JPH072943U - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents
磁歪式トルクセンサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トルクセンサにおいて、磁歪シャフトに加わ
るトルクを高精度に検出することができる。 【構成】 検出回路中のブリッジ回路9,差動増幅回路
31および発振回路21に他のバイアス電圧VS と異な
る一のバイアス電圧VS0を印加するようにしたから、発
振回路21の振幅V00を大きくすることができる。これ
により、ブリッジ回路9からの検出電圧V1 ′,V2 ′
を大きし、これに伴って差動増幅回路31からの検出電
圧V3 ′も大きくできる。そして、磁歪シャフトに加わ
るトルクを高精度に検出することができる。
るトルクを高精度に検出することができる。 【構成】 検出回路中のブリッジ回路9,差動増幅回路
31および発振回路21に他のバイアス電圧VS と異な
る一のバイアス電圧VS0を印加するようにしたから、発
振回路21の振幅V00を大きくすることができる。これ
により、ブリッジ回路9からの検出電圧V1 ′,V2 ′
を大きし、これに伴って差動増幅回路31からの検出電
圧V3 ′も大きくできる。そして、磁歪シャフトに加わ
るトルクを高精度に検出することができる。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車用エンジンの出力軸等に発生するトルクを検出するの に用いて好適な磁歪式トルクセンサに関する。
【0002】
自動変速器を備えたオートマチック車等では、例えば自動変速機構による変速 タイミングを適正化するために、プロペラシャフト等にトルクセンサを取付ける ことが提案されている。
【0003】 そこで、図5ないし図7にこの種の従来技術によるトルクセンサとして、2コ イル型の磁歪式トルクセンサを例に挙げて示す。
【0004】 図中、1は例えばクロムモリブデン鋼等の磁歪材料から形成された磁歪シャフ トを示し、該磁歪シャフト1は例えばプロペラシャフトの途中に設けられるもの で、両端が入力側取付部1A,出力側取付部1Bとなり、これらの中間はスリッ ト溝形成部1Cとなり、該スリット溝形成部1Cの外周には下向き45°,上向 きに45°に刻設したスリット溝2,3とがそれぞれ対向するように設けられて いる。
【0005】 4は前記スリット溝形成部1Cの外周を囲むように一対の軸受5,5を介して 磁歪シャフト1と相対的に回転自在に設けられたコイル固定部材を示し、該コイ ル固定部材4は図示しない車体側に固着して取付けられている。6は前記コイル 固定部材4の内周側に固着されたリング状のコア部材を示し、該コア部材6には 、スリット溝2,3とそれぞれ対向する位置に励磁および検出コイル7,8が設 けられ、該励磁および検出コイル7,8の自己インダクタンスはL1 ,L2 とな っている。
【0006】 次に、図6に基づいて2コイル型の磁歪式トルクセンサの検出回路の回路構成 を示し説明する。
【0007】 図6中、9はブリッジ回路を示し、該ブリッジ回路9は励磁および検出コイル 7,8と、該励磁および検出コイル7,8の鉄損r1 ,r2 と、前記励磁および 検出コイル7,8とそれぞれ対向するように接続された調整抵抗R,Rにより構 成され、励磁および検出コイル7,8の接続点aと調整抵抗R,Rの接続点bと の間には、後述する発振回路10が接続され、励磁および検出コイル7と調整抵 抗Rとの接続点c(一方の出力端)および励磁および検出コイル8と調整抵抗R との接続点d(他方の出力端)は、それぞれ励磁および検出コイル7,8からの 出力電圧V1 ,V2 を導出する出力端子となって、当該接続点c,dは後述する 差動増幅回路11の入力端子にそれぞれ接続される。なお、前記ブリッジ回路9 の接続点bは直流のバイアス電圧VS に接続されている。
【0008】 10は発振回路を示し、該発振回路10は図示しないバッテリ等の直流電源に よって波高値(振幅)V0 ,周波数f(例えば30 kHz)の交流電圧Vを発生さ せるもので、その出力側はブリッジ回路9の接続点aに接続されると共に、位相 調整回路13に接続されている。そして、該発振回路10のアース側には直流の 例えば2.7Vのバイアス電圧VS (VS ≒V0 )が接続され、これによって、 図7に示すように負側の振幅(−V0 )がグランド(GND)よりも低くならな いように規制している。
【0009】 11は差動増幅回路を示し、該差動増幅回路11はオペアンプ等により構成さ れ、各入力端子に前記ブリッジ回路9の接続点c,dを接続することにより、出 力電圧V1 ,V2 が入力され、出力端子12に後述する交流結合回路17を介し て検波処理回路14を接続することにより、該検波処理回路14に検出電圧V3 を出力する。
【0010】 13は発振回路10の出力側に接続された位相調整回路を示し、該位相調整回 路13は磁歪シャフト1にトルクを印加しないときの出力電圧V1 (V2 )の位 相角に同期した位相調整電圧VP を検波処理回路14に出力する。
【0011】 14は検波処理回路を示し、該検波処理回路14の入力側には交流結合回路1 7を介して差動増幅回路11の出力端子12および位相調整回路13の出力側が 接続され、検出電圧V3 および位相調整電圧VP が入力される。そして、該検波 処理回路14では、位相調整回路13からの位相調整電圧VP により検出電圧V 3 を同期して得られた部分を後述のLPF15に出力する。
【0012】 15は直流変換回路としてのローパスフィルタ(以下、「LPF15」という )を示し、該LPF15は位相調整電圧VP により検出電圧V3 を同期して得ら れた部分を積分して直流の出力電圧V4 として増幅回路16に出力する。そして 、該増幅回路16においては、LPF15から入力された直流の出力電圧V4 を 増幅して図示しないコントロールユニットに出力する。
【0013】 17は交流結合回路を示し、該交流結合回路17は差動増幅回路11の出力端 子12と検波処理回路14との間に接続されたコンデンサ17Aと、該コンデン サ17Aの出力側とバイアス電圧VS との間に接続された抵抗17Bとからなり 、所謂ハイパスフィルタ回路を構成している。そして、該交流結合回路17は差 動増幅回路11からの検出電圧V3 中の直流分を除去して、交流分(特に、周波 数f以上)を通過させ、検波処理回路14に出力するものである。
【0014】 なお、前記発振回路10,差動増幅回路11,検波処理回路14,LPF15 および増幅回路16のアース側にはバイアス電圧VS が印加されているから、そ れぞれの信号は各信号にバイアス電圧VS が加わった状態となっている。
【0015】 次に、トルクの検出原理について説明する。
【0016】 まずここで、励磁および検出コイル7,8には発振回路10から交流電圧Vが 印加されているから、励磁および検出コイル7,8のインピーダンスZ1 ,Z2 は数1のようになる。
【0017】
【数1】
【0018】 ただし、数1中のL1 ,L2 は数2により設定される自己インダクタンスであ る。
【0019】
【数2】 ただし、μ:透磁率 N:コイル巻線数 S:磁路断面積
【0020】 さらに、ブリッジ回路9において、一方の励磁および検出コイル7のL1 ,r 1 は調整抵抗Rに、他方の励磁および検出コイル8のL2 ,r2 は調整抵抗Rに それぞれ直列接続されているから、励磁および検出コイル7,8を流れる電流i 1 ,i2 は、
【0021】
【数3】 により算出され、接続点c,dの出力電圧V1 ,V2 は、
【0022】
【数4】 ただし、α1 ,α2 :位相角 により算出される。
【0023】 また、前記励磁および検出コイル7,8と調整抵抗R,Rとの接続点c,dは 差動増幅回路11の両側端子にそれぞれ接続され、励磁および検出コイル7,8 からのそれぞれの出力電圧V1 ,V2 を差動増幅回路11に出力する。そして、 該差動増幅回路11の出力端子12は位相調整回路13と共に検波処理回路14 の入力側に接続され、該検波処理回路14は差動増幅回路11からの検出電圧V 3 を位相調整回路13からの位相調整電圧VP に基づいて同期させ、LPF15 で積分して直流の出力電圧V4 を増幅回路16に出力するものである。
【0024】 このように構成される2コイル型の磁歪式トルクセンサにおいては、励磁およ び検出コイル7,8に発振回路10の交流電圧Vを印加すると、磁歪シャフト1 の表面に磁路が形成されるが、スリット溝形成部1Cの表面にはスリット溝2, 3が設けられているため、表面磁界による磁路はスリット溝2,3に沿って形成 されるようになる。
【0025】 一方、磁歪シャフト1の入力側取付部1Aに図5に示すような矢示方向(時計 方向)のトルクT(以下「正のトルク」という)を加えたとすると、スリット溝 2には圧縮応力−σが発生し、スリット溝3には引っ張り応力+σが発生する。 そして、磁歪シャフト1に正の磁歪材を用いている場合、引っ張り応力+σによ り透磁率μが増加し、圧縮応力−σにより透磁率μが減少することが知られてい る。
【0026】 この結果、励磁および検出コイル7からの出力電圧V1 は減少し、励磁および 検出コイル8からの出力電圧V2 は増大するので、差動増幅回路11では、
【0027】
【数5】 V3 =A×(V1 −V2 ) ただし、 A:増幅率 なる増幅が行われ、差動増幅回路11の出力端子12から交流の検出電圧V3 が 検波処理回路14へと出力される。そして、該検波処理回路14は位相調整回路 13からの位相調整電圧VP により検出電圧V3 を同期検波処理し、磁歪シャフ ト1に作用するトルクに対応した出力信号として直流の出力電圧V4 を出力する ことができる。
【0028】 例えば、従来技術では図7に示すように、磁歪シャフト1にトルクが加わった 場合には、差動増幅回路11から出力される検出電圧V3 はバイアス電圧VS を 中心とする2点鎖線で示す特性線18となり、検波処理回路14を介してLPF 15から出力される直流の出力電圧V4 は特性線19となって、増幅回路16に 出力される。このように、従来技術においては、発振回路10,差動増幅回路1 1,検波処理回路14,LPF15および増幅回路16のアース側にはバイアス 電圧VS が印加されているから、発振回路10においてもバイアス電圧VSを中 心とした振幅V0 の正弦波となり、また他の各回路においても、出力はバイアス 電圧VS に対する変化として出力されている。
【0029】 なお、前記バイアス電圧VS は増幅回路16からコントロールユニットに出力 されるトルクセンサの検出信号を該コントロールユニットの入力値に補正するた めの直流の電圧値で、例えば2.7Vに設定されている。
【0030】
ところで、上述した従来技術では、バイアス電圧VS を検出回路側の状況に応 じて、例えばトルク零のときの直流の出力電圧V4 をバイアス電圧VS とするよ うに設定され、コントロールユニットへのトルクセンサからの検出信号の補正を 行っていた。
【0031】 また、図7に示すように発振回路10の交流電圧Vをバイアス電圧VS を中心 とする振幅V0 の正弦波としているから、直流電源としてのバッテリ電圧VCCと 交流電圧Vの正弦波との差(VCC−2×V0 )分が無駄になっている。即ち、ブ リッジ回路9の接続点a,b間にかかる交流電圧の振幅V0 が小さければ、該ブ リッジ回路9中の励磁および検出コイル7,8にかかる電流i1 ,i2 も小さく なり、磁歪シャフト1にトルクを加えたときの、該励磁および検出コイル7,8 の変化量が小さくなる。従って、従来技術ではトルクの検出感度を低下させたま ま検出していた。
【0032】 さらに、トルクセンサからコントロールユニットに出力される検出信号を大き くするためには、最終段の増幅回路16の増幅率を大きすればよいが、LPF1 5から出力されるノイズを含んだ直流の出力電圧V4 を増幅しても、ノイズも一 緒に増幅され、正確なトルク検出を行うことができないという問題がある。
【0033】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は高精度のト ルク検出を行なうことができる磁歪式トルクセンサを提供することを目的として いる。
【0034】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、磁歪シャフ トにかかるトルクを検出する検出回路のうち、ブリッジ回路,発振回路および差 動増幅回路に印加される一のバイアス電圧を直流変換回路および増幅回路に印加 される他のバイアス電圧と異なる電圧値に設定したことにある。
【0035】
上記構成により、ブリッジ回路に印加する発振回路の交流電圧を、一のバイア ス電圧に対して大きい振幅を有する正弦波として発生させることができ、ブリッ ジ回路に印加される交流電圧の振幅を大きくして、各検出コイルに流れる電流を 大きくできる。
【0036】
以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。なお、実施例で は前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する ものとする。
【0037】 まず、図1は本実施例による2コイル型の磁歪式トルクセンサの検出回路を示 すに、各回路は従来技術の回路とほぼ同様に構成されているものの、本実施例に よる検出回路の特徴は、後述する発振回路21,差動増幅回路31およびブリッ ジ回路9には、従来技術のバイアス電圧VS (以下、「他のバイアス電圧VS 」 )よりも高いバイアス電圧VS0(以下、「一のバイアス電圧VS0」)が印加され ている。なお、検波処理回路14,LPF15および増幅回路16には従来通り の他のバイアス電圧VS を印加することにより、コントロールユニットへのトル クセンサからの検出信号を補正するようになっている。
【0038】 まず、ブリッジ回路9については、励磁および検出コイル7,8の接続点aと 調整抵抗R,Rの接続点bとの間には、発振回路21が接続され、励磁および検 出コイル7と調整抵抗Rとの接続点c(一方の出力端)および励磁および検出コ イル8と調整抵抗Rとの接続点d(他方の出力端)は、それぞれ励磁および検出 コイル7,8の変化を出力電圧V1 ′,V2 ′として導出する出力端子となり、 当該接続点c,dは差動増幅回路31の入力端子にそれぞれ接続される。そして 、本実施例においては、前記ブリッジ回路9の接続点bは一のバイアス電圧VS0 (VS0>VS )に接続されているから、出力電圧V1 ′,V2 ′は一のバイアス 電圧VS0を中心とする正弦波(周波数f′)を出力する。
【0039】 次に、図2に基づいて発振回路21の具体例を示す。
【0040】 図2中、21は発振回路を示し、該発振回路21はウィーンブリッジ式発振回 路22とノイズの伝達を除去するブートストラップ回路23とから構成されてい る。
【0041】 ここで、ウィーンブリッジ式発振回路22は、オペアンプ24と、該オペアン プ24の反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗値R1 を有する可変の 負帰還抵抗25と、反転入力端子と一のバイアス電圧VS0との間に接続された抵 抗値R2 を有する負帰還抵抗26と、非反転入力端子と出力端子との間の正帰還 ループの途中に直列に接続された抵抗27(抵抗値R0 )およびコンデンサ28 (静電容量C0 )と、非反転入力端子と一のバイアス電圧VS0との間の正帰還ル ープの途中に並列に接続された抵抗29(抵抗値R0 )およびコンデンサ30( 静電容量C0 )とから構成されている。
【0042】 このように構成されるウィーンブリッジ式発振回路22の交流電圧V′の発振 周波数f′は次の数6のようになる。
【0043】
【数6】
【0044】 さらに、交流電圧V′の振幅V00は可変の負帰還抵抗25の抵抗値R1 を変化 させることによって調整することができる。
【0045】 そして、前記オペアンプ24の駆動電圧供給端子(図示せず)には、直流電源 のバッテリ電圧VCCとグランドとの間の電圧差が入力され、一方オペアンプ24 のアース側は一のバイアス電圧VS0に接続されている。これにより、当該発振回 路21から発振される交流電圧V′の波形は図4に示すようになり、一のバイア ス電圧VS0を中心とする振幅V00の正弦波を発生させることができる。
【0046】 なお、交流電圧V′の振幅V00は負帰還抵抗25を調整することにより、一の バイアス電圧VS0を中心として振幅V00を引き伸ばしてグランドに近づくように 設定したものである。これにより、ブリッジ回路9の接続点a,bに交流電圧V ′を印加したときには、各辺を流れる電流i1 ,i2 を大きくすることができ、 従来技術に示した数3,数4から明らかなように、磁歪シャフト1に加わるトル クの検出感度を向上できる。
【0047】 さらに、図3に基づいて差動増幅回路31の具体例を示すに、本実施例の差動 増幅回路31ではオペアンプのCMRR(同相電圧除去比)に影響されずに任意 の増幅率を設定するために、オペアンプを3個用いた所謂インスツルメンテーシ ョンアンプについて説明する。
【0048】 即ち、図3に示す差動増幅回路31において、32,32は入力側増幅回路を それぞれ構成するオペアンプを示し、該各オペアンプ32には抵抗値R11を有す る負帰還抵抗33が反転入力端子と出力端子との間に接続され、各オペアンプ3 2の非反転入力端子にはブリッジ回路9の接続点c,dがそれぞれ接続され、該 各非反転入力端子には出力電圧V1 ′,V2 ′が入力されるようになっている。 また、前記各オペアンプ32の反転入力端子の間には、抵抗値R12を有する抵抗 34が接続されている。
【0049】 35は差動増幅器を示し,該差動増幅器35は、オペアンプ36と、該オペア ンプ36の各入力端子と前記オペアンプ32の出力端子との途中に接続された抵 抗値R00を有する入力抵抗37,37と、反転入力端子と出力端子との間に接続 された抵抗値R00を有する負帰還抵抗38と、非反転端子と一のバイアス電圧V S0との間に接続された抵抗R00を有する抵抗39とから構成されている。そして 、この差動増幅器35では、抵抗37〜39を同一の抵抗値R00にすることによ って、高利得差動回路であっても同相利得を1に設定し、オペアンプ36による CMRRの影響を少なくしている。
【0050】 このように構成される差動増幅回路31から出力される検出電圧V3 ′は次の 数7のようになる。
【0051】
【数7】
【0052】 そして、差動増幅回路31では、各オペアンプ32,36のCMRRの影響の 少ない増幅回路を構成することができると共に、一のバイアス電圧VS0を加えた 検出電圧V3 ′を後段の検波処理回路14に出力できる。
【0053】 このように構成される本実施例の検出回路においては、ブリッジ回路9,発振 回路21および差動増幅回路31に一のバイアス電圧VS0を印加するようにし、 かつ前記発振回路21から発生する交流電圧V′の振幅V00を一のバイアス電圧 VS0とグランドとの間の電圧差に近づくようにしたから、前記ブリッジ回路9の 接続点a,bに入力される交流電圧V′の振幅V00を大きくすることができ、励 磁および検出コイル7,8を流れる電流i1 ,i2 を大きくでき透磁率μの変化 を自己インダクタンスの変化として感度良く検出することができる。
【0054】 従って、図4に示すように、磁歪シャフト1にトルクが加わった場合には、差 動増幅回路31からの検出電圧V3 ′は一のバイアス電圧VS0を中心とする2点 鎖線で示す特性線40が出力される。また、検波処理回路14を介してLPF1 5から出力される直流の出力電圧V4 ′は特性線41となって増幅回路16に出 力される。これにより、従来技術の図7に示した特性線18,19と比較して、 差動増幅回路31から出力される検出電圧V3 ′の特性線40の振幅を従来技術 の特性線18の振幅よりも大きくでき、高精度のトルク検出を行うことができる 。そして、LPF15からの直流の出力電圧V4 (特性線41)も従来技術の特 性線19よりも大きい出力電圧にすることができる。
【0055】 このように、本実施例においては、発振回路21からは一のバイアス電圧VS0 を中心とする振幅V00の交流電圧V′を出力し、磁歪シャフト1に加わるトルク を高感度に検出すると共に、差動増幅回路31からの検出電圧V3 ′も従来技術 の出力(振幅)よりも大きい変化として出力することができ、磁歪シャフト1に 加わるトルクの検出感度を著しく向上させることができる。
【0056】 さらに、実施例では一のバイアス電圧VS0とバッテリ電圧VCC(≒12V)と の関係を、VS0≒1/2VCC(≒6V)とし、発振回路21からの交流電圧V′ の振幅V00,一のバイアス電圧VS0およびバッテリ電圧VCCとの関係を、V00= VS0=1/2VCCに設定しているから、磁歪シャフト1に加わる微小なトルクで あってもブリッジ回路9からの出力電圧V1 ′,V2 ′を大きな出力として検出 できる。そして、差動増幅回路31からの検出電圧V3 ′およびLPF15から の直流の出力電圧V4 ′も大きい電圧にでき、磁歪シャフト1に加わる微小なト ルクも検出することができる。
【0057】 そして、交流電圧Vの波高値VP-P をバッテリ電圧VCCのフルレンジを用いる ことで、誤差が少なく、S/N比を高めた磁歪式トルクセンサの検出回路を構成 することができる。
【0058】 なお、前記実施例では2コイル式のトルクセンサについて説明したが、本考案 はこれに限らず、4コイル式のトルクセンサに用いてもよい。
【0059】
以上詳述した如く、本考案によれば、検出回路のうち、一対の検出コイルを含 んで構成されたブリッジ回路,発振回路および差動増幅回路に印加される一のバ イアス電圧を直流変換回路および増幅回路に印加される他のバイアス電圧と異な った電圧値に設定することにより、ブリッジ回路に印加される発振回路からの交 流電圧の振幅を大きくすることができ、差動増幅回路から出力される信号を大き な信号にできる。そして、ノイズの少ない高精度のトルク検出を行うことができ る。
【図1】実施例による磁歪式トルクセンサの検出回路を
示す回路構成図である。
示す回路構成図である。
【図2】図1中の発振回路の具体的な構成を示す回路図
である。
である。
【図3】図1中の差動増幅回路の具体的な構成を示す回
路図である。
路図である。
【図4】実施例によるトルク零時の発振回路,差動増幅
回路,LPFの電圧波形を示す波形図である。
回路,LPFの電圧波形を示す波形図である。
【図5】従来技術による磁歪式トルクセンサの構成図で
ある。
ある。
【図6】従来技術による磁歪式トルクセンサの検出回路
を示す回路構成図である。
を示す回路構成図である。
【図7】従来技術によるトルク零時の発振回路,差動増
幅回路,LPFの電圧波形を示す波形図である。
幅回路,LPFの電圧波形を示す波形図である。
1 磁歪シャフト 7,8 励磁および検出コイル 9 ブリッジ回路 14 検波処理回路 15 LPF(直流変換回路) 21 発振回路 31 差動増幅回路 VS0 一のバイアス電圧 VS 他のバイアス電圧
Claims (1)
- 【請求項1】 磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
側に設けられた少なくとも一対の検出コイルと、該各検
出コイルからのインダクタンスの変化により前記磁歪シ
ャフトにかかるトルクを検出する検出回路とを備え、該
検出回路は前記各検出コイルを含んで構成されたブリッ
ジ回路と、該ブリッジ回路に印加する交流電圧を発生す
る発振回路と、前記ブリッジ回路からの各検出コイルの
検出信号を差動増幅する差動増幅回路と、該差動増幅回
路からの出力信号を直流信号として処理する直流変換回
路と、該直流変換回路からの信号を増幅する増幅回路と
から構成してなる磁歪式トルクセンサにおいて、前記検
出回路のうち、ブリッジ回路,発振回路および差動増幅
回路に印加される一のバイアス電圧を直流変換回路およ
び増幅回路に印加される他のバイアス電圧と異なる電圧
値に設定したことを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3708293U JPH072943U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 磁歪式トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3708293U JPH072943U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 磁歪式トルクセンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH072943U true JPH072943U (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=12487635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3708293U Pending JPH072943U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 磁歪式トルクセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072943U (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002139390A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トルク検出器、トルク検出器を用いた電動補助動力機および電動補助動力機を用いた電動補助動力付き自転車 |
| US10983019B2 (en) | 2019-01-10 | 2021-04-20 | Ka Group Ag | Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation |
| US11486776B2 (en) | 2016-12-12 | 2022-11-01 | Kongsberg Inc. | Dual-band magnetoelastic torque sensor |
| US11821763B2 (en) | 2016-05-17 | 2023-11-21 | Kongsberg Inc. | System, method and object for high accuracy magnetic position sensing |
| US12025521B2 (en) | 2020-02-11 | 2024-07-02 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field |
| US12292350B2 (en) | 2019-09-13 | 2025-05-06 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor assembly for reducing magnetic error due to harmonics |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP3708293U patent/JPH072943U/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2002139390A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トルク検出器、トルク検出器を用いた電動補助動力機および電動補助動力機を用いた電動補助動力付き自転車 |
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| US10983019B2 (en) | 2019-01-10 | 2021-04-20 | Ka Group Ag | Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation |
| US12292350B2 (en) | 2019-09-13 | 2025-05-06 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor assembly for reducing magnetic error due to harmonics |
| US12025521B2 (en) | 2020-02-11 | 2024-07-02 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field |
| US12281951B2 (en) | 2020-02-11 | 2025-04-22 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field |
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