JPH07306266A - 距離計測装置 - Google Patents

距離計測装置

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JPH07306266A
JPH07306266A JP9977394A JP9977394A JPH07306266A JP H07306266 A JPH07306266 A JP H07306266A JP 9977394 A JP9977394 A JP 9977394A JP 9977394 A JP9977394 A JP 9977394A JP H07306266 A JPH07306266 A JP H07306266A
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signal
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Shigeki Nakase
重樹 仲瀬
Minayoshi Sugiura
南祥 杉浦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 距離精度の高い距離計測装置を提供する。 【構成】 発光素子10から出射されたパルス光はモニ
タ用受光素子20と検出用受光素子30で受光される。
モニタ用受光素子20では受光したパルス光の光強度に
応じて振幅するパルス電圧信号131が生成され、弁別
手段60に与えられる。弁別手段60ではディジタルパ
ルス信号135が出力される。同様に、受光素子30か
ら弁別手段80を介してディジタルパルス信号136が
出力される。信号135と信号136は時間電圧変換手
段90に与えられ、信号135のパルスが入力されてか
ら信号136のパルスが入力されるまでの期間に一定の
比率で電圧値が増加するアナログ電圧信号139が出力
され、演算手段110において、目標物までの距離が算
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス光を目標物に放
射し、その反射光が戻ってくるまでの時間を測定するこ
とによって目標物までの距離を計測する距離計測装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平4−12289号公報が知られている。この公報
に記載された従来の距離計測装置の構成を図7のブロッ
ク図に示す。同図より、送信部200では制御部210
からの発光信号に応じてレーザーダイオード201を発
光させ、目標物に向けてレーザ光を出射させる。レーザ
光は目標物で反射し、受信部220のフォトダイオード
221で受光される。レーザーダイオード201の発光
タイミングに合わせて送信部200から出力される発光
タイミング信号と、フォトダイオード221の受光タイ
ミングに合わせて受信部220から出力される反射信号
とが時間計測部230に与えられる。時間計測部230
ではこれらの信号の時間差に対応した時間差パルス信号
が生成され、この時間差パルス信号のパルス幅が制御部
210のカウンタ211で計数される。制御部210で
はカウンタ211のカウント値に基づいて演算が行わ
れ、目標物までの距離が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
距離計測装置ではカウンタ211のクロック周期で距離
精度が決定されるため、距離精度の向上が望めないとい
った問題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決し、距離
精度の高い距離計測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の距離計測装置は、(a)パルス光を
出射する発光素子と、(b)発光素子から出射したパル
ス光の一部を受光し、受光強度に応じた振幅を有するア
ナログパルス電圧信号を出力するモニタ用受光素子と、
(c)発光素子から出射したパルス光の他の一部が所定
の目標物で反射した光を受光し、受光強度に応じた振幅
を有するアナログパルス電圧信号を出力する検出用受光
素子と、(d)モニタ用受光素子から出力された信号を
入力し、時間ジッタを減少させたディジタルパルス信号
を出力する第1の弁別手段と、(e)検出用受光素子か
ら出力された信号を入力し、時間ジッタを減少させたデ
ィジタルパルス信号を出力する第2の弁別手段と、
(f)第1の弁別手段から出力された第1の信号と第2
の弁別手段から出力された第2の信号を入力し、第1の
信号のパルスが入力されてから第2の信号のパルスが入
力されるまでの期間に一定の比率で電圧値が増加するア
ナログ電圧信号を出力する時間電圧変換手段と、(g)
時間電圧変換手段から出力されたアナログ電圧信号を入
力し、第1の信号のパルスが入力されてから第2の信号
のパルスが入力されるまでの電圧値の増加量に基づいて
目標物までの距離を算出する演算手段とを備え、第1の
弁別手段および第2の弁別手段は、これらの弁別手段へ
の入力信号を所定時間遅延させた信号から当該入力信号
の振幅を減衰させた信号を差し引いて、差し引いた値が
所定の値になったときにパルスを与えるディジタルパル
ス信号を出力するものである。
【0006】また、本発明の第2の距離計測装置は、本
発明の第1の距離計測装置の構成に加えて第1の補正信
号および第2の補正信号を時間電圧変換手段に与える補
正信号出力手段を備え、第1の補正信号は、第1の信号
にパルスが与えられる前または第2の信号にパルスが与
えられた後に、所定の時間間隔で第1のパルスおよび第
2のパルスを与えるディジタルパルス信号であり、第2
の補正信号は、第1の補正信号に第1のパルスが与えら
れた後で且つ第2のパルスが与えられる前に第3のパル
スを与えると共に第1の補正信号に第2のパルスが与え
られた後に第4のパルスを与えるディジタルパルス信号
であり、さらに第1のパルスが与えられてから第3のパ
ルスが与えられるまでの時間間隔(t2)と第2のパル
スが与えられてから第4のパルスが与えられるまでの時
間間隔(t3)は異なるものであり、時間電圧変換手段
では、第1の信号と第2の信号と第1の補正信号と第2
の補正信号を入力し、第1の信号のパルスが入力されて
から第2の信号のパルスが入力されるまでの期間、第1
のパルスが入力されてから第3のパルスが入力されるま
での期間、および第2のパルスが入力されてから第4の
パルスが入力されるまでの期間に一定の比率で電圧値が
増加するアナログ電圧信号を出力し、演算手段では、入
力されたアナログ電圧信号を解析して、第1の信号のパ
ルスが入力されてから第2の信号のパルスが入力される
までの電圧値の増加量(V1)と、第1のパルスが入力
されてから第3のパルスが入力されるまでの電圧値の増
加量(V2)と、第2のパルスが入力されてから第4の
パルスが入力されるまでの電圧値の増加量(V3)とを
検出し、第1の信号のパルスが入力されてから第2の信
号のパルスが入力されるまでの時間間隔(t1)を、 t1=(t3−t2)×(V1−V2)/(V3−V
2)+t2 から求めることによって目標物までの距離を算出するも
のである。
【0007】
【作用】本発明の第1の距離計測装置によれば、発光素
子から出射されたパルス光の一部はモニタ用受光素子で
受光される。また、パルス光の他の一部は目標物に向け
て出射され、目標物で反射した光が検出用受光素子で受
光される。モニタ用受光素子では受光したパルス光の光
強度に応じて振幅するアナログパルス電圧信号が生成さ
れ、この電圧信号は第1の弁別手段に与えられる。第1
の弁別手段では入力信号の時間ジッタを減少させたディ
ジタルパルス信号が生成され、出力される。具体的に
は、入力信号を所定時間遅延させた信号と入力信号の振
幅を減衰させた信号とを生成し、所定時間遅延させた信
号から振幅を減衰させた信号を差し引いて、差し引いた
値が所定の値になったときにパルスを与えるディジタル
パルス信号を生成して出力する。同様に、検出用受光素
子からアナログパルス電圧信号が第2の弁別手段に与え
られ、時間ジッタを減少させたディジタルパルス信号が
出力される。
【0008】第1の弁別手段から出力された第1の信号
と第2の弁別手段から出力された第2の信号は時間電圧
変換手段に与えられ、第1の信号のパルスが入力されて
から第2の信号のパルスが入力されるまでの期間に一定
の比率で電圧値が増加するアナログ電圧信号が出力され
る。このアナログ電圧信号は演算手段に与えられ、第1
の信号のパルスが入力されてから第2の信号のパルスが
入力されるまでの電圧値の増加量に基づいて目標物まで
の距離が算出される。
【0009】また、本発明の第2の距離計測装置によれ
ば、補正信号出力手段から出力された第1の補正信号お
よび第2の補正信号が、第1および第2の信号と共に時
間電圧変換手段に与えられる。これらの補正信号の入力
によって時間電圧変換手段からは、第1の信号のパルス
が入力されてから第2の信号のパルスが入力されるまで
の期間、第1のパルスが入力されてから第3のパルスが
入力されるまでの期間、および第2のパルスが入力され
てから第4のパルスが入力されるまでの期間に一定の比
率で電圧値が増加するアナログ電圧信号を出力される。
【0010】演算手段では、第1の信号のパルスが入力
されてから第2の信号のパルスが入力されるまでの電圧
値の増加量を、第1のパルスが入力されてから第3のパ
ルスが入力されるまでの電圧値の増加量と、第2のパル
スが入力されてから第4のパルスが入力されるまでの電
圧値の増加量とで補正しつつ、目標物までの距離が算出
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る距離計測装
置1の構成を示すブロック図である。同図より、本実施
例の距離計測装置1は、レーザ光を放射するパルスレー
ザ10と、レーザ光の一部を受光してレーザ光の発光タ
イミングをモニタするモニタ用センサ20と、レーザ光
の他の一部が目標物で反射した光を受光する検出用セン
サ30とを備えている。また、パルスレーザ10にパル
スレーザ発光信号を与えるパルスレーザ発振回路40
と、モニタ用センサ20の出力を増幅する増幅器50
と、増幅器50で増幅された発光パルス信号の時間ジッ
タを減少させるモニタ用のCFD(Constant Fraction
Discriminator )回路60とを備えている。
【0012】さらに、検出用センサ30の出力を増幅す
る増幅器70と、増幅器70で増幅された検出パルス信
号の時間ジッタを減少させる検出用のCFD回路80
と、CFD回路60の出力(スタート信号)およびCF
D回路80の出力(ストップ信号)をそれぞれ入力し
て、パルス間隔に比例したアナログ電圧信号を出力する
TAC(Time-to-Amplitude Converter )回路90とを
備えている。さらにまた、TAC回路90から出力され
たアナログ電圧信号をディジタル電圧信号に変換するA
DC回路100と、ADC回路100から出力されたデ
ィジタル電圧信号を入力して、目標物までの距離を演算
する制御回路110と、装置内部の基準シーケンスを発
生させる内部シーケンス発生回路120とを備えてい
る。
【0013】パルスレーザ10の前面にはレーザ光を目
標物に向けて照射するための投光レンズ11が、検出用
センサ30の前面には目標物で反射した光を集光させる
受光レンズ31と外乱光を除去するバンドパスフィルタ
32がそれぞれ配置されている。
【0014】本実施例の距離計測装置1は、図2の斜視
図に示すような外観を有している。同図より、本装置は
直方体形状のケース150に収納されており、ケース1
50の前面にはレーザ光を出射する出射窓151と、目
標物で反射したレーザ光を入射する入射窓152が設け
られている。ケース150内は前部領域150a,15
0bと後部領域150cの3つに仕切られている。そし
て、出射窓151後方の前部領域150aには、パルス
レーザ10と投光レンズ11とモニタ用センサ20とパ
ルスレーザ発振回路40が組み込まれたプリント板16
0とが所定の位置に配設されている。また、入射窓15
2後方の前部領域150bには、光検出用センサ30と
受光レンズ31とバンドパスフィルタ32と増幅器70
が組み込まれたプリント板161とが所定の位置に配設
されている。さらに、後部領域150cには、CFD回
路60,80やTAC回路90等が組み込まれたプリン
ト板162と制御回路110が組み込まれたプリント板
163とが2段に配設されている。
【0015】次に、本実施例の動作について図1のブロ
ック図および図3のタイミング波形図を用いて説明す
る。内部シーケンス発生回路120から出力されたパル
スレーザ発光信号130(図3(a))はパルスレーザ
発振回路40に入力され、パルスレーザ10を発光させ
る。発光したレーザ光の大部分は投光レンズ11を通し
て目標物に向けて照射される。また発光したレーザ光の
一部はモニタ用センサ20で受光され、受光強度に応じ
た振幅を有するアナログパルス電圧信号が出力される。
アナログパルス電圧信号は増幅器50で増幅された後
に、発光パルス信号131(図3(b))としてCFD
回路60に与えられる。
【0016】目標物で反射したレーザ光は受光レンズ3
1で集光され、バンドパスフィルタ32を通して検出用
センサ30で受光される。バンドパスフィルタ32はレ
ーザ光と同一波長の光のみを通過させるように機能する
ので、外乱光の大部分はこのバンドパスフィルタ32で
除去され、検出用センサ30に与えられることはない。
検出用センサ30からは受光強度に応じた振幅を有する
アナログパルス電圧信号が出力される。アナログパルス
電圧信号は増幅器70で増幅された後に、検出パルス信
号132(図3(c))としてCFD回路80に与えら
れる。
【0017】CFD回路60,80には、パルスレーザ
発光信号130のパルス立上りタイミングに合わせてO
N状態になり、本装置の測定最大距離に相当する期間中
この状態を保持するゲート信号133(図3(d))が
与えられる。ゲート信号133がON状態になることに
よって各CFD回路60,80は動作可能となり、この
期間中だけ反射光の検出が行われる。
【0018】目標物までの距離が本装置の測定最大距離
以下のときは、各CFD回路60,80からそれぞれス
タート信号135(図3(e))とストップ信号136
(図3(f))が出力され、TAC回路90に与えられ
る。これらの信号135,136は、発光パルス信号1
31および検出パルス信号132の時間ジッタを減少さ
せた信号である。またTAC回路90には、内部シーケ
ンス回路120より補正用スタート信号137(図3
(g))と補正用ストップ信号138(図3(h))も
与えられる。補正用スタート信号137は、ストップ信
号136にパルスが与えられた後に、所定の時間間隔で
第1のパルスおよび第2のパルスを与えるディジタルパ
ルス信号である。また補正用ストップ信号138は、補
正用スタート信号137に第1のパルスが与えられた後
で且つ第2のパルスが与えられる前に第3のパルスを与
えると共に、補正用スタート信号137に第2のパルス
が与えられた後に第4のパルスを与えるディジタルパル
ス信号である。第1のパルスと第3のパルスの時間間隔
(tST1 )、第2のパルスと第4のパルスの時間間隔
(tST2 )はそれぞれ既知であり、時間間隔(tST1
より時間間隔(tST2)のほうが広くなるよう調整され
ている。
【0019】TAC回路90では、スタート信号135
のパルスが入力されてからストップ信号136のパルス
が入力されるまでの期間、第1のパルスが入力されてか
ら第3のバルスが入力されるまでの期間、および第2の
パルスが入力されてから第4のパルスが入力されるまで
の期間に一定の比率で電圧値が増加するアナログ電圧信
号139(図3(i))が生成される。このアナログ電
圧信号139はADC回路100に入力され、内部シー
ケンス発生回路120から与えられたADタイミング信
号140(図3(j))に同期してA/D変換が行われ
る。このA/D変換によって分解能の高いディジタル電
圧信号141(図3(k))が生成され、制御回路11
0に与えられる。
【0020】制御回路110では、入力されたディジタ
ル電圧信号141が解析され、スタート信号135のパ
ルスが入力されてからストップ信号136のパルスが入
力されるまでの電圧値の増加量(VD )と、第1のパル
スが入力されてから第3のパルスが入力されるまでの電
圧値の増加量(VST1 )と、第2のパルスが入力されて
から第4のパルスが入力されるまでの電圧値の増加量
(VST2 )とが検出される。そして、次の計算式(式
1)による演算が行われ、スタート信号135のパルス
が入力されてからストップ信号136のパルスが入力さ
れるまでの時間間隔(tD )が求められる。
【0021】 tD =(tST2 −tST1 )×(VD −VST1 )/(VST2 −VST1 )+t
ST1 ……(式1) このようにして得られた時間間隔(t)に基づいて
目標物までの距離を算出することにより、TAC回路9
0で発生する外部温度変動による低周波域のベースライ
ン変動とランプ波形勾配変動を抑制し、安定した距離計
測を短時間で行うことができる。
【0022】もし目標物までの距離が本装置の測定最大
距離より長い場合には、CFD回路80から未検出信号
134が制御回路110に与えられ、本装置による目標
物までの距離計測は終了する。
【0023】制御回路110では、上記の演算の他にパ
ルスレーザ発振回路40から出力されるエラー信号14
2とCFD回路80から出力される未検出信号134を
入力して、本装置の動作状態の管理を行っている。さら
に、制御回路110では外部装置とのインタフェース制
御を行っている。
【0024】本実施例の距離計測装置1は、目標物まで
の距離を、パルスレーザ10から出射されたレーザ光が
目標物で反射して検出用センサ30に戻って来るまでの
時間間隔を計測することにより求める装置であり、計測
の高精度化及び計測時間の短縮化を図るためにCFD回
路60,80と、TAC回路90を組み合わせて回路構
成している点に特徴がある。つまり、同一距離計測にお
いて、パルスレーザ10の出力変動や目標物の反射率の
違いによる光量変動によってアナログパルス電圧信号
(モニタ用センサ20および検出用センサ30からの出
力信号)の変動が発生するが、これらのアナログパルス
電圧信号をCFD回路60,80に通すことによって変
動の影響を受けない(時間ジッタのない)ディジタル
(トリガ)信号が生成される。このディジタル信号がT
AC回路90に与えられるので、目標物までの距離を高
精度に計測することができる。
【0025】また、本実施例の距離計測装置1は、実際
の測定信号(スタート信号135、ストップ信号13
6)と既知のパルス間隔を持つ補正用信号(補正用スタ
ート信号137、補正用ストップ信号138)をTAC
回路90に連続して与え、TAC回路90から出力され
る3種類の電圧増加量に基づいて目標物までの距離を演
算している点に特徴がある。このように複数の電圧増加
量に基づいて演算することにより、温度変動等によるT
AC回路90の低周波変動を抑制し、安定した距離計測
を行うことが可能となる。
【0026】ここで、上記した前段の特徴(CFD回路
60,80とTAC回路90を組み合わせることにより
計測の高精度化等が図れる)を発揮するためには、TA
C回路90に補正用信号(補正用スタート信号137、
補正用ストップ信号138)を与えて補正処理を行う必
要は必ずしもない。つまり、温度変動が起こり難い環境
で距離計測装置1を利用するときには、TAC回路90
の低周波変動の補正を考慮する必要性が乏しく、このよ
うな場合にはTAC回路90に補正信号を与えなくても
よい。補正信号を与えない場合には、制御回路110で
はアナログ電圧信号139の電圧値の増加量(VD )の
みが検出され、この増加量(VD )に基づいて目標物ま
での距離が算出される。
【0027】次に、本実施例で用いられているCFD回
路について説明する。CFD回路とは、アナログ入力信
号の立上り(リーディングエッジ)時間が一定で振幅電
圧の違う波形に対して、一定のタイミングパルス(ディ
ジタル)を発生させる回路である。図4(a)に等価回
路ブロックを、図4(b)〜(f)に各部波形をそれぞ
れ示す。これらの図を用いてCFD回路の動作を説明す
る。一定の立上り時間(tr )を持ち、振幅電圧(V)
の異なるアナログ入力信号A(図4(b)参照)がCF
D回路に入力されると、入力信号Aは減衰回路170と
遅延回路171に与えられる。減衰回路170では入力
信号Aの振幅を1/nに減衰した信号B(図4(c)参
照)が生成される。また遅延回路171では入力信号A
をtdだけ遅延させた信号C(図4(d)参照)が生成
される。これらの2つの信号B,Cは差動アンプ172
に与えられ、信号Cから信号Bを差し引いた信号D(図
4(e)参照)が生成される。信号DはADC回路17
3に与えられ、ゼロ(グランド電位)を横切る点aが検
出される。そして、点aの検出タイミングでON状態に
立上るディジタルパルス信号Eが(図4(f)参照)が
出力される。
【0028】ここで、点aの発生する時間はtd +tr
/nとして表現できることより、ディジタルパルス信号
Eはアナログ入力信号Aの振幅電圧(V)と無関係な信
号であることが判る。このことは、アナログ入力信号A
の立上り時間(tr )さえ変動しなければ、たとえ振幅
電圧(V)が変動しても、ディジタルパルス信号Eは時
間変動のない信号であることを意味する。
【0029】図1に示した本実施例の距離計測装置1で
は、パルスレーザ10の出力変動や目標物の反射率の違
いによる光量変動の影響が、増幅器50,70の出力で
ある発光パルス信号131および検出パルス信号132
の波形に現れる。この変動の影響は、増幅器50,70
の後段にCFD回路60,80を設けることにより取り
除かれ、時間変動のないディジタルパルス信号(スター
ト信号135、ストップ信号136)を得ることができ
る。
【0030】なお、本実施例と技術分野は異なるがCF
D回路とTAC回路を組み合わせた回路の従来技術とし
ては、特開昭61−266942号公報の文献に開示さ
れている。
【0031】次に、本発明の別の実施例に係る距離計測
装置2について、図5のブロック図および図6のタイミ
ング波形図を用いて説明する。この実施例の距離計測装
置2は、パルスレーザ光の出力変動や同一距離にある目
標物の反射率の違いによる光量変動を含んだ信号から一
定パルス波形を生成するAGC回路180,181と、
パルス波形の信号の立上りを一定電圧レベルで検知して
時間ジッタの少ないタイミングパルスを生成するLED
回路182,183とを組み合わせることにより、高精
度な距離計測が行えることを特徴とする。
【0032】ここで、図5に示す距離計測装置2が図1
の距離計測装置1と異なるのは、増幅器50,70の代
りにAGC回路180,181を備え、CFD回路6
0,80の代りにLED回路182,183を備えてい
る点である。このため、距離計測装置2は以下のように
動作する。
【0033】まず、内部シーケンス発生回路120から
出力されたパルスレーザ発光信号130(図6(a))
はパルスレーザ発振回路40に入力され、パルスレーザ
10を発光させる。発光したレーザ光の大部分は投光レ
ンズ11を通して目標物に向けて照射される。また発光
したレーザ光の一部はモニタ用センサ20で受光され、
受光強度に応じた振幅を有するアナログパルス電圧信号
(図6(b))が出力される。アナログパルス電圧信号
はAGC回路180で電圧振幅が一定になるように制御
され、発光パルス信号131(図6(c))としてLE
D回路182に与えられる。LED回路182では、発
光パルス信号131の立上りを一定電圧レベルで検知
し、時間変動を抑えたディジタルパルスのスタート信号
135(図6(d))を出力する。
【0034】目標物で反射したレーザ光は受光レンズ3
1で集光され、バンドパスフィルタ32を通して検出用
センサ30で受光される。検出用センサ30からは受光
強度に応じた振幅を有するアナログパルス電圧信号(図
6(e))が出力される。アナログパルス電圧信号はA
GC回路181で電圧振幅が一定になるように制御さ
れ、検出パルス信号132(図6(f))としてLED
回路183に与えられる。LED回路183では、検出
パルス信号132の立上りを一定電圧レベルで検知し、
時間変動を抑えたディジタルパルスのストップ信号13
6(図6(g))を出力する。
【0035】スタート信号135およびストップ信号1
36はTAC回路90に入力され、スタート信号135
のリーディングエッジから時間に比例して電圧を増加さ
せて、ストップ信号136のリーディングエッジにより
電圧の増加をストップさせるアナログ電圧信号139
(図6(h))が生成される。生成されたアナログ電圧
信号139はADC回路100に入力され、内部シーケ
ンス発生回路120から与えられたADタイミング信号
140(図6(i))に同期してA/D変換が行われ
る。このA/D変換によって分解能の高いディジタル電
圧信号141(図6(j))が生成され、制御回路11
0に与えられる。制御回路110では、入力されたディ
ジタル電圧信号141が解析され、目標物までの距離が
算出される。
【0036】このように、距離(l)に比例した時間差
(Δt)をアナログ電圧(V)として計測することによ
り、高精度な距離計測を可能にする。また、AGC回路
181とLED回路183を用いることにより、検出用
センサ30での微弱光検出が可能となった。このため、
目標物が遠距離で反射光が非常に微弱な場合でも、容易
に距離計測を行うことができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば、本実施例で
はストップ信号にパルスが与えられた後に補正用スター
ト信号と補正用ストップ信号にパルス(第1のパルス〜
第4のパルス)が与えられているが、スタート信号にパ
ルスが与えられる前に補正用スタート信号と補正用スト
ップ信号にパルスが与えられてもよい。
【0038】また、距離計測装置2では、TAC回路9
0にはスタート信号135とストップ信号136だけが
入力されているが、補正用スタート信号137と補正用
ストップ信号138をTAC回路90に入力して、外部
温度の変動によるTAC回路90の出力電圧変動を補正
してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の距
離計測装置であれば、入力信号の出力変動に影響されな
いディジタルパルス信号が第1の弁別手段と第2の弁別
手段で生成され、このディジタルパルス信号が時間電圧
変換手段に入力される。このため、発光素子の出力変動
や目標物の反射率の違いによる出力変動によってモニタ
用受光素子と検出用受光素子から出力される信号が変動
しても、時間電圧変換手段で生成される電圧信号はこの
出力変動の影響を受けることはない。よって、演算手段
では時間電圧変換手段で生成された電圧信号に基づい
て、高精度に目標物までの距離を算出することができ
る。
【0040】また、本発明はパルス光が出射してから受
光されるまでの時間に比例したアナログ電圧信号を時間
電圧変換手段で生成し、このアナログ電圧信号から距離
を算出しており、カウンタによって時間を計数して距離
を算出する従来技術に比べて、高い距離精度を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る距離計測装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例に係る距離計測装置の外観を示す斜視
図である。
【図3】本実施例に係る距離計測装置のタイミング波形
図である。
【図4】CFD回路の等価回路ブロック図およびタイミ
ング波形図である。
【図5】別の実施例に係る距離計測装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】別の実施例に係る距離計測装置のタイミング波
形図である。
【図7】従来の距離計測装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1,2…距離計測装置、10…パルスレーザ、11…投
光レンズ、20…モニタ用センサ、30…検出用セン
サ、31…受光レンズ、32…バンドパスフィルタ、4
0…パルスレーザ発振回路、50,70…増幅器、6
0,80…CFD回路、90…TAC回路、100…A
DC回路、110…制御回路、120…内部シーケンス
発生回路、130…パルスレーザ発光信号、131…発
光パルス信号、132…検出パルス信号、133…ゲー
ト信号、134…未検出信号、135…スタート信号、
136…ストップ信号、137…補正用スタート信号、
138…補正用ストップ信号、139…アナログ電圧信
号、140…ADタイミング信号、141…ディジタル
電圧信号、142…エラー信号、150…ケース、15
1…出射窓、152…入射窓、160〜163…プリン
ト板、170…減衰回路、171…遅延回路、172…
差動アンプ、173…ADC回路、180,181…A
GC回路、182,183…LED回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス光を出射する発光素子と、 前記発光素子から出射したパルス光の一部を受光し、受
    光強度に応じた振幅を有するアナログパルス電圧信号を
    出力するモニタ用受光素子と、 前記発光素子から出射したパルス光の他の一部が所定の
    目標物で反射した光を受光し、受光強度に応じた振幅を
    有するアナログパルス電圧信号を出力する検出用受光素
    子と、 前記モニタ用受光素子から出力された信号を入力し、時
    間ジッタを減少させたディジタルパルス信号を出力する
    第1の弁別手段と、 前記検出用受光素子から出力された信号を入力し、時間
    ジッタを減少させたディジタルパルス信号を出力する第
    2の弁別手段と、 前記第1の弁別手段から出力された第1の信号と前記第
    2の弁別手段から出力された第2の信号を入力し、前記
    第1の信号のパルスが入力されてから前記第2の信号の
    パルスが入力されるまでの期間に一定の比率で電圧値が
    増加するアナログ電圧信号を出力する時間電圧変換手段
    と、 前記時間電圧変換手段から出力されたアナログ電圧信号
    を入力し、前記第1の信号のパルスが入力されてから前
    記第2の信号のパルスが入力されるまでの電圧値の増加
    量に基づいて前記目標物までの距離を算出する演算手段
    とを備え、 前記第1の弁別手段および前記第2の弁別手段は、これ
    らの弁別手段への入力信号を所定時間遅延させた信号か
    ら当該入力信号の振幅を減衰させた信号を差し引いて、
    差し引いた値が所定の値になったときにパルスを与える
    ディジタルパルス信号を出力するものであることを特徴
    とする距離計測装置。
  2. 【請求項2】 第1の補正信号および第2の補正信号を
    前記時間電圧変換手段に与える補正信号出力手段を備
    え、 前記第1の補正信号は、前記第1の信号にパルスが与え
    られる前または前記第2の信号にパルスが与えられた後
    に、所定の時間間隔で第1のパルスおよび第2のパルス
    を与えるディジタルパルス信号であり、 前記第2の補正信号は、前記第1の補正信号に第1のパ
    ルスが与えられた後で且つ第2のパルスが与えられる前
    に第3のパルスを与えると共に前記第1の補正信号に第
    2のパルスが与えられた後に第4のパルスを与えるディ
    ジタルパルス信号であり、 さらに前記第1のパルスが与えられてから前記第3のパ
    ルスが与えられるまでの時間間隔(t2)と前記第2の
    パルスが与えられてから前記第4のパルスが与えられる
    までの時間間隔(t3)は異なるものであり、 前記時間電圧変換手段では、前記第1の信号と前記第2
    の信号と前記第1の補正信号と前記第2の補正信号とを
    入力し、前記第1の信号のパルスが入力されてから前記
    第2の信号のパルスが入力されるまでの期間、前記第1
    のパルスが入力されてから前記第3のパルスが入力され
    るまでの期間、および前記第2のパルスが入力されてか
    ら前記第4のパルスが入力されるまでの期間に一定の比
    率で電圧値が増加するアナログ電圧信号を出力し、 前記演算手段では、入力されたアナログ電圧信号を解析
    して、前記第1の信号のパルスが入力されてから前記第
    2の信号のパルスが入力されるまでの電圧値の増加量
    (V1)と、前記第1のパルスが入力されてから前記第
    3のパルスが入力されるまでの電圧値の増加量(V2)
    と、前記第2のパルスが入力されてから前記第4のパル
    スが入力されるまでの電圧値の増加量(V3)とを検出
    し、前記第1の信号のパルスが入力されてから前記第2
    の信号のパルスが入力されるまでの時間間隔(t1)
    を、 t1=(t3−t2)×(V1−V2)/(V3−V
    2)+t2 から求めることによって前記目標物までの距離を算出す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の距離計測
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014174069A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp レーザ測距装置
JP2017173169A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社Ihi 信号成形装置と方法
JP2018151197A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社東芝 距離計測装置および距離画像撮影装置

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