JPH07300302A - 二酸化塩素の製造法 - Google Patents

二酸化塩素の製造法

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JPH07300302A
JPH07300302A JP12047494A JP12047494A JPH07300302A JP H07300302 A JPH07300302 A JP H07300302A JP 12047494 A JP12047494 A JP 12047494A JP 12047494 A JP12047494 A JP 12047494A JP H07300302 A JPH07300302 A JP H07300302A
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chlorine dioxide
aqueous solution
reaction
circulation
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Koji Nakano
弘司 中野
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 反応塔1及び循環塔2内に予め水を充填し
ておき、ライン3から塩素酸塩水溶液を、ライン4から
塩化水素ガスを、ライン5からの空気とともに反応塔1
に導入する。これらはエアリフト作用により反応塔1内
を上昇し、循環塔2内に導かれ、反応塔1内と循環塔2
内の循環を繰り返し乍ら塩素酸塩水溶液と塩化水素ガス
が反応して二酸化塩素を生成し、副生した食塩を含む水
溶液とともに取出口8より取り出され、移送ライン15
を経由して脱気塔12内に導入され、そこで下部から導
入された空気と接触せしめられ、二酸化塩素は上部の排
出口14から空気とともに回収され、一方、二酸化塩素
と分離された水溶液は未反応原料を少量を含むので戻し
ライン16を経由して循環塔2内に戻され、再び反応に
供される。 【効果】 特別な分離装置を用いることなく、副生し
た塩素ガスを含まない高純度の二酸化塩素が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二酸化塩素の製造法に
関し、更に詳しくは、安価且つ簡単な装置を用い、純度
の高い二酸化塩素を容易に製造することのできる二酸化
塩素の製造法に関する。
【0002】二酸化塩素は酸化力が強く優れた殺菌能力
を有するため、製紙用木材パルプの漂白、工業用水や飲
料水、下水道の消毒、魚介類や野菜、果物等、更には家
畜舎の消毒、臭気抑制剤として使用されている。
【0003】
【従来の技術】従来、二酸化塩素の製造方法としては、
例えば特開平4−342402号には、ベンチュリ管を
備えた反応室に塩素酸塩の水溶液と酸のガス流を導入し
て反応させて二酸化塩素を生成させ、更に推進媒体を導
入して二酸化塩素と混合する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記方法
は、ベンチュリ管を使用し瞬間時に反応させるため、原
料や媒体の流量等の反応条件の調整及び設定が極めて難
しく、等量での完全な混合及び反応は至難又は殆ど不可
能に近い。その結果、反応効率が悪くなって未反応原料
が製品中に混入し、製品の純度を低下せしめるに至る。
また、二酸化塩素は同時に生成する塩素との混合物とし
て得られるため、二酸化塩素の純度が低く、それだけ二
酸化塩素の優れた酸化力や殺菌能力が減じられ、用途に
よっては使用が制限されるという問題がある。この問題
を解決するには、二酸化塩素と塩素とを分離する装置が
必要不可欠となり、装置コストが上昇するという憾みが
ある。本発明は上記問題を解決し、安価且つ簡単な装置
により、高純度の二酸化塩素を容易に製造することので
きる方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
循環塔を上部及び下部で連通するように接続した反応塔
の下部から塩素酸塩水溶液、酸のガス及び不活性ガスを
導入し、エアリフトにより反応塔内及び循環塔内を循環
させ乍ら反応させ、生成した二酸化塩素を塩素ガスとと
もに反応塔の上部より取り出すことを特徴とする二酸化
塩素の製造法を、
【0006】本発明の第2は、上記第1の発明におい
て、生成した二酸化塩素を水溶液とともに取り出し、該
二酸化塩素と水溶液を脱気塔に導き、塔底部より不活性
ガスを導入して脱気を行い、塔頂部より二酸化塩素を不
活性ガスとともに回収するとともに、水溶液を反応塔に
戻す製造法を、
【0007】本発明の第3は、循環塔を上部及び下部で
連通するように接続した反応塔の下部から亜塩素酸塩水
溶液、塩素ガス及び不活性ガスを導入し、エアリフトに
より反応塔内及び循環塔内を循環させ乍ら反応させ、生
成した二酸化塩素を反応塔の上部より取り出すことを特
徴とする二酸化塩素の製造法を、
【0008】本発明の第4は、上記第3の発明におい
て、生成した二酸化塩素を水溶液とともに取り出し、該
二酸化塩素と水溶液を脱気塔に導き、塔底部より不活性
ガスを導入して脱気を行い、塔頂部より二酸化塩素を不
活性ガスとともに回収するとともに、水溶液を反応塔に
戻す請求項1記載の製造法を、それぞれ内容とするもの
である。
【0009】本発明に用いられる装置の一例を図面に基
づいて説明する。図1において、反応装置は反応塔1と
循環塔2とからなり、両塔は上部及び下部で互いに連通
した構造からなる。反応塔1の下部には第1原料導入ラ
イン3、第2原料導入ライン4、及び不活性ガスの導入
ライン5がそれぞれ設けられ、これらは反応塔1の下部
の導入口6に連絡している。7は多孔板である。
【0010】反応塔1の上部には取出口8が設けられ、
更に塔頂部には排出ライン9が設けられている。一方、
循環塔2内には、熱交換器10が設けられている。
【0011】図2は本発明に用いられる他の装置を示
し、図1で示した装置に、更に脱気塔12が設けられて
いる。脱気塔12は下部には不活性ガスの導入口13
を、上部には不活性ガスと生成物(二酸化塩素)の排出
口14を備え、更に脱気塔12は上方において反応塔1
の取出口8と移送ライン15を介して接続されるととも
に、下方において循環塔2と戻しライン16を介して接
続されている。
【0012】以下、上記装置を用いて本発明を実施する
方法について説明する。尚、反応媒体として水、酸のガ
スとして塩化水素ガス、不活性ガスとして空気を例に挙
げて説明する。反応塔1及び循環塔2内に予め水を充填
しておき、第1原料導入ライン3から塩素酸塩水溶液
を、第2原料導入ライン4から塩化水素ガスを、不活性
ガス導入ライン5からの空気とともに導入口6より反応
塔1の下部に導入する。
【0013】導入された塩素酸塩水溶液、塩化水素ガス
及び空気は多孔板7を通過し、このとき空気は細かな気
泡となり、そのエアリフト作用により塩素酸塩水溶液及
び塩化水素ガスとともに反応塔1内を上昇し、循環塔2
内に導かれる。循環塔2内に導かれた塩素酸塩水溶液、
塩化水素ガス及び空気は熱交換器10により冷却され比
重が大きくなって下降して反応塔1内に入り、再びエア
リフト作用により上昇し、反応塔1内と循環塔2内の循
環を繰り返す。
【0014】上記循環を繰り返し乍ら塩素酸塩水溶液と
塩化水素ガスは反応して二酸化塩素を生成し、副生した
塩素ガスとともに反応塔頂部の排出ライン9より混合物
として排出回収される。一方、副生した食塩を含む水溶
液は取出口8よりオーバーフローさせ取り出される。
【0015】次に、図2に示す装置を用いる場合につい
て説明する。原料及び空気の導入、並びに反応について
は上記と同様に行われる。副生した塩素ガスは反応塔頂
部の排出ライン9より排出され、アルカリ処理により次
亜塩素酸ナトリウムの製造等に利用される。一方、生成
した二酸化塩素は、副生した食塩を含む水溶液とともに
取出口8より取り出され、移送ライン15を経由して脱
気塔12内に導入され、下部の導入口13から導入され
た空気と接触せしめられ、二酸化塩素は上部の排出口1
4から空気とともに回収され、一方、二酸化塩素と分離
された水溶液は未反応原料を少量を含むので戻しライン
16を経由して循環塔2内に戻され、再び反応に供され
る。以上から明らかなように、図2の装置を用いる場合
は、特別な分離装置を用いることなく、副生した塩素ガ
スを含まない高純度の二酸化塩素を得ることができる。
【0016】第1原料として亜塩素酸水溶液を用い、第
2原料として塩素ガスを用いる場合も、上記と同様の操
作でよいが、この場合は副生物としての塩素は生成しな
い。従って、排出ライン9から二酸化塩素を回収し、食
塩水溶液を取出口8からオーバーフローさせて取り出す
ことができ、高純度の二酸化塩素を得ることが可能であ
る。また亜塩素酸水溶液は塩素酸塩水溶液と併用するこ
とも可能である。この場合は、上記した塩素酸塩水溶液
と塩化水素とを反応させ二酸化塩素を生成させる過程に
おいて、導入口11より亜塩素酸水溶液を反応塔内に導
入し、塩素酸塩水溶液と塩化水素ガスとの反応で副生す
る塩素ガスと反応させ二酸化塩素を生成させることがで
きる。
【0017】本発明において用いられる塩素酸塩水溶液
の濃度は10〜40重量%が好ましく、また亜塩素酸水
溶液の濃度は5〜25重量%が好ましい。酸のガスとし
てはハロゲン酸が好ましく、特に塩化水素ガスが好適で
ある。不活性ガスとしては、窒素、空気等が好ましい
が、特に空気が好適である。また反応媒体としては水が
好ましく、更に反応温度は0〜40℃の範囲が好まし
い。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。
【0019】実施例1 図1に示した装置(反応塔容積23L)を使用した。反
応塔内に予め水を充填し、40重量%塩素酸ナトリウム
水溶液を73g/分、無水塩化水素ガスを11L/分、
空気を47L/分の速度でそれぞれ反応塔下部より供給
した。エアーリフトによる液循環を確認し、反応ゾーン
温度を25℃に維持し安定状態になった時点で、試料分
析を実施した。副生する食塩を含む食塩水溶液は60g
/分でオーバーフローさせた。目的とする二酸化塩素
は、副生した塩素ガスと空気が混在する混合物として回
収された。回収された二酸化塩素混合物を、ANSI/
AWWA標準法B303−88に準拠して分析したとこ
ろ、二酸化塩素生成量は14.3g/分(0.21 mol
/分)、塩素生成量は7.4g/分(0.10 mol/
分)であった。これは原料塩素酸ナトリウム供給量に対
し二酸化塩素の収率は78%、塩素の収率は76%にな
る。無水塩化水素ガス供給量に対し、二酸化塩素の収率
は86%、塩素の収率は84%に相当するものであっ
た。
【0020】実施例2 図2に示した脱気塔を備えた装置を用い、同様の実験を
実施した。40重量%塩素酸ナトリウム水溶液を73g
/分、無水塩化水素ガスを11L/分、空気を47L/
分の速度でそれぞれ反応塔下部より供給した。反応ゾー
ン温度を6℃に、脱気塔温度を20℃にそれぞれ維持し
た。二酸化塩素を含む食塩水溶液を1L/分でオーバー
フローさせて取り出し、これを脱気塔に導き、脱気塔の
塔頂部に導入した。空気を47L/分の速度で塔底部よ
り供給し、脱気を行って二酸化塩素を分離し、残った水
溶液を循環塔の熱交換器の手前に再度供給循環した。エ
アーリフトによる液循環を安定状態に維持して試料分析
を実施した。副生する塩素ガスは反応塔の塔頂部より排
出され、アルカリ処理により次亜鉛素酸ナトリウム等の
製造に利用される。脱気塔の塔頂部より目的とする二酸
化塩素は空気と共に回収された。実施例1と同様にAN
SI/AWWA標準法B303−88に準拠して分析し
たところ、二酸化塩素生成量は12.5g/分(0.1
8 mol/分)であった。混在する副生塩素ガスは0.8
g/分(0.01 mol/分)であった。二酸化塩素の収
率は、原料塩素酸ナトリウム供給量に対し68%、無水
塩化水素ガス供給量に対し76%にそれぞれ相当するも
のであった。
【0021】実施例3 実施例1と同様にして、25重量%の亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液を89g/分、塩素ガスを2.7L/分、空気
を47L/分の速度でそれぞれ反応塔下部より供給し
た。反応ゾーン温度を25℃に維持し安定状態になし、
エアーリフトによる液循環を確認して、試料分析を実施
した。食塩水部分は80g/分でオーバーフローさせ、
目的とする二酸化塩素は空気と混合物として回収され
た。実施例1と同様にANSI/AWWA標準法B30
3−88に準拠して分析したところ、二酸化塩素生成量
は13.0g/分(0.19 mol/分)であった。二酸
化塩素の収率は、原料亜塩素酸ナトリウム供給量に対し
78%に相当するものであった。
【0022】実施例4 図1に示した装置を用い、反応塔に予め水を充填し、4
0重量%の塩素酸ナトリウム水溶液を73g/分、無水
塩化水素ガスを11L/分、空気を47L/分の速度で
それぞれ供給するとともに、更に25重量%の亜塩素酸
ナトリウム水溶液を64g/分の速度で供給した。反応
ゾーン温度を25℃に維持し安定状態になし、エアーリ
フトによる液循環を確認して、試料分析を実施した。食
塩水部分は120g/分でオーバーフローさせ、目的と
する二酸化塩素は空気との混合物として回収された。実
施例1と同様にANSI/AWWA標準法B303−8
8に準拠して分析したところ、二酸化塩素生成量は2
6.1g/分(0.38 mol/分)、塩素生成量は1.
6g/分(0.02 mol/分)であった。二酸化塩素の
収率は、原料塩素酸ナトリウムと亜塩素酸ナトリウムと
の合計供給量に対し86%に相当するものであった。
【0023】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明によれば、高純度
の二酸化塩素を安価且つ簡単な装置を用いて容易に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる装置の一例を示す概略図で
ある。
【図2】本発明に用いられる装置の他の例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 反応塔 2 循環塔 3 第1原料導入ライン 4 第2原料導入
ライン 5 不活性ガス導入ライン 6 導入口 7 多孔板 8 取出口 9 排出ライン 10 熱交換器 11 導入口 12 脱気塔 13 導入口 14 排出口 15 移送ライン 16 戻しライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環塔を上部及び下部で連通するように
    接続した反応塔の下部から塩素酸塩水溶液、酸のガス及
    び不活性ガスを導入し、エアリフトにより反応塔内及び
    循環塔内を循環させ乍ら反応させ、生成した二酸化塩素
    を塩素ガスとともに反応塔の上部より取り出すことを特
    徴とする二酸化塩素の製造法。
  2. 【請求項2】 生成した二酸化塩素を水溶液とともに取
    り出し、該二酸化塩素と水溶液を脱気塔に導き、塔底部
    より不活性ガスを導入して脱気を行い、塔頂部より二酸
    化塩素を不活性ガスとともに回収するとともに、水溶液
    を反応塔に戻す請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 亜塩素酸塩水溶液を反応塔に導入する請
    求項1又は2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 循環塔を上部及び下部で連通するように
    接続した反応塔の下部から亜塩素酸塩水溶液、塩素ガス
    及び不活性ガスを導入し、エアリフトにより反応塔内及
    び循環塔内を循環させ乍ら反応させ、生成した二酸化塩
    素を反応塔の上部より取り出すことを特徴とする二酸化
    塩素の製造法。
  5. 【請求項5】 生成した二酸化塩素を水溶液とともに取
    り出し、該二酸化塩素と水溶液を脱気塔に導き、塔底部
    より不活性ガスを導入して脱気を行い、塔頂部より二酸
    化塩素を不活性ガスとともに回収するとともに、水溶液
    を反応塔に戻す請求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】 酸のガスがハロゲン酸のガスである請求
    項1記載の製造法。
  7. 【請求項7】 ハロゲン酸のガスが塩化水素ガスである
    請求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】 反応温度が0〜40℃である請求項1又
    は4記載の製造法。
JP12047494A 1994-05-09 1994-05-09 二酸化塩素の製造法 Withdrawn JPH07300302A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100884330B1 (ko) * 2008-08-14 2009-02-18 이승채 순수한 이산화염소수 제조 장치 및 이산화염소수 제조 방법
KR100902846B1 (ko) * 2008-05-26 2009-06-16 이승채 순수 이산화염소 유기용매의 제조장치와 이를 이용한이산화염소 제조방법
KR100937065B1 (ko) * 2003-08-04 2010-01-15 다이꼬 야꾸힝 가부시끼가이샤 이산화염소 제조장치
CN101559927B (zh) 2009-06-02 2011-07-20 天津市职业大学 一种同时生产二氧化氯和乙醛酸绿色工艺
CN106315513A (zh) * 2016-10-26 2017-01-11 吴予奇 二氧化氯气体合成装置
KR101696649B1 (ko) * 2016-03-07 2017-01-16 이동근 순수한 이산화염소 발생장치 및 그 방법

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