JPH07291805A - 徐放性複合材ペレットおよびその製造方法 - Google Patents

徐放性複合材ペレットおよびその製造方法

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JPH07291805A
JPH07291805A JP9007694A JP9007694A JPH07291805A JP H07291805 A JPH07291805 A JP H07291805A JP 9007694 A JP9007694 A JP 9007694A JP 9007694 A JP9007694 A JP 9007694A JP H07291805 A JPH07291805 A JP H07291805A
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JP
Japan
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sustained
composite material
pellet
drug
release
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JP9007694A
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English (en)
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Toru Yamamoto
亨 山本
Takeshi Yamakawa
武志 山川
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TECHNOS GREEN KYODO KUMIAI
Original Assignee
TECHNOS GREEN KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農地・河川敷・ゴルフ場や線路域などにおい
て、環境に影響を与えずに、農薬・除草剤・防虫剤など
の薬剤を効果的に作用させるのに、好適に用いられる徐
放性複合材ペレットおよびその製造方法を提供する。 【構成】 無機アルコキシドおよび金属アルコキシドで
なる群から選択される少なくとも1種のアルコキシドか
らゾル−ゲル法によって得られる多孔質マイクロパーテ
ィクル、粘土鉱物セピオライト、および、薬剤を含有す
る、徐放性複合材ペレット、および、その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農地・河川敷・ゴルフ
場や線路域などにおいて、環境に影響を与えずに、農薬
・除草剤・防虫剤などの薬剤を効果的に作用させるの
に、好適に用いられる徐放性複合材ペレットおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農薬・除草剤・防虫剤などの
薬剤は、農地・河川敷・ゴルフ場や線路域などの所望の
地域に直接散布している。しかも、風や雨などの天候の
影響によって、薬剤が不均一に散布される、散布後すぐ
に薬剤が蒸発あるいは流出し、短期間しか薬剤の効力が
持続しない、などの問題があるため、実質的に必要な量
以上の薬剤を使用したり、散布回数を増やしたりしてい
る。
【0003】そのため、不必要な薬剤が散布されたり、
流出したりして、広範囲にわたって河川・湖沼などの環
境が汚染されたり、人間生活にも影響が及んだりするな
どの問題が生じている。
【0004】特に、近頃では、ゴルフ場や河川敷におい
て散布される農薬・除草剤などの薬剤によって周辺の環
境汚染が生じており、公害問題として、社会的にも大問
題となってきている。
【0005】さらに、上記薬剤を直接散布しているた
め、散布している作業者自身が薬剤を吸引してしまった
り、周辺の人々(例えば、ゴルフ場においてはゴルファ
ーなど)の安全上にも問題が生じている。
【0006】上記のような問題を改善する為に、本発明
者らは、特公平6−9660号公報に記載されているよ
うに、農薬・除草剤・防虫剤などの薬剤を、マイクロカ
プセル化素材のゾル溶液に均質に混和させた後、特殊触
媒の存在下で、上記薬剤が内包された徐放性(内包性)
マイクロカプセルを作成し、この徐放性マイクロカプセ
ルを、所望の地域に散布することを試みた。
【0007】この徐放性マイクロカプセルは、その性質
および目的に応じて、内包物である薬剤を徐々に微細孔
より放出するので、長期間にわたって、徐々に効果を発
揮することができる。この徐放性マイクロカプセルを使
用した場合には、薬剤を直接散布する場合に比べて、生
活周辺を汚染することなく、目的に応じたバランスのあ
る厚生効果・化学効果・清浄効果などを満足させ得る。
【0008】しかし、この徐放性マイクロカプセルは、
微細な粉体であるために、直接薬剤を散布する場合と比
べて改善されているものの、雨や風などの天候の影響に
よって、多少不均一に散布される、散布後流出する、土
中に吸い込まれてしまうなどの問題や、散布作業者自身
がこの徐放性マイクロカプセル自身を吸引してしまうな
どの作業者の安全上の問題においては、未だ満足するも
のではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決することを課題とするものであり、その目的とす
るところは、雨や風などの天候の影響を受けることな
く、農薬や除草剤などの薬剤を、より均一に所望の地域
に散布でき、この散布した地域に環境汚染をもたらさず
に長期間にわたって効果的に薬剤を作用させ得る徐放性
の薬剤組成物、およびその製造方法を提供することにあ
る。本発明のさらなる目的は、散布する作業者自身だけ
でなく、周辺の人々(例えば、ゴルフ場においてはゴル
ファーなど)にも、安全面で影響を及ぼさない、徐放性
の薬剤組成物、およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の徐放性複合材ペ
レットは、無機アルコキシドおよび金属アルコキシドで
なる群から選択される少なくとも1種のアルコキシドか
らゾル−ゲル法によって得られる多孔質マイクロパーテ
ィクル、粘土鉱物セピオライト、および薬剤を含有す
る。
【0011】本発明に用いられる多孔質マイクロパーテ
ィクルは、無機アルコキシドおよび金属アルコキシドで
なる群から選択される少なくとも1種のアルコキシドか
らゾル−ゲル法によって得られる。本明細書中で用いる
用語「多孔質マイクロパーティクル」とは、細孔径が平
均20オングストローム〜150オングストロームの細
孔を有する、多孔質の微細な粒子状の素材を示す。この
多孔質マイクロパーティクルは、大きさが1.8μm〜
3μmであり、比表面積が1200m2/g〜2000m
2/gであり得る。そして上記細孔を有することにより、
この多孔質マイクロパーティクルは、吸収機能および該
吸収した物質を徐放する機能を有する。このマイクロパ
ーティクルは、薬剤を内包し、該薬剤を徐々に放出し得
る徐放性マイクロカプセルとなり得る。
【0012】本発明で使用される上記無機アルコキシド
および金属アルコキシドは、一般に、
【0013】
【化2】M(OR)m で示される。ここで、Mの例としては、Li、Na、C
u、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、B、Al、Ga、Y、S
i、Ge、Pb、P、Sb、Ta、W、La、Nd、Tiなどが
挙げられる。Rは低級アルキル基(炭素数が1〜4)、
そして、mはMの原子価である。このような化合物とし
ては、例えば、
【0014】
【化3】Si(OC25)4、Al(O-iso-C37)3、Ti
(O-iso-C37)4、Zr(O-t-C49)4、Zr(O-n-C4
9)4、Ca(OC25)2、Fe(OC25)3、V(O-iso-
37)4、Sn(O-t-C49)4、Li(OC25)、Be(O
25)2、B(OC25)3、P(OC25)3、P(OC
3)3、Mg(OCH3)2、Mg(OC25)2 が挙げられる。
【0015】上記アルコキシドのうち、環境汚染を引き
起こさないという点から、
【0016】
【化4】Si(OC25)4、Al(O-iso-C37)3、Ti
(O-iso-C37)4、Zr(O-t-C49)4、Zr(O-n-C4
9)4、Ca(OC25)2、Fe(OC25)2、V(O-iso-
37)4、Sn(O-t-C49)4、Li(OC25)、Be(O
25)2、B(OC25)3、P(OC25)3、およびP
(OCH3)3 でなる群から選択される少なくとも1種のアルコキシド
を、用いることが好ましい。さらに、上記アルコキシド
のうち、安価であるという点から、
【0017】
【化5】Si(OC2 がより好ましい。
【0018】本発明の多孔質マイクロパーティクルは、
上記アルコキシドからゾル−ゲル法によって得られる。
【0019】例えば、上記ゾル−ゲル法としては、少な
くとも1種の上記アルコキシドを、ゾル−ゲル法触媒を
用いて、加水分解するとともに重縮合させて、高分子化
させる方法が挙げられる。
【0020】このゾル−ゲル法触媒としては、酸触媒お
よび塩基触媒が用いられる。酸触媒としては、通常、塩
酸、硫酸、硝酸などの無機酸が用いられる。反応液中に
塩化水素ガスを吹き込むことによっても同様の効果が得
られる。この他に有機酸やその無水物も利用され得る。
それには、例えば、酒石酸、フタル酸、マレイン酸、ド
デシルコハク酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルナジッ
ク酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸、ジクロルコハク酸、クロレンディック酸、無水フタ
ル酸、無水マレイン酸、無水ドデシルコハク酸、無水ヘ
キサヒドロフタル酸、無水メチルナジック酸、無水ピロ
メリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、無
水ジクロルコハク酸、無水クロレンディック酸がある。
これらの酸は上記アルコキシド1モルに対し0.5モル
以下の範囲で用いられる。過剰であるとアルコキシドの
縮重合反応が過度に進行して、多孔質マイクロパーティ
クルが大きくなりすぎたり、架橋度が高くなりすぎるた
めに多孔質マイクロパーティクル中の孔径が大きくな
り、その結果、この多孔質マイクロパーティクルの徐放
機能および吸収機能が低下する。
【0021】このゾル−ゲル法触媒としては、無機塩基
および有機塩基のいずれもが使用可能である。無機塩基
としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
リチウム、水酸化ルビジウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カリウム、アンモニアなどがある。有機塩基として
は、第一アミン、第にアミン、第三アミン、ポリアミ
ン、アミン酸化合物などが用いられ得る。それには、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、エタノールア
ミン、ブチルアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチ
ルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペラジ
ン、N、N−ジメチルベンジルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、メタフェニレン
ジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェ
ニルスルホン、ポリアミド樹脂、ジシアンジアミド、三
フッ化ホウ素・モノエチルアミン、メンタンジアミン、
キシリレンジアミン、エチルメチルイミダゾールなどが
ある。上記塩基触媒のうち、アンモニア、特にアンモニ
アガスを用いると、微細な粒子の多孔質ポリマーを得る
ことができる。さらに好ましいのは水に実質的に不溶で
あり、かつ有機触媒に可溶な第三アミンであり、それに
は,N、N−ジメチルベンジルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミンなどがあ
る。特にN、N−ジメチルベンジルアミンが好適であ
る。上記塩基触媒の使用量は、通常は、アルコキシド1
モルに対して0.002〜1.5モルであり、好ましく
は0.1〜1.5モルである。上記水に不溶でかつ有機
溶媒に可能な第3アミンを使用する場合は、さらに少量
(0.002モル以上、好ましくは0.004〜0.0
08モル)で効果的に作用し得る。
【0022】このゾル−ゲル法を行うときに用いられる
溶媒としては、加水分解に用いられる水の他、有機溶剤
が用いられる。有機溶剤としては、水と混合し得る溶
媒、もしくは水に一部溶解し得る溶媒が用いられる。そ
れには例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、
プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、ホルムアミドがある。使用さ
れる水の量は、上記アルコキシド1モルに対し10モル
以下、好ましくは1〜10モル、さらに好ましくは1〜
6モル、さらに好ましくは約4モルである。水の量が少
ないとアルコキシドの加水分解が遅く、縮合反応が進行
しにくい。但し、空気中の水分によっても加水分解が徐
々に進行するため、溶媒中に必らずしも添加する必要は
ない。特にジルコニウムなどを含む吸湿性の高いアルコ
キシドを使用する場合には水を加える必要はない。水の
量が過剰であると得られる多孔質マイクロパーティクル
の徐放機能および吸収機能が低くなる。
【0023】本発明に用いる多孔質マイクロパーティク
ルを得るには、前記少なくとも一種のアルコキシド、溶
媒、およびゾル−ゲル法触媒を含有する溶液を、加水分
解・重縮合反応によりゲル化させ、次いでこれを粉砕お
よび乾燥する。
【0024】さらに詳しくは、上記多孔質マイクロパー
ティクルを製造するには、まず上記無機アルコキシドお
よび/または金属アルコキシド、および溶媒を混合す
る。このときのアルコキシド濃度は300〜500g/
lが適当である。これに、上記ゾル−ゲル法酸触媒を加
える。これにより実質的に加水分解が完了する。さらに
この反応液にゾル−ゲル法塩基触媒が加えられる。この
反応液はゾル状もしくは白濁状であるが、上記塩基触媒
の働きにより、加水分解産物の重縮合反応が進行すると
ゲル化が起こる。ゲル化の時間は、塩基触媒の量により
数秒〜数時間に調整することが可能である。上記アルコ
キシド、ゾル−ゲル法触媒、および溶媒を一度に混合し
て反応を進行させることも可能である。上記反応液には
必要に応じてアルコキシドとともにシランカップリング
剤などの添加物をさらに添加してもよい。そして、上記
ゲル状物を粉砕して加熱脱水後、微粒子状の多孔質マイ
クロパーティクルを得る。
【0025】本発明に用いられる粘土鉱物セピオライト
は含水マグネシウム珪酸塩であり、特に、主として下記
式(I)に示す含水マグネシウム珪酸塩:
【0026】
【化6】 (OH2)4(OH)4Mg8Si1230・8H2O (I) から構成される粘土鉱物セピオライトを用いることが好
ましい。
【0027】この粘土鉱物セピオライトは、上記構成か
ら成り立っているので、この粘土鉱物セピオライトが、
大地に風化しても、自然界に影響を与えることはない。
さらに、この粘土鉱物セピオライトは単繊維状の結晶構
造を有している。そのため、この粘土鉱物セピオライト
と、多孔質マイクロパーティクルおよび水とを混練して
ペレットを形成したときに、該ペレット中に、線状溝、
トンネル構造、チャンネル構造などを形成し、上記多孔
質マイクロパーティクルのバインダーやコート材として
多孔質部および空隙構造を好適に維持し得る。上記多孔
質マイクロパーティクルをペレット化する為に、有機ポ
リマーや天然バインダーのみを使用した場合には、簡単
にペレットは作成出来るが、上記多孔質マイクロパーテ
ィクルの多孔質部分を密閉してしまったり、風雨にさら
されてバインダーが溶解して環境に悪影響を与えたりす
るので好ましくない。
【0028】本発明に用いられる薬剤としては、除草
剤、防虫剤、殺虫または忌避剤、殺菌剤、酵素、あるい
は肥料などの農薬、香料、触媒などの各種薬剤を、その
目的、用途に応じて適宜選択し得る。
【0029】本発明の徐放性複合材ペレットは、以下の
ようにして製造される。
【0030】上記のようにして得られた多孔質マイクロ
パーティクルに、上記粘土鉱物セピオライトおよび水を
加えて混練した混合物を得る。この混合物における粘土
鉱物セピオライトの量は、多孔質マイクロパーティクル
100重量部に対し、80重量部〜2000重量部が適
当である。さらに徐放機能および徐放期間の点からは5
重量部〜120重量部であることが好ましい。この混合
物における水の量は、粘土鉱物セピオライト100重量
部に対し、100重量部〜1500重量部が適当であ
る。さらに徐放機能および徐放期間の点からは100重
量部〜1200重量部であることが好ましい。さらに、
比較的低温で減圧乾燥をする場合には、必要に応じて、
有機バインダー(例えばメチルセルロース、アルギン酸
ソーダ)を添加してもよい。
【0031】この混合物から、湿潤状態のペレットを形
成する。この湿潤状態のペレットの形成には、通常用い
られている方法が用いられ得る。このペレットの大きさ
は特に限定されないが、作業の容易さから、直径1.6
mmφ〜2.0mmφ、長さ1.6mm〜4.0mmの
ペレットが好ましい。
【0032】次いで、この湿潤状態のペレットを、乾燥
固結または乾燥後焼成する。この乾燥固結および乾燥後
の焼成は、50℃〜400℃で、2時間〜16時間の範
囲で行われる。好ましくは、400℃以下で2時間行
う。400℃以上で乾燥固結または乾燥後の焼成を行う
と、ペレットがガラス状となり、得られるペレットに形
成される孔が小さくなるため、不都合となる。乾燥方法
としては、常圧乾燥、減圧乾燥などが用いられ得る。上
記のように、混合物に有機バインダーを添加した場合に
は、焼成すると有機バインダーが焦げてしまうので、焼
成せずに乾燥を行うことが推奨される。
【0033】得られた乾燥したペレットに、上記薬剤を
内包させて、本発明の徐放性複合材ペレットを得る。本
明細書中で、用語「ペレットに薬剤を内包させる」と
は、ペレットに付与した薬剤を、ペレットの内部、つま
り、マイクロパーティクルの細孔内、該マイクロパーテ
ィクルと粘土鉱物セピオライトの単繊維との間の空隙、
粘土鉱物セピオライトの単繊維間の空隙などに、保持・
捕捉させて含有させることをいう。この薬剤を内包させ
る方法としては、はじめに、乾燥ペレットに薬剤の溶液
を噴霧、または、乾燥ペレットを薬剤の溶液に浸漬し
て、薬剤をペレットに付与する。次いで、この薬剤が付
与されたペレットを自然乾燥または減圧乾燥することに
より、この薬剤をペレットに内包させる方法などが用い
られ得る。作業効率の点からは、乾燥ペレットを薬剤の
溶液に浸漬した後、減圧乾燥させる方法が好ましい。こ
のペレットに内包させる薬剤の量は、多孔質マイクロパ
ーティクル100重量部に対し、20重量部から200
重量部が適当である。さらに徐放機能および徐放期間の
点からは50重量部〜100重量部であることが好まし
い。
【0034】
【作用】本発明の徐放性複合材ペレットは、その製造工
程で、粘土鉱物セピオライトを水中に分散させる。その
際、粘度鉱物セピオライトの結晶構造中の繊維状マグネ
シウム珪酸ポリマーが解束され、この単繊維と、多孔質
マイクロパーティクルが絡み合い、粘性が増大するの
で、成形が容易になり、従って容易に湿潤状態のペレッ
トが得られる。
【0035】この湿潤状態のペレットを、乾燥固結およ
び/または焼成することにより、上記粘度鉱物セピオラ
イトが有する結晶構造中の直線状トンネル空孔に加え
て、含有する多孔質マイクロパーティクルと粘度鉱物セ
ピオライトの単繊維との間、および単繊維間に、平均孔
径約200オングストロームの空隙が生じる。
【0036】そのため、多孔質マイクロパーティクル自
身の20オングストローム〜150オングストロームの
大きさの微細孔多孔質部分、上記粘度鉱物セピオライト
の結晶構造内の直線状トンネル空孔部分、および上記粘
度鉱物セピオライト単繊維間、あるいは単繊維と多孔質
マイクロパーティクルとの間に形成される平均孔径20
0オングストロームの空隙部分を有する乾燥ペレットが
得られる。
【0037】この乾燥ペレットは、大小様々な大きさの
孔を有する多孔質構造であるため、薬剤を容易に吸収す
る。
【0038】このようにして、大小様々な大きさの孔に
吸収された薬剤は、上記多孔質マイクロパーティクルの
微細孔多孔質部分から、上記粘度鉱物セピオライトの結
晶のトンネル空孔部分、さらに上記粘度鉱物セピオライ
トの単繊維で形成される空隙を通って、徐々に放出され
る。
【0039】本発明の徐放性複合材ペレットは、多孔質
マイクロパーティクル自身の微細孔径、吸収させる薬剤
の量、あるいは、上記粘度鉱物セピオライトの単繊維で
形成される空隙の大きさを変化させることにより、所望
の薬剤の効果・所望の徐放期間をコントロールすること
が可能となる。
【0040】しかも本発明の徐放性複合材ペレットは、
乾燥固結あるいは乾燥後焼成しているので、ステアタイ
ト状の強固なセラミックとなっている。そのため、薬剤
を含有したこの徐放性複合材ペレットを所望の領域に蒔
くだけで、所望の効果が得られ、その作業性は非常に高
い。そして、この徐放性複合材ペレットは、内包した薬
剤を放出した後、無機ペレットとして土壌に還元される
ため、何等環境に影響を与えることなく、公害の原因と
もなり得ない。さらに、作業者においても、周辺の人々
においても、薬剤を吸引することがなくなり、非常に安
全性が高い。
【0041】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明する。
【0042】(実施例1)25gのエチルシリケート
(Si(OC254)、25gのエタノール、8.6g
の水、0.129gのHClを攪拌しながら混合して、
エチルシリケートの加水分解液を得た。これに、N,N
−ジメチルベンジルアミン0.324gを加え、放置し
た。30分後、得られたゲルを、粉砕し、乾燥して、平
均1.8μm〜3μmの大きさの多孔質マイクロパーテ
ィクルを得た。
【0043】粘土鉱物セピオライト900重量部を、水
1000重量部に分散させ、撹拌した中に、上記多孔質
マイクロパーティクル100重量部を投入して混練した
後、ペレット作成機を用いて、直径2mmφ、長さ2〜
5mmの湿潤状態のペレットを作成した。
【0044】この湿潤状態のペレットを、Box式乾燥
機を用いて、常圧、50℃で16時間乾燥させて、この
水分率を1〜10%とした。そして、上記乾燥ペレット
を焼成機を用いて、300℃〜330℃で2〜3時間焼
成し、直径1.6mmφ、長さ1.6〜4.0mmの焼
成したペレットを得た。
【0045】このペレット150重量部を、農薬である
シマジン10gを水4.5リットルで希釈したシマジン
溶液120mlに浸漬して、吸収させた後、減圧高周波
乾燥機を用いて、0.5気圧40℃で乾燥し、徐放性複
合材ペレットを得た。
【0046】(実施例2)粘土鉱物セピオライト100
重量部を、2重量%のメチルセルロース水溶液200重
量部に分散させ、撹拌した中に、実施例1で得られた多
孔質マイクロパーティクル100重量部を投入して混練
したこと以外は、実施例1と同様にして、徐放性複合材
ペレットを得た。
【0047】得られた徐放性複合材ペレットは、ペレッ
トの焼成時に、含有するメチルセルロースが多少焦げ
て、表面が焦げた状態となった。しかし、内包された薬
剤は、影響を受けていなかった。
【0048】(実施例3)多孔質マイクロパーティク
ル、粘土鉱物セピオライト、およびシマジンを含有する
実施例1で得られた徐放性複合材ペレット(A)、実施
例1で得られた多孔質マイクロパーティクルのみで作成
したペレット120gを、実施例1で用いたシマジン溶
液120mlに浸漬して吸収させた後、減圧高周波乾燥
機を用いて、0.5気圧40℃で乾燥したペレット
(B)、実施例1で得られた多孔質マイクロパーティク
ル80gを、実施例1で用いたシマジン溶液120ml
に浸漬して、吸収させた後、減圧高周波乾燥機を用い
て、0.5気圧40℃で乾燥したマイクロパーティクル
(C)、および、シマジン溶液120ml(D)を、サ
ンプルとして用いた。直径9mmの排水穴1個を底に設
けた8リットルの底つき円筒型容器に砂6kgと水13
00mlを入れた各簡易ライシメーター上に、それぞ
れ、上記各サンプルを散布し、この簡易ライシメーター
を自然天候下に設置した。そして、排水穴から排出され
る液体を1日目から20日目まで毎日採取し、採取した
液体中のシマジンの濃度をガスクロマトグラフ質量分析
機(島津製作所製)を用いて測定した。
【0049】上記測定の結果を図1に示す。ここで、実
線はA、点線はB、一点鎖線はC、二点鎖線はDの各サ
ンプルを散布したときの簡易ライシメーターによる測定
結果である。この結果から、本発明の徐放性複合材ペレ
ットAが、均一な量の薬剤を長期にわたって放出してい
る、すなわち徐放性に優れていることが、明らかとなっ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明の徐放性複合材ペレットは、実施
例からも明らかなように優れた徐放性を有する。しかも
本発明の徐放性複合材ペレットは、乾燥固結あるいは乾
燥後焼成しているので、ステアタイト状の強固なセラミ
ックとなっている。
【0051】そのため、この徐放性複合材ペレットを所
望の領域に蒔くだけで、所望の薬剤を効果をその領域に
与えることができ、その作業性は非常に高い。そして、
この徐放性複合材ペレットは、内包した薬剤を放出した
後、無機ペレットとして土壌に還元されるため、何等環
境に影響を与えることなく、公害の原因ともなり得な
い。さらに、本発明の徐放性複合材ペレットは、作業者
においても、周辺の人々においても、直接薬剤を吸引す
ることがなくなり、非常に安全性が高い。
【0052】また、本発明により、上記の優れた徐放性
複合材ペレットを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3において簡易ライシメーターから採取
した液体中のシマジンの濃度の経時変化を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 武志 滋賀県野洲郡野洲町大字大篠原6番地 株 式会社マイクロン内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機アルコキシドおよび金属アルコキシ
    ドでなる群から選択される少なくとも1種のアルコキシ
    ドからゾル−ゲル法によって得られる多孔質マイクロパ
    ーティクル、粘土鉱物セピオライト、および薬剤を含有
    する、徐放性複合材ペレット。
  2. 【請求項2】 前記多孔質マイクロパーティクルが、徐
    放機能および吸収機能を有する、請求項1に記載の徐放
    性複合材ペレット。
  3. 【請求項3】 前記多孔質マイクロパーティクルが、前
    記少なくとも一種のアルコキシド、溶媒、およびゾル−
    ゲル法触媒を含有する溶液を、加水分解・重縮合反応に
    よりゲル化させ、次いで粉砕および乾燥して得られる、
    多孔質マイクロパーティクルである、請求項1に記載の
    徐放性複合材ペレット。
  4. 【請求項4】 前記粘土材料セピオライトが、主として
    下記式(I)に示す含水マグネシウム珪酸塩: 【化1】 (OH2)4(OH)4Mg8Si1230・8H2O (I) から構成される、請求項1に記載の徐放性複合材料ペレ
    ット。
  5. 【請求項5】 徐放性複合材ペレットの製造方法であっ
    て、 無機アルコキシドおよび金属アルコキシドでなる群から
    選択される少なくとも一種のアルコキシド、溶媒、およ
    びゾル−ゲル法触媒を含有する溶液を、加水分解・重縮
    合反応によりゲル化させ、次いで粉砕および乾燥して、
    多孔質マイクロパーティクルを得る工程、 該多孔質マイクロパーティクル、粘土鉱物セピオライ
    ト、および水を混練した混合物から、湿潤状態のペレッ
    トを形成する工程、 該湿潤状態のペレットを、乾燥固結あるいは乾燥後焼成
    する工程、および得られた乾燥ペレットに薬剤を内包さ
    せる工程、を包含する、徐放性複合材ペレットの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記粘土鉱物セピオライトが、前記多孔
    質マイクロパーティクル100重量部に対して、80重
    量部から2000重量部の範囲で用いられる、請求項5
    に記載の徐放性複合材ペレットの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記混合物における前記水が、前記粘土
    鉱物セピオライト100重量部に対して、100重量部
    から1200重量部の範囲で用いられる、請求項5に記
    載の徐放性複合材ペレットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記湿潤状態のペレットを、50℃から
    400℃で、2から16時間、乾燥固結または乾燥後焼
    成する、請求項5に記載の徐放性複合材ペレットの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記乾燥ペレットに前記薬剤の溶液を噴
    霧、または、該乾燥ペレットを該薬剤の溶液に浸漬し
    て、該薬剤をペレットに付与した後、ペレットを自然乾
    燥または減圧乾燥して該薬剤を該ペレットに内包させ
    る、請求項5に記載の徐放性複合材ペレットの製造方
    法。
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