JPH07300656A - 高温用焼結軸受合金及びその製造方法 - Google Patents
高温用焼結軸受合金及びその製造方法Info
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- JPH07300656A JPH07300656A JP6113504A JP11350494A JPH07300656A JP H07300656 A JPH07300656 A JP H07300656A JP 6113504 A JP6113504 A JP 6113504A JP 11350494 A JP11350494 A JP 11350494A JP H07300656 A JPH07300656 A JP H07300656A
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C33/00—Making ferrous alloys
- C22C33/02—Making ferrous alloys by powder metallurgy
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- C22C33/0228—Using a mixture of pre-alloyed powders or a master alloy comprising other non-metallic compounds or more than 5% of graphite
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
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- F16C33/12—Structural composition; Use of special materials or surface treatments, e.g. for rust-proofing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 相手材を攻撃しない優れた摺動特性を有する
高温用焼結軸受合金を提供する。 【構成】 ステンレス鋼のマトリックス中に重量%で5
%を越えて10%のh−BNが100〜500μmの粒
子として分散している。
高温用焼結軸受合金を提供する。 【構成】 ステンレス鋼のマトリックス中に重量%で5
%を越えて10%のh−BNが100〜500μmの粒
子として分散している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高温で使用される高温
用軸受合金及びその製造方法に関する。
用軸受合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高温用軸受として、特開昭60ー
221557号公報や特開昭54ー128923号公報
に開示された発明が知られている。この特開昭60ー2
21557号公報に開示された発明では、Co又はNi
のうち少なくとも一種を基材として25〜40%Mo、
2〜10%Si、0〜20%Crを含む合金粉末を0.
2〜20%と、黒鉛粉末を0〜2%と、残部をオーステ
ナイト系ステンレス鋼の粉末とからなる混合粉を焼結し
た焼結合金からなり、300〜900℃の高温における
耐摩耗性、耐酸化性に優れた軸受合金としている。そし
て、硬質粒子としてHv700〜1100の金属間化合
物及びHv1100〜1500の炭化物が分散してお
り、これらの硬質粒子による適度な硬度により軸受の耐
摩耗性を向上させている。
221557号公報や特開昭54ー128923号公報
に開示された発明が知られている。この特開昭60ー2
21557号公報に開示された発明では、Co又はNi
のうち少なくとも一種を基材として25〜40%Mo、
2〜10%Si、0〜20%Crを含む合金粉末を0.
2〜20%と、黒鉛粉末を0〜2%と、残部をオーステ
ナイト系ステンレス鋼の粉末とからなる混合粉を焼結し
た焼結合金からなり、300〜900℃の高温における
耐摩耗性、耐酸化性に優れた軸受合金としている。そし
て、硬質粒子としてHv700〜1100の金属間化合
物及びHv1100〜1500の炭化物が分散してお
り、これらの硬質粒子による適度な硬度により軸受の耐
摩耗性を向上させている。
【0003】また、特開昭54ー128923号公報に
開示された発明では、ステンレス鋼に重量%で1.5〜
5.0%のh−BN(ヘキサゴナル窒化ほう素)を分散
した焼結合金とし、400〜600℃の高温における耐
摩耗性、耐酸化性に優れた摺動材料としている。そし
て、BNの高い潤滑性により相手材を傷めること無く高
い潤滑性を得ているものである。
開示された発明では、ステンレス鋼に重量%で1.5〜
5.0%のh−BN(ヘキサゴナル窒化ほう素)を分散
した焼結合金とし、400〜600℃の高温における耐
摩耗性、耐酸化性に優れた摺動材料としている。そし
て、BNの高い潤滑性により相手材を傷めること無く高
い潤滑性を得ているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術の内、前者では、軸受合金の硬質粒子により耐摩
耗性を得ているために、相手材に対する攻撃性が高く、
特に相手材がHv300以上の硬い材質よりなる場合に
は適用することができるが、相手材がこれより軟らかい
材料に対しては急速に摩耗することになる。このため、
適用できる相手材の適用範囲が狭いという問題があっ
た。
の技術の内、前者では、軸受合金の硬質粒子により耐摩
耗性を得ているために、相手材に対する攻撃性が高く、
特に相手材がHv300以上の硬い材質よりなる場合に
は適用することができるが、相手材がこれより軟らかい
材料に対しては急速に摩耗することになる。このため、
適用できる相手材の適用範囲が狭いという問題があっ
た。
【0005】また、後者では、軟らかいh−BNを潤滑
材として利用しているために、相手材を傷めることの少
ない潤滑特性を発揮することができる。しかし、5.0
%以上h−BNを含有させると、加工性が悪化し、圧粉
体に割れやしわが発生するために製造できないという理
由から、5.0%以下の少ないh−BN含量とされてい
た。発明者らは、h−BN含量を5.0%以上含んだ焼
結体が更に摩擦係数が減少し、特に700℃の高温にお
いて軸受の摩耗量が著しく減少する知見を得た。
材として利用しているために、相手材を傷めることの少
ない潤滑特性を発揮することができる。しかし、5.0
%以上h−BNを含有させると、加工性が悪化し、圧粉
体に割れやしわが発生するために製造できないという理
由から、5.0%以下の少ないh−BN含量とされてい
た。発明者らは、h−BN含量を5.0%以上含んだ焼
結体が更に摩擦係数が減少し、特に700℃の高温にお
いて軸受の摩耗量が著しく減少する知見を得た。
【0006】そこで、h−BN含量を5.0%以上とし
ても、容易に製造できる軸受合金の製造法を確立すると
ともに、5.0%以上h−BNを含有する軸受とするこ
とによって、BNの優れた潤滑特性が十分に発揮され
て、相手材を攻撃しない優れた摺動特性を有する高温用
焼結軸受合金を提供することを目的としている。
ても、容易に製造できる軸受合金の製造法を確立すると
ともに、5.0%以上h−BNを含有する軸受とするこ
とによって、BNの優れた潤滑特性が十分に発揮され
て、相手材を攻撃しない優れた摺動特性を有する高温用
焼結軸受合金を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
では、ステンレス鋼のマトリックス中に重量%で5%を
越えて10%のh−BNが分散している高温用焼結軸受
合金としている。請求項2の発明では、請求項1の発明
の高温用焼結軸受合金において、マトリックス中に10
0〜500μmの粒子からなるh−BNが分散してい
る。
では、ステンレス鋼のマトリックス中に重量%で5%を
越えて10%のh−BNが分散している高温用焼結軸受
合金としている。請求項2の発明では、請求項1の発明
の高温用焼結軸受合金において、マトリックス中に10
0〜500μmの粒子からなるh−BNが分散してい
る。
【0008】請求項3の発明では、ステンレス鋼を構成
する粉末に、造粒されたh−BN粉末を重量%で5%を
越えて10%混合し、これを圧縮成形して圧粉体を形成
し、その後に焼結して、マトリックス中に100〜50
0μmの粒子からなるh−BNを分散した軸受合金とし
ている。請求項4の発明では、請求項3の発明におい
て、ステンレス鋼を構成するFe粉末及びその合金成分
粉末の混合粉末に、造粒されたh−BNを混合して圧粉
体を形成している。請求項5の発明では、請求項3の発
明において、ステンレス鋼の合金粉末に、造粒されたh
−BN粉末を混合している。
する粉末に、造粒されたh−BN粉末を重量%で5%を
越えて10%混合し、これを圧縮成形して圧粉体を形成
し、その後に焼結して、マトリックス中に100〜50
0μmの粒子からなるh−BNを分散した軸受合金とし
ている。請求項4の発明では、請求項3の発明におい
て、ステンレス鋼を構成するFe粉末及びその合金成分
粉末の混合粉末に、造粒されたh−BNを混合して圧粉
体を形成している。請求項5の発明では、請求項3の発
明において、ステンレス鋼の合金粉末に、造粒されたh
−BN粉末を混合している。
【0009】請求項6の発明では、請求項1又は請求項
2において、ステンレス鋼をオーステナイト系ステンレ
ス鋼としている。
2において、ステンレス鋼をオーステナイト系ステンレ
ス鋼としている。
【0010】
【作用】これらの発明において、マトリックスをステン
レス鋼としたのは、高温での耐酸化性が優れていること
及びh−BNをマトリックス中に強固に保持するためで
ある。このため、いずれのステンレス鋼にも適用するこ
とができる。このうち相手方軸材に適合する硬度のもの
を軸受合金として選択されるが、オーステナイト系ステ
ンレス鋼は、マルテンサイト系ステンレス鋼、フェライ
ト系ステンレス鋼などの他のステンレス鋼よりも耐熱性
に優れているために特に望ましい。
レス鋼としたのは、高温での耐酸化性が優れていること
及びh−BNをマトリックス中に強固に保持するためで
ある。このため、いずれのステンレス鋼にも適用するこ
とができる。このうち相手方軸材に適合する硬度のもの
を軸受合金として選択されるが、オーステナイト系ステ
ンレス鋼は、マルテンサイト系ステンレス鋼、フェライ
ト系ステンレス鋼などの他のステンレス鋼よりも耐熱性
に優れているために特に望ましい。
【0011】ステンレス鋼を構成する原料粉末として
は、軟鋼粉などのFe成分とCr、Ni粉等を混合する
混合粉末としても良く、また、ステンレス鋼からなる合
金粉末としてもよい。混合粉を使用する場合には、Fe
粉と合金粉とを十分に混合して、焼結体に偏析、特にC
rの偏析を生じないようにする必要がある。偏析した焼
結体では、耐熱性や機械的強度が十分に得られないこと
がある。このため、予め合金化されているステンレス鋼
の合金粉末を使用することにより、合金成分が偏析する
ことがなく、粉末の混合工程を容易にすることができる
ので、合金粉末とすることが望ましい。
は、軟鋼粉などのFe成分とCr、Ni粉等を混合する
混合粉末としても良く、また、ステンレス鋼からなる合
金粉末としてもよい。混合粉を使用する場合には、Fe
粉と合金粉とを十分に混合して、焼結体に偏析、特にC
rの偏析を生じないようにする必要がある。偏析した焼
結体では、耐熱性や機械的強度が十分に得られないこと
がある。このため、予め合金化されているステンレス鋼
の合金粉末を使用することにより、合金成分が偏析する
ことがなく、粉末の混合工程を容易にすることができる
ので、合金粉末とすることが望ましい。
【0012】h−BNが重量%で5%以下では、未だ十
分な潤滑作用を得ることができず、一方、h−BNが1
0%を越えると、脆化するとともに、耐酸化性が低下す
る。このため、h−BNの含量は重量%で5%を越え1
0%以下とする。特に6%以上では、500℃〜700
℃の高温領域での摩擦係数及び摩耗量はほとんど変わら
ないために、h−BNの含量は6〜8%が望ましい。
分な潤滑作用を得ることができず、一方、h−BNが1
0%を越えると、脆化するとともに、耐酸化性が低下す
る。このため、h−BNの含量は重量%で5%を越え1
0%以下とする。特に6%以上では、500℃〜700
℃の高温領域での摩擦係数及び摩耗量はほとんど変わら
ないために、h−BNの含量は6〜8%が望ましい。
【0013】h−BN粒子はマトリックス中に均一に分
散していることにより優れた機械的性質及び潤滑性能が
発揮される。特に100〜500μm程度のh−BN粒
子がマトリックス中に分散しているものがその製造が容
易であるために望ましく、100μm以下とするには、
粉末の混合工程において、偏析しやすくなって均一に混
合することが困難となる。その結果、混合不均一に基づ
く圧粉体のしわや割れが生じ易くなって、良好な圧粉体
の成形が困難となる。また、500μm以上では、この
大きなh−BN粉末粒子によって、一種の偏析現象を示
して脆化する傾向がある。このため、焼結後のマトリッ
クス中に100〜500μm程度の粒子となるようにh
−BNの粒子径を定めることが望ましい。なお、本発明
における造粒されたh−BN粒子は、一個一個が独立し
た粒子となっていてもよく、また、粉末が圧縮されて緩
やかに集合した粒子であってもよい。
散していることにより優れた機械的性質及び潤滑性能が
発揮される。特に100〜500μm程度のh−BN粒
子がマトリックス中に分散しているものがその製造が容
易であるために望ましく、100μm以下とするには、
粉末の混合工程において、偏析しやすくなって均一に混
合することが困難となる。その結果、混合不均一に基づ
く圧粉体のしわや割れが生じ易くなって、良好な圧粉体
の成形が困難となる。また、500μm以上では、この
大きなh−BN粉末粒子によって、一種の偏析現象を示
して脆化する傾向がある。このため、焼結後のマトリッ
クス中に100〜500μm程度の粒子となるようにh
−BNの粒子径を定めることが望ましい。なお、本発明
における造粒されたh−BN粒子は、一個一個が独立し
た粒子となっていてもよく、また、粉末が圧縮されて緩
やかに集合した粒子であってもよい。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明では、ステンレス鋼のマ
トリックス中に重量%で5%を越えて10%までのh−
BNが分散した焼結軸受合金としており、500〜70
0℃の高温において、潤滑性に優れるとともに相手材を
摩耗しない攻撃性の低い高温用焼結軸受合金とすること
ができる。さらに、請求項2の発明ではマトリックス中
に100〜500μmの粒子からなるh−BNが分散し
ており、靱性に優れた軸受合金とすることができる。
トリックス中に重量%で5%を越えて10%までのh−
BNが分散した焼結軸受合金としており、500〜70
0℃の高温において、潤滑性に優れるとともに相手材を
摩耗しない攻撃性の低い高温用焼結軸受合金とすること
ができる。さらに、請求項2の発明ではマトリックス中
に100〜500μmの粒子からなるh−BNが分散し
ており、靱性に優れた軸受合金とすることができる。
【0015】請求項3の発明では、ステンレス鋼を構成
する粉末に、造粒されたh−BN粉末を重量%で5%を
越えて10%混合し、これを圧縮成形して圧粉体を形成
し、その後に焼結して、マトリックス中に100〜50
0μmの粒子からなるh−BNを分散した軸受合金とし
ており、成形時の圧粉体にしわや割れを生じること無く
軸受合金を容易に製造することができる。また、請求項
4の発明では、ステンレス鋼を構成するFe粉末及びそ
の合金成分粉末の混合粉末に、造粒されたh−BNを混
合して圧粉体を形成しており、軸受合金の合金成分を容
易に変更することができて、相手方の軸材や使用される
温度等の条件に適合した軸受合金を容易に製造すること
ができる。また、請求項5の発明では、ステンレス鋼の
合金粉末に造粒されたh−BN粉末を混合して圧粉体を
形成しており、合金成分の偏析が少ない軸受合金とする
ことができる。
する粉末に、造粒されたh−BN粉末を重量%で5%を
越えて10%混合し、これを圧縮成形して圧粉体を形成
し、その後に焼結して、マトリックス中に100〜50
0μmの粒子からなるh−BNを分散した軸受合金とし
ており、成形時の圧粉体にしわや割れを生じること無く
軸受合金を容易に製造することができる。また、請求項
4の発明では、ステンレス鋼を構成するFe粉末及びそ
の合金成分粉末の混合粉末に、造粒されたh−BNを混
合して圧粉体を形成しており、軸受合金の合金成分を容
易に変更することができて、相手方の軸材や使用される
温度等の条件に適合した軸受合金を容易に製造すること
ができる。また、請求項5の発明では、ステンレス鋼の
合金粉末に造粒されたh−BN粉末を混合して圧粉体を
形成しており、合金成分の偏析が少ない軸受合金とする
ことができる。
【0016】請求項6の発明では、請求項1又は請求項
2において、ステンレス鋼をオーステナイト系ステンレ
ス鋼としているので、他のステンレス鋼に較べて耐酸化
性に優れた軸受合金とすることができる。
2において、ステンレス鋼をオーステナイト系ステンレ
ス鋼としているので、他のステンレス鋼に較べて耐酸化
性に優れた軸受合金とすることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例1〜9及び比較例1
0〜16を説明する。各実施例1〜9及び比較例10〜
16の供試試料を粉末冶金により製造した。ステンレス
鋼の合金粉末としては、SUS310S(重量%で、N
i:19%、Cr:25%、残部Fe及び不可避成分)
のオーステナイト系ステンレス鋼(実施例1〜6、比較
例11〜16)、SUS410(重量%で、Cr:1
2.5%、残部Fe及び不可避成分)のマルテンサイト
系ステンレス鋼(実施例7)またはSUS430(重量
%で、Cr:17%、Ni:0.6%以下、残部Fe及
び不可避成分)のフェライト系ステンレス鋼(実施例
8)のいずれかの一種の、ー100メッシュ(150μ
m以下)のものを使用した。また、実施例9について
は、粒子径をー100メッシュとした機械構造用炭素鋼
(JISS45C)(成分C:0.45%、Si:0.
25%、Mn:0.75%、P:0.03%以下、S:
0.035%以下)粉末にー100メッシュのCr粉末
25%(及びNi粉末20%)を添加混合した。
0〜16を説明する。各実施例1〜9及び比較例10〜
16の供試試料を粉末冶金により製造した。ステンレス
鋼の合金粉末としては、SUS310S(重量%で、N
i:19%、Cr:25%、残部Fe及び不可避成分)
のオーステナイト系ステンレス鋼(実施例1〜6、比較
例11〜16)、SUS410(重量%で、Cr:1
2.5%、残部Fe及び不可避成分)のマルテンサイト
系ステンレス鋼(実施例7)またはSUS430(重量
%で、Cr:17%、Ni:0.6%以下、残部Fe及
び不可避成分)のフェライト系ステンレス鋼(実施例
8)のいずれかの一種の、ー100メッシュ(150μ
m以下)のものを使用した。また、実施例9について
は、粒子径をー100メッシュとした機械構造用炭素鋼
(JISS45C)(成分C:0.45%、Si:0.
25%、Mn:0.75%、P:0.03%以下、S:
0.035%以下)粉末にー100メッシュのCr粉末
25%(及びNi粉末20%)を添加混合した。
【0018】また、h−BN粉末は平均粒子径が10μ
mを使用し、これを圧縮して圧粉体とした上で破砕する
ことによって得られた粉末が集合体となった造粒粒子を
使用した。これにより、焼結後のマトリックス中に30
0μm程度に均一に分散したh−BN粒子が生成してい
た。また、比較例16については、h−BNを造粒しな
い原料粉末のまま使用した。
mを使用し、これを圧縮して圧粉体とした上で破砕する
ことによって得られた粉末が集合体となった造粒粒子を
使用した。これにより、焼結後のマトリックス中に30
0μm程度に均一に分散したh−BN粒子が生成してい
た。また、比較例16については、h−BNを造粒しな
い原料粉末のまま使用した。
【0019】上述した粉末及び粒子を表1に示す配合比
率で混合して、表2に示す成分の実施例1〜9及び比較
例10〜16の各混合粉末を作成した。なお、混合時に
は成形性を高めるために1%のステアリン酸亜鉛を混合
し、得られた混合粉末を成形圧力6t/cm2で直径2
2mm、長さ50mmの円柱に成形した。
率で混合して、表2に示す成分の実施例1〜9及び比較
例10〜16の各混合粉末を作成した。なお、混合時に
は成形性を高めるために1%のステアリン酸亜鉛を混合
し、得られた混合粉末を成形圧力6t/cm2で直径2
2mm、長さ50mmの円柱に成形した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】 なお、比較例16のh−BN粉末を造粒することなくそ
のまま使用したものでは、粉末成形時に圧粉体にしわや
割れなどを生じ易く、安定して圧粉体を成形することが
できなかった。このため、比較例16については、これ
以後の焼結等を行なうこと無く試験を中止した。この比
較例16では、圧粉体中にh−BN粉末が均一に分散し
ておらず、偏析によりしわや割れが発生し易くなってい
たものと考えられる。成形された圧粉体を500℃に加
熱して、ステアリン酸亜鉛を脱ろうした後、H2+N2雰
囲気中で1150℃にて1時間焼結した。これにより、
緻密な供試試料を得ることができた。
のまま使用したものでは、粉末成形時に圧粉体にしわや
割れなどを生じ易く、安定して圧粉体を成形することが
できなかった。このため、比較例16については、これ
以後の焼結等を行なうこと無く試験を中止した。この比
較例16では、圧粉体中にh−BN粉末が均一に分散し
ておらず、偏析によりしわや割れが発生し易くなってい
たものと考えられる。成形された圧粉体を500℃に加
熱して、ステアリン酸亜鉛を脱ろうした後、H2+N2雰
囲気中で1150℃にて1時間焼結した。これにより、
緻密な供試試料を得ることができた。
【0022】次に実施例1〜9及び比較例10〜15の
供試試料について、摩擦係数とプレート摩耗量体積につ
いての各試験を行うために、板状のテストピースを作成
した。
供試試料について、摩擦係数とプレート摩耗量体積につ
いての各試験を行うために、板状のテストピースを作成
した。
【0023】また、摩耗量体積試験では、相手材として
硬度Hv250のSUS304(成分Ni:9.3%、
Cr:19%、残部Fe及び不可避成分)の直径4mm
のピンを各供試試料の表面に摺動する摩耗試験により行
った。摺動するピンに2kgの荷重を加えた上で、平均
速度1m/min.で1時間往復動を繰り返すことによ
り行った。試験温度は500℃及び700℃の2種の温
度について大気中で行った。この結果を表3に示す。
硬度Hv250のSUS304(成分Ni:9.3%、
Cr:19%、残部Fe及び不可避成分)の直径4mm
のピンを各供試試料の表面に摺動する摩耗試験により行
った。摺動するピンに2kgの荷重を加えた上で、平均
速度1m/min.で1時間往復動を繰り返すことによ
り行った。試験温度は500℃及び700℃の2種の温
度について大気中で行った。この結果を表3に示す。
【0024】
【表3】 表3の結果を、摩擦係数については図1に、プレート摩
耗量体積については図2に示す。これにより、摩擦係数
及びプレート摩耗量体積のいずれにおいても、h−BN
の混合量とともに低くなる傾向を示した。特に重量%で
3〜5%の含量でその低下が著しく、5%を越えて6%
ではh−BNの含量が増加するに従ってその効果が緩や
かになり、6%を越えるとほぼ一定の値を示すことが判
明した。
耗量体積については図2に示す。これにより、摩擦係数
及びプレート摩耗量体積のいずれにおいても、h−BN
の混合量とともに低くなる傾向を示した。特に重量%で
3〜5%の含量でその低下が著しく、5%を越えて6%
ではh−BNの含量が増加するに従ってその効果が緩や
かになり、6%を越えるとほぼ一定の値を示すことが判
明した。
【0025】次に実施例1〜9及び比較例10〜15に
ついて、耐酸化及び引張り強度試験を行った。この結
果、h−BNの含量が増加するに従って、引張り強度及
び耐酸化性が減少しており、10%を越えると、脆くな
る結果が得られた。
ついて、耐酸化及び引張り強度試験を行った。この結
果、h−BNの含量が増加するに従って、引張り強度及
び耐酸化性が減少しており、10%を越えると、脆くな
る結果が得られた。
【0026】耐酸化試験は、供試試料を外径16×内径
10×長さ20mmの軸受形状に加工し、これを大気雰
囲気中700℃に100時間保持し、この後の重量増加
から、加熱前と加熱後の重量増加率、100×(処理後
重量一処理前重量)/処理前重量を求めた。この結果を
表4に示す。
10×長さ20mmの軸受形状に加工し、これを大気雰
囲気中700℃に100時間保持し、この後の重量増加
から、加熱前と加熱後の重量増加率、100×(処理後
重量一処理前重量)/処理前重量を求めた。この結果を
表4に示す。
【表4】 この結果、100時間後の重量増加率は、実施例1〜実
施例6では0.1〜0.98となり、h−BNの添加量
が増すに従って重量増加率の値が大きくなる傾向を示し
た。
施例6では0.1〜0.98となり、h−BNの添加量
が増すに従って重量増加率の値が大きくなる傾向を示し
た。
【0027】また、実施例3では183N/mm2であ
ったのに対して、実施例7,8では157,161N/
mm2、実施例9では120N/mm2となり、オーステ
ナイト系ステンレス鋼である実施例3が最も引張り強度
が大きかった。特に混合粉を使用した実施例9について
は、Crがマトリックス中に均一に固溶することなく、
Crの濃度が局所的に不均一となっており、このために
引張り強度が弱くなったものと考えられる。
ったのに対して、実施例7,8では157,161N/
mm2、実施例9では120N/mm2となり、オーステ
ナイト系ステンレス鋼である実施例3が最も引張り強度
が大きかった。特に混合粉を使用した実施例9について
は、Crがマトリックス中に均一に固溶することなく、
Crの濃度が局所的に不均一となっており、このために
引張り強度が弱くなったものと考えられる。
【図1】h−BN含量と摩擦係数の関係を示すグラフ
【図2】h−BN含量と摩耗量の関係を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 幸樹 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 ステンレス鋼のマトリックス中に重量%
で5%を越えて10%のh−BNが分散していることを
特徴とする高温用焼結軸受合金。 - 【請求項2】 マトリックス中に100〜500μmの
粒子からなるh−BNが分散していることを特徴とする
請求項1記載の高温用焼結軸受合金。 - 【請求項3】 ステンレス鋼を構成する粉末に、造粒さ
れたh−BN粉末を重量%で5%を越えて10%混合
し、これを圧縮成形して圧粉体を形成し、その後に焼結
して、マトリックス中に100〜500μmの粒子から
なるh−BNを分散した軸受合金とすることを特徴とす
る高温用焼結軸受合金の製造方法。 - 【請求項4】 ステンレス鋼を構成するFe粉末及びそ
の合金成分粉末の混合粉末に、造粒されたh−BNを混
合して圧粉体を形成する請求項3記載の高温用焼結軸受
合金の製造方法。 - 【請求項5】 ステンレス鋼の合金粉末に、造粒された
h−BNを混合して圧粉体を形成する請求項3記載の高
温用焼結軸受合金の製造方法。 - 【請求項6】 ステンレス鋼をオーステナイト系ステン
レス鋼としていることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の高温用焼結軸受合金。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6113504A JPH07300656A (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 高温用焼結軸受合金及びその製造方法 |
| GB9504699A GB2288817B (en) | 1994-04-30 | 1995-03-08 | Sintered bearing alloy for high-temperature application and method of manufacturing an article of the alloy. |
| US08/431,036 US5545249A (en) | 1994-04-30 | 1995-04-28 | Sintered bearing alloy for high-temperature application and method of manufacturing an article of the alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6113504A JPH07300656A (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 高温用焼結軸受合金及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07300656A true JPH07300656A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14614009
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6113504A Pending JPH07300656A (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 高温用焼結軸受合金及びその製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5545249A (ja) |
| JP (1) | JPH07300656A (ja) |
| GB (1) | GB2288817B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008016158A1 (en) * | 2006-07-31 | 2008-02-07 | National Institute For Materials Science | Free-cutting stainless steel and process for producing the same |
| JP2016508673A (ja) * | 2013-01-29 | 2016-03-22 | インスティトゥト ニスキク テンペラトゥル イ バダン ストルクトゥラリンクInstytut Niskich Temperatur I Badan Strukturalnych | 軟磁性セラミック材の製造方法 |
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| US6593015B1 (en) | 1999-11-18 | 2003-07-15 | Kennametal Pc Inc. | Tool with a hard coating containing an aluminum-nitrogen compound and a boron-nitrogen compound and method of making the same |
| US6793705B2 (en) * | 2001-10-24 | 2004-09-21 | Keystone Investment Corporation | Powder metal materials having high temperature wear and corrosion resistance |
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| FR2840969B1 (fr) * | 2002-06-14 | 2004-09-03 | Snecma Moteurs | Materiau dense autolubrifiant a sec; piece mecanique en ledit materiau; procede d'elaboration dudit materiau |
| US6837915B2 (en) * | 2002-09-20 | 2005-01-04 | Scm Metal Products, Inc. | High density, metal-based materials having low coefficients of friction and wear rates |
| BRPI0803956B1 (pt) * | 2008-09-12 | 2018-11-21 | Whirlpool S.A. | composição metalúrgica de materiais particulados e processo de obtenção de produtos sinterizados autolubrificantes |
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| DE102018120897A1 (de) | 2018-08-27 | 2020-02-27 | Fritz Winter Eisengiesserei Gmbh & Co. Kg | Bauteil einer Bremse für ein Fahrzeug |
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| JPS5677360A (en) * | 1979-11-29 | 1981-06-25 | Toshiba Corp | Iron-base sintered parts |
| JPS60221557A (ja) * | 1984-04-19 | 1985-11-06 | Toyota Motor Corp | 高温耐摩耗性に優れた焼結合金 |
| JPH0826441B2 (ja) * | 1986-10-06 | 1996-03-13 | 勝美 山口 | 快削焼結材 |
| US4853182A (en) * | 1987-10-02 | 1989-08-01 | Massachusetts Institute Of Technology | Method of making metal matrix composites reinforced with ceramic particulates |
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| DE3941536A1 (de) * | 1989-12-15 | 1991-06-20 | Kempten Elektroschmelz Gmbh | Hartmetall-mischwerkstoffe auf basis von boriden, nitriden und eisenbindemetallen |
| JP2713658B2 (ja) * | 1990-10-18 | 1998-02-16 | 日立粉末冶金株式会社 | 焼結耐摩摺動部材 |
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-
1994
- 1994-04-30 JP JP6113504A patent/JPH07300656A/ja active Pending
-
1995
- 1995-03-08 GB GB9504699A patent/GB2288817B/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-04-28 US US08/431,036 patent/US5545249A/en not_active Expired - Fee Related
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| WO2008016158A1 (en) * | 2006-07-31 | 2008-02-07 | National Institute For Materials Science | Free-cutting stainless steel and process for producing the same |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB2288817A (en) | 1995-11-01 |
| GB2288817B (en) | 1997-10-08 |
| US5545249A (en) | 1996-08-13 |
| GB9504699D0 (en) | 1995-04-26 |
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