JPH07293654A - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機の変速制御装置Info
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- JPH07293654A JPH07293654A JP6083028A JP8302894A JPH07293654A JP H07293654 A JPH07293654 A JP H07293654A JP 6083028 A JP6083028 A JP 6083028A JP 8302894 A JP8302894 A JP 8302894A JP H07293654 A JPH07293654 A JP H07293654A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トロイダル型無段変速機の変速制御弁を小型
にしても、変速比フィードバック用変速リンクのレバー
比を大きくとり得る変速制御装置を構築する。 【構成】 プリセスカム14から変速リンク15へのフ
ィードバックが大きくなる時、リンク部材22がストッ
パ25aに衝接する。ここで変速制御弁13はそれ以上
の動作を行わないが、当該それ以上の動作が弁機能に関
与しないことから、変速制御が影響を受けることはな
い。リンク部材22がストッパ25aに衝接した後も、
プリセスカム14からリンク部材21へのフィードバッ
クがなされる場合、リンク部材21が板ばね23を撓ま
せながら、単独でピン24の周りに回動し続ける。よっ
て、上記更なるプリセスカム14からリンク部材21へ
のフィードバックを許容させることができ、変速リンク
のレバー比を大きくし得る。
にしても、変速比フィードバック用変速リンクのレバー
比を大きくとり得る変速制御装置を構築する。 【構成】 プリセスカム14から変速リンク15へのフ
ィードバックが大きくなる時、リンク部材22がストッ
パ25aに衝接する。ここで変速制御弁13はそれ以上
の動作を行わないが、当該それ以上の動作が弁機能に関
与しないことから、変速制御が影響を受けることはな
い。リンク部材22がストッパ25aに衝接した後も、
プリセスカム14からリンク部材21へのフィードバッ
クがなされる場合、リンク部材21が板ばね23を撓ま
せながら、単独でピン24の周りに回動し続ける。よっ
て、上記更なるプリセスカム14からリンク部材21へ
のフィードバックを許容させることができ、変速リンク
のレバー比を大きくし得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル型無段変速
機に関し、特にその変速制御装置に係わるものである。
機に関し、特にその変速制御装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機は通常、例えば
特開平3−89066号公報に記載の如くに構成する。
このトロイダル型無段変速機は図9および図10に示す
ように、入力軸1上に回転自在に支持して同軸配置した
入出力コーンディスク2,3と、これら入出力コーンデ
ィスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行うパワーロ
ーラ4とを主たる構成要素とするトロイダル伝動ユニッ
ト、および後述の如き変速制御装置を具える。
特開平3−89066号公報に記載の如くに構成する。
このトロイダル型無段変速機は図9および図10に示す
ように、入力軸1上に回転自在に支持して同軸配置した
入出力コーンディスク2,3と、これら入出力コーンデ
ィスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行うパワーロ
ーラ4とを主たる構成要素とするトロイダル伝動ユニッ
ト、および後述の如き変速制御装置を具える。
【0003】先ずトロイダル伝動ユニットを追加説明す
るに、入力コーンディスク2は入力軸1に一体結合した
ドライブプレート5によりローディングカム6を介して
回転され、この回転がパワーローラ4を介して出力コー
ンディスク4に伝達された後、出力歯車7より取り出さ
れる。この間ローディングカム6は伝達トルクに応じた
スラストを発生し、このスラストによりパワーローラ4
を入出力コーンディスク2,3間に挟圧することで、上
記の伝動を可能にする。
るに、入力コーンディスク2は入力軸1に一体結合した
ドライブプレート5によりローディングカム6を介して
回転され、この回転がパワーローラ4を介して出力コー
ンディスク4に伝達された後、出力歯車7より取り出さ
れる。この間ローディングカム6は伝達トルクに応じた
スラストを発生し、このスラストによりパワーローラ4
を入出力コーンディスク2,3間に挟圧することで、上
記の伝動を可能にする。
【0004】ここで、各パワーローラ4を個々のトラニ
オン8上に回転自在に支持し、これらトラニオンは上端
を夫々アッパリンク9により、また下端を夫々ロアリン
ク10により回転自在に支持すると共に、揺動自在に支
持することで相互逆向きに同期してストロークされるよ
うにする。該ストロークを行うために、各トラニオン8
には更にピストン11を設ける。
オン8上に回転自在に支持し、これらトラニオンは上端
を夫々アッパリンク9により、また下端を夫々ロアリン
ク10により回転自在に支持すると共に、揺動自在に支
持することで相互逆向きに同期してストロークされるよ
うにする。該ストロークを行うために、各トラニオン8
には更にピストン11を設ける。
【0005】そして、変速制御装置はステップモータ1
2を有し、該ステップモータからの変速指令で変速制御
弁13の内外弁体13a,13bのうち、外弁体13b
を内弁体13aに対し相対的に中立位置から変位させる
ことにより、両トラニオン8およびパワーローラ4を流
体圧でピストン11を介し図10の上下方向へ、但し相
互逆向きに変位させるものである。これにより両パワー
ローラ4は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク2,
3の回転軸線O2 と交差する図10の位置から相互逆向
きにオフセットされ、該オフセットによりパワーローラ
4は入出力コーンディスク2,3からの分力により、自
己の回転軸線O1 と直行する首振り軸線O3 の周りに傾
転されて無段変速を行うことができる。
2を有し、該ステップモータからの変速指令で変速制御
弁13の内外弁体13a,13bのうち、外弁体13b
を内弁体13aに対し相対的に中立位置から変位させる
ことにより、両トラニオン8およびパワーローラ4を流
体圧でピストン11を介し図10の上下方向へ、但し相
互逆向きに変位させるものである。これにより両パワー
ローラ4は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク2,
3の回転軸線O2 と交差する図10の位置から相互逆向
きにオフセットされ、該オフセットによりパワーローラ
4は入出力コーンディスク2,3からの分力により、自
己の回転軸線O1 と直行する首振り軸線O3 の周りに傾
転されて無段変速を行うことができる。
【0006】かかる無段変速により上記の変速指令が達
成される時、パワーローラ4の上記オフセットおよび傾
転をプリセスカム14および変速リンク15を介してフ
ィードバックされる変速制御弁13の内弁体13aが、
外弁体13bに対し相対的に初期の中立位置に復帰し、
上記変速指令の達成状態を維持することができる。
成される時、パワーローラ4の上記オフセットおよび傾
転をプリセスカム14および変速リンク15を介してフ
ィードバックされる変速制御弁13の内弁体13aが、
外弁体13bに対し相対的に初期の中立位置に復帰し、
上記変速指令の達成状態を維持することができる。
【0007】ところで変速リンク15は定期的に、変速
制御弁13に対する初期位置を調整する必要があり、こ
れがため変速制御弁13の内弁体13aに対向した変速
リンク15の端部に、ねじ込み加減を調整可能に調整ね
じ16を螺入し、この調整ねじ16の先端を変速制御弁
13の内弁体13aに突き当てる。
制御弁13に対する初期位置を調整する必要があり、こ
れがため変速制御弁13の内弁体13aに対向した変速
リンク15の端部に、ねじ込み加減を調整可能に調整ね
じ16を螺入し、この調整ねじ16の先端を変速制御弁
13の内弁体13aに突き当てる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
変速制御装置にあっては変速リンク15の構成上、変速
制御弁13の内外弁体相対ストローク量を決定する場
合、トラニオン8の上記オフセットの量および上記傾転
の量を考慮して当該決定を行う必要がある。
変速制御装置にあっては変速リンク15の構成上、変速
制御弁13の内外弁体相対ストローク量を決定する場
合、トラニオン8の上記オフセットの量および上記傾転
の量を考慮して当該決定を行う必要がある。
【0009】ここで、トラニオン8のオフセット量は変
速過渡中に変速速度に応答して発生し、傾転量は変速結
果に応答して発生する。従って、変速終了後の定常状態
だけなら、変速制御弁13のストロークはプリセスカム
14のカムリードに変速リンク15のレバー比を掛け合
わせたストロークで足りるが、変速過渡期にあって変速
制御弁13のストロークは、トラニオン8のオフセット
量に変速リンク15のレバー比を掛け合わせたストロー
クを加算したものであるを要する。そして変速制御弁の
ストロークは、これが大きくなる後者の変速過渡期を想
定して決定しなければ構成が成立せず、しかも、トラニ
オン8の上記オフセットが最大となる急変速時および上
記傾転が最大となる最高速変速比の時を考慮して変速制
御弁13のストロークを決定する必要があるし、加えて
オフセット量および傾転量にばらつきがあっても大丈夫
なように余裕をもたせて変速制御弁13のストロークを
決定する必要がある。これらを考え合わせると、変速制
御弁13はストロークがかなり大きくなって、その大型
化を避けられない。
速過渡中に変速速度に応答して発生し、傾転量は変速結
果に応答して発生する。従って、変速終了後の定常状態
だけなら、変速制御弁13のストロークはプリセスカム
14のカムリードに変速リンク15のレバー比を掛け合
わせたストロークで足りるが、変速過渡期にあって変速
制御弁13のストロークは、トラニオン8のオフセット
量に変速リンク15のレバー比を掛け合わせたストロー
クを加算したものであるを要する。そして変速制御弁の
ストロークは、これが大きくなる後者の変速過渡期を想
定して決定しなければ構成が成立せず、しかも、トラニ
オン8の上記オフセットが最大となる急変速時および上
記傾転が最大となる最高速変速比の時を考慮して変速制
御弁13のストロークを決定する必要があるし、加えて
オフセット量および傾転量にばらつきがあっても大丈夫
なように余裕をもたせて変速制御弁13のストロークを
決定する必要がある。これらを考え合わせると、変速制
御弁13はストロークがかなり大きくなって、その大型
化を避けられない。
【0010】一方、プリセスカム14のカムリードは、
組み立て誤差の積み重ねに対しても十分に大きなもので
ないと、確実な変速を得られないことから、プリセスカ
ム14のカムリードは十分に大きくとってある。また、
変速リンク15のレバー比(プリセスカム側アーム長に
対する変速制御弁側アーム長の比)は、小さくすると変
速応答性が向上し、大きくすると変速制御の安定性が増
す傾向にあり、好ましくは安定性を狙って変速リンク1
5のレバー比を大きくするのが良い。しかし変速リンク
15のレバー比を大きくする場合、変速制御弁13のス
トロークの更なる増大を免れず、上記の通りプリセスカ
ム14のカムリードが大きくとってあることとも相俟っ
て、変速制御弁13が変速機ケースに収まりきれない程
に大型となる。
組み立て誤差の積み重ねに対しても十分に大きなもので
ないと、確実な変速を得られないことから、プリセスカ
ム14のカムリードは十分に大きくとってある。また、
変速リンク15のレバー比(プリセスカム側アーム長に
対する変速制御弁側アーム長の比)は、小さくすると変
速応答性が向上し、大きくすると変速制御の安定性が増
す傾向にあり、好ましくは安定性を狙って変速リンク1
5のレバー比を大きくするのが良い。しかし変速リンク
15のレバー比を大きくする場合、変速制御弁13のス
トロークの更なる増大を免れず、上記の通りプリセスカ
ム14のカムリードが大きくとってあることとも相俟っ
て、変速制御弁13が変速機ケースに収まりきれない程
に大型となる。
【0011】従って、変速制御弁13を許容範囲内で最
も大きくし、それに合わせて変速リンク15のレバー比
を決定せざるを得ず、当該レバー比を十分に大きくする
ことができず、変速制御の安定性が犠牲になっていた。
も大きくし、それに合わせて変速リンク15のレバー比
を決定せざるを得ず、当該レバー比を十分に大きくする
ことができず、変速制御の安定性が犠牲になっていた。
【0012】本発明は、変速制御弁が内外弁体の相対ス
トロークにより一旦位相差を持つと、あとは弁開口面積
がそれ以上大きくなっても弁機能に関係がないとの事実
認識に基づき、変速制御弁のストロークは弁機能に影響
する範囲に止め得るようなトロイダル型無段変速機の変
速制御装置とすることで、上述の問題を解消することを
目的とする。
トロークにより一旦位相差を持つと、あとは弁開口面積
がそれ以上大きくなっても弁機能に関係がないとの事実
認識に基づき、変速制御弁のストロークは弁機能に影響
する範囲に止め得るようなトロイダル型無段変速機の変
速制御装置とすることで、上述の問題を解消することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
は、同軸配置した入出力コーンディスクと、これら入出
力コーンディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行
うパワーローラとよりなるトロイダル伝動ユニットを具
え、変速指令で変速制御弁の内外弁体を相対的に中立位
置から変位させることにより、前記パワーローラを流体
圧で、回転軸線が前記入出力コーンディスクの回転軸線
と交差する位置からオフセットさせ、該オフセットによ
り入出力コーンディスクからの分力でパワーローラを、
自己の回転軸線と直行する首振り軸線周りに傾転させる
ことにより、無段変速を行なわせると共に、該無段変速
により前記変速指令が達成される時、前記パワーローラ
のオフセットおよび傾転をプリセスカムおよび変速リン
クを介し前記変速制御弁にフィードバックして前記内外
弁体を相対的に中立位置に復帰させ、前記変速指令の達
成状態を維持するようにした変速制御装置を有するトロ
イダル型無段変速機において、前記変速リンクによる前
記変速制御弁の動作量を制限するストッパを設け、該ス
トッパによる変速リンクの回動制限後も前記パワーロー
ラのオフセットおよび傾転に伴う前記プリセスカムの変
位を許容する逃げ機構を設けたことを特徴とするもので
ある。
は、同軸配置した入出力コーンディスクと、これら入出
力コーンディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行
うパワーローラとよりなるトロイダル伝動ユニットを具
え、変速指令で変速制御弁の内外弁体を相対的に中立位
置から変位させることにより、前記パワーローラを流体
圧で、回転軸線が前記入出力コーンディスクの回転軸線
と交差する位置からオフセットさせ、該オフセットによ
り入出力コーンディスクからの分力でパワーローラを、
自己の回転軸線と直行する首振り軸線周りに傾転させる
ことにより、無段変速を行なわせると共に、該無段変速
により前記変速指令が達成される時、前記パワーローラ
のオフセットおよび傾転をプリセスカムおよび変速リン
クを介し前記変速制御弁にフィードバックして前記内外
弁体を相対的に中立位置に復帰させ、前記変速指令の達
成状態を維持するようにした変速制御装置を有するトロ
イダル型無段変速機において、前記変速リンクによる前
記変速制御弁の動作量を制限するストッパを設け、該ス
トッパによる変速リンクの回動制限後も前記パワーロー
ラのオフセットおよび傾転に伴う前記プリセスカムの変
位を許容する逃げ機構を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0014】第2発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置においては、上記ストッパをして、上記変
速リンクを回動制限するストッパで構成したことを特徴
とするものである。
変速制御装置においては、上記ストッパをして、上記変
速リンクを回動制限するストッパで構成したことを特徴
とするものである。
【0015】第3発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置においては、前記ストッパをして、上記変
速制御弁の動作を制限するストッパで構成したことを特
徴とするものである。
変速制御装置においては、前記ストッパをして、上記変
速制御弁の動作を制限するストッパで構成したことを特
徴とするものである。
【0016】第4発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記変速リンクを上記プリセスカムの
側におけるリンク部材と、上記変速制御弁の側における
リンク部材とに2分割し、これらプリセスカム側リンク
部材および変速制御弁側リンク部材を共通な軸線上に枢
支すると共に、任意の相対回動位置に弾支して前記逃げ
機構を構成したことをを特徴とするものである。
変速制御装置は、上記変速リンクを上記プリセスカムの
側におけるリンク部材と、上記変速制御弁の側における
リンク部材とに2分割し、これらプリセスカム側リンク
部材および変速制御弁側リンク部材を共通な軸線上に枢
支すると共に、任意の相対回動位置に弾支して前記逃げ
機構を構成したことをを特徴とするものである。
【0017】第5発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点を一定位置に
弾支して前記逃げ機構を構成したことを特徴とするもの
である。
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点を一定位置に
弾支して前記逃げ機構を構成したことを特徴とするもの
である。
【0018】第6発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点をばねにより
一定位置に弾支したことを特徴とするものである。
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点をばねにより
一定位置に弾支したことを特徴とするものである。
【0019】第7発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点を流体圧によ
り一定位置に支持したことを特徴とするものである。
変速制御装置は、上記変速リンクの枢支点を流体圧によ
り一定位置に支持したことを特徴とするものである。
【0020】第8発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記変速制御弁に近い上記変速リンク
の端部に設けられて該変速制御弁および変速リンク間の
位置調整を行う調整ねじを、上記変速リンクの端部上の
一定位置に弾支して前記逃げ機構を構成したことを特徴
とするものである。
変速制御装置は、上記変速制御弁に近い上記変速リンク
の端部に設けられて該変速制御弁および変速リンク間の
位置調整を行う調整ねじを、上記変速リンクの端部上の
一定位置に弾支して前記逃げ機構を構成したことを特徴
とするものである。
【0021】
【作用】第1発明において、パワーローラは同軸配置の
入出力コーンディスク間で摩擦係合により動力の受渡し
を行う。ここで変速に際しては、変速指令で変速制御弁
の内外弁体を相対的に中立位置から変位させる。これに
より発生した流体圧はパワーローラをして、回転軸線が
入出力コーンディスクの回転軸線と交差する位置からオ
フセットさせ、該オフセットにより入出力コーンディス
クからの分力でパワーローラは、自己の回転軸線と直行
する首振り軸線周りに傾転され、入出力コーンディスク
間の伝動比、つまり変速比を無段階に変化させることが
できる。そして、該無段変速により前記変速指令が達成
される時、前記パワーローラのオフセットおよび傾転を
プリセスカムおよび変速リンクを介し前記変速制御弁に
フィードバックして前記変速制御弁の内外弁体を相対的
に中立位置に復帰させ、前記変速指令の達成状態を維持
する。
入出力コーンディスク間で摩擦係合により動力の受渡し
を行う。ここで変速に際しては、変速指令で変速制御弁
の内外弁体を相対的に中立位置から変位させる。これに
より発生した流体圧はパワーローラをして、回転軸線が
入出力コーンディスクの回転軸線と交差する位置からオ
フセットさせ、該オフセットにより入出力コーンディス
クからの分力でパワーローラは、自己の回転軸線と直行
する首振り軸線周りに傾転され、入出力コーンディスク
間の伝動比、つまり変速比を無段階に変化させることが
できる。そして、該無段変速により前記変速指令が達成
される時、前記パワーローラのオフセットおよび傾転を
プリセスカムおよび変速リンクを介し前記変速制御弁に
フィードバックして前記変速制御弁の内外弁体を相対的
に中立位置に復帰させ、前記変速指令の達成状態を維持
する。
【0022】ところで、上記変速リンクによる変速制御
弁の動作量を制限するストッパを設け、このストッパに
よる変速リンクの回動制限後も上記パワーローラのオフ
セットおよび傾転に伴う上記プリセスカムの変位を許容
する逃げ機構を設けたから、変速制御弁の動作量を上記
ストッパにより、弁機能上必要な最小限の動作量にして
も、パワーローラのオフセットおよび傾転に伴うプリセ
スカムの変位が妨げられるのを上記逃げ機構によって回
避することができ、従って当該プリセスカムの変位量が
如何なるものでも、変速制御装置の構成を成立させるこ
とができる。これがため、変速制御弁の大型化を伴うこ
となしに、変速リンクのレバー比を自由に大きくして変
速制御の安定性を実現させることができる。
弁の動作量を制限するストッパを設け、このストッパに
よる変速リンクの回動制限後も上記パワーローラのオフ
セットおよび傾転に伴う上記プリセスカムの変位を許容
する逃げ機構を設けたから、変速制御弁の動作量を上記
ストッパにより、弁機能上必要な最小限の動作量にして
も、パワーローラのオフセットおよび傾転に伴うプリセ
スカムの変位が妨げられるのを上記逃げ機構によって回
避することができ、従って当該プリセスカムの変位量が
如何なるものでも、変速制御装置の構成を成立させるこ
とができる。これがため、変速制御弁の大型化を伴うこ
となしに、変速リンクのレバー比を自由に大きくして変
速制御の安定性を実現させることができる。
【0023】なお上記ストッパとしては、第2発明のよ
うに変速リンクを回動制限するストッパで構成したり、
また第3発明のように変速制御弁の動作そのものを制限
するストッパで構成することがことができる。
うに変速リンクを回動制限するストッパで構成したり、
また第3発明のように変速制御弁の動作そのものを制限
するストッパで構成することがことができる。
【0024】第4発明においては、上記ストッパにより
変速制御弁の動作が制限され、変速リンクの変速制御弁
側リンク部材が上記共通な軸線周りの回動を停止して
も、プリセスカム側リンク部材は引き続き弾支力に抗
し、プリセスカムの変位に伴って上記共通な軸線周りの
回動され得て当該プリセスカムの変位を妨げない。従っ
て、当該プリセスカムの変位量が如何なるものでも、変
速制御装置の構成を成立させることができ、変速制御弁
の大型化を伴うことなしに、変速リンクのレバー比を自
由に大きくして変速制御の安定性を実現させるといった
前記の作用効果を達成することができる。なお、かかる
逃げ機構の構成によれば、逃げストロークを大きく確保
することができ、当該作用効果を完全なものにすること
ができる。
変速制御弁の動作が制限され、変速リンクの変速制御弁
側リンク部材が上記共通な軸線周りの回動を停止して
も、プリセスカム側リンク部材は引き続き弾支力に抗
し、プリセスカムの変位に伴って上記共通な軸線周りの
回動され得て当該プリセスカムの変位を妨げない。従っ
て、当該プリセスカムの変位量が如何なるものでも、変
速制御装置の構成を成立させることができ、変速制御弁
の大型化を伴うことなしに、変速リンクのレバー比を自
由に大きくして変速制御の安定性を実現させるといった
前記の作用効果を達成することができる。なお、かかる
逃げ機構の構成によれば、逃げストロークを大きく確保
することができ、当該作用効果を完全なものにすること
ができる。
【0025】逃げ機構としては、この代わりに第5発明
の如く、変速リンクの枢支点を一定位置に弾支した構成
を採用することができ、当該弾支に際しては第6発明の
ようにばねを用いたり、第7発明のように流体圧を用い
ることができる。第5発明の逃げ機構では、逃げストロ
ークが若干小さくなるが、安価な構成が可能となり、ま
た第6発明では更なる低廉化を図り得るし、第7発明で
は変速リンク枢支点の弾支力を比較的大きくし得る。
の如く、変速リンクの枢支点を一定位置に弾支した構成
を採用することができ、当該弾支に際しては第6発明の
ようにばねを用いたり、第7発明のように流体圧を用い
ることができる。第5発明の逃げ機構では、逃げストロ
ークが若干小さくなるが、安価な構成が可能となり、ま
た第6発明では更なる低廉化を図り得るし、第7発明で
は変速リンク枢支点の弾支力を比較的大きくし得る。
【0026】第8発明においては、前記ストッパにより
変速制御弁の動作が制限され、調整ねじが停止しても、
変速リンクは引き続き弾支力に抗し、プリセスカムの変
位に伴って回動され得て当該プリセスカムの変位を妨げ
ない。従って、当該プリセスカムの変位量が如何なるも
のでも、変速制御装置の構成を成立させることができ、
変速制御弁の大型化を伴うことなしに、変速リンクのレ
バー比を自由に大きくして変速制御の安定性を実現させ
るといった前記の作用効果を達成することができる。な
お、かかる逃げ機構の構成によれば、変速リンクに対す
る既存の調整ねじの取り付け構造を変更するだけの安価
な対処で逃げ機構を具体化することができる。
変速制御弁の動作が制限され、調整ねじが停止しても、
変速リンクは引き続き弾支力に抗し、プリセスカムの変
位に伴って回動され得て当該プリセスカムの変位を妨げ
ない。従って、当該プリセスカムの変位量が如何なるも
のでも、変速制御装置の構成を成立させることができ、
変速制御弁の大型化を伴うことなしに、変速リンクのレ
バー比を自由に大きくして変速制御の安定性を実現させ
るといった前記の作用効果を達成することができる。な
お、かかる逃げ機構の構成によれば、変速リンクに対す
る既存の調整ねじの取り付け構造を変更するだけの安価
な対処で逃げ機構を具体化することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図4は、本発明一実施の態様になる
トロイダル型無段変速機の変速制御装置を示し、これら
図中、図9および図10におけると同様な部分を同一符
号にて示す。本例においては変速レバー15を図1の組
み立て図に示すように、プリセスカム側リンク部材21
と、変速制御弁側リンク部材22と、板ばね23とで構
成し、これらを、変速制御弁13が挿入されるべき弁外
筐25に、共通な枢支ピン24を介して枢着する。
説明する。図1乃至図4は、本発明一実施の態様になる
トロイダル型無段変速機の変速制御装置を示し、これら
図中、図9および図10におけると同様な部分を同一符
号にて示す。本例においては変速レバー15を図1の組
み立て図に示すように、プリセスカム側リンク部材21
と、変速制御弁側リンク部材22と、板ばね23とで構
成し、これらを、変速制御弁13が挿入されるべき弁外
筐25に、共通な枢支ピン24を介して枢着する。
【0028】プリセスカム側リンク部材21は図2に明
示するように、枢支ピン24を挿入すべき孔21aを有
し、この孔を穿つべきボス部21bをW1 で示すよう
に、残部のプリセスカム衝接部21cの厚さの半分にす
る。そしてボス部21bの外周に、該ボス部からピン孔
21aの軸線方向にオフセットした回転ストッパ21d
を突設する。
示するように、枢支ピン24を挿入すべき孔21aを有
し、この孔を穿つべきボス部21bをW1 で示すよう
に、残部のプリセスカム衝接部21cの厚さの半分にす
る。そしてボス部21bの外周に、該ボス部からピン孔
21aの軸線方向にオフセットした回転ストッパ21d
を突設する。
【0029】変速制御弁側リンク部材22は図3に明示
するように、枢支ピン24を挿入すべき孔22aを有
し、この孔を穿つべきボス部22bを、プリセスカム側
リンク部材21のボス部21bとは反対の側の切除によ
り、W1 で示す如く、残部の変速制御弁衝接部22cの
厚さの半分にする。そしてボス部22bの外周に、プリ
セスカム側リンク部材21の回転ストッパ21dと正対
する回転ストッパ22dを突設する。
するように、枢支ピン24を挿入すべき孔22aを有
し、この孔を穿つべきボス部22bを、プリセスカム側
リンク部材21のボス部21bとは反対の側の切除によ
り、W1 で示す如く、残部の変速制御弁衝接部22cの
厚さの半分にする。そしてボス部22bの外周に、プリ
セスカム側リンク部材21の回転ストッパ21dと正対
する回転ストッパ22dを突設する。
【0030】板ばね23は図4に明示するように、枢支
ピン24を挿入すべき孔23を有したボス部23bを断
面コ字状とし、更にその内幅を2W1 にして、リンク部
材21,22のボス部21b,22bを同軸に重合させ
た状態で挟み得るようにする。板ばね23は更に、ボス
部23bから遠い端部23cを、変速制御弁22の変速
制御弁衝接部22cに沿うよう折曲すると共に、先端2
3dを当該衝接部22cが抱持されるようなコ字状断面
に成形する。
ピン24を挿入すべき孔23を有したボス部23bを断
面コ字状とし、更にその内幅を2W1 にして、リンク部
材21,22のボス部21b,22bを同軸に重合させ
た状態で挟み得るようにする。板ばね23は更に、ボス
部23bから遠い端部23cを、変速制御弁22の変速
制御弁衝接部22cに沿うよう折曲すると共に、先端2
3dを当該衝接部22cが抱持されるようなコ字状断面
に成形する。
【0031】以上の構成になるプリセスカム側リンク部
材21と、変速制御弁側リンク部材22と、板ばね23
とを、図1に示すように共通な枢支ピン24で弁外筐2
5に枢着することにより変速リンク15が構成される
が、この時板ばね23はリンク部材21,22を相互
に、それぞれの回転ストッパ21d,22dが衝接した
相対回転位置に弾支するものとする。かかる変速リンク
15は、リンク部材21の衝接部21cをプリセスカム
14に共働させ、調整ねじ16を変速制御弁13に衝接
させて実用に供する。
材21と、変速制御弁側リンク部材22と、板ばね23
とを、図1に示すように共通な枢支ピン24で弁外筐2
5に枢着することにより変速リンク15が構成される
が、この時板ばね23はリンク部材21,22を相互
に、それぞれの回転ストッパ21d,22dが衝接した
相対回転位置に弾支するものとする。かかる変速リンク
15は、リンク部材21の衝接部21cをプリセスカム
14に共働させ、調整ねじ16を変速制御弁13に衝接
させて実用に供する。
【0032】なお、本例では図10につき前述したもの
と異なり、変速制御弁13は内弁体13aに変速指令を
入力され、外弁体13bにプリセスカム14の変位をフ
ィードバックされるものとし、従って調整ねじ16を変
速制御弁13の外弁体13bに衝接させる。
と異なり、変速制御弁13は内弁体13aに変速指令を
入力され、外弁体13bにプリセスカム14の変位をフ
ィードバックされるものとし、従って調整ねじ16を変
速制御弁13の外弁体13bに衝接させる。
【0033】そして、変速制御弁側リンク部材22が変
速制御弁13の外弁体13bを押す時におけるリンク部
材22の回動を制限するストッパ25aを弁外筐25に
設定し、この制限位置を、弁機能に関係しなくなり始め
る変速制御弁13のストローク位置に対応させる。
速制御弁13の外弁体13bを押す時におけるリンク部
材22の回動を制限するストッパ25aを弁外筐25に
設定し、この制限位置を、弁機能に関係しなくなり始め
る変速制御弁13のストローク位置に対応させる。
【0034】上記実施例の作用を次に説明する。トロイ
ダル型無段変速機は図9および図10につき前述した伝
動および変速を行い、この間トラニオン8は、変速結果
に応答した軸線周りの傾転および変速過渡中の変速速度
に応答した軸線方向のオフセットを生じ、これらオフセ
ットおよび傾転はプリセスカム14および変速リンク1
5を介して変速制御弁13の内弁体13aにフィードバ
ックされ、図9および図10につき前述した変速制御に
供される。
ダル型無段変速機は図9および図10につき前述した伝
動および変速を行い、この間トラニオン8は、変速結果
に応答した軸線周りの傾転および変速過渡中の変速速度
に応答した軸線方向のオフセットを生じ、これらオフセ
ットおよび傾転はプリセスカム14および変速リンク1
5を介して変速制御弁13の内弁体13aにフィードバ
ックされ、図9および図10につき前述した変速制御に
供される。
【0035】ところで、当該フィードバックが大きくな
る時、図5に示すように変速制御弁側リンク部材22が
ストッパ25aに衝接する。ここで変速制御弁13はそ
れ以上の動作、つまり内外弁体13a,13bの相対変
位を行わないが、当該それ以上の動作が弁機能に関与し
ないことから、上記の変速制御が影響を受けることはな
い。そして、変速制御弁側リンク部材22がストッパ2
5aに衝接した後も、さらにプリセスカム14からリン
ク部材21へのフィードバックがなされる場合、リンク
部材21が板ばね23を撓ませながら、その反力に抗し
て単独でピン24の周りに回動し続ける。よって、上記
更なるプリセスカム14からリンク部材21へのフィー
ドバックを許容する逃げ機構の作用が得られる。
る時、図5に示すように変速制御弁側リンク部材22が
ストッパ25aに衝接する。ここで変速制御弁13はそ
れ以上の動作、つまり内外弁体13a,13bの相対変
位を行わないが、当該それ以上の動作が弁機能に関与し
ないことから、上記の変速制御が影響を受けることはな
い。そして、変速制御弁側リンク部材22がストッパ2
5aに衝接した後も、さらにプリセスカム14からリン
ク部材21へのフィードバックがなされる場合、リンク
部材21が板ばね23を撓ませながら、その反力に抗し
て単独でピン24の周りに回動し続ける。よって、上記
更なるプリセスカム14からリンク部材21へのフィー
ドバックを許容する逃げ機構の作用が得られる。
【0036】従って、変速制御弁13のストロークを弁
機能に影響しない範囲で最も短くして、変速制御弁13
を小型化した場合でも、また変速リンク15のレバー比
を如何に設定しようとも、変速制御装置の構成を成立さ
せることができ、結果として変速制御弁の大型化を伴う
ことなしに、変速リンクのレバー比を自由に大きくして
変速制御の安定性を実現させることができる。
機能に影響しない範囲で最も短くして、変速制御弁13
を小型化した場合でも、また変速リンク15のレバー比
を如何に設定しようとも、変速制御装置の構成を成立さ
せることができ、結果として変速制御弁の大型化を伴う
ことなしに、変速リンクのレバー比を自由に大きくして
変速制御の安定性を実現させることができる。
【0037】なお上述の例では、逃げ機構のストローク
を大きくできるという構成上の利点があるが、もっと安
価に逃げ機構を構成したい場合、該逃げ機構を図6乃至
図8に示すように構成することができる。これらの例
は、基本的に変速リンク15を図9および図10におけ
る従来のそれと同じ一体構成にして、低廉化を図ったも
のである。
を大きくできるという構成上の利点があるが、もっと安
価に逃げ機構を構成したい場合、該逃げ機構を図6乃至
図8に示すように構成することができる。これらの例
は、基本的に変速リンク15を図9および図10におけ
る従来のそれと同じ一体構成にして、低廉化を図ったも
のである。
【0038】図6の例では、弁外筐25にブロック31
を固設し、該ブロックにピン24を介して変速リンク1
5を枢支する。ところで、この枢支に際しピン24を、
ブロック31に形成した長孔31aに挿通して、プリセ
スカム14の軸線方向へ変位可能とする。そして、ピン
24をばね32によりプリセスカム14に近い長孔31
aの端部に押しつけ、この位置に弾支する。かかる逃げ
機構によれば、変速リンク15がストッパ25aに衝接
した後も更にプリセスカム14からフィードバックを受
ける場合、変速リンク15がピン24と共にばね32の
ばね力に抗して変位されることとなり、上記更なるプリ
セスカム14から変速リンク15へのフィードバックを
許容する逃げ機構の作用が得られる。
を固設し、該ブロックにピン24を介して変速リンク1
5を枢支する。ところで、この枢支に際しピン24を、
ブロック31に形成した長孔31aに挿通して、プリセ
スカム14の軸線方向へ変位可能とする。そして、ピン
24をばね32によりプリセスカム14に近い長孔31
aの端部に押しつけ、この位置に弾支する。かかる逃げ
機構によれば、変速リンク15がストッパ25aに衝接
した後も更にプリセスカム14からフィードバックを受
ける場合、変速リンク15がピン24と共にばね32の
ばね力に抗して変位されることとなり、上記更なるプリ
セスカム14から変速リンク15へのフィードバックを
許容する逃げ機構の作用が得られる。
【0039】なお、ピン24をプリセスカム14に近い
長孔31aの端部に押しつける媒体は、図6のばね32
に代え、図7に示すように流体圧とすることができる。
この場合、ブロック31のシリンダ室31b内に摺動自
在に嵌合してピストン33を設け、シリンダ室31b内
に一定の圧力に調圧される流体を供給する。かかる逃げ
機構によれば、変速リンク15がストッパ25aに衝接
した後も更にプリセスカム14からフィードバックを受
ける場合、変速リンク15がピン24と共にシリンダ室
31b内の流体圧に抗して変位されることとなり、逃げ
機構の作用が得られる。なお本例では、ピン24を長孔
31aの端部に押しつける弾支力を、シリンダ室31b
内の圧力次第で任意に、図6におけるものより大きくし
得る利点が得られる。
長孔31aの端部に押しつける媒体は、図6のばね32
に代え、図7に示すように流体圧とすることができる。
この場合、ブロック31のシリンダ室31b内に摺動自
在に嵌合してピストン33を設け、シリンダ室31b内
に一定の圧力に調圧される流体を供給する。かかる逃げ
機構によれば、変速リンク15がストッパ25aに衝接
した後も更にプリセスカム14からフィードバックを受
ける場合、変速リンク15がピン24と共にシリンダ室
31b内の流体圧に抗して変位されることとなり、逃げ
機構の作用が得られる。なお本例では、ピン24を長孔
31aの端部に押しつける弾支力を、シリンダ室31b
内の圧力次第で任意に、図6におけるものより大きくし
得る利点が得られる。
【0040】図8の例では、変速リンク15に設置さ
れ、変速制御弁13の外弁体13bに衝接する調整ねじ
16を、直接的に変速リンク15へ取着する代わりに、
スリーブ34を介して変速リンク15に取着することに
より逃げ機構を構成する。つまり調整ねじ16をスリー
ブ34内にねじ込み、該スリーブを変速リンク15の対
応端部に摺動自在に嵌合する。この嵌合に際しては、変
速制御弁13に向かう方向へのスリーブ34の挿入位置
をスリーブ34のフランジ34aにより限定し、ばね3
5でスリーブ34をこの位置に弾支する。加えて本例で
は、変速制御弁13の動作量を制限するストッパとし
て、前記各実施例における如く変速レバー15の回動を
制限するストッパ25aに代え、弁外筐25に装置され
て変速制御弁13の外弁体13bを直接ストローク制限
するストッパ36を設ける。
れ、変速制御弁13の外弁体13bに衝接する調整ねじ
16を、直接的に変速リンク15へ取着する代わりに、
スリーブ34を介して変速リンク15に取着することに
より逃げ機構を構成する。つまり調整ねじ16をスリー
ブ34内にねじ込み、該スリーブを変速リンク15の対
応端部に摺動自在に嵌合する。この嵌合に際しては、変
速制御弁13に向かう方向へのスリーブ34の挿入位置
をスリーブ34のフランジ34aにより限定し、ばね3
5でスリーブ34をこの位置に弾支する。加えて本例で
は、変速制御弁13の動作量を制限するストッパとし
て、前記各実施例における如く変速レバー15の回動を
制限するストッパ25aに代え、弁外筐25に装置され
て変速制御弁13の外弁体13bを直接ストローク制限
するストッパ36を設ける。
【0041】かかる逃げ機構によれば、変速制御弁13
の外弁体13bがストッパ36に衝接した後も更に、変
速リンク15がプリセスカム14からフィードバックを
受ける場合、変速リンク15が調整ねじ16およびスリ
ーブ34に対し相対的にばね35のばね力に抗して、引
き続きピン24の周りに回動されることとなり、逃げ機
構の作用が得られる。なお本例の逃げ機構では、既存の
調整ねじ16に関する取り付け構造を変更するだけの安
価な対処で逃げ機構を得ることができ、実際的である。
の外弁体13bがストッパ36に衝接した後も更に、変
速リンク15がプリセスカム14からフィードバックを
受ける場合、変速リンク15が調整ねじ16およびスリ
ーブ34に対し相対的にばね35のばね力に抗して、引
き続きピン24の周りに回動されることとなり、逃げ機
構の作用が得られる。なお本例の逃げ機構では、既存の
調整ねじ16に関する取り付け構造を変更するだけの安
価な対処で逃げ機構を得ることができ、実際的である。
【0042】
【発明の効果】かくして第1発明によるトロイダル型無
段変速機の変速制御装置は、請求項1に記載の如く、変
速リンクによる変速制御弁の動作量を制限するストッパ
を設け、このストッパによる変速リンクの回動制限後も
パワーローラのオフセットおよび傾転に伴うプリセスカ
ムの変位を許容する逃げ機構を設けたから、変速制御弁
の動作量を上記ストッパにより、弁機能上必要な最小限
の動作量にしても、パワーローラのオフセットおよび傾
転に伴うプリセスカムの変位が妨げられるのを上記逃げ
機構によって回避することができ、従って当該プリセス
カムの変位量が如何なるものでも、変速制御装置の構成
を成立させることができる。これがため、変速制御弁の
大型化を伴うことなしに、変速リンクのレバー比を自由
に大きくして変速制御の安定性を実現させることができ
る。
段変速機の変速制御装置は、請求項1に記載の如く、変
速リンクによる変速制御弁の動作量を制限するストッパ
を設け、このストッパによる変速リンクの回動制限後も
パワーローラのオフセットおよび傾転に伴うプリセスカ
ムの変位を許容する逃げ機構を設けたから、変速制御弁
の動作量を上記ストッパにより、弁機能上必要な最小限
の動作量にしても、パワーローラのオフセットおよび傾
転に伴うプリセスカムの変位が妨げられるのを上記逃げ
機構によって回避することができ、従って当該プリセス
カムの変位量が如何なるものでも、変速制御装置の構成
を成立させることができる。これがため、変速制御弁の
大型化を伴うことなしに、変速リンクのレバー比を自由
に大きくして変速制御の安定性を実現させることができ
る。
【0043】なお上記ストッパとしては、請求項2に記
載された第2発明のように変速リンクを回動制限するス
トッパで構成したり、また請求項3に記載された第3発
明のように変速制御弁の動作そのものを制限するストッ
パで構成することがことができる。
載された第2発明のように変速リンクを回動制限するス
トッパで構成したり、また請求項3に記載された第3発
明のように変速制御弁の動作そのものを制限するストッ
パで構成することがことができる。
【0044】第4発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、請求項4に記載の如く、上記逃げ機構
を構成するに際し、変速リンクをプリセスカム側リンク
部材と、変速制御弁側リンク部材とに2分割し、これら
リンク部材を共通な軸線上に枢支すると共に、任意の相
対回転位置に弾支したから、逃げストロークを大きく確
保することができ、上記第1発明の作用効果を一層完全
なものにすることができる。
変速制御装置は、請求項4に記載の如く、上記逃げ機構
を構成するに際し、変速リンクをプリセスカム側リンク
部材と、変速制御弁側リンク部材とに2分割し、これら
リンク部材を共通な軸線上に枢支すると共に、任意の相
対回転位置に弾支したから、逃げストロークを大きく確
保することができ、上記第1発明の作用効果を一層完全
なものにすることができる。
【0045】逃げ機構としては、この代わりに請求項5
に記載された第5発明の如く、変速リンクの枢支点を一
定位置に弾支した構成を採用することができ、当該弾支
に際しては請求項6に記載された第6発明のようにばね
を用いたり、請求項7に記載された第7発明のように流
体圧を用いることができるが、第5発明の逃げ機構で
は、逃げストロークが若干小さくなるが、安価な構成が
可能となり、また第6発明では更なる低廉化を図り得る
し、第7発明では変速リンク枢支点の弾支力を比較的大
きくし得る。
に記載された第5発明の如く、変速リンクの枢支点を一
定位置に弾支した構成を採用することができ、当該弾支
に際しては請求項6に記載された第6発明のようにばね
を用いたり、請求項7に記載された第7発明のように流
体圧を用いることができるが、第5発明の逃げ機構で
は、逃げストロークが若干小さくなるが、安価な構成が
可能となり、また第6発明では更なる低廉化を図り得る
し、第7発明では変速リンク枢支点の弾支力を比較的大
きくし得る。
【0046】第8発明によるトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、請求項8に記載の如く、前記変速制御
弁に近い前記変速リンクの端部に設けられて該変速制御
弁および変速リンク間の位置調整を行う調整ねじを、前
記変速リンクの端部上の一定位置に弾支して前記逃げ機
構を構成したから、変速リンクに対する既存の調整ねじ
の取り付け構造を変更するだけの安価な対処で逃げ機構
を具体化することができる。
変速制御装置は、請求項8に記載の如く、前記変速制御
弁に近い前記変速リンクの端部に設けられて該変速制御
弁および変速リンク間の位置調整を行う調整ねじを、前
記変速リンクの端部上の一定位置に弾支して前記逃げ機
構を構成したから、変速リンクに対する既存の調整ねじ
の取り付け構造を変更するだけの安価な対処で逃げ機構
を具体化することができる。
【図1】本発明一実施の態様になるトロイダル型無段変
速機の変速制御装置を示す要部詳細図である。
速機の変速制御装置を示す要部詳細図である。
【図2】(a)は同例における変速リンクのプリセスカ
ム側リンク部材を示す正面図、(b)は同プリセスカム
側リンク部材を同図(a)の矢視B方向から見た場合の
平面図である。
ム側リンク部材を示す正面図、(b)は同プリセスカム
側リンク部材を同図(a)の矢視B方向から見た場合の
平面図である。
【図3】(a)は同例における変速リンクの変速制御弁
側リンク部材を示す正面図、(b)は同変速制御弁側リ
ンク部材を同図(a)のA−A線上で断面として示す断
面図である。
側リンク部材を示す正面図、(b)は同変速制御弁側リ
ンク部材を同図(a)のA−A線上で断面として示す断
面図である。
【図4】(a)は同例における変速リンクの一部を成す
板ばねの正面図、(b)は同板ばねを同図(a)の矢視
C方向から見た場合の平面図である。
板ばねの正面図、(b)は同板ばねを同図(a)の矢視
C方向から見た場合の平面図である。
【図5】同例変速制御装置の動作説明図である。
【図6】本発明変速制御装置の他の例を示す要部詳細図
である。
である。
【図7】本発明変速制御装置の更に他の例を示す要部詳
細図である。
細図である。
【図8】本発明変速制御装置の更に別の例を示す要部詳
細図である。
細図である。
【図9】従来の変速制御装置を具えたトロイダル型無段
変速機の横断平面図である。
変速機の横断平面図である。
【図10】同トロイダル型無段変速機の縦断正面図であ
る。
る。
8 トラニオン 13 変速制御弁 14 プリセスカム 15 変速リンク 16 調整ねじ 21 プリセスカム側リンク部材 22 変速制御弁側リンク部材 23 板ばね 24 変速リンク枢支ピン 25 弁外筐 25a ストッパ 31 ブロック 32 ばね 33 ピストン 34 スリーブ 35 ばね 36 ストッパ
Claims (8)
- 【請求項1】 同軸配置した入出力コーンディスクと、
これら入出力コーンディスク間で摩擦係合により動力の
受渡しを行うパワーローラとよりなるトロイダル伝動ユ
ニットを具え、 変速指令で変速制御弁の内外弁体を相対的に中立位置か
ら変位させることにより、前記パワーローラを流体圧
で、回転軸線が前記入出力コーンディスクの回転軸線と
交差する位置からオフセットさせ、該オフセットにより
入出力コーンディスクからの分力でパワーローラを、自
己の回転軸線と直行する首振り軸線周りに傾転させるこ
とにより、無段変速を行なわせると共に、該無段変速に
より前記変速指令が達成される時、前記パワーローラの
オフセットおよび傾転をプリセスカムおよび変速リンク
を介し前記変速制御弁にフィードバックして前記内外弁
体を相対的に中立位置に復帰させ、前記変速指令の達成
状態を維持するようにした変速制御装置を有するトロイ
ダル型無段変速機において、 前記変速リンクによる前記変速制御弁の動作量を制限す
るストッパを設け、 該ストッパによる変速リンクの回動制限後も前記パワー
ローラのオフセットおよび傾転に伴う前記プリセスカム
の変位を許容する逃げ機構を設けたことを特徴とするト
ロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ストッパは前記
変速リンクを回動制限するストッパであることを特徴と
するトロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記ストッパは前記
変速制御弁の動作を制限するストッパであることを特徴
とするトロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
て、前記変速リンクを前記プリセスカムの側におけるリ
ンク部材と、前記変速制御弁の側におけるリンク部材と
に2分割し、これらプリセスカム側リンク部材および変
速制御弁側リンク部材を共通な軸線上に枢支すると共
に、任意の相対回動位置に弾支して前記逃げ機構を構成
したことをを特徴とするトロイダル型無段変速機の変速
制御装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
て、前記変速リンクの枢支点を一定位置に弾支して前記
逃げ機構を構成したことを特徴とするトロイダル型無段
変速機の変速制御装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記変速リンクの枢
支点をばねにより一定位置に弾支したことを特徴とする
トロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項7】 請求項5において、前記変速リンクの枢
支点を流体圧により一定位置に支持したことを特徴とす
るトロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
て、前記変速制御弁に近い前記変速リンクの端部に設け
られて該変速制御弁および変速リンク間の位置調整を行
う調整ねじを、前記変速リンクの端部上の一定位置に弾
支して前記逃げ機構を構成したことを特徴とするトロイ
ダル型無段変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6083028A JP3050040B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6083028A JP3050040B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07293654A true JPH07293654A (ja) | 1995-11-07 |
| JP3050040B2 JP3050040B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=13790786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6083028A Expired - Fee Related JP3050040B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3050040B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009047238A (ja) * | 2007-08-20 | 2009-03-05 | Toyota Motor Corp | 状態切替要素の駆動装置、自動変速機のレンジ切替装置、ならびにパーキング装置 |
| JP2012112491A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
-
1994
- 1994-04-21 JP JP6083028A patent/JP3050040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009047238A (ja) * | 2007-08-20 | 2009-03-05 | Toyota Motor Corp | 状態切替要素の駆動装置、自動変速機のレンジ切替装置、ならびにパーキング装置 |
| JP2012112491A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3050040B2 (ja) | 2000-06-05 |
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