JPH07294145A - 回転溶融炉 - Google Patents

回転溶融炉

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JPH07294145A
JPH07294145A JP9244594A JP9244594A JPH07294145A JP H07294145 A JPH07294145 A JP H07294145A JP 9244594 A JP9244594 A JP 9244594A JP 9244594 A JP9244594 A JP 9244594A JP H07294145 A JPH07294145 A JP H07294145A
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JP
Japan
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lid
furnace body
opening
furnace
burner
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Application number
JP9244594A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Hirano
春好 平野
Hidetoshi Hirai
秀敏 平井
Yuji Kamiya
雄二 神谷
Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Hiroichi Shirakawa
博一 白川
Tsutomu Kizaki
勉 木崎
Yuji Okada
裕二 岡田
Yasuo Takeuchi
康夫 竹内
Hiroyuki Tsuruoka
洋幸 鶴岡
Makoto Chokai
誠 鳥海
Yutaka Takimoto
豊 滝本
Hirotoshi Murata
博敏 村田
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Toyota Industries Corp
Teisan KK
Toyota Motor Corp
Naniwa Roki Co Ltd
Original Assignee
Teisan KK
Toyota Motor Corp
Naniwa Roki Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バーナが的確な方向を向くように蓋体を所定の
閉鎖位置に配置できるようにし、炉体の伸縮によって蓋
体が炉体開口に対して傾くことなく確実な閉鎖状態を維
持できるようにする。 【構成】バーナ5が装備された蓋部4を駆動する駆動手
段を、蓋体4を正面位置と開口14を閉鎖する閉鎖位置
との間を炉体1の軸線に沿って直動させる開閉機構と、
蓋体4を正面位置と炉体1の軸線から外れた退避位置と
の間を旋回動させる退避機構とで構成し、蓋体4が炉体
1の開口14を閉鎖する状態で炉体1の軸線方向の収縮
を吸収する緩衝機構として上記開閉機構にエアシリンダ
(図示せず)を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火炎放射により鋳鉄や
アルミニウム等の溶湯を製造する回転溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、火炎放射により鋳鉄の溶湯を
製造する回転溶融炉として図7に示すものが知られてい
る。この回転溶融炉は、ステンレス厚板からなる略円筒
形状の基筒111と、基筒111の内面にライニングさ
れた耐火煉瓦層112とからなる炉体101を備え、そ
の前後両端には開口114及び排気口(図示せず)が形
成されている。この炉体101は、円筒軸線を中心に回
転可能かつ該円筒軸線と直交する水平枢軸を中心に傾動
可能に支持されている。
【0003】そして、炉体101の前方側には旋回軸1
06がベース107上に立設されており、その上端から
水平方向に延出するアーム161の先端にはバーナ10
5を備えた蓋体104が設けられている。アーム161
にはシリンダ装置171が取付けられており、シリンダ
装置171の作動によりアーム161が旋回軸106を
中心に旋回することによって、蓋体104は水平姿勢に
ある炉体101の開口114を開閉する。蓋体104が
閉鎖位置に配置されたときには、回転する炉体101と
蓋体104とが摺動可能な状態で炉体101の開口11
4が密閉状に閉鎖される。蓋体104が閉鎖位置に配置
されると、バーナ105は火炎放射方向が炉体101の
円筒軸線に沿う向きに配置される。なお、蓋体104が
炉体101の円筒軸線から外れた退避位置に転移される
のは、炉体101の前端側の作業スペースを確保するた
めである。
【0004】この回転溶融炉により操業を行うには、炉
体101を斜めに傾動させた状態で後端側の排気口から
炉体101内へ原料を投入し、炉体101を水平状態に
戻した後、シリンダ装置171を作動させることにより
蓋体104を炉体101の開口114の閉鎖位置に旋回
動させ、炉体101を回転させつつバーナ105より火
炎を放射することによって炉体101内の原料を加熱し
溶融する。
【0005】そして、原料が溶融して溶湯が製造される
と、炉体101の前端側に形成された出湯口(図示せ
ず)を開栓して出湯する。その後、シリンダ装置171
を作動させることにより蓋体104を閉鎖位置から退避
位置へ旋回動させ、さらに炉体101を傾斜させて開口
114よりノロを排出する。ノロ排出後は、再び炉体1
01を斜めに傾動させて次のサイクルの原料投入に移行
するか、又は炉体101を水平状態に戻して操業を終了
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記回転溶
融炉の操業中に、バーナ105より高温の火炎が放射さ
れると熱の影響を受けて炉体101自体が膨張及び収縮
を繰り返す。このため、炉体101が円筒軸線方向に伸
長しているときに蓋体104を旋回動させると、蓋体1
04が所定の閉鎖位置まで旋回動できずに途中で停止す
るという事態が生じる。逆に、炉体101が円筒軸線方
向に収縮しているときに蓋体104を旋回動させると、
蓋体104が所定の閉鎖位置を越えて停止するという事
態が生じる。このような場合には、蓋体104が開口面
に対し斜めに傾いた状態となってバーナ105の火炎放
射方向も円筒軸線に対し斜めに傾いた状態となるため、
バーナ105を的確な向きに配置できない。
【0007】また、回転溶融炉の操業中に炉体101が
膨張及び収縮を繰り返すと、炉体101の開口114を
閉鎖している蓋体104は炉体101の伸縮に伴って旋
回軸106を中心に回動してしまい、炉体101の開口
面に対し斜めに傾いた状態となる。これにより、蓋体1
04と開口114との間に隙間が生じてしまい、その隙
間から炉体101内の排ガスが漏れて環境悪化の原因に
なるとともに、その隙間から空気が侵入すると炉体10
1内の雰囲気が変化して溶湯の品質悪化の原因となる。
また、蓋体104が斜めに傾いた状態になると、蓋体1
04に装着されているバーナ105の火炎放射方向が的
確な方向からずれてしまうという問題もある。
【0008】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、第1の課題はバーナが的確な方向を向くように蓋
体を所定の閉鎖位置に配置できるようにすることであ
り、第2の課題は炉体の伸縮によって蓋体が炉体開口に
対して傾くことなく確実な閉鎖状態を維持できるように
することである。
【0009】
【課題を解決する手段】上記第1の課題を解決する第1
発明は、駆動手段が、蓋体を円筒軸線に沿って直動させ
る開閉機構と、前記蓋体を前記円筒軸線から転移させる
退避機構とから構成されているという新規な構成を採用
している。第1発明の好適な態様として、退避機構は、
蓋体を水平旋回させるように構成することができる。
【0010】上記第2の課題を解決する第2発明は、蓋
体が、開口を閉鎖する状態で炉体の円筒軸線方向の伸縮
を吸収する緩衝機構を有するという新規な構成を採用し
ている。
【0011】
【作用】第1発明の回転溶融炉では、バーナが装備され
た蓋体の開閉は、駆動手段の開閉機構により蓋体を炉体
の円筒軸線に沿って直動させることにより行われる。こ
れにより、炉体が熱により円筒軸線方向に伸縮している
状態のときでも、蓋体はバーナの火炎放射方向が円筒軸
線方向に沿うように炉体開口の所定の閉鎖位置に的確に
配置される。
【0012】そして、第2発明の回転溶融炉では、蓋体
が炉体開口を閉鎖した状態で操業しているときに炉体が
熱によって円筒軸線方向に伸縮すると、その炉体の伸縮
が緩衝機構により吸収される。これにより、蓋体が炉体
開口に対して傾くことなく開口を確実に閉鎖した状態が
維持され、蓋体と開口との間に隙間が生じたり、蓋体に
装着されているバーナの火炎放射方向が適正方向からず
れたりすることがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 (実施例1)図1は本実施例に係る回転溶融炉の側面図
であり、図2はその正面図であり、図3はその要部を一
部断面で示す平面図であり、図4はその要部を一部断面
で示す側面図であり、図5はその駆動手段を一部断面で
示す側面図である。
【0014】図において、1は両端開口の円筒形状を有
する炉体であって、この炉体1はステンレス厚板からな
る略円筒形状の基筒11と、基筒11の内面に厚くライ
ニングされた耐火煉瓦層12とからなる。なお、基筒1
1は、熱による円筒軸線方向への伸縮歪みを分散させる
ために円筒軸線方向に分割形成され、スプリングを伴う
伸縮ボルト13により連結されている。
【0015】炉体1の前端壁部の中央には、後述の蓋体
4を嵌め込み可能な円形の開口14が形成され、炉体1
の後端壁部の中央部には排気口15が形成されている。
また、炉体1の前端壁部の軸対称位置には一対の出湯筒
部16が軸線に対しやや斜めに突設されており、出湯筒
部16には炉内に連通する出湯孔17が形成されてい
る。なお、出湯孔17は炉内への原料投入前に粘土状の
封止材により閉塞される。また、基筒11の外周中央部
には、互いに一定距離を隔てて周方向に巻着された一対
の円鍔部18が設けられている。
【0016】この炉体1は、円筒軸線と直角な断面がコ
字状の傾動台2に自転自在に架装されている。傾動台2
は、底板部21とその左右端から垂直に立設された壁部
22とからなる枠体であり、底板部21には前後左右合
計4個のローラ(図2には前部の一対だけが図示されて
いる。)23が回転自在に支承されており、各ローラ2
3は炉体1の外周面を回転自在に支持している。
【0017】また、傾動台2の底板部21には、これら
4個のローラ23の内、左側の一対を駆動するモータ2
4が配設されており、モータ24のトルクがローラ23
を通じて炉体1の外周面に伝達されて炉体1を回転させ
る。さらに、壁部22の前後端部には前後左右合計4個
の支持ローラ25が回転自在に支持されており、各支持
ローラ25は、炉体1の傾動時に炉体1の円鍔部18に
回転自在に当接して炉体1の脱落を阻止する。
【0018】この傾動台2は、一対の基台3に傾動可能
に軸支されている。基台3は、炉体1下方の床面に凹設
された方形溝9を挟んで床面に立設されており、各基台
3の上部には、傾動台2を傾動自在に枢支する傾動軸3
1が炉体1の円筒軸線と直交する方向に延設されてい
る。そして、方形溝9の後部には、油圧シリンダ32の
基端部が前後方向傾動自在に枢支されており、油圧シリ
ンダ32のピストンロッド33の先端は傾動台2の底部
に前後方向に傾動自在に枢支されている。したがって、
このピストンロッド33が伸びると傾動台2及び炉体1
は傾動軸31を中心に傾動する。なお、炉体1が傾動し
て斜め姿勢となっても、炉体1は円鍔部18を通じて支
持ローラ25に担持されることにより斜め姿勢でも回転
可能となっている。
【0019】4は炉体1の開口14を開閉する蓋体であ
る。この蓋体4は、開口14に嵌め込み可能な厚肉円盤
状に形成されており、その中央部には、内側円盤面より
突出し火炎を放射する複数のノズル51を有するバーナ
5が装着されている。このバーナ5は、炉体1の開口1
4に嵌め込まれたときに開口壁内面との間にわずかなク
リアランスが形成される大きさで円柱状に形成され、火
炎放射方向が炉体1の軸線に沿うように配設されてい
る。このバーナ5にはそれぞれ流量制御弁(図示せず)
を通じて燃料ガス及び酸素ガスが供給される。
【0020】この蓋体4は、蓋体4を炉体1の軸線に沿
って直動させて開口14を開閉する開閉機構と、蓋体4
を軸線から転移させる退避機構とからなる駆動手段によ
り移動可能に設けられており、可動基部7上に立設され
た旋回軸6の上部から水平方向に伸びるアーム61の先
端に固定されている。可動基部7は箱状に形成されてお
り、炉体1の前端側に設置され前後一対の側壁を有する
ケース70内に配設されている。この可動基部7内に
は、第1圧力室71a及び第2圧力室71bをもつ一対
のエアシリンダ71が炉体1の円筒軸線方向に沿って左
右両側に配置されている。各エアシリンダ71のシリン
ダロッド71cの両端は、可動基部7から突出してケー
ス70の前後壁にそれぞれ固定されており、第1圧力室
71a又は第2圧力室71bにエアが供給されると、エ
アシリンダ本体側が可動基部7と共に円筒軸線方向に直
動する。なお、ケース70の前壁には、可動基部7を所
定位置で停止させるストッパ72が設けられている。
【0021】また、可動基部7内には、可動基部7の前
後壁に軸受された駆動軸73がエアシリンダ71の間に
平行に配設されており、この駆動軸73は可動基部7の
前壁に設けられたモータ74により駆動される。この駆
動軸73の略中央所定位置には、第1かさ歯車75が同
軸的に取付けられている。一方、可動基部7上に旋回可
能に立設された旋回軸6の下端には、旋回軸6と同軸状
に第2かさ歯車76が固定されており、旋回軸6が可動
基部7と共に所定位置に移動したときに第2かさ歯車7
6と第1かさ歯車75とが噛合するようになっている。
なお、旋回軸6には、アーム61の先端に設けられた蓋
体4が炉体1の円筒軸線上で開口14と対向する正面位
置に到達したとき旋回を停止させるストッパ63が設け
られている。
【0022】一方、炉体1の後方側には、炉体1の排気
口15と吸入口81が対向して排気ダクト8が配設され
ている。また、方形溝9の底面には、溶湯の取鍋及びノ
ロ受けを搭載する台車90が配設され、炉体1の斜め上
方位置には原料投入用のシュート92が配設されてい
る。なお、上記油圧シリンダ32や、エアシリンダ71
及びモータ74等は、制御盤95上の各種操作スイッチ
からの操作信号に基づいて駆動制御される。また、制御
盤95はマイコンを内蔵しており、燃料ガス及び酸素ガ
スの噴出量を調整する上記流量制御弁等の回転溶融炉の
各種アクチエータを駆動制御する。
【0023】以上のように構成された回転溶融炉による
操業は次のようにして行う。操業開始に当たり、蓋体4
は炉体1の開口14から離脱されて退避位置に退避して
おり、その代わりに、開口14を閉鎖する遮蔽板(図示
せず)を装着する。次に、操作スイッチのオンにより油
圧シリンダ32を作動させて傾動台2及び炉体1を直線
A(図1参照)まで傾動させ、シュート92を介して原
料を炉体1の排気口15から投入する。次に、油圧シリ
ンダ32を操作スイッチ(図示せず)のオンにより作動
させて傾動台3及び炉体1を水平姿勢に復帰させ、遮蔽
板を取り外すとともに、操作スイッチのオンにより蓋体
4のバーナ5から噴出する燃料及び酸素ガスに人手によ
り着火する。
【0024】そして、操作スイッチのオンによりモータ
74を作動させることにより、旋回軸6は第1及び第2
かさ歯車75、76を介してストッパ63に規制される
まで旋回し、これにより蓋体4が炉体1の軸線上で開口
14と対向する正面位置へ旋回動して停止する。その
後、操作スイッチのオンによりエアシリンダ71を作動
させることにより、可動基部7及び旋回軸6と共に円筒
軸線方向に直動する蓋体4が開口14を閉鎖する位置ま
で移動して停止する。これにより、炉体1の開口14は
エアシリンダ71の押圧力により押圧された蓋体4によ
って閉鎖され、蓋体4に装着されたバーナ5は開口14
内に嵌挿されてその火炎放射方向が円筒軸線方向に沿う
ように的確な向きに配置される。
【0025】この状態で、燃料ガス及び酸素ガスの流量
を制御しつつ燃焼し、かつ炉体1を適宜回転させて原料
の加熱、溶融を行う。このとき、炉体1が熱によって円
筒軸線方向に伸縮すると、その炉体1の伸縮がエアシリ
ンダ71によって吸収されることにより、炉体1の伸縮
に応じて蓋体1が円筒軸線方向に移動する。これによ
り、蓋体4は開口14を確実に閉鎖した状態が維持さ
れ、蓋体4と開口14との間に隙間が生じたり、蓋体4
に装着されているバーナ5の火炎放射方向が的確な方向
からずれたりしない。
【0026】そして、溶湯を充分な温度にまで昇温させ
た後、炉体1の回転を停止し、下側に位置する出湯孔1
7に詰められた粘土状の封止材をつついて除去し、台車
90上の取鍋に出湯を行う。取鍋が一杯になったら、炉
体1を90度回動して出湯孔17を溶湯液面の上方に持
ち上げ、その間に取鍋を空のものと交換する。出湯終了
後、操作スイッチのオンによりエアシリンダ71を作動
させることにより、開口14の閉鎖位置にある蓋体4が
可動基部7及び旋回軸6と共に軸線方向に直動し、可動
基部7がストッパ72に規制されると蓋体4が正面位置
に停止する。このとき、離間していた第1及び第2かさ
歯車75、76は、蓋体4が正面位置に到達すると噛合
する。その後、操作スイッチのオンによりモータ74を
作動させることにより、第1及び第2かさ歯車75、7
6を介して旋回軸6を旋回させて蓋体4を正面位置から
退避位置へと旋回動させる。
【0027】次に、油圧シリンダ32を作動させて炉体
1の円筒軸線が図1に示す直線Bに一致するまで傾動台
2及び炉体1を傾動させることにより、炉体1内のノロ
を開口14から台車90上のノロ受け(図1参照)に排
出する。ノロ排出後、再び油圧シリンダ32を作動させ
て炉体1の円筒軸線が図1に示す直線Aに一致するまで
傾動台2及び炉体1を傾動し、次のサイクルの原料投入
に移行する。
【0028】次のサイクルでは、炉体1は前回のサイク
ルでの火炎放射により熱膨張して軸方向に伸長してい
る。しかし、蓋体4を炉体1の開口14の閉鎖位置へ配
置するときには、上記のように、退避位置にある蓋体4
を正面位置に旋回動させた後、正面位置から開口14の
閉鎖位置へ直動させることにより行うため、蓋体4は開
口14の所定の閉鎖位置に的確に配置され、バーナ5も
その火炎放射方向が円筒軸線方向に沿うように的確な向
きに配置される。
【0029】以上のように、本実施例の回転溶融炉によ
れば、バーナ5が装着された蓋体4を円筒軸線に沿って
直動させることにより開閉するように構成されているた
め、炉体1が熱により円筒軸線方向に伸縮した状態であ
っても、バーナ5の火炎放射方向が円筒軸線方向に沿う
ように蓋体4を開口14の所定の閉鎖位置に的確に配置
することができる。
【0030】また、従来のように蓋体の開閉を旋回によ
り行う場合には、バーナと炉体の開口壁内面との間にバ
ーナの旋回を許容するクリアランスが必要であったが、
本実施例のように蓋体14の開閉を直動により行うよう
にしたことによってそのクリアランスを小さくすること
ができる。これにより、そのクリアランスに原料が入り
込んで操業に来す虞れを大幅に回避することができる。
【0031】さらに、炉体1の開口14を開閉する蓋体
4はエアシリンダ71によって円筒軸線方向に直動する
ように構成されているため、操業中に炉体1が熱により
円筒軸線方向に伸縮するときにエアシリンダ71の緩衝
機能を介して炉体1の伸縮が吸収されるので、蓋体4が
炉体1の開口14を確実に閉塞した状態を維持すること
ができる。したがって、蓋体4と炉体1の開口14との
間に隙間が生じないため、開口14から炉体1内の排ガ
スが漏れて環境が悪化したり、外部から空気が侵入して
炉体1内の雰囲気が変化することにより溶湯の品質が悪
化するのを防止することができる。また、蓋体4に装着
されたバーナ5の火炎放射方向が円筒軸線からずれるこ
となく、適正方向に向く状態を維持することができる。
【0032】なお、本実施例における駆動手段の退避機
構は、蓋体4を水平旋回するように構成されているが、
蓋体4の退避位置を炉体開口14の上方に設定した場合
には、蓋体4を垂直旋回するように構成したり、あるい
は蓋体4が上方へ直動するように構成することができ
る。 (実施例2)図6は本実施例に係る回転溶融炉の要部を
一部断面で示す平面図である。
【0033】本実施例の回転溶融炉は、蓋体4自体にも
炉体1の円筒軸線方向の伸縮を吸収する緩衝機構を有す
る点で上記実施例1のものと異なり、他の構成は同じで
ある。したがって、本実施例では、異なる点を中心に説
明し、他の共通する部材等の説明は同一符号を援用して
省略する。アーム61の先端に設けられた蓋体4は、ア
ーム61に一面が固定された基板40を備え、その基板
40の他面には円筒状の本体部41が同軸的に連結固定
されている。本体部41の端面には周方向に沿って等間
隔に配列された4個のばね収容凹部42が形成されてお
り、各ばね収容凹部42には一端がばね収容凹部42の
底部に係止された緩衝ばね43が収容されている。本体
部41のばね収容凹部42側には、有底円筒状で底部中
央に挿通孔をもつアウタケース44が本体部41の外周
面に摺動自在に被冠され、前記緩衝ばね43の他端がア
ウタケース44の底部内面に係止されている。そして、
バーナ5は、基板40の中央孔に嵌合固定され、その先
端が本体部41の内部を貫通しアウタケース43の挿通
孔から突出する状態で蓋体4に装着されている。
【0034】以上のように構成された本実施例の蓋体4
は、蓋体4が炉体1の開口14を閉鎖した状態で操業し
ているときに炉体1が熱膨張して円筒軸線方向に伸長す
ると、炉体1に押圧されるアウタケース44が緩衝ばね
43の付勢力に抗して円筒軸線方向に移動することによ
り炉体1の円筒軸線方向の伸長が吸収される。これによ
り、蓋体4のアウタケース44が開口14を確実に閉鎖
した状態が維持される。逆に、温度低下により炉体1が
円筒軸線方向に収縮するときには、炉体1の収縮に伴っ
てアウタケース44が緩衝ばね43の付勢力により円筒
軸線方向に押し出され、炉体1の円筒軸線方向の収縮が
吸収される。これにより、蓋体4のアウタケース44が
開口14を確実に閉鎖した状態が維持される。
【0035】なお、炉体1の円筒軸線方向の伸縮は主と
して蓋体4の緩衝機構により吸収されるが、上記実施例
1と同様に駆動手段の開閉機構に設けられているエアシ
リンダ71も蓋体4の緩衝機構と同時に補助的に緩衝機
能を発揮する。以上のように、本実施例の回転溶融炉に
よれば、蓋体4に炉体1の円筒軸線方向の伸縮を吸収す
る緩衝機構を有するため、炉体1が熱により円筒軸線方
向に伸縮しても蓋体4が炉体1の開口14を確実に閉塞
した状態を維持することができる。したがって、蓋体4
と炉体1の開口14との間に隙間が生じるのを防止する
ことができ、かつ蓋体4に装着されたバーナ5の火炎放
射方向が適正方向からずれるのを防止することができ
る。
【0036】なお、本実施例では、炉体1の円筒軸線方
向の伸縮を吸収する緩衝ばね43が円周方向の4箇所に
設けられて4点支持の構成が採用されているが、炉体1
の円筒軸線方向の伸縮を均等に吸収するためには円周方
向の少なくとも3点で支持するように構成すればよい。
また、ばね収容凹部を円筒状の本体部と同軸状に形成
し、そのばね収容凹部に配設した1個の緩衝ばねで炉体
の円筒軸線方向の伸縮を吸収するように構成することも
できる。
【0037】なお、本実施例では、上記実施例1で用い
られた緩衝機能を有するエアシリンダ71と共に蓋体4
に緩衝機構が設けられているが、蓋体4の緩衝機構のみ
を単独で設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】第1発明によれば、駆動手段は、蓋体を
円筒軸線に沿って直動させる開閉機構を有するため、炉
体が熱により円筒軸線方向に伸縮した状態となっても、
蓋体で炉体開口を閉鎖する際にバーナが的確な方向を向
くように蓋体を所定の閉鎖位置に的確に配置することが
できる。
【0039】そして、第2発明によれば、蓋体は、開口
を閉鎖する状態で炉体の円筒軸線方向の伸縮を吸収する
緩衝機構を有するため、炉体の伸縮によって蓋体と炉体
開口との間に隙間が生じるのを防止することができる。
これにより、開口から炉体内の排ガスが漏れて環境が悪
化したり、外部から空気が侵入して炉体内の雰囲気が変
化することにより溶湯の品質が悪化するのを防止するこ
とができる。また、蓋体に装着されたバーナの火炎放射
方向が適正方向からずれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る回転溶融炉の側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例1に係る回転溶融炉の正面図で
ある。
【図3】本発明の実施例1に係る回転溶融炉の要部を一
部断面で示す平面図である。
【図4】本発明の実施例1に係る回転溶融炉の要部を一
部断面で示す側面図である。
【図5】本発明の実施例1に係る回転溶融炉の駆動手段
を一部断面で示す側面図である。
【図6】本発明の実施例2に係る回転溶融炉の要部を一
部断面で示す平面図である。
【図7】従来の回転溶融炉の要部を一部断面で示す平面
図である。
【符号の説明】
1…炉体 2…傾動台 3…基台 4…蓋体
5…バーナ 6…旋回軸 7…可動基部 14…開口 71…
エアシリンダ 40…基板 41…本体部 42…ばね収容凹部
43…緩衝ばね 44…アウタケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591181089 株式会社ナニワ炉機研究所 大阪府八尾市上尾町5丁目1番地の8 (72)発明者 平野 春好 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 平井 秀敏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 神谷 雄二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 小林 宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 白川 博一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木崎 勉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡田 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 竹内 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鶴岡 洋幸 東京都江東区東雲1丁目9番1号 テイサ ン株式会社本社分室内 (72)発明者 鳥海 誠 東京都江東区東雲1丁目9番1号 テイサ ン株式会社本社分室内 (72)発明者 滝本 豊 東京都江東区東雲1丁目9番1号 テイサ ン株式会社本社分室内 (72)発明者 村田 博敏 大阪府八尾市上尾町5丁目1番地の8 株 式会社ナニワ炉機研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に開口を有する円筒状に形成されか
    つ円筒軸線を中心に回転可能に支持された炉体と、バー
    ナを装備しかつ駆動手段により一方の前記開口を開閉す
    る蓋体とを備えた回転溶融炉において、 前記駆動手段は、前記蓋体を前記円筒軸線に沿って直動
    させる開閉機構と、前記蓋体を前記円筒軸線から転移さ
    せる退避機構とから構成されていることを特徴とする回
    転溶融炉。
  2. 【請求項2】 前記退避機構は、前記蓋体を水平旋回さ
    せるものである請求項1記載の回転溶融炉。
  3. 【請求項3】 両端に開口を有する円筒状に形成されか
    つ円筒軸線を中心に回転可能に支持された炉体と、バー
    ナを装備しかつ駆動手段により一方の前記開口を開閉す
    る蓋体とを備えた回転溶融炉において、 前記蓋体は、前記開口を閉鎖する状態で前記炉体の前記
    円筒軸線方向の伸縮を吸収する緩衝機構を有することを
    特徴とする回転溶融炉。
JP9244594A 1994-04-28 1994-04-28 回転溶融炉 Pending JPH07294145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275336A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Osaka Gas Co Ltd 溶解炉
JP2017028144A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 光洋サーモシステム株式会社 熱処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275336A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Osaka Gas Co Ltd 溶解炉
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