外乱とする外乱推定手段と、 前記第2の制御モデルを用いて、前記偏差が0になるよ
うな、前記外乱推定手段で求められた前記外乱に対する
前記フィードバック補償量を求めるフィードバック補償
量演算手段と、 前記フィードバック操作量演算手段で求められた前記フ
ィードバック操作量に、前記フィードバック補償量演算
手段で求められた前記フィードバック補償量を加えて、
これを前記操作量として前記制御対象に与える操作量加
算手段と、 を備えていることを特徴とする制御装置。 - 【請求項2】前記状態量検出手段は、前記外乱の決定に
用いられる前記状態量の他に、前記操作量に対して一意
的に定まる状態量(以下、特定状態量とする。)も検出
し、 前記第1の制御モデルの前記操作量は、前記特定状態量
であり、前記状態量推定手段は、該特定状態量と他の状
態量との関係を示す該第1の制御モデルを用いて、前記
状態量検出手段で検出された該特定状態量に対する該他
の状態量を推定し、 前記外乱推定手段は、前記状態量検出手段で検出された
前記他の状態量と前記状態量推定手段で推定された前記
他の状態量との差を求め、該差を前記制御対象の前記外
乱とすることを特徴とする請求項1記載の制御装置。 - 【請求項3】前記制御対象は、互いに対向する一対のロ
ール、該一対のロールのうち少なくとも一方のロールを
回転させるロール回転駆動手段、及び該一対のロールの
相互間隔を変えられるよう他方のロールを一方のロール
へ相対的に移動させるロール移動手段を備えた圧延機
と、該圧延機の該一対のロール間を通過する圧延材とを
有するものであり、 前記制御量は、前記圧延機から出てきた圧延材の板厚で
あり、 前記状態量は、前記圧延機により前記圧延材にかかる圧
延荷重であり、 前記外乱推定手段が推定する前記外乱は、前記状態量検
出手段で検出された前記圧延荷重と前記状態量推定手段
で推定された前記圧延荷重との差である、圧延荷重外乱
であり、 前記制御対象に与えられる前記操作量は、前記圧延機の
前記ロール移動手段に出力される前記他方のロールの位
置であることを特徴とする請求項1又は2記載の制御装
置。 - 【請求項4】複数の外乱が入力する非線形性の強い制御
対象に対して、複数の操作量を与え、該制御対象からの
出力である複数の制御量をそれぞれ目標の値にする制御
装置において、 前記制御対象からの出力である複数の前記制御量を検出
する制御量検出手段と、 複数の前記操作量のうち、少なくとも一の操作量と一意
的な関係にある特定状態量と、他のいくつかの状態量と
を検出する状態量検出手段と、 前記制御量検出手段で検出された複数の前記制御量と複
数の該制御量に対してそれぞれ定めた目標制御量との偏
差に応じて、及び、前記状態量検出手段で検出された複
数の状態量のうち少なくも一つの状態量と該状態量に対
して定められた目標状態量との偏差に応じて、複数の前
記操作量におけるフィードバック操作量をそれぞれ求め
るフィードバック操作量演算手段と、 前記制御対象の複数の前記状態量の相互関係を表す第1
の制御モデル、及び、複数の前記制御量とそれぞれの前
記目標制御量との偏差と、複数の前記外乱と、複数の前
記フィードバック操作量毎にこれを補償する複数のフィ
ードバック補償量との関係を示す複数の第2の制御モデ
ルを記憶する制御モデル記憶手段と、 前記第1の制御モデルを用いて、複数の前記他の状態量
のうち一の状態量を、該一の状態量を除き前記状態量検
出手段で検出された前記特定状態量を含む状態量から推
定する状態量推定手段と、 前記状態量検出手段で検出された前記一の状態量と前記
状態量推定手段で推定された前記一の状態量との差を求
め、該差を複数の前記外乱うちの一の特定外乱とすると
共に、前記状態量検出手段で検出された複数の前記他の
状態量うちの前記一の状態量以外の状態量から、複数の
前記外乱のうち前記一の特定外乱以外の外乱を求める外
乱推定手段と、 複数の前記第2の制御モデルを用いて、複数の前記偏差
がそれぞれ0になるような、前記外乱推定手段で求めら
れた複数の前記外乱に対する、複数の前記フィードバッ
ク操作量毎のフィードバック補償量をそれぞれ求めるフ
ィードバック補償量演算手段と、 前記フィードバック操作量演算手段で求められた複数の
前記フィードバック操作量に、前記フィードバック補償
量演算手段で求められた複数の前記フィードバック補償
量のうち対応するフィードバック補償量をそれぞれ加え
て、これらを複数の前記操作量として前記制御対象に与
える操作量加算手段と、 を備えていることを特徴とする制御装置。 - 【請求項5】前記制御対象は、互いに対向する一対のロ
ール、該一対のロールのうち少なくとも一方のロールを
回転させるロール回転駆動手段、及び該一対のロールの
相互間隔を変えられるよう他方のロールを一方のロール
へ相対的に移動させるロール移動手段を備えた圧延機
と、該圧延機の該一対のロール間を通過する圧延材とを
有するものであり、 前記制御量は、前記圧延機から出てきた前記圧延材の板
厚と、該圧延機から出てきた該圧延材にかかる張力とで
あり、 複数の前記操作量は、前記ロール移動手段に出力される
前記他方のロールの位置と、前記ロール回転駆動手段に
出力される前記一方のロールの回転速度とであり、 前記特定状態量は前記他方のロールの実際の位置であ
り、複数の前記他の状態量のうち、前記一の状態量は前
記圧延機により前記圧延材にかかる圧延荷重であり、 前記外乱推定手段が推定する前記一の特定外乱は、前記
状態量検出手段で検出された前記圧延荷重と前記状態量
推定手段で推定された前記圧延荷重との差である、圧延
荷重外乱であり、 前記外乱推定手段が推定する前記一の特定外乱以外の外
乱は、前記圧延機に入る前記圧延材の板厚の変化量であ
る、入側板厚外乱であることを特徴とする請求項4記載
の制御装置。 - 【請求項6】複数の外乱が入力する非線形性の強い制御
対象に対して、複数の操作量を与え、該制御対象からの
出力である制御量が目標制御量になるよう制御する制御
装置において、 前記制御対象からの出力である前記制御量を検出する制
御量検出手段と、 前記制御対象の状態から複数の前記外乱を推定する外乱
推定手段と、 複数の操作量のそれぞれに対して、前記制御量と前記目
標制御量との偏差及び複数の前記外乱の関係を示す複数
の制御モデルを記憶する制御モデル記憶手段と、 複数の前記制御モデルを用いて、前記外乱検出手段で検
出された複数の外乱から、前記制御量検出手段で検出さ
れた前記制御量と前記目標制御量との偏差が0になるよ
うな複数の操作量を求め、複数の該操作量を前記制御対
象に与える操作量演算手段と、 を備えていることを特徴とする制御装置。 - 【請求項7】前記制御対象は、互いに対向する一対のロ
ール、該一対のロールのうち少なくとも一方のロールを
回転させるロール回転駆動手段、及び該一対のロールの
相互間隔を変えられるよう他方のロールを一方のロール
へ相対的に移動させるロール移動手段を備えた圧延機
と、該圧延機の該一対のロール間を通過する圧延材とを
有するものであり、 前記制御量は、前記圧延機から出てきた前記圧延材の板
厚、又は該圧延機から出てきた該圧延材にかかる張力と
であり、 複数の前記操作量は、前記ロール移動手段に出力される
前記他方のロールの位置と、前記ロール回転駆動手段に
出力される前記一方のロールの回転速度とであり、 複数の前記外乱は、前記圧延荷重の変化量である圧延荷
重外乱と、前記圧延機に入る前記圧延材の板厚の変化量
である入側板厚外乱とであることを特徴とする請求項6
記載の制御装置。 - 【請求項8】前記目標制御量が変わるごとに、予め準備
されているモデルを用いて前記制御モデルを決定し、該
制御モデルを前記制御モデル記憶手段に記憶させる制御
モデル決定手段を備えていることを特徴とする請求項
1、2、3、4、5、6又は7記載の制御装置。 - 【請求項9】非線形性の強い制御対象に対して操作量を
与え、該制御対象からの出力である制御量を目標値にな
るよう制御する制御方法において、 前記制御量を検出し、該制御量と該制御量に対する目標
制御量との偏差に応じてフィードバック操作量を求め、 前記制御対象に与える前記操作量と、前記制御対象の状
態量との関係を表す第1の制御モデル、及び、前記制御
量と前記目標制御量との偏差と、前記制御対象に入る外
乱と、前記制御対象に前記外乱が入った際に前記フィー
ドバック操作量を補償するフィードバック補償量との関
係を示す第2の制御モデルを、予め準備しておき、 前記第1の制御モデルを用いて、前記制御対象に与える
前記操作量に対する前記制御対象の前記状態量を推定す
る一方で、該制御対象の該状態量を実際に検出し、推定
した該状態量と実際に検出した状態量との差を求めて、
該差を前記制御対象の前記外乱とし、 前記第2の制御モデルを用いて、前記偏差が0になるよ
うな、前記外乱に対する前記フィードバック補償量を求
め、 求められた前記フィードバック操作量に、同じく求めら
れた前記フィードバック補償量を加えて、これを前記操
作量として前記制御対象に与えることを特徴とする制御
方法。 - 【請求項10】複数の外乱が入力する制御対象に対し
て、複数の操作量を与え、該制御対象からの出力である
制御量が目標制御量になるよう制御する制御方法におい
て、 複数の操作量のそれぞれに対して、前記制御量と前記目
標制御量との偏差及び複数の前記外乱の関係を示す複数
の制御モデルを予め準備しておき、 前記制御対象からの出力である前記制御量を検出すると
共に、該制御対象の状態から複数の前記外乱を推定し、 複数の前記制御モデルを用いて、検出された複数の前記
外乱から、検出された前記制御量と前記目標制御量との
偏差が0になるような複数の操作量を求め、複数の該操
作量を前記制御対象に与えることを特徴とする制御方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6080477A JPH07284832A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6080477A JPH07284832A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 制御方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284832A true JPH07284832A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13719359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6080477A Pending JPH07284832A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 制御方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07284832A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8165488B2 (en) | 2008-05-26 | 2012-04-24 | Ricoh Company, Limited | Output control device, image forming apparatus, and output control method |
| JP2013052406A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | タンデム仕上圧延機及びその動作制御方法、並びに、熱延鋼板の製造装置及び熱延鋼板の製造方法 |
| CN114109775A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-03-01 | 珠海格力智能装备有限公司 | 压缩机自动上线调试方法及系统 |
-
1994
- 1994-04-19 JP JP6080477A patent/JPH07284832A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8165488B2 (en) | 2008-05-26 | 2012-04-24 | Ricoh Company, Limited | Output control device, image forming apparatus, and output control method |
| JP2013052406A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | タンデム仕上圧延機及びその動作制御方法、並びに、熱延鋼板の製造装置及び熱延鋼板の製造方法 |
| CN114109775A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-03-01 | 珠海格力智能装备有限公司 | 压缩机自动上线调试方法及系统 |
| CN114109775B (zh) * | 2021-11-09 | 2023-11-24 | 珠海格力智能装备有限公司 | 压缩机自动上线调试方法及系统 |
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