JPH07295230A - 拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法 - Google Patents

拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法

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JPH07295230A
JPH07295230A JP6086529A JP8652994A JPH07295230A JP H07295230 A JPH07295230 A JP H07295230A JP 6086529 A JP6086529 A JP 6086529A JP 8652994 A JP8652994 A JP 8652994A JP H07295230 A JPH07295230 A JP H07295230A
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alignment
substrate
stage
exposure
glass substrate
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JP6086529A
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English (en)
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Shigeru Sasada
滋 笹田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】非セントリックな光学系を有する拡大投影型露
光装置において、カラー液晶表示パネルの各回路パター
ンを高い重ね合わせ精度で露光できるようにする。 【構成】テスト用ガラス基板上にアライメントマーク像
P’1〜P’4’を仮投影し、それらの位置をアライメ
ントスコープで観察して、位置データとして記憶保持し
ておく。次に、その基板を本番用ガラス基板と差し替
え、その基板上で観察される実際のアライメントマーク
の位置と、先の記憶保持されたアライメントマークの像
の位置との誤差を演算し、誤差が所定の許容範囲に収ま
るように、ステージ107を少なくともZ軸方向(投影
レンズ102の光軸と平行な方向)に移動させる。これ
によって、このような光学系を有する露光装置において
も各回路パターン間の精度を高精度に保つことができ
る。またアライメント時にアライメント光が移動するこ
とがないため、不所望な領域の露光を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡大投影型露光装置に
おける投影像のアライメント方法に関し、より特定的に
は、カラー液晶表示パネルを作製するために用いられる
拡大投影型露光装置において、当該基板上に投影される
像の露光位置をアライメントする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示パネルにおける回路パ
ターンの形成は、ガラス基板上に膜付け・レジスト塗布
・露光・現像・エッチング等の工程を繰り返すことによ
り行われる。特に、カラー液晶表示パネルの場合は、画
素数の増加、開口率の改善、カラーフィルタとの高い貼
り合わせ精度の実現等のため、回路パターンの高精細化
が図られ、多層構造の回路パターン間の高い重ね合わせ
精度と、高い絶対寸法精度が要求されている。以下、カ
ラー液晶表示パネルの場合に要求される精度についてよ
り詳細に説明する。
【0003】図12は、薄膜トランジスタ(TFT;T
hin Film Transistor)を用いたカ
ラー液晶表示パネルの一般的な積層構造を示す分解斜視
図である。図12において、TFTパネル1は、ガラス
基板上に多層構造の回路パターンが形成されて構成され
ている。また、カラーフィルタ2は、ガラス基板上に
R,G,B画素フィルタがマトリクス状に配列されて構
成されている。これらTFTパネル1およびカラーフィ
ルタ2は、それぞれのトランジスタ形成位置と画素フィ
ルタ形成位置とが一致するように所定の間隙をおいて貼
り合わせられる。このとき、両者間の間隙には、液晶が
封入される。さらに、カラーフィルタ2の上面およびT
FTパネル1の下面に偏光板3を配置することにより、
カラー液晶表示パネル10が完成する。
【0004】上記のような構造のカラー液晶表示パネル
10において、TFTパネル1の回路パターンを露光す
る際には、多層構造の各回路パターン間で高い重ね合わ
せ精度が要求される。また、各回路パターンについて高
い絶対寸法精度が要求される。もし、回路パターン間で
位置ずれが生じると、所望のスイッチング動作を行わな
い薄膜トランジスタが形成され、その部分で表示が不能
となる。また、回路パターンの絶対寸法精度が低いと、
TFTパネル1とカラーフィルタ2とを貼り合わせると
きに、両者間で、薄膜トランジスタ形成位置とR,G,
B画素フィルタの形成位置とがずれ、薄膜トランジスタ
素子により透過・遮断が制御されるバックライト(背面
照明光)が対応する色の画素フィルタを通過せず、色ず
れが発生する。特に、カラーフィルタ2は、TFTパネ
ル1と全く別工程で製造されるため、両者間の位置合わ
せを正確に行うためには、両者間で高い絶対寸法精度が
要求される。さらに言うと、最近では、量産性を向上さ
せるために、複数パネル分の回路パターンを形成したガ
ラス基板と、複数パネル分のカラーフィルタパターンを
形成したガラス基板とを貼り合わせ、後にカットして複
数のカラー液晶パネルを同時に形成することが行われて
おり、このような場合、絶対寸法が少しでも狂うと、大
量の不良品が発生する恐れがあった。
【0005】上記のような技術的事情に鑑み、カラー液
晶表示パネルの回路パターンをガラス基板上に露光する
ための露光装置(以下、単に露光装置と称する)にも、
高い位置決め精度が要求されている。従来の露光装置
は、このような要求を満たすために、半導体素子の製造
過程で使用される露光技術を応用したものが多い。
【0006】図13は、従来の露光装置における光学系
の構成を示す図である。図13において、レチクル(回
路パターンのマスク図形が描画された原板)101を透
過した光源からの光は、投影レンズ102によって収束
され、ガラス基板103上で結像される。図13に示す
ように、従来の露光装置では、出射側すなわち投影レン
ズ102とガラス基板103との間で主光線(結像に寄
与する光束の内、開口絞りの中心を通る光線)が投影レ
ンズ102の光軸に対して平行な、いわゆるテレセント
リックな光学系を採用している。従来の露光装置がこの
ようなテレセントリックな光学系を採用するのは、厚み
の個体差等によってガラス基板103の上面位置が、焦
点深度内で多少上下方向に変動しても、ガラス基板上に
形成される像の倍率すなわち大きさが変化しないためで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なテレセントリックな光学系を用いた露光装置では、投
影レンズ102の口径は、1ショットの露光サイズ、す
なわちガラス基板103上に投影される像のサイズより
も大きくなければならない。しかしながら、10インチ
クラスの液晶表示パネルの回路パターンを1ショットで
露光しようとすると、投影レンズの口径が400mm程
度にもなってしまい、製造コストおよび重量の点で実現
が困難である。
【0008】したがって、従来の露光装置は、1ショッ
トの露光サイズを小さくせざるを得ず、10インチクラ
スの回路パターンを1回で露光することができなかっ
た。そのため、従来の露光装置では、図14に示すよう
に、1つの回路パターン104を点線で示すような複数
のエリアに分割し、分割されたそれぞれのエリアで部分
的な露光を行うことにより、全体としての回路パターン
を得るようにしていた。しかしながら、このような方法
では、1つの回路パターンを形成するために露光作業を
繰り返して行わなければならず、多大な労力と手間がか
かる。また、各エリア間で高いつなぎ精度が要求される
ため、各エリアにおいて正確な位置決め作業を行わなけ
ればならず、さらに多大な労力と手間がかかる。
【0009】そこで、図15に示すように、出射側で非
テレセントリックな光学系を採用することにより、口径
の小さな投影レンズを用いて大きな露光サイズを得るこ
とが考えられる。すなわち、図15の光学系では、投影
レンズ102とガラス基板103との間の主光線が投影
レンズの光軸に対して傾いているため、レチクル101
の像を投影レンズ102の口径以上に拡大投影すること
が可能である。したがって、小口径の投影レンズを用い
ても大きな露光サイズを得ることができる。しかしなが
ら、このような非テレセントリックな光学系を採用した
拡大投影型露光装置では、以下のような別の問題点が生
ずる。
【0010】(1)露光エリア周辺部の主光線が傾いて
いるため、投影レンズ102とガラス基板103との間
の距離がガラス基板103の厚みの個体差等で変わる
と、ガラス基板103に投影されるレチクル101の像
の寸法が変動する。そのため、露光される回路パターン
の寸法精度が低下する。また、1層目の回路パターンを
露光する際は、ガラス基板103上に重ね合わせるべき
アライメントマークが無く、ガラス基板103の表面に
垂直な方向の位置により、回路パターンの投影像の絶対
寸法が大きく変動してしまう。
【0011】(2)前述したように、カラー液晶表示パ
ネルの回路パターンは、カラーフィルタ2(図12参
照)と貼り合わせるために、正しい絶対寸法で製作され
なければならないが、上記のように絶対寸法が変動する
と、カラーフィルタとの貼り合わせ精度が著しく低下す
る。
【0012】それゆえに、本発明の目的は、非テレセン
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置におい
て、カラー液晶表示パネルの各回路パターンを高い重ね
合わせ精度で露光できるようにすることである。
【0013】本発明の他の目的は、非テレセントリック
な光学系を有する拡大投影型露光装置において、カラー
液晶表示パネルの回路パターンを高い絶対寸法精度で露
光できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
カラー液晶表示パネルの製造のために用いられる拡大投
影型露光装置において、基板上に投影される像の露光位
置をアライメントするための方法であって、拡大投影型
露光装置は、その上面に基準マークが形成され、かつ基
板が載置されるステージと、レチクルを透過した光パタ
ーンをステージ上の基板に拡大投影し、少なくとも当該
基板との間の主光線がその光軸に対して傾いている非テ
レセントリックな投影レンズと、ステージを投影レンズ
の光軸と直交するXY平面内で駆動する第1の駆動手段
と、ステージを、少なくとも3カ所において、投影レン
ズの光軸と平行なZ軸方向に独立的に駆動する第2の駆
動手段と、基板上に形成されたまたは投影されたアライ
メントマークまたはその像を観察する複数のアライメン
トスコープと、ステージのXY平面内での位置を検出す
るXY位置検出手段と、Z軸方向に沿った基板の上面位
置を、複数の箇所において検出する上面位置検出手段と
を備えており、ステージ上にテスト用基板を供給する第
1のステップと、ステージ上のテスト用基板が所定の露
光位置にセットされるように、第1および第2の駆動手
段を制御する第2のステップと、レチクルに形成された
複数のアライメントマークを、テスト用基板上に拡大投
影する第3のステップと、テスト用基板上に投影された
各アライメントマーク像の位置を各アライメントスコー
プで観察し、その観察結果を位置データとして記憶保持
する第4のステップと、ステージ上のテスト用基板を本
番用基板と差し替える第5のステップと、本番用基板上
に既に形成されている各アライメントマークを各アライ
メントスコープで観察し、その位置を測定する第6のス
テップと、第4のステップで記憶保持された各アライメ
ントマーク像の位置データと6のステップで得られた各
アライメントマークの位置との間の誤差を演算する第7
のステップと、第7のステップで得られた誤差が予め定
められた所定の許容範囲内に収まるように、少なくとも
第2の駆動手段を制御する第8のステップとを備えてい
る。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、第4のステップの終了後、第5のステップの開
始前に、テスト用基板をZ軸方向に所定距離ずつ平行移
動して、それぞれの場所における各アライメントマーク
像の位置を各アライメントスコープで観察し、当該観察
結果に基づいて、各アライメントマーク像を形成する光
束の主光線が空間上で描く軌跡を表す式を演算して記憶
保持する第9のステップをさらに備え、第8のステップ
は、第9のステップで記憶保持された式に基づいて、本
番用基板のZ軸方向の補正量を演算し、当該演算された
補正量に基づいて第2の駆動手段を制御することを特徴
とする。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1または2
の発明において、本番用基板に第1層目の回路パターン
およびそれに付随するアライメントマークを露光するス
テップとして、第1のステップの前に、各アライメント
スコープでステージ上の基準マークを順次に観察し、そ
れぞれの場合におけるXY位置検出手段の計測値から各
アライメントスコープ間の絶対距離を演算する第10の
ステップと、ステージ上にテスト用基板を供給する第1
1のステップと、ステージ上のテスト用基板が所定の露
光位置にセットされるように、第1および第2の駆動手
段を制御する第12のステップと、レチクルに形成され
た複数のアライメントマークを、テスト用基板上に拡大
投影する第13のステップと、テスト用基板上の各アラ
イメントマーク像を各アライメントスコープで観察し、
その観察結果と、第10のステップで得られた各アライ
メントスコープ間の絶対距離とに基づいて、各アライメ
ントマーク像間の絶対距離を測定する第14のステップ
と、第14のステップで得られた各アライメントマーク
像間の絶対距離が理想的な値に近づくように少なくとも
第2の駆動手段を制御する第15のステップと、第15
のステップ終了後、XY位置検出手段および上面位置検
出手段による検出を行い、それらの計測値を記憶保持す
る第16のステップと、ステージ上のテスト用基板を本
番用基板と差し替える第17のステップと、第16のス
テップで記憶保持されたXY位置検出手段および上面位
置検出手段の計測値に基づいて、第1および第2の駆動
手段を制御することにより、本番用基板の露光位置を調
整する第18のステップと、第18のステップで露光位
置が調整された本番用基板上に第1層目の回路パターン
およびそれに付随するアライメントマークを露光する第
19のステップとを備えている。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明においては、テスト用基板
上に仮投影されたアライメントマーク像をアライメント
スコープで観察し、それらの観察結果を位置データとし
て記憶保持しておき、本番用基板上で観測される現実の
アライメントマークの位置との誤差が所定の許容範囲内
に収まるように、ステージを少なくともZ軸方向に移動
させるようにしている。そのため、非テレセントリック
な光学系を有する拡大投影型露光装置においても、各回
路パターン間の重ね合わせ精度を高精度に保つことがで
きる。また、アライメント時に本番用基板上でアライメ
ント光が移動することがないため、不所望な領域が露光
されるのを防止することができる。
【0018】請求項2に係る発明においては、各アライ
メントマーク像を形成する光束の主光線が空間上で描く
軌跡をテスト基板上で離散的に測定し、この測定結果に
基づいて当該軌跡を表す式を演算して記憶保持してお
き、この記憶保持された式に基づいて本番用基板のZ軸
方向の補正量を演算して、その露光位置を調整するよう
にしている。そのため、Z軸方向の補正量が正確に演算
でき、より高精度なアライメントが行える。
【0019】請求項3に係る発明においては、第1層目
の回路パターンを露光する前に、テスト用基板上に各ア
ライメントマークの像を仮投影し、これら仮投影された
された各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に
近づくように、ステージを少なくともZ軸方向に移動さ
せるようにしている。これによって、テスト用基板と各
光学系との位置関係を理想的な状態に較正することがで
きる。また、較正後のステージのXY平面内での位置
と、Z軸方向に沿うテスト用基板の上面位置とを測定し
て記憶しておき、この記憶されたデータに基づいて、本
番用基板の露光位置を調整するようにしている。これに
よって、較正後の理想的な位置関係を本番用基板でも再
現することができ、本番用基板上に露光される第1層目
の回路パターンおよびそれに付随するアライメントマー
クの絶対寸法が高精度に保たれる。
【0020】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るアライメ
ント方法を実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外
観斜視図である。図1において、投影レンズ102の上
方には、レチクル101が図示しないホルダに収納され
て配置されている。このレチクル101の中央部には、
回路パターンのためのマスク図形105が描画されてい
る。また、マスク図形105の周辺の4隅には、位置決
めのためのアライメントマークP1〜P4が描画されて
いる。なお、レチクル101の上方には、図示しない
が、マスク105を照射するための主光源と、各アライ
メントマークP1〜P4を個別に照射するための複数の
アライメント光源とが配置されている。
【0021】投影レンズ102の下方には、図示しない
ベース上にステージ107が配置され、このステージ1
07の上には、テスト用または本番用ガラス基板103
が載置される。ステージ107は、3次元直交座標系
X,Y,Z内で6つの駆動軸X1,X2,Y,Z1,Z
2,Z3を有し、これら各駆動軸に沿って移動が可能な
ように構成されている。X軸に平行な駆動軸X1,X2
は、投影レンズ102の光軸およびステージ107の第
1の辺(図示では、短辺)と直交している。このように
X軸方向について2つの駆動軸X1,X2を持つことに
より、ステージ107を、投影レンズ102の光軸回
り、すなわちθ軸方向に回転させることが可能となる。
また、駆動軸Yは、投影レンズ102の光軸およびステ
ージ107の第2の辺(上記第1の辺と直交する辺であ
り、図示では、長辺)と直交している。Z軸方向に平行
な駆動軸Z1,Z2,Z3は、投影レンズ102の光軸
に対して平行である。なお、駆動軸Z1,Z2,Z3
は、好ましくは、正三角形または2等辺三角形の各頂点
上に配置されている。また、Z軸方向について、4つ以
上の駆動軸を設けるようにしてもよい。
【0022】ステージ107の上記第1および第2の辺
には、それぞれ、ミラー108および109が取り付け
られる。ミラー108の近傍には、2つのレーザ干渉計
110および111が図示しないベース上に固定的に設
けられる。これらレーザ干渉計110および111は、
ミラー108と協動し、レーザ光の干渉作用を利用し
て、駆動軸X1に沿うステージ107の位置および駆動
軸X2に沿うステージ107の位置を高精度に測定す
る。また、ミラー109の近傍には、レーザ干渉計11
2が図示しないベース上に固定的に設けられる。このレ
ーザ干渉計112は、ミラー109と協動し、レーザ光
の干渉作用を利用して、駆動軸Yに沿うステージ107
の位置を高精度に測定する。これらレーザ干渉計110
〜112によって、ステージ107のX−Y平面内での
位置およびθ軸方向の回転角を高精度に計測することが
できる。なお、ステージ107の上面であって上記第1
の辺の近傍には、基準マーク113が形成されている。
【0023】ステージ107の上方には、ステージ10
7上の基準マーク113またはガラス基板103上に拡
大投影される各アライメントマークP1〜P4の像P’
1〜P’4を観察するために、4つのアライメントスコ
ープ114〜117が設けられている。各アライメント
スコープ114〜117は、対物レンズ114a〜11
7aと、CCD素子等を含むテレビカメラ114b〜1
17bとを備えている。また、ステージ107の上方に
は、Z軸方向に沿うガラス基板103の上面位置を非接
触で検出するためのレーザ変位計119〜122が設け
られている。なお、アライメントスコープ114〜11
7は、露光するレチクル101のサイズに応じて、それ
ぞれ独立に移動させることが可能である。また、ガラス
基板103の上面位置を非接触で検出する装置として
は、上記のようなレーザ変位計119〜122に代え
て、空気マイクロメータや静電変位計を用いてもよい。
なお、投影レンズ102,レチクル101のホルダ,ア
ライメントスコープ114〜117,レーザ変位計11
9〜122は、図示しない支持部材によって支持されて
いる。
【0024】図2は、図1の拡大投影型露光装置の電気
的な構成を示すブロック図である。図2において、CP
U131は、メモリ132、キーボード等の操作器13
3、ディスプレイ装置134と協動して、ワークステー
ション130を構成している。また、CPU131に
は、システムバス135を介して、照明制御部141,
各軸制御部142,アライメントスコープ114〜11
7,レーザ変位計119〜122,レーザ干渉計110
〜112が接続されている。照明制御部141は、前述
の主光源およびアライメント光源の点灯/消灯を制御す
る。各軸制御部142は、各駆動軸X1,X2,Y,Z
1,Z2,Z3に対応して設けられた各駆動モータ(図
示せず)を制御する。
【0025】図3は、図1および図2に示す拡大投影型
露光装置において、第1層目の回路パターンを露光する
際の較正動作を示すフローチャートである。以下、この
図3を参照して、第1層目の回路パターンについての較
正動作を説明する。なお、1枚のガラス基板103上に
は、一例として、4パネル分の回路パターンが形成され
るものとする。したがって、ガラス基板103上では、
図4に示すように、第1〜第4露光位置で露光が行われ
る。また、レチクル101上の各アライメントマークP
1〜P4は、電子ビーム描画装置で描画されているの
で、その精度は十分高く、また座標データも予め正確に
分かっている。したがって、図5に示すような、アライ
メントマークP1,P2,P3,P4の座標(Rx1,
Ry1),(Rx2,Ry2),(Rx3,Ry3),
(Rx4,Ry4)と、アライメントマークP1,P2
間の距離L1と、アライメントマークP2,P3間の距
離L2と、アライメントマークP3,P4間の距離L3
と、アライメントマークP4,P1間の距離L4とは、
予めメモリ132内に格納されているものとする。ま
た、各アライメントスコープ114〜117は、作製す
る液晶表示パネルのサイズに応じて適当な位置に移動さ
れ、それらのピント面は、投影レンズ102のピント面
と一致するように調整されているものとする。そして、
ピント面の位置は、4個のレーザ変位計119〜122
で予め計測されており、その計測値は基板上面基準位置
データとしてメモリ132内に格納されている。
【0026】まず、各アライメントスコープ114〜1
17間の絶対距離が測定される(ステップS101)。
この絶対距離の測定は、以下のようにして行われる。ま
ず、CPU131は、基準マーク113がアライメント
スコープ114の視野中心に来るように、ステージ10
7を駆動軸X1,X2,Y方向に移動し、このときのレ
ーザ干渉計110〜112の測定値をメモリ132内に
格納しておく。以下同様にして、基準マーク113が各
アライメントスコープ115,116,117の視野中
心に来るように、ステージ107を駆動軸X1,X2,
Y方向に移動し、それぞれの場合におけるレーザ干渉計
110〜112の測定値をメモリ132内に格納してお
く。次に、CPU131は、メモリ132に格納された
レーザ干渉計110〜112の測定値に基づいて、図6
に示されるような、各アライメントスコープ114〜1
17間の絶対距離K1,K2,K3,K4を演算する。
例えば、絶対距離K1は、2回目のレーザ干渉計110
の測定値から1回目のレーザ干渉計110の測定値を減
算することにより求められる。また、絶対距離K2は、
3回目のレーザ干渉計112の測定値から2回目のレー
ザ干渉計112の測定値を減算することにより求められ
る。
【0027】次に、テスト用ガラス基板がステージ10
7に供給される(ステップS102)。なお、テスト用
ガラス基板の上面には、後に投影されるアライメントマ
ークの像が視認できるように、不透明の膜が塗布されて
いる。当該不透明の膜は、通常は、レジスト膜である
が、テスト用ガラス基板上では露光を行う必要がないの
で、感光性の膜でなくてもよい。次に、CPU131
は、各軸制御部142を起動し、アライメントスコープ
114〜117がテスト用ガラス基板の第1露光位置
(図4参照)に来るように、ステージ107を駆動軸X
1,X2,Y方向に移動させる(ステップS103)。
次に、CPU131は、照明制御部141を介して、各
アライメント光源を点灯させる。これによって、レチク
ル101上の4個のアライメントマークP1〜P4の像
P’1〜P’4がテスト用ガラス基板上に投影される
(ステップS104)。このとき、各アライメントスコ
ープ114〜117の視野内には、それぞれアライメン
トマーク像P’1〜P’4が入っているものとする。
【0028】次に、アライメントスコープ114〜11
7によって各アライメントマーク像P’1〜P’4が観
察され、各アライメントマーク像P’1〜P’4間の絶
対距離L’1〜L’4(図8参照)が測定される(ステ
ップS105)。なお、各アライメントスコープ114
〜117間の絶対距離K1〜K4は、上記ステップS1
01で測定されてメモリ132内に格納されているた
め、各アライメントスコープ114〜117の視野中心
からの各アライメントマーク像P’1〜P’4のずれを
測定すれば、各アライメントマーク像P’1〜P’4間
の絶対距離L’1〜L’4は、演算により容易に求めら
れる。
【0029】次に、CPU131は、各アライメントマ
ーク像間の距離について、理論値と実測値とを比較する
ことにより、誤差を求める(ステップS106)。ここ
で、投影レンズ102の倍率をmとすると、各アライメ
ントマークP1〜P4の理想的な投影図形Q1Q2Q3
Q4(図7参照)は、図形P1P2P3P4と相似形
で、かつ図形P1P2P3P4をm倍した図形と合同と
なる。したがって、理想的な各アライメントマーク像Q
1〜Q4間の距離も、それぞれL1,L2,L3,L4
をm倍したmL1,mL2,mL3,mL4となる。し
かしながら、ガラス基板103の厚みの個体差等によ
り、図8に示す実際のアライメントマーク像P’1〜
P’4は、理想的なアライメントマーク像Q1〜Q4と
一致しない。そのため、実測距離L’1〜L’4も理想
距離mL1〜mL4と一致しない。ところで、理想距離
mL1〜mL4は、レチクル101上の各アライメント
マークP1〜P4間の距離L1〜L4と、投影レンズ1
02の倍率mとが分かれば演算により求められる。距離
L1〜L4は、予め測定されてメモリ132に格納され
ているため、CPU131は、当該格納データに基づい
て、理想距離mL1〜mL4を予め演算し、メモリ13
2内に格納している。そして、CPU131は、メモリ
132内に格納された理想距離mL1〜mL4と、実測
により求めた絶対距離L’1〜L’4とをそれぞれ比較
することにより、各絶対距離L’1〜L’4についての
誤差を演算する。
【0030】上記のことを式で表すと、下式(1)〜
(4)のようになる。なお、下式(1)〜(4)におい
て、α,β,γ,δは、誤差を示している。 L’1=mL1+α …(1) L’2=mL2+β …(2) L’3=mL3+γ …(3) L’4=mL4+δ …(4) 後述するように、本実施例は、上記誤差α,β,γ,δ
を0に近づけるようにステージ107のZ軸方向の位置
を較正することを特徴とする。
【0031】次に、CPU131は、演算した各誤差
α,β,γ,δが許容範囲内(十分0に近い)か否かを
判断する(ステップS107)。各誤差α,β,γ,δ
の内、1つでも許容範囲内を外れていると、CPU13
1は、各誤差α,β,γ,δが0に近づくように駆動軸
Z1,Z2,Z3の補正量を演算する(ステップS10
8)。このとき、CPU131は、メモリ132に予め
記憶されている最良のピント面(基板上面基準位置デー
タ)からの変位が最小になるように補正量を演算する。
次に、CPU131は、各軸制御部142を起動し、演
算した補正量だけステージ107を駆動軸Z1,Z2,
Z3に沿って移動させる(ステップS109)。次に、
CPU131は、再び上記ステップS105の動作に戻
り、各アライメントマーク像P’1〜P’4間の絶対距
離L’1〜L’4を測定し、理論値mL1〜mL4と比
較して、誤差α,β,γ,δを求める。このとき、誤差
α,β,γ,δが未だ許容範囲外の場合は、CPU13
1は再び補正量を演算し、ステージ107をZ軸方向に
移動させる。上記ステップS105〜S109の動作
は、全ての誤差α,β,γ,δが許容範囲内に入るまで
繰り返される。
【0032】全ての誤差α,β,γ,δが許容範囲内に
入ると、CPU131は、各レーザ干渉計110〜11
2でステージ107のX−Y平面内での位置を測定する
(ステップS110)。また、CPU131は、各レー
ザ変位計119〜122でテスト用ガラス基板の上面位
置を測定する(ステップS111)。次に、CPU13
1は、上記ステップS110およびS111における測
定結果を、較正データとしてメモリ132内に格納する
(ステップS112)。
【0033】次に、CPU131は、テスト用ガラス基
板上に較正の終了していない露光位置が存在するか否か
を判断する(ステップS113)。もし、較正の終了し
ていない露光位置が存在する場合、CPU131は、ス
テージ107を次の露光位置(例えば、第2露光位置)
に移動させ(ステップS114)、前述のステップS1
04〜S112の動作(Z軸方向の較正動作)を繰り返
す。
【0034】一方、テスト用ガラス基板上の第1〜第4
の全ての露光位置で較正動作が終了すると、テスト用ガ
ラス基板が排出され(ステップS115)、本番用ガラ
ス基板がステージ107上に供給される(ステップS1
16)。このように、本番用ガラス基板上で較正動作を
行わないのは以下の理由による。すなわち、本番用ガラ
ス基板上で較正動作を行うと、較正動作中(より具体的
には、ステージ107の移動中)にアライメント光源に
よって投影されたアライメントマーク像が本番用ガラス
基板の上面に形成されたレジスト膜上を移動し、その移
動した軌跡に沿ってレジスト膜が不所望に露光されてし
まうからである。したがって、テスト用ガラス基板上で
較正動作を行い、本番用ガラス基板は、較正後の位置に
セットしてからアライメントマークを露光する必要があ
る。
【0035】そのため、CPU131は、次に、メモリ
132に格納された較正データに従って、各駆動軸X
1,X2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御
し、ステージ107を所定の露光位置(最初は第1露光
位置)に移動させる(ステップS117)。より詳細に
説明すると、例えば第1露光位置では、CPU131
は、現在の各レーザ干渉計110〜112および各レー
ザ変位計119〜122の測定値が、前述のステップS
110およびS111においてテスト用ガラス基板の第
1露光位置で採取した較正データ(各レーザ干渉計11
0〜112および各レーザ変位計119〜122の測定
データであり、ステップS112でメモリ132内に格
納されている)と一致するように、各駆動軸X1,X
2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御する。こ
のように、較正データに基づいて、較正後のテスト用ガ
ラス基板と光学系とのXYZ方向の位置関係が、本番用
ガラス基板上でも再現される。次に、CPU131は、
本番用ガラス基板上で本番の露光作業を行う(ステップ
S118)。まず、ガラス基板103のレジスト膜上に
アライメントマークと第1層目の回路パターンが露光さ
れる。このとき露光されたアライメントマークは、第2
層目以降の回路パターンを露光する際の位置決めのため
に用いられる。なお、上記ステップS117およびS1
18の動作は、他の露光位置においても同様に行われ
る。
【0036】上記のようにして、ガラス基板103上に
は、極めて高い絶対寸法精度で第1層目の回路パターン
および4個のアライメントマークが露光される。次に、
本番用ガラス基板は、ステージ107から排出され、現
像,エッチング工程を経て第1層目の回路パターンおよ
びアライメントマークが形成される。
【0037】図9および図10は、図1および図2に示
す拡大投影型露光装置において、第2層目の回路パター
ンを露光する場合の動作を示すフローチャートであり、
特に、図9は前工程を示し、図10は露光工程を示して
いる。
【0038】最初に、図9を参照して、前工程について
説明する。まず、レチクル101が第2層目の回路パタ
ーンのマスク図形を描画したものと取り替えられ、テス
ト用ガラス基板がステージ107に供給される(ステッ
プS201)。次に、CPU131は、各軸制御部14
2を起動し、アライメントスコープ114〜117がテ
スト用ガラス基板の第1露光位置(図4参照)上に位置
するように、ステージ107を駆動軸X1,X2,Y方
向に移動させる(ステップS202)。次に、CPU1
31は、レーザ変位計119〜122を用いて、テスト
用ガラス基板の上面位置を検出する(ステップS20
3)。次に、CPU131は、メモリ132から前述の
基板上面基準位置データ(最良のピント面を示すデー
タ)を読み出す(ステップS204)。次に、CPU1
31は、上記ステップS203で検出したテスト用ガラ
ス基板の上面位置のデータと、上記ステップS204で
メモリ132から読み出した基板上面基準位置データと
を比較し、その誤差を演算する(ステップS205)。
次に、CPU131は、ステップS205で演算された
誤差が、予め定められた許容範囲内に入っている(十分
0に近い)か否かを判断し(ステップS206)、当該
誤差が許容範囲から外れている場合は、テスト用ガラス
基板の上面位置が基板上面基準位置データと一致するよ
うに、ステージ107をZ軸方向に移動させる(ステッ
プS207)。その後、CPU131は、上記誤差が許
容範囲内に入るまで、上記ステップS203〜S207
の動作を繰り返す。
【0039】上記誤差が許容範囲内に入ると、CPU1
31は、図示しないアライメント光源を点灯してテスト
用ガラス基板上にアライメントマーク像を投影し、この
アライメントマーク像のXY座標をアライメントスコー
プ114〜117を用いて測定し、当該測定結果をメモ
リ132に格納する(ステップS208)。次に、CP
U131は、カウンタn(初期値は0に設定されてい
る)に1を加算する(ステップS209)。次に、CP
U131は、カウンタnのカウント値が予め設定された
繰り返し回数Nと一致するか否かを判断する(ステップ
S210)。カウンタnのカウント値がN未満の場合、
CPU131は、ステージ107をZ軸方向に沿って所
定距離だけ平行移動させる(ステップS211)。すな
わち、ステージ107を各駆動軸Z1,Z2,Z3に沿
って同じ距離だけ移動させる。その後、CPU131
は、上記ステップS208〜S211の動作をN回繰り
返し、メモリ132にはN回分の測定結果が格納され
る。N回分の測定が終了すると、CPU131は、メモ
リ132に格納されたN回分の測定結果に基づいて、各
アライメントマークの主光線が空間上で描く軌跡の式を
演算する(ステップS212)。
【0040】図11は、アライメントマークP1〜P4
と、それらの像P’1〜P’4との光学的関係を示す模
式図である。この図11に示すように、各アライメント
マーク像P’1〜P’4は、それぞれの主光線A〜Dに
沿って焦点深度の範囲内で空間上に連続的に並んでいる
ものと考えられる。したがって、テスト用ガラス基板を
Z軸方向に少しずつ平行移動し、各位置でのアライメン
トマーク像P’1〜P’4の空間位置を測定すれば、各
主光線A〜Dの空間上での座標位置を離散的に測定する
ことができる。そして、測定された各離散点座標データ
から、各主光線A〜Dが空間上で描く軌跡の式を演算す
ることができる。例えば、主光線Aの軌跡は、離散点A
1,A2,A3の座標データから演算される。
【0041】次に、CPU131は、上記ステップS2
12の演算結果をメモリ132に格納する(ステップS
213)。次に、CPU131は、テスト用ガラス基板
上に前工程の終了していない露光位置が存在するか否か
を判断する(ステップS214)。もし、前工程の終了
していない露光位置が存在する場合、CPU131は、
ステージ107を次の露光位置(例えば、第2露光位
置)に移動させ(ステップS215)、前述のステップ
S203〜S214の動作を繰り返す。一方、テスト用
ガラス基板上の全ての露光位置(すなわち、第1〜第4
の露光位置)での測定および演算動作が終了すると、ス
テージ107からテスト用ガラス基板が排出される(ス
テップS216)。
【0042】次に、図10を参照して、第2層目の回路
パターンの露光工程について説明する。まず、ステージ
107に本番用ガラス基板が供給される(ステップS3
01)。次に、CPU131は、各軸制御部142を起
動し、アライメントスコープ114〜117が本番用ガ
ラス基板103の第1露光位置上に位置するように、ス
テージ107を駆動軸X1,X2,Y方向に移動させる
(ステップS302)。次に、CPU131は、レーザ
変位計119〜122を用いて、本番用ガラス基板の上
面位置を測定する(ステップS303)。次に、CPU
131は、メモリ132から前述の基板上面位置基準デ
ータを読み出し、本番用ガラス基板の上面位置がこの基
板上面位置基準データと一致するように、ステージ10
7をZ軸方向に移動させる(ステップS304)。次
に、CPU131は、アライメントスコープ114〜1
17を用いて、本番用ガラス基板上に既に形成されてい
る各アライメントマークのXY座標を測定する(ステッ
プS305)。次に、CPU131は、前工程(図9参
照)のステップS208で得た各アライメントマーク像
のXY座標データの内、対応する露光位置上で測定され
たXY座標データ(最初は、テスト用ガラス基板の第1
露光位置において測定されたXY座標データ)をメモリ
132から読み出す(ステップS306)。なお、この
ときメモリ132から読み出される各アライメントマー
ク像のXY座標データは、テスト用ガラス基板の上面
を、基板上面基準位置データに従って最適ピント面に配
置したときに測定されたXY座標データ、すなわちN回
の測定作業において最初に測定された座標データであ
る。
【0043】次に、CPU131は、上記ステップS3
05における測定結果(本番用ガラス基板上での測定結
果)と、ステップS306でメモリ132から読み出さ
れたXY座標データ(テスト用ガラス基板上での測定結
果)とを比較し、その誤差を演算する(ステップS30
7)。次に、CPU131は、演算された誤差が予め定
められた許容範囲内に入っている(十分0に近い)か否
かを判断する(ステップS308)。もし、当該誤差が
許容範囲から外れている場合、CPU131は、メモリ
132から第1露光位置についての各アライメントマー
ク像の主光線A〜Dの軌跡の式を読み出し(ステップS
309)、当該読み出した式に基づいて、上記誤差が許
容範囲内に入るような本番用ガラス基板の上面の空間位
置を演算する(ステップS310)。次に、CPU13
1は、上記ステップS310の演算結果に基づいて、ス
テージ107のZ軸方向の補正量を各駆動軸Z1〜Z3
のそれぞれについて演算する(ステップS311)。次
に、CPU131は、各軸制御部142を起動し、ステ
ージ107をステップS311で演算した補正量だけ駆
動軸Z1,Z2,Z3に沿って移動させる(ステップS
312)。なお、このとき必要に応じて、ステージ10
7をX軸および/またはY軸方向に移動させてもよい。
【0044】上記ステップS312の後、または前述の
ステップS308で誤差が許容範囲内に入っている場
合、CPU131は、本番用ガラス基板上に第2層目の
回路パターンを露光する(ステップS313)。次に、
CPU131は、本番用ガラス基板上に露光の終了して
いない露光位置が存在するか否かを判断する(ステップ
S314)。もし、露光の終了していない露光位置が存
在する場合、CPU131は、ステージ107を次の露
光位置(例えば、第2露光位置)に移動させ(ステップ
S315)、前述のステップS303〜S314の動作
を繰り返す。一方、本番用ガラス基板上の全ての露光位
置(すなわち、第1〜第4の露光位置)での露光作業が
終了すると、ステージ107から本番用ガラス基板が排
出される(ステップS316)。
【0045】上記のようにして、本番用ガラス基板に
は、第1層目の回路パターンの上に極めて高い重ね合わ
せ精度で第2層目の回路パターン(必要に応じて、アラ
イメントマーク)が露光される。次に、本番用ガラス基
板は、現像,エッチング等の工程を経て、その上面に第
2層目の回路パターン(およびアライメントマーク)が
形成される。
【0046】なお、第3層目以降の回路パターンの露光
は、上述した第2層目の回路パターンの露光と同様にし
て行われる。すなわち、第i(i=3以上の整数)層目
の回路パターンの露光は、概略的には、以下のようにし
て行われる。まず、第i層目の回路パターンのマスク図
形が描画されたレチクル101を用いて、テスト用ガラ
ス基板上に第i層目の回路パターンに付随するアライメ
ントマークの像が仮投影され、各アライメントマーク像
のXY座標位置が測定される。この測定結果は、座標位
置データとしてメモリ132内に格納される。次に、テ
スト用ガラス基板が、本番用ガラス基板(既に第i−1
層目の回路パターンまで形成されている)と差し替えら
れ、当該本番用ガラス基板上に既に形成されているアラ
イメントマークのXY座標位置が測定される。次に、位
置データとして格納されたテスト用基板103上でのア
ライメントマーク像のXY座標位置と、本番用ガラス基
板上で観測される実際のアライメントマークのXY座標
位置との差が演算され、当該差が許容範囲内に収まるよ
うに、ステージ107がZ軸方向(必要に応じて、XY
軸方向)に移動される。このように、本実施例では、位
置データとして保持された座標位置に現実のアライメン
トマークの座標位置を合わせ込むようにしているので、
非テレセントリックな光学系を有する拡大投影型露光装
置においても、各回路パターン間の重ね合わせ精度を高
精度に保つことができる。また、アライメント時に本番
用ガラス基板上でアライメント光が移動することがない
ので、不所望な領域が露光されるのを防止することがで
きる。
【0047】なお、第i層目の回路パターンのアライメ
ント時に本番用ガラス基板上で観測の対象となるアライ
メントマークは、第1層目の回路パターンと共に形成さ
れたアライメントマークを引き続き使用してもよいし、
第2層目〜第i−1層目のいずれかの回路パターンと共
に形成されたアライメントマークを使用してもよい。実
際のカラー液晶表示パネルでは、重ね合わせ精度が厳し
い層間とそれほど厳しくない層間とが有るので、重ね合
わせ精度が厳しい層間については、アライメントマーク
の比較をダイレクトに行うようにしてもよい。
【0048】また、上記実施例では、第1層目の回路パ
ターンを露光する際に、その絶対寸法精度を較正するよ
うにしているので、その上に厳しい重ね合わせ精度で露
光される2層目以降の回路パターンも高い絶対寸法精度
を有することになる。従って、カラーフィルタとの貼り
合わせ精度も良好なものとなる。ただし、そのような厳
しい絶対精度が要求されない場合は、第1層目の回路パ
ターンを露光する際に上記のような絶対寸法の較正を行
わないようにしてもよい。この場合でも、各回路パター
ンの層間の重ね合わせ精度は高く保たれる。
【0049】また、本発明では、少なくとも投影レンズ
102とステージ107との間の主光線(出射側の主光
線)が非テレセントリックであればよく、レチクル10
1と投影レンズ102との間の主光線(入射側の主光
線)は、テレセントリックまたは非テレセントリックの
いずれであってもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、テスト用基板
上に仮投影されたアライメントマーク像をアライメント
スコープで観察してその位置を測定し、その観察結果を
位置データとして記憶保持しておき、本番用基板上で測
定される実際のアライメントマークの位置との誤差が所
定の許容範囲内に収まるように、ステージを少なくとも
Z軸方向に移動させるようにしているので、非テレセン
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置において
も、各回路パターンの層間の重ね合わせ精度を高精度に
保つことができる。また、アライメント時に本番用基板
上でアライメント光が移動することがないため、不所望
な領域が露光されるのを防止することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、各アライメント
マーク像を形成する光束の主光線が空間上で描く軌跡を
テスト用基板上で離散的に測定し、この測定結果に基づ
いて当該軌跡を表す式を演算して記憶保持しておき、こ
の記憶保持された式に基づいて本番用基板のZ軸方向の
補正量を演算するようにしているので、Z軸方向の補正
量を正確に演算できる。その結果、より高精度なアライ
メントが行える。
【0052】請求項3の発明によれば、第1層目の回路
パターンを露光する前に、テスト用基板上に各アライメ
ントマークの像を仮投影し、これら仮投影されたされた
各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に近づく
ように、ステージを少なくともZ軸方向に移動させるよ
うにしているので、テスト用基板と各光学系との位置関
係を理想的な状態に較正することができる。また、較正
後のステージのXY平面内での位置と、Z軸方向に沿う
テスト用基板の上面位置とを測定して記憶しておき、こ
の記憶されたデータに基づいて、本番用基板の露光位置
を調整するようにしているので、較正後の理想的な位置
関係を本番用基板でも再現することができる。その結
果、本番用基板上において、第1層目の回路パターンお
よびそれに付随するアライメントマークを高い絶対寸法
精度で露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るアライメント方法を
実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外観斜視図で
ある。
【図2】図1の拡大投影型露光装置の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1の拡大投影型露光装置において、第1層目
の回路パターンを露光する際の較正動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】ガラス基板上に複数パネル分の回路パターンを
露光する場合において、ガラス基板上の各露光位置を示
す図である。
【図5】レチクルの構成の一例を示す図である。
【図6】図1の拡大投影型露光装置において、投影レン
ズと各アライメントスコープとの配置関係を示す図であ
る。
【図7】図1の拡大投影型露光装置において、ガラス基
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の理想的な
位置を示す図である。
【図8】図1の拡大投影型露光装置において、ガラス基
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の実際の位
置を示す図である。
【図9】図1の拡大投影型露光装置において、第2層目
の回路パターンを露光する際のアライメントのための前
工程を示すフローチャートである。
【図10】図1の拡大投影型露光装置において、第2層
目の回路パターンを露光する際の露光工程を示すフロー
チャートである。
【図11】各アライメントマークP1〜P4と、それら
の像P’1〜P’4との光学的関係を示す模式図であ
る。
【図12】カラー液晶表示パネルの積層構造の一例を示
す分解斜視図である。
【図13】従来の露光装置で採用されているテレセント
リック光学系の構成を示す図である。
【図14】従来の露光装置で実行されている回路パター
ンの分割露光を説明するための図である。
【図15】非テレセントリック光学系の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
101…レチクル 102…投影レンズ 103…ガラス基板 110〜112…レーザ干渉計 113…基準マーク 114〜117…アライメントスコープ 119〜122…レーザ変位計 130…ワークステーション 131…CPU 132…メモリ 133…操作器 134…ディスプレイ装置 141…照明制御部 142…各軸制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー液晶表示パネルの製造のために用
    いられる拡大投影型露光装置において、基板上に投影さ
    れる像の露光位置をアライメントするための方法であっ
    て、 前記拡大投影型露光装置は、 その上面に基準マークが形成され、かつ基板が載置され
    るステージと、 レチクルを透過した光パターンを前記ステージ上の基板
    に拡大投影し、少なくとも当該基板との間の主光線がそ
    の光軸に対して傾いている非テレセントリックな投影レ
    ンズと、 前記ステージを前記投影レンズの光軸と直交するXY平
    面内で駆動する第1の駆動手段と、 前記ステージを、少なくとも3カ所において、前記投影
    レンズの光軸と平行なZ軸方向に独立的に駆動する第2
    の駆動手段と、 前記基板上に形成されたまたは投影されたアライメント
    マークまたはその像を観察する複数のアライメントスコ
    ープと、 前記ステージの前記XY平面内での位置を検出するXY
    位置検出手段と、 前記Z軸方向に沿った前記基板の上面位置を、複数の箇
    所において検出する上面位置検出手段とを備えており、 前記ステージ上にテスト用基板を供給する第1のステッ
    プと、 前記ステージ上のテスト用基板が所定の露光位置にセッ
    トされるように、前記第1および第2の駆動手段を制御
    する第2のステップと、 前記レチクルに形成された複数のアライメントマーク
    を、前記テスト用基板上に拡大投影する第3のステップ
    と、 前記テスト用基板上に投影された各アライメントマーク
    像の位置を前記各アライメントスコープで観察し、その
    観察結果を位置データとして記憶保持する第4のステッ
    プと、 前記ステージ上のテスト用基板を本番用基板と差し替え
    る第5のステップと、 前記本番用基板上に既に形成されている各アライメント
    マークを前記各アライメントスコープで観察し、それら
    の位置を測定する第6のステップと、 前記第4のステップで記憶保持された各アライメントマ
    ーク像の位置データと前記6のステップで得られた各ア
    ライメントマークの位置との間の誤差を演算する第7の
    ステップと、 前記第7のステップで得られた誤差が予め定められた所
    定の許容範囲内に収まるように、少なくとも前記第2の
    駆動手段を制御する第8のステップとを備える、投影像
    のアライメント方法。
  2. 【請求項2】 前記第4のステップの終了後、前記第5
    のステップの開始前に、前記テスト用基板を前記Z軸方
    向に所定距離ずつ平行移動して、それぞれの場所におけ
    る前記各アライメントマーク像の位置を前記各アライメ
    ントスコープで観察し、当該観察結果に基づいて、前記
    各アライメントマーク像を形成する光束の主光線が空間
    上で描く軌跡を表す式を演算して記憶保持する第9のス
    テップをさらに備え、 前記第8のステップは、前記第9のステップで記憶保持
    された式に基づいて、前記本番用基板の前記Z軸方向の
    補正量を演算し、当該演算された補正量に基づいて前記
    第2の駆動手段を制御する、請求項1に記載の投影像の
    アライメント方法。
  3. 【請求項3】 前記本番用基板上に第1層目の回路パタ
    ーンおよびそれに付随するアライメントマークを露光す
    るステップとして、前記第1のステップの前に、 前記各アライメントスコープで前記ステージ上の基準マ
    ークを順次に観察し、それぞれの場合における前記XY
    位置検出手段の計測値から各アライメントスコープ間の
    絶対距離を演算する第10のステップと、 前記ステージ上にテスト用基板を供給する第11のステ
    ップと、 前記ステージ上のテスト用基板が所定の露光位置にセッ
    トされるように、前記第1および第2の駆動手段を制御
    する第12のステップと、 前記レチクルに形成された複数のアライメントマーク
    を、前記テスト用基板上に拡大投影する第13のステッ
    プと、 前記テスト用基板上の各アライメントマーク像を前記各
    アライメントスコープで観察し、その観察結果と、前記
    第10のステップで得られた各アライメントスコープ間
    の絶対距離とに基づいて、各アライメントマーク像間の
    絶対距離を測定する第14のステップと、 前記第14のステップで得られた各アライメントマーク
    像間の絶対距離が理想的な値に近づくように少なくとも
    前記第2の駆動手段を制御する第15のステップと、 前記第15のステップ終了後、前記XY位置検出手段お
    よび前記上面位置検出手段による検出を行い、それらの
    計測値を記憶保持する第16のステップと、 前記ステージ上のテスト用基板を本番用基板と差し替え
    る第17のステップと、 前記第16のステップで記憶保持された前記XY位置検
    出手段および前記上面位置検出手段の計測値に基づい
    て、前記第1および第2の駆動手段を制御することによ
    り、前記本番用基板の露光位置を調整する第18のステ
    ップと、 前記第18のステップで露光位置が調整された本番用基
    板上に前記第1層目の回路パターンおよびそれに付随す
    るアライメントマークを露光する第19のステップとを
    備える、請求項1または2に記載の投影像のアライメン
    ト方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014154721A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Toshiba Corp フォトマスク、フォトマスク作成装置およびフォトマスクの作製方法
JP2022020322A (ja) * 2020-07-20 2022-02-01 キヤノン株式会社 リソグラフィ装置、マーク形成方法、及びパターン形成方法
KR20230161665A (ko) * 2022-05-19 2023-11-28 윈본드 일렉트로닉스 코포레이션 반도체 제조 장치 및 그 반도체 제조 방법
US12353123B2 (en) 2022-05-23 2025-07-08 Winbond Electronics Corp. Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method thereof

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