JPH072917B2 - 疎水性樹脂封入型樹脂粒子含有水性塗料組成物 - Google Patents

疎水性樹脂封入型樹脂粒子含有水性塗料組成物

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JPH072917B2
JPH072917B2 JP2333286A JP2333286A JPH072917B2 JP H072917 B2 JPH072917 B2 JP H072917B2 JP 2333286 A JP2333286 A JP 2333286A JP 2333286 A JP2333286 A JP 2333286A JP H072917 B2 JPH072917 B2 JP H072917B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は水性塗料組成物に係り、さらに詳しくは塗装作
業性、貯蔵安定性に優れ、塗装焼付時に分散粒子中に封
入されている疎水性樹脂の機能を引き出すことによりタ
レ性、硬化性、塗膜物性就中光沢、平滑性などの格段に
優れた被覆を得ることができ、自動車などの焼付型上塗
塗料として特に有用な、樹脂粒子含有水性塗料組成物に
関するものである。
従来の技術 水性樹脂に水不溶性樹脂粒子を配合した水性塗料が業界
で注目され、各種塗料組成物が提案されている。
しかしながら、これら塗料に使用せられる水不溶性樹脂
粒子は、通常界面活性剤、乳化剤などを含む水性媒体
中、重合開始剤などを用いエチレン性不飽和単量体を乳
化重合せしめる方法で製造せられるので界面活性剤など
が残存して、塗膜の耐水性などに悪影響を及ぼす傾向が
あり、また膜物性に悪影響を及ぼす傾向がある。さらに
こういった塗料組成物では作業性、貯安性などに於て一
応実用化レベルを保ち、また上塗塗料として使用しうる
程度の光沢、平滑性を与えることはできても自動車その
他高級製品に対してはさらに一段と優れた光沢性、平滑
性などが求められている。
本発明者らはかかる要求に答えるためさきに水性樹脂
(A)の存在する水性媒体中で少なくとも1種のα,β
−エチレン性不飽和単量体を重合させて得られ、水性樹
脂(A)の固形分とα,β−エチレン性不飽和単量体の
重量比が35〜95:65〜5である樹脂粒子含有組成物と、
水トレランス4以上、表面張力51dyne/cm以下の水性樹
脂(B)とを含む水性塗料組成物を提供してきた(特願
昭60−122064)。
上記に於ては樹脂粒子製造に界面活性剤、乳化剤を使用
しないのでそれらに基づく欠点は回避せられ、光沢、平
滑性の点でも改善が認められたが、なお、塗膜光沢、平
滑性ならびに作業性などではさらに一段の改善が求めら
れている。
発明が解決しようとする問題点 そこで自動車、家電製品など高級製品に求められるよう
な優れた光沢、平滑性の塗膜を与えることができ、塗装
作業性に優れ、しかも耐水性、耐久性、貯蔵安定性など
上塗用水性塗料としての使用に適した各種特性をそなえ
た水性塗料組成物を提供することが本発明の主目的であ
る。さらに造膜、焼付過程に於て望ましい機能を発揮す
るような樹脂を封入したカプセル化樹脂粒子を組合せる
ことにより、水性塗料に新規機能を付与することも本発
明の一つである。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば、上記発明目的が (i)水性樹脂(A)を含む水性媒体中で、疎水性樹脂
と少なくとも1種の重合性エチレン不飽和結合を有する
化合物の混合物あるいは疎水性樹脂、疎水性有機溶媒お
よび少なくとも1種の重合性エチレン不飽和結合を有す
る化合物の混合物、但し水性樹脂(A)の固形分と重合
性エチレン不飽和結合を有する化合物の重量比は35:65
〜95:5,を重合させて得られる、 水性樹脂(A)、水性媒体、および疎水性樹脂封入型樹
脂粒子もしくは疏水性樹脂の疎水性有機溶媒溶液封入型
樹脂粒子からなる組成物と、 (ii)本分記載の試験法で測定した水トレランスが4以
上であり、且つ樹脂ワニス1重量%水溶液の表面張力が
51dyne/cm以下を示す水性樹脂(B)とを 樹脂ビヒクルとして含むことを特徴とする、疎水性樹脂
もしくは疎水性樹脂溶液封入型樹脂粒子含有水性塗料組
成物により達成せられる。
本発明の樹脂粒子製造に使用せられる水性樹脂(A)と
してはポリエステル、アルキド、アクリル、など塗料分
野で通常用いられる、任意の型のものが好適に用いら
れ、これらは常法に従い、例えばカルボキシル基の如き
酸性基を塩基性物質で中和して、水溶性が付与される。
しかしながらここでいう水溶性樹脂なる語は完全な水溶
性である必要はなく、一部溶解せる水分散性樹脂をも包
含するものである。
本発明においてはこの水性樹脂(A)を比較的多量、す
なわち樹脂粒子含有組成物の全固形分に対し35〜95重量
%の割合で存在させ、水性媒体中で少なくとも1種の
α,β−エチレン性不飽和単量体(樹脂粒子含有組成物
の全固形分の65〜5重量%)を疎水性樹脂あるいは疎水
性樹脂と疎水性有機溶剤の組合せと混和させた形で重合
せしめるものである。
尚、本願明細書に於て使用せる「混和」なる語は溶解、
一部溶解および分散を包含する。
α,β−エチレン性不飽和単量体としては通常アクリル
樹脂の製造に用いられる分子内に1コ以上の重合可能な
エチレン性不飽和結合を有する任意の単量体が、1種あ
るいは2種以上の組合せで用いられる。かかる単量体と
しては例えば下記のものが包含せられる。
1)カルボキシル基含有単量体 例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸等 2)ヒドロキシル基含有単量体 例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキ
シブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、アリルアルコール、メタアリルアルコール等 3)含窒素アルキルアクリレートもしくはメタクリレー
ト 例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート等 4)重合性アミド 例えばアクリル酸アミド、メタクリル酸アミド等 5)重合性ニトリル 例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等 6)アルキルアクリレートもしくはメタクリレート 例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等 7)重合性芳香族化合物 例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、t−ブチルスチレン等 8)α−オレフィン 例えばエチレン、プロピレン等 9)ビニル化合物 例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等 10)ジエン化合物 例えばブタジエン、イソプレン等 さらにまた、α,β−エチレン性不飽和単量体の一部と
して分子内に2コ以上のラジカル重合可能なエチレン性
不飽和基を有する架橋性単量体を用いることもでき、か
かる架橋性単量体としては多価アルコールの重合性不飽
和モノカルボン酸エステル、多塩基酸の重合性不飽和ア
ルコールエステル、2コ以上のビニル基で置換された芳
香族化合物などがあり、これら単量体を用いることによ
り三次元化された共重合体を得ることができる。
本発明に於ては、上記単量体が疎水性樹脂あるいは疎水
性樹脂と疎水性有機溶剤との組合せに混和された形態で
重合せしめられ、樹脂粒子内部にこれら樹脂あるいは樹
脂と溶剤が封入された樹脂粒子が作られる。
疎水性樹脂としては単量体に混和し水に不溶である限り
任意のものでよく、例えばアルキド樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アミノプラスト樹
脂、ポリエーテル樹脂、石油樹脂、シリコン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、弗素樹脂、セルロース系樹脂などが用い
られ、また疎水性溶剤としては20℃での水に対する溶解
性が10重量%以下の任意の疎水性有機溶剤が用いられ、
これらは塗膜の平滑性と塗装作業性の点から蒸発速度、
沸点が適宜選択され、例えばn−オクタン、イソオクタ
ン、デカン、リグロイン、ケロシン、トルエン、キシレ
ン、ナフタレン、イソブタノール、n−ブタノール、n
−ヘキサノール、メチル−n−ブチルケトン、酢酸ブチ
ル、ソルベッソ−150、ソルベッソ−100(エッソ石油)
等、脂肪族および芳香族炭化水素、石油留分、アルコー
ル、エステル、ケトン等が1種あるいは2種以上の組合
せで用いられる。
水性媒体中、多量の水性樹脂(A)の存在下に、疎水性
樹脂あるいは疎水性樹脂と疎水性有機溶剤の混和された
α,β−エチレン性不飽和単量体を適下し、重合させる
と内部に疎水性樹脂あるいは疎水性樹脂と疎水性溶剤の
封入された樹脂粒子が得られ、しかも該粒子が水性樹脂
(A)の分散能により系内に安定に分散保持された形で
の樹脂組成物が得られる。
重合に際しては通常の開始剤、就中有機開始剤、特にア
ゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、
ジ−t−ブチルパーオキシド、クメンハイドロパーオキ
シド等の有機油性開始剤が用いられ、重合手法は何ら特
殊なものでなく、通常の乳化重合手法に準じて実施すれ
ばよい。
又反応媒体としては通常水が用いられるが、所望により
媒体中にも有機溶剤を共存せしめることができる。かか
る溶剤は樹脂粒子に封入せしめられる疎水性溶剤と同じ
ものでもあるいはことなるものであってもよく、あるい
はまた水と混和性の溶剤であってもかまわない。媒体中
に有機溶剤を共存させることにより、特に泡立ちの低
い、ピンホールの出にくい、光沢、平滑性の面でさらに
優れ、タレ性の少ない水性塗料を得ることができる。
このように本発明にあっては、水、水性樹脂(A)、所
望により加えられる有機溶剤の共存下で、特に水性樹脂
が量的に多い系でモノマーと疎水性樹脂あるいはさらに
所望により加えられる疎水性有機溶剤との混液を供給
し、開始剤、好ましくは有機開始剤、特に好ましくは有
機油性開始剤で重合が行なわれ、疎水性樹脂、疎水性有
機溶剤が内部に封入された樹脂粒子が作られ、水性樹脂
(A)と該粒子が物理的に吸着、包含されて存在し、且
つ水性樹脂(A)の高分子量効果で安定化された樹脂粒
子含有組成物が得られる。
この組成物は水性樹脂(A)自体が樹脂バインダーとし
て利用されるため、従来の乳化重合の如く界面活性剤、
乳化剤などの悪影響が塗膜性能面にあらわれることがな
い。
上記重合に於て、本発明者らは円滑な反応を行なわせる
為に単量体量が水性樹脂(A)固形分と単量体の合計量
に対し少なくとも5重量%以上必要であること、また樹
脂粒子の分散安定性を得る目的に対し水性樹脂(A)量
として少なくとも35重量%以上必要であることを見出し
ている。
疎水性樹脂と単量体の混合割合については広範囲に変更
可能であるが、通常1〜70:99〜30の範囲内、好ましく
は5〜50:95〜50の範囲内に於て選択さられる。という
のは封入疎水性樹脂量があまりにも多量にすぎると粒子
の安定性が悪くなり、樹脂量が少なすぎると疎水性樹脂
の機能が発揮されず、平滑な塗膜が得られないからであ
る。
また疎水性樹脂と共に疎水性有機溶剤を単量体に混合溶
解して用い、疎水性樹脂と疎水性有機溶剤を封入した樹
脂粒子を作ることも本発明目的に対し有用である。
本発明に於てはこのようにして得られた安定な疎水性樹
脂封入型樹脂粒子、水性樹脂(A)、水からなる樹脂組
成物に対し、さらに特定の水性樹脂(B)が組合されて
塗料組成物が作られる。尚、本願明細書で使用せる「水
性樹脂」なる語は水溶性樹脂および/または水分散性樹
脂を意味する。
本発明者らは上記の樹脂粒子含有組成物と組合さるべき
水性樹脂(B)につき研究を進めた結果、塗料製造に通
常使用せられる水性ワニス5gを100mlのビーカーに秤取
し、脱イオン水で混合希釈し、ビーカーごしに1号活字
が読めなくなるときの水希釈倍率で表示した水トレラン
スが4以上であり、且つ水性ワニスを固形分1重量%に
脱イオン水で希釈して得た溶液の表面張力が51dyne/cm
以下の要件をみたす水性樹脂の少なくとも1種を選択使
用するならば、上記樹脂粒子と水性樹脂(A)+水性樹
脂(B)合計量の固形分比が60〜1/40〜99の範囲内で、
系の粘度増大はみられず、従って水性塗料の樹脂分濃度
を増大させることができ、作業性、貯安性、膜物性に優
れ、しかも光沢、平滑性の点で格段に優れた水性塗料の
得られることを見出した。
なをかかる水性樹脂は例えばビニル系樹脂の場合、酸モ
ノマーの量を増大させれば水トレランスが上昇し、また
SP値の低いモノマーを使用すれば表面張力が減少するこ
とが経験的に知られており、かかる原則に従いモノマー
種およびその配合量を変えて各種の水性樹脂を作り、上
記試験法で所定の水トレランスおよび表面張力を有する
ものを選択し使用すれば良い。
本発明に係る塗料組成物がいかなる理由により、光沢、
平滑性の点で格段に優れた効果を示すのかについては充
分に解明されていない面もあるが、本発明者らは特定の
水性樹脂を選択し、樹脂粒子と組合せるため、樹脂粒子
が表面に浮び均一な塗膜面を与えうること、また樹脂粒
子内に疎水性樹脂あるいは疎水性樹脂と疎水性有機溶剤
が封入されているため塗膜とした時に水溶性樹脂と疎水
性樹脂の間での海島構造が小さくなり高光沢が得られる
こと、また造膜時に封入樹脂および溶剤の機能が発揮さ
れ、平滑性が格段に改善され、疎水性メラミン樹脂挙の
機能で、高降伏値が得られ、タレ性能が良くなり、また
疎水性溶剤の機能で塗料時から焼付初期の粘性を制御す
ることにより高塗装作業性で一段と優れた平滑性の塗膜
が得られるものと考えている。
本発明塗料組成物は従って自動車等、例えば60゜グロス
が95以上の極めて良好な光沢、あるいは平滑性を要求さ
れる分野に上塗塗料として特に有用である。塗料化に際
しては、本発明組成物をそのままクリヤー塗料とするこ
ともできるが、通常の塗料製造技術に従い、顔料、架橋
剤等を加え均一に混合すればよく、また所望により通常
の多の添加剤、例えばタレ防止剤、色別れ防止剤、ハジ
キ防止剤、表面張力調製剤、酸加防止剤、光安定剤、紫
外線吸収剤、沈降防止剤などを加えることができる。
また本発明塗料組成物はそのまま、あるいは水でさらに
希釈し、スプレー、浸漬、ハケ塗り等通常の塗装法で適
用され、乾燥あるいは加熱による焼付けが行なわれ、前
述の如き優れた塗膜面が得られる。
以下実施例により本発明を説明する。尚、下記に於て特
にことわりなき限り、部および%は重量による。
製造例1:水性樹脂(A)−1 撹拌機、温度調節器、冷却管を備えた1リットルの反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76部を仕
込み、さらにスチレン45部、メチルメタクリレート63
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート48部、n−ブ
チルアリレート117部、メタクリル酸27部、ラウリルメ
ルカブタン3部、アゾビスイソブチロニトリル3部から
成るモノマー溶液61部を添加して撹拌下温度を120℃に
した。上記モノマー溶液245部を3時間で滴下した後、
1時間撹拌を継続した。さらにジメチルエタノールアミ
ン28部と脱イオン水200部を添加して、不揮発物50%、
樹脂の数平均分子量6000のアクリル樹脂を得た。
製造例2:水性樹脂(A)−2 撹拌器、温度調節器、デカンターを備えた2リットルの
ガラス製反応容器にトリメチロールプロパン69部、ネオ
ペンチルグリコール297部、水添ビスフェノールA91部、
イソフタル酸201部、テトラハイドロフタール酸186部、
無水トリメリット酸155部、キシレン10部を仕込み撹拌
しながら昇温する。反応温度を180℃から210℃に保持し
生成する水を除去しながら5時間反応を継続して酸価5
5、OH価100、数平均分子量1500のポリエステル樹脂を得
る。
続いてエチレングリコールモノブチルエーテル183部、
ジメチルエタノールアミン82部を加えた後、脱イオン水
851部で希釈して不揮発分45%の水性樹脂を得る。
製造例3:疎水性樹脂ワニス 撹拌機、温度調節器、冷却管を備えた1リットルの反応
容器にキシレン25部を仕込み、撹拌下温度を125℃にし
た。さらにスチレン30部、メチルメタクリレート15部、
2−エチルヘキシルメタックリレート40部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート15部、アゾビスイソブチロニ
トリル4部からなるモノマー溶液を2時間で滴下した
後、2時間撹拌を継続した。結果、不揮発分80%、数平
均分子量5000のアクリル疎水性樹脂ワニスを得た。
製造例4:疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物−1 撹拌機、温度調節器、冷却管を備えた1リットルの反応
容器に水性樹脂(A)−1を320部と脱イオン水300部と
ブチルジグリコール20部を仕込み撹拌下温度を85℃にし
た。さらに、スチレン50部、メチルメタクリレート50
部、2エチルヘキシルアクリレート40部、2ヒドロキシ
エチルメタクリレート20部、アゾビスイソブチロニトリ
ル2部、製造例3の疎水性樹脂ワニス60部から成るモノ
マー溶液を2時間で滴下した後、2時間撹拌を継続し
た。結果、疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物が不揮発
分42.6%で得られた。
製造例5:疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物−2 製造例4と同様に、水性樹脂(A)−2を356部と脱イ
オン水264部とブチルジグリコール20部を仕込み撹拌下
温度を85℃にした。さらに製造例3と同様のモノマー溶
液を2時間で滴下後2時間撹拌を継続した結果、不揮発
分42.6%で疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物が得られ
た。
製造例6:疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物−3 製造例4と同様に、水性樹脂(A)−1を320部と脱イ
オン水300部とブチルグリコール20部を仕込み撹拌下温
度を85℃にした。さらにスチレン8部、メチルメタクリ
レート8部、2−エチルヘキシルメタクリレート10部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート6部、アゾビスイ
ソブチルニトリル1.5部、ヘキサメチロールメラミン樹
脂20部からなるモノマー溶液を2時間で滴下した後、2
時間撹拌を継続した結果、不揮発分49.0%で疎水性樹脂
封入樹脂粒子含有組成物が得られた。
製造例7:疎水性樹脂封入樹脂粒子含有組成物−4 製造例4と同様に、水性樹脂(A)−1を320部と脱イ
オン水400部とブチルグリコール10部を仕込み撹拌下温
度を85℃にした。さらにスチレン75部、メチルメタクリ
レート75部、2−エチルヘキシルメタクリレート60部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート30部、アゾビスイ
ソブチロニトリル3部、エピコート1001(シェルケミカ
ル社製)24部からなるモノマー溶液を2時間で滴下した
後、2時間撹拌を継続した結果、不揮発分42.6%で疎水
性樹脂封入樹脂粒子含有組成物が得られた。
製造例8:比較例のための樹脂粒子含有組成物−5 製造例4と同様に、水性樹脂(A)−1を320部、脱イ
オン水部400部、ブチルジグリコール20部を仕込み撹拌
下温度を85℃にした。さらに、スチレン50部、メチルメ
タクリレート50部、2エチルヘキシルアクリレート40部
2、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、アゾビスイ
ソブチロニトリル2部からなるモノマー溶液を2時間で
滴下した後、2時間撹拌を継続した結果、不揮発分35.5
%で樹脂粒子分散液が得られた。
製造例9:比較の為の樹脂微粒子の製造例 撹拌機、温度調節器、冷却管を備えた2リットルのガラ
ス製反応容器に1100部の脱イオン水を秤取し、温度を80
℃にする。この水中に撹拌しながら、脱イオン水100部
と過硫酸アンモニウム6部からなる水溶液と、メチルメ
タクリレート210部と2−エチルヘキシルアクリレート7
5部とn−ドデシルメルカプタン15部とからなる単量体
混合液の5部の仕込み5分間撹拌を継続する。そのあと
1時間かけて単量体混合液259部を反応溶液中に滴下す
る。滴下終了後、15分撹拌を継続したのち、脱イオン水
10部と過硫酸アンモニウム1部とから成る水溶液を添加
し、1時間撹拌を継続して反応を終了し、不揮発分20%
のシードエマルジョンを得る。
シードエマルジョン合成に用いたのと同様の反応容器に
脱イオン水300部とシードエマルジョン25部を秤取し、
温度を80℃にする。この反応容器中に撹拌下脱イオン水
20部と過硫酸アンモニウム0.1部からなる水溶液を添加
し、続いてスチレン155部、メチルメタクリレート155
部、2−エチルヘキシルアクリレート125部、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート65部、n−ドデシルメルカ
ブタン5部、脱イオン水200部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.4部、過硫酸アンモニウム0.8部、製
造例3の疎水性樹脂ワニス150部から成るプレエマルジ
ョンを2時間かけて滴下する。滴下終了語30分間撹拌を
継続した時点で、脱イオン水20部と過硫酸アンモニウム
0.2部からなる水溶液を添加し、さらに撹拌を1時間継
続して反応を終了する。
得られたエマルジョンは不揮発分41.2%で、電顕で測定
した樹脂微粒子の平均粒子径は0.7μ、最大粒子径は1.4
μであった。また樹脂の平均分子量(▲n)は9800で
あった。
実施例1〜5 (顔料ペーストの調整) 1.5リットルの密閉できるステンレス容器に水性樹脂
(A)−1 36部とタイペークR−820(石原産業製、ル
チル型酸化チタン顔料)320部と脱イオン水60部を秤取
し、ガラスビーズを500cc加えて、撹拌器で予備混合し
た後、ペイントコンディショナーで2hr混合分散して顔
料ペースト−1を得た。また水性樹脂(A)−1のかわ
りに水性樹脂(A)−2を用いる以外は、同様にして顔
料ペースト−2を得た。
(塗料組成物の調整) ステンレス容器に下記第2表に示す材料を秤取し、室温
で撹拌機で撹拌混合して塗料組成物を得た。
ここで用いた水性樹脂および以下の実施例、比較例で用
いた水性樹脂(B)は表−1のような特性のものであ
る。
これら水性樹脂(B)は下記のとうり、重合性モノマー
の種類と量を選択し通常の重合法により作られたもので
ある。
製造例10(水性樹脂−3B) 撹拌器、温度調節器、冷却管を備えた1リットルの反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76部を仕
込み、さらにスチレン30部、メチルメタクリレート70
部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート40部、n−
ブチルアクリレート90部、エチルアクリレート29部、メ
タクリル酸32部、ラウリルメルカプタン3部、アゾビス
イソブチロニトリル2.5部からなるモノマー溶液61部を
添加して撹拌下温度を120℃にした。上記モノマー溶液2
44.5部を3時間で滴下後、1時間撹拌を継続した。さら
にジメチルエタノールアミン33部と脱イオン水335部を
添加して不揮発分40%、樹脂の数平均分子量8200のアク
リル樹脂を得た。このものの特数値は表−1に示した。
製造例11(水性樹脂−4B) 撹拌器、温度調節器、デカンター、冷却管を備えた3リ
ットルの反応容器にトリメチロールプロパン80部、ネオ
ペンチルグリコール267部、水添ビスフェノールA110
部、イソフタル酸230部、テトラヒドロフタル酸167部、
無水トリメリット酸145部、キシレン12部を仕込み撹拌
しながら昇温する。反応温度を180℃から210℃に保持し
生成する水を系外に除去しながら5時間反応を継続して
酸価15、水酸価100、数平均分子量1480のポリエステル
樹脂を得る。ついでエチレングリコールモノエチルエー
テル182部、ジメチルエタノールアミン24部を加えた
後、脱イオン水872部で希釈して不揮発分45%の水性ポ
リエステル樹脂を得た。このものの特数値は表−1に示
した。
製造例12(比較の為の水性樹脂−5) 撹拌器、温度調節器、冷却管を備えた2リットルの反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76部をし
こみ、さらにスチレン60部、メチルメタクリレート70
部、2−ヒドロキシエチレメタクリレート49部、n−ブ
チルアクリレート93部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト17部、メタクリル酸7部、ラウリルメタクリレート4
部、ラウリルメルカプタン3部、アゾビスイソブチロニ
トリル4部からなるモノマー溶液61部を添加して撹拌下
温度を120℃にした。上記モノマー溶液246部を3時間で
滴下後、1時間撹拌を継続した。さらにジメチルエタノ
ールアミン7.2部と脱イオン水815部を添加して、不揮発
分25%、樹脂の数平均分子量4500のアクリル樹脂を得
た。
このものの特数値は表−1に示した。
比較例1〜3 実施例1〜5と同様方法で、但し下記第3表記載の原料
を同表記載の割合で使用した比較用の塗料組成物を得
た。
上記実施例1〜5および比較例1〜3の各塗料組成物を
脱イオン水で希釈してフォードカップ#4で30秒の粘度
に調整した。常法に従い鋼板上にスプレー塗装し、5分
間セッティングした後、150℃で15分間焼付けて三次元
化塗膜を得た。各組成物におけるピン及びタレ限界膜厚
と光沢値、平滑性、経時安定性は以下の通りである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)水性樹脂(A)を含む水性媒体中
    で、疎水性樹脂と少なくとも1種の重合性エチレン不飽
    和結合を有する化合物の混合物あるいは疎水性樹脂、疎
    水性有機溶媒および少なくとも1種の重合性エチレン不
    飽和結合を有する化合物の混合物、但し水性樹脂(A)
    の固形分と重合性エチレン不飽和結合を有する化合物の
    重量比は35:65〜95:5,を重合させて得られる、 水性樹脂(A)、水性媒体、および疎水性樹脂封入型樹
    脂粒子もしくは疎水性樹脂の疎水性有機溶媒溶液封入型
    樹脂粒子からなる組成物と、 (ii)本分記載の試験法で測定した水トレンスが4以上
    であり、且つ樹脂ワニス1重量%水溶液の表面張力が51
    dyne/cm以下を示す水性樹脂(B)とを 樹脂ビヒクルとして含むことを特徴とする、疎水性樹脂
    もしくは疎水性樹脂溶液封入型樹脂粒子含有水性塗料組
    成物。
  2. 【請求項2】疎水性樹脂がアルキド樹脂、ポリエステル
    樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アミノプラスト樹
    脂、ポリエーテル樹脂、石油樹脂、シリコン樹脂ポリウ
    レタン樹脂、フツ素樹脂、セルロース系樹脂から選ばれ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】水性媒体が有機溶剤を含む特許請求の範囲
    第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】疎水性樹脂(固形分)と不飽和結合を有す
    る化合物の重量比が1:99〜70:30である特許請求の範囲
    第1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】疎水性樹脂封入型樹脂粒子もしくは疎水性
    樹脂の疎水性有機溶媒溶液封入型樹脂粒子と塗料中の全
    水性樹脂の固形分重量比が60:40〜1:99である特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】重合性エチレン不飽和結合を有する化合物
    の重合が有機開始材の存在下に実施せられる特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。
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