JPH0728562Y2 - 磁気テープ記録再生装置 - Google Patents

磁気テープ記録再生装置

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JPH0728562Y2
JPH0728562Y2 JP11331289U JP11331289U JPH0728562Y2 JP H0728562 Y2 JPH0728562 Y2 JP H0728562Y2 JP 11331289 U JP11331289 U JP 11331289U JP 11331289 U JP11331289 U JP 11331289U JP H0728562 Y2 JPH0728562 Y2 JP H0728562Y2
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signal
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pcm
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賢司 城下
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は映像信号、FM音声信号およびPCM音声信号を
記録再生する磁気テープ記録再生装置に係り、特に記録
電流の最適制御に関するものである。
〔従来の技術〕
第2図は映像信号、FM音声信号、PCM音声信号を同時に
記録し再生する従来の磁気テープ記録再生装置の構成
図、第3図は従来の磁気テープ記録再生装置の映像信
号、FM音声信号およびPCM音声信号のスペクトルを示す
グラフであり、例えば特開昭63-288402号公報の第10
図、第11図に対応するものである。なお、ここでは、映
像信号とFM音声信号がS-VHS方式磁気テープ記録再生装
置(以下、S-VHS方式VTRと称す)と同様の方式にて記録
再生され、PCM信号が例えば約2.6MbpsのPCM信号をオフ
セット型4相差動位相変調(以下、4相位相変調と称
す)されて記録再生されるもので示されている。また、
第10図はPCM音声信号を記録時に検出し映像記録電流を
制御する従来の磁気テープ記録再生装置の記録系を示す
構成図、第11図は従来の磁気テープ記録再生装置の記録
再生用磁気ヘッドと記録状態検出用ヘッドの配置の一例
を示す説明図、第12図と第13図は従来の磁気テープ記録
再生装置の映像信号、FM音声信号およびPCM音声信号の
記録跡(記録層)と記録状態検出用磁気ヘッドの軌跡を
示す図である。
図において、(1)は映像信号記録処理回路、(2)は
映像信号記録増幅器、(3)は回転ドラム、(4)は映
像信号用磁気ヘッド(以下、映像ヘッドと称す)、
(5)は磁気テープ、(6)は映像信号再生増幅器、
(7)は映像信号再生処理回路、(8)はFM音声信号記
録処理回路、(9)はL,R両チャンネルのFM音声信号記
録増幅器、(11)はFM音声信号用磁気ヘッド(以下、FM
Aヘッドと称す)、(12)はFM音声信号再生増幅器、(1
3a)はFM音声信号のL−チャンネル成分を分離する帯域
通過フィルタ(以下、BPF-Lと称す)、(13b)はFM音声
信号のR−チャンネル成分を分離する帯域通過フィルタ
(以下、BPF-Rと称す)、(14)はFM音声信号再生処理
回路、(15)はアナログ−ディジタル変換器(以下、AD
Cと称す)、(16)はディジタル音声記録処理回路、(1
7)はオフセット型4相差動位相変調回路(以下、4相
位相変調回路と称す)、(18)はPCM音声信号記録増幅
器、(19)はPCM音声信号用磁気ヘッド(以下、PCMヘッ
ドと称す)、(20)はPCM音声信号再生増幅器、(21)
はオフセット型4相差動位相変調信号復調回路(以下、
4相位相復調回路と称す)、(22)はディジタル−アナ
ログ変換器(以下、DACと称す)、(24)は複合映像ヘ
ッド、(25)は複合音声ヘッド、(30)はFM変調された
輝度信号(以下、Y-FM信号と称す)、(31)は低域変換
された色信号(以下、C(L)信号と称す)のスペクト
ル、(32)はFM変調されたL−チャンネルの音声信号
(以下、FMA-L信号と称す)、(33)はFM変調されたR
−チャンネルの音声信号(以下、FMA-R信号と称す)の
スペクトル、(34)は4相位相変調されたPCM音声信号
(以下、QDPSK信号と称す)のスペクトル、(40)はPCM
音声信号記録状態検出用のPCMレベルモニタヘッド(PM
ヘッド)、(41)はPCM音声信号再生増幅器、(42)はP
CM音声信号を選択する帯域通過フィルタ(BPF-M)、(4
3)はPCM音声信号再生レベルを検出するための検出回
路、(44)は映像信号記録電流制御回路、(45)は映像
信号記録電流設定用の利得可変回路である。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
第2図において、ベースバンドの映像信号は映像信号記
録処理回路(1)に入力され、上記ベースバンドの映像
信号の輝度信号成分は同期先端レベルが5.4MHz、白ピー
クレベルが7.0MHzになるようにFM変調されてY-FM信号
(30)に、色信号成分は搬送周波数が約629KHzになるよ
うに低域変換されC(L)信号(31)に変換されたの
ち、上記Y-FM信号(30)とC(L)信号(31)は加算さ
れて第3図(a)に示すスペクトルをもつRF映像信号と
して映像信号記録増幅器(2)、回転ドラム(3)に内
蔵されたロータリトランス(図示せず)、映像ヘッド
(4)を経由して磁気テープ(5)に記録される。
また、上記映像ヘッド(4)で再生されたRF映像信号は
映像信号再生増幅器(6)により増幅され、映像信号再
生処理回路(7)によりベースバンドの映像信号に復元
されて出力される。
FM系音声信号はFM音声信号記録処理回路(8)に入力さ
れ、雑音低減処理がなされたのち、Lチャンネルは1.3M
Hz、Rチャンネルは1.7MHzの搬送波にて周波数変調され
て第3図(b)に示すスペクトルをもつFMA-L信号(3
2)およびFMA-R信号(33)に変換され、加算回路(9)
により加算されFMA信号としてFM音声信号記録増幅器(1
0)、回転ドラム(3)に内蔵されたロータリトランス
(図示せず)、FMAヘッド(11)を経由して磁気テープ
(5)に記録される。
また、上記FMAヘッド(11)により再生されたFMA信号は
FM音声信号再生増幅器(12)により増幅されたのち、BP
F-L(13a)およびBPF-R(13b)によりFMA-L信号(32)
とFMA-R信号(33)が分離され、FM音声信号再生処理回
路(14)により周波数復調と雑音低減処理がなされたの
ち、音声信号に復元される。
一方、PCM系音声信号はADC(15)によりディジタル信号
に変換されたのち、ディジタル音声記録処理回路(16)
により誤り訂正符号などが付加されてパルスコード変調
され約2.6MbpsのPCM信号に変換され、4相位相変調回路
(17)においてオフセット型4相差動位相変調されて、
第3図(c)に示すように、2.5MHzの搬送波を中心とし
て±0.65MHzの帯域幅をもつQDPSK信号(34)に変換さ
れ、PCM音声信号記録増幅器(18)、回転ドラム(3)
に内蔵されたロータリトランス(図示せず)、PCMヘッ
ド(19)を経由して磁気テープ(5)に記録される。
また、上記PCMヘッド(19)により再生されたQDPSK信号
(34)はPCM音声信号再生増幅器(20)により増幅され
たのち、4相位相復調回路(21)によりPCM信号に復元
され、さらにディジタル音声再生処理回路(22)により
誤り訂正などの処理が行われたのち、DAC(23)により
音声信号に復元されて出力される。
次に上記RF映像信号、FMA信号およびQDPSK信号の磁気テ
ープ(5)上の記録跡について述べる。第4図は上記記
録跡に対して垂直方向の磁気テープ(5)の断面図であ
る。磁気テープ(5)のベースフィルム(35)上に形成
された磁性層(36)にFMA信号、QDPSK信号、RF映像信号
の順に記録され深層側から順にFM音声信号記録層(3
7)、PCM音声信号記録層(38)、映像信号記録層(39)
が形成され記録層が三層となる。このような記録方式を
三層記録方式と呼ぶことにする。なお、ほぼ同一の記録
トラックに複数の信号を重ねて記録する多層記録方式に
おいては各信号がクロストークにより雑音成分となり相
互に干渉し合うので各々の磁気ヘッドのアジマス角を変
え干渉の低減を行っている。また、従来のS-VHS方式VTR
との互換を考慮して映像ヘッドと音声ヘッドは第5図に
示す様に複合ヘッドが用いられる。すなわち、複合ビデ
オヘッド(24a)は標準モード(SPモード)用Rアジマ
スヘッドのVSP-Rヘッド(26a)と記録時間3倍モード
(EPモード)用LアジマスヘッドのVEP-Lヘッド(27a)
が約740μmの距離(約1.4°に相当)に取り付けられ、
複合ビデオヘッド(24b)はVSP-Lヘッド(26b)とVEP-R
ヘッド(27b)が同様に取り付けられており、また複合
音声ヘッド(40a)にはLアジマスのFMA-Lヘッド(11
a)とPCM-Lヘッド(19a)とが約740μmの距離で、複合
音声ヘッド(40b)には同様にFMA-Rヘッド(11b)とPCM
-Rヘッド(19b)とが取り付けられているものとする。
しかしながら、上記磁性層(36)は記録される信号に対
応した記録層を有しているわけではなく、磁気ヘッドの
ヘッドギャップ、記録電流などにより定まる記録深さの
違いにより結果として記録層が形成されているにすぎな
い。従って、例えばPCM信号記録層(38)の厚さは単にQ
DPSK信号記録電流だけで定まらずRF映像信号によっても
変化することになる。第6図に示す磁気ヘッド付近のP
点(x,y)における磁界HxとHyは例えば「磁気記録技術
入門」(総合電子出版社:1998.6)のp52の(5.2)式に
示される様にヘッドギャップ内の磁界強度をHgとすれば で表わされる。x軸方向の磁化が重要であるので(1)
式について考慮する。記録の深さがDであることは深さ
Dに於ける磁界Hxが磁気テープの抗磁力Hcに等しくなっ
たと考え、また、ヘッドギャップ内磁界Hgが記録電流に
比例すると仮定して x=O,y=D,Hx=Hc,Hg=C・I (3) とおくと(1)式は と書ける。(4)式から記録電流Iまたはヘッドギャッ
プgを大きくするか、または磁気テープのHcを小さくす
れば記録深さDが大きくなることが分かる。なお、磁気
ヘッドギャップ内の磁界Hgは磁気ヘッドが飽和しなけれ
ば(3)式に従うが、飽和した場合磁気ヘッドの飽和磁
束密度をBsとすれば磁気ヘッドギャップ内の飽和磁界は と表わされる。従って、最大記録深さDsは(4)式を変
更して で表わされる。ここで−VHS方式VTRを想定すれば、およ
そHc=900Oe,Bs=4000Gである。また、μo=4×10-7
〔H/m〕,〔B〕=10-4〔wb/m2〕=10-4〔H・A/m2〕,4
π×10-3〔0e〕=〔A/m〕であるので(6)式は Ds=1.36g (7) と書ける。S-VHS方式VTRの場合映像ヘッドギャップgV
0.4μm,FM音声ヘッドギャップgF=1.3μm程度であるの
で、PCM音声ヘッドギャップgP=0.5μmに設定してお
く。この場合各々の磁気ヘッドによる最大記録深さは各
々 Ds(V)=0.54μm Ds(P)=0.68μm (8) Ds(F)=1.76μm 程度になる。なお、磁気記録は複雑であるので上記記録
深さは一応の目安である。一方記録深さの最適値はλ/4
(λ:記録波長)であるのでRF映像信号、QDPSK信号お
よびFMA信号の中心周波数を6MHz,2.5MHzおよび1.5MHzと
し、磁気ヘッドと磁気テープとの相対速度を5.8m/Sとす
れば各々 となる。上記(8)式と(9)式から の関係が成立する。即ち、FMA信号に対しては十分な記
録層の厚さがとれるが、RF映像信号とQDPSK信号につい
ては少なくとも一方の記録層の厚さが不十分にならざる
を得ないことになる。PCMヘッドギャップを0.6μmより
大きくすれば上記問題点の解決にはなるが、QDPSK信号
の高域成分に対するヘッド感度の低下などが問題となる
ため実用的ではない。故に、三層記録方式VTRにおいて
はRF映像信号とQDPSK信号の記録電流のバランスが重要
である。第7図はFMA信号とQDPSK信号の記録電流を固定
し、RF映像信号の記録電流を変化させた場合のPCM信号
記録層(38)と映像信号記録層(39)の変化を示すもの
であり、記録電流設定中心値Ioptに対して(a)は0.9
×Iopt,(b)はIopt,(c)は1.1×Ioptとした場合を
示す。FM音声信号記録層(37)とPCM音声信号記録層(3
8)の記録深さDFとDPは変化していないが、映像信号記
録層(39)の記録深さDVは記録電流に対応して深くな
る。従って、PCM信号記録層(38)の厚さD2は小さく、
映像信号記録層(39)の厚さD3は大きくなる。第8図と
第9図は第7図に示す記録条件に対応するPCMヘッド(1
9)の再生スペクトル(EPモードの例)とPCMブロックエ
ラーレートの一例を示す図である。第8図に示す再生信
号スペクトルC(L)信号(31)、FMA-L信号(32)、F
MA-R信号(33)およびQDPSK信号(34)の成分を有する
が、RF映像信号記録電流IVによる再生信号スペクトルの
変化はQDPSK信号(34)が最も大でありIv=0.9×Iopt,I
opt,1.1×Ioptと変化させると約2.5dBづつ小さくなる。
なお、Iv=0で示したスペクトルはQDPSK(34)だけを
記録した場合の再生スペクトルである。第9図のEPで示
すPCMブロックエラーレートの変化が第8図で示す再生
スペクトルに対応するものであるが、Iv=0.9×Iopt,Io
pt,1.1×Ioptと変化させるに従いPCMブロックエラーレ
ートはほぼ1桁づつ悪化している。なお、SPモードのPC
MブロックエラーレートをSPで示す。更に同様の問題は
(6)式から明らかなように磁気テープの抗磁力Hcが変
化しても発生する。
本考案者らは第8図に示すようにRF映像信号記録電流を
10%変化させるとQDPSK信号の再生レベルが約2.5dB変化
することに着目して記録時にQDPSK信号を再生し、QDPSK
信号の再生レベルを一定にするようにRF映像信号記録電
流を制御する方法を提案した。
第10図における(1)〜(3),(8)〜(9),(1
5)〜(18),(24),(25)の構成要素の動作は第3
図と第6図と同様であるので動作説明を一部省略する。
第10図において、PCM-Rヘッド(19b)と同一のアジマス
をもつPCMレベル検出用のPM-Rヘッド(40a)は複合映像
ヘッド(24a)に対して70°先行の位置に取り付けられ
ており、同様にPM-Lヘッド(40b)は複合映像ヘッド(2
4b)に対して70°先行の位置に取り付けられているもの
とする。なお、上記複合映像ヘッド(24)、複合音声ヘ
ッド(25)およびPMヘッド(40)の諸元と取り付け位置
の詳細を第11図および第1表に示すが、複合映像ヘッド
(24)、FMAヘッド(11)についてはS-VHS方式VTRを基
本としている。
また、SPモードとEPモードにおける映像信号、PCM音声
信号およびFM音声信号の記録跡とPMヘッド(40)の軌跡
を第12図と第13図に示す。第12図に示すSPモードについ
て○印はVSP-Rヘッド(41a)、▽印はFMA-Lヘッド(11
a)とPCM-Lヘッド(19a)の取り付け高さ、▼印は取り
付け角0°に換算した場合のFMA-Lヘッド(11a)、PCM-
Lヘッド(19a)のヘッド高さを示し、従って記録跡の相
対位置を示している。PM-Rヘッド(40a)は△印で示す
取付角度70°、ヘッド高さ−11.8μmの位置に取り付け
られているために取付角度0°に換算するとヘッド高さ
は−34.4μmに相当する。従って、(46a)で示す位置
がPM-Rヘッド(40a)の軌跡である。上記PM-Rヘッド(4
0a)は複合音声ヘッド(25b)を構成するPCM-Rヘッド
(19b)により1フィールドまえに形成されたPCM音声記
録跡(38b)と重なり、かつ、アジマス角も一致するた
めに記録中でありながら再生が可能である。同様に、第
13図に示すEPモードにおいて○印はVEP-Lヘッド(42
a)、▽印と▼印はFMA-Lヘッド(11a)とPCM-Lヘッド
(19a)の取り付け高さと記録跡の相対位置を示してい
る。PM-Rヘッド(40a)は取付角度0°に換算するとヘ
ッド高さは−19.3μmに相当するためPM-Rヘッド軌跡
(46a)はPCM-Rヘッド(19b)により3フィールドまえ
に形成されたPCM音声記録跡(38b)と重なり、かつ、ア
ジマス角も一致するために記録中でありながら再生が可
能である。なお、VSP-Rヘッド(41a)とVEP-Lヘッド(4
2a)、FMA-Lヘッド(11a)とPCM-Lヘッド(19a)とは取
り付け角が各々1.4°異なるが説明を簡単にするために
1.4°の違いは省略している。
第14図は記録・再生回路を示すものであり、第10図に示
す映像信号記録増幅器(2)、FM音声信号記録増幅器
(10)、PCM音声信号記録増幅器(18)、PCM信号再生増
幅器(41)と複合映像ヘッド(24)、複合音声ヘッド
(25)、PMヘッド(40)との接続を詳細に示したもので
あるが、合計10個の磁気ヘッド10チャンネルの回転トラ
ンス(47)を介して各々の記録増幅器または再生増幅器
と接続されている。第15図に映像信号記録系、PCM音声
信号記録系、および、PCM音声信号検出系から構成され
る記録電流制御系の構成を示す。なお、煩雑さを避ける
ために複合映像ヘッド(24)、PCMヘッド(19)、PMヘ
ッド(40)を各々1個のヘッドで示し、また、結合コン
デンサなどは省略した。第15図においてPMヘッド(40)
により再生されたQDPSK信号は回転トランス(47c)を経
由した後抵抗(48)で終端され、PCM信号再生増幅器(4
1)により増幅され、さらに、BPF-M(42)により第8図
に(31),(32),(33)で示すような信号成分が取り
除かれ、検出回路(43)により再生信号レベルが検出さ
れ映像信号記録レベル制御回路(44)に送出される。映
像信号記録レベル制御回路(44)はVTRの記録モード信
号(SP/EP)、PMヘッド切替信号(H-SW)および検出動
作等のタイミングを与えるD-GATE信号により記録モード
および記録跡に対応して上記再生信号レベルが設定され
ている標準値に対して大か小かを判定し、判定結果に基
づき利得可変回路(45)を制御して映像信号記録電流を
最適値に制御する。さらに詳しく説明すれば、第12図に
おいてPM-Rヘッド(40a)が検出したQDPSK信号(記録跡
(38b)に対応する)のレベルが小さい場合は、複合映
像ヘッド(24b)に含まれるVSP-Lヘッド(26b)の記録
電流が大きいと判断して映像信号記録レベル制御回路
(44)は利得可変回路(45)を制御してVSP-Lヘッド(2
6b)(記録跡(39b)に対応する)の記録電流を下げ
る。なお、第10図において映像信号記録増幅回路(2)
と利得可変回路(45)は1系統のみを示したが、上記VS
P-Rヘッド(26a)とVSP-Lヘッド(26b)の2系統にすれ
ば記録電流の制御は容易である。説明は省略するが第13
図に示すEPモードの場合も同様である。
以上のように、PMヘッド(40)を付加したので記録中に
PCM音声信号の記録状態を知ることができ、従って、PCM
音声信号の記録状態を最適に制御することが可能になっ
た。
しかしながら、第15図に示す記録電流制御系ではPCM音
声信号の記録状態を検出することが困難であることが分
かった。図において、回転トランス(47)は巻数比が1:
1の理想的なトランスで構成されているものとしてお
く。一方、検討に用いたVTRの場合、複合映像ヘッド(2
4)とPCM音声ヘッド(19)に流れる記録電流IR(V),
IR(P)が各々約15mAPPと約30mAPPであるのに対してPM
ヘッド(40)の再生電流IP(M)は約2μAPPであるの
で記録電流と再生電流の比は約80dBになる。故に、PCM
信号再生増幅器(41)において20dBのC/Nを確保するた
めには記録系と再生系の分離度は少なくとも100dB必要
となる。第14図に示す記録・再生回路においては10チャ
ンネルの回転トランス(47)を用いているが、上記回転
トランス(47)のチャンネル間のクロストークは−70dB
程度が限度である。従って、PCM信号再生増幅器(41)
の入力端に接続された電流検出抵抗(48)に流れる電流
はPMヘッド(40)による再生電流IP(M)よりもクロス
トークとしての記録電流IR(C)(以下、クロストーク
電流と呼ぶ)の方が大きくなり、PCM音声信号の記録状
態を検出することが出来なかった。また、映像信号の記
録状態についての監視機能が無かった。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の磁気テープ記録再生装置の記録電流制御系は以上
の様に構成されているのでPCM信号の記録状態を記録中
に検出する事が出来ず、従って、PCM音声信号の記録状
態を最適に制御することが出来なかった。
また、単にPCM音声信号の記録状態により映像信号記録
電流を決定していたので映像信号の記録状態についての
監視機能はなく、映像信号の性能の劣化(画質劣化)が
生じる等の問題点があった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、記録電流設定値の経時変化や磁気テープの種
類等に関係なくPCM音声信号の記録状態と映像信号の記
録状態とをほゞ最適に制御できる装置を得ることを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る磁気テープ記録再生装置は、位相変調さ
れた音声信号の記録レベルを検出するための検出用ヘッ
ドと、上記検出用ヘッドで得られる信号を増幅するため
に回転トランスの回転側に搭載され記録時のみ動作する
信号増幅手段と、上記信号増幅手段の出力から上記位相
変調された音声信号のレベルを検出する記録レベル検出
手段と、上記映像信号の記録電流を検出する記録電流検
出手段と、上記記録レベル検出手段による検出結果と記
録電流検出手段による検出結果とに基づいて上記映像信
号の記録電流を制御する映像信号記録電流制御手段とを
備えたものである。
〔作用〕
この考案における磁気テープ記録再生装置の記録電流制
御系はPCM信号検出手段を回転トランスの回転側に備え
再生信号電流を回転トランスに於けるクロストーク電流
より十分大きくした後回転トランスを経由して送出する
ようにしたので、PCM音声信号の記録状態検出系のS/Nが
向上し、PCM音声信号の記録状態を最適に制御する事が
出来るようになり、また、映像信号記録電流の検出手段
を備えたので映像信号記録電流が適正値以下にならない
ようにすることができ、従って、画質劣化を防止でき
る。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。
第1図はこの考案の一実施例による磁気テープ記録再生
装置の記録電流制御系の構成を示す図であり、同図にお
いて、(2),(18),(19),(24),(40)〜(4
5),(47),(48)は第15図に示す従来例と同一であ
るため、同一の符号を付してそれらの詳しい説明を省略
する。
第1図において、(50)は回転トランスの回転側に搭載
されたPCM音声信号再生増幅器、(51)はコンデンサ、
(52),(53)は抵抗、(54)は検出回路である。
次に、上記構成の動作について説明する。
PMヘッド(40)によりえられた約2μAPPの再生電流IP
(M)(PMヘッド端で約50μVPP)はPCM音声信号再生増
幅器(50)により増幅され、例えば1mAPPの再生信号IA
(M)として回転トランス(47c)を経由した後にPCM音
声信号再生増幅器(41)に送出され第15図に示す従来例
と同様に記録電流の制御が行なわれる。PMヘッド(40)
に対するクロストークは−100dB以下であるが、PCM音声
信号再生増幅器(50)の入力インピーダンスは一般に高
いためにPMヘッド(40)とPCM音声信号再生増幅器(5
0)との間の配線経路において静電結合による雑音の混
入があり、結果としてC/Nが十分にとれなくなる。PCM音
声信号再生増幅器(50)の入力側に接続されたコンデン
サ(51)と抵抗(52)は必要な信号帯域の信号を選択す
るためのものであるが、主にPCM音声信号再生増幅器(5
0)の入力側のインピーダンスを下げて静電結合による
雑音の混入を防止する働きをしている。PMヘッド(40)
のインダクタンスを2μH、コンデンサ(51)と抵抗
(52)の値を各々1800pFと47Ωに設定した結果、雑音の
混入レベルを−106dBにできた。従って、雑音電流は約
0.15μAPPであり、C/N22.5dBが得られた。一方、QDPSK
信号記録電流30mAPPに対してクロストークが−60dBとす
ればクロストーク電流IR(C)は30uAPPでありC/N30.5d
Bが得られる。以上により、PCM音声信号の記録レベル検
出系のC/Nは回転トランスに搭載されたPCM音声信号再生
増幅器(50)の所で決定され、約22.5dBとなる。
以上により、PCM音声信号の記録状態を検出することが
でき、記録状態の最適制御が可能となる。また、映像信
号記録電流IR(V)は抵抗(53)に流れ、検出回路(5
4)により検出される。映像信号記録電流制御回路(4
4)は検出回路(43)と検出回路(54)の検出結果がVTR
の記録モード信号(SP/EP)、PMヘッド切替信号(H-S
W)および検出動作等のタイミングを与えるD-GATE信号
により記録モードおよび記録跡に対応してあらかじめ設
定された基準値を満足しているか否かを判定し、PCM信
号記録状態が適正値(例えばPCMブロックエラーレート1
0-5〜10-3程度を与える記録状態)になるように、ま
た、映像信号記録電流が適正値以下(例えば設定中心値
の90%以下)にならないように映像信号記録電流を制御
する。
以上により、PCM音声信号と映像信号の記録状態の検出
と最適制御が比較的簡単な構成で可能になった。
なお、上記実施例では、S-VHS方式VTRを基本としたFM音
声信号、PCM音声信号および映像信号の磁気テープ記録
再生装置としたが、下層側の信号を検出するための再生
増幅器を回転トランスの回転側に備え、かつ、通常の記
録増幅器と再生増幅器を回転トランスの静止側に備えた
構成であればよく、他の方式の磁気テープ記録再生装置
であっても、また、他の形式の信号であってもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、記録モードにのみ動
作するPCM信号検出手段を回転トランスの回転側に備
え、かつ、通常の記録増幅器と再生増幅器を回転トラン
スの静止側に備えたので、比較的簡単な構成でPCM音声
信号の記録状態を記録中に検出でき、また、映像信号記
録電流を検出出来るようにしたので、記録電流設定値の
経時変化や磁気テープの種類等に係わらずPCM音声信号
の記録状態と映像信号の記録状態とをほぼ最適に制御で
きる装置が得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による磁気テープ記録再生
装置の記録電流制御系の構成図、第2図は従来の磁気テ
ープ記録再生装置の構成図、第3図は映像信号、FM音声
信号、PCM音声信号のスペクトルを示すグラス、第4図
は三層記録による記録跡(記録層)の一例を説明するた
めの説明図、第5図は複合映像ヘッドと複合音声ヘッド
の一例を示す構成図、第6図は磁気ヘッドのモデルを示
す説明図、第7図、第8図、第9図は第三層のRF映像信
号記録電流に対する第二層の厚さ、QDPSK信号の再生ス
ペクトルおよびPCM音声信号のブロックエラーレートに
与える影響の一例を示す図、第10図は従来の磁気テープ
記録再生装置の記録電流制御系の構成図、第11図は磁気
ヘッドの諸元と配置の一例を示す説明図、第12図と第13
図はPCM記録状態検出ヘッドの動作を説明するための説
明図、第14図は従来の記録・再生回路を示す回路図、第
15図は従来の記録電流制御系の動作を説明するための回
路図である。 図中、2は映像信号記録増幅器、18はPCM音声信号記録
増幅器、19はPCMヘッド、24は複合映像ヘッド、40はPM
ヘッド、41はPCM音声信号再生増幅器、42はBPF-M、43は
検出回路、44は映像信号記録電流制御回路、45は利得可
変回路、50はPCM音声信号再生増幅器、51はコンデン
サ、52,53は抵抗、54は検出回路である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数変調した輝度信号と低域変換した色
    信号とを合成した映像信号を磁気テープに記録し再生す
    る手段と、音声信号をディジタルデータに変換するとと
    もに位相変調して上記磁気テープに記録し再生する手段
    と、音声信号を周波数変調して上記磁気テープに記録し
    再生する手段とを備え、周波数変調された音声信号、位
    相変調された音声信号、映像信号の順に重ね記録する回
    転ヘッド形の磁気テープ記録再生装置において、上記位
    相変調された音声信号の記録レベルを検出するための検
    出用ヘッドと、上記検出用ヘッドで得られる信号を増幅
    するために回転トランスの回転側に搭載され記録時のみ
    動作する信号増幅手段と、上記信号増幅手段の出力から
    上記位相変調された音声信号のレベルを検出する記録レ
    ベル検出手段と、上記映像信号の記録電流を検出する記
    録電流検出手段と、上記記録レベル検出手段による検出
    結果と記録電流検出手段による検出結果とに基づいて上
    記映像信号の記録電流を制御する映像信号記録電流制御
    手段とを備えたことを特徴とする磁気テープ記録再生装
    置。
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