JPH07294590A - 活線ケーブルの絶縁監視方法 - Google Patents
活線ケーブルの絶縁監視方法Info
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- JPH07294590A JPH07294590A JP6086524A JP8652494A JPH07294590A JP H07294590 A JPH07294590 A JP H07294590A JP 6086524 A JP6086524 A JP 6086524A JP 8652494 A JP8652494 A JP 8652494A JP H07294590 A JPH07294590 A JP H07294590A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水トリーに基く絶縁不良を発生している高圧
電力ケーブルの絶縁劣化度の変化を、貫通水トリーがま
だ発生していない劣化の初期から、活線運転を継続しな
がら監視し得る方法を提供することを目的とする。 【構成】 活線運転中の高圧系統の第1の接地用機器の
中性点と大地間に商用周波数を除く低周波単相交流電圧
を印加するステップと、前記低周波単相交流電圧が前記
第1の接地用機器のインピーダンスを経て減衰し高圧母
線に残留する電圧を測定源として測定対象ケーブルのし
ゃへいと大地間に挿入した低抵抗にあらわれる電圧から
商用周波数成分電圧を除去した値を測定するステップ
と、該測定値に基づいて前記測定対象ケーブルの時系列
的な絶縁劣化度の変化をあらわす指標値を決定するステ
ップとを備えたことを特徴とする
電力ケーブルの絶縁劣化度の変化を、貫通水トリーがま
だ発生していない劣化の初期から、活線運転を継続しな
がら監視し得る方法を提供することを目的とする。 【構成】 活線運転中の高圧系統の第1の接地用機器の
中性点と大地間に商用周波数を除く低周波単相交流電圧
を印加するステップと、前記低周波単相交流電圧が前記
第1の接地用機器のインピーダンスを経て減衰し高圧母
線に残留する電圧を測定源として測定対象ケーブルのし
ゃへいと大地間に挿入した低抵抗にあらわれる電圧から
商用周波数成分電圧を除去した値を測定するステップ
と、該測定値に基づいて前記測定対象ケーブルの時系列
的な絶縁劣化度の変化をあらわす指標値を決定するステ
ップとを備えたことを特徴とする
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水トリーに基く絶縁不良
を発生している高圧電力ケーブルの絶縁劣化度の変化
を、貫通水トリーがまだ発生していない劣化の初期か
ら、活線運転を継続しながら監視し得る方法に関するも
のである。
を発生している高圧電力ケーブルの絶縁劣化度の変化
を、貫通水トリーがまだ発生していない劣化の初期か
ら、活線運転を継続しながら監視し得る方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】活線運転中の高圧電力ケーブルの絶縁劣
化度の変化状況を、そのケーブルの活線下絶縁抵抗の変
化を測定することで監視する従来技術として、図5に示
す直流重畳法が知られている。
化度の変化状況を、そのケーブルの活線下絶縁抵抗の変
化を測定することで監視する従来技術として、図5に示
す直流重畳法が知られている。
【0003】図5において、1は高圧母線、2は高圧系
の接地用機器で直流信号電圧を注入する目的でえらんだ
GPT(計器用接地変圧器)又はGTR(接地変圧器)
を示す。その一次側結線の中性点と大地との間には低抵
抗3が挿入され、直流信号電源4から開閉器5を通じて
直流信号電圧(通常プラス極性50V)が接地用機器2
の巻線を経由して高圧母線1に送り出される。一方測定
対象ケーブル9はその絶縁層に絶縁不良抵抗10を有す
るものとする。直流信号電圧を絶縁不良抵抗10の値で
割った電流は、測定対象ケーブル9の高圧導体から絶縁
不良抵抗10を通じてしゃへい端に至り、直流微少電流
測定装置12を通じて大地経由で直流信号電源4に戻
る。直流微少電流測定装置12により読取った漏洩電流
値と直流信号電圧値とから測定対象ケーブル9の絶縁不
良抵抗10の値を計算し得るものである。図5におい
て、11は交流分減衰用フイルタを構成するコンデンサ
であり、実際のフイルタ回路はもっと複雑であるが、簡
略化して示してある。
の接地用機器で直流信号電圧を注入する目的でえらんだ
GPT(計器用接地変圧器)又はGTR(接地変圧器)
を示す。その一次側結線の中性点と大地との間には低抵
抗3が挿入され、直流信号電源4から開閉器5を通じて
直流信号電圧(通常プラス極性50V)が接地用機器2
の巻線を経由して高圧母線1に送り出される。一方測定
対象ケーブル9はその絶縁層に絶縁不良抵抗10を有す
るものとする。直流信号電圧を絶縁不良抵抗10の値で
割った電流は、測定対象ケーブル9の高圧導体から絶縁
不良抵抗10を通じてしゃへい端に至り、直流微少電流
測定装置12を通じて大地経由で直流信号電源4に戻
る。直流微少電流測定装置12により読取った漏洩電流
値と直流信号電圧値とから測定対象ケーブル9の絶縁不
良抵抗10の値を計算し得るものである。図5におい
て、11は交流分減衰用フイルタを構成するコンデンサ
であり、実際のフイルタ回路はもっと複雑であるが、簡
略化して示してある。
【0004】なお、高圧系には複数の接地用機器がある
ことが多いので、図5では6として直流信号電圧注入用
以外の第二の接地用機器としてのGPTを示している。
その一次側結線の中性点と大地との間には直流信号電圧
短絡防止の目的をもって挿入したコンデンサ7がある。
8は7に直列に挿入した直列振動防止用抵抗である。
ことが多いので、図5では6として直流信号電圧注入用
以外の第二の接地用機器としてのGPTを示している。
その一次側結線の中性点と大地との間には直流信号電圧
短絡防止の目的をもって挿入したコンデンサ7がある。
8は7に直列に挿入した直列振動防止用抵抗である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高圧電力ケーブルの水
トリーに基く絶縁不良は、前述の如き活線下での測定方
法によった場合でも、或は停電下で直流高電圧を直接ケ
ーブル高圧導体に印加して漏洩電流を測定する方法をと
った場合でも、その絶縁層を貫通する水トリーパスが存
在しなければ絶縁抵抗の低下がなく、水トリー存在のた
めにサージ性電圧の侵入に対する耐圧性能は低下してい
ながら、絶縁不良として認識し得ないという問題があ
る。停電下の測定であれば、印加する直流電圧を高めれ
ば、貫通水トリーを強制的に作成することになり、或る
程度まで進行した絶縁不良は検出し得るわけであるが、
それでは絶縁体の破壊であり、非破壊試験から逸脱す
る。
トリーに基く絶縁不良は、前述の如き活線下での測定方
法によった場合でも、或は停電下で直流高電圧を直接ケ
ーブル高圧導体に印加して漏洩電流を測定する方法をと
った場合でも、その絶縁層を貫通する水トリーパスが存
在しなければ絶縁抵抗の低下がなく、水トリー存在のた
めにサージ性電圧の侵入に対する耐圧性能は低下してい
ながら、絶縁不良として認識し得ないという問題があ
る。停電下の測定であれば、印加する直流電圧を高めれ
ば、貫通水トリーを強制的に作成することになり、或る
程度まで進行した絶縁不良は検出し得るわけであるが、
それでは絶縁体の破壊であり、非破壊試験から逸脱す
る。
【0006】よって直流漏洩電流による絶縁抵抗測定の
方式でなしに、貫通水トリーがまだ存在していなくて
も、或は存在していてもその数が極く少ないため高絶縁
抵抗を保っているような劣化の初期の段階から、活線運
転継続中に水トリーの存在を認知し、その変化状況を監
視できる方法の出現が望まれていた。
方式でなしに、貫通水トリーがまだ存在していなくて
も、或は存在していてもその数が極く少ないため高絶縁
抵抗を保っているような劣化の初期の段階から、活線運
転継続中に水トリーの存在を認知し、その変化状況を監
視できる方法の出現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、活線運転
中の高圧電力ケーブルの絶縁劣化度の変化を測定して監
視する活線ケーブルの絶縁監視方法において、活線運転
中の高圧系統の第一の接地用機器の中性点と大地間に商
用周波数を除く低周波単相交流電圧を印加するステップ
と、前記低周波単相交流電圧が前記第一の接地用機器の
インピーダンスを経て減衰し高圧母線に残留する電圧を
測定源として測定対象ケーブルのしゃへいと大地間に挿
入した低抵抗にあらわれる電圧から商用周波数成分電圧
を除去した値を測定するステップと、該測定値に基づい
て前記測定対象ケーブルの時系列的な絶縁劣化度の変化
をあらわす指標値を決定するステップと、を備えたこと
を特徴とする。
中の高圧電力ケーブルの絶縁劣化度の変化を測定して監
視する活線ケーブルの絶縁監視方法において、活線運転
中の高圧系統の第一の接地用機器の中性点と大地間に商
用周波数を除く低周波単相交流電圧を印加するステップ
と、前記低周波単相交流電圧が前記第一の接地用機器の
インピーダンスを経て減衰し高圧母線に残留する電圧を
測定源として測定対象ケーブルのしゃへいと大地間に挿
入した低抵抗にあらわれる電圧から商用周波数成分電圧
を除去した値を測定するステップと、該測定値に基づい
て前記測定対象ケーブルの時系列的な絶縁劣化度の変化
をあらわす指標値を決定するステップと、を備えたこと
を特徴とする。
【0008】第2の発明は、前記低周波単相交流電圧印
加用の前記第一の接地用機器以外の第二の接地用機器の
中性点と大地間に挿入したインピーダンスの電圧降下に
基づいて前記高圧母線に残留する電圧に比例する値を測
定するステップと、前記測定値と前記決定された指標値
とに基づいて高圧系の状態変化に基づいて前記指標値を
補正するための補正込み指標値を決定するステップと、
を更に含むことを特徴とする。
加用の前記第一の接地用機器以外の第二の接地用機器の
中性点と大地間に挿入したインピーダンスの電圧降下に
基づいて前記高圧母線に残留する電圧に比例する値を測
定するステップと、前記測定値と前記決定された指標値
とに基づいて高圧系の状態変化に基づいて前記指標値を
補正するための補正込み指標値を決定するステップと、
を更に含むことを特徴とする。
【0009】第3の発明は、静電容量が既知であるZP
C(コンデンサ型接地用機器)又は短小ケーブルの中性
点と大地間に挿入したインピーダンスの電圧降下を測定
するステップと、前記測定値に基づいて前記高圧母線の
残留電圧の絶対値を得るステップと、前記絶体値を得る
ステップと同一時点で高圧母線に残留する電圧に比例す
る値を得るステップと、前記絶対値と前記高圧母線に残
留する電圧に比例する値とに基づいて前記測定対象のケ
ーブルの無劣化時の指標を得るステップと、を更に含む
ことを特徴とする。
C(コンデンサ型接地用機器)又は短小ケーブルの中性
点と大地間に挿入したインピーダンスの電圧降下を測定
するステップと、前記測定値に基づいて前記高圧母線の
残留電圧の絶対値を得るステップと、前記絶体値を得る
ステップと同一時点で高圧母線に残留する電圧に比例す
る値を得るステップと、前記絶対値と前記高圧母線に残
留する電圧に比例する値とに基づいて前記測定対象のケ
ーブルの無劣化時の指標を得るステップと、を更に含む
ことを特徴とする。
【0010】第4の発明は、前記第一および第二の接地
用機器とは別の第三の接地用機器の中性点と大地間に挿
入して零位法により高圧母線に残留する測定源電圧の絶
対値を測定するステップと、前記絶体値を得るステップ
と同一時点で高圧母線に残留する電圧に比例する値を得
るステップと、前記絶対値と前記高圧母線に残留する電
圧に比例する値とに基づいて前記測定対象のケーブルの
無劣化時の指標を得るステップと、更にを含むことを特
徴とする。
用機器とは別の第三の接地用機器の中性点と大地間に挿
入して零位法により高圧母線に残留する測定源電圧の絶
対値を測定するステップと、前記絶体値を得るステップ
と同一時点で高圧母線に残留する電圧に比例する値を得
るステップと、前記絶対値と前記高圧母線に残留する電
圧に比例する値とに基づいて前記測定対象のケーブルの
無劣化時の指標を得るステップと、更にを含むことを特
徴とする。
【0011】
【作用】従って、第1の発明では、直流漏洩電流による
絶縁抵抗測定の方式でなしに、貫通水トリーがまだ存在
していなくても、或は存在していてもその数が極く少な
いため高絶縁抵抗を保っているような劣化の初期の段階
から、活線運転継続中に水トリーの存在を認知し、その
変化状況を監視できる。
絶縁抵抗測定の方式でなしに、貫通水トリーがまだ存在
していなくても、或は存在していてもその数が極く少な
いため高絶縁抵抗を保っているような劣化の初期の段階
から、活線運転継続中に水トリーの存在を認知し、その
変化状況を監視できる。
【0012】第2の発明では、高圧系統の対大地インピ
ーダンスの変化があっても補正され、正確な劣化指標が
得られる。
ーダンスの変化があっても補正され、正確な劣化指標が
得られる。
【0013】第3及び第4の発明では更に、測定対象ケ
ーブルの新品時の劣化指標を推定できるので、現在時点
の劣化度が原値に対する倍率として提示できる。
ーブルの新品時の劣化指標を推定できるので、現在時点
の劣化度が原値に対する倍率として提示できる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0015】まず、本発明の原理を説明する。
【0016】第1の本発明では、活線運転中の測定対象
ケーブルが連なる高圧母線に、商用周波数を除く低周波
単相交流電圧を、その高圧系統の接地用機器の中性点を
通じて注入する。測定対象ケーブルの絶縁層を経由した
電流はそのケーブルのしゃへいと大地間に挿入した低抵
抗に電圧降下としてあらわれる。その電圧から商用周波
数成分電圧をフィルターにより減衰させた残余電圧を読
み取り、これをもってそのケーブルの絶縁劣化度の変化
を時系列的に迫ってゆくときの指標とする。この指標は
ケーブル毎に異なる値である。
ケーブルが連なる高圧母線に、商用周波数を除く低周波
単相交流電圧を、その高圧系統の接地用機器の中性点を
通じて注入する。測定対象ケーブルの絶縁層を経由した
電流はそのケーブルのしゃへいと大地間に挿入した低抵
抗に電圧降下としてあらわれる。その電圧から商用周波
数成分電圧をフィルターにより減衰させた残余電圧を読
み取り、これをもってそのケーブルの絶縁劣化度の変化
を時系列的に迫ってゆくときの指標とする。この指標は
ケーブル毎に異なる値である。
【0017】また、第2の発明では、高圧系統の構成状
況が変わることがある場合、即ち新ケーブルの増設、一
部ケーブルの休止等で高圧系統の対地インピーダンスが
変わる場合に備えて、第1の発明で得た指標の補正を図
る。このため高圧母線に残留する測定源電圧に比例する
値として、低周波単相交流電圧印加用に使用している接
地用機器以外の第二の接地用機器の中性点と大地間に挿
入したインピーダンスの電圧降下を測定し、この値をも
って第1の発明により得られた指標値を割った値を、補
正込みの新指標として用いる。この指標もケーブル毎に
異なる値である。また、第3及び第4の発明では、各ケ
ーブルの指標の原点値を推測することを目的とし、この
ために高圧母線に残留する電圧の絶対値を測定する。し
かしこの測定は困難であり毎度実施することは実用的で
ないので第2の発明で得られる、高圧母線に残留する測
定源電圧に比例する値との関係から比例定数を得れば、
以後は毎度測定しなくて良い。
況が変わることがある場合、即ち新ケーブルの増設、一
部ケーブルの休止等で高圧系統の対地インピーダンスが
変わる場合に備えて、第1の発明で得た指標の補正を図
る。このため高圧母線に残留する測定源電圧に比例する
値として、低周波単相交流電圧印加用に使用している接
地用機器以外の第二の接地用機器の中性点と大地間に挿
入したインピーダンスの電圧降下を測定し、この値をも
って第1の発明により得られた指標値を割った値を、補
正込みの新指標として用いる。この指標もケーブル毎に
異なる値である。また、第3及び第4の発明では、各ケ
ーブルの指標の原点値を推測することを目的とし、この
ために高圧母線に残留する電圧の絶対値を測定する。し
かしこの測定は困難であり毎度実施することは実用的で
ないので第2の発明で得られる、高圧母線に残留する測
定源電圧に比例する値との関係から比例定数を得れば、
以後は毎度測定しなくて良い。
【0018】高圧母線に残留する測定源電圧の絶対値を
測定する方法の第一の方法は、接地用機器のインピーダ
ンスが未知の場合に零位法により通過電流が零になる対
抗起電力を、接地用機器の中性点と大地間に準備し、そ
の対抗起電力の値を測定するものである。この場合の接
地用機器は第1の発明、第2の発明で用いた接地用機器
以外の第三の接地用機器である。
測定する方法の第一の方法は、接地用機器のインピーダ
ンスが未知の場合に零位法により通過電流が零になる対
抗起電力を、接地用機器の中性点と大地間に準備し、そ
の対抗起電力の値を測定するものである。この場合の接
地用機器は第1の発明、第2の発明で用いた接地用機器
以外の第三の接地用機器である。
【0019】第二の方法は、静電容量値が既知であるZ
PC(コンデンサ型計器用接地変圧器)か、同じく静電
容量値が既知である短小ケーブルを用い、その中性点
(ケーブルの場合はしゃへい)と大地間に挿入したイン
ピーダンスの電圧降下値を測定して、計算により残留電
圧絶対値を求める。
PC(コンデンサ型計器用接地変圧器)か、同じく静電
容量値が既知である短小ケーブルを用い、その中性点
(ケーブルの場合はしゃへい)と大地間に挿入したイン
ピーダンスの電圧降下値を測定して、計算により残留電
圧絶対値を求める。
【0020】また、高圧系統に注入する単相交流電圧の
周波数としては、混同をさけるため、その高圧系統で用
いている商用周波数はさけなければならない。
周波数としては、混同をさけるため、その高圧系統で用
いている商用周波数はさけなければならない。
【0021】商用周波数より著しく高い周波数を選ぶ
と、測定対象ケーブルが必然的に有する防食層静電容量
(直接埋設ならば数μF/km)の、低インピーダンス
により測定感度を減少させる。
と、測定対象ケーブルが必然的に有する防食層静電容量
(直接埋設ならば数μF/km)の、低インピーダンス
により測定感度を減少させる。
【0022】商用周波数より著しく低い、直流に近いよ
うな極低周波数を用いると、その電源装置の大型化の他
に、商用周波数との間で生じる唸り周波数が商用周波数
に接近するため、商用周波数から遠去かりたい趣旨から
外れる。したがって、使用周波数は商用周波数の1/2
程度が妥当である。
うな極低周波数を用いると、その電源装置の大型化の他
に、商用周波数との間で生じる唸り周波数が商用周波数
に接近するため、商用周波数から遠去かりたい趣旨から
外れる。したがって、使用周波数は商用周波数の1/2
程度が妥当である。
【0023】次にその電圧値としては注入用に使用する
接地用機器によって異なることになる。高圧系統が抵抗
接地系で大容量のGTRが用いられ、これを通じて注入
する場合は接地用機器による電圧降下がほとんど無いの
で、注入電圧は最高50Vとする。これは高圧母線に残
留する電圧を、いわゆる低圧と目されない電圧(60V
以下)にとどめるためである。
接地用機器によって異なることになる。高圧系統が抵抗
接地系で大容量のGTRが用いられ、これを通じて注入
する場合は接地用機器による電圧降下がほとんど無いの
で、注入電圧は最高50Vとする。これは高圧母線に残
留する電圧を、いわゆる低圧と目されない電圧(60V
以下)にとどめるためである。
【0024】高圧系統が非接地系の場合は、一相毎に別
々の鉄芯を有するGTR或は小容量ZPCを注入用機器
として使わざるを得ないので、注入電圧の大半はその接
地用機器の高インピーダンスで失われる。母線残留電圧
を50Vは無理としても少なくとも10V程度にとどめ
るためには、注入電圧は数百Vが必要である。しかし、
その電圧自体が接地用機器に対してはいわゆるV0(零
相地絡電圧)として負荷されるので、接地検出リレーの
誤動作をさけるためには、注入電圧はその高圧系統の許
容V0値以下でなければならない。その値は一般的な
4.5%ベースとすると、3KV高圧系に対し86V、
6KV高圧系に対し171V、10KV高圧系に対し2
86Vである。
々の鉄芯を有するGTR或は小容量ZPCを注入用機器
として使わざるを得ないので、注入電圧の大半はその接
地用機器の高インピーダンスで失われる。母線残留電圧
を50Vは無理としても少なくとも10V程度にとどめ
るためには、注入電圧は数百Vが必要である。しかし、
その電圧自体が接地用機器に対してはいわゆるV0(零
相地絡電圧)として負荷されるので、接地検出リレーの
誤動作をさけるためには、注入電圧はその高圧系統の許
容V0値以下でなければならない。その値は一般的な
4.5%ベースとすると、3KV高圧系に対し86V、
6KV高圧系に対し171V、10KV高圧系に対し2
86Vである。
【0025】尚、一般に地絡警報を発するV0レベルは
30%程度であるので、測定感度に乏しい場合は、上記
電圧を倍加することがなお可能である。
30%程度であるので、測定感度に乏しい場合は、上記
電圧を倍加することがなお可能である。
【0026】接地用機器として前述のGTR、GPT、
ZPCの他に、高圧ケーブル自体も3相星型結線のコン
デンサの一種であるから、そのしゃへいを中性点として
低周波電圧注入用に使用できる。ただし新品ないしは新
品に近いケーブルであること、防食層静電容量の絶対値
が大きくないこと、防食層絶縁性能が良好であることと
いった制約がある。故に所内変圧器用ケーブルか、進相
コンデンサ用ケーブルといった比較的短かくかつ変電所
内ピット布設ケーブルが適している。測定対象ケーブル
のしゃへいと大地間に挿入する検出用インピーダンスと
してコンデンサを用いると、高周波成分電圧に対し低イ
ンピーダンス効果を呈するので、直流しゃ断の目的があ
る時以外は低抵抗を用いるべきである。もともと測定対
象ケーブルが相当な防食層静電容量を持っているので、
これと並列に挿入する検出用インピーダンスとしての抵
抗は、測定感度の許す限り低抵抗であることが好まし
い。
ZPCの他に、高圧ケーブル自体も3相星型結線のコン
デンサの一種であるから、そのしゃへいを中性点として
低周波電圧注入用に使用できる。ただし新品ないしは新
品に近いケーブルであること、防食層静電容量の絶対値
が大きくないこと、防食層絶縁性能が良好であることと
いった制約がある。故に所内変圧器用ケーブルか、進相
コンデンサ用ケーブルといった比較的短かくかつ変電所
内ピット布設ケーブルが適している。測定対象ケーブル
のしゃへいと大地間に挿入する検出用インピーダンスと
してコンデンサを用いると、高周波成分電圧に対し低イ
ンピーダンス効果を呈するので、直流しゃ断の目的があ
る時以外は低抵抗を用いるべきである。もともと測定対
象ケーブルが相当な防食層静電容量を持っているので、
これと並列に挿入する検出用インピーダンスとしての抵
抗は、測定感度の許す限り低抵抗であることが好まし
い。
【0027】よって抵抗値の最大は技術規準で示す第3
種接地抵抗値である100Ω 以下とし、最小値は後述
のフイルタの効果確保の必要性から10Ω 以上という
ことになる。
種接地抵抗値である100Ω 以下とし、最小値は後述
のフイルタの効果確保の必要性から10Ω 以上という
ことになる。
【0028】上記抵抗に生ずる電圧降下には注入した低
周波電圧により生起した電圧の他に商用周波数成分電圧
が含まれている。本来ケーブルは3相星型結線のコンデ
ンサと等価であるから、そのしゃへいと大地間には商用
周波数成分電圧は、各相の充電電流のベクトル和が零で
あるために、出現しないわけである。しかし実際には必
ずといって良い位、いくらかの電圧があらわれる。その
理由は、ケーブル各相の静電容量に不平衡がある、或は
高圧系統全体で静電容量の不平衡があって零相電圧が常
時発生している、等の原因により零相電流が流れるた
め、さらにはしゃへいに電磁誘導電圧の発生があるため
等である。これらはケーブルの絶縁劣化とは関係の無い
事象であり、これらの原因で発生する商用周波数成分電
圧は測定誤差をもたらす雑音電圧として極力排除しなけ
ればならない。この目的のために商用周波数成分電圧を
選択的に排除するフイルタを必須要素として電圧測定器
に付随させる。
周波電圧により生起した電圧の他に商用周波数成分電圧
が含まれている。本来ケーブルは3相星型結線のコンデ
ンサと等価であるから、そのしゃへいと大地間には商用
周波数成分電圧は、各相の充電電流のベクトル和が零で
あるために、出現しないわけである。しかし実際には必
ずといって良い位、いくらかの電圧があらわれる。その
理由は、ケーブル各相の静電容量に不平衡がある、或は
高圧系統全体で静電容量の不平衡があって零相電圧が常
時発生している、等の原因により零相電流が流れるた
め、さらにはしゃへいに電磁誘導電圧の発生があるため
等である。これらはケーブルの絶縁劣化とは関係の無い
事象であり、これらの原因で発生する商用周波数成分電
圧は測定誤差をもたらす雑音電圧として極力排除しなけ
ればならない。この目的のために商用周波数成分電圧を
選択的に排除するフイルタを必須要素として電圧測定器
に付随させる。
【0029】尚、高圧系統零相電圧に第三次、第五次等
の奇数波高周波を多く含む場合は、基本周波数に対応す
るフイルタでは雑音電圧の除去が充分でない場合があ
る。その場合にはさらに第三次、第五次周波用フイルタ
を接続する。しかしながら雑音電圧を完全に零にするこ
とは不可能である。どの程度にまで雑音電圧を除去でき
ればよいのかというと、低周波電圧印加前後の測定電圧
比が1/5以下になれば、実用的に充分な精度で測定で
きたといえる。
の奇数波高周波を多く含む場合は、基本周波数に対応す
るフイルタでは雑音電圧の除去が充分でない場合があ
る。その場合にはさらに第三次、第五次周波用フイルタ
を接続する。しかしながら雑音電圧を完全に零にするこ
とは不可能である。どの程度にまで雑音電圧を除去でき
ればよいのかというと、低周波電圧印加前後の測定電圧
比が1/5以下になれば、実用的に充分な精度で測定で
きたといえる。
【0030】検出用抵抗に生じる電圧降下をフイルタ経
由で読む測定器は注入する低周波成分電圧を読むだけで
なしに、これと商用周波数との間で必然的に生じる唸り
周波数、さらには商用周波数よりはるかに高い周波数成
分まで読取れることが必要である。このために広い周波
数域で動作し、いわゆる真の実効値電圧を測定できるタ
イプのものでなければならぬ。本発明が効果をあげられ
る基本的事由として、絶縁体に水トリーを発生したケー
ブルは、商用周波数高電界下で高周波雑音電圧を発生し
ているという現象があるからである。この現象を裏付け
るものとして、異る測定器でケーブルしゃへい対大地間
インピーダンスを変えてその電圧降下を実測した次の如
きデータを示す。
由で読む測定器は注入する低周波成分電圧を読むだけで
なしに、これと商用周波数との間で必然的に生じる唸り
周波数、さらには商用周波数よりはるかに高い周波数成
分まで読取れることが必要である。このために広い周波
数域で動作し、いわゆる真の実効値電圧を測定できるタ
イプのものでなければならぬ。本発明が効果をあげられ
る基本的事由として、絶縁体に水トリーを発生したケー
ブルは、商用周波数高電界下で高周波雑音電圧を発生し
ているという現象があるからである。この現象を裏付け
るものとして、異る測定器でケーブルしゃへい対大地間
インピーダンスを変えてその電圧降下を実測した次の如
きデータを示す。
【0031】
【表1】 51Ω抵抗の、80μFコンデンサの60Hzインピー
ダンスに対する比は1.54であるが、上表のc,d両
電圧計で得られたb/a電圧比は全部その値を越してい
る。即ち80μFコンデンサの実効インピーダンスは、
高周波電流の通過のため60Hzインピーダンスよりは
るかに低いものであったとうかがわれると同時に、コン
デンサによる測路効果が無くなった抵抗での測定時に
は、dの真の実効値測定電圧計の方がc電圧計よりも高
周波成分電圧をより多く捕捉していることが判る。
ダンスに対する比は1.54であるが、上表のc,d両
電圧計で得られたb/a電圧比は全部その値を越してい
る。即ち80μFコンデンサの実効インピーダンスは、
高周波電流の通過のため60Hzインピーダンスよりは
るかに低いものであったとうかがわれると同時に、コン
デンサによる測路効果が無くなった抵抗での測定時に
は、dの真の実効値測定電圧計の方がc電圧計よりも高
周波成分電圧をより多く捕捉していることが判る。
【0032】さらに本件発明を考案するに至った根本的
事象として、絶縁体に水トリーを発生したケーブルは、
商用周波数高電界下で、商用周波数で予測されるよりも
多くの充電電流が流れるという現象がある。これを証明
するものとして次の如きデータを示す。
事象として、絶縁体に水トリーを発生したケーブルは、
商用周波数高電界下で、商用周波数で予測されるよりも
多くの充電電流が流れるという現象がある。これを証明
するものとして次の如きデータを示す。
【0033】試料ケーブル1及び2 何れも10KV1
×500mm2CVケーブル 製造後29年経過して撤去、有効長各4m 実験方法 単相50Hz、6350Vトランスに、可
変周波333V電源を直列接続して測定用電源とし、し
ゃへい端と大地間に80μFコンデンサを接続、その電
圧降下をトランスジューサ経由、直流記録電圧計で測
定。実験回路であるから地絡電圧発生の心配が無いの
で、重畳する周波数は直流記録電圧計でレスポンスでき
る0、5〜2Hzを唸り周波数として発生できる周波
数、即ち49.5〜48Hzを使用し、電圧降下検出用
インピーダンスとして低周波数になる程インピーダンス
の増加するコンデンサを使用している。即ちここでは、
高周波数成分電圧を効果的に捕捉しようという意図はな
く、商用周波数高電界下で構成されている電場を商用周
波数から離れた低周波数でトレースしようとしているも
のである。
×500mm2CVケーブル 製造後29年経過して撤去、有効長各4m 実験方法 単相50Hz、6350Vトランスに、可
変周波333V電源を直列接続して測定用電源とし、し
ゃへい端と大地間に80μFコンデンサを接続、その電
圧降下をトランスジューサ経由、直流記録電圧計で測
定。実験回路であるから地絡電圧発生の心配が無いの
で、重畳する周波数は直流記録電圧計でレスポンスでき
る0、5〜2Hzを唸り周波数として発生できる周波
数、即ち49.5〜48Hzを使用し、電圧降下検出用
インピーダンスとして低周波数になる程インピーダンス
の増加するコンデンサを使用している。即ちここでは、
高周波数成分電圧を効果的に捕捉しようという意図はな
く、商用周波数高電界下で構成されている電場を商用周
波数から離れた低周波数でトレースしようとしているも
のである。
【0034】実験結果 電圧測定記録チャートを試料
1については図1に、試料2については図2にそれぞれ
示す。ピーク−ピーク電圧値と、別途測定した直流絶縁
抵抗値とを対比させて次表に示す。
1については図1に、試料2については図2にそれぞれ
示す。ピーク−ピーク電圧値と、別途測定した直流絶縁
抵抗値とを対比させて次表に示す。
【0035】
【表2】 計算による予測電圧は同じくピーク−ピーク電圧値で
4.62mVである。記録電圧計の応答性にかけている
と思われる唸り周波数2Hzの場合を除き、測定値は予
測値を上回っている。ちなみに試料1のみならず、絶縁
抵抗値が測定限界で、良好と判断される試料2でも、目
視で確認できる水トリーがあった。両試料はもともと相
隣接していたケーブルである。
4.62mVである。記録電圧計の応答性にかけている
と思われる唸り周波数2Hzの場合を除き、測定値は予
測値を上回っている。ちなみに試料1のみならず、絶縁
抵抗値が測定限界で、良好と判断される試料2でも、目
視で確認できる水トリーがあった。両試料はもともと相
隣接していたケーブルである。
【0036】次に、低周波電源を印加する前の、50H
z6350V単独印加時の電圧降下は図1及び図2から
次の如く示される。これは試料が単芯ケーブルであるか
らできた実験で、電界構成と測定電源が同じ電圧という
ケースである。
z6350V単独印加時の電圧降下は図1及び図2から
次の如く示される。これは試料が単芯ケーブルであるか
らできた実験で、電界構成と測定電源が同じ電圧という
ケースである。
【0037】
【表3】 計算による予測電圧はこの場合31.1mVであるの
で、試料1の場合で239%試料2の場合でも178%
に達する大きい充電電流が流れている。
で、試料1の場合で239%試料2の場合でも178%
に達する大きい充電電流が流れている。
【0038】よって従来の方法では絶縁良好と判断され
るが、実は水トリーの存在するケーブルの絶縁不良度を
検出できる可能性があることを本実験は示している。し
かし実験は極めて短長の単心ケーブルにつき、試験用電
源により行ったものである。実系統で存在し得る商用周
波数雑音電圧の影響をさけるためには、測定値から商用
周波数成分電圧(場合によっては第3調波、第5調波分
率も含む)の排除が必須であり、このために商用周波数
成分電圧を選択的に除去するフイルタを、電圧降下測定
回路に付随させると同時に、別周波数の単相交流電圧の
注入が必要である。
るが、実は水トリーの存在するケーブルの絶縁不良度を
検出できる可能性があることを本実験は示している。し
かし実験は極めて短長の単心ケーブルにつき、試験用電
源により行ったものである。実系統で存在し得る商用周
波数雑音電圧の影響をさけるためには、測定値から商用
周波数成分電圧(場合によっては第3調波、第5調波分
率も含む)の排除が必須であり、このために商用周波数
成分電圧を選択的に除去するフイルタを、電圧降下測定
回路に付随させると同時に、別周波数の単相交流電圧の
注入が必要である。
【0039】本発明の第1実施例を図3に基づいて説明
する。
する。
【0040】図3は、大きく分けて、測定電源部A、測
定ケーブル部B、補正込み指標測定部C及び比例定数測
定部Dとで構成される。
定ケーブル部B、補正込み指標測定部C及び比例定数測
定部Dとで構成される。
【0041】即ち、測定電源部A中、1は高圧母線、2
は接地用機器で、図3では抵抗接地系の場合のGTRで
示してある。接地用機器2の一次巻線の中性点と大地間
には低抵抗3が接続されている。低抵抗3と並列に注入
用低周波単相交流電源13があり、開閉器5を閉じれ
ば、注入用低周波単相交流電源13の出力は低抵抗3で
消費されるとともに、接地用機器2の巻線インピーダン
スを通じて高圧母線1に送り出される。
は接地用機器で、図3では抵抗接地系の場合のGTRで
示してある。接地用機器2の一次巻線の中性点と大地間
には低抵抗3が接続されている。低抵抗3と並列に注入
用低周波単相交流電源13があり、開閉器5を閉じれ
ば、注入用低周波単相交流電源13の出力は低抵抗3で
消費されるとともに、接地用機器2の巻線インピーダン
スを通じて高圧母線1に送り出される。
【0042】測定ケーブル部B中、14は測定対象とし
て選んだケーブルで、図3では単心ケーブルで示してい
るが、もちろん3芯ケーブルでもよい。15はその絶縁
層内で水トリーを発生している絶縁不良部分を示す。こ
の部分に貫通水トリーの有無は別に問わない。16は1
4のしゃへい端と大地間に挿入した電圧降下検出用の低
抵抗、17は16に発生する電圧降下を読取る交流電圧
計、18は16の電圧降下から商用周波数成分電圧を除
去するためのフイルタで、その挿入位置は図示例にとど
まらず、その直列要素及び並列要素を種々の形に配置で
きる。これにさらに要すれば商用周波数の第3次、第5
次調波分フイルタも付随させる。
て選んだケーブルで、図3では単心ケーブルで示してい
るが、もちろん3芯ケーブルでもよい。15はその絶縁
層内で水トリーを発生している絶縁不良部分を示す。こ
の部分に貫通水トリーの有無は別に問わない。16は1
4のしゃへい端と大地間に挿入した電圧降下検出用の低
抵抗、17は16に発生する電圧降下を読取る交流電圧
計、18は16の電圧降下から商用周波数成分電圧を除
去するためのフイルタで、その挿入位置は図示例にとど
まらず、その直列要素及び並列要素を種々の形に配置で
きる。これにさらに要すれば商用周波数の第3次、第5
次調波分フイルタも付随させる。
【0043】測定ケーブル部Bで測定対象のケーブル1
4の劣化度の変化をあらわす指標を測定するには、注入
用低周波単相交流電源13を稼動させる前の雑音電圧降
下を参考的に交流電圧計17で読取ったうえで、開閉器
5を閉じて注入用低周波単相交流電源13の出力を高圧
母線1に送り出すと、接地用機器2の巻線インピーダン
スで減衰した残余の低周波電圧が高圧母線1に残留す
る。この電圧を測定源電圧としてケーブル14の絶縁層
を経由した電流による低抵抗16での電圧降下を交流電
圧計17で読取る。この値が、先に読取った雑音電圧降
下の5倍以上あれば充分信頼し得る測定がなされたこと
を示す。本値をもって当該ケーブルの絶縁劣化度の変化
をあらわす指標として用いる。
4の劣化度の変化をあらわす指標を測定するには、注入
用低周波単相交流電源13を稼動させる前の雑音電圧降
下を参考的に交流電圧計17で読取ったうえで、開閉器
5を閉じて注入用低周波単相交流電源13の出力を高圧
母線1に送り出すと、接地用機器2の巻線インピーダン
スで減衰した残余の低周波電圧が高圧母線1に残留す
る。この電圧を測定源電圧としてケーブル14の絶縁層
を経由した電流による低抵抗16での電圧降下を交流電
圧計17で読取る。この値が、先に読取った雑音電圧降
下の5倍以上あれば充分信頼し得る測定がなされたこと
を示す。本値をもって当該ケーブルの絶縁劣化度の変化
をあらわす指標として用いる。
【0044】もちろん値が大なるほど絶縁劣化度が大で
あると判断するのであるが、他ケーブルとの比較はでき
ない。同種同サイズのケーブルであるからといって単位
長当たりの数値で比較しても、ケーブルの長さ方向の絶
縁不良部分のあり方は各ケーブルで異るであろうから意
味がない。即ち原則的に本指標は当該ケーブルだけに適
用されるものであり、これを時系列的な変化としてとら
えることに意義がある。
あると判断するのであるが、他ケーブルとの比較はでき
ない。同種同サイズのケーブルであるからといって単位
長当たりの数値で比較しても、ケーブルの長さ方向の絶
縁不良部分のあり方は各ケーブルで異るであろうから意
味がない。即ち原則的に本指標は当該ケーブルだけに適
用されるものであり、これを時系列的な変化としてとら
えることに意義がある。
【0045】測定ケーブル部Bで得た該指標値は、高圧
母線に残留する低周波電圧の大小に基本的には比例すべ
きものであり、残留電圧の大小は、その時点での高圧系
列全体の対地インピーダンスにほぼ比例する。ところが
このインピーダンス値は長期間を通じて一定という保証
はない。そこで指標の時系列的に変化する様相把握の正
確性を期すためには、該指標値の補正要素として、高圧
母線に残留する低周波電圧に比例する値を測定の都度入
手すればよい。
母線に残留する低周波電圧の大小に基本的には比例すべ
きものであり、残留電圧の大小は、その時点での高圧系
列全体の対地インピーダンスにほぼ比例する。ところが
このインピーダンス値は長期間を通じて一定という保証
はない。そこで指標の時系列的に変化する様相把握の正
確性を期すためには、該指標値の補正要素として、高圧
母線に残留する低周波電圧に比例する値を測定の都度入
手すればよい。
【0046】この目的のために、低周波電圧を注入する
ために用いた接地用機器2とは別の第二の接地用機器が
必要である。これが存在しなければ新たにこの目的のた
めに三相リアクタを設置することが好ましい。これに代
えてZPCか、或は適当なケーブルを使うことも考えら
れるが、これらは劣化してゆく可能性があるので長期に
わたって同一の接地用機器を使い続けねばならぬ第2の
発明のためにはふさわしくない。
ために用いた接地用機器2とは別の第二の接地用機器が
必要である。これが存在しなければ新たにこの目的のた
めに三相リアクタを設置することが好ましい。これに代
えてZPCか、或は適当なケーブルを使うことも考えら
れるが、これらは劣化してゆく可能性があるので長期に
わたって同一の接地用機器を使い続けねばならぬ第2の
発明のためにはふさわしくない。
【0047】図3において補正込み指標測定部C中の、
36が該補正要素を入手するために用いる、第二の接地
用機器で、一般にはGPTを用いる。7はその中性点と
大地間に挿入したコンデンサ、8は振動防止用直列抵抗
である。今、測定するのは接地用機器36の中性点と大
地間にあらわれる注入低周波成分電圧である。これは高
圧母線1に残留している低周波電圧そのものではなく、
それからさらに接地用機器36の一次巻線での電圧降下
を引いたものである。商用周波数成分電圧がどうしても
混入してくるため、これを除去するのが20に示すフイ
ルタであり、19が交流電圧測定器である。フイルタ2
0の挿入位置は図示例にとどまらず、その直列要素及び
並列要素を種々の形に配置できる。これに、さらに必要
であれば商用周波数の第3次、第5次調波分フイルタも
付随させる。
36が該補正要素を入手するために用いる、第二の接地
用機器で、一般にはGPTを用いる。7はその中性点と
大地間に挿入したコンデンサ、8は振動防止用直列抵抗
である。今、測定するのは接地用機器36の中性点と大
地間にあらわれる注入低周波成分電圧である。これは高
圧母線1に残留している低周波電圧そのものではなく、
それからさらに接地用機器36の一次巻線での電圧降下
を引いたものである。商用周波数成分電圧がどうしても
混入してくるため、これを除去するのが20に示すフイ
ルタであり、19が交流電圧測定器である。フイルタ2
0の挿入位置は図示例にとどまらず、その直列要素及び
並列要素を種々の形に配置できる。これに、さらに必要
であれば商用周波数の第3次、第5次調波分フイルタも
付随させる。
【0048】補正込み指標測定部Cにおいて、該補正込
み指標を測定するには注入用低周波単相交流電源13を
稼動させる前の雑音電圧降下を参考的に交流電圧測定器
19で読取ったうえで、開閉器5を閉じて注入用低周波
単相交流電源13の出力を送り出すと、注入用低周波単
相交流電源13の出力は低抵抗3で消費されるととも
に、第一の接地用機器2の巻線インピーダンスを通じて
高圧母線1に送り出される。21は高圧系統全体の対大
地静電容量を示し、接地用機器2の巻線インダクタンス
と対大地静電容量21の静電容量のそれぞれの注入低周
波数でのインピーダンスの比に基く電圧が高圧母線1に
残留する電圧となる。
み指標を測定するには注入用低周波単相交流電源13を
稼動させる前の雑音電圧降下を参考的に交流電圧測定器
19で読取ったうえで、開閉器5を閉じて注入用低周波
単相交流電源13の出力を送り出すと、注入用低周波単
相交流電源13の出力は低抵抗3で消費されるととも
に、第一の接地用機器2の巻線インピーダンスを通じて
高圧母線1に送り出される。21は高圧系統全体の対大
地静電容量を示し、接地用機器2の巻線インダクタンス
と対大地静電容量21の静電容量のそれぞれの注入低周
波数でのインピーダンスの比に基く電圧が高圧母線1に
残留する電圧となる。
【0049】ここで、交流電圧測定器19により読取っ
た電圧値が、残留電圧に比例する値であり、測定の都度
の対大地静電容量21の静電容量の変化に対応するもの
であるので、この値をもって測定ケーブル部Bより得ら
れた各ケーブル毎の測定の都度の指標を割った値をもっ
て、当該ケーブルの絶縁劣化度の変化をあらわす補正込
み指標として用いる。
た電圧値が、残留電圧に比例する値であり、測定の都度
の対大地静電容量21の静電容量の変化に対応するもの
であるので、この値をもって測定ケーブル部Bより得ら
れた各ケーブル毎の測定の都度の指標を割った値をもっ
て、当該ケーブルの絶縁劣化度の変化をあらわす補正込
み指標として用いる。
【0050】測定ケーブル部B(第1の発明及び第2の
発明)で測定を行うのは、ケーブルが新品の時からとは
限らず、既に使用を開始して多くの年数を経過している
場合が大半である。従って、測定ケーブル部Bでの測定
において不足しているのは、それぞれのケーブルの新品
の時の指標は、一体いくらであったのかという情報が無
いことである。
発明)で測定を行うのは、ケーブルが新品の時からとは
限らず、既に使用を開始して多くの年数を経過している
場合が大半である。従って、測定ケーブル部Bでの測定
において不足しているのは、それぞれのケーブルの新品
の時の指標は、一体いくらであったのかという情報が無
いことである。
【0051】比例定数測定部D(第3の発明)はこの不
備を解消し、新品の時の指標を推測する手段を提供する
ことを目標としたものである。比例定数測定部Dは、測
定ケーブル部B及び補正込み指標測定部Cでの測定にお
いて不明な値としていた高圧母線残留低周波電圧の絶対
値を、静電容量値が既知である新品のケーブル又はZP
Cを用いて測定する場合を示す。
備を解消し、新品の時の指標を推測する手段を提供する
ことを目標としたものである。比例定数測定部Dは、測
定ケーブル部B及び補正込み指標測定部Cでの測定にお
いて不明な値としていた高圧母線残留低周波電圧の絶対
値を、静電容量値が既知である新品のケーブル又はZP
Cを用いて測定する場合を示す。
【0052】比例定数測定部Dにおいて、26はその三
相分静電容量27の値が正確に判っているケーブルで、
そのしゃへい端と大地間には注入低周波数成分電流を選
択的に通過させるフイルタ29と、交流電流計31、そ
の倍率器抵抗30とを直列に挿入している。倍率抵抗3
0の抵抗値は該ケーブルの防食層静電容量28のインピ
ーダンスに比して充分に低くしてある。
相分静電容量27の値が正確に判っているケーブルで、
そのしゃへい端と大地間には注入低周波数成分電流を選
択的に通過させるフイルタ29と、交流電流計31、そ
の倍率器抵抗30とを直列に挿入している。倍率抵抗3
0の抵抗値は該ケーブルの防食層静電容量28のインピ
ーダンスに比して充分に低くしてある。
【0053】この比例定数測定部Dでの測定は、注入用
低周波単相交流電源13の出力を、高圧母線1に送り出
している時に、交流電流計31の値を読めば、既知の倍
率抵抗30,フイルタ29及び三相分静電容量27のイ
ンピーダンス値から、母線残留電圧は計算し得る。
低周波単相交流電源13の出力を、高圧母線1に送り出
している時に、交流電流計31の値を読めば、既知の倍
率抵抗30,フイルタ29及び三相分静電容量27のイ
ンピーダンス値から、母線残留電圧は計算し得る。
【0054】このような測定を毎度の測定毎に行うのは
実用的でないので、交流電流計31の読みを得ると同時
に、補正込み指標測定部C(第2の発明)により第二の
接地用機器36で得られたその一次中性点と大地間挿入
インピーダンス(図ではコンデンサ7と抵抗8の直列イ
ンピーダンス)での電圧降下との関係(両者の比)か
ら、第二の接地用機器36の比例定数、即ち測定電圧降
下に掛けて母線残留電圧を得る数値を得る。以後は毎度
の測定(第二の接地用機器による測定)毎の電圧降下値
にこの比例定数を掛ければ、その都度の母線残留電圧を
得ることが出来る。どの時点であっても母線残留電圧が
得られれば、各ケーブル毎の設計値又は実測による静電
容量を用いて、絶縁劣化度零、即ち新品の時の指標を得
ることができる。
実用的でないので、交流電流計31の読みを得ると同時
に、補正込み指標測定部C(第2の発明)により第二の
接地用機器36で得られたその一次中性点と大地間挿入
インピーダンス(図ではコンデンサ7と抵抗8の直列イ
ンピーダンス)での電圧降下との関係(両者の比)か
ら、第二の接地用機器36の比例定数、即ち測定電圧降
下に掛けて母線残留電圧を得る数値を得る。以後は毎度
の測定(第二の接地用機器による測定)毎の電圧降下値
にこの比例定数を掛ければ、その都度の母線残留電圧を
得ることが出来る。どの時点であっても母線残留電圧が
得られれば、各ケーブル毎の設計値又は実測による静電
容量を用いて、絶縁劣化度零、即ち新品の時の指標を得
ることができる。
【0055】ここで、防食層静電容量値28が通常未知
であり、これが誤差要因として働くことに留意する必要
がある。
であり、これが誤差要因として働くことに留意する必要
がある。
【0056】本発明の第2実施例を図4に基づいて説明
する。
する。
【0057】図4は、大きく分けて、測定電源部A、測
定ケーブル部B、補正込み指標測定部C及び比例定数測
定部D’とで構成される。
定ケーブル部B、補正込み指標測定部C及び比例定数測
定部D’とで構成される。
【0058】図4で図3と同一の符号は図3とそれぞれ
同一のものを示す。
同一のものを示す。
【0059】上述の第1実施例と比較すると、本第2実
施例は比例定数測定部に零位法を用いる点に特徴があ
り、他の点は第1実施例と同様である。
施例は比例定数測定部に零位法を用いる点に特徴があ
り、他の点は第1実施例と同様である。
【0060】即ち、測定ケーブル部B、補正込み指標測
定部Cで第1実施例と同様な動作でケーブル14の絶縁
劣化度の変化をあらわす指標、及び該ケーブル14の絶
縁劣化度の変化をあらわす補正込み指標は測定される。
定部Cで第1実施例と同様な動作でケーブル14の絶縁
劣化度の変化をあらわす指標、及び該ケーブル14の絶
縁劣化度の変化をあらわす補正込み指標は測定される。
【0061】本第2実施例では高圧母線残留低周波電圧
の絶対値を零位法により測定するもので、比例定数測定
部D’中の46はこの目的のために用いる第三の接地用
機器である。これはGPTでなくてもZPC或は短小ケ
ーブルでもよい。その中性点と大地との間に注入低周波
数成分電流を選択的に通過させるフイルタ42、これに
直列に交流電流計43、及びポテンショメータ44の出
力を挿入する。ポテンショメータ44の入力は注入用低
周波単相交流電源13の出力に接続する。45はポテン
ショメータ44の可変出力電圧を測定する交流電圧計で
ある。
の絶対値を零位法により測定するもので、比例定数測定
部D’中の46はこの目的のために用いる第三の接地用
機器である。これはGPTでなくてもZPC或は短小ケ
ーブルでもよい。その中性点と大地との間に注入低周波
数成分電流を選択的に通過させるフイルタ42、これに
直列に交流電流計43、及びポテンショメータ44の出
力を挿入する。ポテンショメータ44の入力は注入用低
周波単相交流電源13の出力に接続する。45はポテン
ショメータ44の可変出力電圧を測定する交流電圧計で
ある。
【0062】この比例定数測定部D’での測定は、開閉
器5を閉じて、注入用低周波単相交流電源13の出力を
第一の接地用機器2を通じて高圧母線1に送り出してい
るときに、ポテンショメータ44を調節して交流電流計
43の読みが零又は最小値を示した時の交流電圧計45
の読みが目指す高圧母線残留電圧となる。
器5を閉じて、注入用低周波単相交流電源13の出力を
第一の接地用機器2を通じて高圧母線1に送り出してい
るときに、ポテンショメータ44を調節して交流電流計
43の読みが零又は最小値を示した時の交流電圧計45
の読みが目指す高圧母線残留電圧となる。
【0063】尚、対抗起電力としての注入用低周波単相
交流電源13の出力方式は、図示のポテンショメータ方
式でなくても良いし、交流電流計43の読みをできるだ
け零に近付けるために位相調整器が存在してもよい。
交流電源13の出力方式は、図示のポテンショメータ方
式でなくても良いし、交流電流計43の読みをできるだ
け零に近付けるために位相調整器が存在してもよい。
【0064】このような測定を毎度の測定毎に行うのは
実用的でないので、交流電圧計45の読みを得ると同時
に、補正込み指標測定部C(第2の発明)により第二の
接地用機器36で得られたその一次中性点と大地間挿入
インピーダンス、図ではコンデンサ7と抵抗8の直列イ
ンピーダンスでの電圧降下との関係(両者の比)から、
第二の接地用機器36の比例定数、即ち測定電圧降下に
掛けて母線残留電圧を得る数値を得る。以後は毎度の測
定(第二の接地用機器による測定)毎の電圧降下値にこ
の比例定数を掛ければ、その都度の母線残留電圧を得る
ことが出来る。どの時点であっても母線残留電圧が得ら
れれば、各ケーブル毎の設計値又は実測による静電容量
を用いて、絶縁劣化度零、即ち新品の時の指標を得るこ
とができる。
実用的でないので、交流電圧計45の読みを得ると同時
に、補正込み指標測定部C(第2の発明)により第二の
接地用機器36で得られたその一次中性点と大地間挿入
インピーダンス、図ではコンデンサ7と抵抗8の直列イ
ンピーダンスでの電圧降下との関係(両者の比)から、
第二の接地用機器36の比例定数、即ち測定電圧降下に
掛けて母線残留電圧を得る数値を得る。以後は毎度の測
定(第二の接地用機器による測定)毎の電圧降下値にこ
の比例定数を掛ければ、その都度の母線残留電圧を得る
ことが出来る。どの時点であっても母線残留電圧が得ら
れれば、各ケーブル毎の設計値又は実測による静電容量
を用いて、絶縁劣化度零、即ち新品の時の指標を得るこ
とができる。
【0065】ここで、図3及び図4に示した注入低周波
数成分電流を選択的に通過させるフイルタ42及び29
に並列要素があってこれが大地に落ちていると誤差を増
大させる。比例定数測定部DまたはD’(第3の発明ま
たは第4の発明)により絶縁劣化度零即ちケーブルが新
品の時の指標値が得られると、測定ケーブル部Bおよび
補正込み指標測定部Cの(第1の発明及び第2の発明)
単独実施の場合と異なり、原指標に対する現在の指標の
倍率をもってケーブルの劣化度を判断できるようにな
る。しかしながらケーブルは全長にわたって同程度の水
トリー劣化をするものではなく、場所によってさまざま
な劣化の強弱様相を呈する。故にケーブル全体としては
平均的な劣化様相を把握することになるので、実験で得
られたような高い倍率の劣化指標を適用することはでき
ない。よって暫定的に次のような劣化判定しきい値を設
定する。
数成分電流を選択的に通過させるフイルタ42及び29
に並列要素があってこれが大地に落ちていると誤差を増
大させる。比例定数測定部DまたはD’(第3の発明ま
たは第4の発明)により絶縁劣化度零即ちケーブルが新
品の時の指標値が得られると、測定ケーブル部Bおよび
補正込み指標測定部Cの(第1の発明及び第2の発明)
単独実施の場合と異なり、原指標に対する現在の指標の
倍率をもってケーブルの劣化度を判断できるようにな
る。しかしながらケーブルは全長にわたって同程度の水
トリー劣化をするものではなく、場所によってさまざま
な劣化の強弱様相を呈する。故にケーブル全体としては
平均的な劣化様相を把握することになるので、実験で得
られたような高い倍率の劣化指標を適用することはでき
ない。よって暫定的に次のような劣化判定しきい値を設
定する。
【0066】 倍率 1.0〜1.1未満 1.1〜1.2未満 1.2超 判定 良好 軽注意 重注意 処置 監視下で使用継続 取替準備 取替 上表は実証的なデータの蓄積をまって適宜改変されるべ
き筋合いのものである。
き筋合いのものである。
【0067】
【発明の効果】以上に説明した本発明による活線ケーブ
ルの絶縁監視方法は商用周波数高電界で形成された広い
周波数にわたる雑音電界のあり方を、高圧系統の接地用
機器を通じて高圧系統に注入した商用周波数とは異なる
低周波単相交流電圧により、測定対象ケーブルのしゃへ
い端と大地間に挿入した抵抗にあらわれる電圧を、商用
周波数成分を排除しながら測定することでトレースし、
この値の変化をもって絶縁劣化度の変化としてとらえ、
さらに高圧系統全体の対大地インピーダンスの変化を補
正し、高圧母線に残留する注入低周波電圧の絶対値を知
る手段も与えたので、絶縁層に水トリーが発生していて
も絶縁抵抗の低下の形ではとらえられない位の初期不良
も含めて活線下で絶縁劣化度の変化を追跡監視すること
ができる。
ルの絶縁監視方法は商用周波数高電界で形成された広い
周波数にわたる雑音電界のあり方を、高圧系統の接地用
機器を通じて高圧系統に注入した商用周波数とは異なる
低周波単相交流電圧により、測定対象ケーブルのしゃへ
い端と大地間に挿入した抵抗にあらわれる電圧を、商用
周波数成分を排除しながら測定することでトレースし、
この値の変化をもって絶縁劣化度の変化としてとらえ、
さらに高圧系統全体の対大地インピーダンスの変化を補
正し、高圧母線に残留する注入低周波電圧の絶対値を知
る手段も与えたので、絶縁層に水トリーが発生していて
も絶縁抵抗の低下の形ではとらえられない位の初期不良
も含めて活線下で絶縁劣化度の変化を追跡監視すること
ができる。
【0068】更に、絶縁劣化とは関係の無い要素による
測定誤差の侵入を排除できる。
測定誤差の侵入を排除できる。
【0069】更に、高圧系統の対大地インピーダンスの
変化があっても補正され、正確な劣化指標が得られ、更
に、測定対象ケーブルの新品時の劣化指標を推定できる
ので、現在時点の劣化度が原値に対する倍率として提示
でき、更に、tanδ法では不可能な三相一括での監視
ができる等の効果があり、在来技術から卓越した活線ケ
ーブルの絶縁監視方式として産業界に裨益するところが
大きい。
変化があっても補正され、正確な劣化指標が得られ、更
に、測定対象ケーブルの新品時の劣化指標を推定できる
ので、現在時点の劣化度が原値に対する倍率として提示
でき、更に、tanδ法では不可能な三相一括での監視
ができる等の効果があり、在来技術から卓越した活線ケ
ーブルの絶縁監視方式として産業界に裨益するところが
大きい。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】試料1に対する実験結果を示す図。
【0072】
【図2】試料2に対する実験結果を示す図。
【0073】
【図3】本発明第1実施例の構成図。
【0074】
【図4】本発明第2実施例の構成図。
【0075】
【図5】従来技術の説明図。
【0076】
A 測定電源部 B 測定ケーブル部 C 補正込み指標測定部 D、D’ 比例定数測定部 1 高圧母線 2、6、36、46 接地用機器 3、8、16、30 抵抗 5 開閉器 7 コンデンサ 13 注入用低周波単相交流電源 14 測定対象ケーブル 15 絶縁不良部 17、45 交流電圧計 18、20、29、42 フイルタ 26 ケーブル 31、43 交流電流計
Claims (4)
- 【請求項1】 活線運転中の高圧電力ケーブルの絶縁劣
化度の変化状況測定して監視する活線ケーブルの絶縁監
視方法において、 活線運転中の高圧系統の第一の接地用機器の中性点と大
地間に商用周波数を除く低周波単相交流電圧を印加する
ステップと、 前記低周波単相交流電圧が前記第一の接地用機器のイン
ピーダンスを経て減衰し高圧母線に残留する電圧を測定
源として測定対象ケーブルのしゃへいと大地間に挿入し
た低抵抗にあらわれる電圧から商用周波数成分電圧を除
去した値を測定するステップと、 該測定値に基づいて前記測定対象ケーブルの時系列的な
絶縁劣化度の変化をあらわす指標値を決定するステップ
と、 を備えたことを特徴とする活線ケーブルの絶縁監視方
法。 - 【請求項2】 前記低周波単相交流電圧印加用の前記第
一の接地用機器以外の第二の接地用機器の中性点と大地
間に挿入したインピーダンスの電圧降下に基づいて前記
高圧母線に残留する電圧に比例する値を測定するステッ
プと、 前記測定値と前記決定された指標値とに基づいて高圧系
の状態変化に基づいて前記指標値を補正するための補正
込み指標値を決定するステップと、を含むことを特徴と
する請求の範囲第1項に記載の活線ケーブルの絶縁監視
方法。 - 【請求項3】 静電容量が既知であるZPC(コンデン
サ型接地用機器)又は短小ケーブルの中性点と大地間に
挿入したインピーダンスの電圧降下を測定するステップ
と、 前記測定値に基づいて前記高圧母線の残留電圧の絶対値
を得るステップと、 前記絶体値を得るステップと同一時点で高圧母線に残留
する電圧に比例する値を得るステップと、 前記絶対値と前記高圧母線に残留する電圧に比例する値
とに基づいて前記測定対象のケーブルの無劣化時の指標
を得るステップと、 を含むことを特徴とする請求の範囲の第1項または第2
項に記載の活線ケーブルの絶縁監視方法。 - 【請求項4】 前記第一および第二の接地用機器とは別
の第三の接地用機器の中性点と大地間に挿入して零位法
により高圧母線に残留する測定源電圧の絶対値を測定す
るステップと、 前記絶体値を得るステップと同一時点で高圧母線に残留
する電圧に比例する値を得るステップと、 前記絶対値と前記高圧母線に残留する電圧に比例する値
とに基づいて前記測定対象のケーブルの無劣化時の指標
を得るステップと、 を含むことを特徴とする請求の範囲の第1項または第2
項に記載の活線ケーブルの絶縁監視方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6086524A JPH07294590A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 活線ケーブルの絶縁監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6086524A JPH07294590A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 活線ケーブルの絶縁監視方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07294590A true JPH07294590A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13889384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6086524A Pending JPH07294590A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 活線ケーブルの絶縁監視方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07294590A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG90267A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-07-23 | Sumitomo Electric Industries | Power cable line |
| WO2014199431A1 (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 三菱電機株式会社 | 車両間伝送装置 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP6086524A patent/JPH07294590A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG90267A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-07-23 | Sumitomo Electric Industries | Power cable line |
| WO2014199431A1 (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 三菱電機株式会社 | 車両間伝送装置 |
| US9838057B2 (en) | 2013-06-10 | 2017-12-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Inter-vehicle communication device |
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