JPH07293761A - 流体継手 - Google Patents

流体継手

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JPH07293761A
JPH07293761A JP10477894A JP10477894A JPH07293761A JP H07293761 A JPH07293761 A JP H07293761A JP 10477894 A JP10477894 A JP 10477894A JP 10477894 A JP10477894 A JP 10477894A JP H07293761 A JPH07293761 A JP H07293761A
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pipe
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face
ferrule part
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憲一 五島
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Yuichi Mikata
裕一 見方
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints; Joints allowing movement
    • F16L27/08Adjustable joints; Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属不純物やパーティクルの発生が少なく、
取付の容易で組立ミスの少ない半導体製造工程等で使用
される流体継手を提供すること。 【構成】 内側に雌ネジが形成された袋ナット1と、端
面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成されたパイ
プ5と、断面が台形であって面積の大きい端面側に、袋
ナットの内側端面に当接するスラスト軸受け9が一体に
形成される第一フェルール部品3と、パイプの外周の溝
5aに嵌合され、断面が楔形であって面積の小さい端面
が第一フェルール部品3側に位置するスリーブ2と、パ
イプの端部に嵌合され、パイプ端面の全周が当接するガ
スケット4と、端面に鏡面仕上げ面を形成し外周に雄ネ
ジが形成されたボディ6とを備え、ボディの端面が、ガ
スケットのパイプが当接する面の反対側の面に当接し、
ボディの雄ネジと袋ナットの雌ネジとが所定のトルクで
締結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、半導体製造装置等の
産業用製造装置で使用されるガス供給装置で使用される
流体継手に関し、さらに詳細には、毒性を有するガスを
供給する装置で使用される高度の気密性を有するガス継
手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造工程において、シ
リコンベースにシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラ
ン等の超毒性ガスを不純物源として熱拡散することが行
われている。また、自然発火性ガスも使用されている。
例えば、アルシンの致死量は0.5ppmであり、少量
の漏れが人身事故につながるため、これらガスの配管
は、漏れを防止するため原則として溶接により接続され
ていた。
【0003】一方、パイプ同士を溶接を使用せずに接続
する方法は、圧縮空気等の毒性のないガスの配管では図
10に示す継手が使用されていた。ボディ6の貫通孔の
両端にパイプ5,7が挿入される。ボディ6の外周には
雄ネジ6aが形成され、雄ネジ6aには袋ナット1の内
側に形成されている雌ネジ1aが締結されている。ボデ
ィ6の貫通孔の入口には、各々大きな面取り部が形成さ
れており、その面取り部に断面が楔形のスリーブ12が
嵌合されている。スリーブ12の中心には貫通孔が形成
され、パイプ5,7と嵌合している。スリーブ12の底
面には共回り止め用の座がね11が当接している。座が
ね11の反対側の端面は袋ナット1の内側の端面に当接
している。スリーブ12の中心には貫通孔が形成され、
パイプ5,7と嵌合している。この様な構成を有する継
手において、袋ナット1をボディ6に対して所定のトル
クでネジ込むと、スリーブ12がボディ6により内側に
押圧されパイプ5,7の外周と密着し、パイプ5,7を
変形させる。これにより、パイプ5,7の外周面とスリ
ーブ12の内面との密着性及びスリーブ12の外周面と
ボディ6の面取り部内面との密着性が確保され継手の気
密性が確保される。
【0004】しかしながら、図10に示す継手には、以
下のような問題点があった。 (1)気密性が十分でなく、有毒ガスの配管に使用する
には危険である。 (2)取り外しをするときに、パイプ5,7をボディ6
から抜かないと外れないため、配管に余分な逃げ部を設
ける必要があり無駄であった。 (3)一度締結すると、パイプが押しつぶされて変形す
るため、取り外して再組立したときに気密性が悪くなっ
てしまう。 上記問題がありながら、バルブとの接続の場合等どうし
ても継手を使用する必要があるため、図11に示す継手
は、毒性ガス等を扱う半導体の製造工程において、細心
の注意を払いながら使用されている。
【0005】一方、近年前記問題点を解決する手段とし
て、高い気密性を維持し得る特公平2−46830号公
報等で開示されている継手が使用されている。ここで、
この継手は、使用されるスリーブが特殊な形状をしてい
るため、スリーブと配管用のパイプとは溶接により接続
されていた。しかし、熱拡散に用いる不純物源として有
毒ガスを使用する場合に、配管を溶接で接続すると以下
の問題があった。 (1)溶接により浮遊元素が発生し、金属不純物として
ウエハに混入し、デバイスの信頼性を損なう。
【0006】(2)不純物源としてのガスは腐食性を有
するものが多く、パイプは通常SUS材が使用されてい
るが、溶接により溶接部の材質が変化し腐食されやすく
なる。そのため、パーティクルが発生し、パターンディ
フェクトによる不良品率が高くなる。 (3)SUSパイプの溶接には、熟練した技術が必要で
あり、半導体製造工程の建設等において、熟練した溶接
作業者を確保することが容易でなかった。 これらの問題を解決するために、本出願人は、特開平5
−312283号、特開平5−312284号により新
しい流体継手を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−312283号、特開平5−312284号に開示し
た流体継手には、次の問題があった。すなわち、取り付
ける部品数が多いため、部品の組み込み忘れが発生する
場合があった。毒性ガスを使用する場合でも、組み立て
た後は、不活性ガスを流してテストを行うため、人体に
対する心配はないが、組み直しが必要となるため、非効
率的であった。また、パイプの溝に嵌合してフェルール
を構成するスリーブが、スリーブをパイプに装着させる
ために、1つの切割溝を有する構造であったため、スリ
ーブの推力がフェルールに対して平均的に伝達されず、
ガスケットでのシールに不均一が発生する恐れがあっ
た。また、流体継手の設置される半導体工程は、多くの
配管が密着して配設されており、従来のように、スパナ
を袋ナットの外周に嵌合させて、袋ナットのネジ締め等
を行う作業が困難であり、袋ナットの取り外し取付に無
駄な時間がかかっていた。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決して、金属
不純物やパーティクルの発生が少なく、取付の容易で組
立ミスの少ない半導体製造工程等で使用される流体継手
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の流体継手は、以下のような構成を有してい
る。 (1)内側に雌ネジが形成された袋ナットと、端面に鏡
面仕上げ面が形成され外周に溝が形成されたパイプと、
断面が台形であって面積の大きい端面側に、袋ナットの
内側端面に当接し袋ナットとパイプとの共回りを防止す
る共回り防止手段が一体に形成される第一フェルール部
品と、パイプの外周の溝に嵌合され、断面が楔形であっ
て面積の小さい端面が共回り防止手段側に位置する第二
フェルール部品と、パイプの端部に嵌合され、パイプ端
面の全周が当接するガスケットと、端面に鏡面仕上げ面
を形成し外周に雄ネジが形成されたボディとを備え、ボ
ディの端面が、ガスケットのパイプが当接する面の反対
側の面に当接し、ボディの雄ネジと袋ナットの雌ネジと
が所定のトルクで締結される。
【0010】(2)内側に雌ネジが形成された袋ナット
と、端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成され
た第一パイプと、断面が台形であって面積の大きい端面
側に、袋ナットの内側端面に当接し袋ナットと第一パイ
プとの共回りを防止する第一パイプ用共回り防止手段が
一体に形成される第一パイプ用第一フェルール部品と、
第一パイプの外周の溝に嵌合され、断面が楔形であって
面積の小さい端面が第一パイプ用共回り防止手段側に位
置する第一パイプ用第二フェルール部品と、外周に雄ネ
ジが形成されたボディと、端面に鏡面仕上げ面が形成さ
れ外周に溝が形成された第二パイプと、断面が台形であ
って面積の大きい端面側に、ボディの端面に当接し袋ナ
ットと第二パイプとの共回りを防止する第二パイプ用共
回り防止手段が一体に形成される第二パイプ用第一フェ
ルール部品と、第二パイプの外周の溝に嵌合され、断面
が楔形であって面積の小さい端面が第二パイプ用共回り
防止手段側に位置する第二パイプ用第二フェルール部品
と、第一パイプまたは第二パイプの端部に嵌合され、第
一パイプ端面および第二パイプ端面の全周が両面から当
接するガスケットとを備え、ボディの雄ネジと袋ナット
の雌ネジとが所定のトルクで締結される。
【0011】(3)上記(1)または(2)に記載する
流体継手であって、前記第二フェルール部品が、外周に
均等に配置される2以上の溝を有することを特徴とす
る。 (4)上記(1)または(2)に記載する流体継手であ
って、前記袋ナットの端面に2以上のスパナ用孔が形成
されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成よりなる本発明の組み付け方法を説
明する。第二フェルール部品と、ガスケットとが装着さ
れた状態でパイプを、第一フェルール部品が装着されて
いる袋ナットに挿入し、袋ナットをボディにネジ込む。
このとき、第二フェルール部品の内周直径は、パイプ外
径と同じであるが、外周に均等に配置された2以上の溝
により、内径が弾性変形により拡大して、パイプの外周
溝に嵌合される。ボディを回らないように固定した状態
で、袋ナットを所定のトルクに達するまでねじ込んでい
く。
【0013】袋ナットをボディにねじ込んでいくとき、
その推力が第一フェルール部品と第二フェルール部品と
によりパイプに伝達される。このとき、第一フェルール
部品に形成されたスラスト軸受けにより、袋ナットとパ
イプとの共回りが防止される。また、パイプは袋ナット
に対して第一フェルール部品及び第二フェルール部品に
より位置決めされているので、パイプの端面とボディの
端面とが正確に位置合わせされる。ここで、パイプ端面
およびボディ端面はローラバニッシングにより鏡面仕上
げされており、各々とガスケットとの密着性が向上し、
継手の気密性が高まる。
【0014】また、SUS素材のビッカース硬度は、約
180であるが、ローラバニッシングすることにより、
ビッカース硬度が約300にできる。これにより、強い
押圧力によりパイプ端面およびボディ端面をガスケット
に押し当てても、パイプ端面およびボディ端面が変形す
ることがないため、繰り返し使用することができる。ガ
スケットは、パイプの端面とボディ端面とにより両面か
ら押圧される。ガスケットは、軟金属製であり、硬度の
高いパイプ端面とボディ端面とに押圧され、各々がよく
密着できる。このとき、第二フェルール部品の溝が外周
に均等に形成されているので、第二フェルール部品の推
力が第一フェルール部品に均一に作用するため、ガスケ
ットにパイプ端面が均等な力で押圧され、ガスケットに
漏れが発生する恐れがない。また、袋ナットを外せば、
パイプを横にスライドさせるだけで容易に接続を解除で
きる。また、袋ナットをネジ込むときに、袋ナットの端
面に形成されたスパナ用孔にスパナの突起を係合させて
ネジ込めるので、狭いスペースでも容易に袋ナットをネ
ジ込むことができる。また、トルクを均一に伝達できる
ため、シール力を安定させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である流
体継手について図面を参照して説明する。図1にボディ
の両端にパイプを接続する一実施例の断面図を示す。ま
た、継手の主要部品の構成を図3に分解斜視図で示す。
一端にスラスト玉軸受け9が一体的に形成された第一フ
ェルール部品3の構造を図8に断面図で示す。スラスト
玉軸受け9の回転輪10が軸と平行方向に伸ばされ、回
転輪10の伸ばされた内面に傾斜面10aが形成されて
いる。内側に雌ネジ1aが形成された袋ナット1の内側
端面に、スラスト玉軸受け9の固定輪が当接する方向で
第一フェルール部品3が嵌合されている。ここで、袋ナ
ット1の端面には、図5に断面図(a)及び側面図
(b)で示すように、スパナ用孔31が円周上に等間隔
で6つ穿設されている。
【0016】第一フェルール部品3の内側にパイプ5が
取り付けられている。パイプ5の端面部は、図7に示す
ように、先端部が面取りされ、先端端面5bはロールバ
ニッシングにより鏡面に仕上げられている。また、パイ
プ5の周面には、溝5aが切設されている。溝5aに
は、図9に示す第二フェルール部品であるスリーブ2が
嵌合されている。図9の(a)に平面図を示し、図9の
(b)に側面図を示す。スリーブ2の楔形の傾斜は、第
一フェルール部品の内面の傾斜と同じ角度を構成してい
る。スリーブ2の外周には60度の等間隔で6つの溝2
aが形成されている。溝2aと内径との間に構成される
外壁2bの厚さは、0.15mmにしている。スリーブ
2は、断面が楔形であって面積の小さい端面がスラスト
玉軸受け9側に位置する。第一フェルール3部品とスリ
ーブ2とが嵌合してフェルールを構成している。
【0017】パイプ5の端部に内面が嵌合し、パイプ端
面5bの全周に内側端面が当接してガスケット4が取り
付けられている。また、端面6bをロールバニッシング
仕上げし、外周に雄ネジ6aが形成されたボディ6の雄
ネジ6aが、袋ナット1の雌ネジ1aに締結されてい
る。そして、ボディ6の端面6bが、ガスケット4のパ
イプ端面5bが当接する面の反対側の面に当接してい
る。反対側のパイプ7の取付構成は、パイプ5と同じな
ので説明を省略する。
【0018】次に、上記構成を有する流体継手の作用に
ついて説明する。接続するパイプ5,7を実際に使用す
る長さに切断し、端面に面取りをした後でローラバニッ
シング加工を行う。ロールバニッシング仕上げは、携帯
可能なロールバニッシング仕上げ機等により容易に加工
できる。ローラバニッシングにより鏡面仕上げすること
により、パイプ端面5bとガスケット4との密着性が向
上し、継手の気密性が高まる。また、SUS素材のビッ
カース硬度は、約180であるが、ローラバニッシング
することにより、ビッカース硬度が約300にできる。
これにより、強い押圧力によりパイプ端面5bをガスケ
ットに押し当てても、パイプ端面5bが変形することが
ないため、繰り返し使用することができる。
【0019】また、パイプ5の周面に図7に示す溝5a
を旋盤等の加工により切削する。このように、旋盤等が
あれば、接続する必要のあるパイプ自体をその場で容易
に加工することができる。パイプ5の溝5aに、スリー
ブ2を装着する。このとき、パイプ5の外径とスリーブ
2の内径とがほぼ同一であるが、スリーブ2の外周に
は、等間隔で6つの溝2aが形成され、外壁2bの厚さ
が0.15mmと薄いので、外壁2bが弾性変形される
ため、スリーブ2を溝5aに容易に装着することができ
る。スリーブ2の外面の傾斜と嵌合するように第一フェ
ルール部品3を装着する。また、パイプ5の端部にガス
ケット4を嵌合させる。
【0020】スリーブ2と、ガスケット4とが装着され
た状態でパイプ5,7を、第一フェルール部品3が装着
されている袋ナット1に挿入し、袋ナット1をボディ6
にネジ込む。ここで、スパナ40としては、図6に示す
ものが使用される。スパナ40は、スパナ本体33とハ
ンドル32とから構成されている。スパナ本体33に
は、袋ナット1のスパナ用孔31に対応した4つの突起
34が形成され、中央にパイプを逃げるための逃げ部3
8が形成されている。スパナ40の突起34を袋ナット
1のスパナ用孔31に係合させ、ハンドル32を回転さ
せることにより、袋ナット1をボディ6にネジ込むこと
ができる。ここで、スパナ40を袋ナット1の端面に穿
設されたスパナ用孔に係合させネジ込むことができるの
で、周囲に邪魔な物が存在する場合でも、容易にネジ込
むことが可能である。
【0021】さらに、ボディ6を回らないように固定し
た状態で、袋ナット1を所定のトルクに達するまでねじ
込んでいく。袋ナット1をボディ6にねじ込んでいくと
きの推進力がスリーブ2と第一フェルール部品3とを介
してパイプ5,7に伝達される。すなわち、フェルール
を構成するスリーブ2は、パイプ外周に形成された溝5
bに嵌合しており、第一フェルール部品3は楔の作用で
スリーブ2により推進力が伝達されるため、第一フェル
ール部品3は強い推進力をパイプに伝達することができ
る。ここで、スパナ40を袋ナット1の端面に穿設され
たスパナ用孔に係合させネジ込んでいるので、袋ナット
1に対して、均一にトルクを伝達することができるた
め、第一フェルール部品3に伝達される推進力を一定に
することができる。また、パイプ5は袋ナット1に対し
て、第一フェルール部品3とスリーブ2とにより位置決
めされているので、パイプの端面5bとボディ6の端面
6bとが正確に位置合わせされる。ここで、ボディ端面
6bはローラバニッシングにより鏡面仕上げされてお
り、ボディ端面6bとガスケット4との密着性が向上
し、継手の気密性が高まる。
【0022】また、SUS素材のビッカース硬度は、約
180であるが、ローラバニッシングすることにより、
ビッカース硬度が約300にできる。これにより、強い
押圧力によりボディ端面6bをガスケットに押し当てて
も、ボディ端面6bが変形することがないため、繰り返
し使用することができる。ガスケット4は、パイプの端
面5bとボディ6の端面6bとにより両面から押圧され
る。ガスケット4は、本実施例ではニッケル製であり、
硬度の高いパイプの端面5bとボディ6の端面6bとに
押圧され、各々がよく密着できる。ガスケット4は一度
組み込むと変形するので、再度組み立てるときは、新し
いガスケット4に交換する。本実施例のガスケット4は
パイプ5に嵌合するだけで位置が決まるため、ガスケッ
ト4の交換は極めて容易である。袋ナット1をボディ6
にネジ込んだときに、第一フェルール部品3が装着され
ているので、パイプ5が袋ナット1と共回りすることが
防止されるため、パイプ端面5bとガスケット4との間
またはガスケット4とボディ端面6bとの間で擦れが発
生せず、パーティクルが発生することがない。
【0023】上記構成の流体継手によれば、普通のパイ
プに簡単な追加工を行うだけで容易に、第一フェルール
部品3とスリーブ2を装着することができるので、溶接
をすることなく、パイプ同士を気密性が高い状態で接続
することができる。また、袋ナット1を外せば、パイプ
5を横にスライドさせるだけで容易に接続を解除できる
ため、配管に余分な逃げを設ける必要がなくコストを低
くすることができる。また、第一フェルール部品3の一
端にスラスト玉軸受け9を形成しているので、部品点数
を減らすことができ、部品の付け忘れによるトラブルを
減少させることができる。また、スリーブ2の外周に設
けられた6つの溝21が、円周上に均等に配置されてい
るので、スリーブ2の推力が第一フェルール部品3に均
一に伝達することができ、ガスケット4での密着性を良
くできる。
【0024】また、パイプ端面5bとボディ端面6bと
をローラバニッシング加工で仕上げているので、ガスケ
ット4との密着性がよく、流体継手を高い気密性で構成
できる。また、パイプ端面5bとボディ端面6bの硬度
が高いので、ガスケット4が変形するのみなため、ガス
ケット4を交換するだけで繰り返し使用することができ
る。
【0025】次に、第二の実施例について図2に示す断
面図及び図4に示す分解斜視図を用いて説明する。第二
の実施例は、一組のパイプを接続するのに一つの袋ナッ
トを使用して行う流体継手である。内側に雌ネジ1aが
形成された袋ナット1の内側端面にスラスト玉軸受け9
aが当接するように、第一フェルール部品3aが嵌合さ
れている。ここで、袋ナット1の端面には、図5に断面
図(a)及び側面図(b)で示すように、スパナ用孔3
1が円周上に等間隔で6つ穿設されている。第一フェル
ール部品3aの内側に第一パイプであるパイプ5が取り
付けられている。パイプ5の端面部は、図4に示すよう
に、先端部が面取りされ、先端端面5bはロールバニッ
シングにより鏡面に仕上げられている。また、パイプ5
の周面には、溝5aが切設されている。溝5aには、長
手方向に6つの溝を有し、断面が楔形をしたスリーブ2
aが嵌合されている。スリーブ2aの楔形の傾斜と同じ
傾斜を内面に有する第一フェルール部品3aがスリーブ
2aと嵌合されている。第一フェルール部品3aとスリ
ーブ2aとが嵌合してフェルールを構成している。スリ
ーブ2aは、断面が楔形であって面積の小さい端面がス
ラスト玉軸受け9a側に位置する。
【0026】パイプ5の端部に内面が嵌合し、パイプ端
面5bの全周に内側端面が当接してガスケット4が取り
付けられている。袋ナット1の内側には、端面にロール
バニッシング仕上げ面を形成した第二パイプであるパイ
プ7が取り付けられている。パイプ7の端面部は、パイ
プ端面5bと同様にロールバニッシングにより鏡面に仕
上げられている。
【0027】また、パイプ7の周面には、溝7aが切設
されている。溝7aには、長手方向に6つの溝を有し、
断面が楔形をしたスリーブ2bが嵌合されている。スリ
ーブ2bの楔形の傾斜と同じ傾斜を内面に有する第一フ
ェルール部品3bがスリーブ2bと嵌合されている。第
一フェルール部品3bとスリーブ2bが嵌合してフェル
ールを構成している。スリーブ2bは、断面が楔形であ
って面積の小さい端面がスラスト玉軸受け9b側に位置
する。第一フェルール部品3bは、断面が台形であって
面積の大きい端面がスラスト玉軸受け9bに当接するよ
うに取り付けらている。スラスト玉軸受け9bには、外
周に雄ネジ8aが形成されたボディ8の端面が当接して
いる。
【0028】次に第二の実施例の作用について説明す
る。ボディ8を回らないように固定した状態で、袋ナッ
ト1を所定のトルクに達するまでねじ込んでいく。ここ
で、スパナ40としては、図6に示すものが使用され
る。スパナ40は、スパナ本体33とハンドル32とか
ら構成されている。スパナ本体33には、袋ナット1の
スパナ用孔31に対応した4つの突起34が形成され、
中央にパイプを逃げるための逃げ部38が形成されてい
る。スパナ40の突起34を袋ナット1のスパナ用孔3
1に係合させ、ハンドル32を回転させることにより、
袋ナット1をボディ6にネジ込むことができる。袋ナッ
ト1をボディ6にねじ込んでいくときの推進力が各フェ
ルールを介してパイプ5,7に伝達される。フェルール
を構成するスリーブ2a,2bは、パイプ外周に形成さ
れた溝5a,7aに嵌合しているので、フェルールは強
い推進力をパイプに伝達することができる。
【0029】このとき、パイプ5,7は袋ナット1に対
してフェルールにより位置決めされているので、第一パ
イプの端面5bと第二パイプの端面7bとが正確に位置
合わせされる。また、一組のパイプ5,7がガスケット
4を挟んで突き合わされ、押圧される。パイプ端面5
b,7bは共にローラバニッシング加工されており、ニ
ッケル製のガスケット4が変形してパイプ端面5b,7
bに密着するため、気密性がよくなる。
【0030】以上の実施例によれば、気密性の高いの
で、毒性の強いガスを半導体製造工程で使用する場合で
も危険性が全くなくなる。また、袋ナットを外せば横に
スライドさせるだけでパイプを容易に取り外せるため、
メンテナンスが容易である。また、第一フェルール部品
3a,3bの一端にスラスト玉軸受け9a,9bを形成
しているので、部品点数を減らすことができ、部品の付
け忘れによるトラブルを減少させることができる。ま
た、スリーブ2a,2bの外周に設けられた6つの溝2
1が、円周上に均等に配置されているので、スリーブ2
a,2bの推力が第一フェルール部品3a,3bに均一
に伝達することができ、ガスケット4での密着性を良く
できる。また、スパナ40を袋ナット1の端面に穿設さ
れたスパナ用孔に係合させネジ込んむことができるの
で、周囲に邪魔な物が存在する場合でも、容易にネジ込
むことが可能である。また、スパナ40を袋ナット1の
端面に穿設されたスパナ用孔に係合させネジ込んでいる
ので、袋ナット1に対して、均一にトルクを伝達するこ
とができるため、第一フェルール部品3に伝達される推
進力を一定にでき、シール力を安定化することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の流体継手によれば、普通のパイプに簡単な追加工
を行うだけで容易に、第一フェルール部品と第二フェル
ール部品を装着することができるので、溶接をすること
なく、パイプ同士を気密性が高い状態で接続することが
できるため、溶接により浮遊元素が発生し、金属不純物
としてウエハに混入し、デバイスの信頼性を損なうこと
がなく、また、スラスト軸受けを第一フェルール部品の
一端に形成しているので、部品点数が減るため、部品の
取付忘れ等のトラブルを減少させることができる。
【0032】また、第二フェルール部品のの外周に設け
られた複数の溝が、円周上に均等に配置されているの
で、第二フェルール部品の推力が第一フェルール部品に
均一に伝達することができるため、ガスケットでの密着
性を良くでき、気密性が向上できる。また、溶接による
材質が変化がないため、パーティクルの発生がなく、パ
ターンディフェクトによる不良品率が低くなる。また、
組立が容易であり、半導体製造工程の建設等において、
熟練した溶接作業者が不要となり、効率よく建設を行う
ことができる。また、袋ナットを外せば、パイプを横に
スライドさせるだけで容易に接続を解除できるため、配
管に余分な逃げを設ける必要がなくコストを低くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である流体継手の構成を示
す断面図である。
【図2】本発明の第二の実施例である流体継手の構成を
示す断面図である。
【図3】第一の実施例の主要部分の構成を示す分解斜視
図である。
【図4】第二の実施例の主要部分の構成を示す分解斜視
図である。
【図5】袋ナットの形状を示す図面である。
【図6】袋ナット用スパナの形状を示す外観図である。
【図7】パイプ端部の断面図である。
【図8】第一フェルール部品の構成を示す断面図であ
る。
【図9】スリーブの構成を示す平面及び側面図である。
【図10】従来の流体継手の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 袋ナット 2 スリーブ 3 第一フェルール部品 4 ガスケット 5,7 パイプ 6,8 ボディ 9 スラスト軸受け 31 スパナ用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 見方 裕一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に雌ネジが形成された袋ナットと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成されたパ
    イプと、 断面が台形であって面積の大きい端面側に、前記袋ナッ
    トの内側端面に当接し前記袋ナットと前記パイプとの共
    回りを防止する共回り防止手段が一体に形成される第一
    フェルール部品と、 前記パイプの外周の前記溝に嵌合され、断面が楔形であ
    って面積の小さい端面が前記共回り防止手段側に位置す
    る第二フェルール部品と、 前記パイプの端部に嵌合され、前記パイプ端面の全周が
    当接するガスケットと、 端面に鏡面仕上げ面を形成し、外周に雄ネジが形成され
    たボディとを備え、 前記ボディの端面が、前記ガスケットの前記パイプが当
    接する面の反対側の面に当接し、前記ボディの雄ネジと
    前記袋ナットの雌ネジとが所定のトルクで締結されるこ
    とを特徴とする流体継手。
  2. 【請求項2】 内側に雌ネジが形成された袋ナットと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成された第
    一パイプと、 断面が台形であって面積の大きい端面側に、前記袋ナッ
    トの内側端面に当接し前記袋ナットと前記第一パイプと
    の共回りを防止する第一パイプ用共回り防止手段が一体
    に形成される第一パイプ用第一フェルール部品と、 前記第一パイプの外周の前記溝に嵌合され、断面が楔形
    であって面積の小さい端面が前記第一パイプ用共回り防
    止手段側に位置する第一パイプ用第二フェルール部品
    と、 外周に雄ネジが形成されたボディと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成された第
    二パイプと、 断面が台形であって面積の大きい端面側に、前記ボディ
    の端面に当接し前記袋ナットと前記第二パイプとの共回
    りを防止する第二パイプ用共回り防止手段が一体に形成
    される第二パイプ用第一フェルール部品と、 前記第二パイプの外周の前記溝に嵌合され、断面が楔形
    であって面積の小さい端面が前記第二パイプ用共回り防
    止手段側に位置する第二パイプ用第二フェルール部品
    と、 前記第一パイプまたは前記第二パイプの端部に嵌合さ
    れ、前記第一パイプ端面および前記第二パイプ端面の全
    周が両面から当接するガスケットとを備え、 前記ボディの雄ネジと前記袋ナットの雌ネジとが所定の
    トルクで締結されることを特徴とする流体継手。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する流体
    継手において、 前記第二フェルール部品が、外周に均等に配置される2
    以上の溝を有することを特徴とする流体継手。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載する流体
    継手において、 前記袋ナットの端面に2以上のスパナ用孔が形成されて
    いることを特徴とする流体継手。
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