JPH07294491A - 磁気探傷装置 - Google Patents

磁気探傷装置

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JPH07294491A
JPH07294491A JP8955994A JP8955994A JPH07294491A JP H07294491 A JPH07294491 A JP H07294491A JP 8955994 A JP8955994 A JP 8955994A JP 8955994 A JP8955994 A JP 8955994A JP H07294491 A JPH07294491 A JP H07294491A
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magnetizing
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rolls
steel strip
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JP8955994A
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Junichi Yotsutsuji
淳一 四辻
Seigo Ando
静吾 安藤
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえ振動等に起因して磁気センサ位置が変
動したとしても、欠陥検出時におけるS/Nを向上させ
て、欠陥検出精度を向上させる。 【構成】 走行する被検体21の走行路に沿って走行方
向に所定間隔を開けて配設され、かつ被検体に接して被
検体の走行に応じて回転する磁性材料で構成された一対
の磁化ロール22a,22bと、一対の磁化ロールを互
いに異なる磁極に磁化することによって、この一対の磁
化ロールを介して被検体を磁化する磁化器24と、一対
の磁化ロール相互間の中央でかつ被検体に近接して配置
され、被検体の内部又は表面の磁気的異常に起因して生
じる漏洩磁束を検出する磁気センサ26とを設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板等の磁性材料で形
成された走行中の被検体に磁界を交差させ、磁気的異常
部に起因する漏洩磁束を磁気センサで検出する磁気探傷
装置に係わり、特に、被検体を磁化する手法を改良した
磁気探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気探傷装置は、磁気を利用して、被検
体としての薄鋼帯の内部あるいは表面に存在する疵,介
在物等の磁気的異常部を検出する。磁束を検出する磁気
センサをリニア状に配設した磁気センサ群が内部に組込
まれた磁気探傷装置は、走行中の薄鋼帯の全幅に存在す
る欠陥を連続的に検出できることが報告されている(実
開平3−114054号公報)。
【0003】図6(a)(b)は上述した走行中の薄鋼
帯の欠陥を連続的に検出する磁気探傷装置をそれぞれ異
なる方向から見た断面模式図である。非磁性材料で形成
された中空ロール1の中心軸に固定軸2の一端が貫通さ
れている。中空ロール1は一対のころがり軸受3a,3
bでもって建屋の固定アームに固定された固定軸2に支
持されている。この中空ロール1は固定軸2を回転中心
軸として自由に回転する。
【0004】中空ロール1内に、略U字断面形状を有し
た磁化鉄心4cが、その各磁極4a,4bが中空ロール
1の内周面に近接する姿勢で、支持部材5を介して固定
軸2に固定されている。また、磁化鉄心4cに磁化コイ
ル6が巻装されている。したがって、この磁化鉄心4c
と磁化コイル6とで磁化器4を構成する。磁化鉄心4c
の磁極4a,4bの間に複数の磁気センサ7aを軸方向
にリニア状に配列してなる磁気センサ群7がやはり固定
軸2に固定されている。中空ロール1が磁化器4および
磁気センサ群7の外周を微小間隙を有して回転する。
【0005】このような構成の磁気探傷装置の中空ロー
ル1の外周面が例えば矢印a方向に走行状態の薄鋼帯1
0の一方面に所定圧力でもって押し当てられると、中空
ロール1が図中矢印b方向に回転する。
【0006】このような磁気探傷装置において、磁化コ
イル6に励磁電流が供給されると、磁化器4の各磁極4
a,4bと走行中の薄鋼帯10とで閉じた磁路が形成さ
れる。そして、薄鋼帯10の内部あるいは表面に欠陥が
存在すると、薄鋼帯10内の磁気抵抗が変化し、漏洩磁
束が生じる。この漏洩磁束が磁気センサ群7を構成する
該当欠陥位置に対向する磁気センサ7aで検出される。
そして、この磁気センサ7aから該当欠陥の存在を示す
信号が出力される。
【0007】検出された信号において、その信号レベル
が薄鋼帯10内部または表面の欠陥の大きさと対応する
ので、出力信号の信号レベルを測定することによって薄
鋼帯10の内部または表面に存在する欠陥の幅方向の発
生位置とその規模が把握できる。
【0008】また、図7に示すように、磁化器4及び磁
気センサ7aとを薄鋼帯10を挾んで互いに対抗する位
置に配設された別々の中空ロール1,1a内に設けるこ
とも可能である。
【0009】このような磁気探傷装置おいて、各磁気セ
ンサ7aは、各磁極4a,4bの中央位置に配設されて
いる。この中央位置に配設する理由は次の通りである。
図8(a)は上述した磁気探傷装置における欠陥が存在
しない状態で、磁化コイル6を直流励磁した場合におけ
る磁場分布図であり、左右対称分布を示す。図9は上記
磁界の分布特性図である。すなわち、磁化コイル6を直
流励磁すると、磁極4a,4b近傍に磁界が発生する。
この磁界は、図示するように、各磁極4a,4b位置で
最大,最小を示すサイン波形状の垂直方向の磁界分布特
性Aを有する。したがって、この磁界分布特性Aが0レ
ベルラインを横切る磁極4a,4bの磁極間距離W0
中央位置に、磁気感応方向が垂直方向に設定された垂直
型の磁気センサ7aが配設すれば前記磁界の影響が除去
可能である。
【0010】しかし、実際の磁気探傷装置において、薄
鋼帯10は速度Vで一方方向へ移動している。このとき
の磁場分布は図8(b)に示すように左右被対称にな
り、進行方向に偏った分布となる。この原因は、薄鋼帯
10が走行することによって、薄鋼帯10内に生じる渦
電流により誘導磁場が発生し、磁化器4が生成する磁場
分布を歪ませるからである。その結果、図9に示すサイ
ン波形状の垂直方向の磁界分布特性は進行方向へ移動
(シフト)した磁界分布特性Bとなる。
【0011】この垂直方向の磁界分布特性Bが0ライン
を横切る位置が磁極間の中央位置とはならず、走行方向
側に平行移動する。したがって、磁気センサ7aをたと
え磁極4a,4bの中央位置に正確に設定したとして
も、浮遊磁束Φ0 を検出する。この欠陥が全く存在しな
い場合においても薄鋼帯10が走行することによって生
じる浮遊磁束Φ0 の値は、欠陥の存在に起因して生じる
漏洩磁束に重畳するので下記の問題点が生じる。
【0012】(a) この浮遊磁束Φ0 が漏洩磁束に比較し
て大きいと、漏洩磁束の測定精度を向上させる目的で磁
気センサ7aの感度を上昇させると、磁気センサ7aの
出力が飽和する。
【0013】(b) 機械的振動等によって、磁気センサ7
aの位置が進行方向に変動した場合には、浮遊磁束Φ0
は大きく変化するので、この浮遊磁束Φ0 の変動分と欠
陥に起因するろ漏洩磁束とを区別できないので、欠陥の
検出精度が低下する。
【0014】(c) 上記浮遊磁束Φ0 は薄鋼帯10の速度
Vに応じて変化することが実験的に知られており、薄鋼
帯10の速度が変動すると浮遊磁束Φ0 も変動するの
で、結果として、欠陥検出精度が低下する。
【0015】このように、漏洩磁束を精度よく検出する
ためには、この浮遊磁束Φ0 をできる限り小さくする必
要がある。この浮遊磁束Φ0 を小さくする手法の一つと
して、磁極間距離W0 を長くすることが考えられる。各
磁極4a,4b位置で最大,最小を示すサイン波形状の
垂直方向の磁界分布特Bが横長形状となり、この磁界分
布特Bが0ラインを横切るときの傾斜角度が小さくな
り、結果的に浮遊磁束Φ0 が小さくなる。
【0016】しかし、磁化器4を中空ロール1内に収納
した状態においては、中空ロール1の寸法上の制約等に
より、この磁極間距離W0 を長くするのにも一定の制限
があった。特にこの磁気探傷装置を製造ラインに組込ん
でオンラインで欠陥検査を実施する場合は、中空ロール
1の寸法に大きな制約が生じる。
【0017】このような不都合を解消するためには、図
10に示すように、製造ラインを構成する支持ロール1
2a,12b相互間に、この支持ロール12a,12b
にて支持された状態で速度Vで走行中の薄鋼帯10の一
方面に対向するように、磁化器4及び磁気センサ7aを
配設することが考えられる。この場合は、磁化器4の磁
極間距離W0 を理論的には支持ロール12a,12bの
設置間隔まて広げることが可能である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、製造ラインに
組込まれた支持ロール12a,12bには薄鋼帯10の
重量が印加され、かつ支持ロール12a,12b相互間
の距離も長くなる。その結果、薄鋼帯10が支持ロール
12a,12b相互間で撓み、振動が生じやすい。その
結果、磁化器4と薄鋼帯10との間の距離(ギャッブ)
が変動して、薄鋼帯10に印加される磁界全体が大きく
変動し、磁気センサ7aで検出される浮遊磁束と欠陥に
起因する漏洩磁束との合成磁束のS/Nか大幅に低下す
る。
【0019】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、走行中の被検体に磁化ロールを接触させて
被検体を磁化することによって、被検体を常に一定に磁
化でき、磁極間距離を長く設定することによって、磁気
センサで精度よく欠陥を検出できる磁気探傷装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の磁気探傷装置においては、走行する被検体の
走行路に沿って走行方向に所定間隔を開けて配設され、
かつ被検体に接して被検体の走行に応じて回転する磁性
材料で構成された一対の磁化ロールと、一対の磁化ロー
ルを互いに異なる磁極に磁化することによって、一対の
磁化ロールを介して被検体を磁化する磁化器と、一対の
磁化ロール相互間の中央でかつ被検体に近接して配置さ
れ、被検体の内部又は表面の磁気的異常に起因して生じ
る漏洩磁束を検出する磁気センサとを備えている。
【0021】
【作用】このように構成された、磁気探傷装置において
は、被検体の走行方向に互いに離間して磁化ロールが配
設されている。そして、この一対の磁化ロールは走行中
の被検体に接触して回転している。さらに、この一対の
磁化ロールは磁化器によって互いに異なる磁極に磁化さ
れている。その結果、被検体は磁化される。
【0022】この場合、各磁化ローラは被検体に常時接
触しているので、被検体と磁化ロールとの間に隙間が存
在しないので、たとえ磁化ロール等に振動が印加された
としても、被検体は常に一定に磁化されている。
【0023】各磁化ロールは互いに異なる磁極を構成す
るので、この各磁極によって生成される磁場によるサイ
ン波形状の垂直方向の磁界分布特性が得られる。この場
合、上述した一対の磁化ロールを採用しているので、た
とえ磁ロール相互間の距離を長く設定したとしても、前
述したように、被検体は一定に磁化されているので、振
動等に起因して、上述した磁界分布特性が変動すること
はない。
【0024】したがって、前記垂直方向の磁界分布特性
における0ラインを横切る位置の傾斜を、磁極間距離を
長くすることによって、緩やかにすることが可能であ
る。一般に、被検体が走行することに起因して浮遊磁束
Φ0 が生じるが、上記傾斜を小さくすることによって、
とえ磁気センサの設置位置が正確に磁極間距離の中心位
置に位置していなくとも、また、振動等に起因して、磁
気センサの走行方向位置が変動したとしても、浮遊磁束
Φ0 の変化量を小さくできる。
【0025】その結果、磁気センサで検出された磁束の
うちの振動等の本来の欠陥の起因しない浮遊磁束の変動
分を抑制でき、本来の欠陥に起因する漏洩磁束成分を高
いS/Nで抽出できる。
【0026】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例の磁気探傷装置の概略構成図である。
被検体そしての薄鋼帯21の走行方向に沿って一対の磁
化ロール22a,22bが配設されている。各磁化ロー
ル22a,22bの相互間距離(磁極間距離)Wは例え
ば400mmに設定されている。磁化ロール22a,22
bは、薄鋼帯21を支える支持ロールの機能を有してい
る。また、この一対の磁化ロール22a,22bは厚さ
t=10mm,直径150mmの鉄製の中空ロールで構成さ
れており、この磁化ロール22a,22bは中心の固定
軸23a,23bに対して図示しない軸受機構で回転自
在に支持されている。固定軸23a,23bは建屋のフ
レームに固定されている。したがって、被検体としての
薄鋼帯21はこの一対の磁化ロール22a,22b上を
一定速度Vで矢印方向へ移動する。
【0027】この一対の磁化ロール22a,22bは磁
化器24によって互いに異なる磁極N,Sに磁化され
る。具体的には、略U字断面形状を有した磁化鉄心24
cが、その各磁極24a,24bが各磁化ロール22
a,22bに微小間隔gを介して対向する姿勢で前記各
固定軸23a,23bが固定されている建屋のフレーム
に固定されている。
【0028】各磁極24a,24bの各磁化ロール22
a,22bの外周面に対する対向面は、各磁化ローラ2
2a,22bの外周面に等間隔(微小間隔g)で対向す
るように円弧状断面に形成されている。そして、磁化鉄
心24cには磁化コイル25が巻装れている。この磁化
コイル6は図示しない励磁電源によって直流励磁され
る。
【0029】したがって、各磁化ロール22a,22b
は各磁極24a,24bと同一磁極に磁化される。その
結果、回転している各磁化ロール22a,22bに接触
している薄鋼帯21は磁化される。
【0030】磁化ロール22a,22b相互間距離で示
される磁極間距離W(=400mm)の中央位置でかつ、
薄鋼帯21の磁化ロール22a,22b側に複数の磁気
センサ26が薄鋼帯21の幅方向に配列されている。各
磁気センサ26は薄鋼帯21に対して例えば3mm等の微
小距離L(リフトオフ)だけ離れて対向している。
【0031】各磁気センサ26はπ型断面形状を有し、
薄鋼帯21の幅方向に配設された支持枠27内に収納さ
れている、そして、この支持枠27が前記磁化器24,
各固定軸23a,23bと共に建屋のフケームに固定さ
れている。
【0032】各磁気センサ26は薄鋼帯21の表面に対
して垂直方向の磁束を検出する可飽和型の磁気センサで
あり、この磁気センサ26は、図6,図7に示した従来
の磁気探傷装置で採用した磁気センサ7aとほぼ同一構
成である。各磁気センサ26の検出信号は図示しない信
号処理部に導かれる。
【0033】なお、図2に示すように、磁気センサ26
を磁化ロール22a,22bの反対側に配設することも
可能である、このように構成された磁気探傷装置におい
て、磁化コイル25に励磁電源から励磁電流が供給され
ると、磁化鉄心24cの各磁極24a,24b及び各磁
化ロール22a,22bと走行中の薄鋼帯21とで閉じ
た磁路が形成される。そして、薄鋼帯21の内部あるい
は表面に欠陥が存在すると、薄鋼帯21内の磁気抵抗が
変化し、漏洩磁束が生じる。この漏洩磁束が該当欠陥位
置に対向する磁気センサ26で検出される。そして、こ
の該当磁気センサ26から該当欠陥の存在を示す信号が
出力される。
【0034】検出信号の信号レベルが薄鋼帯21内部ま
たは表面の欠陥の大きさと対応するので、信号処理部に
おいて、検出信号の信号レベルを測定することによって
薄鋼帯21の内部または表面に存在する欠陥の幅方向の
発生位置とその規模が把握できる。
【0035】このように構成された磁気探傷装置におい
ては、薄鋼帯21を磁化する磁化ロール22a,22b
は薄鋼帯21に常時接触している。薄鋼帯21と磁化ロ
ール22a,22bとの間に隙間が存在しないので、た
とえ磁化ロール22a.22b等に振動が印加されたと
しても、薄鋼帯21は常に一定に磁化されている。
【0036】各磁化ロール22a.22bは互いに異な
る磁極N,Sを構成するので、この各磁極によって生成
される磁場にて図5に示すサイン波形状の垂直方向の磁
界分布特性が得られる。
【0037】この場合、薄鋼帯21に同一強度の磁力を
印加し、薄鋼帯21を停止させた状態における、従来の
中空ロール1内に収納された磁化器4の磁極間距離W0
の場合の磁界分布特性Aと、この従来の磁極間距離W0
より大幅に大きい磁極勘距離Wに設定された実施例装置
における磁界分布特性Cとを比較すると、各特性A,C
における0ラインを横切る時における傾斜が大きく異な
る。
【0038】図示するように、磁極間距離が大きい特性
Cの傾斜は磁極間距離が小さい特性Aの傾斜より格段に
小さい。したがって、例えば図5に示すように、薄鋼帯
21が静止状態において、磁気センサ7a,26の走行
方向側にΔdだけ変動した場合における、各特性A,C
における各磁気センサ7a,26で得られる磁束Φ0
Φは図示するように、大きな差が生じる。
【0039】このことは、磁極間距離が長い実施例装置
の方が、磁極間距離が短い従来装置に比較して、磁気セ
ンサの位置設定精度の測定精度に与える影響度が小さ
い。また、各磁気センサ7a,26が磁極間距離W0
Wの中心位置に正確に位置した条件において、薄鋼帯2
1が速度Vで走行して、各特性A,Cが進行方向にそれ
ぞれ所定量シフトするが、シフトした後における、磁極
間距離W0 ,Wの中心位置における各特性A,Cの各傾
斜を比較すると、特性Cの傾斜が特性Aの傾斜より小さ
くなる。
【0040】このことは、一定速度Vで走行している薄
鋼帯21に対する探傷を実行している過程で、振動等に
よって、磁気センサ26が進行方向に振動したとして
も、磁気センサ26から出力される検出信号に含まれる
欠陥に起因しない浮遊磁束の変動は従来装置に比較して
小さくなる。したがって、欠陥に起因する漏洩磁束の検
出精度を大幅に上昇できる。
【0041】また、上述した一対の磁化ロール22a,
22bを採用しているので、たとえ磁化ロール22a,
22b相互間の距離Wを従来装置に比較して大幅に長く
設定したとしても、前述したように、薄鋼帯21は一定
に磁化されているので、振動等に起因して、上述した磁
界分布特性C自体が変動することはない。
【0042】したがって、前記垂直方向の磁界分布特性
Cにおける0ラインを横切る位置の傾斜は、磁極間距離
Wを長くすることによって、緩やかにすることが可能で
あるので、上述したように欠陥検出精度を大幅に向上で
きる。
【0043】また、この実施例装置における磁化ロール
22a,22bの効果を確認するために、図4に示す実
験装置を作成した。すなわち、この実験装置における磁
化器31の各磁極31a,31bは直接薄鋼帯21の表
面に微小間隔d(=4mm) を開けて対向している。した
がって、この実験装置においては、各磁極31a,31
bは薄鋼帯21に接触していない。
【0044】図3は、図1に示す実施例装置における磁
界分布特性C及び図4に示す実験装置における磁界分布
特性Dの実測値を示す図である、この場合、薄鋼帯21
の速度Vは400m/分であり、薄鋼帯21の厚さは3
mmである。
【0045】この実測値によると、磁極間距離Wの中心
近傍における実施例装置の磁界強度は図2に示す実験装
置における磁界強度に比較して、約1.4倍の強度を有
するが、傾斜は1/2程度である。磁気センサ26が磁
極間距離Wの中心に位置していれば、この中心位置にお
ける磁界強度(浮遊磁束)は直流成分と見なして、簡単
に除去できるので、振動等に起因する欠陥の検出精度低
下を考えると、実施例装置のように、傾斜が緩やかであ
る方が優れていることは前述した通りである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気探傷
装置によれば、走行中の被検体に磁化ロールを直接接触
させて被検体を磁化している。したがって、被検体を常
に一定に磁化でき、磁極間距離を長く設定することによ
って、たとえ振動等に起因して磁気センサ位置が変動し
たとしても、測定結果に誘導磁場に起因する外乱要因が
混入する割合を極力抑制でき、磁気センサで精度よく欠
陥を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる磁気探傷装置の概
略構成図
【図2】 本発明の他の実施例に係わる磁気探傷装置の
概略構成図
【図3】 同実施例装置の効果を説明するための実測図
【図4】 同実施例装置の効果を比較するために作成し
た実験装置の模式図
【図5】 同実施例装置と従来装置との比較を示す磁界
分布特性図
【図6】 従来の磁気探傷装置の概略構成図
【図7】 同従来の他の磁気探傷装置の概略構成図
【図8】 停止時と走行時における各磁場分布を示す図
【図9】 磁極位置と磁界分布特性との関係を示す図
【図10】 従来の他の磁気探傷装置の概略構成図
【符号の説明】
21…薄鋼帯、22a,22b…磁化ロール、24…磁
化器、25…磁化コイル、26…磁気センサ、27…支
持枠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する被検体の走行路に沿って走行方
    向に所定間隔を開けて配設され、かつ前記被検体に接し
    て前記被検体の走行に応じて回転する磁性材料で構成さ
    れた一対の磁化ロールと、 この一対の磁化ロールを互いに異なる磁極に磁化するこ
    とによって、この一対の磁化ロールを介して前記被検体
    を磁化する磁化器と、 前記一対の磁化ロール相互間の中央でかつ前記被検体に
    近接して配置され、前記被検体の内部又は表面の磁気的
    異常に起因して生じる漏洩磁束を検出する磁気センサと
    を備えた磁気探傷装置。
JP8955994A 1994-04-27 1994-04-27 磁気探傷装置 Pending JPH07294491A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011056040A3 (ko) * 2009-11-09 2011-09-15 한국표준과학연구원 누설자속 측정에 의한 비파괴 탐상장치
CN103197264A (zh) * 2013-03-25 2013-07-10 中国石油天然气股份有限公司 漏磁检测传感器的聚磁装置及漏磁检测装置

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