JPH07292468A - スパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリング装置Info
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- JPH07292468A JPH07292468A JP8824694A JP8824694A JPH07292468A JP H07292468 A JPH07292468 A JP H07292468A JP 8824694 A JP8824694 A JP 8824694A JP 8824694 A JP8824694 A JP 8824694A JP H07292468 A JPH07292468 A JP H07292468A
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- JP
- Japan
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- target plate
- magnet system
- sputtering
- plate
- target
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- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スパッタリングによる成膜速度を低下させる
ことなく被成膜体である基板の表面の膜厚を均一なもの
とする。 【構成】 駆動モータ17により、磁石系13を、スパ
ッタの際にその中心軸mを中心として自転駆動させると
ともに、上記ターゲット12の中心軸nを中心として公
転駆動させる。
ことなく被成膜体である基板の表面の膜厚を均一なもの
とする。 【構成】 駆動モータ17により、磁石系13を、スパ
ッタの際にその中心軸mを中心として自転駆動させると
ともに、上記ターゲット12の中心軸nを中心として公
転駆動させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カソードであるターゲ
ット板をイオン化したスパッタガスがスパッタリング
し、ターゲット板から飛び出した原子等によりアノード
に設置された基板上に薄膜を形成するスパッタリング装
置に関し、特に、ターゲット板の背後に磁力線を閉成す
る磁石系が配されてなるスパッタリング装置に関する。
ット板をイオン化したスパッタガスがスパッタリング
し、ターゲット板から飛び出した原子等によりアノード
に設置された基板上に薄膜を形成するスパッタリング装
置に関し、特に、ターゲット板の背後に磁力線を閉成す
る磁石系が配されてなるスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スパッタリング装置は、グロー
放電によりターゲット板をイオン化したArガスがスパ
ッタリングし、ターゲット板から飛び出した原子等によ
りアノードに設置された基板上に薄膜を形成する装置で
ある。
放電によりターゲット板をイオン化したArガスがスパ
ッタリングし、ターゲット板から飛び出した原子等によ
りアノードに設置された基板上に薄膜を形成する装置で
ある。
【0003】すなわち、上記スパッタリング装置におい
ては、先ず例えば1×10-4Pa程度以下の圧力のAr
雰囲気中にてカソード、即ちターゲット板に所定の負電
位を印加する。すると一対の電極であるカソード−アノ
ード間に電界が生じ、グロー放電が起こってイオン化し
たArガスがターゲット板をスパッタリングする。その
結果、上記ターゲット板からターゲット材料が原子等の
状態となって叩き出され、このターゲット材料がターゲ
ット板と対向して配置されたアノード表面に設置された
基板上に堆積して薄膜が形成される。
ては、先ず例えば1×10-4Pa程度以下の圧力のAr
雰囲気中にてカソード、即ちターゲット板に所定の負電
位を印加する。すると一対の電極であるカソード−アノ
ード間に電界が生じ、グロー放電が起こってイオン化し
たArガスがターゲット板をスパッタリングする。その
結果、上記ターゲット板からターゲット材料が原子等の
状態となって叩き出され、このターゲット材料がターゲ
ット板と対向して配置されたアノード表面に設置された
基板上に堆積して薄膜が形成される。
【0004】近時の要請であるスパッタリング速度の増
大化に答える好適なスパッタリング装置の一つにマグネ
トロンスパッタリング装置がある。この装置は、上記タ
ーゲット板の表面にカソード−アノード間に生じる電界
と直交する方向に所定の磁界を印加することによりスパ
ッタリングの効率を上げ、上記基板上における成膜速度
を高くするものである。
大化に答える好適なスパッタリング装置の一つにマグネ
トロンスパッタリング装置がある。この装置は、上記タ
ーゲット板の表面にカソード−アノード間に生じる電界
と直交する方向に所定の磁界を印加することによりスパ
ッタリングの効率を上げ、上記基板上における成膜速度
を高くするものである。
【0005】従来のマグネトロンスパッタリング装置の
カソード近傍の様子を図8に示す。この模式図に示すよ
うに、ターゲット板102の背後に磁石系103が設置
されている。このような構造のスパッタリング装置は平
板型マグネトロンスパッタリング装置(以下、単に平板
型装置と記す)と称されている。
カソード近傍の様子を図8に示す。この模式図に示すよ
うに、ターゲット板102の背後に磁石系103が設置
されている。このような構造のスパッタリング装置は平
板型マグネトロンスパッタリング装置(以下、単に平板
型装置と記す)と称されている。
【0006】ここで、上記磁石系103は、S極部10
3aの周囲が円形状のN極部103bにより包囲された
形状を呈している。ターゲット板102はCu等よりな
るバッキングプレート104に設置され、このバッキン
グプレート104は電源(図示は省略する。)と電源ラ
イン105にて接続されている。また、スパッタ中にタ
ーゲット板102を冷却するためにバッキングプレート
104に冷却水ライン106を通じて冷却水が供給され
る。
3aの周囲が円形状のN極部103bにより包囲された
形状を呈している。ターゲット板102はCu等よりな
るバッキングプレート104に設置され、このバッキン
グプレート104は電源(図示は省略する。)と電源ラ
イン105にて接続されている。また、スパッタ中にタ
ーゲット板102を冷却するためにバッキングプレート
104に冷却水ライン106を通じて冷却水が供給され
る。
【0007】上記磁石系103の形状によりターゲット
板102に印加される漏洩磁界は閉成されたドーナツ形
状となる。この漏洩磁界の上記ターゲット板102と水
平な成分と、ターゲット板102に垂直な電界とによ
り、放電プラズマの電子がサイクロトロン運動を起こす
ことでその部分の電子密度が増大し、スパッタリングガ
スであるArのイオン化が促進される。したがって、上
記ターゲット板102のスパッタリング効率が向上して
上記基板への成膜密度が増大する。
板102に印加される漏洩磁界は閉成されたドーナツ形
状となる。この漏洩磁界の上記ターゲット板102と水
平な成分と、ターゲット板102に垂直な電界とによ
り、放電プラズマの電子がサイクロトロン運動を起こす
ことでその部分の電子密度が増大し、スパッタリングガ
スであるArのイオン化が促進される。したがって、上
記ターゲット板102のスパッタリング効率が向上して
上記基板への成膜密度が増大する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記平
板型装置においては、磁気トンネルにより放電プラズマ
が磁力線の頂点部に集まり易くなり、この頂点部と対応
した箇所の上記ターゲット板102の表面の侵食が激し
くなる。すなわち、ターゲット板102の表面のスパッ
タされる領域であるエロージョン111が図示の如く非
常に狭いものとなる。このため、上記平板型装置におい
ては、ターゲット板102の使用効率が数%〜20%程
度と非常に悪い。
板型装置においては、磁気トンネルにより放電プラズマ
が磁力線の頂点部に集まり易くなり、この頂点部と対応
した箇所の上記ターゲット板102の表面の侵食が激し
くなる。すなわち、ターゲット板102の表面のスパッ
タされる領域であるエロージョン111が図示の如く非
常に狭いものとなる。このため、上記平板型装置におい
ては、ターゲット板102の使用効率が数%〜20%程
度と非常に悪い。
【0009】さらに、エロージョン111が狭いことか
ら、ターゲット板102の侵食が進行するにつれてその
形状の著しい変化が生じ、その結果、被成膜体である上
記基板の表面の膜厚が極めて不均一となる。
ら、ターゲット板102の侵食が進行するにつれてその
形状の著しい変化が生じ、その結果、被成膜体である上
記基板の表面の膜厚が極めて不均一となる。
【0010】本発明は、上述の様々な課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、スパッタリ
ングによる成膜速度を低下させることなく被成膜体であ
る基板の表面の膜厚を均一なものとして、製品の歩溜り
及び信頼性の大幅な向上を図ることを可能とするスパッ
タリング装置を提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、スパッタリ
ングによる成膜速度を低下させることなく被成膜体であ
る基板の表面の膜厚を均一なものとして、製品の歩溜り
及び信頼性の大幅な向上を図ることを可能とするスパッ
タリング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の対象となるもの
は、基板と、この基板と対向配置されたターゲット板
と、ターゲット板の背後に設置された磁石系とを有する
スパッタリング装置である。本発明は、上記磁石系につ
いて、その中心軸をターゲット板の中心軸に対して偏心
する位置に配し、磁石系の中心軸及びターゲット板の中
心軸をそれぞれ回転中心として自転及び公転可能に設置
して構成するものである。
は、基板と、この基板と対向配置されたターゲット板
と、ターゲット板の背後に設置された磁石系とを有する
スパッタリング装置である。本発明は、上記磁石系につ
いて、その中心軸をターゲット板の中心軸に対して偏心
する位置に配し、磁石系の中心軸及びターゲット板の中
心軸をそれぞれ回転中心として自転及び公転可能に設置
して構成するものである。
【0012】この場合、上記磁石系のターゲット板との
対向面形状を楕円形として構成する。ここで、上記磁石
系の対向面形状としては例えば円形のようにその中心軸
に対して回転対称のものは好ましくない。それ以外であ
れば楕円形に限る必要はない。
対向面形状を楕円形として構成する。ここで、上記磁石
系の対向面形状としては例えば円形のようにその中心軸
に対して回転対称のものは好ましくない。それ以外であ
れば楕円形に限る必要はない。
【0013】
【作用】本発明に係るスパッタリング装置においては、
ターゲット板の背後に設置された磁石系について、その
中心軸がターゲット板の中心軸に対して偏心する位置に
配され、上記磁石系の中心軸及びターゲット板の中心軸
をそれぞれ回転中心として自転及び公転可能とされてい
る。かかるスパッタリング装置においては、スパッタ時
に磁気トンネルにより放電プラズマが磁力線の頂点部に
集まり易くなり、この頂点部と対応した箇所の上記ター
ゲット板の表面の侵食の度合がターゲット板の他の部分
と比して大きくなる。本発明においては、上記磁石系が
自身の中心軸を回転中心として自転し、且つこの中心軸
と偏心、即ちこの中心軸から所定距離離間した上記ター
ゲット板の中心軸を回転中心として公転するので、この
ターゲット板表面全体に亘ってほぼ均一に磁力線の頂点
部を通過させることが可能となる。したがって、スパッ
タされる領域であるエロージョンが大幅に拡がってター
ゲット板の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってほぼ均
一となるとともに、上記ターゲット板と対向して配され
ているアノード上に設置された被成膜体である基板の表
面の膜厚がほぼ均一となる。
ターゲット板の背後に設置された磁石系について、その
中心軸がターゲット板の中心軸に対して偏心する位置に
配され、上記磁石系の中心軸及びターゲット板の中心軸
をそれぞれ回転中心として自転及び公転可能とされてい
る。かかるスパッタリング装置においては、スパッタ時
に磁気トンネルにより放電プラズマが磁力線の頂点部に
集まり易くなり、この頂点部と対応した箇所の上記ター
ゲット板の表面の侵食の度合がターゲット板の他の部分
と比して大きくなる。本発明においては、上記磁石系が
自身の中心軸を回転中心として自転し、且つこの中心軸
と偏心、即ちこの中心軸から所定距離離間した上記ター
ゲット板の中心軸を回転中心として公転するので、この
ターゲット板表面全体に亘ってほぼ均一に磁力線の頂点
部を通過させることが可能となる。したがって、スパッ
タされる領域であるエロージョンが大幅に拡がってター
ゲット板の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってほぼ均
一となるとともに、上記ターゲット板と対向して配され
ているアノード上に設置された被成膜体である基板の表
面の膜厚がほぼ均一となる。
【0014】このとき具体的には、上記磁石系のターゲ
ット板との対向面形状を楕円形として構成する。楕円形
は単純な形状であり作製も容易である。かかる磁石系を
その中心軸の回りに自転させることにより磁石系を上記
ターゲット板に対して固定した場合と比較して磁力線の
頂点部の通過範囲が大幅に拡大し、且つ上記磁石系をタ
ーゲット板の中心軸も回りに公転させることにより更に
上記頂点部の通過範囲が拡大する。したがって、スパッ
タの際にターゲット板の中心に対して対称にこのターゲ
ット板表面全体に亘ってほぼ均一に磁力線の頂点部が通
過することが可能となる。したがって、スパッタされる
領域であるエロージョンが更に大幅に拡がってターゲッ
ト板の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってより均一と
なるとともに、上記ターゲット板と対向して配されてい
るアノード上に設置された被成膜体である基板の表面の
膜厚がより均一となる。
ット板との対向面形状を楕円形として構成する。楕円形
は単純な形状であり作製も容易である。かかる磁石系を
その中心軸の回りに自転させることにより磁石系を上記
ターゲット板に対して固定した場合と比較して磁力線の
頂点部の通過範囲が大幅に拡大し、且つ上記磁石系をタ
ーゲット板の中心軸も回りに公転させることにより更に
上記頂点部の通過範囲が拡大する。したがって、スパッ
タの際にターゲット板の中心に対して対称にこのターゲ
ット板表面全体に亘ってほぼ均一に磁力線の頂点部が通
過することが可能となる。したがって、スパッタされる
領域であるエロージョンが更に大幅に拡がってターゲッ
ト板の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってより均一と
なるとともに、上記ターゲット板と対向して配されてい
るアノード上に設置された被成膜体である基板の表面の
膜厚がより均一となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るスパッタリング装置の具
体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0016】この実施例に係るスパッタリング装置は、
ターゲット板の表面にカソード−アノード間に生じる電
界と直交する方向に所定の磁界を印加することによりス
パッタリングの効率を上げ、上記基板上における成膜速
度を高くするものであり、上記ターゲット板の背後に磁
石系が設置されてなる、いわゆる平板型マグネトロンス
パッタリング装置(以下、単に平板型装置と記す)と称
されるものである。
ターゲット板の表面にカソード−アノード間に生じる電
界と直交する方向に所定の磁界を印加することによりス
パッタリングの効率を上げ、上記基板上における成膜速
度を高くするものであり、上記ターゲット板の背後に磁
石系が設置されてなる、いわゆる平板型マグネトロンス
パッタリング装置(以下、単に平板型装置と記す)と称
されるものである。
【0017】具体的に、上記平板型装置は、図1に示す
ように、成膜室である真空チャンバー1と、この真空チ
ャンバー1内の真空状態を制御する真空制御部2と、プ
ラズマ放電用の電源3と、この電源3と電源ライン4に
て接続されているスパッタリングカソード部5と、この
スパッタリングカソード部5と所定距離をもって対向配
置されているアノード6と、スパッタガスであるAr等
を真空チャンバー1内に供給するためのスパッタガス供
給部7とから構成されている。
ように、成膜室である真空チャンバー1と、この真空チ
ャンバー1内の真空状態を制御する真空制御部2と、プ
ラズマ放電用の電源3と、この電源3と電源ライン4に
て接続されているスパッタリングカソード部5と、この
スパッタリングカソード部5と所定距離をもって対向配
置されているアノード6と、スパッタガスであるAr等
を真空チャンバー1内に供給するためのスパッタガス供
給部7とから構成されている。
【0018】スパッタリングカソード部5の構成要素で
あるカソードである後述のターゲット板12と上記アノ
ード6とにより一対の電極が構成され、アノード6上に
はスパッタリングカソード部5と対向して被成膜体であ
る基板8が設置されている。
あるカソードである後述のターゲット板12と上記アノ
ード6とにより一対の電極が構成され、アノード6上に
はスパッタリングカソード部5と対向して被成膜体であ
る基板8が設置されている。
【0019】スパッタリングカソード部5は、表面上に
アノード6と対向して配設されているターゲット板12
と、このターゲット板12の背後に配された磁石系13
とにより構成されている。
アノード6と対向して配設されているターゲット板12
と、このターゲット板12の背後に配された磁石系13
とにより構成されている。
【0020】上記平板型装置を使用するに際しては、先
ず上記真空チャンバー1内を真空制御部2により十分良
い真空状態、例えば1×10-4Pa以下とする。その
後、スパッタガス供給部7より真空チャンバー1内にス
パッタガス、例えばArを所要の圧力となるまで導入す
る。この状態にて上記電源3よりカソード、即ちターゲ
ット板12に所定の負電位を印加する。すると一対の電
極であるカソード−アノード間に電界が生じ、グロー放
電が起こってイオン化したArガスがターゲット板12
をスパッタリングする。その結果、上記ターゲット板1
2からターゲット材料が原子等の状態となって叩き出さ
れ、このターゲット材料がターゲット板12と対向して
配置されたアノード6表面に設置された上記基板8の表
面に堆積して薄膜が形成される。
ず上記真空チャンバー1内を真空制御部2により十分良
い真空状態、例えば1×10-4Pa以下とする。その
後、スパッタガス供給部7より真空チャンバー1内にス
パッタガス、例えばArを所要の圧力となるまで導入す
る。この状態にて上記電源3よりカソード、即ちターゲ
ット板12に所定の負電位を印加する。すると一対の電
極であるカソード−アノード間に電界が生じ、グロー放
電が起こってイオン化したArガスがターゲット板12
をスパッタリングする。その結果、上記ターゲット板1
2からターゲット材料が原子等の状態となって叩き出さ
れ、このターゲット材料がターゲット板12と対向して
配置されたアノード6表面に設置された上記基板8の表
面に堆積して薄膜が形成される。
【0021】ここで、スパッタリングカソード部5は、
詳細には図2に示すように、スパッタリングされる部材
であるターゲット板12と、このターゲット板12の背
後に配されている磁石系13と、この磁石系13を支持
するヨーク板14と、このヨーク板14と連結している
ガイドピン15と、このガイドピン15と締結されて前
記ヨーク板14と連結されているモータシャフトガイド
16と、駆動源である駆動モータ17とから構成されて
いる。
詳細には図2に示すように、スパッタリングされる部材
であるターゲット板12と、このターゲット板12の背
後に配されている磁石系13と、この磁石系13を支持
するヨーク板14と、このヨーク板14と連結している
ガイドピン15と、このガイドピン15と締結されて前
記ヨーク板14と連結されているモータシャフトガイド
16と、駆動源である駆動モータ17とから構成されて
いる。
【0022】上記磁石系13は、図3に示すように、タ
ーゲット板12との対向面形状が楕円形とされており、
その中心に同様に楕円形のS極部13aが形成され、こ
のS極部13aの周囲に同心状に楕円形のN極部13b
が形成され閉成された永久磁石として構成されている。
ここで、この磁石系13の中心軸mは上記ターゲット板
12の中心軸nに対して偏心しており、各中心軸m,n
間が所定距離離間されている。
ーゲット板12との対向面形状が楕円形とされており、
その中心に同様に楕円形のS極部13aが形成され、こ
のS極部13aの周囲に同心状に楕円形のN極部13b
が形成され閉成された永久磁石として構成されている。
ここで、この磁石系13の中心軸mは上記ターゲット板
12の中心軸nに対して偏心しており、各中心軸m,n
間が所定距離離間されている。
【0023】このとき、上記磁石系13においては、図
4に示すように、磁力線MはN極部13bから発生して
S極部13aへ帰還する構造が形成されている。したが
って、磁力線Mは閉成されたトンネル状となり、上記図
2に示すように、ターゲット板12上に磁力線Mがその
頂点部pを中心として印加されることになる。
4に示すように、磁力線MはN極部13bから発生して
S極部13aへ帰還する構造が形成されている。したが
って、磁力線Mは閉成されたトンネル状となり、上記図
2に示すように、ターゲット板12上に磁力線Mがその
頂点部pを中心として印加されることになる。
【0024】また、上記ヨーク板14と連結しているガ
イドピン15には円形状の平歯車板18が連結され、図
5に示すように、この平歯車板18の周縁部にはギア1
8aが形成されている。この平歯車板18と上記磁石系
13とは締結されており、ガイドピン15により平歯車
板18と上記磁石系13とが連動して上記中心軸mを中
心として回転可能とされている。さらに、モータシャフ
トガイド16も、上記ターゲット板12の中心軸nを中
心として回転可能とされている。
イドピン15には円形状の平歯車板18が連結され、図
5に示すように、この平歯車板18の周縁部にはギア1
8aが形成されている。この平歯車板18と上記磁石系
13とは締結されており、ガイドピン15により平歯車
板18と上記磁石系13とが連動して上記中心軸mを中
心として回転可能とされている。さらに、モータシャフ
トガイド16も、上記ターゲット板12の中心軸nを中
心として回転可能とされている。
【0025】そして、上記図5に示すように、上記平歯
車板18の外側には内側にギア19aが形成されている
ドーナツ状の内歯車板19が設けられている。この内歯
車板19の中心軸は上記ギア18aの中心軸nと同一で
あり、そのギア19aと平歯車板18の上記ギア18a
とが一点で噛合している。
車板18の外側には内側にギア19aが形成されている
ドーナツ状の内歯車板19が設けられている。この内歯
車板19の中心軸は上記ギア18aの中心軸nと同一で
あり、そのギア19aと平歯車板18の上記ギア18a
とが一点で噛合している。
【0026】したがって、駆動モータ17により、モー
タシャフトガイド16がターゲット板12の中心軸nを
中心として回転駆動力を受けると、このモータシャフト
ガイド16と締結したガイドピン15を介して平歯車板
18が内歯車板19の内側で回転駆動されることにな
る。すなわち、上記磁石系13は、スパッタの際にその
中心軸mを中心として自転駆動されるとともに、上記タ
ーゲット板12の中心軸nを中心として公転駆動され
る。
タシャフトガイド16がターゲット板12の中心軸nを
中心として回転駆動力を受けると、このモータシャフト
ガイド16と締結したガイドピン15を介して平歯車板
18が内歯車板19の内側で回転駆動されることにな
る。すなわち、上記磁石系13は、スパッタの際にその
中心軸mを中心として自転駆動されるとともに、上記タ
ーゲット板12の中心軸nを中心として公転駆動され
る。
【0027】このとき、磁力線Mの頂点部pは、図6に
示すような軌跡を描く。ここでは、平歯車板18と内歯
車板19のギア比を平歯車板18内歯車板19内を4回
転したときに元の位置に戻るような値とし、上記磁石系
13をその中心軸mを中心として22.5゜ずつ自転さ
せたときの磁力線Mの頂点部pの軌跡を示している。上
記ギア比を変えることにより磁力線Mの頂点部pの軌跡
を変化させることが可能である。
示すような軌跡を描く。ここでは、平歯車板18と内歯
車板19のギア比を平歯車板18内歯車板19内を4回
転したときに元の位置に戻るような値とし、上記磁石系
13をその中心軸mを中心として22.5゜ずつ自転さ
せたときの磁力線Mの頂点部pの軌跡を示している。上
記ギア比を変えることにより磁力線Mの頂点部pの軌跡
を変化させることが可能である。
【0028】このように、上記実施例においては、楕円
形状の上記磁石系13が自身の中心軸mを回転中心とし
て自転し、且つこの中心軸mと偏心、即ちこの中心軸m
から所定距離離間した上記ターゲット板12の中心軸n
を回転中心として公転するので、このターゲット板12
の表面全体に亘って対称にほぼ均一に磁力線Mの頂点部
pを通過させることが可能となる。したがって、スパッ
タされる領域であるエロージョンが大幅に拡がってター
ゲット板12の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってほ
ぼ均一となるとともに、上記ターゲット板12と対向し
て配されているアノード6上に設置された被成膜体であ
る基板8の表面の膜厚がほぼ均一となる。
形状の上記磁石系13が自身の中心軸mを回転中心とし
て自転し、且つこの中心軸mと偏心、即ちこの中心軸m
から所定距離離間した上記ターゲット板12の中心軸n
を回転中心として公転するので、このターゲット板12
の表面全体に亘って対称にほぼ均一に磁力線Mの頂点部
pを通過させることが可能となる。したがって、スパッ
タされる領域であるエロージョンが大幅に拡がってター
ゲット板12の表面の侵食の度合が表面全体に亘ってほ
ぼ均一となるとともに、上記ターゲット板12と対向し
て配されているアノード6上に設置された被成膜体であ
る基板8の表面の膜厚がほぼ均一となる。
【0029】ここで、上記実施例に対する比較例につい
て説明する。この比較例においては、上記磁石系として
ターゲット板12との対向面形状が円形のもの、すなわ
ち円形のS極部21aの周囲に同心状に円形ドーナツ形
状のN極部21bが設けられた構造を有する磁石系21
を用いたものである。
て説明する。この比較例においては、上記磁石系として
ターゲット板12との対向面形状が円形のもの、すなわ
ち円形のS極部21aの周囲に同心状に円形ドーナツ形
状のN極部21bが設けられた構造を有する磁石系21
を用いたものである。
【0030】上記の如き磁石系21をターゲット板12
の中心軸nを中心として回転させた際の磁力線Mの頂点
部pの軌跡の様子を図7に示す。ここでは、上記実施例
と同様に、上記磁石系をその中心軸mを中心として2
2.5゜ずつ自転させたときの磁力線Mの頂点部pの軌
跡を示している。
の中心軸nを中心として回転させた際の磁力線Mの頂点
部pの軌跡の様子を図7に示す。ここでは、上記実施例
と同様に、上記磁石系をその中心軸mを中心として2
2.5゜ずつ自転させたときの磁力線Mの頂点部pの軌
跡を示している。
【0031】この図7に示すように、ターゲット板12
表面の面積に対して上記頂点部pの軌跡による面積が小
さく、頂点部pの密度は内側及び外側で高く、中央部で
低くなっている。したがって、ターゲット板12のター
ゲット材の侵食が均等とならず、それに伴って上記基板
8の表面の膜厚も不均一となる。
表面の面積に対して上記頂点部pの軌跡による面積が小
さく、頂点部pの密度は内側及び外側で高く、中央部で
低くなっている。したがって、ターゲット板12のター
ゲット材の侵食が均等とならず、それに伴って上記基板
8の表面の膜厚も不均一となる。
【0032】なお、上記実施例においては、磁石系とし
てターゲット板12との対向面形状が楕円状である磁石
系13を用いたが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。本発明においては、その中心軸に対して回転対称
な例えば上記比較例で示したような円形のような上記対
向面形状を有する磁石系でなければよい。したがって、
例えば上記対向面形状が正方形や長方形の磁石系を用い
ることも可能である。
てターゲット板12との対向面形状が楕円状である磁石
系13を用いたが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。本発明においては、その中心軸に対して回転対称
な例えば上記比較例で示したような円形のような上記対
向面形状を有する磁石系でなければよい。したがって、
例えば上記対向面形状が正方形や長方形の磁石系を用い
ることも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るスパッタリング装置によれ
ば、基板と、この基板と対向配置されたターゲット板
と、このターゲット板の背後に設置された磁石系とを有
し、前記磁石系について、その中心軸をターゲット板の
中心軸に対して偏心する位置に配し、磁石系の中心軸及
びターゲット板の中心軸をそれぞれ回転中心として自転
及び公転可能として構成したので、スパッタリングによ
る成膜速度を低下させることなく被成膜体である基板の
表面の膜厚を均一なものとして、製品の歩溜り及び信頼
性の大幅な向上を図ることが可能となる。
ば、基板と、この基板と対向配置されたターゲット板
と、このターゲット板の背後に設置された磁石系とを有
し、前記磁石系について、その中心軸をターゲット板の
中心軸に対して偏心する位置に配し、磁石系の中心軸及
びターゲット板の中心軸をそれぞれ回転中心として自転
及び公転可能として構成したので、スパッタリングによ
る成膜速度を低下させることなく被成膜体である基板の
表面の膜厚を均一なものとして、製品の歩溜り及び信頼
性の大幅な向上を図ることが可能となる。
【図1】本実施例に係るスパッタリング装置を示す模式
図である。
図である。
【図2】上記スパッタリング装置の構成要素であるスパ
ッタリングカソード部を模式的に示す断面図である。
ッタリングカソード部を模式的に示す断面図である。
【図3】スパッタリングカソード部の構成要素である磁
石系を模式的に示す断面図である。
石系を模式的に示す断面図である。
【図4】スパッタリングカソード部の構成要素である磁
石系を模式的に示す斜視図である。
石系を模式的に示す斜視図である。
【図5】平歯車板と内歯車板とが噛合する様子を模式的
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図6】ターゲット板に対向する面における断面形状が
楕円形の磁石系が自転駆動及び公転駆動されることによ
り磁力線の頂点部の描く軌跡を模式的に示す平面図であ
る。
楕円形の磁石系が自転駆動及び公転駆動されることによ
り磁力線の頂点部の描く軌跡を模式的に示す平面図であ
る。
【図7】ターゲット板に対向する面における断面形状が
円形の磁石系が自転駆動及び公転駆動されることにより
磁力線の頂点部の描く軌跡を模式的に示す平面図であ
る。
円形の磁石系が自転駆動及び公転駆動されることにより
磁力線の頂点部の描く軌跡を模式的に示す平面図であ
る。
【図8】従来のマグネトロンスパッタリング装置のカソ
ード近傍の様子を模式的に示す断面図である。
ード近傍の様子を模式的に示す断面図である。
1 真空チャンバー 2 真空制御部 3 電源 4 電源ライン 5 スパッタリングカソード部 6 アノード 7 スパッタガス供給部 8 基板 12 ターゲット板 13 磁石系 14 ヨーク板 15 ガイドピン 16 モータシャフトガイド 17 駆動モータ 18 平歯車板 19 内歯車板
Claims (2)
- 【請求項1】 基板と、この基板と対向配置されたター
ゲット板と、このターゲット板の背後に設置された磁石
系とを有し、 前記磁石系は、その中心軸がターゲット板の中心軸に対
して偏心する位置に配され、磁石系の中心軸及びターゲ
ット板の中心軸をそれぞれ回転中心として自転及び公転
可能とされてなることを特徴とするスパッタリング装
置。 - 【請求項2】 磁石系のターゲット板との対向面形状が
楕円形であることを特徴とする請求項1記載のスパッタ
リング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8824694A JPH07292468A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | スパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8824694A JPH07292468A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | スパッタリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07292468A true JPH07292468A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13937503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8824694A Pending JPH07292468A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | スパッタリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07292468A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002088471A (ja) * | 2000-09-13 | 2002-03-27 | Anelva Corp | スパッタ装置 |
| JP2007026513A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Hoya Corp | 垂直磁気記録媒体 |
| KR100740811B1 (ko) * | 1999-02-12 | 2007-07-19 | 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 | 이온화된 금속 증착용 고밀도 플라즈마 소스 |
| US8597479B2 (en) | 2005-02-08 | 2013-12-03 | Tohoku Seiki Industries, Ltd. | Sputtering system |
| CN120967312A (zh) * | 2025-10-22 | 2025-11-18 | 无锡尚积半导体科技股份有限公司 | 磁控溅射设备用多自由度复合运动磁控装置 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP8824694A patent/JPH07292468A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100740811B1 (ko) * | 1999-02-12 | 2007-07-19 | 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 | 이온화된 금속 증착용 고밀도 플라즈마 소스 |
| JP2002088471A (ja) * | 2000-09-13 | 2002-03-27 | Anelva Corp | スパッタ装置 |
| US8597479B2 (en) | 2005-02-08 | 2013-12-03 | Tohoku Seiki Industries, Ltd. | Sputtering system |
| JP2007026513A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Hoya Corp | 垂直磁気記録媒体 |
| CN120967312A (zh) * | 2025-10-22 | 2025-11-18 | 无锡尚积半导体科技股份有限公司 | 磁控溅射设备用多自由度复合运动磁控装置 |
| CN120967312B (zh) * | 2025-10-22 | 2026-03-03 | 无锡尚积半导体科技股份有限公司 | 磁控溅射设备用多自由度复合运动磁控装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |