JPH07297680A - デジタルフィルタ及びデジタル信号のフィルタリング方法 - Google Patents

デジタルフィルタ及びデジタル信号のフィルタリング方法

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JPH07297680A
JPH07297680A JP7125937A JP12593795A JPH07297680A JP H07297680 A JPH07297680 A JP H07297680A JP 7125937 A JP7125937 A JP 7125937A JP 12593795 A JP12593795 A JP 12593795A JP H07297680 A JPH07297680 A JP H07297680A
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JP7125937A
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Bavel Nicholas R Van
アール バン バベル ニコラス
Jeffrey W Scott
ダブリュ スコット ジェフリイ
Andrew W Krone
ダブリュ クローネ アンドリュウ
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Crystal Semiconductor Corp
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/06Non-recursive filters
    • H03H17/0614Non-recursive filters using Delta-modulation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/17Function evaluation by approximation methods, e.g. inter- or extrapolation, smoothing, least mean square method
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/06Non-recursive filters
    • H03H17/0621Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低精度のFIR(有限インパルス応答)係数
で作用する算術演算のない補間フィルタを提供する。 【構成】 低精度FIRフィルタがデジタル補間動作に
おいてフィルタリングを行うが、これは入力時系列のサ
ンプル間に0を散在させるサンプリングレート変換とこ
の変換の結果生ずる像を除去するフィルタリングステッ
プを含む。フィルタ係数は、通過帯域、遷移帯域及び遷
移帯域直後の阻止帯域部分を含むローエンド周波数応答
がはるかに高精度のFIRフィルタ係数による応答と同
程度となるように選択する。僅か3つ係数から成るセッ
ト{−1、0、+1}を用い、インターポレータ出力の
演算に必要な非ゼロ係数の個数を最小限にする。第2の
低域通過フィルタがFIRフィルタ出力における高周波
数の像エネルギをフィルタリングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にはデジタルフィ
ルタ、特にD/Aコンバータ用の有限パルス応答フィル
タに係わる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】D/A
コンバータは最近オーバーサンプリング構成を採用する
ことが多くなっている。オーバーサンプリングによるD
/A変換は入力ワードレートの4倍または8倍、場合に
よっては64倍の速度で行われることが多く、その分だ
け多数のサンプルを入力サンプルごとに発生させねばな
らない。多くの場合、このタイプの構成ではデジタルま
たは離散時間の補間を行うことによりこの入力ワードレ
ートの増大を実現する。デジタル補間においては2つの
異なるステップを用いる。補間の第1ステップではフー
リエ変換X[f]を表わす入力時系列x[n]をサンプ
リング速度fsで受ける。この入力時系列x[n]を処
理することによって出力時系列y[n]を形成するが、
この出力時系列y[n]は実質的にはサンプル間にM−
1個の0を散在させた時系列x[n]に相当する。ただ
しMは補間係数である。
【0003】周波数領域では、0を散在させることで周
波数軸の倍率が変化する。しかし、倍率が変化した周波
数領域は元の低周波数信号の像を含んでいる。この像は
補間プロセスの第2ステップである簡単なデジタル低域
フィルタリングによって除くことができる。従って、デ
ジタル低域フィルタリングステップの出力はフーリエ変
換Z[f]を表わす時系列z[n]となる。時系列z
[n]は0を“間に詰め込んだ”y[n]時系列であ
る。最終的に得られるインターポレータの出力時系列は
入力サンプリング速度よりもM倍速いレートを有する。
【0004】第1の補間ステップは良く知られており、
入力サンプル間に0を散在させる比較的簡単なプロセス
である。しかしながら、第2のステップであるデジタル
低域フィルタリングはハードウエア設計者に問題を投げ
かけるステップである。位相特性及び帯域外像排除特性
にすぐれていることから長さNの有限パルス応答(FI
R)フィルタを利用するのが普通である。FIRフィル
タへの入力は時系列y[n]であり、係数入力である第
2入力が係数h[0]、h[1]、h[2]...h
[N−1]を記憶している記憶場所から供給される。こ
の一組のフィルタ係数がFIRフィルタの周波数応答を
完全に決定する。各係数を正確に表わすのに必要な2進
ビットの数はフィルタの性能を表わすパラメータにより
決まるが、その中で最も敏感なパラメータは帯域阻止パ
ラメーターである。補間の場合、フィルタの帯域阻止パ
ラメータは帯域外の像をどの程度減衰できるかを直接決
定する。経験に照らしてフィルタ係数を表わすのに利用
される2進ビットごとの帯域阻止または像除去レベルは
約6dBである。従来のフィルタは複数の遅延ブロック
を有し、各遅延ブロックは入力に関連のフィルタ係数を
乗算して、それら出力が合計される。FIRフィルタの
出力レートは入力時系列x[n]のワードレートのM倍
である。従って、このフィルタは出力ワードごとにN/
M回の乗算と加算を行わねばならない。入力データがk
個の2進ビットで表わされ、FIRフィルタ係数がm個
の2進ビットで表わされるとすれば、出力時系列z
[n]のワードレートでN/M(k・m)回の乗算/加
算を、または入力時系列x[n]のワードレートでN
(k・m)回の乗算/加算を行わねばならない。例え
ば、もし16ビットのデジタルオーディオデータ入力を
48kHzのワードレートから補間によりその4倍のレ
ートにすればワードレートは192kHzとなる。4倍
のレートで動作するオーディオ品質のデジタルFIRフ
ィルタならば長さNは128であり、14ビット係数を
含む。従って、48kHzで128(16ビットx14
ビット)回の乗算/加算が必要となる。なお、ステレオ
方式なら計算レートを2倍にする必要があるから、単一
の16ビットx14ビットハードウエア乗算器はデジタ
ルオーディオ品質のための4倍の補間を行うには2x2
8x48kHz=12.28MHzで動作しなければな
らない。
【0005】この計算レートは現在のCMOS技術の限
界に近く、高速並列乗算器を2つ以上利用するとなると
シリコンの使用領域の点でコストが大きすぎるから、段
階的に比較的高い補間比(M>4)を得るようにするこ
とが多い。例えば、Phillips社の従来型製品、
部品番号SAA7322、は補間係数256を3段階即
ち4x、32x及び2xに分けて実現するコンパクトデ
ィスク・デジタルオーディオステレオ用CMOS DA
Cである。第1段階の4xは乗算器をベースとする12
8タップのFIRを利用して行う。第2段階の32xは
簡単な線形インターポレータにより、また最終段階の2
xは零次ホールドにより行う。多段階補間プロセスにお
ける最終段階は全く初歩的なものであるが、それでも従
来のデジタルオーディオ品質補間構成においてkビット
入力データにmビットのフィルタ係数を乗算する高速
(並列)デジタル乗算器が必要とされていることに変り
はない。
【0006】上記制約にかんがみ、高価で複雑な従来型
乗算器を使用しなくてもすぐれた帯域阻止効果が得られ
る比較的精度の高いFIRフィルタを提供する補間方式
の実現が望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はサンプリング周
波数でサンプルされたデジタル入力信号をフィルタリン
グしてデジタル補間出力信号を形成する補間フィルタを
開示する。デジタル入力信号を記憶する第1記憶装置を
設け、有限パルス応答(FIR)フィルタ機能に関連す
るフィルタ係数を記憶する第2記憶装置を設ける。フィ
ルタ係数は離散値に限られ、各補間デジタル出力に関連
するフィルタ係数はFIRフィルタ機能に従う所定回数
の算術演算を必要とする。各出力に関連する少なくとも
1回の算術演算の結果は0である。その少なくとも1回
の算術演算を除くすべての算術演算を行う演算装置を設
ける。演算装置から出力される結果はアキュムレータに
入力されて積算される。所与のデジタル入力に関してす
べての算術演算が完了すると、アキュムレータがデジタ
ル出力値を与える。
【0008】本発明の他の特徴として、各デジタル出力
信号に対応する特定個数のフィルタ係数を“0”に設定
し、実行される一連の算術演算から特定個数のフィルタ
係数“0”と関連する算術演算を除外する。特定個数の
フィルタ係数“0”に含まれない残りの算術演算フィル
タ係数はセット{−1、0、+1}に限られ、アキュム
レータに入力される前に係数が“−1”ならば演算装置
は第1記憶装置から選択された値の符号を変えるだけで
よく、フィルタ係数が“+1”なら第1記憶装置から選
択された値をそのままアキュムレータに入力し、フィル
タ係数が“0”ならアキュムレータに“0”値を入力し
なければならない。また、演算は乗算器やさらに別の加
算器を必要としないように逐次的に行われる。
【0009】本発明のさらに他の特徴として、第1記憶
装置はアドレス可能な複数の記憶場所を有するRAMか
ら成る。FIRフィルタ係数は所定の時系列でROMに
記憶される。その時系列はそれぞれがデジタル出力値の
1つと関連する複数の副時系列から成る。フィルタ係数
の各副時系列にはRAMに記憶されている対応の入力サ
ンプルのアドレスが関連する。ROMを副時系列ごとに
たどると、RAMがアドレスされ、RAMからの出力値
が演算装置へ入力され、演算装置はROMから出力され
るフィルタ係数の制御下にRAMからの出力値の符号を
変えるか、または0値を、または出力値をそのままアキ
ュムレータに入力する。
【0010】本発明のもう1つの特徴として、低域通過
機能を有する出力フィルタを設ける。
【0011】この出力フィルタは通過帯域垂下特性を有
する所定の周波数応答を有する。この通過帯域の垂下は
FIRフィルタ係数を設定することによって補償され
る。また、低域通過出力フィルタ機能の一部はアキュム
レータによって実行される。この特徴は出力フィルタの
位相等化にも利用でき、この場合、出力フィルタに現わ
れる位相の不安定を補償するようにFIRフィルタ係数
を設定する。
【0012】本発明の詳細と利点を添付図面に沿って以
下に説明する。
【0013】
【実施例】図1に示すように、インターポレータ10は
入力時系列x[n]のサンプル間に0を散在させる補間
ブロックと、通過帯域応答が設定され、像が一部除去さ
れるフィルタリングステップとから成る。後述するよう
に、これによって高品質インターポレータに必要な低周
波数応答が得られる。その結果、係数Mにより補間され
たフィルタリング済み出力である出力時系列z[n]が
得られる。これがfs/2に等しい遮断周波数fcを有する
低域通過フィルタブロック12に入力される。その結
果、サンプリング周波数M・fsの出力z′[n]が形
成される。なお、FIRインターポレータ10はブロッ
ク13に記憶されている低精度FIR係数で動作する
が、これらの係数は低周波数のFIRインターポレータ
10のフィルタ部分の周波数応答を設定するのに利用さ
れる。しかし、後述するように、低精度係数では所要の
高周波数阻止帯域応答は得られない。これは低域通過フ
ィルタブロック12により実現する。
【0014】図2に全補間プロセスに対応する総合周波
数応答を示す。入力時系列x[n]のサンプル間に0を
散在させたら、このタイプの総合応答をD/Aコンバー
タなどに利用できるようにする必要がある。好ましい実
施例では、補間演算はFIRフィルタ係数がセット{−
1、0、+1}に限られた1408個のタップを有する
FIRフィルタによる単一ステップ64倍の補間であ
る。通過帯域が+0.20dB、−0.50dBで、フ
ィルタ応答の通過帯域リップルは±0.10dBであ
る。遷移帯域は通過帯域と阻止帯域の間、即ち、0.4
42−0.567Fsの間に存在する帯域である。帯域
阻止は70dB以上であることが望ましい。従って、F
IRデジタルフィルタ用としては極めてシャープなフィ
ルタが要求される。
【0015】図3には本発明に使用されるFIR補間フ
ィルタの周波数プロットを示す。このフィルタは、通過
帯域及び遷移帯域が高精度FIRフィルタ係数を有する
ように設計されたFIRフィルタとしての総合的な設計
条件を満たし、遷移帯域の近傍で阻止帯域が所要の減衰
量を有するように設計されている。しかしながら、グラ
フから明らかなように、遷移帯域に近い点よりも上方で
阻止帯域の減衰が次第に劣化するから許容できない。こ
れについては詳しく後述する。
【0016】図4には、図3の周波数応答において許容
できない阻止帯域劣化部分のフィルルタリングを行う低
域通過フィルタ12の低域フィルタ機能の周波数応答を
示した。図3の応答と図4の応答を組み合わせれば図2
に示す所要の応答となる。しかし、図3の応答は極めて
精度の低いFIRフィルタ係数で得られたものであり、
図4の応答は比較的簡単なフィルタ構成で得られたもの
である。好ましい実施例では、低域通過フィルタ12は
D/Aコンバータのアナログ領域で動作する出力用スイ
ッチトキャパシタ・フィルタから成る。しかしながら、
デジタルフィルタ機能は比較的高いサンプリング周波数
でデジタル領域において実現することもできる。
【0017】図5には本発明の好ましい実施例の機能ブ
ロックダイヤグラムを示した。入力時系列x[n]は多
ビット、典型例として16ビット入力であり、サンプリ
ングレートを入力時系列x[n]のサンプリング周波数
の64倍にするサンプリングレートコンバータ16に入
力される。その結果として、これも多ビット信号である
出力時系列y[n]が得られる。出力時系列y[n]は
上述したようにフィルタの各段ごとにFIRフィルタ係
数がセット{−1、0、+1}に限られているFIR低
域通過フィルタ18に入力される。FIR低域通過フィ
ルタ18はサンプリングレートコンバータ16において
0を散在させた結果現われる像をフィルタリングにより
除去する。フィルタリング済みの時系列z[n]も多ビ
ット時系列であり、そのレートはサンプリング周波数の
64倍である。この時系列z[n]はサンプリング周波
数の64倍のレートで1ビットの出力を形成する従来型
デルタ−シグマ変調器20に入力され、この変調器20
からの出力はアナログ低域通過フィルタ/1ビットD/
Aコンバータ(DAC)22に入力される。こうしてD
/Aコンバータ全体のアナログ出力が得られる。後述す
るように、サンプリングレートコンバータ16及びフィ
ルタ18は単一のRAM、最終のアキュムレータ及びR
OMに記憶されている係数で実現される。
【0018】図6−10には変換プロセスの各ステップ
ごとの周波数プロットを示した。図6は入力データの周
波数応答である周波数応答X[f]を示す。予期した通
り、これは周波数スペクトル中に単一の周波数成分24
を有するシヌソイドであり、グラフからも明らかなよう
にfs/2よりもはるかに小さい。図7はサンプリング速
度コンバータ16の出力における図6のシヌソイドに対
応する周波数応答であり、入力時系列x[n]のサンプ
ル間に0を散在させた結果得られるシヌソイドの像を示
している。図8は低精度FIR係数のFIR低域通過フ
ィルタ18の出力を示す。周波数成分26で明らかなよ
うにシヌソイドは通過帯域を通り抜けるが、残りの像は
遷移帯域近傍且つ通過帯域の直ぐ外側で急激に減衰し、
その他の部分では少しずつ減衰する。図10はアナログ
低域通過フィルタ/DAC22の出力を示し、阻止帯域
における像はすべて著しく減衰している。従って、通過
帯域内及び遷移帯域付近で所要の低周波数応答を示す低
精度FIR低域通過フィルタを低域通過フィルタと併用
することによって多ビットFIR係数を用いる高精度F
IR低域通過フィルタの周波数応答と等価の総合周波数
応答を得ることができる。例えば、高精度FIR低域通
過フィルタは各係数につき14ビット以上必要とする可
能性があり、その場合にはFIR低域通過フィルタを構
成するため回路中に比較的複雑な乗算部を組み込むこと
が必要となる。
【0019】図6には低精度FIR低域通過フィルタを
用いるD/Aコンバータの好ましい実施例を示した。F
IR低域通過フィルタ18の出力は通過帯域のシヌソイ
ドの大きさに近似の、またはそれを越える高周波数像と
なる。従って、デジタルデルタ−シグマ変調器20の動
作がこの変調器20に入力される阻止帯域の高周波数端
部における像エネルギのため劣化するおそれがある。こ
れを防ぐため、低精度係数のFIR低域通過フィルタ1
8の後方に比較的簡単な像減衰デジタルフィルタ40を
設けることによって阻止帯域像を減少させる。このよう
な高周波数像を減衰させるには、低精度係数の低域通過
フィルタ18の使用に伴なう像エネルギの漸増部分を抑
えるだけでよい。本発明に使用されるフィルタは零次ホ
ールドまたはSINCフィルタである。このフィルタは
参考のため本願明細書中にその内容を引用したE.B. Hog
enauerの論文“An Economical Classof Digital Filter
sfor Decimation and Interpolation”、IEEE Trans. A
coust. Speech, Signal Processing, Vol.ASSP-29, pp.
155-162, April 1981に記載されている。零次ホールド
フィルタは下記の伝達関数によって定義されるインパル
ス応答を示す:
【数1】 零次ホールド伝達関数中のNがオーバーサンプリングま
たは補間比Mに等しければ、このフィルタは比較的構成
し易い。このフィルタは伝達関数“1−z-1”を与え、
入力サンプリング周波数で動作する低速差分ブロック3
0を用いる。入力時系列x[n]はバス32を介してブ
ロック30に入力される16ビットのワードである。ブ
ロック30のバス34を介する出力はレートがサンプリ
ング周波数fsの17ビット出力である。これがサンプ
リングレートコンバータ16に入力される。サンプリン
グレートコンバータ16はサンプリングレートを64倍
にしてバス36を介して17ビット出力を与える。この
17ビット出力は係数メモリー14に記憶されている低
精度FIRフィルタ係数を用いるFIR低域通過フィル
タ18に入力される。フィルタ18は、デジタルフィル
タリングされレートがサンプリングレートfsの64倍
の21ビット出力をバス38を介して出力する。これが
下式に等しい伝達関数を有する高速アキュムレータ40
に入力される。
【0020】
【数2】 この高速アキュムレータ40は入力サンプリング周波数
の64倍のレートで動作するが、差分ブロック30はも
っと低速のサンプリング周波数で動作する。アキュムレ
ータ40と差分ブロック30を組み合わせることで、零
次ホールドフィルタが得られが、このようなフィルタは
Comb-Integrate-Cascadeフィルタ(CIC)と呼称され
ることがある。補間係数比に等しいインパルス応答長さ
を有する零次ホールドフィルタを利用する場合の難点は
約4dBの通過帯域垂下を伴なうことにある。ただし、
この通過帯域垂下をオフセットするようにFIRフィル
タを設計することによって補償することができる。
【0021】アキュムレータ40の出力はレートがサン
プリング周波数fsの64倍の23ビット出力であり、
バス42を介してデジタルデルタ−シグマ変調器20に
出力される。デルタ−シグマ変調器20の1ビット出力
は1ビットD/Aコンバータ44に入力され、次いでス
イッチトキャパシタ低域通過フィルタ46に入力され
る。FIRフィルタ18及び無限インパルス応答フィル
タ(IIR)であるスイッチトキャパシタ・フィルタ4
6の総合的な位相及び周波数応答は互いに補完し、一方
のフィルタの位相欠陥が他方のフィルタの設計によって
補償される。
【0022】図12にはフィルタ長Nの従来型FIRフ
ィルタのブロックダイヤグラムを示す。入力時系列y
[n]を入力48で受けて、それぞれが遅延量“z-1
を発生させる遅延ブロック列50に入力される。入力時
系列y[n]は乗算器52の1つにも入力され、FIR
フィルタ係数h[n]を乗算される。この乗算器52の
出力は加算ブロック54に入力されて加算される。後続
の遅延ブロック50のそれぞれの出力も連携する乗算器
52にそれぞれ入力され、一連のフィルタ係数の1つを
乗算される。各乗算器の出力は加算ブロック54に入力
されて加算される。加算ブロック54の出力は出力時系
列z[n]を形成する。
【0023】FIR係数が高精度FIRフィルタの設計
基準に合致すれば14ビット以上のワード長を持つこと
になる。多ビットFIR係数を利用する限り、比較的複
雑な乗算ブロックが必要となる。これは従来のデジタル
乗算方法に従い多くの桁送りと加算が必要となるからで
ある。このような複雑さを解消するとまではゆかなくて
も軽減することが本発明の重要な特徴の1つである。本
発明の好ましい実施例では、第1の帯域外像を充分減衰
させるためのインターポレータ出力における低域通過フ
ィルタリングに用いるFIRフィルタは、セット{−
1、0、+1}に限られた極めてありふれた(trivial)
係数を利用するように設計されている。ただし、係数を
セット{−1、+1}または{−2、−1、0、+1、
+2}に制限するように設計することもできる。
【0024】64倍の補間を行う従来型2048タップ
付きFIRフィルタの場合、フィルタは常に遅延タップ
に非ゼロ入力データから成る32(=2048/64)
ワードを持つことになる。h[n]セット中のいくつか
の係数が±1ではなく0であるという事実を無視すれ
ば、各インターポレータの出力は32個入力データワー
ドを選択的に加算しなければならない。必要な加算を行
うための最大クロックレートが256fsであるとすれ
ば、fsの64倍の各インターポレータ出力に対する総
クロックサイクル数は4である。従って、ハードウエア
加算器の必要数は8となり、インターポレータ出力ごと
の各32回の加算は4クロックサイクルで行われること
になる。等価の2048タップ付きFIRを実現するた
めfsの512倍のクロックがあれば、必要なハードウ
エアは1チャンネルにつき4個の加算器に減少する。
【0025】必要な加算器の数を極力減らすとともに、
特別な(non-trivial)係数セットを最小限に抑えること
により乗算器の必要性を軽減するために高速クロックを
利用すれば必要とされるハードウエアは減るが、それで
もアキュムレータへの適当な入力を発生させるには加算
器のようななんらかのハードウエアが必要である。詳し
くは後述するように、h[n]係数セットはこれと関連
する多数の0を含む。多数の0を用いることによって加
算器の数をゼロに減らすことができる。
【0026】本発明の重要な特徴は、インターポレータ
からの各出力にランダムアクセスできるようにインター
ポレータのデータをRAMに記憶させることにある。演
算ごとにデータにアクセスし、アキュムレータに入力す
る前にその符号を変えるだけでよいから、演算回数は最
小限に抑えられる。しかも、FIRフィルタの“非ゼ
ロ”係数に対応する入力データワードだけにアクセスす
る。0を乗算するだけなら入力データワードをアクセス
する必要はない。
【0027】背景として、単一クレームではインターポ
レータ出力z[n]を下記の表1に示すように表現でき
る:
【表1】 ただし、y[k]は入力データ、h[n]はありふれた
セット{−1、0、+1}に属するFIR係数セットで
ある。通常の畳込み演算なら0か否かに関係なくすべて
のy[k]にアクセスし、対応のh[n]を乗算する。
本発明では“非ゼロ”のh[n]を乗算されるy[k]
だけにアクセスする。FIRフィルタ係数のセット{−
1、0、+1}に対しては大多数のh[n]が0である
から、z[n]出力の計算に要する加算回数を著しく減
らすことができる。
【0028】図13には長さが16の4倍補間フィルタ
を示した。入力データ流からの4つのデータワードy
[k+1]、y[k+2]、y[k+3]及びy[k+
4]が複数の遅延ブロック56から成る遅延線を介して
入力され、シフトされる。特別なセット{+1、0、−
1}には16の係数h[0]〜h[15]がある。遅延
線のデータ位置には計算を必要とする非ゼロ入力が4個
だけあり、係数h[3]、h[7]、h[11]及びh
[15]とそれぞれ連携する。ただし、係数h[15]
及び係数h[11]は0に等しく、係数h[7]=+
1、係数h[3]=−1である。この係数セットに関し
て実際に必要な加算は2回に過ぎない。ただし、次のイ
ンターポレータ出力についてはデータが1遅延線だけシ
フトされて入力値y[k]がh[0]係数ブロックに入
力され、以下同様のシフトが行われる。係数セットによ
っては4回の加算すべてを必要とする出力もあれば1回
だけでよい出力もある。加算はアキュムレータ58にお
いて行われ、4fsのサンプリングレートでアキュムレ
ータからの出力がデルタ−シグマコンバータに入力され
る。なお、長さ16のフィルタでは低精度係数を用いて
データ変換するには不充分であり、従って、以上の説明
はあくまでも図解を容易にするための説明である。
【0029】図14にはFIRフィルタの好ましい実施
例のブロックダイヤグラムを示した。
【0030】サンプリング周波数fsの入力データ流は
入力データバス60が受け、加算器62に入力する。入
力データバス60で受けた入力データは遅延ブロック
(z-1)64を介して処理され、その出力は加算器62
の負入力に入力されて、この加算器62が減算を行う。
その結果、バス60の入力データとバス66の遅延ブロ
ック64の出力との差が17ビットデータワードとして
得られる。このデータはRAM68に入力される。RA
M68は17ビットデータの32ワードを記憶すること
ができ、これによって2048タップ付きフィルタの実
現が可能となる。ただし、後述するように、好ましい実
施例は1408個のタップ付きフィルタを用いる。
【0031】図には入力バス66及び出力バス70を有
するデュアルポートRAM68を図示した。RAM68
は出力に際してROM72によってアドレスされるが、
このROM72はその出力にアドレスバス74を介して
RAM68へアドレスするための入力を形成する。デュ
アルポートRAM68では、図示しないが、バス66と
連携する入力にもアドレス信号が供給される。ただし、
図14に示すRAM68はこのRAMへのアドレスバス
が入出力に兼用に多重化された単一の従来型RAMであ
ってもよい。その場合、同じアドレスバス、同じデータ
バスを使用してデータが先ず1つのサイクルでRAM6
8に入力され、次のサイクルでアクセスされ、アドレス
及びデータバスが多重化される。これも従来の動作であ
る。
【0032】出力動作ではRAM68からの出力が出力
データバス70を介して符号変更ブロック76に入力さ
れる。このブロック76は必要に応じてデータの符号を
変化させ、その出力を2入力マルチプレクサ78の一方
の入力に印加する。マルチプレクサ78の他方の入力は
“0”デジタル値と接続している。従って、マルチプレ
クサ78は“0”値または符号変更ブロック76の出力
から選択し、その出力からデータバス80を介して17
ビットワードを出力する。しかし、後述するように、こ
の出力のレートははるかに高く、サンプリング周波数f
sの512倍である。これが出力アキュムレータ82に
入力される。この出力アキュムレータ82は事実上下記
関数を有する:
【数3】 出力アキュムレータ82の出力はデルタ−シグマコンバ
ータによりfsの64倍のレートでサンプリングされ
る。
【0033】RAM68中のデータは64fs×8のク
ロックレートでアクセスされるが、fsのサンプリング
レートで入力される。従って,fsの512倍のクロッ
ク84が存在しなければならない。このクロックはRO
M72及び出力アキュムレータ82を制御するのに用い
る。ROMは“非ゼロ”係数で乗算されるデータワード
を選択的にアドレスし、係数セットはありふれたセット
{−1、0、+1}に限られるから、もし負の係数なら
出力データの符号を変えるだけでよい。
【0034】係数セットは、8個のデータワードだけが
“非ゼロ”係数によって乗算され、各インターポレータ
出力が32回の加算よりもはるかに少ない8回の加算を
必要とするように選択されている。もっと高速のクロッ
クがあればもっと多くの加算を行うことができることは
いうまでもない。また、もしインターポレータ出力のい
ずれかに対応する係数セットのひとつが“非ゼロ”係数
との8回以下の乗算という結果を生むとすれば、この出
力は当然“0”値であり、出力としての“0”値を選択
するのにマルチプレクサー78が利用される。
【0035】ROM72はこのROM中のワード記憶場
所を順次アドレスするROMシーケンサ73で制御され
る。各フレームごとにROM72の記憶場所がROM7
2のアドレスを順次走査することによって完全に時系列
的にアドレスされる。この時系列の終りに、即ち、フレ
ームの端部で、ROMシーケンサ73がリセットされ、
次いでRAM68に記憶されているデータが歩進され、
最も古いデータサンプルが捨てられ、新しいデータサン
プルが先入先出(FIFO)方式で記憶される。これに
より次のフレームが開始される。
【0036】図15にはROMアドレス空間を概略的に
示した。ROMのアドレス空間は各インターポレータ出
力z[n]がこれと連携の8個のアドレスを持つように
配列されている。8個のアドレスのそれぞれは3つのフ
ィールド、即ち、RAMアドレスフィールド92、符号
変更ビットフィールド94及び“0”フィールド96か
ら成る。RAMアドレスフィールド92はバス74を介
して入力されるRAMのアドレスを決定し、符号変更ビ
ットフィールド94はライン98を介して符号変更ブロ
ック76へ出力されて符号を変えるべきか否かを指示す
る単一ビットから成る。もしビットが“高”にセットさ
れると、このビットは負の演算を指示し、もしビットが
“低”にセットされると、このビットは正の演算を指示
し、符号は変更されない。“0”フィールド96中のビ
ットが“高”にセットされると、このビットはマルチプ
レクサ78を“0”値が通過することを指示する。この
フィールド96の出力はライン100を介してマルチプ
レクサ78の入力と接続し、マルチプレクサ78の動作
を制御する。
【0037】ROMのアドレス空間は最初の8個のRO
Mアドレスが最初のインターポレータ出力z[0]と連
携し、最後の8個のアドレスが出力z[63]と連携す
るように配列されている。ROM72は入力アドレスカ
ウンタ(図示しない)を用いるクロック84の制御下に
sの512倍のレートで順次データを出力する。これ
によってROM72は極めて効率的に動作することがで
きる。従って、最初のアドレスから512サイクルに亘
ってROM72を順次アドレスしたのちROMシーケン
サ73をリセットするだけでよい。
【0038】図16は全プロセスを示すフローチャート
である。このフローチャートはスタートブロック101
で開始され、次いで機能ブロック102に進み、そこで
サンプリング周波数fsでデータがロードされる。次い
でプログラムは機能ブロック104に進み、関数(1−
z-1)がロードされるのと並行してデータを処理する。
次いでプログラムは機能ブロック106に進んで任意の
デジグネータ“n”を0にセットしたのち機能ブロック
108に進む。機能ブロック108はサンプリングレー
ト64・fsで第1インターポレータ出力z[n]に対
するアクセスを開始する。z[n]出力のそれぞれと連
携するアドレスは512・fsのレートでアクセスされ
る。プログラムは次いで機能ブロック110に進み、R
AM68をアドレスし、次いで機能ブロック112に進
んでRAM68から出力されるデータの符号を変える。
プログラムは機能ブロック114に進み、ここでも51
2・fsのレートでデータをアキュムレータ82に入力
する。次いでプログラムは判定ブロック116に進み、
アドレス番号8に達したかどうかを判定する。もしNO
なら、プログラムは“N”パスに沿って機能ブロック1
18に進んで次のアドレスを選択し、機能ブロック11
0の入力に戻る。所与の出力z[n]に関して8個のア
ドレスがすべてアクセスされ、RAM68がアドレスさ
れ、必要に応じて出力値の符号が変更されるまでこのプ
ログラムが実行される。この時点でプログラムは“Y”
パスに沿って機能ブロック120に進み、64・fs
レートでアキュムレータ82から積算値を出力する。次
にプログラムは判定ブロック122に進んで“n”の値
が最大値に等しいかどうかを判定する。もしNOなら、
プログラムは“N”パスに沿って機能ブロック124に
進んで“n”の値を1だけ増分し、機能ブロック108
の入力に戻って次のインターポレータ出力に関する演算
を開始する。“n”の値が最大値なら、ロードされたデ
ータに関する演算の完了を意味し、プログラムは機能1
02に戻って新しいフレームの開始と同時に次のデータ
ワードをロードする。
【0039】好ましい実施例では、FIRフィルタの長
さのどのように設定すべきかまた各インターポレータ出
力が入力データの非ゼロ加算がせいぜい8回で済むよう
に係数をいかにありふれたものにすべきかを決定しなけ
ればならない。現在のところ、最長の従来型FIRフィ
ルタは1408個のタップを有し、このようなフィルタ
では、非ゼロ要素の少なさを無視すれば各インターポレ
ータ出力ごとに22(=1408/64)回の演算が必
要となる。このようなフィルタでは、算術演算のない補
間構成を使用すれば必要な加算回数を64%減らすこと
になる。この構成では、2048タップ付きフィルタの
場合が32ワードであるのに対して僅か22ワードのデ
ータをRAMにロードすればよい。
【0040】図17はスイッチトキャパシタ・フィルタ
46及び1ビットDACの詳細な論理図である。1ビッ
トDACはキャパシタ121、キャパシタ123及び電
圧基準Vrefから成る。一方がVrefと接続し、他方が接
地している2つの極を有する2つのスイッチ125,1
26を設ける。スイッチ125,126のそれぞれはキ
ャパシタ123,121の一方の側とそれぞれ接続する
スイッチアームを有する。キャパシタ123,121の
他方の側はスイッチ128,130のスイッチアームと
接続する。スイッチ128,130は2つの極を有し、
その一方は接地し、他方はスイッチトキャパシタ・フィ
ルタの入力と接続している。動作について説明すると、
キャパシタ123はその極板の一方が正電圧と接続し、
他方が接地しており、次に一方の極板を接地に切換え、
他方の極板をスイッチトキャパシタ・フィルタの入力に
接続する。一方の極板が接地しているスイッチ128と
連携し、他方の極板が正電圧と接続しているスイッチ1
25と連携するようにキャパシタ122を構成した場合
には、キャパシタ121の両極板を接地する。電荷がス
イッチトキャパシタ・フィルタの入力に移行すると、ス
イッチ126と連携するキャパシタ121の一方の極板
が正電圧と接続し、スイッチ130と連携するキャパシ
タ121の一方の極板がスイッチトキャパシタ・フィル
タの入力と接続する。これは従来型1ビットDACであ
る。
【0041】スイッチトキャパシタ・フィルタは3つの
スイッチトキャパシタ段から成る3次バターワース低域
通過フィルタである。第1段はスイッチ128,130
の一方の極と接続する負入力と接地している正入力を有
する増幅器132から成る。増幅器132の出力と入力
の間にキャパシタ134が接続されている。スイッチ1
33,135のスイッチアームにキャパシタ136の極
板を接続する。キャパシタ136はスイッチトキャパシ
タとして動作し、一方の極板が接地し、他方の極板が非
接地極と接続する。スイッチ133はキャパシタ136
の一方の極板を増幅器132の出力とアースの間で切換
え、スイッチ135はキャパシタ136の他方の極板を
第2段と連携する第2の増幅器138の負入力とアース
の間で切換える。増幅器138の正入力は接地してい
る。増幅器138の負入力と出力の間にキャパシタ14
0を接続し、増幅器138の負入力と出力の間にスイッ
チトキャパシタ142が挿入され、スイッチ139及び
141によって入出力とアースの間で切換えられ、1つ
のモードではキャパシタ140と並列に接続し、他のモ
ードでは両極板が接地する。
【0042】スイッチトキャパシタ144はスイッチ1
43及び145を介して増幅器138の出力と増幅器1
32の負入力との間に、またはアースとの間に接続さ
れ、両極板が接地されるか、またはキャパシタが増幅器
138の出力と増幅器132の負入力の間に挿入され
る。第3の増幅段147では、スイッチ149及び15
1を介してスイッチトキャパシタ148が増幅器138
の出力と増幅段147の負入力の間で切換え自在に接続
されている。スイッチ149,151はキャパシタの一
方の側を接地し、他方の側を非接地極に接続する。増幅
段147の入出力間にキャパシタ153を並列に接続
し、スイッチ157,159によってスイッチトキャパ
シタ155をキャパシタ153と並列に接続する。スイ
ッチ157,159はキャパシタ155の両極板を接地
するか、またはキャパシタ153と並列に接続する。増
幅段147の出力は3次フィルタの出力である。
【0043】好ましい実施例では、データはデジタルデ
ルタ−シグマ変調器から出力される1ビットデータであ
り、スイッチ128はクロックψ2とAND演算された
データ入力に応じて閉じ、スイッチ130は反転データ
とクロック信号ψ2をAND演算することによって制御
される。これは公知の動作である。スイッチトキャパシ
タ・フィルタは64・fsに相当するサンプリングレー
ト及びfs/2に等しい−3dB周波数で動作する。好ま
しい実施例に用いるキャパシタの比率は下記の通りであ
る: キャパシタ 比率 136 1 140 19.884 144 1 134 20.372 142 1 155 1 153 19.872 148 1 120 1 122 1 本発明では初期低精度フィルタ係数を決定するために先
ず浮動小数点精度FIR低域通過フィルタ係数を用いて
フィルタを設計する必要がある。そのため極めて一般的
なパークス・マクレラン(Parkes-McClellan)設計法を用
い、前記係数をソフトウエアによるデルタ−シグマ変調
器または量子化回路によって処理する。浮動小数点係数
を有する周波数応答は下記のように表現することができ
る。
【0044】
【数4】 ソフトウエアによるデルタ−シグマ変調器で処理すると
下記のような周波数応答が得られる:
【数5】 これにより図3に示すような応答が得られる。従って、
ソフトウエアによるデルタ−シグマ変調器を利用するこ
とにより、浮動小数点精度FIR係数を切捨てにより周
波数を限定した形で極めて低いまたはありふれた(trivi
al)レベルとすることにより、切捨てに起因する周波数
応答エラーを高い周波数に集中させる。このことは図3
に示す周波数ひずみの漸増から明らかである。
【0045】好ましい実施例ではソフトウエアによる4
次デルタ−シグマ変調器を用いることによってFIR係
数を量子化する。これを図18に示した。図18におい
て、浮動小数点精度FIR係数h[n]が加算ブロック
150に入力され、その出力がアキュムレータ152に
入力される。アキュムレータ152の出力はスケーリン
グブロック154を介して加算ブロック156に入力さ
れ、第2のアキュムレータ158の入力にも入力され
る。アキュムレータ158の出力はスケーリングブロッ
ク160を介して加算ブロック156に入力され、第3
のアキュムレータ162の入力にも入力される。アキュ
ムレータ162の出力はスケーリングブロック164を
介して加算ブロック156に入力され、第4のアキュム
レータ166の入力にも入力される。第4のアキュムレ
ータ166の出力はスケーリングブロック168を介し
て加算ブロック156に入力される。加算ブロック15
6はスケーリングブロック154,160,164及び
168の出力を加算し、これを量子化回路170に入力
する。量子化回路170は加算ブロック156の出力を
特定個数の係数に量子化するが、好ましい実施例ではこ
れらの係数はセット{−1、0、+1}に限られる。量
子化回路170の出力は加算ブロック150に入力され
るが、低精度フィルタ係数をも表わす。
【0046】各アキュムレータブロック152,15
8,,162,166の出力に現われる状態変数は初期
値0にセットされる。このことはWong及びGray
の引用文献に記載されている。ただし、状態変数の最終
値が0に等しくなければ、量子化ノイズによるスミヤリ
ング(smearing)が生じる。これは有限長のFIR係数を
周期的時系列の1周期と解釈することによって理解する
ことができる。デルタ−シグマエンコーダは非線形性で
あるから、周期的な入力時系列を符号化する際に現われ
る量子化エラーは一般に周期的ではない。1周期に等し
い長さの矩形の窓をデルタ−シグマ出力に適用すること
によって1セットの低精度FIR係数を隔離しなければ
ならない。
【0047】この矩形窓の存在により生ずるスミヤリン
グの結果として低精度FIR係数の阻止帯域減衰が制限
される。これは高周波数量子化ノイズが遷移帯域の直ぐ
後の敏感な阻止帯域を必然的に不鮮明にするからであ
る。この問題の解決方法はデルタ−シグマ状態変数の最
終値を強制的に0に等しくすることによってデルタ−シ
グマ出力時系列に強制的に周期性を導入することであ
り、その結果、周期的な低精度FIR係数シーケンスが
得られる。状態変数の初期及び最終値を強制的に同値と
することにより矩形窓のノイズスミヤリング効果が解消
される。どの演算にも8個以上の非ゼロ係数が存在しな
いようにするためいくつかの繰り返し演算を行う。これ
には係数セットを計算後に操作する、またはブロック1
70において量子化回路のしきい値を調整することが含
まれる。
【0048】1つの例として、乗算器のないFIR長さ
が1408タップの64倍補間フィルタを設計した。F
IR係数は−1、0及び+1であった。この設計から得
られた係数を付録Aとして本願明細書に添付する。図1
9はFIRフィルタ18の応答であり、遷移帯域の直後
に顕著な阻止帯域が現われている。通過帯域の終端部に
ピーキングらしきものが現われているがこれは零次ホー
ルドフィルタに起因する通過帯域の垂下を補償すると共
にスイッチトキャパシタ・フィルタにおける減衰を補償
している。図20は高周波数の像の減衰を説明するアキ
ュムレータ82の出力をプロットしたものである。該図
から明らかなように、零次ホールド回路は多数の0をそ
れらの像のところに配置する。低域通過フィルタのアナ
ログ低域通過フィルタリング後の総合的な応答曲線は周
波数が高ければ高いほど減衰を強める結果となる。
【0049】既に指摘したようにありふれた係数セット
はセット{−1、0、+1}に限られるが、そうでない
(non-trivial)係数セットの一部として整数値のその他
の係数も用いることができる。例えば、係数をセット
{−2、−1、0、+1、+2}または{−3、−2、
−1、0、+1、+2、+3}に限定することもでき
る。“1”以上の整数値を使用し易くするためにはこの
ような係数を用いて算術演算を行う必要がある。以上に
述べた本方式の利点の1つは積算以外の算術演算を全く
必要としないことである。即ち、係数+1または−1だ
けを用い、係数“0”が無視する。“1”よりも大きい
係数ではこの係数で乗算を行う必要がある。しかし、好
ましい実施例では、積算回数を増やすだけでよい。例え
ば、合計8回の乗算を行う代りに係数+1または−1を
用いて8回の算術演算を行うか、または係数+1または
−1を用いる6回の算術演算と係数+2または−2を用
いる1回の算術演算を行えばよい。
【0050】係数+1,+2または−2による演算を行
う場合には対応の入力データ値について積算を2回行う
だけでよい。即ち、係数“2”を掛けるのではなくデー
タ値を2回加算するだけでよい。値“3”についてはこ
れを3回加算することになる。即ち、出力ごとに非0の
係数が限られたクロックサイクル数ですべての算術演算
が完了するように係数セットを形成することができる。
従って、係数の1つが値“2”ならば係数0を1個補足
する必要があり、係数の1つが値“3”ならば係数0を
2個補足する必要がある。“1”よりも大きい値の係数
を用いる場合、係数セットを形成するステップを通して
程度の異なる融通性が得られる。
【0051】要約すれば、本発明は最低精度のFIR係
数で作用する算術演算のない補間フィルタを提供する。
好ましい実施例では乗算器のないフィルタを設計できる
ように僅か3つ係数から成るセット{−1、0、+1}
を用いる。また、インターポレータ出力の演算に必要な
非ゼロ係数の個数を最小限にして所定の個数にする。イ
ンターポレータ出力に対する非ゼロ係数をこのように制
限することにより加算及び/または減算の回数を設定す
ることができる。好ましい実施例では、データがRAM
に記憶され、所与のインターポレータ出力に対応する係
数に従ってアドレスされ、符号を変えられたのちアキュ
ムレータに入力される。各インターポレータ出力ごとの
演算回数は既知であるから、所与のインターポレータ出
力に関して所定回数の演算が行われて所定回数RAMが
アクセスされ、出力されると共に所与の動作サイクル時
にアキュムレータに入力されるように積算のクロックレ
ート及びRAMアドレスを増加させるだけでよい。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】低精度FIR係数を用いる補間フィルタのブロ
ックダイヤグラムである。
【図2】補間フィルタ全体に必要な補間周波数応答を示
すグラフである。
【図3】低精度係数FIRフィルタの周波数応答を示す
グラフである。
【図4】低域通過フィルタの周波数応答を示すグラフで
ある。
【図5】D/Aコンバータを用いる本発明のFIR補間
フィルタのブロックダイヤグラムである。
【図6】図5の実施例における入力データの周波数応答
を示すグラフである。
【図7】図5の実施例におけるサンプルレートコンバー
タ出力の周波数応答を示すグラフである。
【図8】図5の実施例におけるFIR低域通過フィルタ
出力の周波数応答を示すグラフである。
【図9】図5の実施例におけるデルタ−シグマ変調器出
力の周波数応答を示すグラフである。
【図10】図5の実施例におけるアナログ低域通過フィ
ルタ出力の周波数応答を示すグラフである。
【図11】本発明の好ましい実施例のブロックダイヤグ
ラムである。
【図12】FIR補間フィルタのブロックダイヤグラム
である。
【図13】本発明のインターポレータの詳細なブロック
ダイヤグラムである。
【図14】本発明の好ましい実施例のブロックダイヤグ
ラムである。
【図15】ROMアドレススペースの説明図である。
【図16】プロセスの全体的な流れを示すフローチャー
トである。
【図17】出力部に用いられるスイッチトキャパシタ・
アナログ低域通過フィルタ及び1ビットDACのブロッ
クダイヤグラムである。
【図18】低精度係数の形成に用いるソフトウエアデル
タ−シグマ変調器のブロックダイヤグラムである。
【図19】FIRフィルタ係数セット{−1、0、+
1}を用いる実施例に関するプロットであり、FIRフ
ィルタの周波数応答を示す。
【図20】FIRフィルタ係数セット{−1、0、+
1}を用いる実施例に関するプロットであり、アキュム
レータ出力の周波数応答を示す。
【符号の説明】
10 インターポレータ 12 低域通過フィルタ 13 係数ブロック 16 サンプルレートコンバータ 18 FIR低域通過フィルタ 20 デルタ−シグマ変調器 22 アナログ低域通過フィルタ/1ビットDAC 30 低速差分ブロック 40 高速アキュムレータ 44 1ビットDAC 46 スイッチトキャパシタ低域通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリイ ダブリュ スコット アメリカ合衆国 テキサス州 オースティ ン ビーチャム コート 10904 (72)発明者 アンドリュウ ダブリュ クローネ アメリカ合衆国 テキサス州 オースティ ン ストーニイ リッジ ロード 11205

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル入力値の時系列から成る第1の
    サンプリング周波数のデジタル入力信号をフィルタリン
    グし、各デジタル入力値に1つの対応する複数のデジタ
    ル出力から成るデジタルフィルタ出力信号を発生するデ
    ジタルフィルタにおいて、 デジタル入力値の時系列の一部を記憶する第1の記憶装
    置と、 有限インパルス応答フィルタ機能に関連し離散値だけに
    限られるフィルタ係数を記憶する第2の記憶装置とを含
    み、 各デジタル出力を発生させるためには所定のデジタル入
    力値と第2の記憶装置に記憶されたフィルタ係数のうち
    の所定のフィルタ係数とに対して所定回数の算術演算を
    行うことが必要であり、 さらに、各デジタル出力に対して関連の算術演算を少な
    くとも1回の算術演算を除いて行う演算装置と;各デジ
    タル出力に対して演算装置によって行われるすべての算
    術演算の結果を積算し、すべての算術演算の結果が積算
    されたらその結果をデジタル出力するアキュムレータと
    から成ることを特徴とするデジタルフィルタ。
  2. 【請求項2】 フィルタ係数が複数のフィルタ係数
    “0”を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルフィルタ。
  3. 【請求項3】 各デジタル出力に対して行われる算術演
    算のうち少なくとも1回の算術演算の結果が“0”値で
    あり、少なくとも1回の算術演算がフィルタ係数“0”
    に関連することを特徴とする請求項1に記載のデジタル
    フィルタ。
  4. 【請求項4】 所定回数の算術演算のうちの特定回数が
    フィルタ係数“0”値と関連し、演算装置が所定回数の
    算術演算のうち特定回数以外の算術演算だけを行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  5. 【請求項5】 演算装置が算術演算を順次行うことを特
    徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  6. 【請求項6】 非“0”のフィルタ係数が“−1”また
    は“+1”値に限られ、関連のフィルタ係数が“−1”
    値ならば演算装置が第1の記憶装置からの関連の記憶サ
    ンプルの符号を変えてアキュムレータに入力し、関連の
    フィルタ係数が“+1”値ならば演算装置が第1の記憶
    装置からの関連の記憶サンプルをそのままアキュムレー
    タに入力することを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルフィルタ。
  7. 【請求項7】 第1の記憶装置が外部アドレスによって
    アドレス可能な複数の記憶場所を有するRAMから成
    り;第2の記憶装置が各デジタル出力に対応するRAM
    の一連のアドレスと、各アドレスに対応してフィルタ係
    数のうちの関連するフィルタ係数に従って行うべき算術
    演算を表わす算術演算指令とを記憶するための複数の記
    憶場所を有するアドレス/指令メモリーから成り;演算
    装置がRAM出力にアドレスしてこれを受信し算術演算
    指令によって指示される算術演算を行う算術装置から成
    り;演算装置がアドレス/指令メモリーを順次操作して
    記憶アドレスと記憶算術演算指令を出力し、RAMに記
    憶されているサンプルのうち算術装置に入力すべきサン
    プルを選択して関連の算術演算指令を実行させ、所与の
    デジタル出力についてアドレス/指令メモリーに記憶さ
    れているアドレスを順次操作しながら算術装置の結果を
    アキュムレータに出力して積算することを特徴とする請
    求項1に記載のデジタルフィルタ。
  8. 【請求項8】 フィルタ係数がセット{−1、0、+
    1}に限られ、関連のフィルタ係数が“1”ならば、R
    AMからのアドレスされたサンプルの符号を変えてアキ
    ュムレータに入力し、関連のフィルタ係数が“+1”な
    らばアドレスされたサンプルをそのままアキュムレータ
    に入力し、関連のフィルタ係数が“0”ならば“0”を
    アキュムレータに入力することを特徴とする請求項7に
    記載のデジタルフィルタ。
  9. 【請求項9】 各デジタル出力に対する所定回数の算術
    演算のうちの特定回数がフィルタ係数“0”と関連する
    ものであり、アドレス/指令メモリーに記憶された各デ
    ジタル出力に対する一連のアドレスが所定回数の算術演
    算のうち前記特定回数の算術演算を含まない算術演算に
    関連があり、このため演算装置が実行する算術演算の回
    数が前記特定回数だけ減少することを特徴とする請求項
    7に記載のデジタルフィルタ。
  10. 【請求項10】 アキュムレータの出力をフィルタリン
    グするため低域通過フィルタ機能を有する出力フィルタ
    をも含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタルフ
    ィルタ。
  11. 【請求項11】 低域通過フィルタが所定の通過帯域垂
    下特性を有し、有限インパルス応答フィルタ機能に関連
    する前記フィルタ係数が通過帯域垂下を補償することを
    特徴とする請求項10に記載のデジタルフィルタ。
  12. 【請求項12】 低域通過フィルタが所定の位相応答を
    有し、有限インパルス応答フィルタ機能に関連する前記
    フィルタ係数が位相応答を補償することを特徴とするこ
    とを特徴とする請求項10に記載のデジタルフィルタ。
  13. 【請求項13】 アキュムレータが低域通過フィルタ機
    能の一部を構成することを特徴とする請求項10に記載
    のデジタルフィルタ。
  14. 【請求項14】 デジタル値の時系列を補間してさらに
    高いサンプリング周波数にする補間装置をも含むことを
    特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  15. 【請求項15】 補間装置がフィルタリング前にデジタ
    ル入力値時系列の間に0値を散在させ、演算装置が散在
    させた0値に関連する算術演算を除外することを特徴と
    する請求項14に記載のデジタルフィルタ。
  16. 【請求項16】 デジタル入力信号のデジタル値を記憶
    する複数の記憶場所を有し、各記憶場所を外部アドレス
    によってランダムにアドレスして出力させることのでき
    るRAMを含み;第1の記憶装置がフィルタ係数の複数
    の系列をフィルタ係数列として記憶し、各フィルタ係数
    列がデジタル出力の1つと関連しかつ関連のデジタル出
    力の計算に必要な有限インパルス応答フィルタ機能のフ
    ィルタ係数を含み;第2の記憶装置がRAMのアドレス
    の複数の系列をアドレス列として記憶し、各アドレス列
    が第1の記憶装置に記憶されているフィルタ係数列の1
    つと関連し、各アドレス列中の各アドレスが第1の記憶
    装置に記憶されているフィルタ係数列のうちの対応列中
    のフィルタ係数のうちの対応する係数と関連し;演算装
    置がRAMのアドレスされた出力に第1の記憶装置の出
    力で表わされる値を乗算する算術装置を含み;各アドレ
    ス列中のアドレスを順次操作してRAMをアドレスし、
    RAMから記憶サンプルのうち関連するサンプルを算術
    装置へ出力するように第2の記憶装置を制御するととも
    に、第2の記憶装置から出力されるアドレスの1つに対
    応するフィルタ係数を算術装置へ出力するように第1の
    記憶装置を制御する制御装置を具備して成ることを特徴
    とする請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  17. 【請求項17】 フィルタ係数がセット{+1、0、−
    1}に限られ、算術装置がフィルタ係数のうち出力され
    た係数が“−1”ならばRAMからの出力サンプルの符
    号を変え、フィルタ係数の値が“+1”ならばRAMの
    出力をそのまま、また、第1の記憶装置から出力される
    フィルタ係数が“0”ならば“0”をそれぞれアキュム
    レータに入力することを特徴とする請求項16に記載の
    デジタルフィルタ。
  18. 【請求項18】 第1の記憶装置及び第2の記憶装置の
    それぞれが複数のアドレス可能記憶場所を有するROM
    から成り、各アドレス可能記憶場所が第2の記憶装置に
    記憶されたアドレスの1つを、また第1の記憶装置に記
    憶されたこのアドレスと関連するフィルタ係数の1つを
    記憶しており、制御装置がROMのアドレス可能記憶場
    所を順次操作することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ジタルフィルタ。
  19. 【請求項19】 すべてのデジタル出力に所定回数の算
    術演算がそれぞれ関連し、特定個数のフィルタ係数を各
    デジタル出力に対して“0”に設定することにより、ア
    ドレス列が算術演算のうち特定個数のフィルタ係数
    “0”と関連しない算術演算のためのアドレスだけを含
    むようにしたことを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルフィルタ。
  20. 【請求項20】 デジタル値の時系列を補間してさらに
    高いサンプリング周波数にする補間装置をも含むことを
    特徴とする請求項16に記載のデジタルフィルタ。
  21. 【請求項21】 補間装置がフィルタリングが行われる
    前にデジタル値時系列中の値の間に0を補間し、算術装
    置が補間0値と関連する算術演算を除外することを特徴
    とする請求項20に記載のデジタルフィルタ。
  22. 【請求項22】 サンプリング周波数よりも高い周波数
    で動作するプロセッサクロックと;各デジタル出力に対
    して関連する算術演算を行う算術プロセッサとをさらに
    具備し、 各算術演算がプロセッサクロックの所定数のクロックサ
    イクルを必要とし、各デジタル出力に対してすべての算
    術演算を行うのに必要な総クロックサイクル数がサンプ
    リング周波数と関連する1サンプリング周期以下または
    これと等しいことを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルフィルタ。
  23. 【請求項23】 各デジタル出力に対する少なくとも1
    つの算術演算が0値であり、算術プロセッサがこの少な
    くとも1つの算術演算を処理しないことを特徴とする請
    求項22に記載のデジタルフィルタ。
  24. 【請求項24】 各デジタル出力に対する少なくとも1
    つの算術演算が他のデジタル出力と比較して異なること
    を特徴とする請求項22に記載のデジタルフィルタ。
  25. 【請求項25】 デジタル入力値の時系列から成る第1
    サンプリング周波数のデジタル出力信号をフィルタリン
    グし、各デジタル入力値に対して1つが対応する複数の
    デジタル出力から成るデジタル出力信号を形成する方法
    において、 デジタル入力値時系列の一部を第1の記憶装置に記憶さ
    せ;有限インパルス応答フィルタ機能に関連し離散値だ
    けに限られるフィルタ係数を第2の記憶装置に記憶さ
    せ、 所定のデジタル入力値と第2の記憶装置に記憶されてい
    る所定のフィルタ係数との間で各デジタル出力につき必
    要な所定回数の算術演算のうち少なくとも1つの算術演
    算の結果が“0”となるようにし;各デジタル出力に対
    して少なくとも1つの算術演算は除外して関連の各算術
    演算を行い;各デジタル出力に対する算術演算すべての
    結果を積算して積算結果のデジタル値を出力するステッ
    プから成ることを特徴とするデジタル出力信号を形成す
    る方法。
  26. 【請求項26】 フィルタ係数が複数の係数“0”を含
    むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 結果が“0”となる少なくとも1つの
    算術演算がフィルタ係数“0”と関連する算術演算の1
    つであることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 所定回数の算術演算のうち特定回数が
    フィルタ係数“0”と関連し、算術演算を行うステップ
    が算術演算のうち特定回数の算術演算を含まない算術演
    算だけを行うことを特徴とする請求項25に記載の方
    法。
  29. 【請求項29】 算術演算を順次行うことを特徴とする
    請求項25に記載の方法。
  30. 【請求項30】 非“0”のフィルタ係数が“−1”ま
    たは“+1”に限られ、算術演算を行うステップが関連
    のフィルタ係数が“−1”ならば積算ステップで用いる
    第1の記憶装置に記憶されている関連の入力値の符号を
    変え、関連のフィルタ係数が“+1”ならば積算ステッ
    プで用いる第1の記憶装置からの関連の入力値をそのま
    ま入力することを特徴とする請求項25に記載の方法。
  31. 【請求項31】 デジタル入力値時系列の一部を第1の
    記憶装置に記憶させるステップとして、デジタル入力値
    時系列の一部を外部アドレスによってアドレス可能な複
    数の記憶場所を有するRAMに記憶させ、 第2の記憶装置が各デジタル出力に対応するRAMのア
    ドレス列と、それらのアドレスに対応してフィルタ係数
    のうち関連するフィルタ係数に従って行うべき算術演算
    を表わす算術演算指令とを記憶するため複数の記憶場所
    を有するアドレス/指令メモリーから成り;算術演算を
    行うステップがRAMの出力をアドレスして受信し、算
    術演算指令によって指示される算術演算をこの出力に対
    して行うステップを含み;算術演算を行うステップがR
    AMに記憶されているサンプルのうち関連の算術演算指
    令の実行に使用すべきサンプルを選択するためアドレス
    /指令メモリーを順次操作することによってアドレス及
    び関連の算術演算指令を出力させ、所与のデジタル出力
    についてアドレス/指令メモリーに記憶されているアド
    レスを順次操作しながら積算ステップに使用すべき関連
    の算術演算指令の実行結果を出力することを特徴とする
    請求項25に記載の方法。
  32. 【請求項32】 フィルタ係数がセット{−1、0、+
    1}に限られ、関連の算術演算指令を実行するステップ
    が関連のフィルタ係数が“−1”ならばRAMからアド
    レスされたサンプルの符号を変えて積算ステップに使用
    し、関連のフィルタ係数が“+1”ならばアドレスされ
    たサンプルをそのまま積算ステップに使用し、関連のフ
    ィルタ係数が“0”ならば積算ステップに“0”を用い
    ることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 各デジタル出力に対する所定回数の算
    術演算のうち特定回数の算術演算がフィルタ係数“0”
    と関連があり、アドレス/指令メモリーに記憶されてい
    る各デジタル出力に対応する一連のアドレスが所定回数
    の算術演算のうち特定回数の算術演算を含まない算術演
    算と関連があるため、算術指令実行ステップにおいて行
    われる算術演算の回数が特定回数の算術演算だけ少ない
    ことを特徴とする請求項31に記載の方法。
  34. 【請求項34】 積算ステップからの出力を、低域通過
    フィルタ機能を用いてフィルタリングするステップをも
    含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  35. 【請求項35】 フィルタリングステップにおいて所定
    の通過帯域垂下特性を有する低域通過フィルタでデジタ
    ル出力信号を処理し、有限インパルス応答フィルタ機能
    に関連するフィルタ係数が通過帯域を補償することを特
    徴とする請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】 フィルタステップが積算ステップの一
    部であることを特徴とする請求項34に記載の方法。
  37. 【請求項37】 デジタル値時系列を補間してさらに高
    いサンプリング周波数にするステップをも含むことを特
    徴とする請求項34に記載の方法。
  38. 【請求項38】 補間ステップにおいてフィルタリング
    前にデジタル入力値時系列中の値の間に“0”を散在さ
    せ、算術演算実行ステップにおいて散在させた“0”に
    関連する算術演算を除外することを特徴とする請求項3
    7に記載の方法。
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