JPH07290010A - 蒸気洗浄装置 - Google Patents

蒸気洗浄装置

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JPH07290010A
JPH07290010A JP8496094A JP8496094A JPH07290010A JP H07290010 A JPH07290010 A JP H07290010A JP 8496094 A JP8496094 A JP 8496094A JP 8496094 A JP8496094 A JP 8496094A JP H07290010 A JPH07290010 A JP H07290010A
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JP
Japan
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steam
solvent
cleaned
chamber
tank
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JP8496094A
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English (en)
Inventor
Takehisa Sugimoto
剛久 杉本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 被洗浄物7が収容されると共に、底部に溶剤
2を貯留した蒸気槽1を有している。蒸気槽1の下部に
は溶剤2を温める加熱ヒータ3が設けられると共に、連
通管10を介してポンプ5が接続されている。このポン
プ5には、引いた気体を溜めておく貯留タンク8を備え
られ、貯留タンク8内に溜まった溶剤2は、連通管6を
通って再び蒸気槽1内へ戻されるようになっている。 【効果】 蒸気槽1内部の圧力が下げられるようになっ
ているので、溶剤2の蒸気を通常よりも低い温度で発生
させることができる。したがって、加熱ヒータ3のヒー
タ温度を下げることができ、火災等の危険性が小さくな
る。また、加熱ヒータ3の消費電力も低くなり、コスト
削減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤の蒸気を用いて被
洗浄物であるガラス基板等を蒸気洗浄する蒸気洗浄装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、素材を損なうことなく良好な
洗浄性が得られるという利点から、ガラス基板等の洗浄
には、例えばIPA(isopropyl alcohol)等の溶剤の蒸
気を用いて蒸気洗浄を行う蒸気洗浄装置が多用されてい
る。
【0003】このような蒸気洗浄装置は、図6に示すよ
うに、上部が開放され、溶剤52を貯留した洗浄槽51
を備えている。この洗浄槽51の下部には、貯留された
溶剤52を加熱する加熱ヒータ53が設けられ、上部に
は、内部を冷却水が流れる冷却管54が周設されてい
る。そして、洗浄槽51内部の中央部分には、載置台5
5が設けられており、この載置台55上に、被洗浄物5
6がセットされるようになっている。
【0004】上記の蒸気洗浄装置を用いた被洗浄物56
の洗浄にあたり、開放された洗浄槽51上部から被洗浄
物56が洗浄槽51内部に入れられる。この被洗浄物5
6は、予め洗浄槽51内部の蒸気相温度より低い温度に
保持されている。被洗浄物56が載置台55上にセット
されると、溶剤52は加熱ヒータ53にて温められて蒸
気となり、洗浄槽51内部に充満する。
【0005】蒸気となった溶剤52は、被洗浄物56の
表面に、蒸気相と被洗浄物56との温度差によって凝縮
して付着する。この付着した溶剤52が、被洗浄物56
の表面に付着している汚れを溶解または分散して洗浄す
る。汚れた溶剤52は、そのまま溶剤52の液溜まりへ
と落下し、再び蒸気となり、被洗浄物56は連続的に清
浄な溶剤52で洗浄される。
【0006】一方、蒸気発生中に開放された洗浄槽51
上部から大気中へ散逸しようとする溶剤52の蒸気は、
冷却管54にて再び液化され、洗浄槽51内部へと戻さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の蒸気
洗浄装置では、溶剤52を蒸気にし、その状態を保たせ
るため、加熱ヒータ53の温度をかなり上げなければな
らず、通常、溶剤52の蒸気温度の1.5倍以上に上げら
れている。例えば溶剤52としてIPAを用いた場合、
大気圧(760mmHg)におけるIPAの沸点は82.
3℃であるので、IPA蒸気を飽和させるためには加熱
ヒータ53の温度を120℃以上に上げる必要がある。
したがって、加熱ヒータ53の温度が高くなり、火災等
の危険性が高くなると共に、加熱ヒータによる消費電力
も大きく、コストの高騰にもつながる。
【0008】本願発明の蒸気洗浄装置は、上記課題に鑑
みて成されたもので、溶剤の沸点を降下させてより低い
温度で蒸気を発生させることで、火災等の危険性を小さ
くすると共に、消費電力を削減し、さらには、溶剤の消
費量を少なくしてランニングコストを削減することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
蒸気洗浄装置は、上記課題を解決するために、被洗浄物
を収容すると共に底部に溶剤を貯留した密閉可能な蒸気
洗浄室と、蒸気洗浄室内の貯留された溶剤を加熱して蒸
気を発生させる加熱手段と、蒸気洗浄室内を減圧する減
圧手段とを備え、溶剤の蒸気を用いて被洗浄物を蒸気洗
浄することを特徴としている。
【0010】本発明の請求項2記載の蒸気洗浄装置は、
上記課題を解決するために、上記請求項1記載の蒸気洗
浄装置において、蒸気洗浄室内を減圧すべく蒸気洗浄室
から減圧手段にて引かれた気体に含まれる溶剤を回収す
る溶剤回収手段を備えていることを特徴としている。
【0011】本発明の請求項3記載の蒸気洗浄装置は、
上記課題を解決するために、上記請求項1記載の蒸気洗
浄装置において、個々に独立して圧力調整可能であり、
かつ、各々上記蒸気洗浄室と各開閉手段を介して連通さ
れた、蒸気洗浄室内に搬入される前の被洗浄物を収容す
る前室と、蒸気洗浄室から搬出された被洗浄物を収容す
る後室とを備えていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の構成では、被洗浄物を蒸気
洗浄室に入れて室内を密閉し、減圧手段にて室内を減圧
しながら、蒸気洗浄室底部に貯留された溶剤を加熱手段
にて加熱して蒸気を発生させ、その蒸気にて被洗浄物を
蒸気洗浄する。つまり、この場合、溶剤の加熱は減圧下
で行われるので、溶剤の沸点が降下し、大気圧下におけ
る沸点よりも低い温度で沸騰して蒸気を発生する。した
がって、加熱手段として例えば加熱ヒータを用いて加熱
する場合、そのヒータ温度を、従来の大気圧下で蒸気を
発生させる構成のものよりも低くすることが可能とな
り、火災等の危険性を低くして安全性を向上できる。ま
た、溶剤加熱時のヒータ温度を低くできることから、消
費電力も削減され、コスト削減も図れる。
【0013】上記請求項2の構成によれば、さらに、溶
剤回収手段が備えられているので、この溶剤回収手段に
より、蒸気洗浄室内を減圧する際に減圧手段にて引かれ
た気体中に含まれる溶剤を回収することができ、溶剤の
消費量を少なくしてランニングコストを削減することが
可能となる。つまり、蒸気洗浄室への被洗浄物の出し入
れ時、室内の圧力は大気圧と同じ圧力に復帰するので、
多くの被洗浄物を洗浄するには何回も繰り返して蒸気洗
浄室内の気体を引く必要があり、そうすると、このよう
な溶剤回収手段が備えられていないと、多量の溶剤が引
かれた気体と共に大気中に放たれることとなり、甚だ無
駄に溶剤を使用することとなる。尚、上記溶剤回収手段
としては、減圧手段が引いた気体を溜めておくタンク
と、このタンクの底部と蒸気洗浄室とを連結する連結管
にて構成でき、引かれた気体を圧力の高いタンク内で液
体に戻し、タンク底部に溜まった溶剤を、連通管を通し
て蒸気洗浄室へと戻すようにすればよい。
【0014】また、前述の図6に示した従来の蒸気洗浄
装置の場合、洗浄槽51の上部に冷却管54を配して、
冷却水にて冷却しているが、洗浄槽51の上部は開放さ
れているので、冷却管54が配設されていない中央部分
を通る溶剤52の蒸気や気体はそのまま大気中に散逸さ
れてしまい、ランニングコストが高騰するという問題も
あるが、本発明の構成を採用することで、ランニングコ
ストの大幅な削減が可能となる。
【0015】上記請求項3記載の構成によれば、蒸気洗
浄室内に搬入される前の被洗浄物を収容する前室と、蒸
気洗浄室から搬出された被洗浄物を収容する後室とが設
けられており、これら前室と後室は、各々蒸気洗浄室と
連通され、個々に独立して圧力調整可能であるので、洗
浄時、被洗浄物を一旦前室に入れ、室内の圧力を蒸気洗
浄室と同じ程度にまで下げた後、前室と蒸気洗浄室との
間にある開閉手段を開いて蒸気洗浄室へと搬入し、前室
と蒸気洗浄室との間にある開閉手段を閉じて洗浄し、洗
浄後は、蒸気洗浄室と後室との間にある開閉手段を開け
て、被洗浄物を予め蒸気洗浄室と同じ程度にまで室内の
圧力が下げられた後室へと搬入し、その後、後室内の圧
力を大気圧に復帰し、被洗浄物を取り出すようにするこ
とで、蒸気洗浄室内の圧力を、ほぼ一定に保つことがで
き、被洗浄物毎に毎回減圧手段を動作させる必要がなく
なる。したがって、これによっても、蒸気洗浄室の減圧
毎に溶剤が、引かれた気体と共に大気中に放たれるよう
なことはなく、溶剤の消費量を少なくしてランニングコ
ストを削減することが可能となる。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1及び図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0017】本実施例の蒸気洗浄装置は、図1に示すよ
うに、IPA等の溶剤2を底部に適量貯留した蒸気槽
(蒸気洗浄室)1を備えている。この蒸気槽1の上面に
は、蒸気槽1内部へ被洗浄物7を入れるための蓋部1a
が設けられており、蓋部1aの閉時、蒸気槽1内部は密
閉状態となる。
【0018】この蒸気槽1の内部には、被洗浄物7を載
置するための載置台4が設けられている。この載置台4
は、セットされた被洗浄物7が貯留された溶剤2に浸漬
しないように、溶剤2の液溜まりの液面より上方に設け
られている。また、この蒸気槽1の下部には、貯留され
た溶剤2を加熱して蒸気を発生させるための加熱ヒータ
(加熱手段)3が設けられている。
【0019】そして、この蒸気槽1における上部には、
連通管10を介して蒸気槽1内部の圧力を下げることが
できるポンプ(減圧手段)5が接続されている。このポ
ンプ5には、蒸気槽1内部から引いた気体を収容してお
く貯留タンク8が設けられており、この貯留タンク8の
底部は、開閉バルブ9を有した連通管6を介して、蒸気
槽1の下部に接続されている。この貯留タンク8と連通
管6とで、本発明の溶剤回収手段が構成されている。さ
らに、蒸気槽1の上部には、開閉バルブ12を有した、
蒸気槽1内部の圧力を大気圧に戻すためのリーク管11
が設けられている。
【0020】このような構成の蒸気洗浄装置を用いて洗
浄処理を実施する際、まず、蒸気槽1の蓋部1aを開い
て、被洗浄物7を蒸気槽1内部の載置台4上にセット
し、蓋部1aを閉じる。ここで、上記連通管6の開閉バ
ルブ9、及びリーク管11の開閉バルブ12は閉じられ
ており、また、上記被洗浄物7は、予め蒸気槽1内部の
蒸気相温度より低い温度に保持されている。
【0021】次に、ポンプ5を作動させ、蒸気槽1内部
の気体を貯留タンク8へと引き、蒸気槽1内部の圧力を
下げる。貯留タンク8に送り込まれた気体は、貯留タン
ク8内部に閉じ込められた状態となるので、タンク内の
圧力が高くなり、気体に含まれた溶剤2の蒸気は液化さ
れて貯留タンク8の底部に溜まる。
【0022】このとき、加熱ヒータ3にも通電し、溶剤
2を温めて蒸気を発生させる。この場合、蒸気槽1内部
は減圧されているので、溶剤2の沸点が降下し、通常の
沸点より低い温度で蒸気が発生する。したがって、上記
加熱ヒータ3の設定温度は、従来の蒸気洗浄装置に備え
られた加熱ヒータのものよりも低く設定されている。
【0023】溶剤2の蒸気は、被洗浄物7の表面に蒸気
相と被洗浄物7との温度差にて凝縮して付着し、被洗浄
物7表面に付着した汚れを、溶解または分散して下方の
溶剤2の液溜まりへと落下する。これと同じことが繰り
返され、被洗浄物7が次第に洗浄されていく。
【0024】その後、被洗浄物7の洗浄が終了すると、
リーク管11の開閉バルブ12を開いて蒸気槽1内部に
空気を送り込み、蒸気槽1内部の圧力を大気圧に復帰さ
せる。そして、蓋部1aを開いて被洗浄物7を取り出
す。このとき、開閉バルブ9も開き、貯留タンク8に溜
まっていた溶剤2を、連通路6を通して蒸気槽1へと戻
す。以下、上記と同様の手順にて洗浄処理を行う。
【0025】このように、本実施例の蒸気洗浄装置にお
いては、蒸気槽1に、蒸気槽1内部の気体を引くポンプ
5が付設されており、このポンプ5の動作により、蒸気
槽1内部の圧力を下げるようになっているので、蒸気槽
1内部に貯留された溶剤2の沸点が減圧により降下し
て、通常の沸点よりも低い温度で蒸気を発生させること
ができる。したがって、加熱ヒータ3のヒータ温度を下
げることができ、火災等の危険性が小さくなると共に、
加熱ヒータ3の消費電力も低くなり、コスト削減が図れ
る。図2に、本実施例に溶剤2として用いたIPAの圧
力と沸点との関係を示す。
【0026】また、上記の蒸気洗浄装置においては、蒸
気槽1に被洗浄物7を出し入れするための開放口を閉じ
る蓋部1aが設けられ、この蓋部1aを閉じることで密
閉状態を取れるようになっているので、従来の洗浄槽5
1の上部が開放された構成の装置のように(図6参
照)、溶剤2の蒸気が開放口を通って大気中に散逸する
ようなことはない。
【0027】さらに、上記実施例においては、ポンプ5
で引いた蒸気槽1内部の気体を貯留タンク8にて溜めて
おき、圧力上昇により再び液化して底部に溜まった溶剤
2を、連通管6を介して蒸気槽1内部へと戻すようにな
っているので、蒸気槽1内部を減圧する際に引かれた気
体中に含まれる溶剤2を回収することができ、溶剤2の
消費量を少なくしてランニングコストを削減することが
可能となる。つまり、蒸気槽1への被洗浄物7の出し入
れ時、蒸気槽1内部の圧力は大気圧に復帰するので、多
くの被洗浄物7を洗浄するには何回も繰り返して蒸気槽
1内部の気体を引く必要があり、そうすると、このよう
な溶剤2を回収できるようになっていないと、多量の溶
剤2が引かれた気体と共に大気中に放たれることとな
り、甚だ無駄に溶剤2を使用することとなり、ランニン
グコストが高騰することとなる。
【0028】尚、上記実施例においては、被洗浄物7は
予め蒸気槽1内部の蒸気相温度より低い温度に保持され
ているとしたが、その他、前段に純水槽を用意してお
き、純水槽に被洗浄物7を浸漬して被洗浄物7の表面に
純水を付着させた状態で蒸気槽1内部へと搬入し、この
付着した純水と溶剤2とを置換させるようにしてもよ
い。
【0029】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図3な
いし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、説明の便宜上、前記実施例にて示した部材と同一の
機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0030】本実施例の蒸気洗浄装置では、図3に示す
ように、蒸気槽1’を挟んで、前室13と後室14とが
隣設されている。これら前室13と蒸気槽1’、及び蒸
気槽1’と後室14とは、開閉トビラ15・16を介し
て互いに連通されており、図示しない搬送手段にて、前
室13から蒸気槽1’を経て後室14まで、被洗浄物7
の搬送が可能となっている。
【0031】上記前室13は、蒸気槽1’へと送られる
洗浄前の被洗浄物7が収容される部屋であり、被洗浄物
7を入れるための蓋部13aが上面に設けられている。
また、後室14は、蒸気槽1’から送られてきた洗浄済
の被洗浄物7が収容される部屋であり、被洗浄物7を出
すための蓋部14aが上面に設けられている。
【0032】このように、本実施例の蒸気槽1’におい
ては、前室13及び後室14にて被洗浄物7の出し入れ
が行われるので、前記実施例の蒸気槽1における蓋部1
aは設けられておらず、上面には、連通管10が接続さ
れている。尚、その他の部分は、ほぼ前記蒸気槽1と等
しい構造を有している。
【0033】上記前室13及び後室14の内部には、上
記載置台4がそれぞれ設けられており、また、その下部
には、液化した溶剤2を貯留しておく貯留スペース13
b・14bがそれぞれ設けられている。これら貯留スペ
ース13b・14bと、蒸気槽1’の下部とは、図示し
ない連通管を介して接続されており、連通管には、貯留
スペース13b・14bに溜まった溶剤2を蒸気槽1’
へと戻すための図示しないポンプが備えられている。ま
た、これら前室13及び後室14の各上面には、連通管
17・18を介してそれぞれポンプ5が接続されてお
り、このポンプ5の動作により減圧可能となっている。
ここで、上記ポンプ5は、蒸気槽1’、前室13、及び
後室14の室内圧力を個別に調整できるようになってい
る。そして、上記連通管17・18は、開閉バルブ20
を有した連通管19を介して互いに接続されている。さ
らに、これら前室13及び後室14の上部には、開閉バ
ルブ22・24を有した、前室13、及び後室14内部
を大気圧に戻すためのリーク管21・23がそれぞれ設
けられている。
【0034】このような構成の蒸気洗浄装置を用いて洗
浄処理を実施する際の手順を、図3、図4、図5を参照
して説明する。
【0035】まず、蓋部13aを開き、被洗浄物7aを
前室13内部の載置台4上にセットし、蓋部13aを閉
じる(図4(a))。ここで、各開閉トビラ15・16
は閉じられ、蒸気槽1’及び後室14はそれぞれ密閉状
態となっており、蒸気槽1’はポンプ5の作動により減
圧され、後室14は大気圧に保持されている。そして、
加熱ヒータ3にも通電されており、蒸気槽1’に貯留さ
れた溶剤2は、減圧下の低い沸点で沸騰し、蒸気槽1’
内部には既に蒸気が充満している。また、上記被洗浄物
7aは、前記実施例と同様に、予め蒸気槽1’内部の蒸
気相温度より低い温度に保持されている。連通管6の開
閉バルブ9、リーク管11・21・23の各開閉バルブ
12・22・24、及び連通管19の開閉バルブ20は
閉じられている(図1参照)。
【0036】次に、ポンプ5を作動させ、前室13内部
の気体を引き、前室13内部の圧力を下げる。前室13
内部の圧力が蒸気槽1’と同程度にまで下がると、開閉
トビラ15を開いて、被洗浄物7aを蒸気槽1’へと搬
送手段にて送る(図4(b))。そして、開閉トビラ1
5を閉じ、前記実施例と同様に被洗浄物7aを溶剤2の
蒸気にて洗浄する。同時に、連通管17・18を接続し
ている連通管19の開閉バルブ20を開いて、圧力の高
い後室14内から低い前室13へと空気を移動させ、前
室13及び後室14内部の圧力を、大気圧よりも低く、
かつ、蒸気槽1’内部の圧力よりも高い中程度の減圧状
態とする(図4(c))。この後、連通管19の開閉バ
ルブ20を閉じ、ポンプ5を作動させ、後室14内部の
圧力を蒸気槽1’と同程度にまで下げる。この場合、後
室14内部は、既に中程度まで圧力が低下しているの
で、ポンプ5による少しの引きで蒸気槽1’と同程度に
まで下げることができる。一方、リーク管23の開閉バ
ルブ24を開いて、被洗浄物7aを送り出した前室13
内部の圧力を大気圧に復帰させる(図4(d))。
【0037】被洗浄物7aの洗浄が終了すると、開閉ト
ビラ16を開いて、被洗浄物7aを後室14へと搬送手
段にて送り、開閉トビラ16を閉じる。一方、前室13
に、次の被洗浄物7bを搬入する(図4(e))。
【0038】次に、連通管17・18を接続している連
通管19の開閉バルブ20を開き、圧力の高い前室13
内から低い後室14へと空気を移動させ、前室13及び
後室14内部の圧力を中程度の減圧状態とする(図4
(f))。この後、連通管19の開閉バルブ20を閉
じ、ポンプ5を作動させ、前室13内部の圧力を蒸気槽
1’と同程度になるまで下げる。この場合、既に中程度
まで圧力が低下しているので、ポンプ5による少しの引
きで蒸気槽1’と同程度にまで圧力を下げることができ
る。前室13内の圧力が蒸気槽1’と同程度に下がる
と、被洗浄物7bを蒸気槽1’へと送る。一方、リーク
管21の開閉バルブ22を開いて、後室14内部の圧力
を、大気圧に復帰させ、蓋部14aを開いて、被洗浄物
7aを取り出す(図5(a))。
【0039】次いで、前記と同様に被洗浄物7bを蒸気
洗浄する。同時に、連通管17・18を接続している連
通管19の開閉バルブ20を開いて、圧力の高い後室1
4内から低い前室13へと空気を移動させ、前室13及
び後室14を中程度の減圧状態とする(図5(b))。
この後、連通管19の開閉バルブ20を閉じ、ポンプ5
を作動させ、後室14内部の圧力を蒸気槽1’と同程度
にまで下げる。この場合も、既に中程度まで圧力が低下
しているので、ポンプ5による少しの引きで蒸気槽1’
と同程度にまで下げることができる(図5(c))。後
室14内の圧力が蒸気槽1’と同程度に下がったなら
ば、前記と同様に、被洗浄物7bを後室14へと送る。
一方、リーク管23の開閉バルブ24を開いて、前室1
3内部の圧力を大気圧に復帰させ、蓋部13aを開い
て、次の被洗浄物7cが搬入される(図5(d))。こ
の後は、前記図4(f)の場合と全く同じ処理が図5
(e)にて行われ、移行、同じ処理が繰り返され、複数
の被洗浄物7…が順に洗浄される。
【0040】一方、開閉トビラ15・16の開閉時に、
前室13・後室14へと漏れ出た溶剤2の蒸気は、前室
13・後室14が大気圧に復帰された際に液体に戻り、
前室13・後室14に設けられた貯留スペース13b・
14bに溜められていく。そして、ある程度の量の溶剤
2が溜まった時点で、ポンプ等を用いて蒸気槽1’へと
戻される。また、ポンプ5にて引いた気体に含まれる溶
剤2の蒸気は、前記実施例と同様に、連通管6の開閉バ
ルブ9が開かれることで、蒸気槽1’へと戻される。
【0041】以上のように、本実施例の蒸気洗浄装置に
おいては、蒸気槽1’内に搬入される前の被洗浄物7を
収容する前室13と、蒸気槽1’から搬出された被洗浄
物7を収容する後室14とが設けられており、これら前
室13と後室14とは、各々開閉トビラ15・16を介
して蒸気槽1’と連通されており、ポンプ5の動作によ
り独立して圧力調整可能であるので、洗浄時、被洗浄物
7を一旦前室13に入れ、室内の圧力を蒸気槽1’と同
じ程度にまで下げてから、開閉トビラ15を開いて蒸気
槽1’へと搬入して開閉トビラ15を閉じて洗浄し、洗
浄後は、開閉トビラ16を開けて、被洗浄物7を予め蒸
気槽1’と同じ程度にまで下げられた後室14へと搬入
し、その後、後室14内の圧力を大気圧に復帰させ、被
洗浄物7を取り出すようにすることで、蒸気槽1’の圧
力をほぼ一定に保つことができ、被洗浄物7毎に毎回蒸
気槽1’の気体を引く必要がなくなる。したがって、蒸
気槽1’の減圧毎に多量の溶剤2が引かれた気体と共に
大気中に放たれるようなことはなく、溶剤2の消費量を
少なくしてランニングコストを削減することが可能とな
る。
【0042】また、前室13と後室14とを連通管17
・18・19を用いて連通可能に接続することで、前室
13と後室14との圧力差を利用して、圧力を下げるべ
き室の圧力を低下させるようになっている。したがっ
て、ポンプ5による空気引き動作も短い時間でよく、効
率的であると共に、連続して処理を行うことができる。
【0043】さらに、開閉トビラ15・16の開閉時
に、前室13・後室14へと漏れ出た溶剤2の蒸気が液
化したものは、前室13・後室14に設けられた貯留ス
ペース13b・14bに溜められ、ある程度の量が溜ま
った時点で、ポンプ等を用いて蒸気槽1’へと戻される
ようになっているので、これによっても、溶剤2の消費
量を少なくしてランニングコストを削減することが可能
となる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の蒸気洗浄装置
は、以上のように、被洗浄物を収容すると共に底部に溶
剤を貯留した密閉可能な蒸気洗浄室と、蒸気洗浄室内の
貯留された溶剤を加熱して蒸気を発生させる加熱手段
と、蒸気洗浄室内を減圧する減圧手段とを備え、溶剤の
蒸気を用いて被洗浄物を蒸気洗浄する構成である。
【0045】それゆえ、加熱手段の設定温度を、従来の
大気圧下で蒸気を発生させる構成のものよりも低くする
ことが可能となり、火災等の危険性を低くして安全性を
向上できる。しかも、溶剤加熱時の設定温度を低くでき
ることから、消費電力も削減され、コスト削減も図れる
という効果を奏する。
【0046】本発明の請求項2記載の蒸気洗浄装置は、
以上のように、上記請求項1記載の蒸気洗浄装置におい
て、蒸気洗浄室内を減圧すべく蒸気洗浄室から減圧手段
にて引かれた気体に含まれる溶剤を回収する溶剤回収手
段を備えている構成である。
【0047】それゆえ、蒸気洗浄室内を減圧する際に減
圧手段にて引かれた気体中に含まれる溶剤を回収するこ
とができ、溶剤の消費量を少なくしてランニングコスト
を削減することが可能となるという効果を奏する。
【0048】本発明の請求項3記載の蒸気洗浄装置は、
以上のように、上記請求項1記載の蒸気洗浄装置におい
て、個々に独立して圧力調整可能であり、かつ、各々上
記蒸気洗浄室と各開閉手段を介して連通された、蒸気洗
浄室内に搬入される前の被洗浄物を収容する前室と、蒸
気洗浄室から搬出された被洗浄物を収容する後室とを備
えている構成である。
【0049】これにより、蒸気洗浄室内の圧力を、ほぼ
一定に保つことができ、被洗浄物毎に毎回減圧手段を動
作させる必要がなくなる。それゆえ、蒸気洗浄室の減圧
毎に溶剤が、引かれた気体と共に大気中に放たれるよう
なことはなく、溶剤の消費量を少なくしてランニングコ
ストを削減することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の蒸気洗浄装置の概略の構成
図である。
【図2】上記の蒸気洗浄装置に溶剤として使用されるI
PAの沸点と圧力との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例の蒸気洗浄装置の概略の構
成図である。
【図4】図2に示す蒸気洗浄装置における洗浄処理の手
順を示す説明図である。
【図5】図2に示す蒸気洗浄装置における洗浄処理の手
順を示す説明図である。
【図6】従来の蒸気洗浄装置の概略の構成図である。
【符号の説明】
1 蒸気槽(蒸気洗浄室) 1’ 蒸気槽(蒸気洗浄室) 2 溶剤 3 加熱ヒータ(加熱手段) 5 ポンプ(減圧手段) 6 連通管(溶剤回収手段) 7 被洗浄物 8 貯留タンク(溶剤回収手段) 13 前室 14 後室 15 開閉トビラ(開閉手段) 16 開閉トビラ(開閉手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗浄物を収容すると共に底部に溶剤を貯
    留した密閉可能な蒸気洗浄室と、蒸気洗浄室内に貯留さ
    れた溶剤を加熱して蒸気を発生させる加熱手段と、蒸気
    洗浄室内を減圧する減圧手段とを備え、溶剤の蒸気を用
    いて被洗浄物を蒸気洗浄することを特徴とする蒸気洗浄
    装置。
  2. 【請求項2】蒸気洗浄室内を減圧すべく蒸気洗浄室から
    減圧手段にて引かれた気体に含まれる溶剤を回収する溶
    剤回収手段を備えていることを特徴とする上記請求項1
    記載の蒸気洗浄装置。
  3. 【請求項3】個々に独立して圧力調整可能であり、か
    つ、各々蒸気洗浄室と各開閉手段を介して連通された、
    蒸気洗浄室内に搬入される前の被洗浄物を収容する前室
    と、蒸気洗浄室から搬出された被洗浄物を収容する後室
    とを備えていることを特徴とする上記請求項1記載の蒸
    気洗浄装置。
JP8496094A 1994-04-22 1994-04-22 蒸気洗浄装置 Pending JPH07290010A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103272797A (zh) * 2013-05-31 2013-09-04 陈春 工件清洗方法及装置
CN119035148A (zh) * 2024-09-20 2024-11-29 东洋和光净化材料(江苏)有限公司 一种高效沸石转轮清洗系统及其方法
WO2026066631A1 (zh) * 2024-09-25 2026-04-02 上海菲利华石创科技有限公司 一种石英产品脱脂清洗装置

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