JPH07301241A - 耐食性軸受 - Google Patents
耐食性軸受Info
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- JPH07301241A JPH07301241A JP6090872A JP9087294A JPH07301241A JP H07301241 A JPH07301241 A JP H07301241A JP 6090872 A JP6090872 A JP 6090872A JP 9087294 A JP9087294 A JP 9087294A JP H07301241 A JPH07301241 A JP H07301241A
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- Japan
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- plating
- electroless nickel
- layer
- bearing
- corrosion resistance
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/62—Selection of substances
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/32—Balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体製造用エッチング装置、食品製造機
械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐食性ガス雰囲気、有
機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝される軸受の耐食性
を一層向上させること。 【構成】 内輪1、外輪2、転動体3、保持器4の少な
くとも1つの表面に、電気ニッケルめっき或いは無電解
ニッケルめっき被膜層5を有し、その上に無孔質のクロ
ムめっき被膜層或いは黒色クロムめっき被膜層6を具備
させた耐食性軸受。
械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐食性ガス雰囲気、有
機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝される軸受の耐食性
を一層向上させること。 【構成】 内輪1、外輪2、転動体3、保持器4の少な
くとも1つの表面に、電気ニッケルめっき或いは無電解
ニッケルめっき被膜層5を有し、その上に無孔質のクロ
ムめっき被膜層或いは黒色クロムめっき被膜層6を具備
させた耐食性軸受。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造用エッチン
グ装置、食品製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐
食性ガス雰囲気、有機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝
される軸受、その他、腐食性環境下で使用される転がり
軸受のうち、特に、耐熱耐食性(加熱後の耐食性)、耐
打ち傷性を要求される耐食性軸受に関する。
グ装置、食品製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐
食性ガス雰囲気、有機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝
される軸受、その他、腐食性環境下で使用される転がり
軸受のうち、特に、耐熱耐食性(加熱後の耐食性)、耐
打ち傷性を要求される耐食性軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造におけるエッチング
装置のように腐食性ガス等を扱う設備については腐食を
防止するために、軌道輪、転動体、保持器等をSUS4
40Cに代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼で作
製していた。
装置のように腐食性ガス等を扱う設備については腐食を
防止するために、軌道輪、転動体、保持器等をSUS4
40Cに代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼で作
製していた。
【0003】また、軌道輪、転動体への耐食性付与のた
めに、無電解ニッケルめっきや硬質クロムめっき等を施
したり、或いは、亜鉛めっき、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケ
ル合金めっきを施したり、さらに、これらのめっき層の
耐食性向上のための後処理として、クロム酸浸漬処理
(クロメート処理)を施した事例があった。
めに、無電解ニッケルめっきや硬質クロムめっき等を施
したり、或いは、亜鉛めっき、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケ
ル合金めっきを施したり、さらに、これらのめっき層の
耐食性向上のための後処理として、クロム酸浸漬処理
(クロメート処理)を施した事例があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような腐食環境
下にあっては、軌道輪材として使用できるSUS440
C等のステンレス鋼の耐食性が不十分で、錆による軸受
の機能低下が顕著であった。また、エッチング装置等の
真空機器に使用される軸受には、一般に、金、銀、鉛、
二硫化モリブデン、PTFE等からなる固体潤滑被膜が
形成されるが、これら潤滑性付与のための各種コーティ
ング膜は、被膜が薄く、被膜の連続性(表面を完全に覆
っているか否か)に欠けるため、コーティング膜単独で
は、耐食膜としての機能を期待することができなかっ
た。
下にあっては、軌道輪材として使用できるSUS440
C等のステンレス鋼の耐食性が不十分で、錆による軸受
の機能低下が顕著であった。また、エッチング装置等の
真空機器に使用される軸受には、一般に、金、銀、鉛、
二硫化モリブデン、PTFE等からなる固体潤滑被膜が
形成されるが、これら潤滑性付与のための各種コーティ
ング膜は、被膜が薄く、被膜の連続性(表面を完全に覆
っているか否か)に欠けるため、コーティング膜単独で
は、耐食膜としての機能を期待することができなかっ
た。
【0005】一方、SUS440C等のマルテンサイト
系ステンレス鋼は、SUS304等のオーステナイト系
ステンレス鋼に比べ、耐食性にやや劣り、食品製造機
械、製紙機械等の有機ガス、水蒸気等に曝される環境下
では、発錆による軸受の機能低下が見られる場合もあ
る。また、SUJ2(軸受鋼)材にくらべて高価であ
る。そして、無電解ニッケルめっきで十分な耐食性を得
ようとする場合、20μm以上のめっき厚みが必要で、
その場合、軸受の寸法精度を上げるため、後加工が必要
である。また、寸法精度劣化防止のためにめっき膜厚を
2〜3μmに抑えた場合、被膜のピンホール等、母材を
完全に覆わない部分が発生し、水分等が付着した際、母
材金属(鉄系)と被膜金属(ニッケル)の間にガルバニ
ック腐食(水分の付着により局部電池を構成し、電流が
流れて腐食する現象)を生じ、逆に母材の腐食を促進し
てしまう結果となる。また、被膜の耐摩耗性、硬度を上
げるために、加熱処理を施した場合、被膜の硬化に伴な
うめっき層のクラック発生が起こり、耐食性を低下させ
たり、軸受鋼(SUJ2)に処理した場合には、軸受鋼
の焼き戻し温度(180℃)を越えているため、下地
(軸受鋼)の硬度低下、変形等を生じる結果となる。
系ステンレス鋼は、SUS304等のオーステナイト系
ステンレス鋼に比べ、耐食性にやや劣り、食品製造機
械、製紙機械等の有機ガス、水蒸気等に曝される環境下
では、発錆による軸受の機能低下が見られる場合もあ
る。また、SUJ2(軸受鋼)材にくらべて高価であ
る。そして、無電解ニッケルめっきで十分な耐食性を得
ようとする場合、20μm以上のめっき厚みが必要で、
その場合、軸受の寸法精度を上げるため、後加工が必要
である。また、寸法精度劣化防止のためにめっき膜厚を
2〜3μmに抑えた場合、被膜のピンホール等、母材を
完全に覆わない部分が発生し、水分等が付着した際、母
材金属(鉄系)と被膜金属(ニッケル)の間にガルバニ
ック腐食(水分の付着により局部電池を構成し、電流が
流れて腐食する現象)を生じ、逆に母材の腐食を促進し
てしまう結果となる。また、被膜の耐摩耗性、硬度を上
げるために、加熱処理を施した場合、被膜の硬化に伴な
うめっき層のクラック発生が起こり、耐食性を低下させ
たり、軸受鋼(SUJ2)に処理した場合には、軸受鋼
の焼き戻し温度(180℃)を越えているため、下地
(軸受鋼)の硬度低下、変形等を生じる結果となる。
【0006】また、硬質クロムめっきで十分な耐食性を
得ようとする場合、同様に20μm以上のめっき厚みが
必要であるが、その場合、めっき被膜の内部応力が高い
ため、被膜にクラックが発生し、耐食性の低下が見られ
る場合がある。
得ようとする場合、同様に20μm以上のめっき厚みが
必要であるが、その場合、めっき被膜の内部応力が高い
ため、被膜にクラックが発生し、耐食性の低下が見られ
る場合がある。
【0007】上述のように、軸受の寸法精度劣化防止の
ためには、めっき膜厚を薄く抑えることが望ましいが、
亜鉛めっき、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル合金めっきの膜
厚を薄くし、かつ、十分な耐食性を両立させるために
は、クロム酸浸漬処理を行いクロメート被膜を生成する
必要がある。通常、クロメート処理により、これらの亜
鉛系めっき膜の耐食性は、かなり向上するが、クロメー
ト被膜の耐熱性に問題が残る。即ち、クロメート被膜
は、ZnCrO4 やCr(OH)3 ・nH2 Oから成り
立っていると考えられているが、被膜に60℃以上の熱
が加わると、被膜中の水分が失われ、被膜にクラックが
発生し、クロメート被膜の耐食性向上効果が減少する。
軸受では通常、運転時に、60℃以上に温度上昇してし
まうことが通例であり、この乏しい耐熱性が問題であ
る。また、これら亜鉛系めっき膜の硬度はHv100前
後と低いため、傷つきやすく、また、軸受転動により、
転走跡の被膜が摩耗するため、これらの箇所での耐食性
の低下が見られる場合があった。本発明の目的は、従来
技術の上記問題点を解決し、半導体製造用エッチング装
置、食品製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐食性
ガス雰囲気、有機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝され
る軸受の耐食性を一層向上させることにある。
ためには、めっき膜厚を薄く抑えることが望ましいが、
亜鉛めっき、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル合金めっきの膜
厚を薄くし、かつ、十分な耐食性を両立させるために
は、クロム酸浸漬処理を行いクロメート被膜を生成する
必要がある。通常、クロメート処理により、これらの亜
鉛系めっき膜の耐食性は、かなり向上するが、クロメー
ト被膜の耐熱性に問題が残る。即ち、クロメート被膜
は、ZnCrO4 やCr(OH)3 ・nH2 Oから成り
立っていると考えられているが、被膜に60℃以上の熱
が加わると、被膜中の水分が失われ、被膜にクラックが
発生し、クロメート被膜の耐食性向上効果が減少する。
軸受では通常、運転時に、60℃以上に温度上昇してし
まうことが通例であり、この乏しい耐熱性が問題であ
る。また、これら亜鉛系めっき膜の硬度はHv100前
後と低いため、傷つきやすく、また、軸受転動により、
転走跡の被膜が摩耗するため、これらの箇所での耐食性
の低下が見られる場合があった。本発明の目的は、従来
技術の上記問題点を解決し、半導体製造用エッチング装
置、食品製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等、腐食性
ガス雰囲気、有機ガス雰囲気、水蒸気、雨水等に曝され
る軸受の耐食性を一層向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、内外輪、転動体、保持器の少なくとも1
つの表面に、電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケル
めっき被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっき被
膜層或いは黒色クロムめっき被膜層を具備させたもので
ある。
め、本発明は、内外輪、転動体、保持器の少なくとも1
つの表面に、電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケル
めっき被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっき被
膜層或いは黒色クロムめっき被膜層を具備させたもので
ある。
【0009】上記電気ニッケルめっき或いは無電解ニッ
ケルめっき被膜層と無孔質クロムめっき被膜層或いは黒
色クロムめっき被膜層との合計膜厚は、0.3〜3.0
μmとする。
ケルめっき被膜層と無孔質クロムめっき被膜層或いは黒
色クロムめっき被膜層との合計膜厚は、0.3〜3.0
μmとする。
【0010】上記ニッケルめっき被膜層は、無電解ニッ
ケル−りん或いは無電解ニッケル−ほう素めっき被膜層
とすることができる。
ケル−りん或いは無電解ニッケル−ほう素めっき被膜層
とすることができる。
【0011】
【作用】内外輪、転動体、保持器の少なくとも1つの表
面に、電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケルめっき
被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっき被膜層或
いは黒色クロムめっき被膜層を具備させた軸受は、食品
製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等の有機ガス雰囲
気、水蒸気、雨水等に曝される用途で使用される軸受と
して優れた耐食性を有する。
面に、電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケルめっき
被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっき被膜層或
いは黒色クロムめっき被膜層を具備させた軸受は、食品
製造機械、製紙機械、屋外駐車設備等の有機ガス雰囲
気、水蒸気、雨水等に曝される用途で使用される軸受と
して優れた耐食性を有する。
【0012】上記電気ニッケルめっき或いは無電解ニッ
ケルめっき被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっ
き被膜層或いは黒色クロムめっき被膜層を具備させた軸
受鋼等は、SUS440C等に比べ、耐食性に優れ、ま
た、3.0μm以下の比較的薄い膜厚でも高い防食性能
を有しており、軸受用表面処理被膜として適している。
これは次のような理由による。被膜が2層構造となって
いるため、母材に貫通するピンホール等の被膜の表面欠
陥が生じにくい。即ち、3.0μm以下の比較的薄い膜
厚で、かつ、被膜が1層構造の場合、めっき膜厚を増し
ても初期に形成された被膜の表面欠陥はめっき処理中に
修復されず、処理後に表面のピンホールとして残る。一
方、被膜を異なる2種類の金属からなる2層構造とした
場合、両者の金属の結晶格子間距離が異なるため、2層
目の金属は新たに核を生成し、被膜成長を開始する。そ
のため、1層目で形成されたピンホールは2層目の金属
により修復されると考えられる。また、2層目の被膜が
無孔質であるため、腐食環境の遮蔽性に優れている。ま
た、亜鉛系めっき膜に比べ、被膜硬度が高いため、耐打
ち傷性や軸受転動時の耐摩耗性に優れている。さらに、
亜鉛系めっきのような加熱による耐食性低下が見られな
い。
ケルめっき被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっ
き被膜層或いは黒色クロムめっき被膜層を具備させた軸
受鋼等は、SUS440C等に比べ、耐食性に優れ、ま
た、3.0μm以下の比較的薄い膜厚でも高い防食性能
を有しており、軸受用表面処理被膜として適している。
これは次のような理由による。被膜が2層構造となって
いるため、母材に貫通するピンホール等の被膜の表面欠
陥が生じにくい。即ち、3.0μm以下の比較的薄い膜
厚で、かつ、被膜が1層構造の場合、めっき膜厚を増し
ても初期に形成された被膜の表面欠陥はめっき処理中に
修復されず、処理後に表面のピンホールとして残る。一
方、被膜を異なる2種類の金属からなる2層構造とした
場合、両者の金属の結晶格子間距離が異なるため、2層
目の金属は新たに核を生成し、被膜成長を開始する。そ
のため、1層目で形成されたピンホールは2層目の金属
により修復されると考えられる。また、2層目の被膜が
無孔質であるため、腐食環境の遮蔽性に優れている。ま
た、亜鉛系めっき膜に比べ、被膜硬度が高いため、耐打
ち傷性や軸受転動時の耐摩耗性に優れている。さらに、
亜鉛系めっきのような加熱による耐食性低下が見られな
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。図1は、深溝玉軸受に適用した本発明の第1実
施例を示しており、(1)は内輪、(2)は外輪、
(3)は転動体、(4)は保持器、(5)は電気ニッケ
ルめっき或いは無電解ニッケルめっき被膜層、(6)は
黒色クロムめっき被膜層を示している。
明する。図1は、深溝玉軸受に適用した本発明の第1実
施例を示しており、(1)は内輪、(2)は外輪、
(3)は転動体、(4)は保持器、(5)は電気ニッケ
ルめっき或いは無電解ニッケルめっき被膜層、(6)は
黒色クロムめっき被膜層を示している。
【0014】上記内輪(1)、外輪(2)及び転動体
(3)は、軸受鋼(SUJ2)製であり、保持器(4)
は、冷間圧延鋼板製である。
(3)は、軸受鋼(SUJ2)製であり、保持器(4)
は、冷間圧延鋼板製である。
【0015】図1の実施例は、電気ニッケルめっき或い
は無電解ニッケルめっき被膜層(5)及び黒色クロムめ
っき被膜層(6)を内輪(1)、外輪(2)および転動
体(3)の表面に上記順に形成させた場合を例示してい
る。
は無電解ニッケルめっき被膜層(5)及び黒色クロムめ
っき被膜層(6)を内輪(1)、外輪(2)および転動
体(3)の表面に上記順に形成させた場合を例示してい
る。
【0016】上記電気ニッケルめっき或いは無電解ニッ
ケルめっき被膜層(5)は、硬度的に無電解ニッケルめ
っき被膜層の方が高く、比較的、荷重の高い用途に適し
ている。なお、上記ニッケルめっき被膜層は、無電解ニ
ッケル−りん或いは無電解ニッケル−ほう素めっき被膜
層とすることができる。また、黒色クロムめっき被膜層
(6)の形成は、黒色クロムめっき浴中での電解処理に
より行う。この黒色クロムめっき浴の成分は、クロム酸
と触媒、補助添加剤からなり、多くの浴が提案されてい
る。上記触媒には、酢酸とその塩、ギ酸、プロピオン
酸、スルファミン酸などの有機物系、及びほうふっ酸、
けいふっ酸、ふっ化物などのふっ化物系のものが用いら
れる。そして、補助添加剤には、ほう酸、しゅう酸鉄、
硝酸塩、しょ糖、バリウム塩などが用いられる。本発明
の実施例で用いた黒色クロムめっきは、株式会社 ムラ
タのケミクロン CR(商品名)であって、これによる
黒色クロムめっき被膜は、金属クロムとして70%前後
含んだものでクロムの水和水酸化物、金属クロム及び酸
化クロムなどが存在しており、一般の硬質クロムめっき
に比較して表面のクラックが見られず、高い耐食性が確
認された。なお、上記黒色クロムめっき被膜層(6)
は、無孔質で耐食性に優れたものであるが、その他の無
孔質クロムめっき被膜層で構成してもよい。
ケルめっき被膜層(5)は、硬度的に無電解ニッケルめ
っき被膜層の方が高く、比較的、荷重の高い用途に適し
ている。なお、上記ニッケルめっき被膜層は、無電解ニ
ッケル−りん或いは無電解ニッケル−ほう素めっき被膜
層とすることができる。また、黒色クロムめっき被膜層
(6)の形成は、黒色クロムめっき浴中での電解処理に
より行う。この黒色クロムめっき浴の成分は、クロム酸
と触媒、補助添加剤からなり、多くの浴が提案されてい
る。上記触媒には、酢酸とその塩、ギ酸、プロピオン
酸、スルファミン酸などの有機物系、及びほうふっ酸、
けいふっ酸、ふっ化物などのふっ化物系のものが用いら
れる。そして、補助添加剤には、ほう酸、しゅう酸鉄、
硝酸塩、しょ糖、バリウム塩などが用いられる。本発明
の実施例で用いた黒色クロムめっきは、株式会社 ムラ
タのケミクロン CR(商品名)であって、これによる
黒色クロムめっき被膜は、金属クロムとして70%前後
含んだものでクロムの水和水酸化物、金属クロム及び酸
化クロムなどが存在しており、一般の硬質クロムめっき
に比較して表面のクラックが見られず、高い耐食性が確
認された。なお、上記黒色クロムめっき被膜層(6)
は、無孔質で耐食性に優れたものであるが、その他の無
孔質クロムめっき被膜層で構成してもよい。
【0017】上記電気ニッケルめっき或いは無電解ニッ
ケルめっき被膜層(5)及び黒色クロムめっき被膜層
(6)の合計膜厚は、腐食条件に応じて加減することが
できるが、通常は、軸受機械加工時にこれらの被膜層の
厚みを考慮しなくとも従来の軸受すきまが得られるよ
う、0.3〜3.0μmの被膜厚さとするのが望まし
い。
ケルめっき被膜層(5)及び黒色クロムめっき被膜層
(6)の合計膜厚は、腐食条件に応じて加減することが
できるが、通常は、軸受機械加工時にこれらの被膜層の
厚みを考慮しなくとも従来の軸受すきまが得られるよ
う、0.3〜3.0μmの被膜厚さとするのが望まし
い。
【0018】上記図1の具体例として、深溝玉軸受、#
608の内輪、外輪、転動体(SUJ2製)、保持器
(冷間圧延鋼板製)に無電解ニッケルめっきを2μmの
厚さでめっき後、黒色クロムめっき(被膜厚さ1μm)
を行った。60℃で乾燥の後、これらの内輪、外輪、転
動体、保持器を組み立てた。こうして作製した軸受内部
に所定のグリースを封入後、軸受両端面に密封型シール
を取付けた。以下、これを実施例1と称す。この実施例
1の効果を確認するため、次のような比較例を作製し
た。
608の内輪、外輪、転動体(SUJ2製)、保持器
(冷間圧延鋼板製)に無電解ニッケルめっきを2μmの
厚さでめっき後、黒色クロムめっき(被膜厚さ1μm)
を行った。60℃で乾燥の後、これらの内輪、外輪、転
動体、保持器を組み立てた。こうして作製した軸受内部
に所定のグリースを封入後、軸受両端面に密封型シール
を取付けた。以下、これを実施例1と称す。この実施例
1の効果を確認するため、次のような比較例を作製し
た。
【0019】〈比較例1〉実施例1と同一形状で内輪、
外輪、転動体(SUS440C製)、保持器(SUS3
04製)の軸受(SEB08)に、同様にグリース封
入、シール取付けを行った。
外輪、転動体(SUS440C製)、保持器(SUS3
04製)の軸受(SEB08)に、同様にグリース封
入、シール取付けを行った。
【0020】〈比較例2〉実施例1と同じ内輪、外輪、
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、亜鉛−鉄合金めっきを3μmの厚さでめっき後、
クロム酸溶液に浸漬し、黄色クロメート被膜を生成させ
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、亜鉛−鉄合金めっきを3μmの厚さでめっき後、
クロム酸溶液に浸漬し、黄色クロメート被膜を生成させ
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
【0021】〈比較例3〉実施例1と同じ内輪、外輪、
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、硬質クロムめっきを3μmの厚さでめっきした。
60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、シー
ル取付けを行った。
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、硬質クロムめっきを3μmの厚さでめっきした。
60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、シー
ル取付けを行った。
【0022】〈比較例4〉実施例1と同じ内輪、外輪、
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、無孔質クロムめっきを3μmの厚さでめっきし
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、無孔質クロムめっきを3μmの厚さでめっきし
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
【0023】〈比較例5〉実施例1と同じ内輪、外輪、
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、無電解ニッケルめっきを3μmの厚さでめっきし
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
転動体(SUJ2製)、保持器(冷間圧延鋼板製)の軸
受に、無電解ニッケルめっきを3μmの厚さでめっきし
た。60℃で10分間乾燥の後、同様にグリース封入、
シール取付けを行った。
【0024】これらの軸受の被膜硬度測定及び耐食性評
価を行った。耐食性の評価においては、60℃で10分
間乾燥したもの及び、更に150℃で1時間加熱を行っ
たものについて、塩水噴霧試験(塩化ナトリウム濃度5
%、噴霧量1〜2ml/h、試験温度35℃)にて比較
した。結果を表1に示す。(耐食性評価は赤錆発生まで
の時間)
価を行った。耐食性の評価においては、60℃で10分
間乾燥したもの及び、更に150℃で1時間加熱を行っ
たものについて、塩水噴霧試験(塩化ナトリウム濃度5
%、噴霧量1〜2ml/h、試験温度35℃)にて比較
した。結果を表1に示す。(耐食性評価は赤錆発生まで
の時間)
【0025】また、実施例1の軸受を実機で評価した結
果、転走面のめっき層の摩耗や軸受内部の発錆による軸
受機能の低下や軸受外部の錆は認められなかった。
果、転走面のめっき層の摩耗や軸受内部の発錆による軸
受機能の低下や軸受外部の錆は認められなかった。
【0026】
【0027】
【発明の効果】本発明の電気ニッケルめっき或いは無電
解ニッケルめっき被膜層を具備させ、その上に無孔質ク
ロムめっき被膜層を具備させた耐食性軸受によれば、軸
受構成部品の母材に安価な材料が使用でき、比較的薄膜
で高い耐食性を有し、加熱による耐食性の低下がなく、
打ち傷等がつきにくく、比較的高い面圧で軸受を転動さ
せても転走跡での耐食性の低下が少ない特徴を有し、腐
食性環境下で使用される軸受としての耐食性能を顕著に
向上させることができる。
解ニッケルめっき被膜層を具備させ、その上に無孔質ク
ロムめっき被膜層を具備させた耐食性軸受によれば、軸
受構成部品の母材に安価な材料が使用でき、比較的薄膜
で高い耐食性を有し、加熱による耐食性の低下がなく、
打ち傷等がつきにくく、比較的高い面圧で軸受を転動さ
せても転走跡での耐食性の低下が少ない特徴を有し、腐
食性環境下で使用される軸受としての耐食性能を顕著に
向上させることができる。
【0028】尚、本発明は、軸受箱、シールド、スリン
ガー、或いは、ボールねじ、リニアベアリング、ボール
ブッシュ等にも同様に適用可能で、その場合、同様の作
用効果を奏する。
ガー、或いは、ボールねじ、リニアベアリング、ボール
ブッシュ等にも同様に適用可能で、その場合、同様の作
用効果を奏する。
【図1】深溝玉軸受に適用した本発明の第1実施例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
1 内輪 2 外輪 3 転動体 4 保持器 5 電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケルめっき
被膜層 6 黒色クロムめっき被膜層
被膜層 6 黒色クロムめっき被膜層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C25D 3/08
Claims (3)
- 【請求項1】 内外輪、転動体、保持器の少なくとも1
つの表面に、電気ニッケルめっき或いは無電解ニッケル
めっき被膜層を有し、その上に無孔質のクロムめっき被
膜層或いは黒色クロムめっき被膜層を具備させたことを
特徴とする耐食性軸受。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電気ニッケルめっき或
いは無電解ニッケルめっき被膜層と無孔質クロムめっき
被膜層或いは黒色クロムめっき被膜層との合計膜厚が
0.3〜3.0μmとしたことを特徴とする耐食性軸
受。 - 【請求項3】 請求項2に記載のニッケルめっき被膜層
が無電解ニッケル−りん或いは無電解ニッケル−ほう素
めっき被膜層であることを特徴とする耐食性軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6090872A JPH07301241A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 耐食性軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6090872A JPH07301241A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 耐食性軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07301241A true JPH07301241A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14010602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6090872A Withdrawn JPH07301241A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 耐食性軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07301241A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-04-28 JP JP6090872A patent/JPH07301241A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |