JPH07300008A - サスペンション制御装置 - Google Patents
サスペンション制御装置Info
- Publication number
- JPH07300008A JPH07300008A JP11450494A JP11450494A JPH07300008A JP H07300008 A JPH07300008 A JP H07300008A JP 11450494 A JP11450494 A JP 11450494A JP 11450494 A JP11450494 A JP 11450494A JP H07300008 A JPH07300008 A JP H07300008A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- vehicle
- frequency
- unit
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制御の位相遅れに起因する乗り心地の悪化を
抑制する。 【構成】 姿勢変化や上下加速度に基づく制御量である
制御圧力Ppuj を、ロール等の姿勢変化を反映した変位
フィードバック制御量Pxjと上下加速度を反映したフィ
ードバック制御量Pzjとから演算する(ステップS34
5)。その後、車速Vに応じて変化する車体の上下の振
動状況(上下加速度)における谷の周波数fT を高周波
数成分の遮蔽周波数としてフィルタリングを行ない(ス
テップS347)、制御圧力Ppuj を、谷の周波数fT
を越える高周波数成分が遮蔽された新たな制御量FPpu
j とする。しかも、高周波数成分の遮蔽周波数となる谷
の周波数fT を、車速Vに応じてその都度変更し(ステ
ップS346)、遮蔽周波数fT を車速Vに応じて変化
するばね上の振動状況に適合させる。
抑制する。 【構成】 姿勢変化や上下加速度に基づく制御量である
制御圧力Ppuj を、ロール等の姿勢変化を反映した変位
フィードバック制御量Pxjと上下加速度を反映したフィ
ードバック制御量Pzjとから演算する(ステップS34
5)。その後、車速Vに応じて変化する車体の上下の振
動状況(上下加速度)における谷の周波数fT を高周波
数成分の遮蔽周波数としてフィルタリングを行ない(ス
テップS347)、制御圧力Ppuj を、谷の周波数fT
を越える高周波数成分が遮蔽された新たな制御量FPpu
j とする。しかも、高周波数成分の遮蔽周波数となる谷
の周波数fT を、車速Vに応じてその都度変更し(ステ
ップS346)、遮蔽周波数fT を車速Vに応じて変化
するばね上の振動状況に適合させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体を懸架するアクチ
ュエータを介して車両の姿勢制御を図るサスペンション
制御装置に関する。
ュエータを介して車両の姿勢制御を図るサスペンション
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサスペンション制御装置、例え
ば、車体と車輪との間に介装されて車体を懸架するアク
チュエータとして流体圧アクチュエータを用いた流体圧
式アクティブサスペンションでは、この流体圧アクチュ
エータへの作動流体の給排を行なうことで車体の車高や
支持荷重等の懸架状況を調節できる。このことを利用し
て、車両の姿勢制御や車高制御、或いは操縦安定性を確
保する技術が種々提案されている。例えば、特開平2−
17504では、車両旋回時に車体に作用する横加速度
等の車両の走行状態量に応じた制御量にて作動流体の給
排を行なう技術が提案されいる。そして、このように制
御することで、車体の荷重移動等に起因する各車輪の接
地荷重の変動量に応じて流体圧アクチュエータの内圧を
増減させ、車両の姿勢変化の効果的な抑制や車両の操縦
安定性が図られている。
ば、車体と車輪との間に介装されて車体を懸架するアク
チュエータとして流体圧アクチュエータを用いた流体圧
式アクティブサスペンションでは、この流体圧アクチュ
エータへの作動流体の給排を行なうことで車体の車高や
支持荷重等の懸架状況を調節できる。このことを利用し
て、車両の姿勢制御や車高制御、或いは操縦安定性を確
保する技術が種々提案されている。例えば、特開平2−
17504では、車両旋回時に車体に作用する横加速度
等の車両の走行状態量に応じた制御量にて作動流体の給
排を行なう技術が提案されいる。そして、このように制
御することで、車体の荷重移動等に起因する各車輪の接
地荷重の変動量に応じて流体圧アクチュエータの内圧を
増減させ、車両の姿勢変化の効果的な抑制や車両の操縦
安定性が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報で提案されたサスペンション制御装置には、当該シス
テムを構成する機器等の応答性の限界から次のような問
題点が残されている。
報で提案されたサスペンション制御装置には、当該シス
テムを構成する機器等の応答性の限界から次のような問
題点が残されている。
【0004】横加速度等の走行状態量は、ハンドルの操
舵角,操舵角速度等の車体自体に起因するパラメータの
他、車体に対する外乱入力として路面の凹凸の状態,摩
擦係数等の影響を受けて変動する。このため、これら外
乱入力が変動するとこれに追従して走行状態量も変動
し、このように変動する走行状態量に応じた制御量にて
流体圧アクチュエータへの作動流体の給排が行なわれ
る。従って、外乱入力の変動がシステムの応答性の限界
を越える高周波数変動となると、これに伴って走行状態
量、延いては制御量の変動が高い周波数の変動となるた
めにアクチュエータ等に応答遅れが起き、姿勢制御を行
なっているにも拘らず却って乗り心地が悪化する虞があ
る。
舵角,操舵角速度等の車体自体に起因するパラメータの
他、車体に対する外乱入力として路面の凹凸の状態,摩
擦係数等の影響を受けて変動する。このため、これら外
乱入力が変動するとこれに追従して走行状態量も変動
し、このように変動する走行状態量に応じた制御量にて
流体圧アクチュエータへの作動流体の給排が行なわれ
る。従って、外乱入力の変動がシステムの応答性の限界
を越える高周波数変動となると、これに伴って走行状態
量、延いては制御量の変動が高い周波数の変動となるた
めにアクチュエータ等に応答遅れが起き、姿勢制御を行
なっているにも拘らず却って乗り心地が悪化する虞があ
る。
【0005】このような不具合の解決手法としては、例
えば車高フィードバック制御ゲイン等のゲインを低く設
定したり、制御量の高周波数成分が除去されるようロウ
パスフィルターを設けること等が挙げられる。しかし、
前者の手法では、ばね上である車体の振動(上下方向)
の振動特性が1Hz付近の低周波数領域でばね上共振の
あおりが悪化して、姿勢変化速度の増大を招く。このた
め、高周波数領域における乗り心地の改善は可能である
ものの、低周波数領域における乗り心地の有効な改善と
はならない。一方、後者の手法では、低周波数領域にお
ける乗り心地の改善はできるものの、次のような不具合
がある。つまり、ばね上の振動状況は車速に応じて変化
するので、ある車速では振動に基づくばね上の上下加速
度が制御の位相遅れに起因してロウパスフィルターのカ
ットオフ周波数領域近傍で比較的高くなることがあり、
乗り心地の悪化が起き得る。
えば車高フィードバック制御ゲイン等のゲインを低く設
定したり、制御量の高周波数成分が除去されるようロウ
パスフィルターを設けること等が挙げられる。しかし、
前者の手法では、ばね上である車体の振動(上下方向)
の振動特性が1Hz付近の低周波数領域でばね上共振の
あおりが悪化して、姿勢変化速度の増大を招く。このた
め、高周波数領域における乗り心地の改善は可能である
ものの、低周波数領域における乗り心地の有効な改善と
はならない。一方、後者の手法では、低周波数領域にお
ける乗り心地の改善はできるものの、次のような不具合
がある。つまり、ばね上の振動状況は車速に応じて変化
するので、ある車速では振動に基づくばね上の上下加速
度が制御の位相遅れに起因してロウパスフィルターのカ
ットオフ周波数領域近傍で比較的高くなることがあり、
乗り心地の悪化が起き得る。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、乗り心地の向上を図ることを目的とする。
され、乗り心地の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明のサスペンション制御装置の採用した手段
は、車体と車輪との間に介装され、外部から指令された
制御量に応じて車両の懸架状況を調節するアクチュエー
タと、車両の走行状態に応じて発現する前記車両の姿勢
変化が低減する側に前記アクチュエータへ制御量を指令
して車両の姿勢制御を図る制御手段とを有するサスペン
ション制御装置であって、前記車両の走行状態を検出す
る走行状態検出手段と、前記車両の速度を検出する速度
検出手段とを備え、前記制御手段は、前記制御量を前記
走行状態検出手段の検出した走行状態に応じて演算する
演算部と、該演算された制御量を前記アクチュエータに
指令する制御部と、前記走行状態検出手段の検出した走
行状態の走行状態量又は前記演算部の演算した演算制御
量の少なくとも一方を入力し、該入力した走行状態量又
は演算制御量を、入力した信号を所定周波数を越える高
周波数成分を遮蔽或いは減衰して出力する周波数成分制
限処理に処する制限処理部と、該制限処理部における前
記所定周波数を前記速度検出手段の検出した車速に応じ
て変更する制限周波数変更部とを有し、更に、前記制御
手段は、前記制限処理部を、前記周波数成分制限処理に
処した走行状態量を前記走行状態検出手段の検出した走
行状態に優先して前記演算部に出力するよう、前記周波
数成分制限処理に処した演算制御量を前記演算部の演算
した制御量に優先して前記制御部に出力するよう備える
ことをその要旨とする。
めに本発明のサスペンション制御装置の採用した手段
は、車体と車輪との間に介装され、外部から指令された
制御量に応じて車両の懸架状況を調節するアクチュエー
タと、車両の走行状態に応じて発現する前記車両の姿勢
変化が低減する側に前記アクチュエータへ制御量を指令
して車両の姿勢制御を図る制御手段とを有するサスペン
ション制御装置であって、前記車両の走行状態を検出す
る走行状態検出手段と、前記車両の速度を検出する速度
検出手段とを備え、前記制御手段は、前記制御量を前記
走行状態検出手段の検出した走行状態に応じて演算する
演算部と、該演算された制御量を前記アクチュエータに
指令する制御部と、前記走行状態検出手段の検出した走
行状態の走行状態量又は前記演算部の演算した演算制御
量の少なくとも一方を入力し、該入力した走行状態量又
は演算制御量を、入力した信号を所定周波数を越える高
周波数成分を遮蔽或いは減衰して出力する周波数成分制
限処理に処する制限処理部と、該制限処理部における前
記所定周波数を前記速度検出手段の検出した車速に応じ
て変更する制限周波数変更部とを有し、更に、前記制御
手段は、前記制限処理部を、前記周波数成分制限処理に
処した走行状態量を前記走行状態検出手段の検出した走
行状態に優先して前記演算部に出力するよう、前記周波
数成分制限処理に処した演算制御量を前記演算部の演算
した制御量に優先して前記制御部に出力するよう備える
ことをその要旨とする。
【0008】
【作用】上記構成を有する本発明のサスペンション制御
装置では、アクチュエータへ指令する制御量を、走行状
態に応じて発現する車両の姿勢変化が低減する側に制御
手段により指令する。そして、制御量の指令を受けたア
クチュエータにより、車両の姿勢変化が低減するよう懸
架状態を調節して、車両の姿勢制御を図る。
装置では、アクチュエータへ指令する制御量を、走行状
態に応じて発現する車両の姿勢変化が低減する側に制御
手段により指令する。そして、制御量の指令を受けたア
クチュエータにより、車両の姿勢変化が低減するよう懸
架状態を調節して、車両の姿勢制御を図る。
【0009】この際、アクチュエータへ指令される制御
量は次のようにして求められ、求められた制御量が制御
手段の制御部により指令される。制御手段の制限処理部
が走行状態検出手段の検出した走行状態の走行状態量を
入力して当該走行状態量に周波数成分制限処理に処した
場合には、周波数成分制限処理により所定周波数を越え
る高周波数成分が遮蔽或いは減衰された走行状態量が演
算部に優先して出力される。つまり、アクチュエータへ
指令される制御量は、制限処理部の周波数成分制限処理
を経た走行状態量に応じて演算部で演算されたものとな
る。よって、この制御量を演算するための走行状態量が
所定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰され
たものとなることから、演算された制御量も所定周波数
を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰されたものとな
る。このため、車体(ばね上)の振動が低周波数領域に
おける乗り心地は改善される。
量は次のようにして求められ、求められた制御量が制御
手段の制御部により指令される。制御手段の制限処理部
が走行状態検出手段の検出した走行状態の走行状態量を
入力して当該走行状態量に周波数成分制限処理に処した
場合には、周波数成分制限処理により所定周波数を越え
る高周波数成分が遮蔽或いは減衰された走行状態量が演
算部に優先して出力される。つまり、アクチュエータへ
指令される制御量は、制限処理部の周波数成分制限処理
を経た走行状態量に応じて演算部で演算されたものとな
る。よって、この制御量を演算するための走行状態量が
所定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰され
たものとなることから、演算された制御量も所定周波数
を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰されたものとな
る。このため、車体(ばね上)の振動が低周波数領域に
おける乗り心地は改善される。
【0010】一方、制御手段の制限処理部が演算部の演
算した演算制御量を入力して当該演算制御量に周波数成
分制限処理に処した場合には、周波数成分制限処理によ
り所定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰さ
れた演算制御量が制御部に優先して出力される。つま
り、この場合にアクチュエータへ指令される制御量は、
制御手段の演算部により走行状態に応じて演算された
後、制限処理部の周波数成分制限処理を経ることで、所
定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰された
ものとなる。このため、車体(ばね上)の振動が低周波
数領域における乗り心地は改善される。
算した演算制御量を入力して当該演算制御量に周波数成
分制限処理に処した場合には、周波数成分制限処理によ
り所定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰さ
れた演算制御量が制御部に優先して出力される。つま
り、この場合にアクチュエータへ指令される制御量は、
制御手段の演算部により走行状態に応じて演算された
後、制限処理部の周波数成分制限処理を経ることで、所
定周波数を越える高周波数成分が遮蔽或いは減衰された
ものとなる。このため、車体(ばね上)の振動が低周波
数領域における乗り心地は改善される。
【0011】しかも、上記したいずれの場合であって
も、制限処理部が周波数成分制限処理する際の所定周波
数は制限周波数変更部により速度検出手段の検出した車
速に応じて変更されるので、この変更後の所定周波数を
車速に応じて変化するばね上の振動状況に適合すること
が可能となる。
も、制限処理部が周波数成分制限処理する際の所定周波
数は制限周波数変更部により速度検出手段の検出した車
速に応じて変更されるので、この変更後の所定周波数を
車速に応じて変化するばね上の振動状況に適合すること
が可能となる。
【0012】従って、制限処理部が周波数成分制限処理
する際の所定周波数を、制限周波数変更部により、ばね
上の振動挙動の解析から得られた特定の周波数(上下加
速度が小さく車両の運動性能に及ぼす影響の少ない周波
数)とすることができる。このため、制御の位相遅れに
起因する上下加速度の増大を車速に拘らず抑制し、乗り
心地の向上が可能となる。
する際の所定周波数を、制限周波数変更部により、ばね
上の振動挙動の解析から得られた特定の周波数(上下加
速度が小さく車両の運動性能に及ぼす影響の少ない周波
数)とすることができる。このため、制御の位相遅れに
起因する上下加速度の増大を車速に拘らず抑制し、乗り
心地の向上が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るサスペンション制御装置
の好適な実施例について、流体圧アクチュエータを用い
た流体圧式アクティブサスペンションを例に採り、図面
に基づき説明する。なお、実施例のサスペンション制御
装置の詳細な説明に先立ち、当該実施例の基本的概念に
ついて予め説明することとする。
の好適な実施例について、流体圧アクチュエータを用い
た流体圧式アクティブサスペンションを例に採り、図面
に基づき説明する。なお、実施例のサスペンション制御
装置の詳細な説明に先立ち、当該実施例の基本的概念に
ついて予め説明することとする。
【0014】サスペンション制御装置を代表とする車体
姿勢制御装置においては、必ずアクチュエータの応答遅
れや電気制御上の遅れ等が発現し、不可避的にこれらシ
ステムの応答遅れが起きる。特に、制御量(アクチュエ
ータの制御指示信号、指示制御値)が高周波数で変動す
る場合には、アクチュエータの作動を制御量変化に対し
遅れなく追従することは困難になる。
姿勢制御装置においては、必ずアクチュエータの応答遅
れや電気制御上の遅れ等が発現し、不可避的にこれらシ
ステムの応答遅れが起きる。特に、制御量(アクチュエ
ータの制御指示信号、指示制御値)が高周波数で変動す
る場合には、アクチュエータの作動を制御量変化に対し
遅れなく追従することは困難になる。
【0015】一方、この種の装置における制御量(アク
チュエータへの指示信号、指示制御量)は、横加速度等
の走行状態量に応じて決定される。この走行状態量に
は、操舵角,操舵角速度等の車体自体に起因するパラメ
ータの他、路面の凹凸状態を代表として車輪に入力され
る外乱入力があり、この外乱入力の周波数は高周波数の
ものも含まれる。
チュエータへの指示信号、指示制御量)は、横加速度等
の走行状態量に応じて決定される。この走行状態量に
は、操舵角,操舵角速度等の車体自体に起因するパラメ
ータの他、路面の凹凸状態を代表として車輪に入力され
る外乱入力があり、この外乱入力の周波数は高周波数の
ものも含まれる。
【0016】従って、走行状況によっては、外乱入力の
周波数が高くなり、その結果制御量も高周波数で変動す
るものとなるので、前記システムまたはアクチュエータ
の応答遅れが発生してくる。この結果、応答遅れ分を持
つ実際の制御結果(実制御値)の位相が、前述の制御量
(アクチュエータへの指示信号、指示制御値、目標制御
値)の位相と大きく異なってくる状態となると(位相差
が大きくなると)、例えば、本来は目標制御値(アクチ
ュエータの目標油圧等)を上昇させたいにも拘らず、実
制御値としては、下降中となってしまう場合もあり得
る。このため、なんらの手当をすることなく単に走行状
態に応じてアクチュエータを制御しただけでは、却って
乗り心地を悪化させてしまう虞がある。
周波数が高くなり、その結果制御量も高周波数で変動す
るものとなるので、前記システムまたはアクチュエータ
の応答遅れが発生してくる。この結果、応答遅れ分を持
つ実際の制御結果(実制御値)の位相が、前述の制御量
(アクチュエータへの指示信号、指示制御値、目標制御
値)の位相と大きく異なってくる状態となると(位相差
が大きくなると)、例えば、本来は目標制御値(アクチ
ュエータの目標油圧等)を上昇させたいにも拘らず、実
制御値としては、下降中となってしまう場合もあり得
る。このため、なんらの手当をすることなく単に走行状
態に応じてアクチュエータを制御しただけでは、却って
乗り心地を悪化させてしまう虞がある。
【0017】そこで、所定の周波数(カットオフ周波
数)以上の制御値をフィルタ(制限処理部)により遮断
または減衰すれば、前述の問題を回避できることにな
る。ところが、カットオフ周波数を一定にした場合、所
定の車速では問題ないが、異なる車速では以下のような
現象に起因する不具合(乗り心地の悪化)が生ずる。
数)以上の制御値をフィルタ(制限処理部)により遮断
または減衰すれば、前述の問題を回避できることにな
る。ところが、カットオフ周波数を一定にした場合、所
定の車速では問題ないが、異なる車速では以下のような
現象に起因する不具合(乗り心地の悪化)が生ずる。
【0018】まず、第1の現象としては、前輪、後輪
を有する車両が走行している場合には、前輪に入力され
た外乱は所定時間後(即ち車両のホイールベース分遅れ
て)必ず後輪にも入力されるので、姿勢制御の有無に拘
らず、上下振動(車両重心位置振動)がピーク(山)と
なる周波数および谷となる周波数が、車速に依存して必
ず現れることが挙げられる(図15参照)。また、第2
の現象としては、カットオフ周波数付近でフィルタ自
体の有する不可避的な特性が挙げられる。具体的に説明
すると、フィルタは、入力信号の振幅を制限して出力す
ると同時に、その出力信号の位相を入力信号に対して遅
らせてしまう。例えば一時遅れ系のローパスフィルタ
は、カットする周波数近傍では入力信号に対して出力信
号の振幅を70%に制限し、また出力信号の位相を45
゜遅らせる。よって、このフィルタの不可避的な特性に
起因して、フィルタへの入力である目標制御値(または
走行状態量)とフィルタの出力である実制御値に位相差
が目立ってくるために、制御による乗り心地の悪化が表
われることである。そして、これら二つの現象が相乗的
に乗り心地の悪化を招くのである。
を有する車両が走行している場合には、前輪に入力され
た外乱は所定時間後(即ち車両のホイールベース分遅れ
て)必ず後輪にも入力されるので、姿勢制御の有無に拘
らず、上下振動(車両重心位置振動)がピーク(山)と
なる周波数および谷となる周波数が、車速に依存して必
ず現れることが挙げられる(図15参照)。また、第2
の現象としては、カットオフ周波数付近でフィルタ自
体の有する不可避的な特性が挙げられる。具体的に説明
すると、フィルタは、入力信号の振幅を制限して出力す
ると同時に、その出力信号の位相を入力信号に対して遅
らせてしまう。例えば一時遅れ系のローパスフィルタ
は、カットする周波数近傍では入力信号に対して出力信
号の振幅を70%に制限し、また出力信号の位相を45
゜遅らせる。よって、このフィルタの不可避的な特性に
起因して、フィルタへの入力である目標制御値(または
走行状態量)とフィルタの出力である実制御値に位相差
が目立ってくるために、制御による乗り心地の悪化が表
われることである。そして、これら二つの現象が相乗的
に乗り心地の悪化を招くのである。
【0019】例えば、車速が100km/hの場合の山
の周波数が10Hz、50km/hの場合の山の周波数
が5Hzである車両において、カットオフ周波数を5H
zに固定している場合、車速が100km/hでは乗り
心地の悪化といった問題はないものの、50km/hと
なると乗り心地が悪化することがある。つまり、車両が
本来有する振動特性の悪化(車両重心位置振動数の山)
と制御の(フィルタの)位相遅れに起因する乗り心地の
悪化とが相乗して、より乗り心地を悪化させてしまうの
である。
の周波数が10Hz、50km/hの場合の山の周波数
が5Hzである車両において、カットオフ周波数を5H
zに固定している場合、車速が100km/hでは乗り
心地の悪化といった問題はないものの、50km/hと
なると乗り心地が悪化することがある。つまり、車両が
本来有する振動特性の悪化(車両重心位置振動数の山)
と制御の(フィルタの)位相遅れに起因する乗り心地の
悪化とが相乗して、より乗り心地を悪化させてしまうの
である。
【0020】そこで、以下に説明する実施例では、この
カットオフ周波数を、車速によって定まる車両自体が有
する振動特性の良好な周波数(車両重心位置振動の谷を
とる周波数)に一致させることにより振動特性の悪化を
抑制し、制御による乗り心地の悪化要因があっても、結
果として乗り心地を悪化させることが極力小さくなるよ
うにしているのである。なお、制御システムが追従でき
る周波数範囲内では、カットオフ周波数は極力大きい方
が良い
カットオフ周波数を、車速によって定まる車両自体が有
する振動特性の良好な周波数(車両重心位置振動の谷を
とる周波数)に一致させることにより振動特性の悪化を
抑制し、制御による乗り心地の悪化要因があっても、結
果として乗り心地を悪化させることが極力小さくなるよ
うにしているのである。なお、制御システムが追従でき
る周波数範囲内では、カットオフ周波数は極力大きい方
が良い
【0021】次に、実施例に係る流体圧式アクティブサ
スペンションについて、図面に基づき説明する。図1
は、実施例の流体圧式アクティブサスペンション10の
流体回路を示す概略構成図である。図示するように、流
体圧式アクティブサスペンション10は、作動流体とし
てのオイルを貯容するリザーバ11を備え、このリザー
バ11には、接続通路12の一端および作動流体排出通
路14の一端が接続されている。接続通路12の他端は
エンジン16により駆動されるポンプ18の吸入側に接
続されている。ポンプ18は図示の実施例においては可
変容量ポンプであり、その吐出側には作動流体供給通路
20の一端が接続されている。作動流体供給通路20の
他端および作動流体排出通路14の他端は、圧力制御弁
22を構成するパイロット操作型の3ポート3位置切換
式の切換制御弁24のPポートおよびRポートにそれぞ
れ連通接続されている。各作動流体排出通路14の途中
には、他の車輪についての作動流体排出通路が合流する
連通接続部14aよりも圧力制御弁22の側に逆止弁1
5が設けられている。このため、作動流体排出通路14
においては、この逆止弁15により、圧力制御弁22か
らリザーバ11へ向かう作動流体の流れのみが許容され
る。
スペンションについて、図面に基づき説明する。図1
は、実施例の流体圧式アクティブサスペンション10の
流体回路を示す概略構成図である。図示するように、流
体圧式アクティブサスペンション10は、作動流体とし
てのオイルを貯容するリザーバ11を備え、このリザー
バ11には、接続通路12の一端および作動流体排出通
路14の一端が接続されている。接続通路12の他端は
エンジン16により駆動されるポンプ18の吸入側に接
続されている。ポンプ18は図示の実施例においては可
変容量ポンプであり、その吐出側には作動流体供給通路
20の一端が接続されている。作動流体供給通路20の
他端および作動流体排出通路14の他端は、圧力制御弁
22を構成するパイロット操作型の3ポート3位置切換
式の切換制御弁24のPポートおよびRポートにそれぞ
れ連通接続されている。各作動流体排出通路14の途中
には、他の車輪についての作動流体排出通路が合流する
連通接続部14aよりも圧力制御弁22の側に逆止弁1
5が設けられている。このため、作動流体排出通路14
においては、この逆止弁15により、圧力制御弁22か
らリザーバ11へ向かう作動流体の流れのみが許容され
る。
【0022】圧力制御弁22は、切換制御弁24と、作
動流体供給通路20から分岐してリザーバ11に至る分
岐通路26と、当該通路の途中に設けられた固定絞り2
8および分岐通路26の実効通路断面積を内蔵するソレ
ノイドにより変化させる可変絞り30とを備える。この
圧力制御弁22の可変絞り30は、後述の電子制御装置
100と接続されており、電子制御装置100によりソ
レノイドへの電流制御がなされると固定絞り28と共働
して固定絞り28と可変絞り30との間の分岐通路26
内の圧力Ppを変更する。切換制御弁24のAポートに
は、車体と車輪との間に介装され車体を懸架するアクチ
ュエータ36に至る接続通路32が接続されている。圧
力制御弁22の切換制御弁24は、上記した圧力Ppを
固定絞り28,可変絞り30を介して、接続通路32内
の圧力Paを当該通路の絞り34を介してパイロット圧
力として取り込むスプール弁であり、圧力Ppと圧力P
aとの均衡によりオイルの流れの向きを切り換え、アク
チュエータ36へのオイルの給排を行なう。
動流体供給通路20から分岐してリザーバ11に至る分
岐通路26と、当該通路の途中に設けられた固定絞り2
8および分岐通路26の実効通路断面積を内蔵するソレ
ノイドにより変化させる可変絞り30とを備える。この
圧力制御弁22の可変絞り30は、後述の電子制御装置
100と接続されており、電子制御装置100によりソ
レノイドへの電流制御がなされると固定絞り28と共働
して固定絞り28と可変絞り30との間の分岐通路26
内の圧力Ppを変更する。切換制御弁24のAポートに
は、車体と車輪との間に介装され車体を懸架するアクチ
ュエータ36に至る接続通路32が接続されている。圧
力制御弁22の切換制御弁24は、上記した圧力Ppを
固定絞り28,可変絞り30を介して、接続通路32内
の圧力Paを当該通路の絞り34を介してパイロット圧
力として取り込むスプール弁であり、圧力Ppと圧力P
aとの均衡によりオイルの流れの向きを切り換え、アク
チュエータ36へのオイルの給排を行なう。
【0023】接続通路32の他端は、車輪に対応して設
けられたアクチュエータ36の作動流体室38に連通接
続されている。図示の如くアクチュエータ36は、一種
のシリンダーピストン装置であり、車輪Whを支持する
サスペンション部材と車体との間に配設されて車体を懸
架し、作動流体室38に対し作動流体が給排されること
により対応する部位の車高を次のようにして増減するよ
うになっている。
けられたアクチュエータ36の作動流体室38に連通接
続されている。図示の如くアクチュエータ36は、一種
のシリンダーピストン装置であり、車輪Whを支持する
サスペンション部材と車体との間に配設されて車体を懸
架し、作動流体室38に対し作動流体が給排されること
により対応する部位の車高を次のようにして増減するよ
うになっている。
【0024】通常、可変絞り30は電子制御装置100
によりそのソレノイドが制御されて分岐通路26の実効
通路断面積を変化させる。いま、分岐通路26の実効通
路断面積がある値のとき、分岐通路26内の圧力Ppと
接続通路32内の圧力Paが等しければ、切換制御弁2
4は全てのポートの連通を遮断する切換位置24bをと
る。
によりそのソレノイドが制御されて分岐通路26の実効
通路断面積を変化させる。いま、分岐通路26の実効通
路断面積がある値のとき、分岐通路26内の圧力Ppと
接続通路32内の圧力Paが等しければ、切換制御弁2
4は全てのポートの連通を遮断する切換位置24bをと
る。
【0025】そして、圧力Ppが低くなるよう可変絞り
30が電子制御装置100により制御されると、圧力P
aは圧力Ppより高くなるので、切換制御弁24はポー
トRとポートAとを連通接続する切換位置24cに切り
換わり、圧力Paと圧力Ppが等しくなるまでこの位置
をとる。このため、アクチュエータ36の作動流体室3
8からはオイルが排出され、アクチュエータ36により
車高は低くなる。一方、圧力Ppが高くなるよう可変絞
り30が制御されると、圧力Paは圧力Ppより低くな
るので、切換制御弁24はポートPとポートAとを連通
接続する切換位置24aに切り換わり、圧力Paと圧力
Ppが等しくなるまでこの位置をとる。このため、アク
チュエータ36の作動流体室38にはポンプ18からオ
イルが供給され、アクチュエータ36により車高は高く
なる。
30が電子制御装置100により制御されると、圧力P
aは圧力Ppより高くなるので、切換制御弁24はポー
トRとポートAとを連通接続する切換位置24cに切り
換わり、圧力Paと圧力Ppが等しくなるまでこの位置
をとる。このため、アクチュエータ36の作動流体室3
8からはオイルが排出され、アクチュエータ36により
車高は低くなる。一方、圧力Ppが高くなるよう可変絞
り30が制御されると、圧力Paは圧力Ppより低くな
るので、切換制御弁24はポートPとポートAとを連通
接続する切換位置24aに切り換わり、圧力Paと圧力
Ppが等しくなるまでこの位置をとる。このため、アク
チュエータ36の作動流体室38にはポンプ18からオ
イルが供給され、アクチュエータ36により車高は高く
なる。
【0026】作動流体室38には、通路40により気液
ばね装置42が接続されており、通路40の途中には絞
り44が設けられている。この気液ばね装置42はサス
ペンションスプリングまたは補助的なサスペンションス
プリングとして作用し、絞り44は減衰力を発生するよ
うになっている。また、車輪Whを支持するサスペンシ
ョン部材と車体との間には、車体の車高を検出する車高
センサ118が配設されている。
ばね装置42が接続されており、通路40の途中には絞
り44が設けられている。この気液ばね装置42はサス
ペンションスプリングまたは補助的なサスペンションス
プリングとして作用し、絞り44は減衰力を発生するよ
うになっている。また、車輪Whを支持するサスペンシ
ョン部材と車体との間には、車体の車高を検出する車高
センサ118が配設されている。
【0027】また、接続通路32の途中には、パイロッ
ト操作型の遮断弁46が設けられており、この遮断弁4
6は、後述のパイロット圧力制御装置48により制御さ
れたパイロット圧力Pc を取り込む。そして、遮断弁4
6は、パイロット圧力Pc が開弁所定値を越えると開弁
し、パイロット圧力が閉弁所定値以下になると閉弁す
る。作動流体供給通路20とリザーバ11とを連通接続
する接続通路50には、パイロット圧力制御装置48が
設けられており、このパイロット圧力制御装置48は、
該通路の途中に設けられた固定絞り52と接続通路50
の実効通路断面積を内蔵するソレノイドにより変化させ
る可変絞り54とを備える。この可変絞り54は、後述
の電子制御装置100と接続されており、電子制御装置
100によりソレノイドへの電流制御がなされると固定
絞り52と共働して固定絞り52と可変絞り54との間
の接続通路50内の圧力Pc を変更する。従って、パイ
ロット圧力制御装置48は可変絞り54によりパイロッ
ト圧力Pc を変えて遮断弁46へ供給し、遮断弁46
は、このパイロット圧力Pc に応じて接続通路32を開
通或いは遮断する。
ト操作型の遮断弁46が設けられており、この遮断弁4
6は、後述のパイロット圧力制御装置48により制御さ
れたパイロット圧力Pc を取り込む。そして、遮断弁4
6は、パイロット圧力Pc が開弁所定値を越えると開弁
し、パイロット圧力が閉弁所定値以下になると閉弁す
る。作動流体供給通路20とリザーバ11とを連通接続
する接続通路50には、パイロット圧力制御装置48が
設けられており、このパイロット圧力制御装置48は、
該通路の途中に設けられた固定絞り52と接続通路50
の実効通路断面積を内蔵するソレノイドにより変化させ
る可変絞り54とを備える。この可変絞り54は、後述
の電子制御装置100と接続されており、電子制御装置
100によりソレノイドへの電流制御がなされると固定
絞り52と共働して固定絞り52と可変絞り54との間
の接続通路50内の圧力Pc を変更する。従って、パイ
ロット圧力制御装置48は可変絞り54によりパイロッ
ト圧力Pc を変えて遮断弁46へ供給し、遮断弁46
は、このパイロット圧力Pc に応じて接続通路32を開
通或いは遮断する。
【0028】更に、作動流体供給通路20の途中には、
フィルタ56およびポンプ18より圧力制御弁22へ向
かう作動流体の流れのみを許す逆止弁58が設けられて
いる。また、逆止弁58より下流側の作動流体供給通路
20には、アキュームレータ60が連通接続されてい
る。
フィルタ56およびポンプ18より圧力制御弁22へ向
かう作動流体の流れのみを許す逆止弁58が設けられて
いる。また、逆止弁58より下流側の作動流体供給通路
20には、アキュームレータ60が連通接続されてい
る。
【0029】上記した圧力制御弁22,接続通路32,
絞り44,アクチュエータ36,気液ばね装置42等は
各車輪に対応して設けられている。なお、各輪(右前
輪,左前輪,右後輪および左後輪)のこれら構成部材
は、それぞれ符号FR,FL,RR,RLを付加して表
わされ、例えば圧力制御弁22は、22FR,22F
L,22RRおよび22RLと記すこととする。
絞り44,アクチュエータ36,気液ばね装置42等は
各車輪に対応して設けられている。なお、各輪(右前
輪,左前輪,右後輪および左後輪)のこれら構成部材
は、それぞれ符号FR,FL,RR,RLを付加して表
わされ、例えば圧力制御弁22は、22FR,22F
L,22RRおよび22RLと記すこととする。
【0030】次に、流体圧式アクティブサスペンション
10の電気的な構成について説明する。図2に示すよう
に、パイロット圧力制御装置48や圧力制御弁22FR
〜22RLは、それぞれ電子制御装置100と接続され
ており、パイロット圧力制御装置48と各圧力制御弁が
備える可変絞り54および可変絞り30は電子制御装置
100により制御される。電子制御装置100は、中央
処理ユニット(CPU)104を中心に構成されたマイ
クロコンピュータ102を備える。このマイクロコンピ
ュータ102は、周知のようにCPU104と、リード
オンメモリ(ROM)106と、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)108と、入力ポート装置110と、出力
ポート装置112とを有し、これらは双方性のコモンバ
ス114により互いに接続されている。
10の電気的な構成について説明する。図2に示すよう
に、パイロット圧力制御装置48や圧力制御弁22FR
〜22RLは、それぞれ電子制御装置100と接続され
ており、パイロット圧力制御装置48と各圧力制御弁が
備える可変絞り54および可変絞り30は電子制御装置
100により制御される。電子制御装置100は、中央
処理ユニット(CPU)104を中心に構成されたマイ
クロコンピュータ102を備える。このマイクロコンピ
ュータ102は、周知のようにCPU104と、リード
オンメモリ(ROM)106と、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)108と、入力ポート装置110と、出力
ポート装置112とを有し、これらは双方性のコモンバ
ス114により互いに接続されている。
【0031】入力ポート装置110には、種々のスイッ
チやセンサとして、イグニッションスイッチ(IGS
W)116と各輪の車高センサ118FL,118F
R,118RL,118RRと、車速を検出する車速セ
ンサ120と、車体の前後方向の加速度を検出する前後
G(加速度)センサ122と、車体の横方向の加速度を
検出する横Gセンサ124と、ハンドルの操舵角を検出
する操舵角センサ126と、車高制御のモードをハイモ
ードとローモードのいずれかに設定する車高設定スイッ
チ128と、左前輪,左後輪,右後輪に対応して設けら
れこれら各輪に作用する上下方向の加速度を検出する上
下Gセンサ140,142,144が接続されている。
チやセンサとして、イグニッションスイッチ(IGS
W)116と各輪の車高センサ118FL,118F
R,118RL,118RRと、車速を検出する車速セ
ンサ120と、車体の前後方向の加速度を検出する前後
G(加速度)センサ122と、車体の横方向の加速度を
検出する横Gセンサ124と、ハンドルの操舵角を検出
する操舵角センサ126と、車高制御のモードをハイモ
ードとローモードのいずれかに設定する車高設定スイッ
チ128と、左前輪,左後輪,右後輪に対応して設けら
れこれら各輪に作用する上下方向の加速度を検出する上
下Gセンサ140,142,144が接続されている。
【0032】そして、電子制御装置100は、これらス
イッチやセンサから種々の信号、具体的には、イグニッ
ションスイッチがオン状態にあるか否かを示す信号、各
輪(左前輪,右前輪,左後輪および右後輪)に対応する
部位の車高Xi (i =1,2,3,4)を示す信号、車速V
を示す信号、車体の前後加速度Gx を示す信号、車体の
横加速度Gy を示す信号、ハンドルの操舵角θを示す信
号、車高制御のモードがハイモードであるかローモード
であるかを示す信号、各輪(左前輪,左後輪および右後
輪)に対応する上下加速度Gza,GzbおよびGzcを示す
信号等を入力する。
イッチやセンサから種々の信号、具体的には、イグニッ
ションスイッチがオン状態にあるか否かを示す信号、各
輪(左前輪,右前輪,左後輪および右後輪)に対応する
部位の車高Xi (i =1,2,3,4)を示す信号、車速V
を示す信号、車体の前後加速度Gx を示す信号、車体の
横加速度Gy を示す信号、ハンドルの操舵角θを示す信
号、車高制御のモードがハイモードであるかローモード
であるかを示す信号、各輪(左前輪,左後輪および右後
輪)に対応する上下加速度Gza,GzbおよびGzcを示す
信号等を入力する。
【0033】入力ポート装置110は、上記した入力信
号を適宜に処理し、ROM106に記憶されているプロ
グラムに基づくCPU104の指示に従いCPUおよび
RAM108へ処理された信号を出力するようになって
いる。ROM106は、図3〜図7に示された制御フロ
ーや図示しない制御フローのほか、図8〜図13に示さ
れたグラフに対応するマップを記憶しており、CPUは
各制御フローに基づく信号の処理を行うようになってい
る。出力ポート装置112は、CPU104の指示に従
い、駆動回路130を経てパイロット圧力制御装置48
の可変絞り54へ制御信号を出力し、また駆動回路13
2〜138を経て圧力制御弁22FR〜22RLの可変
絞り30へ制御信号を出力するようになっている。
号を適宜に処理し、ROM106に記憶されているプロ
グラムに基づくCPU104の指示に従いCPUおよび
RAM108へ処理された信号を出力するようになって
いる。ROM106は、図3〜図7に示された制御フロ
ーや図示しない制御フローのほか、図8〜図13に示さ
れたグラフに対応するマップを記憶しており、CPUは
各制御フローに基づく信号の処理を行うようになってい
る。出力ポート装置112は、CPU104の指示に従
い、駆動回路130を経てパイロット圧力制御装置48
の可変絞り54へ制御信号を出力し、また駆動回路13
2〜138を経て圧力制御弁22FR〜22RLの可変
絞り30へ制御信号を出力するようになっている。
【0034】次に、本実施例の流体圧式アクティブサス
ペンション10が行なうサスペンション制御について、
図3以降のフローチャートを参照して説明する。図示す
るサスペンション制御は、イグニッションスイッチ11
6がオンされることにより開始され、イグニッションス
イッチのオフ後しばらくして終了される。
ペンション10が行なうサスペンション制御について、
図3以降のフローチャートを参照して説明する。図示す
るサスペンション制御は、イグニッションスイッチ11
6がオンされることにより開始され、イグニッションス
イッチのオフ後しばらくして終了される。
【0035】まず最初のステップS50においては、R
AM108の初期化を行ない、後述の走行状態判断,ア
クティブ演算等に用いられる各ゲインKzif ,Kzir ,
Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw に、それぞれのゲ
インについての最小値(Kzife,Kzire,Kdxhe,Kdx
be,KdxreおよびKdxwe)設定する。その後、ステップ
S100に進む。これら各ゲインのうち、Kzif とKzi
r は前輪側と後輪側の車体の上下加速度の積分項ゲイン
を表わし、Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw はその
微分項ゲインを表わす。
AM108の初期化を行ない、後述の走行状態判断,ア
クティブ演算等に用いられる各ゲインKzif ,Kzir ,
Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw に、それぞれのゲ
インについての最小値(Kzife,Kzire,Kdxhe,Kdx
be,KdxreおよびKdxwe)設定する。その後、ステップ
S100に進む。これら各ゲインのうち、Kzif とKzi
r は前輪側と後輪側の車体の上下加速度の積分項ゲイン
を表わし、Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw はその
微分項ゲインを表わす。
【0036】なお、以下の説明において、「ダンピング
ゲイン」とは、ばね上(車体)の上下速度に対するゲイ
ン、又はばね上とばね下(車輪)との間の相対速度に対
するゲイン、或いはこれら両ゲインの両者を意味する。
ゲイン」とは、ばね上(車体)の上下速度に対するゲイ
ン、又はばね上とばね下(車輪)との間の相対速度に対
するゲイン、或いはこれら両ゲインの両者を意味する。
【0037】ステップS100においては、パイロット
圧力制御装置48の可変絞り54のソレノイドに制御信
号を出力して可変絞りの実効通路断面積を漸次低減さ
せ、これによりパイロット圧力Ppを漸次増大する。こ
の過程において遮断弁46は開弁され、作動流体供給通
路20内の作動流体の圧力が所定の圧力になりかつ遮断
弁46が全開状態になった段階、即ちアクチュエータ3
6へのオイルの給排が可能とされた状態で次のステップ
S150へ進む。
圧力制御装置48の可変絞り54のソレノイドに制御信
号を出力して可変絞りの実効通路断面積を漸次低減さ
せ、これによりパイロット圧力Ppを漸次増大する。こ
の過程において遮断弁46は開弁され、作動流体供給通
路20内の作動流体の圧力が所定の圧力になりかつ遮断
弁46が全開状態になった段階、即ちアクチュエータ3
6へのオイルの給排が可能とされた状態で次のステップ
S150へ進む。
【0038】ステップS150においては、イグニッシ
ョンスイッチ116や各輪についての車高センサ118
のほか、車速センサ120,前後Gセンサ122,横G
センサ124,操舵角センサ126,車高設定スイッチ
128や上下Gセンサ140〜144等をスキャンし、
それぞれのスイッチやセンサから該当する信号を読み込
み、しかる後、ステップS200へ進む。つまり、この
ステップS150では、イグニッションスイッチ116
がオン状態にあるか否かを示す信号、各輪の車高Xi を
示す信号、車速Vを示す信号、車体の前後加速度Gx を
示す信号、横加速度Gy を示す信号、ハンドルの操舵角
θを示す信号、設定されたモードがハイモードであるか
ローモードであるかを示す信号、各輪(左前輪,左後輪
および右後輪)に対応する上下加速度Gza,Gzbおよび
Gzcを示す信号等の種々の信号を読み込む。
ョンスイッチ116や各輪についての車高センサ118
のほか、車速センサ120,前後Gセンサ122,横G
センサ124,操舵角センサ126,車高設定スイッチ
128や上下Gセンサ140〜144等をスキャンし、
それぞれのスイッチやセンサから該当する信号を読み込
み、しかる後、ステップS200へ進む。つまり、この
ステップS150では、イグニッションスイッチ116
がオン状態にあるか否かを示す信号、各輪の車高Xi を
示す信号、車速Vを示す信号、車体の前後加速度Gx を
示す信号、横加速度Gy を示す信号、ハンドルの操舵角
θを示す信号、設定されたモードがハイモードであるか
ローモードであるかを示す信号、各輪(左前輪,左後輪
および右後輪)に対応する上下加速度Gza,Gzbおよび
Gzcを示す信号等の種々の信号を読み込む。
【0039】このステップS150に続いては、ステッ
プS200にて後述するように車輌の走行状態を判断
し、ステップS250にて後述するようにダンピングゲ
インの決定およびスムージングを行なう。その後、ステ
ップS300においては、車体の車高維持制御や姿勢制
御および車輌の乗心地制御を行なうべく、ステップS1
50において読み込んだ各種の信号に基づきアクティブ
演算を行ない、アクティブ制御量(各圧力制御弁によっ
て制御される各アクチュエータ36内の目標圧力Pu
i)を演算する。目標圧力Puiを演算するアクティブ
演算については、図6,図7のフローチャートの他、図
8ないし図13のグラフ等を参照して詳細に後述する。
このステップS300に続くステップS350において
は、アクティブ制御量に対応する制御信号を各圧力制御
弁22FL〜22RRに対応する駆動回路132〜13
8に出力する。この制御信号の出力を経て圧力制御弁2
2FL〜22RRを駆動制御して、しかる後ステップS
150へ戻る。
プS200にて後述するように車輌の走行状態を判断
し、ステップS250にて後述するようにダンピングゲ
インの決定およびスムージングを行なう。その後、ステ
ップS300においては、車体の車高維持制御や姿勢制
御および車輌の乗心地制御を行なうべく、ステップS1
50において読み込んだ各種の信号に基づきアクティブ
演算を行ない、アクティブ制御量(各圧力制御弁によっ
て制御される各アクチュエータ36内の目標圧力Pu
i)を演算する。目標圧力Puiを演算するアクティブ
演算については、図6,図7のフローチャートの他、図
8ないし図13のグラフ等を参照して詳細に後述する。
このステップS300に続くステップS350において
は、アクティブ制御量に対応する制御信号を各圧力制御
弁22FL〜22RRに対応する駆動回路132〜13
8に出力する。この制御信号の出力を経て圧力制御弁2
2FL〜22RRを駆動制御して、しかる後ステップS
150へ戻る。
【0040】次に、ステップS200における車輌の走
行状態判断の処理やステップS250におけるダンピン
グゲインの決定およびスムージングについて、図4に示
されたフローチャートを参照して説明する。なお、この
図4に示されたフローチャートにおいて、ゲイン制御フ
ラグFG は、後述するように前後加速度の推移に応じて
ダンピングゲインを増減するゲイン制御の段階が増減或
いは値維持のいずれかの段階にあるかを示すものであ
る。そして、図8に示すように、このゲイン制御フラグ
FG は、その値が値1であればダンピングゲインを漸次
増大する第一段階にあることを示し、その値が値2であ
ればダンピングゲインを一定に維持する第二段階にある
ことを示し、その値が値3であればダンピングゲインを
漸次低減する第三段階にあることを示す。
行状態判断の処理やステップS250におけるダンピン
グゲインの決定およびスムージングについて、図4に示
されたフローチャートを参照して説明する。なお、この
図4に示されたフローチャートにおいて、ゲイン制御フ
ラグFG は、後述するように前後加速度の推移に応じて
ダンピングゲインを増減するゲイン制御の段階が増減或
いは値維持のいずれかの段階にあるかを示すものであ
る。そして、図8に示すように、このゲイン制御フラグ
FG は、その値が値1であればダンピングゲインを漸次
増大する第一段階にあることを示し、その値が値2であ
ればダンピングゲインを一定に維持する第二段階にある
ことを示し、その値が値3であればダンピングゲインを
漸次低減する第三段階にあることを示す。
【0041】まず、ステップS200における車輌の走
行状態判断の処理について、図9と図10を参照しつつ
説明する。当該処理の当初のステップであるステップS
202においては、図9に示されたグラフに対応するマ
ップに基づき車速Vに対する前輪側の車体の上下加速度
Gz の積分項ゲインKzifeを演算する。
行状態判断の処理について、図9と図10を参照しつつ
説明する。当該処理の当初のステップであるステップS
202においては、図9に示されたグラフに対応するマ
ップに基づき車速Vに対する前輪側の車体の上下加速度
Gz の積分項ゲインKzifeを演算する。
【0042】続くステップS204においては、操舵角
θの時間微分値θd として操舵角速度を演算するととも
に、この操舵角速度の演算値と車速Vとから、図10に
示されたグラフに対応するマップに基づき推定横加速度
の変化率Gypr を演算する。その後のステップS206
においては、推定横加速度の変化率Gypr の絶対値(|
Gypr |)が基準値Gypre(定数)以上であるか否かの
判別を行なう。ここで、|Gypr |≧Gypreである旨の
判別が行なわれたときにはステップS210へ進み、|
Gypr |≧Gypreではない旨の判別が行なわれたときに
は208へ進む。
θの時間微分値θd として操舵角速度を演算するととも
に、この操舵角速度の演算値と車速Vとから、図10に
示されたグラフに対応するマップに基づき推定横加速度
の変化率Gypr を演算する。その後のステップS206
においては、推定横加速度の変化率Gypr の絶対値(|
Gypr |)が基準値Gypre(定数)以上であるか否かの
判別を行なう。ここで、|Gypr |≧Gypreである旨の
判別が行なわれたときにはステップS210へ進み、|
Gypr |≧Gypreではない旨の判別が行なわれたときに
は208へ進む。
【0043】ステップS208においては、車体の前後
加速度Gx の時間微分値Gxdを演算するとともに、車体
の前後加速度の時間微分値Gxdの絶対値(|Gxd|)が
基準値Gxde (定数)以上であるか否かの判別を行な
う。このステップS208にて|Gxd|≧Gxde である
と判別したときには、ステップS210においてゲイン
制御フラグFG に値1をセットしてステップS214へ
進む。一方、ステップS208にて|Gxd|≧Gxde で
はないと判別したときには、ステップS212へ進む。
このステップS212においてはゲイン制御フラグFG
の値が1であるか否かを判別し、FG =1ではないと判
別したときには後述のステップS220へ進み、FG =
1であると判別したときにはステップS214へ進む。
加速度Gx の時間微分値Gxdを演算するとともに、車体
の前後加速度の時間微分値Gxdの絶対値(|Gxd|)が
基準値Gxde (定数)以上であるか否かの判別を行な
う。このステップS208にて|Gxd|≧Gxde である
と判別したときには、ステップS210においてゲイン
制御フラグFG に値1をセットしてステップS214へ
進む。一方、ステップS208にて|Gxd|≧Gxde で
はないと判別したときには、ステップS212へ進む。
このステップS212においてはゲイン制御フラグFG
の値が1であるか否かを判別し、FG =1ではないと判
別したときには後述のステップS220へ進み、FG =
1であると判別したときにはステップS214へ進む。
【0044】ステップS214においては、それ以前の
ステップ206,208にて推定横加速度の変化率Gyp
r が大きい或いは車体の前後加速度Gx の時間微分値G
xd(変化率)が大きいと判別されているので、車体に作
用するいずれかの加速度変化が大きいことから、当該変
化に対応してアクチュエータ36の制御量を大きくすべ
く以下の処理を行なう。即ち、このステップS214で
は、前輪側および後輪側の車体の上下加速度の積分項ゲ
インKzif ,Kzir および微分項ゲインKdxh,Kdxp
,Kdxr ,Kdxw を、以下の数式に従って、それぞれ
対応する微小値だけインクリメントして新たに演算し、
これら各ゲインを一旦大きくする。なお、この演算され
た各ゲインは、後述のアクティブ演算に用いられる。
ステップ206,208にて推定横加速度の変化率Gyp
r が大きい或いは車体の前後加速度Gx の時間微分値G
xd(変化率)が大きいと判別されているので、車体に作
用するいずれかの加速度変化が大きいことから、当該変
化に対応してアクチュエータ36の制御量を大きくすべ
く以下の処理を行なう。即ち、このステップS214で
は、前輪側および後輪側の車体の上下加速度の積分項ゲ
インKzif ,Kzir および微分項ゲインKdxh,Kdxp
,Kdxr ,Kdxw を、以下の数式に従って、それぞれ
対応する微小値だけインクリメントして新たに演算し、
これら各ゲインを一旦大きくする。なお、この演算され
た各ゲインは、後述のアクティブ演算に用いられる。
【0045】Kzif =Kzif +△Kzif …式1 Kzir =Kzir +△Kzir …式2 Kdxh =Kdxh +△Kdxh …式3 Kdxp =Kdxp +△Kdxp …式4 Kdxr =Kdxr +△Kdxr …式5 Kdxw =Kdxw +△Kdxw …式6
【0046】このステップS214に続くステップS2
16においては、積分項ゲインKzif がその上限値Kzi
fu(定数)以上であるか否かの判別を行なう。ここで、
Kzif ≧Kzifuではないと判別すれば図3のステップS
300へ進み、その後の処理を行なう。しかし、ステッ
プS216でKzif ≧Kzifuであると判別すれば、ステ
ップS218においてタイマのカウント値Tc に値0を
セットするとともにゲイン制御フラグFG に値2をセッ
トする。
16においては、積分項ゲインKzif がその上限値Kzi
fu(定数)以上であるか否かの判別を行なう。ここで、
Kzif ≧Kzifuではないと判別すれば図3のステップS
300へ進み、その後の処理を行なう。しかし、ステッ
プS216でKzif ≧Kzifuであると判別すれば、ステ
ップS218においてタイマのカウント値Tc に値0を
セットするとともにゲイン制御フラグFG に値2をセッ
トする。
【0047】先のステップS212にて否定判別した後
には、ステップS220において、ゲイン制御フラグF
G の値が2であるか否かの判別を行なう。ここで、FG
=2ではないと判別すれば後述のステップS230へ進
み、FG =2であると判別すればステップS222に移
行する。そして、ステップS220の肯定判別或いはス
テップS218に続くステップS222においては、各
ゲインKzif ,Kzir,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr および
Kdxw をそれぞれ最大値Kzifu,Kziru,Kdxhu,Kdx
pu,KdxruおよびKdxwuに設定する。つまり、ステップ
S214にて一旦各ゲインがインクリメントされステッ
プS216にて積分項ゲインKzif がその上限値Kzifu
以上であるので、このステップS222では、各ゲイン
をそれぞれの最大値に制限する。その後は、ステップS
224において、タイマのカウント値Tc を値1だけイ
ンクリメントする。
には、ステップS220において、ゲイン制御フラグF
G の値が2であるか否かの判別を行なう。ここで、FG
=2ではないと判別すれば後述のステップS230へ進
み、FG =2であると判別すればステップS222に移
行する。そして、ステップS220の肯定判別或いはス
テップS218に続くステップS222においては、各
ゲインKzif ,Kzir,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr および
Kdxw をそれぞれ最大値Kzifu,Kziru,Kdxhu,Kdx
pu,KdxruおよびKdxwuに設定する。つまり、ステップ
S214にて一旦各ゲインがインクリメントされステッ
プS216にて積分項ゲインKzif がその上限値Kzifu
以上であるので、このステップS222では、各ゲイン
をそれぞれの最大値に制限する。その後は、ステップS
224において、タイマのカウント値Tc を値1だけイ
ンクリメントする。
【0048】ステップS224に続くステップS226
においては、タイマのカウント値Tc が基準値Tce(定
数)以上であるか否かの判別を行なう。ここで、Tc ≧
Tceではないと判別すれば図3のステップS300へ進
み、Tc ≧Tceであると判別すればステップS228に
おいてゲイン制御フラグFG に値3をセットする。ま
た、先のステップS220にて否定判別した後のステッ
プS230においては、ゲイン制御フラグFG の値が3
であるか否かの判別を行なう。ここで、FG =3ではな
いと判別すれば後述のステップS238へ進み、FG =
3であると判別すればステップS232に移行する。
においては、タイマのカウント値Tc が基準値Tce(定
数)以上であるか否かの判別を行なう。ここで、Tc ≧
Tceではないと判別すれば図3のステップS300へ進
み、Tc ≧Tceであると判別すればステップS228に
おいてゲイン制御フラグFG に値3をセットする。ま
た、先のステップS220にて否定判別した後のステッ
プS230においては、ゲイン制御フラグFG の値が3
であるか否かの判別を行なう。ここで、FG =3ではな
いと判別すれば後述のステップS238へ進み、FG =
3であると判別すればステップS232に移行する。
【0049】そして、ステップS230の肯定判別或い
はステップS228に続くステップS232において
は、ステップS222にて各ゲインをそれぞれの最大値
に設定してから所定時間経過していることも相まって、
アクチュエータ36の制御量を小さくすべく以下の処理
を行なう。即ち、このステップS232では、前輪側お
よび後輪側の車体の上下加速度の積分項および微分項ゲ
イン(Kzif ,Kzir ,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr および
Kdxw )を、以下の数式に従って、それぞれ対応する微
小値だけデクリメントし、これら各ゲインを小さくす
る。
はステップS228に続くステップS232において
は、ステップS222にて各ゲインをそれぞれの最大値
に設定してから所定時間経過していることも相まって、
アクチュエータ36の制御量を小さくすべく以下の処理
を行なう。即ち、このステップS232では、前輪側お
よび後輪側の車体の上下加速度の積分項および微分項ゲ
イン(Kzif ,Kzir ,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr および
Kdxw )を、以下の数式に従って、それぞれ対応する微
小値だけデクリメントし、これら各ゲインを小さくす
る。
【0050】Kzif =Kzif −△Kzifd …式7 Kzir =Kzir −△Kzird …式8 Kdxh =Kdxh −△Kdxhd …式9 Kdxp =Kdxp −△Kdxpd …式10 Kdxr =Kdxr −△Kdxrd …式11 Kdxw =Kdxw −△Kdxwd …式12
【0051】その後のステップS234においては、積
分項ゲインKzif が基準値Kzife以下であるか否かの判
別を行ない、Kzif ≦Kzifeではないと判別すれば図3
のステップS300へ進み、その後の処理を行なう。し
かし、ステップS234でKzif ≦Kzifeであると判別
すれば、ステップS236においてゲイン制御フラグF
G に値0をセットし、続くステップS238において、
各ゲインKzif ,Kzir ,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およ
びKdxw をそれぞれKzife,Kzire,Kdxhe,Kdxpe,
KdxreおよびKdxweに設定する。つまり、ステップS2
32にて各ゲインがデクリメントされステップS234
にて積分項ゲインKzif がその基準値Kzife以下である
ので、このステップS238では、各ゲインをそれぞれ
の最小値に制限する。そして、このステップS238の
後には、図3のステップS300へ進む。
分項ゲインKzif が基準値Kzife以下であるか否かの判
別を行ない、Kzif ≦Kzifeではないと判別すれば図3
のステップS300へ進み、その後の処理を行なう。し
かし、ステップS234でKzif ≦Kzifeであると判別
すれば、ステップS236においてゲイン制御フラグF
G に値0をセットし、続くステップS238において、
各ゲインKzif ,Kzir ,Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およ
びKdxw をそれぞれKzife,Kzire,Kdxhe,Kdxpe,
KdxreおよびKdxweに設定する。つまり、ステップS2
32にて各ゲインがデクリメントされステップS234
にて積分項ゲインKzif がその基準値Kzife以下である
ので、このステップS238では、各ゲインをそれぞれ
の最小値に制限する。そして、このステップS238の
後には、図3のステップS300へ進む。
【0052】以上の各ステップの説明から明らかなよう
に、ステップS202〜208は、車輌の走行状態を判
断する図3のゼネラルフローチャートにおけるステップ
S200に対応する。また、ステップS210〜238
は、車輌の走行状態に応じて各ダンピングゲインを決定
するとともにそれらをスムージングする図3のゼネラル
フローチャートにおけるステップS250に対応してい
る。そして、ダンピングゲインを漸次増大する第一段階
は、その値をインクリメントするステップS214の処
理により起きる現象であり、ダンピングゲインを漸次低
減する第三段階は、その値をデクリメントするステップ
S232の処理により起きる現象である。そして、本実
施例では、ステップS214におけるインクリメント値
とステップS230におけるデクリメント値とを、それ
ぞれ下記の関係で対応つけている。このため、図9に示
すように、第一段階と第三段階とでは、その増大或いは
低減程度が異なり、ダンピングゲインの増大時にはダン
ピングゲインが比較的速やかに増大され、ダンピングゲ
インの低減時にはダンピングゲインが比較的緩やかに低
減される。
に、ステップS202〜208は、車輌の走行状態を判
断する図3のゼネラルフローチャートにおけるステップ
S200に対応する。また、ステップS210〜238
は、車輌の走行状態に応じて各ダンピングゲインを決定
するとともにそれらをスムージングする図3のゼネラル
フローチャートにおけるステップS250に対応してい
る。そして、ダンピングゲインを漸次増大する第一段階
は、その値をインクリメントするステップS214の処
理により起きる現象であり、ダンピングゲインを漸次低
減する第三段階は、その値をデクリメントするステップ
S232の処理により起きる現象である。そして、本実
施例では、ステップS214におけるインクリメント値
とステップS230におけるデクリメント値とを、それ
ぞれ下記の関係で対応つけている。このため、図9に示
すように、第一段階と第三段階とでは、その増大或いは
低減程度が異なり、ダンピングゲインの増大時にはダン
ピングゲインが比較的速やかに増大され、ダンピングゲ
インの低減時にはダンピングゲインが比較的緩やかに低
減される。
【0053】△Kzif >△Kzifd …式13 △Kzir >△Kzird …式14 △Kdxh >△Kdxhd …式15 △Kdxp >△Kdxpd …式16 △Kdxr >△Kdxrd …式17 △Kdxw >△Kdxwd …式18
【0054】次に、図5ないし図7を参照して、ステッ
プS300において行なわれるアクティブ制御量(目標
圧力Pui)演算の一例について説明する。
プS300において行なわれるアクティブ制御量(目標
圧力Pui)演算の一例について説明する。
【0055】図5に示すように、ステップS250に続
くステップS300の最初の処理であるステップS32
2においては、車体の目標姿勢に基づくヒーブ目標値R
xhを図11に示されたグラフに対応するマップに基づき
演算し、しかる後ステップS324に進む。なお、図1
1は、車高設定スイッチ128により設定された車高制
御モードがノーマルモードである場合のヒーブ目標値R
xhのパターンを実線で示し、ハイモードである場合のパ
ターンを点線で示している。
くステップS300の最初の処理であるステップS32
2においては、車体の目標姿勢に基づくヒーブ目標値R
xhを図11に示されたグラフに対応するマップに基づき
演算し、しかる後ステップS324に進む。なお、図1
1は、車高設定スイッチ128により設定された車高制
御モードがノーマルモードである場合のヒーブ目標値R
xhのパターンを実線で示し、ハイモードである場合のパ
ターンを点線で示している。
【0056】ステップS324においては、ステップS
150において読み込まれた左前輪、右前輪、左後輪、
右後輪に対応する位置の車高X1 〜X4 に基づき、下記
数式に従ってヒーブ(Xxh)、ピッチ(Xxp)、ロール
(Xxr)、ワープ(Xxw)についての変位モード変換の
演算を行ない、しかる後ステップS326へ進む。
150において読み込まれた左前輪、右前輪、左後輪、
右後輪に対応する位置の車高X1 〜X4 に基づき、下記
数式に従ってヒーブ(Xxh)、ピッチ(Xxp)、ロール
(Xxr)、ワープ(Xxw)についての変位モード変換の
演算を行ない、しかる後ステップS326へ進む。
【0057】 Xxh=(X1 +X2 )+(X3 +X4 ) …式19 Xxp=−(X1 +X2 )+(X3 +X4 ) …式20 Xxr=(X1 −X2 )+(X3 −X4 ) …式21 Xxw=(X1 −X2 )−(X3 −X4 ) …式22
【0058】ステップS326においては、下記数式に
従って変位モードの偏差の演算を行ない、しかる後ステ
ップS328に進む。この変位モードの偏差演算に際し
ては、上記したように車速VおよびステップS322で
算出したヒーブ目標値Rxhが用いられる。
従って変位モードの偏差の演算を行ない、しかる後ステ
ップS328に進む。この変位モードの偏差演算に際し
ては、上記したように車速VおよびステップS322で
算出したヒーブ目標値Rxhが用いられる。
【0059】Exh=Rxh−Xxh …式23 Exp=Rxp−Xxp …式24 Exr=Rxr−Xxr …式25 Exw=Rxw−Xxw …式26
【0060】この場合、ピッチ目標値Rxpおよびロール
目標値Rxrは0であってもよい。また、ワープ目標値R
xwも0であってよく、或いはアクティブサスペンション
の作動開始直後にステップS324において演算された
Xxw又は過去の数サイクルにおいて演算されたXxwの平
均値であってよい。なお、Exwの絶対値(|Exw|)≦
W1 (正の定数)の場合にはExw=0とされる。
目標値Rxrは0であってもよい。また、ワープ目標値R
xwも0であってよく、或いはアクティブサスペンション
の作動開始直後にステップS324において演算された
Xxw又は過去の数サイクルにおいて演算されたXxwの平
均値であってよい。なお、Exwの絶対値(|Exw|)≦
W1 (正の定数)の場合にはExw=0とされる。
【0061】ステップS328においては、図4に示さ
れたフローチャートのステップS214,222,23
2又は238で演算された前輪側および後輪側の微分項
ゲイン(Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw )を用
い、下記の数式に従って変位フィードバック制御のPI
D補償演算を行ない、しかる後ステップS330へ進
む。
れたフローチャートのステップS214,222,23
2又は238で演算された前輪側および後輪側の微分項
ゲイン(Kdxh ,Kdxp ,Kdxr およびKdxw )を用
い、下記の数式に従って変位フィードバック制御のPI
D補償演算を行ない、しかる後ステップS330へ進
む。
【0062】 Cxh=Kpxh ・Exh+Kixh ・Ixh(n) +Kdxh {Exh(n) −Exh(n-n1)} …式27 Cxp=Kpxp ・Exp+Kixp ・Ixp(n) +Kdxp {Exp(n) −Exp(n-n1)} …式28 Cxr=Kpxr ・Exr+Kixr ・Ixr(n) +Kdxr {Exr(n) −Exr(n-n1)} …式29 Cxw=Kpxw ・Exw+Kixw ・Ixw(n) +Kdxw {Exw(n) −Exw(n-n1)} …式30
【0063】なお、上記各式において、Ek(n)(k =x
h,xp,xr,xw)は現在のEk であり、Ek (n-n1)はn1
サイクル前のEk である。また、Ik(n)およびIk(n-1)
をそれぞれ現在および1サイクル前のIk とすれば、I
k(n)は、Tx を時定数として次のように記述できる。
h,xp,xr,xw)は現在のEk であり、Ek (n-n1)はn1
サイクル前のEk である。また、Ik(n)およびIk(n-1)
をそれぞれ現在および1サイクル前のIk とすれば、I
k(n)は、Tx を時定数として次のように記述できる。
【0064】 Ik(n)=Ek(n)+Tx ・Ik(n-1) …式31
【0065】この場合、Ik の絶対値(|Ik |)は、
Ikmaxを所定値として|Ik |≦Ikmaxである。さら
に、係数Kpk、KdkおよびKik(k =xh,xp,xr,xw)
はそれぞれ比例定数、微分定数および積分定数である。
Ikmaxを所定値として|Ik |≦Ikmaxである。さら
に、係数Kpk、KdkおよびKik(k =xh,xp,xr,xw)
はそれぞれ比例定数、微分定数および積分定数である。
【0066】ステップS330においては、下記数式に
従って、変位モードの逆変換の演算を行ない、しかる後
ステップS332へ進む。
従って、変位モードの逆変換の演算を行ない、しかる後
ステップS332へ進む。
【0067】 Px1=1/4・Kx1(Cxh−Cxp+Cxr+Cxw) …式32 Px2=1/4・Kx2(Cxh−Cxp−Cxr−Cxw) …式33 Px3=1/4・Kx3(Cxh+Cxp+Cxr−Cxw) …式34 Px4=1/4・Kx4(Cxh+Cxp−Cxr+Cxw) …式35
【0068】なお、上記の各式におけるKX1,KX2,K
X3,KX4は比例定数である。
X3,KX4は比例定数である。
【0069】ステップS332においては、それぞれ車
輌の前後方向および横方向について図12および図13
に示されたグラフに対応するマップに基づき、目標圧P
gx、Pgyを演算し、しかる後ステップS334へ進む。
輌の前後方向および横方向について図12および図13
に示されたグラフに対応するマップに基づき、目標圧P
gx、Pgyを演算し、しかる後ステップS334へ進む。
【0070】ステップS334においては、下記数式に
従ってピッチ(Cgp)およびロール(Cgr)について水
平Gフィードフォワード制御のPD補償の演算を行な
い、しかる後、図6に示すステップS336へ進む。
従ってピッチ(Cgp)およびロール(Cgr)について水
平Gフィードフォワード制御のPD補償の演算を行な
い、しかる後、図6に示すステップS336へ進む。
【0071】 Cgp=Kpgp ・Pgx+Kdgp {Pgx(n) −Pgx(n-n1)} …式36 Cgr=Kpgr ・Pgy+Kdgr {Pgy(n) −Pgy(n-n1)} …式37
【0072】なお、上記各式において、Pgx(n) および
Pgy(n) はそれぞれ現在のPgxおよびPgyであり、Pgx
(n-n1)およびPgy(n-n1)はそれぞれn1サイクル前のPgx
およびPgyである。また、Kpgp およびKpgr は比例定
数であり、Kdgp およびKdgr は微分定数である。
Pgy(n) はそれぞれ現在のPgxおよびPgyであり、Pgx
(n-n1)およびPgy(n-n1)はそれぞれn1サイクル前のPgx
およびPgyである。また、Kpgp およびKpgr は比例定
数であり、Kdgp およびKdgr は微分定数である。
【0073】図6に示すステップS336においては、
下記数式に従って、水平Gモードの逆変換の演算を行な
い、しかる後ステップS338へ進む。
下記数式に従って、水平Gモードの逆変換の演算を行な
い、しかる後ステップS338へ進む。
【0074】 Pg1=Kg1/4・(−Cgp+K2f・Cgr+K1f・Gypr ) …式38 Pg2=Kg2/4・(−Cgp−K2f・Cgr−K1f・Gypr ) …式39 Pg3=Kg3/4・(Cgp+K2r・Cgr+K1r・Gypr ) …式40 Pg4=Kg4/4・(Cgp−K2r・Cgr−K1r・Gypr ) …式41
【0075】なお、上記各式におけるKg1,Kg2,Kg
3,Kg4はそれぞれ比例定数であり、K1fおよびK1r、
K2fおよびK2rはそれぞれ前後輪間の分配ゲインとして
の定数である。
3,Kg4はそれぞれ比例定数であり、K1fおよびK1r、
K2fおよびK2rはそれぞれ前後輪間の分配ゲインとして
の定数である。
【0076】ステップS338においては、上下Gセン
サ140〜144により検出された上下加速度Gza、G
zb、Gzcに基づいて、下記数式に従って各輪に対応する
部位の上下加速度Gz1〜Gz4の演算を行ない、しかる後
ステップS340へ進む。
サ140〜144により検出された上下加速度Gza、G
zb、Gzcに基づいて、下記数式に従って各輪に対応する
部位の上下加速度Gz1〜Gz4の演算を行ない、しかる後
ステップS340へ進む。
【0077】Gz1=Gza …式42 Gz2=Gza−Gzb+Gzc …式43 Gz3=Gzb …式44 Gz4=Gzc …式45
【0078】ステップS340においては、各上下加速
度Gz1〜Gz4を積分して積分値Iz1〜Iz4を演算する。
続くステップS342においては、Kzpf およびKzpr
をそれぞれ前輪側および後輪側の上下加速度の比例ゲイ
ンとして、下記数式に従って上下加速度の比例項Czp1
〜Czp4 を演算し、しかる後ステップS343へ進む。
度Gz1〜Gz4を積分して積分値Iz1〜Iz4を演算する。
続くステップS342においては、Kzpf およびKzpr
をそれぞれ前輪側および後輪側の上下加速度の比例ゲイ
ンとして、下記数式に従って上下加速度の比例項Czp1
〜Czp4 を演算し、しかる後ステップS343へ進む。
【0079】Czp1 =Kzpf ・Gz1 …式46 Czp2 =Kzpf ・Gz2 …式47 Czp3 =Kzpr ・Gz3 …式48 Czp4 =Kzpr ・Gz4 …式49
【0080】ステップS343においては、ステップS
340で演算した車体の上下加速度の各積分値Iz1〜I
z4と、図4に示されたフローチャートのステップS21
4,222,232又は238で演算された前輪側およ
び後輪側の積分項ゲインKzif ,Kzir とに基づき、下
記数式に従って上下加速度の積分項、即ちばね上速度項
Czi1 〜Czi4 を演算する。その後、ステップS344
へ進む。
340で演算した車体の上下加速度の各積分値Iz1〜I
z4と、図4に示されたフローチャートのステップS21
4,222,232又は238で演算された前輪側およ
び後輪側の積分項ゲインKzif ,Kzir とに基づき、下
記数式に従って上下加速度の積分項、即ちばね上速度項
Czi1 〜Czi4 を演算する。その後、ステップS344
へ進む。
【0081】Czi1 =Kzif ・Iz1 …式50 Czi2 =Kzif ・Iz2 …式51 Czi3 =Kzir ・Iz3 …式52 Czi4 =Kzir ・Iz4 …式53
【0082】ステップS344においては、ステップS
342で演算した比例項Czpj (j=1,2,3,4)とス
テップS343において演算された積分項Czij に基づ
き、下記数式に従って上下加速度に基づくフィードバッ
ク制御量Pzj を演算する。その後、図7に示すステッ
プS345へ進む。
342で演算した比例項Czpj (j=1,2,3,4)とス
テップS343において演算された積分項Czij に基づ
き、下記数式に従って上下加速度に基づくフィードバッ
ク制御量Pzj を演算する。その後、図7に示すステッ
プS345へ進む。
【0083】Pzj=Czpj +Czij …式54 (j =1,2,3,4)
【0084】ステップS345においては、ステップS
330および344にて演算した圧力PxjとPzjとを加
算して、後述のフィルタリング処理の対象となる各圧力
制御弁の制御圧力Ppuj を演算し、しかる後ステップS
346へ進む。このステップS346では、次のように
して、後述のステップS347におけるフィルタリング
処理(周波数成分制限処理)に必要な時定数Kを求める
が、ステップS346の説明に先立ち、車速Vとばね上
の振動状況(上下加速度)との関係について説明する。
330および344にて演算した圧力PxjとPzjとを加
算して、後述のフィルタリング処理の対象となる各圧力
制御弁の制御圧力Ppuj を演算し、しかる後ステップS
346へ進む。このステップS346では、次のように
して、後述のステップS347におけるフィルタリング
処理(周波数成分制限処理)に必要な時定数Kを求める
が、ステップS346の説明に先立ち、車速Vとばね上
の振動状況(上下加速度)との関係について説明する。
【0085】既述したように、前輪に入力された外乱は
所定時間経過後に必ず後輪にも入力され、この経過時間
は車速とホイールベースに依存するため、ばね上の上下
の振動状況(上下加速度)、例えば車両重心位置におけ
るばね上の振動状況(上下加速度)は、図15に示すよ
うに車速に応じて変化し、この上下加速度には、車速に
応じた周波数にピークと谷とが表われる。このピークお
よび谷の周波数fP ,fT は、車速Vを変数として下記
数式にて特定することができる。
所定時間経過後に必ず後輪にも入力され、この経過時間
は車速とホイールベースに依存するため、ばね上の上下
の振動状況(上下加速度)、例えば車両重心位置におけ
るばね上の振動状況(上下加速度)は、図15に示すよ
うに車速に応じて変化し、この上下加速度には、車速に
応じた周波数にピークと谷とが表われる。このピークお
よび谷の周波数fP ,fT は、車速Vを変数として下記
数式にて特定することができる。
【0086】ピークの周波数fP =V/HB …式55 谷の周波数fT =V/(2・HB) …式56
【0087】なお、式1,式2におけるHBは、ホイー
ルベースである。
ルベースである。
【0088】従って、ステップS346では、車体の上
下の振動状況(上下加速度)における谷の周波数fT
を、読み込んだ車速VとROMに記憶されているホイー
ルベースHBとにより上記数式56に従って算出すると
ともに、T1 をサンプリング周期,前回の本ルーチンに
おけるこのステップS347の処理時から今回の本ルー
チン処理時までの経過時間或いは後述の制御目標圧力P
ujの変更周期のいずれかとして、下記数式に従って時定
数Kを求める。その後、ステップS347に進む。
下の振動状況(上下加速度)における谷の周波数fT
を、読み込んだ車速VとROMに記憶されているホイー
ルベースHBとにより上記数式56に従って算出すると
ともに、T1 をサンプリング周期,前回の本ルーチンに
おけるこのステップS347の処理時から今回の本ルー
チン処理時までの経過時間或いは後述の制御目標圧力P
ujの変更周期のいずれかとして、下記数式に従って時定
数Kを求める。その後、ステップS347に進む。
【0089】K=T1 ・2π・fT …式57
【0090】ステップS347では、上記のステップS
346にて求めた時定数Kを用いてステップS345に
おける制御圧力Ppuj を下記数式に従ってフィルタリン
グ処理(周波数成分制限処理)し、その後ステップS3
48に進む。
346にて求めた時定数Kを用いてステップS345に
おける制御圧力Ppuj を下記数式に従ってフィルタリン
グ処理(周波数成分制限処理)し、その後ステップS3
48に進む。
【0091】 FPpuj =FPpuj +(Ppuj −FPpuj )・K …式58
【0092】つまり、このステップS347により、各
圧力制御弁の制御圧力Ppuj は、ヒーブ,ピッチ,ロー
ル,ワープ等の姿勢変化の他、前後輪の上下加速度の比
例項や積分項といった車両の走行状態に応じて演算され
た後、車速Vに応じて定まる車体の上下振動の谷の周波
数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたFPpuj とさ
れる。
圧力制御弁の制御圧力Ppuj は、ヒーブ,ピッチ,ロー
ル,ワープ等の姿勢変化の他、前後輪の上下加速度の比
例項や積分項といった車両の走行状態に応じて演算され
た後、車速Vに応じて定まる車体の上下振動の谷の周波
数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたFPpuj とさ
れる。
【0093】そして、ステップS347に続くステップ
S348においては、ROMに記憶されている各アクチ
ュエータの作動流体室内の標準圧力Pbj(標準積載状態
の車輌が停車状態にあるときの作動流体室内の圧力)
と、ステップS336にて演算した圧力Pgjと、ステッ
プS347を経て求められた圧力FPpuj に基づき、下
記数式に従って各圧力制御弁の制御目標圧力Pujを演算
し、しかる後図3のステップS350へ進む。
S348においては、ROMに記憶されている各アクチ
ュエータの作動流体室内の標準圧力Pbj(標準積載状態
の車輌が停車状態にあるときの作動流体室内の圧力)
と、ステップS336にて演算した圧力Pgjと、ステッ
プS347を経て求められた圧力FPpuj に基づき、下
記数式に従って各圧力制御弁の制御目標圧力Pujを演算
し、しかる後図3のステップS350へ進む。
【0094】Puj=Pbj+Pgj+FPpuj …式59 (j =1,2,3,4)
【0095】従って、図6および図7に示されたアクテ
ィブ制御量演算ルーチンのステップS322〜330に
おいて姿勢変化に基づく変位フィードバック制御量Pxj
が演算され、ステップS332〜336において前後加
速度および横加速度に基づくフィードフォワード制御量
Pgjが演算され、ステップS338〜344において上
下加速度に基づくフィードバック制御量Pzjが演算さ
れ、ステップS345〜347において各圧力制御弁の
制御圧力Ppuj を車速Vに応じて定まる車体の上下振動
の谷の周波数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたF
Ppuj とし、ステップS348において標準圧力Pbjと
各制御量との和として制御目標圧力Pujが演算され、こ
の制御目標圧力に基づきステップS350において各圧
力制御弁が制御される。
ィブ制御量演算ルーチンのステップS322〜330に
おいて姿勢変化に基づく変位フィードバック制御量Pxj
が演算され、ステップS332〜336において前後加
速度および横加速度に基づくフィードフォワード制御量
Pgjが演算され、ステップS338〜344において上
下加速度に基づくフィードバック制御量Pzjが演算さ
れ、ステップS345〜347において各圧力制御弁の
制御圧力Ppuj を車速Vに応じて定まる車体の上下振動
の谷の周波数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたF
Ppuj とし、ステップS348において標準圧力Pbjと
各制御量との和として制御目標圧力Pujが演算され、こ
の制御目標圧力に基づきステップS350において各圧
力制御弁が制御される。
【0096】以上説明したように、本実施例の流体圧式
アクティブサスペンション10では、各圧力制御弁22
を制御する際の制御目標圧力Pujのうち、姿勢変化や上
下加速度に基づく制御量である制御圧力Ppuj (Pxj+
Pzj)を、制御手段の演算部の一態様であるステップS
322〜345にて演算し、その後、制限処理部の一態
様であるステップS347にて車体の上下振動の谷の周
波数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたFPpuj と
する。しかも、高周波数成分を遮蔽する際の遮蔽周波数
となる車体上下振動の谷の周波数fT を、制限周波数変
更部の一態様であるステップS346にて、速度検出手
段の一態様である車速センサ120の検出した車速Vに
応じてその都度変更し、遮蔽周波数fT を車速Vに応じ
て変化するばね上の振動状況に適合させる。
アクティブサスペンション10では、各圧力制御弁22
を制御する際の制御目標圧力Pujのうち、姿勢変化や上
下加速度に基づく制御量である制御圧力Ppuj (Pxj+
Pzj)を、制御手段の演算部の一態様であるステップS
322〜345にて演算し、その後、制限処理部の一態
様であるステップS347にて車体の上下振動の谷の周
波数fT を越える高周波数成分が遮蔽されたFPpuj と
する。しかも、高周波数成分を遮蔽する際の遮蔽周波数
となる車体上下振動の谷の周波数fT を、制限周波数変
更部の一態様であるステップS346にて、速度検出手
段の一態様である車速センサ120の検出した車速Vに
応じてその都度変更し、遮蔽周波数fT を車速Vに応じ
て変化するばね上の振動状況に適合させる。
【0097】このため、本実施例の流体圧式アクティブ
サスペンション10によれば、制御システムとして応答
可能な比較的低周波数領域において現われる車体上下振
動の谷の周波数fT (車体の上下加速度が小さく車両の
運動性能に及ぼす影響の少ない周波数)に上述の如く遮
蔽周波数を整合させることにより、制御システムとして
応答可能な領域における制御性を確保する。更に、制御
システムとして応答が困難となる谷の周波数fT を越え
る高周波数成分については、制御処理部の一態様である
ステップS347にて当該高周波数成分が減衰されるた
め、本実施例の流体圧式アクティブサスペンション10
によれば、制御システムの応答遅れに起因する乗り心地
の悪化を低減することができる。
サスペンション10によれば、制御システムとして応答
可能な比較的低周波数領域において現われる車体上下振
動の谷の周波数fT (車体の上下加速度が小さく車両の
運動性能に及ぼす影響の少ない周波数)に上述の如く遮
蔽周波数を整合させることにより、制御システムとして
応答可能な領域における制御性を確保する。更に、制御
システムとして応答が困難となる谷の周波数fT を越え
る高周波数成分については、制御処理部の一態様である
ステップS347にて当該高周波数成分が減衰されるた
め、本実施例の流体圧式アクティブサスペンション10
によれば、制御システムの応答遅れに起因する乗り心地
の悪化を低減することができる。
【0098】また、本実施例の流体圧式アクティブサス
ペンション10によれば、次のような利点がある。
ペンション10によれば、次のような利点がある。
【0099】各圧力制御弁22は制御目標圧力に応じて
作動流体室38の内圧を制御するのであるが、上述の制
御システムとしての応答遅れは、この圧力制御弁の作動
速度に起因した遅れの他に、制御処理部それ自体が有す
る特性(入力に対し出力の位相を遅らせてしまうという
特性)の影響を受ける。即ち、制御目標圧力が圧力制御
弁に出力される時点で、制御目標圧力は制御処理部を通
過していることから遮蔽周波数域を越える周波数領域で
は制御目標圧力自体に位相遅れが存在する。しかも、遮
蔽周波数を越えるほど制御量自体は減衰されて小さくな
るものの、その位相差は大きくなるため、この制御目標
圧力自体の位相遅れが制御システムとしての応答遅れを
引き起こす一要因となっている。
作動流体室38の内圧を制御するのであるが、上述の制
御システムとしての応答遅れは、この圧力制御弁の作動
速度に起因した遅れの他に、制御処理部それ自体が有す
る特性(入力に対し出力の位相を遅らせてしまうという
特性)の影響を受ける。即ち、制御目標圧力が圧力制御
弁に出力される時点で、制御目標圧力は制御処理部を通
過していることから遮蔽周波数域を越える周波数領域で
は制御目標圧力自体に位相遅れが存在する。しかも、遮
蔽周波数を越えるほど制御量自体は減衰されて小さくな
るものの、その位相差は大きくなるため、この制御目標
圧力自体の位相遅れが制御システムとしての応答遅れを
引き起こす一要因となっている。
【0100】そこで、本実施例の流体圧式アクティブサ
スペンション10では、元々圧力制御弁22の作動速度
の限界等に起因した応答不可能な領域に、制御処理部の
遮蔽周波数付近の制御目標圧力自体に位相差が顕著とな
る領域を整合させる、即ち遮蔽周波数を車体上下振動の
谷の周波数fT に整合させる。このため、本実施例の流
体圧式アクティブサスペンション10によれば、制御目
標圧力自体の位相差が制御システムの応答性に悪影響を
与えてしまうことを回避するとともに、遮蔽周波数を越
える周波数領域では制御量(制御目標圧力)自体を急激
に減衰することができるので、制御システムの応答遅れ
に起因する乗り心地の悪化を低減することができる。
スペンション10では、元々圧力制御弁22の作動速度
の限界等に起因した応答不可能な領域に、制御処理部の
遮蔽周波数付近の制御目標圧力自体に位相差が顕著とな
る領域を整合させる、即ち遮蔽周波数を車体上下振動の
谷の周波数fT に整合させる。このため、本実施例の流
体圧式アクティブサスペンション10によれば、制御目
標圧力自体の位相差が制御システムの応答性に悪影響を
与えてしまうことを回避するとともに、遮蔽周波数を越
える周波数領域では制御量(制御目標圧力)自体を急激
に減衰することができるので、制御システムの応答遅れ
に起因する乗り心地の悪化を低減することができる。
【0101】この場合、遮蔽周波数を車体上下振動の谷
の周波数fT よりも小さい値の周波数とすることも考え
られるが、このようにした場合には、アクティブ制御を
行なう周波数領域が小さくなる。そこで、本実施例の流
体圧式アクティブサスペンション10では、車体上下振
動の谷の周波数fT が車両の振動特性上、車両の運動性
能に及ぼす影響の少ない周波数であって制御目標圧力自
体の位相差を考慮する必要のない周波数領域であること
に着目して、遮蔽周波数を車体上下振動の谷の周波数f
T に整合させた。このため、本実施例の流体圧式アクテ
ィブサスペンション10によれば、応答制御可能な周波
数領域において、アクティブ制御する周波数領域を大き
くしつつ、制御目標圧力自体の位相差による制御システ
ムの応答への影響を排除するとともに、制御システムの
応答遅れに起因した高周波数領域での乗り心地の悪化を
低減することができる。しかも、谷の周波数fT は車速
車速Vにより変動するがそれに合わせて遮蔽周波数を変
更することにより、車速Vに拘らず乗り心地の向上を図
ることができる。
の周波数fT よりも小さい値の周波数とすることも考え
られるが、このようにした場合には、アクティブ制御を
行なう周波数領域が小さくなる。そこで、本実施例の流
体圧式アクティブサスペンション10では、車体上下振
動の谷の周波数fT が車両の振動特性上、車両の運動性
能に及ぼす影響の少ない周波数であって制御目標圧力自
体の位相差を考慮する必要のない周波数領域であること
に着目して、遮蔽周波数を車体上下振動の谷の周波数f
T に整合させた。このため、本実施例の流体圧式アクテ
ィブサスペンション10によれば、応答制御可能な周波
数領域において、アクティブ制御する周波数領域を大き
くしつつ、制御目標圧力自体の位相差による制御システ
ムの応答への影響を排除するとともに、制御システムの
応答遅れに起因した高周波数領域での乗り心地の悪化を
低減することができる。しかも、谷の周波数fT は車速
車速Vにより変動するがそれに合わせて遮蔽周波数を変
更することにより、車速Vに拘らず乗り心地の向上を図
ることができる。
【0102】更に、本実施例の流体圧式アクティブサス
ペンション10では、ダンピングゲインたる積分項ゲイ
ン(Kzif ,Kzir )の他に、変位フィードバック制御
量Cxh,Cxp,CzrおよびCxwの微分項ゲインKdxh ,
Kdxp ,Kdxr およびKdxwを、図4に示されたルーチ
ンに従って車輌の急旋回時や急加減速時には図8に示さ
れたパターンにて増大させ、それ以外の走行状態におい
ては低い値(最小値)に維持するよう構成した。このた
め、急操舵時や急加減速時における車両の姿勢変化、特
に車両の姿勢変化速度を低減することができ、しかも通
常走行時における車輌の乗り心地性を向上させることが
できる。
ペンション10では、ダンピングゲインたる積分項ゲイ
ン(Kzif ,Kzir )の他に、変位フィードバック制御
量Cxh,Cxp,CzrおよびCxwの微分項ゲインKdxh ,
Kdxp ,Kdxr およびKdxwを、図4に示されたルーチ
ンに従って車輌の急旋回時や急加減速時には図8に示さ
れたパターンにて増大させ、それ以外の走行状態におい
ては低い値(最小値)に維持するよう構成した。このた
め、急操舵時や急加減速時における車両の姿勢変化、特
に車両の姿勢変化速度を低減することができ、しかも通
常走行時における車輌の乗り心地性を向上させることが
できる。
【0103】また、本実施例の流体圧式アクティブサス
ペンション10では、図8に示すように、各微分項ゲイ
ンは車輌の急旋回時や急加減速時には速やかに増大され
て一定値に維持された後、比較的緩やかに低減される。
このため、急操舵や急加減速が行なわれる場合における
車両の姿勢変化速度を応答遅れなく効果的に低減するこ
とができ、しかも急操舵や急加減速終了後における車両
の姿勢変化速度低減性能が急変することを確実に防止す
ることができる。
ペンション10では、図8に示すように、各微分項ゲイ
ンは車輌の急旋回時や急加減速時には速やかに増大され
て一定値に維持された後、比較的緩やかに低減される。
このため、急操舵や急加減速が行なわれる場合における
車両の姿勢変化速度を応答遅れなく効果的に低減するこ
とができ、しかも急操舵や急加減速終了後における車両
の姿勢変化速度低減性能が急変することを確実に防止す
ることができる。
【0104】次に、他の実施例について説明する。この
実施例(第2の実施例)では、制限処理部の一態様であ
るステップS347の処理内容、即ちフィルタリング処
理(周波数成分制限処理)における処理対象とその実行
順序および演算部の一態様であるステップS322〜3
45における演算内容が上記した実施例(第1の実施
例)と異なる。つまり、第2の実施例は、制限処理部の
一態様であるステップS347のフィルタリング処理
を、演算部の一態様であるステップS322〜345の
後段に、例えば上記の実施例におけるステップS150
とステップS200との間に設け、フィルタリング処理
における処理対象をステップS150で読み込んだセン
サ出力のうちの車両の走行状態を反映した出力(走行状
態量)、具体的には各輪の車高Xi を示す信号,車速V
を示す信号,車体の前後加速度Gx を示す信号,横加速
度Gy を示す信号,ハンドルの操舵角θを示す信号,各
輪(左前輪,左後輪および右後輪)に対応する上下加速
度Gza,GzbおよびGzcを示す信号等とし、これらにつ
いて上記したようにフィルタリング処理を実行する構成
を備える。しかも、この第2の実施例では、こうしてフ
ィルタリング処理した走行状態量を演算部の一態様であ
るステップS322〜345に出力するよう、即ち演算
部の一態様であるステップS322〜345における処
理内容をフィルタリング処理した走行状態量に基づいて
制御圧力Ppuj (Pxj+Pzj)を演算する構成を備え
る。
実施例(第2の実施例)では、制限処理部の一態様であ
るステップS347の処理内容、即ちフィルタリング処
理(周波数成分制限処理)における処理対象とその実行
順序および演算部の一態様であるステップS322〜3
45における演算内容が上記した実施例(第1の実施
例)と異なる。つまり、第2の実施例は、制限処理部の
一態様であるステップS347のフィルタリング処理
を、演算部の一態様であるステップS322〜345の
後段に、例えば上記の実施例におけるステップS150
とステップS200との間に設け、フィルタリング処理
における処理対象をステップS150で読み込んだセン
サ出力のうちの車両の走行状態を反映した出力(走行状
態量)、具体的には各輪の車高Xi を示す信号,車速V
を示す信号,車体の前後加速度Gx を示す信号,横加速
度Gy を示す信号,ハンドルの操舵角θを示す信号,各
輪(左前輪,左後輪および右後輪)に対応する上下加速
度Gza,GzbおよびGzcを示す信号等とし、これらにつ
いて上記したようにフィルタリング処理を実行する構成
を備える。しかも、この第2の実施例では、こうしてフ
ィルタリング処理した走行状態量を演算部の一態様であ
るステップS322〜345に出力するよう、即ち演算
部の一態様であるステップS322〜345における処
理内容をフィルタリング処理した走行状態量に基づいて
制御圧力Ppuj (Pxj+Pzj)を演算する構成を備え
る。
【0105】このように構成しても、制御圧力Ppuj
(Pxj+Pzj)を車体の上下振動の谷の周波数fT を越
える高周波数成分が遮蔽された制御量とするとともに、
その遮蔽周波数を車速Vに応じてその都度変更しばね上
の振動状況に適合させることができる。このため、第2
の実施例でも、上記した第1の実施例と同様に、制御の
位相遅れに起因する上下加速度の増大を、車速Vに拘ら
ず抑制して乗り心地の向上を図ることができる。
(Pxj+Pzj)を車体の上下振動の谷の周波数fT を越
える高周波数成分が遮蔽された制御量とするとともに、
その遮蔽周波数を車速Vに応じてその都度変更しばね上
の振動状況に適合させることができる。このため、第2
の実施例でも、上記した第1の実施例と同様に、制御の
位相遅れに起因する上下加速度の増大を、車速Vに拘ら
ず抑制して乗り心地の向上を図ることができる。
【0106】次に、上記した実施例の変形例について説
明する。上記した各実施例では、フィルタリング処理
(周波数成分制限処理)を式58で表わされる数式を用
いた演算処理で実現したが、バターワースタイプのフィ
ルタやデジタル式或いはアナログ式のローパスフィルタ
等といった遮蔽周波数が変更可能な種々のフィルタを用
いた構成に変形することができる。しかも、これらフィ
ルタを図2に示す電子制御装置100におけるマイクロ
コンピュータ102の前段或いは後段のいずれに設けた
構成を採ることもできる。即ち、前者の構成にあって
は、車高Xi ,車体の前後加速度Gx や上下加速度Gz
a,GzbおよびGzc等に、車速Vに応じた遮蔽周波数
(谷の周波数)によるフィルタリング処理を上記のフィ
ルタを介して施し、その出力をマイクロコンピュータ1
02の入力ポート装置110に入力し、当該入力に基づ
き各圧力制御弁22の制御量を演算する。一方、後者の
構成にあっては、車高Xi ,車体の前後加速度Gx や上
下加速度Gza,GzbおよびGzc等に基づきマイクロコン
ピュータ102で各圧力制御弁22の制御量を演算した
後、その制御量(制御信号)を、出力ポート装置112
から入力した上記のフィルタを介して車速Vに応じた遮
蔽周波数(谷の周波数)によるフィルタリング処理に処
しその後各圧力制御弁22に出力する。これらの構成に
よれば、アクティブ演算におけるステップS346,3
47の処理を省略することができるので、マイクロコン
ピュータ102の演算負荷を軽減することができる。
明する。上記した各実施例では、フィルタリング処理
(周波数成分制限処理)を式58で表わされる数式を用
いた演算処理で実現したが、バターワースタイプのフィ
ルタやデジタル式或いはアナログ式のローパスフィルタ
等といった遮蔽周波数が変更可能な種々のフィルタを用
いた構成に変形することができる。しかも、これらフィ
ルタを図2に示す電子制御装置100におけるマイクロ
コンピュータ102の前段或いは後段のいずれに設けた
構成を採ることもできる。即ち、前者の構成にあって
は、車高Xi ,車体の前後加速度Gx や上下加速度Gz
a,GzbおよびGzc等に、車速Vに応じた遮蔽周波数
(谷の周波数)によるフィルタリング処理を上記のフィ
ルタを介して施し、その出力をマイクロコンピュータ1
02の入力ポート装置110に入力し、当該入力に基づ
き各圧力制御弁22の制御量を演算する。一方、後者の
構成にあっては、車高Xi ,車体の前後加速度Gx や上
下加速度Gza,GzbおよびGzc等に基づきマイクロコン
ピュータ102で各圧力制御弁22の制御量を演算した
後、その制御量(制御信号)を、出力ポート装置112
から入力した上記のフィルタを介して車速Vに応じた遮
蔽周波数(谷の周波数)によるフィルタリング処理に処
しその後各圧力制御弁22に出力する。これらの構成に
よれば、アクティブ演算におけるステップS346,3
47の処理を省略することができるので、マイクロコン
ピュータ102の演算負荷を軽減することができる。
【0107】ここで、遮蔽周波数可変のアナログ式のロ
ーパスフィルタをマイクロコンピュータ102の後段に
設けた変形例について、図面を用いて説明する。図14
に示すように、ローパスフィルタ600は、2系統の入
力経路を有し、一方の経路で車速センサ120から車速
Vを、他方の経路でマイクロコンピュータ102の出力
ポート装置112からマイクロコンピュータ102で演
算された各輪についてのアクチュエータ36の圧力制御
弁22の制御量SP を入力する。なお、車速Vは、車輪
が所定角回転するごとに車速センサ120が発生するパ
ルス信号として入力される。
ーパスフィルタをマイクロコンピュータ102の後段に
設けた変形例について、図面を用いて説明する。図14
に示すように、ローパスフィルタ600は、2系統の入
力経路を有し、一方の経路で車速センサ120から車速
Vを、他方の経路でマイクロコンピュータ102の出力
ポート装置112からマイクロコンピュータ102で演
算された各輪についてのアクチュエータ36の圧力制御
弁22の制御量SP を入力する。なお、車速Vは、車輪
が所定角回転するごとに車速センサ120が発生するパ
ルス信号として入力される。
【0108】ローパスフィルタ600は、制御量SP の
入力経路に第1の抵抗602(抵抗値R)とコイル60
4(インダクタンスL)を有し、車速Vの入力経路に周
波数/電圧変換器(F/V変換回路)606を有する。
車速Vの入力経路は、F/V変換回路606の下流にお
いて2系統に分岐されており、各経路にはF/V変換回
路606により電圧変換された出力を−側(反転入力端
子)に入力するコンパレータ608,610が設けられ
ている。このコンパレータ608には+側(非反転入力
端子)により基準電圧2VEEが、コンパレータ610に
はその半分の基準電圧VEEが+側(非反転入力端子)に
より与えられている。一方、制御量SPの入力経路にお
ける第1の抵抗602には、トランジスタ612と第2
の抵抗614(抵抗値R)が直列された回路と、トラン
ジスタ616と第3の抵抗618(抵抗値R)が直列さ
れた回路とが、それぞれ並列に接続されており、上記し
たコンパレータ608の出力端子はトランジスタ612
のベースに、コンパレータ610の出力端子はトランジ
スタ616のベースにそれぞれ接続されている。従っ
て、コイル604を経て各圧力制御弁22に出力せれる
制御量は、下記の数式で示すされるカットオフ周波数
(遮蔽周波数)fc で制御量SP を周波数遮蔽(フィル
タリング)された制御量となる。
入力経路に第1の抵抗602(抵抗値R)とコイル60
4(インダクタンスL)を有し、車速Vの入力経路に周
波数/電圧変換器(F/V変換回路)606を有する。
車速Vの入力経路は、F/V変換回路606の下流にお
いて2系統に分岐されており、各経路にはF/V変換回
路606により電圧変換された出力を−側(反転入力端
子)に入力するコンパレータ608,610が設けられ
ている。このコンパレータ608には+側(非反転入力
端子)により基準電圧2VEEが、コンパレータ610に
はその半分の基準電圧VEEが+側(非反転入力端子)に
より与えられている。一方、制御量SPの入力経路にお
ける第1の抵抗602には、トランジスタ612と第2
の抵抗614(抵抗値R)が直列された回路と、トラン
ジスタ616と第3の抵抗618(抵抗値R)が直列さ
れた回路とが、それぞれ並列に接続されており、上記し
たコンパレータ608の出力端子はトランジスタ612
のベースに、コンパレータ610の出力端子はトランジ
スタ616のベースにそれぞれ接続されている。従っ
て、コイル604を経て各圧力制御弁22に出力せれる
制御量は、下記の数式で示すされるカットオフ周波数
(遮蔽周波数)fc で制御量SP を周波数遮蔽(フィル
タリング)された制御量となる。
【0109】 fc =(1/2π)・(R’/L) …式60
【0110】なお、この式におけるR’は、第1〜第3
の抵抗602,614,618の合成抵抗であり、Lは
コイル604のインダクタンスである。
の抵抗602,614,618の合成抵抗であり、Lは
コイル604のインダクタンスである。
【0111】このようにして制御量SP をフィルタリン
グするローパスフィルタ600のカットオフ周波数fc
は、コンパレータ608,610に与えられる基準電圧
が異なることから、入力する車速Vに応じて下記の表1
に示すように変化する。このため、各圧力制御弁22に
出力せれる制御量も、車速Vに応じて可変のカットオフ
周波数fc で制御量SP をフィルタリングされた制御量
となり、上記した各実施例と同様に乗り心地の向上を図
ることができる。
グするローパスフィルタ600のカットオフ周波数fc
は、コンパレータ608,610に与えられる基準電圧
が異なることから、入力する車速Vに応じて下記の表1
に示すように変化する。このため、各圧力制御弁22に
出力せれる制御量も、車速Vに応じて可変のカットオフ
周波数fc で制御量SP をフィルタリングされた制御量
となり、上記した各実施例と同様に乗り心地の向上を図
ることができる。
【0112】
【表1】
【0113】この場合、表1における車速の欄のA,B
は、F/V変換回路606の出力がコンパレータ60
8,610の出力を反転させるための電圧(基準電圧V
EE,2VEE)に一致する際の車速である。そして、車速
V=Aであるときのカットオフ周波数fc が、例えば図
15に示すように車速が50km/hであるときの谷の
周波数に一致するよう、また、車速V=Bであるときの
カットオフ周波数fc が100km/hであるときの谷
の周波数に一致するよう、更に、車速VがBを越える車
速である場合には例えば120km/hであるときの谷
の周波数に一致するよう、第1〜第3の抵抗602,6
14,618の抵抗Rとコイル604のインダクタンス
Lを予め定められている。
は、F/V変換回路606の出力がコンパレータ60
8,610の出力を反転させるための電圧(基準電圧V
EE,2VEE)に一致する際の車速である。そして、車速
V=Aであるときのカットオフ周波数fc が、例えば図
15に示すように車速が50km/hであるときの谷の
周波数に一致するよう、また、車速V=Bであるときの
カットオフ周波数fc が100km/hであるときの谷
の周波数に一致するよう、更に、車速VがBを越える車
速である場合には例えば120km/hであるときの谷
の周波数に一致するよう、第1〜第3の抵抗602,6
14,618の抵抗Rとコイル604のインダクタンス
Lを予め定められている。
【0114】なお、上記構成のローパスフィルタ600
をマイクロコンピュータ102の前段に設け、各センサ
の出力をカットオフ周波数fc でフィルタリングした後
にマイクロコンピュータ102に出力するよう構成する
こともできることは勿論である。
をマイクロコンピュータ102の前段に設け、各センサ
の出力をカットオフ周波数fc でフィルタリングした後
にマイクロコンピュータ102に出力するよう構成する
こともできることは勿論である。
【0115】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0116】例えば、アクティブ演算、即ち各アクチュ
エータ36の作動流体室38内の目標圧力Pujの演算を
種々のセンサの検出結果や種々のゲインに基づき特定の
態様にて行なうよう構成したが、目標圧力Pujの演算の
態様は、車輌の走行状態に応じて各アクチュエータ36
の作動流体室38内の目標圧力を制御することにより車
体の車高やその姿勢,車輌の乗り心地性を良好に制御し
得る演算である限り、任意の態様を採ることができる。
エータ36の作動流体室38内の目標圧力Pujの演算を
種々のセンサの検出結果や種々のゲインに基づき特定の
態様にて行なうよう構成したが、目標圧力Pujの演算の
態様は、車輌の走行状態に応じて各アクチュエータ36
の作動流体室38内の目標圧力を制御することにより車
体の車高やその姿勢,車輌の乗り心地性を良好に制御し
得る演算である限り、任意の態様を採ることができる。
【0117】また、本実施例においては、制御弁を接続
通路32および分岐通路26における圧力を直接導入し
て切換を行なう圧力制御弁22として構成したが、この
制御弁を、作動流体室38内の圧力を圧力センサにより
検出し、その検出値に基づきソレノイド等により電気的
に切り換えられる流量制御弁として構成してもよいこと
は勿論である。
通路32および分岐通路26における圧力を直接導入し
て切換を行なう圧力制御弁22として構成したが、この
制御弁を、作動流体室38内の圧力を圧力センサにより
検出し、その検出値に基づきソレノイド等により電気的
に切り換えられる流量制御弁として構成してもよいこと
は勿論である。
【0118】更に、上記したローパスフィルタ600を
用いた変形例では、カットオフ周波数fc を車速Vに応
じて変更するためのコンパレータを二つ用いそれぞれの
基準電圧をVEE,2VEEとするともに、第1の抵抗60
2との合成抵抗を定める並列回路を二つ設けることで、
カットオフ周波数fc を車速Vに応じて3段階に変更可
能な構成としたが、これに限るわけではない。つまり、
コンパレータを3以上の複数個設けてそれぞれの基準電
圧を多段とし、第1の抵抗602との合成抵抗を定める
回路(抵抗とトランジスタの直列回路)をコンパレータ
の設置個数分第1の抵抗602に並列に設けるよう構成
することもできる。このように構成すれば、カットオフ
周波数fc を車速Vに応じてより多段階に変更すること
ができるため、各圧力制御弁22に出力される制御量
を、車速Vに応じてきめ細かく変更されるカットオフ周
波数fc で制御量SP をフィルタリングした制御量とす
ることができ、これを通して乗り心地の向上を図ること
ができる。
用いた変形例では、カットオフ周波数fc を車速Vに応
じて変更するためのコンパレータを二つ用いそれぞれの
基準電圧をVEE,2VEEとするともに、第1の抵抗60
2との合成抵抗を定める並列回路を二つ設けることで、
カットオフ周波数fc を車速Vに応じて3段階に変更可
能な構成としたが、これに限るわけではない。つまり、
コンパレータを3以上の複数個設けてそれぞれの基準電
圧を多段とし、第1の抵抗602との合成抵抗を定める
回路(抵抗とトランジスタの直列回路)をコンパレータ
の設置個数分第1の抵抗602に並列に設けるよう構成
することもできる。このように構成すれば、カットオフ
周波数fc を車速Vに応じてより多段階に変更すること
ができるため、各圧力制御弁22に出力される制御量
を、車速Vに応じてきめ細かく変更されるカットオフ周
波数fc で制御量SP をフィルタリングした制御量とす
ることができ、これを通して乗り心地の向上を図ること
ができる。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のサスペンシ
ョン制御装置では、アクチュエータへ指令する際の制御
量を、所定周波数を越える高周波数成分を遮蔽或いは減
衰する周波数成分制限処理を経た制御量とする。そし
て、この周波数成分制限処理の際の遮蔽或いは減衰する
際の所定周波数を、例えば車体の上下振動の谷の周波数
fT のように上下加速度が小さく車両の運動性能に及ぼ
す影響の少ない周波数とするとともに、この周波数を車
体の上下振動に反映する車速に応じてその都度変更す
る。この結果、本発明のサスペンション制御装置によれ
ば、制御量の指令を受けたアクチュエータにより懸架状
況を調整する際の制御の位相遅れに起因する上下加速度
の増大を車速に拘らず抑制し、乗り心地の悪化を抑制す
ることができる。
ョン制御装置では、アクチュエータへ指令する際の制御
量を、所定周波数を越える高周波数成分を遮蔽或いは減
衰する周波数成分制限処理を経た制御量とする。そし
て、この周波数成分制限処理の際の遮蔽或いは減衰する
際の所定周波数を、例えば車体の上下振動の谷の周波数
fT のように上下加速度が小さく車両の運動性能に及ぼ
す影響の少ない周波数とするとともに、この周波数を車
体の上下振動に反映する車速に応じてその都度変更す
る。この結果、本発明のサスペンション制御装置によれ
ば、制御量の指令を受けたアクチュエータにより懸架状
況を調整する際の制御の位相遅れに起因する上下加速度
の増大を車速に拘らず抑制し、乗り心地の悪化を抑制す
ることができる。
【図1】本発明によるサスペンション制御装置の一つの
実施例である流体圧式アクティブサスペンション10を
示す概略構成図である。
実施例である流体圧式アクティブサスペンション10を
示す概略構成図である。
【図2】図1に示されたパイロット圧力制御装置および
圧力制御弁を制御する電子制御装置を示すブロック線図
である。
圧力制御弁を制御する電子制御装置を示すブロック線図
である。
【図3】図2に示された電子制御装置により達成される
サスペンション制御フローを示すゼネラルフローチャー
トである。
サスペンション制御フローを示すゼネラルフローチャー
トである。
【図4】図3に示されたフローチャートのステップS2
00および250において行なわれる車輌の走行状態の
判断等のルーチンを示すフローチャートである。
00および250において行なわれる車輌の走行状態の
判断等のルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図3に示されたフローチャートのステップS3
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの前
半部分を示すフローチャートである。
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの前
半部分を示すフローチャートである。
【図6】図3に示されたフローチャートのステップS3
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの中
盤部分を示すフローチャートである。
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの中
盤部分を示すフローチャートである。
【図7】図3に示されたフローチャートのステップS3
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの残
りの部分を示すフローチャートである。
00において行なわれるアクティブ演算のルーチンの残
りの部分を示すフローチャートである。
【図8】ゲインKzifeの増減パターンを示すタイムチャ
ートである。
ートである。
【図9】車速VとゲインKzifeとの間の関係を示すグラ
フである。
フである。
【図10】車速Vおよび操舵角速度θd と推定横加速度
の変化率Gypr との間の関係を示すグラフである。
の変化率Gypr との間の関係を示すグラフである。
【図11】車速Vと目標変位量Rxhとの間の関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図12】前後加速度Gx と目標圧Pgxとの間の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図13】横加速度Gy と目標圧Pgyとの間の関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図14】変形例のサスペンション制御装置を説明する
ための概略構成図である。
ための概略構成図である。
【図15】車両重心位置におけるばね上の振動状況(上
下加速度)を、異なる車速毎に周波数分析した結果を示
すグラフである。
下加速度)を、異なる車速毎に周波数分析した結果を示
すグラフである。
10…流体圧式アクティブサスペンション 12…接続通路 14…作動流体排出通路 16…エンジン 18…ポンプ 20…作動流体供給通路 22…圧力制御弁 24…切換制御弁 24a…切換位置 24b…切換位置 24c…切換位置 26…分岐通路 28…固定絞り 30…可変絞り 32…接続通路 34…絞り 36…アクチュエータ 38…作動流体室 42…気液ばね装置 46…遮断弁 48…パイロット圧力制御装置 50…接続通路 52…固定絞り 54…可変絞り 60…アキュームレータ 100…電子制御装置 110…入力ポート装置 112…出力ポート装置 118…車高センサ 120…車速センサ 122…前後Gセンサ 124…横Gセンサ 126…操舵角センサ 128…車高設定スイッチ 130…駆動回路 132〜138…駆動回路 140〜144…上下Gセンサ Wh…車輪
Claims (1)
- 【請求項1】 車体と車輪との間に介装され、外部から
指令された制御量に応じて車両の懸架状況を調節するア
クチュエータと、 車両の走行状態に応じて発現する前記車両の姿勢変化が
低減する側に前記アクチュエータへ制御量を指令して車
両の姿勢制御を図る制御手段とを有するサスペンション
制御装置であって、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 前記車両の速度を検出する速度検出手段とを備え、 前記制御手段は、 前記制御量を前記走行状態検出手段の検出した走行状態
に応じて演算する演算部と、 該演算された制御量を前記アクチュエータに指令する制
御部と、 前記走行状態検出手段の検出した走行状態の走行状態量
又は前記演算部の演算した演算制御量の少なくとも一方
を入力し、該入力した走行状態量又は演算制御量を、入
力した信号を所定周波数を越える高周波数成分を遮蔽或
いは減衰して出力する周波数成分制限処理に処する制限
処理部と、 該制限処理部における前記所定周波数を前記速度検出手
段の検出した車速に応じて変更する制限周波数変更部と
を有し、 更に、前記制御手段は、前記制限処理部を、前記周波数
成分制限処理に処した走行状態量を前記走行状態検出手
段の検出した走行状態に優先して前記演算部に出力する
よう、前記周波数成分制限処理に処した演算制御量を前
記演算部の演算した制御量に優先して前記制御部に出力
するよう備えることを特徴とするサスペンション制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11450494A JPH07300008A (ja) | 1994-04-29 | 1994-04-29 | サスペンション制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11450494A JPH07300008A (ja) | 1994-04-29 | 1994-04-29 | サスペンション制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07300008A true JPH07300008A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14639415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11450494A Pending JPH07300008A (ja) | 1994-04-29 | 1994-04-29 | サスペンション制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07300008A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007053859A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
| WO2013161637A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 日産自動車株式会社 | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
| WO2016039194A1 (ja) * | 2014-09-08 | 2016-03-17 | Kyb株式会社 | 信号レベル検知装置および信号レベル検知方法 |
| US10618368B2 (en) | 2017-05-11 | 2020-04-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle attitude control device |
-
1994
- 1994-04-29 JP JP11450494A patent/JPH07300008A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007053859A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
| WO2013161637A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | 日産自動車株式会社 | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
| WO2016039194A1 (ja) * | 2014-09-08 | 2016-03-17 | Kyb株式会社 | 信号レベル検知装置および信号レベル検知方法 |
| US10618368B2 (en) | 2017-05-11 | 2020-04-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle attitude control device |
| DE102018110283B4 (de) | 2017-05-11 | 2022-11-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fahrzeuglage-steuervorrichtung |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5162995A (en) | Hydraulic active suspension system for a vehicle performing vehicle height feedback control | |
| US5294146A (en) | Active suspension of vehicle having system of compensation for cornering force | |
| US5119297A (en) | Hydraulic active suspension system for a vehicle capable of enhancing both the comfortability and the controllability of the attitude of vehicle body | |
| US5071158A (en) | Fluid pressure type active suspension responsive to change of rate of change of vehicle height or change of acceleration of vehicle body | |
| US5177681A (en) | Roll control system in vehicle admissive of counter steering | |
| JP2508830B2 (ja) | 車輌のステア特性制御装置 | |
| US5104143A (en) | Vehicle suspension system with roll control variable according to vehicle speed | |
| US5042834A (en) | Fluid pressure type active suspension with bypass control for working fluid pressure operative with variable target value | |
| JPH0764175B2 (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| US5043893A (en) | Hydraulic active suspension system for a vehicle capable of positively controlling the attitude of vehicle body when heavily loaded | |
| JPH07300008A (ja) | サスペンション制御装置 | |
| JPH082234A (ja) | 車体傾斜角算出装置 | |
| JP2616180B2 (ja) | 車両用アクティブサスペンション装置 | |
| JPH07304317A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH07257136A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH0741785B2 (ja) | 流体圧式サスペンション | |
| JPH0789320A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH0717524Y2 (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH0751364Y2 (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH04201615A (ja) | 能動型サスペンション | |
| JPH04224412A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH04328010A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH07232537A (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH0729522B2 (ja) | 流体圧式アクティブサスペンション | |
| JPH0741786B2 (ja) | 流体圧式サスペンション |