JPH07301100A - シールド工事におけるレール・枕木の設置装置 - Google Patents
シールド工事におけるレール・枕木の設置装置Info
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- JPH07301100A JPH07301100A JP11767394A JP11767394A JPH07301100A JP H07301100 A JPH07301100 A JP H07301100A JP 11767394 A JP11767394 A JP 11767394A JP 11767394 A JP11767394 A JP 11767394A JP H07301100 A JPH07301100 A JP H07301100A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動用の軌道であるホイストレールが上下に
屈曲している部分においても、レールや枕木を好ましい
状態で搬送し、かつ水平に設置することができる設置装
置を提供する。 【構成】 シールド掘進機でトンネルを掘削するととも
にその内面にセグメント壁を構築していくシールド工事
にともない、トンネル内に工事用のレールや枕木Bを設
置する設置装置1であり、つぎの点を特徴とする。すな
わち、a)トンネル上部に設けられたホイストレール95
に前後の車輪20を掛けて移動する移動台車10と、昇
降手段30を介してその台車10の下方に設けられたレ
ール・枕木の把持手段40とを有する。b)さらに、移動
台車10のフレーム11に対する前後の各車輪20の高
さに差異をもたらす高さ調整手段50を備える。
屈曲している部分においても、レールや枕木を好ましい
状態で搬送し、かつ水平に設置することができる設置装
置を提供する。 【構成】 シールド掘進機でトンネルを掘削するととも
にその内面にセグメント壁を構築していくシールド工事
にともない、トンネル内に工事用のレールや枕木Bを設
置する設置装置1であり、つぎの点を特徴とする。すな
わち、a)トンネル上部に設けられたホイストレール95
に前後の車輪20を掛けて移動する移動台車10と、昇
降手段30を介してその台車10の下方に設けられたレ
ール・枕木の把持手段40とを有する。b)さらに、移動
台車10のフレーム11に対する前後の各車輪20の高
さに差異をもたらす高さ調整手段50を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルを掘削するい
わゆるシールド工事の際、工事用レールの布設のために
レールや枕木を運んでは所定の位置に置く作業をなすレ
ール・枕木の設置装置に関するものである。
わゆるシールド工事の際、工事用レールの布設のために
レールや枕木を運んでは所定の位置に置く作業をなすレ
ール・枕木の設置装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド工事では、シールド掘進機とい
う円筒状の機械を用いてトンネルを掘削するとともに、
その後方でセグメントピースを組み付けることによりト
ンネル内面にセグメント壁を構築していく。シールド掘
進機は、前面に回転式のカッターを有し、構築されたセ
グメント壁の前端面をジャッキで押すことにより前方へ
の推進力を得て掘削を進める。
う円筒状の機械を用いてトンネルを掘削するとともに、
その後方でセグメントピースを組み付けることによりト
ンネル内面にセグメント壁を構築していく。シールド掘
進機は、前面に回転式のカッターを有し、構築されたセ
グメント壁の前端面をジャッキで押すことにより前方へ
の推進力を得て掘削を進める。
【0003】そのようなシールド工事では、トンネルが
未完成の段階から、工事を進行させるためにレールを布
設する必要がある。工事中、シールド掘進機等に電力や
油圧(作動油)を供給したり掘削された土を搬出したり
する等の目的で、各種の台車がトンネル内を行き来する
必要があるからである。工事用のものであるため、トン
ネルの下部に土や砂利を敷くことはせず、通常は、セグ
メント壁の内面にトンネルの幅方向にH形鋼等の棒材を
架け渡すことのみによって枕木とする。枕木の上に設け
るレールも、取り扱いの容易な短めのものを多数つなぎ
合わせるのが一般である。
未完成の段階から、工事を進行させるためにレールを布
設する必要がある。工事中、シールド掘進機等に電力や
油圧(作動油)を供給したり掘削された土を搬出したり
する等の目的で、各種の台車がトンネル内を行き来する
必要があるからである。工事用のものであるため、トン
ネルの下部に土や砂利を敷くことはせず、通常は、セグ
メント壁の内面にトンネルの幅方向にH形鋼等の棒材を
架け渡すことのみによって枕木とする。枕木の上に設け
るレールも、取り扱いの容易な短めのものを多数つなぎ
合わせるのが一般である。
【0004】レールを布設するには、枕木およびレール
をそれぞれ所定の位置に設置する(つまり置く)作業が
必要である。布設し終わるまでには枕木上にレールを固
定する作業やレール同士をつなぎ合わせる連結作業など
も必要だが、トンネル内に枕木を設置し、かつその枕木
上にレールを置くことが、当然ながら最初に必要な作業
である。
をそれぞれ所定の位置に設置する(つまり置く)作業が
必要である。布設し終わるまでには枕木上にレールを固
定する作業やレール同士をつなぎ合わせる連結作業など
も必要だが、トンネル内に枕木を設置し、かつその枕木
上にレールを置くことが、当然ながら最初に必要な作業
である。
【0005】レールや枕木の設置をするための装置は、
すでに特開平5−118200号公報に記載されてい
る。すなわち、トンネル内の上部に設けられたホイスト
レールに沿って設置作業用の台車が移動するようにし、
開閉式のチャック爪を含んでトンネル幅方向への移動や
水平旋回が可能な把持手段を、その台車の下方に伸縮式
の昇降手段を介して吊り下げた装置である。こうした設
置装置によれば、レールや枕木は把持手段が把持したう
え、昇降手段や台車などにより必要な昇降・移動等を
し、所定の設置位置に下ろすことができる。枕木は一本
が1トン前後であることが多いので、かかる設置装置に
よれば、作業員のいわゆる力仕事による場合に比べてレ
ールの布設作業は大幅に省力化される。
すでに特開平5−118200号公報に記載されてい
る。すなわち、トンネル内の上部に設けられたホイスト
レールに沿って設置作業用の台車が移動するようにし、
開閉式のチャック爪を含んでトンネル幅方向への移動や
水平旋回が可能な把持手段を、その台車の下方に伸縮式
の昇降手段を介して吊り下げた装置である。こうした設
置装置によれば、レールや枕木は把持手段が把持したう
え、昇降手段や台車などにより必要な昇降・移動等を
し、所定の設置位置に下ろすことができる。枕木は一本
が1トン前後であることが多いので、かかる設置装置に
よれば、作業員のいわゆる力仕事による場合に比べてレ
ールの布設作業は大幅に省力化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の設置装置によると、前後(トンネルの長手
方向、すなわち枕木の幅方向。以下同様)に傾いた状態
に枕木が置かれる場合がある。つまり、枕木が、トンネ
ル内の所定の位置に左右(トンネルの幅方向)への傾き
がないように置かれたとしてもトンネルの前後方向に傾
きを有し、それを作業員等が逐一修正しなければならな
い、といった不都合が生じがちである。
ような従来の設置装置によると、前後(トンネルの長手
方向、すなわち枕木の幅方向。以下同様)に傾いた状態
に枕木が置かれる場合がある。つまり、枕木が、トンネ
ル内の所定の位置に左右(トンネルの幅方向)への傾き
がないように置かれたとしてもトンネルの前後方向に傾
きを有し、それを作業員等が逐一修正しなければならな
い、といった不都合が生じがちである。
【0007】枕木が前後に傾くのは、設置装置が前後に
移動する際の軌道となる上記のホイストレールが、セグ
メントピースの搬送上の都合等から前方部分で上下に屈
曲していることに起因する。そして、そのようなホイス
トレールの屈曲に対応する有効な構成が従来の設置装置
には施されていなかった(前掲の公報にもかかる構成は
記載されていない)ことが、直接の理由であるともいえ
る。この点は、図3に基づいてつぎのように説明するこ
とができる。
移動する際の軌道となる上記のホイストレールが、セグ
メントピースの搬送上の都合等から前方部分で上下に屈
曲していることに起因する。そして、そのようなホイス
トレールの屈曲に対応する有効な構成が従来の設置装置
には施されていなかった(前掲の公報にもかかる構成は
記載されていない)ことが、直接の理由であるともいえ
る。この点は、図3に基づいてつぎのように説明するこ
とができる。
【0008】図3(a)は、シールド工事による掘削中の
トンネル前端部(切羽)付近の縦断面図である。図にお
いて、符号91はシールド掘進機のカッター部分、92
はエレクター、93は構築されたセグメント壁、また9
4は、油圧ポンプユニットなどを積んでシールド掘進機
91の後方に続くいわゆる後方台車である。レールAや
枕木Bを所定位置(図中の右下方の布設ずみ部分を参
照)に置くための設置装置(従来のもの)1’は、後方
台車94等が上部に保持するホイストレール95に沿っ
て前後(図示左右)へ移動する。しかしそのホイストレ
ール95は、セグメント壁93にされる前のセグメント
ピースをエレクター92の位置にまで搬入する搬送装置
(図示せず)の軌道を兼ねる(もしくはその軌道に併設
されている)ため、同ピースの荷下ろしの便宜上、前方
のエレクター92の付近において下方へ傾斜している。
トンネル前端部(切羽)付近の縦断面図である。図にお
いて、符号91はシールド掘進機のカッター部分、92
はエレクター、93は構築されたセグメント壁、また9
4は、油圧ポンプユニットなどを積んでシールド掘進機
91の後方に続くいわゆる後方台車である。レールAや
枕木Bを所定位置(図中の右下方の布設ずみ部分を参
照)に置くための設置装置(従来のもの)1’は、後方
台車94等が上部に保持するホイストレール95に沿っ
て前後(図示左右)へ移動する。しかしそのホイストレ
ール95は、セグメント壁93にされる前のセグメント
ピースをエレクター92の位置にまで搬入する搬送装置
(図示せず)の軌道を兼ねる(もしくはその軌道に併設
されている)ため、同ピースの荷下ろしの便宜上、前方
のエレクター92の付近において下方へ傾斜している。
【0009】したがって、図3(b)に示すように、設置
装置1’の移動台車10がホイストレール95の水平部
分(図示右方)にあるときは把持手段40が枕木Bを水
平に把持し水平に置くことができるものの、ホイストレ
ール95の傾斜部分(図示左方)においては、図のよう
に移動台車10と昇降手段30・把持手段40のすべて
が傾き、枕木Bも当然に傾いた状態で把持され設置され
ることになる。このような状態で枕木Bが置かれると、
上記のようにその傾きを修正しなければならないという
作業上の不都合が生じる。また傾いた状態で枕木Bを持
つことからは、昇降手段30などに曲げモーメントがか
かり、それに抗するため設置装置1’の各部に必要な剛
性・強度が増すという、構造的ないしコスト的なデメリ
ットが付随する。昇降手段はレール等の上げ下ろしの必
要性から上下方向に相当の長さを有するため、1トン程
度の枕木等を持った状態で受ける曲げモーメントはかな
り大きく、したがってこのデメリットは決して軽微では
ない。しかもこの点は、設置装置1’のうちたとえば把
持手段40の部分のみを揺動可能にして枕木Bの角度調
整ができるようにしたとしても、解消することはない。
装置1’の移動台車10がホイストレール95の水平部
分(図示右方)にあるときは把持手段40が枕木Bを水
平に把持し水平に置くことができるものの、ホイストレ
ール95の傾斜部分(図示左方)においては、図のよう
に移動台車10と昇降手段30・把持手段40のすべて
が傾き、枕木Bも当然に傾いた状態で把持され設置され
ることになる。このような状態で枕木Bが置かれると、
上記のようにその傾きを修正しなければならないという
作業上の不都合が生じる。また傾いた状態で枕木Bを持
つことからは、昇降手段30などに曲げモーメントがか
かり、それに抗するため設置装置1’の各部に必要な剛
性・強度が増すという、構造的ないしコスト的なデメリ
ットが付随する。昇降手段はレール等の上げ下ろしの必
要性から上下方向に相当の長さを有するため、1トン程
度の枕木等を持った状態で受ける曲げモーメントはかな
り大きく、したがってこのデメリットは決して軽微では
ない。しかもこの点は、設置装置1’のうちたとえば把
持手段40の部分のみを揺動可能にして枕木Bの角度調
整ができるようにしたとしても、解消することはない。
【0010】ホイストレール95の傾斜部分で図示のよ
うな姿勢になる以上、その設置装置1’では、レールA
を運んで枕木B上に置くことも容易でないことがある。
レールAは図3の枕木Bとは90°異なる向き(レール
Aの長手方向をトンネルの前後に向ける)にして搬送す
るが、移動台車10の傾きとともにそのレールAが傾く
と、その先端部がトンネル内の物に当たりやすいのでス
ムーズな移動が難しくなるからである。
うな姿勢になる以上、その設置装置1’では、レールA
を運んで枕木B上に置くことも容易でないことがある。
レールAは図3の枕木Bとは90°異なる向き(レール
Aの長手方向をトンネルの前後に向ける)にして搬送す
るが、移動台車10の傾きとともにそのレールAが傾く
と、その先端部がトンネル内の物に当たりやすいのでス
ムーズな移動が難しくなるからである。
【0011】本発明は、以上の不都合を解消することを
目的とし、ホイストレールが屈曲している場合にもレー
ルや枕木を好ましい状態で搬送し、かつ水平に設置する
ことができる設置装置を提供するものである。
目的とし、ホイストレールが屈曲している場合にもレー
ルや枕木を好ましい状態で搬送し、かつ水平に設置する
ことができる設置装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるレール・枕
木の設置装置は、シールド掘進機にてトンネルを掘削す
るとともにその内面にセグメント壁を構築していくシー
ルド工事にともない、トンネル内にレールや枕木を設置
する装置(レール・枕木の両方を対象とする装置でもよ
いが、いずれか一方のための専用機であってもよい)で
あって、 a) トンネル上部に設けられたホイストレールに前後の
車輪を掛けて移動する移動台車と、昇降手段を介してそ
の台車の下方に設けられたレールまたは枕木の把持手段
と、さらに、 b) 移動台車のフレームに対する前後の各車輪の高さに
(つまり、フレーム・前輪間の高さ寸法とフレーム・後
輪間の高さ寸法との間に)差異をもたらす高さ調整手段
とを含めて構成した−ものである。
木の設置装置は、シールド掘進機にてトンネルを掘削す
るとともにその内面にセグメント壁を構築していくシー
ルド工事にともない、トンネル内にレールや枕木を設置
する装置(レール・枕木の両方を対象とする装置でもよ
いが、いずれか一方のための専用機であってもよい)で
あって、 a) トンネル上部に設けられたホイストレールに前後の
車輪を掛けて移動する移動台車と、昇降手段を介してそ
の台車の下方に設けられたレールまたは枕木の把持手段
と、さらに、 b) 移動台車のフレームに対する前後の各車輪の高さに
(つまり、フレーム・前輪間の高さ寸法とフレーム・後
輪間の高さ寸法との間に)差異をもたらす高さ調整手段
とを含めて構成した−ものである。
【0013】この設置装置にはまた請求項2に記載した
ように、 c) 移動台車のフレームとそれに対する高さが変わる車
輪との間に、揺れぬように上下方向に延びたガイド部材
を含む高さ調整用案内手段、を追加するとなおよい。
ように、 c) 移動台車のフレームとそれに対する高さが変わる車
輪との間に、揺れぬように上下方向に延びたガイド部材
を含む高さ調整用案内手段、を追加するとなおよい。
【0014】なお、請求項3のように、 b') 上記b)の高さ調整手段として、ウォームギヤを含む
機械式ジャッキを使用すると、とくに好ましい。
機械式ジャッキを使用すると、とくに好ましい。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に記載のレール・枕木の設置
装置は、まず、上記a)のような移動台車とそれに設けた
昇降手段および把持手段によってレールや枕木をハンド
リングし、それらを所定の位置に設置することができ
る。昇降手段で上下に昇降する把持手段がレール等をつ
かんだうえ持ち上げたり下ろしたりするとともに、それ
ら各手段を下方に有する移動台車が車輪をホイストレー
ルに掛けた状態で走行することにより、トンネルの前後
へ移動するからである。
装置は、まず、上記a)のような移動台車とそれに設けた
昇降手段および把持手段によってレールや枕木をハンド
リングし、それらを所定の位置に設置することができ
る。昇降手段で上下に昇降する把持手段がレール等をつ
かんだうえ持ち上げたり下ろしたりするとともに、それ
ら各手段を下方に有する移動台車が車輪をホイストレー
ルに掛けた状態で走行することにより、トンネルの前後
へ移動するからである。
【0016】そしてこの設置装置は、前後移動の軌道で
あるホイストレールが上下に屈曲している場合でも、そ
の台車の鉛直下方にレールや枕木を水平に把持し、かつ
水平に設置することが可能である。それは、この設置装
置が上記b)のとおり高さ調整手段を有するからである。
ホイストレールが上下に屈曲している場合、移動台車に
設けられた前後の各車輪には当然に高さの差が生じる
が、この設置装置では、上記の高さ調整手段が台車のフ
レームに対する前後の各車輪間の高さに差異をもたらし
得るため、前後の車輪間の高さに差があっても台車のフ
レームは水平に保つ、という調整が可能なのである。台
車のフレームが水平に保たれれば、それより下方の昇降
手段などは当然ながら鉛直に延び、とくに構造上の工夫
をしなくとも把持手段によってレールや枕木を水平に把
持することができる。したがって、トンネル内で前後に
傾きのないように枕木を設置し、また他の物に当たりに
くい水平な状態でレールを運ぶことが容易である。しか
も、昇降手段や把持手段が、台車フレームに対してつね
に鉛直下方つまり重力の方向に位置する以上、それらに
曲げモーメントや無理な力が生じにくいため、必要な剛
性や強度が低下して構造を簡素化できるという利点もあ
る。
あるホイストレールが上下に屈曲している場合でも、そ
の台車の鉛直下方にレールや枕木を水平に把持し、かつ
水平に設置することが可能である。それは、この設置装
置が上記b)のとおり高さ調整手段を有するからである。
ホイストレールが上下に屈曲している場合、移動台車に
設けられた前後の各車輪には当然に高さの差が生じる
が、この設置装置では、上記の高さ調整手段が台車のフ
レームに対する前後の各車輪間の高さに差異をもたらし
得るため、前後の車輪間の高さに差があっても台車のフ
レームは水平に保つ、という調整が可能なのである。台
車のフレームが水平に保たれれば、それより下方の昇降
手段などは当然ながら鉛直に延び、とくに構造上の工夫
をしなくとも把持手段によってレールや枕木を水平に把
持することができる。したがって、トンネル内で前後に
傾きのないように枕木を設置し、また他の物に当たりに
くい水平な状態でレールを運ぶことが容易である。しか
も、昇降手段や把持手段が、台車フレームに対してつね
に鉛直下方つまり重力の方向に位置する以上、それらに
曲げモーメントや無理な力が生じにくいため、必要な剛
性や強度が低下して構造を簡素化できるという利点もあ
る。
【0017】高さが変わる上記の車輪と移動台車のフレ
ームとの間が高さ調整手段のみを介してつながっている
場合、台車の走行速度やホイストレールの直線精度・屈
曲度などによってはレール等が揺れることも考えられる
が、請求項2の設置装置は、そのような揺れや振れを防
止できるものである。すなわち、台車のフレームと高さ
の変わる車輪との間に、前記c)のように、ガイド部材を
含む高さ調整用案内手段を有するからである。ガイド部
材は、上下方向に延びていて上記の高さ調整を円滑にす
るうえ揺れないように設けられるので、横(水平)方向
の力を支え、台車が前後左右に揺れたり振れたりするこ
とを防止するのである。
ームとの間が高さ調整手段のみを介してつながっている
場合、台車の走行速度やホイストレールの直線精度・屈
曲度などによってはレール等が揺れることも考えられる
が、請求項2の設置装置は、そのような揺れや振れを防
止できるものである。すなわち、台車のフレームと高さ
の変わる車輪との間に、前記c)のように、ガイド部材を
含む高さ調整用案内手段を有するからである。ガイド部
材は、上下方向に延びていて上記の高さ調整を円滑にす
るうえ揺れないように設けられるので、横(水平)方向
の力を支え、台車が前後左右に揺れたり振れたりするこ
とを防止するのである。
【0018】前記b)の高さ調整手段としては、油圧シリ
ンダや流体圧式のジャッキ類を含めて各種が考えられる
が、請求項3(前記 b'))のようにウォームギヤを含む
機械式(つまり流体圧式でない)ジャッキを使用するの
が構造的に最も簡単になる。そのようなジャッキなら一
般的にはブレーキを設けずとも、また油圧シリンダ等の
場合のような遮断弁も用いずに、ウォームギヤのセルフ
ロック機能によって停止状態の保持ができるからであ
る。また、台車の左右に対にして車輪を配置した場合に
は駆動源を共通化することも容易で、たとえば横向き配
置の一台の両軸型(出力軸が両端に突出した形式)のモ
ータで左右両側の車輪を駆動することもできるため、車
輪ごとにシリンダを設け、かつその速度を同調させるた
めの手段を必要とする油圧式の場合よりも構造はかなり
簡単である。ウォームギヤが回転力(の軸心)の方向を
90°変換することから、横(水平)向きに配置したモ
ータにて水平軸まわりの回転力を入力すれば昇降に必要
な鉛直軸まわりの回転力が得られる(さらにその回転力
はねじ等の機械要素によって上下動変位に変換され得
る)ので、油圧シリンダのように縦(鉛直)に長い駆動
源を用いるよりも上下方向に占める寸法が小さくなり、
トンネル内の限られた空間内で上下動等するのに有利だ
という利点もある。
ンダや流体圧式のジャッキ類を含めて各種が考えられる
が、請求項3(前記 b'))のようにウォームギヤを含む
機械式(つまり流体圧式でない)ジャッキを使用するの
が構造的に最も簡単になる。そのようなジャッキなら一
般的にはブレーキを設けずとも、また油圧シリンダ等の
場合のような遮断弁も用いずに、ウォームギヤのセルフ
ロック機能によって停止状態の保持ができるからであ
る。また、台車の左右に対にして車輪を配置した場合に
は駆動源を共通化することも容易で、たとえば横向き配
置の一台の両軸型(出力軸が両端に突出した形式)のモ
ータで左右両側の車輪を駆動することもできるため、車
輪ごとにシリンダを設け、かつその速度を同調させるた
めの手段を必要とする油圧式の場合よりも構造はかなり
簡単である。ウォームギヤが回転力(の軸心)の方向を
90°変換することから、横(水平)向きに配置したモ
ータにて水平軸まわりの回転力を入力すれば昇降に必要
な鉛直軸まわりの回転力が得られる(さらにその回転力
はねじ等の機械要素によって上下動変位に変換され得
る)ので、油圧シリンダのように縦(鉛直)に長い駆動
源を用いるよりも上下方向に占める寸法が小さくなり、
トンネル内の限られた空間内で上下動等するのに有利だ
という利点もある。
【0019】
【実施例】図1および図2に本発明の一実施例を示す。
この例は、いわゆるシールド工事によって掘削されたト
ンネルの内部に工事用のレールを布設する目的で使用す
るレール・枕木の設置装置に関するものである。図1
は、設置装置1が枕木Bを設置する(トンネルの内面に
架け渡して置く)状態を示す側面図、図2(a)・(b)
は、設置装置1の台車10や車輪20の構成を示す断面
図(図1におけるa−a・b−bの各断面図)である。
この例は、いわゆるシールド工事によって掘削されたト
ンネルの内部に工事用のレールを布設する目的で使用す
るレール・枕木の設置装置に関するものである。図1
は、設置装置1が枕木Bを設置する(トンネルの内面に
架け渡して置く)状態を示す側面図、図2(a)・(b)
は、設置装置1の台車10や車輪20の構成を示す断面
図(図1におけるa−a・b−bの各断面図)である。
【0020】先に説明した図3(a)のように、このシー
ルド工事でも、シールド掘進機91が掘削したトンネル
の内面にはエレクター92によってセグメント壁93が
構築されるが、このトンネル内にはH形鋼からなる枕木
Bが図示のとおり幅方向に架け渡され、かつその上にレ
ールAが布設される。掘進機91やエレクター92の後
方にはそれらに電力・油圧等を供給するための後方台車
94が続いており、またその他の台車類も掘進機91の
付近にまで進入するので、トンネルの未完成のうちに専
ら工事のためにレールA等が必要だからである。以下に
説明する設置装置1は、そのようなレールA等の布設工
事のため、図3に示す設置装置1’に代わってレールA
や枕木Bをハンドリングし、所定の位置に置く装置であ
る。設置装置1はレールA等の未布設の箇所で作業させ
るので、前後に延びたホイストレール95を後方台車9
4の上部等に保持させ、設置装置1がそれに沿って移動
するようにしている。
ルド工事でも、シールド掘進機91が掘削したトンネル
の内面にはエレクター92によってセグメント壁93が
構築されるが、このトンネル内にはH形鋼からなる枕木
Bが図示のとおり幅方向に架け渡され、かつその上にレ
ールAが布設される。掘進機91やエレクター92の後
方にはそれらに電力・油圧等を供給するための後方台車
94が続いており、またその他の台車類も掘進機91の
付近にまで進入するので、トンネルの未完成のうちに専
ら工事のためにレールA等が必要だからである。以下に
説明する設置装置1は、そのようなレールA等の布設工
事のため、図3に示す設置装置1’に代わってレールA
や枕木Bをハンドリングし、所定の位置に置く装置であ
る。設置装置1はレールA等の未布設の箇所で作業させ
るので、前後に延びたホイストレール95を後方台車9
4の上部等に保持させ、設置装置1がそれに沿って移動
するようにしている。
【0021】設置装置1は図1のように、レールAや枕
木Bを把持する把持手段40などの機能部分を台車10
に設けたもので、概ねつぎのとおり構成している。ま
ず、フレーム11の前後(図1における左が前方)およ
び左右(図2(a)に示す左右)に四組の車輪20を取り
付けることによって移動台車10とし、それを、上記の
ホイストレール95に沿って移動し得るように配置す
る。車輪20は、図2(a)または(b)に示すように向き
合った一対を一組とし、I形鋼よりなるホイストレール
95の両側に沿うように設ける。なお、ホイストレール
95に対して車輪20が左右に振れることを防止すべ
く、転がり自在なボールを有するガイド部材22を、ホ
イストレール95の各外側にそのボールを接触させる状
態で配置している。台車10の移動をなすための駆動手
段25はフレーム11の下部に設け、図2(b)に示すよ
うに、減速機つきのモータ26と、二列形のチェーン伝
動機構27、左右へつながった伝動軸28、伝動軸28
の左右両端部に付けたピニオン29a、およびホイスト
レール95の下面に固定したラック29bなどとで構成
する。チェーン伝動機構27などを介してモータ26の
駆動力を伝動軸28に伝えると、伝動軸28上の左右の
ピニオン29aが回転し、ラック29bとの噛み合いに
基づいて台車10は図2の紙面と直角な方向、つまりホ
イストレール95に沿ってトンネルの前後へ走行する。
木Bを把持する把持手段40などの機能部分を台車10
に設けたもので、概ねつぎのとおり構成している。ま
ず、フレーム11の前後(図1における左が前方)およ
び左右(図2(a)に示す左右)に四組の車輪20を取り
付けることによって移動台車10とし、それを、上記の
ホイストレール95に沿って移動し得るように配置す
る。車輪20は、図2(a)または(b)に示すように向き
合った一対を一組とし、I形鋼よりなるホイストレール
95の両側に沿うように設ける。なお、ホイストレール
95に対して車輪20が左右に振れることを防止すべ
く、転がり自在なボールを有するガイド部材22を、ホ
イストレール95の各外側にそのボールを接触させる状
態で配置している。台車10の移動をなすための駆動手
段25はフレーム11の下部に設け、図2(b)に示すよ
うに、減速機つきのモータ26と、二列形のチェーン伝
動機構27、左右へつながった伝動軸28、伝動軸28
の左右両端部に付けたピニオン29a、およびホイスト
レール95の下面に固定したラック29bなどとで構成
する。チェーン伝動機構27などを介してモータ26の
駆動力を伝動軸28に伝えると、伝動軸28上の左右の
ピニオン29aが回転し、ラック29bとの噛み合いに
基づいて台車10は図2の紙面と直角な方向、つまりホ
イストレール95に沿ってトンネルの前後へ走行する。
【0022】また、図1のように、レールA等の設置作
業にはレールAや枕木Bをつかんで上げ下げすることが
必要なので、台車10の下方には把持手段40を設ける
とともに、台車10のフレーム11とその把持手段40
との間に昇降手段30を組み付けている。昇降手段30
としてはパンタグラフ型のリンク機構31を使用し、そ
の伸縮を起こさせるための駆動用機器32を台車10に
搭載する一方、下方先端部に把持ビーム33を取り付け
る。そして把持ビーム33には、トンネルの幅方向への
移動をなす機器や水平面内での旋回を行う機器を介して
把持手段40を連結する。この把持手段40には、レー
ルA等をつかんだり放したりするチャック爪41とその
駆動源42などを設けているので、設置装置1は全体と
して、レールA等の把持とそれらの持ち上げ・水平旋回
(向き換え)・左右移動(トンネル幅方向への移動)・
前後移動(トンネル長手方向への移動)・下降および解
放(つまり設置完了)という一連の作業をなし得ること
になる。なお、図中の符号12は、このような機能をコ
ントロールするための制御盤である。
業にはレールAや枕木Bをつかんで上げ下げすることが
必要なので、台車10の下方には把持手段40を設ける
とともに、台車10のフレーム11とその把持手段40
との間に昇降手段30を組み付けている。昇降手段30
としてはパンタグラフ型のリンク機構31を使用し、そ
の伸縮を起こさせるための駆動用機器32を台車10に
搭載する一方、下方先端部に把持ビーム33を取り付け
る。そして把持ビーム33には、トンネルの幅方向への
移動をなす機器や水平面内での旋回を行う機器を介して
把持手段40を連結する。この把持手段40には、レー
ルA等をつかんだり放したりするチャック爪41とその
駆動源42などを設けているので、設置装置1は全体と
して、レールA等の把持とそれらの持ち上げ・水平旋回
(向き換え)・左右移動(トンネル幅方向への移動)・
前後移動(トンネル長手方向への移動)・下降および解
放(つまり設置完了)という一連の作業をなし得ること
になる。なお、図中の符号12は、このような機能をコ
ントロールするための制御盤である。
【0023】この設置装置1の最大の特徴は、ホイスト
レール95の傾斜している部分においても、フレーム1
1や把持手段40等を含む移動台車10が傾かず、した
がってそれらが下方に持っているレールAや枕木Bをも
傾かせずにすむ点にある。この機能は、図1において仮
想線で示すとおり、台車10のフレーム11に対して後
部(図示右方)の車輪20を上下させる一方、前部車輪
20はフレーム11上に高さ不変に取り付けて、前・後
の各車輪20の高さに差異を設け得るように構成するこ
とにより実現している。ホイストレール95の傾斜に合
わせてフレーム11に対する前後各車輪20の高さに差
異を設ければ、それら車輪20の高さは異なってもフレ
ーム11を水平に保つことができるからである。以下、
その構成を、図1におけるa−a断面図である図2(a)
に基づいて説明する。なお、同(a)のうち左半分は図1
において実線で描いた通常の状態を示し、右半分は、図
1の仮想線のようにフレーム11に対する車輪20の高
さを増した状態を示している。
レール95の傾斜している部分においても、フレーム1
1や把持手段40等を含む移動台車10が傾かず、した
がってそれらが下方に持っているレールAや枕木Bをも
傾かせずにすむ点にある。この機能は、図1において仮
想線で示すとおり、台車10のフレーム11に対して後
部(図示右方)の車輪20を上下させる一方、前部車輪
20はフレーム11上に高さ不変に取り付けて、前・後
の各車輪20の高さに差異を設け得るように構成するこ
とにより実現している。ホイストレール95の傾斜に合
わせてフレーム11に対する前後各車輪20の高さに差
異を設ければ、それら車輪20の高さは異なってもフレ
ーム11を水平に保つことができるからである。以下、
その構成を、図1におけるa−a断面図である図2(a)
に基づいて説明する。なお、同(a)のうち左半分は図1
において実線で描いた通常の状態を示し、右半分は、図
1の仮想線のようにフレーム11に対する車輪20の高
さを増した状態を示している。
【0024】移動台車10のフレーム11に対して後部
車輪20を上下させるためには、図示のような高さ調整
手段50をフレーム11上に設けている。同手段50
は、左右の各車輪20の下方に設けた二台の機械式ジャ
ッキ51を中心に、それらの中間に水平向きに配置した
一台の両軸型モータ52、および各ジャッキ51とモー
タ52とをつなぐ軸53や継手54などからなる。ジャ
ッキ51は、ウォームおよびウォームホイールの組合せ
であるウォームギヤと、ウォームホイールの内周に付け
たボールナットとを本体部分に有し、そのボールナット
に対して移動可能にボールねじロッド51aを嵌め入れ
たものである。図示のように後部車輪20のブラケット
21の下にそのロッド51aの先端金具51bを連結し
たので、フレーム11の後部は、ロッド51aを介して
ホイストレール95にぶら下がっていることになる。モ
ータ52を起動してジャッキ51を駆動すれば、その内
部のウォームがウォームホイールを回すのでその内側の
ボールナットも回転し、それによってロッド51aが上
下に変位するため、フレーム11と車輪20との間の距
離(高さ)が変わることになる。
車輪20を上下させるためには、図示のような高さ調整
手段50をフレーム11上に設けている。同手段50
は、左右の各車輪20の下方に設けた二台の機械式ジャ
ッキ51を中心に、それらの中間に水平向きに配置した
一台の両軸型モータ52、および各ジャッキ51とモー
タ52とをつなぐ軸53や継手54などからなる。ジャ
ッキ51は、ウォームおよびウォームホイールの組合せ
であるウォームギヤと、ウォームホイールの内周に付け
たボールナットとを本体部分に有し、そのボールナット
に対して移動可能にボールねじロッド51aを嵌め入れ
たものである。図示のように後部車輪20のブラケット
21の下にそのロッド51aの先端金具51bを連結し
たので、フレーム11の後部は、ロッド51aを介して
ホイストレール95にぶら下がっていることになる。モ
ータ52を起動してジャッキ51を駆動すれば、その内
部のウォームがウォームホイールを回すのでその内側の
ボールナットも回転し、それによってロッド51aが上
下に変位するため、フレーム11と車輪20との間の距
離(高さ)が変わることになる。
【0025】この実施例では、図3(a)に示す場合と同
様、ホイストレール95の傾斜部分の傾き角度が一律
(一種類のみ)であるため、高さ調整手段50によって
フレーム11を水平に保つのに複雑な制御は必要がな
い。すなわち、ホイストレール95の水平部分から傾斜
部分へ台車10が進入したとき、モータ52を一定回転
量(または定速で一定回転時間)だけ駆動して、図2の
右半分のように機械式ジャッキ51のロッド51aを一
定長さだけ上方に伸ばしてやれば足りる。モータ52を
停止すれば機械式ジャッキ51のセルフロック機能によ
って停止状態が保持されるので、とくにブレーキを使用
する必要はないが、停止時期を正確に定める等の意味で
は補助的なブレーキ53aを設けるのもよい。そのほ
か、傾斜角度が多様である場合など、フレーム11の水
平維持について高度な制御を要するならば、たとえば傾
斜センサや、モータ52用のエンコーダ(回転量セン
サ)などの制御機器を使用するとよい。
様、ホイストレール95の傾斜部分の傾き角度が一律
(一種類のみ)であるため、高さ調整手段50によって
フレーム11を水平に保つのに複雑な制御は必要がな
い。すなわち、ホイストレール95の水平部分から傾斜
部分へ台車10が進入したとき、モータ52を一定回転
量(または定速で一定回転時間)だけ駆動して、図2の
右半分のように機械式ジャッキ51のロッド51aを一
定長さだけ上方に伸ばしてやれば足りる。モータ52を
停止すれば機械式ジャッキ51のセルフロック機能によ
って停止状態が保持されるので、とくにブレーキを使用
する必要はないが、停止時期を正確に定める等の意味で
は補助的なブレーキ53aを設けるのもよい。そのほ
か、傾斜角度が多様である場合など、フレーム11の水
平維持について高度な制御を要するならば、たとえば傾
斜センサや、モータ52用のエンコーダ(回転量セン
サ)などの制御機器を使用するとよい。
【0026】以上の構成を有するこの設置装置1は、台
車10のフレーム11に対する後部車輪20の高さを高
さ調整手段50によって調整することにより、図1のよ
うにつねに同一姿勢を保つことができる。すなわち、ホ
イストレール95の水平部分においては機械式ジャッキ
51(の上方部分)を縮めてフレーム11・後部車輪2
0間を近づけ(前部車輪20と同様の間隔にする)、傾
斜部分ではジャッキ51を伸ばして両者間を遠ざけるこ
とにより、フレーム11を水平に保ち、それに取り付け
た昇降手段30や把持手段40を傾かせない。把持手段
40が傾かないため、図示のように枕木Bを水平に把持
・運搬でき、したがって所定の位置に水平にそれらを設
置することができる。そのため、作業員等による傾き修
正が不要で、作業の省力化・効率化等が促進される。長
手方向をトンネルの前後に向けて運搬するレールA(図
3(a)参照)についても、その長手方向に傾きを付けず
水平に保てるので、把持・運搬をスムーズに行える。さ
らに、昇降手段30も傾くことがないので、昇降手段3
0自体やフレーム11等に曲げモーメントが発生せず、
したがって設置装置1の強度設計上有利であるという利
点もある。
車10のフレーム11に対する後部車輪20の高さを高
さ調整手段50によって調整することにより、図1のよ
うにつねに同一姿勢を保つことができる。すなわち、ホ
イストレール95の水平部分においては機械式ジャッキ
51(の上方部分)を縮めてフレーム11・後部車輪2
0間を近づけ(前部車輪20と同様の間隔にする)、傾
斜部分ではジャッキ51を伸ばして両者間を遠ざけるこ
とにより、フレーム11を水平に保ち、それに取り付け
た昇降手段30や把持手段40を傾かせない。把持手段
40が傾かないため、図示のように枕木Bを水平に把持
・運搬でき、したがって所定の位置に水平にそれらを設
置することができる。そのため、作業員等による傾き修
正が不要で、作業の省力化・効率化等が促進される。長
手方向をトンネルの前後に向けて運搬するレールA(図
3(a)参照)についても、その長手方向に傾きを付けず
水平に保てるので、把持・運搬をスムーズに行える。さ
らに、昇降手段30も傾くことがないので、昇降手段3
0自体やフレーム11等に曲げモーメントが発生せず、
したがって設置装置1の強度設計上有利であるという利
点もある。
【0027】後部車輪20のブラケット21と台車10
のフレーム11とが図2(a)に示した機械式ジャッキ5
1のロッド51aのみを介して連結されている状態で
は、台車10の走行時などにフレーム11以下が揺れる
可能性があることから、ブラケット21とフレーム11
との間には案内手段55をも設けている。高さ調整手段
50による高さ調整用のガイドを兼ねるこの案内手段5
5は、ブラケット21から鉛直下方へ向けて揺れないよ
うに取り付けたガイドロッド(ガイド部材)56と、上
下に動き得るようガイドロッド56に嵌めたうえフレー
ム11に固定した摺動リング57とを組み合わせたもの
である。ガイドロッド56自体をブラケット21にしっ
かり固定したことに加え、この実施例では、ブラケット
21も図示のように左右間を接続していて角度変位を起
こしにくく、また摺動リング57もフレーム11に対し
傾かないように取り付けているので、台車10のフレー
ム11に生じる揺動変位は極めて小さい。すなわち、走
行中などに下方部分等に水平(左右または前後)方向の
力がかかった場合にも、また高さ調整手段50によって
後部の車輪20・フレーム11間の高さを変更している
間にも、設置装置1の昇降手段30や把持手段40、さ
らには把持しているレールAや枕木Bにおいて揺れや振
れの発生は極めて小さい。
のフレーム11とが図2(a)に示した機械式ジャッキ5
1のロッド51aのみを介して連結されている状態で
は、台車10の走行時などにフレーム11以下が揺れる
可能性があることから、ブラケット21とフレーム11
との間には案内手段55をも設けている。高さ調整手段
50による高さ調整用のガイドを兼ねるこの案内手段5
5は、ブラケット21から鉛直下方へ向けて揺れないよ
うに取り付けたガイドロッド(ガイド部材)56と、上
下に動き得るようガイドロッド56に嵌めたうえフレー
ム11に固定した摺動リング57とを組み合わせたもの
である。ガイドロッド56自体をブラケット21にしっ
かり固定したことに加え、この実施例では、ブラケット
21も図示のように左右間を接続していて角度変位を起
こしにくく、また摺動リング57もフレーム11に対し
傾かないように取り付けているので、台車10のフレー
ム11に生じる揺動変位は極めて小さい。すなわち、走
行中などに下方部分等に水平(左右または前後)方向の
力がかかった場合にも、また高さ調整手段50によって
後部の車輪20・フレーム11間の高さを変更している
間にも、設置装置1の昇降手段30や把持手段40、さ
らには把持しているレールAや枕木Bにおいて揺れや振
れの発生は極めて小さい。
【0028】以上、一実施例を紹介したが、本発明の実
施がこの例に限るものでないことは言うまでもない。た
とえば、台車の前後に設ける車輪の数について上記実施
例に限定する理由はない。また、そうした車輪のうち前
部のものについて、または前部・後部の両方の車輪につ
いてフレーム11に対する高さを調整できるようにする
ことも可能である。ただし、傾斜したホイストレールに
対して台車のフレームを水平に保つためには、前後の車
輪を同じだけ上下させるのでなく、フレームに対する前
後の各車輪の高さに差異をもたらすようにする必要があ
る。
施がこの例に限るものでないことは言うまでもない。た
とえば、台車の前後に設ける車輪の数について上記実施
例に限定する理由はない。また、そうした車輪のうち前
部のものについて、または前部・後部の両方の車輪につ
いてフレーム11に対する高さを調整できるようにする
ことも可能である。ただし、傾斜したホイストレールに
対して台車のフレームを水平に保つためには、前後の車
輪を同じだけ上下させるのでなく、フレームに対する前
後の各車輪の高さに差異をもたらすようにする必要があ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るレール・枕木の
設置装置は、前後移動の軌道であるホイストレールが上
下に屈曲している場合でも台車のフレームを水平に保つ
ことができるので、昇降手段や把持手段を傾かせること
がない。したがって、レールや枕木を水平に把持するこ
とが可能で、トンネル内で前後に傾きのないように枕木
を設置し、あるいは水平な状態で円滑にレールを運ぶこ
とができ、レールの設置作業を効率化・迅速化すること
ができる。また昇降手段や把持手段に曲げモーメントや
無理な力が生じにくいため、装置の構造を簡素化できる
利点もともなう。
設置装置は、前後移動の軌道であるホイストレールが上
下に屈曲している場合でも台車のフレームを水平に保つ
ことができるので、昇降手段や把持手段を傾かせること
がない。したがって、レールや枕木を水平に把持するこ
とが可能で、トンネル内で前後に傾きのないように枕木
を設置し、あるいは水平な状態で円滑にレールを運ぶこ
とができ、レールの設置作業を効率化・迅速化すること
ができる。また昇降手段や把持手段に曲げモーメントや
無理な力が生じにくいため、装置の構造を簡素化できる
利点もともなう。
【0030】請求項2の設置装置では、高さ調整用の案
内手段が横方向の力を支えるので、前後左右への台車の
揺れや振れが小さい。したがってレールや枕木の把持・
運搬等をより円滑に行うことができる。
内手段が横方向の力を支えるので、前後左右への台車の
揺れや振れが小さい。したがってレールや枕木の把持・
運搬等をより円滑に行うことができる。
【0031】請求項3の設置装置の場合は、高さ調整手
段として、ウォームギヤを含む機械式ジャッキを使用す
るため、構造が簡単である。すなわち、同手段の停止状
態を保持するために通常はブレーキや弁などを付設する
必要がなく、複数のジャッキについて駆動源を共通化す
るとともに機械的に速度の同調を図ることも容易であ
る。そのほか、同手段の駆動源として横向き配置のモー
タを使用することができるので、寸法上、つまりトンネ
ル内での把持手段等の上下動スペースの確保の点でも有
利である。
段として、ウォームギヤを含む機械式ジャッキを使用す
るため、構造が簡単である。すなわち、同手段の停止状
態を保持するために通常はブレーキや弁などを付設する
必要がなく、複数のジャッキについて駆動源を共通化す
るとともに機械的に速度の同調を図ることも容易であ
る。そのほか、同手段の駆動源として横向き配置のモー
タを使用することができるので、寸法上、つまりトンネ
ル内での把持手段等の上下動スペースの確保の点でも有
利である。
【図1】本発明の一実施例である設置装置の側面図で、
当該装置がトンネル内に枕木を設置する状態を示す。
当該装置がトンネル内に枕木を設置する状態を示す。
【図2】図2(a)・(b)は、図1の設置装置について台
車や車輪等の構成を示す断面図であり、ぞれそれ図1に
おけるa−a・b−bの各断面図である。
車や車輪等の構成を示す断面図であり、ぞれそれ図1に
おけるa−a・b−bの各断面図である。
【図3】図3(a)は、掘削中のトンネルの前端部付近の
縦断面図で、布設されたレールや枕木とともに設置装置
やホイストレールの一般的な配置を示す図面である。同
(b)は、従来の設置装置がホイストレールに沿って移動
する際の姿勢変化を示す説明図である。
縦断面図で、布設されたレールや枕木とともに設置装置
やホイストレールの一般的な配置を示す図面である。同
(b)は、従来の設置装置がホイストレールに沿って移動
する際の姿勢変化を示す説明図である。
1 設置装置 10 移動台車 11 フレーム 20 車輪 30 昇降手段 40 把持装置 50 高さ調整手段 51 機械式ジャッキ 55 高さ調整用案内手段 56 ガイドロッド(ガイド部材) 95 ホイストレール A レール B 枕木
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 由幸 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 改発 清秀 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 木谷 四郎 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 田中 清秋 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内
Claims (3)
- 【請求項1】 シールド掘進機にてトンネルを掘削する
とともにその内面にセグメント壁を構築していくシール
ド工事にともない、トンネル内にレールや枕木を設置す
る装置であって、 トンネル上部に設けられたホイストレールに前後の車輪
を掛けて移動する移動台車と、昇降手段を介してその台
車の下方に設けられたレール・枕木の把持手段とを有
し、かつ、移動台車のフレームに対する前後の各車輪の
高さに差異をもたらす高さ調整手段を備えたことを特徴
とするシールド工事におけるレール・枕木の設置装置。 - 【請求項2】 移動台車のフレームとそれに対する高さ
が変わる車輪との間に、揺れぬように上下方向に延びた
ガイド部材を含む高さ調整用案内手段を有する請求項1
に記載のシールド工事におけるレール・枕木の設置装
置。 - 【請求項3】 上記の高さ調整手段として、ウォームギ
ヤを含む機械式ジャッキを備えた請求項1または2に記
載のシールド工事におけるレール・枕木の設置装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11767394A JPH07301100A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | シールド工事におけるレール・枕木の設置装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11767394A JPH07301100A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | シールド工事におけるレール・枕木の設置装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07301100A true JPH07301100A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14717462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11767394A Pending JPH07301100A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | シールド工事におけるレール・枕木の設置装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07301100A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008087593A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sanwa Tekki Corp | 鉄道作業車両用の伸縮レール装置 |
| KR101478561B1 (ko) * | 2014-01-09 | 2015-01-02 | (주) 대한이엔지 | 터널용 프리캐스트 풍도 슬래브 시공을 위한 모노레일 시스템 및 이를 이용한 터널공법 |
| CN110939590A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-03-31 | 深圳市创智联环保设备有限公司 | 一种可转向的隧道用射流风机 |
| CN118375436A (zh) * | 2024-06-21 | 2024-07-23 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种行走机构、控制方法及包含行走机构的盾构机 |
| JP7756997B1 (ja) * | 2025-06-17 | 2025-10-21 | 大成建設株式会社 | 搬送装置 |
-
1994
- 1994-05-07 JP JP11767394A patent/JPH07301100A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008087593A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sanwa Tekki Corp | 鉄道作業車両用の伸縮レール装置 |
| KR101478561B1 (ko) * | 2014-01-09 | 2015-01-02 | (주) 대한이엔지 | 터널용 프리캐스트 풍도 슬래브 시공을 위한 모노레일 시스템 및 이를 이용한 터널공법 |
| CN110939590A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-03-31 | 深圳市创智联环保设备有限公司 | 一种可转向的隧道用射流风机 |
| CN118375436A (zh) * | 2024-06-21 | 2024-07-23 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种行走机构、控制方法及包含行走机构的盾构机 |
| JP7756997B1 (ja) * | 2025-06-17 | 2025-10-21 | 大成建設株式会社 | 搬送装置 |
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