JPH07291173A - 自転車用ブレーキ装置 - Google Patents

自転車用ブレーキ装置

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JPH07291173A
JPH07291173A JP8421694A JP8421694A JPH07291173A JP H07291173 A JPH07291173 A JP H07291173A JP 8421694 A JP8421694 A JP 8421694A JP 8421694 A JP8421694 A JP 8421694A JP H07291173 A JPH07291173 A JP H07291173A
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brake lever
lever
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伸平 岡島
Masanori Sugimoto
雅則 杉本
Kazuhisa Yamashita
和久 山下
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/02Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof for control by a hand lever

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常事態に直面して、サイクリストが無意識
のうちにブレーキレバーを強く握ろうとも、車輪がロッ
クすることを極力防止し得て、しかも、通常のブレーキ
操作を軽い操作力で安全に行うことのできるブレーキ装
置の提供を目的とする。 【構成】 ブレーキシュー8による車輪制動力がある設
定値になる設定操作位置にブレーキレバー3が引き操作
されると、このブレーキレバー3に対して車輪制動力が
増大する側への作動に抵抗力を付与してブレーキレバー
3の作動を不能にするように作用するストッパー手段1
4を備え、設定操作位置にあるブレーキレバー3に前記
抵抗力より大の引き操作力が付与されると、ストッパー
手段14がストッパー作用を解除し、ブレーキレバー3
の引き操作による車輪制動力の増大操作を可能にする自
転車用ブレーキ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車のブレーキ装置
に関し、より詳しくは、ブレーキレバーの引き操作中に
ブレーキレバーの操作力が大きく変化するように構成し
たブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなブレーキ装置としては、例え
ば特開平5−16865号公報に開示のものが知られて
いる。まず、この公知のブレーキ装置につき、添付の図
8に基づいて説明すると、ハンドルバー1に固定のレバ
ーブラケット2に枢支軸4を介してブレーキレバー3が
回動可能に枢着され、かつ、このレバーブラケット2に
ボルト20を介して一端が自由なコイルばね21が取り
付けられ、ブレーキレバー3を引き操作すると、一定の
ストローク回動した後に、ブレーキレバー3からの延出
部3bがこのコイルばね21の自由端に当接するように
構成されている。したがって、この公知のブレーキ装置
にあっては、図9に示すように、ブレーキレバー3を一
定のストローク引き操作して延出部3bがコイルばね2
1に当接すると、その後においては操作抵抗が増大して
大きな操作力を必要とし、ブレーキレバー3の操作スト
ロークをサイクリストが感覚的に把握できるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知の
ブレーキ装置では、ブレーキレバー3の延出部3bがコ
イルばね21に当接する操作点Bの前後において、図9
に示すように、制動力に対するブレーキレバー3の操作
力の傾斜勾配がただ単に変化するだけであるから、起こ
りうるあらゆる状況に対応できるというものではなく、
この点に改良の余地があった。すなわち、上述した従来
の装置においても、通常の場合であればブレーキレバー
の操作ストロークを感覚的に把握することはできる。し
かしながら、非常事態に直面したような場合、サイクリ
ストは往々にしてブレーキレバーを無意識のうちに強く
握るものであり、咄嗟にブレーキレバーを強く握ってし
まうと、制動力が一挙に上昇して車輪がロックしてしま
う危険な状態となる。本発明は、このような従来の問題
点を解決するもので、無意識のうちにブレーキレバーを
強く握ろうとも、車輪がロックすることを極力防止し得
て、さらには通常のブレーキ操作を軽い操作力で安全に
行うことのできるブレーキ装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明によるブレーキ装置は、ブレーキシューによ
る車輪制動力がある設定値になる設定操作位置にブレー
キレバーが引き操作されると、このブレーキレバーに対
して車輪制動力が増大する側への作動に抵抗力を付与し
てブレーキレバーの作動を不能にするように作用するス
トッパー手段を備えるとともに、前記設定操作位置にあ
るブレーキレバーに前記抵抗力より大の引き操作力が付
与されると、前記ストッパー手段がストッパー作用を解
除し、ブレーキレバーの引き操作による車輪制動力の増
大操作を可能にすることを主たる特徴とする。また、ス
トッパー手段がプリロードを掛けた弾性体からなり、こ
のプリロードによって前記抵抗力を現出していて、か
つ、この弾性体がブレーキレバーを引き操作した際にブ
レーキレバーとレバーブラケットとで挟まれて弾性変形
するように取り付けたり、この弾性体に掛けてあるプリ
ロードを調節するための調節具を設けることも特徴とす
る。さらに、前記弾性体がコイルばねから、前記調節具
がナット部材からなり、前記コイルばねに内嵌の棒状体
をレバーブラケットに抜き差し自在に挿通し、この棒状
体の一端に設けたブレーキレバーへの当接部材と前記レ
バーブラケットとの間に前記コイルばねを介装し、前記
レバーブラケットに挿通した棒状体の他端に前記ナット
部材を回転操作可能に螺合してあることも特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の主たる特徴によれば、車輪制動力があ
る設定値になると、一旦それ以上の制動力の増大が阻止
され、ブレーキレバーにある設定力よりも大きな操作力
を付与して始めて、それ以上の制動力の増大が可能とな
るものであるから、図9に示す従来のように、操作点B
の前後で単に傾斜勾配が変化するだけではなく、図3や
図5に示すように、制動力がある設定値Pのまま一定
で、ブレーキレバーの操作力のみが操作点BからCへと
増大する領域が生じる。したがって、操作点Cの操作
力、具体的にはストッパー手段による抵抗力を適切に設
定しさえすれば、例え咄嗟の場合にブレーキレバーを強
く握ろうとも一挙に車輪がロックする事態を回避するこ
とができる。殊に、通常のブレーキ操作においては、ほ
とんどの場合、車輪がロックする制動力に満たない力で
ブレーキを掛けるものであり、かかる現状を踏まえた上
で、前述の設定値Pを車輪がロックする制動力よりも若
干低く設定すれば、例え操作点Bに至るまでのブレーキ
レバーの操作力を大幅に軽くしたとしても車輪のロック
を回避して、安全に軽くブレーキ操作を行うことがで
き、それでいて必要によっては、操作点Cに示す以上の
操作力で設定値P以上の制動力を得ることもできるので
ある。
【0006】また、前記ストッパー手段をプリロードを
掛けた弾性体から構成することにより、複雑な作用を有
するストッパー手段を比較的簡単な構造にして実施する
ことができる。そして、この弾性体に掛けるプリロード
を調節可能にすることにより、この弾性体の劣化による
弾性力の変化に対応できるのは勿論のこと、各サイクリ
ストの握力に応じて常に最適な状態で使用することが可
能となる。さらに、弾性体をコイルばねで、プリロード
の調節具をナット部材で構成し、このコイルばねに内嵌
の棒状体をレバーブラケットに抜き差し自在に挿通し、
この棒状体の一端に設けたブレーキレバーへの当接部材
とレバーブラケットとの間にコイルばねを介装し、レバ
ーブラケットに挿通した棒状体の他端に前記ナット部材
を回転操作可能に螺合して構成する場合には、構造が簡
単で、しかも、これら全ての機構をレバーブラケットに
コンパクトに組み付けることができる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明のブレーキ装置に
よれば、車輪のロックを回避しながら、安全に軽くブレ
ーキ操作を行うことができる。また、プリロードの値を
調節して、各サイクリストに応じた最適な状態での使用
が可能となる。さらに、構造を極力簡単にして、全ての
機構をレバーブラケットにコンパクトに組み付けること
もできる。
【0008】
【実施例】本発明による自転車用ブレーキ装置の第一の
実施例を図1に基づいて説明すると、ハンドルバー1に
はブレーキレバー用のレバーブラケット2が固定され、
このレバーブラケット2にはブレーキレバー3が枢支軸
4によって回動可能に枢着されている。この枢支軸4よ
りもブレーキレバー3の握り部3a側にはブレーキワイ
ヤ5のインナーワイヤ5aの一端を取り付けるための取
り付け具6aが枢着され、他方、レバーブラケット2側
にはアウターワイヤ5bの取り付け具6bが螺着されて
いる。インナーワイヤ用の取り付け具6aに取り付けら
れたインナーワイヤ5aの他端は通常のカンチブレーキ
7に連動連結されていて、ブレーキレバー3の握り部3
aを握ってブレーキレバー3を引き操作すると、カンチ
ブレーキ7のブレーキシュー8が後車輪9のリムの両側
に押圧作用して、この後車輪9にブレーキを掛ける。そ
の後、ブレーキレバー3を離すと、従来のブレーキ装置
と同様に、カンチブレーキ7側に設けられた図外のリタ
ーンばねやブレーキレバー3側に設けられたリターンば
ねなどにより、ブレーキレバー3は元の位置に弾性復帰
する。
【0009】前記レバーブラケット2には一体的に有底
の筒状体2aが形成され、この筒状体2a内には一端に
雄ねじを有する棒状体10が位置されている。この棒状
体10の雄ねじ部は筒状体2aの底に穿設の貫通孔を挿
通して外側にまで延出され、この雄ねじ部にナット部材
11が螺合されている。この棒状体10の他端には一体
的にフランジ10aが形成され、このフランジ10aに
耐磨耗性材料からなる当接部材12が固着されるととも
に、このフランジ10aと筒状体2aの底との間には棒
状体10に外嵌のコイルばね13が圧縮状態で介装され
ていて、前記当接部材12が筒状体2aの開口部側へ弾
性付勢されている。他方、前記ブレーキレバー3には、
枢支軸4を中心として握り部3aの反対側に、押圧用の
延出部3bが一体的に延出され、ブレーキレバー3を握
って引き操作すると、ブレーキレバー3が一定のストロ
ーク回動した後に、この延出部3bが前記当接部材12
に当接して一時的にブレーキレバー3のそれ以上の回動
操作を阻止するようになっている。つまり、後に詳しく
説明するように、棒状体10やコイルばね13などから
構成されるストッパー手段14の作用で、ブレーキレバ
ー3の回動操作が一時的に阻止されるのである。
【0010】つぎに、この第一の実施例の作用について
説明すると、通常のブレーキ装置と同じようにブレーキ
レバー3の握り部3aを握って引き操作すると、その操
作力がインナーワイヤ5aを介してカンチブレーキ7に
伝達され、ブレーキシュー8が後車輪9のリム側に移動
する。最初はいわゆる空引きの状態で、ブレーキシュー
8がリムに当接するまでの間はほとんど操作力を必要と
しない。しかし、図3に示すように、ブレーキシュー8
がリムに当接した操作点Aから徐々に操作力が増加し、
それに比例して制動力も増大する。さらにブレーキレバ
ー3を引き操作すると、このブレーキレバー3の延出部
3bがストッパー手段14の当接部材12に当接して図
3に示す操作点Bに至る。
【0011】ところで、前記コイルばね13は完全に伸
び切った自由な状態で組み付けられているのではなく、
3キログラムから8キログラム程度のプリロードをかけ
た状態で組み付けられているので、操作点Bの位置から
さらにブレーキレバー3を引き操作しようとしても、単
に操作力が増加するのみでブレーキレバー3は回動せ
ず、したがって、制動力も横這いの状態となる。さらに
ブレーキレバー3に対する操作力を増加してコイルばね
13のプリロードに打ち勝つ操作点Cに至ると、図2に
示すようにブレーキレバー3の延出部3bとレバーブラ
ケット2側の筒状体2aの底とに挟まれてコイルばね1
3が弾性変形し、ブレーキレバー3が回動を再開する。
その後においては、操作力の増加に比例して制動力も増
大してストロークエンドDにまで至る。
【0012】すなわち、ブレーキシュー8による制動力
がある特定の設定値Pになる設定操作位置Bにまでブレ
ーキレバー3を引き操作すると、ストッパー手段14の
作用によって、一旦それ以上の制動力の増大を不能にす
る。しかし、その後においてコイルばね13のプリロー
ドに打ち勝つだけの操作力をブレーキレバー3に付与す
ると、このコイルばね13が弾性変形して撓みはじめ、
換言すると、ストッパー手段14のストッパー作用が解
除されて、制動力が設定値P以上に増大するのである。
【0013】この場合、前記設定値Pを車輪9がロック
するロック制動値Qよりも若干低い値に設定しておく
と、ブレーキレバー3の操作を非常に軽く操作できるよ
うに設計することが可能となる。詳述すると、ブレーキ
レバー3はできるだけ軽く操作できるのが好ましいので
あるが、ただ単に軽くするだけでは咄嗟の場合にブレー
キレバー3を無意識のうちに強く引き過ぎると、一挙に
制動力がロック制動値Q以上になり、非常に危険な状態
となる。その点、本発明のブレーキ装置にあっては、図
3の操作点Bから操作点Cに示すような制動力は設定値
Pのまま一定でブレーキレバー3の操作力のみが増大す
る領域があるので、この設定値Pをロック制動値Qより
も若干低く設定し、かつ、プリロードの値を適切に設定
することにより、例え操作点Aから操作点Bまでのブレ
ーキレバー3の操作力を大幅に軽くしたとしても、制動
力が一挙にロック制動値Qに至ることを防止することが
できる。さらに、通常、ブレーキはロック制動値Q未満
の制動力で使用するのがほとんどであるため、実情に即
した安全なブレーキ操作が可能となる。とは言っても、
場合によってはロック制動値Q以上の制動力を必要とす
ることもあり、かかる場合には、多少大きな操作力を要
するが、操作点Cに示す以上の操作力を付与すれば、確
実にロック制動値Q以上の制動力を得ることもできる。
【0014】このロック制動値Qの値はサイクリストの
体格、特に体重によって左右され、それに対してはブレ
ーキワイヤ5の張り加減によって調節することができ、
また、例えば、子供用、大人用、婦人用というように、
弾性係数や長さの異なる複数のコイルばね13を用意し
ておいてその中から適宜選択することにより、対応する
こともできる。さらに、前記コイルばね13に予め掛け
ておくプリロードの値は、通常、3キログラムから8キ
ログラム程度であるが、これもサイクリストの握力など
に左右されるので、ナット部材11を調節することによ
り、プリロードの値を各サイクリストに適した値に調節
することができ、場合によってはコイルばね13を適宜
選択して取り替えることも可能である。
【0015】つぎに、図4に基づいて第二の実施例につ
いて説明する。第一の実施例と同様に、ハンドルバー1
にはレバーブラケット2が固定され、枢支軸4によって
ブレーキレバー3が回動可能に枢着されている。このブ
レーキレバー3の枢支軸4より握り部3a側にはインナ
ーワイヤ5aのための取り付け具6aが枢着され、レバ
ーブラケット2側にはアウターワイヤ5bの取り付け具
6bが螺着されていて、第一の実施例と同様に、このブ
レーキレバー3と図外のカンチブレーキとがインナーワ
イヤ5aで連動連結され、ブレーキレバー3を引き操作
することにより、ブレーキが掛かるようになっている。
【0016】この第二の実施例が第一の実施例と異なる
点はストッパー手段14の具体的な構造で、このレバー
ブラケット2にはブレーキレバー3の枢支軸4よりもハ
ンドルバー1に近い箇所に別の枢支軸15が固着され、
この枢支軸15に揺動アーム16が回動自在に取り付け
られている。この揺動アーム16の遊端部には回転ロー
ラ16aが回転自在に取り付けられ、揺動アーム16と
レバーブラケット2との間に介装の捩じりコイルばね1
7によって、この回転ローラ16aがブレーキレバー3
の内側面に常時当接するように弾性付勢されている。他
方、ブレーキレバー3の内側面にはストッパー段部18
aを有するカム面18が形成され、このカム面18も含
めて、揺動アーム16と回転ローラ16a、ならびにば
ね17などにより、ストッパー手段14が構成されてい
る。
【0017】この第二の実施例においても、図5に示す
ように、空引きの後の操作点Aから設定操作位置Bまで
の間は、第一の実施例と同様に操作力の増加に比例して
制動力も増大する。この設定操作位置Bは、ブレーキレ
バー3の引き操作に伴って回転ローラ16aがブレーキ
レバー3のカム面18上を相対回転し、図4に仮想線で
示すように回転ローラ16aがカム面18のストッパー
段部18aにはまり込んだ位置である。回転ローラ16
aがストッパー段部18aにはまり込むと、それ以上ブ
レーキレバー3を引き操作しようとしてもブレーキレバ
ー3が回動せずに操作力が増加するだけで、制動力は設
定値Pに維持されたままとなる。その後もさらに操作力
を増加して操作点Cにまで至ると、図4の仮想線に示す
ように、遂には回転ローラ16aがストッパー段部18
aから抜け出し、ストロークエンドDに至り、この第二
の実施例においても、回転ローラ16aやカム面18な
どからなるストッパー手段14が第一の実施例と同じよ
うに作用するのである。
【0018】ただし、両者の間には若干の違いがあり、
第一の実施例にあっては、図3から明らかなように、操
作点Cの操作力よりもストロークエンドDの操作力の方
が明らかに大で、かつ、操作点Cからストロークエンド
Dに至る間はコイルばね13を弾性変形するための力が
必要となるため、操作点Aから設定操作位置Bに至るま
での傾斜勾配に比べて、操作点Cからストロークエンド
Dに至るまでの傾斜勾配の方が多少緩くなる。それに対
して、第二の実施例にあっては、回転ローラ16aがカ
ム面18のストッパー段部18aを乗り越えてしまう
と、若干ばね17の影響はあるものの、ブレーキレバー
3の引き操作に対して特に大きな抵抗となるものがない
ので、図5から明らかなように、操作点Aから設定操作
位置Bに至るまでの傾斜勾配と操作点Cからストローク
エンドDに至るまでの傾斜勾配とがほとんど同じにな
り、かつ、最終的にはほぼ同じ線上に位置することにな
る。さらに、回転ローラ16aとストッパー段部18a
とによる抵抗力の設定いかんによっては、図5に示すよ
うに、ストロークエンドDの操作力の方が操作点Cの操
作力より小さくなることもあり得る。
【0019】〔別実施例〕以上、第一と第二の実施例に
基づいて具体的な構造を説明したが、実際の実施にあた
ってはその他に色々な改変が考えられ、その一例を下記
する。
【0020】実施例としては、カンチブレーキ7を例と
して説明したが、ブレーキそのものは特に特定されるも
のではなく、バンドブレーキでもコースタブレーキで
も、その他種々のブレーキでも実施可能である。第一の
実施例において、筒状体2aをレバーブラケット2と同
じ材料で一体的に形成したものを示したが、筒状体2a
をブラケット2と別体に形成することもできる。また、
別体に形成した上で、この筒状体2aをブラケット2に
対してスライド可能で、かつ、固定自在にし、操作点B
に至るまでのブレーキレバー3のストロークを変更でき
るようにすることもできる。さらに、弾性体13として
は、コイルばねに限るものではなく、通常のゴムでもよ
いし、ゴムとばねとを組み合わせたものなど、種々のも
のが考えられる。第二の実施例においても、回転ローラ
16aとストッパー段部18a以外に、例えば弾性的に
出退自在な突起を利用するなど、一時的にブレーキレバ
ー3に抵抗を与える色々な機構を採用することが可能で
ある。
【0021】さらに、図3に示した第一の実施例と同じ
ようなブレーキ性能を有するストッパー手段14として
は、図6や図7に示すような構造のものも考えられる。
【0022】すなわち、図6に示すものは、ブレーキレ
バー3が枢支軸4によってレバーブラケット2に回動可
能に枢着され、このブレーキレバー3の枢支軸4近く
に、このブレーキレバー3と一体的にカム面22が形成
されている。このカム面22は、枢支軸4を中心として
一定の半径Rを有する円弧状の第一カム面22aと、こ
の一定の半径Rよりも長い距離を有し、かつ、徐々にそ
の距離が長くなるインボリュート曲線状の第三カム面2
2cと、これら両カム面22a,22cを結ぶ突起状の
第二カム面22bとからなる。前記レバーブラケット2
には、ブレーキレバー3の枢支軸4とは別の枢支軸23
によって揺動部材24が回動可能に枢着され、この揺動
部材24に螺着した取り付け具6bにアウターワイヤ5
bが取り付けられていて、このアウターワイヤ5bの反
力によって揺動部材24が枢支軸23を中心として前記
カム面22側に揺動付勢されている。そして、この揺動
部材24には、前記カム面22に当接しカムフォロアと
して作用するローラ24aが回転可能に枢着され、この
ローラ24aを含めた揺動部材24、前記カム面22、
ならびに揺動部材24を揺動付勢するアウターワイヤ5
bなどにより、ストッパー手段14が構成されている。
【0023】この別の実施例においては、いわゆる空引
きの状態と、ブレーキシュー8がリムに当接した操作点
Aから徐々に操作力が増加する間は、ローラ24aがカ
ム面22の第一カム面22aに摺接していて、特に揺動
部材24が揺動することもなく、ブレーキレバー3の引
き操作に比例して制動力も増大する。さらにブレーキレ
バー3を引き操作すると、このブレーキレバー3に形成
した第二カム面22bが前記ローラ24aに当接して図
3に示す操作点Bに至る。ところが、このローラ24a
を枢着する揺動部材24には、アウターワイヤ5bの反
力によってカム面22側に揺動しようとするプリロード
が作用しており、かつ、第二カム面22bも第一カム面
22aから急に外側へ突出した形状となっているため、
この操作点Bの位置からさらにブレーキレバー3を引き
操作しようとしても、単に操作力が増加するのみでブレ
ーキレバー3は回動せず、したがって、制動力も横這い
の状態となる。さらにブレーキレバー3に対する操作力
を増加してローラ24aが第二カム面22bの頂点を越
えると、つまり、図3の操作点Cに至ると、ブレーキレ
バー3が回動を再開すると同時に、第三カム面22cが
ローラ24aを介して揺動部材24をブレーキレバー3
とは逆の方向に強制的に回動させて、ストロークエンド
Dに至る。
【0024】また、図7に示すものは、ブレーキレバー
3が枢支軸4aによってレバーブラケット2に回動可能
に枢着されているのであるが、この枢支軸4aがレバー
ブラケット2に穿設の長孔2bに係入され、この長孔2
bに沿って移動できるように構成されるとともに、この
枢支軸4aがコイルばね25によって図中の矢印方向に
弾性付勢されている。そして、ブレーキレバー3側に
は、レバーブラケット2に形成された凹入部2cに係合
可能なピン3cが突設されていて、これら凹入部2c,
ピン3c,長孔2b,枢支軸4aなどにより、ストッパ
ー手段14が構成されている。
【0025】この別の実施例においても、いわゆる空引
きの状態と、ブレーキシュー8がリムに当接した操作点
Aから徐々に操作力が増加する間は、ブレーキレバー3
が枢支軸4aを中心として回動し、このブレーキレバー
3の引き操作に比例して制動力も増大する。さらにブレ
ーキレバー3を引き操作すると、このブレーキレバー3
に突設したピン3cがレバーブラケット2の凹入部2c
に係合して図3に示す操作点Bに至る。すると、今まで
枢支軸4aを中心として回動していたブレーキレバー3
が、急にピン3cを中心として回動することになり、レ
バー比が大幅に変化して、大きな操作力を要する。した
がって、この操作点Bの位置からさらにブレーキレバー
3を引き操作しようとしても、単に操作力が増加するの
みでブレーキレバー3は回動せず、制動力が横這いの状
態となる。この場合、枢支軸4aを弾性付勢しているコ
イルばね25にプリロードを掛けておけば、さらに大き
な操作力を要することになるが、特にプリロードを掛け
てなくても、レバー比の大幅な変化によって、所期の目
的を達成することができる。その後、さらにブレーキレ
バー3に対する操作力を増加して操作点Cに至ると、ブ
レーキレバー3がピン3cを中心として、かつ、枢支軸
4aも一緒に伴って回動を再開して、ストロークエンド
Dに至るのである。
【0026】このように、図6や図7に示したストッパ
ー手段14においても、図3に示したようなブレーキ性
能を得ることができ、その他、色々な構造のものも採用
可能である。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自転車用ブレーキ装置の第一の実施例を示す一
部切り欠き平面図
【図2】同じく第一の実施例を示す一部切り欠き平面図
【図3】第一の実施例のブレーキ性能を示すグラフ
【図4】第二の実施例を示す一部切り欠き平面図
【図5】第二の実施例のブレーキ性能を示すグラフ
【図6】別の実施例を示す一部切り欠き平面図
【図7】別の実施例を示す一部切り欠き平面図
【図8】従来のブレーキ装置を示す一部切り欠き平面図
【図9】従来のブレーキ装置のブレーキ性能を示すグラ
【符号の説明】
2 レバーブラケット 3 ブレーキレバー 8 ブレーキシュー 10 棒状体 11 調節具としてのナット部材 12 当接部材 13 弾性体としてのコイルばね 14 ストッパー手段 B 設定操作位置 P 設定値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキシュー(8)による車輪制動力
    がある設定値(P)になる設定操作位置(B)にブレー
    キレバー(3)が引き操作されると、このブレーキレバ
    ー(3)に対して車輪制動力が増大する側への作動に抵
    抗力を付与してブレーキレバー(3)の作動を不能にす
    るように作用するストッパー手段(14)を備えるとと
    もに、前記設定操作位置(B)にあるブレーキレバー
    (3)に前記抵抗力より大の引き操作力が付与される
    と、前記ストッパー手段(14)がストッパー作用を解
    除し、ブレーキレバー(3)の引き操作による車輪制動
    力の増大操作を可能にする自転車用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパー手段(14)がプリロー
    ドを掛けた弾性体(13)からなり、このプリロードに
    よって前記抵抗力を現出していて、かつ、この弾性体
    (13)がブレーキレバー(3)を引き操作した際にブ
    レーキレバー(3)とレバーブラケット(2)とで挟ま
    れて弾性変形するように取り付けられている請求項1記
    載の自転車用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性体(13)に掛けてあるプリロ
    ードを調節するための調節具(11)を設けてある請求
    項2記載の自転車用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体がコイルばね(13)から、
    前記調節具がナット部材(11)からなり、前記コイル
    ばね(13)に内嵌の棒状体(10)をレバーブラケッ
    ト(2)に抜き差し自在に挿通し、この棒状体(10)
    の一端に設けたブレーキレバー(3)への当接部材(1
    2)と前記レバーブラケット(2)との間に前記コイル
    ばね(13)を介装し、前記レバーブラケット(2)に
    挿通した棒状体(10)の他端に前記ナット部材(1
    1)を回転操作可能に螺合してある請求項3記載の自転
    車用ブレーキ装置。
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