JPH07286233A - 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法 - Google Patents

耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH07286233A
JPH07286233A JP8054294A JP8054294A JPH07286233A JP H07286233 A JPH07286233 A JP H07286233A JP 8054294 A JP8054294 A JP 8054294A JP 8054294 A JP8054294 A JP 8054294A JP H07286233 A JPH07286233 A JP H07286233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strength
steel
less
room temperature
fire resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8054294A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyuuji Uemori
龍治 植森
Naoki Maruyama
直紀 丸山
Hirobumi Morikawa
博文 森川
Kosaku Shioda
浩作 潮田
Satoru Nishimura
哲 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP8054294A priority Critical patent/JPH07286233A/ja
Publication of JPH07286233A publication Critical patent/JPH07286233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は再加熱工程および熱間圧延を同時に
省略した急冷凝固法の適用を確立し、しかも高価な添加
元素量を少なくしかつ耐火被覆を薄くすることが可能
で、火災荷重が小さい場合は、無被覆で使用することが
できる鋼材およびその容易かつ安価に実施し得る製造方
法を提供することにある。 【構成】 重量比で、C:<0.2%、Si:2.0%
以下、Mn:0.005〜3.0%、P:0.003〜
0.2%、Al:0.2%以下、N:0.01%以下、
Cu:2.3〜<20.0%、残部がFeおよび不可避
不純物からなり、常温において80%以下の低降伏比
(降伏強度/引張強度)と600℃での高温強度が常温
強度の70%以上を有する建築用耐火鋼材。 【効果】 耐火性および耐震性の優れた鋼である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、土木および海洋構
造物等の分野において、各種建造物の薄板材料に用いる
耐火性の優れた低降伏比鋼材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築、土木および海洋構造物等の分野に
おける各種建造物用鋼材として、一般構造用圧延鋼材、
溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材、高耐候性圧延鋼材およ
び一般構造用鋼管、一般構造用角形鋼管等が広く利用さ
れている。各種建造物のうち、特に生活に密着したビル
や事務所および住居等の建造物に前記鋼材を用いる場合
は、火災における安全性を確保するため、充分な耐火被
覆を施すことが義務づけられており、旧建築関係諸法令
では、火災時に鋼材温度が350℃以上にならぬように
規定されていた。そのため、鋼材費用に比べて耐火被覆
施工費が高額になり、建設コストが大幅に上昇すること
を避けることができなかった。
【0003】一方、昭和62年3月に「新耐火設計法」
が実施されるにいたって、高温においても常温規格値と
遜色のない強度を有する鋼材では、耐火被覆を大幅に削
減できるとともに、建造物の火災条件・設計条件によっ
ては無被覆の鉄骨建造物を設計することが可能となっ
た。しかし、この場合においても、ステンレススチール
に代表されるような耐火鋼材は価格が非常に高いため、
高温特性は良好であるが、生産技術や施工技術面に加え
て経済的な面で建築材料としての利用は非常に困難であ
った。
【0004】このような中で、高温特性が優れ、かつ経
済的価格で市場に提供し得る耐火性の優れた鋼材の製造
方法が見直され、最近では600℃において常温強度の
2/3程度を有するNb−Mo複合添加鋼材(特開平2
−77523号公報)、Mo添加鋼材(特開平3−27
1342号公報)等の厚板用耐火鋼材が開発され、実際
の建造物に使用され始めている。しかし、これらの鋼材
は高温強度を高めるために、高温強度を大きくするのに
有効なNb,Mo,V等の特定元素を1種類以上添加、
さらにその製造方法においても添加元素を固溶せしめる
ために鋼片を連続鋳造後に1100〜1300℃の温度
域に再加熱した後に、熱間圧延を800〜1100℃で
終了する工程、あるいは連続鋳造後に直接圧延を800
〜1000℃で終了する工程を経なければならない。
【0005】また、板厚が数mmから10mm程度の薄板材
料に関しても1%前後のCuを添加した耐火性の優れた
鋼材(特願平1−26225、特願平1−16446)
が開発されている。この場合にも一般的な加工用薄板と
同様に連続鋳造後に再加熱処理、熱間圧延、冷間圧延、
焼鈍処理、メッキ処理等の複雑な工程を経なければなら
ない。したがって、建築用鋼材としては、その成分系は
かなり限定されており、しかも再加熱工程を含む等コス
ト的に割高になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現状ではステンレスス
チールに代表されるような耐熱鋼材は建築材料としての
利用は非常に困難であり、また600℃での高温耐力が
常温時の70%以上となる鋼材の製造方法が最も経済的
であるにもかかわらず、現実的には上記に示したMo−
Nb鋼あるいはCu添加鋼等の再加熱工程を含む製造方
法しか見当らないのが現状である。本発明者らはこれら
の現状から、再加熱工程および熱間圧延を同時に省略し
た急冷凝固法の適用を確立し、しかも高価な添加元素量
を少なくし、かつ耐火被覆を薄くすることが可能で、火
災荷重が小さい場合は、無被覆で使用することができる
鋼材の容易かつ安価に実施し得る製造方法を鋭意検討し
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の通
りである。 (1)重量比で、C:<0.2%、Si:2.0%以
下、Mn:0.005〜3.0%、P:0.003〜
0.2%、Al:0.2%以下、N:0.01%以下、
Cu:2.3〜<20.0%、残部がFeおよび不可避
不純物からなり、常温において80%以下の低降伏比
(降伏強度/引張強度)と600℃の降伏強度が常温降
伏強度の70%以上を有する耐火性の優れた建築用低降
伏比鋼材。
【0008】(2)重量比で、C:<0.2%、Si:
2.0%以下、Mn:0.005〜3.0%、P:0.
003〜0.2%、Al:0.2%以下、N:0.01
%以下、Cu:2.3〜<20.0%、Ni:2.0%
以下、残部がFeおよび不可避不純物からなり、常温に
おいて80%以下の低降伏比(降伏強度/引張強度)と
600℃の降伏強度が常温降伏強度の70%以上を有す
る耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材。
【0009】(3)重量比で、Nb:0.001〜0.
5%、Ti:0.001〜0.5%、V:0.001〜
0.5%、B:0.0001〜0.005%、Cr:
0.01〜5.0%、Zr:0.005〜0.1%、T
a:0.005〜0.05%、Ca:0.0005〜
0.005%、REM:0.001〜0.005%の1
種あるいは2種以上を含む(1)および(2)記載の耐
火性の優れた建築用低降伏比鋼材。
【0010】(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の
急冷凝固による鋳片をそのままあるいは冷延することを
特徴とする耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材の製造方
法。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。さ
て、本発明の特徴は一定量のCuを添加した組成の鋼片
を急冷法によって鋳造後に、再加熱工程を経ることな
く、鋳造ままあるいは冷延処理のみを施すことによって
製造することにあり、本発明によって製造した鋼および
鋼材(以下鋼)は、適当な常温強度と明確な降伏現象
(降伏点が明瞭に認められる)を伴った低い降伏強度を
有するとともに、高温の降伏強度が高い特性を備えてい
る。つまり、常温降伏強度に対する600℃の降伏強度
の割合が大きい。本発明鋼の常温における低降伏比は母
相が高濃度のCuを固溶したフェライト組織となってい
るためであり、また高温の高強度化はCuの析出強化を
最大限に利用したことによって達成したものである。
【0012】まず、本発明にかかわる特徴的な成分元素
であるCuとNiの効果とその添加量について説明す
る。まず、Cuは鋳造後に大部分が固溶状態にあり、こ
の固溶強化作用によりCu無添加材に比べて著しく高い
常温強度が得られる。次いで、このような状態から、6
00℃付近の高温に加熱した場合には、過飽和に固溶し
ていた高濃度のCuは微細なCu粒子を形成して、この
析出強化作用により高温強度を顕著に上昇せしめる効果
がある。
【0013】したがって、本発明鋼においてはCuの添
加は必須である。このようなCuの効果は2.3%未満
っでは効果が少なく、20.0%を超えると常温強度が
徐々に低下し、溶接熱影響部(HAZ)の靭性に好まし
くない影響があるため、2.3〜20.0%未満に限定
する。なお、Cu量が20.0%を超えた場合に常温強
度が低下する原因は通常の急冷凝固法の冷速(100〜
10000℃/sec)では鋳造直後のミクロ組織がフェラ
イト組織と第2相としてのCu相が微量に存在し、この
存在比がCu量の増大にしたがって大きくなるためであ
る。
【0014】一方、Niは常温および高温のいずれの段
階においても微細な検出物を形成せず、固溶強化によっ
て常温強度ならび高温強度を増加させる作用がある。さ
らに、Niは次のような特異な作用を有している。すな
わち、高温の時効処理により析出したNi添加鋼中のC
u粒子をアトムプローブ電界イオン顕微鏡で観察する
と、Ni無添加材に比べると、そのサイズは微細であ
り、600℃において数時間の保持を行っても成長して
いないことが観察される。
【0015】一般に、600℃付近に1時間以上保持す
ると高温強度に有効な微細なCu粒子は成長・合体する
ために強度が著しく低下してくるが、Niを添加した場
合にはCu粒子の成長が抑制され、高温強度の低下が顕
著に抑制される。したがって、Niの複合添加によって
600℃付近の高温で比較的長時間保定した場合におい
ても十分な高温強度を維持することが可能になる。
【0016】このことは火災を想定した場合に、Cu単
独添加鋼に比較してさらに優れた耐火性を有しているこ
とを意味しており、より安全性が要求される建造物等で
は、CuおよびNiの複合添加が有効である。このよう
なNi作用は、Cu粒子/フェライト母相界面にNiの
偏析が生じるために、Cu粒子の成長が抑制され、その
サイズ径を析出強化として有効な2〜3nmに維持するた
めに現出されるものと考えられる。Cu粒子/フェライ
ト母相界面におけるNiの偏析はアトムプローブ電界イ
オン顕微鏡によっても確認できており、その偏析割合は
母相に比較した2〜10倍になっている。
【0017】なお、NiがCu粒子に固溶されることな
く、Cu粒子/フェライト母相界面に偏析するのは、本
来Cu粒子の結晶構造が平衡状態では面心立方格子の結
晶構造を有するのに対して、600℃におけるCu粒子
は極めて微細であるために母相と同じ体心立方格子を有
し、面心立方格子のNiが固溶されにくいことに起因し
ていることは容易に推定できる。Niは良好な耐火性を
持たせるための添加元素であることからその下限は限定
しないが、Ni量が多すぎると溶接性が悪くなり、さら
にHAZの靭性が劣化するのでその上限は2.0%とす
る必要がある。
【0018】本発明は以上の知見に基づいてなされたも
のであり、その特徴は高濃度のCu添加ないしは高濃度
のCuと微量のNiの複合添加の効果的利用にあって、
高濃度の固溶Cuによる常温強度の増加に加えて、さら
に600℃における高温強度の増加をCu粒子の析出強
化によって達成したものであり、特にNiの複合添加は
長時間の加熱においても、高温強度の常温強度に対する
割合を70%以上に維持することを可能にしたことにあ
る。
【0019】本発明に従えば常温では大部分がフェライ
ト組織であるために低降伏比であり、一方、600℃で
は常温の70%以上の強度を有する耐火性の優れた鋼材
の製造が可能である。なお、本発明では急冷凝固法を採
用しているために板厚10mm以下の鋼板の製造に適して
いる。また、鋳造後の再加熱工程の省略等によるコスト
ダウンは実生産上からも大きなメリットである。
【0020】次に、本発明における前記Cu,Ni以外
の成分限定理由について詳細に説明する。Cは母材およ
び溶接部の強度確保に必要であるが、C量が大きくなる
と常温の降伏比が上昇するとともに加工性を劣化させ、
さらにHAZの低温靭性に悪影響を及ぼすので、0.2
0%が上限となる。Siは脱酸上鋼に含まれる元素で、
Si量が多くなると降伏比を大きくし、溶接性、HAZ
靭性も劣化するので、その上限を2.0%とした。
【0021】次に、Mnは強度、靭性を確保する上で不
可欠の元素であり、その下限は0.005%である。し
かし、Mn量が多すぎると焼入性が増大してCやSiと
同様に降伏比が上がり、加工性、溶接性、HAZ靭性が
劣化するため、Mnの上限を3.0%とした。Alは一
般に脱酸上鋼に含まれる元素であるが、SiおよびTi
によっても脱酸は行われるので、本発明鋼については下
限を限定しない。しかし、Al量が多くなると鋼の清浄
度が悪くなり、加工性や溶接部の靭性が劣化するので上
限を0.2%とした。
【0022】NはCと同様な効果を有する元素である
が、N量が多くなるとHAZ靭性の劣化や鋳造スラブの
表面キズの発生等を助長するので、その上限を0.01
%とした。Pは微量の固溶により著しく強度増加をもた
らす元素であり、下限の0.003%はその最小量であ
る。しかし、P量が増大すると2次加工時に割れを生じ
るため、上限を0.2%に限定した。なお、本発明鋼は
不可避不純物としてSを含有する。Sは高温強度に与え
る影響は小さいので、その量については特に限定しない
が、一般に靭性、厚板方向強度等に関する鋼の特性は、
Sが少ないほど向上する。望ましいS量は0.003%
以下である。
【0023】本発明鋼の基本成分は以上の通りであり、
十分に目的を達成できるが、さらに以下に述べる元素、
すなわちNb,Ti,V,B,Cr,Zr,Ta,C
a,REMを選択的に添加すると、強度や靭性の向上に
ついて、さらに好ましい結果が得られる。次に、前記添
加元素とその添加量について説明する。
【0024】Nb,TiおよびVは微量のCおよびNが
存在する場合には600℃においてM(C,N)〔M:
Nb,TiあるいはVに相当〕なる面心立方格子の微細
析出物を形成し、これは高強度化に極めて有効な作用を
する。しかもこの場合にはCおよびNの固溶量を低下せ
しめるために、加工性や溶接性への悪影響を取り除く作
用も有する。それゆえ、これら元素の添加は高強度化だ
けでなく高い加工性を同時に必要とする場合には必須の
元素と言える。それぞれの下限0.001%はこのよう
な効果を有するための最小量であり、上限値の0.5%
はこれら元素の固溶量増加に伴う加工性、溶接性への悪
影響を最小限にとどめるための値である。
【0025】Bは本発明鋼の2次加工性を高めるための
必要元素であり、2次加工時の粒界破断を抑制する作用
を有している。下限の0.0001%は粒界破断を抑制
するための最小量である。また、上限値は0.005%
を超えた場合には特に悪影響は生じないがその効果は
0.005%で飽和するため設定した。Crは母材およ
び溶接部の強度を高める元素であり、耐候性の向上にも
効果はあるが、5.0%を超えると溶接性やHAZ靭性
を劣化させ、また、0.01%以下では効果が薄い。し
たがって、Cr量は0.01〜5.0%とする。Zrと
TaはNbとほぼ同じ効果をもつが、その効果が有効な
範囲はZrが0.005〜0.1%、Taが0.005
〜0.05%である。
【0026】Ca,REMは硫化物(MnS)の形態を
制御し、溶接部のラメラーテアの改善や耐水素誘起割れ
性の改善に効果を発揮するほか、シャルピー吸収エネル
ギーを増加させ、低温靭性を向上させる効果がある。し
かし、Ca量は0.0005%未満では実用上効果がな
く、また0.005%を超えると、CaOやCaSが大
量に生成して大型介在物となり、鋼の靭性のみならず、
清浄度も害し、さらに加工性、溶接性、耐ラメラーテア
性にも悪影響を与えるので、Ca添加量の範囲は0.0
005〜0.005%とする。また、REMについても
Caと同様な効果があり、添加量を多くするとCaと同
様な問題が生じ、さらに経済性も悪くなるので、REM
の下限を0.001%、上限を0.005%とした。
【0027】次に、本発明における製造条件について説
明する。まず、急冷凝固法で鋳造後の冷間圧延は構造用
薄板に必要な板厚を得ることと、かつ時効段階でのCu
粒子の析出サイトを確保するためのものである。ただ
し、圧延率が50%を超える場合には成分系によって回
復過程が急速に進行し所定の強度が得られない場合があ
る。また、冷間圧延をせずとも本発明の効果は得られ
る。
【0028】
【実施例】表1に本発明の成分範囲の合金および比較材
を化学組織を示す。
【0029】
【表1】
【0030】表2には表1に示した供試材の製造条件と
強度特性の測定値を示す。
【0031】
【表2】
【0032】常温強度および高温強度はJIS規格の引
張試験により測定した。常温の降伏比が80%以下で、
かつ高温強度が常温強度の70%以上を○印、常温の降
伏比が80%以上、あるいは高温強度が常温強度の70
%未満を△印、いずれも達成しないものを×印として評
価した。
【0033】表2から明らかなように、本発明に従って
製造した鋼はいずれも極めて優れた強度特性を兼ね備え
ている。一方、比較材は耐火鋼材として不適切である。
表2の実施例1と実施例2はCu以外がほぼ同一組織の
試料であり、Cu量が本発明の範囲内であれば良好な機
械的特性が得られている。実施例3は実施例1と同一の
試料であり、冷間圧延の有無によらないことを示してい
る。また、実施例11〜20はいずれも本発明鋼と化学
組成が異なっており、製造条件が同一であるにも係わら
ず、所定の値が得られていない。
【0034】なお、実施例に用いた鋳片は双ロール法に
よって急冷凝固させた鋳片を冷間加工および時効処理を
施したものであり、5〜10mmの範囲のものを用いた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ドラム、
ディスク、ベルト、キャタピラ式等による急冷凝固によ
る鋳片にも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、常温強度が高くかつ降伏比が
80%以下という特性を有し、しかも600℃の降伏強
度が常温降伏強度の70%以上を満足する耐火性および
耐震性の優れた全く新しい鋼である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】したがって、本発明鋼においてはCuの添
加は必須である。このようなCuの効果は2.3%未満
では効果が少なく、20.0%を超えると常温強度が徐
々に低下し、溶接熱影響部(HAZ)の靭性に好ましく
ない影響があるため、2.3〜20.0%未満に限定す
る。なお、Cu量が20.0%を超えた場合に常温強度
が低下する原因は通常の急冷凝固法の冷速(100〜1
0000℃/sec)では鋳造直後のミクロ組織がフェライ
ト組織と第2相としてのCu相が微量に存在し、この存
在比がCu量の増大にしたがって大きくなるためであ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このことは火災を想定した場合に、Cu単
独添加鋼に比較してさらに優れた耐火性を有しているこ
とを意味しており、より安全性が要求される建造物等で
は、CuおよびNiの複合添加が有効である。このよう
なNi作用は、Cu粒子/フェライト母相界面にNiの
偏析が生じるために、Cu粒子の成長が抑制され、その
サイズ径を析出強化として有効な2〜3nmに維持するた
めに現出されるものと考えられる。Cu粒子/フェライ
ト母相界面におけるNiの偏析はアトムプローブ電界イ
オン顕微鏡によっても確認できており、その偏析割合は
母相に比較し2〜10倍になっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 浩作 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 (72)発明者 西村 哲 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で、 C :<0.2%、 Si:2.0%以下、 Mn:0.005〜3.0%、 P :0.003〜0.2%、 Al:0.2%以下、 N :0.01%以下、 Cu:2.3〜<20.0%、 残部がFeおよび不可避不純物からなり、常温において
    80%以下の低降伏比(降伏強度/引張強度)と600
    ℃の降伏強度が常温降伏強度の70%以上を有する耐火
    性の優れた建築用低降伏比鋼材。
  2. 【請求項2】 重量比で、 C :<0.2%、 Si:2.0%以下、 Mn:0.005〜3.0%、 P :0.003〜0.2%、 Al:0.2%以下、 N :0.01%以下、 Cu:2.3〜<20.0%、 Ni:2.0%以下、 残部がFeおよび不可避不純物からなり、常温において
    80%以下の低降伏比(降伏強度/引張強度)と600
    ℃の降伏強度が常温降伏強度の70%以上を有する耐火
    性の優れた建築用低降伏比鋼材。
  3. 【請求項3】 重量比で、 Nb:0.001〜0.5%、 Ti:0.001〜0.5%、 V :0.001〜0.5%、 B :0.0001〜0.005%、 Cr:0.01〜5.0%、 Zr:0.005〜0.1%、 Ta:0.005〜0.05%、 Ca:0.0005〜0.005%、 REM:0.001〜0.005% の1種あるいは2種以上を含む請求項1又は2記載の耐
    火性の優れた建築用低降伏比鋼材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の急冷凝
    固による鋳片をそのままあるいは冷延することを特徴と
    する耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材の製造方法。
JP8054294A 1994-04-19 1994-04-19 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法 Pending JPH07286233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054294A JPH07286233A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054294A JPH07286233A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286233A true JPH07286233A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13721240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8054294A Pending JPH07286233A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286233A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091725A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Nippon Steel Corporation 耐火用高強度圧延鋼材およびその製造方法
WO2008059669A1 (en) 2006-11-14 2008-05-22 Nippon Steel Corporation Refractory steel material with excellent welded-joint toughness and process for producing the same
US8715432B2 (en) 2008-03-31 2014-05-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Fire-resistant steel superior in weld joint reheat embrittlement resistance and toughness and method of production of same
CN107326295A (zh) * 2017-05-27 2017-11-07 苏州铭晟通物资有限公司 一种耐高温铜铁金属材料

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091725A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Nippon Steel Corporation 耐火用高強度圧延鋼材およびその製造方法
KR101018055B1 (ko) * 2006-02-08 2011-03-02 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 내화용 고강도 압연 강재 및 그 제조 방법
WO2008059669A1 (en) 2006-11-14 2008-05-22 Nippon Steel Corporation Refractory steel material with excellent welded-joint toughness and process for producing the same
US8323561B2 (en) 2006-11-14 2012-12-04 Nippon Steel Corporation Fire-resistant steel material superior in HAZ toughness of welded joint and method of production of same
US8715432B2 (en) 2008-03-31 2014-05-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Fire-resistant steel superior in weld joint reheat embrittlement resistance and toughness and method of production of same
CN107326295A (zh) * 2017-05-27 2017-11-07 苏州铭晟通物资有限公司 一种耐高温铜铁金属材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1571227B1 (en) Cr-CONTAINING HEAT-RESISTANT STEEL SHEET EXCELLENT IN WORKABILITY AND METHOD FOR PRODUCTION THEREOF
JP5277648B2 (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高張力鋼板並びにその製造方法
JP5396752B2 (ja) 靭性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法
JP6851269B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼板、鋼管および排気系部品用フェライト系ステンレス部材ならびにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
US3726723A (en) Hot-rolled low alloy steels
JPH08232043A (ja) 入熱500kJ/cm以上の大入熱溶接用鋼およびその製造方法
WO2021065738A1 (ja) フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法ならびにフェライト系ステンレス部材
KR102463485B1 (ko) 페라이트계 스테인리스 강판, 및 그 제조 방법 그리고 페라이트계 스테인리스 부재
JP2011202210A (ja) 耐再熱脆化性及び低温靭性に優れた耐火鋼材並びにその製造方法
JPH0571647B2 (ja)
JPH02220735A (ja) チタン酸化物を含有する溶接・低温用高張力鋼の製造法
JPH07286233A (ja) 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法
JPH0830253B2 (ja) 加工性に優れた析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼
JP2995524B2 (ja) 高強度マルテンサイトステンレス鋼とその製造方法
JP3267324B2 (ja) 耐火用高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2688392B2 (ja) 割れ感受性の小さいマルテンサイト系ステンレス鋼の製造方法
JPS5952687B2 (ja) 低温靭性のすぐれた調質型高張力鋼板の製造法
JPH02163341A (ja) 耐火強度の優れた建築構造用鋼材およびその製造方法
JPH07268561A (ja) 熱間加工性に優れ溶接軟化のない高強度ステンレス鋼
JPH08199244A (ja) バーリング加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP3232118B2 (ja) 耐火性と靱性に優れた建築用熱延鋼帯およびその製造方法
JP3475927B2 (ja) 低Crフェライト系耐熱鋼とその製造方法
JPH05331551A (ja) 高温高強度高加工性フェライト系ステンレス鋼の製造方法
JP2816008B2 (ja) 耐火性の優れた建築用低降伏比鋼材およびその製造方法
JP2692312B2 (ja) 鉄骨建築構造用Cr‐Mo‐Nb鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021029