JPH07301300A - 摩擦車式無段変速機 - Google Patents

摩擦車式無段変速機

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JPH07301300A
JPH07301300A JP6096255A JP9625594A JPH07301300A JP H07301300 A JPH07301300 A JP H07301300A JP 6096255 A JP6096255 A JP 6096255A JP 9625594 A JP9625594 A JP 9625594A JP H07301300 A JPH07301300 A JP H07301300A
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transmission
type continuously
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Masaki Nakano
正樹 中野
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦車式無段変速機の出力伝動系における歯
車組の攪拌抵抗を減じ、併せて車両牽引中も出力伝動系
が潤滑不足になることのないようにする。 【構成】 車両の前進中トロイダル伝動ユニットからカ
ウンターシャフト9への矢αで示す回転は、歯車11、
アイドラギヤ13、出力歯車12を経て出力軸に至る。
この間歯車11およびアイドラギヤ13は、壁14で画
成された空間内へ流入する作動油をギヤポンプ作用によ
り吐き出し、歯車11およびアイドラギヤ13が作動油
中に深く漬かって回転することがなく、攪拌抵抗を低減
し得る。吐き出された作動油は、オイルギャラリ17に
貯留され、ここから潤滑路19を経てカウンターシャフ
ト9の中心潤滑孔9aおよびアイドラギヤ13の中心潤
滑孔13aに達して、これら潤滑孔に通じた各部を潤滑
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦車式無段変速機、
特にその出力伝動系の改良提案に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機等の摩擦車式無
段変速機は通常、例えば特開平3−92655号公報に
記載の如く、同軸に対向配置した入出力ディスクおよび
これら入出力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡し
を行う摩擦車よりなる伝動ユニットを主たる構成要素と
する。そしてこの伝動ユニットは、入力ディスクへの回
転を摩擦車を介して出力ディスクに伝達し、この伝動
中、摩擦車を自己の回転軸線と直行する首振り軸線の周
りに傾転させることにより、無段変速を行う。
【0003】ところで摩擦車式無段変速機は、上記の構
成上、出力ディスクの回転が入力ディスクの回転と逆の
向きになり、回転方向の整合を図るため、上記伝動ユニ
ットの出力を逆転させて、該伝動ユニットにタンデム配
置した出力軸に伝達する構成を採用する。これがため当
該出力伝動系を上記文献にも記載の如く、上記伝動ユニ
ットの下方に平行に延設したカウンターシャフトと、こ
のカウンターシャフトおよび上記出力軸にそれぞれ結合
された歯車、およびこれら歯車に噛合するアイドラギヤ
よりなる歯車組とで構成する。
【0004】また摩擦車式無段変速機において、上記出
力伝動系や、これに係わる回転部品の潤滑は、例えば特
開平4−29659号公報や特開平2−245565号
公報に記載のように、エンジン駆動されるオイルポンプ
からの作動油を潤滑箇所に供給して当該潤滑を行うのが
常套である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の出力
伝動系は、特にカウンターシャフトに結合した歯車の位
置が低く、また変速機後部の潤滑油がオイルパンに戻る
時の通路中に存在することから、オイル中に深く漬かっ
ており、出力伝動系が回転中にオイルを激しく攪拌し、
攪拌抵抗が大きくなって、変速機の伝動効率を低下させ
るという第1の問題を生じていた。
【0006】一方、上記出力伝動系に関する潤滑につい
ては上述したところから明らかなように、エンジンが駆
動されていることが前提となっており、エンジンの故障
等で車両を牽引せざるをえない場合、当該潤滑が不十分
になるといった第2の問題があった。特にカウンターシ
ャフトの回転数は相当に高く、その端部に特開平2−1
63562号公報に記載の如く設置する前後進検出手段
の潤滑は、潤滑経路の末端であることもあって、車両の
牽引中は枯渇気味となり、破損する恐れが多分にある。
【0007】本発明は、出力伝動系の歯車組で、この近
辺に溜まる作動流体を吐き出すギヤポンプが構成される
ようにして上記第1の問題を解消し、このギヤポンプか
らの吐き出し作動流体で、出力伝動系に係わる潤滑を行
うようにすることによって、牽引中における当該出力伝
動系に係わる潤滑不足に関した上記第2の問題を解消す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の問題を解消すると
いう前者の目的のため第1発明の摩擦車式無段変速機
は、同軸に対向配置した入出力ディスクおよびこれら入
出力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行う摩
擦車よりなる伝動ユニットを具え、該ユニットの出力
を、該ユニットにタンデム配置した出力軸に伝達する出
力伝動系を、前記ユニットの下方に平行に延設したカウ
ンターシャフトと、このカウンターシャフトおよび前記
出力軸にそれぞれ結合された歯車、およびこれら歯車に
噛合するアイドラギヤよりなる歯車組とで構成した摩擦
車式無段変速機において、前記カウンターシャフトに結
合された歯車およびアイドラギヤを、僅かな隙間を残し
て包囲する壁を設定することにより、ギヤポンプを構成
し、前記歯車組の常用回転方向への回転中、該ギヤポン
プが、前記壁により画成されたポンプ室内から作動流体
を吐き出す作用をなすよう、前記カウンターシャフトに
結合された歯車に対する前記アイドラギヤの配置側を選
定したことを特徴とするものである。
【0009】また第2発明の摩擦車式無段変速機は、変
速機ケースを前記歯車組の軸直角断面内で分割したケー
ス部分の合体により構成し、前記壁をこれらケース部分
に一体に成形したことを特徴とするものである。
【0010】第2の問題を解消するという後者の目的の
ために第3発明の摩擦車式無段変速機は、上記第1発明
または第2発明において、前記変速機ケースに、前記ギ
ヤポンプの作動流体吐き出し部に配置して流体ギャラリ
を形成すると共に、該流体ギャラリから前記アイドラギ
ヤの端面およびカウンターシャフトの端面における潤滑
孔に至る潤滑路を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】また第4発明の摩擦車式無段変速機は、上
記第3発明において、流体ギャラリの流体レベルを規定
するオーバーフローポートを付加したことを特徴とする
ものである。
【0012】更に第5発明の摩擦車式無段変速機は、上
記第3発明または第4発明において、前記変速機ケース
内の作動流体レベルを、前記カウンターシャフトに結合
された歯車の歯先が丁度浸るレベルにしたことを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】第1発明において伝動ユニットは、摩擦車を介
し入出力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行
う。そして該伝動ユニットの出力は、該伝動ユニットの
下方に平行に延設したカウンターシャフト、このカウン
ターシャフトに結合された歯車、アイドラギヤ、出力軸
に結合された歯車を順次経て出力軸に達する。
【0014】ところで、 前記カウンターシャフトに結
合された歯車およびアイドラギヤを、僅かな隙間を残し
て包囲する壁を設定し、これらで構成したギヤポンプ
は、カウンターシャフトおよび出力軸にそれぞれ結合さ
れた歯車およびアイドラギヤよりなる歯車組の常用回転
方向への回転中、上記の壁により画成されたポンプ室内
から作動流体を吐き出す作用をなす。従って、当該歯車
組が作動流体中に深く漬かって作動することがなく、摩
擦車式無段変速機の攪拌抵抗が大きくなることがないこ
とから、伝動効率を向上させることができる。
【0015】なお第2発明の摩擦車式無段変速機は、変
速機ケースを上記歯車組の軸直角断面内で分割したケー
ス部分の合体により構成し、上記の壁をこれらケース部
分に一体に成形したから、当該壁の設置によっても、部
品点数が増えたり、取り付け作業工数が増えて、コスト
的に不利になるのを防止することができる。
【0016】第3発明の摩擦車式無段変速機は、上記第
1発明または第2発明において、上記変速機ケースに、
上記ギヤポンプの作動流体吐き出し部に配置して流体ギ
ャラリを形成すると共に、該流体ギャラリから上記アイ
ドラギヤの端面およびカウンターシャフトの端面におけ
る潤滑孔に至る潤滑路を形成したから、ギヤポンプが上
記の目的のために吐き出した作動流体を、流体ギャラリ
に一旦貯留し、その後上記の潤滑路を経てアイドラギヤ
の端面およびカウンターシャフトの端面における潤滑孔
に供給し、対応部分を潤滑することができる。ところ
で、上記のギヤポンプを成す前記の歯車組がエンジンと
は関係なく、車輪が回転される走行中は車輪により駆動
されて回転することから、エンジンの故障等で車両を牽
引している場合でも、上記の潤滑を確実に行わせること
ができ、車両の牽引中に出力伝動系に係わる潤滑不足が
生ずるといった問題をなくすことができる。
【0017】なお第4発明の摩擦車式無段変速機は、上
記第3発明において、流体ギャラリの流体レベルを規定
するオーバーフローポートを付加したから、流体ギャラ
リに必要以上の流体が貯留され過ぎて、他の箇所への作
動流体量が不足するのを回避することができる。
【0018】更に第5発明の摩擦車式無段変速機は、上
記第3発明または第4発明において、前記変速機ケース
内の作動流体レベルを、前記カウンターシャフトに結合
された歯車の歯先が丁度浸るレベルにしたから、変速機
の作動流体量を、上記の作用効果を達成する上で必要な
最小限にして、変速機のランニングコストを低く抑える
ことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図5は、本発明による摩擦車式無段
変速機の一実施例を示すトロイダル型無段変速機であ
る。図1において1は変速機ケース、2は入力軸、3は
出力軸、4はトロイダル伝動ユニット(伝動ユニット)
である。変速機ケース1はケース部分1a,1bの合体
により構成し、これらケース部分の合わせ面において入
出力軸2,3を同軸に且つ相対回転可能に突き合わせる
と共に、これら入出力軸2,3を変速機ケース1内に回
転自在に支持する。
【0020】トロイダル伝動ユニット4は周知の如く、
入力軸1上に支持した入力ディスクとしての入力コーン
ディスク5および出力ディスクとしての出力コーンディ
スク6と、これら入出力コーンディスク間で摩擦係合に
より動力伝達を行う摩擦車としてのパワーローラ7とで
構成する。入力コーンディスク5は入力軸2にボールス
プラインを介して回転係合させ、出力コーンディスク6
は入力軸2上に回転自在に支持する。そして、この出力
コーンディスク6に出力歯車8を回転係合させ、出力歯
車8を入力軸2上に回転自在に支持する。
【0021】かかるトロイダル伝動ユニット4において
は、入力軸2への回転が入力コーンディスク5に達し、
更に入力コーンディスク5からパワーローラ6の回転を
介して出力コーンディスク6および出力歯車8に伝達さ
れる。この伝動中パワーローラ7を自己の回転軸線と直
行する首振り軸線の周りに傾転させると、入出力コーン
ディスク5,6に対するパワーローラ7の摩擦係合円弧
径が連続的に変化し、無段変速を行わせることができ
る。
【0022】ところで、トロイダル伝動ユニット4はそ
の構成上、出力コーンディスク6および出力歯車8が入
力回転と逆の方向に回転し、これを逆転させて出力軸3
に伝達する必要があり、そのために出力伝動系を以下の
構成とする。つまり、入力軸2に平行に配置してカウン
ターシャフト9を設け、これをケース部分1a内に回転
自在に支持する。そして、出力歯車8に噛合する歯車1
0をカウンターシャフト9に結合し、カウンターシャフ
ト9には更に、ケース部分1a,1bの合わせ面におけ
る端部に歯車11を一体成形する。
【0023】出力軸3には、ケース部分1a,1bの合
わせ面における端部に歯車12を一体成形し、図2、図
4および図5に示す如くこの歯車12および上記の歯車
11に噛合させてアイドラギヤ13を設け、これらで出
力伝動系の歯車組を構成する。そして図2および図4に
便宜上クロスハッチングを付して示すように、カウンタ
ーシャフト9に結合された歯車11およびアイドラギヤ
13を、僅かな隙間を残して包囲する壁14を、ケース
部分1a,1bの双方に一体成形し、これにより歯車1
1およびアイドラギヤ13でギヤポンプ15を構成する
ようになす。
【0024】ところで、車両の前進走行に際し歯車11
が図2および図4の矢印α方向に回転されるものである
場合、アイドラギヤ13を、図2のようにケース部分合
わせ面からケース部分1bを見た時同図中歯車11の右
側に位置し、従って図4のようにケース部分合わせ面か
らケース部分1aを見た時同図中歯車11の左側に位置
するように配置する。かくして歯車11と、これに噛合
してβ方向に回転され、歯車12をγ方向に駆動するア
イドラギヤ13とで構成されるギヤポンプ15は車両の
前進走行中、壁14により画成されたポンプ室16から
作動油を吐き出す作用をなす。
【0025】ギヤポンプ15の吐出部に配置してケース
部分1a,1bに夫々、向かい合わせのオイルギャラリ
(流体ギャラリ)17を形成し、ここにギヤポンプ15
の吐出油を一旦貯留する。そして、図4の如く、オイル
ギャラリ17を画成する壁の内、ケース部分1aに、オ
イルギャラリ17とトロイダル伝動ユニット4側の空間
とを連通するオーバーフローポート18を形成し、これ
によりオイルギャラリ17の貯留油面を規定する。そし
て、オイルギャラリ17の貯留油をカウンターシャフト
9およびアイドラギヤ13の中心潤滑孔9a,13a
(図5参照)に案内する潤滑路19を、図2のA−A断
面である図3、並びに図5に明示する如くケース部分1
bに形成する。なお、図3において、20はケース部材
1bに挿入されるプレートであり、中央部には潤滑路1
9からの作動油を中心潤滑孔13aに供給するための連
通孔20aを有する。また21は潤滑路19を加工する
際にできる開口を封じるための栓である。
【0026】上記の構成としたトロイダル型無段変速機
は、作動油レベルを図1、図2、図4にLで示す如く、
最も下方に位置するカウンターシャフト9上における歯
車11の歯先が作動油内に丁度浸るレベルとして、作動
油量を必要最小限にした状態で実用に供する。ここでト
ロイダル型無段変速機の作用を次に説明するに、トロイ
ダル伝動ユニット4の前記した伝動作用により無段変速
下に行われるトロイダル型無段変速機の伝動作用中、変
速機後部の潤滑を行った後の作動油が図1の矢aで示す
ように、出力伝動系の歯車組に向かい、該歯車組の一部
を成す歯車11およびアイドラギヤ13を包囲する壁1
4で画成された空間内に流入する。ここで壁14と、歯
車11およびアイドラギヤ13とにより構成されたギヤ
ポンプ15は車両の前進走行中、アイドラギヤ13の配
置に起因して、壁14で画成された空間内へ流入した作
動油を吐き出すようなポンプ作用を行う。従って、歯車
11およびアイドラギヤ13が作動流体中に深く漬かっ
て回転することがなく、トロイダル型無段変速機の攪拌
抵抗が大きくなることがないことから、伝動効率を向上
させることができる。
【0027】なお、車両の後退走行中は、歯車11およ
びアイドラギヤ13の回転方向が逆になることから、ギ
ヤポンプ15は上記と逆のポンプ作用を行うこととなっ
て、上記の作用効果が得られないが、後退走行時は変速
機の回転数そのものが低い上に、前進走行に較べて使用
頻度も低く、問題になることはない。
【0028】壁14で画成された空間内からギヤポンプ
15により吐き出された作動油は、一旦オイルギャラリ
17に貯留され、ここから作動油は図5に矢bで示すよ
うに潤滑路19を経てカウンターシャフト9の中心潤滑
孔9aおよびアイドラギヤ13の中心潤滑孔13aに達
して、これら潤滑孔に通じた各部を潤滑することができ
る。ところで、ギヤポンプ15を構成する歯車11およ
びアイドラギヤ13はそれぞれ、出力軸3により出力歯
車12を介しても回転されるものであり、従ってエンジ
ンの故障等で車両を牽引している間も、ギヤポンプ15
は上記のポンプ作用を行って所定の潤滑を可能ならしめ
る。よって当該牽引中に、出力伝動系に係わる潤滑不足
が生ずるといった問題をなくすことができる。
【0029】なお、上記の作用効果を達成するギヤポン
プ15を構成するに際して不可欠な壁14を設定する
時、変速機ケース1を上記歯車組の軸直角断面内で分割
したケース部分1a,1bの合体により構成し、壁14
をこれらケース部分に一体に成形したから、当該壁の設
置によっても、部品点数が増えたり、取り付け作業工数
が増えて、コスト的に不利になるのを防止することがで
きる。
【0030】さらに、オイルギャラリ17の作動油レベ
ルをオーバーフローポート18により規定することか
ら、オイルギャラリ17に必要以上の流体が貯留され過
ぎて、他の箇所への作動流体量が不足するのを回避する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】かくして第1発明の摩擦車式無段変速機
は、請求項1に記載の如く、カウンターシャフトに結合
された歯車およびアイドラギヤを、僅かな隙間を残して
包囲する壁を設定し、これらで構成したギヤポンプが、
カウンターシャフトおよび出力軸にそれぞれ結合された
歯車およびアイドラギヤよりなる歯車組の常用回転方向
への回転中、上記の壁により画成されたポンプ室内から
作動流体を吐き出す作用をなすよう、カウンターシャフ
ト上の歯車に対するアイドラギヤの配置を決定したか
ら、上記の歯車組が作動流体中に深く漬かって作動する
ことがなく、摩擦車式無段変速機の攪拌抵抗が大きくな
ることがないことから、伝動効率を向上させることがで
きる。
【0032】なお第2発明の摩擦車式無段変速機は請求
項2に記載の如く、上記の壁を設置するに際し、変速機
ケースを上記歯車組の軸直角断面内で分割したケース部
分の合体により構成し、上記の壁をこれらケース部分に
一体に成形したから、当該壁の設置によっても、部品点
数が増えたり、取り付け作業工数が増えて、コスト的に
不利になるのを防止することができる。
【0033】第3発明の摩擦車式無段変速機は、請求項
3に記載の如く上記第1発明または第2発明において、
上記変速機ケースに、上記ギヤポンプの作動流体吐き出
し部に配置して流体ギャラリを形成すると共に、該流体
ギャラリから上記アイドラギヤの端面およびカウンター
シャフトの端面における潤滑孔に至る潤滑路を形成した
から、ギヤポンプが上記の目的のために吐き出した作動
流体を、流体ギャラリに一旦貯留し、その後上記の潤滑
路を経てアイドラギヤの端面およびカウンターシャフト
の端面における潤滑孔に供給し、対応部分を潤滑するこ
とになる。ここで上記のギヤポンプを成す前記の歯車組
がエンジンとは関係なく、車輪が回転される走行中は車
輪により駆動されて回転することから、エンジンの故障
等で車両を牽引している場合でも、上記の潤滑を確実に
行わせることができ、車両の牽引中に出力伝動系に係わ
る潤滑不足が生ずるといった問題をなくすことができ
る。
【0034】なお第4発明の摩擦車式無段変速機は、請
求項4に記載の如く上記第3発明において、流体ギャラ
リの流体レベルを規定するオーバーフローポートを付加
したから、流体ギャラリに必要以上の流体が貯留され過
ぎて、他の箇所への作動流体量が不足するのを回避する
ことができる。
【0035】更に第5発明の摩擦車式無段変速機は、請
求項5に記載の如く上記第3発明または第4発明におい
て、前記変速機ケース内の作動流体レベルを、前記カウ
ンターシャフトに結合された歯車の歯先が丁度浸るレベ
ルにしたから、変速機の作動流体量を、上記の作用効果
を達成する上で必要な最小限にして、変速機のランニン
グコストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦車式無段変速機の一実施例を
示すトロイダル型無段変速機の縦断側面図である。
【図2】同トロイダル型無段変速機を、変速機ケースの
分割面から後方のケース部分を見て示す正面図である。
【図3】図2のA−A線上より矢の方向に見た断面図で
ある。
【図4】同トロイダル型無段変速機を、変速機ケースの
分割面から前方のケース部分を見て示す背面図である。
【図5】同トロイダル型無段変速機の出力伝動系をなす
歯車組を示す展開断面図である。
【符号の説明】
1 変速機ケース 1a ケース部分 1b ケース部分 2 入力軸 3 出力軸 4 トロイダル伝動ユニット( 伝動ユニット) 5 入力コーンディスク( 入力ディスク) 6 出力コーンディスク( 出力ディスク) 7 パワーローラ( 摩擦車) 9 カウンターシャフト 9a 潤滑孔 11 歯車 12 出力歯車 13 アイドラギヤ 14 壁 15 ギヤポンプ 16 ポンプ室 17 オイルギャラリ( 流体ギャラリ) 18 オーバーフローポート 19 潤滑路 L 油面レベル(作動流体レベル)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置した入出力ディスクおよ
    びこれら入出力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡
    しを行う摩擦車よりなる伝動ユニットを具え、 該ユニットの出力を、該ユニットにタンデム配置した出
    力軸に伝達する出力伝動系を、前記ユニットの下方に平
    行に延設したカウンターシャフトと、このカウンターシ
    ャフトおよび前記出力軸にそれぞれ結合された歯車、お
    よびこれら歯車に噛合するアイドラギヤよりなる歯車組
    とで構成した摩擦車式無段変速機において、 前記カウンターシャフトに結合された歯車およびアイド
    ラギヤを、僅かな隙間を残して包囲する壁を設定するこ
    とにより、ギヤポンプを構成し、 前記歯車組の常用回転方向への回転中、該ギヤポンプ
    が、前記壁により画成されたポンプ室内から作動流体を
    吐き出す作用をなすよう、前記カウンターシャフトに結
    合された歯車に対する前記アイドラギヤの配置側を選定
    したことを特徴とする摩擦車式無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、変速機ケースを前記
    歯車組の軸直角断面内で分割したケース部分の合体によ
    り構成し、前記壁をこれらケース部分に一体に成形した
    ことを特徴とする摩擦車式無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記変速機
    ケースに、前記ギヤポンプの作動流体吐き出し部に配置
    して流体ギャラリを形成すると共に、該流体ギャラリか
    ら前記アイドラギヤの端面およびカウンターシャフトの
    端面における潤滑孔に至る潤滑路を形成したことを特徴
    とする摩擦車式無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、流体ギャラリの流体
    レベルを規定するオーバーフローポートを付加したこと
    を特徴とする摩擦車式無段変速機。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記変速機
    ケース内の作動流体レベルを、前記カウンターシャフト
    に結合された歯車の歯先が丁度浸るレベルにしたことを
    特徴とする摩擦車式無段変速機。
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