JPH07294400A - X線回折装置の試料保持装置 - Google Patents

X線回折装置の試料保持装置

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JPH07294400A
JPH07294400A JP6091222A JP9122294A JPH07294400A JP H07294400 A JPH07294400 A JP H07294400A JP 6091222 A JP6091222 A JP 6091222A JP 9122294 A JP9122294 A JP 9122294A JP H07294400 A JPH07294400 A JP H07294400A
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ray
rotary
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JP6091222A
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Inventor
Noboru Osawa
登 大沢
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料ホルダの原点合わせを自動化し、容易かつ
迅速に試料の配向性や結晶の配列方向等を検出できるよ
うにする。 【構成】治具本体310の検査位置に設置した回転部材
350に、試料ホルダ装着部材330を磁力により吸着
固定する。試料を装着する試料ホルダ340には、複数
のマグネット342を設けておき、そのうちの一を基準
指標とする。試料ホルダ340はこれらマグネット34
2によって試料ホルダ装着部材330に吸着固定し、回
転部材350および試料ホルダ装着部材330とともに
一体的に回転させる。この回転動作の原点位置に磁気セ
ンサ500を設置しておき、上記基準指標としたマグネ
ット342aの磁力を検出することによって、試料ホル
ダ340の原点合わせを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線回折装置におけ
るゴニオメータの基台上に装着し、試料を回転自在に支
持する試料保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線回折装置は、X線源に対して回転自
在なゴニオメータと称する測角器を備えており、このゴ
ニオメータの基台上に試料保持装置を搭載し、該試料保
持装置で保持した試料にX線を照射し、試料から回折し
てきたX線(回折X線)を検出することにより、その検
出角度等に基づき試料の分析を行う装置である。
【0003】さて、圧延材料のように粒子の配向性があ
る試料については、その配向する向きを検出したい場合
がある。例えば、圧延材料をしぼり加工により成形する
場合、粒子の配向としぼり方向との調整如何により、製
品の強度が大きく変化してくる。そこで、粒子の配向性
を検出し、これにしぼり方向を合わせることが製品の品
質向上を図るうえで重要となる。また、水晶発振子の製
造においては、カット面を結晶の配列方向に合わせなけ
ればならないため、あらかじめ結晶の配列方向を検出し
ておく必要があった。このように粒子の配向する方向や
結晶の配列方向等を検出するには、試料保持装置に対し
て試料を回転させながらX線回折測定を行い、回折X線
のピーク値が得られる回転角度を測定しなければならな
い。
【0004】図9はこの種の測定を行うことができる従
来の回転式試料保持装置を示す正面図である。同図に示
す従来の回転式試料保持装置は、試料台900と試料回
転治具901とが一体に形成されており、装置全体とし
てゴニオメータの基台902に装着する構成となってい
る。試料回転治具901には、試料ホルダ903がマグ
ネット(図示せず)により吸着固定され、図示しない回
転手段によって試料ホルダ903を軸中心に回転駆動す
る。この試料ホルダ903の回転にともなって入射X線
に対する試料Sの粒子や結晶の向きが変化する。そし
て、X線の入射方向が粒子の配向や結晶の配列方向と合
ったとき、回折X線強度のピーク値が現れるため、これ
によって試料の配向性や結晶の配列方向を検出すること
ができる。
【0005】ここで、試料の配向性や結晶の配列方向等
は、あらかじめ定めた原点からの回転角度をもって認識
している。すなわち、試料回転治具901に形成した原
点901aに対し、試料ホルダ903に形成した基準点
903aを合わせた位置を角度ゼロとして試料ホルダ9
03の回転角度を検出し、回折X線強度のピーク値が現
れたときの回転角度をもって試料の配向性や結晶の配列
方向等を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、試料回転治具9
01に形成した原点901aと試料ホルダ903に形成
した基準点903aとを合わせる作業(以下、「原点合
わせ」という)は、操作員の目視により手作業で行って
いた。しかし、試料保持装置の周辺にはX線遮蔽用のプ
ロテクタ等が配設されており、試料ホルダ903を吸着
固定する個所まで操作員が顔を近付けにくい周辺構造と
なっているので、上記原点合わせは思いの外わずらわし
く、時間のかかる作業であった。
【0007】また近年、多試料のX線回折測定を自動的
に処理するための多試料保持装置が注目されている。こ
の多試料保持装置によれば、複数の試料ホルダを回転移
送することにより、順次所定の検査位置に配置してX線
回折測定を実行することができる。ところが、この多試
料保持装置において、試料ホルダが検査位置に配置され
るたび手作業による原点合わせをしていたのでは、複数
試料のX線回折測定を自動化するというこの装置本来の
特徴を発揮させることができない。この発明は上述のよ
うな事情に鑑みなされたもので、試料ホルダの原点合わ
せを自動化し、容易かつ迅速に試料の配向性や結晶の配
列方向等を検出できるX線回折装置の試料保持装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第一の発明は、X線源に対し回転可能なゴニオメータ
の基台上に設置される試料台と、試料台に装着される治
具本体と、この治具本体に搭載した回転駆動源と、軸受
を介して治具本体に回転自在に設けられ回転駆動源から
の駆動力によって軸中心に回転する筒状の回転部材と、
磁力によって回転部材の一端部に吸着固定される試料ホ
ルダと、試料ホルダに設けた基準指標を所定の原点に位
置決めする原点合わせ手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】また第二の発明は、X線源に対し回転可能
なゴニオメータの基台上に設置される試料台と、試料を
装着する複数の試料ホルダと、試料台に装着される治具
本体と、この治具本体に回転自在に支持された回転板
と、この回転板を回転駆動する第一の回転駆動源と、回
転板の同一径上に複数個それぞれ軸を中心として回転自
在に取り付けられた試料ホルダ装着部材と、試料ホルダ
を磁力によって試料ホルダ装着部材の一端面に吸着固定
するホルダ装着手段と、試料ホルダ装着部材のほぼ回転
軌道上に位置決めされて治具本体に回転自在に支持され
た回転部材と、この回転部材を回転駆動する第二の回転
駆動源と、回転部材のほぼ同軸上に回転移動してきた一
の試料ホルダ装着部材を磁力によって回転部材の端面に
吸着固定する部材接続手段と、試料ホルダに設けた基準
指標を所定の原点に位置決めする原点合わせ手段とを備
えたことを特徴とする。
【0010】これら第一,第二の発明において、上記試
料ホルダの原点合わせ手段は、試料ホルダに設けた基準
指標を原点位置で検出するセンサとすることができる。
また、試料ホルダに複数個のマグネットを設け、このマ
グネットにより試料ホルダを吸着固定するとともに、該
マグネットのうちの一つを他のマグネットよりもセンサ
と近接するように形成して基準指標とすることができ
る。この場合、基準指標を原点位置で検出するセンサ
は、基準指標となるマグネットから発せられる磁力を検
出すればよい。
【0011】さらに、上記センサによって、試料ホルダ
の原点合わせに加え、適正位置に吸着固定された試料ホ
ルダを基準として、基準指標となるマグネットから発せ
られる磁力の強弱により、試料ホルダの軸方向の位置ず
れをも検出してもよい。
【0012】
【作用】上述した第一の発明において、試料台はゴニオ
メータの基台上に設置し、この試料台に治具本体を装着
する。試料を装着した試料ホルダは、治具本体に設けた
回転部材の一端部に磁力によって吸着固定する。このよ
うに吸着固定された試料ホルダは、回転部材とともに回
転し、入射X線に対する試料の向きを変えていく。この
試料ホルダの回転動作に先立って、回転角度の原点を設
定しなければならない。この試料ホルダの原点合わせ
は、原点合わせ手段により試料ホルダに設けた基準試料
を所定の原点に位置決めして自動的に行われる。
【0013】第二の発明においても、試料台はゴニオメ
ータの基台上に設置し、この試料台に治具本体を装着す
る。試料を装着した複数の試料ホルダは、それぞれ磁力
を利用したホルダ装着手段によって試料ホルダ装着部材
の一端面に吸着固定する。試料ホルダを吸着固定した各
試料ホルダ装着部材は、第一の回転駆動源により回転板
とともに回転駆動され、回転部材の端面と接触または対
峙する位置にきたとき、磁力を利用した部材接続手段に
より該回転部材の端面に吸着固定される。
【0014】このようにして回転部材、試料ホルダ装着
部材および試料ホルダは一体化するので、第二の回転駆
動源によって回転部材が回転駆動されると、回転部材と
ともに試料ホルダが回転し、入射X線に対する試料の向
きを変えていく。この試料ホルダの回転動作に先立っ
て、回転角度の原点を設定しなければならない。この原
点合わせは、原点合わせ手段により試料ホルダに設けた
基準試料を所定の原点に位置決めして自動的に行われ
る。
【0015】原点合わせ手段には、マイクロスイッチ、
光センサ、磁気センサ等、種々の接触,非接触センサを
使用することができる。例えば、試料ホルダに基準指標
として突起部を形成しておき、この突起部が所定の原点
位置でマイクロスイッチに接触するようにして基準指標
を検出すればよい。また、光センサを使用する場合に
は、上記突起部を原点位置で光学的に検出するようにす
ればよい。試料ホルダを回転部材または試料ホルダ装着
部材に吸着固定するのに複数のマグネットを使用し、か
つそのうちの一のマグネットを基準指標としてセンサに
近接するように形成すれば、この基準指標となるマグネ
ットが原点位置にきたとき、該マグネットから発せられ
る磁力を原点位置に設けた磁気センサによって検出し、
原点合わせをすることができる。なお、原点位置は試料
ホルダの周上における任意の位置に設定すればよい。
【0016】また、回転部材または試料ホルダ装着部材
への試料ホルダの吸着固定状態が適正でなく軸方向へ位
置ずれを生じている場合、上記基準指標となるマグネッ
トが原点位置にきたときに磁気センサが検出する磁力の
強さが、適正な場合に比べて変動する。そこで、磁気セ
ンサの検出した磁力の強弱を調べることにより、試料ホ
ルダの軸方向への位置ずれを検出することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1はこの発明の第一実施例に
係る試料保持装置を示す縦断面図である。この実施例の
試料保持装置は、試料台1、試料回転治具2、試料ホル
ダ3およびX線遮蔽部材4の各構成要素を備えている。
【0018】試料台1は、円盤状に形成した底板10の
上面中央部に、試料回転治具2を支持するための支持ブ
ロック11を備えた構造となっている。底板10の底面
中央部には位置決め固定用の突起部12が突出してお
り、X線回折装置におけるゴニオメータの基台5に形成
した装着凹部51に、この突起部12を嵌合することに
よって同基台5に装着できるようになっている。これら
突起部12と装着凹部51との間の嵌合い精度は、例え
ば3/1000mm程度となっている。この嵌合部分は
ゴニオメータの基台5の回転中心と同軸上に形成してあ
る。
【0019】試料台1の支持ブロック11の上端部に
は、試料回転治具2の装着部13が形成してある。この
装着部13には、後述する試料回転治具2の治具本体2
0を搭載する平面部14と、試料の基準位置となる基準
面15とが形成されている。基準面15には試料回転治
具2の締結部として、例えば締結孔15aが設けてあ
り、試料回転治具2をボルト201等の締結具によって
固定することができる。また、基準面15は突起部12
の中心と同一平面上に形成してある。後述するように試
料ホルダ3に装着された試料Sの表面は、この基準面1
5と同一平面となるように位置決めし、これによって試
料台1の回転中心軸上へおかれる。
【0020】試料回転治具2は、図2および図3に示す
ように、治具本体20の底部に電動モータ等の回転駆動
源21を搭載するとともに、軸受22を介して回転部材
23を回転自在に支持している。治具本体20の側壁2
0aには、上述した試料台1の基準面15に設けた締結
部(締結孔15a)への固定手段として、例えばねじ孔
20bが設けてある。すなわち、本実施例では、試料台
1の基準面15に治具本体20の側壁20aを接触させ
た状態で、締結孔15aとねじ孔20bとを対向させ、
ボルト201を締結孔15aに貫通させてねじ孔20b
に螺合することにより、試料台1へ試料回転治具2を固
定する。
【0021】回転駆動源21の駆動軸21aには駆動歯
車24が取り付けてあり、一方、回転部材23の周壁に
は従動歯車25が設けてあり、これら駆動歯車24と従
動歯車25が噛み合って回転駆動源21からの駆動力を
回転部材23に伝達するようになっている。
【0022】回転部材23は円筒状に形成してあり、中
空部がX線透過孔26を形成している。このX線透過孔
26は、試料Sの背面側からX線を照射し、試料Sを透
過してきたX線を検出する測定法(透過法)を実施する
際に必要となる。このX線透過孔26の内径は、少なく
ともX線源から発散スリットを介して導かれてきたX線
の全幅より大きく設定することが好ましい。このように
X線透過孔26の内径を設定すれば、X線源からのX線
を遮ることなく透過させることができる。
【0023】現在市販されているX線回折装置では、X
線源から発散スリットを介して試料保持装置上の試料に
照射されるX線の照射幅は24mm程度となっている。
この種のX線回折装置に本実施例装置を適用する場合
は、X線透過孔26の内径を24mm程度に設定すれば
よい。また、回転部材23の一端部は、試料ホルダ取付
部27が鉄鋼材料等の磁性体で形成してある。なお、試
料ホルダ取付部27のみを別種部材(磁性体)で形成す
るのは加工が複雑となるので、試料ホルダ取付部27を
含む回転部材23の全体を磁性体で形成するのが好まし
い。
【0024】試料ホルダ3は、図4に示すように段付き
のリング状に形成してあり、中空部が試料装着部30と
なっている。試料装着部30の内径は、回転部材23に
形成したX線透過孔26とほぼ同径となっている。この
試料ホルダ3は、例えばアルミ合金やプラスチック等の
X線の反射が少ない材料で、厚さ3mm程度に形成して
ある。また、段付きにすることで試料面近くの表面積を
狭小にし、X線の反射を抑えている。試料ホルダ3に
は、複数個所(図では2個所)にマグネット31が端面
を露出した状態で埋設してある。試料ホルダ3は、これ
らマグネット31の磁力によって磁性体からなる試料ホ
ルダ取付部27に吸着固定することができる。
【0025】また、このうち一つのマグネット31a
は、試料ホルダ3の回転動作に関する原点合わせのため
の基準指標としてある。試料台1には磁気センサ16が
設置してある。この磁気センサ16は、試料ホルダ取付
部27に吸着固定された試料ホルダ3の周面と、任意の
位置で対向するように配置してある。この磁気センサ1
6と対向する位置が、試料ホルダ3の回転動作に関する
原点となる。
【0026】基準指標としたマグネット31aは、回転
部材23の回転にともない、この磁気センサ16と対向
する近接位置を通るように厚さを調節し、試料ホルダ3
の周面から突き出して配設してある。一方、基準指標と
なっていないマグネット31は、マグネット31aより
短く形成してあり、磁気センサ16の検出領域を逸脱し
た位置を通過するように調節してある。この実施例で
は、上記基準指標となるマグネット31aと磁気センサ
16とで、試料ホルダ3の回転動作に関する原点合わせ
手段を構成している。
【0027】X線遮蔽部材4は、図1に示すように蓋付
きの円筒形状に形成してあり、試料台1における底板1
0の周面に下端開口部を嵌め込み、ねじ等の締結具41
によって固定する構造となっている。試料回転治具2
は、このX線遮蔽部材4の内部に収納される。X線遮蔽
部材4はX線を遮蔽可能な材料、例えば真鍮や銅合金等
の非鉄材料で形成してある。このX線遮蔽部材4の材料
としては、鉛が一般的であるが、X線回折測定に際し試
料から出射する微弱なX線を遮蔽するには、例えば真鍮
でも充分に目的を達成することができる。もっとも、鉛
又は鉛合金でX線遮蔽部材4を形成してもよいことは勿
論である。また、X線遮蔽部材4の肉圧は、試料Sから
出射するX線の強度に応じて適宜決定する。
【0028】X線遮蔽部材4にはX線透過窓42が設け
てあり、このX線透過窓42を通してX線源からのX線
を試料Sに導くとともに、試料Sから出射した回折X線
をX線検出器へ導くようになっている。
【0029】次に、上述した第一実施例に係る試料保持
装置の作用を説明する。X線回折装置におけるゴニオメ
ータの基台5へ本実施例装置を装着するには、試料台1
の底板10に設けた突起部12を、ゴニオメータの基台
5に形成した装着凹部51に嵌合すればよい。この装着
を一度行えば、その後、メンテナンス等のために試料回
転治具2を取り外す必要が生じた場合でも、試料台1を
そのまま残し、試料回転治具2だけを試料台1から取り
外せばよいため、着脱作業が容易となる。
【0030】つまり、試料台1とゴニオメータの基台5
との間は、前述したように高い嵌合精度を有しているの
で、装着に際して高度な位置合わせが必要となる。これ
に対し、試料台1と試料回転治具2の間は、例えばボル
ト60による締結といった簡易な着脱構造でよいため、
装着作業が容易である。ところで、試料Sに対するX線
の入射角度および回折X線の出力角度をゴニオメータで
検出するには、ゴニオメータの基台5の回転中心上に試
料Sの表面が配置されていなければならない。この実施
例では、試料台1の基準面15がゴニオメータにおける
基台5の回転中心と同一平面となるように形成してある
ので、この基準面15に位置決めされた試料ホルダ3の
表面3a、すなわち試料Sの表面Saが必然的にゴニオ
メータの回転中心軸上に配置されることになる。
【0031】また、この実施例の試料保持装置は、試料
台1にX線遮蔽部材4を装着可能となっているので、試
料Sから飛散したX線を試料回転治具2の周囲で効率的
に遮蔽することができ、X線被曝に対する安全性が向上
する。試料Sの配向性や結晶の配列方向等を検出するに
は次の手順で行う。まず、試料ホルダ3に試料を装着し
た後、試料ホルダ取付部27に試料ホルダ3を装着す
る。このとき試料ホルダ3は、マグネット31,31a
の磁力によって試料ホルダ取付部27に吸着固定される
ので、ねじ止め等の煩わしい作業は必要ない。
【0032】次いで、回転駆動源21の駆動力により回
転部材23を回転させる。すると、回転部材23ととも
に試料ホルダ3が回転する。そして、基準指標となって
いるマグネット31aが磁気センサ16と対向する位置
(原点)にきたとき、磁気センサ16がマグネット31
aの発する磁力を検出する。この検出時点における試料
ホルダ3の姿勢を角度ゼロとして、試料ホルダ3の回転
角度を測定するとともに、X線回折測定を行う。そし
て、回折X線のピーク値を検出したときの回転角度を求
めれば、この回転角度とX線の入射角度との関係から、
試料Sの配向性や結晶の配列方向等を検出することがで
きる。
【0033】次に、この発明の第二実施例について説明
する。図5はこの発明の第二実施例に係る試料保持装置
を示す縦断面図である。この実施例の試料保持装置は、
試料台200、試料回転治具300、およびX線遮蔽部
材400の各構成要素を備え、後述するように複数の試
料ホルダ340を装着できるようになっている。
【0034】試料台200は、円盤状に形成した底板2
01の上面中央部に、試料回転治具300を支持するた
めの支持ブロック202を備えている。底板201の底
面中央部には位置決め固定用の突起部203が突出して
おり、X線回折装置におけるゴニオメータの基台100
に形成した装着凹部100aに、この突起部203を嵌
合することによって同基台100に装着できるようにな
っている。これら突起部203と装着凹部100aとの
間の嵌合い精度は、例えば3/1000mm程度となっ
ている。この嵌合部分はゴニオメータの基台100の回
転中心と同軸上に形成してある。
【0035】試料台200の支持ブロック上端部には、
試料回転治具300を搭載するための搭載部204が形
成してある。この搭載部204には、平面部205と基
準面206が形成してあり、平面部205に後述する試
料回転治具300の治具本体310を搭載する。基準面
206は、搭載した試料回転治具300の位置決め基準
となる。また、基準面206には、試料回転治具300
の固定手段として、例えば締結孔207が設けてあり、
試料回転治具300をボルト等の締結具208によって
固定することができる。基準面206は上述した突起部
203と同一平面上に形成してある。
【0036】試料回転治具300は、治具本体310、
回転板320、試料ホルダ装着部材330、試料ホルダ
340、回転部材350等の構成部材を備えている。治
具本体310の下部側面は、上記試料台200の基準面
206に当接する位置決め面310aを形成している。
この位置決め面310aには、締結具208の螺合する
ねじ孔318が形成してある。
【0037】また、治具本体310は上部に軸受311
を有し、この軸受311によって回転軸312を回転自
在に支承している。回転軸312の先端には回転板32
0が固定してあり、また基端にはホイールギヤ313が
装着してある。このホイールギヤ313は、第一駆動モ
ータ(第一の回転駆動源)314の駆動軸に取付けられ
たウォームギヤ315と噛み合っている。第一駆動モー
タ314からの回転駆動力は、これらウォームギヤ31
5およびホイールギヤ313を介して回転軸312に伝
えられ、回転板320を回転させる。
【0038】第一駆動モータ314には、エンコーダ等
の回転数検出センサ316が併設してあり、図示しない
制御回路が同センサ316からの検出信号に基づいて回
転板320の回転角度を算出するようになっている。な
お、317は回転板の一回転を検出して、所定の基準試
料ホルダ装着部材が後述する回転部材に固定されたこと
を検出するデイタムセンサである。
【0039】回転板320には、図5,図6に示すよう
に、複数(図では4個)の試料ホルダ装着部材330が
任意量の遊びをもって回転自在に取付けられている。す
なわち、図4に拡大して示すように、回転板320に
は、同一径上に複数の部材取付孔321が穿設してあ
る。一方、試料ホルダ装着部材330は、軸方向長さの
短い円筒状に形成してあり、その外周に回転板320へ
の係合溝331が周方向に形成してある。
【0040】ここで、試料ホルダ装着部材330に形成
した係合溝331の上縁までの直径は、回転板320に
穿設した部材取付孔321の内径より任意の寸法だけ長
い。また、係合溝331底面までの直径は、部材取付孔
321の内径より任意の寸法だけ短い。したがって、試
料ホルダ装着部材330は遊びをもって取付けられ、部
材取付孔321内で回転自在となっている。
【0041】各試料ホルダ装着部材330の周囲には、
回転板320から複数(図6では各3個)のホルダ支持
突起322が突き出している。このホルダ支持突起32
2は、後述する試料ホルダ装着部材330の装着面33
0aに装着した試料ホルダ340からの離脱を防止する
とともに、回転したときの偏心ずれをなるべく小さくす
るためのものである。さらに、試料ホルダ装着部材33
0に形成した係合溝331の幅は、回転板320の厚さ
より任意の寸法だけ広くなっており、この寸法差だけ試
料ホルダ装着部材330は、部材取付孔321内で軸方
向に移動自在となっている(図8参照)。
【0042】試料ホルダ装着部材330の中空部は、軸
方向の一端から他端に貫通するX線透過孔332となっ
ている。このX線透過孔332は、前述した透過法測定
を可能にするもので、X線源から発射されたX線をほぼ
全幅にわたって透過できる直径に形成してある。現在市
販されているX線回折装置では、X線源から発散スリッ
トを介して試料保持装置上の試料Sに照射されるX線の
照射幅は24mm程度である。したがって、この種のX
線回折装置に本実施例装置を適用する場合には、X線透
過孔332の内径を24mm程度に設定すればよい。
【0043】試料ホルダ装着部材330は、マグネット
の吸着する磁性材料で形成してあり、軸方向の両端面が
平行となるように高精度に面出しされている。さらに、
回転板320に取り付けられる各試料ホルダ装着部材3
30は、それぞれ寸法差のない厚さとなるように、相互
に面出しされている。そして、面出しされた一方の端面
が試料ホルダ340の装着面330a、他方の端面が後
述する回転部材350への被固定面330bとなってい
る(図8参照)。
【0044】試料ホルダ340は、図7に示すように段
付きのリング状に形成してあり、その外径は試料ホルダ
装着部材330の外径とほぼ同じ寸法とし、また内径は
同装着部材330のX線透過孔332の内径とほぼ同じ
寸法としてある。軸方向に貫通した試料ホルダの中空部
は、試料Sを装着するための試料装着部341となって
いる。この試料ホルダ340は、アルミ合金やプラスチ
ック等、X線の反射が少ない材料で、厚さ3mm程度に
形成してある。また、段付きにすることで試料面近くの
表面積を狭小にし、X線の反射を抑えている。試料ホル
ダ340には、複数個所(この実施例では2個所)にマ
グネット342が端面を露出した状態で埋設してある。
試料ホルダ340は、これらマグネット342の磁力に
よって、磁性体からなる試料ホルダ装着部材330に吸
着固定することができる。
【0045】また、このうち一つのマグネット342a
は、試料ホルダ340の回転動作に関する原点合わせの
ための基準指標としてある。試料台200には磁気セン
サ500が設置してある。この磁気センサ500は、試
料ホルダ装着部材330に吸着固定された試料ホルダ3
40の周面と、任意の位置で対向するように配置してあ
る。この磁気センサ500と対向する位置が、試料ホル
ダ340の回転動作に関する原点となる。
【0046】基準指標としたマグネット342aは、回
転板320の回転にともない、この磁気センサ500と
対向する近接位置を通るように厚さを調節し、試料ホル
ダ3の周面から突き出して配設してある。一方、基準指
標となっていないマグネット342は、マグネット34
2aより短く形成してあり、磁気センサ500の検出領
域を逸脱した位置を通過するように調節してある。この
実施例では、上記基準指標となるマグネット342aと
磁気センサ500とで、試料ホルダ340の回転動作に
関する原点合わせ手段を構成している。
【0047】また、試料ホルダ340は軸方向の少なく
とも一端面(好ましくは両端面)が軸と直交するように
高精度に面出しされており、その面出しされた一端面が
試料ホルダ装着部材330への被装着面340aとなっ
ている(図8参照)。そして、試料ホルダ340の周壁
には、複数個所にホルダ装着手段としてのマグネット3
42が端面を露出した状態で埋設してあり、磁力によっ
て試料ホルダ装着部材330の装着面330aに上記被
装着面340aを吸着固定する構造となっている。
【0048】回転部材350は、図5に示すように筒状
に形成してあり、治具本体310の下部に軸受351を
介して回転自在に支持されている。回転部材の一端面は
試料ホルダ装着部材330の固定面350aとなってお
り、この固定面350aは軸と直交するように高精度に
面出しされている(図8参照)。固定面350aの外径
は、試料ホルダ装着部材330に形成した被固定面33
0bの外径とほぼ同じ寸法に設定してある。さらに、固
定面350aは、試料ホルダ装着部材330に形成した
被固定面330bのほぼ回転軌道上に位置決めしてあ
る。
【0049】回転部材350の周壁端部には、突条35
2が形成してあり、この突条352の一側面は上記固定
面350aと連続する傾斜面352aとなっている(図
8参照)。この傾斜面352aは、後述するように回転
移動してきた試料ホルダ装着部材330の被固定面33
0bを、固定面350aと接触する方向に案内するもの
である。また、固定面350aの複数個所には、部材接
続手段としてのマグネット353が端面を露出した状態
で埋設してあり、磁力によって試料ホルダ装着部材33
0の被固定面330bを吸着固定する構造となってい
る。
【0050】回転部材350の中空部は、軸方向の一端
から他端に貫通するX線透過孔354となっている。こ
のX線透過孔354は、透過法によりX線源から発射さ
れたX線をほぼ全幅にわたって透過できる直径に形成し
てある。現在市販されているX線回折装置に本実施例装
置を適用する場合には、上記試料ホルダ装着部材330
と同様に、X線透過孔354の内径を24mm程度に設
定すればよい。
【0051】回転部材350の周壁に形成した突条35
2の先端部分には従動歯車355が形成してある。治具
本体310の下部には第二駆動モータ(第二の回転駆動
源)356が固定してあり、この第二駆動モータ356
の駆動軸に取付けた駆動歯車357が上記従動歯車35
5と噛み合っている。回転部材350は、第二駆動モー
タ356からの回転駆動力を駆動歯車357および従動
歯車355を介して伝達され、軸中心に回転する。
【0052】図5に示すように、試料台200の底板に
はX線遮蔽部材400が装着可能となっている。X線遮
蔽部材400は、蓋付きの円筒形状に形成してあり、試
料台200における底板201の周面に下端開口部を嵌
め込み、ねじ等の締結具401によって固定する。試料
回転治具300は、このX線遮蔽部材400の内部に収
納される。X線遮蔽部材400はX線を遮蔽可能な材
料、例えば真鍮や銅合金等の非鉄材料で形成してある。
このX線遮蔽材料としては、鉛が一般的であるが、X線
回折測定に際し試料Sから出射する微弱なX線を遮蔽す
るには、例えば真鍮でも充分に目的を達成することがで
きる。もっとも、鉛または鉛合金でX線遮蔽部材400
を形成してもよいことは勿論である。また、X線遮蔽部
材400の肉圧は、試料Sから出射するX線の強度に応
じて適宜決定する。
【0053】また、X線遮蔽部材400にはX線透過窓
402が設けてあり、このX線透過窓402を通してX
線源からのX線を試料Sに導くとともに、試料Sから出
射した回折X線をX線検出器へ導くようになっている。
【0054】次に、上述した本実施例装置の作用を説明
する。X線回折装置におけるゴニオメータの基台100
へ本実施例装置を装着するには、試料台200の底板2
01に設けた突起部203をゴニオメータの基台100
に形成した装着凹部100aに嵌合すればよい。この装
着を一度行えば、その後、メンテナンス等のために試料
回転治具300を取外す必要が生じた場合でも、試料台
200をそのまま残し、試料回転治具300のみを試料
台200から取外せばよいため、着脱作業が容易とな
る。すなわち、ゴニオメータの基台100と試料台20
0との間は、高い嵌合精度を有しているので、装着に際
して高度な位置合わせが必要となる。これに対し、試料
台200と試料回転治具300の間は、例えば締結具
(ボルト)208による締結といった簡易な着脱構造で
よいため、装着作業が容易である。
【0055】試料回転治具300の試料台200への装
着は、治具本体310の底面を試料台200の平面部2
05に搭載するとともに、基準面206に治具本体31
0の位置決め面310aを当接させ、締結具208を締
結孔207に通してねじ孔318へ螺合することにより
行う。
【0056】試料Sは、試料ホルダ340の試料装着孔
341内に装着し、表面を試料ホルダ340の表面34
0bと同一平面となる状態にしておく。試料Sを装着し
た試料ホルダ340は、被装着面340aを、マグネッ
ト342の磁力によって試料ホルダ装着部材330の装
着面330aに吸着する(図8参照)。
【0057】ここで、回転部材350に固定された試料
ホルダ装着部材330上にある試料ホルダ340の表面
340b(試料表面)は、治具本体310の位置決め面
310aと同一平面上に位置決めする。この位置決め
は、回転部材350の軸方向の位置を調節することによ
り行うが、その調節作業は試料回転治具300を立上げ
るときのみ行えばよい。このように位置決めされた試料
ホルダ340の表面340b(試料表面)は、位置決め
面310aと当接する試料台200の基準面206がゴ
ニオメータの回転中心上にあるため、必然的にゴニオメ
ータの回転中心上におかれることになる。また、本実施
例の試料保持装置は、試料台200にX線遮蔽部材40
0を装着可能となっているので、試料Sから飛散したX
線を試料回転治具300の周囲で効率的に遮蔽すること
ができ、X線被曝に対する安全性が向上する。
【0058】本実施例の試料回転治具300は、回転板
320上に複数(この実施例では4個)の試料ホルダ装
着部材330を取付けてあるので、第一駆動モータによ
る回転板320の回転によって任意の試料ホルダ装着部
材330を回転部材350に固定することができる。し
たがって、一の試料Sに対する測定を終了した後、回転
部材350を回転させ、次の試料ホルダ装着部材330
を回転部材350に固定するという動作を繰り返すこと
によって、自動的に複数の試料Sを測定することができ
る。
【0059】ここで、試料ホルダ装着部材330の回転
部材350への固定動作について、図8を参照して説明
する。第一駆動モータ314を作動して、回転板320
を回転させると、回転板320に取付けられた複数の試
料ホルダ装着部材330のうちの一つが回転部材350
へと接近し、回転部材350の固定面350aに、試料
ホルダ装着部材330の被固定面330bが接触する。
そして、試料ホルダ装着部材330が回転部材350の
同軸上にほぼ位置したとき、第一駆動モータ314を停
止すると、試料ホルダ装着部材330は、マグネット3
53の磁力により回転部材350に吸着固定される。
【0060】このとき、試料ホルダ装着部材330の被
固定面330bが、回転部材350の固定面350aと
接触するとき、これら各面が同一平面上になく、例えば
被固定面330bが固定面350aよりわずか左側(図
8)に位置していたときは、まず被固定面330bの端
縁が回転部材350の傾斜面352aに接触し、該傾斜
面352aに案内されて固定面350aへと導かれる。
一方、被固定面330bが固定面350aのわずか右側
(図8)に位置していたときは、マグネット353の磁
力によって被固定面330bは固定面350aに吸着さ
れる。
【0061】その後、第二駆動モータ356を作動する
と、固定部材350とともに試料ホルダ装着部材330
が一体となって回転する。そして、基準指標となってい
るマグネット342aが磁気センサ500と対向する位
置(原点)にきたとき、磁気センサ500がマグネット
342aの発する磁力を検出する。この検出時点におけ
る試料ホルダ330の姿勢を角度ゼロとして、試料ホル
ダ330の回転角度を測定するとともに、X線回折測定
を行う。このようにして、回折X線のピーク値を検出し
たときの回転角度を求めれば、この回転角度とX線の入
射角度との関係から、試料Sの配向性や結晶の配列方向
等を検出することができる。
【0062】また、試料Sの背面は、図5に示すように
X線透過孔332,354が形成されているので、試料
背面からX線を照射し、正面側で回折X線を検出するい
わゆる透過法測定も可能である。しかも、本実施例装置
では、X線透過孔332,354がいずれもX線をほぼ
全幅にわたって透過する寸法に形成してあるので、損失
なくX線を試料Sに照射できる。なお、この透過法測定
に際しては、同図に示すように、X線透過孔354内に
コリメータ600を配置し、試料Sの近接位置からX線
を照射することも可能である。
【0063】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、磁気センサ16または500
が、基準指標となっているマグネット31aまたは34
2aの発する磁力を原点位置で検出する際、磁気センサ
16または500の検出した磁力の強弱を調べることに
より、試料ホルダ3または340の軸方向への位置ずれ
についても検出することができる。
【0064】すなわち、試料ホルダ3または340が適
正位置に吸着固定しているときの磁力の強さを基準にし
て、磁気センサ16または500の検出した磁力が弱い
場合には、図1または図5で左方向に試料ホルダ3また
は340の位置ずれを生じていることがわかる。一方、
磁気センサ16または500の検出した磁力が強い場合
には、図1または図5で右方向に試料ホルダ3または3
40の位置ずれを生じていることがわかる。
【0065】また上述の第二実施例において、回転板3
20への試料ホルダ装着部材330の取付け数は、必要
に応じて任意に設定することができる。また、試料ホル
ダ装着部材330の軸方向の移動は、回転板320を弾
力的に撓むように構成し、この回転板320の撓みによ
って実現することもできる。
【0066】さらに、X線遮蔽部材4に設けたX線透過
窓402を、Be板やAl蒸着のマイラー箔等、X線吸
収係数の小さな材料からなる部材で閉塞し、X線遮蔽部
材4内を気密状態とすれば、試料Sの周囲(X線遮蔽部
材4内)を各種のガス雰囲気や真空雰囲気または湿度雰
囲気等に形成することができ、それらの雰囲気下での測
定も可能となる。さらに、X線遮蔽部材4に断熱性を付
与した構造とすることにより、内部を高温または低温雰
囲気にすることもできる。X線遮蔽部材の代わりに、各
種のガス雰囲気や真空雰囲気を形成するための専用容
器、または高温,低温雰囲気を形成するための専用容器
を試料台に装着可能とすることもできる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の試料保持
装置によれば、試料ホルダの回転動作に関する原点合わ
せが自動化し、その結果、試料の配向性や結晶の配列方
向等を容易かつ迅速に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例に係る試料保持装置を示
す縦断面図である。
【図2】同装置における試料回転治具および磁気センサ
を示す縦断面図である。
【図3】同じく右側面図である。
【図4】同装置の試料ホルダを示す正面図である。
【図5】この発明の第二実施例に係る試料保持装置を示
す縦断面図である。
【図6】同装置における試料回転治具および磁気センサ
を示す右側面図である。
【図7】同装置の試料ホルダを示す正面図である。
【図8】試料ホルダ装着治具の装着動作等を示す縦断面
図である。
【図9】従来の試料保持装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1:試料台 2:試料回転治具 3:試料ホルダ 4:X線遮蔽部材 16:磁気センサ 20:治具本体 23:回転部材 27:試料ホルダ取付部 31:マグネット 31a:マグネット(基準指標) 200:試料台 300:試料回転治具 310:治具本体 320:回転板 330:試料ホルダ装着部材 340:試料ホルダ 342:マグネット 342a:試料ホルダ(基準指標) 350:回転部材 353:マグネット 400:X線遮蔽部材 500:磁気センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源に対し回転可能なゴニオメータの
    基台上に設置される試料台と、前記試料台に装着される
    治具本体と、この治具本体に搭載した回転駆動源と、軸
    受を介して前記治具本体に回転自在に設けられ前記回転
    駆動源からの駆動力によって軸中心に回転する筒状の回
    転部材と、磁力によって前記回転部材の一端部に吸着固
    定される試料ホルダと、前記試料ホルダに設けた基準指
    標を所定の原点に位置決めする原点合わせ手段とを備え
    たことを特徴とするX線回折装置の試料保持装置。
  2. 【請求項2】 X線源に対し回転可能なゴニオメータの
    基台上に設置される試料台と、 試料を装着する複数の試料ホルダと、 前記試料台に装着される治具本体と、 この治具本体に回転自在に支持された回転板と、 この回転板を回転駆動する第一の回転駆動源と、 前記回転板の同一径上に複数個それぞれ軸を中心として
    回転自在に取り付けられた試料ホルダ装着部材と、 前記試料ホルダを磁力によって前記試料ホルダ装着部材
    の一端面に吸着固定するホルダ装着手段と、 前記試料ホルダ装着部材のほぼ回転軌道上に位置決めさ
    れて前記治具本体に回転自在に支持された回転部材と、 この回転部材を回転駆動する第二の回転駆動源と、 前記回転部材のほぼ同軸上に回転移動してきた一の試料
    ホルダ装着部材を磁力によって前記回転部材の端面に吸
    着固定する部材接続手段と、 前記試料ホルダに設けた基準指標を所定の原点に位置決
    めする原点合わせ手段とを具備したことを特徴とするX
    線回折装置の試料保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれか一項に記載
    のX線回折装置の試料保持装置において、 前記試料ホルダの回転動作に関する原点合わせ手段は、
    前記試料ホルダに設けた基準指標を原点位置で検出する
    センサであることを特徴とするX線回折装置の試料保持
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のX線回折装置の試料保持
    装置において、 前記試料ホルダに複数個のマグネットを設け、このマグ
    ネットにより試料ホルダを吸着固定するとともに、該マ
    グネットのうちの一つを前記基準指標として他のマグネ
    ットよりも前記センサと近接するように形成し、 前記センサは、前記基準指標となるマグネットから発せ
    られる磁力を原点位置で検出することを特徴とするX線
    回折装置の試料保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のX線回折装置の試料保持
    装置において、 前記センサは、適正位置に吸着固定された試料ホルダを
    基準として、前記基準指標となるマグネットから発せら
    れる磁力の強弱により、試料ホルダの軸方向の位置ずれ
    をも検出することを特徴とするX線回折装置の試料保持
    装置。
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