JPH0729070B2 - 遠心分離機のフィルタ洗浄方法 - Google Patents

遠心分離機のフィルタ洗浄方法

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JPH0729070B2
JPH0729070B2 JP1174148A JP17414889A JPH0729070B2 JP H0729070 B2 JPH0729070 B2 JP H0729070B2 JP 1174148 A JP1174148 A JP 1174148A JP 17414889 A JP17414889 A JP 17414889A JP H0729070 B2 JPH0729070 B2 JP H0729070B2
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松本  孝
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株式会社松本機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遠心分離機のバスケットの内周に設けられる
フィルタを洗浄する方法に関するものである。
[従来の技術] 第3図に示すように、バスケット3の周壁に透過孔3eを
設けて、該透過孔3eを通して液分を透過させる遠心分離
機においては、バスケット3の内周にフィルタ7を配置
し、該フィルタを通して液分を濾過するようにしてい
る。一般にバスケット1はケーシング内に配置され、該
ケーシングに給液パイプや固形物掻取装置等が取り付け
られる。
この種の遠心分離機では、固形物の粒子Cによりフィル
タ7が目詰まりするため、ある程度の量の原液を処理し
たところでフィルタを洗浄する必要がある。
従来は、バスケットの内周に形成された固形物を掻取装
置により掻き取った後、バスケットを回転させた状態で
給液パイプからバスケットの内周に洗浄液を吹き付けて
フィルタを洗浄するようにしていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、給液パイプからバスケットの内周に洗浄
液を吹き付けてフィルタを洗浄する方法では、バスケッ
トの径方向の外側に作用する洗浄液の圧力により押され
た固形物の粒子Cがフィルタ7の目に引っ掛かった状態
になるため、フィルタの洗浄を完全に行うことが困難で
あった。
特に、ケーシングが密閉されていて、密閉された雰囲気
で原液の処理を行う遠心分離機ではフィルタの状態を目
視できないため、洗浄をタイマにより設定された一定の
時間行うようにしているが、固形物の粒子がフィルタの
繊維または格子に引っ掛かった状態になると洗浄時間を
幾ら長く設定しても該粒子をフィルタから除去すること
はできないため、結局フィルタの洗浄が不完全なままで
次の処理に移ることになる。続いて処理を行う原液が前
回処理した原液と同一のロットのものである場合にはフ
ィルタに固形物が残存していても問題がないが、ロット
が異なる場合や、原液自体が異なる場合には、フィルタ
に残存している固形物が新たな原液の処理に悪影響を及
ぼすことになる。
本発明の目的は、従来より良好な洗浄結果を得ることが
できるようにした遠心分離機のフィルタ洗浄方法を提案
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ケーシングと、ケーシング内に配置されたバ
スケットと、バスケットの内周に配置されたフィルタ
と、バスケットの内周に形成された固形物を掻き取る固
形物掻取装置とを備えて、前記フィルタとバスケットの
周壁部に設けられた透過孔とを通して液分を透過させる
遠心分離機のフィルタを洗浄する方法である。
本発明の洗浄方法では、ケーシング内に洗浄液を注入し
てバスケット内を洗浄液で満たした状態で、ケーシング
の回転と急減速または急停止とを交互に行うか、または
バスケットの一方向への回転と他方向への回転とを交互
に行うことにより、バスケットの回転に急激な変化を生
じさせることを特徴とする。
洗浄液中でバスケットを回転させる際には、ケーシング
内に生じる液流中に障害物を配置して該ケーシング内に
洗浄液の乱流を生じさせることが好ましい。
上記障害物としては、固形物掻取装置の掻取刃を用いる
ことができ、またケーシングの内面に羽根を取付けて、
該羽根を上記障害物として用いることもできる。
[作用] 上記のようにケーシング内に洗浄液を注入して、バスケ
ット内を洗浄液で満たした状態でバスケットの回転と急
減速または急停止とを交互に行わせるか、またはバスケ
ットの一方向への回転と他方向への回転とを交互に行わ
せるようにすると、バスケットの周方向に沿って複雑に
変化する洗浄液の流れを生じさせて、該洗浄液の流れを
フィルタに付着した固形物の粒子に当てることができる
ため、固形物の粒子がフィルタの目に詰まる確率を少な
くすることができ、給液パイプからバスケットの径方向
の外側に向けて洗浄液を噴射していた従来の洗浄方法に
よる場合に比べてフィルタに残存する固形物の量を少な
くして洗浄効果を高めることができる。
また洗浄液の流れの中に障害物を配置して洗浄液の乱流
を生じさせると、固形物の粒子に当たる洗浄液の流れを
更に複雑にして洗浄効果を高めることができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の方法を実施する装置の構成例を示した
もので、同図において1は防振装置を備えた支持脚2に
より支持された円筒状のケーシング、3は円筒状の周壁
部3aと、底壁部3bと、環状の端部壁3cとを有するバスケ
ットである。このバスケット3は、その底部3bの中央に
ボス部3dを有し、該ボス部3dに取り付けられた回転軸4
がケーシング1の底部に設けられた軸受装置5により支
持されている。回転軸4の下端は油圧モータ等からなる
回転駆動源6に接続され、該駆動源によりバスケット3
が回転駆動される。バスケット3の周壁部3aには、多数
の透過孔3eが形成され、底部3bには、ボス3dを取り囲む
環状の溝部3fが設けられている。溝部3fの外周側の壁部
3f1には上方に向かって次第に径方向の外側に向う向き
の傾斜がつけられている。バスケットの周壁部3aの内周
と端部壁3cの内面と底部3bの内面とに跨ってフィルタ7
が配設されている。
8は給液パイプ、9は固形物排出パイプで、これらのパ
イプはケーシング1の蓋板1aを貫通させてバスケット内
に挿入されている。給液パイプ8はその側面に多数の噴
出孔8aを有していて、これらの噴出孔から原液または洗
浄液をバスケット1の周壁部に向けて供給する。尚この
給液パイプは、その下端のみが開口したものでも良い。
固形物排出パイプ9は、ストレートな管からなってい
て、その下端の開口部がバスケットの底部の溝部3fの底
面に所定の間隙を介して対向している。この固形物排出
パイプは、図示しない吸引(バキューム)装置に接続さ
れている。
10は固形物掻取装置で、この掻取装置は、ケーシング1
の蓋板1aを気密保持構造で回転自在かつ摺動自在に貫通
して設けられた回動軸10aと、該回動軸に取り付けられ
た掻取刃10bとを備えている。
図示してないが、ケーシング1の蓋板1aの上には、上記
掻取装置の回動軸10aを昇降させる昇降機構と該回動軸1
0aを回動させる回動機構とを備えた掻取装置駆動機構が
設けられている。この掻取装置駆動機構の駆動源として
は例えば電動機が用いられる。
ケーシング1の蓋板1aには管11を介してバルブ12が接続
され、該バルブ12は図示しない洗浄液の供給源に接続さ
れている。またケーシング1の底部に設けられた排液口
1bに管13を介してバルブ14が接続され、該バルブ14を閉
じることによりケーシング1内に液を貯留し得るように
なっている。ケーシング1の周壁部1cの内周には複数の
羽15が周方向に適当な間隔をあけて取り付けられてい
る。
上記の遠心分離機により原液の処理を行う場合には、掻
取装置10の回動軸10aを引き上げて掻取刃10bをバスケッ
トの回転軸側に退避させておく。そして回転駆動源6を
起動させてバスケット3を高速回転させ、給液パイプ8
からバスケット3内に原液を供給する。原液の供給が終
了した後、一定の時間バスケットを高速回転させて脱液
工程を行う。脱液工程が完了した後バスケットの回転を
維持しながら給液パイプ8から洗浄液を供給してバスケ
ット内周に形成された固形物(ケーキ)を洗浄する。次
いで洗浄液の供給を停止し、更に一定時間バスケット3
を回転させて脱液を行う。脱液が終了した後バスケット
に制動をかけ、該バスケットの回転速度を掻取回転速度
まで低下させる。
バスケットの回転速度が掻取速度まで低下した後、回動
軸10aを回転させて掻取刃10bをバスケットの内周の固形
物層中に進入させ、これにより固形物を掻き取ってバス
ケットの底部側に落下させる。回動軸10aを徐々に下方
に移動させながら固形物の掻取を進める。この過程で図
示しない吸引装置を動作させて固形物排出パイプ9を通
して溝3f内の固形物を吸引し、該固形物排出パイプを通
して固形物を外部に排出する。この固形物は空気搬送に
より運ばれて次の工程に送られる。
固形物の排出が終了した後、固形物掻取装置10を元の位
置に戻して再度原液の供給が行われ、上記の工程が繰り
返される。
所定量の原液を処理したところで本発明の方法によりフ
ィルタ7の洗浄を行う。フィルタ7の洗浄を行う場合に
は、固形物を排出した後、バルブ14を閉じてバルブ12を
開き、該バルブ12を通してケーシング1内に洗浄液を注
入する。この洗浄液としては通常水または湯を用いる。
第2図に示すようにケーシング1内に洗浄液16を満た
し、バスケット内を洗浄液で満たした状態でバスケット
3を高速回転させる。バスケットを回転させると最初洗
浄液はバスケットに追従できないため、バスケットと洗
浄液との間に周方向の相対的変位が生じ、フィルタ7に
付着している固形物の粒子にバスケットの周方向から洗
浄液が当たる。これにより固形物の粒子がフィルタの繊
維または格子から離脱させられる。バスケットを回転さ
せた後一定の時間が経過すると洗浄液16がバスケットと
同じ速度で回転する状態になり、洗浄効果が弱まる。洗
浄効果を高めるためには、バスケットと洗浄液との間に
相対的な変位が生じる時間をできるだけ長くする必要が
ある。そのため本発明においては、バスケットの一方向
への回転と急減速または急停止とを交互に行わせるか、
またはバスケットの一方向への回転と他方向への回転と
を交互に行わせる。このようにすると、バスケットと洗
浄液との間に相対的な変位が生じる時間を長くすること
ができるだけでなく、洗浄液の流れに複雑な変化を生じ
させることができるため、固形物の粒子がフィルタの目
に詰まる確率を少なくして洗浄効果を高めることができ
る。
更に洗浄効果を高めるためには、洗浄液の流れの中に障
害物を配置して乱流を生じさせるのが良い。一般にバス
ケットの内側には掻取装置や給液パイプ等が設けられて
おり、これらが障害物として作用するため、洗浄液の乱
流を生じさせることができる。この乱流による洗浄効果
を高めるためには、掻取刃10bをバスケット3の内周面
に対して角度を持った方向に向けて該掻取刃を障害物と
して有効に利用することが好ましい。この場合、掻取装
置の回動軸10を上下に移動させてバスケットの軸線方向
の全域にまんべんなく乱流による洗浄効果を生じさせる
ようにするのが好ましい。また図示のように、ケーシン
グ1の内周に羽15を取り付けておくと、洗浄液の乱流を
生じさせることができ、洗浄効果を高めることができ
る。
フィルタを洗浄する際のバスケットの急加減速、回転方
向の切り替え等は、予め作成したプログラムにしたがっ
てシーケンサにより自動的に行わせるようにしても良
く、運転者のスイッチ操作により行っても良い。いずれ
にしてもフィルタの洗浄を行わせる時間は、固形物の粒
子をフィルタから離脱させるのに十分な長さに設定す
る。
フィルタ7の洗浄が終了した後、バスケットを停止さ
せ、バルブ14を開いてケーシング1内の洗浄液を排出す
る。
排出された洗浄液中に含まれる固形物の量がある程度多
い場合には洗浄液中の固形物がフィルタに再度付着する
可能性がある。このような場合フィルタの洗浄の完全を
期するためには、バルブ14を閉じて、前記と同様のフィ
ルタ洗浄工程を再度行うようにするのがよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ケーシング内に洗浄液
を注入してバスケット内を洗浄液で満たした状態で該バ
スケットの回転と急減速または急停止とを繰り返すか、
またはバスケットの回転方向の反転を繰り返すことによ
り、バスケットの周方向に沿って複雑に変化する洗浄液
の流れを生じさせて、該洗浄液の流れをフィルタに付着
した固形物の粒子に当てるようにしたため、固形物の粒
子がフィルタの目に詰まる確率を少なくすることがで
き、給液パイプからバスケットの径方向の外側に向けて
洗浄液を噴射していた従来の洗浄方法による場合に比べ
てフィルタに残存する固形物の量を少なくして洗浄効果
を高めることができる。
特に請求項3,4または5に記載した発明によれば、洗浄
液の流れの中に障害物を配置して洗浄液の乱流を生じさ
せるようにしたので、固形物の粒子に当たる洗浄液の流
れを更に複雑にして洗浄効果をいっそう高めることがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を適用する遠心分離機の構成例を
示した断面図、第2図は本発明の方法によりフィルタの
洗浄を行っている状態を示した断面図、第3図は従来の
洗浄方法によった場合にフィルタが目詰まりした状態を
示した要部断面図である。 1……ケーシング、3……バスケット、3e……透過孔、
4……回転軸、7……フィルタ、8……給液パイプ、9
……固形物排出パイプ、10……固形物掻取装置、10b…
…掻取刃、15……羽。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、前記ケーシング内に配置さ
    れたバスケットと、前記バスケットの内周に配置された
    フィルタと、前記バスケットの内周に形成された固形物
    を掻き取る固形物掻取装置とを備えて、前記フィルタと
    バスケットの周壁部に設けられた透過孔とを通して液分
    を透過させる遠心分離機の前記フィルタを洗浄する方法
    において、 前記ケーシング内に洗浄液を注入して前記バスケット内
    を洗浄液で満たし、該ケーシング内の洗浄液中で前記バ
    スケットの回転と急減速または急停止とを交互に行うこ
    とにより前記フィルタを洗浄することを特徴とする遠心
    分離機のフィルタ洗浄方法。
  2. 【請求項2】ケーシングと、前記ケーシング内に配置さ
    れたバスケットと、前記バスケットの内周に配置された
    フィルタと、前記バスケットの内周に形成された固形物
    を掻き取る固形物掻取装置とを備えて、前記フィルタと
    バスケットの周壁部に設けられた透過孔とを通して液分
    を透過させる遠心分離機の前記フィルタを洗浄する方法
    において、 前記ケーシング内に洗浄液を注入して前記バスケット内
    を洗浄液で満たし、該ケーシング内の洗浄液中で前記バ
    スケットの一方向への回転と他方向への回転とを交互に
    行うことにより前記フィルタを洗浄することを特徴とす
    る遠心分離機のフィルタ洗浄方法。
  3. 【請求項3】前記バスケットの回転により前記ケーシン
    グ内に生じる洗浄液流中に障害物を配置して該ケーシン
    グ内に洗浄液の乱流を生じさせることを特徴とする請求
    項1または2に記載の遠心分離機のフィルタ洗浄方法。
  4. 【請求項4】前記固形物掻取装置の掻取刃を前記乱流を
    生じさせるための障害物として用いることを特徴とする
    請求項3に記載の遠心分離機のフィルタ洗浄方法。
  5. 【請求項5】前記ケーシングの内面に羽根を取り付け
    て、該羽根を前記障害物として用いることを特徴とする
    請求項3または4に記載の遠心分離機のフィルタ洗浄方
    法。
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